JP2748816B2 - エレベーターの整風カバー装置 - Google Patents

エレベーターの整風カバー装置

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JP2748816B2
JP2748816B2 JP9277793A JP9277793A JP2748816B2 JP 2748816 B2 JP2748816 B2 JP 2748816B2 JP 9277793 A JP9277793 A JP 9277793A JP 9277793 A JP9277793 A JP 9277793A JP 2748816 B2 JP2748816 B2 JP 2748816B2
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信寛 西村
修 金森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベーターかご室
の走行に伴って発生する風音等を抑制する整風カバー装
置をエレベーターかご上部に設けたエレベーターかごに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の高層化に伴い、エレベータ
ーの速度も高速化の傾向にある。このような高速エレベ
ーターの場合において、エレベーターかごと釣合おもり
がすれ違うとき、または乗場の出入口から昇降路側に突
出した前縁部を通過するときは、エレベーターかごと他
の機器等との間の風路断面が急激に変化することによっ
て空気に圧力変動が生ずる。また、このような風路断面
変化が仮に無くても、かご形状が角形であるため、角部
で空気の乱流が生ずる。これが風音となり、かご室内に
伝えられ、乗客に不快感を与え、かつ不安感を覚えさせ
る。
【0003】この問題を解消する手段として例えば実公
昭57−2364号公報に記載の技術がある。図6は、
従来の整風カバーを取付けたエレベーターかご室の正面
図、図5はそのエレベーターかご室上部の縦断面図であ
る。図において、(1)は整風カバー、(2)はエレベーター
かご室、(3)は補強のためもしくは安全のため流線形の
曲面部と水平面部の境界に設けられたL型アングル材、
(4)は整風カバー内への出入口用の蓋である。エレベー
ターかご室が上昇すると、その上方にある空気は、上部
整風カバー(1)の表面に沿って徐々にエレベーターかご
室(2)の周囲に流れるので、エレベーターかご室周囲の
空気流は急激に変化しなくなるので、風音の発生は抑制
される。このようにしてエレベーターかご(2)の高速度
昇降によって生じる乗客の不快感や不安感をある程度除
去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エレベーターのかご室
(2)の外側には、メンテナンスを必要とする機器が多数
取付けられている。また乗場側の機器をメンテナンスす
る場合、エレベーターの昇降路側から行わなければなら
ない。そのため上部整風カバーの上面には作業員が乗る
ための平面部を設ける必要があり、この平面部は、メン
テナンスのため広い面積を必要とする。そのため上部整
風カバーの流線化には限度があり、ある程度の制約を受
けざるを得なかった。したがって風音低減効果を十分に
期待することはできなかった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、上部整風カバーの上面に両開
き蓋によりメンテナンスに必要な足場を確保することに
より、上部整風カバーの流線化面積を拡大し、これによ
って風音をより一層低減させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベーターの整風カバー装置は、エレベーターかご室上
部に整風用の流線形カバー体を備え、この流線形カバー
体の頂部に水平に設けた角形の開口部の少なくとも対向
縁部上側にL型アングル材が固定され、上記開口部に開
閉蓋を備えたエレベーターの整風カバー装置において、
上記開閉蓋は上部を開放した箱形状の両開き蓋であっ
て、上記L型アングル材に設けたヒンジを中心として1
80度外側に両開き可能としたことを主要な構成として
いる。
【0007】請求項2の発明に係るエレベーターの整風
カバー装置は、上記装置において、上記開閉蓋は上記L
型アングル材に設けたヒンジを中心として180度外側
に両開き可能であって、180度開いたときに上記L型
アングル材に対応する位置にこれと平行な凹段部を有す
ることを主要な構成としている。
【0008】請求項3の発明に係るエレベーターの整風
カバー装置は、エレベーターかご室上部に整風用の流線
形カバー体を備え、この流線形カバー体の頂部に水平に
設けた角形の開口部に開閉蓋を備えたエレベーターの整
風カバー装置において、上記開閉蓋は上記開口部の対向
縁部に設けたヒンジを中心として180度外側に両開き
可能であって、上記両開き開閉蓋上面の両外側に沿って
L型アングル材を備えたことを主要な構成としている。
【0009】
【作用】この発明におけるエレベーターの整風カバー装
置は、流線形カバー体の頂部に水平に設けた角形の開口
部に備えた開閉蓋を両開きとし、180度外側に回動可
能とすることにより、メンテナンス時は上記両開きした
開閉蓋を足場とすることができ、このため整風カバーの
足場を外側に拡張できるので、頂部に設けた平面部のス
ペースを大巾に削減できる。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図1、図2につ
いて説明する。図1は要部の断面図、図2は蓋の斜視図
である。図において、(1)は整風カバーとしての流線形
カバー体、(2)はかご、(5)は上記流線形カバー体(1)の
頂部に水平に設けた角形の開口部、(3)はこの開口部の
対向縁部およびその延長線に沿って設けられた1対のL
型アングル材、(6)はヒンジで外側の固定片は座板を介
してL型アングル材(3)に固定され、内側の可動片は上
部を開放した箱形状の両開き蓋(7)のフランジ(7a)の上
面に固定されている。この両開き蓋は図1の2点鎖線で
示すように外側に180度両開き可能であり、そのため
側壁のL型アングル材(3)に対応する個所に切欠部(8)が
形成されている。また両開き蓋(7)の対向縁部は内側に
折曲されて把手(7b)を形成している。(9)はL型アング
ル材で両開き蓋(7)の対向部下側に沿って取付けられ、
両開き蓋が180度外側に回動したときの足場のフエン
スとなる。
【0011】図7は全体を示す略示図である。両開き蓋
(7)を閉じた状態ではロープ(10)を含む平面部(11)と両
開き蓋(7)とが一体となってL型アングル材(3)をフエン
スとする足場が形成される。また、乗場階よりかご(2)
を下げた状態で乗場側から把手(7b)を把持して開閉蓋
(7)を180度両開きすると流線形カバー体(1)の内部へ
の出入が容易に可能となる。さらに、図7の一点鎖線で
示すように外側へ平面部が拡大されるから、頂部の平面
部の面積を大巾に削減しても足場として充分利用可能で
ある。したがって、整風カバーの流線度を高めることが
できる。また本実施例によれば、角形容器形状の蓋であ
るため、補強効果が高められ、変形等のおそれはない。
【0012】実施例2.図3は要部の断面図である。図
中図1と同一部分については同一符号を付し説明を省略
する。図において、(12)は両開き蓋でヒンジ(6)を支点
として180度外側に開くがL型アングル材(3)に対応
する個所にはこれと平行な凹段部(12a)が形成され、干
渉が防止される。この例では、対向縁部には把手(7b)が
形成され接合しているので補強的効果の他に蓋を閉じた
ときのストッパ的効果も期待できる。この実施例によれ
ば、上記実施例1とほぼ同様の作用効果を奏することが
できる。
【0013】実施例3.図4は要部の断面図である。図
中図1と同一部分については同一符号を付し説明を省略
する。図において、(13)は両開き蓋でその上面の両外側
に沿ってL型アングル材(3)が取付けてあり、閉蓋時の
足場のフエンスとしてのはたらきをする。この例では、
流線形カバー体(1)の補強のために開口部(5)の対向縁部
の下側にL型アングル材(14)が固定されている。この実
施例においても、両開き蓋(13)の対向縁部には把手(7b)
が形成され接合しているので、補強的効果の他に蓋を閉
じたときのストッパ的効果も期待できる。この実施例に
よれば、上記各実施例とほぼ同様の作用効果を奏するこ
とができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1および2の発明によれば、開口
部の対向縁部に閉蓋時の足場のフエンスとしての1対の
L型アングル材を設けたにかかわらず、上部を開放した
箱形状の両開き蓋およびL型アングル材に平行な凹段部
を設けた両開き蓋を上記L型アングル材に設けたヒンジ
を中心として180度外側に回動可能に構成したことに
より、外側にメンテナンスに必要な足場を拡張できるの
で、頂部に設けた平面部を大巾に削減し整風カバーの流
線度を最大限に高め、風音を一層低減することができ
る。また上記構成により構造的に補強され、足場として
充分に耐えることができる。
【0015】さらに請求項3の発明によれば、両開き蓋
上面の両外側に沿って設けたL型アングル材を備えたこ
とにより、上記と同様の効果の他に、180度外側に開
いたときにL型アングル材が下側に移行するので、開蓋
時の足場としての平坦度が高められ作業性が向上し、構
造的にも簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る一実施例によるエレベー
ターかご上部の縦断面図。
【図2】図1の開閉蓋の斜視図。
【図3】請求項2の発明に係る一実施例によるエレベー
ターかご上部の縦断面図。
【図4】請求項3の発明に係る一実施例によるエレベー
ターかご上部の縦断面図。
【図5】従来のエレベーターかご室上部の縦断面図。
【図6】従来のエレベーターかご室の正面図。
【図7】本発明の実施例によるエレベーターかご室上部
の略示的斜視図。
【符号の説明】
1 整風カバー(流線形カバー体) 2 かご室 3 L型アングル材 5 開口部 6 ヒンジ 7 箱形状の両開き蓋 8 切欠部 9 L型アングル材 10 ロープ 11 平面部 12 凹段部を有する開閉蓋 13 平坦な開閉蓋 14 L型アングル材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターかご室上部に整風用の流線
    形カバー体を備え、この流線形カバー体の頂部に水平に
    設けた角形の開口部の少なくとも対向縁部上側にL型ア
    ングル材が固定され、上記開口部に開閉蓋を備えたエレ
    ベーターの整風カバー装置において、上記開閉蓋は上部
    を開放した箱形状の両開き蓋であって、上記L型アング
    ル材に設けたヒンジを中心として180度外側に両開き
    可能としたことを特徴とするエレベーターの整風カバー
    装置。
  2. 【請求項2】 エレベーターかご室上部に整風用の流線
    形カバー体を備え、この流線形カバー体の頂部に水平に
    設けた角形の開口部の少なくとも対向縁部上側にL型ア
    ングル材が固定され、上記開口部に開閉蓋を備えたエレ
    ベーターの整風カバー装置において、上記開閉蓋は上記
    L型アングル材に設けたヒンジを中心として180度外
    側に両開き可能であって、180度開いたときに上記L
    型アングル材に対応する位置にこれと平行な凹段部を有
    することを特徴とするエレベーターの整風カバー装置。
  3. 【請求項3】 エレベーターかご室上部に整風用の流線
    形カバー体を備え、この流線形カバー体の頂部に水平に
    設けた角形の開口部に開閉蓋を備えたエレベーターの整
    風カバー装置において、上記開閉蓋は上記開口部の対向
    縁部に設けたヒンジを中心として180度外側に両開き
    可能であって、上記両開き開閉蓋上面の両外側に沿って
    L型アングル材を備えたことを特徴とするエレベーター
    の整風カバー装置。
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CN102249134B (zh) * 2011-07-27 2013-04-03 北京升华电梯集团有限公司 高速电梯静音轿厢
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