JPWO2020144909A1 - 光コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

簡易な構造により、コア端面の劣化を防ぐことができる光コネクタを提供する。波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタであって、前記光ファイバが固定されたフェルールをスリーブに挿入して突き合わせ、前記光ファイバを接続する光コネクタにおいて、前記光ファイバおよび前記フェルールの端面には、窒化物、酸化物またはフッ化物からなる膜が形成されている。

Description

本発明は、可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタおよびその製造方法に関する。
通信用波長帯の1.3μm帯、1.55μm帯においては、モードフィールド径MFDが9μm程度のシングルモード光ファイバを接続するために、SC型、FC型、LC型などの光コネクタが用いられている。可視光から紫外光領域においても、FC型、LC型コネクタが用いられるようになってきている。しかしながら、波長が短いために、可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバのMFDは、2μm〜4μmと小さく、通信波長帯と同じパワーであっても、そのパワー密度は1桁高くなる。さらに、可視光から紫外光のエネルギーは、通信波長帯の光のエネルギーよりも高く、ファイバ端面の劣化が激しくなる(例えば、特許文献1参照)。
可視光から紫外光領域において、光が伝搬している光ファイバを、FC型コネクタにより接続し、抜いたり挿したりすると、端面が劣化し、コア部が壊れ、伝送ロスが非常に大きくなる。一例として、図1に、通光した光コネクタを抜き挿しした後の端面を示す。波長405nmの光を数100時間通光した場合であり、(a)は20mW、(b)は60mWで通光したときの例である。中心付近のコア部が劣化していることが分かる。数時間、光を通しただけでも、光コネクタの抜き挿しをすると、伝送ロスが数10dB以上と大きくなる場合がある。
これは、光ファイバに波長500nm以下の青色の光を入れると、コア端面が膨らむ現象と関係している。光コネクタを接続した状態では、コアの端面が互いに物理的に接触しているため、コアが膨らむのが抑えられている。光コネクタを外すと、その応力が開放されて膨らみ、抜き挿しを繰り返すことにより、コア部が劣化する(例えば、非特許文献1参照)。特に、450nm以下の青色の光を入れる場合には顕著である。
通常、光コネクタのフェルールとコア部を含む光ファイバの端面は、研磨によって面一に加工されている。さらに、対向する光ファイバのコア同士が物理的に接触するように、少し凸面に研磨(PC研磨という)されている。
図2に、従来の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。シングルモードのコア21a,21bを含む光ファイバ22a,22bがフェルール23a,23bに挿入され、光ファイバ22a,22bの端面には、コアレスファイバ(エンドキャップ)24a,24bが融着接続されている。スリーブ25には、レンズ27a,27bが内装されており、エンドキャップ24aから出射された光26aがレンズ27aによりコリメート光28に変換され、レンズ27bで集光された光26bがエンドキャップ24bに入射する。
従来、可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバの接続には、端面にエンドキャップとして、300μm程度の長さのコアレスファイバを融着し、レンズを介して光学的に結合していた。これにより、接続端面における光のパワー密度を下げるとともに、コア端面同士を物理的に接触しないようにして、コア端面の劣化を防いでいた。このような構成により、レンズの光軸と光ファイバの光軸との位置合わせのために、精度が必要となるとともに、構造が複雑で、高価になってしまうという問題があった。
特開2017−054110号公報
C. P. Gonschior, K.-F. Klein, M. Menzel, T. Sun, K. T. V. Grattan, "Investigation of single-mode fiber degradation by 405-nm continuous-wave laser light", Optical Engineering 53(12), 122512 (December 2014).
本発明の目的は、簡易な構造により、コア端面の劣化を防ぐことができる光コネクタおよびその製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、第1の態様は、波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタであって、前記光ファイバが固定されたフェルールをスリーブに挿入して突き合わせ、前記光ファイバを接続する光コネクタにおいて、前記光ファイバおよび前記フェルールの端面には、窒化物、酸化物またはフッ化物からなる膜が形成されていることを特徴とする。
第2の態様は、第1の態様において、少なくとも一方の前記光ファイバの端面は、前記フェルールの端面から奥まった位置にあり、前記フェルールを前記スリーブに挿入したとき、前記光ファイバの端面間にギャップができることを特徴とする。
第3の態様は、波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタであって、前記光ファイバが固定されたフェルールをスリーブに挿入して突き合わせ、前記光ファイバを接続する光コネクタにおいて、前記光ファイバの端面と前記フェルールの端面とは面一であり、前記フェルールの端面間にスペーサが挿入され、前記光ファイバの端面間にギャップができることを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバの端面に保護膜が形成されており、さらに光ファイバの端面同士が互いに接触しないので、コア端面の劣化を防ぐことができる。
波長405nmの光を通光した光コネクタを抜き挿しした後の端面を示す写真であり、(a)は20mW、(b)は60mWで通光したときの例を示す図、 従来の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図、 本発明の第1の実施形態にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図、 第2の実施形態の実施例2にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図、 実施例2にかかる光コネクタの保護膜の形成方法を示す図、 第2の実施形態の実施例3にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図、 実施例3にかかる光コネクタに無反射コートを形成した構成を示す図、 実施例3にかかる光コネクタにシリコンを付加した構成を示す図、 実施例3にかかる光コネクタに斜め研磨を適用した構成を示す図、 第2の実施形態の実施例4にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図、 第2の実施形態の実施例5にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図、 第2の実施形態の実施例6にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図、 光ファイバ端面をフェルール端面よりも凹ませる方法の第1例を示す図、 光ファイバ端面をフェルール端面よりも凹ませる方法の第2例を示す図、 光ファイバ端面をフェルール端面よりも凹ませる方法の第3例を示す図、 本実施形態の光コネクタを用いた挿抜試験の結果を示す図、 第3の実施形態の実施例5にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。光ファイバに可視光を通光すると、コアが膨らむという現象がある。これを防ぐために、保護膜を形成する。さらに光コネクタの抜き差しを行うことにより、光ファイバのコア同士が物理的に接触したり、離れたりすることにより、コア端面の劣化が促進される。そこで、光ファイバ同士が物理的に接触しない構造とする。例えば、フェルール端面から1μm〜10μm程度奥まった位置に、コア端面があるように固定し、光コネクタを接続した際に、コア端面間には2μm〜20μmのエアーギャップができるようにする。望むらくは2μm〜5μmのギャップがよい。これにより端面が互いに接触することなく、端面の劣化がなくなる。または、フェルールの間にスペーサを挿入することにより、物理的に接触するのを避ける。
[第1の実施形態]
コア端面がフェルール端面から奥まった位置にある構造である。
(実施例1)
図3に、本発明の第1の実施形態にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。シングルモードのコア21a,21bを含む光ファイバ22a,22bがフェルール23a,23bに固定され、フェルール23a,23bをスリーブ25に挿入して突き合わせる。光ファイバ22a,22bは、波長650nm以下の可視光から紫外光用の純粋石英コアファイバである。
光ファイバ22a,22bおよびフェルール23a,23bの端面は、光軸に対して8度の傾きで研磨(アングルドPC(APC)研磨)されている。図15を参照して後で述べる方法により、光ファイバ22a,22bの端面は、フェルール23a,23bの端面よりも凹んでいる。具体的には、光ファイバを固定したフェルールをアングルドPC研磨した後、端面を酸化セリウム研磨液で研磨して、光ファイバの端面をフェルールの端面よりも2μm程度凹ませている。フェルール23a,23bをスリーブ25に挿入したとき、端面間に5μm程度のギャップG33ができる。端面は、光軸に対して8゜の角度が付いているので、反射は抑えられている。
[第2の実施形態]
第1の実施形態によれば、端面が互いに接触することがなくなり、端面の劣化を抑制することができる。しかしながら、波長500nm以下の光を光ファイバに通すと、コア端面が膨らむことにより、伝送ロスが大きくなってしまう。この膨らみを抑えるため、窒化膜、酸化膜、フッ化膜の保護膜を、コア端面に0.5μm〜3μm形成する。望むらくは2μmの厚さがよい。保護膜による反射のロスを下げるために、さらに無反射(AR)コートを取り付ける。加えて反射ロスを低減するために、コア端面は、光軸に対して90度ではなく、90度±1〜10度傾ける。望むらくは8度がよい。
(実施例2)
図4に、第2の実施形態の実施例2にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。シングルモードのコア21a,21bを含む光ファイバ22a,22bがフェルール23a,23bに固定され、フェルール23a,23bをスリーブ25に挿入して突き合わせる。光ファイバ22a,22bは、波長650nm以下の可視光から紫外光用の純粋石英コアファイバである。光ファイバ22a,22bおよびフェルール23a,23bの端面には、保護膜として厚さ1.8μmのSi膜31a,31bを、スパッタリングにより形成する。
図5に、実施例2にかかる光コネクタの保護膜の形成方法を示す。光ファイバ22をフェルール23に挿入し、接着剤28により光ファイバ22をフェルール23に接着固定する固定する。光ファイバ22およびフェルール23の端面を、垂直研磨または斜め研磨して、保護膜31を蒸着またはスパッタリングにより形成する。研磨は、PC研磨、SPC研磨、APC研磨を適用することができる。
(実施例3)
図4に示した構造では、Si膜31が互いに物理的に接触して、光コネクタを挿抜する際に、メカニカルな力が加わる。これにより、Si膜31が劣化するので、第1の実施形態と同様に、ギャップG33を導入する。
図6に、実施例3にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。第1の実施形態と同様に、図15を参照して後で述べる方法により、光ファイバ22a,22bの端面は、フェルール23a,23bの端面よりも凹んでいる。実施例3では、フェルール23a,23bをスリーブ25に挿入したとき、端面間に4μm程度のギャップG33ができる。
図7に、実施例3にかかる光コネクタに無反射コートを取り付けた構成を示す。加えて、透過率を上げること、反射率をさらに下げること、および端面の保護のためには、図7に示すように、無反射コートと保護膜とを形成しておくのが有効である。
光ファイバ22a,22bおよびフェルール23a,23bの端面には、厚さ1.8μmのSi膜31a,31b,34a〜34dを、スパッタリングにより形成する。さらに、Si膜31a,31b,34a〜34dの端面に、厚さ70nmの無反射コート用SiO膜32a,32b,35a〜35dをスパッタリングにより形成する。フェルール23a,23bをスリーブ25に挿入して端面を突き合わせると、端面間に5μm程度のギャップG33ができる。ここで、保護膜31と無反射コート32とはファイバ端面に形成されており、保護膜34と無反射コート35とはフェルール端面に形成されているものとして区別する。
同一のものであるが、前者は付いて居る。
光ファイバの端面に2μm厚のSi膜を形成すると、光ファイバとの界面とギャップ側の界面との間の多重反射の干渉により、透過率が波長により変動する。具体的には、95%〜80%の間で波長依存性が出る。さらに一対のファイバブロックを対向させて接続すると、キャビティが形成されて、さらにこの振動が50%〜98%と激しくなる。これを防ぐために、Si膜31a,31bの上にSiO膜32a,32bを70nm程度形成し、無反射コートとするのが有効である。片端では、透過率は95%〜100%となり、対向させても95%以上の透過率となる。
Si膜に代えて、アルミナ(Al)膜を用いることもでき、アルミナ1.8μmの上に、SiO(114nm)/SiN(21.5nm)/SiO(86.5nm)の無反射コートを形成することにより、波長405nm付近で95%以上の透過率となる。
Si膜31a,31bにより、ファイバ端面の劣化を防ぐとともに、空気が遮断され、コア端面が膨らむ現象を抑えることができる。
図8に、実施例3にかかる光コネクタにシリコンを付加した構成を示す。無反射コートを取り付ける代わりに、マッチングオイルまたはマッチングゲルとして、ギャップG33に、シリコーンオイルまたはシリコーンゲル37を充填してもよい。
図9に、実施例3にかかる光コネクタに斜め研磨を適用した構成を示す。また、光ファイバ22a,22bおよびフェルール23a,23bの端面を、光軸に対して8度の傾きで研磨することよっても、反射を抑えることができる。
(実施例4)
図10に、実施例4にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。実施例2の光コネクタとの相違点のみ説明する。光ファイバ22a,22bの端面は、ファイバカッタで切断した端面であり、光軸に対して直角である。コア21a,21bの端面に厚さ1.8μmのSi膜41a,41bを形成し、さらに、光ファイバ側面にも1.5μm程度回り込み、2μm程度の厚さで形成する。従って、フェルール23a,23bの穴径は、通常の125μmより大きく129μmである。Si膜31a,31bの端面には、さらに厚さ70nmの無反射コート用SiO膜42a,42bが取り付けられている。
(実施例5)
図11に、実施例5にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。実施例2の光コネクタとの相違点のみ説明する。実施例4では、Si膜51a,51bを形成してから、フェルールに挿入したが、実施例5では、フェルールにファイバを挿入してから、Si膜51a,51bを形成する。実施例5では、無反射コートを取り付けていない例を示したが、取り付けてももちろん構わない。
(実施例6)
図12に、実施例6にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。図の左側の光ファイバ22aは、コア21aの端面が光軸に対して直角であり、厚さ1.8μmのSi膜61と無反射コート用SiO膜62とが形成されている。図の右側の光ファイバ22bは、実施例1の構造と同じである。このように、異なる構造の光ファイバであっても、フェルール23a,23bを突き合わせて、光ファイバを接続することができる。
(製造方法)
次に、フェルール内に、光ファイバのコア端面を固定する方法を説明する。光ファイバをフェルールに挿入して、光ファイバの端面とフェルールの端面とが面一となるようにしてから、微動台を用いて、光ファイバを3μm程度手前まで引く。この操作は、顕微鏡を用いて行う必要があり煩雑である。そこで、以下の様な方法を適用することができる。
図13に、光ファイバ端面をフェルール端面よりも凹ませる方法の第1例を示す。直径が光ファイバの直径よりやや小さい120μm程度、高さ2μm程度の円柱状の凸型の突起を有する治具71を作製しておく。光ファイバ22をフェルール23に挿入して、光ファイバの端面とフェルールの端面とを面一にした後、光ファイバ22の端面を治具71の突起に当て、フェルール23の先端が治具71に突き当たるまで押し込み、光ファイバ22をフェルール23に固定する。このようにして、常に一定の長さだけ、光ファイバ端面をフェルール端面の奥に固定することができる。
図14に、光ファイバ端面をフェルール端面よりも凹ませる方法の第2例を示す。図14(a)に示したように、光ファイバ22をフェルール23に挿入し、通常のPC研磨またはAPC研磨を行う。この状態では、フェルール23の先端から光ファイバ22が凸形状に突出している。次に、図14(b)に示したように、フェルール23の先端を、フッ酸72に浸けると、光ファイバの先端だけがエッチングされる。フッ酸72への浸漬時間を調整して、光ファイバ端面が、フェルール端面から2μm程度奥まった位置になるように加工する。
図15に、光ファイバ端面をフェルール端面よりも凹ませる方法の第3例を示す。第2例と同様に、PC研磨またはAPC研磨を行った光ファイバ22とフェルール23とを用意する。これを、酸化セリウム研磨紙73で研磨すると、光ファイバの端面は削られ、フェルールの端面は削れないので、光ファイバの先端だけが凹む(図15(a))。酸化セリウム研磨剤を加えることにより、さらにこの効果は促進される。あるいは研磨用の起毛フィルムに酸化セリウム粉末を乗せて、純水で研磨する。このようにして、光ファイバ端面が、フェルール端面から2μm程度奥まった位置になるように加工する。図15(b)に、フェルール先端の形状を観測した結果を示す。
(試験結果)
図16に、本実施形態の光コネクタを用いた挿抜試験の結果を示す。55℃の恒温槽内で、波長405nm、50mWの光を通光し、光コネクタを抜き挿ししながら、伝送ロスを測定した結果を示す。環境温度を55℃に上げた加速試験を実施することにより、室温の場合と比べて、2〜3倍劣化が早くなる。
従来のSPC研磨を行っただけのFC型光コネクタの場合(図中の◇印)、通光から150時間〜300時間で伝送ロスが急激に増大し、APC研磨を行った場合(図中の〇印)は、600時間程度経過すると伝送ロスが増大する。第1の実施形態の実施例1のように、光ファイバ端面をフェルール端面から奥まった位置にしてギャップを設けた場合(図中の■印)、500時間を超えると伝送ロスが増大する。
これらに対して、第2の実施形態の実施例2のように、保護膜としてSi膜を形成した場合(図中の△印)、1200時間程度経過してから伝送ロスが増大する。さらに、実施例2のように、保護膜としてSi膜を形成して、さらにギャップを設けた場合2000時間程度まで伝送ロスは増大しない。
このように、光ファイバ端面にSi膜を形成することにより、伝送ロスの劣化が抑えられ、さらにギャップを設けることにより、伝送ロスの増大が抑えられる。Si膜に代えて、アルミナ(Al)膜を用いることもできる。アルミナ膜1.8μmの上に、SiO(114nm)/SiN(21.5nm)/SiO(86.5nm)からなる無反射コートを形成することにより、波長405nm付近で95%以上の透過率となる。
ここでは、Si膜とAl膜とを例示したが、Si、Mg、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、B、Ti等の酸化物(特に、SiO、Nb、TiO、ZrO等)、窒化物(特に、AlN、AlGaN、BN等)、またはフッ化物(特にMgF,CaF,BaF、LiF)なども同様の効果を奏することができる。
膜の厚さは、0.5μm以上が必要であるが、3μm以上よりも厚くすると、膜にクラックが入ることにより、却って伝送ロスが増大する場合がある。従って、膜厚は0.5μm〜3μmが最適である。ここでは、膜の形成にマグネトロンスパッタリングを使用したが、その他の形成方法(蒸着、CVD)でも可能である。また、膜質の向上のためには、ECRスパッタで形成した膜が最も効果が大きい。
[第3の実施形態]
コア端面の間にスペーサを挿入する構造である。
(実施例7)
図17に、実施例7にかかる可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの構造を示す。シングルモードのコア21a,21bを含む光ファイバ22a,22bがフェルール83a,83bに固定され、フェルール83a,83bをスリーブ25に挿入して突き合わせる。光ファイバ22a,22bは、可視光(405nm)用の純粋石英コアファイバである。
光ファイバ22a,22bの端面は、フェルール83a,83bの端面と面一であり、両端面には、厚さ1.8μmのSi膜81a,81bが、スパッタリングにより形成されている。コア端面の間にギャップを設けるために、厚さ10μmの金属箔からなるスペーサ84を置く。スペーサ84は、図17(b)に示すように、円盤状の中央に光を通過ために穴があいており、厚さ1μm程度の光学接着剤82a−82dにより、一方のフェルール83bの端面に固定されている。
このようにして一対のフェルール83a,83bをスリーブ25に差し込むと、スペーサ84の分だけコア端面の間にギャップGが生じて、光ファイバ同士が接触することがなくなる。このため、実施例1と同様に可視光を通光した状態で光コネクタを抜き挿ししても、伝送ロスの変動は見られなかった。

Claims (10)

  1. 波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタであって、前記光ファイバが固定されたフェルールをスリーブに挿入して突き合わせ、前記光ファイバを接続する光コネクタにおいて、
    前記光ファイバおよび前記フェルールの端面には、窒化物、酸化物またはフッ化物からなる膜が形成されていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 少なくとも一方の前記光ファイバの端面は、前記フェルールの端面から奥まった位置にあり、前記フェルールを前記スリーブに挿入したとき、前記光ファイバの端面間にギャップができることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記膜の上に、さらに無反射コートが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ。
  4. 前記ギャップには、シリコーンオイルまたはシリコーンゲルが充填されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光コネクタ。
  5. 少なくとも一方の前記光ファイバの端面は、光軸に対して傾いていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光コネクタ。
  6. 前記膜は、前記フェルール内の前記光ファイバの側面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光コネクタ。
  7. 波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタであって、前記光ファイバが固定されたフェルールをスリーブに挿入して突き合わせ、前記光ファイバを接続する光コネクタにおいて、
    前記光ファイバの端面と前記フェルールの端面とは面一であり、前記フェルールの端面間にスペーサが挿入され、前記光ファイバの端面間にギャップができることを特徴とする光コネクタ。
  8. 波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの製造方法であって、
    前記光ファイバをフェルールに挿入して、前記光ファイバの端面と前記フェルールの端面とを面一にする工程と、
    前記光ファイバの端面を、直径が前記光ファイバの直径より小さい円柱状の凸型の突起を有する治具の前記突起に当て、前記フェルールを前記治具に突き当てる工程と、
    前記光ファイバを前記フェルールに固定する工程と
    を備えたことを特徴とする光コネクタの製造方法。
  9. 波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの製造方法であって、
    前記光ファイバをフェルールに挿入して、前記光ファイバを前記フェルールに固定する工程と、
    前記光ファイバの先端を研磨する工程と、
    前記光ファイバの端面を、フッ酸に浸漬してエッチングし、前記光ファイバの端面が前記フェルールの端面から奥まった位置にあるように加工する工程と
    を備えたことを特徴とする光コネクタの製造方法。
  10. 波長650nm以下の可視光から紫外光用のシングルモード光ファイバを接続するための光コネクタの製造方法であって、
    前記光ファイバをフェルールに挿入して、前記光ファイバを前記フェルールに固定する工程と、
    前記光ファイバの先端を研磨する工程と、
    前記光ファイバの端面を、酸化セリウムで研磨し、前記光ファイバの端面が前記フェルールの端面から奥まった位置にあるように加工する工程と
    を備えたことを特徴とする光コネクタの製造方法。
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