JPWO2020044565A1 - 診断装置、診断方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生する振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を表す固有振動モード情報を生成する、生成部と、
前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、正常な前記固有振動モード形状の発生率を算出する、発生率算出部と、
前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、診断部と、
を有することを特徴とする。
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を有することを特徴とする。
コンピュータに、
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を実行させるプログラムを記録していることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を参照しながら説明する。
最初に、図1を用いて、本実施の形態における診断装置1の構成について説明する。図1は、診断装置1の一例を示す図である。
続いて、図2、図3、図4、図5を用いて、本実施の形態における診断装置1についてより具体的に説明する。図2は、診断装置を有するシステムの一例を示す図である。図3は、センサが計測した加速度の一例を示す図である。図4は、加速度を時間領域から周波数領域に変換したことを示す図である。図5は、固有振動モード形状の一例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態における診断装置1の動作について図6、図7を用いて説明する。図6、図7は、診断装置の動作の一例を示す図である。以下の説明においては、適宜図2から図5を参酌する。また、本実施の形態では、診断装置1を動作させることによって、診断方法が実施される。よって、本実施の形態における診断方法の説明は、以下の診断装置1の動作説明に代える。
図7における、ステップB1において、区間設定部23は、構造物20に設けられている退出側センサ21nの振幅情報を用いて、開始日時を特定する。具体的には、図3に示すように、区間設定部23は、退出側センサ21nが計測した加速度が閾値Thを超えたか否かを判定する。
ステップA4において、発生率算出部3は、まず、生成した固有振動モード形状が、あらかじめ設定されている基準となる固有振動モード形状に類似しているか否かを判定する。
変形例1について説明する。変形例1では、構造物20に構造が類似した他の構造物について、他の構造物に対して補修補強を実施する前の算出した発生率を基準値とする。診断部4は、当該基準値と構造物20に対して補修補強を実施した後に算出した発生率とに基づいて、構造物20の補修補強効果の有無を診断する。具体的には、診断部4は、正常な固有振動モード形状の発生率が、基準値よりも大きくなれば、構造物20の補修補強効果が有ったと診断する。
変形例2について説明する。変形例2では、診断部4は、構造物20が完成した当初の発生率を基準値とし、当該基準値と、補修補強を実施した後に算出した発生率とに基づいて、構造物20の補修補強効果の有無を診断する。具体的には、診断部4は、正常な固有振動モード形状の発生率が、基準値と同じ値又は近い値であれば、構造物20の補修補強効果が有ったと診断する。
以上のように本実施の形態によれば、固有振動モード形状を用いて算出した発生率を用いて、構造物に対する補修補強効果の有無を診断できるので、構造物の剛性が大きい場合でも、構造物に対する補修補強効果を精度よく診断できる。
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図6に示すステップA1からA5、図7に示すステップB1からB5、を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における診断装置と診断方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、生成部2(区間設定部23、抽出部24、モード形状生成部25)、発生率算出部3、診断部4として機能し、処理を行なう。
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、診断装置1を実現するコンピュータについて図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態における診断装置1を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
[付記]
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記15)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生する振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を表す固有振動モード情報を生成する、生成部と、
前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、正常な前記固有振動モード形状の発生率を算出する、発生率算出部と、
前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、診断部と、
を有することを特徴とする診断装置。
付記1に記載の診断装置であって、
前記診断部は、あらかじめ前記構造物に対して補修補強を実施する前に算出した発生率を前記基準値とし、前記基準値と補修補強を実施した後に算出した前記発生率とに基づいて、補修補強効果の有無を診断する
ことを特徴とする診断装置。
付記1又は2に記載の診断装置であって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とする診断装置。
付記1から3のいずれか一つに記載の診断装置であって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とする診断装置。
付記1から3のいずれか一つに記載の診断装置であって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とする診断装置。
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を有することを特徴とする診断方法。
付記6に記載の診断方法であって、
前記(c)のステップにおいて、あらかじめ前記構造物に対して補修補強を実施する前に算出した発生率を前記基準値とし、前記基準値と補修補強を実施した後に算出した前記発生率とに基づいて、補修補強効果の有無を診断する
ことを特徴とする診断方法。
付記7又は8に記載の診断方法であって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とする診断方法。
付記7から9のいずれか一つに記載の診断方法であって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とする診断方法。
付記7から9のいずれか一つに記載の診断方法であって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とする診断方法。
コンピュータに、
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
付記11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記(c)のステップにおいて、あらかじめ前記構造物に対して補修補強を実施する前に算出した発生率を前記基準値とし、前記基準値と補修補強を実施した後に算出した前記発生率とに基づいて、補修補強効果の有無を診断する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
付記11又は12に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
付記11から13のいずれか一つに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
付記11から13のいずれか一つに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
2 生成部
3 発生率算出部
4 診断部
20 構造物
21 センサ
22 収集部
23 区間設定部
24 抽出部
25 モード形状生成部
30 車両
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、正常な前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を有することを特徴とする。
コンピュータに、
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、正常な前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、正常な前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を有することを特徴とする診断方法。
付記6又は7に記載の診断方法であって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とする診断方法。
付記6から8のいずれか一つに記載の診断方法であって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とする診断方法。
付記6から8のいずれか一つに記載の診断方法であって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とする診断方法。
コンピュータに、
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、正常な前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を実行させるプログラム。
付記11に記載のプログラムであって、
前記(c)のステップにおいて、あらかじめ前記構造物に対して補修補強を実施する前に算出した発生率を前記基準値とし、前記基準値と補修補強を実施した後に算出した前記発生率とに基づいて、補修補強効果の有無を診断する
ことを特徴とするプログラム。
付記11又は12に記載のプログラムであって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とするプログラム。
付記11から13のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とするプログラム。
付記11から13のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とするプログラム。
Claims (15)
- 構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生する振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を表す固有振動モード情報を生成する、生成手段と、
前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、正常な前記固有振動モード形状の発生率を算出する、発生率算出手段と、
前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、診断手段と、
を有することを特徴とする診断装置。 - 請求項1に記載の診断装置であって、
前記診断手段は、あらかじめ前記構造物に対して補修補強を実施する前に算出した発生率を前記基準値とし、前記基準値と補修補強を実施した後に算出した前記発生率とに基づいて、補修補強効果の有無を診断する
ことを特徴とする診断装置。 - 請求項1又は2に記載の診断装置であって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とする診断装置。 - 請求項1から3のいずれか一つに記載の診断装置であって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とする診断装置。 - 請求項1から3のいずれか一つに記載の診断装置であって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とする診断装置。 - (a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を有することを特徴とする診断方法。 - 請求項6に記載の診断方法であって、
前記(c)のステップにおいて、あらかじめ前記構造物に対して補修補強を実施する前に算出した発生率を前記基準値とし、前記基準値と補修補強を実施した後に算出した前記発生率とに基づいて、補修補強効果の有無を診断する
ことを特徴とする診断方法。 - 請求項6又は7に記載の診断方法であって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とする診断方法。 - 請求項6から8のいずれか一つに記載の診断方法であって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とする診断方法。 - 請求項6から8のいずれか一つに記載の診断方法であって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とする診断方法。 - コンピュータに、
(a)構造物に設けられた複数のセンサから、前記構造物に発生した振動を表す振動情報を取得し、前記振動情報を用いて固有振動モード形状を生成する、ステップと、
(b)前記構造物に対して振動を与えた回数と、前記振動を与えた場合に正常な前記固有振動モード形状が生成された回数とに基づいて、前記固有振動モード形状の発生率を算出する、ステップと、
(c)前記発生率と基準値とに基づいて、前記構造物に対する補修補強効果の有無を診断する、ステップと、
を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記(c)のステップにおいて、あらかじめ前記構造物に対して補修補強を実施する前に算出した発生率を前記基準値とし、前記基準値と補修補強を実施した後に算出した前記発生率とに基づいて、補修補強効果の有無を診断する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項11又は12に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記固有振動モード形状は一次振動モードである
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項11から13のいずれか一つに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記構造物は多径間構造橋梁の部材である
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項11から13のいずれか一つに記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記構造物は橋梁の床版である
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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