JPWO2019150636A1 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

冷蔵庫(1)は、冷蔵室扉(11)を備えている。冷蔵室扉(11)は、正面部材(前面側部材)(41)と、ドアバック(背面側部材)(31)と、正面部材(41)とドアバック(31)との間に配置された断熱層(25)と、ドアパッキン(密封部材)(21)と、小型カメラ(電子部品)(71)と、カメラ接続用のハーネス(電子部品用配線)(82)とを備えている。カメラ接続用のハーネス(82)は、断熱層(25)内を通過している。また、カメラ接続用のハーネス(82)の一端部は、ドアパッキン(21)よりも庫内側にある正面部材(41)において断熱層(25)から外部へ露出している。

Description

本開示は、扉に、カメラなどの電子部品を備えている冷蔵庫に関する。
近年、電子部品の小型化に伴って、表示パネル、および操作パネルなどのような配線基板を有する電子部品を冷蔵庫に設置することが技術的に可能となっている。また、情報通信技術の進歩に伴って、冷蔵庫などの生活家電を、インターネット接続させることへの要望が高まってきている。
このような流れを受けて、冷蔵庫の扉に、表示パネル、操作パネル、およびカメラなどの電子部品を設置することが試みられている。例えば、特許文献1には、冷蔵庫扉の内板に操作部と、操作部に接続される基板とを備えている冷蔵庫が開示されている。具体的には、特許文献1の冷蔵庫は、外板と内板との間に断熱部を備えて前面が開口する箱体を開閉する扉を備えている。そして、前記扉の内板表面側に露出する操作部および前記操作部と接続する基板部を有する基板収納部材と、前記基板収納部材と前記断熱部との間を仕切る仕切り部材とを備えている。
特開2006−46771号公報
ところで、冷蔵庫の扉の内部に形成される断熱部(断熱層)は、庫内の断熱性能を維持するために、発泡ポリウレタン(硬質ウレタンフォームともいう)などの発泡断熱材で形成されることが知られている。つまり、冷蔵庫の扉は、主として、扉の外形を構成する外板(前面側部材ともいう)と、内板(背面側部材ともいう)と、これらの間に存在する上述の断熱層とで構成されている。
このような構造の扉を製造する際には、通常、外板および内板の何れか一方に、断熱層の材料(例えば、ポリウレタンの原料であるモノマー剤、および発泡剤などの混合物)を載置した後、直ちに、外板および内板の他方を上から被せる。これにより、外板と内板との間に密閉空間が形成される。そして、この密閉空間内で、発泡ポリウレタンの生成反応が進み、断熱層が形成される。
しかしながら、特許文献1に開示された扉の構造において、上述のような製造方法を用いて扉を製造する場合は、内板に設けられた基板部に接続された配線コードを外板側のヒンジ軸などに組み入れた状態で、外板と内板とを被せることになり、製造工程が煩雑となる。また、外板と内板とを被せる前から配線コードを接続しておく必要があるため、断熱部中の配線コードが不要に長くなり、扉の断熱性能が低下するおそれがある。
そこで、本発明の一局面では、冷蔵庫の扉の庫内側に電子部品を設置した場合に、断熱性能の低下を抑え、扉をより容易に製造することのできる構造を提案する。
本発明の一局面は、扉を備えている冷蔵庫に関する。この冷蔵庫において、前記扉は、前面側部材と、前記前面側部材と対向配置された背面側部材と、前記前面側部材と前記背面側部材との間に配置された断熱層と、前記扉の閉鎖時に庫内の密閉性を高める密封部材と、前記背面側部材側に配置されている電子部品と、前記電子部品と接続される電子部品用配線とを備えている。そして、前記電子部品用配線は、前記断熱層内を通過しており、かつ、前記電子部品用配線の一端部は、前記密封部材よりも庫内側の前記前面側部材において前記断熱層から外部へ露出している。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記電子部品用配線の一部は、前記前面側部材の前面側で前記断熱層から露出していてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫は、前記電子部品が設置された取付部材をさらに備えていてもよい。また、前記取付部材は、前記扉に取り付けられていてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記背面側部材には突起部が形成されていてもよい。そして、前記取付部材は、前記突起部に取り付けられていてもよい。
また、前記取付部材は、固定部材によって前記前面側部材と接続されており、前記固定部材は、前記密封部材によって覆われていてもよい。
上記の本発明の一局面の冷蔵庫において、前記扉は、前記前面側部材の前面側に配置された表面パネルをさらに備えていてもよい。そして、前記表面パネルは、前記固定部材によって前記前面側部材と接続されていてもよい。
以上のように、本発明の一局面によれば、扉の庫内側に電子部品を設置した冷蔵庫において、庫内の断熱性能の低下を抑えることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る冷蔵庫の外観を示す正面図である。 図1に示す冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の構成を示す正面図である。 図1に示す冷蔵庫に備えられた右側の冷蔵室扉の開放端部側の構成を示す側面図である。 図2に示す冷蔵室扉の背面側の構成を示す平面図である。 図2に示す冷蔵室扉の本体部分とガラスパネルとを示す斜視図である。この図は、冷蔵室扉およびガラスパネルの背面側(裏面側)を示す図である。 図2に示す冷蔵室扉の本体部分からカメラ取付部材を取り外した状態を示す斜視図である。この図は、冷蔵室扉の背面側(裏面側)を示す図である。 図2に示す冷蔵室扉の本体部分からカメラ取付部材を取り外した状態を示す斜視図である。この図は、冷蔵室扉の背面側(裏面側)を示す図である。 図2に示す冷蔵室扉の本体部分からガラスパネルを取り外した状態を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉を構成する正面部材の前面側(正面側)を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉を構成する正面部材の背面側(裏面側)を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉を構成する正面部材の背面側(裏面側)を示す平面図である。 図2に示す冷蔵室扉を構成するドアバックの背面側を示す斜視図である。 図2に示す冷蔵室扉の内部構成を示す断面図である。この図は、図2に示す冷蔵室扉のA−A線部分の断面構成を示す図である。 図2に示す冷蔵室扉の内部構成を示す部分断面図である。この図は、図3に示す冷蔵室扉のB−B線部分の断面構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る冷蔵庫の外観を示す正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔第1の実施形態〕
本実施形態では、本発明の一態様にかかる冷蔵庫として、冷蔵庫扉(例えば、冷蔵室の扉)にカメラおよび表示パネルを備えている冷蔵庫を例に挙げて説明する。
<冷蔵庫の全体構成>
図1には、本実施形態にかかる冷蔵庫1の正面側の構成を示す。冷蔵庫1は、上段に第1の冷蔵室、中段に第2の冷蔵室(野菜室)、および下段に第1の冷凍室を備えている。また、冷蔵庫1の中段には、製氷室および第2の冷凍室も備えられている。
なお、冷蔵庫1における各貯蔵室の構成や配置は、上記のものに限定はされない。各貯蔵室の構成および配置は、冷蔵庫の容量、用途などに応じて適宜変更することができる。
また、上段の第1の冷蔵室には、左右に分割された観音開き(フレンチドア)式の冷蔵室扉11(右側の冷蔵室扉)及び12(左側の冷蔵室扉)が設けられている。中段の第2の冷蔵室(野菜室)には、引き出し式の冷蔵室扉13が設けられている。下段の第1の冷凍室には、引き出し式の冷凍室扉14が設けられている。また、中段に製氷室および第2の冷凍室には、引き出し式の製氷室扉15または冷凍室扉16がそれぞれ設けられている。
なお、冷蔵庫1における各扉の構成は、上記のものに限定はされない。各貯蔵室の扉は、各貯蔵室の構造、用途、位置などに応じて、例えば、観音開き方式、左右の何れかの端部から開閉する方式、左右両側から開閉可能な方式、引き出し方式などを適宜採用することができる。
本実施形態では、扉が設けられている面を冷蔵庫の前面(正面)とする。そして、前面を基準にして、冷蔵庫1を通常の状態で設置した場合に存在する位置に基づいて、冷蔵庫1の各面を、上面、側面、背面、及び底面とする。したがって、本明細書中において、「前面側」または「背面側」と規定するときは、任意の位置を基準として前面又は背面が設けられている側、あるいは、任意の位置から前面又は背面へ向かう方向のことを意味する。また、本明細書では、冷蔵庫1の前面から背面へ向かう方向および冷蔵庫1の背面から前面へ向かう方向を、前後方向と呼ぶ。また、本明細書では、冷蔵庫1の一方の側面から他方の側面へ向かう方向を、左右方向と呼ぶ。さらに、本明細書においては、原則として、冷蔵庫または冷蔵室扉の「右側」とは、冷蔵庫の正面から見て右側に当たる側のことを意味し、冷蔵庫または冷蔵室扉の「左側」とは、冷蔵庫の正面から見て左側に当たる側のことを意味する。
右側の冷蔵室扉(扉)11には、表示パネル(表示部)50が設置されている。表示パネル50は、冷蔵室扉11に備えられている電子部品の一例である。後述するように、表示パネル50は、冷蔵室扉11の最表面に配置されているガラスパネル(表面パネル)51の裏面に取り付けられている。表示パネル50は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの表示パネル部材を含んで構成することができる。
また、右側の冷蔵室扉11には、小型カメラ71が備えられている(図4参照)。小型カメラ71も、冷蔵室扉11に備えられている電子部品の一例である。小型カメラ71は、冷蔵室内を撮影するためのものである。したがって、小型カメラ71は、冷蔵室扉11の背面側に設置されている。小型カメラ71の個数は、1個でもよいし、複数個でもよい。
表示パネル50には、冷蔵庫の運転情報、冷蔵庫の制御情報、庫内在庫情報、カレンダ情報、レシピ情報、伝言情報などを表示させることができる。また、表示パネル50は、冷蔵室扉11の背面側に設けられた小型カメラ71で撮影された庫内の映像を表示させることもできる。また、表示パネル50がインターネット接続されている場合には、インターネットを介して得られる各種ホームページの情報を表示させることもできる。また、表示パネルの表示面や縁部などにタッチセンサ等の入力デバイスを設けることで、表示パネル50から表示内容に沿った入力操作を行うこともできる。
また、冷蔵室扉11および冷蔵室扉12には、タッチセンサ(接触検知部)90がそれぞれ設けられている。タッチセンサ90は、各冷蔵室扉11・12の開放端部側に配置されている。タッチセンサ90は、人体等が接触したことを検知する。そして、例えば、右側の冷蔵室扉11のタッチセンサ90にユーザの手などが触れると、冷蔵室扉11が開くように制御される。同様に、左側の冷蔵室扉12のタッチセンサ90にユーザの手などが触れると、冷蔵室扉12が開くように制御される。
<冷蔵室扉の構成>
続いて、冷蔵庫1に備えられた冷蔵室扉11のより具体的な構成について、図面を参照しながら説明する。
図2および図3には、冷蔵室扉11の正面側または左側面側(開放端部側)を拡大して示す。図4には、冷蔵室扉11の背面側を示す。図5には、冷蔵室扉11の本体部分(正面部材41およびドアバック31など)とガラスパネル51とを分解した状態を示す。図6および図7には、冷蔵室扉11の本体部分からカメラ取付部材70を取り外した状態を示す。図8には、冷蔵室扉11の本体部分からガラスパネルを取り外した状態を示す。図9から図11には、冷蔵室扉11を構成する正面部材41を各方向から見た図を示す。図12には、冷蔵室扉11を構成するドアバック31を背面側から見た図を示す。
冷蔵室扉11は、主として、ドアバック31、正面部材41、ガラスパネル51、表示パネル50、断熱層25(図13参照)、およびカメラ取付部材70などで構成されている。
冷蔵室扉11の背面側は、ドアバック31で形成されている(図5参照)。正面部材41は、ドアバック31の正面側に位置し、ドアバック31と対向配置されることで、冷蔵室扉11本体部分の正面側を構成する。
正面部材41は、冷蔵室扉11の正面側に位置し、冷蔵室扉11の本体部分の正面を構成する。ドアバック31は、正面部材41と対向配置され、冷蔵室扉11の背面側を構成する。正面部材41の背面にドアバック31が嵌め込まれることによって、冷蔵室扉11の本体部分の外形が形成される。断熱層25は、正面部材41とドアバック31との間に配置される。
ガラスパネル51は、冷蔵室扉11の最前面に配置される。本実施形態では、ガラスパネル51は、冷蔵室扉11の本体部分から取り外し可能に構成されている。図5に示すように、冷蔵室扉11の外側の表面は、一枚のガラスパネル51で構成される。また、本実施形態では、ガラスパネル51は、冷蔵室扉11の本体部分の前面の略全体を覆うように構成される。そのため、冷蔵室扉11の表面全体をフラットな構成とすることができ、冷蔵庫1の美観を向上させることができる。
表示パネル50は、タッチパネル式のディスプレイパネルなどで構成される。表示パネル50は、ガラスパネル51の裏面に取り付けられている。例えば、表示パネル50は、接着材を用いて、ガラスパネル51の裏面に近接した状態で貼り付けられている。ガラスパネル51の裏面に表示パネル50が取り付けられることで、冷蔵室扉11の本体部分が熱や振動などによって変形した場合にも、変形の影響を受けにくくすることができる。また、例えば、タッチパネル式の表示パネル50の場合に、ガラスパネル51から表示パネル50が離間し、タッチパネルの感度が低下し、タッチパネルの操作性が低下することを抑制することができる。
ドアバック31は、例えば、樹脂製の板状部材で形成されている。ドアバック31には、冷蔵室扉11の背面を左右方向に延びるように配置された、複数の収納ポケット61・62・63が取り付けられている(図4参照)。また、冷蔵室扉11の背面側には、扉の外周に沿うように、突出壁(突起部)32が形成されている。突出壁32は、土手、フランジなどとも呼ばれる。なお、本明細書では、ヒンジ部22側の突出壁を突出壁32aとし、開放端部側の突出壁を突出壁32bとする。
突出壁32の外周には、ドアパッキン(密封部材)21が取り付けられている。ドアパッキン21は、冷蔵室扉11および12が閉鎖状態のときに、庫内(冷蔵室内)の密閉性を高めるために設けられている。
断熱層25は、例えば、真空断熱材、および発泡断熱材などで構成される。真空断熱材は、シート状または板状の断熱材である。発泡断熱材には、例えば、発泡ポリウレタン(硬質ウレタンフォームともいう)などが含まれる。
真空断熱材は、冷蔵庫の筐体および各扉の内部に部分的に配置されている。真空断熱材は、グラスウールやシリカ粉末等の微細空隙を有する芯材を、ガスバリア性を有する外被材(袋状体、例えばラミネートフィルム)で覆い、外被材の内部を減圧密封して形成される。真空断熱材は、その内部空間を高真空に保ち、気相を伝わる熱量を出来る限り小さくすることにより、高い断熱効果を実現することができる。真空断熱材を構成する材料については、従来公知のものを用いることができる。
真空断熱材は、冷蔵庫において、特に高い断熱性が要求される場所に配置することが望ましい。例えば、冷蔵庫1では、冷蔵室扉11において、表示パネル50と対向する位置に真空断熱材を配置することが好ましい。これにより、表示パネル50から発生する熱をより確実に遮断して、冷蔵室扉11の断熱性能を高めることができる。
カメラ取付部材70は、ドアバック31の開放端部側の突出壁32bの外側に取り付けられる(図6参照)。カメラ取付部材70は、冷蔵室扉11の本体部分から取り外し可能に構成されている。カメラ取付部材70は、小型カメラ71を備えている。小型カメラ71は、例えば、CCDカメラなどで構成される。
小型カメラ71は、冷蔵室内を撮影するためのものである。したがって、小型カメラ71は、冷蔵室扉11の背面側(具体的には、カメラ取付部材70の前面部70a)に設置されている。小型カメラ71の個数は、1個でもよいし、複数個でもよい。図4に示す例では、4個の小型カメラ71が備えらえている例を示す。各小型カメラ71は、上下方向に並んで配置されている。
小型カメラ71は、カメラ接続用のハーネス(電子部品用配線)82によって、表示パネル50と接続されている。これにより、小型カメラ71で撮影された冷蔵室内の映像を表示パネル50に映し出すことができる。また、小型カメラ71が取得した冷蔵室内の情報を、表示パネル50の制御部(図示せず)および冷蔵庫本体の制御部(図示せず)に送信することができる。冷蔵室扉11におけるハーネス82の配線の仕方については、後述する。
冷蔵室扉11は、開放端部側から開閉される。本実施形態では、冷蔵室扉11の開放端部は、ガラスパネル51の側面部材(第1の枠部材)52で構成される(図3参照)。ガラスパネル51のより詳細な構成については後述する。側面部材52の内部には、結露防止用の発熱体が配置されていてもよい。
また、冷蔵室扉11の右側端部(開放端部の反対側の端部)には、サイドキャップ23が取り付けられている。サイドキャップ23の内側には、ヒンジ部22が設けられている。
<正面部材およびドアバックについて>
続いて、正面部材41およびドアバック31のより具体的な構成について説明する。
正面部材41は、主として、略矩形状の板状部材と、その周囲に設けられている側壁41a、側壁41b、上面部41c、および底面部41dとで構成されている。側壁41a、側壁41b、上面部41c、および底面部41dは、板状部材に対して略垂直に設けられている。側壁41aは、冷蔵室扉11のヒンジ部22側に配置されている側壁であり、側壁41bは、冷蔵室扉11の開放端部側に配置されている側壁である。
図10には、正面部材41の裏面側(背面側)を示す。正面部材41の裏面は、ドアバック31と対向配置される。具体的には、正面部材41の周囲に形成されている側壁41a、側壁41b、上面部41c、および底面部41dの内部に、ドアバック31が嵌め込まれる。この嵌め込みの直前に、正面部材41とドアバック31との間に、例えば、ウレタンなどの発泡断熱材料が添加され、断熱層25が形成される。
側壁41aの前方側の端部には、抱え込み部(第2の枠部材)42が設けられている。抱え込み部42は、側壁41aの端部を内側に折り曲げた構造を有しており、ガラスパネル51の端部を抱え込むような構造に形成されている。
底面部41dの前方側の端部には、抱え込み部(第2の枠部材)43が設けられている。抱え込み部43は、底面部41dの端部上に形成された突起状構造を有しており、ガラスパネル51の端部を抱え込むような構造に形成されている。
側壁41bの後方側の端部には、ハーネス82が収容されるハーネス収容部80を形成するための背面部が設けられている。側壁41bは、ガラスパネル51の側面部材(第1の枠部材)52によって覆われる。また、側壁41bには、ネジ穴38aが複数個(本実施形態では、4個)形成されている。
ネジ穴38aは、ガラスパネル51の接合部55に形成されたネジ穴55aと対応する位置に形成されている。各ネジ穴が合致するようにガラスパネル51を冷蔵室扉11の本体部分に位置合わせし、各ネジ穴をネジ65で固定することによって、ガラスパネル51は冷蔵室扉11の本体部分に接続固定される。なお、ネジ穴38aは、側壁41bのパッキン配置用の溝部21aに形成されている(図3参照)。
上面部41cの前方側の端部には、後述するガラスパネル51の上方突起(第1の枠部材)53を支持する受け部44が設けられている。
抱え込み部(第2の枠部材)42、抱え込み部(第2の枠部材)43、および受け部44によって、ガラスパネル51が冷蔵室扉11の本体部分に支持される。
また、図9に示すように、正面部材41の前面側には、表示パネル50が載置される表示パネル載置用空間50aが形成されている。表示パネル載置用空間50aは、正面部材41の前面部50bから凹んだ構造となっている。表示パネル載置用空間50aの上端部および下端部には、前方側へ向かって傾斜する傾斜部45がそれぞれ設けられている。このような傾斜部45が設けられていることで、表示パネル載置用空間50aと前面部50bとの境界部分で断熱層25の厚さが異なることに起因して発生する発泡断熱材の空隙の発生を抑えることができる。
下側の傾斜部45には、傾斜部45の上端部に、支持板部46が形成されている。支持板部46は、表示パネル載置用空間50aの表面から略垂直に立設している。この支持板部46は、表示パネル50が配置される領域に設けられていることが好ましい。この場合には、表示パネル50の下端部を、この支持板部46によって支持することで、冷蔵室扉11の本体部分及びガラスパネル51の位置ずれを抑えることができる。
また、支持板部46の下方には、支持板部46を支えるための補強部材47が設けられていてもよい。補強部材47は、複数個設けられていることが好ましい。これにより、支持板部46がより安定して表示パネル50を支持することができる。
図9に示すように、表示パネル載置用空間50aには、表示パネル50用のハーネス81と、カメラ接続用のハーネス82とがそれぞれ配設されている。
表示パネル50用のハーネス81は、冷蔵庫1の本体部に設けられている制御部と接続される各種配線を収容している。ハーネス81は、冷蔵庫1の本体部から冷蔵室扉11のヒンジ部22を通って正面部材41に延びており、正面から見て正面部材41の右上方から表示パネル載置用空間50aに配設されている。
このように、本実施形態にかかる冷蔵庫1では、表示パネル50用のハーネス81は、冷蔵室扉11のヒンジ部22を通って表示パネル載置用空間50aに延びている。表示パネル50がハーネス81と接続されることにより、冷蔵庫1の本体部から表示パネル50に電源が供給されるとともに、表示パネル50と冷蔵庫1の本体部の制御部との間での情報通信が実現される。
カメラ接続用のハーネス82は、表示パネル50と小型カメラ71とを接続する各種配線を収容している。ハーネス82は、正面から見て表示パネル載置用空間50aの左下方に配設されている。このハーネス82は、冷蔵室扉11の開放端部側において断熱層25内を通過し、側壁41bおよび背面部38などで形成されているハーネス収容部80へ延びている(図11参照)。ハーネス82は、ハーネス収容部80から外部へ露出し、カメラ取付部材70に設置されている小型カメラ71と接続される(図6参照)。
このように、本実施形態にかかる冷蔵庫1では、小型カメラ71がハーネス82によって表示パネル50と接続される。これにより、表示パネル50から小型カメラ71に電源が供給されるとともに、小型カメラ71によって撮影された画像のデータが表示パネル50へ送信される。
また、表示パネル載置用空間50aの左下方には、タッチセンサ90を載置するためのタッチセンサ載置部(弾性部材)48が形成されている。タッチセンサ載置部48は、表示パネル載置用空間50aの表面から鉤状に突出する樹脂素材で形成されている。これにより、タッチセンサ載置部48を、冷蔵室扉11の前後方向に弾性を有する構成とすることができ、冷蔵室扉11の本体部分の前面にガラスパネル51を取り付けた際に、タッチセンサ90をガラスパネル51のガラス板の裏面に押し付けることができる。
図12に示すように、ドアバック31は、主として、略矩形状の板状部材と、その周囲に設けられている突出壁32とで構成されている。上述したように、正面部材41とドアバック31との間には、断熱層25が形成される。突出壁32の内部にも断熱層25が形成されている。
側方に設けられている突出壁32aと突出壁32bとの間には、複数個の収納ポケット61・62・63が取り付けられる。後述するように、開放端部側の突出壁32bには、カメラ取付部材70が取り付けられる。また、突出壁32bの外側には、リブ35が形成されている。リブ35は、正面部材41の側壁41bに設けられている背面部38と重なるように配置される(図13参照)。
<ガラスパネルについて>
続いて、ガラスパネル51のより具体的な構成について説明する。図5に示すように、ガラスパネル51は、主として、一枚のガラス板と、ガラス板の一端部に設けられている側面部材(第1の枠部材)52とで構成されている。
ガラス板は、その中央部に光を透過させる透明部51aが設けられている。透明部51aの周囲は、光を透過させない非透明部となっている。ガラス板の裏面には、表示パネル50が取り付けられている(図5参照)。より具体的には、透明部51aの裏面に表示パネル50の表示画面が配置されている。ガラス板のタッチセンサ90の配置位置には、タッチセンサ90の位置を明示するためのマーク90aがつけられている。
側面部材52は、冷蔵室扉11の開放端部側に相当する端部に位置している。側面部材52は、ガラスパネル51のガラス板に対して略垂直に設けられている。ガラスパネル51が冷蔵室扉11の本体部分に取りつけられた状態では、側面部材52は、正面部材41の側壁41bに被さるように配置される。
側面部材52の後方側の端部には、ガラスパネル51を冷蔵室扉11の本体部分と接続するための接合部55が複数個(本実施形態では、4個)形成されている。接合部55には、ネジ穴55aがそれぞれ形成されている。
また、ガラスパネル51のガラス板の裏面には、上方突起(第1の枠部材)53が形成されている。上方突起53は、正面部材41の上面部41cに設けられている受け部44と対応する位置に形成されている。
<カメラ取付部材について>
続いて、カメラ取付部材70のより具体的な構成について、図6および図7などを参照しながら説明する。なお、図6および図7では、1個の小型カメラ71のみを図示し、他の小型カメラ71の図示は省略している。
小型カメラ71が備えられているカメラ取付部材70は、冷蔵室扉11から取り外し可能に取り付けられている。これにより、カメラを備えていない従来の冷蔵庫扉の構造を大きく変更することなく、カメラ取付部材70を後付けすることで、冷蔵室内を撮影できるカメラを容易に冷蔵庫に設置することができる。
カメラ取付部材70は、例えば、プラスチック製の樹脂で形成された樹脂成形品である。カメラ取付部材70は、冷蔵室扉11の開放端部側の突出壁32bの一部(例えば、外側の側面部など)を覆うような構成となっている。
カメラ取付部材70は、前面部70a、側面部70b、上面部70c、および底面部70dを有している。前面部70aには、小型カメラ71のレンズ部分を露出させる穴が形成されている。側面部70bは、ドアバック31の突出壁32bの外側の側面を覆うように配置される。これにより、冷蔵室扉11にカメラ取付部材70が取り付けられた状態では、カメラ取付部材70は、冷蔵室扉11の背面側の突出壁の一部を構成する(図3参照)。
カメラ取付部材70の側面部70bの前方側の端部70eには、ネジ穴72が複数個(本実施形態では、4個)形成されている。ネジ穴72は、正面部材41の側壁41bに形成されたネジ穴38aと対応する位置に形成されている。各ネジ穴が合致するようにカメラ取付部材70を冷蔵室扉11の本体部分に位置合わせし、各ネジ穴をネジ65(またはビス)などの固定部材で固定することによって、カメラ取付部材70は冷蔵室扉11の本体部分に接続固定される。
なお、カメラ取付部材70のネジ穴72は、他のネジ穴38aおよび55aと同様に、側壁41bのパッキン配置用の溝部21aに対応する位置に形成されている。このように、本実施形態では、ガラスパネル51およびカメラ取付部材70は、同じネジ65によって、冷蔵室扉11の本体部分に接続固定される。
カメラ取付部材70の内部の空間には、小型カメラ71が配置されている。図6および図7に示す例では、小型カメラ71の個数は1個であるが、カメラ取付部材70には、2個以上の小型カメラ71が設けられていてもよい。
また、カメラ取付部材70は、カメラ接続用のハーネス82を収容するハーネス収容部80と対応する位置に取り付けられる。カメラ取付部材70を冷蔵室扉11に取り付ける際には、ハーネス82の先端部のコネクタと、小型カメラ71のコネクタとを予め連結させておく(図6および図7参照)。そして、冷蔵室扉11の決められた配置位置にカメラ取付部材70を取りつけることで、小型カメラ71を冷蔵室扉11に取り付けることができる。
<冷蔵室扉へのガラスパネルなどの取り付けについて>
本実施形態にかかる冷蔵庫1では、ガラスパネル51は、冷蔵室扉11に対して取り外し可能に取り付けられている。また、本実施形態にかかる冷蔵庫1では、カメラ取付部材70も、冷蔵室扉11に対して取り外し可能に取り付けられている。以下では、冷蔵室扉11の本体部分にガラスパネル51およびカメラ取付部材70を取り付ける方法について説明する。
先ず、正面部材41とドアバック31とで構成される冷蔵室扉11の本体部分の外形が形成される。真空断熱材については、冷蔵室扉11の外形を形成する前に、正面部材41およびドアバック31の少なくとも何れかに取り付けておく。次に、正面部材41とドアバック31との間の空間に、発泡断熱材の各種材料を添加する。発泡断熱材の各種材料を添加後、速やかに正面部材41とドアバック31とを組み合わせる。これにより、正面部材41とドアバック31との間の空間内で各種材料が発泡し、発泡断熱材の断熱層25が形成される。
続いて、冷蔵室扉11の本体部分の前面にガラスパネル51を取り付ける。このとき、冷蔵室扉11の開放端部側からガラスパネル51をスライドさせるように冷蔵室扉11の正面部材41上にガラスパネル51を配置する。そして、ガラスパネル51の下端部を、正面部材41の底面部41dに設けられている抱え込み部43に嵌め込む。また、ガラスパネル51の右側端部(ヒンジ側の端部)を、正面部材41の側壁41aに設けられている抱え込み部42に嵌め込む。
ガラスパネルの下端部および右側端部が各抱え込み部43および42に嵌め込まれると、正面部材41の側壁41bは、ガラスパネル51の左側端部(開放端部)の側面部材52によってカバーされる。そして、側面部材52の端部に設けられている接合部55のネジ穴55aは、側壁41bに形成されているネジ穴38aと対応するように位置する。また、ガラスパネル51の裏面上方に設けられている上方突起53は、正面部材41の上面部41cに設けられている受け部44によって支持される。
このように、本実施形態では、ガラスパネル51の左側端部に設けられている側面部材52(第1の枠部材)および上方端部近傍に設けられている上方突起53(第1の枠部材)が、正面部材41の対応する端部と係合する。ここで、「係合する」とは、正面部材41の構成部材と、ガラスパネル51の構成部材(具体的には、第1の枠部材)とが、互いに係り合って、ガラスパネル51が正面部材41に支持または接続されることを意味する。
次に、カメラ取付部材70が、冷蔵室扉11の本体部分に取り付けられる。このとき、図6または図7に示すように、カメラ取付部材70の内部に設置された小型カメラ71をハーネス82と接続させた状態で、ドアバック31の突出壁32bの側面を覆うようにカメラ取付部材70が取り付けられる。また、カメラ取付部材70の各ネジ穴72は、接合部55のネジ穴55aおよび側壁41bのネジ穴38aと対応するように配置される。
その後、各ネジ穴72,55a、および38aにネジ65が挿入される。各ネジ穴は、ドアパッキン21が配置される溝部21aに形成されている(図3参照)。最後に、各ネジ穴をカバーするように、ドアパッキン21が冷蔵室扉11に取り付けられる。
以上のようにして、冷蔵室扉11が組み立てられる。
<カメラ接続用ハーネスの配置について>
続いて、ハーネス収容部80が形成されている冷蔵室扉11の内部構成について、図13および図14を参照しながら説明する。図13は、図2に示すA−A線部分での切断面の構成を示す断面図である。図14は、図3に示すB−B線部分での切断面の一部(開放端部側)の構成を示す断面図である。
冷蔵室扉11の本体部分の外形は、正面部材41と、正面部材41と対向配置されたドアバック31とで形成されている。正面部材41とドアバック31との間の空間には、断熱層25が形成されている。また、冷蔵室扉11において、冷蔵庫1の庫内に面する側には、冷蔵室扉11を閉鎖したときに庫内の密閉性を高めるためのドアパッキン21が配置されている。また、ドアバック31の開放端部側の突出壁32bには、カメラ取付部材70が取り付けられる。カメラ取付部材70の内部には、小型カメラ71が備えられている。小型カメラ71は、カメラ接続用のハーネス82によって表示パネル50と接続されている。
ハーネス82は、正面部材41の前面側から断熱層25内へ入り込んでいる(図9および図10参照)。そして、ハーネス82のカメラ接続側の端部は、ドアパッキン21よりも庫内側で断熱層25から外部へ露出している。すなわち、断熱層25の形成時(例えば、ウレタン発泡時)、ハーネス82のカメラ接続側の端部は、庫内側(具体的には、正面部材41の背面部38とその近傍の側壁41b)に形成されたハーネス収容部80に収容されている。そして、断熱層25の形成後のカメラ取付部材70の取付け時に、ハーネス82のカメラ接続側の端部は、ハーネス収容部80から取り出され、ドアパッキン21よりも庫内側で小型カメラ71と接続される。
また、ハーネス82のもう一方の端部(表示パネル接続側の端部)は、正面部材41の前面側で断熱層25の外側へ露出している(図9参照)。
また、正面部材41の前面側には、ガラスパネル51が配置されている。ガラスパネル51およびカメラ取付部材70は、同じ固定部材(具体的には、ネジ65)で冷蔵室扉11の本体部分(本実施形態では、正面部材41のネジ穴38a)に固定される。
なお、各構成部材においてネジ穴が形成されている箇所(具体的には、正面部材41の側壁41b、ガラスパネル51の接合部55、およびカメラ取付部材70の端部70e)は、冷蔵室扉11の開放側の最端部よりもやや内側に凹んだ形状となっている。これにより、ネジ穴が形成される箇所にが、パッキン配置用の溝部21aが形成される。そして、ドアパッキン21は、溝部21aに嵌め込まれる。
なお、図14に示すように、溝部21aの両側の側面には、凸部28が形成されている。また、溝部21aに嵌め込まれる部分のドアパッキン21には、切込みが形成されている。ドアパッキン21を溝部21aに嵌め込む際には、この切込み内に凸部28が位置するように取り付ける。これにより、ドアパッキン21の位置ずれを抑制することができる。
溝部21aを形成する一方の側壁はガラスパネル51の接合部55によって、他方の側壁はカメラ取付部材70の端部70eによって構成されている。また、凸部28も同様に接合部55と端部70eのそれぞれに設けられている。これにより、ドアパッキン21を挟んだ庫内側の部材(カメラ取付部材70)と庫外側の部材(ガラスパネル51)とは別部材となるため、部材自体の熱伝導による庫内外の熱漏洩を抑制できる。したがって、ドアパッキン21による庫内外の断熱性能を維持できる。
(まとめ)
以上のように、本実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室扉11には、電子部品の一例である小型カメラ71が備えられている。小型カメラ71は、カメラ接続用のハーネス82によって表示パネル50と接続される。これにより、表示パネル50から小型カメラ71に電源が供給されるとともに、小型カメラ71によって撮影された画像のデータが表示パネル50へ送信される。
そして、カメラ接続用のハーネス82は、正面部材41の前面側から断熱層25内へ入り込んでいる。そして、ハーネス82のカメラ接続側の端部は、ドアパッキン21よりも庫内側の正面部材41(具体的には、ハーネス収容部80)で断熱層25から外部へ露出している。
上記の構成によれば、庫内撮影用の小型カメラ71と接続されるハーネス82を、ドアパッキン21よりも庫内側で断熱層25から外側へ出すことによって、小型カメラ71との接続をドアパッキン21よりも庫内側で行うことができる。従って、冷蔵室扉11の本体部分にカメラ取付部材70を取り付ける際に、ハーネス82と小型カメラ71との接続部、または小型カメラ71に接続したハーネス82を収納する空間は、冷蔵室扉11の本体部分の外側で、且つ、ドアパッキン21よりも庫内側となる。すなわち、ハーネス82を接続したり収納したりする空間を、冷蔵室内空間の一部に設けることになるため、ハーネス82の接続や収納によって庫内の断熱性能を低下させることなく、正面部材41の前面側から庫内側へ引き回すことができる。
また、庫内側に配置される小型カメラ71用のハーネス82を、ドアバック31を介することなく、配設することができるため、ドアバック31を正面部材41に嵌め込む前に、ハーネス82をドアバック31に通す必要がなくなる。これにより、冷蔵室扉11の本体部分の形成が容易となる。また、ハーネス82に余剰な長さを持たせる必要がなくなり、冷蔵室扉11の断熱性能低下を抑制できる。
したがって、正面部材41とドアバック31との間の断熱層25を削ることなく、小型カメラ71とハーネス82とを接続させることができる。そのため、冷蔵室扉11に小型カメラ71を設置することによる断熱性能の低下を抑えることができる。また、小型カメラ71の周辺とドアバック31の内側との間に、断熱層25を有する突出壁32bが位置するため、小型カメラ71の周辺と庫内との温度差に起因して起こり得る結露の発生を抑えることができる。
また、本実施形態のように、カメラ取付部材70を、ドアバック31の突出壁32bの外側側面に取り付けることで、小型カメラ71が冷蔵室扉11の最後端に配置させることができる。そのため、小型カメラ71を用いて庫内を撮影する際に、冷蔵室扉11の構成部品によって死角が形成される可能性を低下させることができる。
なお、冷蔵室扉11に設置される電子部品は小型カメラに限定はされない。小型カメラ以外の電子部品として、操作パネル、イオン供給部などを冷蔵室扉11の庫内側に設置してもよい。操作パネル、イオン供給部などの電子部品も、本実施形態にかかるカメラ取付部材70と同様の構成を有する電子部品取付部材を用いて、ドアバック31の突出壁32bに取り付けることができる。
〔第2の実施形態〕
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、冷蔵室扉11への表示パネルの取り付け構造が第1の実施形態とは異なる。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、電子部品の取り付け構造を中心に説明する。
第1の実施形態では、ガラスパネル51の裏面に表示パネル50が取り付けられている。これに対して、第2の実施形態では、冷蔵室扉の前面側から表示パネルを取り外し可能な構成について説明する。
図15には、第2の実施形態にかかる冷蔵庫101の外観構成を示す。冷蔵庫1は、上段に冷蔵室、中段に冷凍室、および下段に野菜室(第2の冷蔵室)を備えている。上段の冷蔵室には、左右に分割された観音開き(フレンチドア)式の冷蔵室扉111(右側の冷蔵室扉)及び112(左側の冷蔵室扉)が設けられている。中段の冷凍室には、引き出し式の冷凍室扉113が設けられている。下段の野菜室(第2の冷蔵室)には、引き出し式の冷蔵室扉114が設けられている。
右側の冷蔵室扉(扉)111には、表示パネル150が設置されている。表示パネル150は、冷蔵室扉111の上下方向の中央部分に配置されている。表示パネル150は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成することができる。上述したように、表示パネル150は、冷蔵室扉111の前面側から取り外すことができる。取り外した表示パネル150は、タブレット端末として利用することができる。
右側の冷蔵室扉111には、小型カメラ71(図示せず)が備えられている。小型カメラ71で撮影された庫内の画像は、表示パネル150に表示させることができる。小型カメラ71の冷蔵室扉111への取り付け方法は、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。
〔第3の実施形態〕
本発明の他の態様では、冷蔵室扉に小型カメラのみが備えられており、表示パネルは備えられていない構成も可能である。そこで、第3の実施形態では、表示パネルが備えられていない冷蔵庫について説明する。
第3の実施形態にかかる冷蔵庫1は、表示パネルが設けられていない点のみが第1の実施形態の冷蔵庫1とは異なっている。その他の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。
第3の実施形態にかかる冷蔵室扉11には、小型カメラ71が備えられている。小型カメラ71の取付方法については、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。具体的には、カメラ接続用のハーネス82の一端を、断熱層25内を通過させて、ドアパッキン21よりも庫内側のハーネス収容部80から断熱層25の外側まで引きまわすことによって、庫内側の小型カメラ71をハーネス82と接続可能な状態にしている。なお、この場合、ハーネス82の他方の端部は、第1の実施形態で説明した表示パネル接続用のハーネス81と直接接続させる、もしくはハーネス81を流用すればよい。これにより、冷蔵庫本体側から電源を供給することが可能となり、かつ、冷蔵庫本体の制御部などと情報通信が可能となる。
第3の実施形態にかかる冷蔵庫1では、小型カメラ71で撮影された庫内の映像データは、冷蔵庫内の送信部から、遠隔位置にあるタブレット端末などに送信される。これにより、小型カメラ71で撮影された庫内の映像をタブレット端末に表示させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :冷蔵庫
11 :冷蔵室扉(扉)
21 :ドアパッキン(密封部材)
22 :ヒンジ部
25 :断熱層
31 :ドアバック(背面側部材)
32 :突出壁(突起部)
41 :正面部材(前面側部材)
42 :抱え込み部
43 :抱え込み部
48 :タッチセンサ載置部
50 :表示パネル
51 :ガラスパネル(表面パネル)
52 :側面部材
53 :上方突起
65 :ネジ(固定部材)
70 :カメラ取付部材(取付部材)
71 :小型カメラ(電子部品)
81 :(表示パネル接続用)ハーネス
82 :(カメラ接続用)ハーネス(電子部品用配線)
90 :タッチセンサ
101 :冷蔵庫
111 :冷蔵室扉(扉)
150 :表示パネル

Claims (6)

  1. 扉を備えている冷蔵庫であって、
    前記扉は、
    前面側部材と、
    前記前面側部材と対向配置された背面側部材と、
    前記前面側部材と前記背面側部材との間に配置された断熱層と、
    前記扉の閉鎖時に庫内の密閉性を高める密封部材と、
    前記背面側部材側に配置されている電子部品と、
    前記電子部品と接続される電子部品用配線と
    を備え、
    前記電子部品用配線は、前記断熱層内を通過しており、かつ、前記電子部品用配線の一端部は、前記密封部材よりも庫内側の前記前面側部材において前記断熱層から外部へ露出している、
    冷蔵庫。
  2. 前記電子部品用配線の一部は、前記前面側部材の前面側で前記断熱層から露出している、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記電子部品が設置された取付部材をさらに備え、
    前記取付部材は、前記扉に取り付けられる、
    請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記背面側部材には突起部が形成されており、
    前記取付部材は、前記突起部に取り付けられる、
    請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記取付部材は、固定部材によって前記前面側部材と接続され、
    前記固定部材は、前記密封部材によって覆われている、
    請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記扉は、前記前面側部材の前面側に配置された表面パネルをさらに備えており、
    前記表面パネルは、前記固定部材によって前記前面側部材と接続されている、
    請求項5に記載の冷蔵庫。
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