JPWO2020031982A1 - シートカバー - Google Patents

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悦則 藤田
隆 蔵下
隆 蔵下
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省吾 井上
落合 直輝
直輝 落合
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Abstract

取り付け作業を容易に行うことができると共に、耐久性に優れた素材を採用しても低コストで製造可能なシートカバーを提供する。本発明のシートカバー(1)は、クッションカバー部(10)と、バックカバー部(20)とを有する一方、バックカバー部(20)の上部(22)の位置が、骨盤上部対応部から胸部中央対応部までの範囲であり、従来のヘッドレストの下部付近まで被覆するシートカバーと比較して、シートバック部における被覆範囲の高さが低い。このため、バックカバー部(20)を形成するために使用する素材量を従来と比較して低減することができ、摩擦に対する耐久性の高いより高価な素材を使用しても、コストの上昇を抑制できる。例えば、摩擦に対して高い耐久性を発揮できる三次元立体編物を用いても、低コストで製造でき、乗降頻度の高い宅配車のシート用として適している。

Description

本発明は、乗物のシートを被覆するシートカバーに関する。
自動車等の乗物のシートの表面をカバーするシートカバーとしては、例えば、特許文献1,2に示したようなものが知られている。特許文献1では、シートバック部及びシートクッション部の全体を被覆するタイプのカバーであり、部分的に設けられた開口部の周縁に伸縮性のあるゴム等の芯材を取り付けて、シートに固定される。特許文献2では、シートバック部用のカバー、シートクッション部用のカバーを別々に形成し、それぞれの裏面に面ファスナー等の係着部材を取り付け、この係着部材により各カバーをシート表面の表皮に固定している。また、特許文献3では、三次元立体編物を用い、シートクッション部上に載置して使用されるシート用クッションが開示されている。なお、三次元立体編物は、特許文献4に示されているように、車両用シートにおいてベースクッション、表皮等として採用されている素材である。
特開2018−52256号公報 特開2016−97773号公報 特開2006−204884号公報 特開2007−126051号公報
しかしながら、特許文献1に開示のものは、シートバック部及びシートクッション部の全体を被覆するように取り付けなければならず、取り付け作業に時間がかかり面倒である。特許文献2に開示のものは、シートバック部用とシートクッション部用とに分割されており、それぞれ別々に取り付ける必要があるため、取り付け作業が煩雑化し、作業時間の短縮化もそれほど期待できない。また、特許文献3に開示のシート用クッションは、三次元立体編物を用いているため、薄型で快適なクッション特性を提供できる。しかし、座り心地、振動吸収特性の向上等を主目的とした設計になっているため、特許文献1、2に開示のシートカバーと比較して、シートにそれほどしっかりと固定されるものではない。
ところで、宅配用の車両(宅配車)は、比較的短い走行距離で停車して作業員が乗り降りし、その間に荷物を届けることを繰り返す。すなわち、ドライバーその他の乗員(作業員)の乗降頻度が非常に多いため、摩擦により、シートの表皮が破れたり、さらには、表皮が破れたまま使用を続けることによりクッション材に損傷を来したりすることが多い。特に、宅配車で用いられるトラックのシートの表皮は、コストの点から、合成樹脂製で比較的薄手のものが多く、一般の乗用車で使用されているものと比較してそもそもの耐久性の点で劣っており、上記のような表皮の破れやクッション材の損傷は比較的早期に訪れる。従来、シートのダメージがある程度進行している場合、車検時において交換することで対処しているケースが多いが、宅配業者の宅配車の保有台数によっては相当なコストとなる。
このような事態を考慮し、シート自体へのダメージを和らげるために、特許文献1、2に示されているシートカバーを用いることも考えられる。しかし、特許文献1、2に開示のシートカバーは、いずれもシートバック部及びシートクッション部を含んだシート全体を被覆するものであり、装着作業が面倒である。また、シートカバー自体の耐久性が高くなくては、シートカバーを取り付けた意味があまりないが、耐久性の高い素材でシート全体を被覆する構成とすることはコストが高くつく。
一方、特許文献3のシート用クッションは、三次元立体編物を用いているため、その剛性ないしはグランド編地や連結糸の復元力の作用が相俟って、摩擦に対する耐久性が高く、シートの保護機能も非常に高い。しかし、このシート用クッションは、上記のように振動吸収特性の向上等を主目的とした設計であるため、シートバック部においては、シートクッション部との境界位置からヘッドレストの下端付近に至る範囲を覆っていると共に、シートクッション部においても、シートバック部との境界付近から前縁付近までの大きさを有しており、このままシートの保護用カバーとして用いるのではコスト的に見合わない。また、宅配車のように乗降頻度の高い用途の車両に用いることは想定されておらず、シートへの固定は帯状の部材をシートに掛け回すだけである。そのため、乗降頻度の高い宅配車のシートに用いるには、体動への追従性や位置ずれ等の点で課題がある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、体動への追従性及び位置ずれに対する復元性に優れ、しかも、取り付け作業を容易に行うことができると共に、耐久性に優れた素材を採用しても低コストで製造可能なシートカバーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明者は、宅配便のシートの破損状況を観察、研究したところ、ドライバー(作業員)が携行する業務用携帯情報端末(ハンディーターミナル)は、ズボンのベルトに取り付けられ、腰の横付近から尻ポケット付近の範囲に位置させていることが多く、シートに着座した際には、ハンディーターミナルが、シートバック部のうち、骨盤上部付近に対応する部位に接触し、当該部位に損傷が集中していることがわかった。また、シートクッション部では、乗降時に接触する側部付近と、運転時に膝裏付近が接触する前縁付近とに集中していることがわかった。従って、シートカバーとしては、特に、シートクッション部とシートバック部の境界部付近における体動追従性、位置ずれに対する復元性を高めた構成とすることで、シートの破損を抑制し、快適な座り心地に貢献でき、シートカバーの有する振動吸収特性も適切に機能させることができると考えた。また、シートカバーで被覆する範囲をこれらの点に鑑みた範囲とすることで耐久性に優れた素材を用いても低コストで製造できると考え、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のシートカバーは、
シートのシートクッション部を被覆するクッションカバー部と、前記シートのシートバック部を被覆するバックカバー部とを有するシートカバーであって、
前記クッションカバー部の後部と前記バックカバー部の下部とが、前記シートクッション部と前記シートバック部の境界部付近に配設される帯状弾性部材を有する取り付け手段を介して接続され、
前記シートクッション部及び前記シートバック部に取り付けられた状態において、前記クッションカバー部の後部及び前記バックカバー部の下部が、前記クッションカバー部の前部寄り及び前記バックカバー部の上部寄りの各部位より、相対的に剛性が低くなっており、
前記帯状弾性部材が、前記バックカバー部の下部と前記クッションカバー部の後部の位置ずれを復元する機能と、外部から入力される振動を吸収する機能とを発揮可能であることを特徴とする。
前記取り付け手段は、前記帯状弾性部材に加え、
前記バックカバー部の裏面に固定される第1支持プレートと、
前記バックカバー部及び前記第1支持プレートのいずれか少なくとも一方の下部に一端部が接合され、前記クッションカバー部の後部に他端部が接合された第2支持プレートとを有し、
前記帯状弾性部材は、前記バックカバー部及び前記第1支持プレートのいずれか少なくとも一方と前記第2支持プレートの他端部とを結び、前記第1支持プレートの上部及び前記第2支持プレートの他端部とを接近方向に付勢し、
前記第2支持プレートは、前記帯状弾性部材の弾性力に抗して、前記他端部が前記第1支持プレートの上部から離間するように拡げられ、取り付け対象の前記シートクッション部と前記シートバック部との境界の間隙に、前記他端部から、前記帯状弾性部材及び前記クッションカバー部の後部と共に挿入され、前記帯状弾性部材の弾性により、前記第1支持プレートが前記シートバック部の前面方向に押し付けられ、前記第2支持プレートが前記シートバック部の下面方向に押し付けられる構成とすることが好ましい。
前記クッションカバー部は、前部が、前記シートクッション部の前面部の少なくとも一部を覆って配設されることが好ましい。
前記バックカバー部は、その上部の位置が、骨盤上部対応部から胸部中央対応部までの範囲となる大きさで形成されていることが好ましい。
前記第1支持プレートの幅が、前記シートバック部の両側において前方に膨出する2つのサイドサポート間の範囲内であることが好ましい。
前記第1支持プレート及び前記第2支持プレートが合成樹脂製の板状部材であることが好ましい。
前記取り付け手段は、前記クッションカバー部に連結され、前記シートクッション部又は前記シートバック部に掛け回され、前記シートクッション部とシートバック部との境界の間隙に挿入される前記第2支持プレートに接続される前記クッションカバー部用の補助固定部材を有する構成であることが好ましい。
前記取り付け手段は、前記バックカバー部に連結され、前記シートバック部の裏面側に掛け回される前記バックカバー部用の補助固定部材を有する構成であることが好ましい。
少なくとも前記バックカバー部が三次元立体編物から構成されていることが好ましい。
本発明のシートカバーは、クッションカバー部の後部とバックカバー部の下部とが、被覆対象のシートのシートクッション部とシートバック部の境界部付近に、帯状弾性部材を有する取り付け手段を介して接続されている。帯状弾性部材を介して接続されていることにより、クッションカバー部の後部及びバックカバー部の下部は、シートクッション部に固定されるクッションカバー部の前部寄り及びシートバック部に固定されるバックカバー部の上部寄りの各部位より、相対的に取り付け時における剛性が低くなる。そのため、臀部から腰部にかけての運動性が高まり、体動への追従性に優れ、走行中における路面及び車体から伝達される振動の吸収特性も向上する。また、降車時(離席時)に位置ずれが生じた場合でも、帯状弾性部材の復元力によって速やかに所定の位置に復元するため、再び乗車した際には速やかにシートカバー上に着席できる。その結果、シートカバーの有する上記の体動追従性、振動吸収特性といった特性を効果的に発揮できる。
また、クッションカバー部と、バックカバー部とを有する一方、バックカバー部の上部の位置が、骨盤上部対応部から胸部中央対応部までの範囲とすることにより、従来のヘッドレストの下部付近まで被覆するシートカバーと比較して、シートバック部における被覆範囲の高さを低くすることが好ましい。これにより、バックカバー部を形成するために使用する素材量を従来と比較して低減することができ、二次元の布帛と比較し、摩擦に対する耐久性の高いより高価な素材を使用しても、コストの上昇を抑制できる。従って、例えば、薄くても所定の弾性を有し、摩擦に対して高い耐久性を発揮できる三次元立体編物を用いても、低コストで製造でき、乗降頻度の高い宅配車のシート用として適している。
また、取り付け手段の帯状弾性部材は、バックカバー部をシートバック部の前面に押し付けると共に、クッションカバー部の後部をシートバック部の下面に押し付ける。従って、取り付け作業が容易であり、宅配業者の保有する多数の車両への取り付け、交換作業も迅速に行うことができる。
図1は、本発明の一の実施形態に係るシートカバーの平面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3(a)は、図1のB−B線断面図であり、図3(b)は、図1のC−C線断面図で有り、図3(c)は、図1のD−D線断面図である。 図4(a)は、上記実施形態のシートカバーをシートに取り付けた状態を示す正面図であり、図4(b)は、図4(a)の側面図である。 図5は、シートカバーが取り付けられたシートの要部を示す縦断面図である。 図6は、シートカバーが取り付けられたシートクッション部を略水平な面で切断した断面図である。 図7は、シートカバーが取り付けられたシートバック部の横断面図である。 図8(a)は、シートに取り付けた状態のシートカバーの正面方向から撮影したデジタル写真画像であり、図8(b)は、シートに取り付けた状態のシートカバーの側面方向から撮影したデジタル写真画像である。 図9(a)は、シートに取り付けた状態のシートカバーの背面方向から撮影したデジタル写真画像であり、図9(b)は、シートから取り付けていない状態において、第1支持プレート、第2支持プレート及び帯状弾性部材を含む取り付け手段を背面方向から撮影したデジタル写真画像である。 図10は、上記実施形態で用いた三次元立体編物の一例を示す断面図である。 図11は、三次元立体編物の一方のグランド編地を示した平面図である。 図12は、三次元立体編物の他方のグランド編地を示した平面図である。 図13(a)は、第1支持プレートの荷重−たわみ特性を示し、図13(b)は、その測定方法を説明するための図である。
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本実施形態のシートカバー1を示す平面図であり、図2及び図3(a)〜(c)は、図1に示したシートカバー1の各切断線に沿った断面図である。図4(a)〜(b)は、シート1000にシートカバー1を装着した状態を示し、図5〜図7は、図4(a)〜(b)に示した各切断線に沿った断面図である。また、図8及び図9は、本実施形態のシートカバー1のデジタル写真画像でる。これらの図に示したように、本実施形態のシートカバー1は、クッションカバー部10、バックカバー部20及び取り付け手段30を有して構成されている。
クッションカバー部10及びバックカバー部20を構成する素材としては、本実施形態では、いずれも特許文献3や特許文献4等に開示されている三次元立体編物100が採用される。具体的には、三次元立体編物100は、図10〜図12に示したように、互いに離間して配設された一対のグランド編地110,120と、この一対のグランド編地110,120の間を往復して両者を結合する多数の連結糸130と、によって構成されている。
一方のグランド編地110は、例えば、図11に示すように、短繊維を撚った糸から、ウェール方向及びコース方向の何れの方向にも連続したフラットな編地組織によってメッシュを形成したものを用いる。また、他方のグランド編地120は、例えば図12に示すように、短繊維を撚った糸からハニカム状のメッシュを形成している。また、他方のグランド編地120は、一方のグランド編地110よりも大きな網目としている。なお、これらはあくまで一例であり、グランド編地110,120としては、細め組織やハニカム状に限らず、これ以外の編地組織を用いたものであっても良い。
図10に示すように、連結糸130は、一方のグランド編地110と他方のグランド編地120が所定の間隔を保持するようにグランド編地110,120の間に編み込まれる。これにより、三次元立体編物100に所定の剛性が付与される。
三次元立体編物100は、グランド編地110,120を形成するグランド糸の太さ等によって、必要な腰の強さを具備させることができるが、グランド糸は、編成作業が困難とならない範囲のものが選択されることが好ましい。また、グランド糸としては、モノフィラメント糸を用いることができるが、風合いや表面感触の柔らかさ等を考慮して、マルチフィラメント糸やスパン糸を用いても良い。連結糸130としては、適度な復元力を得るために、モノフィラメント糸を用いることが好ましく、太さは、167デシテックス〜1110デシテックスの範囲のものが好ましい。
グランド糸及び連結糸130の素材としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、レーヨン等の合成繊維や再生繊維、ウール、絹、綿等の天然繊維が挙げられる。これらの素材は、単独で用いても良く、任意の組み合わせで併用することもできる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などに代表される熱可塑性ポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などに代表されるポリアミド系繊維、あるいはこれらの繊維を2種類以上組み合わせたものである。
また、グランド糸及び連結糸130の糸形状も限定されるものではなく、丸断面糸や異形断面糸等を用いても良い。また、連結糸130は、各グランド編地110,120間に、略垂直に延びるように編み込んだり、中途で略X字状にクロスするように編み込んだり、あるいは、これらの編み込みを複数本ずつまとめて行ったりするなどして配設することができる。
三次元立体編物100は、シートカバー1上に着座した乗員の荷重を、グランド編地110,120を形成する網目の変形と共に、連結糸130の倒れや座屈による変形、また、変形した連結糸130にばね特性を付与する隣接した連結糸の復元力によって支持することができ、柔らかなばね特性を有して応力集中の起きない柔構造とすることができ、体動への追従性が高い。このため、乗員の乗降によって荷重が繰り返し付加されても、へたりにくく、また、グランド編地110,120や連結糸130の剛性により、摩擦による破れにも強い。よって、宅配車のシートのように荷重が繰り返し付与され、損傷しやすいシートカバー1の素材として適している。三次元立体編物100以外の立体織物、立体不織布等でも可能であるが、グランド編地110,120及び連結糸130の復元力により、ハンディーターミナルを付けたまま着座した際の異物感を効率的に吸収でき、また、特許文献3、4にも記載のように、振動吸収特性も優れることから、三次元立体編物100を用いることが好ましい。
クッションカバー部10は、装着対象のシート1000のシートクッション部1100の表面のうち少なくとも上面部1101全体を被覆可能な大きさを有している(図4(a),(b)、図5、図8(a),(b)参照)。本実施形態では、図4(a),(b)、図5、図8(a),(b)に示したように、シートクッション部1100の上面部1101を被覆すると共に、周縁部11が、上面部1101の範囲を越えてやや下方に至る位置まで、すなわち、周縁部11のうちの前部11aがシートクッション部1100の前面部1102の少なくとも一部を覆い、周縁部11のうちの側部11bがシートクッション部1100の各側面部1103,1103の少なくとも一部を覆う大きさを有している。また、クッションカバー部10の後部15は、図5及び図8(a),(b)に示したように、シートバック部1200付近に位置するような大きさを有している。宅配車の乗員は、上記のように乗降頻度が高く、シートクッション部1100のドア側の側面部1103付近と前面部1102付近が損傷しやすい。従って、クッションカバー部10は、本実施形態のように、シートクッション部1100の前面部1102及び各側面部1103,1103のうち、少なくとも上面部1101との境界付近を若干乗り越えた範囲に至るまで被覆可能な大きさであることが好ましい。
バックカバー部20は、図7及び図8(a)に示したように、シートバック部1200の表面のうち前面1201の幅とほぼ同じ幅を有している。本実施形態では、前面1201の幅よりも若干広めに形成しており、シートバック部1200の各側面部1203,1203の範囲も一部被覆可能となっている。バックカバー部20のシートバック部1200の上下方向に沿った長さは、図5に示したように、下部21をシートクッション部1100とシートバック部1200との境界位置付近に位置させた際に、上部22が、シートバック部1200における骨盤上部対応部から胸部中央対応部までの範囲に位置する長さとなっていることが好ましい。骨盤上部対応部から胸部中央対応部までの範囲である上部22の位置は、具体的には、シートバック部1200の前面1201の直下に位置するシートクッション部1100の上面部1101のポイント(図5のP点)を基準として、シートバック部1200の前面1201に沿って上方に、好ましくは100〜350mmの範囲であり、より好ましくは150〜300mmの範囲である。
上記のように、宅配業者の多くの作業員は、ハンディーターミナルを腰付近に取り付けていることから、宅配車のシートに着座した際に、骨盤部後方付近が最も損傷しやすい。従って、この損傷しやすい範囲のみをバックカバー部20で被覆する構成とすれば、バックカバー部20として三次元立体編物100等、一般的な二次元の布材と比較した場合に、高機能で単価の高いものであっても、三次元立体編物100等の使用量を必要最小限に抑えることができ、シートカバー1の低コストでの提供を可能にする。
取り付け手段30は、クッションカバー部10の後部とバックカバー部20の下部とを接続し、シートクッション部1100とシートバック部1200の境界部付近に配設される帯状弾性部材3120を有して構成されている。取り付け手段30の帯状弾性部材3120には、バックカバー部20及びクッションカバー部10の両方が接合されているため、その弾性力により、バックカバー部20がシートバック部1200の前面1201に押し付けられると、クッションカバー部10も所定の取り付け位置に位置決めされる。従って、バックカバー部20及びクッションカバー部10の取り付け作業が容易で、短時間で取り付け可能である。
取り付け手段30は、より具体的には、上記の帯状弾性部材3120に加え、第1支持プレート32を有している(図2、図3、図4及び図9(b)参照)。第1支持プレート32は、バックカバー部20の裏面側に縫製等により固定される。第1支持プレート32の素材は限定されるものではないが、本実施形態ではポリプロピレン製の板状部材を用いている。なお、着座者がバックカバー部20に背を押し付けた際に、当該第1支持プレート32を異物感として感じさせない程度の可撓性を有することが好ましい。所定の可撓性を備えさせるために厚さ0.8〜1.2mm程度で、当該板状部材の試験片を、図13(a),(b)に示したように、150mmの間隔をおいて配置した支持部材上に掛け渡し、その中央部に中心を合わせて直径98mmの加圧板で50mm/minで加圧した際の荷重−たわみ特性が、0.4〜0.5N/mmの範囲(平均0.45N/mm)のものが好ましい。大きさは、バックカバー部20の外形とほぼ同じか、それよりも若干小さい程度で形成される。形状も限定されるものではなく、略楕円形等であってもよいが、本実施形態では略方形に形成されている。
また、第1支持プレート32の幅は、シートバック部1200の両側部付近において前方に膨出するサイドサポート部1201a,1201aの間に収まる程度とすることが好ましい。帯状弾性部材3120の弾性力により第1支持プレート32がシートバック部1200の前面1201に押し付けられた際、左右のサイドサポート部1201a,1201aに重ならない幅とすることにより、前面1201のうちサイドサポート部1201a,1201a間に位置する中央範囲1201bへの第1支持プレート32の密着性が高まる(図7参照)。
このように、帯状弾性部材3120は、第1支持プレート32の上部32aをシートバック部1200の前面1201(特に中央範囲1201b)に押し付けて位置決めする。それにより、バックカバー部20の前方への浮き上がりが抑制され、着座者の背への異物感の軽減に寄与する。
取り付け手段30は、また、第2支持プレート3110を有している。第2支持プレート3110は、バックカバー部20とクッションカバー部10とを接合する。具体的には、図2及び図5に示したように、まず、第2支持プレート3110の一端部3111は、第1支持プレート32の下部32b及びバックカバー部20の下部21の少なくとも一方に、本実施形態では両方に重ね合わせられ、それら3枚を重ね合わせた状態で第1布部材331により被覆して、縫製により一体化されている。第2支持プレート3110の他端部3112は、クッションカバー部10の後部15に接続されるが、本実施形態では、後部15に、不織布等から形成される後部延長布151を縫い継いで後方に延在させ、その後方端縁151aに縫製により接合している。後部延長布151を縫い継いだのは、シートバック部1200とシートクッション部1100との境界部に位置する間隙1300への挿入性を考慮してクッションカバー部10を構成する三次元立体編物100よりも薄手の布帛を採用したためであるが、後部延長布151を縫い継ぐことなく、三次元立体編物100からなるクッションカバー部10の後部15の長さを後方に伸ばしてシートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300に挿入する構成とすることももちろん可能である。その場合には、後部15の端縁に第2支持プレート3110の他端部3112が直接接合される。なお、第2支持プレート3110の素材や好ましい特性は上記の第1支持プレート32と同様である。
帯状弾性部材3120は、所定の弾性力を有する素材、例えばゴムバンドからなり、幅が例えば10〜150mmの範囲で、所定の長さを有している(図9(b)参照)。長さ方向の一端部3121は、バックカバー部20又は第1支持プレート32のいずれかの部位に連結される。本実施形態では、一端部3121をバックカバー部20の上部22及び第1支持プレート32の上部32aに重ね合わせ、それらをまとめて第2布部材332により被覆して縫製により一体化している。長さ方向の他端部3122は、第2支持プレート3110の他端部3112に縫製により接合されている。本実施形態では、クッションカバー部10から後方に延びる後部延長布151の後方端縁151aもまとめて縫製により一体化している。
帯状弾性部材3120の長さは、第1支持プレート32と第2支持プレート3110とを両者の接合部である第1支持プレート32の下部32bと第2支持プレート3110の一端部3111とを中心として折り曲げずに直線状に配置した際の、第1支持プレート32の上部32a及び第2支持プレート3110の他端部3112間の距離(図2のL1)よりも短い長さのものが用いられる。これにより、帯状弾性部材3120の一端部3121を第1支持プレート32の上部32aに連結し、他端部3122を第2支持プレート3110の他端部3112に連結した場合には、上記の下部32bと一端部3111とを中心として、第1支持プレート32及び第2支持プレート3110を折り曲げ方向に接近させる弾性復元力が作用する。
従って、第2支持プレート3110をシートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300に挿入した際には、第1支持プレート32が第2支持プレート3110に接近する方向に付勢されるため、第1支持プレート32及び該第1支持プレート32に連結されたバックカバー部20は、シートバック部1200の前面1201に押し付けられることになる。これによりバックカバー部20の取り付け位置が決まる。また、同時に、第2支持プレート3110の他端部3112がシートバック部1200の下面1204に押し付けられる。これにより、クッションカバー部10の後部15(本実施形態では、後部延長布151も「クッションカバー部10の後部15」に含む)が第2支持プレート3110と共にシートバック部1200の下面に押し付けられる。その結果、第2支持プレート3110をシートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300に挿入するだけで、バックカバー部20の取り付け位置が決まり、同時に、クッションカバー部10の後部15の取り付け位置が決まる。
ここで、クッションカバー部10の周縁部11の外側には不織布等から構成される取り付け用布341が縫い継がれている。取り付け用布341は、シートクッション部1100の前面部1102に対応する範囲から各側面部1103,1103に対応する範囲まで設けられており、各側面部1103,1103に対応する範囲の各後部には、後方に延びるゴムバンド342,343の一端が接続され、さらに、各ゴムバンド342,343の他端間には接続用布部材344を介して接続されている(図6及び図9(a),(b)参照)。この接続用布部材344は、本実施形態のように、シートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300に挿入される第2支持プレート3110に接続されることが好ましい。
第2支持プレート3110との接続手段は任意であり、第2支持プレート3110がシートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300から後方に突出していれば、該第2支持プレート3110に直接接続することも可能であるが、本実施形態では、図5及び図6に示したように、第2支持プレート3110の他端部3112がクッションカバー部10の後部延長布151に接続されているため、該後部延長布151の後方端縁151aに、接続用延長布3115を縫い継ぎ、この接続用延長布3115をシートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300から後方に引き出して間接的に第2支持プレート3110に接続する構成としている。後方に引き出した接続用延長布3115と接続用布部材344との間に面ファスナー345を設け、両者を接続する。これにより、クッションカバー部10は、安定的にシートクッション部1100の上面部1101、前面部1102,及び各側面部1103,1103を被覆する。本実施形態では、上記した取り付け用布341、ゴムバンド342,343、接続用布部材344及び面ファスナー345により、クッションカバー部用の補助固定部材340が構成される。
また、バックカバー部20の幅方向各側縁部20a,20bには、それぞれ、不織布等から構成される固定用延長布351,352が縫い継がれている。本実施形態では、一方の固定用延長布351は、複数の布を縫い継ぎ、シートバック部1200の一方の側面部1203からシートバック部1200の裏面に掛け回されて他方の側面部1203側に至る長さを有しており、この他方の側面部1203側において、他方の固定用延長布352と面ファスナー353を介して接続される(図1、図3(a)、図7、図8(b)参照)。これにより、バックカバー部20が安定的にシートバック部1200に固定される。本実施形態では、この固定用延長布351,352及び面ファスナー353により、バックカバー部用の補助固定部材350が構成される。
本実施形態によれば、腰付近にハンディーターミナルを携行したり、尻ポケットに物を入れたりすることにより、摩耗等による損傷が生じやすい範囲、すなわち、シートバック部1200において、シートクッション部1100の上面部1101からシートバック部1200の前面1201に沿って骨盤上部対応部(背骨の第4腰椎付近)に至るまでの範囲、あるいは、シートクッション部1100の上面部1101からシートバック部1200の前面1201に沿って胸部中央対応部(背骨の第9胸椎付近)に至るまでの範囲に限ってバックカバー部20を設けている。すなわち、バックカバー部20は、その上部22が、骨盤上部対応部(背骨の第4腰椎付近)以上胸部中央対応部(背骨の第9胸椎付近)以下の範囲となる大きさで形成されている。そのため、バックカバー部20を構成する素材の使用量を必要最小限とすることができ、バックカバー部20を構成する素材として、摩耗等による損傷が生じにくい三次元立体編物100等を使用しても、シートカバー1を低コストで製造できる。
また、バックカバー部20は、このように上部22の位置が限定され、シートバック部1200の上下方向の全長の略半分以下であるため、取り付け手段30を構成する押圧部31に用いた帯状弾性部材3120の弾性復元力により容易に、シートバック部1200の前面1201に密着できる。しかも、帯状弾性部材3120は、バックカバー部20の裏面に設けられる第1支持プレート32と、クッションカバー部10に接続される第2支持プレート3110とを接近方向に付勢しており、両者を離間させて第2支持プレート3110をシートバック部1200及びシートクッション部1100との境界部の間隙1300に挿入した際には、上記のようにバックカバー部20をシートバック部1200の前面1201に押し付け、同時に、第2支持プレート3110をシートバック部1200の下面1204に押し付ける。
従って、第1支持プレート32をシートバック部1200の前面1201に当接可能に位置させ、かつ、第2支持プレート3110をシートバック部1200及びシートクッション部1100との境界部の間隙1300に挿入すれば、バックカバー部20及びクッションカバー部10の後部15(後部延長布151を含む)の取り付け位置を、同時にかつ容易に決めることができる。なお、この際、クッションカバー部10は、シートクッション部1100の前面部1102、各側面部1103,1103の一部を上方から覆うように被せておく。
その後は、クッションカバー部用の補助固定部材340の接続用布部材344を、シートクッション部1100の後ろ側に回し、面ファスナー345を介して接続用延長布3115に接合すれば、クッションカバー部10が安定的に取り付けられる。同様に、バックカバー部用の補助固定部材350の固定用延長布351,352をシートバック部1200の後ろ側に回し、両者を面ファスナー353を介して接合すれば、バックカバー部20が安定的に取り付けられる。
一方、取り外す際には、クッションカバー部用の補助固定部材340の接続用布部材344と接続用延長布3115との面ファスナー345による接合を解除すると共に、バックカバー部用の補助固定部材350の固定用延長布351,352同士の面ファスナー353による接合を解除し、しかる後、クッションカバー部10の後部15に含まれる後部延長布151と共に、第2支持プレート3110を前方に引き抜けば、容易に取り外すことができる。従って、シートカバー1の迅速な取り付け、取り外しが可能であり、特に、乗降頻度の高い宅配車を多数保有する宅配業者においては、シートカバー1の交換作業を容易化し、シート1000自体の交換頻度を低減できるため、メンテナンス作業、メンテナンスコストの大幅な低減に寄与できる。
また、上記のように、クッションカバー部10の前部11aは、シートクッション部1100の前面部1102の少なくとも一部を覆い、側部11bは、シートクッション部1100の各側面部1103,1103の少なくとも一部を覆うように配設されている。その一方、クッションカバー部10の後部15(後部延長布151を含む)は、第2支持プレート3110と共に、帯状弾性部材3120に接続されて、シートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300に挿入されている。そのため、クッションカバー部10は、シートクッション部1100に装着した状態では、前部11a寄りほど動きにくく、後部15寄りほど動きやすく、帯状弾性部材3120の弾性復元力が作用しやすい。換言すれば、クッションカバー部10は、前部11a寄りほど剛性が高く、後部15寄りほど剛性が低くなるように配設されている。
また、バックカバー部20は、その上部22に第1支持プレート32の上部32aが一体化され、帯状弾性部材3120の弾性力によりシートバック部1200の前面1201に押し付けられて位置決めされると共に、固定用延長布351,352を用いてシートバック部1200に掛け回して固定される。その一方、第2支持プレート3110の一端部3111が、第1支持プレート32の下部32b及びバックカバー部20の下部21に接合され、第2支持プレート3110がシートバック部1200とシートクッション部1100との間隙1300に挿入されてクッションカバー部10の後部15(後部延長布151)と共に、帯状弾性部材3120に接続されている。従って、バックカバー部20は、上部22及び下部21のいずれも帯状弾性部材3120に接続されているが、固定用延長布351,352の下方に位置する下部21の方がシートバック部1200への拘束力が小さく、シート1000の幅方向への動きが生じやすい。そのため、シートバック部1200に装着した状態では、バックカバー部20は、上部22よりも下部21の方が低い剛性で取り付けられていると言える。
従って、クッションカバー部10の後部15及びバックカバー部20の下部21は、取り付けた際の剛性が低いため、シート1000の幅方向への動きが生じやすい。その一方、これらにはいずれも帯状弾性部材3120の弾性復元力が作用するため、乗降時に位置ずれが生じても速やかに所定の位置に復元され、乗員は、シートカバー1がシート1000に対して適切な位置にセットされている状態で着座できる。それにより、走行中の体動に対しても、帯状弾性部材3120の弾性復元力により速やかに追従できると共に、路面及び車体から伝達される振動の吸収特性も向上する。特に、本実施形態のように、クッションカバー部10及びバックカバー部20の素材として三次元立体編物100を用いることにより、体動追従性や振動吸収性をより向上させた構成とすることができる。
1 シートカバー
10 クッションカバー部
15 後部
151 後部延長布
20 バックカバー部
30 取り付け手段
32 第1支持プレート
3110 第2支持プレート
3120 帯状弾性部材
100 三次元立体編物
340 クッションカバー部用の補助固定部材
350 バックカバー部用の補助固定部材
1000 シート
1100 シートクッション部
1200 シートバック部

Claims (9)

  1. シートのシートクッション部を被覆するクッションカバー部と、前記シートのシートバック部を被覆するバックカバー部とを有するシートカバーであって、
    前記クッションカバー部の後部と前記バックカバー部の下部とが、前記シートクッション部と前記シートバック部の境界部付近に配設される帯状弾性部材を有する取り付け手段を介して接続され、
    前記シートクッション部及び前記シートバック部に取り付けられた状態において、前記クッションカバー部の後部及び前記バックカバー部の下部が、前記クッションカバー部の前部寄り及び前記バックカバー部の上部寄りの各部位より、相対的に剛性が低くなっており、
    前記帯状弾性部材が、前記バックカバー部の下部と前記クッションカバー部の後部の位置ずれを復元する機能と、外部から入力される振動を吸収する機能とを発揮可能であることを特徴とするシートカバー。
  2. 前記取り付け手段は、前記帯状弾性部材に加え、
    前記バックカバー部の裏面に固定される第1支持プレートと、
    前記バックカバー部及び前記第1支持プレートのいずれか少なくとも一方の下部に一端部が接合され、前記クッションカバー部の後部に他端部が接合された第2支持プレートとを有し、
    前記帯状弾性部材は、前記バックカバー部及び前記第1支持プレートのいずれか少なくとも一方と前記第2支持プレートの他端部とを結び、前記第1支持プレートの上部及び前記第2支持プレートの他端部とを接近方向に付勢し、
    前記第2支持プレートは、前記帯状弾性部材の弾性力に抗して、前記他端部が前記第1支持プレートの上部から離間するように拡げられ、取り付け対象の前記シートクッション部と前記シートバック部との境界の間隙に、前記他端部から、前記帯状弾性部材及び前記クッションカバー部の後部と共に挿入され、前記帯状弾性部材の弾性により、前記第1支持プレートが前記シートバック部の前面方向に押し付けられ、前記第2支持プレートが前記シートバック部の下面方向に押し付けられる請求項1記載のシートカバー。
  3. 前記クッションカバー部は、前部が、前記シートクッション部の前面部の少なくとも一部を覆って配設される請求項1又は2記載のシートカバー。
  4. 前記バックカバー部は、その上部の位置が、骨盤上部対応部から胸部中央対応部までの範囲となる大きさで形成されている請求項1〜3のいずれか1に記載のシートカバー。
  5. 前記第1支持プレートの幅が、前記シートバック部の両側において前方に膨出する2つのサイドサポート間の範囲内である請求項2〜4のいずれか1に記載のシートカバー。
  6. 前記第1支持プレート及び前記第2支持プレートが合成樹脂製の板状部材である請求項2〜5のいずれか1に記載のシートカバー。
  7. 前記取り付け手段は、前記クッションカバー部に連結され、前記シートクッション部又は前記シートバック部に掛け回され、前記シートクッション部とシートバック部との境界の間隙に挿入される前記第2支持プレートに接続される前記クッションカバー部用の補助固定部材を有する請求項2〜6のいずれか1に記載のシートカバー。
  8. 前記取り付け手段は、前記バックカバー部に連結され、前記シートバック部の裏面側に掛け回される前記バックカバー部用の補助固定部材を有する請求項2〜7のいずれか1に記載のシートカバー。
  9. 少なくとも前記バックカバー部が三次元立体編物から構成されている請求項1〜8のいずれか1に記載のシートカバー。
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