JPH01256486A - エレベーターの乗りかご装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、２：１ローピング方式のエレベータ−の乗り
かご支承綱車取付は構造に係り、特に省スペース化、ロ
ーコスト化が容易で効率よく、振動騒音を低減させるに
好適なエレベータ−乗りかご装置に関する。　　　・ ［従来の技術］ 近年、エレベータ−は広範な普及をみるに至っているが
、それとともに設置される建物もこれまでのように特定
された領域を大きくはみ出すようになってきており、こ
のような観点からエレベータ−の設置スペースの縮小は
大きな課題となっている。

そこで、この課題を解決する手段として、２：１ローピ
ング方式のエレベータ−が提案されているが、現状の乗
りかご床下に乗りかご支承用の綱車を設けるようにした
、いわゆるアンダースラング形エレベータ−の乗りかご
で採用されている、振動騒音低減方法は、例えば特開昭
５７−１２６３７７号に開示されているように、乗りか
ごの床下に弾性体を設けたいわゆる２重床構造となって
おり、かつ比較的低い振動周波数の低減を期待するため
に、軟かい、いいかえれば大形の弾性体を設ける方法と
なっていた。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来技術は、乗りかごの床と乗りかご枠体との間に
弾性体を介在させる二重床構造となっているため、その
分、乗りかご床下の無効スペースが大きくなり、昇降路
の最下階床堀り下げスペースの縮小に大きな障害となっ
ていた。

本発明の目的は、とくに軽量、省スペースかつ低振動、
低騒音の要求に十分耐えうる２：１ローピングエレベー
タ−を、安価かつ効率のよい乗りかご防振構造として提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的は、乗りかごを支承する綱車の軸受と、かご枠
体の間に弾性体を介在させることにより、ロープから乗
りかごへ振動伝達を低減させるようにして達成される。

［作用コ 従来技術では、乗りかごの防振は乗りかご床下に綱車を
取り付けるため別体の枠組を設け、この枠組と乗りかご
との間に防振弾性体を取りつける、いわゆる二重床構造
をなしていたため、乗りがご床下の構造寸法が大きなも
のとなっていた。

本発明では、綱車の軸受を弾性体を介して直接かご床下
に取り付けるようにし、これにより床下構造に必要なス
ペースの縮小がはがれると同時に、安定した振動吸収、
すなわち乗りがご内の騒音振動を低減できる。

なお、このとき、その弾性体に働く応力が、圧縮方向に
向うものだけとなるようにして取付けるようにしてやれ
ば、さらに効果的となる。

［実施例］ 以下、本発明によるエレベータ−の乗りかご装置につい
て、図示の実施例により詳細に説明する。

第４図は本発明の一実施例が適用されたエレベータ−と
昇降路全体の縦断面を示したもので、この図において、
１は乗りかご、２はつり合い錘り、３は巻上機、４はロ
ープ、５は乗りかご王の床下に設けた綱車、６はつり合
い錘り２の上部の綱車、７は建物最下階床下用り下げピ
ットであり、乗りかご１は、昇降路頂部に設けられた巻
上機３の綱車３ａに巻き掛けられたロープ４を、一方で
は乗りかご床下の綱車２を経て、また他方ではつり合い
錘りの綱車６を経て昇降路頂部の支持部材８に、弾性支
持部月４ａ、４ｂで取り付けることにより、２：１ロー
ピング方式のエレベータ−奢して構成されている。

ところで、このローピンク方式は、昇降路頂部のスペー
スを極小とするために採用される手段であるが、反面、
最下階床下用り下げピッ１−７が比較的大きくなるきら
いがあり、とくに小規模住居建物にあっては、その縮小
が、上記したように、大きな課題として提起されている
ものである。

また、この第４図から明らかなように、巻上機３で発生
した振動は、そのままロープ４を伝わり、乗りかご１の
床下にある綱車５に伝達されているから、もしも綱車５
の軸受がそのまま乗りかご１の床下に取付けられていた
ら、上記の振動もそのまま綱車５から乗りかと１の床に
伝わり、乗り心地を悪化させてしまう。

そこで、上記したように、従来技術では、これの解決策
として、綱車５を支持する床下枠体と乗りかご床との間
に防振用の弾性体を挿入する手段が採られているが、こ
の方法では床下寸法を大きくとれる場合はよいが、床下
寸法に制約がある場合、大きな障害となってしまうこと
も上記した通りである。

次に、本発明の一実施例について第１図ないし第３図に
よって説明する。

第１図及び第２図において、まず、綱車５はベアリング
Ｂにより支持軸５ａに回転自在に取付けられる。他方、
この支持軸５ａには固定軸受５ｂが取付けてあり、この
固定軸受５ｂはさらに弾性体５ｃを介して乗りかと１の
床下枠１ａに取付けられるようになっている。このとき
、特に第１図から明らかなように、固定軸受５ｂの床下
枠１ａへの取付は角度は、乗りかご１の両側面方向に、
約４５°の傾斜が与えられるようになっている。

さらに、支持軸５ａにはっは部材５ｄが取付けてあり、
このつば部材５ｄは環状弾性体５ｅを介して床下枠１ａ
の支持部１ｂに接するようになっている。

従って、この実施例によれば、ロープ４から綱車５に伝
えられた振動は、弾性体５ｃにより吸収され、乗りかご
１にはほとんど伝わらなくなり、乗りかと１内での振動
や騒音を充分に低減させることができる。

そして、このとき、弾性体５ｃは、固定軸受５ｂと床下
枠１ａの間に直接取付けられており、従来例のように、
乗りかごの床と床下枠体との間に設置されるのではない
から、この弾性体５ｃを設置したことによるスペースの
増加はほとんどなく、充分な省スペースを得ることがで
きる。

また、この実施例では、特に第１図から明らかなように
、乗りかと１の床面に対して約４５°傾いて取り付けで
ある。ここで、第３図は、乗りかと１を吊り下げている
ロープ４によって綱車５に与えられる力の関係を示した
もので、乗りかと１の重量と乗客負荷は床下綱車５を介
してロープ４によって支えられるが、この状態での力の
関係は、垂直方向吊り下げ力ＰＶとロープ４の方向反転
のために張られる水平方向の力Ｐ、が綱車５に加わる。

しかして、力Ｐｖと力ＰＩ（とはほぼ１等しいから、そ
の合成力、すなわち綱車５に加わる力Ｐは４５°方向と
なり、この実施例のように、弾性体５ｂを４５°方向に
取り付ければ、弾性体５ｃに全く剪断力（与えることが
なく、特別な剪断力防止装置が不要になるため、構成が
簡単になり、かつ、さらに省スペース化が得られる。

さらに、この実施例では、綱車５の固定軸５ａには、つ
ば部材５ｄが一体的に取り付けられており、このつば部
材５ｄを床下枠１ａの支持部１ｂに環状弾性体５ｅをは
さんで取り付けているから、本質的に軸方向移動を許容
する性質を持つ弾性体５ｃの変位、すなわち綱車５の横
振れを容易に防止し得るものである。

［発明の効果］ 本発明によれば、充分な防振機能を持たせ、良好な乗り
心地を保ちながら、乗りかご床下スペースを充分に小さ
くすることができるから、省スペースで小形軽量なエレ
ベータ−をローコストで提供することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明によるエレベータ−の乗りかご装置の一
実施例を示す正面図、第２図は第１図のＩ−１線による
断面図、第３図は綱車に加わる応力の説明図、第４図は
本発明の一実施例が適用されたエレベータ−装置の一例
を示す断面図である。 １・・・・・・乗りかご、１ａ・・・・・乗りかごの床
下枠。 １ｂ・・・・・支持部、２・・・・・つり合い錘り、３
・・・・・・巻上機、４・・・・・・ロープ、５・・・
・・・綱車、５ａ・・・・・・支持軸、５ｂ・・・固定
軸受、５ｃ・・・・・・弾性体、５ｄ・・・・・・つば
部材、５ｅ・・・・・環状弾性体、Ｂ・・・・ベアリン
グ。 代理人　弁理士　　武　順次部（外１名）第１図 Ｉｌ 口ｊ４ 第２図 １Ｏ：沫Ｔ柱　　５ｂ；回定軸や １１１日Ｉ　ＪＪｒｔ　：ｔ”＞７＋ ５　：ｐｑ申　　　　　　　　　５ｅ　、　　還Ｉ左゛
引学１°生１本５ａ　：　叉才存＋由

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、乗りかごに対するロープ掛けを、乗りかご枠体床下
   部分の両側面近傍のそれぞれ一方と他方に設置した綱車
   で行なうようにした２：１ローピング方式のエレベータ
   ー装置において、上記綱車の軸受部と上記乗りかご枠体
   の床下部分に設置されている軸受取付部との間に弾性体
   からなる部材を介在させたことを特徴とするエレベータ
   ーの乗りかご装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、上記綱車が軸受を
   介して固定軸上に回転自在に保持され、この固定軸が弾
   性体の部材で上記軸受取付部に設置されていることを特
   徴とするエレベーターの乗りかご装置。 ３、特許請求の範囲第１項において、上記軸受取付部が
   、上記綱車が上記ロープによつて与えられる応力の方向
   に傾斜して形成されていることを特徴とするエレベータ
   ーの乗りかご装置。 ４、特許請求の範囲第２項において、上記固定軸が、そ
   の軸方向での移動を制限するための弾性体からなる係止
   部材を有することを特徴とするエレベーターの乗りかご
   装置。