JPWO2019188624A1 - ヘアオイル - Google Patents

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Abstract

毛髪に適用することにより、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を付与することができるヘアオイルであって、手に取ったときにタレ落ちにくく、展延性に優れたヘアオイルを提供することにある。本発明は、増粘剤(A)と油剤(B)とを含有するヘアオイルであって、増粘剤(A)として下記式(1)で表される化合物を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して0.5〜30.0重量%含み、且つ油剤(B)を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して70.0〜99.5重量%含む、ヘアオイルを提供する。【化1】

Description

本発明は、増粘剤と油剤とを含有するヘアオイルに関する。本願は、2018年3月30日に日本に出願した、特願2018−069676号の優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ヘアオイルは、毛髪に油分を補い、しなやかさ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を与えることを目的として使用される毛髪用化粧料の一種である。ヘアオイルとしては、従来、ツバキ油やオリーブ油等の植物油、流動パラフィン等の鉱物油、高級脂肪酸、シリコーン油等が用いられてきた(特許文献1、2、非特許文献1参照)。
しかし、上記油剤は常温では粘性が低く、手に取ったときに指の間からタレ落ち易いことが問題であった。この問題を解決する方法として増粘剤を添加して上記油剤を適度に増粘することが考えられる。しかし、油剤を従来の増粘剤(例えば、特許文献3に記載のポリスチレン−水素化ポリイソプレンブロックコポリマー)で増粘して得られる油組成物は伸び広がりにくく毛髪に薄く均一に塗布することは困難であった。その他、特許文献4には、親水性又は親油性化合物のゲル化剤(増粘剤)として、1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)が記載されている。
特開昭63−183517号公報 特開平1−175923号公報 特開平8−59765号公報 特開2009−155592号公報
光井武夫著「新化粧品学」(第1版;1993年1月12日 南山堂発行)436〜439頁
しかし、1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)は油剤に溶解し難く、これを油剤の増粘剤として使用することは困難であることがわかった。つまり、従来の公知の増粘剤(ゲル化剤)では、油剤とともにヘアオイルに使用することは困難であることがわかった。
従って、本発明の目的は、毛髪に適用することにより、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を付与することができるヘアオイルであって、手に取ったときにタレ落ちにくく、展延性に優れたヘアオイルを提供することにある。本発明の他の目的は、毛髪に適用することにより、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を付与することができるヘアオイルであって、透明で美観に優れ、手に取ったときにタレ落ちにくく、展延性に優れたヘアオイルを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定の構造を有する化合物は油剤を任意の粘度にまで増粘し、その粘度を安定的に維持することができること、この化合物によって油剤を増粘して得られる油組成物を含むヘアオイルは適度な粘度を安定的に有するため手に取ったときに指の間等からタレ落ちにくく、且つ展延性に優れ、毛髪に適用することにより、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を付与することができることを見いだした。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち本発明は、増粘剤(A)と油剤(B)とを含有するヘアオイルであって、増粘剤(A)として下記式(1)
Figure 2019188624
(式中、Rは炭素数10〜25の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基、R,Rは同一又は異なって、炭素数2,4,6,若しくは8の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6の2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜8の2価の脂肪族炭化水素基を示し、R,Rは同一又は異なって、炭素数1〜3の1価の脂肪族炭化水素基、又はヒドロキシアルキルエーテル基を示す。L〜Lはアミド結合を示し、LとLが−CONH−である場合、Lは−NHCO−であり、LとLが−NHCO−である場合、Lは−CONH−である。)
で表される化合物を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して0.5〜30.0重量%含み、且つ油剤(B)を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して70.0〜99.5重量%含む、ヘアオイルを提供する。
本発明のヘアオイルは、油剤(B)が、極性油又は非極性油であることが好ましい。
本発明のヘアオイルは、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和が、ヘアオイル全量に対して10.0重量%以上であることが好ましい。
本発明のヘアオイルは、温度25℃、せん断速度10(1/s)における粘度が、0.1〜10Pa・sであることが好ましい。
本発明のヘアオイルは、油剤の増粘剤として上記式(1)で表される化合物を使用するため適度な粘性を有し、その粘性を安定的に保持することができる。そのため、本発明のヘアオイルは、手に取ったときにタレ落ちにくく、且つ展延性に優れる。すなわち、使用性に優れる。また、本発明のヘアオイルは、透明性を有し、美観に優れる。そして、本発明のヘアオイルを毛髪に適用すると、毛髪にしなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感などを付与することができる。
<ヘアオイル>
本発明のヘアオイル(毛髪化粧料)は、増粘剤(A)と油剤(B)とを含有する。本発明のヘアオイルにおいて、増粘剤(A)と油剤(B)との混合物を「油組成物」と称する場合がある。この油組成物は、増粘剤(A)と油剤(B)との混合物であって、特に油剤が増粘剤によって増粘され安定化(ゲル化)した形態を意味する。本発明のヘアオイルにおいて、油組成物の組み合わせは、増粘剤(A)と油剤(B)が相溶する組み合わせであればよく、その組み合わせは特に制限されない。本発明のヘアオイルは、増粘剤(A)、及び油剤(B)以外の後述する他の成分を有してもよい。本発明のヘアオイル(毛髪化粧料)は、例えばシャンプーやリンスの後に、洗い流さないトリ−トメント若しくはコンディショナーとして使用するものであり、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、ツヤ感等を与える目的で髪に塗布するものある。
[増粘剤(A)]
本発明のヘアオイルにおける増粘剤(A)は、下記式(1)で表される化合物(以下、「化合物(1)」と称する場合がある)を含む。特に、本発明のヘアオイルでは、化合物(1)を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和(例えば、油組成物全量)に対して、0.5〜30.0重量%含む。尚、本発明のヘアオイルにおける「増粘剤」とは、粘性を付与する増粘剤のみならず、ゲル化するゲル化剤、及び組成物の成分を均一に安定化する安定剤を含む概念である。増粘剤(A)としては、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
Figure 2019188624
(式中、Rは炭素数10〜25の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基、R,Rは同一又は異なって、炭素数2,4,6,若しくは8の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6の2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜8の2価の脂肪族炭化水素基を示し、R,Rは同一又は異なって、炭素数1〜3の1価の脂肪族炭化水素基、又はヒドロキシアルキルエーテル基を示す。L〜Lはアミド結合を示し、LとLが−CONH−である場合、Lは−NHCO−であり、LとLが−NHCO−である場合、Lは−CONH−である。)
の炭素数10〜25の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基としては、例えば、デシル基、ラウリル基、ミリスチル基、ペンタデシル基、ステアリル基、パルミチル基、ノナデシル基、エイコシル基、ベヘニル基等の直鎖状アルキル基;デセニル基、ペンタデセニル基、オレイル基、エイコセニル基等の直鎖状アルケニル基、ペンタデシニル基、オクタデシニル基、ノナデシニル基等の直鎖状アルキニル基が挙げられる。
としては、なかでも、流動性有機物質(例えば、本発明における油剤(B))の増粘効果に優れる点で、炭素数14〜25の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基(とりわけ好ましくは、炭素数14〜25のアルキル基)が好ましく、特に好ましくは炭素数18〜21の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基(とりわけ好ましくは、炭素数18〜21のアルキル基)である。
,Rにおける炭素数2,4,6,若しくは8の2価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、エチレン基、n−ブチレン基、n−ヘキシレン基、n−オクチレン基が挙げられる。
,Rにおける炭素数6の2価の脂環式炭化水素基としては、例えば、1,4−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシレン基、1,2−シクロヘキシレン基が挙げられる。
,Rにおける2価の芳香族炭化水素基としては、例えば、1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,2−フェニレン基等の炭素数6〜10のアリーレン基が挙げられる。
,Rとしては、なかでも、流動性有機物質の増粘効果に優れる点で、炭素数2、4、6の2価の脂肪族炭化水素基(とりわけ好ましくは、直鎖状アルキレン基)が好ましく、特に好ましくは炭素数2、4の2価の脂肪族炭化水素基(とりわけ好ましくは、直鎖状アルキレン基)、最も好ましくは炭素数2の2価の脂肪族炭化水素基(とりわけ好ましくは、直鎖状アルキレン基)である。
は炭素数1〜8の2価の脂肪族炭化水素基を示し、なかでも、流動性有機物質の増粘効果に優れる点で、直鎖状又は分岐鎖状アルキレン基が好ましく、特に好ましくは直鎖状アルキレン基である。
また、Rは炭素数1〜8の2価の脂肪族炭化水素基を示し、なかでも、流動性有機物質の増粘効果に優れる点で、より好ましくは炭素数1〜7の2価の脂肪族炭化水素基、特に好ましくは炭素数3〜7の2価の脂肪族炭化水素基、最も好ましくは炭素数3〜6の2価の脂肪族炭化水素基、とりわけ好ましくは炭素数3〜5の2価の脂肪族炭化水素基である。
従って、Rとしては、炭素数1〜8の直鎖状又は分岐鎖状アルキレン基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜7の直鎖状アルキレン基、特に好ましくは炭素数3〜7の直鎖状アルキレン基、最も好ましくは炭素数3〜6の直鎖状アルキレン基、とりわけ好ましくは炭素数3〜5の直鎖状アルキレン基である。
,Rにおける炭素数1〜3の1価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の炭素数1〜3の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基;ビニル基、1−メチルビニル基、2−プロペニル基等の炭素数2〜3の直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基;エチニル基、プロピニル基等の炭素数2〜3の直鎖状又は分岐鎖状アルキニル基等が挙げられる。
,Rにおけるヒドロキシアルキルエーテル基としては、例えば、2−ヒドロキシエトキシ基、2−ヒドロキシプロポキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の、モノ又はジヒドロキシC1−3アルキルエーテル基が挙げられる。
,Rとしては、なかでも、同一又は異なって、炭素数1〜3の1価の脂肪族炭化水素基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜3の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、特に好ましくは炭素数1〜3の直鎖状アルキル基、とりわけ好ましくはメチル基である。
化合物(1)としては、なかでも、下記式(1-1)〜(1-9)で表される化合物が、流動性有機物質の溶解性に優れる点で好ましい。また化合物(1)は、流動性有機物質に、増粘安定化することができる点でも好ましい。また前記流動性有機物質が透明の場合は、その透明性を維持することができる。
Figure 2019188624
下記式(2)で表される化合物(以下、「化合物(2)」と称する場合がある)は、上記式(1)で表される化合物の前駆体として有用である。化合物(1)は、例えば、化合物(2)を酸化することにより製造することができる。
Figure 2019188624
上記式(2)中のR〜R、L〜Lは、上記式(1)で表される化合物におけるものと同じである。
化合物(2)としては、なかでも、下記式(2-1)〜(2-9)で表される化合物が好ましい。
Figure 2019188624
上記化合物(2)は、下記式(3)で表される化合物(以後、「化合物(3)」と称する場合がある)と、下記式(4)で表される化合物(以後、「化合物(4)」と称する場合がある)を反応させて、若しくは下記式(3’)で表される化合物(以後、「化合物(3’)」と称する場合がある)と、下記式(4’)で表される化合物(以後、「化合物(4’)」と称する場合がある)を反応させることで製造することができる。尚、下記式中のR〜R、L〜Lは上記式(1)で表される化合物におけるものと同じである。Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。式(3)において、ORはLを構成する水素原子と脱水縮合又は脱アルコール縮合して、環を形成していてもよい。
Figure 2019188624
上記式(3)、(4’)中のRにおける炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
ORがLを構成する水素原子と脱水縮合又は脱アルコール縮合して、形成する環としては、例えば、ピロリジン−2,5−ジオン環、ピペリジン−2,6−ジオン環が挙げられる。
化合物(4)の使用量は、化合物(3)1molに対して1mol以上であれば良く、過剰量使用することもできる。
化合物(4’)の使用量は、化合物(3’)1molに対して1mol以上であれば良く、過剰量使用することもできる。
化合物(3)と化合物(4)、若しくは化合物(3’)と化合物(4’)の反応は、例えば100〜120℃の温度で10〜20時間撹拌することにより行うことができる。
反応雰囲気としては反応を阻害しない限り特に限定されず、例えば、空気雰囲気、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の何れであってもよい。また、反応はバッチ式、セミバッチ式、連続式等の何れの方法でも行うことができる。
反応終了後、得られた反応生成物は、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、吸着、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
化合物(1)は、上記方法で化合物(2)を得、得られた化合物(2)を酸化することにより製造することができる。
化合物(1)を得るために化合物(2)を酸化する際に使用する酸化剤としては、例えば、過酸化水素を使用することができる。過酸化水素としては、純粋な過酸化水素を用いてもよいが、取扱性の点から、通常、適当な溶媒(例えば、水)に希釈した形態(例えば、5〜70重量%過酸化水素水)で用いられる。過酸化水素の使用量は、化合物(2)1モルに対して、例えば0.1〜10モル程度である。
酸化反応は、例えば30〜70℃の温度で10〜20時間撹拌することにより行うことができる。
上記酸化反応は、溶媒の存在下又は無溶媒下で行われる。溶媒の存在下で反応を行う場合、前記溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン、1,2−ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の炭化水素系溶媒;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
反応終了後、得られた反応生成物は、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、吸着、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
上記反応の原料となる化合物(3)として、例えば下記式(3-1)で表される化合物は、例えば、下記方法で製造することができる。尚、下記式中のR、R、R、及びRは上記式(1)、(3)及び(4’)で表される化合物におけるものと同じである。また、式(3a)中のRと式(3d)中のRは同一であってもよく、異なっていてもよい。さらに、式(3d)で表される化合物は、当該式中の2つのCOORが脱水縮合して酸無水物を形成していてもよい。
Figure 2019188624
また、上記反応の原料となる化合物(3’)は、例えば、下記方法で製造することができる。尚、下記式中のR、R、R、及びRは上記式(1)で表される化合物におけるものと同じである。また、式(3b’)で表される化合物は、当該式中の2つのCOORが脱水縮合して酸無水物を形成していてもよい。
Figure 2019188624
[1]の工程は、式(3a)で表される化合物と式(3b)で表される化合物を反応させて、式(3c)で表される化合物を得る工程である。式(3b)で表される化合物の使用量は、式(3a)で表される化合物1molに対して1mol以上であれば良く、過剰量使用することもできる。この反応の反応温度は、例えば80〜150℃であり、反応時間は、例えば1〜24時間程度である。
[2]の工程は、式(3c)で表される化合物と式(3d)で表される化合物を反応させて、式(3-1)で表される化合物を得る工程である。式(3d)で表される化合物の使用量は、式(3c)で表される化合物1molに対して1mol以上であれば良く、例えば1〜3molである。この反応の反応温度は、例えば80〜150℃であり、反応時間は、例えば0.5〜10時間程度である。この反応が進行すると、水が生成する。そのため、脱水剤(例えば、無水酢酸)を使用して水を除去しつつ反応を行うことが、反応の進行を促進する上で好ましい。
[2]の反応は、溶媒の存在下で反応を行うことが好ましい。溶媒としては、例えば、ペンタフルオロフェノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、o−ジクロロベンゼン等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用することもできるし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
また、[2]の反応は、必要に応じてトリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の塩基の存在下で行うことができる。
[3]の工程は、式(3a’)で表される化合物と式(3b’)で表される化合物を反応させて、式(3c’)で表される化合物を得る工程である。[3]の反応は、上記[2]の反応に準じた条件で行うことができる。
[4]の工程は、式(3c’)で表される化合物と式(3d’)で表される化合物を反応させて、式(3’-1)で表される化合物を得る工程である。[4]の反応は、上記[1]の反応に準じた条件で行うことができる。
各工程の反応終了後、得られた反応生成物は、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、吸着、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
[油剤(B)]
本発明のヘアオイルにおける油剤(B)としては、毛髪に塗布することにより、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、ツヤ感等を付与できる油剤であれば特に制限無く使用することができる。油剤(B)としては、極性油および非極性油が挙げられる。油剤(B)としては、ヘアオイルの目的などに応じて、例えば、下記に挙げる化合物(油)を用いることができる。油剤(B)は、常温(23℃)において、液状やペースト状の油を使用することが好ましいが、固体状の油であっても、液状のヘアオイルを調製できる範囲内であれば使用することができる。特に、本発明のヘアオイルでは、油剤(B)を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和(例えば、油組成物全量)に対して、70.0〜99.5重量%含む。油剤(B)としては、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。尚、油剤(B)には増粘剤(A)は含まれないものとする。
極性油としては、例えば、オリーブ油、オレンジ油等の油脂類(果実油、天然油)、ラノリン等のロウ類、エステル類[ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オクタン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン等の炭素数8以上(好ましくは、炭素数8〜25)の脂肪酸とアルコールとのエステル]、高級脂肪酸類[ラウリン酸、オレイン酸等の炭素数12以上(好ましくは、炭素数12〜25)の脂肪酸]、常温で固体の高級アルコール類[セタノール等の炭素数12以上(好ましくは、炭素数12〜25)のアルコール]を挙げることができる。非極性油としては、スクワラン、ワセリン、炭化水素油(イソドデカン、(流動)パラフィン等)、鎖状又は環状のシリコーン油を挙げることができる。
油剤(B)としては、極性油又は非極性油であってもよく、極性油及び非極性油からなる群より選ばれる1以上であってもよい。なかでも、イソドデカン、(流動)パラフィン、及びオクタン酸セチルからなる群から選ばれる1以上を用いることが好ましく、油剤(B)に占める、これらの含有量(合計)は、例えば30重量%以上(好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上)である。
上記以外にも油剤(B)として、アルガンオイル、クプアスオイル、クラリーセージオイル、ティーツリーオイル、ベルガモットオイル、ホホバオイル、ラベンダーオイル、ローズマリーオイル、シアオイル、馬油などの天然油を用いてもよい。
本発明のヘアオイルは、増粘剤(A)と油剤(B)以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、通常のヘアオイルに用いられる他の成分を1種又は2種以上含有していてもよい。前記他の成分としては、水性成分、非水性成分の何れであってもよいが、好ましくは非水性成分である。前記他の成分としては、例えば、油剤(B)以外の油性成分、界面活性剤、多価アルコール、キレート化剤、抗菌剤、酸化防止剤、増粘剤(A)以外の粘度調整剤、収れん剤、抗フケ剤、育毛剤、紫外線吸収剤、着色剤(染料や顔料等の色素)、香料、美容成分(ビタミン等)、エアゾール噴射剤を挙げることができる。
本発明のヘアオイルにおける増粘剤(A)において、化合物(1)[式(1)で表される化合物]の含有量は、ヘアオイル全量に対して、例えば0.1〜10.0重量%である。下限は好ましくは0.5重量%、特に好ましくは1.0重量%である。また、上限は、好ましくは7.0重量%、特に好ましくは5.0重量%である。化合物(1)の含有量が前記範囲であると、ヘアオイルの粘度を安定的に保持することができる。
本発明のヘアオイルにおいて、増粘剤(A)の含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、ヘアオイル全量の0.1〜10.0重量%である。下限は好ましくは0.5重量%、特に好ましくは1.0重量%である。また、上限は、好ましくは7.0重量%、特に好ましくは5.0重量%である。増粘剤(A)の含有量が前記範囲であると、ヘアオイルの粘度を安定的に保持することができる。
本発明のヘアオイルにおける化合物(1)の含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、増粘剤(A)と油剤(B)含有量の和に対して0.5〜30.0重量%であり、前記範囲の下限は好ましくは1.0重量%である。また、前記範囲の上限は、好ましくは20.0重量%、特に好ましくは10.0重量%、最も好ましくは5.0重量%である。増粘剤(A)を前記範囲で配合することにより油剤(B)に適度な粘度を付与することができ、手に取ったときにタレ落ちにくく、展延性に優れたヘアオイルを得ることができる。一方、増粘剤(A)の含有量が上記範囲であると、ヘアオイルの粘度を安定的に保持することができる。
本発明のヘアオイルにおける増粘剤(A)の含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、増粘剤(A)と油剤(B)含有量の和に対して、例えば0.5〜30.0重量%であり、前記範囲の下限は好ましくは1.0重量%である。また、前記範囲の上限は、好ましくは20.0重量%、特に好ましくは10.0重量%、最も好ましくは5.0重量%である。増粘剤(A)を前記範囲で配合することにより油剤(B)に適度な粘度を付与することができ、手に取ったときにタレ落ちにくく、展延性に優れたヘアオイルを得ることができる。一方、増粘剤(A)の含有量が上記範囲であると、ヘアオイルの粘度を安定的に保持することができる。
本発明のヘアオイルには上記化合物(1)以外にも他の増粘剤を含有してもよいが、増粘剤(A)に占める化合物(1)の割合は、例えば30.0重量%以上、好ましくは50.0重量%以上、特に好ましくは70.0重量%以上、最も好ましくは85.0%以上である。他の増粘剤の割合が多過ぎると、本発明の効果が得られにくくなる傾向がある。
本発明のヘアオイルにおける油剤(B)の含有量は、増粘剤(A)と油剤(B)含有量の和に対して70.0〜99.5重量%であり、前記範囲の下限は好ましくは80.0重量%、特に好ましくは90.0重量%である。また、前記範囲の上限は、好ましくは99.0重量%である。油剤(B)を上記範囲で含有するヘアオイルは、適度な粘性を安定的に保持しつつ展延性に優れ、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を毛髪に付与することができる。
本発明のヘアオイルにおける油剤(B)の含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、ヘアオイル全量の70.0〜99.9重量%であり、前記範囲の下限は好ましくは80.0重量%、特に好ましくは85.0重量%である。また、前記範囲の上限は、好ましくは99.5重量%、特に好ましくは99.0重量%である。油剤(B)を上記範囲で含有するヘアオイルは、適度な粘性を安定的に保持しつつ展延性に優れ、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を毛髪に付与することができる。
また、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和(例えば、油組成物全量)は、ヘアオイル全量に対して、例えば10.0重量%以上(好ましくは50.0重量%以上、より好ましくは60重量%以上、特に好ましくは70重量%以上、最も好ましくは80〜99.5重量%)含有する。増粘剤(A)と油剤(B)を上記範囲で含有するヘアオイルは、適度な粘性を安定的に保持しつつ展延性に優れる。
本発明のヘアオイルにおける前記他の成分の含有量は、例えば10.0重量%以下、好ましくは7.0重量%以下、特に好ましくは0.1〜5.0重量%である。また、本発明のヘアオイルにおける水含有量は、例えば1.0重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、特に好ましくは0.01〜0.2重量%である。
本発明のヘアオイルは、適度な粘性を有し、その粘度[25℃、せん断速度10(1/s)における]が、例えば0.1〜10Pa・s、好ましくは0.5〜5Pa・s、より好ましくは0.3〜3Pa・sの範囲内において適宜選択することができる。粘度が上記範囲を上回ると、展延性が得られにくくなる傾向がある。一方、粘度が上記範囲を下回ると、ヘアオイルを手に取ったときにタレ落ちることを防止することが困難となる傾向がある。尚、粘度の調整は、増粘剤(A)の含有量を上記範囲内で調整することにより行うことができる。
本発明のヘアオイルは、オイル状以外に、液状、クリーム状(エマルジョン)、ジェル状、多相状等の何れの状態であってもよい。また、容器との組み合わせによりミスト状、エアゾール状等とすることもできる。
本発明のヘアオイルは、例えば、増粘剤(A)と油剤(B)とを相溶させる工程を経て製造することができる。より詳細には、増粘剤(A)と油剤(B)の全量を混合して加温し、相溶させた後に冷却して製造することができる。必要に応じて、冷却後に前記他の成分を加えてもよい。また、油剤(B)の一部に増粘剤(A)を混合して、加温、相溶させた後、冷却し、その後、残りの油剤(B)を混合する方法でも製造することができる。
相溶の際の温度は増粘剤(A)と油剤(B)の種類によって適宜選択されるものであり特に制限されないが、100℃を越えないことが好ましく、油剤(B)の沸点が100℃以下の場合には沸点程度が好ましい。相溶後の冷却は、室温(例えば、25℃以下)まで冷却することができればよく、室温で徐々に冷却してもよいし、氷冷等により急速冷却してもよい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。尚、下記表1における−は、その成分を配合していないことを表す。
合成例1<化合物(1-3)の製造>
ドコサン酸メチル(20.0g、56.4mmol)およびエチレンジアミン(16.9g、281mmol)を110℃で18時間攪拌して反応させ、反応物をメタノールで洗浄後、濾過した。濾液の溶媒を留去し、得られた残渣に対しヘキサンを用いて再結晶により精製した。精製後に白色結晶としてN−ドコサノイルエチレンジアミン(14.0g、36.7mmol、収率65%)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(40ml)溶液に、上記で得られたN−ドコサノイルエチレンジアミン(12.0g、31.4mmol)、トリエチルアミン(6.35g、62.8mmol)および無水コハク酸(3.45g、34.5mmol)の混合物を10分間かけて加え、その後100℃で15分間攪拌し、無水コハク酸を溶解させて反応させた。反応後、更に反応粗液に酢酸無水物(4.81g、47.1mmol)を10分間かけて滴下し、その後100℃で1時間撹拌して反応させた。反応混合物を水(200ml)に注ぎ、沈殿物を濾過し、水で洗浄した。沈殿物を精製し2−プロパノールを用いた再結晶により精製した。精製後に白色結晶性粉末としてN−ドコサノイルアミノエチルスクシンイミド(13.4g、28.9mmol、収率92%)を得た。
上記で得られたN−ドコサノイルアミノエチルスクシンイミド(4.00g、8.60mmol)とN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(2.63g、25.8mmol)を120℃で18時間撹拌して反応させた。反応混合物をメタノールに注ぎ、沈殿物を濾過し、メタノールで洗浄した。洗浄後、得られた固形物をアセトン、メタノールを用いて再結晶により精製した。精製後、白色結晶性粉末として下記式(2-3)で表される、N−(ドコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノプロピル)−N,N−ジメチルアミン(4.58g、8.08mmol、収率94%)を得た。
Figure 2019188624
上記で得られたN−(ドコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノプロピル)−N,N−ジメチルアミン(4.00g、7.06mmol)、35%過酸化水素水(2.06ml)および2−プロパノール(10ml)を60℃で5時間撹拌して反応させた。更にこの反応液に、パラジウムカーボン(約10mg)を加え、室温で18時間撹拌して反応させた。その後反応液を濾過し、溶媒を留去させた後、カラムクロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル、展開溶媒:2−プロパノールとメタノールの混合溶媒)で精製した。精製後、白色固体として下記式(1-3)で表される、N−(ドコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノプロピル)−N,N−ジメチルアミンオキシド(2.84g、4.87mmol、収率69%)を得た。
Figure 2019188624
合成例2<化合物(1-4)の製造>
合成例1と同様の方法でN−ドコサノイルアミノエチルスクシンイミドを得た。
得られたN−ドコサノイルアミノエチルスクシンイミド(8.00g、17.2mmol)およびヘキサメチレンジアミン(10.0g、86.1mmol)を120℃で18時間撹拌して反応させた。反応混合物をメタノールに注ぎ、沈殿物を濾過し、メタノールで洗浄した。洗浄後、得られた固形物を溶媒として、アセトニトリルおよびメタノールを用いて再結晶し、精製した。精製後、白色結晶性粉末として、N−(ドコサノイルアミノエチル)アミノスクシナモイルアミノヘキシルアミン(6.91g、11.9mmol、収率69%)を得た。
上記で得られたN−(ドコサノイルアミノエチル)アミノスクシナモイルアミノヘキシルアミン(3.25g、5.59mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(2.73ml)およびギ酸(1.55g、33.7mmol)を2−プロパノール(15ml)に溶解し、100℃で4時間撹拌して反応させた。反応混合物を1M水酸化ナトリウム水溶液(20ml)に注ぎ、反応混合物から析出した結晶をろ過した。得られた結晶をメタノール、アセトンで再結晶し、白色固体として、下記式(2-4)で表される、N−(ドコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノヘキシル)−N,N−ジメチルアミン(3.03g、4.98mmol、収率89%)を得た。
Figure 2019188624
上記で得られたN−(ドコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノヘキシル)−N,N−ジメチルアミン(2.80g、4.60mmol)、35%過酸化水素水(1.30ml)および2−プロパノール(10ml)を60℃で5時間撹拌して反応させた。更にこの反応液に、パラジウムカーボン(約10mg)加え室温で18時間撹拌して反応させた。得られた反応液を濾過し、溶媒を留去させた後、カラムクロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル、展開溶媒:2−プロパノールとメタノールの混合溶媒)で精製した。精製後、白色固体として、下記式(1-4)で表される、N−(ドコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノヘキシル)−N,N−ジメチルアミンオキシド(2.13g、3.40mmol、収率74%)を得た。
Figure 2019188624
合成例3<化合物(1-1)の製造>
エイコサン酸メチル(18.0g、55.1mmol)およびエチレンジアミン(16.5g、276mmol)を110℃で18時間攪拌して反応させ、反応物をメタノールで洗浄後、濾過した。濾液の溶媒を留去し、得られた残渣に対しヘキサンを用いて再結晶により精製した。精製後、白色結晶としてN−エイコサノイルエチレンジアミン(13.3g、37.5mmol、収率68%)を得た。
N,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、上記で得られたN−エイコサノイルエチレンジアミン(10.0g、28.2mmol)、トリエチルアミン(5.71g、56.4mmol)および無水コハク酸(3.10g、31.0mmol)を10分間かけて加え、その後100℃で15分間攪拌し、無水コハク酸を溶解させて反応させた。反応後、得られた反応粗液に酢酸無水物(4.32g、42.3mmol)を10分間かけて滴下し、100℃で1時間撹拌して反応させた。得られた反応混合物を水(150ml)に注ぎ、沈殿物を濾過し、水で洗浄した。洗浄後の沈殿物を2−プロパノールを用いた再結晶により精製した。精製後、白色結晶性粉末としてN−エイコサノイルアミノエチルスクシンイミド(11.2g、25.7mmol、収率91%)を得た。
上記で得られたN−エイコサノイルアミノエチルスクシンイミド(4.00g、9.16mmol)およびN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(2.81g、27.5mmol)を120℃で18時間撹拌して反応させた。反応混合物をメタノールに注ぎ、沈殿物を濾過し、メタノールで洗浄した。得られた固形物をアセトン、メタノールを用いて再結晶により精製した。精製後、白色結晶性粉末として下記式(2-1)で表される、N−(エイコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノプロピル)−N,N−ジメチルアミン(4.49g、8.34mmol、収率91%)を得た。
Figure 2019188624
上記で得られたN−(エイコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノプロピル)−N,N−ジメチルアミン(4.00g、7.42mmol)、35%過酸化水素水(2.16ml)および2−プロパノール(10ml)を60℃で5時間撹拌して反応させた。更にこの反応液に、パラジウムカーボン(約10mg)加え、室温で18時間撹拌して反応させた。反応液を濾過し、溶媒を留去させた後、カラムクロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル、展開溶媒:2−プロパノールとメタノールの混合溶媒)で精製した。精製後、白色固体として下記式(1-1)で表される、N−(エイコサノイルアミノエチルアミノスクシナモイルアミノプロピル)−N,N−ジメチルアミンオキシド(2.39g、4.30mmol、収率58%)を得た。
Figure 2019188624
合成例4<化合物(1-5)の製造>
ドコサン酸メチルに代えてオクタデカン酸メチルを使用した以外は合成例2と同様にして、下記式(2-5)で表される化合物を得、その後、下記式(1-5)で表される化合物を得た。
Figure 2019188624
合成例5<化合物(1-6)の製造>
ドコサン酸メチルに代えてオクタデカン酸メチルを使用した以外は合成例1と同様にして、下記式(2-6)で表される化合物を得、その後、下記式(1-6)で表される化合物を得た。
Figure 2019188624
合成例6<化合物(1-7)の製造>
ドコサン酸メチルに代えてパルミチン酸メチルを使用した以外は合成例2と同様にして、下記式(2-7)で表される化合物を得、その後、下記式(1-7)で表される化合物を得た。
Figure 2019188624
合成例7<化合物(1-8)の製造>
ドコサン酸メチルに代えてパルミチン酸メチルを使用した以外は合成例1と同様にして、下記式(2-8)で表される化合物を得、その後、下記式(1-8)で表される化合物を得た。
Figure 2019188624
合成例8<化合物(1-9)の製造>
ドコサン酸メチルに代えてミリスチン酸メチルを使用した以外は合成例2と同様にして、下記式(2-9)で表される化合物を得、その後、下記式(1-9)で表される化合物を得た。
Figure 2019188624
実施例1
増粘剤(A)として上記合成例3で得られた化合物(1-1)2重量部と、油剤(B)としてイソドデカン98重量部を混合し、80℃で加熱撹拌してこれらを相溶させ、その後、25℃まで冷却して油組成物(温度25℃、せん断速度10(1/s)における粘度:2.4Pa・s)を得、油組成物からなるヘアオイルを得た。得られたヘアオイルについて使用性、展延性、及び透明性について下記官能評価を行った。
実施例2〜8、比較例1〜3
下記表1に示す処方(単位:重量部)に変更した以外は実施例1と同様にしてヘアオイルを得、それらについて実施例1と同様にして官能評価を行った。
(官能評価)
(1)使用性及び展延性の評価
上記で得られたヘアオイルについて、10名の官能検査専門パネラーによって官能評価を行った。
具体的には、シャンプー(商品名「レヴール」、(株)ジャパンゲートウェイ製)を使用して頭髪を洗浄した後、良く濯ぎ、ドライヤーで半乾きにした。その後、上記で得られたヘアオイル5gを手に取り、頭髪に馴染ませて、ヘアオイルの使用性(手に取ったときのタレ落ち難さ)、及び展延性(伸び広がりのなめらかさ)について、下記評価基準を用いて5段階で評価し評点を得た。
[評価基準]
非常に良い:5点
良い:4点
普通:3点
悪い:2点
非常に悪い:1点
得られた評点の平均値から、下記判定基準を用いて判定した。
[判定基準]
◎:4点以上
○:3点以上、4点未満
△:2点以上、3点未満
×:2点未満
(2)透明性の評価
上記で得られたヘアオイルについて、透明度を目視により判断し、下記基準に従って透明性を評価した。
[評価基準]
◎:透明である
○:半透明である
△:白濁している
×:二相分離している
Figure 2019188624
尚、表1中の油剤(B)としては、以下のものを用いた。
イソドデカン:商品名「パーメチル99A」、日本光研工業(株)製
流動パラフィン:商品名「モレスコホワイトP−100」、MORESCO社製
オクタン酸セチル:商品名「CEH」、高級アルコール工業(株)製
本発明のヘアオイル(実施例1〜8)は、優れた使用性、展延性、及び透明性を兼ね備えたヘアオイルであった。一方、本発明における増粘剤(化合物(1))を使用しなかった場合(比較例1〜3)は、指の間からタレ落ち易く、使用性が悪かった。
以上のまとめとして、本発明の構成及びそのバリエーションを以下に付記する。
[1]増粘剤(A)と油剤(B)とを含有するヘアオイルであって、増粘剤(A)として下記式(1)で表される化合物を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して0.5〜30.0重量%含み、且つ、油剤(B)を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して70.0〜99.5重量%含む、ヘアオイル。
Figure 2019188624
(式中、Rは炭素数10〜25の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基、R,Rは同一又は異なって、炭素数2,4,6,若しくは8の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6の2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜8の2価の脂肪族炭化水素基を示し、R,Rは同一又は異なって、炭素数1〜3の1価の脂肪族炭化水素基、又はヒドロキシアルキルエーテル基を示す。L〜Lはアミド結合を示し、LとLが−CONH−である場合、Lは−NHCO−であり、LとLが−NHCO−である場合、Lは−CONH−である。)
[2]Rが、炭素数14〜25(好ましくは炭素数18〜21)の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基(好ましくは炭素数14〜25のアルキル基)である、[1]に記載のヘアオイル。
[3]R,Rが、炭素数2,4,6,若しくは8の2価の直鎖状アルキレン基である、[1]又は[2]に記載のヘアオイル。
[4]Rが、炭素数1〜8(好ましくは炭素数3〜6)の2価の直鎖状又は分岐鎖状アルキレン基である、[1]〜[3]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[5]R,Rが、炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキル基、炭素数2〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状アルケニル基、又は炭素数2〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状アルキニル基である、[1]〜[4]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[6]式(1)で表される化合物が、式(1-1)〜(1-9)で表される化合物である、[1]〜[5]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[7]油剤(B)が、極性油又は非極性油である、[1]〜[6]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[8]油剤(B)が、極性油及び非極性油からなる群より選ばれる1以上である、[1]〜[6]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[9]前記極性油が、油脂類、ロウ類、エステル類、高級脂肪酸類、及び常温で固体の高級アルコール類からなる群から選ばれる1以上である、[8]に記載のヘアオイル。
[10]前記非極性油が、スクワラン、ワセリン、炭化水素油、及び鎖状若しくは環状のシリコーン油からなる群から選ばれる1以上である、[8]に記載のヘアオイル。
[11]油剤(B)が、イソドデカン、(流動)パラフィン、及びオクタン酸セチルからなる群より選ばれる1以上を含む、[1]〜[6]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[12]増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和が、ヘアオイル全量に対して10.0重量%以上である、[1]〜[11]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[13]式(1)で表される化合物の含有量が、ヘアオイル全量に対して0.1〜10.0重量%である、[1]〜[12]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[14]増粘剤(A)の含有量が、ヘアオイル全量の0.1〜10.0重量%である、[1]〜[13]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[15]式(1)で表される化合物の含有量が、増粘剤(A)と油剤(B)含有量の和に対して0.5〜30.0重量%である、[1]〜[14]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[16]増粘剤(A)に占める式(1)で表される化合物の割合が、30.0重量%以上である、[1]〜[15]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[17]油剤(B)の含有量が、ヘアオイル全量の70.0〜99.9重量%である、[1]〜[16]の何れか一つに記載のヘアオイル。
[18]温度25℃、せん断速度10(1/s)における粘度が、0.1〜10Pa・sである、[1]〜[17]の何れか一つに記載のヘアオイル。
本発明のヘアオイルは、毛髪に適用することにより、しなやかさ、軽さ、しっとり感、まとまり易さ、及びツヤ感等を付与するために使用できる。また、手に取ったときにタレ落ちにくく、展延性にも優れる。

Claims (4)

  1. 増粘剤(A)と油剤(B)とを含有するヘアオイルであって、
    増粘剤(A)として下記式(1)
    Figure 2019188624
    (式中、Rは炭素数10〜25の1価の直鎖状脂肪族炭化水素基、R,Rは同一又は異なって、炭素数2,4,6,若しくは8の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6の2価の脂環式炭化水素基、又は2価の芳香族炭化水素基を示し、Rは炭素数1〜8の2価の脂肪族炭化水素基を示し、R,Rは同一又は異なって、炭素数1〜3の1価の脂肪族炭化水素基、又はヒドロキシアルキルエーテル基を示す。L〜Lはアミド結合を示し、LとLが−CONH−である場合、Lは−NHCO−であり、LとLが−NHCO−である場合、Lは−CONH−である。)
    で表される化合物を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して0.5〜30.0重量%含み、且つ
    油剤(B)を、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和に対して70.0〜99.5重量%含む、ヘアオイル。
  2. 油剤(B)が、極性油又は非極性油である、請求項1に記載のヘアオイル。
  3. 増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和が、ヘアオイル全量に対して10.0重量%以上である、請求項1又は2に記載のヘアオイル。
  4. 温度25℃、せん断速度10(1/s)における粘度が、0.1〜10Pa・sである、請求項1〜3の何れか1項に記載のヘアオイル。
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