JPWO2019152848A5 - - Google Patents

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JPWO2019152848A5
JPWO2019152848A5 JP2020541571A JP2020541571A JPWO2019152848A5 JP WO2019152848 A5 JPWO2019152848 A5 JP WO2019152848A5 JP 2020541571 A JP2020541571 A JP 2020541571A JP 2020541571 A JP2020541571 A JP 2020541571A JP WO2019152848 A5 JPWO2019152848 A5 JP WO2019152848A5
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上記の説明から、当業者は、記載の実施形態の本質的な特徴を容易に確認することができ、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な用途及び条件に適合させるように実施形態の様々な変更及び修正を行い得る。従って、他の実施形態も、特許請求の範囲内である。開示の実施形態に対して、様々な修正及び変形を行うことができることは、当業者らには明らかであろう。本明細書及び実施例は、単に例示と考えられることが意図され、本開示の真の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの等価物によって示される。
最後に、本発明の好ましい実施態様を項分け記載する。
[実施形態1]
式(I)の化合物
Figure 2019152848000023
(式中、
親水性頭部であるAは
Figure 2019152848000024
であり、
、R ’、R ”、及びR ”’のそれぞれは独立して、H、C -C 20 アルキル、C -C 20 アルケニル、C -C 20 アルキニル、C 3- 20 シクロアルキル、C -C 20 ヘテロアルキル、C -C 20 ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;Zは、C -C 20 二価脂肪族ラジカル、C -C 20 二価ヘテロ脂肪族ラジカル、二価アリールラジカル、または二価ヘテロアリールラジカルであり、
Bは、C -C 24 アルキル、C -C 24 アルケニル、C -C 24 アルキニル、C -C 24 シクロアルキル、C -C 24 ヘテロアルキル、C -C 24 ヘテロシクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリール、または
Figure 2019152848000025
であり、
及びR のそれぞれは、C -C 20 二価脂肪族ラジカルであり、
及びR のそれぞれは独立して、HもしくはC -C 10 アルキルであるか、またはR 及びR は、それらが結合している原子と共に、C -C 10 シクロアルキルを形成し、
は、C -C 24 アルキル、C -C 24 アルケニル、C -C 24 アルキニル、C -C 24 シクロアルキル、C -C 24 ヘテロアルキル、C -C 24 ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
Wは、O、S、またはSeであり、
Vは、結合、O、S、またはSeであり、
リンカーであるXは、
Figure 2019152848000026
であり、
、L 、L 、及びL のそれぞれは独立して、結合、O、S、またはNR であり;Gは、O、S、またはNR であり;Qは、OR 、SR 、またはNR であり;r及びtのそれぞれは独立して、1~6であり、R 、R 、R 、R 、R 、及びR のそれぞれは独立して、H、C -C 10 アルキル、C -C 10 ヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
mは、0または1であり、但し、VがSである場合、mは、1である)。
[実施形態2]
Aが、
Figure 2019152848000027
である、請求項1に記載の化合物。
[実施形態3]
Bが、
Figure 2019152848000028
である、請求項1~2に記載の化合物。
[実施形態4]
Xが、
Figure 2019152848000029
であり、
及びR のそれぞれが独立して、HまたはC -C 10 アルキルである、請求項1~3に記載の化合物。
[実施形態5]
及びR のそれぞれが、C -C 二価脂肪族ラジカルであり;R 及びR のそれぞれが独立して、HまたはC -C アルキルであり;R がC -C 20 アルキルである、請求項1~4に記載の化合物。
[実施形態6]
Wが、O、S、またはSeであり;Vが結合である、請求項1~5に記載の化合物。
[実施形態7]
W及びVのそれぞれが独立して、OまたはSeであり、mが0である、請求項1~5に記載の化合物。
[実施形態8]
W及びVのそれぞれが、OまたはSであり;mが1である、請求項1~5に記載の化合物。
[実施形態9]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項1~8に記載の化合物:
Figure 2019152848000030
[実施形態10]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項1~8に記載の化合物。
Figure 2019152848000031
Figure 2019152848000032
[実施形態11]
Aが、
Figure 2019152848000033
であり、
Bが、
Figure 2019152848000034
であり、
及びR のそれぞれが、C -C 二価脂肪族ラジカルであり;R 及びR のそれぞれが独立して、HまたはC -C アルキルであり;R がC -C 20 アルキルである、請求項1~10に記載の化合物。
[実施形態12]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項1~11のいずれかに記載の化合物:
Figure 2019152848000035
[実施形態13]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項1~11のいずれかに記載の化合物:
Figure 2019152848000036
Figure 2019152848000037
[実施形態14]
Wが、O、S、またはSeであり;Vが結合である、請求項11~13のいずれかに記載の化合物。
[実施形態15]
W及びVのそれぞれが独立して、OまたはSeであり、mが0である、請求項11~13のいずれかに記載の化合物。
[実施形態16]
W及びVのそれぞれがOであり、mが1である、請求項11~13のいずれかに記載の化合物。
[実施形態17]
式(I)の化合物
Figure 2019152848000038
(式中、
親水性頭部であるAは、
Figure 2019152848000039
であり、
、R ’、R ”、及びR ”’のそれぞれは独立して、H、C -C 20 アルキル、C -C 20 アルケニル、C -C 20 アルキニル、C 3- 20 シクロアルキル、C -C 20 ヘテロアルキル、C -C 20 ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;Zは、C -C 20 二価脂肪族ラジカル、C -C 20 二価ヘテロ脂肪族ラジカル、二価アリールラジカル、または二価ヘテロアリールラジカルであり、
Bは、C -C 24 アルキル、C -C 24 アルケニル、C -C 24 アルキニル、C -C 24 シクロアルキル、C -C 24 ヘテロアルキル、C -C 24 ヘテロシクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリール、または
Figure 2019152848000040
であり、
が、C -C 20 二価脂肪族ラジカルであり、
が、結合またはC 1~ 20 二価脂肪族ラジカルであり、
及びR のそれぞれは独立して、HもしくはC -C 10 アルキルであるか、またはR 及びR は、それらが結合している原子と共に、C -C 10 シクロアルキルを形成し、
が、
Figure 2019152848000041
であり、
は、結合またはC -C 20 二価脂肪族ラジカルであり;R 及びR ’はそれぞれ、Fであるか、またはR 及びR ’は、それらが結合している原子と共に、C=Oを形成し;R は、Fまたは脂肪族脂質部分であり;L 及びL のそれぞれは独立して、結合、O、S、またはNR であり、R は、H、C -C 10 アルキル、C -C 10 ヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;nは、1~20であり;
W及びVのそれぞれが独立して、結合、O、S、またはSeであり、
リンカーであるXは、
Figure 2019152848000042
であり、
、L 、L 、及びL のそれぞれは独立して、結合、O、S、またはNR であり;Gは、O、S、またはNR であり;Qは、OR 、SR 、またはNR であり;r及びtのそれぞれは独立して、1~6であり、R 、R 、R 、R 、R 、R 、及びR のそれぞれは独立して、H、C -C 10 アルキル、C -C 10 ヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
mが0または1である)。
[実施形態18]
Aが、
Figure 2019152848000043
であり、
Bが、
Figure 2019152848000044
である、請求項17に記載の化合物。
[実施形態19]
及びR のそれぞれが、C -C 二価脂肪族ラジカルであり;R 及びR のそれぞれが独立して、HまたはC -C アルキルである、請求項17または18に記載の化合物。
[実施形態20]
及びL のそれぞれが結合であり、R 、R ’、及びR のそれぞれがFである、請求項17~19のいずれかに記載の化合物。
[実施形態21]
、W、及びVのそれぞれが結合であり、mが0である、請求項17~20のいずれかに記載の化合物。
[実施形態22]
Aが、
Figure 2019152848000045
であり、
Bが、
Figure 2019152848000046
である、請求項19に記載の化合物。
[実施形態23]
が、C -C 二価脂肪族ラジカルであり;Xが、
Figure 2019152848000047
であり、
及びR のそれぞれが独立して、HまたはC -C 10 アルキルである、請求項22に記載の化合物。
[実施形態24]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項23に記載の化合物:
Figure 2019152848000048
[実施形態25]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項23に記載の化合物:
Figure 2019152848000049
Figure 2019152848000050
[実施形態26]
が、C -C 二価脂肪族ラジカルであり、L 及びL のそれぞれが独立して、OまたはNR であり、R が、HまたはC -C 10 アルキルであり;R 及びR ’が、それらが結合している原子と共に、C=Oを形成し;nが1または2であり;R が脂肪族脂質部分である、請求項17に記載の化合物。
[実施形態27]
が、コレステロールから形成される脂肪族脂質部分である、請求項26に記載の化合物。
[実施形態28]
及びR のそれぞれが、C -C 二価脂肪族ラジカルであり;Xが、
Figure 2019152848000051
であり、
及びR のそれぞれが独立して、HまたはC -C 10 アルキルであり;W及びVのそれぞれが独立して、O、S、またはSeであり;mが0である、請求項26に記載の化合物。
[実施形態29]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項27に記載の化合物:
Figure 2019152848000052
[実施形態30]
Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項27に記載の化合物:
Figure 2019152848000053
Figure 2019152848000054
[実施形態31]
ナノ複合体を含む医薬組成物であって、前記ナノ複合体が、請求項1~16のいずれかに記載の化合物及びタンパク質または核酸から形成され、前記ナノ複合体が、50nm~1000nmの粒径を有し、前記化合物が、非共有結合相互作用、共有結合、またはその両方を介して前記タンパク質または核酸に結合する、医薬組成物。
[実施形態32]
前記タンパク質が、GFP-CreまたはCRISPR/Cas9である、請求項31に記載の医薬組成物。
[実施形態33]
ナノ複合体を含む医薬組成物であって、前記ナノ複合体が、請求項17~30のいずれかに記載の化合物及びタンパク質または核酸から形成され、前記ナノ複合体が、50nm~1000nmの粒径を有し、前記化合物が、非共有結合相互作用、共有結合、またはその両方を介して前記タンパク質または核酸に結合する、医薬組成物。
[実施形態34]
前記タンパク質が、GFP-CreまたはCRISPR/Cas9である、請求項33に記載の医薬組成物。
[実施形態35]
病状を処置する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の請求項31または32に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
[実施形態36]
病状を処置する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の請求項33または34に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
[実施形態37]
ナノ複合体を含む医薬組成物であって、前記ナノ複合体が、請求項1~16のいずれかに記載の化合物及び低分子から形成され;前記ナノ複合体が、50nm~1000nmの粒径を有し、前記化合物が、非共有結合相互作用、共有結合、またはその両方を介して、前記低分子に結合する、医薬組成物。
[実施形態38]
前記低分子が、抗真菌剤または化学療法剤である、請求項37に記載の医薬組成物。
[実施形態39]
前記低分子が、ボルテゾミブ、イマチニブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ダコミチニブ、ダウノルビシン塩酸塩、シタラビン、フルオロウラシル、イリノテカン塩酸塩、ビンクリスチン硫酸塩、メトトレキサート、パクリタキセル、ビンクリスチン硫酸塩、エピルビシン、ドセタキセル、シクロホスファミド、カルボプラチン、レナリドマイド、イブルチニブ、アビラテロン酢酸エステル、エンザルタミド、ペメトレキセド、パルボシクリブ、ニロチニブ、エベロリムス、ルキソリチニブ、エピルビシン、ピリルビシン、イダルビシン、バルルビシン、アムルビシン、ブレオマイシン、フレオマイシン、ダクチノマイシン、ミトラマイシン、ストレプトゾテシン、ペントスタチン、ミトサン(Mitosanes)マイトマイシンC、エンジインカリケアマイシン、グリコシドレベッカマイシン、マクロライドラクトンエポチヒロン(epotihilones)、イクサベピロン、ペントスタチン、サリノスポラミドA、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エトポシド、テニポシド、ビノレルビン、ドセタキセル、カンプトテシン、ハイカムチン、ペデリン、テオペデリン(Theopederins)、アナミド(Annamides)、トラベクテジン、アプリジン、及びエクテイナシジン743(ET743)からなる群より選択される、請求項37に記載の医薬組成物。
[実施形態40]
前記低分子が、アムホテリシンBまたはドキソルビシンである、請求項37に記載の医薬組成物。
[実施形態41]
ナノ複合体を含む医薬組成物であって、前記ナノ複合体が、請求項17~30のいずれかに記載の化合物及び低分子から形成され;前記ナノ複合体が、50nm~1000nmの粒径を有し、前記化合物が、非共有結合相互作用、共有結合、またはその両方を介して、前記低分子に結合する、医薬組成物。
[実施形態42]
前記低分子が、抗真菌剤または化学療法剤である、請求項41に記載の医薬組成物。
[実施形態43]
前記低分子が、ボルテゾミブ、イマチニブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ダコミチニブ、ダウノルビシン塩酸塩、シタラビン、フルオロウラシル、イリノテカン塩酸塩、ビンクリスチン硫酸塩、メトトレキサート、パクリタキセル、ビンクリスチン硫酸塩、エピルビシン、ドセタキセル、シクロホスファミド、カルボプラチン、レナリドマイド、イブルチニブ、アビラテロン酢酸エステル、エンザルタミド、ペメトレキセド、パルボシクリブ、ニロチニブ、エベロリムス、ルキソリチニブ、エピルビシン、ピリルビシン、イダルビシン、バルルビシン、アムルビシン、ブレオマイシン、フレオマイシン、ダクチノマイシン、ミトラマイシン、ストレプトゾテシン、ペントスタチン、ミトサンマイトマイシンC、エンジインカリケアマイシン、グリコシドレベッカマイシン、マクロライドラクトンエポチヒロン、イクサベピロン、ペントスタチン、サリノスポラミドA、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エトポシド、テニポシド、ビノレルビン、ドセタキセル、カンプトテシン、ハイカムチン、ペデリン、テオペデリン、アナミド、トラベクテジン、アプリジン、及びエクテイナシジン743(ET743)からなる群より選択される、請求項41に記載の医薬組成物。
[実施形態44]
前記低分子が、アムホテリシンBまたはドキソルビシンである、請求項41に記載の医薬組成物。
[実施形態45]
病状を処置する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の請求項37~40のいずれかに記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
[実施形態46]
病状を処置する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の請求項41~44のいずれかに記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。

Claims (26)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2019152848000001
    (式中、
    親水性頭部であるAは、
    Figure 2019152848000002
    であり、ここで、R、R’、R”、及びR”’のそれぞれは独立して、H、C-C20アルキル、C-C20アルケニル、C-C20アルキニル、C3-20シクロアルキル、C-C20ヘテロアルキル、C-C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;Zは、C-C20二価脂肪族ラジカル、C-C20二価ヘテロ脂肪族ラジカル、二価アリールラジカル、または二価ヘテロアリールラジカルであり、
    Bは、C-C24アルキル、C-C24アルケニル、C-C24アルキニル、C-C24シクロアルキル、C-C24ヘテロアルキル、C-C24ヘテロシクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリール、または
    Figure 2019152848000003
    であり、
    及びRのそれぞれは、C-C20二価脂肪族ラジカルであり、
    及びRのそれぞれは独立して、HもしくはC-C10アルキルであるか、またはR及びRは、それらが結合している原子と共に、C-C10シクロアルキルを形成し、
    は、C-C24アルキル、C-C24アルケニル、C-C24アルキニル、C-C24シクロアルキル、C-C24ヘテロアルキル、C-C24ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
    Wは、O、S、またはSeであり、
    Vは、結合、O、S、またはSeであり、
    リンカーであるXは、
    Figure 2019152848000004
    であり、ここで、L、L、L、及びLのそれぞれは独立して、結合、O、S、またはNRであり;Gは、O、S、またはNRであり;Qは、OR、SR、またはNRであり;r及びtのそれぞれは独立して、1~6であり、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは独立して、H、C-C10アルキル、C-C10ヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
    mは0または1であり、但し、VがSである場合、mは1である)。
  2. Aが、
    Figure 2019152848000005
    である、請求項1に記載の化合物。
  3. Bが、
    Figure 2019152848000006
    である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. Xが、
    Figure 2019152848000007
    であり、
    及びRのそれぞれが独立して、HまたはC-C10アルキルである、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 及びRのそれぞれが、C-C二価脂肪族ラジカルであり;R及びRのそれぞれが独立して、HまたはC-Cアルキルであり;RがC-C20アルキルである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. Vが結合である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. W及びVのそれぞれが独立して、OまたはSeであり、mが0である;あるいは
    W及びVのそれぞれが、OまたはSであり;mが1である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物:
    Figure 2019152848000008
  9. Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
    Figure 2019152848000009
    Figure 2019152848000010
  10. 式(I)の化合物:
    Figure 2019152848000011
    (式中、
    親水性頭部であるAは、
    Figure 2019152848000012
    であり、ここで、R、R’、R”、及びR”’のそれぞれは独立して、H、C-C20アルキル、C-C20アルケニル、C-C20アルキニル、C3-20シクロアルキル、C-C20ヘテロアルキル、C-C20ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;Zは、C-C20二価脂肪族ラジカル、C-C20二価ヘテロ脂肪族ラジカル、二価アリールラジカル、または二価ヘテロアリールラジカルであり、
    Bは、C-C24アルキル、C-C24アルケニル、C-C24アルキニル、C-C24シクロアルキル、C-C24ヘテロアルキル、C-C24ヘテロシクロアルキル、アリール、もしくはヘテロアリール、または
    Figure 2019152848000013
    であり、
    は、C-C20二価脂肪族ラジカルであり、
    は、結合またはC1~20二価脂肪族ラジカルであり、
    及びRのそれぞれは独立して、HもしくはC-C10アルキルであるか、またはR及びRは、それらが結合している原子と共に、C-C10シクロアルキルを形成し、
    は、
    Figure 2019152848000014
    であり、ここで、Rは、結合またはC-C20二価脂肪族ラジカルであり;R及びR’はそれぞれ、Fであるか、またはR及びR’は、それらが結合している原子と共にC=Oを形成し;Rは、Fまたは脂肪族脂質部分であり;L及びLのそれぞれは独立して、結合、O、S、またはNRであり、Rは、H、C-C10アルキル、C-C10ヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり;nは、1~20であり;
    W及びVのそれぞれは独立して、結合、O、S、またはSeであり、
    リンカーであるXは、
    Figure 2019152848000015
    であり、ここで、L、L、L、及びLのそれぞれは独立して、結合、O、S、またはNRであり;Gは、O、S、またはNRであり;Qは、OR、SR、またはNRであり;r及びtのそれぞれは独立して、1~6であり、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは独立して、H、C-C10アルキル、C-C10ヘテロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであり、
    mは0または1である)。
  11. Aが、
    Figure 2019152848000016
    であり、
    Bが、
    Figure 2019152848000017
    である、請求項10に記載の化合物。
  12. 及びRのそれぞれが、C-C二価脂肪族ラジカルであり;R及びRのそれぞれが独立して、HまたはC-Cアルキルである、請求項10または11に記載の化合物。
  13. 及びLのそれぞれが結合であり;R、R’、及びRのそれぞれがFである、請求項1012のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 、W、及びVのそれぞれが結合であり;mが0である、請求項10、11および13のいずれか一項に記載の化合物。
  15. がC-C二価脂肪族ラジカルであり;Xが、
    Figure 2019152848000018
    であり、R及びRのそれぞれが独立して、HまたはC-C10アルキルである、請求項10~14のいずれか一項に記載の化合物。
  16. がC-C二価脂肪族ラジカルであり;L及びLのそれぞれが独立して、OまたはNRであり、Rが、HまたはC-C10アルキルであり;R及びR’が、それらが結合している原子と共にC=Oを形成し;nが1または2であり;Rが脂肪族脂質部分である、請求項10~12のいずれか一項に記載の化合物。
  17. が、コレステロールから形成される脂肪族脂質部分である、請求項16に記載の化合物。
  18. 及びRのそれぞれが、C-C二価脂肪族ラジカルであり;Xが、
    Figure 2019152848000019
    であり、R及びRのそれぞれが独立して、HまたはC-C10アルキルであり;W及びVのそれぞれが独立して、O、S、またはSeであり;mが0である、請求項16または17に記載の化合物。
  19. Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項10~18のいずれか一項に記載の化合物:
    Figure 2019152848000020
  20. Aが、以下のアミンのうちの1つから形成されるアミノ部分である、請求項10~18のいずれか一項に記載の化合物:
    Figure 2019152848000021
    Figure 2019152848000022
  21. ナノ複合体を含む医薬組成物であって、前記ナノ複合体が、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物及びタンパク質または核酸から形成され、前記ナノ複合体が、50nm~1000nmの粒径を有し、前記化合物が、非共有結合相互作用、共有結合、またはその両方を介して前記タンパク質または核酸に結合する、医薬組成物。
  22. 前記タンパク質が、GFP-CreまたはCRISPR/Cas9である、請求項21に記載の医薬組成物。
  23. ナノ複合体を含む医薬組成物であって、前記ナノ複合体が、請求項1~20のいずれか一項に記載の化合物及び低分子から形成され;前記ナノ複合体が、50nm~1000nmの粒径を有し、前記化合物が、非共有結合相互作用、共有結合、またはその両方を介して、前記低分子に結合する、医薬組成物。
  24. 前記低分子が、抗真菌剤または化学療法剤である、請求項23に記載の医薬組成物。
  25. 前記低分子が、ボルテゾミブ、イマチニブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ダコミチニブ、ダウノルビシン塩酸塩、シタラビン、フルオロウラシル、イリノテカン塩酸塩、ビンクリスチン硫酸塩、メトトレキサート、パクリタキセル、ビンクリスチン硫酸塩、エピルビシン、ドセタキセル、シクロホスファミド、カルボプラチン、レナリドマイド、イブルチニブ、アビラテロン酢酸エステル、エンザルタミド、ペメトレキセド、パルボシクリブ、ニロチニブ、エベロリムス、ルキソリチニブ、エピルビシン、ピリルビシン、イダルビシン、バルルビシン、アムルビシン、ブレオマイシン、フレオマイシン、ダクチノマイシン、ミトラマイシン、ストレプトゾテシン、ペントスタチン、ミトサン(Mitosanes)マイトマイシンC、エンジインカリケアマイシン、グリコシドレベッカマイシン、マクロライドラクトンエポチヒロン(epotihilones)、イクサベピロン、ペントスタチン、サリノスポラミドA、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エトポシド、テニポシド、ビノレルビン、ドセタキセル、カンプトテシン、ハイカムチン、ペデリン、テオペデリン(Theopederins)、アナミド(Annamides)、トラベクテジン、アプリジン、及びエクテイナシジン743(ET743)からなる群より選択される、請求項23に記載の医薬組成物。
  26. 前記低分子が、アムホテリシンBまたはドキソルビシンである、請求項23に記載の医薬組成物。

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