JPWO2019225713A1 - 経編地 - Google Patents

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Abstract

弾性繊維を含むにも拘わらず暑熱環境下の着用に適した経編地を提供する。本発明に係る経編地は、セルロース繊維、合成繊維、及び弾性繊維を含み、該セルロース繊維を含有率10〜25重量%で含む経編地であって、該経編地のニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜50%であり、かつ、該ニードルループ面の平均表面粗さが10.0μm〜50.0μmであることを特徴とする。

Description

本発明は、経編地に関する。より詳しくは、本発明は、弾性繊維を含むにも拘わらず暑熱環境下の着用に適したセルロース繊維を含む経編地に関する。
肌着には着やすさ、運動を妨げない、といった観点からストレッチ性があることが望まれる。さらに、暑熱環境下において最適とされる肌着にはストレッチ性のみならず、通気性、吸湿性、接触冷感、放熱性といった諸物性が優れていることが求められている。しかしながら、一般に、通気性向上を狙うと表面が粗くなり接触冷感が低下する、接触冷感向上を狙って編目密度を増加させると生地が厚地となり放熱性が低下し、暑熱環境下に向かないものとなり、また、着脱に適した伸度が得られにくい等の問題がある。
暑熱環境下における着用に適した生地として、セルロース繊維を含む生地が挙げられる。しかしながら、セルロース繊維は強度が小さいため、セルロース繊維の重量混率増加は編地の強度低下をまねく。また、強度確保のためにセルロース繊維や相手糸の繊度を増大させると厚地化するため、暑熱環境下において着用するには不向きな編地となる。
以下の特許文献1には、暑熱環境下に優れるとして、セルロースの混率20重量%以上の生地が開示されている。しかしながら、セルロース繊維は伸度が低く、編地がへたり易く回復性が落ち易いため、着用による伸張時にツッパリなどの不快感を生じるおそれがある。また、着用に適した伸度を得るためにポリウレタン繊維を含有させるとの記載があるものの、伸度や回復率を得るための工夫については一切記載されていない。
また、以下の特許文献2には、暑熱環境下に適するとして、セルロース繊維を5〜25重量%含み、セルロース繊維を表面へ突出させることで表面凹凸を形成する編地が開示されている。該編地は表面の凹凸を大きくすることで発汗時のべたつき感低減による快適性向上を狙ったものであるが、冷感性能には優れておらず、暑熱環境下における着用には適していない。
他方、三枚筬を用いて編成した合成繊維、セルロース繊維、及び弾性繊維からなる編地においては、厚地となり接触冷感、放熱性が低下するため、暑熱環境下において着用する肌着としては適していない。また、セルロース繊維を筬へ全通ししている場合、重量混率が大きくなり易く目付増加と強度不足を招くおそれがある。そこで、セルロース繊維の混率を小さくするための工夫が行われているが、セルロース繊維のランナー長を小さい組織とすると着用に適した伸度が得られにくく、1 in 1 out等の糸抜きにて筬通しした場合には、表面に凹凸ができ、接触冷感が低下し、また、着心地を損ねるため、暑熱環境下における着用には適していない。
以下の特許文献3には、セルロース繊維を含有した暑熱環境下における着用に適した裁ち放し可能な合成繊維、セルロース繊維、弾性繊維からなる3枚筬の編地が開示されている。しかし、該編地は裁ち放し性に重点を置いた構造であるため、編地組織が限定されるほか、暑熱環境下における着用において重要である放熱性や通気性を高めるための工夫の記載はない。また、上述の通り通常3枚筬による編成では、厚地となり接触冷感、放熱性が低下するため、十分には暑熱環境下における着用に適した編地とはならない。
特開2014−139355号公報 国際公開第2012/049870号 国際公開第2018/066565号
上記した技術の現状に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、弾性繊維を含むにも拘わらず暑熱環境下の着用に適した経編地を提供することである。
本願発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討し実験を重ねた結果、以下の構成により課題を解決しうることを予想外に見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
[1]セルロース繊維、合成繊維、及び弾性繊維を含み、該セルロース繊維を含有率10〜25重量%で含む経編地であって、該経編地のニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜50%であり、かつ、該ニードルループ面の平均表面粗さが10.0μm〜50.0μmであることを特徴とする経編地。
[2]前記経編地のニードルループ面の最大熱移動量(Q−max)が120W/m・℃以上であり、かつ、放熱量(DHL)が9.0W/m・℃以上である、前記[1]に記載の経編地。
[3]前記経編地の80%伸長時の伸長力が経、緯方向共に800cN以下であり、且つ、伸長回復率が経、緯方向共に80%以上である、前記[1]又は[2]に記載の経編地。
[4]前記経編地のシンカーループ面の平均表面粗さが、10.0μm〜80.0μmであり、かつ、ニードルループ面の平均表面粗さ以上である、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の経編地。
[5]前記経編地において、前記セルロース繊維は、セルロース単一糸又はセルロース繊維複合糸の形態で、糸抜きの筬通しによって編成されている、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の経編地。
[6]第1筬に合成繊維が配置され、第2筬にセルロース繊維単一糸又はセルロース繊維複合糸が配置され、かつ、該セルロース繊維単一糸又はセルロース繊維複合糸が、1 in 2 out又は1 in 3 outの筬通しにより編成されている、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の経編地。
[7]前記経編地において、セルロース繊維を含有率10〜20重量%で含む、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の経編地。
[8]前記経編地のニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜40%である、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の経編地。
[9]前記経編地において、合成繊維とセルロース繊維のランナー長の比(合成繊維のランナー長/セルロース繊維のランナー長)が1.0〜1.3である、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の経編地。
本発明に係る経編地は、弾性繊維を含むにも拘わらず暑熱環境下における着用に優れた経編地である。
本発明における好ましい組織の1つであるデンビ編みの組織図である。 本発明における好ましい組織の1つであるコード編みの組織図である。 本発明における好ましい組織の1つであるアトラス編みの組織図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の経編地は、セルロース繊維、合成繊維、及び弾性繊維を含み、該セルロース繊維を含有率10〜25重量%で含む経編地であって、該経編地のニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜50%であり、かつ、該ニードルループ面の平均表面粗さが10.0μm〜50.0μmであることを特徴とする。
セルロース繊維とは、非弾性繊維であり、最大伸度100%より小さい繊維を指す。セルロース繊維としては、特に限定されず、例えば、レーヨン、キュプラ、竹繊維等の再生セルロース繊維、綿などの天然セルロース繊維の短繊維の糸が挙げられる。
セルロース繊維の太さとしては20〜90dtexの繊度が好ましく、この繊度範囲とすることで曲げ柔らかさに優れ、薄手で暑熱環境下における着用感に優れた生地となる。
セルロース繊維は、生糸、撚糸として単一糸の形態であることができ、また、以下に説明する合成繊維との複合糸の形態であってもよい。複合糸の作製方法は特に限定されず、インターレースによる複合や合撚による複合など、用途に合わせた複合方法を選択すればよい。合成繊維との複合糸の繊度としては20〜90dtexの繊度とすることが好ましく、これにより、曲げ柔らかさに優れ、薄手で暑熱環境下における着用感に優れた生地を得るとこができる。
本実施形態の経編地に含まれる合成繊維とは、非弾性繊維であり、最大伸度が100%より小さい繊維を指す。合成繊維としては、特に限定されず、ポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン等の合成繊維が挙げられ、これらのブライト糸、セミダル糸、フルダル糸等任意に選択でき、繊維の断面形状も丸型、楕円型、W型、繭型、中空糸等任意な断面形状であることができ、繊維の形態についても特に限定されず、原糸、仮撚等の捲縮糸であってもよい。
本実施形態の経編地は、セルロース繊維を10〜25重量%含むことを特徴とする。編地中におけるセルロース繊維の重量混率が10〜25重量%であることで、暑熱環境下に適した冷感性を備えつつ、セルロース繊維の重量混率増加による破裂強度や湿摩擦堅牢度といった消費物性の低下を抑制することができる。セルロースの重量混率は、好ましくは10〜20重量%、より好ましくは12〜20重量%である。
本実施形態の経編地は、ニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20〜50%であることを特徴とする。セルロースの重量混率が前述の10〜25重量%でありながら、セルロース繊維の表面占有率が20%〜50%であるということは、セルロース繊維が編地表面へ効率よく配置されて編成されていることを意味する。これにより、セルロース繊維混率増加による目付と厚みの増加を抑制しながらも、高い接触冷感と高い放熱性を両立し、暑熱環境下における着用に適した編地となる。
また、ニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜50%であることによって、湿摩擦堅牢度が高く、擦れといった繰り返し着用による製品の消耗を抑制することも可能となる。以上の効果は、ニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜40%であることで、より高いものとなり、30%〜40%であることで、さらに高いものとなる。
本実施形態の経編地は、ニードルループ面の平均表面粗さ(San)が10.0μm〜50.0μmであることを特徴とする。Sanが小さくなるほど、ニードルループ面の凹凸が小さくなることを意味する。ニードルループ面の凹凸を小さくすることで、接触冷感が向上するだけでなく、肌と触れる接触面積が大きくなり、肌からの吸熱量が大きくなるため、暑熱環境下における着用により適した生地となる。ニードルループ面の平均表面粗さ(San)は、好ましくは10μm〜40μmである。
本実施形態の経編地は、該経編地のニードルループ面の接触冷感値(以下、Q−maxともいう。)が120W/m・℃以上であることが好ましい。Q−maxが120W/m・℃以上であれば、着用時及び製品を手に取った瞬間の接触冷感が十分である。ニードルループ面のQ−maxは、好ましくは140W/m・℃以上である。
本実施形態の経編地は、該経編地のニードルループ面の放熱量(以下、DHL又はドライヒートロスともいう。)が9.0W/m・℃以上であることが好ましい。DHLが9.0W/m・℃以上であれば着用し続けても暑さを感じにくい編地となる。ニードルループ面のDHLは、好ましくは10.0W/m・℃以上である。
本実施形態の経編地は、シンカーループ面の平均表面粗さ(Sas)が10μm〜80μmであり、且つ、ニードルループ面の平均表面粗さ(San)以上であることが好ましい。シンカーループ面の平均表面粗さ(Sas)は、より好ましくは15μm〜50μmであり、ニードルループ面のSanとシンカーループ面におけるSasの比(Sas/San)は、好ましくは1.0〜1.5であり、より好ましくは1.1〜1.5である。Sas/Sanが1.0〜1.5であれば、ニードルループ面の高い接触冷感性を維持しながら、凹凸による表面積向上を達成し、より高い放熱性を有し、暑熱環境下における着用に適した編地となる。
本実施形態の経編地は、セルロース繊維又はセルロース繊維複合糸が糸抜きの筬通しによって編成されることで、より暑熱環境下における着用に適した編地となる。糸抜きの筬通しとは、筬につけられた導糸針へ、1本通し1本抜きといったように、糸を通さない導糸針を含む糸通し状態で編成することを指す。経編地の分野においては、糸抜きと同様の意味で針抜きという言葉も用いられる。本明細書中では、例えば、1本通し1本抜きであれば「1 in 1 out」、2本通し1本抜きであれば「2 in 1 out」」、1本通し3本抜きであれば「1 in 3 out」というように表記する。また、導糸針全てへ糸通しされることを「All in」と表記する。本実施形態においては、糸抜きの方法は特に限定されず、1 in 4 out、1 in 5 out、2 in 2 outといったように、用途や柄に合わせて適宜選択すればよい。
本実施形態の経編地においては、第1筬へ合成繊維を、第2筬へセルロース繊維又はその複合糸を配置することによって、ニードルループ面にフラットな編み目を形成し、かつ、一定の表面積を確保するため、十分に実感可能な接触冷感と湿摩擦堅牢度といった消費物性を両立することが容易になる。また、第2筬へセルロース繊維を配し、かつ、1 in 2 out又は1 in 3 outの状態にて編成することで、シンカーループ面に凹凸が形成されて表面積が向上し、外気との接触面積が大きくなり、ニードルループ面が肌より吸収した熱を、効率よく外気へ放熱する編地とすることが容易になり、また、編地中に隙間が形成されるので、高い通気性を維持することが容易となる。
本実施形態の経編地は、80%伸長時の伸長力が、経、緯方向共に90cN〜800cNであることが好ましく、100cN〜600cNであることがより好ましく、120cN〜400cNであることがさらに好ましい。編地経緯方向とも90cN〜800cNであれば、伸縮性のある肌着に求められる、小さな力でよく伸びるソフトストレッチと回復性の両立が容易となる。
本実施形態の経編地は、伸長回復率が経、緯方向共に80%以上であることが好ましい。伸長回復率80%以上であれば、着用や着用中の動作および洗濯等によって肌着の形態が損なわれることがなく、肌着としての使用に適した編地となる。本実施形態の編地の編成時、伸長回復率を向上させる観点から、第3筬の弾性繊維のランナー長は、整経時の糸伸張率0%とした際に350mm/480コース〜500mm/480コースの範囲であることが好ましく、400mm/480コース〜480mm/480コースであることがより好ましい。弾性繊維を可能な限り伸張した状態にて編成することで、編地の回復性を向上させることができるが、弾性繊維の過剰な伸張は伸長力が大きくなりすぎるため、着用に適した伸張力となるよう、合成繊維、セルロース繊維、弾性繊維の繊度や組織に合わせて、編成時の弾性繊維の張力を適宜選択することが好ましい。
本実施形態における経編地に含まれる弾性繊維とは、合成繊維とは異なるものであり、最大伸度100%以上の繊維を指す。弾性繊維のポリマーや紡糸方法には特に限定されず、ポリウレタン系、ポリエーテルエステル系の弾性繊維を使用することができ、例えば、ポリウレタン系弾性繊維では、乾式紡糸又は溶融紡糸したものが使用できる。弾性繊維は、染色加工時のプレセット工程の通常処理温度である180℃近辺で伸縮性を損なわないことが好ましい。また、弾性繊維が特殊ポリマーや粉体を含有することにより、高セット性、消臭性、抗菌性の機能性を有する弾性繊維も使用可能である。弾性繊維の繊度は10〜80dtexであることが好ましく、編地製造の容易さの観点からは15〜60dtexであることがより好ましい。
本実施形態に使用する弾性繊維は無機物を含有することができ、含有した無機物の性能を加味した編地とすることができる。
本実施形態の経編地においては、第1筬の合成繊維と第2筬のセルロース繊維の繊維度差を20dtex以下とし、第1筬の合成繊維と第2筬のセルロース繊維のランナー長の比(第1筬の合成繊維ランナー長/第2筬のセルロース繊維のランナー長)を1.0〜1.3の範囲とすることが好ましく、1.0〜1.2の範囲とすることがより好ましい。通常、2枚以上の筬にて経編地を編成する場合、1 in 2 outや1 in 3 outにて筬通しされている糸がループを形成する部位では、ループ全体の繊度が大きくなる。そのため、大きさの異なるループが編地中に混在することで凹凸が形成され、表面の平滑性を保つことは、一般的に困難であるが、本実施形態の経編地では、第1筬の合成繊維ランナー長と第2筬のセルロース繊維のランナー長の比を1.0〜1.3とすることで、セルロース繊維のループがニードルループ面へ大きく突出することを抑制し、厚み軽減と表面平滑性向上による接触冷感の増大を達成している。
本実施形態の経編地では、実感可能な接触冷感と着脱容易な伸度を得るという観点から、編目密度は90コース/インチ〜130コース/インチ(2.54cm)が好ましく、100コース/インチ〜120コース/インチがより好ましい。編目密度が130コース/インチ以下であると、着用に十分な伸度が得られやすく、厚地とならないため、暑熱環境下における着用に適した編地となる。他方、90コース/インチ以上であれば、十分な接触冷感が得られる。
本実施形態の経編地の目付は、110g/m〜190g/mであることが好ましく、120g/m〜180g/mがより好ましい。目付が190g/mであると、生地が厚くなりすぎることがないため、蒸れにくくなり、放熱性も向上し、暑熱環境下における着用に適した編地となる。他方、目付が110g/mであれば、破裂強度が向上し、実着用上の問題がない編地となる。
本実施形態の経編地の厚みは、0.40mm〜0.70mmであることが好ましく、0.40mm〜0.60mmであることがより好ましい。厚みが0.40mm以上であると、着用時の透けや強度がなく、他方、0.70mm以下であれば、目付が大きくなりすぎることがなく、また、肌と生地の間に空気層を含みにくく、十分な放熱性が得られる。
本実施形態の経編地では、第1筬、第2筬、第3筬の組織は特に限定されず、コード、デンビ、アトラス等の組織であることができる。しかしながら、第1筬の組織を2針振り以上の組織とした場合、目付が大きくなり厚地となり、暑熱環境下の着用に不適であるため、第1筬の組織としてはデンビや1針振りのアトラス組織が好ましい。
本実施形態の経編地は、トリコット、ラッセルの経編機により編成可能であり、これらのシングル経編機によって編成することができる。編機のゲージについては任意に選択可能であるが、24〜36ゲージ程度の編機の使用が好ましく、ゲージが粗いと編地の審美性が良くなく、編機のゲージが36よりハイゲージとなると、編目が小さくなるため編地密度が増加し、伸縮性が不良となるため、伸長状態で着用する衣料への使用は不適な編地となるため、28〜36ゲージの経編機の使用がより好ましい。
本実施形態の経編地は、染色加工されていてもよい。染色仕上げ方法としては、通常の染色仕上工程が使用でき、使用する繊維素材に応じた染色条件とし、使用する染色機も液流染色機、ウインス染色機、パドル染色機などの任意の使用が可能である。また、吸水性や柔軟性を向上させる加工剤を使用することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。無論、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは無い。
以下、実施例等で用いた特性値の測定法を示す。尚、測定に用いる編地は、衣料から切り出された編地であるが、本発明は衣料となっていない編地をも包含する。
(1)編地を構成する各繊維の重量混率(セルロース混率)
編地上に100ウェル分ヨコ方向に切り込みを入れ、編組織を構成する糸種・本数を編地からほどき、各々重量を測定する。それらすべての糸重量に対して、各々の糸重量の比率を算出する。
(2)セルロース繊維の表面占有率(セルロース表面露出率)
編地を反応染色(濃色系の反応染料1%owf、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、浴比1:40、60℃×30分)し、セルロース系繊維と他糸とを色で識別できるようにし、染色する前の密度になるように熱セットする。無伸長状態の編地をしわが無いよう測定台へ配置し、(株)キーエンス社製デジタルマイクロスコープVR−3000にて任意の倍率にて撮影し、3Dデータを取得する。3Dデータを取得する際の深さは検出可能深さ全域とする。(株)キーエンス社製解析アプリケーションVR−H1Aにて、3Dデータを開き、染色されたセルロース繊維の範囲を指定し、セルロース繊維の表面積を算出する。また、全体の表面積は3Dデータ全域を解析領域とする事で算出する。以上のようにして得られたセルロース繊維の表面積と全体の表面積より、以下の式:
セルロース繊維の表面占有率(%)=セルロース繊維の表面積/全体の表面積×100
によりセルロース繊維の表面占有率を算出し、算出した値の小数点第二位を四捨五入した値を求める。
編地が染色されている場合には、セルロース繊維を脱色した後、脱色する前の密度になるように熱セットし直して測定する。
(3)平均表面粗さSas及びSan
無伸張状態の編地を、しわが無いよう測定台へ配置し、(株)キーエンス社製デジタルマイクロスコープVR−3000にて任意の倍率にて撮影し、計測モードにて、編地表面の3Dデータを撮影する。(株)キーエンス社製解析アプリケーションVR−H1Aにて、3Dデータから表面粗さ(算術平均高さ=Sa)を解析する。この時、3Dデータを解析する表面領域は撮影領域とする。3Dデータを解析する深さ領域は検出可能深さ全域とする。
(4)厚み(mm)
PEACOCK社製編地用厚み計にて、編地の任意の位置3か所を測定し、3か所の平均値を算出する。
(5)ランナー長及びランナー長比
編地中の合成繊維、セルロース繊維、弾性繊維をそれぞれ同じコースの長さで抜き出した。合成繊維、セルロース繊維については、それぞれ抜き出した糸に0.1gの荷重をかけた状態の長さをランナー長とした。また、弾性繊維については、抜き出した弾性繊維に荷重をかけず、弾性繊維が自重で直線になった状態の長さをランナー長とした。
ランナー長比は、上記の方法で測定された合成繊維のランナー長をセルロース繊維のランナー長で除し、小数点第二位を四捨五入して算出する。
(6)最大熱移動量(Q−max)
8cm×8cmにカットした編地を、20℃×65%環境下において調湿し、カトーテック社製KES−F7−IIを用い、環境温度+10℃に温められた該装置の熱板を編地の測定面に置き測定し、以下の式:
最大熱移動量(W/m・℃)=測定値(W/cm・10℃)×(10000/10)
により、1℃の温度差における生地面積1mあたりの最大熱移動量(W/m・℃)を測定する。
(7)放熱量(DHL)
15cm×15cmにカットした編地を20℃×65%環境下において調湿し、カトーテック社製KES−F7−IIを用い、保温性測定のドライコンタクト法にて熱板温度30℃、風量0.3m/秒で測定し、以下の式:
放熱量(W/m・℃)=測定値(W/100cm・10℃)×(100/10)
により、1℃の温度差における生地面積1mあたりの放熱量を算出する。この時、熱板と編地の測定面が向き合うように編地をセットする。
(8)80%伸長時の伸長力
巾2.5cm×長さ15cmにカットした編地を、引張試験機を使用し、2.5cm巾で編地両端を把持する。このとき、把持部と把持部の間隔が10cmとなるように把持し、引張速度300mm/分で伸長・回復を3回繰り返し、伸長率80%までの往路応力、復路応力を測定して伸長回復曲線を描き、伸長1回目における伸長率80%時の応力を伸長力とした。
(9)伸張回復率測定
(8)で描いた伸長回復曲線より、3回伸長回復後の残留伸び(%)を読み取り、以下の式:
伸長回復率(%)={(80−残留伸び)÷80}×100
により算出する。
(10)暑熱環境下の着用感
実施例、比較例により得られた編地で上半身用の半袖インナーを縫製し、モニターに着用してもらい、前記半袖インナーの上からワイシャツとスラックスを着用する。真夏の暑熱環境下における通勤を想定し、30℃60%RH環境下で、着用後5分間椅子に座って静止した後、トレッドミルを使用し、5km/hの速度で5分間歩行した際の着用感を、[項目1:着脱性]と[項目2:着用直後の快適性]、[項目3:着用中の快適性]の3項目について、それぞれ、以下評価基準のもと5点満点で主観評価した。
[項目1:着脱性]
5点:着用しやすく、歩行中も締め付け感を感じない。ストレッチ性があるため、汗をかいた後の生地でも脱ぎやすく、運動時もずれにくく快適である。
4点:着用しやすく、歩行中も締め付け感を感じない。
3点:着用は問題ないが、歩行中に軽い締め付けを感じるため動きにくい。
2点:生地伸度が低く、着用しにくい。着用中にやや締め付けられる。
1点:生地伸度が低く、着用しにくい。着用中に締め付けられ、運動を続けることが困難である。
[項目2:着用直後の快適性]
5点:着用した直後に冷たいと感じ、編地表面が滑らかであり、着用して心地よい。
4点:着用した直後に冷たいと感じる。
3点:着用した直後に弱い冷たさを感じる。
2点:着用した直後に冷たさ感じない。
1点:着用した直後に冷感を感じず、編地表面が粗く着用直後からチクチクして不快である。
[項目3:着用中の快適性]
5点:インナー内に熱がこもらず、運動中に汗ばんでも蒸れにくい。また、運動時に肌とインナーが擦れることが無く、着用していて快適である。
4点:インナー内に熱がこもらず、運動中に汗ばんでも蒸れにくい。
3点:インナー内に熱がこもりやすい。
2点:インナー内に熱がこもりやすい。運動開始直後から蒸れて不快である。
1点:インナー内に熱がこもり、蒸れやすく非常に不快である。また、運動時に肌とインナーが擦れる為、着用中に痛みを感じる。
10名のモニターによって試験を実施し、各項目の平均点を評価結果とした。平均値は小数点第二位以下を四捨五入し、小数点第一位まで求めた。各項目において、平均点4.0以上は着用感に優れると判断した。尚、暑熱環境下においては、着用中の快適性が特に重要であり、着脱性及び着用直後の快適性も重要であるが、より優先して達成されるべきものである。
[実施例1]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表1では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表1では「Cu」と表記)44 dtex/24フィラメントを1 in 2 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表1では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表1に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
[実施例2]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表1では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表1では「Cu」と表記)44 dtex/24フィラメントを1 in 2 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表1では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は62コース/インチとした。以下の表1に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
[実施例3]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表1では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表1では「Cu」と表記)44 dtex/24フィラメントを1 in 3 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表1では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表1に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
[実施例4]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表1では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表1では「Cu」と表記)44 dtex/24フィラメントを1 in 3 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表1では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表1に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
[実施例5]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表1では「Ny」と表記)33 dtex/26フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表1では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 4 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表1では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表1に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
[実施例6]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表1では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表1では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 1 outとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表1では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表1に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
[実施例7]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表1では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33 dtex/24フィラメントとナイロン22 dtex/20フィラメントの複合繊維55 dtexを1 in 1 outとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表1では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は55コース/インチとした。以下の表1に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表1に示す。
[実施例8]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表2では「Ny」と表記)22 dtex/20フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表2では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 2 outとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表2では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。以下の表2に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表2に示す。
[実施例9]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表2では「Ny」と表記)56 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表2では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 3 outとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表2では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表2に示す編み組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表2に示す。
[実施例10]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表2では「Ny」と表記)22 dtex/20フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表2では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 2 outとして通し、バック筬に弾性繊維22 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表2では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は65コース/インチとした。以下の表2に示す編組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表2に示す。
[実施例11]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表2では「Ny」と表記)22 dtex/20フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表2では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントをAll inとして通し、バック筬に弾性繊維22 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表2では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は68コース/インチとした。以下の表2に示す編組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表2に示す。
[比較例1]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表2では「Ny」と表記)33 dtex/26フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表2では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントをAll inとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表2では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表2に示す編組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表2に示す。
[比較例2]
36ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表2では「Ny」と表記)33 dtex/26フィラメントを2 in 2 outとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表2では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを2 in 2 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表2では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は62コース/インチとした。以下の表2に示す編組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表2に示す。
[比較例3]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表3では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントを1 in 1 outとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表3では「Cu」と表記)44 dtex/24フィラメントを1 in 1 outとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表3では「Pu」と表記」)を8 in 8 out にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表3に示す編組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表3に示す。
[比較例4]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にエステル(表3では「Es」と表記)84 dtex/56フィラメントを1 in 1 outとして通し、ミドル筬にアクリル短繊維80/1を1 in 1 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表3では「Pu」と表記」)を1 in 1 out にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は50コース/インチとした。以下の表3に示す組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、185℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表3に示す。
[比較例5]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表3では「Ny」と表記)44 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表3では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 1 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表3では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表3に示す組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表3に示す。
[比較例6]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表3では「Ny」と表記)33 dtex/26フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表3では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 4 outとして通し、バック筬に弾性繊維33 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表3では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表3に示す組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表3に示す。
[比較例7]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表3では「Ny」と表記)56 dtex/34フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表3では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントを1 in 4 outとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表3では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表3に示す組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表3に示す。
[比較例8]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表3では「Ny」と表記)33 dtex/24フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表3では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントをAll inとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表3では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表3に示す組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表3に示す。
[比較例9]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン(表3では「Ny」と表記)33 dtex/24フィラメントをAll inとして通し、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)(表3では「Cu」と表記)33 dtex/24フィラメントをAll inとして通し、バック筬に弾性繊維44 dtex(商標名ロイカ CR:旭化成(株)製)(表3では「Pu」と表記」)をAll in にて通して編成した。
編成時の機上コース設定は60コース/インチとした。以下の表3に示す組織にて編成を行った。
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行った。染色後に柔軟剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い、経編地とし評価を行った。評価結果を以下の表3に示す。
Figure 2019225713
Figure 2019225713
Figure 2019225713
本発明の経編地は、暑熱環境下にて着用が想定されるインナーやスポーツウェア等の衣料に縫製することにより、暑熱環境下においても発汗によるべたつきや蒸れ感を感じず、高伸縮性に由来する運動追随性と優れた着脱性を有する衣料とすることができる。

Claims (9)

  1. セルロース繊維、合成繊維、及び弾性繊維を含み、該セルロース繊維を含有率10〜25重量%で含む経編地であって、該経編地のニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜50%であり、かつ、該ニードルループ面の平均表面粗さが10.0μm〜50.0μmであることを特徴とする経編地。
  2. 前記経編地のニードルループ面の最大熱移動量(Q−max)が120W/m・℃以上であり、かつ、放熱量(DHL)が9.0W/m・℃以上である、請求項1に記載の経編地。
  3. 前記経編地の80%伸長時の伸長力が経、緯方向共に800cN以下であり、且つ、伸長回復率が経、緯方向共に80%以上である、請求項1又は2に記載の経編地。
  4. 前記経編地のシンカーループ面の平均表面粗さが、10.0μm〜80.0μmであり、かつ、ニードルループ面の平均表面粗さ以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の経編地。
  5. 前記経編地において、前記セルロース繊維は、セルロース単一糸又はセルロース繊維複合糸の形態で、糸抜きの筬通しによって編成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の経編地。
  6. 第1筬に合成繊維が配置され、第2筬にセルロース繊維単一糸又はセルロース繊維複合糸が配置され、かつ、該セルロース繊維単一糸又はセルロース繊維複合糸が、1 in 2 out又は1 in 3 outの筬通しにより編成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の経編地。
  7. 前記経編地において、セルロース繊維を含有率10〜20重量%で含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の経編地。
  8. 前記経編地のニードルループ面のセルロース繊維の表面占有率が20%〜40%である、請求項1〜7のいずれかに記載の経編地。
  9. 前記経編地において、合成繊維とセルロース繊維のランナー長の比(合成繊維のランナー長/セルロース繊維のランナー長)が1.0〜1.3である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の経編地。
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