JPWO2019171488A1 - 電磁波センサ - Google Patents

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Abstract

局所熱源からの熱がボロメータ膜に与える影響が抑制された電磁波センサが提供される。
電磁波センサ1は第1の基板2と、第1の基板2と対向して位置し、第1の基板2との間に内部空間7を形成する、赤外線を透過する第2の基板3と、内部空間7に設けられ、第2の基板3に支持された複数のボロメータ膜8と、第1の基板2に形成された局所熱源9と、第1の基板2を第2の基板3に接続する第1の電気接続部材5と、第2の基板3上または第2の基板3内を延び、第1の電気接続部材5をボロメータ膜8に接続するリード10と、を有している。

Description

本発明は電磁波センサに関し、特にボロメータ膜を備えた赤外線センサに関する。
ボロメータ膜を備え、対象物の温度分布を赤外波長領域で検出する赤外線センサが知られている。このような赤外線センサでは、外部からボロメータ膜に入射しボロメータ膜に吸収された赤外線によってボロメータ膜に温度変化が生じ、ボロメータ膜の温度変化が抵抗変化として取り出される。対象物の温度とその対象物から放射される放射度(輻射エネルギー)との間には相関関係(Stefan-Boltzmannの法則)がある。従って、対象物から放射される輻射熱によるボロメータ膜の温度変化を検出することで対象物の温度分布を測定することができる。
以上のことから、ボロメータ膜を備えた赤外線センサでは輻射熱以外の熱の影響を極力排除することが必要である。このため、一般的にはボロメータ膜は、対流の影響を抑制するため、赤外線を透過する窓を備えた真空ハウジングに設置されている。また、ボロメータ膜を備えた赤外線センサは、ボロメータ膜の抵抗変化を電気信号に変換するROIC(Read Out Integrated Circuit)などの部材を備えている。このような部材は局所熱源であることから、ボロメータ膜の測定結果に大きな影響を与える可能性がある。すなわち、赤外線センサを搭載した赤外線カメラでは、このような局所熱源が画像に写り込む可能性がある。
特許第5923617号公報には、第1ウエハにROICが形成され、第2ウエハにマイクロボロメータが支持されたMEMSセンサが開示されている。マイクロボロメータはミアンダ形状のリードを介して第2ウエハに支持されており、第2ウエハのマイクロボロメータと対向する面は凹部とされている。これによって、マイクロボロメータは第1ウエハと第2ウエハとの間の空間に浮くように配置される。ROICとマイクロボロメータは、第1ウエハと第2ウエハとの間をウエハと直交する方向に延びる半田材によって電気的に接続されている。
特許第5923617号公報に開示されたMEMSセンサは、局所熱源であるROICとマイクロボロメータが別々のウエハ(基板)に設置されているため、ROICによる熱の影響を抑制することが可能である。しかし、ROICからの熱は半田材を介して第2ウエハに伝達され、さらにリードによってマイクロボロメータに伝達されるため、依然としてROICからの熱の影響を十分に抑制することができない。
本発明は局所熱源からの熱がボロメータ膜に与える影響が抑制された電磁波センサを提供することを目的とする。
本発明の電磁波センサは第1の基板と、第1の基板と対向して位置し、第1の基板との間に内部空間を形成する、電磁波を透過する第2の基板と、この内部空間に設けられ、第2の基板に支持された複数のボロメータ膜と、第1の基板に形成された局所熱源と、第1の基板を第2の基板に接続する第1の電気接続部材と、第2の基板上または第2の基板内を延び、第1の電気接続部材をボロメータ膜に接続するリードと、を有する。
リードは第2の基板上または第2の基板内を延びている。換言すれば、リードはその経路に沿って第2の基板に物理的に接触している。局所熱源から第1の電気接続部材を介してリードに伝達された熱は、その経路に沿った物理的な接触部を通じて第2の基板に拡散される。すなわち、第2の基板はリードの熱を吸収する吸熱材として機能するため、局所熱源からの熱がボロメータ膜に与える影響を抑制することができる。
上述した、およびその他の、本出願の目的、特徴、および利点は、本出願を例示した添付の図面を参照する以下に述べる詳細な説明によって明らかとなろう。
本発明の第1の実施形態の赤外線センサの概略側面図である。 図1のZ方向上方から見た赤外線センサの概略平面図である。 図1に示す赤外線センサの斜視図である。 第2の反射防止膜の概略断面図である。 本発明の第2の実施形態の赤外線センサの概略側面図である。 本発明の第3の実施形態の赤外線センサの概略平面図である。 第3の実施形態の変形例の赤外線センサの概略平面図である。 本発明の第4の実施形態の赤外線センサの概略側面図である。 本発明の第5の実施形態の赤外線センサの概略側面図である。 第5の実施形態の変形例の赤外線センサの概略側面図である。 本発明の第6の実施形態の赤外線センサの概略断面図である。 比較例の赤外線センサの概略断面図である。 本発明の第7の実施形態の赤外線センサの概略断面図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例の概略フローを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。 本発明の赤外線センサの製造方法の一例のステップを示す図である。
1 赤外線センサ(電磁波センサ)
2 第1の基板
3 第2の基板
4 側壁
5 第1の電気接続部材
5a 第1の行電気接続部材
5b 第1の列電気接続部材
6 第2の電気接続部材
6a 第2の行電気接続部材
6b 第2の列電気接続部材
7 内部空間
8 ボロメータ膜
9 局所熱源
10 リード
10a 行リード
10b 列リード
11 選択トランジスタ
12 輻射シールド
13 支持部材
14 第1の反射防止膜
15 第2の反射防止膜
16 熱拡散板
17 ゲッタ膜
21 反射膜
31 フィルタ膜
41 第1の凸状領域
43 第2の凸状領域
51 ブラインドセル
53 赤外線遮蔽部
61 コンデンサ
X 第1の方向
Y 第2の方向
Z 第3の方向
以下、図面を参照して本発明の電磁波センサの様々な実施形態を説明する。以下の説明及び図面において、第1の方向X及び第2の方向Yは第1の基板2及び第2の基板3の主面と平行な向きであり、第1の方向Xはボロメータ膜8のアレイの行に対応し、第2の方向Yはボロメータ膜8のアレイの列に対応している。第3の方向Zは第1の方向X及び第2の方向Yと直交する方向であり、第1の基板2及び第2の基板3の主面と垂直な方向である。
以下の実施形態では、複数のボロメータ膜が2次元のアレイ状に配列した赤外線センサを対象とする。このような赤外線センサは主に赤外線カメラの撮像素子として利用される。赤外線カメラは暗所での暗視スコープ、暗視ゴーグルとして利用できるほか、人や物の温度測定などに利用可能である。また、複数のボロメータ膜が1次元状に配列した赤外線センサは、各種の温度ないし温度分布を測定するセンサとして利用することができる。説明は省略するが、複数のボロメータ膜が1次元状に配列した赤外線センサも本発明の範囲に含まれる。また、検出する電磁波は赤外線に限定されず、本発明の電磁波センサは、例えば波長100μm〜1mmのテラヘルツ波を検出するものであってもよい。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の赤外線センサ1の概略側面図、図2は図1の赤外線センサ1のボロメータ膜8とリード10と第1及び第2の電気接続部材5,6だけを示す、Z方向上方から見た平面図である。図3は図1の赤外線センサ1の分解斜視図であり、第1の基板2と第2の基板3を離して示している。赤外線センサ1は、第1の基板2と、第1の基板2に対向して位置する第2の基板3と、第1の基板2と第2の基板3とを接続する側壁4と、を有している。第1の基板2と第2の基板3と側壁4は密閉された内部空間7を形成しており、内部空間7は負圧ないしは真空にされている。これによって、内部空間7での気体の対流が防止または抑制され、ボロメータ膜8への熱的影響を軽減することができる。内部空間7は大気圧とすることもできる。この場合ボロメータ膜8への熱的影響は増加するが、本発明の効果を得ることは可能である。
第1の基板2はシリコン基板2aと絶縁膜2bとを有し、シリコン基板2aの表面ないし絶縁膜2bの内部に様々な素子や配線が形成されている。第2の基板3はシリコン基板3aと、シリコン基板3aの両面を覆う第1の反射防止膜14及び第2の反射防止膜15と、を有している。第2の基板3は長波長赤外線を透過させる窓基板として機能するため、シリコン基板3aの代わりにゲルマニウム基板等を用いることもできるが、後述する理由により、シリコン基板3aを用いることがより好ましい。長波長赤外線の波長は概ね8〜14μmである。
内部空間7には概ね正方形状の複数のボロメータ膜8が設けられている。複数のボロメータ膜8は、第1の方向Xに一定の間隔Axで配列された複数の行Rと、第1の方向Xと交差する方向、好ましくは第1の方向Xと直交する第2の方向Yに一定の間隔Ayで配列された複数の列Cと、からなる2次元の格子状のアレイをなしている。各ボロメータ膜8はこのアレイにおける一つのセルないし画素を構成する。アレイの行列数としては例えば640行×480列、1024行×768列などが挙げられるが、これらに限定されない。ボロメータ膜8はシリコン基板と、シリコン基板上に形成された酸化バナジウム(VOx)ないしアモルファスシリコン(a−Si)の膜とを有している。ボロメータ膜8はさらに内部空間7の真空度を維持するためのゲッタ膜17を有している。
第1の基板2の内部にはROIC、レギュレータ、A/Dコンバータ、マルチプレクサなどの素子が形成されている。ROICは複数のボロメータ膜8の抵抗変化を電気信号に変換する集積回路である。これらの素子は第1の基板2の所定の位置に設けられた局所熱源9である。第1の基板2と第2の基板3は第1の電気接続部材5によって接続されている。これらの素子は第1の基板2の内部配線18、内部配線18に接続された導通路19及び導通路19に接続された端子20を介して第1の電気接続部材5に接続されている。
第1の電気接続部材5は円形断面のピラー状の形状をした導体で、例えばめっきによって作成することができる。第1の電気接続部材5は後述する第2の電気接続部材6よりもZ方向の寸法が大きい(高い)ため、製作性を考慮して第2の電気接続部材6よりも大きな断面積を有している。第1の電気接続部材5は、第2の基板3で後述する行リード10aに接続された第1の行電気接続部材5aと、第2の基板3で後述する列リード10bに接続された第1の列電気接続部材5bとからなっている。図2に示すように、複数の第1の行電気接続部材5aはボロメータ膜8の行Rの一端側に、複数の第1の列電気接続部材5bはボロメータ膜8の列Cの一端側にそれぞれ集中配置されている。
第2の基板3には、各ボロメータ膜8が一対の第2の電気接続部材6を介して支持されている。第2の電気接続部材6も円形断面のピラー状の形状をした導体で、例えばめっきによって作成することができる。一対の第2の電気接続部材6は行リード10aに接続された第2の行電気接続部材6aと、列リード10bに接続された第2の列電気接続部材6bとからなっている。第2の行電気接続部材6a及び第2の列電気接続部材6bはそれぞれ行リード10aと列リード10bから第1の基板2に向けてZ方向下向きに延び、第1の基板2と第2の基板3との間で終端している。従って、ボロメータ膜8は第1の基板2及び第2の基板3からZ方向に間隔をおいて内部空間7内に懸架されている。ボロメータ膜8は、その対角線上の2つの角部で、第2の行電気接続部材6aと第2の列電気接続部材6bとによって支持されている。第2の電気接続部材6はボロメータ膜8を支持するとともに、ボロメータ膜8にセンス電流を供給する。
第2の基板3には、第1の電気接続部材5をボロメータ膜8に接続し、ボロメータ膜8にセンス電流を供給するリード10が形成されている。リード10は銅などの導体から形成されている。リード10はボロメータ膜8の行R毎及び列C毎に、且つ格子状に形成されている。すなわち、リード10は行方向(第1の方向X)に延びる行リード10aと、列方向(第2の方向Y)に延びる列リード10bとからなっている。行リード10aは第1の行電気接続部材5aを第2の行電気接続部材6aに接続し、列リード10bは第1の列電気接続部材5bを第2の列電気接続部材6bに接続する。行リード10aは対応する行Rに含まれるボロメータ膜8を順次接続し、列リード10bは対応する列Cに含まれるボロメータ膜8を順次接続している。図1では便宜上行リード10aがボロメータ膜8と対向する位置で分断されているが、図2,3に示すように、行リード10aは連続的に延びている。列リード10bについても同様である。
リード10は互いに隣接するボロメータ膜8の間を延びている。これによって、リード10とボロメータ膜8の干渉が避けられるとともに、リード10が赤外線の輻射熱で加熱されることによるボロメータ膜8への影響を抑制することができる。行リード10aと列リード10bは互いに導通しないで交差するように、間に絶縁膜152(図4参照)を挟んでZ方向の異なる位置を延びている。本実施形態では、行リード10aが列リード10bの上方、すなわちZ方向において第2の基板3により近い位置を延びているが、行リード10aが列リード10bの下方にあってもよい。また、シリコン基板3aは多少の導電性を有しているため、シリコン基板3aと行リード10aとの間も絶縁膜151(図4参照)で絶縁されている。これらの絶縁膜151,152は後述するように、第2の反射防止膜15の一部を構成する。
第1の行電気接続部材5aと、第1の行電気接続部材5aに最も近接するボロメータ膜8と、の間の行リード10aの配線長Bxは、ボロメータ膜8の第1の方向Xにおける配置間隔Axより長い。同様に、第1の列電気接続部材5bと、第1の列電気接続部材5bに最も近接するボロメータ膜8と、の間の列リード10bの配線長Byは、ボロメータ膜8の第2の方向Yにおける配置間隔Ayより長い。ここで、配線長Bx,Byとは、ボロメータ膜8と第1の行電気接続部材5aまたは第1の列電気接続部材5bとの間の直線距離ではなく、行リード10aまたは列リード10bの経路に沿った長さ、すなわち行リード10aまたは列リード10bの中心線の長さである。図示の例ではリード10は第1の方向X及び第2の方向Yに直線状に延びているが、配線長Bx,Byを確保するために蛇行形状またはミアンダ形状で延びていてもよい。
第2の基板3のシリコン基板3aには、複数のボロメータ膜8から一つのボロメータ膜8を選択するための複数の選択トランジスタ11が形成されている。各選択トランジスタ11は各ボロメータ膜8に対応している。選択トランジスタ11は第2の基板3のボロメータ膜8と対向する領域(以下、窓領域3cという)を避けて配置されている。これによって、赤外線の乱反射や入射効率の低下が避けられる。なお、第2の基板3がシリコン基板3aを備えている理由はシリコン基板3aが赤外線の透過性を有するだけではない。第2の基板3がシリコン基板3aを備えることによって、第2の基板3に選択トランジスタ11を形成することができる点に留意されたい。
第2の基板3の外側表面の少なくとも一部、好ましくは全部は第1の反射防止膜14で形成されている。ここで、第2の基板3の外側表面とは、第2の基板3の窓領域3cを含むX−Y平面に広がる面を意味し、第2の基板3の側面は含まない。第2の基板3の内側表面は第2の反射防止膜15で形成されている。ここで、第2の基板3の内側表面とは、第2の基板3の内部空間7に接する面である。換言すれば、シリコン基板3aの外側表面と内側表面はそれぞれ、第1の反射防止膜14と第2の反射防止膜15で覆われている。第1の反射防止膜14は入射光の反射を防止または抑制し、赤外線の入射効率を改善する。第2の反射防止膜15は第2の基板3を通過した赤外線が第2の基板3の内側表面で反射することを防止し、赤外線をスムーズにボロメータ膜8に入射させる。第1の反射防止膜14と第2の反射防止膜15は屈折率の異なる層が交互に積層された積層膜であり、各層で反射する波の干渉を利用して特定の波長領域の光の反射率を低減させる。第1の反射防止膜14と第2の反射防止膜15は、例えば酸化膜、窒化膜、硫化膜、フッ化膜、ホウ化膜、臭化膜、塩化膜、セレン化膜、Ge膜,ダイヤモンド膜、カルコゲナイド膜、Si膜などを積層することで形成される複数の絶縁膜の積層膜である。
図4は第2の反射防止膜15の概略断面図である。行リード10a及び列リード10bは第2の反射防止膜15に埋め込まれている。第2の反射防止膜15は絶縁層151〜155からなり、行リード10aは絶縁層151と絶縁層152の間に、列リード10bは絶縁層152と絶縁層153の間に埋め込まれている。絶縁層151〜155はそれぞれZnS,SiO,AlOx,SiN,AlN,MgF,CaF,Ge,YF,ZnSe,KBr,NaCl,BaF,ダイヤモンド、カルコゲナイド、Siなどから形成することができる。絶縁層154,155は第2の反射防止膜15の機能を高めるために設けられ、3層以上の多層構成であってもよい。
第1の反射防止膜14と第2の反射防止膜15のいずれか一方または双方を省略することもできる。第2の反射防止膜15を省略した場合も、行リード10aと列リード10bは絶縁層で絶縁されている必要がある。行リード10aと列リード10bのいずれかは内部空間7に暴露されていてもよい。すなわち、行リード10aと列リード10bの一方が第2の基板3の内部を延び、他方が第2の基板3の表面を延びていてもよい。
各ボロメータ膜8と第1の基板2との間には第1の基板2からの輻射を減衰させまたは遮蔽する輻射シールド12が設けられている。輻射シールド12は第2の基板3から第1の基板2に向けてZ方向下向きに延びる複数の(例えば4本の)支持部材13によって支持されている。支持部材13の一端は輻射シールド12の角部に接続され、他端は第2の基板3に接続されている。支持部材13が熱伝導率の低い物質で形成される場合、支持部材13を第1の基板2に支持させてもよい。
輻射シールド12はAu,Cu,Alなど、赤外線に対して高い反射率を有する材料から形成されている。構造的強度を保つため、SiO,AlOx,SiN,AlN,MgF,CaF,Geなどの膜を輻射シールド12の第1の基板2の対向する面に形成してもよい。輻射シールド12のボロメータ膜8と対向する面12aは赤外線を反射する。一部の赤外線はボロメータ膜8を透過する。輻射シールド12はボロメータ膜8を透過した赤外線を反射し、ボロメータ膜8に裏側から入射させる。これによってボロメータ膜8への赤外線の入射効率を高めることができる。ボロメータ膜8と輻射シールド12との間の間隔は入射される赤外線の波長λの1/4程度とされている。このため、入射する赤外線と反射する赤外線の干渉が避けられ、赤外線をボロメータ膜8に効率的に取り込むことができる。赤外線の波長λは概ね8〜14μmであるため、ボロメータ膜8と輻射シールド12との間の間隔は2〜3.5μm程度が好ましく、赤外線の入射効率が最大となる2.5〜3.0μm程度がさらに好ましい。
第1の基板2のボロメータ膜8と対向する領域には熱拡散板16が形成されている。熱拡散板16は好ましくはすべてのボロメータ膜8と対向する1枚の連続した金属層であり、その熱伝導率は第1の基板2の熱伝導率より高くされている。熱拡散板16は高い熱伝導率をもつ金属、例えば銅で形成することができる。熱拡散板16はその直下にあるROICなどの局所熱源9から発せられる熱を効率よく拡散させ第1の基板2の表面の温度分布を平滑化する。
輻射シールド12の第1の基板2と対向する面にゲッタ膜17が形成されている。ゲッタ膜17はTi,TiW,Zn,ZnCoなどから形成され、内部空間7の残留気体を吸着して、内部空間7の真空度の低下を抑制する。ゲッタ膜17は内部空間7のどこに配置されていてもよく、例えば第1の基板2の熱拡散板16の上に形成されてもよい。
赤外線センサ1に第2の基板3の窓領域3cから入射した赤外線はボロメータ膜8のアレイに入射する。センス電流が第1の行電気接続部材5a、行リード10a、第2の行電気接続部材6a、選択されたボロメータ膜8、第2の列電気接続部材6b、列リード10b、第1の列電気接続部材5bを順次流れる。センス電流の抵抗変化は電圧の変化として取り出され、電気信号(電圧信号)が第1の基板2のROICに供給される。ROICはこの電圧信号を輝度温度に変換する。ボロメータ膜8は選択トランジスタ11によって時系列的に順次選択され、選択されたボロメータ膜8から取り出された抵抗変化が順次輝度温度に変換される。このようにしてすべてのボロメータ膜8が走査され、1画面分の撮像データが得られる。
本実施形態の赤外線センサ1では、ROICなどの局所熱源9で発生する熱のボロメータ膜8への影響が抑制されている。まず、ボロメータ膜8は局所熱源9が設けられた第1の基板2ではなく、第2の基板3で支持されている。局所熱源9からの熱伝導による伝熱は第1の基板2、第1の電気接続部材5、リード10、第2の電気接続部材6を通る経路にほぼ限られる(側壁4を通る熱伝導もあり得るが、熱量は無視できる)。このため、ボロメータ膜8を第1の基板2で支持している従来の構成と比べて熱の伝達経路長が長く、ボロメータ膜8に局所熱源9からの熱が伝わりにくい。
さらに、本実施形態では、リード10がその全長に渡って第2の基板3(より正確には第2の反射防止膜15)と物理的に接触しているため、リード10を伝達する熱が第2の基板3に拡散される。拡散される熱量はリード10の長さと正の相関があり、リード10が長いほど、すなわちリード10が第2の基板3と接触する長さが長いほど熱が第2の基板3に拡散され、ボロメータ膜8に熱が伝わりにくくなる。第1の電気接続部材5に最も近接するボロメータ膜8はボロメータ膜8のアレイの中でも最も熱の影響を受けやすいが、前述の通り、第1の電気接続部材5までの配線長Bx(By)が、ボロメータ膜8の配置間隔Ax(Ay)より長くされている。このため、第1の電気接続部材5に最も近接するボロメータ膜8でも熱伝導の影響が生じにくい。また、リード10はその全長に渡って第2の基板3と物理的に接触している必要はなく、少なくとも、第1の電気接続部材5に最も近接する(つまり、熱的な影響を最も受けやすい)ボロメータ膜8と第1の電気接続部材5との間の区間で第2の基板3と物理的に接触していればよい。
なお、第2の基板3は赤外線(及び明るい場所では可視光)の輻射熱でほぼ均一に加熱される。第2の基板3全体を加熱する輻射熱の影響はバックグランドノイズとして容易に処理することが可能である。赤外線センサ1で問題となるのは、局所熱源9によって、一部のボロメータ膜8が他のボロメータ膜8に対して局所的に高温となる現象である。しかしながら、上述の通り、本実施形態の赤外線センサ1ではこのような局所的な加熱による影響は効果的に緩和される。また、第2の基板3に設置される選択トランジスタ11は広範囲に設置され且つ順次駆動されることから、局所熱源としての性質を呈さず、しかもセンス電流しか流れないため発熱量も軽微である。よって、選択トランジスタ11がボロメータ膜8に及ぼす熱的影響はほぼ無視できるレベルである。
さらに、本実施形態ではボロメータ膜8と第1の基板2との間に輻射シールド12が設けられている。輻射シールド12は局所熱源9から生じる輻射熱を遮蔽し、ボロメータ膜8への輻射熱の影響を軽減する。また、熱拡散板16によって第1の基板2のボロメータ膜8のアレイと対向する領域の温度が均一化されるため、局所熱源9の影響が一層軽減される。
本実施形態ではボロメータ膜8は第2の電気接続部材6によって内部空間7に懸架されている。しかし、上述したように、本実施形態では第1の基板2からボロメータ膜8までの熱の伝達経路長が長いため、第2の電気接続部材6を省略することもできる。この場合、ボロメータ膜8は第2の基板3に直接接触した状態で、第2の基板3に支持される。
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態の赤外線センサ1の概略側面図である。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。赤外線センサ1は、ボロメータ膜8の第1の基板2と対向する面8aに形成された反射膜21を有している。第2の基板3の窓領域3cから入射した赤外線はボロメータ膜8で吸収されるが、一部の赤外線はボロメータ膜8を透過する。反射膜21は透過した赤外線を反射し、ボロメータ膜8に裏側から入射させる。これによって赤外線の入射効率を高めることができる。反射膜21と第2の基板3との間隔は入射される赤外線の波長λの1/4程度、すなわち2〜3.5μm程度が好ましく、赤外線の入射効率が最大となる2.5〜3.0μm程度がさらに好ましい。このため、入射する赤外線と反射する赤外線の干渉が避けられ赤外線を効率的にボロメータ膜8に取り込むことができる。後述するように、ボロメータ膜8は第2の基板3と同一のウエハ工程で作成されるため、ボロメータ膜8と第2の基板3のZ方向の間隔は精密に制御できる。従って、ボロメータ膜8に積層される反射膜21と第2の基板3との間隔も同様に精密に制御できる。
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態の赤外線センサ1の図2と同様の平面図である。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。ボロメータ膜8は第1の実施形態と同様、行Rと列Cからなるアレイをなしている。本実施形態では、複数の行リード10aの行Rにそれぞれ接続される複数の第1の行電気接続部材5aの一部が行Rの一端側に位置し、他の第1の行電気接続部材5aが行Rの他端側に位置している。複数の第1の行電気接続部材5aは複数の行Rの一端側と他端側とに交互に位置している。同様に、複数の列リード10bの列Cにそれぞれ接続される複数の第1の列電気接続部材5bの一部が列Cの一端側に位置し、他の第1の列電気接続部材5bが列Cの他端側に位置している。複数の第1の列電気接続部材5bは複数の列Cの一端側と他端側とに交互に位置している。前述したとおり、第1の電気接続部材5は第2の電気接続部材6より断面積が大きい。このため、ボロメータ膜8の大きさ(間隔)によっては第1の電気接続部材5が十分な断面積を確保できない可能性がある。十分な断面積を確保するためにボロメータ膜8の間隔を広げると、赤外線センサ1のサイズが増加する可能性がある。本実施形態では、複数の第1の電気接続部材5a(5b)が、リード10a(10b)の複数の行R(列C)の一端側と他端側とに一つおきに配置されるため、2つの行R(列C)の領域に一つの第1の電気接続部材5a(5b)を設置することが可能である。このため、第1の電気接続部材5の設置領域が実質的に2倍になる。従って、本実施形態では、第1の電気接続部材5の十分な断面積を確保しつつ、赤外線センサ1のサイズの増加を抑制することができる。
図7は本実施形態の変形例の赤外線センサ1の概略平面図である。複数の行リード10aの行Rの一端側に位置する複数の第1の行電気接続部材5aと、行Rの他端側に位置する複数の第1の行電気接続部材5aのいずれか、好ましくは双方が第1の方向Xに関し相互にずらされている。図示は省略するが、同様に、複数の列リード10bの列Cの一端側に位置する複数の第1の列電気接続部材5bと、列Cの他端側に位置する複数の第1の列電気接続部材5bの少なくともいずれか、好ましくは双方が第2の方向Yに関し相互にずらされている。図6に示す第1の電気接続部材5の配置パターンと比べ、第1の電気接続部材5の断面形状の制約がさらに軽減されるため、第1の電気接続部材5の十分な断面積を確保することが一層容易となる。
(第4の実施形態)
図8は本発明の第4の実施形態の赤外線センサ1の概略側面図である。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。本実施形態では第2の基板3の外側表面に、選択トランジスタ11のエネルギーバンドギャップより大きいエネルギーを持つ波長の光を減衰させまたは遮断するフィルタ膜31が形成されている。第2の基板3が選択トランジスタ11のエネルギーバンドギャップより大きなエネルギーを持つ光を受けると、第2の基板3に形成されている選択トランジスタ11が誤動作する可能性がある。フィルタ膜31はこのような光を遮断し、または透過を抑制し、選択トランジスタ11の誤作動を起こりにくくする。フィルタ膜31は第2の基板3の側面に形成してもよい。フィルタ膜31は第2の基板3の一部として形成してもよい。フィルタ膜31は例えばGe,Si,カルコゲナイド,YF,ZnS,ZnSeなどから形成することができる。フィルタ膜31は第1の反射防止膜14の一部として形成してもよい。
(第5の実施形態)
図9は本発明の第5の実施形態の赤外線センサ1の第2の基板3の付近の概略側面図である。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。第2の基板3の外側表面は第1の凸状領域41がアレイ状に配列したマイクロレンズ構造を有している。各第1の凸状領域41は対応するボロメータ膜8と対向する位置に形成されている。第1の凸状領域41は微小な凸レンズであり、各ボロメータ膜8の実効開口径Deffを増加させる(図1と比較されたい)。第2の基板3が平板である場合、窓領域3cはリード10(行リード10a及び列リード10b)や選択トランジスタ11が設置されていない領域の大きさで決まる。換言すれば、ボロメータ膜8の受光部の大きさはリード10や選択トランジスタ11の設置スペースで制約される。これに対し、第2の基板3にマイクロレンズ構造を採用した本実施形態では、リード10や選択トランジスタ11と対向する領域、つまりボロメータ膜8が設置されていない領域から入射する赤外線もボロメータ膜8に取り込むことができ、赤外線の受光効率を高めることができる。
図10は本実施形態の変形例を示す赤外線センサ1の概略側面図である。本変形例では、第2の基板3の外側表面はボロメータ膜8と対向する第1の凸状領域41より外側に突き出た第2の凸状領域43を有している。すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yにおいて、第2の基板3の外側表面はボロメータ膜8と対向する第1の凸状領域41と、第1の凸状領域41の端部と同じ膜厚の平坦領域42と、第1の凸状領域41の頂部より膜厚の大きい第2の凸状領域43とがこの順で繰り返し配列している。後述するように、赤外線センサ1は第1の基板2と第2の基板3を別々に作成し、これらを側壁4及び第1の電気接続部材5を介して貼り合わせることで作成される。第2の基板3を作成するときは、選択トランジスタ11やリード10が形成されるウエハ面を上側にしてウエハプロセスが行われるが、マイクロレンズを作成するときはマイクロレンズが作成されるウエハ面を上側にする必要がある。このため、まず、ウエハにマイクロレンズを作成し、その後ウエハを上下反転させ、マイクロレンズが形成されたウエハ面をホルダに吸着させてリード10等を作成することとなる。この際、本実施形態では、第2の凸状領域43だけがホルダに当接するため、第1の凸状領域41とホルダとの接触が防止され、第1の凸状領域41の劣化や損傷が生じにくくなる。
(第6の実施形態)
図11Aは本発明の第6の実施形態の赤外線センサ1の概略側面図である。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。赤外線センサ1は、アクティブセル52であるボロメータ膜8の出力の温度補正を行うためのブラインドセル51を有している。ブラインドセル51はアクティブセル52であるボロメータ膜8と同様の構成を有し、アクティブセル52と同様の態様で第2の基板3に支持されている。ブラインドセル51は周辺構造物、例えば第1の基板2や第2の基板3からアクティブセル52と同様の輻射を受けるが、外部からの赤外線の輻射を受けない。このため、ブラインドセル51は、外部からの赤外線の輻射以外の要因で発生するバックグランドノイズを取り除くための校正用セルとして用いられる。このため、ブラインドセル51は外部からの赤外線の輻射を受けないように構成されることが必要である。本実施形態では、第2の基板3のブラインドセル51と対向する領域に赤外線遮蔽部53が形成されている。図11Bの比較例に示すように、従来のブラインドセル161は第1の基板2に形成された遮蔽部164で覆われている。しかしながら、このような遮蔽部164は製造プロセスが複雑であり、製造コスト増加の要因となっている。本実施形態では、第2の基板3の製造工程の中で赤外線遮蔽部53を容易に作成することができるため、製造コストへの影響が抑えられる。
ブラインドセル51と第1の基板2との間には、第1の基板2からの輻射を抑制する遮蔽シールド54が設けられている。遮蔽シールド54は輻射シールド12と一体化されているが、輻射シールド12と別々に設けられてもよい。遮蔽シールド54を設けることによって、アクティブセル52とブラインドセル51との間で第1の基板2から受ける輻射の影響を同程度とすることができ、ブラインドセル51の校正セルとしての機能を高めることができる。
(第7の実施形態)
図12は本発明の第7の実施形態の赤外線センサ1の概略側面図である。ここでは主に第1の実施形態との違いを説明する。説明を省略した構成及び効果については第1の実施形態と同様である。第2の電気接続部材6はコンデンサ61を有している。具体的には、コンデンサ61は第2の行電気接続部材6a及び第2の列電気接続部材6bに挿入され、第2の行電気接続部材6a及び第2の列電気接続部材6bをZ方向に分断している。第2の電気接続部材6a,6bはセンス電流を供給するため、導電性の材料で形成されている。このため熱伝導率も絶縁材料より高く、リード10a,10bを伝達してくる熱をボロメータ膜8に伝える可能性がある。本実施形態ではコンデンサ61が熱伝導を遮断または抑制するため、リード10a,10bからの熱がボロメータ膜8に伝わりにくくなる。なお、本実施形態ではセンス電流は交流で供給されるため、ボロメータ膜8の状態は電界の変化として出力される。コンデンサ61は第2の行電気接続部材6aと第2の列電気接続部材6bの双方に設けられるが、いずれか一方のみに設けることもできる。
(赤外線センサ1の製造方法)
次に、図13、14A〜14Jを参照して本発明の赤外線センサ1の製造方法の一例を示す。赤外線センサ1はウエハプロセスによって製造されるため、以下の説明において、第1の基板2、第2の基板3、シリコン基板3aはウエハを意味する。図13は赤外線センサ1の製造方法の概略フローを示している。本発明の赤外線センサ1は第1の基板2にROIC等を形成する工程1と、第2の基板3にボロメータ膜8等を形成する工程2と、第1の基板2と第2の基板3を貼り合わせる工程3と、によって製造される。工程3は真空雰囲気中で行われる。第1の基板2の製造工程は特に説明を要しないため、詳細は割愛する。以下では主に第2の基板3にボロメータ膜8等を形成する工程を説明する。
まず、図14Aに示すように、シリコン基板3aの上に選択トランジスタ11を形成する。選択トランジスタ11の側方には絶縁層91を形成する。
次に、図14Bに示すように、シリコン基板3aの選択トランジスタ11の側方領域に第2の反射防止膜15の一部である絶縁膜151を形成する。具体的には、絶縁層91の窓領域3cとなる領域にフォトレジスト工程及びミリング工程によって開口を形成し、開口にアークデポジション法によって絶縁膜151を形成する。
次に、図14Cに示すように、行リード10aを形成する。具体的には、フォトレジスト工程及びミリング工程によってレジストの開口を形成し、デポジションによって開口に行リード10aを形成し、レジストを除去する。
次に、図14Dに示すように、選択トランジスタ11の上方に第2の反射防止膜15の一部である絶縁膜152を形成する。具体的には、フォトレジスト工程及びミリング工程によってレジストの開口を形成し、デポジションによって開口に絶縁膜152を形成し、レジストを除去する。
次に、図14Eに示すように、絶縁膜152の上方に列リード10bを形成する。具体的には、フォトレジスト工程及びミリング工程によってレジストの開口を形成し、デポジションによって開口に列リード10bを形成し、レジストを除去する。
次に、図14Fに示すように、第1の電気配線部材5の下側部分と第2の電気配線部材6を形成する。具体的には、第1の犠牲層92を形成し、フォトレジスト工程及びミリング工程によって第1の犠牲層92の開口を形成し、めっきによって第1の電気配線部材5の下側部分と第2の電気配線部材6を形成する。
次に、図14Gに示すように、互いに隣接する第2の電気配線部材6の上にボロメータ膜8を形成する。具体的には、互いに隣接する第2の電気配線部材6とそれらの間の第1の犠牲層92の上にボロメータ膜8を形成し、互いに隣接する第2の電気配線部材6とボロメータ膜8を電気的に接続する。
次に、図14Hに示すように、第2の犠牲層93を形成し、フォトレジスト工程及びミリング工程によって第2の犠牲層93の開口を形成し、めっきによって第1の電気配線部材5の上側部分を形成する。
次に、図14Iに示すように、第1及び第2の犠牲層92,93をアッシングによって除去する。
次に、図14Jに示すように、第2の基板3を上下反転させ、第1の基板2と貼り合わせる。第1の電気配線部材5の下端部はROIC等と接続されたパッド20と接合される。また、図示は省略するが、第1の基板2と第2の基板3はそれぞれ側壁4に接合され、第1の基板2と第2の基板3の間に内部空間7が形成される。
本発明のいくつかの好ましい実施形態を詳細に示し、説明したが、添付された請求項の趣旨または範囲から逸脱せずに様々な変更および修正が可能であることを理解されたい。

Claims (22)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板と対向して位置し、前記第1の基板との間に 内部空間を形成する、赤外線を透過する第2の基板と、
    前記内部空間に設けられ、前記第2の基板に支持された複数のボロメータ膜と、
    前記第1の基板に形成された局所熱源と、
    前記第1の基板を前記第2の基板に接続する第1の電気接続部材と、
    前記第2の基板上または前記第2の基板内を延び、前記第1の電気接続部材を前記ボロメータ膜に接続するリードと、を有する電磁波センサ。
  2. 前記第2の基板から前記第1の基板に向けて延びる第2の電気接続部材を有し、前記ボロメータ膜は、前記第2の電気接続部材によって、前記第2の基板から間隔をおいて支持されている、請求項1に記載の電磁波センサ。
  3. 前記第2の電気接続部材はコンデンサを有している、請求項2に記載の電磁波センサ。
  4. 前記第2の基板に形成され、前記複数のボロメータ膜から一つのボロメータ膜を選択する複数の選択トランジスタを有している、請求項1から3のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  5. 前記選択トランジスタは前記第2の基板の前記ボロメータ膜と対向する領域を避けて配置されている、請求項4に記載の電磁波センサ。
  6. 前記第2の基板の外側表面に形成され、前記選択トランジスタのエネルギーバンドギャップよりエネルギーが大きい光を減衰させるフィルタ膜を有している、請求項4または5に記載の電磁波センサ。
  7. 前記複数のボロメータ膜は少なくとも第1の方向に一定の間隔で行をなして配列され、前記第1の電気接続部材は前記複数のボロメータ膜の前記行の一端側または他端側に位置し、前記第1の電気接続部材に最も近接する前記ボロメータ膜と前記第1の電気接続部材とを接続する前記リードの長さは前記間隔より長い、請求項1から6のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  8. 前記複数のボロメータ膜は、複数の前記行と、前記第1の方向と交差する第2の方向に一定の間隔で配列された前記複数のボロメータ膜の複数の列と、からなるアレイをなしており、複数の前記第1の電気接続部材の一部が前記複数の行の一端側と他端側に交互に位置し、前記複数の第1の電気接続部材の残りが前記複数の列の一端側と他端側に交互に位置している、請求項7に記載の電磁波センサ。
  9. 前記行の前記一端側に位置する複数の前記第1の電気接続部材と、前記行の前記他端側に位置する複数の前記第1の電気接続部材の少なくとも一方は、前記第1の方向に関し相互にずらされている、請求項8に記載の電磁波センサ。
  10. 前記列の前記一端側に位置する複数の前記第1の電気接続部材と、前記列の前記他端側に位置する複数の前記第1の電気接続部材の少なくとも一方は、前記第2の方向に関し相互にずらされている、請求項8または9に記載の電磁波センサ。
  11. 前記ボロメータ膜と前記第1の基板との間に位置し、前記第1の基板からの輻射を減衰させる第1の輻射シールドを有している、請求項1から10のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  12. 前記第2の基板から前記第1の基板に向けて延びる支持部材を有し、前記第1の輻射シールドは前記支持部材によって支持されている、請求項11に記載の電磁波センサ。
  13. 前記第1の輻射シールドの前記ボロメータ膜と対向する面は赤外線を反射する反射面となっており、前記反射面と前記ボロメータ膜との間隔は2〜3.5μmである、請求項11または12に記載の電磁波センサ。
  14. 前記内部空間に位置するゲッタ膜を有している、請求項1から13のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  15. 前記第2の基板の外側表面の少なくとも一部を形成する第1の反射防止膜を有している、請求項1から14のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  16. 前記第2の基板の内側表面の少なくとも一部を形成する第2の反射防止膜を有している、請求項1から15のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  17. 前記第2の反射防止膜は複数の絶縁膜の積層膜からなり、前記リードは前記積層膜の内部に位置している、請求項16に記載の電磁波センサ。
  18. 前記第2の基板の外側表面の前記ボロメータ膜と対向する領域に第1の凸状領域が形成されている、請求項1から17のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  19. 前記第2の基板の前記外側表面の前記ボロメータ膜と対向しない領域に前記第1の凸状領域より外側に突き出た第2の凸状領域が形成されている、請求項18に記載の電磁波センサ。
  20. 前記ボロメータ膜からの出力の温度補正を行うためのブラインドセルと、前記第2の基板の前記ブラインドセルと対向する領域に形成された電磁波遮蔽部と、を有している、請求項1から19のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
  21. 前記ブラインドセルと前記第1の基板との間に第1の基板からの輻射を抑制する第2の輻射シールドが配置されている、請求項20に記載の電磁波センサ。
  22. 前記第1の基板の前記複数のボロメータ膜と対向する領域に形成され、前記第1の基板より熱伝導率の高い熱拡散板を有している、請求項1から21のいずれか1項に記載の電磁波センサ。
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