JP6879430B2 - 異常診断装置、異常診断方法、及びプログラム - Google Patents

異常診断装置、異常診断方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6879430B2
JP6879430B2 JP2020507266A JP2020507266A JP6879430B2 JP 6879430 B2 JP6879430 B2 JP 6879430B2 JP 2020507266 A JP2020507266 A JP 2020507266A JP 2020507266 A JP2020507266 A JP 2020507266A JP 6879430 B2 JP6879430 B2 JP 6879430B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
feature amount
amplitude
phase
abnormality diagnosis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020507266A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019180943A1 (ja
Inventor
裕 清川
裕 清川
茂 葛西
茂 葛西
翔平 木下
翔平 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2019180943A1 publication Critical patent/JPWO2019180943A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6879430B2 publication Critical patent/JP6879430B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M7/00Vibration-testing of structures; Shock-testing of structures
    • G01M7/02Vibration-testing by means of a shake table
    • G01M7/025Measuring arrangements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M7/00Vibration-testing of structures; Shock-testing of structures
    • G01M7/08Shock-testing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、構造物の異常診断をする異常診断装置、異常診断方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
構造物の異常診断では、異常が発生する前における複数のモードベクトル(モード形状など)と、異常が発生した後における複数のモードベクトルとを比較することで、構造物の異常診断をしている。構造物の異常とは、構造物の劣化又は損傷などである。
関連する技術として、特許文献1には、監視対象となる電子機器などの装置の故障予測をする故障予測システムについて開示されている。その故障予測システムによれば、装置の振動を検出する振動検出部、又は装置に供給される電流量を検出する電流検出部により取得された各種の検出信号を、時間軸が同一となるように位相補正をしている。
特許文献2には、構造物の劣化状態を診断する構造物劣化診断システムについて開示されている。その構造物劣化診断システムによれば、劣化診断対象の構造物から得られた加速度情報に基づいて、傾きに関する特徴量及び固有振動数に関する特徴量を抽出している。そして、それぞれの特徴量に基づいて、正常時の基準データに相当する学習時の確率密度分布と、劣化診断時の測定結果に基づく確率密度分布との比較により分布間距離を算出し、有意差が検出された場合、劣化が発生していると判断している。
特許文献3には、コンクリート構造物に対して診断をするロボットシステムについて開示されている。そのロボットシステムによれば、振動モードを用いて、コンクリート構造物の健全度を解析している。
非特許文献1には、構造物の補修前と補修後のモード形状から、構造物の損傷によるモード形状の変化を定量的に評価する検証方法が開示されている。その検証方法によれば、COMAC(Coordinate Modal Assurance Criterion)法を用いて、構造物の損傷を検証している。
非特許文献2には、構造物を対象とした、モード形状の推定を用いて、構造物の損傷位置と、損傷程度とを検出する方法が開示されている。その検出方法によれば、モード形状の差に対して連続してウェーブレット変換を行い、構造物の損傷の個数、損傷の位置、損傷の程度を検出する試みがされている。
国際公開第2013/027744号 特開2015−064347号公報 特開2009−222681号公報
門田峰典、他4名、「実損傷を有する横断歩道橋の補修によるモード形状の変化」、土木学会、構造工学論文集Vol.61A、平成27年3月 荒川亮、渋谷嗣、「複数の損傷を有するはり構造のモード形状推定に基づく損傷検出」、日本機械学会、論文集(A編)原著論文No.2011−JAR・0667、平成24年1月
しかしながら、実際に複数のモードベクトルを用いて異常診断をする場合、複数のモードベクトルに統計的なばらつきが含まれる。そのため、異常が発生する前における複数のモードベクトルと、異常が発生した後における複数のモードベクトルとの違いが、統計的ばらつきの範囲内である場合、異常発生前後のモードベクトルを区別することができない。従って、構造物の異常を精度よく検出することができない。
また、上述した特許文献1から3及び非特許文献1から2には、モードベクトルに含まれる統計的ばらつきの影響を抑制することについてなんら開示されておらず、上述した特許文献1から3及び非特許文献1から2に開示された技術を用いても、上述した問題を解決することはできない。
本発明の目的の一例は、構造物の異常を精度よく検出する異常診断装置、異常診断方法、及びプログラムな記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における異常診断装置は、
センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、特徴量算出部と、
前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、異常検出部と、
を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における異常診断方法は、
(A)センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、ステップと、
(B)前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、ステップと、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは
(A)センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、ステップと、
(B)前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、ステップと、
を実行させる命令を有することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、構造物の異常を精度よく検出することができる。
図1は、異常診断装置の一例を示す図である。 図2は、異常診断装置と、異常診断装置を有するシステムを具体的に示す図である。 図3は、センサごとの振動波の一例を示す図である。 図4は、フーリエ変換した振動波の一例を示す図である。 図5は、構造物へ衝撃を与えた回数と、振幅特徴量及び位相特徴量との関係を示す図である。 図6は、異常診断装置の動作の一例を示す図である。 図7は、異常診断装置を実現するコンピュータの一例を示す図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における異常診断装置について、図1から図7を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における異常診断装置の構成について説明する。図1は、異常診断装置の一例を示す図である。
図1に示すように、異常診断装置1は、構造物の異常、すなわち劣化又は損傷を精度よく検出する装置である。具体的には、構造物に対して衝撃を与えて構造物を振動させ、その振動を用いて、構造物の異常を検出する装置である。また、図1に示すように、異常診断装置1は、特徴量算出部2と、異常検出部3とを有する。
このうち、特徴量算出部2は、センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、振幅成分に対する振幅特徴量と、位相成分に対する位相特徴量とを算出する。異常検出部3は、振幅特徴量と位相特徴量とに基づいて、構造物の異常を特定する。
このように、本実施の形態では、構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分及び位相成分を正規化するので、モードベクトルの統計的ばらつきの影響を抑制できる。従って、構造物の異常を精度よく検出することができる。
構造物は、例えば、少なくとも砂、水、セメントを用いて凝固させた硬化物(コンクリート、又はモルタルなど)、又は金属、又はそれらを用いて構築された構造物である。また、構造物は、建築物全体、又はその一部である。更に、構造物は、機械類の全体、又はその一部である。
続いて、図2、図3、図4、図5を用いて、本実施の形態における異常診断装置1の構成をより具体的に説明する。図2は、異常診断装置と、異常診断装置を有するシステムを具体的に示す図である。図3は、センサごとの振動波の一例を示す図である。図4は、フーリエ変換した振動波の一例を示す図である。図5は、構造物へ衝撃を与えた回数と、振幅特徴量及び位相特徴量との関係を示す図である。
図2に示すように、本実施の形態における異常診断システムは、異常診断装置1と複数のセンサ21(図2においては、センサ21を、センサ21a、21b、21c、21d、21eと表記する)とを有する。
センサ21は、構造物20に取り付けられ、構造物20の少なくとも振動の大きさを計測し、計測した振動の大きさを示す情報を異常診断装置1へ送信する。例えば、センサ21は、計測した振動の大きさを示す情報を有する信号を、異常診断装置1へ送信する。センサ21は、例えば、三軸加速度センサなどを用いることが考えられる。
具体的には、図2に示すように、構造物20に取り付けられた複数のセンサ21aから21eそれぞれは、取り付けられた位置において加速度を計測する。続いて、複数のセンサ21aから21eそれぞれは、計測した加速度の情報を有する信号を、異常診断装置1へ送信する。なお、センサ21と異常診断装置1とのやり取りには、有線通信、又は無線通信などを用いる。
特徴量算出部について説明する。
特徴量算出部2は、センサ21が計測した構造物20の振動の大きさを示す情報に基づいてモードベクトルを算出する。続いて、特徴量算出部2は、算出したモードベクトルの振幅成分に対して正規化を行い、振幅成分に対する振幅特徴量を算出する。また、特徴量算出部2は、算出したモードベクトルの位相成分から初期位相を除去する正規化を行い、位相成分に対する位相特徴量を算出する。なお、特徴量算出部2は、振動応答解析部22と、モードベクトル生成部23と、モードベクトル正規化部24とを有する。
振動応答解析部22は、複数のセンサ21aから21eそれぞれから、図3に示すように、構造物20の振動を示す情報(振動波)を取得する。続いて、振動応答解析部22は、予め設定した時間に取得した振動波に対して、フーリエ変換を実行する。例えば、振動応答解析部22は、図3に示すように、時刻t0から時刻t1において取得した振動波のサンプリングデータを用いて、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform)をして、周波数―時間領域で表されている振動波を、図4に示すように、周波数―レベル領域(予め設定した複数の周波数(単位周波数)と、それら周波数に対応するレベル)で表されるように変換をする。レベルは、例えば、パワースペクトル密度などである。
続いて、振動応答解析部22は、振動波をフーリエ変換した情報を解析して、所定周波数範囲(低周波数を除く範囲)において、レベルが最も大きい周波数を検出し、検出した周波数を固有周波数として設定する。例えば、図4に示すように、センサ21aから21eにおいて、所定周波数範囲(f0からf1)から、所定値Lth以上のレベルに対応する周波数を検出し、固有周波数fm1、fm2、fm3(一次モード、二次モード、三次モード)を設定する。所定値Lthは、例えば、センサ21aから21eごとに異なる値としてもよい。
モードベクトル生成部23は、検出した固有周波数ごとに、モードベクトルを生成する。例えば、モードベクトル生成部23は、固有周波数fm1、fm2、fm3それぞれについて、センサ21aから21eそれぞれに対して、式(1)に示すような、複素ベクトルを用いて、モードベクトルを生成する。
Figure 0006879430
モードベクトル正規化部24は、生成したモードベクトルの振幅成分に対して正規化を行い、振幅成分に対する振幅特徴量を算出する。具体的には、モードベクトル正規化部24は、センサ21aから21eに対応する複素ベクトルに対して、式(2)を用いて、振幅特徴量を算出する。例えば、振幅成分を、振幅成分の二乗和平方根(正規化パラメタ)により除した値を算出して、振幅特徴量とする。
Figure 0006879430
また、モードベクトル正規化部24は、生成したモードベクトルの位相成分から初期位相を除去する正規化(位相補正)を行い、位相成分に対する位相特徴量を算出する。具体的には、モードベクトル正規化部24は、センサ21aから21eに対応する複素ベクトルに対して、式(3)を用いて、位相特徴量を算出する。例えば、位相成分から、モードベクトルの複素空間上の角度(補正パラメタ)を減じた値を算出して、位相特徴量とする。
Figure 0006879430
なお、モードベクトル正規化部24は、固有周波数fm1、fm2、fm3ごとに、正規化を行う。
異常検出部について説明する。
異常検出部3は、構造物20の状態が変化したこと、及び、構造物20の異常位置を検出する。また、異常検出部3は、密度比算出部25と、情報エントロピ算出部26と、外れ値判定部27と、状態変化検出部28と、異常位置検出部29とを有する。
異常検出部3について、図5を用いて具体的に説明をする。図5に示す振幅特徴量及び位相特徴量は、異常診断において、構造物20に160回の衝撃を与えた場合に、衝撃を与えるごとにセンサ21aから21eが計測した計測値に基づいて、算出された値である。異常がないと見做せる期間は、既に診断をして異常がないと診断された期間である。異常診断期間は、診断をしてまだ異常があるかないかが診断されていない期間である。
密度比算出部25は、センサ21それぞれについて、構造物20の異常診断期間において算出した特徴量と、構造物20に異常がないと見做せる期間において算出した基準となる基準特徴量とを用いて、確率密度比を算出する。
具体的には、図5に示すように、密度比算出部25は、センサ21aから21eそれぞれについて、異常診断期間(80回以上160回以下)において算出した振幅特徴量と、異常がないと見做せる期間(1回以上79回以下)において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比を算出する。又は、密度比算出部25は、図5に示すように、センサ21aから21eそれぞれについて、異常診断期間(80回以上160回以下)において算出した位相特徴量と、異常がないと見做せる期間(1回以上79回以下)において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比を算出する。振幅確率密度比及び位相確率密度比は、例えば、式(4)に基づいて算出する。
Figure 0006879430
情報エントロピ算出部26は、センサ21それぞれについて、確率密度比の対数にマイナスを乗じて情報エントロピ(尤度比)を算出する。情報エントロピは、例えば、式(5)に基づいて算出する。
Figure 0006879430
具体的には、情報エントロピ算出部26は、センサ21aから21eそれぞれについて、振幅確率密度比を用いて、振幅情報エントロピを算出する。又は、情報エントロピ算出部26は、センサ21aから21eそれぞれについて、位相確率密度比を用いて、位相情報エントロピを算出する。
外れ値判定部27は、センサ21それぞれについて、情報エントロピが、予め設定した所定値Rth以上の場合、当該情報エントロピを外れ値と判定する。また、外れ値判定部27は、センサ21それぞれについて、情報エントロピが、所定値Rthより小さい場合、当該情報エントロピを平常値と判定する。所定値Rthは、情報エントロピの分布を作成し、情報エントロピの分布に基づいて、実験又はシミュレーションなどにより決定する。
具体的には、外れ値判定部27は、センサ21aから21eそれぞれについて、振幅情報エントロピが、予め設定した振幅所定値Rtha以上の場合、当該情報エントロピを外れ値と判定する。又は、外れ値判定部27は、センサ21aから21eそれぞれについて、位相情報エントロピが、予め設定した位相所定値Rthp以上の場合、当該情報エントロピを外れ値と判定する。振幅所定値Rtha、位相所定値Rthpは、実験又はシミュレーションなどにより決定する。なお、外れ値判定部27にOCSVM(One Class Support Vector Machine)を適用し、学習したモデルを用いて、外れ値を判定してもよい。
状態変化検出部28は、センサ21それぞれについて、所定値Rth以上の情報エントロピ(外れ値の情報エントロピ)が発生する頻度が所定頻度以上であるか否かを判定する。
具体的には、状態変化検出部28は、外れ値判定部27が外れ値だと判定した場合、予め設定されている加算値を判定値に加算する。又は、状態変化検出部28は、外れ値判定部27が平常値だと判定した場合、予め設定されている減算値を判定値から減算する。すなわち、状態変化検出部28は、外れ値と平常値とを用いて、累積和を算出する。
例えば、所定値Rthを、異常がないと見做せる期間における、情報エントロピの頻度分布において、下位95[%]又は上位5[%]に設定した場合、加算値を0.95、減算値を0.05とする。なお、判定値(累積和)を計算した場合、期待値が0になるようにする。
続いて、状態変化検出部28は、判定値が予め設定した所定頻度Cth以上の場合、構造物20の状態に変化が生じたことを検出する。すなわち、状態変化検出部28は、構造物20に異常があると推定する。所定頻度Cthは、実験又はシミュレーションなどにより決定する。
異常位置検出部29は、所定値Rth以上の情報エントロピ(外れ値の情報エントロピ)が所定頻度Cth以上のセンサ21を検出する。このように、センサ21を検出することで、構造物20に設置されているセンサ21の位置、又はセンサ21周辺に異常があることが推定できる。
具体的には、異常位置検出部29は、振幅所定値Rtha以上の振幅情報エントロピが振幅所定頻度Ctha以上のセンサ21を特定する。又は、異常位置検出部29は、所定値Rthp以上の位相情報エントロピが位相所定頻度Cthp以上のセンサ21を特定する。振幅所定頻度Ctha、位相所定頻度Cthpは、実験又はシミュレーションなどにより決定する。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態における異常診断装置の動作について図6を用いて説明する。図6は、異常診断装置の動作の一例を示す図である。以下の説明においては、適宜図2から図5を参酌する。また、本実施の形態では、異常診断装置を動作させることによって、異常診断方法が実施される。よって、本実施の形態における異常診断方法の説明は、以下の異常診断装置の動作説明に代える。
図6に示すように、振動応答解析部22は、構造物20に設置されたセンサ21が計測した構造物20の振動に基づいて固有振動周波数を検出する(ステップA1)。続いて、モードベクトル生成部23は、検出した固有振動周波数を用いて、モードベクトルを生成する(ステップA2)。続いて、モードベクトル正規化部24は、生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、振幅成分に対する振幅特徴量と、位相成分に対する位相特徴量とを算出する(ステップA3)。
続いて、密度比算出部25は、構造物20の異常診断期間において算出した特徴量と、構造物20に異常がないと見做せる期間において算出した基準となる基準特徴量とを用いて、算出した確率密度比を算出する(ステップA4)。続いて、情報エントロピ算出部26は、確率密度比に基づいて、情報エントロピを算出する(ステップA5)。
続いて、外れ値判定部27は、所定値以上の情報エントロピであるかを判定し、当該情報エントロピが外れ値か平常値であるかを判定する(ステップA6)。状態変化検出部28は、所定値以上の情報エントロピが、所定頻度以上頻発しているかを検出する(ステップA7)。続いて、異常位置検出部29は、所定値を超えた情報エントロピが所定頻度以上となったセンサを特定する(ステップA8)。
続いて、図6に示したステップA1からA8について具体的に説明する。
異常診断装置1を用いて、構造物20の異常診断を行う場合、まず、ハンマリング診断などの手法により、構造物20に衝撃を与えて構造物20を振動させ、複数のセンサ21を用いて振動を計測する。そして、異常診断装置1は、構造物20への複数回の衝撃を与えて複数のセンサ21が計測した、複数の計測結果を用いて、構造物20の異常診断を行う。
ステップA1において、振動応答解析部22は、複数のセンサ21から、構造物20の振動を示す情報を取得し、予め設定した時間に取得した振動波に対して、フーリエ変換を実行する。続いて、振動応答解析部22は、振動波をフーリエ変換した情報を解析して、所定周波数範囲において、所定値Lth以上のレベルに対応する周波数を検出し、検出した周波数を固有周波数として設定する。例えば、図3に示す固有周波数fm1、fm2、fm3を参照。
ステップA2において、モードベクトル生成部23は、センサ21それぞれの固有周波数に対して、上述した式(1)に示すような、複素ベクトルを用いて、固有周波数ごとにモードベクトルを生成する。
ステップA3において、モードベクトル正規化部24は、センサ21それぞれに対応する複素ベクトルに対して、上述した式(2)を用いて、振幅特徴量を算出する。また、ステップA3において、モードベクトル正規化部24は、センサ21に対応する複素ベクトルに対して、上述した式(3)を用いて、位相特徴量を算出する。
ステップA4において、密度比算出部25は、センサ21それぞれについて、異常診断期間において算出した振幅特徴量と、異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比を算出する。また、ステップA4において、密度比算出部25は、センサ21それぞれについて、異常診断期間において算出した位相特徴量と、異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比を算出する。振幅確率密度比及び位相確率密度比は、上述した式(4)に基づいて算出する。
ステップA5において、情報エントロピ算出部26は、センサ21それぞれについて、振幅確率密度比に対して、上述した式(5)を用いて振幅情報エントロピを算出する。又は、ステップA5において、情報エントロピ算出部26は、センサ21それぞれについて、位相確率密度比に対して、上述した式(5)を用いて位相情報エントロピを算出する。
ステップA6において、外れ値判定部27は、センサ21それぞれについて、振幅情報エントロピが、予め設定した振幅所定値Rtha以上の場合、当該情報エントロピを外れ値と判定する。また、予め設定した振幅所定値Rthaより小さい場合、当該情報エントロピを平常値と判定する。又は、ステップA6において、外れ値判定部27は、センサ21それぞれについて、位相情報エントロピが、予め設定した位相所定値Rthp以上の場合、当該情報エントロピを外れ値と判定する。また、予め設定した位相所定値Rthpより小さい場合、当該情報エントロピを平常値と判定する。
ステップA7において、状態変化検出部28は、外れ値判定部27が外れ値だと判定した場合、予め設定されている加算値を判定値に加算する。又は、状態変化検出部28は、外れ値判定部27が平常値だと判定した場合、予め設定されている減算値を判定値から減算する。すなわち、状態変化検出部28は、外れ値と平常値とを用いて、累積和を算出する。
ステップA8において、異常位置検出部29は、振幅所定値Rtha以上の振幅情報エントロピが振幅所定頻度Ctha以上のセンサ21を特定する。又は、異常位置検出部29は、所定値Rthp以上の位相情報エントロピが位相所定頻度Cthp以上のセンサ21を特定する。
[本実施の形態の効果]
以上のように本実施の形態によれば、構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分及び位相成分を正規化するので、モードベクトルの統計的ばらつきの影響を抑制できる。
また、統計的ばらつきの影響を抑制できるので、異常がないと見做せる期間の全ての計測値と、異常診断期間の全ての計測値とを対象に、統計的比較ができる。すなわち、従来のように、異常がないと見做せる期間の代表計測値と、異常診断期間の代表計測値とを比較する場合より、構造物の異常を精度よく検出できる。
また、正規化をして確率密度比を算出することで、振幅と位相とについて情報エントロピを算出できる。従って、構造物に異常がない期間と、異常ある期間とを明確に表すことができる。
[プログラム]
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図6に示すステップA1からA8を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における異常診断装置と異常診断方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、特徴量算出部2(振動応答解析部22、モードベクトル生成部23、モードベクトル正規化部24)、異常検出部3(密度比算出部25、情報エントロピ算出部26、外れ値判定部27、状態変化検出部28、異常位置検出部29)として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、特徴量算出部2(振動応答解析部22、モードベクトル生成部23、モードベクトル正規化部24)、異常検出部3(密度比算出部25、情報エントロピ算出部26、外れ値判定部27、状態変化検出部28、異常位置検出部29)のいずれかとして機能してもよい。
[物理構成]
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、異常診断装置1を実現するコンピュータについて図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態における異常診断装置を実現するコンピュータの一例を示す図である。
図7に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
[付記]
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記15)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、特徴量算出部と、
前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、異常検出部と、
を有することを特徴とする異常診断装置。
(付記2)
付記1に記載の異常診断装置であって、
前記異常検出部は、前記構造物の異常診断期間において算出した前記振幅特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比に基づいて、振幅情報エントロピを算出する
ことを特徴とする異常診断装置。
(付記3)
付記2に記載の異常診断装置であって、
前記異常検出部は、所定値以上の前記振幅情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
ことを特徴とする異常診断装置。
(付記4)
付記1に記載の異常診断装置であって、
前記異常検出部は、前記構造物の異常診断期間において算出した前記位相特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比とに基づいて、位相情報エントロピを算出する
ことを特徴とする異常診断装置。
(付記5)
付記4に記載の異常診断装置であって、
前記異常検出部は、所定値を超えた前記位相情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
ことを特徴とする異常診断装置。
(付記6)
(A)センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、ステップと、
(B)前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、ステップと、
を有することを特徴とする異常診断方法。
(付記7)
付記6に記載の異常診断方法であって、
前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記振幅特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比に基づいて、振幅情報エントロピを算出する
ことを特徴とする異常診断方法。
(付記8)
付記7に記載の異常診断方法であって、
前記(B)のステップにおいて、所定値以上の前記振幅情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
ことを特徴とする異常診断方法。
(付記9)
付記6に記載の異常診断方法であって、
前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記位相特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比とに基づいて、位相情報エントロピを算出する
ことを特徴とする異常診断方法。
(付記10)
付記9に記載の異常診断方法であって、
前記(B)のステップにおいて、所定値を超えた前記位相情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
ことを特徴とする異常診断方法。
(付記11)
コンピュータに、
(A)センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、ステップと、
(B)前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、ステップと、
を実行させるプログラム。
(付記12)
付記11に記載のプログラムであって、
前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記振幅特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比に基づいて、振幅情報エントロピを算出する
ことを特徴とするプログラム。
(付記13)
付記12に記載のプログラムであって、
前記(B)のステップにおいて、所定値以上の前記振幅情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
ことを特徴とするプログラム。
(付記14)
付記11に記載のプログラムであって、
前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記位相特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比とに基づいて、位相情報エントロピを算出する
ことを特徴とするプログラム。
(付記15)
付記14に記載のプログラムであって、
前記(B)のステップにおいて、所定値を超えた前記位相情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
ことを特徴とするプログラム。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明によれば、構造物の異常を精度よく検出することができる。本発明は、構造物の異常診断が必要な分野に有用である。
1 異常診断装置
2 特徴量算出部
3 異常検出部
20 構造物
21、21a、21b、21c、21d センサ
22 振動応答解析部
23 モードベクトル生成部
24 モードベクトル正規化部
25 密度比算出部
26 情報エントロピ算出部
27 外れ値判定部
28 状態変化検出部
29 異常位置検出部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (15)

  1. センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、特徴量算出部と、
    前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、異常検出部と、
    を有することを特徴とする異常診断装置。
  2. 請求項1に記載の異常診断装置であって、
    前記異常検出部は、前記構造物の異常診断期間において算出した前記振幅特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比に基づいて、振幅情報エントロピを算出する
    ことを特徴とする異常診断装置。
  3. 請求項2に記載の異常診断装置であって、
    前記異常検出部は、所定値以上の前記振幅情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
    ことを特徴とする異常診断装置。
  4. 請求項1に記載の異常診断装置であって、
    前記異常検出部は、前記構造物の異常診断期間において算出した前記位相特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比とに基づいて、位相情報エントロピを算出する
    ことを特徴とする異常診断装置。
  5. 請求項4に記載の異常診断装置であって、
    前記異常検出部は、所定値を超えた前記位相情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
    ことを特徴とする異常診断装置。
  6. (A)センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、ステップと、
    (B)前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、ステップと、
    を有することを特徴とする異常診断方法。
  7. 請求項6に記載の異常診断方法であって、
    前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記振幅特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比に基づいて、振幅情報エントロピを算出する
    ことを特徴とする異常診断方法。
  8. 請求項7に記載の異常診断方法であって、
    前記(B)のステップにおいて、所定値以上の前記振幅情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
    ことを特徴とする異常診断方法。
  9. 請求項6に記載の異常診断方法であって、
    前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記位相特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比とに基づいて、位相情報エントロピを算出する
    ことを特徴とする異常診断方法。
  10. 請求項9に記載の異常診断方法であって、
    前記(B)のステップにおいて、所定値を超えた前記位相情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
    ことを特徴とする異常診断方法。
  11. コンピュータに、
    (A)センサが計測した構造物の振動に基づいて生成したモードベクトルに対して、振幅成分の正規化及び位相成分から初期位相を除去する正規化をし、前記振幅成分に対する振幅特徴量と、前記位相成分に対する位相特徴量とを算出する、ステップと、
    (B)前記振幅特徴量と前記位相特徴量とに基づいて、前記構造物の異常を特定する、ステップと、
    を実行させるプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムであって、
    前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記振幅特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準振幅特徴量との振幅確率密度比に基づいて、振幅情報エントロピを算出する
    ことを特徴とするプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムであって、
    前記(B)のステップにおいて、所定値以上の前記振幅情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
    ことを特徴とするプログラム。
  14. 請求項11に記載のプログラムであって、
    前記(B)のステップにおいて、前記構造物の異常診断期間において算出した前記位相特徴量と、前記構造物に異常がないと見做せる期間において算出した、基準となる基準位相特徴量との位相確率密度比とに基づいて、位相情報エントロピを算出する
    ことを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムであって、
    前記(B)のステップにおいて、所定値を超えた前記位相情報エントロピが所定頻度以上の前記センサを特定する
    ことを特徴とするプログラム。
JP2020507266A 2018-03-23 2018-03-23 異常診断装置、異常診断方法、及びプログラム Active JP6879430B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/011829 WO2019180943A1 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 異常診断装置、異常診断方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019180943A1 JPWO2019180943A1 (ja) 2021-02-25
JP6879430B2 true JP6879430B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=67988311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020507266A Active JP6879430B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 異常診断装置、異常診断方法、及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20210010897A1 (ja)
JP (1) JP6879430B2 (ja)
WO (1) WO2019180943A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102489502B1 (ko) * 2021-09-27 2023-01-17 (주)엘 테크 앙상블 알고리즘을 이용한 건축물 모니터링용 센서 이상치 탐지시스템
CN117743836B (zh) * 2024-02-21 2024-05-03 聊城市产品质量监督检验所 一种轴承异常振动监测方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4996134B2 (ja) * 2006-05-18 2012-08-08 株式会社竹中工務店 固有振動モード抽出方法、固有振動モード抽出装置、および固有振動モード抽出用プログラム
PL2541217T3 (pl) * 2011-06-29 2017-07-31 Abb Research Ltd. Sposób wykrywania usterek w maszynach elektrycznych
JP6205091B2 (ja) * 2013-08-15 2017-09-27 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社 防護柵支柱の健全度評価方法及び健全度評価装置
JP2016065773A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 株式会社東芝 回転機械診断装置および回転機械診断方法
JP6453627B2 (ja) * 2014-11-27 2019-01-16 株式会社東芝 耐震解析装置、方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20210010897A1 (en) 2021-01-14
JPWO2019180943A1 (ja) 2021-02-25
WO2019180943A1 (ja) 2019-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Entezami et al. Early damage assessment in large-scale structures by innovative statistical pattern recognition methods based on time series modeling and novelty detection
Tygesen et al. The true digital twin concept for fatigue re-assessment of marine structures
Huang et al. Hierarchical sparse bayesian learning for strucutral health monitoring with incomplete modal data
JP6835251B2 (ja) 損傷診断装置、損傷診断方法、及び、損傷診断プログラム
RU2584373C2 (ru) Способ обнаружения ухудшения рабочих характеристик датчика аэродинамических углов с помощью мониторинга вибрации
CN102566421B (zh) 机器状态监控中异常检测的条件相关性建模的系统和方法
JP6879430B2 (ja) 異常診断装置、異常診断方法、及びプログラム
Döhler et al. Statistical decision making for damage localization with stochastic load vectors
KR101339844B1 (ko) 이동 표준 편차를 이용한 데이터 필터링 장치 및 방법
JP5281475B2 (ja) 常時微動計測に基づく建物の健全性診断法、診断装置及び診断プログラム
WO2016195092A1 (ja) 異常検知装置
JP6777224B2 (ja) 損傷検出装置、方法およびプログラム
US20190178814A1 (en) State assessing device, state assessing method, and storage medium for storing program
US11334414B2 (en) Abnormality detecting apparatus, rotating machine, abnormality detection method, and non- transitory computer readable medium
JP2009156650A (ja) 強度評価装置
JP7036209B2 (ja) 診断装置、診断方法、及びプログラム
US20200278241A1 (en) Vibration determination device, vibration determination method, and program
JP7001173B2 (ja) 診断装置、診断方法、及びプログラム
Yuen et al. Real‐time system identification using hierarchical interhealing model classes
JP2022186575A (ja) 検知装置,検知方法およびプログラム
WO2019097579A1 (ja) 振動計測装置、振動計測方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2020179241A1 (ja) 構造物診断装置、構造物診断方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US11416371B2 (en) Method and apparatus for evaluating and selecting signal comparison metrics
JP7256764B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP7283661B2 (ja) 基礎部損傷推定装置及び基礎部損傷推定プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200825

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6879430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150