JPWO2019239891A1 - 密封装置及び密封装置による密封方法 - Google Patents

密封装置及び密封装置による密封方法 Download PDF

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Abstract

低速で回転する軸に対するシール性能を向上させることができる密封装置を提供する。密封装置(1)のシールリップ(21)は、密封対象物側に面する軸線x周りに環状の面である密封側面(22)と、密封側面(22)に内周側の縁において接続する、外部側に面する軸線x周りに環状の面である外部側面(23)とを有している。密封側面(22)は、密封装置(1)の取付対象への取付状態においてシールリップ(21)が軸に当接して、軸線xに直交する面よりも外部側に傾斜して延びるように形成されている。

Description

本発明は、密封装置及び密封装置による密封方法に関し、特に、減速装置に用いられる密封装置及び密封装置による密封方法に関する。
組み立て作業を行う産業用ロボットのような産業機械には、関節部を介してリンクが接続されて駆動アームが形成されているものがある。関節部にはリンクを駆動するための駆動機構が設けられており、例えば、モータ等の出力源からの入力を減速して出力する減速装置が設けられている。減速装置は、多数の歯車や軸受等の駆動部材を有しており、関節部には、減速装置の駆動部材の滑らかな駆動や摩耗防止のためにグリース等の潤滑剤が封入されている。関節部に潤滑剤を封入するために、従来から密封装置が用いられている。
このような減速装置の密封装置には、内周側にシールリップが形成された環状の弾性体部を有しており、関節部のハウジングに形成された貫通孔に挿入された出力軸としてのシャフトとこの貫通孔との間の環状の隙間の密封を図るものがある(例えば、特許文献1参照)。このような密封装置はハウジングの貫通孔に嵌着され、弾性体部が貫通孔に接触して貫通孔と密封装置との間の密封を図り、シールリップがシャフトに接触してシャフトと密封装置との間の密封を図っている。
特開2011−89609号公報
上述のような産業機械の関節部におけるシャフトは低速で回転するため、減速装置の密封装置においては、内燃機械のオイルシールのように高速で回転するシャフトに用いられるオイルシール等とは異なり、ポンプ作用によるシール効果が得られない。このため、上述の減速装置の密封装置においては、シールリップの緊迫力を高めてシール性能を高めていたが、グリースを長時間封止することができず、シールリップとシャフトとの間からのグリースの漏れが発生する場合があった。
このように、産業機械の関節部の減速装置等の低速で回転するシャフトに用いられる密封装置に対しては、シール性能を向上させることができる構造が求められていた。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、低速で回転する軸に対するシール性能を向上させることができる密封装置及び密封装置による密封方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る密封装置は、取付対象において貫通孔と該貫通孔に挿通される両方向に回転する軸との間の密封を図るための密封装置であって、軸線周りに環状の補強環と、前記補強環に取り付けられている前記軸線周りに環状の弾性体から形成された弾性体部とを備え、前記弾性体部は、前記軸線に沿って延びる、前記軸に該軸が摺動可能に当接する環状のシールリップを有しており、前記シールリップは、密封対象物側に面する軸線周りに環状の面である密封側面と、該密封側面に内周側の縁において接続する、前記密封対象物側とは反対側の外部側に面する軸線周りに環状の面である外部側面とを有しており、前記密封側面は、取付状態において前記シールリップが前記軸に当接した際、又は使用状態において前記取付対象内の潤滑剤が前記軸に当接した前記シールリップを押圧した際、前記軸線に直交する面に平行に延びるように、又は前記軸線に直交する面よりも外部側に傾斜して延びるように形成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記密封側面は、前記軸線に直交する面に平行に、又は前記軸線に直交する面よりも外部側に傾斜して、延びている。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記密封側面は、前記軸線に直交する面よりも前記密封対象物側に傾斜して延びている。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記密封側面は、前記軸線に対して、60°以上90°未満の角度をなしている。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記密封側面は、平坦な面、又は前記密封対象物側から前記外部側に向かって拡径する面である。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記密封側面は、前記外部側から前記密封対象物側に向かって拡径する面である。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記シールリップを前記軸線に向かう方向に押すガータスプリングを備え、前記シールリップは、前記密封側面及び前記外部側面に背向する位置に環状の内周側に凹む溝である収容溝を有しており、前記ガータスプリングは、前記収容溝に収容されている。
上記目的を達成するために、本発明に係る密封装置による密封方法は、取付対象における貫通孔と該貫通孔に挿通される両方向に回転する軸との間の密封を図るための密封装置であって、該密封装置は、軸線周りに環状の補強環と、前記補強環に取り付けられている前記軸線周りに環状の弾性体から形成された弾性体部とを備え、前記密封装置において、前記弾性体部は、前記軸線に沿って延びる、前記軸に該軸が摺動可能に当接する環状のシールリップを有しており、前記シールリップは、密封対象物側に面する軸線周りに環状の面である密封側面と、該密封側面に内周側の縁において接続する、前記密封対象物側とは反対側の外部側に面する軸線周りに環状の面である外部側面とを有している、密封装置による密封対象物の密封方法であって、前記密封装置を前記貫通孔に嵌着させて前記シールリップを前記軸に当接させた際に、又は使用状態において前記取付対象内の潤滑剤が前記軸に当接した前記シールリップを押圧した際に、前記密封側面を前記軸線に直交する面に平行に延びるようにする、又は前記密封側面を前記軸線に直交する面よりも外部側に傾斜して延びるようにすることを特徴とする。
本発明に係る密封装置及び密封装置による密封方法によれば、低速で回転する軸に対するシール性能を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る密封装置の概略構成を示すための、軸線に沿う断面における断面図である。 図1に示す密封装置の部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置の取付状態を示すための部分拡大断面図である。 図3に示すよう取付状態における密封装置のシールリップの密封側面の近傍を拡大して示す部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る密封装置の密封側面の変形例を示す軸線に沿う断面における密封装置の部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置の概略構成を示すための、軸線に沿う断面における部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置の第1の取付状態を示すための部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置の第2の取付状態を示すための部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置の第3の取付状態を示すための部分拡大断面図である。 図8に示す第2の取付状態の密封装置の使用状態における作用を説明するための、使用状態における密封装置のシールリップの密封側面の近傍を拡大して示す部分拡大断面図である。 図9に示す第3の取付状態の密封装置の使用状態における作用を説明するための、使用状態における密封装置のシールリップの密封側面の近傍を拡大して示す部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1の概略構成を示すための、軸線x沿う断面における断面図であり、図2は、密封装置1の部分拡大断面図である。本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1は、互いに相対回転する、貫通孔とこの貫通孔に挿通される両方向に回転する軸との間を密封するために用いられる。密封装置1は、例えば、ロボットの関節部において、減速装置に用いられている潤滑剤の封止のために用いられる。密封装置1は、後述するように、ロボットの関節部において、ハウジングの貫通孔とこのハウジングの貫通孔を通る減速装置の出力軸との間の隙間を密閉するために用いられる。密封装置1の適用対象(取付対象)はこの具体例に限られず、種々の機械において回転する部材の密封装置として適用することができる。
以下、説明の便宜上、軸線x方向において矢印a(図1参照)方向を外部側(以下、「外側」ともいう。)とし、軸線x方向において矢印b(図1参照)方向を密封対象物側(以下、「内側」ともいう。)とする。外側とは適用対象の外部に面する側であり、内側とは適用対象の内部に面する側である。より具体的には、外側とは、ロボットの関節部においてハウジングの外部に面する側であり、大気側であり、内側とは、ロボットの関節部においてハウジングの内部に面する側である。また、軸線xに垂直な方向(以下、「径方向」ともいう。)において、軸線xから離れる方向(図1の矢印c方向)を外周側とし、軸線xに近づく方向(図1の矢印d方向)を内周側とする。
密封装置1は、軸線x周りに環状の補強環10と、補強環10に取り付けられている軸線x周りに環状の弾性体から形成された弾性体部20とを備えている。弾性体部20は、軸線xに沿って延びる、取付対象の軸にこの軸が摺動可能に当接する環状のシールリップ21を有している。シールリップ21は、密封対象物側(内側)に面する軸線x周りに環状の面である密封側面22と、密封側面22に内周側の縁において接続する、密封対象物側(内側)とは反対側の外部側(外側)に面する軸線x周りに環状の面である外部側面23とを有している。密封側面22は、後述する密封装置1の取付対象への取付状態においてシールリップ21が軸に当接して、軸線xに直交する面よりも外部側に傾斜して延びるように形成されている。以下、密封装置1の構造を具体的に説明する。
補強環10は、図1に示すように、軸線xを中心又は略中心とする環状の金属製の部材であり、軸線xに沿う断面(以下、単に「断面」ともいう。)の形状がL字状又は略L字状の形状を呈している。補強環10は、例えば、軸線x方向に延びる円筒状又は略円筒状の部分である円筒部11と、円筒部11の外側の端部から内周側に向かって延びる中空円盤状の部分である円盤部12とを有している。円筒部11は、後述するように、ロボットの関節部のハウジングに形成された貫通孔の内周面に密封装置1が嵌合可能となるように形成されており、図示の形態のように弾性体部20の部分を介して貫通孔の内周面に接触して嵌合可能となっていてもよく、また、直接貫通孔の内周面に接触して嵌合可能となっていてもよい。
弾性体部20は、図1に示すように、補強環10に取り付けられており、本実施の形態においては補強環10全体を覆うように補強環10と一体的に形成されている。弾性体部20は、上述のように、シールリップ21を有している。また、弾性体部20は、環状のリップ腰部25と、環状のダストリップ26とを有している。リップ腰部25は、弾性体部20において、補強環10の円盤部12の内周側の端部近傍に位置する部分である。ダストリップ26は、シールリップ21よりも外側(矢印a方向側)に設けられており軸線xに向かって延びる環状のリップである。シールリップ21は、後述するように、取付対象の軸にこの軸が摺動可能に当接するように形成されており、ダストリップ26は、軸にこの軸が摺動可能に当接するように形成されている。
シールリップ21は、具体的には、図1に示すように、リップ腰部25から内側に向かって延びる部分であり、軸線xを中心又は略中心とする環状の部分であり、補強環10の円筒部11に対向して形成されている。シールリップ21は、内側の端部に、断面形状が内周側に向かって凸の楔形状の環状のリップ先端部21aを有している。リップ先端部21aは、取付対象の軸に接触してこの軸と密封装置1との間の密閉を図る部分であり、密封側面22と外部側面23とによって画成されている部分である。また、シールリップ21の外周側には、密封側面22及び外部側面23に背向する位置に、つまりリップ先端部21aに背向する位置に、密封装置1の備えるガータスプリング30が嵌着されている。ガータスプリング30は、シールリップ21を、具体的にはリップ先端部21aを軸線xに向かう方向に押して、リップ先端部21aに軸に対する所定の大きさの緊迫力を与える。シールリップ21は、密封側面22及び外部側面23に背向する位置に、つまりリップ先端部21aに背向する位置に、環状の内周側に凹む溝である収容溝21bを有しており、ガータスプリング30は、この収容溝21に収容されている。
シールリップ21において、密封側面22及び外部側面23は、上述のように、リップ先端部21aを画成する部分であり、密封側面22及び外部側面23は、内周側の縁において互いに接続しており、この接続する部分に、取付対象の軸に接触する部分であるリップ先端24を形成している。密封側面22は、図1,2に示すように、密封対象物側(内側)に面する面であり、軸線xに直交する面(平面p)上に延びる円環状の平面である。つまり、密封側面22は平面pと平行に延びており、密封側面22と軸線xのなす角度は90°となっている。外部側面23は、図1,2に示すように、密封側面22の内周側の縁(リップ先端24)から外側に軸線xに対して斜めに延びる環状の面であり、軸線xに沿って外側に向かうに連れて拡径している。外部側面23は、例えば円錐面状又は略円錐面状の面である。外部側面23は、軸線xに沿って外側に向かうに連れて拡径している曲面であってもよく、他の上述のように拡径する面であってもよい。
ダストリップ26は、リップ腰部25から外側に軸線xに向かって延びており、具体的には、図1,2に示すように、リップ腰部25から外側且つ内周側の方向に延出している。ダストリップ26により、外側からリップ先端部21a方向への、泥水や砂、ダスト等の異物の侵入の防止が図られている。ダストリップ26は、軸に当接せずに近接するようになっていてもよい。
また、弾性体部20は、ガスケット部27と、後方カバー部28と、ライニング部29とを有している。ガスケット部27は、弾性体部20において、補強環10の円筒部11を外周側から覆っている部分であり、後述するように、取付対象において軸が挿通される貫通孔に密封装置1が圧入された際に、この貫通孔と補強環10の円筒部11との間において径方向に圧縮されて、径方向に向かう力である嵌合力が所定の大きさ発生するように、径方向の厚さが設定されている。後方カバー部28は、補強環10の円盤部12を外側から覆っている部分であり、ライニング部29は、補強環10を内側及び内周側から覆っている部分である。
なお、弾性体部20は弾性材から一体に形成されており、シールリップ21、リップ腰部25、ダストリップ26、ガスケット部27、後方カバー部28、及びライニング部29は、弾性材から一体に形成された弾性体部20の各部分である。
補強環10の金属材としては、例えば、ステンレス鋼やSPCC(冷間圧延鋼)がある。また、弾性体部20の弾性体としては、例えば、各種ゴム材がある。各種ゴム材としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、水素添加ニトリルゴム(H−NBR)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)等の合成ゴムである。補強環10は、例えばプレス加工や鍛造によって製造され、弾性体部20は成形型を用いて架橋(加硫)成型によって成形される。この架橋成型の際に、補強環10は成形型の中に配置されており、弾性体部20が架橋接着により補強環10に接着され、弾性体部20が補強環10と一体的に成形される。
次いで、上述の構成を有する密封装置1の作用について説明する。図3は、取付対象の一例であるロボットの関節部50に取り付けられた取付状態における密封装置1を示すための図であり、関節部50の密封装置1近傍を拡大して示す軸線xに沿う部分拡大断面図である。取付対象のロボットは、例えば産業用のロボットであり、関節部によってアームを構成するリンクを回動して作業を行う。密封装置1は、関節部50のハウジング51に形成された貫通孔52と、貫通孔52を貫通する軸としての出力軸53との間の環状の空間を密封するために貫通孔52に嵌着されている。出力軸53は、図示しない関節部50の減速装置の出力軸であり、貫通孔52からハウジング51の外側に突出しており、図示しないリンクに接続している。出力軸53は、減速装置によって減速された力をリンクに伝達する。減速装置は、多数の歯車や軸受等の駆動部材から構成されており、減速装置の駆動部材の滑らかな駆動や摩耗防止のために駆動部材にはグリース等の潤滑剤が適用されている。密封装置1は、ハウジング51内にグリースを封止している。関節部50は公知の構成を有しており、その構成の詳細な説明は省略する。
密封装置1は、図3に示すように、取付状態において関節部50のハウジング51に形成された貫通孔52に嵌着されている。貫通孔52には減速装置の出力軸53が回動自在に挿通されている。なお、出力軸53は、減速装置の制御により、軸線x周りに両方向に回転する。また、出力軸53は、車両のエンジンやトランスミッション、アクスルのように高速では回転せず、低速で回転する。出力軸53の周速は、例えば、2m/秒以下である。
ハウジング51の貫通孔52において、出力軸53の外周面53aと貫通孔52の内周面52aとの間は、密封装置1によって密封が図られている。具体的には、密封装置1は貫通孔52に嵌合されて、補強環10の円筒部11と貫通孔52の内周面52aとの間で弾性体部20のガスケット部27が圧縮されてガスケット部27が貫通孔52の内周面52aに密着し、外周側において密封装置1と貫通孔52との間の密封が図られている。また、弾性体部20のシールリップ21のリップ先端部21aが、出力軸53の外周面53aに出力軸53が摺動可能に当接している。シールリップ21は、リップ先端部21aにおいて所定の締め代で出力軸53の外周面53aに接触するように形成されている。また、ガータスプリング30の緊迫力によって、出力軸53に接触しているリップ先端部21aは、外周面53aに押し付けられている。
取付状態においては、上述のように、シールリップ21のリップ先端部21aが出力軸53の外周面53aに所定の締め代で接触しており、シールリップ21は変形又は移動し、図3に示すように、密封側面22は外側に傾き、密封側面22は、軸線xに直交する平面pに対して外側に傾斜して延びた状態となる。つまり、図3に示すように、リップ先端24に接触する平面pに外側から密封側面22が対向し、リップ先端24に接触する平面pと密封側面22との間に角度(傾斜角θ)が形成される。傾斜角θは0よりも大きい値となる。例えば、シールリップ21が、リップ腰部25に対して傾くことにより、又はリップ腰部25の近傍の部分において変形することにより、密封側面22は傾く。
上述のように、密封装置1においては、リップ先端部21aが出力軸53の外周面53aに所定の締め代で接触し、また、ガータスプリング30によってリップ先端部21aが外周面53aに押し付けられ、これにより、内周側において密封装置1と出力軸53との間の密封が図られており、ハウジング51の内部に貯留されたグリースが外部に漏れ出ることの防止が図られている。
また、ダストリップ26は、その先端縁が出力軸53の外周面53aに出力軸53が摺動可能に当接しており、ハウジング51の外部から異物が内部に侵入することを抑制している。ダストリップ26は、出力軸53に当接していなくてもよい。
従来の密封装置も、上述のリップ先端部21aと同様に、シールリップが出力軸に接触し、また、ガータスプリングによって出力軸に押し付けられて、グリースの外部への漏れの防止が図られているが、出力軸の回転速度が低く、また、関節部の減速装置の駆動部材の運動によってグリースが押されるため、グリースがシールリップを超えて外部に漏れ出すことがあった。これに対して、密封装置1においては、図3に示すように、取付状態において、密封側面22が平面pに対して傾斜角θで外側に傾いている。このため、図4に拡大して示すように、減速装置によって押されたグリースがシールリップ21の密封側面22に接触し、密封側面22を流動圧力Fの力で押すが、流動圧力Fは密封側面22に直交する方向に掛かる力であり、径方向において内周側に向かう分力(押付力Fx)を発生している。この押付力Fxによって密封側面22は内周側に押され、リップ先端部21aは出力軸53の外周面53aに押し付けられる。この押付力Fxがリップ先端部21aに加わることにより、リップ先端部21aは、従来の密封装置のシールリップよりも強い力で出力軸53の外周面53aに押し付けられ、このため、グリースの漏れがより抑制される。
このように、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1によれば、低速で回転する出力軸53に対するシール性能を向上させることができる。
また、シールリップ21(リップ先端部21a)を出力軸53に当接させた際、密封側面22を軸線xに直交する面(平面p)に対して外部側に傾斜して延びるようにする上述の本発明の実施の形態に係る密封装置1による密封方法によれば、低速で回転する出力軸53に対するシール性能を向上させることができる。
図5は、上述の本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1の密封側面22の変形例を示す軸線xに沿う断面における密封装置1の部分拡大断面図である。図5に示すように、密封側面22は、軸線xに直交する平面pに沿って延びておらず、平面pから外側に傾いて延びる面であってもよい。図示の例においては、密封側面22は、平面pから外側に所定の角度(α°)傾いている。αは0より大きい値である。本変形例においては密封側面22は、軸線x方向において外側に向かうに連れて拡径しており、例えば、円錐面又は略円錐面であり、その他の曲面である。図5に示す断面において、密封側面22は、軸線xに直交する線(平面pの描く線)に対して外側に傾斜する直線を描くものでなくてもよく、軸線xに直交する線に対して外側に傾斜する曲線を描くものであってもよく、直線と曲線とが組み合わさった線を描くものであってもよい。本変形例に係る密封側面22を有する密封装置1も、取付状態において上述の密封装置1と同様に作用し、グリースの押付力Fxがリップ先端部21aに加わるようにすることができ、同様の効果を奏することができる。
次いで、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2について説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2の概略構成を示すための、軸線xに沿う断面における部分拡大断面図である。本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2は、上述の本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1に対して、密封側面の構造が異なる。以下、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2について、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1と同一又は同様の機能を有する構成については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
図6に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2は、密封装置1の密封側面22に変えて密封側面40を有している。密封側面40は、軸線xに直交する平面pに対して密封対象物側(内側)に傾斜して延びている。また、密封側面40は、取付状態において、又は使用状態においてシールリップ21が取付対象内のグリースによって押圧されて、平面pに対して外側に傾いて延びるようになっている。密封側面40は、取付状態において、又は使用状態においてシールリップ21が取付対象内のグリースによって押圧されて、平面pに対して平行に延びるようになっていてもよい。
具体的には、図6に示すように、密封側面40は、リップ先端24を通る平面pに対して、内側(矢印b方向側)に所定の角度(角度β)で傾斜して延びている。例えば、密封側面40は、リップ先端24を通る平面pに対して角度βで傾斜している部分である傾斜部41と、傾斜部41の外周側の縁から延びる外周部42とを有している。図6に示す断面において、密封側面40の傾斜部41は、軸線xに直交する線(平面pの描く線)に対して内側に傾斜する直線を描くものでなくてもよく、軸線xに直交する線に対して内側に傾斜する曲線を描くものであってもよく、直線と曲線とが組み合わさった線を描くものであってもよい。傾斜部41は、円錐面状又は略円錐面状の軸線x周りに環状の面であり、平面pに対して内側に角度β傾いている。外周部42は、中空円盤状の軸線x周りに環状の面であり、平面pに沿って又は平面pに対して傾斜して延びている。外周部42は、平面であってもよく、曲面であってもよい。密封側面40は、外周部42を有しておらず、傾斜部41のみによって形成されていてもよい。
傾斜部41の角度βは、60°以上90°より小さい値(60°≦β<90°)に設定されている。角度βが60°≦β<90°であれば、取付状態において、密封側面40の傾斜部41を、上述の密封装置1の密封側面22と同様に、平面pよりも外側に傾斜するようにすることができ、又は平面pと平行になるようにすることができる。また、取付状態において、密封側面40の傾斜部41が、平面pよりも外側に傾斜せず、又は平面pと平行にならなくても、角度βが60°≦β<90°であれば、使用状態において内側に傾く密封側面40の傾斜部41がグリースに押されて、傾斜部41が、平面pよりも外側に傾斜し、又は平面pと平行になるようにできる。上述のようにできる角度βであれば、傾斜部41の角度βは60°≦β<90°に限られない。
次いで、上述の構成を有する密封装置2の作用について説明する。図7〜9は、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2の夫々の取付状態を示すための部分拡大断面図である。密封装置2が上述の密封装置1と同様にロボットの関節部50に取り付けられた取付状態において、図7に示すように、シールリップ21のリップ先端部21aは出力軸53の外周面53aに所定の締め代で接触しており、シールリップ21は変形又は移動し、密封側面40の傾斜部41は図6に示す自由状態の位置から外側に傾く。密封側面40の傾斜部41は、自由状態における傾斜部41の角度βの値に応じて、第1の取付状態、第2の取付状態、及び第3の取付状態の3つの取付状態となり得る。
具体的には、図7に示すように、第1の取付状態において密封側面40の傾斜部41は、軸線xに直交する平面pよりも外側に傾斜して延びた状態となる。つまり、図7に示すように、リップ先端24に接触する平面pに外側から傾斜部41が対向し、リップ先端24に接触する平面pと傾斜部41との間に角度(傾斜角θ)が形成される。傾斜角θは0よりも大きい値となる。
このように、第1の取付状態となる密封装置2においては、図7に示すように、上述の取付状態における密封装置1と同様に、密封側面40の傾斜部41が平面pに対して傾斜角θで外側に傾いている。このため、密封装置1と同様に(図4参照)、使用状態において減速装置によって押されたグリースがシールリップ21の密封側面40の傾斜部41に接触し、傾斜部41を傾斜部41に直交する方向の流動圧力Fの力で押す。この流動圧力Fにより、径方向内周側に向かう分力である押付力Fxが発生し、この押付力Fxによってリップ先端部21aは出力軸53の外周面53aに押し付けられる。この押付力Fxがリップ先端部21aに加わることにより、リップ先端部21aは、従来のシールリップよりも強い力で出力軸53の外周面53aに押し付けられ、このため、グリースの漏れがより抑制される。
また、図8に示すように、第2の取付状態において密封側面40の傾斜部41は、軸線xに直交する平面pに平行に延びた状態となる。つまり、図8に示すように、傾斜部41の軸線xに対する傾斜角θは0°となる。
また、図9に示すように、第3の取付状態において密封側面40の傾斜部41は、リップ先端24を通る平面pに対して内側に傾斜して延びた状態となる。つまり、図9に示すように、リップ先端24に接触する平面pに内側から傾斜部41が背向し、平面pと傾斜部41との間に角度(傾斜角θ)が形成される。傾斜角θは0よりも小さいマイナスの値(平面pから内側に向かう角度)となる。
図8に示す第2の取付状態となった密封装置2も、また、図9に示す第3の取付状態となった密封装置2も、使用状態においてシールリップ21がグリースによって流動圧力Fの力で押され、グリースの漏れが抑制される。具体的には、取付状態において、密封側面40の傾斜部41が平面pに対して外側に傾いていない場合であっても、使用状態において、傾斜部41は流動圧力Fによってグリースに押されて、この流動圧力Fによって傾斜部41は外側に倒れ、傾斜部41の傾斜角θは0以上の値となり、傾斜部41は、リップ先端24に接触する平面pに対して外側に傾くか、平面pに平行となる。
具体的には、図8に示す第2の取付状態における密封装置2は、使用状態においてグリースの流動圧力Fを垂直に受け、つまり軸線xに平行な方向に働く流動圧力Fを受け、図10に示すように、グリースに押された傾斜部41は外側に傾き、傾斜部41は平面pより外側に傾き、傾斜部41の傾斜角θは0より大きくなる。また、図9に示す第3の取付状態における密封装置2は、使用状態においてグリースの流動圧力Fを受け、具体的には流動圧力Fの軸線xに平行な方向の分力である押付力Fyを受け、図10又は図11に示すように、グリースに押された傾斜部41は外側に傾き、傾斜部41は平面pよりも外側に傾き、又は傾斜部41は平面pと平行となり、傾斜部41の傾斜角θは0以上となる。
図10に示すように、使用状態においてグリースの流動圧力Fにより、傾斜部41が平面pよりも外側に傾斜した状態(傾斜角θ>0)となると、上述の図7の取付状態の時のように、流動圧力Fの径方向内周側に向かう分力である押付力Fxが発生し、この押付力Fxによってリップ先端部21aは出力軸53の外周面53aに押し付けられる。この押付力Fxがリップ先端部21aに加わることにより、リップ先端部21aは、従来のシールリップよりも強い力で出力軸53の外周面53aに押し付けられ、このため、グリースの漏れがより抑制される。
一方、図11に示すように、使用状態においてグリースの流動圧力Fにより、傾斜部41が平面pと平行な状態(傾斜角θ=0)となると、傾斜部41には軸線xに平行な方向に向かう流動圧力Fが掛かる。この状態においては、リップ先端部21aを出力軸53の外周面53aに押し付ける力(押付力Fx)が傾斜部41に加わらないが、リップ先端部21aを出力軸53の外周面53aから引き離す径方向外周側に向かう押付力Fxも傾斜部41に加わらない。このため、グリースの漏れがより抑制される。
このように、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2の取付状態(第1の取付状態)又は使用状態(第2の取付状態での使用状態)においては、圧力側部40が径方向の押付力Fxをグリースから受け、リップ先端部21aが出力軸53に押し付けられる。この押付力Fxがリップ先端部21aに加わることにより、リップ先端部21aは、従来のシールリップよりも強い力で出力軸53の外周面53aに押し付けられ、このためグリースの漏れがより抑制される。
また、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2の第3の取付状態での使用状態において、リップ先端部21aは軸線xに径方向外周側に向かう押付力Fxをグリースから受けない。このため、リップ先端部21aは、従来のシールリップよりも強い力で出力軸53の外周面53aに押し付けられ、グリースの漏れが抑制される。
このように、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2によれば、低速で回転する出力軸53に対するシール性能を向上させることができる。
また、シールリップ21(リップ先端部21a)を出力軸53に当接させた取付状態(第1の取付状態)において、密封側面40の傾斜部41をリップ先端24から平面pよりも外部側に傾斜して延びるようにする上述の本発明の実施の形態に係る密封装置2による密封方法によれば、低速で回転する出力軸53に対するシール性能を向上させることができる。
また、シールリップ21(リップ先端部21a)を出力軸53に当接させた取付状態(第2又は第3の取付状態)の密封装置2の使用状態において、グリースの流動圧力Fを密封側面40の傾斜部41に掛け、密封側面40の傾斜部41を平面pよりも外側に傾斜して延びるようにする、又は密封側面40の傾斜部41を平面pと平行に延びるようにする上述の本発明の実施の形態に係る密封装置2による密封方法によれば、低速で回転する出力軸53に対するシール性能を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記本発明の実施の形態に係る密封装置1,2に限定されるものではなく、本発明の概念及び請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
また、本発明の実施の形態に係る密封装置1,2の適用対象として、上述のように具体的な適用対象を例示したが、本発明の適用対象はこれらに限られるものではなく、他のロボット、汎用機械、産業機械等、本発明の奏する効果を利用し得るすべての構成に対して本発明は適用可能である。
1,2…密封装置、10…補強環、11…円筒部、12…円盤部、20…弾性体部、21…シールリップ、21a…リップ先端部、21b…収容溝21b、22,40…密封側面、23…外部側面、24…リップ先端、25…リップ腰部、26…ダストリップ、27…ガスケット部、28…後方カバー部、29…ライニング部、30…ガータスプリング、41…傾斜部、42…外周部、50…関節部、51…ハウジング、52…貫通孔、52a…内周面、53…出力軸、53a…外周面、F…流動圧力、Fx,Fy…押付力、p…平面、θ…傾斜角

Claims (8)

  1. 取付対象において貫通孔と該貫通孔に挿通される両方向に回転する軸との間の密封を図るための密封装置であって、
    軸線周りに環状の補強環と、
    前記補強環に取り付けられている前記軸線周りに環状の弾性体から形成された弾性体部とを備え、
    前記弾性体部は、前記軸線に沿って延びる、前記軸に該軸が摺動可能に当接する環状のシールリップを有しており、
    前記シールリップは、密封対象物側に面する軸線周りに環状の面である密封側面と、該密封側面に内周側の縁において接続する、前記密封対象物側とは反対側の外部側に面する軸線周りに環状の面である外部側面とを有しており、
    前記密封側面は、取付状態において前記シールリップが前記軸に当接した際、又は使用状態において前記取付対象内の潤滑剤が前記軸に当接した前記シールリップを押圧した際、前記軸線に直交する面に平行に延びるように、又は前記軸線に直交する面よりも外部側に傾斜して延びるように形成されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記密封側面は、前記軸線に直交する面に平行に、又は前記軸線に直交する面よりも外部側に傾斜して、延びていることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  3. 前記密封側面は、前記軸線に直交する面よりも前記密封対象物側に傾斜して延びていることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  4. 前記密封側面は、前記軸線に対して、60°以上90°未満の角度をなしていることを特徴とする請求項3記載の密封装置。
  5. 前記密封側面は、平坦な面、又は前記密封対象物側から前記外部側に向かって拡径する面であることを特徴とする請求項2記載の密封装置。
  6. 前記密封側面は、前記外部側から前記密封対象物側に向かって拡径する面であることを特徴とする請求項3又は4記載の密封装置。
  7. 前記シールリップを前記軸線に向かう方向に押すガータスプリングを備え、
    前記シールリップは、前記密封側面及び前記外部側面に背向する位置に環状の内周側に凹む溝である収容溝を有しており、
    前記ガータスプリングは、前記収容溝に収容されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の密封装置。
  8. 取付対象における貫通孔と該貫通孔に挿通される両方向に回転する軸との間の密封を図るための密封装置であって、該密封装置は、軸線周りに環状の補強環と、前記補強環に取り付けられている前記軸線周りに環状の弾性体から形成された弾性体部とを備え、前記密封装置において、前記弾性体部は、前記軸線に沿って延びる、前記軸に該軸が摺動可能に当接する環状のシールリップを有しており、前記シールリップは、密封対象物側に面する軸線周りに環状の面である密封側面と、該密封側面に内周側の縁において接続する、前記密封対象物側とは反対側の外部側に面する軸線周りに環状の面である外部側面とを有している、密封装置による密封対象物の密封方法であって、
    前記密封装置を前記貫通孔に嵌着させて前記シールリップを前記軸に当接させた際に、又は使用状態において前記取付対象内の潤滑剤が前記軸に当接した前記シールリップを押圧した際に、前記密封側面を前記軸線に直交する面に平行に延びるようにする、又は前記密封側面を前記軸線に直交する面よりも外部側に傾斜して延びるようにすることを特徴とする密封装置による密封方法。
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