JP2012008473A - 中継光コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光接続損失を抑制した高品質な中継光コネクタを提供する。
【解決手段】中継光コネクタ1は、第1の光ファイバケーブル51の端末が固定された一方のフェルール11と、第2の光ファイバケーブル52の端末が固定された他方のフェルール21と、一方のフェルール側の端面14、他方のフェルール側の端面24同士を対向させて固定し、第1の光ファイバケーブル51、第2の光ファイバケーブル52同士を対向させるスリーブ31と、一方のフェルール側の端面14又は他方のフェルール側の端面24の少なくとも一方に設けられて一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24との間に所定の隙間を形成する薄膜41と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブル同士の光学的な接続に用いる中継光コネクタに関する。
従来から、家庭用の電子機器等に使用される中継光コネクタとして、例えば、特開2000−47071号公報(特許文献1)に記載された中継光コネクタが提案されている。このような中継光コネクタは、複数の光ファイバケーブルを光学的に接続することにより、電子機器間の通信を可能にするものである。
図3は、特許文献1に記載された中継光コネクタの構成を示す図である。図3に示すように、中継光コネクタ80は、一の光ファイバケーブル91の端末が固定された一方のフェルール81と、他の光ファイバケーブル91の端末が固定された他方のフェルール82と、一方のフェルール81と他方のフェルール82の端面同士を対向させて固定するスリーブ83から略構成されている。光ファイバケーブル91同士を接続する場合、一方のフェルール81と他方のフェルール82をスリーブ83内の光透光性部材84を介して光学的に接続する。
そして、2つの光送受信モジュール85に、光ファイバケーブル91と、スリーブ83とを介して、互いに接続し、全二重通信方式による光信号伝送を行うことにより、電子機器間の通信を可能にしている。
しかしながら、上述した中継光コネクタ80は、光ファイバケーブル91の端末が固定された一方のフェルール81と他方のフェルール82を光学的に接続する際、スリーブ83内の光透光性部材84を介して接続するため、光ファイバケーブル91同士に間隙(空気層)が形成されない。このため、上述した中継光コネクタ80を車両に用いる場合、車両の振動等により、光ファイバケーブル91同士が衝突して光ファイバケーブル91の端面が損傷し、品質が低下するという問題が発生する。
そこで、図4(車両用中継光コネクタを模式的に示した図)に示すように、車両に用いられる従来の中継光コネクタは、光ファイバケーブル同士に所定の間隙を形成している。また、車両用中継光コネクタ100は、一の光ファイバケーブルの端末が固定された一方のフェルール101と、他の光ファイバケーブルの端末が固定された他方のフェルール102と、一方のフェルール101と他方のフェルール102の端面111、112同士を対向させて固定するスリーブ103から略構成されている。
そして、車両用中継光コネクタ100は、車両の揺れ等により、光ファイバケーブル同士の摺動や衝突を防ぐため、一方のフェルール101と他方のフェルール102との間に所定の隙間104を形成している。
特開2000−47071号公報
しかしながら、上述した従来の車両用中継光コネクタ100では、一方のフェルール101と他方のフェルール102との間に所定の隙間104を形成しているため、光ファイバケーブル同士の軸がずれることにより光の伝送ができなくなる等、光接続損失が増加するという問題が発生する。
そこで、本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、光接続損失を抑制した高品質な中継光コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載した本発明の中継光コネクタは、第1の光ファイバケーブルの端末が固定された一方のフェルールと、第2の光ファイバケーブルの端末が固定された他方のフェルールと、前記一方のフェルールの端面と前記他方のフェルールの端面同士を対向させて固定し、前記第1の光ファイバケーブル、前記第2の光ファイバケーブル同士を対向させるスリーブと、前記一方のフェルール又は前記他方のフェルールの端面の少なくとも一方に設けられて前記一方のフェルールの端面と前記他方のフェルールの端面との間に所定の隙間を形成する薄膜と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した本発明の中継光コネクタは、請求項1に記載の中継光コネクタであって、前記薄膜は、前記第1の光ファイバケーブル又は前記第2の光ファイバケーブルの端面の周囲に設けられた環状膜部からなることを特徴とする。
請求項3に記載した本発明の中継光コネクタは、請求項1又は請求項2に記載の中継光コネクタであって、前記薄膜の厚みが0.001mm〜0.035mmであることを特徴とする。
請求項4に記載した本発明の中継光コネクタは、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の中継光コネクタであって、前記一方のフェルールは円柱状に形成されており、前記一方のフェルールの中心軸方向に沿って前記第1の光ファイバケーブルが接着固定される光ファイバ挿通固定孔が設けられており、前記他方のフェルールは円柱状に形成されており、前記他方のフェルールの中心軸方向に沿って前記第2の光ファイバーケーブルが接着固定される光ファイバ挿通固定孔が設けられており、前記第1の光ファイバケーブル、前記第2の光ファイバケーブルの先端は、それぞれ前記一方のフェルール及び前記他方のフェルールの端面と面一状態とされ、前記スリーブが、筒状のスリーブ本体と、このスリーブ本体の内側に設けられて前記一方のフェルールと前記他方のフェルールが端面同士を対向させて支持されるフェルール支持孔を有していることを特徴とする。
請求項1に記載した本発明の中継光コネクタによれば、一方のフェルールの端面と他方のフェルールの端面との間に薄膜を設けることにより、一方のフェルールと他方のフェルールに所定の隙間を形成する。一方のフェルールと他方のフェルールが近接した場合、この薄膜により光ファイバケーブルの同士は接触しないため、光ファイバケーブル同士が衝突等することにより端面が損傷し、品質が低下することがない。
また、フェルールの端面に薄膜を設けることにより、一方のフェルールと他方のフェルールの端面を保護しつつ、第1の光ファイバケーブルと第2の光ファイバケーブルが近接して安定した間隙量を確保することができるため、光接続損失を抑制することができる。
従って、光接続損失を抑制した高品質な中継光コネクタを提供することができる。
請求項2に記載した本発明の中継光コネクタによれば、第1の光ファイバケーブル又は第2の光ファイバケーブルの端面の周囲に設けられた環状膜部により、一方のフェルール側の端面と他方のフェルール側の端面を所定の間隙まで近接することができる。このため、第1の光ファイバケーブルの端面と第2の光ファイバケーブル端面は安定した間隙量を確保することができ、間隙の軸(光ファイバケーブルの軸)がずれることがないため、光接続損失を低減することができる。
請求項3に記載した本発明の中継光コネクタによれば、薄膜の厚みが0.001mm〜0.035mmであるため、一方のフェルール側の端面と他方のフェルール側の端面を所定の間隙まで近接することができる。このため、第1の光ファイバケーブルの端面と第2の光ファイバケーブルの端面が安定した間隙量を確保することにより、光接続損失を低減することができる。
請求項4に記載した本発明の中継光コネクタによれば、挿通固定孔に第1の光ファイバケーブル及び第2の光ファイバケーブルが接着固定され、第1の光ファイバケーブル及び第2の光ファイバケーブルの先端が一方のフェルール及び他方のフェルールの端面と面一状態とされる。このため、一方のフェルールと他方のフェルールを近接させることにより、第1の光ファイバケーブルと第2の光ファイバケーブルの先端を所定の間隙量で保持することができる。
また、フェルール支持孔により、一方のフェルールと他方のフェルールが端面同士を対向させて支持される。このため、中継光コネクタに曲げ力がかかった場合でも、第1の光ファイバケーブルと第2の光ファイバケーブルとの間隙の軸(光ファイバケーブルの軸)がずれることを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る中継光コネクタを模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係る中継光コネクタの薄膜の拡大図である。 従来における中継光コネクタを示す図である。 従来における中継光コネクタを模式的に示した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。はじめに、図1を参照して、本発明の実施形態に係る中継光コネクタの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る中継光コネクタを模式的に示した図である。本発明の実施形態に係る中継光コネクタは、車両に搭載され、光ファイバケーブル同士の光学的な接続に用いられるコネクタである。
図1に示すように、中継光コネクタ1は、光ファイバケーブル(第1の光ファイバケーブル)51の端末が固定された一方のフェルール11と、光ファイバケーブル(第2の光ファイバケーブル)52の端末が固定された他方のフェルール21と、一方のフェルール11の端面14と他方のフェルール21の端面24同士を対向させて固定するスリーブ31と、一方のフェルール11と他方のフェルール21との間に所定の隙間を形成する薄膜41から略構成されている。
一方のフェルール11は、光ファイバ挿通固定孔(一方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔)13が形成されているフェルール側本体(一方のフェルール側本体)12で構成されている。フェルール側本体12は、ほぼ円柱状に形成されている。
光ファイバ挿通固定孔13は、内径が第1の光ファイバケーブル51及び第2の光ファイバケーブル52の外径よりもごく僅かに大きい円柱状に形成されており、フェルール側本体12の中心軸に沿い(一方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔13の中心軸と一方のフェルール側本体12の中心軸とがお互いに一致するようにして)、一方のフェルール側本体12を貫通している。
光ファイバ挿通固定孔13には、第1の光ファイバケーブル51が挿通され接着固定されてフェルール側本体12に第1の光ファイバケーブル51が収容されている。
また、一方のフェルール側本体12の端部(軸方向の一方の端部)には、スリーブ31内で後述する他方のフェルール21の端面24と対向するフェルール側端面(一方のフェルール側の端面)14が形成されている。
他方のフェルール21は、光ファイバ挿通固定孔(他方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔)23が形成されているフェルール側本体(他方のフェルール側本体)22で構成されている。他方のフェルール側本体22は、ほぼ円柱状に形成されている。
光ファイバ挿通固定孔23は、内径が第2の光ファイバケーブル52の外径よりもごく僅かに大きい円柱状に形成されており、他方のフェルール側本体22の中心軸に沿い(他方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔23の中心軸と他方のフェルール側本体22の中心軸とがお互いに一致するようにして)、フェルール側本体22を貫通している。
光ファイバ挿通固定孔23には、第2の光ファイバケーブル52が挿通され接着固定されて他方のフェルール側本体22に第2の光ファイバケーブル52が収容されている。
また、他方のフェルール側本体22の端部(軸方向の一方の端部)には、スリーブ31内で一方のフェルール側の端面14と対向するフェルール側端面(他方のフェルール側の端面)24が形成されている。
スリーブ31は、筒状のスリーブ本体32と、スリーブ本体32の内部に設けられ、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24同士を対向させて支持するフェルール支持孔33を備えている。
他方のフェルール側の端面24には、薄膜41が設けられている。薄膜41についての説明は、図2を用いて後述する。一方のフェルール11及び他方のフェルール21に接着固定されている第1の光ファイバケーブル51及び第2の光ファイバケーブル52の加工は、一方のフェルール側の端面14及び他方のフェルール側の端面24の研磨処理が不可欠である。この研磨処理がされていると、従来の中継光コネクタでは、一方のフェルール11及び他方のフェルール21に突起等を形成して端面14、24を保護しつつ、間隙を安定化させるのは困難である。
しかし、この薄膜41により、一方のフェルール側の端面14及び他方のフェルール側の端面24を保護しつつ、安定した間隙を確保することができる。また、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24が近接した場合、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54が接触することがないため、光ファイバケーブルの端面53、54同士が衝突等することにより光ファイバケーブルの端面53、54が損傷し、品質が低下することがない。
なお、本発明の実施形態では、薄膜41は、他方のフェルール側の端面24に設けられる場合について説明するが、一方のフェルール側の端面14に設けられるように構成してもよい。
上記のように構成された中継光コネクタ1は、例えば、第1の光ファイバケーブル51が固定された一方のフェルール11を図1に示す矢印A側からスリーブ31のフェルール支持孔33へ弾性部材(例えば、バネ)により挿入する。第2の光ファイバケーブル52が固定された他方のフェルール側はストッパ部材61によりスリーブ31のフェルール支持孔33へ挿入する。
これにより、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54は、フェルール支持孔33の略中央に挿入され、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52が光学的に接続される。
第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52がフェルール支持孔33の略中央に挿入されると、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52の先端は、光ファイバ挿通固定孔13、23により、それぞれ一方のフェルール側の端面14及び他方のフェルール側の端面24と面一状態とされて固定される。
これにより、一方のフェルール11と他方のフェルール21を近接させることにより、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52の先端を所定の間隙量で保持することができる。
また、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52がフェルール支持孔33の略中央に挿入されると、他方のフェルール側の端面24に設けられた薄膜41は、一方のフェルール側の端面14に接触する。
このため、一方のフェルール11と他方のフェルール21が端面14、24同士を対向させて支持されることにより、中継光コネクタに曲げ力がかかった場合でも、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52との間隙の軸(光ファイバケーブル51、52の軸)がずれることを抑制することができる。
このように、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24との間に薄膜41を設けることにより、一方のフェルール11と他方のフェルール21に所定の隙間を形成する。一方のフェルール11と他方のフェルール21が近接した場合、この薄膜41により第1の光ファイバケーブル51、第2の光ファイバケーブル52同士は接触しないため、第1の光ファイバケーブル51、第2の光ファイバケーブル52同士が衝突等することにより光ファイバケーブルの端面53、54が損傷し、品質が低下することがない。
また、他方のフェルール側の端面24に薄膜41を設けることにより、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24を保護しつつ、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52が近接して安定した間隙量を確保することができる。このため、光が他へ漏れる等がなく、光接続損失を抑制することができる。
従って、光接続損失を抑制した高品質な中継光コネクタ1を提供することができる。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態に係る中継光コネクタ1の薄膜41について詳細に説明する。図2(a)は、本発明の実施形態に係る中継光コネクタの薄膜を示す図である。図2(b)は、図2(a)に示す矢印B方向から薄膜を見た場合の図である。
図2で示すように、薄膜41は、所定の弾性を備えた部材(振動があってもこの振動を吸収して第1の光ファイバケーブルの端面53に第2の光ファイバケーブルの端面54が接触してしまうことを防止できる程度の弾性を備えた部材;合成樹脂等の材料)で構成されており、たとえば、他方のフェルール側の端面24に一体的に設けられている。
また、薄膜41は、たとえば円環状(リング状)等の環状に形成された環状膜部42で構成されている。これにより、薄膜41の中央(中心部)には、光通過孔43が形成されている。
環状膜部42の断面(環状膜部42の中心軸を含む平面による断面)は、たとえば半楕円状もしくは半円状に形成されている。すなわち、環状膜部42は、トーラス形状の立体を、トーラスの中心を含みトーラスの中心軸に直交している平面(分割平面)で分割したときに得られる2つの立体(お互いの形状が等しい2つの立体)の一方の立体の形状になっている。
そして、環状膜部42の中心軸と他方のフェルール21の中心軸とがお互いに一致し、前記分割平面による分割面が他方のフェルール21の端面24に接して、環状膜部42がフェルール21の端面24に設けられている。これにより、環状膜部42は、他方のフェルール21の端面24から突出している突出部44を形成している。
なお、環状膜部42の外径は、他方のフェルール側の端面24の径Y(図2(a)参照)よりも僅かに小さくなっており、環状膜部42の内径は、第2の光ファイバケーブル52のコア径(例えば、0.2mm)よりも大きく、クラッド径(例えば、0.23mm)と略同一又はクラッド径よりも僅かに小さくなっている。
突出部44(突出部44の先端部)は、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54とがお互いに近接した場合、一方のフェルール側の端面14に接触するようになっている。この接触をしている状態では、突出部44(環状膜部42)は、この軸方向で僅かに圧縮されて弾性変形している。
なお、上記説明では、環状膜部42を他方のフェルール側の端面24に設けてあるが、環状膜部42を他方フェルール側の端面24に設けることに代えてもしくは加えて、環状膜部42を一方のフェルール側の端面14に一体的に設けてあってもよい。環状膜部42を他方のフェルール側の端面24と一方のフェルール側の端面14とに設けた場合、他方のフェルール21の環状膜部42の形状や大きさと、一方のフェルール11の環状膜部42の形状や大きさとが、お互いに同じになっていてもよいし、異なっていてもよい。
このように、第1の光ファイバケーブル51又は第2の光ファイバケーブル52の端面53、54の周囲に設けられた環状膜部42により、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24を所定の間隙まで近接することができる。このため、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54が安定した間隙量を確保することができ、間隙の軸(光ファイバケーブルの軸)がずれることがないため、光接続損失を低減することができる。
また、環状膜部42の中心部に設けられた光通過孔43により、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54との間には光接続を遮るものがないため、光接続損失を低減することができる。
さらに、薄膜41の厚みは0.001mm〜0.035mmであり、一方のフェルール側の端面14に突出部44が接触した場合、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24の間隙X(図2(a)参照)が0.001mm〜0.035mmとなる。このため、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54が近接することができる。これにより、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54は安定した間隙量を確保することができ、光接続損失を低減することができる。
また、薄膜41は、一方のフェルール11及び他方のフェルール21の径Y(図2(a)参照)よりも僅かに小さくなっている。これにより、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54が近接した場合、間隙量を確保するための保持力が増加する。また、間隙の軸(光ファイバケーブルの軸)がずれることがないため、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54を安定して保持することができる。
このようにして、本発明の第1実施形態に係る中継光コネクタ1は、第1の光ファイバケーブル51の端末が固定された一方のフェルール11と、第2の光ファイバケーブル52の端末が固定された他方のフェルール21と、一方のフェルール側の端面14、他方のフェルール側の端面24同士を対向させて固定し、第1の光ファイバケーブル51、第2の光ファイバケーブル52同士を対向させるスリーブ31と、一方のフェルール側の端面14又は他方のフェルール側の端面24の少なくとも一方に設けられて一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24との間に所定の隙間を形成する薄膜41と、を備える。
また、本発明の第1実施形態に係る中継光コネクタ1は、薄膜41は、第1の光ファイバケーブルの端面53又は第2の光ファイバケーブルの端面54の周囲に設けられた環状膜部42からなる。
さらに、本発明の第1実施形態に係る中継光コネクタ1は、薄膜41の厚みが0.001mm〜0.035mmである。
また、本発明の第1実施形態に係る中継光コネクタ1は、一方のフェルール11が円柱状に形成されており、一方のフェルール11の中心軸方向に沿って第1の光ファイバケーブル51が接着固定される一方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔13が設けられており、他方のフェルール21が円柱状に形成されており、他方のフェルール21の中心軸方向に沿って第2の光ファイバケーブル52が接着固定される他方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔23が設けられており、第1の光ファイバケーブル51、第2の光ファイバケーブル52の先端は、それぞれ一方のフェルール側の端面14及び他方のフェルール側の端面24と面一状態とされ、スリーブ31が、筒状のスリーブ本体32と、このスリーブ本体32の内側に設けられて一方のフェルール11と他方のフェルール21が端面同士を対向させて支持されるフェルール支持孔33を有している。
そして、本発明の実施形態に係る中継光コネクタ1によれば、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24との間に薄膜41を設けることにより、一方のフェルール11と他方のフェルール21に所定の隙間を形成する。一方のフェルール11と他方のフェルール21が近接した場合、この薄膜41により第1の光ファイバケーブル51、第2の光ファイバケーブル52同士は接触しないため、第1の光ファイバケーブル51、第2の光ファイバケーブル52同士が衝突等することにより光ファイバケーブルの端面53、54が損傷し、品質が低下することがない。
また、他方のフェルール側の端面24に薄膜41を設けることにより、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24を保護しつつ、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52が近接して安定した間隙量を確保することができる。このため、光が他へ漏れる等がなく、光接続損失を抑制することができる。
従って、光接続損失を抑制した高品質な中継光コネクタ1を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る中継光コネクタ1によれば、第1の光ファイバケーブルの端面52又は第2の光ファイバケーブルの端面54の周囲に設けられた環状膜部42により、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24を所定の間隙まで近接することができる。このため、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54は安定した間隙量を確保することができ、間隙の軸(光ファイバケーブルの軸)がずれることがないため、光接続損失を低減することができる。
さらに、環状膜部42の中心部に設けられた光通過孔43により、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54との間には光接続を遮るものがないため、光接続損失を低減することができる。
また、本発明の実施形態に係る中継光コネクタ1によれば、薄膜41の厚みが0.001mm〜0.035mmであるため、一方のフェルール側の端面14と他方のフェルール側の端面24を所定の間隙まで近接することができる。このため、第1の光ファイバケーブルの端面53と第2の光ファイバケーブルの端面54が安定した間隙量を確保することにより、光接続損失を低減することができる。
さらに、本発明の実施形態に係る中継光コネクタ1によれば、光ファイバ挿通固定孔13、23に第1の光ファイバケーブル51及び第2の光ファイバケーブル52が接着固定され、第1の光ファイバケーブル51及び第2の光ファイバケーブル52の先端が一方のフェルール11及び他方のフェルール21の端面と面一状態とされる。このため、一方のフェルール11と他方のフェルール21を近接させることにより、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52の先端を所定の間隙量で保持することができる。
また、フェルール支持孔33により、一方のフェルール11と他方のフェルール21が端面14、24同士を対向させて支持される。このため、中継光コネクタ1に曲げ力がかかった場合でも、第1の光ファイバケーブル51と第2の光ファイバケーブル52との間隙の軸(光ファイバケーブルの軸)がずれることを抑制することができる。
従って、光接続損失を抑制した高品質な中継光コネクタ1を提供することができる。
以上、本発明の中継光コネクタを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記した実施形態では、環状膜部42は、トーラス形状の立体を、トーラスの中心を含みトーラスの中心軸に直交している平面で分割したときに得られる2つの立体の一方の立体の形状である場合について説明したが、一方のフェルール側の端面14又は他方のフェルール側の端面24に接触可能な形状であれば適宜変更が可能である。
本発明は、光接続損失を抑制した高品質な中継光コネクタを提供する上で極めて有用である。
1 中継光コネクタ
11 一方のフェルール
12 一方のフェルール側本体
13 一方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔
14 一方のフェルール側の端面
21 他方のフェルール
22 他方のフェルール側本体
23 他方のフェルール側の光ファイバ挿通固定孔
24 他方のフェルール側の端面
31 スリーブ
32 スリーブ本体
33 フェルール支持孔
41 薄膜
42 環状膜部
43 光通過孔
44 突出部
51 第1の光ファイバーケーブル
52 第2の光ファイバーケーブル
53 第1の光ファイバーケーブルの端面
54 第2の光ファイバーケーブルの端面
61 ストッパ部材

Claims (4)

  1. 第1の光ファイバケーブルの端末が固定された一方のフェルールと、
    第2の光ファイバケーブルの端末が固定された他方のフェルールと、
    前記一方のフェルールの端面と前記他方のフェルールの端面同士を対向させて固定し、前記第1の光ファイバケーブル、前記第2の光ファイバケーブル同士を対向させるスリーブと、
    前記一方のフェルール又は前記他方のフェルールの端面の少なくとも一方に設けられて前記一方のフェルールの端面と前記他方のフェルールの端面との間に所定の隙間を形成する薄膜と、を備えることを特徴とする中継光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の中継光コネクタであって、
    前記薄膜は、前記第1の光ファイバケーブル又は前記第2の光ファイバケーブルの端面の周囲に設けられた環状膜部からなることを特徴とする中継光コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の中継光コネクタであって、
    前記薄膜の厚みが0.001mm〜0.035mmであることを特徴とする中継光コネクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の中継光コネクタであって、
    前記一方のフェルールは円柱状に形成されており、前記一方のフェルールの中心軸方向に沿って前記第1の光ファイバケーブルが接着固定される光ファイバ挿通固定孔が設けられており、
    前記他方のフェルールは円柱状に形成されており、前記他方のフェルールの中心軸方向に沿って前記第2の光ファイバーケーブルが接着固定される光ファイバ挿通固定孔が設けられており、
    前記第1の光ファイバケーブル、前記第2の光ファイバケーブルの先端は、それぞれ前記一方のフェルール及び前記他方のフェルールの端面と面一状態とされ、
    前記スリーブが、筒状のスリーブ本体と、このスリーブ本体の内側に設けられて前記一方のフェルールと前記他方のフェルールが端面同士を対向させて支持されるフェルール支持孔を有していることを特徴とする中継光コネクタ。
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