JP2016061573A - 構造物健全度推定装置、構造物健全度推定システム、構造物健全度推定方法、および、コンピュータ・プログラム - Google Patents
構造物健全度推定装置、構造物健全度推定システム、構造物健全度推定方法、および、コンピュータ・プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016061573A JP2016061573A JP2014187176A JP2014187176A JP2016061573A JP 2016061573 A JP2016061573 A JP 2016061573A JP 2014187176 A JP2014187176 A JP 2014187176A JP 2014187176 A JP2014187176 A JP 2014187176A JP 2016061573 A JP2016061573 A JP 2016061573A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- natural frequency
- equivalent mass
- common
- mass
- soundness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
【課題】外部環境の変化に影響されにくい構造物健全度推定技術を提供すること。【解決手段】第1構造物91の第1固有振動数と、第1構造物91の一部または全部に共通する共通構造90を含む第2構造物92の第2固有振動数とを算出する固有振動数算出部11と、第1固有振動数と、第2固有振動数と、第1構造物91および第2構造物92の質量差とに基づいて、共通構造90の等価質量実測値を算出する等価質量実測値算出部12と、共通構造90の等価質量基準値を算出する等価質量基準値算出部13と、等価質量基準値および等価質量実測値に基づく指標を算出する指標算出部14と、指標に基づいて共通構造90の健全度を推定する健全度推定部15と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、構造物の健全度を推定する技術に関する。
橋やビルなどの構造物は、建設後年月が経つにつれて気象・地震・その他外部刺激によって劣化し、健全でない状態に至る。なお、構造物の材質および構造が本来の機能を果たせる状態にあることを、「健全である」とみなすものとする。構造物が健全か否かを推定する方法として、構造物の固有振動数を用いる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、橋台等の構造物の健全度を診断する関連技術が記載されている。この関連技術は、重鎮による鉛直方向の打撃により構造物に発生した振動を計測し、計測した振動データから構造物の固有振動数実測値を算出する。そして、この関連技術は、算出した固有振動数実測値に基づいて、構造物の健全度を診断する。
また、特許文献2には、背後に地盤を有する構造物の健全度を診断する関連技術が記載されている。この関連技術は、起振機により水平方向に振動させた構造物の振動を計測し、計測した振動データから構造物の固有振動数実測値を算出する。そして、この関連技術は、算出した固有振動数実測値に基づいて、構造物の健全度を診断する。
特許文献1および特許文献2に記載された各関連技術は、算出した固有振動数実測値と、過去に算出した固有振動数実測値との比較や、構造物のモデルから算出した固有振動数解析値との比較により、健全度を診断する。
また、特許文献3には、アンカーボルトの腐食減肉を診断する関連技術が記載されている。この関連技術は、コンクリート基礎から露頭したアンカーボルトの露頭部を打撃振動させることによりその固有振動数を測定する。そして、この関連技術は、その測定結果を、正常なアンカーボルトの固有振動数と比較することにより、アンカーボルトの腐食減肉量および不健全度の度合いを診断する。
このように、これらの関連技術は、構造物の材質あるいは構造変化が生じると、それが構造物の固有振動数の変化となって現れることを利用し、固有振動数の変化に基づいて、構造物が健全か否かを判断している。
しかしながら、上述した関連技術には、固有振動数が外部環境の影響を受けることにより診断精度が十分でないという課題がある。
具体的には、固有振動数は、構造物の材質および構造変化によってだけでなく、温度や湿度などの外部環境によっても変化する。このため、外部環境が異なる環境で計測された固有振動数を同列に比較することは困難である。たとえば、構造物を支える基礎や地盤の水分量の変化によっても、構造物の固有振動数は変化する。しかしながら、上述した関連技術は、固有振動数が外部環境により変化することを考慮していないため、診断精度が十分でない。
そこで、固有振動数を指標として健全か否かを推定するために、温度・湿度等の外部環境データと共に、固有振動数・劣化状態に関するデータを蓄積して回帰式を作成する方法が考えられる。これにより、温度・湿度などの外部環境が固有振動数にどのように影響するかを考慮した上で、固有振動数を指標とした診断が可能となる。しかしながら、この場合、データの組合せが多くなり、データ採取作業が煩雑になるという課題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、外部環境の変化に影響されにくい構造物健全度推定技術を提供することを目的とする。
本発明の構造物健全度推定装置は、第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出する固有振動数算出部と、前記第1固有振動数と、前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出する等価質量実測値算出部と、前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出する等価質量基準値算出部と、前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出する指標算出部と、前記指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する健全度推定部と、を備える。
また、本発明の構造物健全度推定システムは、第1構造物、および、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の振動を検出する振動検出装置と、前記振動検出装置により検出される信号に基づいて前記第1構造物および前記第2構造物の固有振動数を算出することにより、前記共通構造の健全度を推定する上述の構造物健全度推定装置と、を備える。
また、本発明の構造物健全度推定方法は、第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出し、算出した前記第1固有振動数および前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出し、前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出し、前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出し、算出した指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する。
また、本発明の他の構造物健全度推定方法は、第1構造物、および、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の振動を検出し、検出した信号に基づいて、前記第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出し、算出した前記第1固有振動数および前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出し、前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出し、前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出し、算出した指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する。
また、本発明のコンピュータ・プログラムは、第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出する固有振動数算出ステップと、前記第1固有振動数と、前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出する等価質量実測値算出ステップと、前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出する等価質量基準値算出ステップと、前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出する指標算出ステップと、前記指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する健全度推定ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
本発明は、外部環境の変化に影響されにくい構造物健全度推定技術を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態としての構造物健全度推定システム1の構成を図1に示す。図1において、構造物健全度推定システム1は、構造物健全度推定装置10と、2つの振動検出装置20(振動検出装置20_1および振動検出装置20_2)とを含む。振動検出装置20_1は、第1構造物91の振動を検出可能に設置される。また、振動検出装置20_2は、第2構造物92の振動を検出可能に設置される。また、構造物健全度推定装置10は、振動検出装置20_1および振動検出装置20_2と、有線通信、無線通信、または、これらの組合せによって構成されるネットワークを介して接続される。
また、第1構造物91および第2構造物92は、共通構造90を含む。第1構造物91は、共通構造90そのものであってもよい。あるいは、第1構造物91は、共通構造90および第1計測治具からなっていてもよい。つまり、共通構造90は、第1構造物91の一部または全部であってもよい。また、第2構造物92は、共通構造90および第2計測治具からなる。ここで、共通構造90は、本実施の形態における健全度の推定対象となる構造物(健全度推定対象構造物)である。つまり、第1構造物91および第2構造物92の組合せは、次の(a)および(b)のいずれであってもよい。
(a)第1構造物91が健全度推定対象構造物であり、第2構造物92が計測治具を付加した健全度推定対象構造物である。
(b)第1構造物91が第1計測治具を付加した健全度推定対象構造物であり、第2構造物92が第2計測治具を付加した健全度推定対象構造物である。
なお、いずれの場合も、健全度推定対象構造物に付加される計測治具(第1計測治具および第2計測治具)は、それぞれ質量が既知であるものとする。
(a)第1構造物91が健全度推定対象構造物であり、第2構造物92が計測治具を付加した健全度推定対象構造物である。
(b)第1構造物91が第1計測治具を付加した健全度推定対象構造物であり、第2構造物92が第2計測治具を付加した健全度推定対象構造物である。
なお、いずれの場合も、健全度推定対象構造物に付加される計測治具(第1計測治具および第2計測治具)は、それぞれ質量が既知であるものとする。
また、振動検出装置20_1および振動検出装置20_2は、それぞれ、対象となる構造物(第1構造物91または第2構造物92)の振動を検出し、検出信号を構造物健全度推定装置10に送信する。ここで、振動検出装置20_1および振動検出装置20_2は、それぞれ、図2に示すように、センサ2001と、ネットワークインタフェース2002とを含む。センサ2001は、第1構造物91および第2構造物92の固有振動数を算出するために必要な信号を検出可能な機器(例えば、振動センサ等)であればよい。また、振動検出装置20_1および振動検出装置20_2は、図示のハードウェア要素の他、アンプ、A/D(analog to digital)変換器等を含んでいてもよい。ただし、A/D変換については、構造物健全度推定装置10側で実行されるように構成してもよい。なお、振動検出装置20_1および振動検出装置20_2の構成は、上述の構成に限定されない。
また、図1において、構造物健全度推定装置10は、固有振動数算出部11と、等価質量実測値算出部12と、等価質量基準値算出部13と、指標算出部14と、健全度推定部15とを含む。ここで、構造物健全度推定装置10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)1001と、RAM(Random Access Memory)1002と、ROM(Read Only Memory)1003と、ハードディスク等の記憶装置1004と、ネットワークインタフェース1005と、入力装置1006と、出力装置1007とを備えたコンピュータ装置によって構成可能である。この場合、固有振動数算出部11は、ネットワークインタフェース1005と、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001とによって構成される。また、等価質量実測値算出部12と、等価質量基準値算出部13と、指標算出部14とは、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001によって構成される。また、健全度推定部15は、出力装置1007と、ROM1003または記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001とによって構成される。なお、構造物健全度推定装置10およびその各機能ブロックの構成は、上述の構成に限定されない。
次に、構造物健全度推定装置10の各機能ブロックについて説明する前に、本実施の形態で用いる付加質量法および本実施の形態における構造物健全度推定方法の原理について説明する。
<付加質量法>
付加質量法とは、振動系の等価質量を求める公知の方法である。付加質量法は、振動する構造物を単純な振動系にモデル化し、構造物に既知質量を付加する場合と、付加しない場合とについて、2通りの固有振動数を計測する。そして、付加質量法は、その2つの固有振動数に基づいて、構造物の等価質量を算出する。
付加質量法とは、振動系の等価質量を求める公知の方法である。付加質量法は、振動する構造物を単純な振動系にモデル化し、構造物に既知質量を付加する場合と、付加しない場合とについて、2通りの固有振動数を計測する。そして、付加質量法は、その2つの固有振動数に基づいて、構造物の等価質量を算出する。
図3は、付加質量法について説明するための模式図である。図3において、振動系1は、振動する構造物がモデル化された振動系を示す。また、振動系2は、振動系1に既知質量maを付加した振動系を示す。ここで、振動系1で計測された固有振動数をω0、振動系2で計測された固有振動数をωaとする。これらの固有振動数ω0およびωaは、それぞれ、図3に示す固有振動数式によって表される。この場合、振動系1の等価質量mは、固有振動数ω0、ωa、および付加質量maの3つの情報から、次式(1)によって算出することができる。
等価質量とは、振動系の中での構造物の質量を表す物性値である。構造物に材質的あるいは構造的な変化が生じれば、その変化は等価質量に現れると考えられる。したがって、等価質量は、構造物が健全か否かを推定する因子になりうる。ただし、個々の構造物の質量は異なるため、等価質量そのものを健全か否かの指標とすることはできない。
<本実施の形態における構造物健全度推定方法の原理>
本実施の形態において利用する原理について説明する。まず、固有振動数の変化に対する等価質量の感度について考える。付加質量法によって計算される等価質量の逆数は、
と、表される。ここで、温度や湿度などの外部環境変化によって、固有振動数ω0とωaが、Δωだけ変化したと仮定する。その環境における等価質量の逆数は、
と、表される。なお、付加質量maの外部環境変化による質量変化は無視できるものとする。式(3)の分子に注目して、Δω≪ω0、Δω≪ωa、と妥当な過程をおくと、式(4)のように近似できる。
この近似によって、固有振動数の変化Δωによる式(1)と式(2)の差は、
と表されることがわかる。ただし微小項を無視した。ここで、ωa=ω0−2Δωと仮定すれば、
となる。
本実施の形態において利用する原理について説明する。まず、固有振動数の変化に対する等価質量の感度について考える。付加質量法によって計算される等価質量の逆数は、
と、表される。ここで、温度や湿度などの外部環境変化によって、固有振動数ω0とωaが、Δωだけ変化したと仮定する。その環境における等価質量の逆数は、
と、表される。なお、付加質量maの外部環境変化による質量変化は無視できるものとする。式(3)の分子に注目して、Δω≪ω0、Δω≪ωa、と妥当な過程をおくと、式(4)のように近似できる。
この近似によって、固有振動数の変化Δωによる式(1)と式(2)の差は、
と表されることがわかる。ただし微小項を無視した。ここで、ωa=ω0−2Δωと仮定すれば、
となる。
式(6)は、ω0とωaの差をある程度小さく保つように付加質量maの値を設定することで、固有振動数変化Δωの影響である式(5)の値を低減できることを示している。つまり、付加質量法で算出される等価質量の逆数は、固有振動数の変化の影響を受けにくくすることが可能である。
等価質量は個々の構造物によって異なるため、振動系の等価質量の基準値と、付加質量法で算出された等価質量との比をとることで、構造物の個体差を低減した指標が得られる。例えば、付加質量法で算出した構造物の等価質量の逆数である式(2)と、構造物の等価質量の基準値meとの積は、次式(7)で表される。
式(7)によって算出されるfは、付加質量法で算出した構造物の等価質量と、等価質量の基準値meとの比であるといえる。このような比の値fに基づく指標により、構造物の健全度を推定することが可能である。なお、式(7)において、等価質量の基準値meは、構造物の質量そのものであってもよい。また、等価質量の基準値meは、レイリー法(エネルギー法)を用いて解析的に算出される等価質量の値であってもよい。レイリー法とは、静的ひずみによるエネルギーと時間変動するたわみによる運動エネルギーとが等しいという仮定をおいて、振動系を解析する方法である。例えば、単純な片持ち梁(丸棒、密度ρ、断面積S、長さL、質量M)の等価質量meは、レイリー法によって次式(8)を用いて算出される。
以上、本実施の形態で用いる原理について説明した。このように、本実施の形態は、式(7)に基づく指標を用いて、構造物が健全か否かを判断する。
次に、構造物健全度推定装置10の各機能ブロックについて詳細に説明する。
固有振動数算出部11は、第1構造物91の固有振動数(第1固有振動数)と、第2構造物92の固有振動数(第2固有振動数)とを算出する。具体的には、固有振動数算出部11は、振動検出装置20_1および20_2からそれぞれ取得する検出信号に基づいて、各固有振動数を算出する。例えば、固有振動数算出部11は、第1構造物91および第2構造物92に対する加振による振動応答信号を、振動検出装置20から取得する。そして、固有振動数算出部11は、加振信号および振動応答信号に基づいて、固有振動数を算出してもよい。なお、この場合、固有振動数算出部11は、第1構造物91および第2構造物92に対する加振を行う加振装置から加振信号を得てもよい。
等価質量実測値算出部12は、第1固有振動数と、第2固有振動数と、第1構造物91および第2構造物92の質量差とに基づいて、共通構造90の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出する。具体的には、等価質量実測値算出部12は、固有振動数算出部11によって算出された第1固有振動数をω0とし、第2固有振動数をωaとして、式(1)を用いて等価質量実測値mを算出すればよい。なお、等価質量実測値算出部12は、第1構造物91および第2構造物92の質量差maを、第1計測治具および第2計測治具の質量に基づいて算出可能である。例えば、等価質量実測値算出部12は、第1計測治具および第2計測治具の質量を、記憶装置1004または入力装置1006等から取得してもよい。もし、第1構造物91および第2構造物92が前述した組合せ(a)である場合、等価質量実測値算出部12は、質量差maとして、第2計測治具の質量を適用すればよい。また、組合せ(b)である場合、等価質量実測値算出部12は、質量差maとして、第1計測治具および第2計測治具の質量差を適用すればよい。その他、質量差maがあらかじめ算出されている場合も考えられる。この場合、等価質量実測値算出部12は、質量差maを、記憶装置1004または入力装置1006等から取得して式(1)に適用すればよい。
等価質量基準値算出部13は、共通構造90の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出する。例えば、等価質量基準値算出部13は、共通構造90が片持ち梁である場合、式(8)を用いて、その等価質量基準値meを算出すればよい。なお、この場合、等価質量基準値算出部13は、共通構造90の密度ρ、断面積S、長さLを、記憶装置1004または入力装置1006等から取得すればよい。または、等価質量基準値算出部13は、共通構造90の質量Mを、記憶装置1004または入力装置1006等から取得し、式(8)に適用してもよい。
指標算出部14は、等価質量基準値mおよび等価質量実測値meに基づく指標を算出する。例えば、指標算出部14は、式(7)を用いて算出される値fを指標としてもよい。また、例えば、指標算出部14は、式(7)によって算出される値fを他の特徴量と組み合わせることにより、指標を算出してもよい。例えば、指標算出部14は、式(7)による値fの経年変化率を、健全度の指標として算出してもよい。この場合、指標算出部14は、過去に式(7)により算出された値fを、記憶装置1004または入力装置1006等から取得してもよい。また、例えば、指標算出部14は、同一形状の健全度推定対象構造物(共通構造90)が複数ある場合には、複数の個体について式(7)による値fをそれぞれ算出してもよい。そして、この場合、指標算出部14は、複数の値fの平均的な数値から各個体の値fがどれだけ外れているかを、健全度の指標として算出してもよい
健全度推定部15は、算出された指標に基づいて、共通構造90の健全度を推定する。ここで、健全度とは、構造物が健全である度合いを段階的に表す情報であってもよい。
健全度推定部15は、算出された指標に基づいて、共通構造90の健全度を推定する。ここで、健全度とは、構造物が健全である度合いを段階的に表す情報であってもよい。
以上のように構成された構造物健全度推定システム1の動作について、図4を参照して説明する。
ここでは、例えば、図5の左図に示すような構造物(ビル、鉄塔、電柱、街灯、アンカーボルト等)を健全度推定対象構造物(共通構造90)とする例を中心に説明する。図5では、そのような共通構造90を、片側支持倒立鋼棒に単純化し、さらに、集中定数振動系の倒立振子モデルにモデル化したものとする。また、ここでは、共通構造90を第1構造物91とし、共通構造90に第2計測治具を付加した構造物を第2構造物92とする。
図4では、まず、等価質量基準値算出部13は、健全度推定対象構造物である共通構造90の等価質量基準値meを算出する(ステップS1)。
ここでは、等価質量基準値算出部13は、共通構造90の材質および構造情報(密度ρ、断面積S、長さL、質量Mなど)を記憶装置1004または入力装置1006等から取得し、前述の式(8)を用いて等価質量基準値meを算出したものとする。
次に、固有振動数算出部11は、第1構造物91の第1固有振動数ω0を算出する(ステップS2)。
ここでは、第1固有振動数として、第1構造物91の材質的および構造的特徴を端的に表現する振動の1次固有振動数を適用する。振動は、曲げ、縦、ねじり、回転、などいくつかの種類がある。そこで、第1構造物91の材質的および構造的な特徴を考慮して振動の種類が選択されることが望ましい。
例えば、第1構造物91を加振装置によって加振する場合、振動検出装置20_1は、加振による振動応答信号をセンサ2001で検出し、構造物健全度推定装置10に送信する。そして、固有振動数算出部11は、加振信号と、振動応答信号とを取得し、両信号の周波数応答を計算する。そして、固有振動数算出部11は、振動応答信号周波数応答を加振信号周波数応答で除した伝達関数を計算し、所望の振動種類の1次固有振動数を表す共振ピークを伝達関数から抽出すればよい。
例えば、第1構造物91が、片側支持倒立鋼棒に単純化される共通構造90からなる場合、鋼棒の構造的特徴を端的に合わせるのは曲げ振動である。この場合、図6の左図のように、鋼棒の先端部分を水平に加振して曲げ振動を発生させる。そして、銅棒の先端部分に取り付けた振動検出装置20_1によって、曲げ振動の振動応答信号を計測する。これにより、固有振動数算出部11は、第1構造物91の1次固有振動数(第1固有振動数ω0)を算出する。なお、振動検出装置20_1の質量は、共通構造90(鋼棒)の質量に比べて無視できるくらい小さいと仮定している。
次に、固有振動数算出部11は、第2構造物92の第2固有振動数ωaを算出する(ステップS3)。
ここでは、ステップS2と略同様に、第2固有振動数が算出されるものとする。例えば、第2構造物92が、片側支持倒立鋼棒に単純化される共通構造90と、第2計測治具とからなる場合を想定する。この場合、図6の右図のように、質量既知の第2計測治具を鋼棒の先端部分に固定し、鋼棒の先端部分を水平に加振して曲げ振動を発生させる。そして、第2計測治具に取り付けた振動検出装置20_2により、曲げ振動の信号応答信号を計測する。これにより、固有振動数算出部11は、第2構造物92の1次固有振動数(第2固有振動数ωa)を算出する。なお、振動検出装置20_2の質量は、共通構造90(鋼棒)の質量に比べて無視できるくらい小さいと仮定している。
なお、ステップS1〜S3の動作は順不同である。これらは、この順に実行されなくてもよい。また、これらのステップの動作は、略同時に実行されてもよい。
次に、等価質量実測値算出部12は、第1固有振動数ω0と、第2固有振動数ωaと、第1構造物91および第2構造物92の質量差maとに基づいて、共通構造90の等価質量実測値mを算出する(ステップS4)。
前述のように、等価質量実測値算出部12は、記憶装置1004または入力装置1006等から得られる第1計測治具および第2計測治具の質量に基づいて、質量差maを算出可能である。そして、等価質量実測値算出部12は、ステップS2〜S3で求められたω0およびωaと、算出した質量差maとを、式(1)に適用して等価質量実測値mを算出すればよい。
次に、指標算出部14は、等価質量基準値meと等価質量実測値mとに基づく指標を算出する(ステップS5)。
前述のように、指標算出部14は、式(7)に基づいて、等価質量基準値meと等価質量実測値mとの比fを求めてもよい。そして、指標算出部14は、比の値fそのものを指標としてもよいし、fを他の特徴量と組み合わせた指標を算出してもよい。例えば、指標算出部14は、値fの経年変化率を健全度の指標としてもよい。あるいは、指標算出部14は、複数の同一形状の健全度推定対象構造物についてそれぞれ値fを算出し、それらの平均的な数値に対して各個体の値fがどれだけ外れているかを、健全度の指標としてもよい。
次に、健全度推定部15は、ステップS5で求めた指標に基づいて、共通構造90の健全度を推定し、出力装置1007に出力する(ステップS6)。
前述のように、健全度は、健全度の度合いを段階的に表した情報であってもよい。
以上で、構造物健全度推定システム1は、動作を終了する。
なお、本実施の形態の動作の説明において、固有振動数算出部11が、第1固有振動数および第2固有振動数として、それぞれ1次固有振動数を求める例を説明した。この他、固有振動数算出部11は、第1固有振動数および第2固有振動数として、それぞれ2次あるいは高次の固有振動数を求めてもよい。
また、本実施の形態において、指標算出部14は、式(7)を用いて算出される比に基づいて指標を算出する例を中心に説明した。この他、指標算出部14は、式(7)の分母および分子を逆にした式を用いて算出される比に基づいて、指標を算出してもよい。ただし、分母および分子を逆にした比は、式(6)における微小項を分母に含む。そのため、式(7)による比に比べて、固有振動数の変化による影響が大きくなる。
また、本実施の形態において、等価質量実測値算出部12は、第1構造物91および第2構造物92の各振動系の質量だけが異なるものと仮定して、等価質量実測値を算出する例について説明した。この他、第1構造物91および第2構造物92の各振動系について、質量に加えてばね定数(剛性定数)が異なる場合についても、本実施の形態は適用可能である。この場合、ばね定数の差分kaが解析可能であればよい。具体的には、等価質量実測値算出部12は、式(1)の代わりに、次式(9)を用いて、等価質量実測値を算出すればよい。
ここで、外部環境変化によって固有振動数ω0およびωaが変化する場合の式(9)への影響は、式(0)よりも大きい。そうであっても、固有振動数ω0およびωaの変化に比べて、式(9)の変化は十分小さい。したがって、式(9)を式(8)に適用することにより、本実施の形態は、第1構造物91および第2構造物92の質量およびばね定数が異なる場合にも、外部環境変化に影響されにくい健全度の指標を得ることができる。
ここで、外部環境変化によって固有振動数ω0およびωaが変化する場合の式(9)への影響は、式(0)よりも大きい。そうであっても、固有振動数ω0およびωaの変化に比べて、式(9)の変化は十分小さい。したがって、式(9)を式(8)に適用することにより、本実施の形態は、第1構造物91および第2構造物92の質量およびばね定数が異なる場合にも、外部環境変化に影響されにくい健全度の指標を得ることができる。
次に、本実施の形態の効果について述べる。
本発明の実施の形態としての構造物健全度推定システムは、外部環境の変化に影響されにくい指標を用いて構造物の健全度を推定することができる。
その理由は、共通構造を含む第1構造物および第2構造物について、固有振動数算出部が第1固有振動数および第2固有振動数を算出し、等価質量実測値算出部が、第1固有振動数と、第2固有振動数と、第1構造物および第2構造物の質量差とに基づいて、共通構造の等価質量実測値を算出するからである。そして、等価質量基準値算出部が、共通構造の等価質量基準値を算出し、指標算出部が、等価質量基準値および等価質量実測値に基づく指標を算出するからである。そして、健全度推定部が、算出された指標に基づいて共通構造の健全度を推定するからである。
このように、本実施の形態は、外部環境の変化による固有振動数の変化の影響を受けにくい等価質量実測値と、その基準値である等価質量基準値とに基づいて指標を算出する。その結果、本実施の形態は、外部環境の変化に大きく影響されることなく、構造物の健全度を推定することができる。
なお、本発明の実施の形態において、共通構造が片持ち梁である例を中心に説明したが、共通構造は、片持ち梁に限らない。
また、本発明の実施の形態において、等価質量基準値を、レイリー法を用いて求める例を中心に説明したが、その他の方法を用いて等価質量基準値を求めてもよい。
また、本発明の実施の形態において、構造物健全度推定装置の各機能ブロックが、記憶装置またはROMに記憶されたコンピュータ・プログラムを実行するCPUによって実現される例を中心に説明した。この他、各機能ブロックの一部、全部、または、それらの組み合わせが専用のハードウェアにより実現されていてもよい。
また、本発明の実施の形態としての構造物健全度推定装置は、例えば、検査機器やモニタリングシステムの構成要素として実現されてもよい。
また、本発明の実施の形態において、構造物健全度推定装置の機能ブロックは、複数の装置に分散されて実現されてもよい。
また、本発明の実施の形態において、フローチャートを参照して説明した構造物健全度推定装置の動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータの記憶装置(記憶媒体)に格納しておいてもよい。そして、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコードあるいは記憶媒体によって構成される。
また、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
1 構造物健全度推定システム
10 構造物健全度推定装置
11 固有振動数算出部
12 等価質量実測値算出部
13 等価質量基準値算出部
14 指標算出部
15 健全度推定部
20 振動検出装置
90 共通構造
91 第1構造物
92 第2構造物
1001 CPU
1002 RAM
1003 ROM
1004 記憶装置
1005 ネットワークインタフェース
1006 入力装置
1007 出力装置
2001 センサ
2002 ネットワークインタフェース
10 構造物健全度推定装置
11 固有振動数算出部
12 等価質量実測値算出部
13 等価質量基準値算出部
14 指標算出部
15 健全度推定部
20 振動検出装置
90 共通構造
91 第1構造物
92 第2構造物
1001 CPU
1002 RAM
1003 ROM
1004 記憶装置
1005 ネットワークインタフェース
1006 入力装置
1007 出力装置
2001 センサ
2002 ネットワークインタフェース
Claims (9)
- 第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出する固有振動数算出部と、
前記第1固有振動数と、前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出する等価質量実測値算出部と、
前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出する等価質量基準値算出部と、
前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出する指標算出部と、
前記指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する健全度推定部と、
を備えた構造物健全度推定装置。 - 前記等価質量実測値算出部は、さらに、前記第1構造物および前記第2構造物のばね定数の差を考慮して、前記等価質量実測値を算出することを特徴とする請求項1に記載の構造物健全度推定装置。
- 前記共通構造が等価的な片持ち梁であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の構造物健全度推定装置。
- 前記第2構造物は、前記共通構造および計測治具からなり、
前記等価質量実測値算出部は、前記第2構造に含まれる計測治具の質量に基づいて求められる前記質量差を用いて、前記等価質量実測値を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の構造物健全度推定装置。 - 前記第1構造物は、前記共通構造および計測治具からなり、
前記等価質量実測値算出部は、前記第1構造物および前記第2構造物にそれぞれ含まれる計測治具の質量に基づいて求められる前記質量差を用いて、前記等価質量実測値を算出することを特徴とする請求項4に記載の構造物健全度推定装置。 - 第1構造物、および、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の振動を検出する振動検出装置と、
前記振動検出装置により検出される信号に基づいて前記第1構造物および前記第2構造物の固有振動数を算出することにより、前記共通構造の健全度を推定する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の構造物健全度推定装置と、
を備えた構造物健全度推定システム。 - 第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出し、
算出した前記第1固有振動数および前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出し、
前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出し、
前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出し、
算出した指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する構造物健全度推定方法。 - 第1構造物、および、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の振動を検出し、
検出した信号に基づいて、前記第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出し、
算出した前記第1固有振動数および前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出し、
前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出し、
前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出し、
算出した指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する構造物健全度推定方法。 - 第1構造物の固有振動数(第1固有振動数)と、前記第1構造物の一部または全部に共通する構造(共通構造)を含む第2構造物の固有振動数(第2固有振動数)とを算出する固有振動数算出ステップと、
前記第1固有振動数と、前記第2固有振動数と、前記第1構造物および前記第2構造物の質量差とに基づいて、前記共通構造の等価質量の実測値(等価質量実測値)を算出する等価質量実測値算出ステップと、
前記共通構造の等価質量の基準値(等価質量基準値)を算出する等価質量基準値算出ステップと、
前記等価質量基準値および前記等価質量実測値に基づく指標を算出する指標算出ステップと、
前記指標に基づいて前記共通構造の健全度を推定する健全度推定ステップと、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014187176A JP2016061573A (ja) | 2014-09-16 | 2014-09-16 | 構造物健全度推定装置、構造物健全度推定システム、構造物健全度推定方法、および、コンピュータ・プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014187176A JP2016061573A (ja) | 2014-09-16 | 2014-09-16 | 構造物健全度推定装置、構造物健全度推定システム、構造物健全度推定方法、および、コンピュータ・プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016061573A true JP2016061573A (ja) | 2016-04-25 |
Family
ID=55797475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014187176A Pending JP2016061573A (ja) | 2014-09-16 | 2014-09-16 | 構造物健全度推定装置、構造物健全度推定システム、構造物健全度推定方法、および、コンピュータ・プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016061573A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019098226A1 (ja) * | 2017-11-16 | 2019-05-23 | 日本電気株式会社 | 損傷診断装置、損傷診断方法、及び、損傷診断プログラムが格納された記録媒体 |
CN110439747A (zh) * | 2019-08-02 | 2019-11-12 | 明阳智慧能源集团股份公司 | 一种降低风电塔筒左右方向振动及载荷的ipc控制方法 |
WO2021152787A1 (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | 日本電気株式会社 | 構造物劣化検出システム、構造物劣化検出方法、及び構造物劣化検出装置 |
-
2014
- 2014-09-16 JP JP2014187176A patent/JP2016061573A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019098226A1 (ja) * | 2017-11-16 | 2019-05-23 | 日本電気株式会社 | 損傷診断装置、損傷診断方法、及び、損傷診断プログラムが格納された記録媒体 |
CN110439747A (zh) * | 2019-08-02 | 2019-11-12 | 明阳智慧能源集团股份公司 | 一种降低风电塔筒左右方向振动及载荷的ipc控制方法 |
CN110439747B (zh) * | 2019-08-02 | 2020-08-11 | 明阳智慧能源集团股份公司 | 一种降低风电塔筒左右方向振动及载荷的ipc控制方法 |
WO2021152787A1 (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | 日本電気株式会社 | 構造物劣化検出システム、構造物劣化検出方法、及び構造物劣化検出装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Gentile et al. | One-year dynamic monitoring of a historic tower: damage detection under changing environment | |
JP5514152B2 (ja) | 構造物安全性の分析方法 | |
Xiang et al. | Wavelet‐based detection of beam cracks using modal shape and frequency measurements | |
Tomaszewska | Influence of statistical errors on damage detection based on structural flexibility and mode shape curvature | |
JP5809174B2 (ja) | 建物安全性検証システム、建物安全性検証方法及びプログラム | |
KR101935558B1 (ko) | 건축물 지진 피해 예측 및 분석 시스템, 방법 및 상기 방법을 실행시키기 위한 컴퓨터 판독 가능한 프로그램을 기록한 기록 매체 | |
AU2017281204A1 (en) | System and method for determining the risk of failure of a structure | |
Ni et al. | Dynamic property evaluation of a long-span cable-stayed bridge (Sutong bridge) by a Bayesian method | |
JP6001740B1 (ja) | 構造物の伝達関数の高精度評価・地震応答予測・劣化診断システム及びその方法 | |
KR101653116B1 (ko) | 임팩트 해머 테스트를 통한 구조물의 변형률 추정 시스템, 전역적 및 국부적 안전성 평가 시스템 및 그 평가방법 | |
Boumechra | Damage detection in beam and truss structures by the inverse analysis of the static response due to moving loads | |
Morsy et al. | Use of the random decrement technique for nondestructive detection of damage to beams | |
JP2016061573A (ja) | 構造物健全度推定装置、構造物健全度推定システム、構造物健全度推定方法、および、コンピュータ・プログラム | |
JP5087425B2 (ja) | 構造物の健全度診断方法 | |
RU2699918C1 (ru) | Способ диагностики технического состояния зданий и строительных сооружений | |
JP6177100B2 (ja) | 構造物の状態変化判定方法、測定データの補正方法及びそれらの方法を用いた計測システム | |
RU2515130C1 (ru) | Сейсмометрический способ мониторинга технического состояния зданий и/или сооружений | |
JPWO2020044565A1 (ja) | 診断装置、診断方法、及びプログラム | |
Sadhu et al. | Blind source separation-based optimum sensor placement strategy for structures | |
Beskhyroun et al. | Ambient and forced vibration testing of a 13-story reinforced concrete building | |
JP2018159631A (ja) | 構造物解析装置、構造物解析システムおよび構造物解析方法 | |
KR101557270B1 (ko) | 스마트 구조물의 유지 관리를 위한 est 기반 단일 계측 시스템 | |
Bonessio et al. | A multi-mode approach for multi-directional damage detection in frame structures | |
Bhatia et al. | Non-Model Approach Based Damage Detection in RC Frame with Masonry Infill | |
Venglar et al. | System identification of a truss beam |