JPWO2019098228A1 - 液晶ポリエステル組成物および樹脂成形体 - Google Patents

液晶ポリエステル組成物および樹脂成形体 Download PDF

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Abstract

液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含み、この繊維状フィラーにおいて、繊維状フィラーに含まれる繊維長が80μm以上の長繊維の本数がこの繊維状フィラーの本数に対して30%以下であり、この繊維状フィラーの数平均繊維径は12μm以下である液晶ポリエステル組成物。

Description

本発明は、液晶ポリエステル組成物および樹脂成形体に関するものである。
本願は、2017年11月15日に、日本に出願された特願2017−220365号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
液晶ポリエステルは、成形加工しやすく、高耐熱性、高機械強度、または絶縁性に優れた材料である。また、液晶ポリエステルは、高い難燃性を有している。これらの特長を活かして、液晶ポリエステルは、電気・電子用部品および光学機器用部品などをはじめ、様々な用途に適用されている。液晶ポリエステルは、通常、単体で用いられることは少なく、各種用途における要求特性(例えば、曲げ強度)を満たすために、LCP(液晶ポリエステル)に充填材を含有させた液晶ポリエステル組成物として用いられている。
ところで、上述したような液晶ポリエステル組成物を用いて、電気・電子用部品または光学機器用部品などの成形体を製造すると、成形体から発生した異物に起因して、電気・電子用部品または光学機器用部品の組立工程での歩留まりが低下することがある。また、上記部品(成形体)を用いた電気・電子機器や光学機器を経時的に使用することにより、成形体から発生した異物に起因して、誤作動を引き起こすことがある。そこで、異物の発生が抑制された成形体が検討されている。
例えば、特許文献1には、表面パーティクル(異物)発生を防止し得る液晶ポリエステル樹脂組成物が記載されている。特許文献1に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物は、液晶ポリエステル100重量部に対し、活性炭0.01〜10重量部、ガラス繊維5〜50重量部、および薄片状マイカ1〜50重量部を含有している。
特開2008−239950号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物は、必ずしも異物の発生を抑制できるわけではなく、さらなる改善が求められている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、異物の発生が抑制された液晶ポリエステル組成物および樹脂成形体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含み、繊維状フィラーは、繊維長が80μm以上の長繊維を繊維状フィラーの本数に対して30%以下含み、繊維状フィラーの数平均繊維径は12μm以下である液晶ポリエステル組成物を提供する。
本発明の一態様は、液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含み、繊維状フィラーの数平均繊維長は、15μm以上60μm以下であり、繊維状フィラーの数平均繊維径は、12μm以下である液晶ポリエステル組成物を提供する。
本発明の一態様においては、繊維状フィラーの数平均繊維径が6μm以下である構成としてもよい。
本発明の一態様においては、繊維状フィラーの含有量が、液晶ポリエステル100質量部に対して、10質量部以上150質量部以下である構成としてもよい。
本発明の一態様は、上記の液晶ポリエステル組成物を形成材料とする樹脂成形体を提供する。
すなわち、本発明は以下の態様を含む。
[1] 液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含み、
前記繊維状フィラーにおいて、繊維状フィラーに含まれる繊維長が80μm以上の長繊維の本数が前記繊維状フィラーの本数に対して30%以下であり、
前記繊維状フィラーの数平均繊維径は12μm以下である液晶ポリエステル組成物。
[2] 液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含み、
前記繊維状フィラーの数平均繊維長は、15μm以上60μm以下であり、
前記繊維状フィラーの数平均繊維径は、12μm以下である液晶ポリエステル組成物。
[3] 前記繊維状フィラーの数平均繊維径が6μm以下である[1]または[2]に記載の液晶ポリエステル組成物。

[4] 前記繊維状フィラーの含有量が、前記液晶ポリエステル100質量部に対して、10質量部以上150質量部以下である[1]〜[3]のいずれか1つに記載の液晶ポリエステル組成物。
[5] [1]〜[4]のいずれか1つに記載の液晶ポリエステル組成物から形成される樹脂成形体。
本発明の一態様によれば、異物の発生が抑制された液晶ポリエステル組成物および樹脂成形体が提供される。
本明細書において「異物」とは、液晶ポリエステル組成物から形成される樹脂成形体を部品とした電気・電子機器や光学機器の組立時や使用時に発生する前記液晶ポリエステル組成物由来の成分である。例えば繊維状フィラーや液晶ポリエステル樹脂やそれらの混合物を意味する。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物は、後述する樹脂成形体の形成材料として用いられる。本実施形態の液晶ポリエステル組成物は、液晶ポリエステルと、繊維状フィラーとを含む。
なお、本明細書においては、液晶ポリエステルと繊維状フィラーとを混合して得られる混合物を「組成物」とする。また、得られた混合物をペレット状に成形した材料も、同様に「組成物」とする。
[液晶ポリエステル]
本実施形態の液晶ポリエステル組成物に係る液晶ポリエステルは、溶融状態で液晶性を示す材料である。前記液晶ポリエステルは、液晶ポリエステルアミドであってもよいし、液晶ポリエステルエーテルであってもよいし、液晶ポリエステルカーボネートであってもよいし、液晶ポリエステルイミドであってもよい。
本実施形態に係る液晶ポリエステルの流動開始温度は、好ましくは330℃以上である。液晶ポリエステルの流動開始温度は、より好ましくは330℃以上450℃以下であり、さらに好ましくは330℃以上400℃以下であり、とりわけ好ましくは330℃以上390℃以下である。また、前記流動開始温度は340℃以上であってもよく、350℃以上であってもよく、360℃以上であってもよい。
1つの側面として、前記流動開始温度は340℃以上450℃以下であってもよく、350℃以上400℃以下であってもよく、360℃以上390℃以下であってもよい。
流動開始温度とは、毛細管レオメーター(キャピラリーレオメーター)を用いて、9.8MPa(100kg/cm)の荷重下、4℃/分の速度で昇温しながら、液晶ポリエステルを溶融させ、内径1mmおよび長さ10mmのノズルから押し出すときに、4800Pa・s(48000ポイズ)の粘度を示すときの温度であり、液晶ポリエステルの分子量の目安となる(小出直之編、「液晶ポリマー−合成・成形・応用−」、(株)シーエムシー、1987年6月5日、p.95参照)。
本実施形態に係る液晶ポリエステルは、原料モノマーとして芳香族化合物のみが重合している全芳香族液晶ポリエステルであることが好ましい。
本実施形態に係る液晶ポリエステルの典型的な例としては、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシアミンおよび芳香族ジアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、芳香族ヒドロキシカルボン酸と、芳香族ジカルボン酸と、を重合(重縮合)させたもの;複数種の芳香族ヒドロキシカルボン酸を重合させたもの;芳香族ヒドロキシアミンおよび芳香族ジアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、芳香族ジカルボン酸と、芳香族ジオールと、を重合させたもの;およびポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルと芳香族ヒドロキシカルボン酸とを重合させたものが挙げられる。
ここで、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシアミンおよび芳香族ジアミンは、それぞれ独立に、それらの一部または全部に代えてその重合可能な誘導体を使用してもよい。
芳香族ヒドロキシカルボン酸および芳香族ジカルボン酸のようなカルボキシル基を有する化合物の重合可能な誘導体の例としては、カルボキシル基がアルコキシカルボニル基またはアリールオキシカルボニル基に置換されたもの(すなわち、エステル)、カルボキシル基がハロホルミル基に置換されたもの(すなわち、酸ハロゲン化物)、およびカルボキシル基がアシルオキシカルボニル基に置換されたもの(すなわち、酸無水物)が挙げられる。
芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジオールおよび芳香族ヒドロキシアミンのようなヒドロキシル基を有する化合物の重合可能な誘導体の例としては、ヒドロキシル基をアシル化してアシルオキシル基に置換したもの(すなわち、ヒドロキシル基のアシル化物)が挙げられる。
芳香族ヒドロキシアミンおよび芳香族ジアミンのようなアミノ基を有する化合物の重合可能な誘導体の例としては、アミノ基をアシル化してアシルアミノ基に置換したもの(すなわち、アミノ基のアシル化物)が挙げられる。
本実施形態に係る液晶ポリエステルは、下記式(1)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(1)」ということがある。)を有することが好ましく、繰返し単位(1)と、下記式(2)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(2)」ということがある。)と、下記式(3)で表される繰返し単位(以下、「繰返し単位(3)」ということがある。)と、を有することがより好ましい。
(1)−O−Ar−CO−
(2)−CO−Ar−CO−
(3)−X−Ar−Y−
上記式(1)〜(3)において、Arは、フェニレン基、ナフチレン基またはビフェニリレン基を表す。ArおよびArは、それぞれ独立に、フェニレン基、ナフチレン基、ビフェニリレン基または下記式(4)で表される基を表す。XおよびYは、それぞれ独立に、酸素原子またはイミノ基(−NH−)を表す。Ar、ArまたはArで表される前記基にある水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基で置換されていてもよい。
(4)−Ar−Z−Ar
式(4)において、ArおよびArは、それぞれ独立に、フェニレン基またはナフチレン基を表す。Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基またはアルキリデン基を表す。
Ar又はArで表される前記基に含まれる水素原子は、互いに独立に、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基で置換されていてもよい。
水素原子と置換可能な前記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙げられる。
水素原子と置換可能な前記アルキル基としては、炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基およびn−デシル基が挙げられる。
水素原子と置換可能な前記アリール基の例としては、前記アリール基を構成する水素原子の少なくとも一つが置換されていてもよく、前記置換基を含めた総炭素数が6〜20のアリール基が好ましく、例えば、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、1−ナフチル基および2−ナフチル基が挙げられる。
Ar、ArまたはArで表される前記基にある前記水素原子がこれらの基で置換されている場合、その置換数は、Ar、ArまたはArで表される前記基毎に、それぞれ独立に、通常2個以下であり、好ましくは1個である。
前記アルキリデン基としては、炭素数1〜10のアルキリデン基が好ましく、例えば、メチレン基、エチリデン基、イソプロピリデン基、n−ブチリデン基および2−エチルヘキシリデン基が挙げられる。
繰返し単位(1)は、所定の芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰返し単位である。繰返し単位(1)としては、Arがp−フェニレン基であるもの(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸に由来する繰返し単位)、およびArが2,6−ナフチレン基であるもの(例えば、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸に由来する繰返し単位)が好ましい。
なお、本明細書において「由来」とは、原料モノマーが重合するために化学構造が変化し、その他の構造変化を生じないことを意味する。
繰返し単位(2)は、所定の芳香族ジカルボン酸に由来する繰返し単位である。繰返し単位(2)としては、Arがp−フェニレン基であるもの(例えば、テレフタル酸に由来する繰返し単位)、Arがm−フェニレン基であるもの(例えば、イソフタル酸に由来する繰返し単位)、Arが2,6−ナフチレン基であるもの(例えば、2,6−ナフタレンジカルボン酸に由来する繰返し単位)、およびArがジフェニルエ−テル−4,4’−ジイル基であるもの(例えば、ジフェニルエ−テル−4,4’−ジカルボン酸に由来する繰返し単位)が好ましい。
繰返し単位(3)は、所定の芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシルアミンまたは芳香族ジアミンに由来する繰返し単位である。繰返し単位(3)としては、Arがp−フェニレン基であるもの(例えば、ヒドロキノン、p−アミノフェノールまたはp−フェニレンジアミンに由来する繰返し単位)、およびArが4,4’−ビフェニリレン基であるもの(例えば、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4−アミノ−4’−ヒドロキシビフェニルまたは4,4’−ジアミノビフェニルに由来する繰返し単位)が好ましい。
液晶ポリエステルにおける繰返し単位(1)の含有率は、液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計量に対して、通常30モル%以上、好ましくは30〜80モル%、より好ましくは40〜70モル%、さらに好ましくは45〜65モル%である。
液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計量とは、液晶ポリエステルを構成する各繰返し単位の質量をその各繰返し単位の式量で割ることにより、各繰返し単位の物質量相当量(モル)を求め、それらを合計した値である。液晶ポリエステルを構成する各繰返し単位の質量は、使用する原料モノマーの使用量から算出され、これは原料モノマーが全て反応すると仮定したときの数値となる。
同様に、液晶ポリエステルにおける繰返し単位(2)の含有率は、液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計量に対して、通常35モル%以下、好ましくは10〜35モル%、より好ましくは15〜30モル%、さらに好ましくは17.5〜27.5モル%である。
液晶ポリエステルにおける返し単位(3)の含有率は、液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計量に対して、通常35モル%以下、好ましくは10〜35モル%、より好ましくは15〜30モル%、さらに好ましくは17.5〜27.5モル%である。
液晶ポリエステルは、繰返し単位(1)の含有率が多いほど、溶融流動性や耐熱性や強度・剛性が向上し易い。しかしながら、繰返し単位(1)の含有率が80モル%より多いと、溶融温度や溶融粘度が高くなり易く、成形に必要な温度が高くなり易い。
本実施形態の液晶ポリエステルにおいて、繰返し単位(2)の含有率と繰返し単位(3)の含有率との割合は、[繰返し単位(2)の含有率]/[繰返し単位(3)の含有率](モル%/モル%)で表される式から算出される。繰返し単位(2)の含有率と繰返し単位(3)の含有率との割合は、通常0.9〜1.11、好ましくは0.95〜1.05、より好ましくは0.98〜1.02である。
なお、液晶ポリエステルが有する繰返し単位(1)〜(3)は、それぞれ独立に、1種の原料モノマーに由来するものでもよいし、2種以上の原料モノマーに由来するものでもよい。また、液晶ポリエステルは、繰返し単位(1)〜(3)以外の繰返し単位を有してもよい。繰返し単位(1)〜(3)以外の繰返し単位の含有率は、液晶ポリエステルを構成する全繰返し単位の合計量に対して、通常0モル%以上10モル%以下、好ましくは0モル%以上5モル%以下である。
液晶ポリエステルは、繰返し単位(3)として、XおよびYがそれぞれ酸素原子であるものを有することが好ましい。すなわち、所定の芳香族ジオールに由来する繰返し単位を有することが、溶融粘度が低くなり易いので好ましい。また、繰返し単位(3)として、XおよびYがそれぞれ酸素原子であるもののみを有することが、より好ましい。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物の製造方法に係る液晶ポリエステルは、市販されているものであってもよいし、液晶ポリエステルを構成する繰返し単位に対応する原料モノマーから合成したものであってもよい。
液晶ポリエステルを合成する場合、原料モノマーを溶融重合させ、得られた重合物(以下、「プレポリマー」ということがある。)を固相重合させることにより製造することが好ましい。これにより、例えば、流動開始温度が330℃以上の、流動開始温度が高い液晶ポリエステルを操作性良く製造することができる。
溶融重合は、触媒の存在下に行ってもよい。溶融重合に用いてもよい触媒の例としては、酢酸マグネシウム、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、三酸化アンチモンなどの金属化合物や、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、1−メチルイミダゾールなどの含窒素複素環式化合物が挙げられ、含窒素複素環式化合物が好ましく用いられる。
液晶ポリエステルは、上記の範囲において、同じ繰返し単位を有するものであって、繰返し単位の含有率が異なるものを併用してもよい。
[繊維状フィラー]
本実施形態に係る繊維状フィラーを構成する材料としては、より高強度の樹脂成形体が得られる観点から無機物質が好ましい。具体的に例示すると、本実施形態に係る繊維状フィラーとしては、ガラス繊維、セラミック繊維、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、シリカアルミナ繊維が挙げられる。なかでも、繊維状フィラーとしては、成形加工時の装置に与える摩耗負荷が少なく、かつ入手しやすいことから、ガラス繊維がより好ましい。なお、本実施形態に係る繊維状フィラーは、ウィスカフィラーを含まない。一般に、ウィスカとは結晶成長でできるヒゲ状の単結晶繊維を指す。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物中の繊維状フィラーの数平均繊維径は、12μm以下であり、かつ繊維状フィラーの数平均繊維長が15μm以上60μm以下である。これらの条件を満たすことにより、本実施形態の液晶ポリエステル組成物から成形される樹脂成形体は、組立時や使用時において異物の発生を抑制できる。
1つの側面として、前記繊維状フィラーの数平均繊維長は、26μm以上59μm以下であってもよい。
さらに、組立時や使用時において異物の発生をより抑制するためには、上記繊維状フィラーの数平均繊維径は、11μm以下が好ましい。また、上記繊維状フィラーの数平均繊維径は、6μm以下がより好ましく、5μm以下がさらに好ましい。上記繊維状フィラーの数平均繊維径が5μm以下であると、原因は不明であるが、樹脂成形体の強度が向上する。上記繊維状フィラーの数平均繊維径の下限については、限定されるものではないが、液晶ポリエステル組成物の製造時における溶融混練の都合上、現実的には2μm以上である。
1つの側面として、上記繊維状フィラーの数平均繊維径は2μm以上12μm以下であり、2μm以上11μm以下が好ましく、2μm以上6μm以下がより好ましく、2μm以上5μm以下がさらに好ましい。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物中の繊維状フィラーは、別の見方をすれば、繊維状フィラーに含まれる繊維長が80μm以上の長繊維の本数は、繊維状フィラーの本数に対して0%以上30%以下である。本実施形態の液晶ポリエステル組成物における長繊維の含有率が0%以上30%以下であると、異物の発生が抑制された樹脂成形体を成形可能である。
また、組立時や使用時において異物の発生をより抑制できる樹脂成形体を得るためには、上記長繊維の含有率は、繊維状フィラーの本数に対して0%以上25%以下が好ましい。別の側面として、上記長繊維の含有率は、繊維状フィラーの本数に対して0以上22%以下であってもよく、1%以上11%以下であってもよい。
本明細書において、液晶ポリエステル組成物中の繊維状フィラーの数平均繊維径、数平均繊維長および上記長繊維の繊維状フィラーの本数に対する割合(含有率)は、液晶ポリエステル組成物中に含まれる繊維状フィラーの顕微鏡写真から求めることができる。
具体的に、これらの測定方法について説明する。なお、以下の測定方法では、顕微鏡写真における観測本数(繊維状フィラーの本数)を400本とする。
まず、液晶ポリエステル組成物を600℃以上で灰化させる。次に、得られた残渣をメタノールに分散させ、スライドガラス上に展開させた状態で顕微鏡写真を100倍の倍率で撮影する。次に、得られた写真から繊維状フィラーの長さ(繊維長)を読み取って、繊維状フィラーの本数(400本)における平均値を算出することにより繊維状フィラーの数平均繊維長を求めることができる。
上記繊維状フィラーの数平均繊維径は、顕微鏡写真を500倍の倍率で撮影し、得られた写真から繊維状フィラーの繊維径を読み取り、繊維状フィラーの本数(400本)における平均値を算出することにより求めることができる。
繊維長が80μm以上である長繊維の含有率は、上記測定で得られた繊維長の測定値を用い、繊維長が80μm以上の長繊維の本数を繊維状フィラーの本数(400本)で除することにより算出することができる。
なお、「繊維長」とは、その繊維状フィラーにおける最大長を意味する。
「繊維径」とは、例えば、その繊維状フィラーの長さ方向に直交する方向における最大径(長さ)を意味する。
繊維状フィラー中に含まれる長繊維の長さの上限は、通常1000μm以下である。
また、本実施形態に係る繊維状フィラーは、表面コーティング処理を施していないことが好ましい。これにより、得られる樹脂成形体の繊維状フィラーに付着した表面コーティング剤からの発生ガスを防止して、樹脂成形体の化学的安定性を向上させることができる。また、樹脂成形体の組立時に、樹脂成形体からの発生ガスが周辺部材を汚染しにくい。本実施形態において、表面コーティング処理とは、シランカップリング剤やチタンカップリング剤などのカップリング剤による表面コーティング処理や、液晶ポリエステル以外の熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂による表面コーティング処理が挙げられる。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物は、液晶ポリエステル100質量部に対して繊維状フィラーを10質量部以上150質量部以下含むことが好ましい。繊維状フィラーが150質量部を越えると、得られる樹脂成形体では組立時または使用時において異物が発生しやすくなる傾向がある。一方、繊維状フィラーが10質量部を下回ると、得られる樹脂成形体の寸法安定性が低下して所望の寸法の樹脂成形体が得られにくい傾向がある。また、繊維状フィラーが10質量部を下回ると、液晶ポリエステルの異方性が強く発現して、樹脂成形体に反りなどが発生するおそれがある。さらに、繊維状フィラーが少ないと、機械強度向上の効果が低下することがある。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物における繊維状フィラーの含有量は、上述した樹脂成形体の異物の発生、寸法安定性、反り、機械強度などの特性のバランスを考慮すると、液晶ポリエステル100質量部に対して、15質量部以上がより好ましく、20質量部以上がさらに好ましく、25質量部以上がとりわけ好ましく、30質量部以上が特に好ましい。また、本実施形態の液晶ポリエステル組成物における繊維状フィラーの含有量は、液晶ポリエステル100質量部に対して、140質量部以下がより好ましく、70質量部以下がさらに好ましい。
1つの側面として、本実施形態の液晶ポリエステル組成物における繊維状フィラーの含有量は、液晶ポリエステル100質量部に対して、15質量部以上140質量部以下がより好ましく、20質量部以上140質量部以下がさらに好ましく、20質量部以上70質量部以下がよりさらに好ましく、25質量部以上70質量部以下がとりわけ好ましく、30質量部以上70質量部以下が特に好ましい。
1つの側面として、本実施形態の液晶ポリエステル組成物における液晶ポリエステルの含有量は、液晶ポリエステル組成物の総質量に対して、42〜87質量%が好ましい。
1つの側面として、本実施形態の液晶ポリエステル組成物における繊維状フィラーの含有量は、液晶ポリエステル組成物の総質量に対して、13〜58質量%が好ましい。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分(添加剤など)が含まれても構わない。そのような添加剤としては、板状フィラー、着色成分、潤滑剤、安定剤などが挙げられる。
1つの側面として、前記その他の成分の含有量は、液晶ポリエステル100質量部に対して、0.0001〜5質量部が好ましい。
別の側面として、本実施形態の液晶ポリエステル組成物におけるその他の成分の含有量は、液晶ポリエステル組成物の総質量に対して、0.01〜5質量%が好ましい。
<液晶ポリエステル組成物の製造方法>
本実施形態の樹脂成形体を得るには、予め液晶ポリエステルと、繊維状フィラーとを溶融混練して、ペレット状の液晶ポリエステル組成物(以下、「組成物」と呼ぶことがある。)を製造しておくことが好ましい。なお、上述の液晶ポリエステル、および繊維状フィラー以外の添加剤などを用いる場合は、液晶ポリエステルおよび繊維状フィラーとともに、前記添加剤なども合わせて溶融混練して組成物とすればよい。
<樹脂成形体>
本実施形態の樹脂成形体は、上述の液晶ポリエステル組成物を形成材料とする。本実施形態の樹脂成形体によれば、樹脂成形体の組立時または使用時(すなわち、樹脂成形体を部品とした電気・電子機器や光学機器の組立時や使用時)における異物の発生を抑制できる。このような異物の発生を抑制する効果は、以下のような試験で確認することができる。
まず、組成物を乾燥後、射出成形機(日精樹脂工業株式会社製のPS40E−5ASE型)を用い、シリンダー温度350℃、金型温度130℃、射出速度60%の成形条件で、射出成形を行い、長さ64mm、幅64mm、厚さ1mmの試験片(樹脂成形体)を得る。なお、射出成形に用いる金型のキャビティの端辺には、64mm×1mmのフィルムゲートが設けられている。
上記試験片の上面部に、テープ(ニチバン株式会社製セロテープ(登録商標)No.405)を、試験片における液晶ポリエステルの流動方向に沿って試験片の全長にわたって貼り、上記流動方向に沿って上記テープの一端側から他端側に向かって素早く引き剥がす操作を行う。この操作を1回とし、全20回繰り返すテープ剥離試験を行う。
次に、試験片の上記試験を行った箇所に対して、3D形状測定機(キーエンス社製、「VR3000」)を用い、表面粗さSaを測定する。
本実施形態の樹脂成形体の表面粗さSaは、0μm以上0.55μm以下が好ましく、0.50μm以下がより好ましい。本実施形態の樹脂成形体の表面粗さSaが0.55μm以下であると、樹脂成形体は、組立時または製造時において異物の発生を抑制できる。
このような試験では、樹脂成形体へのテープ剥離を繰り返し行うことで、樹脂成形体の表面を荒らし、繊維状フィラーの脱落を促進している。つまり、上記テープ剥離試験は、樹脂成形体から異物を発生させる加速試験として考えることができる。
特に、本実施形態に係る繊維状フィラーの数平均繊維径が2μm以上6μm以下の場合、樹脂成形体のアイゾット衝撃強度を向上させることができる。
本明細書において、樹脂成形体のアイゾット衝撃強度は、以下のようにして測定される。まず、組成物を乾燥後、射出成形機(日精樹脂工業株式会社製のPS40E−5ASE型)を用い、シリンダー温度350℃、金型温度130℃、射出速度60%の成形条件で、射出成形を行い、長さ64mm、幅12.7mm、厚さ6.4mmの試験片を得る。
次に、得られた試験片について、ASTM D256に準拠してアイゾット衝撃強度を測定する。
<樹脂成形体の製造方法>
上述の方法で得られた組成物を射出成形して、樹脂成形体を得る。
まず、用いる組成物の流動開始温度FT(℃)を求める。樹脂成形体の異物の発生を抑制する上で、好適な射出成形方法としては、組成物の流動開始温度FT(℃)に対して、[FT+30]℃以上[FT+80]℃以下の温度で前記組成物を溶融させ、80℃以上の温度に設定された金型に射出成形する方法が挙げられる。なお、上記組成物は射出成形する前に乾燥させておくことが好ましい。
樹脂溶融温度が[FT+30]℃以上の温度で上記組成物を射出成形すると、得られる樹脂成形体の表面強度が向上して異物の発生を抑えられる傾向がある。さらには、樹脂溶融温度が[FT+30]℃以上の温度で上記組成物を射出成形すると、組成物の成形時における樹脂の流動性が向上する。
一方、樹脂溶融温度が[FT+80]℃以下の温度で射出成形すると、成形機の内部で滞留する液晶ポリエステルが分解しにくい。その結果、得られる樹脂成形体はガスなどが発生しにくくなり、例えば電気・電子部品や光学部品の用途に適用することができる。また、樹脂溶融温度が[FT+80]℃以下の温度で射出成形すると、射出成形後、金型を開いて樹脂成形体を取り出す際にノズルから溶融樹脂が流れ出にくい。その結果、溶融樹脂の流出に対処する必要が無くなり、樹脂成形体の生産性が向上する。
樹脂成形体を安定的に成形できることから、樹脂溶融温度が[FT+30]℃以上[FT+60]℃以下の温度で射出成形することがさらに好ましい。
一方、用いる金型温度は80℃以上が好適である。この金型温度が80℃以上であると、得られる樹脂成形体の表面が平滑になり、異物の発生量を抑えられる傾向がある。
なお、異物の発生量を低減する観点からは、用いる金型温度は高いほど有利であるが、高すぎると冷却効果が低下して冷却工程に要する時間が長くなる。その結果、樹脂成形体の生産性が低下したり、成形後に樹脂成形体の離型をしにくくなることで樹脂成形体が変形したりするなどの問題が生じることがある。さらにいえば、用いる金型温度が高すぎると、金型同士の噛み合いが悪くなり、金型開閉時に樹脂成形体が破損するおそれもある。
したがって、用いる金型温度の上限を使用する組成物の種類に応じて適宜最適化することが好ましい。これにより、組成物に含まれる液晶ポリエステルの分解を抑制することができる。
なお、上述したように、本実施形態の製造方法で用いられる液晶ポリエステルが、特に好適な液晶ポリエステルである全芳香族液晶ポリエステルである場合、用いる金型温度は100℃以上220℃以下が好ましく、130℃以上200℃以下がより好ましい。
上記組成物のより実用的な射出成形条件を決定するためには、成形条件を変えて種々の予備実験を行うとよい。具体的には、上述のテープ剥離試験に用いる試験片を標準成形体として用い、テープ剥離試験を行って、試験後の標準成形体の表面粗さSaを求めるといった一連の操作の予備実験を行い、以下のようにして射出成形条件を最適化することができる。
一例を挙げると、まず組成物を溶融させ、80℃に設定された金型に射出成形して標準成形体を作製する。このとき、樹脂溶融温度は、予め求めておいた流動開始温度FT(℃)に対して、好適な樹脂溶融温度のほぼ中心値[FT+40]〜[FT+50]℃の範囲に設定する。次に、得られた標準成形体についてテープ剥離試験を行って、試験後の標準成形体の表面粗さSaを求める。次いで、用いる金型温度を徐々に上昇させ、それぞれ標準成形体を成形し、同様に試験後の標準成形体の表面粗さSaを求める。さらに、樹脂溶融温度を順次下げることで同様に試験後の標準成形体の表面粗さSaを求めていけば、金型温度と樹脂溶融温度を各々最適化することができる。
また、得られる標準成形体について、上記テープ剥離試験に加えて、ウェルド強度などの機械強度測定を実施すれば、上記組成物のより好適な射出成形条件を求めることも可能である。
なお、上記組成物の射出速度は、使用する成形機によって種々好適な範囲に設定すればよいが、50mm/秒以上が好ましい。上記組成物の射出速度はより速い方が、樹脂成形体の生産性を高めることができるので好ましく、100mm/秒以上であればより好ましく、200mm/秒以上であるとさらに好ましい。
このようにして標準成形体を成形する予備実験で射出成形条件を最適化し、標準成形体が得られる金型を、目的とする樹脂成形体が得られる金型に変更して、組成物を成形する。このようにすることで、異物の発生をより抑制できる樹脂成形体を得ることができる。
本実施形態の樹脂成形体は、例えば電気・電子用機器あるいは光学機器用の部品に好適に使用することができる。
なお、前述の射出成形においては、標準成形体を用いた予備実験を行う例について説明したが、目的とする形状の樹脂成形体について、テープ剥離試験を実施し、試験後の樹脂成形体の表面粗さSaを求めるといった手段で成形条件を最適化できることはいうまでもない。
<樹脂成形体の用途>
本実施形態の樹脂成形体を好適に適用できる部材としては、具体的に例えば、コネクター、ソケット、リレー部品、コイルボビン、光ピックアップ、発振子、プリント配線板、回路基板、半導体パッケージまたはコンピュータ関連部品などの電気・電子部品、ICトレーまたはウエハーキャリヤーなどの半導体製造プロセス関連部品、VTR、テレビ、アイロン、エアコン、ステレオ、掃除機、冷蔵庫、炊飯器または照明器具などの家庭電気製品部品、ランプリフレクターまたはランプホルダーなどの照明器具部品、コンパクトディスク、レーザーディスク(登録商標)またはスピーカーなどの音響製品部品、光ケーブル用フェルール、電話機部品、ファクシミリ部品またはモデムなどの通信機器部品、分離爪またはヒータホルダーなどの複写機・印刷機関連部品、インペラー、ファン歯車、ギヤ、軸受け、モーター部品またはケースなどの機械部品、自動車用機構部品、エンジン部品、エンジンルーム内部品、電装部品または内装部品などの自動車部品、マイクロ波調理用鍋または耐熱食器などの調理用器具、床材または壁材などの断熱・防音用材料、支持材料(梁、柱など)または屋根材などの建築資材、航空機、宇宙機、宇宙機器用部品、原子炉などの放射線施設部材、海洋施設部材、洗浄用治具、光学機器部品、バルブ類、パイプ類、ノズル類、フィルター類、医療用機器部品、医療用材料、センサー類部品、サニタリー備品、スポーツ用品、レジャー用品が挙げられる。
このように、様々な用途に本実施形態の樹脂成形体を使用することができる。本実施形態の樹脂成形体は組立時または使用時における異物の発生量が極めて少ない。そのため、本実施形態の樹脂成形体をこれらの用途に使用する際に、樹脂成形体の信頼性が向上する。本実施形態の樹脂成形体は、具体的には、スイッチ、リレー、イメージセンサー他各種センサー、発行ダイオード(LEDともいう)、光学機構系に有用である。
本実施形態の液晶ポリエステル組成物は、1つの側面として、
液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含む液晶ポリエステル組成物であって、
前記液晶ポリエステルは、p−ヒドロキシ安息香酸に由来する繰返し単位、テレフタル酸に由来する繰返し単位、およびイソフタル酸に由来する繰返し単位を有する液晶ポリエステル、または6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸に由来する繰返し単位、2,6−ナフタレンジカルボン酸に由来する繰返し単位、テレフタル酸に由来する繰返し単位およびヒドロキノンに由来する繰返し単位を有する液晶ポリエステルであり;
前記繊維状フィラーは、セラミック繊維およびガラス繊維からなる群から選択される少なくとも1つであり、セラミック繊維は、アルカリ土類シリケートファイバーであることが好ましく;
前記繊維状フィラーの数平均繊維長は、15μm以上60μm以下、好ましくは26μm以上59μm以下であり;
前記繊維状フィラーの数平均繊維径は、2μm以上12μm以下、好ましくは2μm以上11μm以下、より好ましくは2μm以上6μm以下、特に好ましくは2μm以上5μm以下であり;
繊維長が80μm以上の長繊維の含有率は、前記繊維状フィラーの本数に対して0%以上30%以下、好ましくは0%以上25%以下、より好ましくは0以上22%以下、さらに好ましくは1%以上11%以下である、
液晶ポリエステル組成物が挙げられる。
さらに、前記液晶ポリエステル組成物は、後述の実施例に記載の条件で試験片を作成しアイゾット衝撃強度を測定したとき、前記試験片のアイゾット衝撃強度は250J/m以上1030以下J/m、好ましくは700J/m以上1030J/m以下であってもよく;
後述の実施例に記載の条件で試験片を作成しテープ剥離試験後の表面粗さSaを測定したとき、前記試験片の表面粗さSaは、0.55μm以下、好ましくは0.50μm以下であってもよい。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<液晶ポリエステルの流動開始温度の測定>
フローテスター(株式会社島津製作所の「CFT−500型」)を用いて、液晶ポリエステル約2gを、内径1mmおよび長さ10mmのノズルを有するダイを取り付けたシリンダーに充填し、9.8MPa(100kg/cm2)の荷重下、4℃/分の速度で昇温しながら、液晶ポリエステルを溶融させ、ノズルから押し出し、4800Pa・s(48000ポイズ)の粘度を示す温度を測定した。
<液晶ポリエステルの製造>
[製造例1]
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却器を備えた反応器に、パラヒドロキシ安息香酸994.5g(7.2モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル446.9g(2.4モル)、テレフタル酸299.0g(1.8モル)、イソフタル酸99.7g(0.6モル)および無水酢酸1347.6g(13.2モル)および触媒として1−メチルイミダゾール0.194gを添加し、室温で15分間攪拌して反応器内を十分に窒素ガスで置換した後、攪拌しながら昇温した。内温が145℃となったところで、同温度を保持したまま1時間攪拌した。
その後、留出する副生酢酸、未反応の無水酢酸を留去しながら2時間50分かけて320℃まで昇温し、トルクの上昇が認められる時点を反応終了としてプレポリマーを得た。
得られたプレポリマーは室温まで冷却し、粗粉砕機で粉砕して、液晶ポリエステルの粉末(粒子径は約0.1mm〜約1mm)を得た後、窒素雰囲気下、室温から250℃まで1時間かけて昇温し、250℃から285℃まで5時間かけて昇温し、285℃で3時間保持し、固層で重合反応を進めた。得られた液晶ポリエステル(1)の流動開始温度は327℃であった。
[製造例2]
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却器を備えた反応器に、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸1034.99g(5.5モル)、2,6−ナフタレンジカルボン酸378.33g(1.75モル)、テレフタル酸83.07g(0.5モル)、ヒドロキノン272.52g(2.475モル:2,6−ナフタレンジカルボン酸およびテレフタル酸の合計量に対して0.225モル過剰)、無水酢酸1226.87g(12モル)および触媒として1−メチルイミダゾール0.17gを入れ、反応器内のガスを窒素ガスで置換した後、窒素ガス気流下、攪拌しながら、室温から145℃まで30分かけて昇温し、145℃で1時間還流させた。
次いで、副生酢酸および未反応の無水酢酸を留去しながら、145℃から310℃まで3時間30分かけて昇温し、310℃で3時間保持した後、反応器から内容物を取り出し、室温まで冷却した。
得られた固形物を、粉砕機で粉砕して、粉末状のプレポリマーを得た。このプレポリマーを、窒素ガス雰囲気下、室温から250℃まで1時間かけて昇温し、250℃から293℃まで5時間かけて昇温し、293℃で5時間保持することにより、固相重合させた後、冷却して、粉末状の液晶ポリエステル2を得た。得られた液晶ポリエステル(2)の流動開始温度は319℃であった。
<液晶ポリエステル組成物の製造>
[実施例1〜6、比較例1〜11]
製造例1および2で得られた、液晶ポリエステル、および下記の成分(繊維状フィラー)を、表1〜3に示す組成で二軸押出機(池貝鉄工株式会社製、「PCM−30」)を用いて、シリンダー温度340℃で造粒し、ペレット状の組成物を得た。なお、繊維状フィラーの平均繊維長および数平均繊維径は、繊維状フィラーのメーカーの公称値である。
(繊維状フィラー)
フィラー(1):BS20/99(株式会社ITM製、アルカリ土類シリケートファイバー、平均繊維長20μm、数平均繊維径3μm)
フィラー(2):BS50/99(株式会社ITM製、アルカリ土類シリケートファイバー、平均繊維長50μm、数平均繊維径3μm)
フィラー(3):BS100/99(株式会社ITM製、アルカリ土類シリケートファイバー、平均繊維長100μm、数平均繊維径3μm)
フィラー(4):PF20E−001(日東紡績株式会社製、ガラス繊維、平均繊維長20μm、数平均繊維径11μm)
フィラー(5):EFH75−01(セントラルグラスファイバー株式会社製、ガラス繊維、平均繊維長75μm、数平均繊維径11μm)
フィラー(6):PF40E−001(日東紡績株式会社製、ガラス繊維、平均繊維長40μm、数平均繊維径11μm)
フィラー(7):EFDE50−01(セントラルグラスファイバー株式会社製、ガラス繊維、平均繊維長50μm、数平均繊維径6μm)
フィラー(8):EFH50−01(セントラルグラスファイバー株式会社製、ガラス繊維、平均繊維長50μm、数平均繊維径11μm)
フィラー(9):EFK80−31(セントラルグラスファイバー株式会社製、ガラス繊維、平均繊維長80μm、数平均繊維径13μm)
本実施例において、各フィラーの数平均繊維径は、上記押出機を用いる混練前後で変化しないことを確認した。
<液晶ポリエステル組成物における繊維状フィラーの分析>
上述の方法で得られた組成物の一部を該ペレットに含まれる繊維状フィラーの分析に用いた。なお、以下の分析では、顕微鏡写真における観測本数(繊維状フィラーの本数)を400本とした。
[繊維状フィラーの数平均繊維長]
まず、ペレット1gをるつぼにとり、電気炉内600℃で6時間処理して灰化させた。
次に、得られた残渣をメタノールに分散させ、スライドガラス上に展開させた状態で100倍の倍率で顕微鏡写真を撮影した。得られた写真から繊維状フィラーの長さを読み取り、繊維状フィラーの本数(400本)における平均値を算出した。
[繊維長が80μm以上である長繊維の含有率]
上記測定で得られた繊維長の測定値を用い、繊維長が80μm以上である長繊維の本数を繊維状フィラーの本数(400本)で除して含有率を算出した。
<表面テープ剥離試験(評価1)>
上述の方法で得られた組成物を乾燥後、射出成形機(日精樹脂工業株式会社製のPS40E−5ASE型)を用い、シリンダー温度350℃、金型温度130℃、射出速度60%の成形条件で、射出成形を行い、長さ64mm、幅64mm、厚さ1mmの試験片(樹脂成形体)を得た。なお、用いた金型のキャビティの端辺には64mm×1mmのフィルムゲートが設けられている。
上記試験片の上面部に、テープ(ニチバン株式会社製セロテープ(登録商標)No.405)を、試験片における液晶ポリエステルの流動方向に沿って試験片の全長にわたって貼り、上記流動方向に沿って上記テープの一端側から他端側に向かって素早く引き剥がす操作を行った。この操作を1回とし、全20回繰り返すテープ剥離試験を行った。
次に、試験片の上記試験を行った箇所に対して、3D形状測定機(キーエンス社製、「VR3000」)を用い、表面粗さSaを測定した。結果を表1〜3に示す。
<アイゾット衝撃強度(評価2)>
上述の方法で得られた組成物を乾燥後、射出成形機(日精樹脂工業株式会社製のPS40E−5ASE型)を用い、シリンダー温度350℃、金型温度130℃、射出速度60%の成形条件で、射出成形を行い、長さ64mm、幅12.7mm、厚さ6.4mmの試験片を得た。
得られた試験片について、ASTM D256に準拠してアイゾット衝撃強度を測定した。結果を表1〜3に示す。
Figure 2019098228
Figure 2019098228
Figure 2019098228
表1および表3に示すとおり、本発明を適用した実施例1〜10の液晶ポリエステル組成物を成形した樹脂成形体は、比較例1〜6の液晶ポリエステル組成物を成形した樹脂成形体と比べて、テープ剥離試験後の表面粗さSaが小さかった。したがって、実施例1〜10の樹脂成形体では、繊維状フィラーが脱落しにくく、異物の発生が抑制されると推測される。また、本発明を適用した実施例の中でも、繊維状フィラーの数平均繊維径が5μm以下である実施例1〜3の樹脂成形体は、繊維状フィラーの充填量が同じ比較例2、比較例4および比較例5と比較してアイゾット強度が高かった。
以上のことから本発明が有用であることが示された。
本発明によれば、異物の発生が抑制された液晶ポリエステル組成物および樹脂成形体を提供できるので産業上極めて有用である。

Claims (5)

  1. 液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含み、
    前記繊維状フィラーにおいて、繊維状フィラーに含まれる繊維長が80μm以上の長繊維の本数が前記繊維状フィラーの本数に対して30%以下であり、
    前記繊維状フィラーの数平均繊維径は12μm以下である液晶ポリエステル組成物。
  2. 液晶ポリエステルと、繊維状フィラーと、を含み、
    前記繊維状フィラーの数平均繊維長は、15μm以上60μm以下であり、
    前記繊維状フィラーの数平均繊維径は、12μm以下である液晶ポリエステル組成物。
  3. 前記繊維状フィラーの数平均繊維径が6μm以下である請求項1または2に記載の液晶ポリエステル組成物。
  4. 前記繊維状フィラーの含有量が、前記液晶ポリエステル100質量部に対して、10質量部以上150質量部以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶ポリエステル組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶ポリエステル組成物から形成される樹脂成形体。
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