JPWO2019159570A1 - 有機電界発光表示装置 - Google Patents
有機電界発光表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2019159570A1 JPWO2019159570A1 JP2020500324A JP2020500324A JPWO2019159570A1 JP WO2019159570 A1 JPWO2019159570 A1 JP WO2019159570A1 JP 2020500324 A JP2020500324 A JP 2020500324A JP 2020500324 A JP2020500324 A JP 2020500324A JP WO2019159570 A1 JPWO2019159570 A1 JP WO2019159570A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polymer
- display device
- organic electroluminescent
- ultraviolet absorbing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K3/00—Materials not provided for elsewhere
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J133/00—Adhesives based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Adhesives based on derivatives of such polymers
- C09J133/04—Homopolymers or copolymers of esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J167/00—Adhesives based on polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Adhesives based on derivatives of such polymers
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/20—Filters
- G02B5/22—Absorbing filters
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3025—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
- G02B5/3033—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid
- G02B5/3041—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid comprising multiple thin layers, e.g. multilayer stacks
- G02B5/305—Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid comprising multiple thin layers, e.g. multilayer stacks including organic materials, e.g. polymeric layers
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09F—DISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
- G09F9/00—Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements
- G09F9/30—Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements in which the desired character or characters are formed by combining individual elements
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B33/00—Electroluminescent light sources
- H05B33/02—Details
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/80—Constructional details
- H10K50/84—Passivation; Containers; Encapsulations
- H10K50/844—Encapsulations
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/80—Constructional details
- H10K50/86—Arrangements for improving contrast, e.g. preventing reflection of ambient light
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K59/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
Abstract
有機電界発光素子を含む表示パネルと、表示パネル上に配置された円偏光板とを含み、表示パネルおよび円偏光板の少なくとも一方が式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有するか、あるいは、表示パネルと円偏光板との間に式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有する有機電界発光表示装置。式中、R11及びR12は各々独立に水素原子またはアルキル基などを表し、R13及びR14は各々独立に水素原子または脂肪族基などを表し、R15及びR16は、各々独立に水素原子またはアルキル基などを表す。
Description
本発明は、有機電界発光表示装置に関する。
情報化社会で表示装置は視覚情報伝達媒体としてその重要性が増大している。表示装置としては、液晶表示装置(liquid crystal display:LCD)、プラズマ表示装置(plasma display panel:PDP)、有機電界発光表示装置(organic light emitting display:OLED)、電界効果表示装置(field effect display:FED)、電気泳動表示装置(eletrophoretic display:EPD)等が知られている。中でも有機電界発光表示装置は省電力、薄型化、高視認性といった長所があり、注目されている。
また、有機電界発光表示装置の有機電界発光素子に用いられている発光層は、紫外線によって劣化し易い。発光層が劣化すると、輝度等の特性の低下につながる。このため、有機電界発光表示装置について、発光層の紫外線による劣化を防止することが検討されている。例えば、特許文献1〜4には、有機電界発光素子を含む表示パネルに用いられる封止剤の隣接層に紫外線吸収剤を含有させることなどが提案されている。また、特許文献5には、表示パネル上に、380nm超450nm以下の波長領域の光を吸収する染料を含む機能層を含む偏光部材を設けた表示装置が記載されている。
一方、特許文献6には、特定のベンゾジチオール化合物を含有する紫外線吸収剤に関する発明が記載されている。
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1〜5に記載されている有機電界発光表示装置では、長期の光照射での輝度などの特性低下を十分に抑制できず、耐光性が不十分であることが分かった。また、有機電界発光表示装置は高温高湿下で使用されることもある。このような環境下で有機電界発光表示装置を使用した場合であっても、輝度等の特性を長期にわたって維持できることが望ましい。
また、有機電界発光素子には反射性の高い金属層が用いられているため、外光などが金属層で反射して、背景の映り込みなどが生じて視認性などが低下しやすい。このため、表示パネル上に円偏光板を設けてこれらの問題を防ぐことが検討されている。
しかしながら、本発明者の検討によれば、円偏光板を有する有機電界発光表示装置は、長期の高温高湿条件下や光照射での層間はがれや輝度などの特性低下が特に顕著な傾向にあることが分かった。この理由は、湿熱および光によって引き起こされる表示パネルや円偏光板中の有機素材の分解による分子量や親疎水性の変化、分解して生成する低分子有機化合物やガスの滞留による分解促進等によるものであると考えられる。なお、特許文献6には、紫外線吸収剤に関する発明が開示されているが、具体的に有機電界発光表示装置に使用した例の記載はない。
よって、本発明の目的は、耐光性および耐湿熱性に優れた有機電界発光表示装置を提供することにある。
本発明者の検討によれば、後述する式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有する有機電界発光表示装置は、耐光性および耐湿熱性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。よって、本発明は以下を提供する。
<1> 有機電界発光素子を含む表示パネルと、表示パネル上に配置された円偏光板とを含む有機電界発光表示装置であって、
表示パネルおよび円偏光板の少なくとも一方が式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有するか、あるいは、表示パネルと円偏光板との間に式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有する、有機電界発光表示装置;
式中、R11及びR12は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアリールオキシ基を表し、
R13及びR14は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し、
R11及びR12は互いに結合して環を形成してもよく、
R13及びR14は互いに結合して環を形成してもよく、
R15及びR16は、各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはスルファモイル基を表す。
<2> 式(I)においてR11及びR12が水素原子である、<1>に記載の有機電界発光表示装置。
<3> 式(I)においてR13及びR14が水素原子またはアルキル基である、<1>または<2>に記載の有機電界発光表示装置。
<4> 式(I)においてR15及びR16が水素原子、アルキル基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基である、<1>〜<3>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<5> 上記紫外線吸収層は高分子ポリマーを含む、<1>〜<4>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<6> 上記高分子ポリマーが、ポリアクリル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアクリルアミド系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、セルロース系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリビニルアルキルエーテル系ポリマーおよびポリビニルピロリドン系ポリマーから選ばれる少なくとも1種である、<5>に記載の有機電界発光表示装置。
<7> 上記高分子ポリマーがポリエステル系ポリマーおよびポリアクリル系ポリマーから選ばれる少なくとも1種である、<5>に記載の有機電界発光表示装置。
<8> 上記高分子ポリマーは粘着剤である、<5>に記載の有機電界発光表示装置。
<9> 表示パネルと円偏光板との間に上記紫外線吸収層を有し、上記紫外線吸収層の一方の面が表示パネルと接し、上記紫外線吸収層の他方の面が円偏光板と接している、<1>〜<8>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<10> 円偏光板が上記紫外線吸収層を含む、<1>〜<8>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<11> 円偏光板は、偏光子と、位相差フィルムと、上記紫外線吸収層とを有する、<10>に記載の有機電界発光表示装置。
<12> 表示パネルが上記紫外線吸収層を含む、<1>〜<8>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<13> 表示パネルは、有機電界発光素子と、キャッピング層と、有機電界発光素子およびキャッピング層の間に配置された上記紫外線吸収層と、を有する、<12>に記載の有機電界発光表示装置。
<14> 表示パネルは、有機電界発光素子と、キャッピング層とを有し、キャッピング層が上記紫外線吸収層である、<12>に記載の有機電界発光表示装置。
<1> 有機電界発光素子を含む表示パネルと、表示パネル上に配置された円偏光板とを含む有機電界発光表示装置であって、
表示パネルおよび円偏光板の少なくとも一方が式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有するか、あるいは、表示パネルと円偏光板との間に式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有する、有機電界発光表示装置;
R13及びR14は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し、
R11及びR12は互いに結合して環を形成してもよく、
R13及びR14は互いに結合して環を形成してもよく、
R15及びR16は、各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはスルファモイル基を表す。
<2> 式(I)においてR11及びR12が水素原子である、<1>に記載の有機電界発光表示装置。
<3> 式(I)においてR13及びR14が水素原子またはアルキル基である、<1>または<2>に記載の有機電界発光表示装置。
<4> 式(I)においてR15及びR16が水素原子、アルキル基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基である、<1>〜<3>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<5> 上記紫外線吸収層は高分子ポリマーを含む、<1>〜<4>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<6> 上記高分子ポリマーが、ポリアクリル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアクリルアミド系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、セルロース系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリビニルアルキルエーテル系ポリマーおよびポリビニルピロリドン系ポリマーから選ばれる少なくとも1種である、<5>に記載の有機電界発光表示装置。
<7> 上記高分子ポリマーがポリエステル系ポリマーおよびポリアクリル系ポリマーから選ばれる少なくとも1種である、<5>に記載の有機電界発光表示装置。
<8> 上記高分子ポリマーは粘着剤である、<5>に記載の有機電界発光表示装置。
<9> 表示パネルと円偏光板との間に上記紫外線吸収層を有し、上記紫外線吸収層の一方の面が表示パネルと接し、上記紫外線吸収層の他方の面が円偏光板と接している、<1>〜<8>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<10> 円偏光板が上記紫外線吸収層を含む、<1>〜<8>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<11> 円偏光板は、偏光子と、位相差フィルムと、上記紫外線吸収層とを有する、<10>に記載の有機電界発光表示装置。
<12> 表示パネルが上記紫外線吸収層を含む、<1>〜<8>のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
<13> 表示パネルは、有機電界発光素子と、キャッピング層と、有機電界発光素子およびキャッピング層の間に配置された上記紫外線吸収層と、を有する、<12>に記載の有機電界発光表示装置。
<14> 表示パネルは、有機電界発光素子と、キャッピング層とを有し、キャッピング層が上記紫外線吸収層である、<12>に記載の有機電界発光表示装置。
本発明によれば、耐光性および耐湿熱性に優れた有機電界発光表示装置を提供することができる。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換および無置換を記していない表記は、置換基を有さない基と共に置換基を有する基を包含する。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含する。
本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、重量平均分子量および数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定によるポリスチレン換算値として定義される。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換および無置換を記していない表記は、置換基を有さない基と共に置換基を有する基を包含する。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含する。
本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において、重量平均分子量および数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定によるポリスチレン換算値として定義される。
<有機電界発光表示装置>
本発明の有機電界発光表示装置は、有機電界発光素子を含む表示パネルと、表示パネル上に配置された円偏光板とを含む有機電界発光表示装置であって、
表示パネルおよび円偏光板の少なくとも一方が式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有するか、あるいは、表示パネルと円偏光板との間に式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有することを特徴とする。以下、式(I)で表される紫外線吸収剤を紫外線吸収剤(I)ともいう。また、式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を、紫外線吸収層(I)ともいう。
本発明の有機電界発光表示装置は、有機電界発光素子を含む表示パネルと、表示パネル上に配置された円偏光板とを含む有機電界発光表示装置であって、
表示パネルおよび円偏光板の少なくとも一方が式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有するか、あるいは、表示パネルと円偏光板との間に式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有することを特徴とする。以下、式(I)で表される紫外線吸収剤を紫外線吸収剤(I)ともいう。また、式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を、紫外線吸収層(I)ともいう。
本発明の有機電界発光表示装置は、上記紫外線吸収層(I)を有することにより、長期にわたって有機電界発光表示装置に光が照射されても、発光層の性能劣化を抑制して輝度の低下などを抑制できる。紫外線吸収層(I)に含まれる紫外線吸収剤(I)は光が長期間照射されても分解されにくい特性を有しているため、発光層への紫外線の照射を長期にわたって遮光できたためであると推測される。このため、本発明の有機電界発光表示装置は、優れた耐光性を有している。また、本発明の有機電界発光表示装置は、上記紫外線吸収層(I)を有することにより、有機電界発光表示装置が高温高湿下に曝された後も、紫外線による発光層の性能劣化を抑制して輝度の低下などを抑制できる。紫外線吸収層(I)に含まれる紫外線吸収剤(I)は高温高湿下でも分解されにくいためであると推測される。このため、本発明の有機電界発光表示装置は、優れた耐湿熱性を有している。また、有機電界発光表示装置が高温高湿下に曝されても紫外線吸収剤(I)が分解などし難いので、紫外線吸収剤(I)の分解に伴う紫外線吸収層(I)の変性などを抑制できる。このため、高温高湿下に曝された後も紫外線吸収層(I)の強度などの機械特性や、紫外線吸収層(I)と他の層との接着性などを長期にわたって維持することもできる。例えば、表示パネルと円偏光板との間に紫外線吸収層(I)を配置した場合においては、表示パネルと円偏光板との接着性を長期にわたって維持することができる。
また、本発明の有機電界発光表示装置は、表示パネル上に円偏光板を有するので、円偏光板によって外光反射などを抑制して背景の映り込みなどを抑制でき、視認性のよい有機電界発光表示装置とすることができる。
また、表示パネルに用いられる発光層は耐光性が低い材料で構成されていることが多い。表示パネルの製造時において、キャッピング層などの発光層の形成後に形成される層は、光硬化性組成物を用い、紫外線などを照射して光硬化性組成物を硬化して形成することが多い。本発明の有機電界発光表示装置における表示パネルが紫外線吸収層(I)を含む場合(例えば、有機電界発光素子とキャッピング層との間に紫外線吸収層(I)を有する場合や、キャッピング層が紫外線吸収層(I)である場合など)においては、表示パネルの製造時に発光層へ紫外線が照射されることを抑制することもできる。このため、より輝度の高い有機電界発光表示装置が得られやすい。
まず、本発明の有機電界発光表示装置に用いられる紫外線吸収層(I)について説明する。
本発明の有機電界発光表示装置において、紫外線吸収層(I)は、式(I)で表される紫外線吸収剤(紫外線吸収剤(I))を含む。
式中、R11及びR12は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアリールオキシ基を表し、
R13及びR14は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し、
R11及びR12は互いに結合して環を形成してもよく、
R13及びR14は互いに結合して環を形成してもよく、
R15及びR16は、各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。
R13及びR14は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し、
R11及びR12は互いに結合して環を形成してもよく、
R13及びR14は互いに結合して環を形成してもよく、
R15及びR16は、各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。
式(I)において、R11及びR12は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアリールオキシ基を表し、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基であることが好ましく、水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基であることがより好ましく、優れた耐光性および耐湿熱性が得られやすいという理由から水素原子であることが特に好ましい。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げられる。
アルキル基およびアルコキシ基の炭素数は、1〜30が好ましく、1〜20がより好ましく、1〜15が更に好ましく、1〜10が特に好ましく、1〜7が最も好ましい。アルキル基およびアルコキシ基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。また、環状のアルキル基、および環状のアルコキシ基のアルキル基部位は、単環のシクロアルキル基であってもよく、多環アルキル基(ビシクロアルキル基、トリシクロアルキル基など)であってもよい。アルキル基およびアルコキシ基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリール基及びアリールオキシ基の炭素数は6〜40が好ましく、6〜30がより好ましく、6〜20が更に好ましく、6〜15が特に好ましく、6〜12が最も好ましい。アリール基及びアリールオキシ基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アルキル基およびアルコキシ基の炭素数は、1〜30が好ましく、1〜20がより好ましく、1〜15が更に好ましく、1〜10が特に好ましく、1〜7が最も好ましい。アルキル基およびアルコキシ基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。また、環状のアルキル基、および環状のアルコキシ基のアルキル基部位は、単環のシクロアルキル基であってもよく、多環アルキル基(ビシクロアルキル基、トリシクロアルキル基など)であってもよい。アルキル基およびアルコキシ基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリール基及びアリールオキシ基の炭素数は6〜40が好ましく、6〜30がより好ましく、6〜20が更に好ましく、6〜15が特に好ましく、6〜12が最も好ましい。アリール基及びアリールオキシ基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
式(I)において、R11及びR12は互いに結合して環を形成していてもよい。R11及びR12が結合して形成される環は5または6員の環が好ましい。R11及びR12が結合して形成される環は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
式(I)において、R13及びR14は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表す。
R13及びR14が表す脂肪族基の炭素数は、1〜30が好ましく、1〜20がより好ましく、1〜15が更に好ましく、1〜10が特に好ましく、1〜7が最も好ましい。脂肪族基の種類としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基およびアラルキル基が挙げられ、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。アルキル基、アルケニル基、アルキニル基およびアラルキル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アルキル基の炭素数は、1〜30が好ましく、1〜20がより好ましく、1〜15が更に好ましく、1〜10が特に好ましく、1〜7が最も好ましい。アルキル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。
アルケニル基の炭素数は、2〜30が好ましく、2〜20がより好ましく、2〜15が更に好ましく、2〜10が特に好ましく、2〜7が最も好ましい。アルケニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。
アルキニル基の炭素数は、2〜30が好ましく、2〜20がより好ましく、2〜15が更に好ましく、2〜10が特に好ましく、2〜7が最も好ましい。アルキニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。
アラルキル基の炭素数は、7〜30が好ましく、7〜20がより好ましく、7〜15が更に好ましい。アラルキル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様である。アラルキル基のアリール部分は下記アリール基と同様である。
アルキル基の炭素数は、1〜30が好ましく、1〜20がより好ましく、1〜15が更に好ましく、1〜10が特に好ましく、1〜7が最も好ましい。アルキル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。
アルケニル基の炭素数は、2〜30が好ましく、2〜20がより好ましく、2〜15が更に好ましく、2〜10が特に好ましく、2〜7が最も好ましい。アルケニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。
アルキニル基の炭素数は、2〜30が好ましく、2〜20がより好ましく、2〜15が更に好ましく、2〜10が特に好ましく、2〜7が最も好ましい。アルキニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。
アラルキル基の炭素数は、7〜30が好ましく、7〜20がより好ましく、7〜15が更に好ましい。アラルキル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様である。アラルキル基のアリール部分は下記アリール基と同様である。
芳香族基としては、アリール基が挙げられる。芳香族基の炭素数は6〜40が好ましく、6〜30がより好ましく、6〜20が更に好ましく、6〜15が特に好ましく、6〜12が最も好ましい。アリール基としてはフェニル基およびナフチル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。アリール基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
複素環基における複素環は5員または6員の飽和または不飽和複素環を含むことが好ましい。複素環に脂肪族環、芳香族環または他の複素環が縮合していてもよい。複素環の環を構成するヘテロ原子としては、B、N、O、S、SeおよびTeが挙げられ、N、OおよびSが好ましい。複素環はその炭素原子が遊離の原子価(一価)を有する(複素環基は炭素原子において結合する)ことが好ましい。好ましい複素環基の炭素原子数は1〜40であり、より好ましくは1〜30であり、更に好ましくは1〜20である。複素環基における飽和複素環の例として、ピロリジン環、モルホリン環、2−ボラ−1,3−ジオキソラン環および1,3−チアゾリジン環が挙げられる。複素環基における不飽和複素環の例として、イミダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ピリジン環、ピリミジン環およびキノリン環が挙げられる。複素環基は置換基を有していても良い。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
式(I)において、R13及びR14は各々独立に水素原子、脂肪族基または芳香族基であることが好ましく、水素原子または脂肪族基であることがより好ましく、優れた耐光性および耐湿熱性が得られやすいという理由から水素原子またはアルキル基であることが更に好ましく、アルキル基であることが特に好ましい。なかでも、R13及びR14は各々独立に、炭素数1〜20のアルキル基であることが好ましく、炭素数1〜15のアルキル基であることがより好ましく、炭素数1〜10の直鎖アルキル基であることが更に好ましく、炭素数1〜7の直鎖アルキル基であることが最も好ましい。
式(I)において、R13及びR14は互いに結合して環を形成していてもよい。R13及びR14が結合して形成される環は5、6または7員の環が好ましい。R13及びR14が結合して形成される環は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
式(I)において、R15及びR16は、各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表し、水素原子、アルキル基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基であることが好ましく、水素原子、アルキル基、アシル基またはカルバモイル基であることがより好ましく、優れた耐光性および耐湿熱性が得られやすいという理由から水素原子であることが特に好ましい。
アルキル基の炭素数は、1〜20が好ましく、1〜16がより好ましく、1〜10が更に好ましい。アルキル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。アルキル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリール基の炭素数は、6〜30が好ましく、6〜20がより好ましく、6〜15が更に好ましく、6〜12が最も好ましい。アリール基としてはフェニル基およびナフチル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。アリール基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
複素環基としては上述したR13及びR14で説明した複素環基が挙げられる。複素環基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アシル基の炭素数は、2〜20が好ましく、2〜16がより好ましく、2〜10が更に好ましい。アシル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
カルバモイル基の炭素数は、1〜20が好ましく、1〜16がより好ましく、1〜10が更に好ましい。カルバモイル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アルコキシカルボニル基の炭素数は、2〜20が好ましく、2〜15がより好ましく、2〜10が更に好ましい。アルコキシカルボニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。アルコキシカルボニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基の炭素数は、7〜30が好ましく、7〜20がより好ましく、7〜15が更に好ましく、7〜12が最も好ましい。アリールオキシカルボニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アルキルスルホニル基の炭素数は、1〜20が好ましく、1〜16がより好ましく、1〜10が更に好ましい。アルキルスルホニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。アルキルスルホニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリールスルホニル基の炭素数は、6〜30が好ましく、6〜20がより好ましく、6〜15が更に好ましく、6〜12が最も好ましい。アリールスルホニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
スルファモイル基の炭素数は、0〜20が好ましく、0〜15がより好ましく、0〜10が更に好ましい。スルファモイル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリール基の炭素数は、6〜30が好ましく、6〜20がより好ましく、6〜15が更に好ましく、6〜12が最も好ましい。アリール基としてはフェニル基およびナフチル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。アリール基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
複素環基としては上述したR13及びR14で説明した複素環基が挙げられる。複素環基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アシル基の炭素数は、2〜20が好ましく、2〜16がより好ましく、2〜10が更に好ましい。アシル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
カルバモイル基の炭素数は、1〜20が好ましく、1〜16がより好ましく、1〜10が更に好ましい。カルバモイル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アルコキシカルボニル基の炭素数は、2〜20が好ましく、2〜15がより好ましく、2〜10が更に好ましい。アルコキシカルボニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。アルコキシカルボニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基の炭素数は、7〜30が好ましく、7〜20がより好ましく、7〜15が更に好ましく、7〜12が最も好ましい。アリールオキシカルボニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アルキルスルホニル基の炭素数は、1〜20が好ましく、1〜16がより好ましく、1〜10が更に好ましい。アルキルスルホニル基は直鎖、分岐および環状のいずれでもよく、直鎖または分岐であることが好ましく、直鎖であることがより好ましい。アルキルスルホニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
アリールスルホニル基の炭素数は、6〜30が好ましく、6〜20がより好ましく、6〜15が更に好ましく、6〜12が最も好ましい。アリールスルホニル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
スルファモイル基の炭素数は、0〜20が好ましく、0〜15がより好ましく、0〜10が更に好ましい。スルファモイル基は置換基を有していてもよい。置換基としては後述する置換基Tで説明した基が挙げられる。
(置換基T)
置換基Tとしては、以下の基が挙げられる。
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子);
アルキル基[直鎖、分岐、環状のアルキル基。具体的には、直鎖または分岐のアルキル基(好ましくは炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、2−エチルヘキシル基)、シクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜30のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基)、ビシクロアルキル基(好ましくは、炭素数5〜30のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5〜30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル基)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。];
アルケニル基[直鎖、分岐、環状のアルケニル基。具体的には、直鎖または分岐のアルケニル基(好ましくは炭素数2〜30の直鎖または分岐のアルケニル基、例えば、ビニル基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基)、シクロアルケニル基(好ましくは、炭素数3〜30のシクロアルケニル基。つまり、炭素数3〜30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基)、ビシクロアルケニル基(好ましくは、炭素数5〜30のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル基)を包含するものである。];
アルキニル基(好ましくは、炭素数2〜30の直鎖または分岐のアルキニル基。例えば、エチニル基、プロパルギル基、トリメチルシリルエチニル基;
置換基Tとしては、以下の基が挙げられる。
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子);
アルキル基[直鎖、分岐、環状のアルキル基。具体的には、直鎖または分岐のアルキル基(好ましくは炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、2−エチルヘキシル基)、シクロアルキル基(好ましくは、炭素数3〜30のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基)、ビシクロアルキル基(好ましくは、炭素数5〜30のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5〜30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル基)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。];
アルケニル基[直鎖、分岐、環状のアルケニル基。具体的には、直鎖または分岐のアルケニル基(好ましくは炭素数2〜30の直鎖または分岐のアルケニル基、例えば、ビニル基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基)、シクロアルケニル基(好ましくは、炭素数3〜30のシクロアルケニル基。つまり、炭素数3〜30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基)、ビシクロアルケニル基(好ましくは、炭素数5〜30のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル基)を包含するものである。];
アルキニル基(好ましくは、炭素数2〜30の直鎖または分岐のアルキニル基。例えば、エチニル基、プロパルギル基、トリメチルシリルエチニル基;
アリール基(好ましくは炭素数6〜30のアリール基。例えばフェニル基、p−トリル基、ナフチル基、m−クロロフェニル基、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル基);
ヘテロ環基(好ましくは5または6員の芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3〜30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。例えば、2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾリル基);
シアノ基;
ヒドロキシル基;
ニトロ基;
カルボキシル基;
アルコキシ基(好ましくは、炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルコキシ基。例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、2−メトキシエトキシ基);
アリールオキシ基(好ましくは、炭素数6〜30のアリールオキシ基。例えば、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、4−t−ブチルフェノキシ基、3−ニトロフェノキシ基、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ基);
シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3〜20のシリルオキシ基。例えば、トリメチルシリルオキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ基);
ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素数2〜30のヘテロ環オキシ基。例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ基、2−テトラヒドロピラニルオキシ基);
アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2〜30のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜30のアリールカルボニルオキシ基。例えば、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ステアロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ基);
ヘテロ環基(好ましくは5または6員の芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3〜30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。例えば、2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾリル基);
シアノ基;
ヒドロキシル基;
ニトロ基;
カルボキシル基;
アルコキシ基(好ましくは、炭素数1〜30の直鎖または分岐のアルコキシ基。例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、2−メトキシエトキシ基);
アリールオキシ基(好ましくは、炭素数6〜30のアリールオキシ基。例えば、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、4−t−ブチルフェノキシ基、3−ニトロフェノキシ基、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ基);
シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3〜20のシリルオキシ基。例えば、トリメチルシリルオキシ基、t−ブチルジメチルシリルオキシ基);
ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素数2〜30のヘテロ環オキシ基。例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ基、2−テトラヒドロピラニルオキシ基);
アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2〜30のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜30のアリールカルボニルオキシ基。例えば、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ステアロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ基);
カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1〜30のカルバモイルオキシ基。例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ基、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ基、モルホリノカルボニルオキシ基、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ基、N−n−オクチルカルバモイルオキシ基);
アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数2〜30のアルコキシカルボニルオキシ基。例えばメトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基);
アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニルオキシ基。例えば、フェノキシカルボニルオキシ基、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ基、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ基);
アミノ基(好ましくは、アミノ基、炭素数1〜30のアルキルアミノ基、炭素数6〜30のアニリノ基。例えば、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アニリノ基、N−メチル−アニリノ基、ジフェニルアミノ基);
アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1〜30のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6〜30のアリールカルボニルアミノ基。例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、ピバロイルアミノ基、ラウロイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ基);
アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数2〜30のアルコキシカルボニルオキシ基。例えばメトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基);
アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニルオキシ基。例えば、フェノキシカルボニルオキシ基、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ基、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ基);
アミノ基(好ましくは、アミノ基、炭素数1〜30のアルキルアミノ基、炭素数6〜30のアニリノ基。例えば、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、アニリノ基、N−メチル−アニリノ基、ジフェニルアミノ基);
アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1〜30のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6〜30のアリールカルボニルアミノ基。例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、ピバロイルアミノ基、ラウロイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ基);
アミノカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数1〜30のアミノカルボニルアミノ基。例えば、カルバモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ基、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基);
アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30のアルコキシカルボニルアミノ基。例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ基、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ基);
アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニルアミノ基。例えば、フェノキシカルボニルアミノ基、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ基、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ基);
スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭素数0〜30のスルファモイルアミノ基。例えば、スルファモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ基、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ基);
アルキル又はアリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6〜30のアリールスルホニルアミノ基。例えば、メチルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ基、p−メチルフェニルスルホニルアミノ基);
メルカプト基;
アルキルチオ基(好ましくは、炭素数1〜30のアルキルチオ基。例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基);
アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜30のアリールチオ基。例えば、フェニルチオ基、p−クロロフェニルチオ基、m−メトキシフェニルチオ基);
ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2〜30のヘテロ環チオ基。例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基);
アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜30のアルコキシカルボニルアミノ基。例えば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ基、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ基);
アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニルアミノ基。例えば、フェノキシカルボニルアミノ基、p−クロロフェノキシカルボニルアミノ基、m−n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ基);
スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭素数0〜30のスルファモイルアミノ基。例えば、スルファモイルアミノ基、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ基、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ基);
アルキル又はアリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜30のアルキルスルホニルアミノ基、炭素数6〜30のアリールスルホニルアミノ基。例えば、メチルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ基、p−メチルフェニルスルホニルアミノ基);
メルカプト基;
アルキルチオ基(好ましくは、炭素数1〜30のアルキルチオ基。例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基);
アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜30のアリールチオ基。例えば、フェニルチオ基、p−クロロフェニルチオ基、m−メトキシフェニルチオ基);
ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2〜30のヘテロ環チオ基。例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ基、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ基);
スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜30のスルファモイル基。例えば、N−エチルスルファモイル基、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、N−アセチルスルファモイル基、N−ベンゾイルスルファモイル基、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル基);
スルホ基;
アルキル又はアリールスルフィニル基(好ましくは、炭素数1〜30のアルキルスルフィニル基、6〜30のアリールスルフィニル基。例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基、p−メチルフェニルスルフィニル基);
アルキル又はアリールスルホニル基(好ましくは、炭素数1〜30のアルキルスルホニル基、6〜30のアリールスルホニル基。例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、p−メチルフェニルスルホニル基);
スルホ基;
アルキル又はアリールスルフィニル基(好ましくは、炭素数1〜30のアルキルスルフィニル基、6〜30のアリールスルフィニル基。例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基、p−メチルフェニルスルフィニル基);
アルキル又はアリールスルホニル基(好ましくは、炭素数1〜30のアルキルスルホニル基、6〜30のアリールスルホニル基。例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、p−メチルフェニルスルホニル基);
アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2〜30のアルキルカルボニル基、炭素数7〜30のアリールカルボニル基、炭素数4〜30の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基。例えば、アセチル基、ピバロイル基、2−クロロアセチル基、ステアロイル基、ベンゾイル基、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル基、2−ピリジルカルボニル基、2−フリルカルボニル基);
アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニル基。例えば、フェノキシカルボニル基、o−クロロフェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基、p−t−ブチルフェノキシカルボニル基);
アルコキシカルボニル基(好ましくは、炭素数2〜30のアルコキシカルボニル基。例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−オクタデシルオキシカルボニル基);
カルバモイル基(好ましくは、炭素数1〜30のカルバモイル基。例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル基、N−(メチルスルホニル)カルバモイル基);
アリール又はヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6〜30のアリールアゾ基、炭素数3〜30のヘテロ環アゾ基。例えば、フェニルアゾ基、p−クロロフェニルアゾ基、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ基);
イミド基(好ましくは、N−スクシンイミド基、N−フタルイミド基);
ホスフィノ基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィノ基。例えば、ジメチルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基、メチルフェノキシホスフィノ基)
ホスフィニル基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィニル基。例えば、ホスフィニル基、ジオクチルオキシホスフィニル基、ジエトキシホスフィニル基);
ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィニルオキシ基。例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ基、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ基);
ホスフィニルアミノ基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィニルアミノ基。例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ基、ジメチルアミノホスフィニルアミノ基);
シリル基(好ましくは、炭素数3〜30のシリル基。例えば、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基)が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7〜30のアリールオキシカルボニル基。例えば、フェノキシカルボニル基、o−クロロフェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基、p−t−ブチルフェノキシカルボニル基);
アルコキシカルボニル基(好ましくは、炭素数2〜30のアルコキシカルボニル基。例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−オクタデシルオキシカルボニル基);
カルバモイル基(好ましくは、炭素数1〜30のカルバモイル基。例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル基、N−(メチルスルホニル)カルバモイル基);
アリール又はヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6〜30のアリールアゾ基、炭素数3〜30のヘテロ環アゾ基。例えば、フェニルアゾ基、p−クロロフェニルアゾ基、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ基);
イミド基(好ましくは、N−スクシンイミド基、N−フタルイミド基);
ホスフィノ基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィノ基。例えば、ジメチルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基、メチルフェノキシホスフィノ基)
ホスフィニル基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィニル基。例えば、ホスフィニル基、ジオクチルオキシホスフィニル基、ジエトキシホスフィニル基);
ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィニルオキシ基。例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ基、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ基);
ホスフィニルアミノ基(好ましくは、炭素数2〜30のホスフィニルアミノ基。例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ基、ジメチルアミノホスフィニルアミノ基);
シリル基(好ましくは、炭素数3〜30のシリル基。例えば、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基)が挙げられる。
上記で挙げた基のうち、水素原子を有する基については、1個以上の水素原子が上記の置換基Tで置換されていてもよい。そのような官能基の例としては、アルキルカルボニルアミノスルホニル基、アリールカルボニルアミノスルホニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基が挙げられる。具体例としては、メチルスルホニルアミノカルボニル基、p−メチルフェニルスルホニルアミノカルボニル基、アセチルアミノスルホニル基、ベンゾイルアミノスルホニル基などが挙げられる。
紫外線吸収剤(I)は、特開2009−263617号公報に記載の合成法を参照して合成することができる。
紫外線吸収剤(I)は、波長370nm以上450nm以下の光を吸収する化合物であることが好ましく、波長370nm以上410nm以下の光を吸収する化合物であることがより好ましい。また、紫外線吸収剤(I)は、波長370nm以上450nm以下の範囲に極大吸収波長を有する化合物であることが好ましく、波長370nm以上410nmの範囲に極大吸収波長を有する化合物であることがより好ましい。また、紫外線吸収剤(I)は、吸収極大波長におけるモル吸光係数をAとした場合、(吸収極大波長+50nm)の波長におけるモル吸光係数が0.1A以下という分光特性を有することが好ましい。
紫外線吸収層(I)中における紫外線吸収剤(I)の含有量は、より優れた耐光性が得られやすいという理由から、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることがより好ましく、0.1質量%以上であることが更に好ましい。また、紫外線吸収層(I)中における紫外線吸収剤(I)の含有量の上限は、十分な光透過率を確保し易いという理由から50質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
紫外線吸収層(I)は、紫外線吸収剤(I)を1種のみ含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。紫外線吸収剤(I)を1種のみ含む場合は、より優れた耐光性や耐湿熱性が得られやすい。紫外線吸収剤(I)を2種以上含む場合は、より幅広い波長範囲の紫外線を吸収し易いという効果が期待できる。
紫外線吸収層(I)は、紫外線吸収剤(I)以外の紫外線吸収剤(以下、他の紫外線吸収剤ともいう)をさらに含んでいてもよい。他の紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、サリチラート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、シンナメート系紫外線吸収剤、オキサニリド系紫外線吸収剤、ポリスチレン系紫外線吸収剤、ポリフェロセニルシラン系紫外線吸収剤、メチン系紫外線吸収剤、アゾメチン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、p−アミノ安息香酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ウロカニン酸系紫外線吸収剤が挙げられる。
紫外線吸収層(I)中における他の紫外線吸収剤の含有量は、50質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることが更に好ましい。また、紫外線吸収層(I)は他の紫外線吸収剤を実質的に含有しないことも好ましい。紫外線吸収層(I)は他の紫外線吸収剤を実質的に含有しないとは、紫外線吸収層(I)中における他の紫外線吸収剤の含有量は、0.1質量%以下であることを意味し、0.05質量%以下であることが好ましく、含有しないことがより好ましい。
紫外線吸収層(I)は、製膜性等の観点から高分子ポリマーを含有することができる。また、紫外線吸収層(I)が高分子ポリマーを含有することで、紫外線吸収層(I)を粘着層などとして好ましく用いることもできる。高分子ポリマーの種類としては、ポリアクリル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアクリルアミド系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、セルロース系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリビニルアルキルエーテル系ポリマー、ポリビニルピロリドン系ポリマーなどが挙げられる。これらの高分子ポリマーのうち、ポリエステル系ポリマーやポリアクリル系ポリマーなどは酸性条件下で加水分解されやすい性質を有している。ここで、紫外線吸収剤の加水分解物として酸が生成されることがあるが、紫外線吸収剤(I)は高温高湿環境下でも分解されにくいため、紫外線吸収剤(I)を、ポリエステル系ポリマーなどの酸性条件下で加水分解されやすい性質の高分子ポリマーと併用しても、これらの高分子ポリマーの分解などを抑制できる。このため、紫外線吸収層(I)の機械特性や、接着性等の各種性能を長期にわたって維持できる。
紫外線吸収層(I)は、高分子ポリマーとして粘着剤を含有することもできる。粘着剤は任意の形態を有し、例えば活性エネルギー線硬化型粘着剤、溶媒型(溶液型)粘着剤、ホットメルト型粘着剤、エマルジョン型粘着剤等が挙げられる。粘着剤の材料種としては上述した高分子ポリマーの種類で説明したものが挙げられる。
紫外線吸収層(I)中における高分子ポリマーの含有量は、0.1質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることが更に好ましい。また、紫外線吸収層(I)中における高分子ポリマーの含有量の上限は100質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることがより好ましい。
紫外線吸収層(I)は、硬化性化合物由来の硬化物を含むことができる。この態様によれば、製膜性や機械特性に優れた紫外線吸収層(I)とすることができる。硬化性化合物としては、エチレン性不飽和結合を有する基を有する化合物、エポキシ基を有する化合物、メチロール基を有する化合物、−O−Si−O−構造を有する化合物などが挙げられる。エチレン性不飽和結合を有する基としては、ビニル基、(メタ)アリル基、(メタ)アクリロイル基などが挙げられる。
紫外線吸収層(I)中における硬化性化合物由来の硬化物の含有量は、0.1質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることが更に好ましい。また、紫外線吸収層(I)中における硬化性化合物由来の硬化物の含有量の上限は100質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることがより好ましい。また、紫外線吸収層(I)中における高分子ポリマーと硬化性化合物由来の硬化物との合計の含有量は、1質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましく、50質量%以上であることが更に好ましい。また、紫外線吸収層(I)中における高分子ポリマーと硬化性化合物由来の硬化物との合計の含有量の上限は100質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることがより好ましい。
紫外線吸収層(I)は、更に、光散乱剤、架橋剤、光安定剤、架橋促進剤、酸化防止剤、シランカップリング剤等の添加剤を含有することができる。これらの添加剤の種類および含有量は、紫外線吸収層(I)の用途や適用部位に応じて適宜選択することができる。
本発明の有機電界発光表示装置において、紫外線吸収層(I)は、表示パネルおよび円偏光板の少なくとも一方に含まれるか、あるいは、表示パネルと円偏光板との間に含まれる。紫外線吸収層(I)は、表示パネルおよび円偏光板の少なくとも一方と、表示パネルと円偏光板との間のそれぞれに含まれていてもよい。
本発明の有機電界発光表示装置において、紫外線吸収層(I)は、粘着層として用いることも好ましい。本発明の有機電界発光表示装置によれば、有機電界発光表示装置を高温高湿環境下に曝した場合であっても、紫外線吸収剤(I)の分解などに伴う紫外線吸収層(I)の変性などを抑制できるので、各種部材や層の接着性などを長期にわたって維持することができる。紫外線吸収層(I)を粘着層として用いる具体例としては、表示パネルや円偏光板に含まれる各種の部材や各種の層同士を接着する態様や、表示パネルと円偏光板との間に紫外線吸収層(I)を配置して両者を接着する態様が挙げられ、表示パネルと円偏光板との間に紫外線吸収層(I)を配置して両者を接着する態様が好ましい。
本発明の有機電界発光表示装置において、紫外線吸収層(I)は、表示パネルにおける平坦化層、パッシベーション層、キャッピング層などに用いることもできる。
次に、本発明の有機電界発光表示装置に用いられる円偏光板について説明する。本発明の有機電界発光表示装置に用いられる円偏光板は、偏光子と位相差フィルムとを含むことが好ましい。
偏光子は、自然光を特定の直線偏光に変換する機能を有するいわゆる直線偏光子であることが好ましい。偏光子としては、例えば、吸収型偏光子を利用することができる。吸収型偏光子としては、通常用いられている偏光子を利用することができ、例えば、ヨウ素系偏光子、二色性染料を利用した染料系偏光子、ポリエン系偏光子、およびワイヤーグリッドを用いた偏光子のいずれも用いることができる。ヨウ素系偏光子および染料系偏光子は、一般に、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素または二色性染料を吸着させ、延伸することにより作製することができる。偏光子の好ましい一態様としては、ヨウ素染色ポリビニルアルコール系フィルムを挙げることができる。また、偏光子は、いわゆる塗布型偏光子であってもよい。塗布型偏光子については、特開2014−170202号公報の段落0052〜0053を参照できる。偏光子の厚みは、特に限定されず、例えば0.1〜50μmであることが好ましい。
位相差フィルムとしては、λ/4板、λ/2板などが挙げられる。本発明で用いられる円偏光板は、位相差フィルムとしてλ/4板を用いることが好ましい。また、λ/4板とλ/2板とを併用してもよい。
ここで、λ/4板とは、入射された光の位相をλ/4遅延させる光学層のことである。例えば、入射された光の波長λが550nmである場合、λ/4板を通過した光は137.5nmの位相遅延値を有する。また、λ/4板は光学的異方性を有し、λ/4板に入射される光の偏光状態を変化させることができる。具体的には、直線偏光を円偏光に変換させたり、円偏光(楕円偏光)を直線偏光に変換させることができる。また、λ/2板は入射された光の位相をλ/2遅延させる光学層のことである。例えば、入射された光の波長λが550nmである場合、λ/2板を通過した光は275nmの位相遅延値を有する。また、λ/2板は、λ/2板に入射される光の偏光状態を変化させることができる。具体的には、直線偏光の偏光方向を変えることができる。
λ/4板とλ/2板とを併用する場合、λ/4板の厚さ方向の位相遅延値と、λ/2板の厚さ方向の位相遅延値のうちでいずれか1つは正の値を有し、他の1つは負の値を有することが好ましい。例えば、λ/4板はポジティブA−プレート(posi A−Plate)であり、λ/2板はネガティブA−プレート(nega A−Plate)である態様が好ましい。
本発明で用いられる円偏光板は、偏光子および位相差フィルムのほかに、更に、紫外線吸収層(I)を含んでいてもよい。
本発明で用いられる円偏光板は、偏光子および位相差フィルムのほかに、更に、保護フィルム、反射防止層、ハードコーティング層、輝度向上フィルム層、粘着層、表面処理層などの各種機能層を含んでいてもよい。これらの機能層は、紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。すなわち、これらの機能層は上述した紫外線吸収層(I)であってもよい。
本発明で用いられる円偏光板の好ましい一態様として、偏光子と位相差フィルムと粘着層とを含む態様が挙げられる。粘着層は、偏光子と位相差フィルムとの間などに配置して用いることができる。また、偏光子と位相差フィルムとのほかに他の機能層を含む場合においては、偏光子と他の機能層との間、他の機能層同士の間、他の機能層と位相差フィルムとの間に粘着層を配置して用いることができる。また、粘着層は紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。すなわち、粘着層は、紫外線吸収層(I)であってもよい。また、円偏光板が粘着層を複数有する場合、複数の粘着層のすべてが紫外線吸収層(I)であってもよく、複数の粘着層のうち少なくとも1層が紫外線吸収層(I)であってもよい。
本発明で用いられる円偏光板の具体的な態様として、以下の(1)、(2)の態様が挙げられる。
(1)偏光子とλ/4板とを有する態様。この態様において、偏光子とλ/4板との間に粘着層を有していてもよい。また、粘着層は紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。また、偏光子の他方の面側やλ/4板の偏光子とは反対側の面には保護フィルムなどの各種機能層を有していてもよい。
(2)偏光子と、λ/4板と、偏光子とλ/4板との間に配置されたλ/2板と、を有する態様。この態様において、偏光子とλ/2板との間、λ/2板とλ/4との間に粘着層を有していてもよい。また、粘着層は紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。また、偏光子の他方の面側やλ/4板の偏光子とは反対側の面には保護フィルムなどの各種機能層を有していてもよい。
(1)偏光子とλ/4板とを有する態様。この態様において、偏光子とλ/4板との間に粘着層を有していてもよい。また、粘着層は紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。また、偏光子の他方の面側やλ/4板の偏光子とは反対側の面には保護フィルムなどの各種機能層を有していてもよい。
(2)偏光子と、λ/4板と、偏光子とλ/4板との間に配置されたλ/2板と、を有する態様。この態様において、偏光子とλ/2板との間、λ/2板とλ/4との間に粘着層を有していてもよい。また、粘着層は紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。また、偏光子の他方の面側やλ/4板の偏光子とは反対側の面には保護フィルムなどの各種機能層を有していてもよい。
また、円偏光板としては、国際公開WO2013/38684号公報、特開2015−187717号公報に記載された構成の円偏光板を用いることができる。
次に、本発明の有機電界発光表示装置に用いられる表示パネルについて説明する。本発明における表示パネルは、有機電界発光素子を含む。表示パネルの一実施形態について、図1〜3を用いて説明する。図1は、表示パネルに含まれる画素の一つを示した平面図であり、図2は同画素の回路図であり、図3は図1のIII−III’線に対応して概略的に示した断面図である。
図1、2に示すように、表示パネルに含まれる画素PXは、ゲート配線GLと、データ配線DLと、駆動電圧配線DVLとで構成された配線部を有する。画素PXの各々は配線部に連結された薄膜トランジスタTFT1、TFT2、薄膜トランジスタTFT1、TFT2に連結された有機電界発光素子OEL、及びキャパシターCstを含む。なお、本発明の一実施形態では1つの画素が1つのゲート配線、1つのデータ配線及び1つの駆動電圧配線と連結されることを例として図示したが、これに限定されるものではなく、複数の画素PXが1つのゲート配線、1つのデータ配線及び1つの駆動電圧配線と連結されることができる。また、1つの画素は少なくとも1つのゲート配線、少なくとも1つのデータ配線、及び少なくとも1つの駆動電圧配線と連結されてもよい。
ゲート配線GLは第1方向DR1に延長されている。データ配線DLはゲート配線GLと交差する第2方向DR2に向かって延長されている。駆動電圧配線DVLはデータ配線DLと実質的に同一の方向、即ち第2方向DR2に向かって延長されている。ゲート配線GLは薄膜トランジスタTFT1、TFT2に走査信号を伝達し、データ配線DLは薄膜トランジスタTFT1、TFT2にデータ信号を伝達し、駆動電圧配線DVLは薄膜トランジスタTFT1、TFT2に駆動電圧を提供する。
画素PXの各々は特定カラーの光、例えば赤色光、緑色光、青色光のうち1つを出射する。カラー光の種類は上記したものに限定されず、例えば、シアン光、マゼンタ光、イエロー光等が追加されることができる。画素PXの各々が白色光を出射するものであってもよい。
薄膜トランジスタTFT1、TFT2は有機電界発光素子OELを制御するための駆動薄膜トランジスタTFT2と、駆動薄膜トランジスタTFT2をスイッチングするスイッチング薄膜トランジスタTFT1を含むことができる。本発明の一実施形態では画素PXの各々が2つの薄膜トランジスタTFT1、TFT2を含むことを説明するが、これに限定されることではなく、画素PXの各々が1つの薄膜トランジスタとキャパシターとを含んでもよく、画素PXの各々が3以上の薄膜トランジスタと2以上のキャパシターとを具備することもあり得る。
スイッチング薄膜トランジスタTFT1は第1ゲート電極GE1、第1ソース電極SE1、及び第1ドレーン電極DE1を含む。第1ゲート電極GE1はゲート配線GLに連結され、第1ソース電極SE1はデータ配線DLに連結される。第1ドレーン電極DE1は第5コンタクトホールCH5によって第1共通電極CE1と連結される。スイッチング薄膜トランジスタTFT1はゲート配線GLに印加される走査信号にしたがってデータ配線DLに印加されるデータ信号を駆動薄膜トランジスタTFT2に伝達する。
駆動薄膜トランジスタTFT2は第2ゲート電極GE2、第2ソース電極SE2、及び第2ドレーン電極DE2を含む。第2ゲート電極GE2は第1共通電極CE1に連結される。第2ソース電極SE2は駆動電圧配線DVLに連結される。第2ドレーン電極DE2は第3コンタクトホールCH3によって第1電極EL1と連結される。
第1電極EL1は駆動薄膜トランジスタTFT2の第2ドレーン電極DE2と連結される。第2電極EL2(図3参照)には共通電圧が印加され、発光層EMLは駆動薄膜トランジスタTFT2の出力信号にしたがって光を出射することによって映像を表示する。
キャパシターCstは駆動薄膜トランジスタTFT2の第2ゲート電極GE2と第2ソース電極SE2との間に連結され、駆動薄膜トランジスタTFT2の第2ゲート電極GE2に入力されるデータ信号を充電し、維持する。キャパシターCstは第1ドレーン電極DE1と第6コンタクトホールCH6によって連結される第1共通電極CE1及び駆動電圧配線DVLと連結される第2共通電極CE2を含む。
図3をあわせて参照すると、表示パネル200はベース基板BSを有する。ベース基板BSの種類としては、無機基板、樹脂基板などが挙げられる。無機基板としては、例えばガラス基板、石英基板、シリコン基板、シリコンナイトライド基板、および、これらの基板上にモリブデン、チタン、アルミニウム、銅などを蒸着した複合基板、モリブデン基板、チタン基板、アルミニウム基板、銅基板などの金属基板が挙げられる。樹脂基板としては、ポリエチレンテレフタレート基板、ポリエチレンナフタレート基板、ポリイミド基板、ポリエーテルスルホン基板などが挙げられる。ベース基板BSは機械的強度、熱的安定性、透明性、表面平滑性、取扱容易性、放水性等を考慮して選択される。ベース基板BSは透明なものであることが好ましい。
ベース基板BSの上には基板バッファ層(図示せず)が設けられていてもよい。基板バッファ層を設けることで、スイッチング薄膜トランジスタTFT1及び駆動薄膜トランジスタTFT2に不純物が拡散することを防ぐことができる。基板バッファ層の材料としては、窒化珪素(SiNx)、酸化珪素(SiOx)、窒酸化珪素(SiOxNy)等が挙げられる。
ベース基板BSの上には第1半導体パターンSM1と第2半導体パターンSM2とが配置されている。第1半導体パターンSM1と第2半導体パターンSM2は半導体素材で形成されており、スイッチング薄膜トランジスタTFT1と駆動薄膜トランジスタTFT2との活性層として動作する。第1半導体パターンSM1と第2半導体パターンSM2とは各々ソース部SA、ドレーン部DRA、及びソース部SAとドレーン部DRAとの間に配置されたチャンネル領域CAを含む。ソース部SA及びドレーン部DRAにはN型不純物又はP型不純物がドーピングされている。
第1半導体パターンSM1及び第2半導体パターンSM2の上にはゲート絶縁層GIが配置されている。ゲート絶縁層GIは有機絶縁物又は無機絶縁物で構成されている。
ゲート絶縁層GIの上には第1ゲート電極GE1と第2ゲート電極GE2とが配置されている。第1ゲート電極GE1と第2ゲート電極GE2とは各々第1半導体パターンSM1と第2半導体パターンSM2とのドレーン部DRAに対応する領域をカバーするように形成されている。
第1ゲート電極GE1及び第2ゲート電極GE2の上には絶縁層ILが配置されている。絶縁層ILは第1ゲート電極GE1及び第2ゲート電極GE2を覆っている。絶縁層ILは有機絶縁物又は無機絶縁物で構成されている。
絶縁層ILの上には第1ソース電極SE1と第1ドレーン電極DE1、第2ソース電極SE2と第2ドレーン電極DE2が配置される。第2ドレーン電極DE2はゲート絶縁層GI及び絶縁層ILに形成された第1コンタクトホールCH1によって第2半導体パターンSM2のドレーン部DRAと接触し、第2ソース電極SE2はゲート絶縁層GI及び絶縁層ILに形成された第2コンタクトホールCH2によって第2半導体パターンSM2のソース部SAと接触している。第1ソース電極SE1はゲート絶縁層GI及び絶縁層ILに形成された第4コンタクトホールCH4によって第1半導体パターンSM1のソース部(図示せず)と接触し、第1ドレーン電極DE1はゲート絶縁層GI及び絶縁層ILに形成された第5コンタクトホールCH5によって第1半導体パターンSM1のドレーン部(図示せず)と接触している。
第1ソース電極SE1と第1ドレーン電極DE1、第2ソース電極SE2と第2ドレーン電極DE2の上にはパッシベーション層PLが配置されている。パッシベーション層PLはスイッチング薄膜トランジスタTFT1及び駆動薄膜トランジスタTFT2を保護する保護膜の役割を果たし、その上面を平坦化させる平坦化膜の役割を果たすこともあり得る。パッシベーション層PLは上述した紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。すなわち、パッシベーション層PLは上述した紫外線吸収層(I)であってもよい。
パッシベーション層PLの上には第1電極EL1が配置されている。第1電極EL1は、例えば陽極である。第1電極EL1はパッシベーション層PLに形成される第3コンタクトホールCH3を通じて駆動薄膜トランジスタTFT2の第2ドレーン電極DE2に連結される。
パッシベーション層PLの上には画素PXの各々に対応するように発光層EMLを区画する画素画定膜PDLが配置されている。画素画定膜PDLは第1電極EL1の上面を露出し、ベース基板BSから突出している。
画素画定膜PDLによって囲まれた領域には有機電界発光素子OELが配置される。有機電界発光素子OELは第1電極EL1、有機層OL、及び第2電極EL2を含む。有機層OLは発光層EMLを含む。より具体的に、有機層OLは正孔輸送領域HTR、発光層EML、及び電子輸送領域ETRを含む。有機電界発光素子OELは第2電極EL2上に配置されるキャッピング層CPLをさらに含む。第1電極EL1は画素電極又は陽極である。第1電極EL1は透過型電極、半透過型電極、又は反射型電極であることが好ましい。第1電極EL1が透過型電極である場合、第1電極EL1は透明金属酸化物、例えば、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、ZnO(zinc oxide)、ITZO(indium tin zinc oxide)等で構成されていることが好ましい。第1電極EL1が半透過型電極又は反射型電極である場合、第1電極EL1はAl、Cu、Ti、Mo、Ag、Mg、Pt、Pd、Au、Ni、Nd、Ir、及びCrから選ばれる少なくとも1種の原子を含むことが好ましい。
第1電極EL1の上には有機層OLが配置されている。有機層OLは発光層EMLを含む。有機層OLは正孔輸送領域HTR及び電子輸送領域ETRをさらに含む。正孔輸送領域HTRは第1電極EL1上に配置される。正孔輸送領域HTRは、正孔注入層、正孔輸送層、バッファ層、及び電子阻止層のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
正孔輸送領域HTRは単一物質からなる単一層、複数の互に異なる物質からなる単一層、又は複数の互に異なる物質からなる複数の層を有する多層構造を有することができる。例えば、正孔輸送領域HTRは、複数の互に異なる物質からなる単一層の構造を有するか、或いは第1電極EL1から順に積層された正孔注入層/正孔輸送層、正孔注入層/正孔輸送層/バッファ層、正孔注入層/バッファ層、正孔輸送層/バッファ層又は正孔注入層/正孔輸送層/電子阻止層の構造を有することができるが、これに限定されない。
正孔輸送領域HTRは、真空蒸着法、スピンコーティング法、キャスト法、LB法(Langmuir−Blodgett)、インクジェットプリンティング法、レーザープリンティング法、レーザー熱転写法(Laser Induced Thermal Imaging、LITI)等のような多様な方法を利用して形成できる。
発光層EMLは正孔輸送領域HTR上に配置されている。発光層EMLは単一物質からなる単一層、複数の互に異なる物質からなる単一層、又は複数の互に異なる物質からなる複数の層を有する多層構造を有することができる。発光層EMLは通常的に使用する物質であれば、特別に限定されないが、例えば赤色、緑色、及び青色を発光する物質が挙げられる。また、発光層EMLはホスト及びドーパントを含むことができる。
電子輸送領域ETRは発光層EML上に配置されている。電子輸送領域ETRは、電子阻止層、電子輸送層、及び電子注入層の中で少なくとも1つを含むことができるが、これに限定されることではない。
第2電極EL2は電子輸送領域ETR上に配置されている。第2電極EL2は共通電極又は陰極である。第2電極EL2は透過型電極、半透過型電極、又は反射型電極であることが好ましい。第2電極EL2が透過型電極である場合、第2電極EL2はLi、Ca、LiF/Ca、LiF/Al、Al、Mg、BaF、Ba、Ag又はこれらの化合物や混合物(例えば、AgとMgとの混合物)を含むことが好ましい。第2電極EL2が半透過型の電極又は反射型電極である場合、第2電極EL2はAg、Mg、Cu、Al、Pt、Pd、Au、Ni、Nd、Ir、Cr、Li、Ca、LiF/Ca、LiF/Al、Mo、Ti又はこれらの化合物、或いは混合物(例えば、AgとMgとの混合物)を含むことが好ましい。また、前述の物質で形成された反射膜や、半透過膜及びITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、ZnO(zinc oxide)、ITZO(indium tin zinc oxide)等で形成された透明導電膜を含む複数の層構造であってもよい。
図示しないが、第2電極EL2は補助電極と連結されることができる。例えば、補助電極は第2電極EL2と連結されて、第2電極EL2の抵抗値を低くする機能を有する。
有機電界発光素子OELが前面発光型である場合、第1電極EL1は反射型電極であり、第2電極EL2は透過型電極又は半透過型電極である。有機電界発光素子OELが背面発光型である場合、第1電極EL1は透過型電極又は半透過型電極であり、第2電極EL2は反射型電極である。
有機電界発光素子OELで、第1電極EL1と第2電極EL2とに各々電圧が印加されることによって、第1電極EL1から注入された正孔(hole)は、正孔輸送領域HTRを経て発光層EMLに移動され、第2電極EL2から注入された電子が電子輸送領域ETRを経て発光層EMLに移動される。電子と正孔とは発光層EMLで再結合して励起子(exciton)を生成し、励起子が励起状態で基底状態に落ちながら、発光するようになる。
第2電極EL2上にはキャッピング層CPLが配置されている。キャッピング層CPLは有機電界発光素子OELの光路長さを調節して光学干渉距離の調整を行う。キャッピング層CPLは水分及び/又は酸素から有機層OLを保護する機能も有する。キャッピング層CPLは必要によって、光学的特性が与えられ、例えば光抽出効率を向上させる機能も有することができる。キャッピング層は、例えば、光硬化性組成物を用いて形成することができる。
キャッピング層CPLは上述した紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。すなわち、キャッピング層CPLは上述した紫外線吸収層(I)であってもよい。なお、図示しないが、キャッピング層CPLと第2電極EL2との間に紫外線吸収層(I)を設けてもよい。
キャッピング層CPLの厚さは特に限定はないが、20〜200nmであることが好ましく、60〜80nmであることがより好ましい。
キャッピング層CPL上に封止層SLが配置されている。封止層SLは下部に位置した層をカバーする機能を有している。封止層SLは上述した紫外線吸収剤(I)を含んでいてもよい。すなわち、封止層SLは上述した紫外線吸収層(I)であってもよい。なお、図示しないが、封止層SLとキャッピング層CPLとの間や封止層SLの表面に紫外線吸収層(I)を設けてもよい。
封止層SLは、ガラスなどの無機材料、有機膜、無機膜、無機膜と有機膜との積層膜等で構成することができる。無機膜としては、窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、二酸化ケイ素膜、酸化チタン膜などが挙げられる。有機膜としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリカーボネート、エポキシ、ポリエチレン、及びポリアクリレートのうちのいずれか1つで形成される単一膜又は積層膜が挙げられる。
本発明において、表示パネルとしては、国際公開WO2013/038684号公報、特開2008−016379号公報に記載された構成の表示パネルを用いることができる。
次に、本発明の有機電界発光表示装置の一実施形態について、図面を用いて説明する。
図4に示す有機電界発光表示装置10は、表示パネル200と、円偏光板100と、表示パネル200および円偏光板100の間に配置された粘着層300と、を有する。図4に示す有機電界発光表示装置10は、粘着層300の一方の面が円偏光板100と接し、粘着層300の他方の面が表示パネル200と接している。
図4に示す有機電界発光表示装置においては、以下の(A−1)〜(A−3)のいずれかの要件を満たしている。特に、(A−3)を満たしている場合においては、有機電界発光表示装置が高温高湿下に曝された場合であっても円偏光板100と表示パネル200との接着性を長期にわたって維持することができるので好ましい態様である。また、(A−3)の態様の場合、粘着層300の厚さは特に限定されないが1〜100μmであることが好ましい。
(A−1)表示パネル200が紫外線吸収層(I)を有している。
(A−2)円偏光板100が紫外線吸収層(I)を有している。
(A−3)粘着層300が紫外線吸収剤(I)を含んでいる(すなわち、粘着層300が紫外線吸収層(I)である)。
(A−1)表示パネル200が紫外線吸収層(I)を有している。
(A−2)円偏光板100が紫外線吸収層(I)を有している。
(A−3)粘着層300が紫外線吸収剤(I)を含んでいる(すなわち、粘着層300が紫外線吸収層(I)である)。
本発明の有機電界発光表示装置は、更にタッチセンシングユニットを有していてもよい。タッチセンシングユニットは、表示パネル200と、円偏光板100との間に配置されていてもよく、円偏光板100上(表示パネル200とは反対側の面側)に配置されていてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。また、以下の実施例で紫外線吸収剤(I)として用いた化合物(I)−1〜化合物(I)−6は、それぞれ下記構造の化合物である。これらの化合物は、特開2009−263617号公報に記載の合成法を参照して合成した。
<試験例1>
(実施例1−1)
アクリル酸2−エチルヘキシルの63質量部、メタクリル酸メチルの9質量部、N−ビニル−2−ピロリドンの15質量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチルの13質量部、及び重合溶媒として酢酸エチルの175質量部を、セパラブルフラスコに投入し、窒素ガスを導入しながら1時間攪拌した。重合系内の酸素を除去した後、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルの0.2質量部を加えたのち、溶液の温度を63℃に昇温して10時間反応させた。その後、酢酸エチルを加え、固形分濃度36質量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。なお、上記アクリル系ポリマー溶液におけるアクリル系ポリマーの重量平均分子量は、85万であった。
(実施例1−1)
アクリル酸2−エチルヘキシルの63質量部、メタクリル酸メチルの9質量部、N−ビニル−2−ピロリドンの15質量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチルの13質量部、及び重合溶媒として酢酸エチルの175質量部を、セパラブルフラスコに投入し、窒素ガスを導入しながら1時間攪拌した。重合系内の酸素を除去した後、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリルの0.2質量部を加えたのち、溶液の温度を63℃に昇温して10時間反応させた。その後、酢酸エチルを加え、固形分濃度36質量%のアクリル系ポリマー溶液を得た。なお、上記アクリル系ポリマー溶液におけるアクリル系ポリマーの重量平均分子量は、85万であった。
次に、上記アクリル系ポリマー溶液に、上記アクリル系ポリマーの100質量部に対して、イソシアネート系架橋剤(タケネートD110N、三井化学株式会社製、有効成分量75%)の0.528質量部、シランカップリング剤(KBM403、信越化学工業株式会社製、有効成分量100%)の0.054質量部、紫外線吸収剤(化合物(I)−1)の2.700質量部、光安定剤(Tinuvin123、BASF社製、有効成分量100%)の0.360質量部を加えて混合し、アクリル系粘着剤組成物を得た。
次に、上記アクリル系粘着剤組成物を、表面が剥離処理されたポリエチレンテレフタレートセパレーター(MRF75、三菱樹脂株式会社製)の剥離処理面上に、乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布し、60℃で1分間の加熱乾燥および140℃で1分間の加熱乾燥を行い、さらに、23℃で120時間エージングを行って、粘着シート(アクリル系粘着剤層/剥離フィルムの構成を有する基材レス粘着シート)を得た。
次に、特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い円偏光板を製造した後、得られた円偏光板に上記粘着シートを貼合し、粘着剤層付き円偏光板を製造した。
次に、有機電界発光素子を含む表示パネルが搭載されたSAMSUNG社製GALAXY SIIを分解し、表示パネルから円偏光板を剥離した。次いで、上記の粘着剤層付き円偏光板から剥離フィルムを剥がし、この円偏光板を上記表示パネルの前述の円偏光板を剥離した面に貼合して有機電界発光表示装置を製造した。
(実施例1−2〜1−6)
実施例1−1において、紫外線吸収剤として化合物(I)−1の代わりに同量の化合物(I)−2〜化合物(I)−6を用いた以外は実施例1−1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物を製造し、このアクリル系粘着剤組成物を用いて実施例1−1と同様にして有機電界発光表示装置を製造した。
実施例1−1において、紫外線吸収剤として化合物(I)−1の代わりに同量の化合物(I)−2〜化合物(I)−6を用いた以外は実施例1−1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物を製造し、このアクリル系粘着剤組成物を用いて実施例1−1と同様にして有機電界発光表示装置を製造した。
(比較例1−1)
実施例1−1において、紫外線吸収剤として化合物(I)−1の代わりにTinuvin 1130(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の0.13質量部と、Tinuvin 326(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の2.57質量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物を製造し、このアクリル系粘着剤組成物を用いて実施例1−1と同様にして有機電界発光表示装置を製造した。
実施例1−1において、紫外線吸収剤として化合物(I)−1の代わりにTinuvin 1130(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の0.13質量部と、Tinuvin 326(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の2.57質量部を用いた以外は実施例1−1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物を製造し、このアクリル系粘着剤組成物を用いて実施例1−1と同様にして有機電界発光表示装置を製造した。
(比較例1−2)
実施例1−1において、紫外線吸収剤として化合物(I)−1の代わりにTinuvin Carboprotect(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の0.05質量部と、Tinuvin 1130(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の0.10質量部と、Tinuvin 326(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の2.55質量部とを用いた以外は実施例1−1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物を製造し、このアクリル系粘着剤組成物を用いて実施例1−1と同様にして有機電界発光表示装置を製造した。
実施例1−1において、紫外線吸収剤として化合物(I)−1の代わりにTinuvin Carboprotect(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の0.05質量部と、Tinuvin 1130(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の0.10質量部と、Tinuvin 326(BASF社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)の2.55質量部とを用いた以外は実施例1−1と同様にしてアクリル系粘着剤組成物を製造し、このアクリル系粘着剤組成物を用いて実施例1−1と同様にして有機電界発光表示装置を製造した。
[評価]
(耐光性)
実施例1−1〜1−6及び比較例1−1、1−2の有機電界発光表示装置の各々を促進耐候性試験機(スガ試験機(株)製、スーパーキセノンウエザーメーターSX75)に設置し、60℃、相対湿度50%の環境下において、500時間光を照射して耐光性試験を行った。なお、促進耐候性試験機の照射光は屋外における日光に近似したスペクトルを有しており、屋外での使用を模擬した耐光性試験を実施することができる。光照射前の輝度(A0)と、光照射後の輝度(A1)を、輝度計CS2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて測定して光照射における輝度低下の割合(A1/A0)を算出した。
(耐光性)
実施例1−1〜1−6及び比較例1−1、1−2の有機電界発光表示装置の各々を促進耐候性試験機(スガ試験機(株)製、スーパーキセノンウエザーメーターSX75)に設置し、60℃、相対湿度50%の環境下において、500時間光を照射して耐光性試験を行った。なお、促進耐候性試験機の照射光は屋外における日光に近似したスペクトルを有しており、屋外での使用を模擬した耐光性試験を実施することができる。光照射前の輝度(A0)と、光照射後の輝度(A1)を、輝度計CS2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて測定して光照射における輝度低下の割合(A1/A0)を算出した。
(接着性)
実施例1−1〜1−6及び比較例1−1、1−2の有機電界発光表示装置の各々を80℃、相対湿度90%の環境下で1000時間放置して耐湿熱試験を行った。耐湿熱試験後の有機電界発光表示装置について、円偏光板の浮き、剥がれの有無を目視で観察し、3段階で評価した。
A:浮きおよび剥がれが全く認められない。
B:浮き又は剥がれが若干認められるが、実用上問題がない。
C:全面的に浮きや剥がれがあり、実用不可である。
実施例1−1〜1−6及び比較例1−1、1−2の有機電界発光表示装置の各々を80℃、相対湿度90%の環境下で1000時間放置して耐湿熱試験を行った。耐湿熱試験後の有機電界発光表示装置について、円偏光板の浮き、剥がれの有無を目視で観察し、3段階で評価した。
A:浮きおよび剥がれが全く認められない。
B:浮き又は剥がれが若干認められるが、実用上問題がない。
C:全面的に浮きや剥がれがあり、実用不可である。
表1に示すように、紫外線吸収剤として、化合物(I)−1〜化合物(I)−6を用いた実施例1−1〜1−6は、比較例1−1、1−2よりも輝度の低下が小さく、耐光性に優れていた。
また、実施例1−1〜1−6は、耐湿熱試験後も表示パネルからの円偏光板の浮きや剥がれが無く、表示パネルと円偏光板との接着性が良好であった。更には、耐湿熱試験後の有機電界発光表示装置を用いて耐光性試験を行ったところ、実施例1−1〜1−6は、比較例1−1、1−2よりも輝度の低下が小さかった。
また、実施例1−1〜1−6は、耐湿熱試験後も表示パネルからの円偏光板の浮きや剥がれが無く、表示パネルと円偏光板との接着性が良好であった。更には、耐湿熱試験後の有機電界発光表示装置を用いて耐光性試験を行ったところ、実施例1−1〜1−6は、比較例1−1、1−2よりも輝度の低下が小さかった。
<試験例2>
(実施例2−1〜2−6)
特開2016−076441号公報の実施例3に基づき、特開2016−076441号公報に記載の紫外線吸収層36中の紫外線吸収剤として、化合物(I)−1〜(I)−6を使用した以外は特開2016−076441号公報の実施例3と同様にして表示パネルを製造した。この表示パネルに、特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
(実施例2−1〜2−6)
特開2016−076441号公報の実施例3に基づき、特開2016−076441号公報に記載の紫外線吸収層36中の紫外線吸収剤として、化合物(I)−1〜(I)−6を使用した以外は特開2016−076441号公報の実施例3と同様にして表示パネルを製造した。この表示パネルに、特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
(比較例2−1、2−2)
特開2016−076441号公報の実施例3に基づき、特開2016−076441号公報に記載の紫外線吸収層36中の芳香族化合物もしくはヘテロ環化合物として、アントラセンもしくはカルバゾールを使用して表示パネルを製造した。この表示パネルに、特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
特開2016−076441号公報の実施例3に基づき、特開2016−076441号公報に記載の紫外線吸収層36中の芳香族化合物もしくはヘテロ環化合物として、アントラセンもしくはカルバゾールを使用して表示パネルを製造した。この表示パネルに、特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
実施例2−1〜2−6、比較例2−1、2−2の有機電界発光表示装置の各々について、上述した耐光性試験を行い、光照射前の輝度(A0)と、光照射後の輝度(A1)を、輝度計CS2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて測定して光照射における輝度低下の割合(A1/A0)を算出した。
表2に示すように、紫外線吸収剤として、化合物(I)−1〜化合物(I)−6を用いた実施例2−1〜2−6は、比較例2−1、2−2よりも輝度の低下が小さく、耐光性に優れていた。また、有機電界発光表示装置の各々を80℃、相対湿度90%の環境下で1000時間放置して耐湿熱試験を行った後、耐光性試験を行ったところ、実施例2−1〜2−6は、比較例2−1、2−2よりも輝度の低下が小さく、耐湿熱性に優れていた。
<試験例3>
(実施例3−1〜3−6)
特開2008−016379号公報の段落番号0032〜0052の実施例1に基づき、透明充填層5中の紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾールのかわりに、化合物(I)−1〜(I)−6を同質量使用した以外は特開2008−016379号公報の実施例1と同様にして表示パネルを製造した。この表示パネルに特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を、粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
(実施例3−1〜3−6)
特開2008−016379号公報の段落番号0032〜0052の実施例1に基づき、透明充填層5中の紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾールのかわりに、化合物(I)−1〜(I)−6を同質量使用した以外は特開2008−016379号公報の実施例1と同様にして表示パネルを製造した。この表示パネルに特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を、粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
(比較例3−1)
特開2008−016379号公報の段落番号0032〜0052の実施例1に基づき、表示パネルを製造した。この表示パネルの製造にあたり、透明充填層5中の紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾールを使用した。この表示パネルに、特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
特開2008−016379号公報の段落番号0032〜0052の実施例1に基づき、表示パネルを製造した。この表示パネルの製造にあたり、透明充填層5中の紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾールを使用した。この表示パネルに、特開2015−187717号公報の段落番号0025〜0066の記述に従い製造した円偏光板を粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
実施例3−1〜3−6と比較例3−1の有機電界発光表示装置の各々について、上述した耐光性試験を行い、光照射前の輝度(A0)と、光照射後の輝度(A1)を、輝度計CS2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて測定して光照射における輝度低下の割合(A1/A0)を算出した。実施例3−1〜3−6は、比較例3−1よりも輝度の低下が小さく、耐光性に優れていた。また、有機電界発光表示装置の各々を80℃、相対湿度90%の環境下で1000時間放置して耐湿熱試験を行った後、耐光性試験を行ったところ、実施例3−1〜3−6は、比較例3−1よりも輝度の低下が小さく、耐湿熱性に優れていた。
<試験例4>
(実施例4−1〜4−6)
紫外線吸収剤としてTinuvin 928(BASF社製)のかわりに、化合物(I)−1〜(I)−6を同質量使用した以外は、国際公開WO2013/038684号公報の段落番号0236〜0269の円偏光板101の製造方法に従い、円偏光板を製造した。次に、有機電界発光素子を含む表示パネルが搭載されたSAMSUNG社製GALAXY SIIを分解し、表示パネルから円偏光板を剥離した。次いで、上記の円偏光板を、上記表示パネルの前述の円偏光板を剥離した面に粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
(実施例4−1〜4−6)
紫外線吸収剤としてTinuvin 928(BASF社製)のかわりに、化合物(I)−1〜(I)−6を同質量使用した以外は、国際公開WO2013/038684号公報の段落番号0236〜0269の円偏光板101の製造方法に従い、円偏光板を製造した。次に、有機電界発光素子を含む表示パネルが搭載されたSAMSUNG社製GALAXY SIIを分解し、表示パネルから円偏光板を剥離した。次いで、上記の円偏光板を、上記表示パネルの前述の円偏光板を剥離した面に粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
(比較例4−1)
国際公開WO2013/038684号公報の段落番号0236〜0269の円偏光板101の製造方法に従い、円偏光板を製造した。この円偏光板の製造にあたり、紫外線吸収剤としてTinuvin 928(BASF社製)を用いた。次に、有機電界発光素子を含む表示パネルが搭載されたSAMSUNG社製GALAXY SIIを分解し、表示パネルから円偏光板を剥離した。次いで、上記の円偏光板を、上記表示パネルの前述の円偏光板を剥離した面に粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
国際公開WO2013/038684号公報の段落番号0236〜0269の円偏光板101の製造方法に従い、円偏光板を製造した。この円偏光板の製造にあたり、紫外線吸収剤としてTinuvin 928(BASF社製)を用いた。次に、有機電界発光素子を含む表示パネルが搭載されたSAMSUNG社製GALAXY SIIを分解し、表示パネルから円偏光板を剥離した。次いで、上記の円偏光板を、上記表示パネルの前述の円偏光板を剥離した面に粘着剤(SK2057、綜研化学社製)を用いて貼付して有機電界発光表示装置を製造した。
実施例4−1〜4−6と比較例4−1の有機電界発光表示装置の各々について、上述した耐光性試験を行い、光照射前の輝度(A0)と、光照射後の輝度(A1)を、輝度計CS2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて測定して光照射における輝度低下の割合(A1/A0)を算出した。実施例4−1〜4−6は、比較例4−1よりも輝度の低下が小さく、耐光性に優れていた。また、有機電界発光表示装置の各々を80℃、相対湿度90%の環境下で1000時間放置して耐湿熱試験を行った後、耐光性試験を行ったところ、実施例4−1〜4−6は、比較例4−1よりも輝度の低下が小さく、耐湿熱性に優れていた。
10:有機電界発光表示装置
100:円偏光板
200:表示パネル
BS:ベース基板
CA:チャンネル領域
CE1:共通電極
CE2:共通電極
CH1〜CH6:コンタクトホール
CPL:キャッピング層
Cst;キャパシター
DE1:第1ドレーン電極
DE2:第2ドレーン電極
DL:データ配線
DRA:ドレーン部
DVL:駆動電圧配線
EL1:第1電極
EL2:第2電極
EML:発光層
ETR:電子輸送領域
GE1:第1ゲート電極
GE2:第2ゲート電極
GI:ゲート絶縁層
GL:ゲート配線
HTR:正孔輸送領域
IL:絶縁層
OEL:有機電界発光素子
OL:有機層
PDL:画素画定膜
PL:パッシベーション層
PX:画素
SA:ソース部
SE1:第1ソース電極
SE2:第2ソース電極
SL:封止層
SM1:第1半導体パターン
SM2:第2半導体パターン
TFT1:薄膜トランジスタ(スイッチング薄膜トランジスタ)
TFT2:薄膜トランジスタ(駆動薄膜トランジスタ)
100:円偏光板
200:表示パネル
BS:ベース基板
CA:チャンネル領域
CE1:共通電極
CE2:共通電極
CH1〜CH6:コンタクトホール
CPL:キャッピング層
Cst;キャパシター
DE1:第1ドレーン電極
DE2:第2ドレーン電極
DL:データ配線
DRA:ドレーン部
DVL:駆動電圧配線
EL1:第1電極
EL2:第2電極
EML:発光層
ETR:電子輸送領域
GE1:第1ゲート電極
GE2:第2ゲート電極
GI:ゲート絶縁層
GL:ゲート配線
HTR:正孔輸送領域
IL:絶縁層
OEL:有機電界発光素子
OL:有機層
PDL:画素画定膜
PL:パッシベーション層
PX:画素
SA:ソース部
SE1:第1ソース電極
SE2:第2ソース電極
SL:封止層
SM1:第1半導体パターン
SM2:第2半導体パターン
TFT1:薄膜トランジスタ(スイッチング薄膜トランジスタ)
TFT2:薄膜トランジスタ(駆動薄膜トランジスタ)
Claims (14)
- 有機電界発光素子を含む表示パネルと、前記表示パネル上に配置された円偏光板とを含む有機電界発光表示装置であって、
前記表示パネルおよび前記円偏光板の少なくとも一方が式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有するか、あるいは、前記表示パネルと前記円偏光板との間に式(I)で表される紫外線吸収剤を含む紫外線吸収層を有する、有機電界発光表示装置;
R13及びR14は各々独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表し、
R11及びR12は互いに結合して環を形成してもよく、
R13及びR14は互いに結合して環を形成してもよく、
R15及びR16は、各々独立に水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはスルファモイル基を表す。 - 前記式(I)においてR11及びR12が水素原子である、請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記式(I)においてR13及びR14が水素原子またはアルキル基である、請求項1または2に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記式(I)においてR15及びR16が水素原子、アルキル基、アシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記紫外線吸収層は高分子ポリマーを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記高分子ポリマーが、ポリアクリル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリイミド系ポリマー、ポリアクリルアミド系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、セルロース系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリビニルアルキルエーテル系ポリマーおよびポリビニルピロリドン系ポリマーから選ばれる少なくとも1種である、請求項5に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記高分子ポリマーがポリエステル系ポリマーおよびポリアクリル系ポリマーから選ばれる少なくとも1種である、請求項5に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記高分子ポリマーは粘着剤である、請求項5に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記表示パネルと前記円偏光板との間に前記紫外線吸収層を有し、前記紫外線吸収層の一方の面が前記表示パネルと接し、前記紫外線吸収層の他方の面が前記円偏光板と接している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記円偏光板が前記紫外線吸収層を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記円偏光板は、偏光子と、位相差フィルムと、前記紫外線吸収層とを有する、請求項10に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記表示パネルが前記紫外線吸収層を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記表示パネルは、有機電界発光素子と、キャッピング層と、前記有機電界発光素子および前記キャッピング層の間に配置された前記紫外線吸収層と、を有する、請求項12に記載の有機電界発光表示装置。
- 前記表示パネルは、有機電界発光素子と、キャッピング層とを有し、前記キャッピング層が前記紫外線吸収層である、請求項12に記載の有機電界発光表示装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018025025 | 2018-02-15 | ||
JP2018025025 | 2018-02-15 | ||
PCT/JP2019/000481 WO2019159570A1 (ja) | 2018-02-15 | 2019-01-10 | 有機電界発光表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2019159570A1 true JPWO2019159570A1 (ja) | 2021-02-25 |
Family
ID=67619233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020500324A Pending JPWO2019159570A1 (ja) | 2018-02-15 | 2019-01-10 | 有機電界発光表示装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2019159570A1 (ja) |
KR (1) | KR20200086699A (ja) |
WO (1) | WO2019159570A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220100914A (ko) | 2019-12-25 | 2022-07-18 | 후지필름 가부시키가이샤 | 수지 조성물, 경화물, 자외선 흡수제, 자외선 차단 필터, 렌즈, 보호재, 화합물 및 화합물의 합성 방법 |
JPWO2022181288A1 (ja) | 2021-02-26 | 2022-09-01 | ||
JPWO2022181289A1 (ja) | 2021-02-26 | 2022-09-01 | ||
EP4317361A1 (en) | 2021-03-22 | 2024-02-07 | FUJIFILM Corporation | Test tool and testing method |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005189645A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 円偏光板、および円偏光板を有する有機elデイスプレー素子 |
JP2009263616A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Fujifilm Corp | 紫外線吸収剤を含む高分子材料 |
WO2015005122A1 (ja) * | 2013-07-08 | 2015-01-15 | 富士フイルム株式会社 | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置および光学フィルムの製造方法 |
JP2017181889A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 東レ株式会社 | 表示装置に用いるフィルムおよびそれを用いた表示装置 |
JP2017198991A (ja) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. | 表示装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000223271A (ja) | 1999-01-29 | 2000-08-11 | Fuji Electric Co Ltd | 有機el素子 |
JP2002184572A (ja) | 2000-12-15 | 2002-06-28 | Ricoh Co Ltd | 有機el素子の製造方法、及び該方法を用いて製造した有機el素子 |
JP2009037809A (ja) | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法 |
JP2016076441A (ja) | 2014-10-08 | 2016-05-12 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及びその製造方法 |
-
2019
- 2019-01-10 KR KR1020207016568A patent/KR20200086699A/ko not_active Application Discontinuation
- 2019-01-10 JP JP2020500324A patent/JPWO2019159570A1/ja active Pending
- 2019-01-10 WO PCT/JP2019/000481 patent/WO2019159570A1/ja active Application Filing
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005189645A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 円偏光板、および円偏光板を有する有機elデイスプレー素子 |
JP2009263616A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Fujifilm Corp | 紫外線吸収剤を含む高分子材料 |
WO2015005122A1 (ja) * | 2013-07-08 | 2015-01-15 | 富士フイルム株式会社 | 光学フィルム、偏光板、画像表示装置および光学フィルムの製造方法 |
JP2017181889A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 東レ株式会社 | 表示装置に用いるフィルムおよびそれを用いた表示装置 |
JP2017198991A (ja) * | 2016-04-29 | 2017-11-02 | 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. | 表示装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20200086699A (ko) | 2020-07-17 |
WO2019159570A1 (ja) | 2019-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2019159570A1 (ja) | 有機電界発光表示装置 | |
US10598835B2 (en) | Infrared absorbing composition, infrared cut filter, laminate, pattern forming method, solid image pickup element | |
JP6833728B2 (ja) | 組成物、膜、近赤外線カットフィルタ、積層体、パターン形成方法、固体撮像素子、画像表示装置、赤外線センサおよびカラーフィルタ | |
KR102129135B1 (ko) | 편광막, 원편광판 및 이들의 제조 방법 | |
KR20190003932A (ko) | 편광 소자, 원편광판 및 이들의 제조 방법 | |
CN103364861A (zh) | 圆偏振光板及其制造方法 | |
CN103675980A (zh) | 圆偏振光板及显示装置 | |
KR20130039693A (ko) | 편광막, 원편광판 및 이들의 제조 방법 | |
CN102433129A (zh) | 聚合性液晶组合物 | |
US10641935B2 (en) | Coloring composition, color filter, pattern forming method, solid-state imaging device, and image display device | |
KR101821235B1 (ko) | 착색 감광성 수지 조성물, 경화막, 컬러 필터, 컬러 필터의 제조 방법, 고체 촬상 소자 및 화상 표시 장치 | |
WO2022065215A1 (ja) | 組成物、膜、光学フィルタ、固体撮像素子、画像表示装置、赤外線センサ、カメラモジュール、化合物および赤外線吸収剤 | |
JP6387960B2 (ja) | 樹脂組成物、光学部材、光学フィルム、偏光板、円偏光板及び画像表示装置 | |
KR102355529B1 (ko) | 유기 전계 발광 표시 장치 | |
WO2021131355A1 (ja) | 樹脂組成物、硬化物、紫外線吸収剤、紫外線カットフィルタ、レンズ、保護材、化合物及び化合物の合成方法 | |
JP2009221124A (ja) | 重合性化合物、その重合体、ならびにそれを用いた薄膜、電荷輸送材料及び光導電性材料 | |
KR102477393B1 (ko) | 조성물, 막, 렌즈, 고체 촬상 소자, 화합물 | |
JP7428810B2 (ja) | 重合性組成物、重合体、紫外線遮蔽材料、積層体、化合物、紫外線吸収剤及び化合物の製造方法 | |
JP6972540B2 (ja) | 着色樹脂組成物、カラーフィルタ基板および表示装置 | |
WO2024085171A1 (ja) | 光吸収フィルタ、光学フィルタ及びその製造方法、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、無機エレクトロルミネッセンス表示装置及び液晶表示装置 | |
WO2023068235A1 (ja) | 光吸収フィルタ、光学フィルタ及びその製造方法、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、無機エレクトロルミネッセンス表示装置及び液晶表示装置 | |
JP2015232641A (ja) | 有機el表示装置用赤色着色組成物、カラーフィルタ、および有機el表示装置 | |
WO2024053662A1 (ja) | 光吸収フィルタ、光学フィルタ及びその製造方法、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、無機エレクトロルミネッセンス表示装置及び液晶表示装置 | |
WO2023234353A1 (ja) | 光吸収フィルタ、光学フィルタ及びその製造方法、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、無機エレクトロルミネッセンス表示装置及び液晶表示装置 | |
US20230227424A1 (en) | Ultraviolet absorbing agent, resin composition, cured substance, optical member, method of producing ultraviolet absorbing agent, and compound |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210819 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211012 |