JP2000337959A - 赤外線検出器及びその製造方法 - Google Patents

赤外線検出器及びその製造方法

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JP2000337959A
JP2000337959A JP11149659A JP14965999A JP2000337959A JP 2000337959 A JP2000337959 A JP 2000337959A JP 11149659 A JP11149659 A JP 11149659A JP 14965999 A JP14965999 A JP 14965999A JP 2000337959 A JP2000337959 A JP 2000337959A
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infrared detector
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recess
transmission
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Yoshiyuki Nakagi
義幸 中木
Hisatoshi Hata
久敏 秦
Takanori Sone
孝典 曽根
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/04Casings
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01J5/04Casings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構造の赤外線検出器及び、このような
赤外線線検出器を容易かつ低コストで製造することがで
きる製造方法を提供する。 【解決手段】 赤外線を透過させる透過用基板3と、透
過用基板3との間に密閉空間11が形成されるように透
過用基板3に接合された基板1と、基板1の表面に形成
されかつ密閉空間11内に配置された赤外線を検出する
検出素子2と備える赤外線検出器20に、密閉空間11
内の水分及び気体を吸収して密閉空間11を実質的に真
空に保持する該密閉空間11内に配置されるゲッターと
して、バルク形状の材料を350℃以上に加熱して水分
及び気体を吸収するように活性化させたバルク型ゲッタ
ー4を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外線検出器及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、赤外線検出器の開発が活発であ
り、特にマイクロマシーニング技術を用いて微細化され
た赤外線検出器は実用段階にある。こういった赤外線検
出器は、熱線受光による温度変化を電気抵抗又は熱起電
力等の物理量に変換して熱・温度を検出する。従って、
赤外線検出器においては、熱量変化を有効に温度変化に
変換するために、赤外線検出素子と外界との熱遮断する
必要がある。具体的には、赤外線検出素子の周囲を真空
にして、熱が対流によって赤外線検出素子以外に伝わる
ことを防止して検出感度を向上させている。
【0003】現在、赤外線検出素子の周囲を真空にする
ために、赤外線検出素子を含む赤外線検出器を丸ごと真
空パッケージ内に封止していた。しかしながら、このよ
うに赤外線検出器全体を真空パッケージ内に封止する
と、赤外線検出素子に比べてパッケージが大きくなり、
パッケージを構成する部品数が多くなるので、パッケー
ジを作製する工程が多くなり、パッケージの製造コスト
が割高になるという問題点があった。
【0004】このような問題点に対処すべく、特開平9
―506712号公報は、赤外線検出素子のみを真空パ
ッケージ内に形成した赤外線検出器を提案している。以
下、図6を参照して、この赤外線検出素子30を説明す
る。
【0005】赤外線検出器30は、赤外線検出素子20
を表面に有する検知用シリコン基板1と透過用シリコン
基板12とを、赤外線検出素子20の上方に形成される
密閉空間21を真空になるように半田16で接合したも
のである。尚、半田16としてインジウム50−鉛50
を用いる。さらに、透過用シリコン基板12の両面に
は、反射防止膜13が形成されている。
【0006】密閉空間21に放出される微量のガスはゲ
ッター23に吸収されるので、密閉空間21は真空に保
持される。ゲッター23はバナジウム、バリウム又はこ
れらの合金を透過用シリコン基板12の表面に薄膜状
(モノリシック状)に蒸着して形成したものであり、こ
のような蒸着膜は短時間高温に加熱し活性化すること
で、ゲッター23としての機能を果たす。具体的にゲッ
ターを活性化するには、電流経路を介してゲッター23
に加熱電流の印加する必要又は、赤外線レーザで熱放射
ビームを発生させゲッター23を加熱する必要があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た赤外線検出器30には以下に説明するような課題があ
った。第1に赤外線検出器30で用いられる透過用シリ
コン基板12の構成が複雑であるので、製造コストが高
くなる。また、上述したように透過用シリコン基板12
に反射膜13を形成する際、ゲッター23に損傷を与え
るという課題もあった。
【0008】また、薄膜状のゲッター23の構造は複雑
であるから、形成するのが困難であった。さらに、透過
用シリコン基板12と検知用シリコン基板1とを接合
後、ゲッター23を活性化するために通常環境下で加熱
電流を印加すると、密閉空間21の圧力が高く十分に活
性化させることが不可能であり、真空漕内で加熱電流印
加をするためには、多くの治具が必要になるので製造コ
ストが高くなる。通常環境下では密閉空間21の圧力が
高く活性化が十分でないことはレーザ加熱による活性化
も同様であり、真空装置内でレーザ照射を行うには真空
装置の構成が複雑になるので製造コストが高くなる。つ
まり、薄膜状のゲッター23を低コストで実用可能な程
度に活性化するのは困難であった。
【0009】本発明は上記課題を鑑みてなされたもので
あり、簡素な構造の赤外線検出器及び、こういった赤外
線線検出器を容易かつ低コストで製造することができる
製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、薄膜状
の金属膜をゲッターとして利用することに起因する。本
発明はこのことに着眼し、ゲッターを薄膜状からバルク
形状に変更し課題を解決しようとするものである。具体
的に本発明の赤外線検出器は、赤外線を透過させる透過
用基板と、透過用基板との間に密閉空間が形成されるよ
うに透過基板に接合された基板と、基板の表面に形成さ
れかつ密閉空間内に配置された赤外線を検出する検出素
子と、密閉空間内の水分及び気体を吸収して密閉空間を
実質的に真空に保持する該密閉空間内に配置されたゲッ
ターとを有し、透過用基板を介して入射された赤外線を
検出素子で検出する赤外線検出器であって、ゲッター
は、バルク形状の材料を350℃以上に加熱して水分及
び気体を吸収するように活性化させたバルク型ゲッター
であることを特徴とするものである。即ち、ゲッターを
活性化の容易なバルク形状のものとすることで、構造が
簡素な赤外線検出器を容易に製造することができる。
【0011】本発明の赤外線検出器において、検出素子
に入射する赤外線を妨げないように、密閉空間は検出用
空間とゲッター収納用空間とを有してなり、ゲッター収
納用空間は透過用基板に形成された第1の凹部により形
成するのが好ましい。
【0012】また本発明の赤外線検出器において、透過
基板が検出素子に接触することを防止するために、検出
用空間が第1凹部に隣接して形成された第2凹部により
構成してもよい。
【0013】さらに本発明の赤外線検出器において、第
1凹部と第2凹部とを精度良く分離するために、第1凹
部と第2凹部とを基板をエッチングすることにより形成
することができる。
【0014】また本発明の赤外線検出器において、検出
素子用凹部を平坦に形成し赤外線の検出感度を向上させ
るために、透過用基板は、上記第1凹部に対応した第1
の貫通部及び上記第2凹部に対応した第2の貫通部を有
する第1のシリコン基板と第2のシリコン基板とを接合
して形成してもよい。
【0015】本発明の赤外線検出器において、バルク型
ゲッターを透過用基板に接着することでバルク型ゲッタ
ーを安定させることができる。
【0016】さらに本発明の赤外線検出器において、バ
ルク型ゲッターを透過用基板に半田又は無機ガラスで接
着することで、バルク型ゲッターを安定させてもよい。
【0017】本発明の赤外線検出器において、バルク型
ゲッターを、ガス及び水分に対して吸収性に優れたジル
コン系金属とするのが好ましい。
【0018】また本発明の赤外線検出器を容易に製造す
るために、基板と透過用基板とを半田によって接着して
もよい。
【0019】さらに本発明の赤外線検出器を容易に製造
するために、基板と透過用基板とを金属シリサイドによ
って接着することができる。
【0020】本発明の赤外線検出器の製造方法は、赤外
線を検出する検出素子が形成された基板と、検出素子の
上方に密閉空間が形成されるように基板に接合されてい
る透過用基板と、水分及び気体を吸収することで密閉空
間を実質的に真空に保持する密閉空間に配置されたゲッ
ターとを有する赤外線検出器の製造方法であって、透過
用基板をエッチングしてバルク型ゲッターを収納する第
1凹部と第2凹部を形成する凹部形成工程と、検出素子
が形成された基板と上記透過用基板とを上記第1凹部が
上記検出素子と対向しかつ第1凹部に上記バルク型ゲッ
ターが位置するように接合する接合工程とを含むことを
特徴とする。即ち、本発明の赤外線検出器の製造方法に
よれば、第1凹部及び第2凹部を備え、簡素な形状の透
過用基板を容易に製造することができる。
【0021】本発明の赤外線検出器の製造方法では、凹
部形成工程において、第1のシリコン基板と第2のシリ
コン基板とをSiO2で接合し、第1のシリコン基板の
みの所定の位置をエッチングによって貫通させて第1の
凹部と第2の凹部とを形成し、第1凹部及び上記第2凹
部を有する透過用基板を形成することができる。こうす
ることで、第2凹部の平坦性を向上させることができ
る。
【0022】また本発明の赤外線検出器の製造方法で
は、凹部形成工程において、第1のシリコン基板の所定
の位置をエッチングによって貫通させて第1凹部に対応
する第1貫通孔と第2凹部に対応する第2貫通孔とを形
成し、第1貫通孔と第2貫通孔とを備えている第1のシ
リコン基板を第2のシリコン基板に接合して、第1凹部
及び第2凹部を有する透過用基板を形成することでも、
第2凹部の平坦性を向上させてもよい。
【0023】本発明の赤外線検出器の製造方法では、接
合工程において、半田で基板と上記透過用基板とを接合
することで、赤外線検出器を容易に製造することができ
る。
【0024】また本発明の赤外線検出器の製造方法で
は、接合工程において、金属シリサイドで上記基板と上
記透過用基板とを接合することによっても、赤外線検出
器を容易に製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1にかかる赤外線検出器20について、図1及び図2
を参照して説明する。赤外線検出器20は、密閉空間1
1内に密閉されたバルク型ゲッター4を有する。バルク
型ゲッター4はバルク形状の材料、例えばジルコン系金
属を350℃以上に加熱し、水分及び気体を吸収するよ
うに活性化したものである。つまり、バルク型ゲッター
4によって密閉空間11は実質的に真空に保持される。
さらに、バルク型ゲッター4は、密閉空間11の一部を
形成するゲッター用凹部3aに収納されるように配置さ
れている。また、図2に示すようにゲッター用凹部3a
は、密閉領域11の角部を囲むように形成されたもので
あるので、バルク型ゲッター4は、密閉空間11の角部
に配置される。本実施も形態1ではバルク型ゲッター4
を接着材等で固定することなく、単にゲッター用凹部3
a内に単に収納している。しかしながら本発明はこれに
限定されるものではなく、ゲッター用凹部3aにバルク
型ゲッター4を固定してもよい。
【0026】赤外線検出器20は、表面に赤外線検出素
子2(以下、検出素子と呼ぶ)を備える赤外線検知用シ
リコン基板1(以下、検知用基板と呼ぶ)と赤外線透過
用シリコン基板3(以下、透過用基板と呼ぶ)との間に
密閉空間11が形成されるように、検知用基板1と透過
用基板3とを接合したものである。
【0027】透過用基板3には検出素子用凹部3bとゲ
ッター用凹部3aとが形成され、検出素子用凹部3bと
ゲッター用凹部3aとによって、密閉空間11が構成さ
れる。また、検出素子用凹部3bとゲッター用凹部3a
とは仕切り部3cで分離されている。検出素子用凹部3
bとゲッター用凹部3aとは、透過用基板3をエッチン
グして形成したものである。
【0028】検知用基板1と透過用基板3は、シール材
13で接合される。シール材13は例えばSnPb半
田、AuSn半田等であり、検知用基板側接合部7に形
成された検知基板側金属層6aと透過基板側接合部5に
形成された透過基板側金属層6bとを接合する。検知基
板側金属層6aは、検知用基板1と透過用基板3とを半
田材であるシール材13で接合するために検知用基板1
に形成されたものであり、検知用基板1側から順に膜厚
50nmのクロム、膜厚2μmのニッケル、及び膜厚5
0nmの金を3層構造に形成したものである。尚、本発
明において、検知用基板側金属層6aは、上述したよう
な材料及び膜厚に限定されるものでなく、半田付けに用
いられる公知のメタライズ金属であってもよい。
【0029】同様に、透過用基板側金属層6bは、膜厚
50nmのクロム、膜厚3μmのニッケル、及び50n
mの金を3層構造に形成したものである。尚、透過用基
板側金属層6bは、上述したような材料及び膜厚に限定
されるものでなく、半田付けに用いられる公知のメタラ
イズ金属であってもよい。
【0030】赤外線検出器20による赤外線の検出は、
透過用基板3を透過した赤外線を密閉空間11を介して
検出素子2に入射させ、検出素子2で赤外線を電気信号
に変換し、変換した電気信号をパッド12から出力させ
て行う。密閉空間11の圧力は0.1パスカル以下であ
り、赤外線を効率よく検出素子2に伝えるようにほぼ真
空に保持されている。尚、透過用基板3には、赤外線の
反射を防止し、検出素子2への赤外線の透過率を向上さ
せるように、例えばジルクサルファからなる反射防止膜
10が形成されている。
【0031】検出素子2は、検知用基板1の一部の表面
に形成されたものである。以下、本明細書において、検
知用基板1の表面の検出素子2が形成された領域を素子
領域と呼び、検出素子2が形成されていない領域を非素
子領域と呼ぶ。
【0032】検出素子2を検知用基板1から熱的に分離
することで検出感度を向上させるように、検出素子2
は、公知のマイクロマシン技術によって検知用基板1に
対して浮き構造をなすように形成されている。赤外線を
電気信号に変換する方式としては、抵抗ボロメータ方
式、誘電ボロメータ方式、サーモパイル方式、焦電方
式、半導体の温度特性を利用した方式、又はバイメタル
方式等の熱検知方式等が挙げられる。
【0033】検出素子2の上方には検出素子用凹部3b
が配置されている。従って、大気圧によって透過用基板
3及び検知用基板1にたわみが発生した場合でも、透過
用基板3と検知用素子2とが接触することはない。即
ち、大気圧によって透過用基板3及び検知用基板1にた
わみが発生した場合でも、赤外線検出器20の検出感度
が低下することはない。
【0034】さらにゲッター用凹部3aは検知用基板1
の非アレイ領域の上方に形成され、バルク型ゲッター4
はゲッター用凹部3aに収納されているので、バルク型
ゲッター4が配置される位置は非素子領域上に限定され
る。
【0035】即ち、バルク型ゲッター4をゲッター用凹
部3aに収納し、バルク型ゲッター4が素子領域上に位
置ずれをおこすことを防止することで、検出素子2に入
射される赤外線が、バルク型ゲッター4に妨げられるこ
とを防止し、赤外線検出器20の検出感度が低下するこ
とを防止することができる。
【0036】さらに、ゲッター用凹部3aの寸法をバル
ク型ゲッター4の寸法より小さく形成し、ゲッター用凹
部3aにバルク型ゲッター4を押しこむように挿入する
ことで、より確実にバルク型ゲッター4が素子領域上に
位置ずれを起こすことを防止することができる。
【0037】次に、赤外線検出器20の製造方法につい
て説明する。最初に透過用基板3を製造する。本実施の
形態1では、透過用基板3として例えば厚さ600ミク
ロンで(100)方位を有するシリコン基板を用いる。
本実施の形態1では、ゲッター用凹部3aと検出素子用
凹部3bとを、アルカリ溶液を用いて透過用基板3を物
理的に研磨する鏡面エッチング法で形成する。アルカリ
溶液として、例えば数十%のKOHを用いる。具体的に
は、透過用基板3にゲッター用凹部3a及び素子用凹部
3bを形成しようとする領域を設定し、仕切り部3c及
び透過基板側接続部5等を含む凹部を形成しない領域に
耐アルカリの金属層をマスクとして形成した後、透過用
基板3を鏡面エッチングする。本実施の形態1では、例
えばゲッター用凹部3a及び素子用凹部3bの厚さを3
00ミクロンになるように鏡面エッチングを行う。
【0038】鏡面エッチングが終了した後、仕切り部3
c等に形成された金属マスク層を除去し、シール材13
及び反射防止膜10を形成することで、透過用基板3は
完成する。シール材13は、透過用基板側接続部5に厚
さ約50μmの半田層を透過用基板側金属層6bを介し
て積層して形成する。半田層を積層する方法としては、
ディスペンス塗布法、シート状の半田を用いる方法、又
はメッキによる方法が挙げられる。また、上述した製造
方法においては、鏡面エッチング法によって、ゲッター
用凹部3aと素子用凹部3bを形成したが本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、反応性イオンエッ
チングによって、バルク型凹部3aと素子用凹部3bを
形成してもよい。さらに、検出素子2を備えている検知
基板1を製造し、さらに例えばジルコン系金属をバルク
状に形成して、バルク型ゲッター4を製造する。
【0039】次に、真空漕内でバルク型ゲッター4を活
性化し、さらに真空漕内で検知基板1と透過基板3とを
接合する。以下この工程について詳細に説明する。最初
に検真空漕の試料台に透過用基板3及びバルク型ゲッタ
ー4を設置し、これら透過用基板3、バルク型ゲッター
4とは別に真空漕内に検知用基板1を真空漕に投入す
る。試料台は、試料台上の試料を任意の温度に加熱する
ことができるように加熱機構を有するものである。
【0040】試料台を400℃に昇温し、水素ガスと希
ガスとの混合雰囲気中で透過用基板3を数十秒加熱し
て、透過用基板3に形成された半田材であるシール材1
3を還元する。さらに、透過用基板2のゲッター用凹部
3aにバルク型ゲッター4を収納した後、試料台を40
0℃に昇温し、希ガス雰囲気中で透過用基板3とバルク
型ゲッター4とを400℃に加熱して、バルク型ゲッタ
ー4が水分及びガスを吸収するように活性化する。バル
ク型ゲッター4は400℃以上に加熱することで、ガス
及び水分に対して優れた吸収性を示すように活性化され
るが、バルク型ゲッター4を350℃以上に加熱し活性
化することによっても十分な吸収性を得ることができ
る。また、バルク型ゲッター4の活性化は真空下で行っ
てもよい。
【0041】続いて、続いて真空漕内を真空引きし、検
出素子2と検出素子用凹部3bとが対向するように、バ
ルク型ゲッター4が収納された透過用基板3と検出用基
板1とを配置し、真空漕内を230℃に昇温して検知用
基板1と透過用基板3とを接合する。さらに検知用基板
1と透過用基板3とを冷却し、シール材13を固着さ
せ、検知用基板1と透過用基板3との接合を完了させ
る。このようにして、赤外線線検出器20が完成する。
【0042】バルク型ゲッター4は加熱するのみで活性
化することが可能であるから、従来のように、薄膜形状
のゲッターを活性化させるためのレーザ機構等を真空装
置に設けることが不用になる。即ち、ゲッターをバルク
型のものすることで赤外線検出器20の製造コストを低
減することができる。
【0043】実施の形態2.上記実施の形態1に示した
赤外線検出器20が有する透過用基板3には、ゲッター
用凹部3aと素子用凹部3bとが形成されているが、本
発明にかかる赤外線検出器が有する透過基板はこれに限
定されるものではなく、図3に示す本発明の実施の形態
2にかかる赤外線検出器21のように、ゲッター用凹部
3aのみが形成されている透過用基板3hを有するもの
であってもよい。
【0044】透過用基板3hには、ゲッター用凹部3a
のみが形成されていることを除いて、赤外線検出器21
の構造は、実施の形態1で説明した赤外線検出器20の
構造と同様である。上記赤外線検出器20と同様に赤外
線検出器21においても、透過用基板3hと検知用基板
1との間に密閉空間11が形成されている。透過用基板
3hと検知用基板1との間の間隔は、検知用基板1と透
過用基板3hとを接合するシール材13の厚さによって
調整することができる。本実施の形態2では、検知用基
板側金属層6aおよび透過用基板側金属層6bのそれぞ
れに厚さ50μmのシール材13を供給し、透過基板3
hと検知基板1との間の間隔を100μmとし、バルク
型ゲッター4の高さを100〜200μmとする。
【0045】実施の形態1にかかる赤外線検出器20に
関しては、検出素子2に入射する赤外線が透過する検出
素子用凹部3bを平坦に形成する必要であるから、検出
素子用凹部3bを形成する工程には優れた精度が要求さ
れる。これに対して、ゲッター用凹部3aを形成するに
は、検出素子用凹部3bに対するほど優れた精度が要求
されることはない。従って、本実施の形態2にかかる赤
外線検出器21のゲッター用凹部3aは、精度に優れた
エッチング法を用いることなく、透過用基板3aを削り
出すなどの容易な手段で形成することができる。つま
り、透過用基板3hに形成する凹部をゲッター用凹部3
aのみとすることで、本実施の形態2にかかる赤外線検
出器21を、より容易に製造することができる。尚、ゲ
ッタ用凹部3aを形成するのは、透過基板3hに反射防
止膜10を形成する前であっても、反射膜10を形成し
た後であってもよい。
【0046】実施の形態3.上記赤外線検出器20、2
1は、接着材等を用いることなくバルク型ゲッター4を
ゲッター用凹部3aに収める構造であるが、本発明はこ
のような構造に限定されるものではなく、図4に示す赤
外線検出器22のように、バルク型ゲッター4を透過用
基板3Iに接合してもよい。
【0047】本実施の形態3にかかる赤外線検出器22
は、ゲッター型バルク4を検知用基板1の非素子領域の
上方に配置し、さらにゲッター固定材9によって透過基
板3Iに接合し固定したものである。赤外線線検出器2
2においては、ゲッタ固定材9によってゲッター型バル
ク4が固定されているので、バルク型ゲッター4が位置
ずれを起こすことはない。従って、上記実施の形態1の
ように検知基板1の非素子領域の上方にゲッター用凹部
を形成し、ゲッター用凹部にバルク型ゲッターを収納す
る必要はない。従って、実施の形態1では分離して形成
していたゲッター用凹部と検出素子用凹部とを凹部3d
として一体化することができる。尚、以下、凹部3dの
バルク型ゲッター4が接合される領域をゲッター領域3
eと呼ぶ。
【0048】次に、バルク型ゲッター4を透過用基板3
Iにゲッター固定材9で接合する方法について説明す
る。まず、上記実施の形態1で説明した方法と同様にし
て、透過用基板3Iに凹部3dを形成し、さらに反射防
止膜10を形成する。次に、透過用基板3Iの透過基板
側接合部5及びゲッター領域3eに金属層を積層し、こ
の金属層上に半田材を配置する。この際、ゲッター領域
3eには、ゲッター固定材9としてメッキ半田、ディス
ペンス半田、シート半田等の半田材を供給する。次に、
バルク型ゲッター4をゲッタ固定材9と接触するように
配置し、透過用基板3Iと検知用基板1とを接合する工
程において、バルク型ゲッター4を透過用基板3Iに接
合する。透過用基板3Iと検知基板1とを接合する方法
は、上記実施の形態1と同様である。
【0049】また、アルミナ、シリカ、ナトリウムガラ
ス等の無機ガラスをゲッター固定材9として用いてもよ
い。以下に具体的な方法について説明する。透過用基板
3Iに凹部3dと反射膜10とを形成した後、アルミ
ナ、シリカ、ナトリウムガラス等の無機ガラスを含有す
る水溶液を適切な粘度に調製する。次に、この水溶液を
スクリーン印刷法やディスペンス法等で透過基板3Iの
ゲッター領域3eに塗布する。続いて、ゲッタ領域3e
に接触するようにバルク型ゲッター4を配置し、透過基
板3Iを加熱することでバルク型ゲッター4が透過基板
3Iに接合される。例えば、酸化シリコンと酸化ナトリ
ウムの水和物の水溶液をゲッター領域3eに塗布した場
合、窒素雰囲気で透過基板3Iを90〜150℃に加熱
することで、バルク型ゲッター4を透過基板3Iに接合
することができる。
【0050】実施の形態4.上記実施の形態1〜3にか
かる赤外線検出器で用いられる透過用基板は、1枚のシ
リコン基板から形成されたものであるが、本発明の赤外
線検出器はこれに限定されるものではなく、2枚のシリ
コン基板から形成された透過用基板を用いるものであっ
てもよい。以下、2枚のシリコン基板から形成された透
過用基板3Jを備えている本発明の実施の形態4にかか
る赤外線検出器23について、図5を参照して説明す
る。
【0051】2枚のシリコン基板からなる透過用基板3
Jを備えていることを除いて、赤外線検出器23の構造
は、上記実施の形態1にかかる赤外線検出器20と同様
である。
【0052】次に、透過用基板3Jの製造方法について
説明する。透過用基板3Jは、第1のシリコン基板3g
と第2のシリコン基板3fとを酸化ケイ素8で接合して
なるいわゆるSOI(Silicon-On-Insulator)基板であ
る。最初に、第1のシリコン基板3gにゲッター用凹部
3a及び素子用凹部3bを形成しようとする領域を設定
し、仕切り部3c、透過基板側接続部5等を含む凹部を
形成しない領域に酸化ケイ素をマスクとして形成した
後、有機アルカリ溶液を用いてエッチングし、第1のシ
リコン基板3gのゲッター用凹部3a及び素子用凹部3
bを形成しようとする領域を完全に除去する。こうする
ことで、第1のシリコン基板3gにゲッター用凹部3a
及び素子用凹部3bに対応する貫通部が形成される。こ
の際、第1のシリコン基板3gと第2のシリコン基板3
fとを接合する酸化ケイ素8がマスクの役割を果たすの
で第2のシリコン基板3fがエッチングされることはな
く、エッチングによって形成されたゲッター用凹部3a
及び素子用凹部3bには、第2のシリコン基板3fの表
面を覆う酸化ケイ素8が露出する。
【0053】次に、ゲッター用凹部3a及び素子用凹部
3bに露出された第2のシリコン基板3fの表面を覆う
酸化ケイ素8をふっ酸で除去する。こうすることで、ゲ
ッター用凹部3a及び素子用凹部3bに第1のシリコン
基板3gの表面を露出させる。このようにすることで、
より平坦な検出素子用凹部3bを備えている透過用基板
3Jが完成する。
【0054】また、上記の方法では、2枚のシリコン基
板3f、3gを接合した後にゲッター用凹部3aと素子
用凹部3bを形成して透過用基板3Jを作製したが本発
明はこれに限定されるものではない。例えば、以下の方
法によって2枚のシリコン基板から透過基板を製造する
こともできる。
【0055】最初に第1のシリコン基板にゲッター用凹
部及び検出素子用凹部を形成しようとする領域を設定
し、仕切り部、透過基板側接続部等を含む凹部を形成し
ない領域にマスクを形成した後、ゲッター用凹部及び素
子用凹部を形成しようとする領域をエッチングして貫通
し、第1のシリコン基板にゲッター用凹部及び検出素子
用凹部に対応する貫通孔を形成する。続いて、両面が鏡
面である第2のシリコン基板に第1のシリコン基板を接
合することで、2枚のシリコン基板からなる透過基板を
完成させてもよい。2枚のシリコン基板の接合は、例え
ば第1のシリコン基板又は第2のシリコン基板のいずれ
かに金を蒸着させ、この金層を400℃でシリサイド化
して2枚のシリコン基板を金属シリサイドを介して接合
する方法が挙げられる。
【0056】実施の形態5.上記実施の形態1では、シ
ール材13として半田材を用いたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、シール材として金属シリサイド
を用いてもよい。具体的には、検知用基板1の検知用基
板側接続部7に、例えば膜厚約50nmのクロムと膜厚
約1μmの金とを2層構造に形成して、検知用基板側接
続部7を平坦にする。透過基板側接続部5には金属層等
を形成する必要はない。
【0057】このようにシール材として金属シリサイド
を用いると、上記実施の形態1で説明した半田材からな
るシール材を還元する工程が不要になり、透過基板3と
検知基板1とを400℃に加熱し、荷重を印加すること
で透過基板3と検知基板1とを接合することができる。
【0058】尚、実施形態1〜5は赤外線検出器に関す
るものであるが、本発明は赤外線検出器に限定されるも
のではなく、上記実施の形態で開示された構造を赤外線
放出器に利用することができる。実施の形態で開示され
た構造が利用される赤外線放出器は、赤外線放出素子を
備える基板に透過基板を接合し、赤外線放出素子の上方
に密閉空間を形成したものであり、この密閉空間にバル
ク型ゲッターを配置することで、入力電力から赤外線へ
の変換効率を向上させることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明の赤外線検出器は、バルク型ゲッ
ターを用いているので、薄膜状のゲッターを用いる従来
例と比較して、ゲッターを容易に活性化することがで
き、容易に製造することができる。
【0060】本発明の赤外線検出器において、バルク型
ゲッターを第1の凹部に収納することで、バルク型ゲッ
ターが検出素子に入射する赤外線を妨げることを防止
し、赤外線検出器の検出感度を向上させることができ
る。
【0061】本発明の赤外線検出器において、透過用基
板に第2凹部を検出用空間の一部をなすように形成する
ことで、透過基板が検出素子に接触することを防ぎ、検
出感度が低減することを防止することができる。
【0062】本発明の赤外線検出器において、第1凹部
と第2凹部とをエッチングして形成することで、さらに
赤外線検出器を容易に製造することができる。
【0063】本発明の赤外線検出器において、第1凹部
に対応した第1の貫通部及び第2凹部に対応した第2の
貫通部を有する第1のシリコン基板と第2のシリコン基
板とを接合したものを透過用基板とすることで、赤外線
が透過する第1凹部の平坦性が優れたものになり、赤外
線検出器の検出感度を向上させることができる。
【0064】本発明の赤外線検出器において、バルク型
ゲッターを透過用基板に接着することでバルク型ゲッタ
ーを安定させ、バルク型ゲッターが検出素子に入射する
赤外線を妨げることを防止し、さらに赤外線検出器の検
出感度を向上させることができる。
【0065】本発明の赤外線検出器において、バルク型
ゲッターを透過用基板に半田又は無機ガラスで接着する
ことで、バルク型ゲッターが検出素子に入射する赤外線
を妨げることをより確実に防止することができる。
【0066】本発明の赤外線検出器において、バルク型
ゲッターをジルコン系金属とすることで、密閉空間をよ
り高真空に保持することができる。
【0067】本発明の赤外線検出器において、基板と透
過用基板とを半田で接着することによって、赤外線検出
器の製造が容易になる。
【0068】本発明の赤外線検出器において、基板と透
過用基板とを金属シリサイドによって接着することによ
っても、赤外線検出器の製造を容易にすることができ
る。
【0069】本発明の赤外線検出器の製造方法は、エッ
チングによって第1凹部及び第2凹部を透過用基板に形
成し、該凹部にバルク型ゲッターを収納するものであ
る。こすことで、赤外線検出器の構成が簡単にでき、か
つバルク型ゲッターを容易に活性活性化することができ
るので、赤外線検出器を容易に製造できる。
【0070】本発明の赤外線検出器の製造方法におい
て、第1のシリコン基板と第2のシリコン基板とをSi
2で接合し、第1のシリコン基板のみをエッチングし
て、第1凹部及び上記第2凹部を有する透過用基板を形
成することで、赤外線が透過する第2凹部の平坦性を優
れたものにし、検出感度に優れた赤外線検出器を製造す
ることができる。
【0071】本発明の赤外線検出器の製造方法におい
て、第1のシリコン基板に第1凹部に対応する第1貫通
孔と第2凹部に対応する第2貫通孔とを形成し、この第
1のシリコン基板を第2のシリコン基板に接合して透過
用基板を形成することによっても、赤外線が透過する第
2凹部の平坦性を優れたものにし、検出感度に優れた赤
外線検出器を製造することができる。
【0072】本発明の赤外線検出器の製造方法におい
て、半田で基板と透過用基板とを接合することによっ
て、赤外線検出器を容易に製造することができる。
【0073】本発明の赤外線検出器の製造方法におい
て、金属シリサイドで基板と透過用基板とを接合するこ
とによっても、赤外線検出器を容易に製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出器
の断面図を示す。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる赤外線検出器
の上面図を示す。
【図3】 本発明の実施の形態2にかかる赤外線検出器
の断面図を示す。
【図4】 本発明の実施の形態3にかかる赤外線検出器
の断面図を示す。
【図5】 本発明の実施の形態4にかかる赤外線検出器
の断面図を示す。
【図6】 従来技術にかかる赤外線検出器の断面図を示
す。
【符号の説明】
1 検知用基板、 2 検出用素子、 3 透過用基
板、 3a ゲッター用凹部、 3b 素子用凹部、
3c 仕切り部、 3d 凹部、3h,3I,3J透過用
基板、 4 バルク型ゲッター、 8 基板接合材、
9 ゲッター固定材、 20,21,22,23 赤外線
検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽根 孝典 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AB02 BA11 BA12 BA13 BA14 BA38 CA23 5F088 BA01 BA11 BA16 BB06 BB10 JA07 JA20 LA01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を透過させる透過用基板と、上記
    透過用基板との間に密閉空間が形成されるように上記透
    過用基板に接合された基板と、上記基板の表面に形成さ
    れかつ上記密閉空間内に配置された赤外線を検出する検
    出素子と、上記密閉空間内の水分及び気体を吸収して該
    密閉空間を実質的に真空に保持する該密閉空間内に配置
    されたゲッターとを有し、上記透過用基板を介して入射
    された赤外線を上記検出素子で検出する赤外線検出器で
    あって、 上記ゲッターは、バルク形状の材料を350℃以上に加
    熱して水分及び気体を吸収するように活性化させたバル
    ク型ゲッターであることを特徴とする赤外線検出器。
  2. 【請求項2】 上記密閉空間は、検出用空間とゲッター
    収納用空間とを有してなり、上記ゲッター収納用空間は
    上記透過用基板に形成された第1凹部により形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の赤外線検出器。
  3. 【請求項3】 上記検出用空間は、上記第1凹部に隣接
    して形成された第2凹部により構成されていることを特
    徴とする請求項2記載の赤外線検出器。
  4. 【請求項4】 上記第1凹部と上記第2凹部とは、上記
    基板をエッチングすることにより形成されたものである
    ことを特徴とする請求項3記載の赤外線検出器。
  5. 【請求項5】 上記透過用基板は、上記第1凹部に対応
    した第1の貫通部及び上記第2凹部に対応した第2の貫
    通部を有する第1のシリコン基板を第2のシリコン基板
    に接合したものであることを特徴とする請求項4記載の
    赤外線検出器。
  6. 【請求項6】 上記バルク型ゲッターが、上記透過用基
    板に接着されることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1つに記載の赤外線検出器。
  7. 【請求項7】 上記バルク型ゲッターが、上記透過用基
    板に半田又は無機ガラスで接着されていることを特徴と
    する請求項6記載の赤外線検出器。
  8. 【請求項8】 上記バルク型ゲッターがジルコン系金属
    であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1
    つに記載の赤外線検出器。
  9. 【請求項9】 上記基板と上記透過用基板とが、半田に
    よって接着されていることを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれか1つに記載の赤外線検出器。
  10. 【請求項10】 上記基板と上記透過用基板とが、金属
    シリサイドによって接着されていることを特徴とする請
    求項1ないし8のいずれか1つに記載の赤外線検出器。
  11. 【請求項11】 赤外線を検出する検出素子が形成され
    た基板と、上記検出素子の上方に密閉空間が形成される
    ように上記基板に接合されている透過用基板と、水分及
    び気体を吸収することで上記密閉空間を実質的に真空に
    保持する該密閉空間に配置されたゲッターとを有する赤
    外線検出器の製造方法であって、 透過用基板をエッチングしてバルク型ゲッターを収納す
    る第1凹部と第2凹部を形成する凹部形成工程と、 検出素子が形成された基板と上記透過用基板とを上記第
    1凹部が上記検出素子と対向しかつ上記第1凹部に上記
    バルク型ゲッターが位置するように接合する接合工程と
    を含むことを特徴とする赤外線検出器の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記凹部形成工程において、第1のシ
    リコン基板と第2のシリコン基板とをSiO2で接合
    し、上記第1のシリコン基板のみの所定の位置をエッチ
    ングによって貫通させて上記第1の凹部と上記第2の凹
    部とを形成することを特徴とする請求項11記載の赤外
    線検出器の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記凹部形成工程において、第1のシ
    リコン基板の所定の位置をエッチングによって貫通させ
    上記第1凹部に対応する第1貫通孔と上記第2凹部に対
    応する第2貫通孔とを形成した後、 上記第1のシリコン基板を第2のシリコン基板に接合し
    て、上記第1凹部及び上記第2凹部を有する上記透過用
    基板を形成することを特徴とする請求項11記載の赤外
    線検出器の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記接合工程において、半田で上記基
    板と上記透過用基板とを接合すること特徴とする請求項
    11ないし13のいずれかに記載の赤外線検出器の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 上記接合工程において、金属シリサイ
    ドで上記基板と上記透過用基板とを接合すること特徴と
    する請求項11ないし13のいずれかに記載の赤外線検
    出器の製造方法。
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