JPWO2019171553A1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

トレッド部のセンター偏摩耗を抑制すると共に、操縦安定性のリニアリティを改善することを可能にした空気入りタイヤを提供する。230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力の40%,75%,100%に対応する荷重W40,W75,W100(kN)を負荷した条件にて測定されるコーナリングパワーCP40,CP75,CP100(kN/°)、偏平比R、外径をD(mm)、断面幅の呼びA(mm)について、0.05≦(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]≦0.50の関係を満足し、トレッド部(1)を荷重W75時の最大接地幅WB1の53%に相当する幅を持つ中央領域とその外側の外側領域とに区分したとき、中央領域の溝面積Scと外側領域の溝面積Ssが0.80≦Sc/Ss≦0.98の関係を満足する。

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、トレッド部のセンター偏摩耗を抑制すると共に、操縦安定性のリニアリティを改善することを可能にした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、一般に、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えると共に、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された複数層のベルト層とを備えた構造を有している。
このような空気入りタイヤにおいては、特に新車向け乗用車用タイヤの場合、恒久的な課題として、操縦安定性のリニアリティを改善することが求められている(例えば、特許文献1参照)。例えば、ハンドル操舵初期に車両の動き(舵の効き)に遅れが生じる一方で、操舵中盤から後半にかけてコーナリングパワーが増大して車両の動きが過敏になるような走行状態は、操縦安定性のリニアリティ(線形感)が良好ではない。そのため、操縦安定性のリニアリティが良好になるようなチューニングが求められている。
これに対して、低荷重域のコーナリングパワーを高めることで操縦安定性を改善することが提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。しかしながら、低荷重域のコーナリングパワーを高めるだけでは、操縦安定性のリニアリティの改善要求に対して十分に応えることができないのが現状である。
日本国特開2016−141268号公報 日本国特開2011−230737号公報 日本国特開2012−17001号公報
本発明の目的は、トレッド部のセンター偏摩耗を抑制すると共に、操縦安定性のリニアリティを改善することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
規格にて定められた最大負荷能力の40%,75%,100%に対応する荷重をそれぞれW40,W75,W100(kN)とし、前記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、前記荷重W40,W75,W100を負荷した条件にて測定されるコーナリングパワーをそれぞれCP40,CP75,CP100(kN/°)とし、前記空気入りタイヤの偏平比をRとし、その外径をD(mm)とし、その断面幅の呼びをA(mm)としたとき、前記荷重W40,W75,W100及び前記コーナリングパワーCP40,CP75,CP100が0.05≦(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]≦0.50の関係を満足し、
前記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、前記荷重W75を負荷した条件にて接地した際のタイヤ幅方向の最大接地幅をWB1とし、前記トレッド部を、タイヤ赤道を中心として最大接地幅WB1の53%に相当する幅を持つ中央領域と最大接地幅WB1内で前記中央領域よりもタイヤ幅方向外側となる外側領域とに区分したとき、前記中央領域の溝面積Scと前記外側領域の溝面積Ssが0.80≦Sc/Ss≦0.98の関係を満足することを特徴とするものである。
本発明では、中央領域の溝面積Scと外側領域の溝面積Ssとが0.80≦Sc/Ss≦0.98の関係を満足し、中央領域での溝面積Scを少なくすることにより、トレッド部の中央領域での剛性を確保してセンター偏摩耗を抑制することができる。また、中央領域での溝面積Scを少なくしてトレッド部の中央領域での剛性を増大させることで、低荷重域から高いコーナリングパワーを確保することができる。しかも、荷重W40,W75,W100及びコーナリングパワーCP40,CP75,CP100が0.05≦(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]≦0.50の関係を満足することにより、高荷重域のコーナリングパワーの過度の増大を抑制することができる。これにより、ハンドル操舵初期から遅延なくタイヤが動き、荷重の増大に伴って適度なコーナリングパワーが発揮されるので、操縦安定性のリニアリティを改善することができる。特に、タイヤサイズによりコーナリングパワーの出易さが異なるため、上記関係式は(R×D/2A)2の値により補正されている。つまり、偏平比が低く、外径が小さいタイヤほど高荷重側のコーナリングパワーの寄与を低下させるのである。
本発明において、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる中央主溝と、該中央主溝よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる外側主溝と、該外側主溝よりもタイヤ幅方向内側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の中央横溝とが形成されたトレッドパターンを採用することができる。
この場合、トレッド部の中央領域での剛性を確保し、トレッド部のセンター偏摩耗を抑制すると共に、低荷重域から高いコーナリングパワーを確保するために、以下のような構造を採用すると良い。即ち、中央横溝の側壁がトレッド面の法線に対してなす傾斜角度θclは0°≦θcl≦10°の関係を満足することが好ましい。中央横溝の溝深さDclは中央主溝の溝深さGDcに対して0.20≦Dcl/GDc≦0.90の関係を満足することが好ましい。中央横溝はその長手方向の一部に底上げ部を有し、該底上げ部での溝深さDaが中央横溝の溝深さDclに対して0.20≦Da/Dcl≦0.90の関係を満足することが好ましい。中央主溝の溝深さGDcは外側主溝の溝深さGDsに対して0.85≦GDc/GDs≦1.00の関係を満足することが好ましい。また、トレッド部に外側主溝よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の外側横溝が形成される場合、中央横溝の溝深さDclは外側横溝の溝深さDslに対して0.50≦Dcl/Dsl≦1.00の関係を満足することが好ましい。更に、外側主溝よりもタイヤ幅方向内側に形成された中央横溝の全てが1.0mm以下の溝幅を有することが好ましい。或いは、トレッド部に形成された中央主溝及び外側主溝を除く全ての溝が1.0mm以下の溝幅を有することが好ましい。
本発明において、空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力のそれぞれ40%,75%,100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をそれぞれLA1,LB1,LC1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をそれぞれWA1,WB1,WC1とし、タイヤ中心位置からタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1,WB1,WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をそれぞれLA2,LB2,LC2としたとき、最大接地長LA1,LB1,LC1及び前記外部接地長LA2,LB2,LC2が1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25、1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20、0.75≦LB2/LB1≦1.00の関係を満足することが好ましい。このように接地形状の荷重依存性をコントロールすることにより、操縦安定性のリニアリティを更に改善することができる。
本発明において、トレッド部に、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差する複数層のベルト層が埋設される場合、ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度αが21°≦α≦30°の関係を満足することが好ましい。ベルトコードのタイヤ中心位置での傾斜角度αを極度に低角度化しないことにより、ベルト層の剛性の増大を抑えてコーナリングパワーの荷重依存性をコントロールし、操縦安定性のリニアリティを更に改善することができる。
また、ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度αとベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βとは18°≦β<α≦30°の関係を満足することが好ましい。ベルトコードのベルト端末位置での傾斜角度βを小さく設定することにより、ショルダー偏摩耗を抑制することができ、しかも、トレッド部の中央領域におけるベルト層の剛性の増大を抑えてコーナリングパワーの荷重依存性をコントロールし、操縦安定性のリニアリティを更に改善することができる。
本発明の空気入りタイヤは偏平比0.65以下の乗用車用タイヤであることが好ましい。本発明によれば、操縦安定性のリニアリティが厳しく要求される乗用車用タイヤにおいて、耐偏摩耗性と操縦安定性とを両立することが可能になる。
本発明において、コーナリングパワーは、タイヤを正規リムにリム組みして所定の空気圧を充填した状態で所定の荷重を負荷した条件にて、キャンバー角度を0°とし、速度を10km/hとし、スリップ角度を変化させながらコーナリングフォースを測定し、スリップ角度が0°〜1°となる範囲におけるコーナリングフォースに基づいて算出される。トレッド部の接地形状は、タイヤを正規リムにリム組みして所定の空気圧を充填した状態で平面上に垂直に置いて所定の荷重を負荷した条件にて測定される。空気入りタイヤの外径は、タイヤを正規リムにリム組みして所定の空気圧を充填した状態でタイヤ中心位置において測定される。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。空気圧は230kPaとする。また、所定の荷重は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている最大負荷能力の40%,75%又は100%の荷重とする。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 図2は図1の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 図3は図1の空気入りタイヤの接地形状(40%荷重)を示す平面図である。 図4は図1の空気入りタイヤの接地形状(75%荷重)を示す平面図である。 図5は図1の空気入りタイヤの接地形状(100%荷重)を示す平面図である。 図6は図1の空気入りタイヤのトレッド部に形成された中央主溝、外側主溝及び外側横溝(ラグ溝)を示す断面図である。 図7は図1の空気入りタイヤのトレッド部に形成された中央横溝(ラグ溝)を示す断面図である。 図8は図1の空気入りタイヤのトレッド部に形成された外側横溝(ラグ溝)を示す断面図である。 図9は本発明の他の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 図10は本発明の更に他の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 図11は図9及び図10の空気入りタイヤのトレッド部に形成された中央横溝(サイプ)を示す断面図である。 図12は中央横溝(サイプ)の変形例を示す断面図である。 図13は本発明の空気入りタイヤを構成するベルト層を示す展開図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1及び図2は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図2において、CLはタイヤ中心位置であり、Tcはタイヤ周方向であり、Twはタイヤ幅方向である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本のカーカスコードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、かつ層間でベルトコードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7を構成するベルトコードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、タイヤ周方向に配向する複数本のバンドコードを含む少なくとも1層のベルト補強層8が配置されている。ベルト補強層8は少なくとも1本のバンドコードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップ材をタイヤ周方向に連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。ベルト補強層8を構成するバンドコードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ中心位置CLの両側の位置でタイヤ周方向に延びる一対の中央主溝11,11と、該中央主溝11,11よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる一対の外側主溝12,12とが形成されている。中央主溝11及び外側主溝12は、ストレート形状を有していても良く、或いは、ジグザグ形状を有していても良い。これにより、中央主溝11,11の相互間にはセンター陸部20が区画され、中央主溝11と外側主溝12との間にはミドル陸部30が区画され、外側主溝12の外側にはショルダー陸部40が区画されている。
ミドル陸部30の各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本の中央横溝31が形成されている。中央横溝31は、トレッド面での溝幅が1.1mm〜9.0mmの範囲にある中央ラグ溝31Aと、トレッド面での溝幅が1.0mm以下である中央サイプ31Bとを含んでいる。これら中央ラグ溝31A及び中央サイプ31Bはタイヤ周方向に沿って交互に配置されている。また、ミドル陸部30の一方には、タイヤ周方向に沿って延びていてジグザグ形状を有する周方向細溝32が形成されている。
ショルダー陸部40の各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本の外側横溝41が形成されている。外側横溝41は、トレッド面での溝幅が1.1mm〜9.5mmの範囲にある外側ラグ溝41A及びトレッド面での溝幅が1.0mm以下である外側サイプ41Bの少なくとも一方を含んでいる。両者が混在する形態においては、外側ラグ溝41A及び外側サイプ41Bがタイヤ周方向に沿って交互に配置されている。
上記空気入りタイヤにおいて、規格にて定められた最大負荷能力の40%,75%,100%に対応する荷重をそれぞれW40,W75,W100(kN)とし、空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、荷重W40,W75,W100を負荷した条件にて測定されるコーナリングパワーをそれぞれCP40,CP75,CP100(kN/°)とし、空気入りタイヤの偏平比をRとし、その外径をD(mm)とし、その断面幅の呼びをA(mm)とする。
ここで、荷重W40,W75,W100及びコーナリングパワーCP40,CP75,CP100は、0.05≦(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]≦0.50の関係を満足する。
図3〜図5はそれぞれ図1の空気入りタイヤの接地形状(40%荷重、75%荷重、100%荷重)を示すものである。上記空気入りタイヤにおいて、該空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力のそれぞれ40%,75%,100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をそれぞれLA1,LB1,LC1(mm)とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をそれぞれWA1,WB1,WC1(mm)とし、タイヤ中心位置からタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1,WB1,WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をそれぞれLA2,LB2,LC2(mm)とする。
つまり、図3に示すように、上記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力の40%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をLA1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をWA1とし、タイヤ中心位置CLからタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をLA2とする。外部接地長LA2はタイヤ中心位置CLの両側における測定値の平均値である。
また、図4に示すように、上記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力の75%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をLB1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をWB1とし、タイヤ中心位置CLからタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WB1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をLB2とする。外部接地長LB2はタイヤ中心位置CLの両側における測定値の平均値である。
更に、図5に示すように、上記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力の100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をLC1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をWC1とし、タイヤ中心位置CLからタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をLC2とする。外部接地長LC2はタイヤ中心位置CLの両側における測定値の平均値である。
ここで、トレッド部1を、タイヤ赤道(即ち、タイヤ中心位置CL)を中心として最大接地幅WB1の53%に相当する幅を持つ中央領域Xcと最大接地幅WB1内で中央領域Xcよりもタイヤ幅方向外側となる外側領域Xsとに区分したとき、中央領域Xcの溝面積Sc(mm2)と外側領域Xsの溝面積Ss(mm2)は以下の関係を満足する。
0.80≦Sc/Ss≦0.98
中央領域Xcの溝面積Scはタイヤ周上で中央領域Xcに形成された溝成分の総面積を意味し、外側領域Xsの溝面積Ssはタイヤ周上で外側領域Xsに形成された溝成分の総面積を意味する。なお、溝成分が面取り部を有する場合、その面取り部の面積も溝成分の総面積に含まれるものとする。
上述した空気入りタイヤでは、中央領域Xcの溝面積Scと外側領域Xsの溝面積Ssとが0.80≦Sc/Ss≦0.98の関係を満足し、中央領域Xcでの溝面積Scを少なくすることにより、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保してセンター偏摩耗を抑制することができる。また、中央領域Xcでの溝面積Scを少なくしてトレッド部1の中央領域Xcでの剛性を増大させることで、低荷重域から高いコーナリングパワーを確保することができる。
ここで、Sc/Ssが0.80よりも小さいと中央領域Xcでの溝面積Scが不足するためウエット性能が低下し、逆にSc/Ssが0.98よりも大きいとセンター偏摩耗を生じ易くなると共に操縦安定性のリニアリティの改善効果が不十分になる。特に、0.85≦Sc/Ss≦0.96の関係を満足することが望ましい。
しかも、荷重W40,W75,W100及びコーナリングパワーCP40,CP75,CP100が0.05≦(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]≦0.50の関係を満足することにより、高荷重域のコーナリングパワーの過度の増大を抑制することができる。これにより、ハンドル操舵初期から遅延なくタイヤが動き、荷重の増大に伴って適度なコーナリングパワーが発揮されるので、操縦安定性のリニアリティを改善することができる。即ち、一定の旋回操舵を入力した後、数秒後に遅れて急激にヨーが立ち上がることがないタイヤを提供することができる。特に、上記関係式は(R×D/2A)2の値により補正されているので、偏平比が低く、断面幅の呼びに対する外径の比が小さいタイヤほど高荷重側のコーナリングパワーの寄与を低下させる。そのため、タイヤサイズに応じて適度なコーナリングパワーを発揮することができる。
ここで、(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]が0.05よりも小さいと低荷重域でのコーナリングパワーが過剰となり、逆に0.50よりも大きいと高荷重域でのコーナリングパワーが過剰となり、いずれの場合も、操縦安定性のリニアリティが損なわれることになる。特に、0.10≦(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]≦0.40の関係を満足することが望ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、最大接地長LA1,LB1,LC1及び外部接地長LA2,LB2,LC2は以下の関係を満足すると良い。
1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25
1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20
0.75≦LB2/LB1≦1.00
このように接地形状の荷重依存性をコントロールすることにより、操縦安定性のリニアリティを更に改善することができる。つまり、LA2/LA1は40%荷重時の矩形率を意味し、LB2/LB1は75%荷重時の矩形率を意味し、LC2/LC1は100%荷重時の矩形率を意味するものであるが、低荷重域の接地形状をコントロールするための指標として(LB2/LB1)/(LA2/LA1)の値を規定し、高荷重域の接地形状をコントロールするための指標として(LC2/LC1)/(LB2/LB1)の値を規定することにより、操縦安定性のリニアリティをより緻密に改善することができる。
ここで、(LB2/LB1)/(LA2/LA1)又は(LC2/LC1)/(LB2/LB1)が上記範囲から外れると操縦安定性のリニアリティの改善効果が低下する。特に、1.03≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.15、1.02≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.10の関係を満足することが望ましい。
また、摩耗寿命を延長するために、一般常用荷重とみなされる75%の荷重条件において、LB2/LB1を上記範囲に設定することが望ましい。LB2/LB1が0.75よりも小さいと摩耗寿命が短くなり、逆に1.00よりも大きいと操縦安定性のリニアリティのチューニングが難しくなる。特に、0.80≦LB2/LB1≦0.95の関係を満足することが望ましい。
上述のようにトレッド部1に、タイヤ周方向に延びる中央主溝11と、該中央主溝11よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる外側主溝12と、該外側主溝12よりもタイヤ幅方向内側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の中央横溝31とが形成されたトレッドパターンを有する空気入りタイヤでは、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保し、トレッド部1のセンター偏摩耗を抑制すると共に、低荷重域から高いコーナリングパワーを確保するために、図6〜図8のような構造を採用することができる。
即ち、図7に示すように、中央横溝31(特に、中央ラグ溝31A)の側壁がトレッド面の法線に対してなす傾斜角度θclは0°≦θcl≦10°の関係を満足すると良い。中央横溝31の傾斜角度θclを上記範囲に設定することにより、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保することができる。ここで、θclが0°よりも小さく側壁がオーバーハング形状を有していると中央領域Xcでの剛性が低下し、逆に10°よりも大きいと排水性に悪影響を与えることになる。特に、1°≦θcl≦8°の関係を満足することが望ましい。
図6に示すように、中央横溝31の溝深さDclは中央主溝11の溝深さGDcに対して0.20≦Dcl/GDc≦0.90の関係を満足すると良い。これにより、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保することができる。ここで、Dcl/GDcが0.20よりも小さいと排水性に悪影響を与えることになり、逆に0.90よりも大きいと中央領域Xcでの剛性が低下する。
中央横溝31(特に、中央ラグ溝31A)はその長手方向の一部に底上げ部33を有し、該底上げ部33での溝深さDaが中央横溝31の溝深さDclに対して0.20≦Da/Dcl≦0.90の関係を満足すると良い。ここでは、底上げ部33は外側主溝12と隣接するに開口する位置に配置されている。このような底上げ部33を設けることにより、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保することができる。ここで、Da/Dclが0.90よりも大きいと剛性に与える影響が小さくなり、逆に0.20よりも小さいと排水性に悪影響を与えることになる。
中央主溝11の溝深さGDcは外側主溝12の溝深さGDsに対して0.80≦GDc/GDs≦1.00の関係を満足すると良い。これにより、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保することができる。ここで、GDc/GDsが0.80よりも小さいと排水性に悪影響を与えることになり、逆に1.00よりも大きいとトレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保することが難しくなる。
トレッド部1に外側主溝12よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の外側横溝41が形成される場合、中央横溝31の溝深さDclは外側横溝41の溝深さDslに対して0.50≦Dcl/Dsl≦1.00の関係を満足すると良い(図7及び図8参照)。これにより、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保することができる。ここで、Dcl/Dslが0.50よりも小さいと排水性に悪影響を与えることになり、逆に1.00よりも大きいとトレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保することが難しくなる。
図9及び図10はそれぞれ本発明の他の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示すものである。図9及び図10において図2と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。図9において、外側主溝12よりもタイヤ幅方向内側に形成された中央横溝31の全てが1.0mm以下の溝幅を有する中央サイプ31Bから構成されている。このように中央横溝31の全てを溝幅1.0mm以下の中央サイプ31Bとすることにより、トレッド部1の中央領域Xcでの剛性を確保し、センター偏摩耗を抑制すると共に、低荷重域から高いコーナリングパワーを確保することができる。図9では、外側主溝12よりもタイヤ幅方向内側に形成された周方向細溝32も溝幅が1.0mm以下となるように構成されている。
図10においては、トレッド部1に形成された中央主溝11及び外側主溝12を除く全ての溝が1.0mm以下の溝幅を有する構成されている。この場合、トレッド部1の全域にわたって剛性を確保することができる。
中央サイプ31Bは、図11に示すように、トレッド面から溝底まで一定の溝幅を有するものであっても良く、或いは、図12に示すように、トレッド面への開口部分に面取り部34を有していても良い。なお、外側サイプ41Bにも同様の構造を採用することができる。
上述した空気入りタイヤにおいて、トレッド部1に、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードCを含み、層間でベルトコードCが互いに交差する複数層のベルト層7が埋設される場合、図13に示すように、ベルトコードCのタイヤ中心位置CLでのタイヤ周方向に対する傾斜角度αは21°≦α≦30°の関係を満足すると良い。ベルトコードCのタイヤ中心位置CLでの傾斜角度αを極度に低角度化しないことにより、ベルト層7に起因するトレッド部1の剛性の増大を抑えてコーナリングパワーの荷重依存性をコントロールし、操縦安定性のリニアリティを更に改善することができる。ここで、傾斜角度αが21°よりも小さいとベルト層7の剛性の増大により操縦安定性のリニアリティをコントロールすることが難しくなり、逆に30°よりも大きいとコーナリング特性等が低下するため実用的ではない。
また、ベルトコードCのタイヤ中心位置CLでのタイヤ周方向に対する傾斜角度αとベルトコードCのベルト端末位置BEでのタイヤ周方向に対する傾斜角度βとは18°≦β<α≦30°の関係を満足すると良い。ベルトコードCのベルト端末位置BEでの傾斜角度βを低角度化することにより、ショルダー偏摩耗を抑制することができ、しかも、ベルトコードCのタイヤ中心位置CLでの傾斜角度αを極度に低角度化しないことにより、トレッド部1の中央領域Xcにおけるベルト層7の剛性の増大を抑えてコーナリングパワーの荷重依存性をコントロールし、操縦安定性のリニアリティを更に改善することができる。特に、傾斜角度αと傾斜角度βとの差は3°以上であると良い。なお、ベルトコードCのベルト端末位置BEでのタイヤ周方向に対する傾斜角度βをベルトコードCのタイヤ中心位置CLでのタイヤ周方向に対する傾斜角度αよりも小さくした構造が好ましいが、ベルト層7の全幅にわたってベルトコードCをタイヤ周方向に対して一定の角度で傾斜させ、傾斜角度α,βを同一値に設定しても良く、或いは、α<βとしても良い。
図13に示すように、ベルト層7はベルトコードCの傾斜角度がα±1°の範囲となるセンター側の高角度領域AcとベルトコードCの傾斜角度がβ±1°の範囲となるショルダー側の低角度領域Asとを有し、高角度領域Acの幅Lcがベルト層7の全幅Lの1/2以上であり、各低角度領域Asの幅Lsがベルト層7の全幅Lの1/8以上であると良い。このようにベルト層7のセンター側の高角度領域Acとショルダー側の低角度領域Asとを上記の如く設定することにより、トレッド部1の剛性配分を適正化することができる。ここで、高角度領域Acの幅Lcがベルト層7の全幅Lの1/2よりも小さいとベルト層7としての機能が低下し、また、低角度領域Asの幅Lsがベルト層7の全幅Lの1/8よりも小さいとトレッド部1の外側領域Xsでのタイヤ周方向の剛性を十分に高めることができなくなる。なお、高角度領域Acの幅Lc及び低角度領域Asの幅Lsは各ベルト層7の全幅Lに基づいて設定されるものである。
上述した空気入りタイヤは偏平比0.65以下の乗用車用タイヤとして好適である。操縦安定性のリニアリティが厳しく要求される乗用車用タイヤにおいて、耐偏摩耗性と操縦安定性とを両立することが可能になる。
上述した実施形態では、トレッド部に4本の主溝を含むトレッドパターンについて説明したが、本発明はトレッド部に3本の主溝を含むトレッドパターンや、トレッド部にV字状の主溝を含むトレッドパターンにも適用可能である。
タイヤサイズ205/55R16 91Vで、一対のビード部間にカーカス層が装架され、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に2層のベルト層が埋設され、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる一対の中央主溝と、該中央主溝よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる一対の外側主溝と、該外側主溝よりもタイヤ幅方向内側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の中央横溝と、該外側主溝よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の外側横溝とが形成された空気入りタイヤにおいて、ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度α、ベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度β、外側主溝の溝深さGDs、外側横溝の溝深さDsl、比GDc/GDs、中央横溝の側壁の傾斜角度θcl、中央主溝の溝深さGDc、中央横溝の溝深さDcl、比Dcl/GDc、中央横溝の底上げ部での溝深さDa、比Da/Dcl、比Dcl/Dsl、中央横溝の溝幅、外側横溝の溝幅、中央領域の溝面積Scと外側領域の溝面積Ssの比Sc/Ss、低荷重域CP変動係数X=[(CP75−CP40)/(W75−W40)]、高荷重域CP変動係数Y=[(CP100−CP75)/(W100−W75)]、(R×D/2A)2×(Y/X)、(LB2/LB1)/(LA2/LA1)、(LC2/LC1)/(LB2/LB1)、LB2/LB1(矩形比)を表1のように設定した比較例1〜3及び実施例1〜10のタイヤを製作した。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、耐偏摩耗性(ショルダー領域、センター領域)、操縦安定性のリニアリティ、ウエット性能を評価し、その結果を表1に併せて示した。
耐偏摩耗性(ショルダー領域、センター領域):
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて摩擦エネルギー測定試験機に装着し、空気圧230kPa、負荷荷重4.5kNの条件下にて、トレッド部のショルダー領域及びセンター領域での平均摩擦エネルギーを測定した。測定値は、各領域で10mm間隔となるタイヤ幅方向2箇所×タイヤ周方向2箇所の計4点における摩擦エネルギーを測定し、これらを平均したものである。評価結果は、測定値の逆数を用い、ショルダー領域での耐偏摩耗性は比較例1を100とする指数にて示し、センター領域での耐偏摩耗性は比較例2を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど耐偏摩耗性が優れていることを意味する。
操縦安定性のリニアリティ:
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて排気量2リットルの前輪駆動車に装着し、当該車両の指定空気圧を充填し、舗装路からなるテストコースにてパネラーによる走行試験を実施し、操縦安定性のリニアリティについて官能評価を行った。評価結果は、比較例1を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど操縦安定性のリニアリティが良好であることを意味する。
ウエット性能:
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて排気量2リットルの前輪駆動車に装着し、当該車両の指定空気圧を充填し、散水されたテストコースにてパネラーによる走行試験を実施し、ウエット路面での操縦安定性に関する官能評価を行った。評価結果は、比較例1を100とする指数にて示した。指数値が大きいほどウエット性能が優れていることを意味する。
Figure 2019171553
この表1から判るように、実施例1〜10のタイヤは、比較例1との対比において、耐偏摩耗性、操縦安定性のリニアリティ、ウエット性能が共に優れていた。一方、比較例2,3のタイヤは、これら性能の改善効果が必ずしも十分ではなかった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルト補強層
11 中央主溝
12 外側主溝
31 中央横溝
31A 中央ラグ溝
31B 中央サイプ
41 外側横溝
41A 外側ラグ溝
41B 外側サイプ

Claims (13)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    規格にて定められた最大負荷能力の40%,75%,100%に対応する荷重をそれぞれW40,W75,W100(kN)とし、前記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、前記荷重W40,W75,W100を負荷した条件にて測定されるコーナリングパワーをそれぞれCP40,CP75,CP100(kN/°)とし、前記空気入りタイヤの偏平比をRとし、その外径をD(mm)とし、その断面幅の呼びをA(mm)としたとき、前記荷重W40,W75,W100及び前記コーナリングパワーCP40,CP75,CP100が0.05≦(R×D/2A)2×[(CP100−CP75)/(W100−W75)]/[(CP75−CP40)/(W75−W40)]≦0.50の関係を満足し、
    前記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、前記荷重W75を負荷した条件にて接地した際のタイヤ幅方向の最大接地幅をWB1とし、前記トレッド部を、タイヤ赤道を中心として最大接地幅WB1の53%に相当する幅を持つ中央領域と最大接地幅WB1内で前記中央領域よりもタイヤ幅方向外側となる外側領域とに区分したとき、前記中央領域の溝面積Scと前記外側領域の溝面積Ssが0.80≦Sc/Ss≦0.98の関係を満足することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部に、タイヤ周方向に延びる中央主溝と、該中央主溝よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる外側主溝と、該外側主溝よりもタイヤ幅方向内側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の中央横溝とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記中央横溝の側壁がトレッド面の法線に対してなす傾斜角度θclが0°≦θcl≦10°の関係を満足することを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記中央横溝の溝深さDclが前記中央主溝の溝深さGDcに対して0.20≦Dcl/GDc≦0.90の関係を満足することを特徴とする請求項2又は3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記中央横溝がその長手方向の一部に底上げ部を有し、該底上げ部での溝深さDaが前記中央横溝の溝深さDclに対して0.20≦Da/Dcl≦0.90の関係を満足することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記中央主溝の溝深さGDcが前記外側主溝の溝深さGDsに対して0.85≦GDc/GDs≦1.00の関係を満足することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド部に、前記外側主溝よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ幅方向に延びる複数本の外側横溝が形成され、前記中央横溝の溝深さDclが前記外側横溝の溝深さDslに対して0.50≦Dcl/Dsl≦1.00の関係を満足することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記外側主溝よりもタイヤ幅方向内側に形成された中央横溝の全てが1.0mm以下の溝幅を有することを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記トレッド部に形成された中央主溝及び外側主溝を除く全ての溝が1.0mm以下の溝幅を有することを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力のそれぞれ40%,75%,100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をそれぞれLA1,LB1,LC1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をそれぞれWA1,WB1,WC1とし、タイヤ中心位置からタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1,WB1,WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をそれぞれLA2,LB2,LC2としたとき、前記最大接地長LA1,LB1,LC1及び前記外部接地長LA2,LB2,LC2が1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25、1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20、0.75≦LB2/LB1≦1.00の関係を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記トレッド部に、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差する複数層のベルト層が埋設され、前記ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度αが21°≦α≦30°の関係を満足することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度αと前記ベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βとが18°≦β<α≦30°の関係を満足することを特徴とする請求項11に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記空気入りタイヤが偏平比0.65以下の乗用車用タイヤであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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