JP7188553B2 - 支承診断装置、支承診断方法、及びプログラム - Google Patents

支承診断装置、支承診断方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、支承を診断する支承診断装置、支承診断方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
橋梁に設けられる支承は、温度変化などによる上部構造の回転・伸縮の吸収、及び耐震性向上を目的として設置される部材である。また、支承は、橋桁・床版などを有する上部構造と、躯体・基礎などを有する下部構造とを直接結合せずに、上部構造の変形を吸収し、上部構造の力を下部構造に伝える部材である。
ところで、橋梁の維持管理において、支承の損傷を精度よく診断する方法が求められている。例えば、非特許文献1には、橋桁の支間中央の変位量と、支承の変位応答との比率に基づいて、支承の健全度を診断する方法が開示されている。
関屋英彦、木ノ本剛、田井政行、古東佑介、丸山收、三木千壽、「MEMS加速度センサを用いた二箇所同時変位計測に基づく支承部の健全度評価の試み」、土木学会論文集A2,Vol.73,No.2,(応用力学論文集Vol.20),I_649-I_660,2017
しかしながら、非特許文献1に開示されている方法では、橋桁の支間中央の変位量が小さい橋梁の場合、支承の損傷の有無を誤診することがある。その理由は、橋桁の支間中央の変位量が小さい場合、橋桁の支間中央の変位量と、支承の変位応答との比率の変化を捉えにくいためである。
本発明の目的の一例は、支承の状態を精度よく診断する支承診断装置、支承診断方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における支承診断装置は、
外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出部と、
抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定部と、
を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における支承診断方法は、
外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出ステップと、
抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定ステップと、
を有することを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出ステップと、
抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定ステップと、
を実行させることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、支承の状態を精度よく診断することができる。
図1は、支承診断装置の一例を示す図である。 図2は、構造物と支承との関係の一例を示す図である。 図3は、支承診断装置を有するシステムの一例を示す図である。 図4は、特徴量の算出を説明するための図である。 図5は、支承診断装置の動作の一例を示す図である。 図6は、支承診断装置を実現するコンピュータの一例を示す図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図1から図6を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における支承診断装置1の構成について説明する。図1は、支承診断装置の一例を示す図である。
図1に示す支承診断装置1は、支承の状態を精度よく診断する装置である。また、図1に示すように、支承診断装置1は、抽出部2と、判定部3とを有する。
このうち、抽出部2は、外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、外力により発生する構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する。判定部3は、抽出した特徴量に基づいて、支承の状態を判定する。
ここで、構造物とは、例えば、少なくとも砂、水、セメントを用いて凝固させた硬化物(コンクリート、又はモルタルなど)、又は金属、又はそれらを用いて構築された構造物である。また、構造物は、建築物全体、又はその一部である。さらに、構造物は、機械類の全体、又はその一部である。外力とは、例えば、構造物に加わる活荷重などである。
第一の指標情報は、例えば、構造物に設けた第一のセンサが計測した加速度を用いて算出した加速度応答を表す指標である。第二の指標情報は、例えば、支承に設けた第二のセンサが計測した変位を用いて算出した変位応答を表す指標である。
特徴量は、第一の指標情報と第二の指標情報との相関を表す情報である。相関を表す情報は、例えば、第一の指標情報と第二の指標情報との分布における回帰直線の傾きなどを用いることが考えられる。
このように、本実施の形態においては、外力により発生する構造物の応答と、外力により発生する支承の応答とを計測し、計測したそれら応答の相関を表す情報を用いて特徴量を算出し、算出した特徴量に応じて支承の状態を判定するので、支承の状態を精度よく診断することができる。そのため、誤判定を低減できる。
[システム構成]
続いて、図2、図3、図4を用いて、本実施の形態における支承診断装置1の構成をより具体的に説明する。なお、本実施の形態においては、対象とする建造物を、橋梁として説明をする。
図2は、構造物と支承との関係の一例を示す図である。図2に示す橋梁20は、上部構造21(構造物)と下部構造22と、支承23とを有する。
橋梁20は、例えば、道路、鉄道、水路などの上方にこれらを横断するために用いる建造物である。また、橋梁20は、例えば、桁橋、トラス桁橋、アーチ橋、ラーメン橋、斜張橋、吊り橋などの支承を有する橋梁である。
図2に示す橋梁20は、例えば、上部構造21上を、進入側から退出側へ、複数回、車両を走行させて、上部構造21に対して一回以上の振動を与える。また、図2の例では、車両が継ぎ目Pを通過することで、継ぎ目Pを支点として、上部構造21に衝撃が加わり、上部構造21が振動をする。
なお、図2では、車両が上部構造21に進入する場合の例を示したが、車両が上部構造21を退出する場合においても、同様に、車両は、継ぎ目Pを通過し、上部構造21に衝撃が加わり、上部構造21を振動させる。
車両は、上部構造21に対して振動を与えるために用いる装置である。ただし、振動を与える装置は、車両に限らない。例えば、振動を与える装置は、あらかじめ準備した起振機でもよい。又は、あらかじめ準備した錘を落下させることで、振動を与えてもよい。ただし、上述した方法に限定されるものではない。
上部構造21(構造物)は、橋梁20のうち障害となるものの上を横断する構造物である。橋梁20の橋桁・床版である。下部構造22は、上部構造21を支える構造物で、躯体・基礎などである。
支承23は、上部構造21と下部構造22との間に設置され、上部構造21の荷重を下部構造22に伝達するための機構である。支承23は、固定支承又は可動支承である。また、支承23は、ピン支承に限らず、例えば、線支承、支承板支承、ピボット支承、ローラ支承などでもよい。
図3は、支承診断装置を有するシステムの一例を示す図である。図3に示すように、本実施の形態における支承診断装置1を有するシステムは、支承診断装置1に加えて、第一のセンサ31と、第二のセンサ32と、出力装置33とを有する。支承診断装置1は、抽出部2、判定部3に加えて、第一の収集部34と、第二の収集部35と、出力情報生成部39とを有する。また、抽出部2は、第一の指標算出部36と、第二の指標算出部37と、特徴量算出部38とを有する。
第一のセンサ31は、上部構造21に設けられ、上部構造21に発生する加速度を計測するためのセンサである。具体的には、第一のセンサ31は、図2に示すように、上部構造21に設置するとともに、支承23又は第二のセンサ32の位置から所定距離はなれた位置に、支承23と第二のセンサ32とに接触しないように設置される。第一のセンサ31は、例えば、三軸加速度センサ、ファイバセンサなどを用いることが考えられる。
また、第一のセンサ31は、計測した加速度を表す情報を有する信号を、第一の収集部34へ送信する。なお、第一のセンサ31と第一の収集部34とのやり取りには、有線通信、又は無線通信などを用いる。
第二のセンサ32は、支承23の変位を計測するためのセンサである。具体的には、第二のセンサ32は、図2に示すように下部構造22に設置する。第二のセンサ32は、水平方向の変位、又は垂直方向の変位、又はその両方の変位を計測する変位センサである。変位センサは、例えば、接触式、非接触式のセンサを用いることが考えられる。
また、第二のセンサ32は、計測した変位の情報を有する信号を、第二の収集部35へ送信する。なお、第二のセンサ32と第二の収集部35とのやり取りには、有線通信、又は無線通信などを用いる。
出力装置33は、出力情報生成部39により、出力可能な形式に変換された、出力情報を取得し、その出力情報に基づいて、生成した画像及び音声などを出力する。出力装置33は、例えば、液晶、有機EL(Electro Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた画像表示装置などである。さらに、画像表示装置は、スピーカなどの音声出力装置などを備えていてもよい。なお、出力装置33は、プリンタなどの印刷装置でもよい。出力情報については後述する。
支承診断装置1について図4を用いて説明をする。図4は、特徴量の算出を説明するための図である。
第一の収集部34は、第一のセンサ31から加速度を表す加速度情報を収集する。具体的には、第一の収集部34は、イベントが発生するごとに、外力により上部構造21に発生した加速度を表す加速度情報を受信する。なお、イベントとは、上部構造21に衝撃を加えて、上部構造21に振動を発生させることである。加速度情報は、第一のセンサ31が計測した加速度を時系列に記憶した情報である。図4のグラフ41に加速度情報のイメージを示す。
続いて、第一の収集部34は、イベントを表す情報に関連付けて加速度情報を記憶部に記憶する。記憶部は、支承診断装置1に設けてもよいし、支承診断装置1の外部に設けてもよい。イベントを表す情報とは、イベント期間で、例えば、イベント開始と終了の年月日時とを表す情報である。
第二の収集部35は、第二のセンサ32から変位を表す変位情報を収集する。具体的には、第二の収集部35は、イベントが発生するごとに、外力により支承23に発生した変位を表す変位情報を受信する。続いて、第二の収集部35は、イベントを表す情報に関連付けて変位情報を記憶部に記憶する。このようにすることで、イベントを表す情報と、加速度情報と、変位情報とを関連付けて記憶することができる。図4のグラフ42に変位情報のイメージを示す。
抽出部2について説明をする。
第一の指標算出部36は、加速度情報を用いて加速度応答を表す第一の指標情報(外力の指標値)を算出する。具体的には、第一の指標算出部36は、まず、第一の収集部34から加速度情報を取得する。続いて、第一の指標算出部36は、加速度情報を用いて、例えば、所定時間におけるRMS(Root Mean Square)値を算出して、第一の指標情報とする。
又は、第一の指標算出部36は、加速度情報を用いて、所定時間における最大振幅値を検出して、第一の指標情報とする。又は、第一の指標算出部36は、所定時間において、加速度情報を用いて二回積分し、二回積分の結果から最大振幅値を検出して、第一の指標情報とする。ただし、第一の指標情報の算出は、上述した方法に限定されるものではない。
続いて、第一の指標算出部36は、イベントを表す情報に関連付けて第一の指標情報を記憶部に記憶する。第一の指標情報を算出するための所定時間は、例えば、実験、又はシミュレーションなどにより決定する。
第二の指標算出部37は、変位情報を用いて変位応答を表す第二の指標情報を算出する。具体的には、第二の指標算出部37は、まず、第二の収集部35から変位情報を取得する。続いて、第二の指標算出部37は、変位情報を用いて、例えば、所定時間における最大振幅値を検出して、第二の指標情報とする。ただし、第二の指標情報の算出は、上述した方法に限定されるものではない。
続いて、第二の指標算出部37は、イベントを表す情報に関連付けて第二の指標情報を記憶部に記憶する。第二の指標情報を算出するための所定時間は、例えば、実験、又はシミュレーションなどにより決定する。
特徴量算出部38は、第一の指標情報と第二の指標情報とを用いて、第一の指標情報と第二の指標情報との相関を表す特徴量を抽出する。具体的には、特徴量算出部38は、まず、第一の指標算出部36から第一の指標情報を取得する。また、特徴量算出部38は、第二の指標算出部37から第二の指標情報を取得する。
続いて、特徴量算出部38は、生成した分布情報と、基準分布情報とに基づいて特徴量を算出する。具体的には、特徴量算出部38は、(1)回帰直線における傾き、又は(2)適合関数の係数、又は(3)適合関数に対する誤差などを用いて、特徴量を算出する。
基準分布情報とは、特徴量を算出する際に基準とする、基準となる第一の指標情報と第二の指標情報から生成される分布情報である。例えば、基準分布情報は、例えば、実験、シミュレーションなどにより生成する。又は、基準分布情報は、基準とする時期において収集した加速度情報と変位情報とから生成する。
(1)回帰直線における傾きを用いる場合について説明する。
特徴量算出部38は、生成した分布情報を用いて回帰分析処理を実行し、回帰直線における傾きrを算出する。また、特徴量算出部38は、基準分布情報を用いて回帰分析処理を実行し、回帰直線における基準傾きrbを算出する。なお、基準傾きrbは、あらかじめ算出し、記憶部に記憶しておいてもよい。
続いて、特徴量算出部38は、基準傾きrbに対する傾きrの変化量、又は変化率を算出し特徴量とする。
(2)適合関数の係数を用いる場合について説明する。
特徴量算出部38は、生成した分布情報を用いて適合させた適合関数の情報と、基準分布情報を用いて適合させた基準適合関数の情報とに基づいて指標を算出する。
具体的には、特徴量算出部38は、まず、分布情報に適合する適合関数を算出する。適合関数としては、例えば、多項式関数などを用いる。なお、上述した適合関数の生成方法としては、最小二乗法、最尤推定法などを用いることが考えられる。
続いて、特徴量算出部38は、算出した適合関数の情報に基づき、指標を算出する。具体的には、(A)適合関数の係数、(B)適合関数と分布情報との差分などに基づいて、指標を算出する。
(A)適合関数の係数に基づく場合について説明する。
まず、特徴量算出部38は、適合関数の係数を算出する。適合関数の係数coは、co={c0,c1,・・・,cn}となる。適合関数の係数coは、数1を用いて算出する。なお、基準適合関数の係数co′は、co′={c0′,c1′,・・・,cn′}となる。
Figure 0007188553000001
続いて、特徴量算出部38は、適合関数の係数ベクトルと、基準適合関数の基準係数ベクトルとを用いて、ベクトル間距離又はベクトル間類似度を算出し特徴量とする。係数ベクトルは、上述した係数coを用いて生成する。基準係数ベクトルは、上述した係数co′を用いて生成する。
ベクトル間距離は、例えば、重み付きミンコフスキー距離、ユークリッド距離、チェビチェフ距離などが考えられる。また、ベクトル間類似度は、例えば、定数から一般的なベクトル間の類似度(コサイン類似度など)を差し引いた値、一般的なベクトル間の類似度に-1を掛けた値を冪指数とする指数関数などが考えられる。
(B)適合関数と分布情報との差分に基づく場合について説明する。
まず、特徴量算出部38は、適合関数と分布情報とを用いて差分情報を算出する。差分情報とは、具体的には、誤差二乗和Eである。誤差二乗和Eは、数2を用いて算出する。また、特徴量算出部38は、基準適合関数と基準分布情報とを用いて基準誤差二乗和E′を算出する。
Figure 0007188553000002
続いて、特徴量算出部38は、基準誤差二乗和E′に対する誤差二乗和Eの変化量、又は変化率を算出し特徴量とする。
ただし、適合関数は上述した関数に限定されない。また、特徴量の算出方法は上述した方法に限定されない。
判定部3は、算出した特徴量に基づいて、支承23の状態を判定する。具体的には、判定部3は、算出された特徴量が、あらかじめ設定した閾値Thより大きい場合、支承23に劣化・損傷があると判定する。
支承23に劣化・損傷が有る場合、外力に対する支承の応答特性が変化する。また、外力に対する支承の応答特性が変化した場合、分布情報が変化する。さらに、分布情報が変化した場合、回帰直線の傾き、又は分布情報を用いて適合させた適合関数の係数、又は適合関数と分布情報との差分情報などが、変化するため、これらを用いて支承23に劣化・損傷があるか否かを判定できる。
例として、図4のグラフ43に、損傷前と損傷後の分布情報のイメージと回帰直線の例を示す。実線は損傷前の回帰直線、破線は損傷後の回帰直線を示す。支承23に損傷が生じた場合、外力に対する支承の応答特性が変化するため、分布情報が変化し、回帰直線の傾きが変化する。例えば、支承23が固着し外力に対して適切に機能しなくなった場合、外力に対する支承の応答の比率が低下する。すなわち、グラフ43において、回帰直線の傾きが低下する。
出力情報生成部39は、特徴量算出部38から判定結果を取得し、判定結果を用いて、判定結果を出力装置33に出力するために用いる出力情報を生成する。続いて、出力情報生成部39は、生成した出力情報を出力装置33に出力する。
[変形例]
変形例について説明する。上述した特徴量算出部38では、適合関数と分布情報とを用いて、差分情報として、誤差二乗和Eを算出したが、変形例では、差分情報として、誤差分布を算出する。上述した判定部3では、算出された特徴量が閾値Thより大きいか否かに基づき判定したが、変形例では、誤差分布を用いて、統計的検定に基づき、支承に劣化・損傷が有るか否かを判定する。
特徴量算出部38は、適合関数と分布情報とを用いて、例えば、数3により誤差分布Ej(j=1,2,・・・,N)を算出する。また、特徴量算出部38は、基準適合関数と基準分布情報とを用いて、基準誤差分布E′j(j=1,2,・・・,N′)を算出する。なお、誤差分布Ejを構成するイベント数Nと、基準誤差分布E′jを構成するイベント数N′とは、必ずしも一致する必要はない。
Figure 0007188553000003
続いて、特徴量算出部38は、誤差分布Ejと基準誤差分布E′jとに基づいて、特徴量として、検定統計量を算出する。具体的には、検定統計量として、マン・ホイットニーのU検定における統計量Uなどを算出する。
判定部3は、上記で算出した特徴量に基づいて、支承23の状態を判定する。具体的には、判定部3は、算出された特徴量が、あらかじめ設定した閾値Thrより小さい場合、支承23に劣化・損傷があると判定する。あらかじめ設定した閾値Thrとは、例えば、統計的検定で有意水準として採用される値などである。
支承23に劣化・損傷が有る場合、外力に対する支承の応答特性が変化する。外力に対する支承の応答特性が変化した場合、分布情報が変化する。また、分布情報が変化した場合、適合関数と分布情報との差分を表す差分情報などが、その変化前後で変化する。そうすると、差分情報の一つである、誤差分布が変化した場合、変化前後における統計的検定を用いることで、支承23に劣化・損傷があるか否かを判定できる。
ただし、特徴量算出部38による特徴量算出の手法と、判定部3による支承の劣化・損傷の判定手法は、上述の手法に限定されるものではない。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態における支承診断装置の動作について図5を用いて説明する。図5は、支承診断装置の動作の一例を示す図である。以下の説明においては、適宜図2から図4を参照する。また、本実施の形態では、支承診断装置を動作させることによって、支承診断方法が実施される。よって、本実施の形態における支承診断方法の説明は、以下の支承診断装置の動作説明に代える。
図5に示すように、最初に、第一の収集部34は、第一のセンサ31から加速度情報を収集する(ステップA1)。また、第二の収集部35は、第二のセンサ32から変位情報を収集する(ステップA1)。
続いて、抽出部2は、取集した加速度情報を用いて、外力により発生する構造物21の応答を表す第一の指標情報を算出する(ステップA2)。また、抽出部2は、取集した変位情報を用いて、外力により発生する構造物21に設けられた支承23の応答を表す第二の指標情報を算出する(ステップA3)。ただし、ステップA2とステップA3の処理の順番は逆でもよいし、並行して実行してもよい。
続いて、抽出部2は、第一の指標情報と第二の指標情報とを用いて、特徴量を算出する(ステップA4)。
判定部3は、算出した特徴量に基づいて、支承23の状態を判定する(ステップA5)。続いて、出力情報生成部39は、判定結果を用いて、判定結果を出力装置33に出力するために用いる出力情報を生成し、生成した出力情報を出力装置33に出力する(ステップA6)。
ステップA1について説明する。
ステップA1において、第一の収集部34は、第一のセンサ31から加速度を表す加速度情報を収集する。具体的には、ステップA1において、第一の収集部34は、イベントが発生するごとに、外力により上部構造21に発生した加速度を表す加速度情報を受信する。続いて、第一の収集部34は、イベントを表す情報に関連付けて加速度情報を記憶部に記憶する。図4のグラフ41に加速度情報のイメージを示す。
また、ステップA1において、第二の収集部35は、第二のセンサ32から変位を表す変位情報を収集する。具体的には、ステップA1において、第二の収集部35は、イベントが発生するごとに、外力により支承23に発生した変位を表す変位情報を受信する。続いて、第二の収集部35は、イベントを表す情報に関連付けて変位情報を記憶部に記憶する。図4のグラフ42に変位情報のイメージを示す。
このようにすることで、イベントを表す情報と、加速度情報と、変位情報とを関連付けて記憶することができる。
ステップA2について説明する。
ステップA2において、第一の指標算出部36は、加速度情報を用いて加速度応答を表す第一の指標情報(外力の指標値)を算出する。具体的には、ステップA2において、第一の指標算出部36は、まず、第一の収集部34から加速度情報を取得する。
続いて、第一の指標算出部36は、加速度情報を用いて、例えば、所定時間におけるRMS(Root Mean Square)値を算出して、第一の指標情報とする。又は、第一の指標算出部36は、加速度情報を用いて、所定時間における最大振幅値を検出して、第一の指標情報とする。又は、第一の指標算出部36は、所定時間において、加速度情報を用いて二回積分し、二回積分の結果から最大振幅値を検出して、第一の指標情報とする。ただし、第一の指標情報の算出は、上述した方法に限定されるものではない。
続いて、第一の指標算出部36は、イベントを表す情報に関連付けて第一の指標情報を記憶部に記憶する。第一の指標情報を算出するための所定時間は、例えば、実験、又はシミュレーションなどにより決定する。
ステップA3について説明する。
ステップA3において、第二の指標算出部37は、変位情報を用いて変位応答を表す第二の指標情報を算出する。具体的には、ステップA3において、第二の指標算出部37は、まず、第二の収集部35から変位情報を取得する。
続いて、第二の指標算出部37は、変位情報を用いて、例えば、所定時間における最大振幅値を検出して、第二の指標情報とする。ただし、第二の指標情報の算出は、上述した方法に限定されるものではない。続いて、第二の指標算出部37は、イベントを表す情報に関連付けて第二の指標情報を記憶部に記憶する。第二の指標情報を算出するための所定時間は、例えば、実験、又はシミュレーションなどにより決定する。
ステップA4について説明する。
ステップA4において、特徴量算出部38は、第一の指標情報と第二の指標情報とを用いて、第一の指標情報と第二の指標情報との相関を表す特徴量を抽出する。具体的には、ステップA4において、特徴量算出部38は、まず、第一の指標算出部36から第一の指標情報を取得する。また、特徴量算出部38は、第二の指標算出部37から第二の指標情報を取得する。
続いて、特徴量算出部38は、生成した分布情報と、基準分布情報とに基づいて特徴量を算出する。特徴量算出部38は、例えば、(1)回帰直線における傾き、又は(2)適合関数の係数、又は(3)適合関数に対する誤差などを用いて、特徴量を算出する。
(1)回帰直線における傾きを用いる場合について説明する。
ステップA4において、特徴量算出部38は、生成した分布情報を用いて回帰分析処理を実行し、回帰直線における傾きrを算出する。また、特徴量算出部38は、基準分布情報を用いて回帰分析処理を実行し、回帰直線における基準傾きrbを算出する。続いて、特徴量算出部38は、基準傾きrbに対する傾きrの変化量、又は変化率を算出し特徴量とする。
(2)適合関数の係数を用いる場合について説明する。
ステップA4において、特徴量算出部38は、生成した分布情報を用いて適合させた適合関数の情報と、基準分布情報を用いて適合させた基準適合関数の情報とに基づいて指標を算出する。
具体的には、ステップA4において、特徴量算出部38は、まず、分布情報に適合する適合関数を算出する。適合関数としては、例えば、多項式関数などを用いる。なお、上述した適合関数の生成方法としては、最小二乗法、最尤推定法などを用いることが考えられる。
続いて、特徴量算出部38は、算出した適合関数の情報に基づき、指標を算出する。具体的には、(A)適合関数の係数、(B)適合関数と分布情報との差分などに基づいて、指標を算出する。
(A)適合関数の係数に基づく場合について説明する。
ステップA4において、特徴量算出部38は、まず、適合関数の係数を算出する。適合関数の係数coは、co={c0,c1,・・・,cn}となる。適合関数の係数coは、数1を用いて算出する。なお、基準適合関数の係数co′は、co′={c0′,c1′,・・・,cn′}となる。
続いて、特徴量算出部38は、適合関数の係数ベクトルと、基準適合関数の基準係数ベクトルとを用いて、ベクトル間距離又はベクトル間類似度を算出し特徴量とする。係数ベクトルは、上述した係数coを用いて生成する。基準係数ベクトルは、上述した係数co′を用いて生成する。
ベクトル間距離は、例えば、重み付きミンコフスキー距離、ユークリッド距離、チェビチェフ距離などが考えられる。また、ベクトル間類似度は、例えば、定数から一般的なベクトル間の類似度(コサイン類似度など)を差し引いた値、一般的なベクトル間の類似度に-1を掛けた値を冪指数とする指数関数などが考えられる。
(B)適合関数と分布情報との差分に基づく場合について説明する。
ステップA4において、特徴量算出部38は、まず、適合関数と分布情報とを用いて差分情報を算出する。差分情報とは、具体的には、誤差二乗和Eである。誤差二乗和Eは、数2を用いて算出する。また、特徴量算出部38は、基準適合関数と基準分布情報とを用いて基準誤差二乗和E′を算出する。
続いて、特徴量算出部38は、基準誤差二乗和E′に対する誤差二乗和Eの変化量、又は変化率を算出し特徴量とする。
ただし、適合関数は上述した関数に限定されない。また、特徴量の算出方法は上述した方法に限定されない。
ステップA5について説明する。
ステップA5において、判定部3は、算出した特徴量に基づいて、支承23の状態を判定する。具体的には、ステップA5において、判定部3は、算出された特徴量が、あらかじめ設定した閾値Thより大きい場合、支承23に劣化・損傷があると判定する。
支承23に劣化・損傷が有る場合、外力に対する支承の応答特性が変化する。外力に対する支承の応答特性が変化した場合、分布情報が変化する。分布情報が変化した場合、回帰直線の傾き、又は分布情報を用いて適合させた適合関数の係数、又は適合関数と分布情報との差分情報となどが、変化するため、これらを用いて支承23に劣化・損傷があるか否かを判定できる。
例として、図4のグラフ43に、損傷前と損傷後の分布情報のイメージと回帰直線の例を示す。実線は損傷前の回帰直線、破線は損傷後の回帰直線を示す。支承23に損傷が生じた場合、外力に対する支承の応答特性が変化するため、分布情報が変化し、回帰直線の傾きが変化する。例えば、支承23が固着し外力に対して適切に機能しなくなった場合、外力に対する支承の応答の比率が低下する。すなわち、グラフ43において、回帰直線の傾きが低下する。
ステップA6について説明する。
ステップA6において、出力情報生成部39は、特徴量算出部38から判定結果を取得し、判定結果を用いて、判定結果を出力装置33に出力するために用いる出力情報を生成する。続いて、出力情報生成部39は、生成した出力情報を出力装置33に出力する。
[変形例]
変形例について説明する。上述したステップA4においては、特徴量算出部38は、適合関数と分布情報とを用いて、差分情報として、誤差二乗和Eを算出したが、変形例では、差分情報として、誤差分布を算出する。上述した判定部3では、算出された特徴量が閾値Thより大きいか否かに基づき判定したが、変形例では、誤差分布を用いて、統計的検定に基づき、支承に劣化・損傷が有るか否かを判定する。
ステップA4において、特徴量算出部38は、適合関数と分布情報とを用いて、例えば、数3により誤差分布Ej(j=1,2,・・・,N)を算出する。また、特徴量算出部38は、基準適合関数と基準分布情報とを用いて、基準誤差分布E′j(j=1,2,・・・,N′)を算出する。なお、誤差分布Ejを構成するイベント数Nと、基準誤差分布E′jを構成するイベント数N′とは、必ずしも一致する必要はない。
続いて、特徴量算出部38は、誤差分布Ejと基準誤差分布E′jとに基づいて、特徴量として、検定統計量を算出する。具体的には、検定統計量として、マン・ホイットニーのU検定における統計量Uなどを算出する。
続いて、ステップA5において、判定部3は、上記で算出した特徴量に基づいて、支承23の状態を判定する。具体的には、ステップA5において、判定部3は、算出された特徴量が、あらかじめ設定した閾値Thrより小さい場合、支承23に劣化・損傷があると判定する。あらかじめ設定した閾値Thrとは、例えば、統計的検定で有意水準として採用される値などである。
支承23に劣化・損傷が有る場合、外力に対する支承の応答特性が変化する。外力に対する支承の応答特性が変化した場合、分布情報が変化する。分布情報が変化した場合、適合関数と分布情報との差分情報などが、その変化前後で変化する。差分情報の一つである、誤差分布が変化した場合、変化前後における統計的検定を用いることで、支承23に劣化・損傷があるか否かを判定できる。
ただし、ステップA4における特徴量算出部38による特徴量算出の手法、及びステップA5における判定部3による支承の劣化・損傷の判定手法は、上述の手法に限定されるものではない。
[本実施の形態の効果]
以上のように本実施の形態によれば、外力により発生する構造物の応答と、外力により発生する支承の応答とを計測し、計測したそれら応答の相関を表す情報を用いて特徴量を算出し、算出した特徴量に応じて支承の状態を判定するので、支承の状態を精度よく診断することができる。そのため、誤判定を低減できる。
[プログラム]
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図5に示すステップA1からA6を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における支承診断装置と支承診断方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、第一の収集部34、第二の収集部35、抽出部2(第一の指標算出部36、第二の指標算出部37、特徴量算出部38)、判定部3、出力情報生成部39として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、第一の収集部34、第二の収集部35、抽出部2(第一の指標算出部36、第二の指標算出部37、特徴量算出部38)、判定部3、出力情報生成部39のいずれかとして機能してもよい。
[物理構成]
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、支承診断装置を実現するコンピュータについて図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態における支承診断装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図6に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
[付記]
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記11)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出部と、
抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定部と、
を有することを特徴とする支承診断装置。
(付記2)
付記1に記載の支承診断装置であって、
前記特徴量は、前記第一の指標情報と前記第二の指標情報との相関を表す情報である
ことを特徴とする支承診断装置。
(付記3)
付記1又は2に記載の支承診断装置であって、
前記第一の指標情報は、前記構造物に設けた第一のセンサが計測した加速度を用いて算出した加速度応答を表す指標とし、
前記第二の指標情報は、前記支承の変位を計測する第二のセンサが計測した変位を用いて算出した変位応答を表す指標とする
ことを特徴とする支承診断装置。
(付記4)
付記3に記載の支承診断装置であって、
前記第一のセンサは、橋梁の上部構造に設置され、前記支承又は前記第二のセンサの位置から所定距離はなれた位置に、前記支承と前記第二のセンサとに接触しない位置に設置される
ことを特徴とする支承診断装置。
(付記5)
外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出ステップと、
抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定ステップと、
を有することを特徴とする支承診断方法。
(付記6)
付記5に記載の支承診断方法であって、
前記特徴量は、前記第一の指標情報と前記第二の指標情報との相関を表す情報である
ことを特徴とする支承診断方法。
(付記7)
付記5又は6に記載の支承診断方法であって、
前記第一の指標情報は、前記構造物に設けた第一のセンサが計測した加速度を用いて算出した加速度応答を表す指標とし、
前記第二の指標情報は、前記支承の変位を計測する第二のセンサが計測した変位を用いて算出した変位応答を表す指標とする
ことを特徴とする支承診断方法。
(付記8)
付記7に記載の支承診断方法であって、
前記第一のセンサは、橋梁の上部構造に設置され、前記支承又は前記第二のセンサの位置から所定距離はなれた位置に、前記支承と前記第二のセンサとに接触しない位置に設置される
ことを特徴とする支承診断方法。
(付記9)
コンピュータに、
外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出ステップと、
抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定ステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
(付記10)
付記9に記載のプログラムであって、
前記特徴量は、前記第一の指標情報と前記第二の指標情報との相関を表す情報である
ことを特徴とするプログラム
(付記11)
付記9又は10に記載のプログラムであって、
前記第一の指標情報は、前記構造物に設けた第一のセンサが計測した加速度を用いて算出した加速度応答を表す指標とし、
前記第二の指標情報は、前記支承に設けた第二のセンサが計測した変位を用いて算出した変位応答を表す指標とする
ことを特徴とするプログラム
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2019年3月5日に出願された日本出願特願2019-040050を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上のように本発明によれば、支承の状態を精度よく診断することができる。本発明は、支承を有する橋梁などの建造物において、支承の状態を診断が必要な分野において有用である。
1 支承診断装置
2 抽出部
3 判定部
20 橋梁
21 上部構造(構造物)
22 下部構造
23 支承
31 第一のセンサ
32 第二のセンサ
33 出力装置
34 第一の収集部
35 第二の収集部
36 第一の指標算出部
37 第二の指標算出部
38 特徴量算出部
39 出力情報生成部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (6)

  1. 外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出手段と、
    抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定手段と、を有し、
    前記第一の指標情報は、前記構造物に設けた第一のセンサが計測した加速度を用いて算出した加速度応答を表す指標とし、
    前記第二の指標情報は、前記支承の変位を計測する第二のセンサが計測した変位を用いて算出した変位応答を表す指標とし、
    さらに、前記第一のセンサは、前記構造物の上部構造に設置され、前記支承又は前記第二のセンサの位置から所定距離はなれた位置に、前記支承と前記第二のセンサとに接触しない位置に設置される
    ことを特徴とする支承診断装置。
  2. 請求項1に記載の支承診断装置であって、
    前記特徴量は、前記第一の指標情報と前記第二の指標情報との相関を表す情報である
    ことを特徴とする支承診断装置。
  3. コンピュータが、
    外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出ステップと、
    抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定ステップと、を実行し、
    前記第一の指標情報は、前記構造物に設けた第一のセンサが計測した加速度を用いて算出した加速度応答を表す指標とし、
    前記第二の指標情報は、前記支承の変位を計測する第二のセンサが計測した変位を用いて算出した変位応答を表す指標とし、
    さらに、前記第一のセンサは、前記構造物の上部構造に設置され、前記支承又は前記第二のセンサの位置から所定距離はなれた位置に、前記支承と前記第二のセンサとに接触しない位置に設置される
    とを特徴とする支承診断方法。
  4. 請求項に記載の支承診断方法であって、
    前記特徴量は、前記第一の指標情報と前記第二の指標情報との相関を表す情報である
    ことを特徴とする支承診断方法。
  5. コンピュータに、
    外力により発生する構造物の応答を表す第一の指標情報と、前記外力により発生する前記構造物に設けられた支承の応答を表す第二の指標情報とを用いて、特徴量を抽出する、抽出ステップと、
    抽出した前記特徴量に基づいて、前記支承の状態を判定する、判定ステップと、実行させ、
    前記第一の指標情報は、前記構造物に設けた第一のセンサが計測した加速度を用いて算出した加速度応答を表す指標とし、
    前記第二の指標情報は、前記支承の変位を計測する第二のセンサが計測した変位を用いて算出した変位応答を表す指標とし、
    さらに、前記第一のセンサは、前記構造物の上部構造に設置され、前記支承又は前記第二のセンサの位置から所定距離はなれた位置に、前記支承と前記第二のセンサとに接触しない位置に設置される
    ことを特徴とするプログラム。
  6. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記特徴量は、前記第一の指標情報と前記第二の指標情報との相関を表す情報である
    ことを特徴とするプログラム。
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