JP2014228846A - フェルールおよび該フェルールを備えた光コネクタ - Google Patents

フェルールおよび該フェルールを備えた光コネクタ Download PDF

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【課題】光ファイバを挿入保持するフェルールにおいて、挿入保持される光ファイバとレンズとの軸芯の一致精度を挙げる。【解決手段】フェルール本体5と、フェルール本体5の先端に嵌合するレンズキャップ10とを備え、フェルール本体5はフェルール円筒部の中心軸線に沿って光ファイバ挿入穴9aを備えていると共にフェルール円筒部の前端部に嵌合用小径部7を備え、レンズキャップ10は嵌合用小径部7の前端面に当接する基部11と、基部11の前端面に設けた中心軸線を頂点とする凸レンズ部12と、基部11の後端面の外周から突出する嵌合用小径筒に外嵌する嵌合用筒部13を備え、フェルール本体5の嵌合用小径部7にレンズキャップ10の嵌合用筒部を固着している。【選択図】図1

Description

本発明はフェルールおよび該フェルールを備えた光コネクタに関し、詳しくは、光ファイバを挿入保持するフェルール本体の前端に別体のレンズキャップを軸ずれ無く精度良く装着するものである。
近年、自動車内では光ケーブルを用いた通信が普及している。光ファイバケーブルの芯線である光ファイバの接続方式として、特開2012−32726号公報で、図6(A)、(B)に示すレンズ付き光コネクタが提供されている。該光コネクタ100は透明樹脂からなる雌雄コネクタハウジング101、102のフェルール収容穴101h、102h内に光ファイバF1、F2を挿入したフェルール103、104を装着し、フェルール103、104の先端中央に露出する光ファイバF1、F2を雌雄コネクタハウジング101、102の対向する先端に設けた凸レンズ部105、106を介して光接続している。
前記光ファイバの先端面のコア径は例えば50μm程度と非常に小さく、各フェルールと光ファイバとの軸ずれ及び該フェルールとコネクタハウジングの凸レンズ部の軸ずれが発生すると、各コネクタ内において光ファイバと凸レンズ部との軸ずれが大きくなる。
雌雄コネクタの凸レンズ同士を隙間をあけて対向させるビーム拡大コリメートレンズ付き光コネクタでは、フェルール同士の軸ずれによるロス増が鈍感である反面、各光ファイバの端面と凸レンズの軸ずれに対する要求精度が厳しくなる。よって、前記特許文献のように、フェルールを挿入するコネクタハウジングの先端にレンズ部を設けた構成とすると、軸ずれが発生しやすく、前記精度要求に対応できない問題がある。
一方、特開2003−344702号公報(特許文献2)に、フェルールの前端側にレンズ部を形成したレンズ付きのフェルールが提案されている。該フェルールは透明樹脂で一体成形され、例えば図7(A)に示すような断面形状を有している。レンズ付きのフェルール120には、該フェルール120の軸芯に沿って、図7(B)のように光ファイバ130aの貫通穴121aを設けていると共に、前記光ファイバの貫通穴121aの前部にレンズ部122を設け、該レンズ部122の前端面は凸状に球面加工したレンズ面122aとしている。
前記のようなレンズ付きのフェルール120に挿入保持した光ファイバ130aの接続は、図6の光コネクタと同様にビーム拡大コリメートレンズ付き光コネクタとなり、図8に示すように、一方のフェルールの光ファイバ130aの前端面130a−1から出射した光が前端側のレンズ部122により発散されて平行光となり、該平行光が他方のフェルールのレンズ部122によって収束されて他方の光ファイバ130aの前端面130a−1に集光されることで行われる。
特開2012−32726号公報 特開2003−344702号公報
前記特許文献2のレンズ部をフェルールに一体的に設けたレンズ付きフェルールでは、レンズ部がフェルールと別体の特許文献1の構成よりも光ファイバとレンズの軸ずれを抑制できる。しかしながら、フェルールを高精度に形成するためには熱膨張率を小さくして熱収縮を抑制する必要があるためフィラー等を樹脂に混合して成形することが好ましい一方、レンズ部は透明性を高めるためにフィラー等を混合することは好ましくない。このように、フェルール材料に要求される機能とレンズ材料に要求される機能とが相違するため、一体成形のレンズ付きのフェルールとすることに問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、光ファイバを挿入固定するフェルールとレンズとを相違する材料で別体に形成しながら、該フェルールとレンズの中心軸線を精度良く一致させ、接着信頼性を確保できるものとすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、フェルール本体と、該フェルール本体の先端に嵌合するレンズキャップとを備え、
前記フェルール本体はフェルール円筒部の中心軸線に沿って光ファイバ挿入穴を備えていると共に該フェルール円筒部の前端部に嵌合用小径部を備え、
前記レンズキャップは前記嵌合用小径部の前端面に当接する基部と、該基部の前端面に設けた中心軸線を頂点とする凸レンズ部と、前記基部の後端面の外周から突出する前記嵌合用小径部に外嵌する嵌合用筒部を備え、
前記フェルール本体の嵌合用小径部に前記レンズキャップの嵌合用筒部と固着していることを特徴とするレンズ付きフェルールを提供している。
前記フェルール本体はフィラーを配合した樹脂、前記レンズキャップはフィラーを配合していない透明樹脂で成形し、フェルール本体はレンズキャップより熱収縮率を小さくすると共にレンズキャップはフェルール本体より透明度を高めていることが好ましい。
具体的には、前記フェルール本体はLCP(液晶ポリマー)、PEI(ポリエーテルイミド)、PES(ポリエーテルサルフォン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などのエンジニアリングプラスチック材料に、例えばシリカ、グラファイト、ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウムなどの無機物質からなるフィラーを配合していることが好ましい。前記レンズキャップ部を成形する樹脂は基本的に透明樹脂であればよいが、PEI、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネート)、COP(環状ポリオレフィン)、LCP等が好適に用いられる。レンズとして用いる場合は透明度を維持するためにフィラーは配合していない。
本発明のフェルールは、前記のように、フェルール本体にレンズ部を一体成形せず、レンズキャップとして別体で成形しているため、素材となる樹脂を変えて、フェルール本体は熱収縮率が低くして加工精度を高めることができると共に、レンズキャップは透明度を高めて光学結合精度を高めることができる。
また、フェルール本体の前端側に設けた嵌合用小径部にレンズキャップの嵌合用筒部を外嵌して接着剤で固着するため、フェルール本体の中心軸線に沿って設ける光ファイバ挿入穴に挿入する光ファイバとレンズとの軸ズレを、従来のコネクタハウジングにレンズ部を設ける場合と比較して大幅に低減できる。
前記フェルール本体の前記嵌合用小径部の外径(R1)と長さ(L)の関係は0.5≦L/R1≦1.5であり、
前記フェルール本体のフェルール円筒部の外径(R2)と前記レンズキャップの前記基部および前記嵌合用筒部の外径(R3)との関係を、0.8≦R3/R2≦1.2の範囲としていることが好ましい。
特に、フェルール本体とレンズキャップとを嵌合して接着固定する部分の寸法を、フェルール本体の嵌合用小径部の外径(R1)と長さ(L)の関係で、前記のように、0.5≦L/R1≦1.5とし、レンズキャップ自体の長さを比較的短くし、レンズキャップの嵌合部の奥行寸法を比較的短くしている。このように、レンズキャップの嵌合部の奥行寸法を短くすると、レンズキャップのレンズ部と嵌合部との同軸度を高精度に成形することが容易となり光ファイバとレンズとの軸ずれ発生を減少できる。例えば、ファイバコア径が50μm程度の場合、この軸ずれ量を5μm程度に押さえると、過剰損失を0.5dB程度に押さえることができる。
また、フェルール本体とレンズキャップの嵌合部の長さ(L)が0.5×R1未満であると、嵌め合いが浅く、レンズキャップがフェルール本体に対して傾き易くなると共に、外力が加わったときに離脱しやすくなる。一方、0.5×R1以上とすることで傾き難くすると共に離脱を防止できる。また、1.5×R1以上とするとレンズキャップのレンズ部と嵌合部との同軸度を高精度に成形することが困難となり、相手方コネクタとの光結合精度が低下する恐れがある。前記(R1)と(L)の関係は、好ましくは0.5≦L/R1≦1.0であり、かつ、R1=1.25mmであると、L=1mmが好ましい。
前記フェルール本体のフェルール円筒部はコネクタハウジングの収容部に内嵌され、該フェルール円筒部の外径(R2)と前記レンズキャップの前記基部および前記嵌合用筒部の外径(R3)との関係を、0.8≦R3/R2≦1.2の範囲とすることが好ましい。 レンズキャップの嵌合用筒部の外径R3がフェルール円筒部の外径R2よりも大きくなると、コネクタハウジング内で対向するレンズキャップ付きフェルール同士の軸ずれはレンズキャップの嵌合用筒部の外径R3部にて規制される。一方、レンズキャップの嵌合用筒部の外径R3がフェルール円筒部の外径R2よりも小さくなると、コネクタハウジング内で対向するレンズキャップ付きフェルール同士の軸ずれはフェルール円筒部の外径R2部にて規制される。
レンズキャップの嵌合用筒部R3の外径が1.2×R2を越えると、レンズキャップ付きフェルールに横方向の外力が加わった場合にレンズキャップとフェルール本体との接着部に応力が加わり、剥離しやすくなる。レンズキャップの嵌合用筒部R3の外径が1.2×R2以下であれば、ある程度傾いた場合にフェルール円筒部とコネクタハウジングが干渉し、上記応力は緩和されるうえ、傾きに起因する軸ずれも抑制される。
一方、レンズキャップの嵌合用筒部R3の外径がR2よりも小さいと、上記接着部への応力発生は防げられるが、0.8×R2よりも小さくなると、レンズキャップ嵌合部の肉厚が薄くなり高精度成形の難易度が高まるうえ、接着面積が小さくなり十分な接着力が得られない懸念がある。
よって、フェルール本体の嵌合用小径筒部とレンズキャップの嵌合用筒部の関係は、最も好ましくは、0.5≦L/R1≦1.0であると共に、0.9≦R3/R2≦1.1である。
前記寸法範囲とすると、レンズキャップとフェルール本体との接着強度を確保でき、光ファイバの曲げ力はレンズキャップに接着部に影響し難くなる。さらに、レンズキャップとフェルール本体との軸ズレおよび該フェルールとコネクタハウジングとの軸ズレを低減して、相手方コネクタとのフェルール同士の突き当て精度を高めることができる。
前記レンズキャップの基部の前端面の外周から前記凸レンズ部を囲む保護筒部を前方へ突出させている。該保護筒部を前記凸レンズ部の頂点より前方へ突出させ、該保護筒部、前記基部および前記嵌合用筒部の外径を同一としている。
前記のように、凸レンズ部を囲む保護筒部を突設しておくと、コネクタハウジングへの嵌合前に外部干渉材による干渉から保護できる。
また、本発明は、前記レンズキャップを取り付けたフェルール本体の光ファイバ挿入穴に光ファイバが挿入され、該光ファイバの端末が挿入接続されたレンズ付きフェルールがコネクタハウジングの挿入室に挿入されている光コネクタを提供している。
前記光コネクタは、光ファイバの軸芯とフェルールの軸芯とコネクタハウジングの挿入室の軸芯とを一致させている。よって、該光コネクタを相手方の光コネクタに嵌合させると、それぞれのコネクタハウジング内のフェルールに挿入保持された光ファイバ同士を低い接続損失で確実に接続することができる。
前述したように、本発明のレンズ付きフェルールは、フェルール本体の前端に別体のレンズキャップを嵌合して固着しているため、フェルール本体を熱収縮率が低く加工精度が良い樹脂で成形できる一方、透明度の高い樹脂でレンズを成形でき、加工精度が高められると共に光ロスを低減できる。かつ、レンズキャップを外嵌するフェルール本体の嵌合用小径部の外径(R1)と長さ(L)の関係を0.5≦L/R1≦1.5の範囲とし、レンズキャップとフェルール本体の嵌合深さを適切に設定しているため、フェルール本体に負荷される光ファイバの曲げ力をレンズキャップの嵌合部に及ぼす影響を抑制でき、該レンズ付きフェルールを挿入係止した光コネクタ同士の嵌合状態において、フェルール同士の対向精度を高めることができる。
本発明のレンズ付きフェルールに光ファイバを接続した状態を示す断面図である。 前記レンズ付きフェルールを示し、(A)は正面図、(B)は分解断面図である。 (A)は前記レンズ付きフェルールを装着した光コネクタの断面図、(B)は(A)の要部拡大断面図である。 (A)〜(D)は変形例を示す概略図である。 (A)はレンズ付きフェルール同士をコネクタハウジング内で突き合わせた状態を示す変形例を示す一部断面概略図、(B)は(A)で用いる部品を示す斜視図である。 (A)(B)は従来例の断面図である。 (A)(B)は他の従来例の断面図である。 レンズ付きのフェルールに挿入保持した光ファイバ同士の光結合状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1、2に本発明の実施形態のレンズ付きフェルール1を示す。
該レンズ付きフェルール1はフェルール本体5と、該フェルール本体5の前端に外嵌して、透明な接着剤3で固着するレンズキャップ10とからなり、フェルール本体5の中心軸線Pに沿って設けられた光ファイバ挿入穴9aに光ファイバ2が挿入固定される。
フェルール本体5およびレンズキャップ10はいずれも射出成形品である。フェルール本体5はLCP(液晶ポリマー)、PEI(ポリエーテルイミド)、PES(ポリエーテルサルフォン)またはPPS(ポリフェニレンサルファイド)を主成分としている。
フェルール本体5は前記樹脂からなる主成分に、例えば、シリカ、グラファイト、ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウムなどの無機物質からなるフィラーを配合し、加工時および使用時における熱収縮率を抑制して、寸法精度を高めている。該フィラーの配合比は前記透明樹脂100質量部分にフィラーを20〜50質量部とすることが好ましい。本実施形態ではLCP樹脂に、ガラス繊維からなるフィラーを30質量部配合している。
一方、レンズキャップ10はPEI、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネート)、COP(環状ポリオレフィン)、LCPなどから選択される透明樹脂を主成分としている。
レンズキャップ10は前記透明樹脂にフィラーを配合しておらず、フェルール本体5よりレンズキャップ10の透明度を高めている。
前記フェルール本体5は円形のフェルール円筒部6の前部に外周を窪ませて嵌合用小径部7を設け、該嵌合用小径部7より所要寸法離れた中間部外周に円錐状拡径部8aを介して大径部8を設けている。該大径部8の後端面8bは後述する光コネクタ25のコネクタハウジングに設けた係止片28が係止する係止面となる。また、フェルール円筒部6の中心軸線に沿って光ケーブルの挿入穴9を貫通して設け、該挿入穴9の前側部を小径として前記光ファイバ挿入穴9aとし、光ケーブル20の端末で被覆部を剥離して露出させた光ファイバ2を光ファイバ挿入穴9aに挿入固着している。なお、本実施形態では円錐状拡径部8aを用いているが、大径部8を垂直に立ち上げてもよい。
前記フェルール本体5の前端部に設ける嵌合用小径部7は、その直径(R1)と長さ(L)の関係を、0.5≦L/R1≦1.5の範囲に設定している。本実施形態では、R1=1.25mm、L=1mmとし、フェルール円筒部6の外径(R2)をR2=2.5mmとしている。
前記レンズキャップ10は、フェルール本体5の嵌合用小径部7の前端面7aに当接する円板状の基部11と、該基部11の前端面中央に設ける中心軸線Pを頂点とする凸レンズ部12と、基部11の後端面の外周から突出する嵌合用筒部13と、基部11の前端面外周から突出する保護筒部14を備えている。
前記嵌合用筒部13はフェルール本体5の嵌合用小径部7に外嵌させるため、長さは嵌合用小径部7の長さ(L)と略同等とし、内径r1は嵌合用小径部7の直径R1と略同等としている。該嵌合用筒部13の外径(R3)はフェルール本体5のフェルール円筒部6の外径(R2)に対して、0.8≦R3/R2≦1.2の範囲としている。本実施形態では、嵌合用筒部13の外径(R3)はフェルール本体5のフェルール円筒部6の外径(R2)より若干小さくし隙間をあけており、R2=2.5mm、R3=2.4mmとしている。レンズキャップ10の前面周縁に突設する保護筒部14は凸レンズ部12の中央頂点12pより更に突出させている。
フェルール本体5の前端部の嵌合用小径部7の外周面および前端面に透明な接着剤3を塗布した状態でレンズキャップ10の嵌合用筒部13を被せて固着している。該接着剤3として透明なエポキシ樹脂等の光学接着剤を用いている。ここで、光学接着剤とは光通信など光用途の分野で広く使用されている接着剤をいう。
なお、レンズキャップ10をフェルール本体5に固着する前に、フェルール本体5のケーブル挿入穴9に、光ファイバ2を先端側に露出させた光ケーブル20を挿入し、光ファイバ挿入穴2aに充填している接着剤で光ファイバ2をフェルール本体5に固着している。
前記フェルール本体5に光ファイバ2とレンズキャップ10とを固着したレンズ付きフェルール1を、図3(A)(B)に示すように、それぞれ一対の光コネクタ25(25A、25B)に装着している。
光コネクタ25Aはコネクタハウジング26のフェルール収容室27の前側部の内径R5をフェルール本体5のスリーブ6の外径(R2)と同等とし、フェルール円筒部6をフェルール収容室27に隙間なく内嵌できる設定としている。よって、レンズキャップ10の外径、すなわち、嵌合用筒部13の外径(R3)、即ちレンズキャップ10の外径との間に0.1mm以下の隙間を設けてある。これにより、レンズキャップ10をフェルール収容室27内にスムーズに挿入できると共に、収容状態でガタツキを防止できるようにしている。コネクタハウジング26内に挿入したフェルール1は、フェルール本体5に設けた大径部8の後端面8bにコネクタハウジング26に設けた係止部28に係止して位置決め固定している。
光ファイバが挿入固定されたレンズ付きフェルール1をそれぞれ一対のコネクタ25に挿入接続して、図3に示すように、互いに雌雄嵌合させる。
一対の光コネクタ25内でそれぞれコネクタハウジング26内に収容係止したフェルール本体5の中心軸芯Pは、レンズキャップ10の凸レンズ部12の中心軸芯に正確に一致している。よって、雌雄の光コネクタ25を嵌合状態で、該光コネクタのレンズ付きフェルール1に保持された光ファイバ2同士を低い接続損失で精度良く光結合できる。
特に、フェルール本体5の嵌合用小径部7とレンズキャップ10の嵌合用筒部13とは、その嵌め合いを比較的浅くしているため、フェルール本体5に負荷される光ファイバ2の曲げ力がレンズキャップ10に影響するのを低減でき、フェルール本体5とレンズキャップ10との接着傾きを低減できる。よって、嵌合する相手型光コネクタのフェルール同士の突き当て精度を高めることができる。かつ、レンズキャップ10の嵌合用筒部13の深さを浅くできるため、レンズキャップの成形精度を高めることができる。
図4(A)〜(D)に前記実施形態のレンズ付きフェルールの変形例を示す。
図4(A)に示す第1変形例のレンズ付きフェルール1Aは、フェルール本体5のフェルール円筒部6の外径(R2)よりレンズキャップ10の嵌合用筒部13の外径(R3)を僅かに大きくしているが、R3/R2≦1.2の範囲内としている。また、嵌合用筒部13の長さ(嵌合用小径部7の長さL)を前記実施形態より長くしているが、L/R1≦1.5の範囲内としている。
図4(B)に示す第2変形例のレンズ付きフェルール1Bは、フェルール本体5のフェルール円筒部6の外径(R2)より、レンズキャップ10の嵌合用筒部13の外径(R3)を小さくしている点で実施形態と同様であるが、嵌合用筒部13の長さ(嵌合用小径部7の長さL)をL/R1≦1.5の範囲内で前記第1変形例より長くしている。
図4(C)に示す第3変形例のレンズ付きフェルール1Cは、第1変形例と同様にフェルール本体5のフェルール円筒部6の外径(R2)より、レンズキャップ10の嵌合用筒部13の外径(R3)を僅かに大きくしている。嵌合用筒部13の長さ(嵌合用小径部7の長さL)は第1変形例の長さと第2変形例の長さの中間長さとしている。
図4(D)に示す第4変形例のレンズ付きフェルール1Dは、キャップレンズ10の前端外周に保護筒部を設けていない点を実施形態と相違させている。
図5に、レンズ付きフェルール同士をコネクタハウジング内で突き合わせた変形例を示す。前記図3に示した実施形態では、フェルール収容室27をコネクタハウジング26に一体形成されているが、本変形例では、別部品の円筒スリーブ30を用いている。この円筒スリーブ30は長手方向にスリット30sを入れた割りスリーブからなる。該割りスリーブの円筒スリーブ30は、スリーブ30sを拡げてレンズ付きフェルールに容易に外嵌でき、外嵌後はスリーブ30sが閉じて隙間なく把持でき、軸ずれ防止に有効である。
本発明は前記実施形態及び変形例を限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲に適宜に設計変更することができる。
1 レンズ付きフェルール
2 光ファイバ
3 接着剤
5 フェルール本体
6 フェルール円筒部
7 嵌合用小径部
10 レンズキャップ
11 基部
12 凸レンズ部
13 嵌合用筒部
14 保護筒部
20 光ケーブル
25 光コネクタ
26 コネクタハウジング
27 フェルール収容室
30 円筒スリーブ
30s スリット

Claims (5)

  1. フェルール本体と、該フェルール本体の先端に嵌合するレンズキャップとを備え、
    前記フェルール本体はフェルール円筒部の中心軸線に沿って光ファイバ挿入穴を備えていると共に該フェルール円筒部の前端部に嵌合用小径部を備え、
    前記レンズキャップは前記嵌合用小径部の前端面に当接する基部と、該基部の前端面に設けた中心軸線を頂点とする凸レンズ部と、前記基部の後端面の外周から突出する前記嵌合用小径部に外嵌する嵌合用筒部を備え、
    前記フェルール本体の嵌合用小径部に前記レンズキャップの嵌合用筒部を固着していることを特徴とするレンズ付きフェルール。
  2. 前記フェルール本体はフィラーを配合した樹脂、前記レンズキャップはフィラーを配合していない透明樹脂で成形し、前記フェルール本体はレンズキャップより熱収縮率を小さくすると共にレンズキャップはフェルール本体より透明度を高めている請求項1に記載のレンズ付きフェルール。
  3. 前記フェルール本体の前記嵌合用小径部の外径(R1)と長さ(L)の関係は0.5≦L/R1≦1.5であり、
    前記フェルール本体のフェルール円筒部の外径(R2)と前記レンズキャップの前記基部および前記嵌合用筒部の外径(R3)との関係を、0.8≦R3/R2≦1.2の範囲としている請求項1または請求項2に記載のレンズ付きフェルール。
  4. 前記レンズキャップの基部の前端面の外周から前記凸レンズ部を囲む保護筒部を突設し、該保護筒部を前記凸レンズ部の頂点より前方へ突出させ、該保護筒部、前記基部および前記嵌合用筒部の外径を同一としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のレンズ付きフェルール。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のレンズ付きフェルールのフェルール本体の光ファイバ挿入穴に光ファイバが挿入され、該光ファイバの端末が挿入接続されたレンズ付きフェルールがコネクタハウジングの挿入室に挿入されている光コネクタ。
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