JP4554438B2 - ランバーサポート、シート用クッション及び座席構造 - Google Patents

ランバーサポート、シート用クッション及び座席構造 Download PDF

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Description

本発明は、特に、自動車、航空機、列車、船舶、フォークリフトなどの輸送機器用の座席構造やそれらのシートクッション及びシートバック上に載置されて使用されるシート用クッションに用いるのに適するランバーサポート、該ランバーサポートが組み込まれたシート用クッション、及び該ランバーサポートが組み込まれた座席構造に関する。
特許文献1には、ゴム製の平板なマット基板に、エアクッションとなる袋部を取り付けた背もたれマットが開示されている。この背もたれマットは、事務用椅子や自動車用シートなどのシートバックにベルト部材を用いて固定して使用される。エアクッションは、着座者の腰部付近に相当するように設けられており、通気性を確保するために、エアクッションを複数室に区分して形成することも開示されている。特許文献2には、ベース素材は明記されていないが、座部クッションと背部クッションを備えた一体構造からなり、背部クッションにおける腰部付近に相当する位置に空気枕が取り付けられた腰痛予防座席カバーが開示されている。特許文献3には、二つ折りの帯状体内にパッドを装填し、該帯状体の固着位置を調整することにより、パッドの位置を調整可能にしたランバーサポートを備えたシートカバーが開示されている。
実用新案登録第3057132号公報 実開平6−82969号公報 特開2002−325651号公報
特許文献1及び2に開示されたエアクッションは、柔らかな可撓性のある素材を空気が充填される袋として用い、これに、接続チューブを介してポンプを連結し、空気を充填しているが、袋と接続チューブとはいかに気密に密着させても、使用していると徐々に空気が漏れる。このため、空気漏れ量によっては、エアクッションによる所望の弾性が得られず、腰部を支持するランバーサポートとして十分な機能を早期に果たさなくなり、ポンプによる空気の再充填作業の回数が増加する。特に、自動車の運転席などでは、空気漏れによってエアクッションの弾性が不足してきたとしても、運転中、ポンプの調節を行うことは極めて困難である。特許文献3に記載のものは、個人の好みに合わせて腰部の支持感を調整できるが、面ファスナーを用いて帯状体の固着位置を調整することにより、パッドの高さを変えることができるに過ぎない。すなわち、ランバーサポートの高さを調整できるに過ぎない構造であるため、特許文献1等に開示のエアクッション式のランバーサポートのように、クッション感を調整することはできない。
また、特許文献1〜3のいずれも、2つ以上の膨出部を有するランバーサポートを開示している。これは、主として膨出部間の隙間により通気性を確保するためであるが、膨出部の曲率が小さすぎたり、大きすぎたりする場合には、背(腰部)に当接した際に強い当たり感や違和感を感じる。すなわち、ランバーサポートは、人の第三腰椎から第四腰椎付近を支持するように設けられるが、第三腰椎と第四腰椎との距離は、日本人成人の平均値で約40mmであり、当接面の曲率が小さすぎる場合には、第三腰椎と第四腰椎との間の神経系を圧迫し、逆に大きすぎる場合には脊柱のカーブに沿わなくなるため違和感ないしは不快感がある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、2つの膨らみ(収容部)を備えたものでありながら、第三腰椎と第四腰椎との神経系の圧迫を回避できると共に、脊柱のカーブに沿い、違和感や不快感を感じさせないランバーサポート、該ランバーサポートを組み込んだシート用クッション及び座席構造を提供することを課題とする。また、本発明は、エアクッション式としない場合でも、使用者の好みに合わせてクッション感を容易に調整可能なランバーサポート、該ランバーサポートを組み込んだシート用クッション及び座席構造を提供することを課題とする。さらに、本発明は、調整用クッション材として、空気を充填するエアクッション式とした場合であっても、空気漏れが生じても、所望の弾性を備え、ランバーサポートとしての機能を長期に亘って果たすことが可能なランバーサポート、該ランバーサポートを組み込んだシート用クッション及び座席構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、背部クッションに組み込まれるランバーサポートであって、
合成樹脂製の可撓性プレートと、
背部クッションの上下方向に境界部を挟んで隣接して形成され、それぞれ内部に調整用クッション材を収容・取り出し可能な2つの収容部を備えた膨出部材とを有してなり、
前記膨出部材は、前記可撓性プレートの裏面に境界部を接合することにより支持され、前記可撓性プレートの表面が背部クッションの表面側に位置するように該背部クッションに組み込まれることを特徴とするランバーサポートを提供する。
請求項2記載の本発明では、前記背部クッションの裏面に、支持布材が付設され、背部クッションと該支持布材との間に配設されることを特徴とする請求項1記載のランバーサポートを提供する。
請求項3記載の本発明では、前記可撓性プレートと膨出部材は、該膨出部材が平らな測定面上に接するように置いた場合において、該可撓性プレートの表面に、背部クッションへ組み込んだ際にその上下方向に沿った方向であってかつ前記境界部を含む範囲に、40mm以上60mm以下の幅で略平坦面が形成されるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のランバーサポートを提供する。
請求項4記載の本発明では、前記膨出部材の境界部の幅が、12mm以上25mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項5記載の本発明では、前記膨出部材を構成する2つの収容部の大きさが異なり、2つの収容部を配置する際の上下位置を調整可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項6記載の本発明では、前記各収容部に収容・取り出し可能な調整用クッション材の収容枚数を調整可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項7記載の本発明では、前記可撓性プレートと膨出部材とは、前記境界部の幅方向略中央部のライン上に沿った部位同士が接合されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項8記載の本発明では、前記可撓性プレートと膨出部材とが縫製により接合されていることを特徴とする請求項7記載のランバーサポートを提供する。
請求項9記載の本発明では、前記膨出部材が立体編物から形成され、前記境界部が重なり合った立体編物の部位同士を溶着することにより形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項10記載の本発明では、前記調整用クッション材が立体編物からなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項11記載の本発明では、前記立体編物の周縁は、溶着による端末処理加工が施されていることを特徴とする請求項10記載のランバーサポートを提供する。
請求項12記載の本発明では、前記調整用クッション材は、空気の流出入口として機能し、空気を注入するためのポンプが接続される接続チューブを備え、該接続チューブを介して内部に注入された空気を保持し、エア室を形成する空気袋本体と、
前記空気袋本体内に配置された立体編物と
を備えてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項13記載の本発明では、前記調整用クッション材は、接続チューブにポンプが接続されて使用されるものであることを特徴とする請求項12記載のランバーサポートを提供する。
請求項14記載の本発明では、前記可撓性プレートは、150mm間隔で支持し、その中央部に直径98mmの加圧板の中心を合わせて押圧した際の荷重−たわみ特性から得られるバネ定数が0.3〜0.6N/mmの範囲となる特性を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項15記載の本発明では、前記可撓性プレートは、2つの収容部を備えた前記膨出部材の投影面積よりも大きな面積を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1に記載のランバーサポートを提供する。
請求項16記載の本発明では、座部クッションと背部クッションとが一体に形成され、座席構造のシートクッション及びシートバック上に載置されて使用されるシート用クッションであって、
前記座部クッション及び背部クッションが立体編物から形成されると共に、該背部クッションに請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが組み込まれていることを特徴とするシート用クッションを提供する。
請求項17記載の本発明では、シートクッション及びシートバックを備えた座席構造であって、
前記シートバックに設けられる背部クッションに、請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが組み込まれていることを特徴とする座席構造を提供する。
請求項18記載の本発明では、座部クッションと背部クッションとが一体に形成され、座席構造のシートクッション及びシートバック上に載置されて使用されるシート用クッションであって、
前記座部クッション及び背部クッションが立体編物から形成されると共に、該座部クッションに請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが補助クッション材として組み込まれていることを特徴とするシート用クッションを提供する。
請求項19記載の本発明では、シートクッション及びシートバックを備えた座席構造であって、
前記シートクッションに設けられる座部クッションに、請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが補助クッション材として組み込まれていることを特徴とする座席構造を提供する。
本発明のランバーサポートは、調整用クッション材を収容する2つの収容部を備えた膨出部材が、可撓性プレートの裏面に固定され、可撓性プレートの表面が背部クッションの表面側に位置するように組み込まれる。従って、2つの収容部の曲率がそのまま腰部への当たり感として影響するのではなく、可撓性プレートによって、より大きな曲率で当たり感として作用するため、第三腰椎と第四腰椎との間の神経系への圧迫を抑制できる。また、2つの収容部間の境界部の幅を適宜の範囲に設定することにより、かかる神経系への圧迫感の抑制と共に、曲率が大きすぎることによる違和感や不快感も抑制できる。
また、膨出部材は背部クッション内に独立して配置されるものではなく、可撓性プレートに一体化されている。従って、背部クッションの側部に挿入口を形成することにより、可撓性プレートを把持して容易に出し入れできる。この結果、例えば、2つの収容部の大きさを予め異ならせておくことにより、使用者の好みに合わせ、大きい収容部を上側に位置させたり、逆に下側に位置させたりすることを容易に行うことができる。また、各収容部へ収容する調整用クッション材の収容枚数を調整することにより、使用者の好みに合わせて、細かな調整を行うことができる。しかも、調整用クッション材として立体編物を用いると、高い通気性を確保できる。また、その際に端末処理した短冊状の立体編物を用いると、端末処理された周縁部が所定の剛性を備えるため、収容部への装填作業、取り出し作業が容易である。また、調整用クッション材として、内部に立体編物が収容され、かつ空気を注入可能な空気袋本体を有する構造のものを用いると、空気漏れが生じたとしても、立体編物の弾性が機能するため、人の腰部の支持感が不足したりすることがなく、長期使用に適する。特に、空気漏れが生じても、ポンプを加圧して空気を再注入するまでもなく、立体編物により所望の弾性が確保されるため、自動車用シートの運転席などにおけるシートバックの背部クッションあるいは自動車用シート上にセットされるシート用クッションの背部クッションに組み込み、ランバーサポートとして用いるのに好適である。また、空気の充填量を調整することにより、空気圧による弾性と、立体編物による弾性を相乗的に機能させることもでき、使用者の好みに合わせて種々の弾性に調整可能である。
以下、図面に示した本発明の実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。本実施形態では、図1に示したように、自動車などの座席構造のシートクッション及びシートバック上に載置し、ベルト部材などで固定して用いられるシート用クッション100に、ランバーサポート10を装填している。
ランバーサポート10は、図1及び図2に示したように、可撓性プレート20と膨出部材30とが一体化された構造である。可撓性プレート20は、例えば、ポリプロピレンなどの合成樹脂製のものが用いられる。可撓性プレート20は、後述する膨出部材30を構成する2つの収容部31,32の境界部33を跨ぐ大きさを備え、背部クッションを膨出させる円弧の半径を大きくし、第三腰椎及び第四腰椎間の神経系の圧迫を防ぎ、人の脊柱のカーブに近い湾曲を得るために配設される。このため、その大きさは、上下(縦)方向に150〜300mm、水平(横)方向に200〜400mmの長さを備えた略方形又は略楕円形であることが好ましい。また、人の脊柱のカーブに沿った湾曲を得るため、可撓性プレート20は、厚さ0.8〜2mmで、図10(b)に示したように、150mm間隔で両端支持し、その中央部に直径98mmの加圧板の中心を合わせて押圧した際の荷重−たわみ特性が、図10(a)の測定結果から、バネ定数が0.3〜0.6N/mmの範囲であることが好ましく、さらには、0.4〜0.5N/mmであることがより好ましい。なお、図10(a)は、厚さ1mmのポリプロピレン製の可撓性プレート20についての測定結果である。測定は3回行い、そのバネ定数の平均値として0.45N/mmという結果が得られた。
膨出部材30は、2つの収容部31,32を備え、その間に境界部33が形成されている。具体的には、膨出部材30は、2枚の立体編物を用い、その一端縁同士、他端縁同士を接合すると共に、対向する両者の中途同士でも接合することにより、2つの収容部31,32を少なくとも一端開口の略筒状に形成したもので、中途の接合部が2つの収容部31,32の境界部33となっている。立体編物(三次元ネット材)とは、所定間隔をおいて位置する一対のグランド編地間に連結糸を往復させて編成したもので、ダブルラッセル機等を用いて所定の形状に形成され、例えば、次のような構造のものを用いることができる。
(1)製品番号:49076D(住江織物(株)製)
材質:
表側のグランド編地・・・ポリエチレンテレフタレート繊維仮撚加工糸
裏側のグランド編地・・・ポリエチレンテレフタレート繊維仮撚加工糸とポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントとの組み合わせ
連結糸・・・・・・・・・ポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント
定荷重伸率(8cm幅、10kg、10分):
縦・・・14.0%、横・・・14.6%
縫目強さ:縦・・・746N、横・・・537N
縫目疲労:縦・・・0.3mm、横・・・0.5mm
(2)製品番号:49013D(住江織物(株)製)
材質:
表側のグランド編地・・・ポリエチレンテレフタレート繊維仮撚加工糸
裏側のグランド編地・・・ポリエチレンテレフタレート繊維仮撚加工糸
連結糸・・・・・・・・・ポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント
目付:981g/m
厚さ:10.66mm
引張強さ:縦・・・1531N/50mm、横・・・1367N/50mm
伸び:縦・・・68%、横・・・107%
定荷重伸率(8cm幅、10kg、10分):
縦・・・15.5%、横・・・38.5%
残留歪み率(8cm幅、10kg、10分):
縦・・・0.9%、横・・・1.1%
縫目強さ:縦・・・724N、横・・・869N
縫目疲労:縦・・・0.9mm、横・・・1.1mm
このような立体編物を用いることにより、各収容部31,32を略筒状に形成した際に弾性を備えることになり、所定のクッション性を付与することができると共に、通気性が高いため、蒸れ等を抑制できる。本実施形態では、2枚の立体編物を用いているが、1枚の立体編物を折り返して用いて同様の構造としてもよいことはもちろんである。各収容部31,32の大きさは任意であるが、好ましくは、それぞれ、上下(縦)方向に50〜100mm、水平(横)方向に150〜250mmである。
また、膨出部材30は、可撓性プレート20の裏面に境界部33を接合させて取り付けられる。好ましくは、境界部33の幅(図2のA)方向略中央部を通過するラインBにほぼ沿った部位が固定される。固定手段は任意であるが、容易かつ確実に固定できることから縫製によることが好ましい。なお、可撓性プレート20及び膨出部材30のそれぞれの好ましい大きさの範囲は上記のとおりであるが、両者の大きさの関係は、膨出部材30を可撓性プレート20に図2(a)のように固定した状態で、膨出部材30の可撓性プレート20への投影面積が、可撓性プレート20の面積よりも小さくなるような大きさ関係、逆に言えば、可撓性プレート20が膨出部材30の投影面積よりも大きくなるような大きさ関係で組み合わせることがより好ましい。
ここで、重なり合った立体編物同士を接合することにより形成された境界部33の幅(背部クッションに組み込んだ際に上下方向に沿った長さ)Aは、12〜25mmであることが好ましい。これは、図3に示したように、平らな測定面上に、膨出部材30が下側になり、可撓性プレート20が上側になるように置いた際に、境界部33の幅Aによって、可撓性プレート20の表面において形成される、境界部33に対応する部位を含む略平坦面の長さL1が異なることによる。すなわち、第三腰椎と第四腰椎との間隔は、日本人成人の平均で約40mmであるため、略平坦面の長さL1が40mm未満の場合には、神経系を圧迫する可能性がある一方、60mmを超えると脊柱のカーブに沿わなくなって違和感を感じやすいが、境界部33の幅Aを12〜25mmの範囲にすることにより、略平坦面の長さL1が図3に示したようにして測定した際に、40mm以上60mm以下の範囲となるからである。
図4は、境界部33の幅Aと可撓性プレートの20の表面に形成された略平坦面の長さL1の関係を示すと共に、それぞれ、図1に示したシート用クッション10に装填して、被験者5人による座り心地の官能値の平均値を示したグラフである。このグラフから明らかなように、境界部33の幅A(図4では、「溶着幅」)が12〜25mmの場合には、略平坦面の長さL1が40mm以上60mm以下の範囲に収まっており、しかも、座り心地の官能評価も高いことがわかる。
なお、可撓性プレート20の略中央部は、図2のラインBに沿って縫製により固定されているため、可撓性プレート20を図3に示したようにセットすると、略中央部が膨出部材30に引っ張られて若干沈み込んだ逆W型になる。このため、本明細書中、「略平坦面」とは、図3に示したようにセットした場合で、略中央部が0.1〜3mmの深さ沈み込んだ逆W型となる場合も含む意味である。また、境界部33を形成するために立体編物同士を接合する手段は任意であるが、容易に固着できることから、振動溶着などの溶着手段を用いることが好ましい。
また、境界部33を挟んで形成されている上記各収容部31,32は、その大きさ(内部空間の容積)が異なるように形成することが好ましい。大きさを異ならせることにより、各収容部31,32内に収容可能な調整用クッション材34の枚数が変わる。このため、例えば、使用者の好みにより、可撓性プレート20の上下向きを変えることで、大きな収容部を上側にして小さな収容部を下側にして背部クッションに装填したり、これとは逆に装填したりすることができ、ランバーサポート10の腰部への当たり感を調整できる。
各収容部31,32内には、上記のように調整用クッション材34が収容されるが、この調整用クッション材34は、図2(b)に示したように、各収容部31,32内に収容可能な大きさで、短冊状に形成されていることが好ましい。短冊状に形成することにより、収容部31,32の一端に形成した開口を通じての出し入れ、取り扱いが容易となり、収容枚数の調整を簡易に行うことができる。また、調整用クッション材34は、立体編物から形成するとその表面の摩擦抵抗がウレタンと比較すると小さいため、出し入れしやすい。さらに、立体編物を用いる場合には、糸のほつれを防止するため周縁部34aを振動溶着などにより溶着し、端末処理加工を施すことが好ましい。これにより、周縁部34aの剛性が高まるため、収容部31,32への出し入れがさらに容易化される。また、より微細なクッション感の調整を可能にするために、調整用クッション材34は厚みや素材の異なるものを複数枚準備しておくことも好ましい。
上記したランバーサポート10は、図1に示したように、シート用クッション100の背部クッション120に組み込まれて使用される。具体的には、背部クッション120の裏面には、ランバーサポート10を支持する支持布材121が取り付けられており、背部クッション120と支持布材121との間に、その側部から、可撓性プレート20が背部クッション120の表面側に位置する向きで挿入される。図示しないが、背部クッション120と支持布材121との間の側部の隙間は、ランバーサポート10を挿入後、ファスナーなどにより密閉できる構成となっている。
この際、使用者の体格や好みにより、収容部31,32の大きな方を上側に位置させて背部クッション120と支持布材121との隙間に挿入したり、逆に下側に位置させて挿入したりする。また、調整用クッション材34の収容枚数も、使用者の好みにより調整する。さらに、調整用クッション材34は、収容部31の中で、半浮動状態となっているため、使用者の体重がかかると、使用者の体型にフィットした位置で落ち着くことになる。この結果、エアにより膨張量を調整するものでないにも拘わらず、使用者の体型や好みに合わせ、きめ細かな調整を行うことが可能である。
なお、ランバーサポート10を配設するシート用クッション100の構成は限定されるものではなく、上記したように、背部クッション120にランバーサポート10を組み込み可能となっていればいかなる構造のものでも適用可能である。但し、座部クッション110及び背部クッション120として、通気性、振動吸収性に優れた立体編物を用いたものが好ましい。また、シート用クッション100は、バンド部材101などにより、自動車などの座席構造に固定されるが、ずれを抑制するために、図1に示したように、座部クッション110及び背部クッション120との境界において、後方に突出する袋部130を縫製や溶着などにより形成し、この袋部130を自動車などの座席構造のシートクッションとシートバックとの間の間隙に挿入し得る構成とすることが好ましい。この袋部130は、さらに、シートクッションとシートバックとの間の間隙から、シートバックの後方まで突出させ、該袋部130内に、抜け止め用のパイプ材(図示せず)を挿入する構成とすることが好ましい。
また、本実施形態のランバーサポート10は、上記したシート用クッション100のほか、自動車などの座席構造の背部クッション(シートバックに配設されたクッション)に、直接組み込んで用いることもできる。この場合も、該背部クッションの側部を開放可能に形成することで、ランバーサポート10の上下の向きを変更したり、調整用クッション材の配設枚数を調整したりすることができることは、上記と同様である。
ここで、図5〜図8は、境界部33のより好ましい幅Aを検証するために行った試験結果を示す図であり、該幅(溶着幅)Aを10〜30mm(境界部33に沿った方向の溶着誤差±1mm以内)まで、5mmごとに異ならせて製造したランバーサポート10を、図1に示した立体編物から形成したシート用クッション100に装填し、これを自動車用の座席構造に装着して被験者A(日本人男性、身長173cm、体重70kg、年齢34才、腰痛持ち)を着座させて試験した。また、比較のため、シート用クッション100を装着せずに、直接座席構造に着座させた場合(図では「lumbarなし」と表示)についても同様に測定した。なお、シート用クッション100に使用した立体編物は、座部クッション110及び背部クッション120のいずれも住江織物(株)製の製品番号:49076Dから形成されている。また、ランバーサポート10の構成は次の通りであった。
(ランバーサポート10の構成)
・可撓性プレート20
材質:ポリプロピレン
大きさ:縦(上下)200mm、横200mm、厚さ1.0mm
撓み易さ:バネ定数の平均値0.45N/mm(図10(a)参照)
・収容部31,32
材質:製品番号:49076D(住江織物(株)製)
の立体編物(厚さ10mm)
大きさ:いずれも同じ大きさ
上下(縦)方向70mm、水平(横)方向190mm
・調整用クッション材34
材質:製品番号:49076D(住江織物(株)製)
の立体編物(厚さ10mm)
大きさ:上下(縦)方向40mm、水平(横)方向180mm
枚数:各収容部31,32にそれぞれ2枚ずつ
図5は背部クッションと座部クッションにおける体圧分布を示し、図6及び図7は、それぞれ、図5により得られた体圧分布から、背部クッション又は座部クッションの各部位におけるピーク圧力値をグラフ化して示したものであり、図8は、背部クッション及び座部クッションにおける各ピーク圧力値のうちの最大圧力値を比較したものである。
まず、図6から、背部クッションにおいては、「lumbarなし」の場合が最も低く、次いで、境界部33の幅(溶着幅)Aが、15mm、25mmの場合が低かった。また、最大圧力値は、「lumbarなし」の場合は、背(背部クッション120)と座(座部クッション110)との境界から肩側に向かって60mm付近であったが、ランバーサポート10を用いた場合には、90〜130mm付近にあり、第三腰椎から第四腰椎にかけての部位を確実に支持できていた。また、図5及び図6から、ランバーサポート10を用いた場合、60〜90mmの範囲付近と、90〜130mmの範囲の付近とに、2つの圧力値のピークが生じており、骨盤と腰椎部の上下2点を支持できるものであることもわかった。
座部クッションにおいては、最大圧力値は、いずれも座席構造の座部前端部から330〜380mmの範囲で収まっているが、最大圧力値が相対的に低いのは、図7から、境界部33の幅(溶着幅)Aが、15mm、30mmの場合であった。
そして、図8から、背部と座部の最大圧力値同士を比較すると、境界部33の幅(溶着幅)Aが、15mm及び25mmの場合が、他の例と比較して、背部と座部の両方が相対的に低くなっており、特に、15mmの場合が、座部の最大圧力値が25mmの場合より低いことから、荷重を効果的に分散でき、体圧分布のバランスがよいことがわかった。上記図4に示した官能評価値において、境界部33の幅(溶着幅)Aの幅が15mm付近で最も高くなっていることも、この体圧分散効果が高いことによるものと推測される。
従って、境界部33の幅(溶着幅)Aは、上記図4から得られた12〜25mmの好ましい範囲の中で、15mmに設定することが最も好ましいことがわかった。境界部33に沿った溶着誤差を考慮した場合でも、15mmを中心として、最大で±2mm以内(すなわち、溶着幅Aが13〜17mmの範囲)、さらには±1mm以内(すなわち、溶着幅Aが14〜16mmの範囲)であることがよい。
そこで、境界部33の幅(溶着幅)Aが15mm(溶着誤差±1mm以内)のランバーサポート10を装填したシート用クッション100を座席構造に装着した場合(Twin−Lumbar装着)と、ランバーサポート10を装填しないシート用クッションのみを座席構造に装着した場合(Twin−Lumbarなし)について、腰痛持ちの上記被験者をそれぞれ30分間着座させ、脈波筋疲労度を測定した。結果を図9に示す。
なお、脈波筋疲労度は、本出願人による特願2003−363902号において提案された手段により算出している。これは、光学式指尖脈波計により指尖容積脈波を測定し、得られた指尖容積脈波の時系列データの原波形の各周期のピーク値を検出し、得られた各ピーク値から、所定時間範囲ごとに上限側のピーク値と下限側のピーク値との差を算出し、この差をパワー値とし、パワー値の所定時間範囲における時間軸に対する傾きを、前記所定時間に対して所定のラップ率で所定回数スライド計算して求めるその傾きを求め、さらに該パワー値の傾きを絶対値処理して積分値を算出し、該積分値を疲労度としたものである。この積分値が疲労の官能評価と相関性が認められたことから、脈波筋疲労度として用いている。
図9から明らかなように、溶着幅15mmのランバーサポート10を備えたシート用クッション100を装着した場合には、シート用クッション100を装着しない場合と比較して、疲労度の蓄積が大幅に低減されていた。
また、上記図9の脈波筋疲労度を測定した際に用いたランバーサポート10を装填したシート用クッション100と、エアクッション式のランバーサポートを装填したシート用クッション100について、図11に示したように、可撓性プレート20が上側になるように平らな測定面上に置き、直径200mmの加圧板により、50mm/minで加圧し、荷重−たわみ特性を測定した。結果を図12に示す。図12の「3Dネットタイプアッシー」が上記ランバーサポート10を装填したもののデータであり、「エアタイプアッシー」がエアクッション式のランバーサポートを装填したもののデータである。なお、エアクッション式のランバーサポートは、空気を充填した際に上記収容部31,32とサイズが同じになるような2つの空気袋を備える一方、その他の構成は上記ランバーサポート10と同様に構成したものである。
ここで、乗物用のシートに着座した場合、一般に、シートバックには体重の約2割の荷重がかかる。体重80kgの場合で16kgの荷重がかかる。このうち、腰椎部にかかる荷重は、多めに見積もって半分と考えると8kgになり、さらに、走行中の最大1.5G程度の慣性力が加わるとすると、最大12kgの荷重が見込まれる。従って、ランバーサポートを装着したシート用クッションを実際の乗物用シートに載せて使用する場合、腰椎部には8〜12kg(78〜118N)の荷重がかかるものと想定され、体重160kgの場合で235Nとなる。
そこで、図12を見ると、3Dネットタイプの荷重−たわみ曲線は、78〜235Nの範囲でほぼ線形になっていることがわかる。この特性により、走行時の振動・揺れによる腰椎部の変位、特に急加速、コーナリング、悪路走行等において腰椎部に大きな変位が発生した場合、急激な反力の増加が生じることなく、圧力が一定に保たれる。一方、この線形域のバネ定数は2kg/mm以下となっており、強い圧力として知覚しない範囲内となっている。この線形域のバネ定数は、1kg/mm以下だと筋肉からの反力とほぼ同じになるため、より好ましくは1.5kg/mm程度になっていることが理想的であるが、図12から明らかなように、3Dネットタイプはそれに近い値になっている。このように、腰椎部の圧力変動が小さいことと、バネ定数が筋肉からの反力よりも若干高い程度に設定されていることにより、腰部が軽く押さえられる程度の知覚となっている。
これに対し、エアタイプでは、荷重−たわみ曲線の78〜235Nの範囲が非線形になっていることから、腰椎部に大きな変位が発生した場合に急激な反力増加が生じると共に、この非線形域のバネ定数が2kg/mmを超えており、反力増加が強い圧力として知覚される範囲にある。
ランバーサポートは、着座者の快適性を左右する姿勢維持性や疲労進行度合いに与える影響が大きいが、3Dネットタイプのランバーサポートは、上記のように直径200mmの加圧板で加圧した際に線形特性を備え、かつその線形域のバネ定数が低いため、エアタイプのものと比較し、快適な座り心地、乗り心地を提供できる。
一方、図13は、図12の「3Dネットタイプアッシー」(図13では、「アッシー PPプレート有り」と表示)の荷重−たわみ特性と、可撓性プレート20(PPプレート)を有しない、膨出部材30のみからなるランバーサポートを装填したシート用クッション(図13では、「アッシー PPプレートなし」と表示)の荷重−たわみ特性とを比較した図である。なお、「アッシー PPプレートなし」は、可撓性プレートを備えていないことを除き、その他の構成は、「アッシー PPプレート有り」と全く同じである。また、測定条件は、図12の場合と同様である。
図13から、「アッシー PPプレートなし」も、「アッシー PPプレート有り」と同様に、図12の「エアタイプアッシー」と比較した場合には線形性が高くなっている。しかしながら、可撓性プレート20を備えた「アッシー PPプレート有り」は、線形性が高い上に線形域のバネ定数が上記のように1.5kg/mm程度と、可撓性プレート20を備えていない「アッシー PPプレートなし」よりも低いバネ定数となっており、腰部に対する圧力をより効率的に分散させることができる。このことから、可撓性プレート20を人の背に接する側に配設したランバーサポートは、単に2つの凸部を備えたランバーサポートと比較し、腰部の支持機能をより適切なものとすることができることがわかる。
次に、図9の実験で用いたランバーサポート10を装填したシート用クッション100を座席構造に装着した場合(図15においては「装着時」と表示)と、ランバーサポート10を装填しないシート用クッションのみを座席構造に装着した場合(図15においては「装着なし」と表示)について、各座席構造を加振機のプラットフォーム上に取り付けると共に、被験者を着座させ、実際に道路を走行して採取した励振波で加振する動的な疲労実験を行った。なお、図14には励振波の一部を示すが、この励振波は、図14の165〜170秒の範囲に現れているような不規則な上下振動を含むランダム波である。被験者は、腰痛持ちでない健康な30代の日本人男性で体重は68kgであった。また、実験は2種類行った。すなわち、背を背部クッションにもたれかからせるリラックス姿勢で着座した直後から図14で示した励振波で30分間加振する実験(着座疲労実験)と、着座直後から15分間は、被験者に背を背部クッションの表面につけない緊張姿勢を保持させ、15分経過後、背を背部クッションにもたれかからせるリラックス姿勢で、図14に示した励振波により30分間加振して疲労状態の推移を検出する実験(疲労軽減実験)とをそれぞれについて行った。結果を図15に示す。なお、疲労度は、図9の実験と同様の脈波筋疲労度を測定した。
まず、着座疲労実験では、実験開始から約10分間はほぼ同様の疲労度を示すが、15分以降になると、ランバーサポート10を備えているか否かにより大きな乖離を示し、ランバーサポート10を装填したシート用クッション100を装着している方が疲労の蓄積が小さいことがわかる。一方、疲労軽減実験では、15分間緊張姿勢を保っていたため、ランバーサポートを装填していないシート用クッションの場合には、加振し始めてから急速に疲労度が高くなり、5分経過時(図15の20分経過時)の(a)ポイントで、上記着座疲労実験においてランバーサポート10を装填したシート用クッション100を装着した場合の疲労度を追い越し、さらに、加振し始めてから10〜13分経過時(図15の25〜28分経過時)まで急激に疲労度が高くなり、その後、上記着座疲労実験においてランバーサポート10を有しないシート用クッションの疲労度と同様の推移で疲労度が高まっていくことがわかる。これに対し、ランバーサポート10を装填したシート用クッション100を装着した場合には、加振し始めてから3分経過時(図15の18分経過時)まではランバーサポート10を装填していない場合と同様に急速に疲労度は高くなるが、その後は、予め緊張姿勢により疲労させたために多少ゆりもどしのような変化が見られるものの、ランバーサポート10を装填していない場合より疲労の蓄積傾向は明らかに緩やかになっている。従って、ランバーサポート10を装填している場合には、装填していない場合と比較して疲労の軽減効果が高いことがわかった。
次に、上記した体重68kgの日本人男性が着座した状態で、加振機のプラットフォーム上に自動車のシートを取り付け、該シートにおける座部クッションのの座骨結節下に相当する付近と、背部クッションの骨盤上部に相当する付近に加速度センサを取り付け、片側振幅1mm(上下のピーク間振幅2mm)の正弦波で、加振周波数を180秒間で0.5Hzから15Hzまで変化させて加振し、当該シートの上下方向と前後方向の振動伝達率(G/G)を測定した。その結果を図16に示す。図16から、上記被験者がこのシートに着座した場合には、約4.6Hzに共振点が存在することがわかる。
そして、このシートに、ランバーサポート10を装填したシート用クッション100を装着した場合と、ランバーサポート10を装填しないシート用クッションのみを装着した場合について、被験者の呼吸変動と腰椎部圧力変動をそれぞれ測定した。呼吸変動は、市販の呼吸ピックアップ(日本光電工業(株)、TR−751T)を被験者の胸部に装着して測定し、腰椎部圧力変動は、シート用クッション100の背部クッションにおいて第三腰椎から第四腰椎付近に対応する位置にフィルム状の圧電素子を設けて測定した。図17は、ランバーサポート10を装填したシート用クッション100を装着した場合の呼吸変動(図17(a))と腰椎部圧力変動(図17(b))を示し、図18は、ランバーサポート10を装填しないシート用クッションのみを装着した場合の呼吸変動(図18(a))と腰椎部圧力変動(図18(b))を示す。また、図17及び図18は、いずれも、共振点である約4.6Hzの付近の加振周波数で加振した150〜160秒の時系列変動を抽出したものである。なお、図17及び図18のグラフにおいて、縦軸はいずれも変動の大きさを示す指標であり、数値は単位のない値である。
図17と図18を比較すると、ランバーサポート10を備えている場合には、呼吸変動と腰椎部圧力変動とが共振点付近で同期して変動していることがわかる。すなわち、ランバーサポート10を装填した場合には、加振機から入力される振動エネルギーが、呼吸変動に同期する腰椎部圧力変動となるように利用されるため、呼吸運動を楽にするものである。そのため、図17(a)及び図18(a)を比較すると、呼吸変動の振幅の大きさが、図18(a)よりランバーサポート10を装填している図17(a)の方が40%程度小さくなっており、楽な呼吸運動を実現できていることがわかる。すなわち、ランバーサポート10の呼吸に連動した運動が、姿勢を大きく変化させることなく、脊柱の微小な動きを誘発し、呼吸運動を助け、疲労の進行を軽減できるものである。さらに言えば、大きな姿勢変動を伴わない腰部(脊柱)の微小な動きは、脊柱の各骨間のクッション材として機能する椎間板の代謝(老廃物除去、栄養補給)を助長し、周辺筋肉への負担を和らげるなどの作用を伴うため、これらの総合作用により疲労の進行が軽減される。
図19は、本発明の他の実施形態に係るランバーサポート200を示す斜視図である。本実施形態のランバーサポート200は、可撓性プレート220と膨出部材230とが一体化されたものである点で上記実施形態と同様であり、可撓性プレート220と膨出部材230の各素材や好ましい大きさなども上記実施形態と同様である。但し、膨出部材230が、2枚の立体編物ではなく、1枚の立体編物で2つの収容部231,232を形成している点、並びに、調整用クッション材240の構造が異なる。
すなわち、本実施形態の膨出部材230は、1枚の立体編物の両端付近をそれぞれ折り返し、各端縁231a,232aを中央部でつき合わせ、各端縁231a,232a付近を上記実施形態と同様に15mm程度の間隔をおいて、それぞれ図19において立体編物の下側に位置する部分に縫いつけ、それにより各収容部231,232間に境界部233を形成したものである。また、各収容部231,232の開口端縁には、布部材234を巻き付けるように縫いつけて被覆している。これは、立体編物の端縁のほつれを防止するためである。上記実施形態では2枚の立体編物を振動溶着により接合しているが、このように形成することにより、各収容部231,232の端部や開口端縁に、振動溶着によって生じる硬くなる部分が形成されなくなり、着座時に硬い当たり感を与えることがないという利点を有する。なお、このようにして形成される膨出部材230は、各端縁231a,232aをつき合わせた僅かな隙間を通じて可撓性プレート220に縫いつけられて固定される。
調整用クッション材240は、図20に示したような構造のものを用いている。すなわち、この調整用クッション材240は、空気の流出入口として機能し、空気を注入するためのポンプが接続される接続チューブ241を備え、該接続チューブ241を介して内部に注入された空気を保持し、エア室を形成する空気袋本体242と、該空気袋本体242内に配置された立体編物243とを備えてなる。従って、この調整用クッション材240によれば、手動操作するポンプによって、充填する空気の量を調整することにより、クッション感を調整することができる。また、図19に示したように、調整用クッション材240を各収容部231,232に2枚ずつ重ね合わせて配設することもできるし、各収容部231,232にぞれぞれ1枚又は3枚以上重ねて配設することもでき、それにより、クッション感を調整することもできることは上記実施形態と同様である。
空気袋本体242は2枚の溶着シートを用い、その周縁242aを溶着することにより袋状に形成される。立体編物243は、空気袋本体242内に収容可能な形状及び大きさで形成され、所定の厚みを備えている。立体編物242の構造は、上記実施形態において用いた調整用クッション材34と同様に、所定間隔をおいて位置する一対のグランド編地間に連結糸を往復させて編成したもので、上記に例示したものなどを用いることができる。立体編物243は、1枚で用いてもよいし、2枚以上積層して用いてもよい。また、該立体編物243の周縁243aは振動溶着によって厚みが薄くなるように加圧しながら溶着し、裁断面からのほつれを防止するように加工しておくことが好ましい。
このような立体編物243を空気袋本体242内に内蔵させた調整用クッション材240を用いることにより、ポンプが接続される接続チューブ241と、この接続チューブ241を支持する空気袋本体242の連結部242bとの間の僅かな隙間から空気漏れが発生し、空気圧による弾性機能が低下したとしても、立体編物243の弾性が機能する。従って、従来公知の、単に空気を充填してなるエアクッションと異なり、立体編物243の弾性により、調整用クッション材240としての機能を長期に亘り安定して奏することができる。また、空気袋本体242内への空気の充填量を調整することにより、空気圧による弾性と立体編物243の弾性とを共に機能させることができ、使用者に合った支持感の選択余地が広がる。また、立体編物243は、反力が小さく高い面剛性を備え、人体にフィットしやすい特性を有するため、空気の充填量が少なくても所望のクッション性能を得やすい。空気のみを充填する従来のエアクッションの場合には、高い面剛性を得るために空気の充填量が過度になりがちであり、そのため、却って硬い当たり感を与えることがあったが、本実施形態によれば、空気を過度に充填しなくても、立体編物243の特性により、高い面剛性が得られると共に、人体にフィットする心地よいクッション感が得られる。
また、このように空気を充填した調整用クッション材240の空気漏れは、主として空気袋本体242の連結部242bと接続チューブ241との接合部で発生する。そこで、空気袋本体242の連結部242bと接続チューブ241とを接合するに当たっては、できるだけ空気漏れが生じないように接合することが好ましい。具体的には、図21に示したように、空気袋本体242を構成する2枚の溶着シート242c,242d間に接続チューブ241を位置させ、当接部301,311の深さhが、接続チューブ241の外径よりも小さく、かつ当接部301,311を合わせたときの円形空洞部分の断面積が接続チューブ241の断面積よりも小さい上型300と下型310とを接合させ、振動溶着により一体化することが好ましい。なお、当接部301,311の形状は上記条件を満たす限り、図21に示したような半円に限らず、楕円、三角形、四角形その他の多角形等であってもよい。また、空気袋本体242の連結部242bと接続チューブ241との接合部の気密性をより高めるために、接続チューブ241として、ゴム硬度85以上、好ましくは85〜97の範囲、より好ましくは90〜95の範囲のものを使用するとよい。
なお、本実施形態の調整用クッション材240を図2に示した膨出部材30の各収容部31,32に配置することもできるし、図2に示した調整用クッション材34を本実施形態の膨出部材230の各収容部231,232に配置することもできる。また、本実施形態の調整用クッション材240と図2に示した調整用クッション材34とを併用することも可能である。
また、上記した説明では、ランバーサポート10,200は、図1、図2、図19に示したように、収容部31,32,231,232がその長手方向を水平方向として上下に並ぶような状態で使用している。これにより、骨盤と腰椎部との2点支持により、上記実施形態で説明したような好ましい特性が得られるが、使用者の好みによっては、図2等に示した状態に対して左回り又は右回りに90度回転させた状態、すなわち、収容部31,32、231,232がその長手方向を上下方向に沿わせて左右に並ぶような状態で使用することも可能である。ランバーサポート10,200は、膨出部材30,230が可撓性プレート20,220によってユニット化されているため、可撓性プレート20,220の向きを任意に調整することにより、使用者の種々の好みに応じることができるという利点もある。
また、上記した説明では、ランバーサポートを、シート用クッションの背部クッション又は座席構造の背部クッションに組み込んで使用している。ランバーサポートとしては、このように用いられるのが通常であるが、上記ランバーサポートを、シート用クッションの座部クッション又は座席構造の座部クッションにおいて、表層に配置したクッション材の下方に組み込んで補助クッション材として用いることもできる。例えば、上記ランバーサポートの可撓性プレート側を表層となるクッション材の裏面に接合し、座部クッションにおける略中央部よりやや前方に配置することにより、臀部の前方向へのずれを抑制し、荷重支持性を向上させることができる。
図1は、本発明の一の実施形態に係るランバーサポート及び該ランバーサポートを用いるシート用クッションの外観図である。 図2(a)は、上記実施形態に係るランバーサポートの詳細図であり、(b)は調整用クッション材を示す図である。 図3は、上記実施形態に係るランバーサポートの適切な境界部の幅を設定するために行った実験の測定方法を説明するための図である。 図4は、図3に示した実験により得られた結果を示す図である。 図5は、境界部のより好ましい幅を検証するために行った背部クッションと座部クッションにおける体圧分布の測定結果を示す図である。 図6は、図5により得られた体圧分布から、背部クッションにおけるピーク圧力値を、溶着幅ごとに、背部クッションと座部クッションとの交点からの距離に対応させて示したグラフである。 図7は、図5により得られた体圧分布から、座部クッションにおけるピーク圧力値を、溶着幅ごとに、シート用クッションを載置させた自動車用の座席構造の座部前端部からの距離に対応させて示したグラフである。 図8は、図6及び図7に示した背部クッション及び座部クッションにおける各ピーク圧力値のうちの最大圧力値を比較したグラフである。 図9は、境界部の幅(溶着幅)Aが15mmのランバーサポートを装填したシート用クッションを座席構造に装着した場合(Twin−Lumbar装着)と装着しない場合(Twin−Lumbarなし)について測定した脈波筋疲労度を示す図である。 図10(a)は、可撓性プレートの荷重−たわみ特性を示した図であり、図10(b)は、その測定方法を説明するための図である。 図11は、ランバーサポートをシート用クッションに装填した状態での荷重−たわみ特性の測定方法を説明するための図である。 図12は、図11の測定方法により測定した荷重−たわみ特性を示した図である。 図13は、可撓性プレートを備えたランバーサポートと可撓性プレートを備えていないランバーサポートを、それぞれシート用クッションに装填した状態で測定した荷重−たわみ特性を示す図である。 図14は、着座疲労実験と疲労軽減実験において加振機を加振した際の励振波の一部波形を示す図である。 図15は、着座疲労実験と疲労軽減実験の結果を示す図である。 図16は、呼吸変動と腰椎部圧力変動を測定する際に使用した自動車シートの振動伝達率(G/G)を示した図である。 図17は、上記実施形態のランバーサポートを装填したシート用クッションを装着した場合の呼吸変動(図17(a))と腰椎部圧力変動(図17(b))を示した図である。 図18は、上記実施形態のランバーサポートを装填しないシート用クッションのみを装着した場合の呼吸変動(図18(a))と腰椎部圧力変動(図18(b))を示す図である。 図19は、本発明の他の実施形態に係るランバーサポートを示す図である。 図20は、上記他の実施形態に係るランバーサポートで用いた調整用クッション材を示す図である。 図21は、上記他の実施形態に係る調整用クッション材の好ましい製作方法を説明するための図である。
符号の説明
10 ランバーサポート
20 可撓性プレート
30 膨出部材
31,32 収容部
33 境界部
34 調整用クッション材
100 シート用クッション
110 座部クッション
120 背部クッション
121 支持布材
200 ランバーサポート
220 可撓性プレート
230 膨出部材
231,232 収容部
240 調整用クッション材

Claims (19)

  1. 背部クッションに組み込まれるランバーサポートであって、
    合成樹脂製の可撓性プレートと、
    背部クッションの上下方向に境界部を挟んで隣接して形成され、それぞれ内部に調整用クッション材を収容・取り出し可能な2つの収容部を備えた膨出部材とを有してなり、
    前記膨出部材は、前記可撓性プレートの裏面に境界部を接合することにより支持され、前記可撓性プレートの表面が背部クッションの表面側に位置するように該背部クッションに組み込まれることを特徴とするランバーサポート。
  2. 前記背部クッションの裏面に、支持布材が付設され、背部クッションと該支持布材との間に配設されることを特徴とする請求項1記載のランバーサポート。
  3. 前記可撓性プレートと膨出部材は、該膨出部材が平らな測定面上に接するように置いた場合において、該可撓性プレートの表面に、背部クッションへ組み込んだ際にその上下方向に沿った方向であってかつ前記境界部を含む範囲に、40mm以上60mm以下の幅で略平坦面が形成されるように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のランバーサポート。
  4. 前記膨出部材の境界部の幅が、12mm以上25mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のランバーサポート。
  5. 前記膨出部材を構成する2つの収容部の大きさが異なり、2つの収容部を配置する際の上下位置を調整可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のランバーサポート。
  6. 前記各収容部に収容・取り出し可能な調整用クッション材の収容枚数を調整可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のランバーサポート。
  7. 前記可撓性プレートと膨出部材とは、前記境界部の幅方向略中央部のライン上に沿った部位同士が接合されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載のランバーサポート。
  8. 前記可撓性プレートと膨出部材とが縫製により接合されていることを特徴とする請求項7記載のランバーサポート。
  9. 前記膨出部材が立体編物から形成され、前記境界部が重なり合った立体編物の部位同士を溶着することにより形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1に記載のランバーサポート。
  10. 前記調整用クッション材が立体編物からなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載のランバーサポート。
  11. 前記立体編物の周縁は、溶着による端末処理加工が施されていることを特徴とする請求項10記載のランバーサポート。
  12. 前記調整用クッション材は、空気の流出入口として機能し、空気を注入するためのポンプが接続される接続チューブを備え、該接続チューブを介して内部に注入された空気を保持し、エア室を形成する空気袋本体と、
    前記空気袋本体内に配置された立体編物と
    を備えてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載のランバーサポート。
  13. 前記調整用クッション材は、接続チューブにポンプが接続されて使用されるものであることを特徴とする請求項12記載のランバーサポート。
  14. 前記可撓性プレートは、150mm間隔で支持し、その中央部に直径98mmの加圧板の中心を合わせて押圧した際の荷重−たわみ特性から得られるバネ定数が0.3〜0.6N/mmの範囲となる特性を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1に記載のランバーサポート。
  15. 前記可撓性プレートは、2つの収容部を備えた前記膨出部材の投影面積よりも大きな面積を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1に記載のランバーサポート。
  16. 座部クッションと背部クッションとが一体に形成され、座席構造のシートクッション及びシートバック上に載置されて使用されるシート用クッションであって、
    前記座部クッション及び背部クッションが立体編物から形成されると共に、該背部クッションに請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが組み込まれていることを特徴とするシート用クッション。
  17. シートクッション及びシートバックを備えた座席構造であって、
    前記シートバックに設けられる背部クッションに、請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが組み込まれていることを特徴とする座席構造。
  18. 座部クッションと背部クッションとが一体に形成され、座席構造のシートクッション及びシートバック上に載置されて使用されるシート用クッションであって、
    前記座部クッション及び背部クッションが立体編物から形成されると共に、該座部クッションに請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが補助クッション材として組み込まれていることを特徴とするシート用クッション。
  19. シートクッション及びシートバックを備えた座席構造であって、
    前記シートクッションに設けられる座部クッションに、請求項1〜15のいずれか1に記載のランバーサポートが補助クッション材として組み込まれていることを特徴とする座席構造。
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