JP5582832B2 - エレベータの乗籠 - Google Patents

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本発明は、メインロープが下部を通るようにローピングされるエレベータの乗籠に関する。
エレベータの乗籠は、メインロープで昇降路の中に吊るされ、ガイドレールに沿って移動する。一般にエレベータの乗籠は、乗口から見た場合に上梁、下梁、右枠、左枠の4つで構成された籠枠を有し、振動を減衰させる弾性部材を介してその籠枠の内側に籠室を設けている。この場合、メインロープが乗籠の下部を通るようにローピングされるエレベータがある。メインロープが掛けられる籠シーブは、下梁に固定されている。また、ガイドレールに倣うための案内装置は、右枠及び左枠の上端及び下端に取り付けられている。
特許文献1に開示されたエレベータの乗籠は、籠枠を設けない代わりに、籠室の天井部と床部と側板部にそれぞれ補強部材が取り付けられている。天井部及び床部は、それぞれ四辺に補強部材を有している。側板部は、矩形の波形が鉛直方向に延びる補強部材を有している。天井部は、ガイドレールに挟まれるようにその中央部に補強部材をさらに備えている。
特開2004−123273号公報
エレベータの据付、保守点検作業の効率化が求められている。保守点検作業において、乗籠の天井の上に作業員が乗る場合がある。しかしながら、特許文献1に記載されたエレベータの場合、乗籠の天井の中央部を補強部材が横切っているため、乗籠の上で作業しづらい。
また、特許文献1のエレベータの乗籠は、籠枠を有していないので、籠室に伝わる振動は、ガイドレールの据付精度、案内装置の性能、及び乗籠の運転制御技術が向上したことによって抑えられている。したがって、保守点検作業において、ガイドレールの据付精度や案内装置の調節、または運転制御の較正を必要とし、エレベータを設置した後のランニングコストが高くなるかもしれない。
本発明は、乗籠の籠室を設置しやすく、かつ、保守点検作業の際に作業性が向上するエレベータの乗籠を提供する。
本発明の一実施形態のエレベータの乗籠は、縦枠と上梁とブラケットと第1のストッパとを備える。縦枠は、ガイドレールに沿って一対に配置される。上梁は、一対の縦枠の間に配置され、籠室の天井の一部を兼ねる。ブラケットは、上梁を縦枠の上端に連結する。第1のストッパは、上梁と籠室の側壁との間に配置され、籠室の側壁に対して垂直な方向へ籠室が傾くのを抑制する。
乗客が乗る位置に応じて籠室が傾くのを抑制する。このとき、第1のストッパは、上梁側に底部を配置した円錐台形である。この第1のストッパは天井と同じ高さで上梁と籠室の側壁との間に配置される。また、上梁とこれと隣り合う籠室の天井との間に配置され、籠室の後壁に対して垂直な方向へ籠室が傾くのを抑制する第2のストッパをさらに備えてもよい第2のストッパは、上梁側に底部を配置した円錐台形であり、天井と同じ高さで、上梁と隣り合う天井との間に配置される。
天井と上梁との間にできる隙間を通って籠室に異物が入らないようにするために、この隙間を覆うカバーを設ける。また、天井と上梁との間にできる隙間の全長にわたって装着され籠室の後壁に対して垂直な方向へ籠室が傾くのを抑制する緩衝材を設ける。また、ガイドレールと嵌合する案内装置をブラケットに固定する。そして、籠室の内部に面した天井の下面側に意匠天井を配置してもよい。この乗籠は、吊ロープが掛けられる籠シーブを籠室の下方に配置している。そして、上梁の上面は、籠室の天井の上面に対して面一に配置される。
本発明のエレベータの乗籠によれば、籠枠の上梁が天井の一部を兼ねるように配置されているので、天井の上に上梁が大きく突出しない。乗籠を設置する場合およびその後の保守点検を実施する場合、乗籠の天井の上で行われる作業において、作業性が向上する。吊ロープが乗籠の下を通るように籠シーブが乗籠の下方に配置された乗籠によれば、乗籠の天井の上で作業する際に、籠シーブおよびこの籠シーブを保持するシーブ梁と吊ロープとが足元に無い。したがって、乗籠の天井の上を広く活用することができる。さらに、上梁の上面が天井の上面に対して面一に設けられた乗籠によれば、薄暗い昇降路内で作業を行う場合に、つまずく心配がない。
上梁は、縦枠の上端にブラケットで固定されている。したがって、ガイドレールどうしを結ぶ線分方向に作用する力に対して、乗籠の強度を十分に確保することができる。そして、上梁と籠室の側壁との間に第1のストッパを配置した乗籠によれば、籠室の側壁に対して垂直方向に籠室が傾くのを抑制できる。また、上梁とこれと隣り合う天井との間に第2のストッパを配置した乗籠によれば、籠室の後壁に対して垂直方向に籠室が傾くのを抑制できる。
天井と上梁との間にできる隙間をカバーで覆った乗籠によれば、乗籠の天井の上で作業をする場合に籠室内にものを落下させる心配がない。また、天井と上梁との間にできる隙間の全長にわたって緩衝材を装着した乗籠によれば、籠室の後壁に対して垂直方向に籠室が傾くのを抑制するだけでなく、天井の上で作業している場合に籠室内にものを落下させる心配も払拭できる。
案内装置をブラケットに取り付けた乗籠によれば、ガイドレールに対する案内装置の位置決めが容易であり、また、高い剛性を発揮することができる。そして、天井の下面側に意匠天井を設けた乗籠によれば、籠室内からの見栄えがよくなる。
本発明の第1の実施形態の乗籠を示す斜視図。 図1に示した籠室の上部と上梁とブラケットの分解斜視図。 図1に示した乗籠の上部を乗口側から見た断面の模式図。 図3に示した乗籠の上部をガイドレール側から見た模式図。 本発明の第2の実施形態の乗籠の上部を乗口側から見た断面の模式図。 図5に示した乗籠の上部をガイドレール側から見た模式図。 本発明の第3の実施形態の乗籠の上梁及びその周辺の平面図。 図7中のF8−F8線に沿って示す弾性部材の断面図。
本発明の第1の実施形態のエレベータの乗籠1は、図1から図4を参照して説明する。このエレベータの乗籠1は、吊ロープ2が下部を通される。したがって、籠シーブ3およびこれらを保持するシーブ梁4は、図1に示すように乗籠1の下部に配置されている。乗籠1は、籠枠11と籠室12とで構成される。籠枠11は、下梁111、縦枠112、上梁113、ブラケット114を備える。籠室12は、床121、前壁122、側壁123、後壁124、天井125を備える。
籠枠11の下梁111は、籠室12の床121の下に配置され、両端部にそれぞれ縦枠112が接続されている。縦枠112は、図3に示すように、乗籠1の両側に配置されるガイドレール5に沿って一対に設けられている。図1に示すように下梁111と接続された縦枠112の下端の延長上に非常止め装置6がそれぞれ組み付けられており、さらにその下にガイドレール5に嵌合する下部側の案内装置71が取り付けられている。
上梁113は、縦枠112の間に配置され、籠室12の天井125の一部を兼ねている。上梁113の両端部は、ブラケット114によって縦枠112の上端に連結されている。ブラケット114は、上梁113の上面に固定されるベース114aと、外側から挟むように縦枠112の上端に固定される2枚の連結片114bとを有している。連結片114bは、ベース114aに垂直に溶接されている。
連結片114bどうしの間には、ガイドレール5に嵌合する上部側の案内装置72が設置されている。本実施形態において、案内装置71,72は、ローラ式であり、ガイドレール5の刃の先端面および両側面に各々転接する3つのローラ73を備えている。
籠室12の床121は、弾性部材を介して下梁111に支持されている。弾性部材は、防振ゴムであって、乗客が籠室12内を動き回ったとき等の振動を吸収する。前壁122は、乗場側に面しており、図1に示すように、乗口122aが設けられている。籠ドア装置は、この乗口122aを塞ぐように設置される。側壁123は、図3に示すように、一対の縦枠112の内側に設けられている。側壁123は、図2に示すように複数のパネル123aおよびその補強部材123bで構成されている。補強部材123bは、鉛直方向に沿って各パネル123aのほぼ中央部に接着されている。後壁124は、前壁122に対峙するように配置され、側壁123と同様に複数のパネルおよびその補強部材で構成される。前壁122と側壁123、および側壁123と後壁124は、それぞれボルトで連結されている。
天井125は、複数のパネル125aで構成されている。天井125のパネル125aは、上梁113が配置される部分を除いて、図1および図2に示すように側壁123の上端に掛け渡されている。それぞれのパネル125aは、保守点検作業において作業員が乗ることのできる充分な強度を有している。隣り合うパネル125aどうし、および側壁123、前壁122、後壁124とは、それぞれボルトで連結される。
上梁113は、図3および図4に示すように、側壁123および隣り合う天井125のパネル125aに対して水平方向に隙間G1,G2を有している。上梁113は、図2に示すように外周に第1のストッパ81および第2のストッパ82が取り付けられている。第1のストッパ81は、図3に示すように、上梁113と側壁123との間に配置され、籠室12の側壁123に対して垂直な方向へ籠室12が傾くのを抑制する。第2のストッパ82は、図4に示すように、上梁113とこれに隣り合う天井125のパネル125aとの間に配置され、籠室12の後壁124に対して垂直な方向へ籠室12が傾くのを抑制する。
なお、図2において第1のストッパ81および第2のストッパ82は、上梁113の外周に取り付けられた状態を示しているが、籠枠11に対して籠室12が組み立てられた後で上梁113と側壁123の間および上梁113と天井125との間にそれぞれ装着されてもよいし、籠室12の側壁123と天井125の内周縁にそれぞれ取り付けられていてもよい。
本実施形態において上梁113の上面は、図4に示すように、隣り合う天井125のパネル125aの上面と面一に設けられている。このように、上梁113が天井125の上面と面一に配置されていることによって、籠室12の天井125の上が一つのまとまった作業エリアとして利用できるようになる。また、天井125の上で作業する場合に足元に段差が無いため、昇降路内の薄暗い作業環境であっても安心して作業できる。さらに、ガイドレール5のうねりなどを計測するための光学測量器など作業の度に設置するものに限らず、換気扇を含む空調機器の配管や照明装置などの配線を整然と配置しやすい。ただし、上梁113と天井125との両方にまたがって設置されるものは、上梁113に対して天井125側が動くことを考慮した設置が必要であるのは言うまでもない。
このエレベータの乗籠1は、下梁111と縦枠112と上梁113とブラケット114とで四角く構成された籠枠11に対して、籠室12が弾性部材と第1のストッパ81および第2のストッパ82とによって支持されている。したがって、乗客が籠室12の端の方に乗っている場合に生じる偏った荷重は、天井125と面一に設けられている上梁113に直接作用しない。
本実施形態において図2から図4に示すように、第1のストッパ81は片側の側壁123に対して2個ずつ上梁113の角寄りの位置に取り付けられており、第2のストッパ82は片側の天井125のパネル125aに対して2個ずつ上梁113の角寄りの位置に取り付けられている。第1のストッパ81および第2のストッパ82の取り付け個数は、特に限定されないので、中央に1つでもよいし、一定の間隔で2個以上取り付けられていてもよい。
また、第1のストッパ81は、上梁113および側壁123の両方に固定された防振ゴムである場合、籠室12が側壁123に対して垂直な方向へ傾く場合にその荷重を圧縮方向に受けるだけでなく、籠室12が後壁124に対して垂直な方向へ傾く場合にその荷重を剪断方向に受ける。同様に、第2のストッパ82は、上梁113および天井125の両方に固定された防振ゴムである場合、籠室12が後壁124に対して垂直な方向へ傾く場合にその荷重を圧縮方向に受けるだけでなく、籠室12が側壁123に対して垂直な方向へ傾く場合にその荷重を剪断方向に受ける。したがって、乗籠1の最大積載荷重や籠室12の大きさに合わせて第1のストッパ81および第2のストッパ82を適切な大きさおよび硬さに設定されることによって、第1のストッパ81または第2のストッパ82のみでも第1のストッパ81および第2のストッパ82の両方の機能を兼ね備えることができる。
本発明の第2の実施形態の乗籠1は、図5及び図6を参照して説明する。この乗籠1は、図5および図6に示すように、意匠天井126とカバー127とをさらに備えている。意匠天井126は、籠室12の内部に面した天井125の下面側に配置される。カバー127は、上梁113と天井125との間にできる隙間G2を上から塞ぐように、隙間G2の全長にわたって装着される。このほかの構成は、第1の実施形態の乗籠1と同じ構成であるので、ここでの記載を割愛し、第1の実施形態の図面およびその説明を参酌する。
カバー127は、籠室12の上で作業を行う場合に、隙間G2からボルトやゴミなどの異物を籠室に落とさないために取り付けられる。したがって、天井125側もしくは上梁113側のどちらか片側に固定されているだけでもよいし、両側に固定されていてもよい。片側に固定される場合、カバー127は、ステンレス鋼製あるいはアルミニウム合金製の薄板であってもよいし、合成樹脂製であってもよい。両側に固定される場合、カバー127は、籠室12が傾いた場合のずれを吸収できるように、例えばゴムシートなどの柔軟な材料で形成される。なお、カバー127は、天井125と上梁113との隙間G2から籠室12内部へ異物を入り込ませないものであればよいので、隙間G2に挟み込まれるスポンジ状のものであってもよい。
第2の実施形態の乗籠1によれば意匠天井126を備えているので、上梁113の高さ寸法と天井125のパネル125aの高さ寸法が異なる場合、それぞれの上面を面一になるように揃えるために天井125の下面側に段差が生じていても、この意匠天井126によって隠すことができる。したがって、籠室12内側の見栄えがよくなる。
本発明の第3の実施形態の乗籠1は、図7及び図8を参照して説明する。この乗籠1は、図7に示すように、上梁113と側壁123の上端との隙間G1、および、上梁113と隣り合う天井125との隙間G2の全長にわたって緩衝材128が挿入されている。この緩衝材128は、上梁113の上面および天井125の上面に沿ってそれぞれ延びるフランジ128aを備えている。
上梁113と側壁123の間に挟まれた緩衝材128は、籠室12が側壁123に対して垂直な方向に傾く場合の変位を圧縮荷重として受ける。また上梁113と天井125との間に挟まれた緩衝材128は、籠室12が側壁123に対して垂直な方向に傾く場合の変位を圧縮荷重として受ける。つまり、緩衝材128は、第1および第2の実施形態の第1のストッパ81および第2のストッパ82の機能を有している。また、フランジ128aは、第2の実施形態のカバー127と同じ機能を有している。このほかの構成は、第1の実施形態の乗籠1と同じ構成であるので、ここでの記載を割愛し、第1の実施形態の図面およびその説明を参酌する。
緩衝材128は、隙間G1,G2に押し込まれているだけであるので、上梁113、側壁123、天井125のそれぞれに接触している面に沿う剪断方向の荷重を受けても、接触面に沿って滑る。緩衝材128に、軟らかい発砲ウレタンや樹脂を使用する場合、亀裂の原因となる剪断荷重や引張荷重が作用しないので、長期間安定した性能を発揮させることができる。また、フランジ128aは、緩衝材128から一体に形成されている代わりに、ステンレス鋼やアルミニウム合金などの金属製や硬質樹脂製の薄いプレートを緩衝材128に接着したものであってもよい。
なお、上述の各実施形態において、保守点検作業に不便を感じなければ、天井125と上梁113とは、上面が完全に面一になっていなくてもよい。例えば、簡単に跨げる程度の段差が有ってもよいし、つまずかない程度に縁にスロープが有ってもよい。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]ガイドレールに沿って配置される一対の縦枠と、一対の前記縦枠の間に配置されて籠室の天井の一部を兼ねる上梁と、前記上梁を前記縦枠の上端に連結するブラケットと、を備えることを特徴とするエレベータの乗籠。
[2]前記籠室の下方に配置され吊ロープが掛けられる籠シーブをさらに備えることを特徴とする[1]に記載されたエレベータの乗籠。
[3]前記上梁の上面は、前記籠室の天井の上面に対して面一に配置されることを特徴とする[2]に記載されたエレベータの乗籠。
[4]前記上梁と前記籠室の側壁との間に配置されて前記籠室の側壁に対して垂直な方向へ前記籠室が傾くのを抑制する第1のストッパをさらに備えることを特徴とする[1]に記載されたエレベータの乗籠。
[5]前記上梁とこれと隣り合う前記籠室の天井との間に配置されて前記籠室の後壁に対して垂直な方向へ前記籠室が傾くのを抑制する第2のストッパをさらに備えることを特徴とする[1]に記載されたエレベータの乗籠。
[6]前記天井と前記上梁との間にできる隙間を覆うカバーをさらに備えることを特徴とする[5]に記載されたエレベータの乗籠。
[7]前記天井と前記上梁との間にできる隙間の全長にわたって装着され前記乗籠の後壁に対して垂直な方向へ前記籠室が傾くのを抑制する緩衝材をさらに備えることを特徴とする[1]に記載されたエレベータの乗籠。
[8]前記ブラケットに固定されて前記ガイドレールと嵌合する案内装置をさらに備えることを特徴とする[1]に記載されたエレベータの乗籠。
[9]前記籠室の内部に面した前記天井の下面側に配置される意匠天井をさらに備えることを特徴とする[1]に記載されたエレベータの乗籠。
1…乗籠、3…籠シーブ、12…籠室、72…(上部側の)案内装置、81…第1のストッパ、82…第2のストッパ、112…縦枠、113…上梁、114…ブラケット、123…側壁、124…後壁、125…天井、126…意匠天井、127…カバー、128…緩衝材、G1…(上梁と側壁との)隙間、G2…(上梁と天井との)隙間。

Claims (11)

  1. ガイドレールに沿って配置される一対の縦枠と、
    一対の前記縦枠の間に配置されて籠室の天井の一部を兼ねる上梁と、
    前記上梁を前記縦枠の上端に連結するブラケットと
    前記上梁と前記籠室の側壁との間に配置されて前記籠室の側壁に対して垂直な方向へ前記籠室が傾くのを抑制する第1のストッパと
    を備えることを特徴とするエレベータの乗籠。
  2. 前記第1のストッパは、前記上梁側に底部を配置した円錐台形である
    ことを特徴とする請求項1に記載されたエレベータの乗籠。
  3. 前記第1のストッパは、前記天井と同じ高さで、前記上梁と前記籠室の側壁の上端との間に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載されたエレベータの乗籠。
  4. 前記上梁とこれと隣り合う前記籠室の天井との間に配置されて前記籠室の後壁に対して垂直な方向へ前記籠室が傾くのを抑制する第2のストッパをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたエレベータの乗籠。
  5. 前記第2のストッパは、前記上梁側に底部を配置した円錐台形であり、前記天井と同じ高さで、前記上梁と隣り合う天井との間に配置される
    とを特徴とする請求項に記載されたエレベータの乗籠。
  6. 前記天井と前記上梁との間にできる隙間を覆うカバー
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載されたエレベータの乗籠。
  7. ガイドレールに沿って配置される一対の縦枠と、
    一対の前記縦枠の間に配置されて籠室の天井の一部を兼ねる上梁と、
    前記上梁を前記縦枠の上端に連結するブラケットと、
    前記天井と前記上梁との間にできる隙間の全長にわたって装着され前記籠室の後壁に対して垂直な方向へ前記籠室が傾くのを抑制する緩衝材と、
    を備えることを特徴とするエレベータの乗籠。
  8. 前記ブラケットに固定されて前記ガイドレールと嵌合する案内装置をさらに備え
    とを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載されたエレベータの乗籠。
  9. 前記籠室の内部に面した前記天井の下面側に配置される意匠天井をさらに備え
    とを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載されたエレベータの乗籠。
  10. 前記籠室の下方に配置され吊ロープが掛けられる籠シーブをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載されたエレベータの乗籠。
  11. 前記上梁の上面は、前記籠室の天井の上面に対して面一に配置される
    ことを特徴とする請求項10に記載されたエレベータの乗籠。
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