JP2022089431A - サーミスタ素子及び電磁波センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】サーミスタ膜の面直方向に電流を適切に流すことができるサーミスタ素子を提供する。【解決手段】サーミスタ膜5と、サーミスタ膜5の一方の面に接触して設けられた第1の電極6aと、サーミスタ膜5の他方の面に接触して設けられた一対の第2の電極6bとを備え、サーミスタ膜5は、第1の電極6aの周囲を覆うように設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、サーミスタ素子及び電磁波センサに関する。
例えば、サーミスタ素子を用いた温度センサがある(例えば、下記特許文献1を参照。)。また、サーミスタ素子を用いた電磁波センサがある(例えば、下記特許文献2を参照。)。
サーミスタ素子が有するサーミスタ膜の電気抵抗は、サーミスタ膜の温度変化に応じて変化する。電磁波センサでは、サーミスタ膜に入射した赤外線(電磁波)がサーミスタ膜又はサーミスタ膜の周辺の材料に吸収されることによって、このサーミスタ膜の温度が変化する。これにより、サーミスタ素子は、赤外線(電磁波)を検出する。
ここで、シュテファン=ボルツマンの法則から、測定対象の温度と、この測定対象から熱輻射により放出される赤外線(輻射熱)との間には相関関係がある。したがって、測定対象から放出される赤外線をサーミスタ素子を用いて検出することで、測定対象の温度を非接触により測定することが可能である。
また、このようなサーミスタ素子は、アレイ状に複数配列されることによって、測定対象の温度分布を二次元的に検出(撮像)する赤外線撮像素子(赤外線イメージセンサ)などの電磁波センサに応用されている。
特開2016-191705号公報 国際公開第2019/171488号
ところで、上述したサーミスタ素子の素子構造としては、サーミスタ膜の面内方向に電流を流すCIP(Current-In-Plane)構造と、サーミスタ膜の面直方向に電流を流すCPP(Current-Perpendicular-to-Plane)構造とがある。
このうち、CIP構造では、サーミスタ膜の抵抗が高くなる。一方、CPP構造では、CIP構造よりもサーミスタ膜の低抵抗化が可能である。
しかしながら、サーミスタ素子にCPP構造を採用した場合、サーミスタ膜の下面に接触する下部電極と、サーミスタ膜の上面に接触する一対の上部電極とが、サーミスタ膜の端部を挟んで面直方向に接近した状態となる。
このため、サーミスタ膜の端部を挟んで下部電極と上部電極との間に短絡(ショートパス)が生じてしまうと、サーミスタ膜の面直方向に電流を適切に流すことができなくなる。したがって、このようなサーミスタ素子を備えた電磁波センサでは、所望の特性が得られなくなるため、信頼性の低下を招く虞がある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、サーミスタ膜の面直方向に電流を適切に流すことができるサーミスタ素子、並びに、そのようなサーミスタ素子を備えることによって、信頼性を高めることを可能とした電磁波センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
(1) サーミスタ膜と、
前記サーミスタ膜の一方の面に接触して設けられた第1の電極と、
前記サーミスタ膜の他方の面に接触して設けられた一対の第2の電極とを備え、
前記サーミスタ膜は、前記第1の電極の周囲を覆うように設けられていることを特徴とするサーミスタ素子。
(2) 平面視において、前記第1の電極の前記サーミスタ膜と接触する領域の内側に、前記一対の第2の電極の前記サーミスタ膜と接触する領域がそれぞれ位置することを特徴とする前記(1)に記載のサーミスタ素子。
(3) 前記第2の電極は、前記サーミスタ膜の他方の面上に、第1の導電層と第2の導電層とが順に積層された構造を有し、
前記第1の導電層は、白金、金、パラジウム、ルテニウム、銀、ロジウム、イリジウム、及びオスミウムの中から選ばれる1種若しくは2種以上を含む合金からなり、
前記第2の導電層は、アルミニウム、タングステン、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロム、及び窒化ジルコニウムの中から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のサーミスタ素子。
(4) 前記第2の電極は、前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に第3の導電層を有し、
前記第3の導電層は、NiCr合金、NiFe合金、及びルテニウムの中から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする前記(3)に記載のサーミスタ素子。
(5) 前記(1)~(4)の何れか一項に記載のサーミスタ素子を備える電磁波センサ。
(6) 前記サーミスタ素子は、アレイ状に複数配列されていることを特徴とする前記(5)に記載の電磁波センサ。
本発明によれば、サーミスタ膜の面直方向に電流を適切に流すことができるサーミスタ素子、並びに、そのようなサーミスタ素子を備えることによって、信頼性を高めることを可能とした電磁波センサを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る電磁波センサの構成を示す平面図である。 図1に示す電磁波センサの構成を示す分解斜視図である。 図1に示す電磁波センサの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーミスタ素子の構成を示す平面図である。 図4中に示す線分A-Aによるサーミスタ素子の断面図である。 図5に示すサーミスタ素子の第1の電極及び第2の電極の配置を示す透視平面図である。 図6中に示す線分B-Bによるサーミスタ素子の断面図である。 図7に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図7に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図7に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図7に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るサーミスタ素子の構成を示す断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図12に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るサーミスタ素子の構成を示す断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。 図24に示すサーミスタ素子の製造工程を順に説明するための断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。また、以下の説明において例示される材料等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を電磁波センサの特定の面内における第1の方向Xとし、Y軸方向を電磁波センサの特定の面内において第1の方向Xと直交する第2の方向Yとし、Z軸方向を電磁波センサの特定の面内に対して直交する第3の方向Zとして、それぞれ示すものとする。
〔電磁波センサ〕
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1~図3に示す電磁波センサ1について説明する。
なお、図1は、電磁波センサ1の構成を示す平面図である。図2は、電磁波センサ1の構成を示す分解斜視図である。図3は、電磁波センサ1の構成を示す断面図である。
本実施形態の電磁波センサ1は、測定対象から放出される赤外線(電磁波)を検出することによって、この測定対象の温度分布を二次元的に検出(撮像)する赤外線撮像素子(赤外線イメージセンサ)に本発明を適用したものである。
赤外線は、波長が0.75μm以上、1000μm以下である電磁波である。赤外線イメージセンサは、赤外線カメラとして屋内や屋外の暗視などに利用されるほか、非接触式の温度センサとして人や物の温度測定などに利用されている。
具体的に、この電磁波センサ1は、図1~図3に示すように、互いに対向して配置された第1の基板2及び第2の基板3と、これら第1の基板2と第2の基板3との間に配置された複数のサーミスタ素子4とを備えている。
第1の基板2及び第2の基板3は、ある特定の波長の電磁波(本実施形態では波長8~14μmの長波長赤外線)(以下、「赤外線」という。)IRに対して透過性を有するシリコン基板からなる。また、赤外線IRに対して透過性を有する基板としては、ゲルマニウム基板などを用いることができる。
第1の基板2及び第2の基板3は、互いに対向する面の周囲をシール材(図示せず。)により封止することによって、その間に密閉された内部空間Kを構成している。また、内部空間Kは、高真空に減圧されている。これにより、電磁波センサ1では、内部空間Kでの対流による熱の影響を抑制し、サーミスタ素子4に対して測定対象から放出される赤外線IR以外の熱による影響を排除している。
なお、本実施形態の電磁波センサ1は、上述した密閉された内部空間Kを減圧した構成に必ずしも限定されるものではなく、大気圧のまま密閉又は開放された内部空間Kを有する構成であってもよい。
サーミスタ素子4は、赤外線IRを検出するサーミスタ膜5と、サーミスタ膜5の一方の面に接触して設けられた第1の電極6aと、サーミスタ膜5の他方の面に接触して設けられた一対の第2の電極6bと、サーミスタ膜5を覆う誘電体膜7とを備え、サーミスタ膜5の面直方向に電流が流れるCPP(Current-Perpendicular-to-Plane)構造を有している。
すなわち、このサーミスタ素子4では、一方の第2の電極6bから第1の電極6aに向けてサーミスタ膜5の面直方向に電流を流すと共に、第1の電極6aから他方の第2の電極6bに向けてサーミスタ膜5の面直方向に電流を流すことが可能となっている。
サーミスタ膜5としては、例えば、酸化バナジウム、非晶質シリコン、多結晶シリコン、マンガンを含むスピネル型結晶構造の酸化物、酸化チタン、又はイットリウム-バリウム-銅酸化物などを用いることができる。
第1の電極6a及び第2の電極6bとしては、例えば、白金(Pt)、金(Au)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、銀(Ag)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)などの導電膜を用いることができる。
誘電体膜7としては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化タングステン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、酸窒化アルミニウム、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウムマグネシウム、ホウ化ケイ素、窒化ホウ素、又はサイアロン(ケイ素とアルミニウムとの酸窒化物)などを用いることができる。
誘電体膜7は、少なくともサーミスタ膜5の少なくとも一部を覆うように設けられた構成であればよい。本実施形態では、サーミスタ膜5の両面を覆うように誘電体膜7が設けられている。
複数のサーミスタ素子4は、互いに同じ大きさで平面視で矩形状(本実施形態では正方形状)に形成されている。また、複数のサーミスタ素子4は、第1の基板2及び第2の基板3と平行な面内(以下、「特定の面内」という。)にアレイ状に配列されている。すなわち、これら複数のサーミスタ素子4は、特定の面内において互いに交差(本実施形態では直交)する第1の方向Xと第2の方向Yとにマトリックス状に並んで配置されている。
また、各サーミスタ素子4は、第1の方向Xを行方向とし、第2の方向Yを列方向として、第1の方向Xに一定の間隔で並んで配置されると共に、第2の方向Yに一定の間隔で並んで配置されている。
なお、上記サーミスタ素子4の行列数としては、例えば640行×480列、1024行×768列などが挙げられるが、これら行列数に必ずしも限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
第1の基板2側には、第1の絶縁体層8と、後述する回路部15と電気的に接続された配線部9と、各サーミスタ素子4と配線部9との間を電気的に接続する第1の接続部10とが設けられている。
第1の絶縁体層8は、第1の基板2の一方の面(第2の基板3と対向する面)側において積層された絶縁膜からなる。絶縁膜としては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化タングステン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、酸窒化アルミニウム、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウムマグネシウム、ホウ化ケイ素、窒化ホウ素、サイアロン(ケイ素とアルミニウムの酸窒化物)などを用いることができる。
配線部9は、複数の第1のリード配線9aと、複数の第2のリード配線9bとを有している。第1のリード配線9a及び第2のリード配線9bは、例えば銅や金などの導電膜からなる。
複数の第1のリード配線9aと複数の第2のリード配線9bとは、第1の絶縁体層8の第3の方向Zにおいて異なる層内に位置して、立体的に交差するように配置されている。このうち、複数の第1のリード配線9aは、第1の方向Xに延在し、且つ、第2の方向Yに一定の間隔で並んで設けられている。一方、複数の第2のリード配線9bは、第2の方向Yに延在し、且つ、第1の方向Xに一定の間隔で並んで設けられている。
各サーミスタ素子4は、平面視において、これら複数の第1のリード配線9aと複数の第2のリード配線9bとによって区画された領域毎に設けられている。各サーミスタ膜5と第1の基板2の厚さ方向において対向する領域(平面視で重なる領域)には、第1の基板2とサーミスタ膜5との間で赤外線IRを透過させる窓部Wが存在している。
第1の接続部10は、複数のサーミスタ素子4の各々に対応して設けられた一対の第1の接続部材11a,11bを有している。また、一対の第1の接続部材11a,11bは、一対のアーム部12a,12bと、一対のレッグ部13a,13bとを有している。
各アーム部12a,12bは、例えばチタンや窒化チタンなどの薄膜によってサーミスタ素子4の周囲に沿って形成された折り曲げ線状の導体パターンからなる。各レッグ部13a,13bは、例えば銅、金、FeCoNi合金又はNiFe合金(パーマロイ)などのめっきによって第3の方向Zに延在して形成された断面円形状の導体ピラーからなる。
一方の第1の接続部材11aは、一方の第2の電極6bと電気的に接続された一方のアーム部12aと、一方のアーム部12aと第1のリード配線9aとの間を電気的に接続する一方のレッグ部13aとを有して、一方の第2の電極6bと第1のリード配線9aとの間を電気的に接続している。
他方の第1の接続部材11bは、他方の第2の電極6bと電気的に接続された他方のアーム部12bと、他方のアーム部12cと第2のリード配線9bとの間を電気的に接続する他方のレッグ部13bとを有して、他方の第2の電極6bと第2のリード配線9bとの間を電気的に接続している。
これにより、サーミスタ素子4は、その面内の対角方向に位置する一対の第1の接続部材11a,11bにより第3の方向Zに吊り下げられた状態で支持されている。また、サーミスタ素子4と第1の絶縁体層8との間には、空間Gが設けられている。
第1の基板2の一方の面(第2の基板3と対向する面)側には、図示を省略するものの、複数のサーミスタ素子4の中から1つのサーミスタ素子4を選択するための複数の選択用トランジスタ(図示せず。)が設けられている。複数の選択用トランジスタは、第1の基板2の複数のサーミスタ素子4の各々に対応した位置に設けられている。また、各選択用トランジスタは、赤外線IRの乱反射や入射効率の低下を防ぐため、上述した窓部Wを避けた位置に設けられている。
第2の基板3側には、第2の絶縁体層14と、サーミスタ素子4から出力される電圧の変化を検出して輝度温度に変換する回路部15と、各サーミスタ素子4と回路部15との間を電気的に接続する第2の接続部16とが設けられている。
第2の絶縁体層14は、第2の基板3の一方の面(第1の基板2と対向する面)側において積層された絶縁膜からなる。絶縁膜としては、上記第1の絶縁体層8で例示した絶縁膜と同じものを用いることができる。
回路部15は、読み出し集積回路(ROIC:Read Out Integrated Circuit)やレギュレータ、A/Dコンバータ(Analog-to-Digital Converter)、マルチプレクサなどからなり、第2の絶縁体層14の層内に設けられている。
また、第2の絶縁体層14の面上には、複数の第1のリード配線9a及び複数の第2のリード配線9bの各々に対応した複数の接続端子17a,17bが設けられている。接続端子17a,17bは、例えば銅や金などの導電膜からなる。
一方の接続端子17aは、回路部15の周囲を囲む第1の方向Xの一方側の領域に位置して、第2の方向Yに一定の間隔で並んで設けられている。他方の接続端子17bは、回路部15の周囲を囲む第2の方向Yの一方側の領域に位置して、第1の方向Xに一定の間隔で並んで設けられている。
第2の接続部16は、複数の第1のリード配線9a及び複数の第2のリード配線9bの各々に対応して設けられた複数の第2の接続部材18a,18bを有している。複数の第2の接続部材18a,18bは、例えば銅や金などのめっきによって第3の方向Zに延在して形成された断面円形状の導体ピラーからなる。
一方の第2の接続部材18aは、第1のリード配線9aの一端側と一方の接続端子17aとの間を電気的に接続している。他方の第2の接続部材18bは、第2のリード配線9bの一端側と他方の接続端子17bとの間を電気的に接続している。これにより、複数の第1のリード配線9aと回路部15との間が一方の第2の接続部材18a及び一方の接続端子17aを介して電気的に接続されている。また、複数の第2のリード配線9bと回路部15との間が他方の第2の接続部材18b及び他方の接続端子17bを介して電気的に接続されている。
以上のような構成を有する本実施形態の電磁波センサ1では、測定対象から放出された赤外線IRが第1の基板2側から窓部Wを通してサーミスタ素子4に入射する。
サーミスタ素子4では、サーミスタ膜5の近傍に形成された誘電体膜7に入射した赤外線IRが誘電体膜7に吸収されること、並びに、サーミスタ膜5に入射した赤外線IRがサーミスタ膜5に吸収されることによって、このサーミスタ膜5の温度が変化する。また、サーミスタ素子4では、サーミスタ膜5の温度変化に対して、このサーミスタ膜5の電気抵抗が変化することで、一対の第2の電極6の間の出力電圧が変化する。本実施形態の電磁波センサ1では、サーミスタ素子4がボロメータ素子として機能する。
本実施形態の電磁波センサ1では、測定対象から放出される赤外線IRを複数のサーミスタ素子4により平面的に検出した後、各サーミスタ素子4から出力される電気信号(電圧信号)を輝度温度に変換することによって、測定対象の温度分布(温度画像)を二次元的に検出(撮像)することが可能である。
なお、サーミスタ素子4では、サーミスタ膜5に定電圧を印加する場合、このサーミスタ膜5の温度変化に対して、サーミスタ膜5に流れる電流の変化を検出して輝度温度に変換することも可能である。
〔サーミスタ素子〕
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態として、例えば図4~図7に示すサーミスタ素子4について説明する。
なお、図4は、サーミスタ素子4の構成を示す平面図である。図5は、図4中に示す線分A-Aによるサーミスタ素子4の断面図である。図6は、サーミスタ素子4の第1の電極6a及び第2の電極6bの配置を示す透視平面図である。図7は、図6中に示す線分B-Bによるサーミスタ素子4の断面図である。
本実施形態のサーミスタ素子4は、図4及び図5に示すように、サーミスタ膜5と、サーミスタ膜5の一方の面(図5及び図7では下面)に接触して設けられた第1の電極6aと、サーミスタ膜5の他方の面(図5及び図7では上面)に接触して設けられた一対の第2の電極6bとを備えたCPP構造を有している。
本実施形態のサーミスタ素子4では、例えば、サーミスタ膜5として、コバルト、マンガン、ニッケルを含むスピネル型結晶構造の酸化物(以下、「Co-Mn-Ni酸化物」という。)を用い、第1の電極6a及び第2の電極6bとして、白金(Pt)を用いている。このサーミスタ素子4は、NTC(Negative Temperature Coefficient)と呼ばれる温度上昇と共に電気抵抗が低下する素子である。
以上のような構成を有する本実施形態のサーミスタ素子4では、一方の第2の電極6bから第1の電極6aに向けてサーミスタ膜5の面直方向に電流を流すと共に、第1の電極6aから他方の第2の電極6bに向けてサーミスタ膜5の面直方向に電流を流すことが可能となっている。
サーミスタ膜5の抵抗値は、このサーミスタ膜5の厚さと、第1の電極6aと第2の電極6bとの対向面積の大きさとに依存する。したがって、上述したCPP構造を採用することで、サーミスタ膜5の低抵抗化が可能である。
ところで、本実施形態のサーミスタ素子4では、図6及び図7に示すように、第1の電極6aの周囲を覆うようにサーミスタ膜5が設けられている。すなわち、このサーミスタ素子4では、平面視において、第1の電極6aのサーミスタ膜5と接触する領域E1がサーミスタ膜5よりも内側に位置している。
これにより、本実施形態のサーミスタ素子4では、第1の電極6aと第2の電極6bとの間に短絡(ショートパス)が生じることを防ぐことができ、サーミスタ膜5の面直方向に電流を適切に流すことが可能である。
一方、平面視において、第1の電極6aとサーミスタ膜5とを同じ形状(同じ大きさ)とした場合、第1の電極6aとサーミスタ膜5とを同時にパターニングした際に、サーミスタ膜5の端部に第1の電極6aのリデポが形成される。この場合、サーミスタ膜5の端部を挟んで第1の電極6aと第2の電極6bとの間にリデポを介して短絡(ショートパス)が生じてしまうため、サーミスタ膜5の面直方向に電流を適切に流すことができなくなる。したがって、この場合、上記サーミスタ素子4として機能しなくなる。
また、本実施形態のサーミスタ素子4では、平面視において、第1の電極6aのサーミスタ膜5と接触する領域E1の内側に、一対の第2の電極6bのサーミスタ膜5と接触する領域E2がそれぞれ位置している。
これにより、本実施形態のサーミスタ素子4では、一対の第2の電極6bの面内における配置にバラツキが生じたとしても(図6中の破線で示す。)、第1の電極6aと第2の電極6bとの対向面積は変わらないため、サーミスタ膜5の抵抗値のバラツキを抑えることが可能である。
なお、本実施形態では、サーミスタ膜5、第1の電極6a及び第2の電極6bが平面視で略矩形状に形成された場合を例示しているが、これらサーミスタ膜5、第1の電極6a及び第2の電極6bの形状については、適宜変更することが可能である。
次に、上記サーミスタ素子4の製造工程について、図8~図11を参照しながら説明する。
なお、図8~図11は、サーミスタ素子4の製造工程を順に説明するための断面図である。
上記サーミスタ素子4を製造する際は、先ず、図8に示すように、上記誘電体膜7の一部となるSiO膜51の面上に、Pt膜52を全面に亘って成膜した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、第1の電極6aを形成する。なお、SiO膜51とPt膜52との間には、密着性を改善するためにTa膜を介在させてもよい。
次に、図9に示すように、Co-Mn-Ni酸化物膜53を全面に亘って成膜する。
次に、Co-Mn-Ni酸化物膜53の上に、Pt膜54を全面に亘って成膜した後、図10に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、平面視で第1の電極6aの内側に位置するように、一対の第2の電極6bを形成する。
次に、図11に示すように、Co-Mn-Ni酸化物膜53をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、第1の電極6aの周囲を覆うように、サーミスタ膜5を形成する。
以上の工程を経ることにより、上記サーミスタ素子4を作製することが可能である。
上記サーミスタ素子4の製造工程では、サーミスタ膜5の端部に第1の電極6aのリデポが形成されることを防ぐことができる。したがって、本実施形態のサーミスタ素子4では、第1の電極6aと第2の電極6bとの間にリデポを介した短絡(ショートパス)が生じることを防ぐことが可能である。
上記電磁波センサ1では、本実施形態のサーミスタ素子4を用いることによって、信頼性を高めることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図12に示すサーミスタ素子4Aについて説明する。
なお、図12は、サーミスタ素子4Aの構成を示す断面図である。また、以下の説明では、上記サーミスタ素子4と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態のサーミスタ素子4Aは、図12に示すように、サーミスタ膜5の面上に、第1の導電層41と第2の導電層42とが順に積層された2層構造を有する一対の第2の電極6bを備えている。それ以外は、上記サーミスタ素子4と基本的に同じ構成を有している。
第1の導電層41は、白金(Pt)、金(Pu)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、銀(Ag)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、及びオスミウム(Os)の中から選ばれる1種若しくは2種以上を含む合金からなる。
第2の導電層42は、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、窒化クロム(TaCr)、及び窒化ジルコニウム(ZrN)の中から選ばれる少なくとも1種からなる。
具体的に、このサーミスタ素子4Aの製造工程について、図13~図23を参照しながら説明する。
なお、図13~図23は、サーミスタ素子4Aの製造工程を順に説明するための断面図である。
上記サーミスタ素子4Aを製造する際は、先ず、図13に示すように、上記誘電体膜7の一部となるSiO膜51の面上に、第1の導電層41となる膜として、例えばPt膜52を全面に亘って成膜した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、第1の電極6aを形成する。
なお、SiO膜51の下には、硬化した有機材料層70に上記電磁波センサ1の一対のレッグ部13a,13bが埋め込まれた状態で設けられている。
次に、図14に示すように、Co-Mn-Ni酸化物膜53を全面に亘って成膜する。
次に、Co-Mn-Ni酸化物膜53の上に、Pt膜54を全面に亘って成膜した後、図15に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、平面視で第1の電極6aの内側に位置するように、一対の第2の電極6bとなる一対の第1の導電層41を形成する。
次に、図16に示すように、Co-Mn-Ni酸化物膜53をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、第1の電極6aの周囲を覆うように、サーミスタ膜5を形成する。
次に、図17に示すように、SiO膜55を全面亘って成膜する。
次に、図18に示すように、一対の第1の導電層41の上に、SiO膜55を貫通する一対の孔部56を形成する。一対の孔部56を形成する際は、SiO膜55の面上に、各孔部56に対応した位置に開口部を有するマスク層(図示せず。)を形成した後に、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行う。このとき、上述した材料からなる第1の導電層41をエッチングストッパーとして機能させることが可能である。
次に、図19に示すように、一対のレッグ部13a,13bの上に、SiO膜55,51を貫通する一対の孔部57を形成する。
次に、図20に示すように、第2の導電層42及びアーム部12a,12bを形成するTi膜58を全面亘って成膜した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、第1の導電層41及び第2の導電層42を順に積層した第2の電極6bを形成する。
次に、図21に示すように、SiO膜59を全面亘って成膜する。
次に、図22に示すように、NiCr膜60を全面に亘って成膜した後に、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、上記電磁波センサ1の一対のアーム部12a,12bに対応した形状のマスク層60aを形成する。
次に、図23に示すように、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行う。このとき、有機材料層70が露出するまで、Ti膜58及びSiO膜59,55,51をパターニングしながら除去した後、SiO膜59の面上からマスク層60aを除去する。これにより、一対のアーム部12a,12bを形成する。
以上の工程を経ることにより、上記サーミスタ素子4Aを作製することが可能である。
上記サーミスタ素子4Aの製造工程では、上述した第1の導電層41に、サーミスタ膜5への原子拡散が生じにくい上述した導電材料(本実施形態ではPt膜54)を用いている。これにより、サーミスタ膜5の特性劣化を抑制することが可能である。
一方、第2の導電層42に、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)によりSiO膜59,55,51と共にエッチング可能な上述した導電材料(本実施形態ではTi膜58)を用いている。これにより、一対のアーム部12a,12bを容易にパターン形成することが可能である。
上記電磁波センサ1では、上記サーミスタ素子4の代わりに、本実施形態のサーミスタ素子4Aを用いることができる。上記電磁波センサ1では、本実施形態のサーミスタ素子4Aを用いることによって、信頼性を高めることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図24に示すサーミスタ素子4Bについて説明する。
なお、図24は、サーミスタ素子4Bの構成を示す断面図である。また、以下の説明では、上記サーミスタ素子4Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態のサーミスタ素子4Bは、図25に示すように、第1の導電層41と第2の導電層42との間に第3の導電層43を有する一対の第2の電極6bを備えている。すなわち、この第2の電極6bは、サーミスタ膜5の面上に、第1の導電層41と第3の導電層43と第2の導電層42とが順に積層された3層構造を有している。
第3の導電層43は、NiCr合金、NiFe合金、及びルテニウム(Ru)の中から選ばれる少なくとも1種からなる。
具体的に、このサーミスタ素子4Bの製造工程について、図25~図32を参照しながら説明する。
なお、図25~図32は、サーミスタ素子4Bの製造工程を順に説明するための断面図である。
上記サーミスタ素子4Bを製造する際は、上記図13及び図14に示す工程の後に、Pt膜54及びNiCr膜61を全面に亘って順次成膜した後、図25に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、平面視で第1の電極6aの内側に位置するように、Pt膜54からなる一対の第1の導電層41及びNiCr膜61からなる第3の導電層43を形成する。
次に、図26に示すように、Co-Mn-Ni酸化物膜53をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、第1の電極6aの周囲を覆うように、サーミスタ膜5を形成する。
次に、図27に示すように、SiO膜55を全面亘って成膜する。
次に、図28に示すように、一対の第3の導電層44cの上に、SiO膜55を貫通する一対の孔部56を形成する。一対の孔部56を形成する際は、SiO膜55の面上に、各孔部56に対応した位置に開口部を有するマスク層(図示せず。)を形成した後に、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行う。このとき、上述した材料からなる第3の導電層44cをエッチングストッパーとして機能させることが可能である。
次に、図29に示すように、一対のレッグ部13a,13bの上に、SiO膜55,51を貫通する一対の孔部57を形成する。
次に、図30に示すように、第2の導電層42及びアーム部12a,12bを形成するTi膜58を全面亘って成膜した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、第1の導電層41、第3の導電層43及び第2の導電層42を順に積層した第2の電極6bを形成する。
次に、図31に示すように、SiO膜59を全面亘って成膜する。
次に、図32に示すように、NiCr膜60を全面に亘って成膜した後に、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングすることにより、上記電磁波センサ1の一対のアーム部12a,12bに対応した形状のマスク層60aを形成する。
次に、図33に示すように、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を行う。このとき、有機材料層70が露出するまで、Ti膜58及びSiO膜59,55,51をパターニングしながら除去した後、SiO膜59の面上からマスク層60aを除去する。これにより、一対のアーム部12a,12bを形成する。
以上の工程を経ることにより、上記サーミスタ素子4Bを作製することが可能である。
上記サーミスタ素子4Bの製造工程では、上述した第3の導電層43に、塩素系ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)のエッチングストッパーとなる効果の高い上述した導電材料(本実施形態ではNiCr膜61)を用いている。これにより、一対のアーム部12a,12bを容易にパターン形成することが可能である。
上記電磁波センサ1では、上記サーミスタ素子4の代わりに、本実施形態のサーミスタ素子4Bを用いることができる。上記電磁波センサ1では、本実施形態のサーミスタ素子4Bを用いることによって、信頼性を高めることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明を適用した電磁波センサは、上述した複数のサーミスタ素子4をアレイ状に配列した赤外線イメージセンサの構成に必ずしも限定されるものではなく、サーミスタ素子4を単体で用いた電磁波センサや、複数のサーミスタ素子4を線状に並べて配列した電磁波センサなどにも本発明を適用することが可能である。また、サーミスタ素子4を温度を測定する温度センサとして用いることも可能である。
また、本発明を適用した電磁波センサは、電磁波として、上述した赤外線を検出するものに必ずしも限定されるものではなく、例えば波長が30μm以上、3mm以下のテラヘルツ波を検出するものであってもよい。
1…電磁波センサ 2…第1の基板 3…第2の基板 4,4A,4B…サーミスタ素子 5…サーミスタ膜 6a…第1の電極 6b…第2の電極 7…誘電体膜 8…第1の絶縁体層 9…配線部 9a…第1のリード配線 9b…第2のリード配線 10…第1の接続部 11a,11a…第1の接続部材 12a,12b…アーム部 13a,13b…レッグ部 14…第2の絶縁体層 15…回路部 16…第2の接続部 17a,17b…接続端子 18a,18b…第2の接続部材 41…第1の導電層 42…第2の導電層 43…第3の導電層 IR…赤外線(電磁波) G…空間 K…内部空間

Claims (6)

  1. サーミスタ膜と、
    前記サーミスタ膜の一方の面に接触して設けられた第1の電極と、
    前記サーミスタ膜の他方の面に接触して設けられた一対の第2の電極とを備え、
    前記サーミスタ膜は、前記第1の電極の周囲を覆うように設けられていることを特徴とするサーミスタ素子。
  2. 平面視において、前記第1の電極の前記サーミスタ膜と接触する領域の内側に、前記一対の第2の電極の前記サーミスタ膜と接触する領域がそれぞれ位置することを特徴とする請求項1に記載のサーミスタ素子。
  3. 前記第2の電極は、前記サーミスタ膜の他方の面上に、第1の導電層と第2の導電層とが順に積層された構造を有し、
    前記第1の導電層は、白金、金、パラジウム、ルテニウム、銀、ロジウム、イリジウム、及びオスミウムの中から選ばれる1種若しくは2種以上を含む合金からなり、
    前記第2の導電層は、アルミニウム、タングステン、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロム、及び窒化ジルコニウムの中から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーミスタ素子。
  4. 前記第2の電極は、前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に第3の導電層を有し、
    前記第3の導電層は、NiCr合金、NiFe合金、及びルテニウムの中から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする請求項3に記載のサーミスタ素子。
  5. 請求項1~4の何れか一項に記載のサーミスタ素子を備える電磁波センサ。
  6. 前記サーミスタ素子は、アレイ状に複数配列されていることを特徴とする請求項5に記載の電磁波センサ。
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