JP7099190B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド部にベルト層及びベルト補強層が埋設された空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、車外騒音性能及び乗心地を改善すると共に、トレッド部のショルダー偏摩耗を抑制することを可能にした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、一般に、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された複数層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されたベルト補強層とを備えている。ベルト層は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差するように配置されている。一方、ベルト補強層はタイヤ周方向に配向する複数本のバンドコードを含んでいる。
このような空気入りタイヤにおいて、環境規制の強化に伴って車外騒音性能を改善することが強く求められている。ここで、トレッド部の踏面剛性を緩和することにより、接地時のトレッド部への入力を低減し、車外騒音を低減することが可能である。この場合、路面上の突起を乗り越す際の衝撃を緩和し、乗心地(ショック感)を改善する効果も期待することができる。しかしながら、トレッド部の踏面剛性を単に緩和した場合、トレッド部にショルダー偏摩耗等の偏摩耗が発生し易くなるという問題がある。
ところで、空気入りタイヤの接地形状を規定することにより、空気入りタイヤの諸性能を改善する技術が提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。しかしながら、これら技術は車外騒音性能と乗心地と摩耗特性との両立を図るものではない。
特開平6-8710号公報 特開平8-108710号公報 特開2009-78790号公報
本発明の目的は、車外騒音性能及び乗心地を改善すると共に、トレッド部のショルダー偏摩耗を抑制することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された複数層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されたベルト補強層とを備え、前記ベルト層がタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差するように配置され、前記ベルト補強層がタイヤ周方向に配向するバンドコードを含む空気入りタイヤにおいて、
前記複数層のベルト層はタイヤ径方向内側に位置する第1ベルト層とタイヤ径方向外側に位置する第2ベルト層とを有し、これら第1ベルト層及び第2ベルト層を構成するベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度をそれぞれX,Yとしたとき、これら傾斜角度X,Yが15°≦|X|<|Y|≦35°の関係を満足し、
前記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力のそれぞれ40%,75%,100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をそれぞれLA1,LB1,LC1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をそれぞれWA1,WB1,WC1とし、タイヤ中心位置からタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1,WB1,WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をそれぞれLA2,LB2,LC2としたとき、前記最大接地長LA1,LB1,LC1及び前記外部接地長LA2,LB2,LC2が1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25、1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20の関係を満足することを特徴とするものである。
本発明者は、ベルト層のタイヤ周方向に対する傾斜角度と車外騒音性能との関係について鋭意研究した結果、タイヤ径方向内側に位置する第1ベルト層とタイヤ径方向外側に位置する第2ベルト層を設けるにあたって、特に接地面側の第2ベルト層を高角度化してトレッド部の踏面剛性を緩和することにより、接地時のトレッド部への入力を低減し、車外騒音を低減可能であること、及び、第1ベルト層を低角度化することにより、ショルダー偏摩耗の悪化を抑制可能であることを知見し、本発明に至ったのである。
即ち、本発明では、第1ベルト層及び第2ベルト層を構成するベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度をそれぞれX,Yとしたとき、これら傾斜角度X,Yが15°≦|X|<|Y|≦35°の関係を満足することにより、車外騒音を低減すると同時に、トレッド部のショルダー偏摩耗を抑制することが可能になる。また、第2ベルト層の高角度化に基づいてトレッド部の踏面剛性を緩和する手法を採用することにより、路面上の突起を乗り越す際の衝撃を緩和し、乗心地(ショック感)を改善することができる。更に、最大接地長LA1,LB1,LC1及び外部接地長LA2,LB2,LC2が1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25、1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20の関係を満足し、荷重変動を考慮した接地形状を規定することにより、ショルダー偏摩耗の抑制効果と乗心地の改善効果を更に高めることができる。
本発明では、第1ベルト層よりも狭幅である第2ベルト層の幅を等分にするn個の測定点を規定し、第1ベルト層を構成するベルトコードの各測定点におけるタイヤ周方向に対する傾斜角度をXi(i=1~n)とし、第2ベルト層を構成するベルトコードの各測定点におけるタイヤ周方向に対する傾斜角度をYi(i=1~n)としたとき、これら傾斜角度Xi,Yiが|Yi|>|Xi|の関係を満足し、かつ傾斜角度X,Yが|Y|-|X|≧2°の関係を満足することが好ましい。第2ベルト層を構成するベルトコードを高角度化することにより、車外騒音を効果的に低減することができ、第1ベルト層を低角度化することにより、ショルダー偏摩耗を効果的に抑制することができるので、両者の角度差を十分に確保し、そのような関係が第2ベルト層の全幅にわたって成り立つことが好ましい。
最大接地長LB1及び外部接地長LB2は0.65≦LB2/LB1≦0.95の関係を満足することが好ましい。また、最大接地長LA1,LB1,LC1及び外部接地長LA2,LB2,LC2は(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)の関係を満足することが好ましい。これにより、接地形状に基づいて乗心地を改善することができる。
左側通行が主である日本等の地域で使用される車両に対してタイヤが装着される場合、第1ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜し、第2ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜していることが好ましい。左側通行の場合、左側が低くなるように傾斜した路面カントが設定されるが、その路面カントにより発生する横力の影響で前輪左のタイヤにおいてトレッド部の車両外側のショルダー領域に偏摩耗が生じ易くなる。これに対して、低角度化された第1ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜した構造を採用することにより、タイヤの滑りが低減し、トレッド部のショルダー偏摩耗を効果的に抑制することができる。
右側通行が主であるアメリカ等の地域で使用される車両に対してタイヤが装着される場合、第1ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜し、第2ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜していることが好ましい。右側通行の場合、右側が低くなるように傾斜した路面カントが設定されるが、その路面カントにより発生する横力の影響で前輪右のタイヤにおいてトレッド部の車両外側のショルダー領域に偏摩耗が生じ易くなる。これに対して、低角度化された第1ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜した構造を採用することにより、タイヤの滑りが低減し、トレッド部のショルダー偏摩耗を効果的に抑制することができる。
トレッド部に区画されたショルダー陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝が形成される場合、これら横溝がタイヤ周方向に対して第1ベルト層と同じ方向に傾斜していることが好ましい。上述のようにショルダー偏摩耗を抑制するために第1ベルト層及び第2ベルト層の傾斜方向を特定した場合、車両走行時におけるハンドル流れの抑制に寄与する残留コーナリングフォースが低下する傾向がある。そこで、ショルダー陸部の横溝を第1ベルト層と同じ方向に傾斜させることにより、ハンドル流れの抑制に寄与する残留コーナリングフォースを増大させ、車両走行時におけるハンドル流れを抑制することができる。
また、横溝のタイヤ幅方向に対する傾斜角度Zは5°≦|Z|≦45°の範囲にあることが好ましい。これにより、ハンドル流れを効果的に抑制することができる。
ベルト補強層において、バンドコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度θが0°≦|θ|≦30°の範囲にあり、該バンドコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度θの絶対値がタイヤ幅方向の内側から外側に向かって漸増していることが好ましい。ベルト補強層のバンドコードを上記傾斜角度θの範囲で傾斜させ、その傾斜角度θの絶対値をタイヤ幅方向の内側から外側に向かって漸増させることにより、ハンドル流れを効果的に抑制することができる。
ベルト補強層において、バンドコードがタイヤ周方向に対して第1ベルト層と同じ方向に傾斜していることが好ましい。これにより、ベルト補強層のバンドコードが第1ベルト層と同じ方向に傾斜することで得られる残留コーナリングフォースを増大させ、車両走行時におけるハンドル流れを効果的に抑制することができる。
本発明において、トレッド部の接地形状は、タイヤを正規リムにリム組みして所定の空気圧を充填した状態で平面上に垂直に置いて所定の荷重を負荷した条件にて測定される。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。空気圧は230kPaとする。また、所定の荷重は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている最大負荷能力の40%,75%又は100%の荷重とする。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 図1の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 図1の空気入りタイヤの第1ベルト層及び第2ベルト層を示す展開図である。 車外騒音の音圧レベルと速度との関係を示すグラフである。 第1ベルト層及び第2ベルト層を構成するベルトコードを示す展開図である。 図1の空気入りタイヤの接地形状(40%荷重)を示す平面図である。 図1の空気入りタイヤの接地形状(75%荷重)を示す平面図である。 図1の空気入りタイヤの接地形状(100%荷重)を示す平面図である。 ベルト補強層の一例を示す展開図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1~図3は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1~図3において、CLはタイヤ中心位置であり、Tcはタイヤ周方向であり、Twはタイヤ幅方向である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本のカーカスコードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、かつ層間でベルトコードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7を構成するベルトコードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、タイヤ周方向に配向する複数本のバンドコードを含む少なくとも1層のベルト補強層8が配置されている。ベルト補強層8は少なくとも1本のバンドコードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップ材をタイヤ周方向に連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。ベルト補強層8を構成するバンドコードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ中心位置CLの両側の位置でタイヤ周方向に延びる一対の中央主溝11,11と、該中央主溝11,11よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる一対の外側主溝12,12とが形成されている。中央主溝11及び外側主溝12は、ストレート形状を有していても良く、或いは、ジグザグ形状を有していても良い。これにより、中央主溝11,11の相互間にはセンター陸部20が区画され、中央主溝11と外側主溝12との間にはミドル陸部30が区画され、外側主溝12の外側にはショルダー陸部40が区画されている。
ミドル陸部30の各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本のサイプ31が形成されている。サイプ31は、トレッド面での溝幅が例えば1.0mm以下に設定されている。また、ミドル陸部30の一方には、タイヤ周方向に沿って延びていてジグザグ形状を有する周方向細溝32が形成されている。
ショルダー陸部40の各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本の横溝41が形成されている。これら横溝41は外側主溝12に対して非連通であり、トレッド面での溝幅が例えば1.1mm~9.5mmの範囲に設定されている。また、ショルダー陸部40の一方には、タイヤ幅方向に延びる複数本のサイプ42が形成されている。サイプ42は、外側主溝12に対して連通し、トレッド面での溝幅が例えば1.0mm以下に設定されている。
上記空気入りタイヤにおいて、図3に示すように、複数層のベルト層7はタイヤ径方向内側に位置する第1ベルト層71とタイヤ径方向外側に位置していて第1ベルト層71よりも幅が狭い第2ベルト層72とを有し、これら第1ベルト層71及び第2ベルト層72を構成するベルトコード71C,72Cのタイヤ中心位置CLでのタイヤ周方向に対する傾斜角度をそれぞれX,Yとしたとき、これら傾斜角度X,Yが15°≦|X|<|Y|≦35°の関係を満足する。第1ベルト層71及び第2ベルト層72を構成するベルトコード71C,72Cのタイヤ周方向に対する傾斜角度X,Yは、トレッド部1を正面から見たとき、ベルトコードが右下がりになる場合をプラス値とし、ベルトコードが左下がりになる場合をマイナス値とする。
上述した空気入りタイヤでは、第1ベルト層71及び第2ベルト層72を構成するベルトコード71C,72Cのタイヤ中心位置CLでのタイヤ周方向に対する傾斜角度をそれぞれX,Yとしたとき、これら傾斜角度X,Yが15°≦|X|<|Y|≦35°の関係を満足することにより、接地面側の第2ベルト層72を高角度化する一方で、第1ベルト層71を低角度化する。そして、第2ベルト層72の高角度化に基づいてトレッド部1の踏面剛性を緩和することにより、接地時のトレッド部1への入力を低減し、車外騒音を低減することができる。また、第2ベルト層72を高角度化する手法によれば、路面上の突起を乗り越す際の衝撃を緩和し、乗心地(ショック感)を改善することも可能である。一方、第1ベルト層71の低角度化により、ショルダー偏摩耗の悪化を抑制することができる。ここで、傾斜角度Xの絶対値が15°よりも小さいとベルト層7の剛性の増大により車外騒音が悪化し、傾斜角度Yの絶対値が35°よりも大きいとコーナリング特性や操縦安定性等のタイヤ特性が低下するため実用的ではない。
図4は車外騒音の音圧レベルと速度との関係を示すグラフである。図4において、タイヤAは基準構造を有する空気入りタイヤであり、タイヤBは第1ベルト層71を高角度化する一方で第2ベルト層72を低角度化した空気入りタイヤであり、タイヤCは第1ベルト層71を低角度化する一方で第2ベルト層72を高角度化した空気入りタイヤである。タイヤA,Bの対比から明らかなように、第1ベルト層71を高角度化する一方で第2ベルト層72を低角度化した場合(タイヤB)、車外騒音の音圧レベルが増大することが判る。これに対して、第1ベルト層71を低角度化する一方で第2ベルト層72を高角度化した場合(タイヤC)、車外騒音の音圧レベルが低下することが判る。
上記空気入りタイヤにおいて、図5に示すように、第1ベルト層71よりも狭幅である第2ベルト層72の幅W72を等分にするn個の測定点Pi(i=1~n)を規定し、第1ベルト層71を構成するベルトコード71Cの各測定点Piにおけるタイヤ周方向に対する傾斜角度をXi(i=1~n)とし、第2ベルト層72を構成するベルトコード72Cの各測定点Piにおけるタイヤ周方向に対する傾斜角度をYi(i=1~n)としたときこれら傾斜角度Xi,Yiが|Yi|>|Xi|の関係を満足し、かつ前述の傾斜角度X,Yが|Y|-|X|≧2°の関係を満足すると良い。
第2ベルト層72を構成するベルトコード72Cを高角度化することにより、車外騒音を効果的に低減することができ、第1ベルト層71を低角度化することにより、ショルダー偏摩耗を効果的に抑制することができるので、両者の角度差を十分に確保し、そのような関係は第2ベルト層72の全幅にわたって成り立つことが好ましい。|Y|-|X|の値が2°より小さいと、車外騒音の低減とショルダー偏摩耗の抑制とを両立させる効果が低下する。特に、3°≦|Y|-|X|≦7°であることが望ましい。同様の理由から、全ての測定点Piにおける傾斜角度Xi,Yiについても、|Yi|-|Xi|≧2°、より好ましくは、3°≦|Yi|-|Xi|≦7°であることが望ましい。
図5においては、7個の測定点P1~P7を規定し、ベルトコード71Cの測定点P1~P7における傾斜角度をX1~X7とし、ベルトコード72Cの測定点P1~P7における傾斜角度をY1~Y7としているが、このような測定点Piは第2ベルト層72の一方のエッジから他方のエッジに向かって少なくとも5箇所あれば良い。測定点同士のタイヤ幅方向の間隔は25mm~40mmの範囲にあると良い。これにより、ベルトコード71C,72Cの約20本に1本の角度を制御可能となるため、所望の効果を得ることができる。
図6~図8はそれぞれ図1の空気入りタイヤの接地形状(40%荷重、75%荷重、100%荷重)を示すものである。上記空気入りタイヤにおいて、該空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力のそれぞれ40%,75%,100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をそれぞれLA1,LB1,LC1(mm)とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をそれぞれWA1,WB1,WC1(mm)とし、タイヤ中心位置からタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1,WB1,WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をそれぞれLA2,LB2,LC2(mm)とする。
つまり、図6に示すように、上記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力の40%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をLA1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をWA1とし、タイヤ中心位置CLからタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をLA2とする。外部接地長LA2はタイヤ中心位置CLの両側における測定値の平均値である。
また、図7に示すように、上記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力の75%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をLB1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をWB1とし、タイヤ中心位置CLからタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WB1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をLB2とする。外部接地長LB2はタイヤ中心位置CLの両側における測定値の平均値である。
更に、図8に示すように、上記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力の100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をLC1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をWC1とし、タイヤ中心位置CLからタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をLC2とする。外部接地長LC2はタイヤ中心位置CLの両側における測定値の平均値である。
ここで、最大接地長LA1,LB1,LC1及び外部接地長LA2,LB2,LC2は以下の関係を満足する。
1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25
1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20
上述した空気入りタイヤでは、最大接地長LA1,LB1,LC1及び外部接地長LA2,LB2,LC2が1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25、1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20の関係を満足し、荷重変動を考慮した接地形状を規定することにより、ショルダー偏摩耗の抑制効果と乗心地の改善効果を更に高めることができる。つまり、エンジンを前方に搭載した一般的な車両において、負荷荷重が相対的に小さいリヤ装着タイヤの荷重変動を考慮して(LB2/LB1)/(LA2/LA1)を所定の範囲に設定する一方で、負荷荷重が相対的に大きいフロント装着タイヤの荷重変動を考慮して(LC2/LC1)/(LB2/LB1)を所定の範囲に設定することにより、ショルダー偏摩耗の抑制効果と乗心地の改善効果を最適化することができる。
ここで、(LB2/LB1)/(LA2/LA1)が1.02よりも小さいと乗心地の改善効果が不十分になり、逆に1.25よりも大きいとショルダー偏摩耗の抑制効果が不十分になる。同様に、(LC2/LC1)/(LB2/LB1)が1.00よりも小さいと乗心地の改善効果が不十分になり、逆に1.20よりも大きいとショルダー偏摩耗の抑制効果が不十分になる。特に、1.03≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.15、1.02≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.10の関係を満足することが望ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、最大接地長LB1及び外部接地長LB2は0.65≦LB2/LB1≦0.95の関係を満足すると良い。最大負荷能力の75%の荷重を負荷した条件における接地形状をコントロールすることにより、定常走行時において良好な乗心地を発揮することができる。特に、0.70≦LB2/LB1≦0.88の範囲ではトレッド部1のエンベロープ特性が良化して乗心地が効果的に改善される。
上記空気入りタイヤにおいて、最大接地長LA1,LB1,LC1及び外部接地長LA2,LB2,LC2は(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)の関係を満足すると良い。このようにリヤ装着タイヤとフロント装着タイヤにおける接地形状を最適化することで乗心地を改善することができる。
左側通行が主である日本等の地域で使用される車両に対してタイヤが装着される場合、図3に示すように、第1ベルト層71がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜し、第2ベルト層72がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜するのが良い。左側通行の場合、左側が低くなるように傾斜した路面カントが設定されるが、その路面カントにより発生する横力の影響で前輪左のタイヤにおいてトレッド部1の車両外側のショルダー領域に偏摩耗が生じ易くなる。これに対して、低角度化された第1ベルト層71がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜した構造を採用することにより、タイヤの滑りが低減し、トレッド部1のショルダー偏摩耗を効果的に抑制することができる。
右側通行が主であるアメリカ等の地域で使用される車両に対してタイヤが装着される場合、第1ベルト層71がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜し、第2ベルト層72がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜する構造、即ち、図3とは対称的な構造を採用するのが良い。右側通行の場合、右側が低くなるように傾斜した路面カントが設定されるが、その路面カントにより発生する横力の影響で前輪右のタイヤにおいてトレッド部1の車両外側のショルダー領域に偏摩耗が生じ易くなる。これに対して、低角度化された第1ベルト層71がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜した構造を採用することにより、タイヤの滑りが低減し、トレッド部1のショルダー偏摩耗を効果的に抑制することができる。
図2に示すように、トレッド部1に区画されたショルダー陸部40にタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝41が形成される場合、これら横溝41がタイヤ周方向に対して第1ベルト層71と同じ方向に傾斜するのが良い(図2及び図3参照)。想定される路面カントに応じてショルダー偏摩耗を抑制するために第1ベルト層71及び第2ベルト層72の傾斜方向を上述の如く特定した場合、車両走行時におけるハンドル流れの抑制に寄与する残留コーナリングフォースが低下する傾向がある。これに対して、ショルダー陸部40の横溝41を第2ベルト層72とは反対方向であって第1ベルト層71と同じ方向に傾斜させることにより、ハンドル流れの抑制に寄与する残留コーナリングフォースを増大させ、車両走行時におけるハンドル流れを抑制することができる。
また、横溝41のタイヤ幅方向に対する傾斜角度Zは5°≦|Z|≦45°の範囲にあると良い。これにより、ハンドル流れを効果的に抑制することができる。ここで、横溝41の傾斜角度Zの絶対値が5°よりも小さいと、ハンドル流れを抑制する効果が低下し、逆に45°よりも大きいとショルダー偏摩耗が生じ易くなる。特に、横溝41のタイヤ幅方向に対する傾斜角度Zは7°≦|Z|≦20°の範囲にあることが望ましい。
横溝41の傾斜角度Zは、空気圧を230kPaとし、規格にて定められた最大負荷能力の75%の荷重を負荷した際のタイヤ幅方向の接地端位置における横溝41の溝幅中心と横溝41のタイヤ幅方向内側の端部位置における横溝41の溝幅中心とを結ぶ直線がタイヤ幅方向の基準線に対してなす角度である。また、横溝41の傾斜角度Zは、トレッド部1を正面から見たとき、横溝41がタイヤ幅方向の基準線に対して時計回りの方向に傾斜する場合をプラス値とし、横溝41がタイヤ幅方向の基準線に対して反時計回りの方向に傾斜する場合をマイナス値とする。
図9は本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の一例を示すものである。図6に示すように、ベルト補強層8において、バンドコードBのタイヤ周方向に対する傾斜角度θが0°≦|θ|≦30°の範囲にあり、該バンドコードBのタイヤ周方向に対する傾斜角度θの絶対値がタイヤ幅方向の内側から外側に向かって漸増している。このようにベルト補強層8のバンドコードBを上記傾斜角度θの範囲で傾斜させ、その傾斜角度θの絶対値をタイヤ幅方向の内側から外側に向かって漸増させることにより、ハンドル流れを効果的に抑制することができる。但し、バンドコードBのタイヤ周方向に対する傾斜角度θの絶対値が30°よりも大きくなると高速耐久性に悪影響を及ぼすことになる。ベルト補強層8を構成するバンドコードBのタイヤ周方向に対する傾斜角度θは、トレッド部1を正面から見たとき、バンドコードBが右下がりになる場合をプラス値とし、ベルトコードが左下がりになる場合をマイナス値とする。
ベルト補強層8において、バンドコードBがタイヤ周方向に対して第1ベルト層71と同じ方向に傾斜していることが好ましい。これにより、ベルト補強層8のバンドコードBが第1ベルト層71と同じ方向に傾斜することで得られる残留コーナリングフォースを増大させ、車両走行時におけるハンドル流れを効果的に抑制することができる。
タイヤサイズ205/55R16 91Vで、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された2層のベルト層と、ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されたベルト補強層とを備えた空気入りタイヤにおいて、タイヤ径方向内側に位置する第1ベルト層を構成するベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度X、タイヤ径方向外側に位置する第2ベルト層を構成するベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度Y、第2ベルト層の幅を等分にする5個の測定点における第1ベルト層のベルトコードの傾斜角度X1~X5、第2ベルト層の幅を等分にする5個の測定点における第2ベルト層のベルトコードの傾斜角度Y1~Y5、第1ベルト層の傾斜方向、第2ベルト層の傾斜方向、タイヤの使用国、ショルダー陸部の横溝の傾斜方向、ショルダー陸部の横溝のタイヤ幅方向に対する傾斜角度Z、ベルト補強層を構成するバンドコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ、ベルト補強層を構成するバンドコードのショルダー端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度θ、ベルト補強層の傾斜方向、(LB2/LB1)/(LA2/LA1)、(LC2/LC1)/(LB2/LB1)、LB2/LB1(矩形率)を表1~表4のように設定した比較例1~4及び実施例1~14のタイヤを製作した。いずれのタイヤにおいても、タイヤ径方向内側の第1ベルト層の幅を170mmとし、タイヤ径方向外側の第2ベルト層の幅を160mmとし、ベルト補強層の幅を170mmとした。
第1ベルト層の傾斜角度X1~X5及び第2ベルト層の傾斜角度Y1~Y5について、傾斜角度X3は傾斜角度Xと一致するものであり、傾斜角度Y3は傾斜角度Yと一致するものであり、傾斜角度X4は傾斜角度X2と同一値であり、傾斜角度Y4は傾斜角度Y2と同一値であり、傾斜角度X5は傾斜角度X1と同一値であり、傾斜角度Y5は傾斜角度Y1と同一値であるため、それらの表示を省略する。また、第1ベルト層及び第2ベルト層等の傾斜方向について、右下がりである場合を「R」で示し、左下がりである場合を「L」で示した。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、車外騒音性能、乗心地(ショック感)、ショルダー領域での耐偏摩耗性、ハンドル流れ防止性能を評価し、その結果を表1~表4に併せて示した。
車外騒音性能:
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて排気量2リットルの前輪駆動車に装着し、空気圧を250kPaとし、ISO試験路にて速度変量時の車外騒音を計測し、データプロットにおける傾きから80km/h換算時の音圧レベルを算出した。評価結果は、算出された音圧レベルの逆数を用い、比較例1を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど車外騒音性能が優れていることを意味する。
乗心地(ショック感):
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて排気量2リットルの前輪駆動車に装着し、当該車両の指定空気圧を充填し、突起が配設された舗装路からなるテストコースにてパネラーによる走行試験を実施し、突起による衝撃ついて官能評価を行った。評価結果は、比較例1を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど乗心地(ショック感)が優れていることを意味する。
ショルダー領域での耐偏摩耗性:
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて排気量2リットルの前輪駆動車に装着し、当該車両の指定空気圧を充填し、屋外試験場にて10000km走行後、センター陸部の摩耗量及びショルダー陸部の摩耗量を測定し、センター陸部の摩耗量に対するショルダー陸部の摩耗量の比を算出した。評価結果は、上記比の逆数を用い、比較例4を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどショルダー領域での耐偏摩耗性が優れていることを意味する。なお、屋外試験場は外周側から内周側に向かってカントを有する周回路であり、日本での使用が想定されるタイヤについては反時計回りの走行を行い、米国での使用が想定されるタイヤについては時計回りの走行を行った。
ハンドル流れ防止性能:
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けてフラットベルト式コーナリング試験機に装着し、空気圧230kPa、負荷荷重4.5kNの条件下で、試験タイヤの残留コーナリングフォースを測定した。評価結果は、比較例4を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど残留コーナリングフォースが大きくハンドル流れ防止性能が優れていることを意味する。
Figure 0007099190000001
Figure 0007099190000002
Figure 0007099190000003
Figure 0007099190000004
この表1~表4から判るように、実施例1~14のタイヤは、比較例1~4との対比において、車外騒音性能、乗心地、ショルダー領域での耐偏摩耗性が共に優れていた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルト補強層
71 第1ベルト層
72 第2ベルト層

Claims (10)

  1. 一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された複数層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されたベルト補強層とを備え、前記ベルト層がタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差するように配置され、前記ベルト補強層がタイヤ周方向に配向するバンドコードを含む空気入りタイヤにおいて、
    前記複数層のベルト層はタイヤ径方向内側に位置する第1ベルト層とタイヤ径方向外側に位置する第2ベルト層とを有し、これら第1ベルト層及び第2ベルト層を構成するベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度をそれぞれX,Yとしたとき、これら傾斜角度X,Yが15°≦|X|<|Y|≦35°の関係を満足し、
    前記空気入りタイヤに230kPaの空気圧を充填し、規格にて定められた最大負荷能力のそれぞれ40%,75%,100%の荷重を負荷した条件にて接地した際のタイヤ周方向の最大接地長をそれぞれLA1,LB1,LC1とし、タイヤ幅方向の最大接地幅をそれぞれWA1,WB1,WC1とし、タイヤ中心位置からタイヤ幅方向外側に向かって最大接地幅WA1,WB1,WC1の40%の位置におけるタイヤ周方向の外部接地長をそれぞれLA2,LB2,LC2としたとき、前記最大接地長LA1,LB1,LC1及び前記外部接地長LA2,LB2,LC2が1.02≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)≦1.25、1.00≦(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦1.20の関係を満足することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1ベルト層よりも狭幅である前記第2ベルト層の幅を等分にするn個の測定点を規定し、前記第1ベルト層を構成するベルトコードの各測定点におけるタイヤ周方向に対する傾斜角度をXi(i=1~n)とし、前記第2ベルト層を構成するベルトコードの各測定点におけるタイヤ周方向に対する傾斜角度をYi(i=1~n)としたとき、これら傾斜角度Xi,Yiが|Yi|>|Xi|の関係を満足し、かつ前記傾斜角度X,Yが|Y|-|X|≧2°の関係を満足することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記最大接地長LB1及び前記外部接地長LB2が0.65≦LB2/LB1≦0.95の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記最大接地長LA1,LB1,LC1及び前記外部接地長LA2,LB2,LC2が(LC2/LC1)/(LB2/LB1)≦(LB2/LB1)/(LA2/LA1)の関係を満足することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜し、前記第2ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜していることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め右下方向に傾斜し、前記第2ベルト層がタイヤ周方向に対して斜め左下方向に傾斜していることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド部に区画されたショルダー陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の横溝が形成されており、これら横溝がタイヤ周方向に対して前記第1ベルト層と同じ方向に傾斜していることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記横溝のタイヤ幅方向に対する傾斜角度Zが5°≦|Z|≦45°の範囲にあることを特徴とする請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記ベルト補強層において、前記バンドコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度θが0°≦|θ|≦30°の範囲にあり、該バンドコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度θの絶対値がタイヤ幅方向の内側から外側に向かって漸増していることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記ベルト補強層において、前記バンドコードがタイヤ周方向に対して前記第1ベルト層と同じ方向に傾斜していることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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