JPWO2019111671A1 - 回転制御装置、移動体、および搬送ロボット - Google Patents

回転制御装置、移動体、および搬送ロボット Download PDF

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Abstract

【課題】回転体の制御に乱れが生じた場合であっても、姿勢や動きのゆがみを抑制することが出来る回転制御装置、移動体、および搬送ロボットを提供する。
【解決手段】回転制御装置は、第1の回転体の回転速度を目標の第1回転速度に制御する第1の制御器と、第2の回転体の回転速度を目標の第2回転速度に制御する第2の制御器と、を備え、上記第1の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記第1測定値と上記第2測定値との相対関係を目標の相対関係に近づける補正制御を計算し、上記補正制御を上記第1の回転体に加える第1制御モードと、上記第2の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記補正制御を上記第2の回転体に加える第2制御モードと、が選択的に実行される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、回転体の回転状態を制御する回転制御装置、移動体、および搬送ロボットに関する。
従来、例えば搬送ロボットなどといった移動体や多関節ロボットなどにおいて、車輪や関節などといった回転体が複数備えられ、各回転体が各モータで駆動されて各回転体における回転状態が個別に制御されることで移動体やロボットの姿勢や動きが制御される技術が知られている。
例えば特許文献1には、モータの回転基準を示した基準信号と、そのモータについて検出された回転角とを位相差同期(PLL)制御する技術が開示されている。
特開2002−78374号公報
しかしながら、複数の回転体それぞれについて回転状態が基準信号に同期される場合であっても、信号遅延やノイズなどが原因で回転体の制御に乱れが生じた場合は、回転体の相互間では同期が乱れてしまい、移動体の姿勢や動きがゆがんでしまう。
そこで、本発明は、回転体の制御に乱れが生じた場合であっても、姿勢や動きのゆがみを抑制することが出来る回転制御装置、移動体、および搬送ロボットを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る回転制御装置は、第1の回転体の回転速度を目標の第1回転速度に制御する第1の制御器と、第2の回転体の回転速度を目標の第2回転速度に制御する第2の制御器と、を備え、上記第1の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記第1測定値と上記第2測定値との相対関係を目標の相対関係に近づける補正制御を計算し、上記補正制御を上記第1の回転体に加える第1制御モードと、上記第2の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記補正制御を上記第2の回転体に加える第2制御モードと、が選択的に実行される。
本発明の一態様に係る移動体は、ベースと、上記ベースを移動させる第1の車輪と、上記ベースを移動させる第2の車輪と、上記第1の車輪を回転駆動する第1の駆動器と、上記第2の車輪を回転駆動する第2の駆動器と、上記第1の車輪および上記第1の駆動器の一方である第1の回転体の回転速度を目標の第1回転速度に制御する第1の制御器と、上記第2の車輪および上記第2の駆動器の一方である第2の回転体の回転速度を目標の第2回転速度に制御する第2の制御器と、を備え、上記第1の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記第1測定値と上記第2測定値との相対関係を目標の相対関係に近づける補正制御を計算し、上記補正制御を上記第1の回転体に加える第1制御モードと、上記第2の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記補正制御を上記第2の回転体に加える第2制御モードと、が選択的に実行される。
本発明の一態様に係る搬送ロボットは、搬送物が載置される載置台を有したベースと、上記ベースを移動させる第1の車輪と、上記ベースを移動させる第2の車輪と、上記第1の車輪を回転駆動する第1の駆動器と、上記第2の車輪を回転駆動する第2の駆動器と、上記第1の車輪および上記第1の駆動器の一方である第1の回転体の回転速度を目標の第1回転速度に制御する第1の制御器と、上記第2の車輪および上記第2の駆動器の一方である第2の回転体の回転速度を目標の第2回転速度に制御する第2の制御器と、を備え、上記第1の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記第1測定値と上記第2測定値との相対関係を目標の相対関係に近づける補正制御を計算し、上記補正制御を上記第1の回転体に加える第1制御モードと、上記第2の制御器が、上記第1の回転体における回転状態の第1測定値と上記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、上記補正制御を上記第2の回転体に加える第2制御モードと、が選択的に実行される。
本発明によれば、回転体の制御に乱れが生じた場合であっても、第1の回転体および第2の回転体の一方が他方に追随して回転するので、第1の回転体および第2の回転体を搭載した移動体やロボットの姿勢や動きにおけるゆがみが抑制される。
本発明の搬送ロボットの一実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る搬送ロボットを含む制御システムのブロック図である。 外部コンピュータと2つのモータユニットの動作手順を示す図である 制御コマンドのフォーマット例を示す図である。 第2のモータユニットにおける車輪用モータの回転速度例を示す図である。 測定コマンドのフォーマット例を示す図である。 第2のモータユニットの状態報告のフォーマット例を示す図である。 第1のメイン制御部によって実行される追従制御を示す図である。 第1のモータユニットにおける車輪用モータの回転速度例を示す図である。 旋回動作における追従制御を示す図である。 追従制御の第1の別例を示す図である。 追従制御の第2の別例を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
<搬送ロボット>
図1は、本発明の搬送ロボットの一実施形態を示す斜視図である。
本実施形態の搬送ロボット1は、本発明の移動体の一実施形態にも相当する。この搬送ロボット1は、例えば工場内における資材の搬送などに用いられる。
搬送ロボット1は、車体(ベース)2と、車体2に支持されて回転する2つの車輪4A,4Bとを備える。車体2は、搬送ロボット1の下部に設けられたほぼ水平なフレームである。車輪4A,4Bは、同形同大であり、同心に配置されている。
車体2には、車輪4A,4Bをそれぞれ駆動する2つの車輪用モータ6A,6Bが搭載されている。また、車体2には、車輪用モータ6A,6Bを駆動するための電源であるバッテリが収容されたバッテリケース8が搭載されている。さらに、車体2には、車輪用モータ6A,6Bを駆動するためのプリント基板10A,10B,12A,12Bが実装されている。ここで、プリント基板10Aおよび10Bは、インバータやモータドライバを含む駆動回路を含み、プリント基板12Aおよび12Bは、マイコンボードを含むメイン制御回路を含む。
なお、図1では、プリント基板10A,10B,12A,12Bが棚板上に実装されている場合について示しているが、プリント基板10A,10B,12A,12Bそのものが棚板になっていてもよい。
さらに、車体2には、複数の支柱14が取り付けられており、支柱14は荷台16を支持している。
<制御システム>
図2は、本発明の実施形態に係る搬送ロボット1を含む制御システムのブロック図である。搬送ロボット1は、搬送ロボット1を遠隔操作する外部コンピュータ(外部の制御装置)40と無線通信で通信することができる。無線通信の手法としては、限定されないが、例えばWi−Fi(登録商標)であってよい。
搬送ロボット1は、2つのモータユニット、すなわち第1のモータユニット42Aと第2のモータユニット42Bを有する。これら2つのモータユニット42A,42Bは、図1に示す2つの車輪4A,4Bと1対1に対応しており、2つのモータユニット42A,42Bのそれぞれが、対応する車輪4A,4Bを駆動する車輪用モータ6A,6Bを含んでいる。以下の説明では、第1のモータユニット42Aと第2のモータユニット42Bそれぞれに対応した各要素を区別する場合には「第1の」、「第2の」という表記を用いて区別する場合がある。
モータユニット42A,42Bは、電源43により給電される。電源43は、バッテリケース8(図1参照)に収容されたバッテリである。
本実施形態では、2つのモータユニット42A,42Bは、ハードウェアとして互いに同等の構造を有しており、それぞれ、車輪用モータ6A,6B、無線通信回路44A,44B、メイン制御部46A,46B、メモリ48A,48B、モータ駆動制御部50A,50B、駆動回路52A,52Bおよび速度センサ54A,54Bを有する。
第1のモータユニット42Aの無線通信回路44A、メイン制御部46A、メモリ48A、モータ駆動制御部50Aおよび駆動回路52Aは、ハードウェアとしては2つのプリント基板に分けて実装されており、図1に示す4つのプリント基板10A,10B,12A,12Bのうち、第1の車輪4A側に位置する2つのプリント基板10A,12Aに実装される。具体的には、無線通信回路44A、メイン制御部46A、メモリ48Aおよびモータ駆動制御部50Aは、下段のプリント基板12Aに実装され、駆動回路52Aは、上段のプリント基板10Aに実装される。
第2のモータユニット42Bの無線通信回路44B、メイン制御部46B、メモリ48B、モータ駆動制御部50Bおよび駆動回路52Bも同様に、ハードウェアとしては2つのプリント基板に分けて実装されており、図1に示す4つのプリント基板10A,10B,12A,12Bのうち、第2の車輪4B側に位置する2つのプリント基板10B,12Bに実装される。具体的には、無線通信回路44B、メイン制御部46B、メモリ48Bおよびモータ駆動制御部50Bは、下段のプリント基板12Bに実装され、駆動回路52Bは、上段のプリント基板10Bに実装される。
2つの無線通信回路44A,44Bは、いずれも外部コンピュータ40と無線通信する機能を有する。本実施形態では、外部コンピュータ40との無線通信に第1の無線通信回路44Aが通常は使用され、第2の無線通信回路44Bは、例えば第1の無線通信回路44Aの故障などが原因で通信不良が生じた場合の予備として使用される。なお、第2の無線通信回路44Bは、第1の無線通信回路44Aの補助として使用されてもよい。例えば、第1の無線通信回路44Aが外部コンピュータ40からの受信に使用され、第2の無線通信回路44Bが外部コンピュータ40への送信に使用されてもよい。
本実施形態では、メイン制御部46A,46Bの各々は例えばプロセッサであり、記録媒体(図示せず)に記憶されたプログラムを各々が読み出して実行することによって、2つのメイン制御部46A,46Bを併せたものが本発明の回転制御装置の一実施形態として動作する。したがって、記録媒体から読み出されたプログラム(プログラムコード)自体が本実施形態ではメイン制御部46A,46Bの機能を実現することになる。また、当該プログラムを記録した記録媒体は本発明の実施形態を構成することができる。
第1のメイン制御部46Aは、無線通信回路44Aを用いて、外部コンピュータ40と無線通信する。また、第1のメイン制御部46Aは、モータ駆動制御部50Aを制御することにより、車輪用モータ6Aの駆動を制御する。さらに、第1のメイン制御部46Aは、第2のメイン制御部46Bに通信可能に有線接続されている。
第2のメイン制御部46Bも、モータ駆動制御部50Bを制御することにより、車輪用モータ6Bの駆動を制御する。また、第2のメイン制御部46Bは、第1のメイン制御部46Aで通信不良が生じた場合に無線通信回路44Bを用いて、第1のメイン制御部46Aに替わって外部コンピュータ40と無線通信する。
メモリ48A,48Bの各々は、メイン制御部46A,46Bの各々が処理を行うために必要なデータを記憶する。メイン制御部46A,46Bの各々は、メモリ48A,48Bから必要なデータを読み出す。本実施形態のメモリ48A,48Bは、揮発性メモリ(例えば、SRAM)であるが、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)であってもよい。また、メモリ48A,48Bの各々が、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を備えていてもよい。
モータ駆動制御部50A,50Bは、メイン制御部46A,46Bからの指令に従って、車輪用モータ6A,6Bの駆動(例えば回転速度)を制御する。モータ駆動制御部50A,50Bの各々は、例えばPID(Proportional-Integral-Differential)制御やベクトル制御を行うことができ、例えば、マイクロプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。
駆動回路52A,52Bの各々は、モータ駆動制御部50A,50Bの制御の下で、車輪用モータ6A,6Bを駆動する。
速度センサ54A,54Bの各々は、車輪用モータ6A,6Bの回転速度を示す電気信号を出力する。速度センサ54A,54Bの各々は、例えば、車輪用モータ6Aまたは6Bの内部に取り付けられたホールセンサーであって、磁界を電気信号に変換する。モータ駆動制御部50A,50Bの各々は、速度センサ54A,54Bの出力信号に基づいて車輪用モータ6A,6Bの回転速度を計算する。すなわち、モータ駆動制御部50A,50Bの各々は、対応する車輪用モータ6A,6Bの回転速度を測定する。測定された車輪用モータ6A,6Bの回転速度の値は、メイン制御部46A,46Bに通知され、メイン制御部46A,46Bは、車輪用モータ6A,6Bの回転速度の値を使用して、モータ駆動制御部50A,50Bに車輪用モータ6A,6Bの駆動の制御のための指令を与える。
また、モータ駆動制御部50A,50Bの各々は、駆動回路52A,52Bの電流値に基づいて、公知の計算方式で、車輪用モータ6A,6Bのトルクを計算することができる。すなわち、駆動回路52A,52Bは車輪用モータ6A,6Bのトルクを測定することができる。測定された車輪用モータ6A,6Bのトルクの値は、メイン制御部46A,46Bに通知され、メイン制御部46A,46Bは、車輪用モータ6A,6Bのトルクの値を使用して、モータ駆動制御部50A,50Bに車輪用モータ6A,6Bの駆動の制御のための指令を与えることができる。
<モータの制御の動作例>
外部コンピュータ40からの制御コマンドに基づいてモータユニット42A,42Bが車輪用モータ6A,6Bを制御する制御動作の例を説明する。
図3は、外部コンピュータ40と2つのモータユニット42A,42Bの動作手順を示す図である。なお、モータユニット42A,42Bの動作については、通信スレッド61A,61Bと制御スレッド62A,62Bとに分けて示されている。
外部コンピュータ40は、予定された軌跡を搬送ロボット1に描かせるために、搬送ロボット1が有する2つの車輪用モータ6A,6Bそれぞれの目標速度を算出し、その目標速度を指示した制御コマンドを搬送ロボット1に無線通信で送信する。搬送ロボット1では、通常は第1のモータユニット42Aが制御コマンドを受信する。
図4は、制御コマンドのフォーマット例を示す図である。
図4に示すように、制御コマンドのフォーマットの例は、コマンドタイプを示すフィールドと、目標達成時間(Duration)を示すフィールドと、第1の装置ID(第1のモータユニット42Aの装置ID)を示すフィールドと、第1の車輪用モータ6Aの目標速度を示すフィールドと、第2の装置ID(第2のモータユニット42Bの装置ID)を示すフィールドと、第2の車輪用モータ6Bの目標速度を示すフィールドとを有する。
コマンドタイプを示すフィールドは、送信されるコマンドが目標速度を設定する制御コマンドであることを示すビット列を含む。目標達成時間を示すフィールドは、当該制御コマンドの受信後に車輪用モータ6A,6Bが目標速度に到達するまでの時間を示すビット列を含む。装置IDを示すフィールドは、当該制御コマンドによって制御されるべき車輪用モータを有するモータユニットのIDを示すビット列を含む。すなわち、装置IDを示す2つのフィールドの各々は、第1のモータユニット42Aの装置IDを示すビット列、または第2のモータユニット42Bの装置IDを示すビット列を含む。第1のモータユニット42Aの装置IDを示すフィールドの直後の目標速度を示すフィールドは、第1の車輪用モータ6Aの目標速度を示すビット列を含む。第2のモータユニット42Bの装置IDを示すフィールドの直後の目標速度を示すフィールドは、第2の車輪用モータ6Bの目標速度を示すビット列を含む。
この制御コマンドにおいて、例えば、目標達成時間が100msを指定し、第1の車輪用モータ6Aの目標速度が100rpmを指定し、第2の車輪用モータ6Bの目標速度が200rpmを指定することを想定する。この場合には、制御コマンドの受信後100msの時間で、第1のモータユニット42Aは車輪用モータ6Aの回転速度を100rpmに制御し、第2のモータユニット42Bは車輪用モータ6Bの回転速度を200rpmに制御すべきであることを、制御コマンドは意味する。
図3に戻り、第1のモータユニット42Aでは、無線通信回路44Aが制御コマンドを受信すると、メイン制御部46Aは、2つの車輪用モータ6A,6Bそれぞれの目標速度を比較して、搬送ロボット1の動作が直進動作であるか旋回動作であるかを判定する。即ち、2つの目標速度が等しい場合は直進動作であると判定され、2つの目標速度が異なる場合は旋回動作であると判定される。
また、第1のモータユニット42Aから第2のモータユニット42Bへ第2の車輪用モータ6Bの目標速度を指示した制御コマンドが有線通信で送信される。この制御コマンドのフォーマットは、図4に示すフォーマットから第1のモータユニット42A用の装置IDと目標速度が削除されたフォーマットになっている。
<加速制御>
制御コマンドによって目標速度が指示されたモータユニット42A,42Bは、それぞれ、目標達成時間で目標速度に達するための制御計画を作成する。即ち、メイン制御部46A,46Bが、目標達成時間までの各瞬間での車輪用モータ6A,6Bの瞬時目標速度を決定する。ここでいう各瞬間とは、一定の制御周期ずつ離れている各時点のことである。また、瞬時目標速度の決定は、例えば、各モータの現在の回転速度と、制御コマンドに指定されたそのモータの目標速度と、制御コマンドに指定された目標達成時間に基づいて、補間によって行われる。
具体的には、上記の想定例の制御コマンドを受信した時点で2つの車輪用モータ6A,6Bがいずれも停止していた場合(回転速度が0rpmの場合)、第1のメイン制御部46Aは、例えば1msごとに1rpmずつ第1の車輪用モータ6Aの回転速度を上昇させるように、1msおきの各瞬間の瞬時目標速度を決定する。また、第2のメイン制御部46Bは、例えば1msごとに2rpmずつ第2の車輪用モータ6Bの回転速度を上昇させるように、1msおきの各瞬間の瞬時目標速度を決定する。これにより、100msの経過後に、第1の車輪用モータ6Aの回転速度は100rpmに到達し、第2の車輪用モータ6Bの回転速度は200rpmに到達する。この例では、メイン制御部46A,46Bは例えば直線補間を利用して瞬時目標速度を決定するが、他の補間アルゴリズムが利用されてもよい。
上記のように、車輪用モータ6A,6Bの瞬時目標速度を決定したメイン制御部46A,46Bは、メモリ48A,48Bに車輪用モータ6A,6Bの瞬時目標速度を格納する。
この後、メイン制御部46A,46Bは、制御計画に従って、モータ駆動制御部50A,50Bを制御して車輪用モータ6A,6Bの回転速度を加速制御する。すなわち、メイン制御部46A,46Bは、各瞬間に車輪用モータ6A,6Bの瞬時目標速度をメモリ48A,48Bから読み出して、車輪用モータ6A,6Bの回転速度が瞬時目標速度になるようにモータ駆動制御部50A,50Bを制御することを、一定の制御周期で繰り返す。上記の例では、各モータの制御周期は1msであるが、制御周期は1msに限らず、例えば5msであってもよい。
<等速制御>
上述した加速制御によって車輪用モータ6A,6Bが目標速度に到達すると、メイン制御部46Bが、第2のモータユニット42Bの車輪用モータ6Bの回転速度を目標速度に保つ等速制御を実行する。
図5は、第2のモータユニット42Bにおける車輪用モータ6Bの回転速度例を示す図である。図5の横軸は経過時間を示し、縦軸は車輪用モータ6Bの回転速度を示している。
第2の車輪用モータ6Bは、加速制御によって目標達成時間(Duration)の間に目標速度に到達する。その後、等速制御が行われることにより、第2の車輪用モータ6Bの回転速度は目標速度に保たれる。
しかし、例えばノイズなどといった外乱が生じた場合には、モータユニット42Bにおける制御が乱れ、車輪用モータ6Bの回転速度が目標速度から逸脱してしまう場合がある。また、本実施形態では、第2のモータユニット42Bが第1のモータユニット42Aから有線通信で制御コマンドを受信しているので、有線通信の堅牢性により、制御コマンドの通信遅延による制御の乱れが抑制されているが、第2のモータユニット42Bが第1のモータユニット42Aと並行して外部コンピュータ40から制御コマンドを無線通信によって受信する場合には、通信遅延なども上記外乱の原因となり得る。
<追従制御>
本実施形態では、このような外乱が第2のモータユニット42Bで生じた場合であっても、予定された軌跡を搬送ロボット1が描くように、第1のモータユニット42Aでは図3に示すように追従制御が実行される。
この追従制御が開始されると第1のメイン制御部46Aは、第2のメイン制御部46Bに対し、モータ情報を要求する測定コマンドを有線通信で送信する。
図6は、測定コマンドのフォーマット例を示す図である。
図6に示すように、測定コマンドのフォーマットの例は、コマンドタイプを示すフィールドと、状態測定開始時期を示すフィールドと、報告継続期間を示すフィールドと、報告の周期(測定の周期)を示すフィールドとを有する。コマンドタイプを示すフィールドは、送信されるコマンドが測定コマンドであることを示すビット列を含む。
第2のモータユニット42Bでは、測定コマンドを受信したメイン制御部46Bは、測定コマンドをメモリ48Bに格納する。また、メイン制御部46Bは、測定コマンドで指定された状態測定開始の時期に、状態測定を実行する。具体的には、メイン制御部46Bは、第2の車輪用モータ6Bの回転速度およびトルクをモータ駆動制御部50Bに測定させて、回転速度およびトルクの測定値をモータ駆動制御部50Bから受け取る。測定完了後、メイン制御部46Bは、第2のモータユニット42Bのモータ情報として、測定結果を示す状態報告を第1のモータユニット42Aに有線通信で送信する。
図7は、第2のモータユニット42Bの状態報告のフォーマット例を示す図である。
図7に示すように、状態報告のフォーマットの例は、報告タイプを示すフィールドと、速度を示すフィールドと、トルクを示すフィールドとを有する。報告タイプのフィールドは、この報告が第2のモータユニット42Bの状態報告であることを示すビット列を含む。速度のフィールドは速度の測定値を示すビット列を含む。トルクのフィールドは、トルクの測定値を示すビット列を含む。
第2のモータユニット42Bの状態報告を受信すると、第1のモータユニット42Aのメイン制御部46Aは、第1の車輪用モータ6Aの回転状態を、状態報告で示された第2の車輪用モータ6Bの回転状態に追従させる追従制御(後述)を実行する。
以降、測定コマンドで指定された報告の周期(測定の周期)毎に、第2のモータユニット42Bのメイン制御部46Bは状態測定を実行して第1のモータユニット42Aへ第2のモータユニット42Bの状態報告を有線通信で送信する。このような測定と報告は、測定コマンドで指定された報告継続期間が経過するまで、繰り返される。報告継続期間が経過すると、第2のモータユニット42Bは状態測定および状態報告の送信を終了する。なお、報告継続期間としては無期限が指定される場合もあり、その場合には、測定停止コマンドが受信されるまで測定と報告が繰り返される。
図8は、第1のメイン制御部46Aによって実行される追従制御を示す図である。
図8に示す例では、第2のモータユニット42Bから送信される状態報告に含まれている速度の測定値とトルクの測定値のうち、速度の測定値が用いられて追従制御が実行される。また、図8に示す追従制御は、上述した速度判定で直進動作であると判定された場合に実行される。
追従制御では、第1のメイン制御部46Aは、モータ駆動制御部50Bに第1の車輪用モータ6Aの速度を測定させ、測定で得られた回転速度の測定値θを、第2のモータユニット42Bから得られた第2の車輪用モータ6Bの回転速度の測定値θから除算する。これにより、2つの車輪用モータ6A,6Bにおける回転速度差が算出される。
第1のメイン制御部46Aは、この回転速度差に基づいて、PI制御における比例動作71と積分動作72を算出する。このPI制御は、回転速度差がゼロに近づくように第1の車輪用モータ6Aの回転速度を補正する補正制御となる。第1のメイン制御部46Aは、第1の車輪用モータ6Aに対して制御コマンドで与えられた目標速度にこの補正制御の成分を加算して、補正された目標速度を算出する。そして第1のメイン制御部46Aは、第1の車輪用モータ6Aがその補正された目標速度となるようにモータ駆動制御部50Aを制御する。
図9は、第1のモータユニット42Aにおける車輪用モータ6Aの回転速度例を示す図である。図9の横軸は経過時間を示し、縦軸は車輪用モータの回転速度を示している。また、図9には、第1の車輪用モータ6Aの回転速度例が実線で示され、第2の車輪用モータ6Bの回転速度例が破線で示されている。
第1の車輪用モータ6Aの回転速度は、第2の車輪用モータ6Bと同様の加速制御によって目標達成時間(Duration)の間に目標速度に到達する。その後、図8に示す追従制御が行われることにより、第1の車輪用モータ6Aの回転速度は、第2の車輪用モータ6Bの回転速度に追従する。即ち、第2の車輪用モータ6Bの回転速度が目標速度に保たれている場合も、上述したような外乱が生じた場合も、第1の車輪用モータ6Aの回転速度は、第2の車輪用モータ6Bの回転速度と同様の回転速度になる。この結果、搬送ロボット1は、第2のモータユニット42Bで外乱が生じた場合にも直進動作を保つことになる。
ところで、ノイズなどによる外乱は第1のモータユニット42Aでも生じ得る。そこで、本実施形態では、目標速度に対して閾値が設けられており、第1のメイン制御部46Aでこの閾値と回転速度が比較されることによって外乱の発生が検知される。即ち、第1の車輪用モータ6Aにおける回転速度の測定値が目標速度から乖離して閾値を越えた場合には、第1のモータユニット42Aで外乱が生じたと見做される。但し、第2の車輪用モータ6Bにおける回転速度の測定値が先に閾値を越えている場合には、第1の車輪用モータ6Aにおける回転速度は追従制御に伴って閾値を越えたことになるので、第1のモータユニット42Aで外乱が生じたとは見做されない。
図3に示すように、加速制御が終わってから第1のモータユニット42Aでの外乱発生が検知されるまでのフェーズ1では、第2のモータユニット42Bで等速制御が実行され、第1のモータユニット42Aで追従制御が実行される。そして、第1のモータユニット42Aでの外乱発生が検知された後のフェーズ2では、第1のモータユニット42Aで等速制御が実行され、第2のモータユニット42Bで追従制御が実行される。即ち、第1のモータユニット42Aと第2のモータユニット42Bとで制御動作が交代する。このような制御動作の交代に際し、第1のモータユニット42Aから第2のモータユニット42Bに対し、モータ情報の報告停止を要求する制御コマンドが送信されるとともに、追従制御の開始を要求する制御コマンドも送信される。これらの制御コマンドを送信した後、第1のモータユニット42Aは等速制御を実行するとともに、第2のモータユニット42Bに対し、定期的にモータ情報を報告する。そして、制御コマンドを受信した第2のモータユニット42Bは、第2の車輪用モータ6Bの回転速度を第1の車輪用モータ6Aの回転速度に追従させる追従制御を実行する。
フェーズ2の等速制御中に、第1の車輪用モータ6Aにおける回転速度が閾値範囲内に納まった場合には、第1のモータユニット42Aでの外乱が終了したと見做される。そして、外乱終了後のフェーズ3では、再び第1のモータユニット42Aと第2のモータユニット42Bとで制御動作が交代し、第2のモータユニット42Bで等速制御が実行され、第1のモータユニット42Aで追従制御が実行される。
このように外乱の発生および終了の検知に従って第1のモータユニット42Aと第2のモータユニット42Bとで制御動作が交代することにより、図9に示すように、いずれのモータユニット42A,42Bで外乱が生じた場合であっても(即ちいずれのフェーズであっても)、第2の車輪用モータ6Bと第1の車輪用モータ6Aとで相互に回転速度が追従することになり、直進動作が維持される。
<カーブ動作における追従制御>
次に、カーブ動作における追従制御について説明する。カーブ動作の場合にも上述した制御動作の交代が行われるが、以下では説明の便宜上、第1のモータユニット42Aで追従制御が行われる場合を例として説明する。
図10は、カーブ動作における追従制御を示す図である。
カーブ動作の場合には、第1の車輪用モータ6Aの回転速度と第2の車輪用モータ6Bの回転速度は、予定されたカーブ半径に応じた比率に保たれる。即ち、上述した速度判定でカーブ動作であると判定された場合には、目標速度の比率γが求められ、追従制御ではこの比率γが保たれるように第1の車輪用モータ6Aの回転速度が制御される。
具体的には、第1のメイン制御部46Aは、モータ駆動制御部50Bに第1の車輪用モータ6Aの速度を測定させる。また、第1のメイン制御部46Aは、第2のモータユニット42Bから得られた第2の車輪用モータ6Bの回転速度の測定値θに対して目標速度の比率γを積算し、積算結果から第1の車輪用モータ6Aの速度の測定値θを除算する。
これにより、2つの車輪用モータ6A,6Bにおける回転速度の比率が目標速度の比率γに保たれるような第1の車輪用モータ6Aの回転速度と、測定された第1の車輪用モータ6Aの回転速度との差分が求められる。
第1のメイン制御部46Aは、この差分に基づいて、PI制御における比例動作71と積分動作72を算出する。このPI制御は、この差分がゼロに近づき2つの車輪用モータ6A,6Bにおける回転速度の比率が比率γに近づくように第1の車輪用モータ6Aの回転速度を補正する補正制御となる。第1のメイン制御部46Aは、第1の車輪用モータ6Aに対して制御コマンドで与えられた目標速度にこの補正制御の成分を加算して、補正された目標速度を算出する。そして第1のメイン制御部46Aは、第1の車輪用モータ6Aがその補正された目標速度となるようにモータ駆動制御部50Aを制御する。
このような追従制御の結果、2つの車輪用モータ6A,6Bにおける回転速度の比率は、目標速度の比率γに保たれることになり、搬送ロボット1は、外乱が生じた場合にも、予定された旋回動作を保つことになる。
<追従制御の別例>
次に、上述した追従制御に替わって実行され得る別の追従制御について説明する。但し、直進動作時における追従制御について説明し、旋回動作時における追従制御については説明を省略する。また、第1のモータユニット42Aで追従制御が行われる場合を例として説明する。
図11は、追従制御の第1の別例を示す図である。
図8に示す追従制御でPI制御が用いられているのに対し、図11に示す追従制御ではPID制御が用いられる。即ち、第1のメイン制御部46Aは、図8に示す追従制御と同様に算出した2つの車輪用モータ6A,6Bにおける回転速度差に基づいて、PID制御における比例動作71と積分動作72と微分動作73とを算出する。このPID制御も、PI制御と同様に、回転速度差がゼロに近づくように第1の車輪用モータ6Aの回転速度を補正する補正制御となるが、微分動作73が追加されているため、急激な外乱が生じた場合であっても速やかな補正が実現する。なお、PI制御もPID制御も簡素なロジックにより高い精度が得られる制御であるので、PI制御やPID制御が用いられることで高速かつ高精度な制御が実現される。
第1のメイン制御部46Aは、第1の車輪用モータ6Aに対して制御コマンドで与えられた目標速度にこの補正制御の成分を加算し、第1の車輪用モータ6Aが補正された目標速度となるようにモータ駆動制御部50Aを制御する。
図12は、追従制御の第2の別例を示す図である。
図12に示すように、追従制御の第2の別例では、制御コマンドで与えられた目標速度に替えて、第2のモータユニット42Bから得られた第2の車輪用モータ6Bの回転速度の測定値θが用いられる。即ち、第1のメイン制御部46Aは、この測定値θが示す回転速度に、PI制御による補正制御の成分を加算して、補正された目標速度を算出する。そして第1のメイン制御部46Aは、第1の車輪用モータ6Aがその補正された目標速度となるようにモータ駆動制御部50Aを制御する。
このような追従制御によれば、例えば第1のモータユニット42Aと第2のモータユニット42Bとで継続的な制御ズレなどが生じた場合であっても、第1の車輪用モータ6Aの回転速度が第2の車輪用モータ6Bの回転速度に追従することになる。
なお、上記説明では、1台の搬送ロボットを有する搬送システムが例示されているが、本発明は、例えば複数台の搬送ロボットで1つのパレットなどを搬送する搬送システムに適用されてもよい。
また、上記説明では、回転制御装置によって回転速度が制御される回転体として、移動体を移動させる車輪やモータが例示されているが、本発明の回転制御装置は、ロボットの関節や、工場などで一繋がりのシートを送る一連の搬送ロールなどの回転速度を制御する
ものであってもよい。
また、上記説明では、追従制御において回転速度の相対関係が維持される例が示されているが、本発明では、回転速度に替えてトルクの相対関係が維持されてもよいし、あるいは、回転角度の相対関係が維持されてもよい。
1…移動体(自動装置)、2…車体(支持体)、6A,6B…車輪用モータ、40…外部コンピュータ(外部の制御装置)、42A…第1のモータユニット、42B…第2のモータユニット、44A…無線通信回路、46A,46B…メイン制御部、50A,50B…モータ駆動制御部、52A,52B…駆動回路

Claims (9)

  1. 第1の回転体の回転速度を目標の第1回転速度に制御する第1の制御器と、
    第2の回転体の回転速度を目標の第2回転速度に制御する第2の制御器と、を備え、
    前記第1の制御器が、
    前記第1の回転体における回転状態の第1測定値と前記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、
    前記第1測定値と前記第2測定値との相対関係を目標の相対関係に近づける補正制御を計算し、
    前記補正制御を前記第1の回転体に加える第1制御モードと、
    前記第2の制御器が、
    前記第1の回転体における回転状態の第1測定値と前記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、
    前記補正制御を前記第2の回転体に加える第2制御モードと、が選択的に実行される回転制御装置。
  2. 前記第1の回転体の回転速度が前記第1回転速度に対して所定程度を越えて離れた場合に前記第2制御モードが選択され、
    前記第1の回転体の回転速度が前記第1回転速度に対して所定程度内に近づいた場合に前記第1制御モードが選択される、請求項1に記載の回転制御装置。
  3. 前記第1の制御器および前記第2の制御器の少なくとも一方が前記目標の相対関係を、外部から与えられた前記第1回転速度および前記第2回転速度に基づいて決定する、請求項1または2に記載の回転制御装置。
  4. 前記第1の制御器が、
    前記第1制御モードに際し、前記第1の回転体の目標回転速度として、前記第1回転速度に替えて、前記第2の回転体における回転状態の第2測定値から得られる回転速度を用い、
    前記第2の制御器が、
    前記第2制御モードに際し、前記第2の回転体の目標回転速度として、前記第2回転速度に替えて、前記第1の回転体における回転状態の第1測定値から得られる回転速度を用いる、請求項1から3のいずれか1項に記載の回転制御装置。
  5. 前記第1の制御器および前記第2の制御器が、前記補正制御としてPI制御およびPID制御の少なくとも一方を用いる、請求項1から4のいずれか1項に記載の回転制御装置。
  6. 前記第1の制御器および前記第2の制御器の少なくとも一方が、前記第1回転速度および前記第2回転速度を外部から無線通信を介して入手し、
    該一方に対する他方に対し、それら第1回転速度および第2回転速度のうち該他方で用いられる方の回転速度を、有線通信を介して与える、請求項1から5のいずれか1項に記載の回転制御装置。
  7. 前記第1の制御器および前記第2の制御器の双方が、前記外部と無線通信を行う機能を有するものであり、
    前記第1の制御器と前記第2の制御器とで、前記外部から前記第1回転速度および前記第2回転速度を入手する役割が、通信状態に応じて切り換えられる、請求項6に記載の回転制御装置。
  8. ベースと、
    前記ベースを移動させる第1の車輪と、
    前記ベースを移動させる第2の車輪と、
    前記第1の車輪を回転駆動する第1の駆動器と、
    前記第2の車輪を回転駆動する第2の駆動器と、
    前記第1の車輪および前記第1の駆動器の一方である第1の回転体の回転速度を目標の第1回転速度に制御する第1の制御器と、
    前記第2の車輪および前記第2の駆動器の一方である第2の回転体の回転速度を目標の第2回転速度に制御する第2の制御器と、を備え、
    前記第1の制御器は、
    前記第1の回転体における回転状態の第1測定値と前記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、
    前記第1測定値と前記第2測定値との相対関係を目標の相対関係に近づける補正制御を計算し、
    前記補正制御を前記第1の回転体に加える第1制御モードと、
    前記第2の制御器は、
    前記第1の回転体における回転状態の第1測定値と前記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、
    前記補正制御を前記第2の回転体に加える第2制御モードと、が選択的に実行される移動体。
  9. 搬送物が載置される載置台を有したベースと、
    前記ベースを移動させる第1の車輪と、
    前記ベースを移動させる第2の車輪と、
    前記第1の車輪を回転駆動する第1の駆動器と、
    前記第2の車輪を回転駆動する第2の駆動器と、
    前記第1の車輪および前記第1の駆動器の一方である第1の回転体の回転速度を目標の第1回転速度に制御する第1の制御器と、
    前記第2の車輪および前記第2の駆動器の一方である第2の回転体の回転速度を目標の第2回転速度に制御する第2の制御器と、を備え、
    前記第1の制御器は、
    前記第1の回転体における回転状態の第1測定値と前記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、
    前記第1測定値と前記第2測定値との相対関係を目標の相対関係に近づける補正制御を計算し、
    前記補正制御を前記第1の回転体に加える第1制御モードと、
    前記第2の制御器は、
    前記第1の回転体における回転状態の第1測定値と前記第2の回転体における回転状態の第2測定値とを取得し、
    前記補正制御を前記第2の回転体に加える第2制御モードと、が選択的に実行される搬送ロボット。
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