JPWO2019093421A1 - ヒンジアームダンパ機構 - Google Patents

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Abstract

弾性部材の制動力に応じたダンパ効果を確実に発揮させられるヒンジアームダンパ機構を提供する。ヒンジアームダンパ機構31は、ピニオンギヤ32、一対のラック33,33、2組の重荷重スプリング34,34、一対のスライドバー35,35、および筐体を備えて構成される。筐体は、箱状をしたケース36および板状をしたカバー37からなる。ケース36には、上記のピニオンギヤ32、一対のラック33,33、2組の重荷重スプリング34,34、および一対のスライドバー35,35が収納される。ヒンジアーム6にかかる回転トルクは、ピニオンギヤ32の回転運動を介してラック33,33に伝達され、ラック33,33の直進運動に変換される。ラック33,33のこの直進運動は各スプリング34,34によって確実に制動がかけられる。

Description

本発明は、ヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝するヒンジアームダンパ機構に関するものである。
従来この種のヒンジアームダンパ機構として、例えば、内倒し窓に使用されるものがある。内倒し窓では、窓枠および障子間がヒンジアームによって連結され、ヒンジアームダンパ機構により、障子の重量等によってヒンジアームにかかる回転トルクが緩衝される。
例えば、特許文献1に開示された内倒し窓では、第一アーム、第二アームおよび連結軸を具備する連結部がヒンジアームを構成し、窓枠と障子とが連結部によって連結される。第一アームは、その一端が第一回動軸を介して窓枠に前後に回動可能に連結される。第二アームは、その一端が第二回動軸を介して障子に前後に回動可能に連結される。連結軸は、第一アームの下端と第二アームの下端とを、互いに前後に回動可能となるように連結する。このようなヒンジアームについてのヒンジアームダンパ機構は、従来、第一回動軸、第二回動軸および連結軸に樹脂ワッシャーあるいはウエーブワッシャーが挟み込まれて構成される。各軸に挟み込まれる樹脂ワッシャーあるいはウエーブワッシャーは、第一回動軸、第二回動軸および連結軸の各回動に抵抗力を発生させ、障子の重量等によってヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝する。
特開2017−66633号公報
しかしながら、上記従来のようなヒンジアームダンパ機構では、障子が大型で重量があると、ダンパ効果が弱く、ヒンジアームにかかる回転トルクを十分に緩衝することができない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
ヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝するヒンジアームダンパ機構において、
ヒンジアームの回転中心にヒンジアームに連結して設けられるピニオンギヤと、
ピニオンギヤに噛み合ってピニオンギヤの回転運動を直進運動に変換するラックと、
ラックの直進運動に制動をかける弾性部材と、
ピニオンギヤを回転自在に支持するギヤ支持部、ラックの直進運動をガイドするガイド部、および、ラックの直進運動に制動をかけることで弾性部材に生じる反力を受ける反力支持部を有して、ピニオンギヤ、ラックおよび弾性部材を収容する筐体と
を備えることを特徴とする。
本構成によれば、ヒンジアームにかかる回転トルクは、ピニオンギヤの回転運動を介してラックに伝達され、ラックの直進運動に変換される。ラックのこの直進運動は弾性部材によって制動がかけられる。したがって、ヒンジアームにかかる回転トルクは、弾性部材の制動力によって確実に緩衝される。このため、本構成をしたヒンジアームダンパ機構を内倒し窓等のヒンジアームに適用することで、弾性部材の制動力に応じたダンパ効果を確実に発揮させることができる。よって、障子が大型で重量があっても、適切なダンパ効果が奏され、内倒し窓等のヒンジアームにかかる回転トルクを十分に緩衝することが可能になる。
また、本発明は、弾性部材が圧縮コイルバネであることを特徴とする。
本構成によれば、弾性部材の制動力は圧縮コイルバネのたわみ量に応じて発揮される。したがって、ヒンジアームの回転量が小さいときには、ラックの直進する距離が短く、圧縮コイルバネに生じるたわみ量が小さいので、弾性部材の制動力が小さく、ヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝する力は弱い。一方、ヒンジアームの回転量が増えていくと、ラックの直進する距離が次第に長くなり、圧縮コイルバネに生じるたわみ量が大きくなるので、弾性部材の制動力が次第に大きくなって、ヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝する力は次第に強くなる。
このため、本構成をしたヒンジアームダンパ機構を内倒し窓等のヒンジアームに適用することで、障子の開ける量が少なくてヒンジアームの回転量が小さいときには、障子開閉操作に対する補助力が弱いが、障子の開ける量が多くなって、障子の倒れる角度が大きくなるのに連れて、ヒンジアームの回転量が大きくなり、障子開閉操作に対する補助力が次第に強くなる。よって、障子を開けるときに、障子を開けるのに連れて障子の重量によって重くなる操作力は、ヒンジアームダンパ機構の補助力によって軽い操作力で済むようになる。また、障子を閉めるときには、弾性部材の付勢力が障子を閉める操作力に加わり、軽い操作力で障子を閉めることができるようになる。このため、障子の操作者は、操作感良く障子の開閉操作を行えるようになる。
これに対して、上述した従来のようなヒンジアームダンパ機構では、軸に挟み込む樹脂ワッシャーあるいはウエーブワッシャーによってダンパ効果を得るため、障子を開けるときと閉めるときとでダンパ効果は一定になる。このため、障子を閉めるときに樹脂ワッシャー等のダンパ効果によって操作が重くなってしまい、本構成のヒンジアームダンパ機構のような操作感の良い操作性は得られない。
また、本発明は、
ラックが、ピニオンギヤの回転中心を挟んで対向する位置に一対設けられ、ピニオンギヤの回転を受けて互いに離反する方向に直進し、
弾性部材が、ピニオンギヤの回転中心を中心に各ラックを介する対向位置に一対設けられ、各ラックの離反する方向への直進運動に制動をかける
ことを特徴とする。
本構成によれば、ラックおよび弾性部材がピニオンギヤの回転中心を中心に対向する位置に対称に一対設けられるので、ピニオンギヤの回転運動はラックの直進運動にバランス良く変換される。したがって、ヒンジアームダンパ機構の緩衝動作は安定して行われる。また、ピニオンギヤの回転中心を中心に対向する位置の両側で緩衝機能が作用するので緩衝力が高まり、ヒンジアームにかかる大きな回転トルクを緩衝することができる。
また、本発明は、
ラックが、直進する方向に交差する方向に延出部を有し、
弾性部材が延出部から一端部にラックの運動力を受ける
ことを特徴とする。
本構成によれば、ラックの運動力は延出部を介して安定して弾性部材の一端部へ伝えられる。このため、ヒンジアームにかかる回転トルクはラックを介して効果的に弾性部材へ伝えられ、弾性部材の制動力が効果的に作用して、ヒンジアームにかかる回転トルクはより確実に緩衝される。
また、本発明は、弾性部材が、複数個並列に設けられて各一端部にラックの運動力を分担して受けることを特徴とする。
本構成によれば、弾性部材の総じて発揮する制動力が強くなるので、ヒンジアームにかかるより大きな回転トルクを緩衝することができる。
また、本発明は、延出部と平行に形成されて延出部に当接する当接面がラック側に形成され、各弾性部材の一端部に嵌まる嵌合部が弾性部材側に並んで形成されて、延出部と各弾性部材の一端部との間に配置される規制部材を備えることを特徴とする。
本構成によれば、延出部からのラックの運動力は規制部材の当接面に確実に受け止められて、規制部材の嵌合部により配置位置が並んで規制保持される各弾性部材の一端部に確実に伝達される。このため、弾性部材の制動力がより効果的にラックに作用して、ヒンジアームにかかる回転トルクはより確実に緩衝される。
また、本発明は、筐体のガイド部が形成される部分の外側部に、ラックの直進運動方向と交差する方向、または、ラックの直進運動方向と平行な方向に盛り上がる補強リブが形成されることを特徴とする。
ラックは筐体のガイド部の案内を受けてピニオンギヤの回転運動を直進運動に変換するが、ガイド部にはラックのこの直進運動を規制する反力がかかり、ガイド部に筐体を歪める力が作用する。しかし、本構成によれば、筐体のガイド部が形成される部分の外側部に補強リブが形成され、補強リブが筐体を歪める力に対向する。このため、筐体を歪める力がラックから筐体にかかっても、筐体の変形が防がれ、ピニオンギヤの回転運動が確実にラックの直進運動に変換される。
また、本発明は、弾性部材の初期制動力を調整する調整部材を弾性部材の他端部側または一端部側に備えることを特徴とする。
本構成によれば、調整部材によって弾性部材の初期制動力を調整することで、ヒンジアームダンパ機構の発揮する緩衝力を容易に所望の緩衝力に設定することができる。このため、必要とされるダンパ効果を奏するヒンジアームダンパ機構に容易に調整することが可能になる。
本発明によれば、弾性部材の制動力に応じたダンパ効果を確実に発揮させられるヒンジアームダンパ機構を提供することができ、内倒し窓等のヒンジアームに適用することで、障子が大型で重量があっても、ヒンジアームにかかる回転トルクを十分に緩衝することが可能になる。
(a)は、本発明の一実施形態によるヒンジアームダンパ機構が適用された内倒し窓の正面図、(b)は側面図である。 図1に示す内倒し窓において窓枠に対して障子が倒れた状態を示す斜視図である。 図1に示す内倒し窓に使われる障子倒れ角ロック機構の構造を示す分解斜視図である。 (a)は、図3に示す障子倒れ角ロック機構を構成するロック部材が上方の孔に係合した状態の正面図、(b)はその状態の縦断面図である。 (a)は、図3に示す障子倒れ角ロック機構を構成するロック部材が下方の孔に係合した状態の正面図、(b)はその状態の縦断面図である。 (a)は、図3に示す障子倒れ角ロック機構により窓枠が障子で塞がれている状態における内倒し窓の側面図、(b)は、障子が中間角度に倒れて半開きになっている状態における内倒し窓の側面図である。 図3に示す障子倒れ角ロック機構により障子が最大角度に倒れて全開になっている状態における内倒し窓の側面図である。 一実施形態によるヒンジアームダンパ機構の構造を示す分解斜視図である。 (a)は、図8に示すヒンジアームダンパ機構の側面図、(b)は平面図、(c)は、同ヒンジアームダンパ機構の作動前の状態における各部品の配置を示す平面図、(d)は、作動時の状態における各部品の配置を示す平面図である。
次に、本発明によるヒンジアームダンパ機構を内倒し窓に適用した一実施の形態について説明する。
図1(a)は、本発明の一実施形態による後述するヒンジアームダンパ機構31,31が適用された内倒し窓2の正面図、同図(b)は側面図である。
内倒し窓2は窓枠3に障子4が嵌められて構成されている。窓枠3は、左方に垂直に立つ左縦枠3a、右方に垂直に立つ右縦枠3b、左縦枠3aおよび右縦枠3bの各上端間を連結する上枠3c、並びに、左縦枠3aおよび右縦枠3bの各下端間を連結する下枠3dが枠組みされて構成されている。障子4は、左方に垂直に立つ左縦框4a、右方に垂直に立つ右縦框4b、左縦框4aおよび右縦框4bの各上端間を連結する上框4c、並びに、左縦框4aおよび右縦框4bの各下端間を連結する下框4dが枠組みされて構成されている。障子4は、これら左縦框4a、右縦框4b、上框4cおよび下框4d間にガラス板5を挟持している。窓枠3および障子4間は、左縦枠3aおよび左縦框4a間、並びに、右縦枠3bおよび右縦框4b間がそれぞれヒンジアーム6,6により連結されている。
図2は、窓枠3および障子4間を連結するヒンジアーム6,6により支持されて、窓枠3に対して障子4が半開きに倒れた状態を示す斜視図である。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
障子4は、下框4dの下枠3dに接する辺を中心に上框4c側が室内側に倒れ、ヒンジアーム6,6の各一端に連結された障子倒れ角ロック機構1,1により、所定角度に倒れた状態に保持される。障子倒れ角ロック機構1,1は、障子4の左縦框4aにおける窓枠3の左縦枠3aに対向する対向面、並びに、障子4の右縦框4bにおける窓枠3の右縦枠3bに対向する対向面に設けられる。各障子倒れ角ロック機構1,1は同じ構成をしており、以下、障子4の左縦框4aに設けられる一方のみについて説明する。
図3は、障子倒れ角ロック機構1の構造を示す分解斜視図である。図4(a)は障子倒れ角ロック機構1の正面図、同図(b)は同図(a)に示す中心線で破断した縦断面図である。
障子倒れ角ロック機構1は、スライドレール11、スライド駒12、ロック部材13、ロックスプリング14(図4(b)参照)、ロック解除板15、ラッチ部材16、ラッチスプリング17、レールキャップ18、および操作レバー19を備えて構成される。
スライドレール11は、アルミニウム材からなり、左縦框4aにおける左縦枠3aに対向する対向面に形成されたスリットに埋め込まれて、左縦框4aに取り付けられる。この際、このスリットを形成する左縦框4aの側板が、スライドレール11の一段落ち込んだ取付面11a,11aにそれぞれ5本の皿ねじ20で締結され、スライドレール11のスライド駒12を挟む側面11b,11bが左縦框4aの側板側面と面一になる。また、スライドレール11の障子4の上框4c側端部11cには、図4に示すようにレールキャップ18が2本の皿ねじ21,21で取り付けられるが、レールキャップ18はその上端面18aが上框4cの上面と面一に設けられる。2本の皿ねじ21,21は、レールキャップ18に形成された2つの貫通穴18b,18bに通されて、スライドレール11の端部11cに形成された雌ねじ穴11i,11iに螺合する。なお、図3において吹き出しに囲まれたレールキャップ18は、元のレールキャップ18を反対側の斜め上方から見下ろした状態を示す。
スライドレール11は、左縦框4aの長手方向に沿って延びる軌道11d,11eおよびスライド面11fを有している。軌道11dは、側面11b,11bを形成する柱状部に対向して広い幅に形成された対向する一対の溝によって構成され、軌道11eは狭い幅に形成された対向する一対の溝によって構成される。スライド駒12は、その両側部に突出して形成された一対の凸部12a,12aが軌道11dの溝に嵌合することで、軌道11dの形成方向に沿って直動する。また、ロック解除板15は、その両側部が軌道11eの溝に嵌合することで、軌道11eの形成方向に沿って直動する。
スライド面11fは、側面11b,11bを形成する柱状部間を連結する連結部の、左縦枠3aに対向する面に形成され、軌道11d,11eを構成する溝の奥に位置する。スライド面11fには、障子4の倒れ角に応じた所定位置に孔11g,11hが開口している。上方の孔11gは障子4の中間倒れ角に応じた位置、下方の孔11hは障子4の最大倒れ角に応じた位置に開口している。
軌道11dに沿って移動自在にスライドレール11に取り付けられるスライド駒12は、アルミダイキャストによって成形されており、スライド部材を構成する。スライド駒12は、側面に円柱状に突出して形成された軸部12bに、ヒンジアーム6の障子4側の一端を揺動自在に支持する。ヒンジアーム6の一端は、樹脂ワッシャ22,23に挟まれて、その一端に形成された孔が樹脂ワッシャ22,23と共に軸部12bに通される。そして、トラスねじ24が軸部12bに形成された雌ねじに螺合し、樹脂ワッシャ22,23と共にヒンジアーム6の一端が軸部12bから抜けるのが防止されることで、ヒンジアーム6の一端は軸部12bに揺動自在に支持される。スライド駒12は、障子4が開けられるときに、ヒンジアーム6の自重によってヒンジアーム6の一端が揺動することにより、軌道11dを端部11cから離れる一方向に移動する。
スライド駒12はスライド面11fに向かう側に空洞を有し、ロック部材13はこの空洞に収容される。ロック部材13は、スライド駒12と同様にアルミダイキャストによって成形される。ロック部材13は、一端に形成された貫通孔13aにピン25が通され、ピン25の両端がスライド駒12の上端側に対向して形成された一対の孔12c,12cに支持されて、一端が回動自在にスライド駒12に取り付けられる。ロック部材13は、一端がこのようにスライド駒12に回動自在に取り付けられることで、他端を先頭にスライド駒12と共に軌道11dを一方向に移動する。
スライド駒12およびロック部材13間には、ロックスプリング14が設けられている。ロックスプリング14の一端部はロック部材13の腹部に設けられた溝13bに嵌まり、ロック部材13の他端をスライド面11fに向けて付勢する。この付勢により、ロック部材13の他端は、スライド駒12の一方向への移動時にスライド面11fを摺接し、スライド面11fに形成された孔11g,11hに係合する。ロック部材13の他端は、スライド面11fに接する角が鋭角になるように傾斜がつけられている。孔11g,11hは、障子4の複数の倒れ角に応じてスライド面11fにスライド方向に沿って複数形成されている。
図4はロック部材13の他端が上方の孔11gに係合した状態を示し、図5はロック部材13の他端が下方の孔11hに係合した状態を示している。図5(a)はこのときにおける障子倒れ角ロック機構1の正面図、同図(b)は同図(a)に示す中心線で破断した縦断面図であり、図4と同一部分には同一符号を付してある。
本実施形態では、上記のように、ロック部材13の他端がスライド面11fの複数箇所で孔11g,11hと係合し、スライド駒12が軌道11dの複数箇所に係止するので、図6(a)、(b)および図7の側面図に示すように、ヒンジアーム6の一端は複数の角度に多段階に保持される。図6(a)は、ヒンジアーム6が起立して窓枠3が障子4で塞がれている状態、同図(b)は、ヒンジアーム6が中間角度に倒れて障子4が半開きになっている状態、図7は、ヒンジアーム6が最大角度に倒れて障子4が全開になっている状態を示す。このように障子4はヒンジアーム6によって複数の倒れ角に保持されて多段階に倒れるので、内倒し窓2の開放量は複数選択することが可能になる。
ロック解除板15は、ステンレス板から成り、軌道11eに案内されてスライド面11fに沿って移動自在にスライドレール11に取り付けられる。このロック解除板15はロック解除位置と待避位置との間をスライド面11fに沿って移動する。ロック解除位置は、ロック解除板15の一方向への移動時に先頭に位置する先端15aが、孔11gに係合したロック部材13の他端を孔11gから押し上げる作動位置である。また、待避位置は、先端15aが、ロック部材13の他端を孔11gから押し上げない初期位置である。図4および図5に示すロック解除板15はこの待避位置にある状態を示している。ラッチスプリング17は、ロック解除板15をスライド面11fに沿って待避位置へ付勢する。ロック解除板15が待避位置にあるとき、その後端15bは、図4および図5に示すように、レールキャップ18から突出するように設けられる。
ロック解除板15は、図3に示すように後端15bが曲げ加工されて、曲げ部が形成されている。この曲げ部に形成された一対の孔、および樹脂製のラッチ部材16に形成された貫通孔にピン26が通されて、曲げ部に挟まれてラッチ部材16が後端15bに取り付けられる。ラッチ部材16が取り付けられた後端15bは、樹脂製のレールキャップ18に矩形状に形成された空間18cに出没自在に収容され、側面18d,18dがラッチカバー18eで塞がれる。ラッチカバー18eの側面18d,18dへの取り付けは一対の皿ねじ27,27によって行われる。また、側面18d,18dを形成するブロック間にはスライド溝18fが形成され、ロック解除板15の後端15bの直下部分がこのスライド溝18fに嵌まって、ロック解除板15の移動が案内される。
ロック解除板15の後端15bに形成された曲げ部は第1凸部を形成し、ロック解除板15が下方へ移動すると、空間18cに矩形状に形成された面18gに当接する。面18gは、ロック解除板15の後端15bに設けられた第1凸部に当接して、ロック解除板15のロック解除位置を定める面を構成する。また、ロック解除板15の腹部には両脇に突出する凸部15c,15cが第2凸部として設けられている。ロック解除板15が上方へ移動すると、凸部15c,15cがレールキャップ18の底面に当接する。レールキャップ18の底面は、第2凸部に当接してロック解除板15の待避位置を定める面を構成する。
ロック解除板15は、レールキャップ18に形成されたスライド溝18fおよびスライドレール11に形成された軌道11eに案内されて、スライド面11fを移動する。ロック解除板15は、複数の孔11g,11hのうちの最も離れた孔11hよりも1つ近い位置にある孔11gに先端15aが達する長さを有する。ラッチスプリング17の付勢力に抗するロック解除板15の一方向への移動は、ロック解除板15のロック解除位置を定めるレールキャップ18の面18gに、ロック解除板15の後端15bに設けられた曲げ部が当接することで、ロック解除位置で止められる。ロック解除板15は、このロック解除位置で、その先端15aが、孔11gに係合したロック部材13の他端をスライド面11fの孔11gから押し上げて、ロック部材13の他端の孔11gへの係合を解く。また、ロック解除板15の一方向と逆の方向への移動は、ロック解除板15の待避位置を定めるレールキャップ18の底面に、ロック解除板15の凸部15c,15cが当接することで、待避位置で止められ、ロック解除板15は、ラッチスプリング17の付勢力によって待避位置に保持される。
レールキャップ18に形成される空間18cの底面には、ラッチスプリング17の一端に嵌まってその一端を支持する柱状の支持部18hが設けられている。ラッチスプリング17の他端はラッチ部材16の底面に当接し、その弾性力により、ラッチ部材16をレールキャップ18の上端面18aすなわち障子4の上框4c上面から突出させる。
ラッチ部材16は、図4および図5に示すように、ロック解除板15の後端15bの外形からはみ出して、室外側の面が湾曲してロック解除板15の後端15bに設けられている。ラッチ部材16は、ラッチスプリング17の付勢力によって障子4の上框4cから突出する方向に付勢され、障子4が閉められるときに室外側の面が窓枠3の上枠3cに当接して押されて、障子4の上框4c側に落ち込み、レールキャップ18に形成された空間18cにラッチスプリング17と共に収容される。その後、ラッチ部材16は、障子4が閉められて窓枠3の上枠3cに形成された被係合部を構成するラッチ受け29(図6参照)に達すると、ラッチスプリング17の付勢力によって障子4の上框4cから突出して、図6(a)に示すようにラッチ受け29に係合する。
ロック解除板15に形成された凸部15c,15cの下方には、2つの孔15d,15dが形成されている。この孔15d,15dに2つの皿ねじ28,28が通されて、操作レバー19の端部に形成された2つの雌ねじ孔19a,19aに皿ねじ28,28が螺合することで、ロック解除板15に操作レバー19の端部が固定される。操作レバー19は、ステンレス板が曲げ加工されて形成され、ロック解除板15から図2に示すように室内側に延出して設けられる。操作レバー19は、ラッチスプリング17の付勢力に抗してロック解除板15をスライド面11fに沿ってロック解除位置へ移動させるロック解除操作部材を構成する。ラッチ部材16のラッチ受け29への係合は、ラッチスプリング17の付勢力に抗して操作レバー19が一方向に操作されて、ラッチ部材16が障子4の上框4c側に落ち込まないと、解除されない。したがって、ラッチ部材16のラッチ受け29への係合により、窓枠3は障子4によって閉鎖した状態に保持される。
このような構成をした障子倒れ角ロック機構1は、障子4が開けられるとき、ヒンジアーム6の一端がヒンジアーム6の自重によって揺動して、ヒンジアーム6の一端を揺動自在に支持するスライド駒12がスライドレール11の軌道11dを下方の一方向に移動する。この際、スライド駒12に一端が回動自在に取り付けられたロック部材13は、その他端がロックスプリング14によってスライドレール11のスライド面11fに向けて付勢され、スライド面11fを摺接する。障子4が所定角度に倒れると、ロック部材13の他端は、スライド面11fに開口した孔11g,11hに嵌まって、この孔11g,11hに係合する。したがって、スライド駒12の一方向への移動が阻止され、スライド駒12に一端が支持されるヒンジアーム6は、図6および図7に示すように、スライド駒12の移動が阻止された位置に保持され、ヒンジアーム6に支持される障子4は所定角度に倒れた状態に保持される。
ロック解除板15は、常時、ラッチスプリング17に付勢されて、一方向への移動時に先頭に位置する先端15aが孔11gに達しない待避位置に保持されている。障子4が図6(b)に示すような所定角度に倒れた状態で、操作レバー19が操作されて、ロック解除板15がラッチスプリング17の付勢力に抗してスライド面11fに沿って一方向へ移動させられると、ロック解除板15の先端15aが複数の孔11g,11hのうちの最も離れた孔11hよりも1つ近い位置にある孔11gに達する。そして、ロック解除板15の先端15aはロック部材13の他端を孔11gから押し上げる。スライド面11fに複数形成された孔11g,11hのうちの、ロック解除板15から最も離れた孔11hを除く孔11gとロック部材13の他端との係合状態は、このようにロック解除板15の先端15aによって解くことができる。
本実施形態ではスライド面11fに2つの孔11g,11hがある場合について説明しているが、孔11g,11hの間のスライド面11fにさらに図示しない孔があって3つ以上の孔がある場合でも、各孔とロック部材13の他端との各係合状態は、待避位置にあるロック解除板15に最も近い位置にある孔11gから、最も離れた孔11hよりも1つ近い位置にある孔まで、待避位置にあるロック解除板15から離れる順に、ロック解除板15の先端15aによって解除される。このため、障子4は、最も離れた孔11hとロック部材13の他端とが係合するスライド駒12の位置によって定まる、図7に示す倒れ角度が、最も倒れた状態になる。最も離れた孔11hとロック部材13の他端との係合状態は、倒れた障子4を起こしてヒンジアーム6の一端を逆方向へ揺動させ、スライド駒12が一方向と逆の方向へスライド面11fに沿ってスライドして、ロック部材13の他端が最も離れた孔11hを上滑りすることで、解除される。その後、倒れた障子4をさらに起こしていくことで、ロック部材13の他端は、ヒンジアーム6の一端の逆方向へのさらなる揺動に伴うスライド駒12の逆方向へのスライドにより、最も近い位置にある孔11gまで順に各孔を上滑りする。そして、最終的に障子4が起立して、倒れ窓は図6(a)に示す閉鎖状態になる。
また、一方のヒンジアーム6の他端は、窓枠3の左縦枠3aにおける障子4の左縦框4aに対向する面に設けられた図6および図7に示すヒンジアームダンパ機構31に連結されている。他方のヒンジアーム6の他端は、窓枠3の右縦枠3bにおける障子4の右縦框4bに対向する面に設けられた同様なヒンジアームダンパ機構31に連結されている。各ヒンジアーム6,6は、これらヒンジアームダンパ機構31,31により、ヒンジアーム6,6にかかる回転トルクが緩衝される。
図8は、ヒンジアームダンパ機構31の分解斜視図である。図9(a)は、ヒンジアームダンパ機構31の側面図、同図(b)は平面図、同図(c)はヒンジアームダンパ機構31の作動前の状態における各部品の配置を示す平面図、同図(d)は作動時の状態における各部品の配置を示す平面図である。
ヒンジアームダンパ機構31は、ピニオンギヤ32、一対のラック33,33、2組の重荷重スプリング34,34、一対のスライドバー35,35、および筐体を備えて構成される。筐体は、箱状をしたケース36および板状をしたカバー37からなる。ケース36には、上記のピニオンギヤ32、一対のラック33,33、2組の重荷重スプリング34,34、および一対のスライドバー35,35が、図9(c),(d)に示すように収納される。これら各部品を収納したケース36にはカバー37が大皿ねじ38aおよび小皿ねじ38bによって取り付けられ、各部品が図9(a),(b)に示すように封じられる。
ピニオンギヤ32は、両側面の軸部32aがカバー37の開口部37aおよびケース36の開口部36eに嵌合することで、筐体に回転自在に支持される。開口部37aおよび開口部36eはギヤ支持部を構成する。カバー37側の側面の軸部32aには、軸部32aと同軸に六角柱状の連結部32bが形成されている。ヒンジアーム6の他端はこの連結部32bに嵌合し、ヒンジアーム6はその他端を中心に回転する。
一対のラック33,33は、ピニオンギヤ32の回転中心を挟んで対向する位置に設けられ、ピニオンギヤ32の回転を受けて互いに離反する方向に直進する。ラック33,33は、ピニオンギヤ32に噛み合ってピニオンギヤ32の回転運動を直進運動に変換する。ケース36には、ラック33,33の直進運動をガイドするガイド部36a,36aが、ラック33,33の側面に接するケース36の内壁によって形成されている。また、ガイド部36a,36aが形成される部分のケース36の外側部に、ラック33,33の直進運動方向と交差する方向に盛り上がる補強リブ36dが複数形成されている。
ラック33,33は、直進する方向に交差する方向にそれぞれ延出部33a,33aを有する。各延出部33a,33aとケース36の端壁36b,36bとの間には、スライドバー35およびスプリング34,34が収容される。各スライドバー35は、延出部33aと平行に形成されて延出部33aに当接する当接面35aがラック33側に形成されている。また、各スプリング34,34の一端部に嵌まる嵌合部35b,35bがスプリング34,34側に並んで形成されている。各スライドバー35は、延出部33aと各スプリング34,34の一端部との間に配置される規制部材を構成する。
スプリング34,34の各組みは、ピニオンギヤ32の回転中心を中心に各ラック33,33を介する対向位置に一対設けられる。スプリング34,34は、圧縮コイルバネによって形成され、各ラック33,33の離反する方向への直進運動に制動をかける弾性部材を構成している。各スプリング34,34はスライドバー35を介して延出部33aから一端部にラック33の運動力を受ける。ケース36の端壁36bは反力支持部を構成し、ラック33の直進運動に制動をかけることでスプリング34,34に生じる反力を受ける。本実施形態では、スプリング34が2個並列に設けられて、スプリング34,34の各一端部にラック33の運動力が分担して受けられる。スプリング34,34は、ケース36の隔壁36cによって分離されて、座屈が防止されている。
本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31によれば、ヒンジアーム6にかかる回転トルクは、ピニオンギヤ32の回転運動を介してラック33,33に伝達され、ラック33,33の直進運動に変換される。ラック33,33のこの直進運動は各スプリング34,34によって制動がかけられる。したがって、ヒンジアーム6にかかる回転トルクは、スプリング34,34の制動力によって確実に緩衝される。このため、本構成をしたヒンジアームダンパ機構31を内倒し窓2のヒンジアーム6に適用することで、スプリング34,34の制動力に応じたダンパ効果を確実に発揮させることができる。よって、障子4が大型で重量があっても、適切なダンパ効果が奏され、内倒し窓2のヒンジアーム6にかかる回転トルクを十分に緩衝することが可能になる。
また、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31によれば、スプリング34,34の制動力はそのたわみ量に応じて発揮される。したがって、図6(b)に示すようにヒンジアーム6の回転量が小さいときには、ラック33,33の直進する距離が短く、スプリング34,34に生じるたわみ量が小さいので、スプリング34,34の制動力が小さく、ヒンジアーム6にかかる回転トルクを緩衝する力は弱い。一方、図7に示す障子4の最大倒れ角度までヒンジアーム6の回転量が増えていくと、ラック33,33の直進する距離が次第に長くなり、スプリング34,34に生じるたわみ量が大きくなるので、スプリング34,34の制動力が次第に大きくなって、ヒンジアーム6にかかる回転トルクを緩衝する力は次第に強くなる。
このため、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31を内倒し窓2のヒンジアーム6に適用することで、障子4の開ける量が少なくてヒンジアーム6の回転量が小さいときには、障子開閉操作に対する補助力が弱いが、障子4の開ける量が多くなって、障子4の倒れる角度が大きくなるのに連れて、ヒンジアームの回転量が大きくなり、障子開閉操作に対する補助力が次第に強くなる。よって、障子4を開けるときに、障子4を開けるのに連れて障子4の重量によって重くなる操作力は、ヒンジアームダンパ機構31の補助力によって軽い操作力で済むようになる。また、障子4を閉めるときには、スプリング34,34の付勢力が障子4を閉める操作力に加わり、軽い操作力で障子4を閉めることができるようになる。このため、障子4の操作者は、操作感良く障子4の開閉操作を行えるようになる。
これに対して、上述した従来のようなヒンジアームダンパ機構では、軸に挟み込む樹脂ワッシャーあるいはウエーブワッシャーによってダンパ効果を得るため、障子4を開けるときと閉めるときとでダンパ効果は一定になる。このため、障子4を閉めるときに樹脂ワッシャー等のダンパ効果によって操作が重くなってしまい、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31のような操作感の良い操作性は得られない。
また、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31によれば、ラック33,33およびスプリング34,34がピニオンギヤ32の回転中心を中心に対向する位置に対称に一対設けられるので、ピニオンギヤ32の回転運動はラック33,33の直進運動にバランス良く変換される。したがって、ヒンジアームダンパ機構31の緩衝動作は安定して行われる。また、ピニオンギヤ32の回転中心を中心に対向する位置の両側で緩衝機能が作用するので緩衝力が高まり、ヒンジアーム6にかかる大きな回転トルクを緩衝することができる。
また、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31によれば、ラック33,33の運動力は延出部33a,33aを介して安定してスプリング34,34の一端部へ伝えられる。このため、ヒンジアーム6にかかる回転トルクはラック33,33を介して効果的にスプリング34,34へ伝えられ、スプリング34,34の制動力が効果的に作用して、ヒンジアーム6にかかる回転トルクはより確実に緩衝される。
また、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31によれば、スプリング34,34が2個並列に設けられ、スプリング34,34の総じて発揮する制動力が強くなるので、ヒンジアーム6にかかるより大きな回転トルクを緩衝することができる。
また、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31によれば、延出部33a,33aからのラック33,33の運動力はスライドバー35,35の当接面35a,35aに確実に受け止められて、スライドバー35,35の嵌合部35b,35bにより配置位置が並んで規制保持される各スプリング34,34の一端部に確実に伝達される。このため、スプリング34,34の制動力がより効果的にラック33,33に作用して、ヒンジアーム6にかかる回転トルクはより確実に緩衝される。
また、ラック33,33は、筐体を構成するケース36のガイド部36a,36aによる案内を受けてピニオンギヤ32の回転運動を直進運動に変換するが、ガイド部36a,36aにはラック33,33のこの直進運動を規制する反力がかかり、ガイド部36a,36aに筐体を歪める力が作用する。しかし、本実施形態によるヒンジアームダンパ機構31によれば、筐体のガイド部36a,36aが形成される部分の外側部に補強リブ36d,36dが形成され、補強リブ36d,36dが筐体を歪める力に対向する。このため、筐体を歪める力がラック33,33から筐体にかかっても、筐体の変形が防がれ、ピニオンギヤ32の回転運動が確実にラック33,33の直進運動に変換される。
なお、上記の実施形態では、ラック33,33の直進運動方向と垂直な方向に盛り上がる補強リブ36d,36dが形成されている場合について説明したが、ラック33,33の直進運動方向と平行な方向に盛り上がる補強リブを形成するようにしてもよい。
また、上記の実施形態によるヒンジアームダンパ機構31において、スプリング34,34の初期制動力を調整する調整部材をスプリング34,34の他端部側または一端部側に備えるように構成してもよい。このような調整部材としては、例えば、ケース36の端壁36b,36bに、スプリング34,34との間に設ける板材やワッシャ等が挙げられる。また、隔壁36cの端壁36b側を所定長にわたって一部削除し、スプリング34,34の両端に当接する板材の位置をスプリング34,34の伸張方向に可変できるように構成して、調整部材を構成することもできる。これらの構成によれば、調整部材によってスプリング34,34の初期制動力を調整することで、ヒンジアームダンパ機構31の発揮する緩衝力を容易に所望の緩衝力に設定することができる。このため、必要とされるダンパ効果を奏するヒンジアームダンパ機構31に容易に調整することが可能になる。
また、上記の実施形態によるヒンジアームダンパ機構31では、スプリング34,34を2個並列に設けた場合について説明したが、3個以上並列にしても、また、並列にしないで1個単独で設けるように構成してもよい。単独で設ける場合には、ラック33の延出部33aの根元側にあるスプリング34を残して構成することで、ラック33が傾くこと無く、ラック33の直進運動をスプリング34で受けられ、効率的に力が伝達される。また、上記の実施形態によるヒンジアームダンパ機構31では、ピニオンギヤ32を中心とする対向位置に対称にスプリング34,34の各組みを設けたが、対称に設けず、ピニオンギヤ32の一方の側だけに複数個または1個のスプリング34を設けるように構成してもよい。
上記の実施形態では、倒れ窓が室内側に倒れる内倒し窓2にヒンジアームダンパ機構31を適用した場合について説明したが、室外側へ倒れる外倒し窓にヒンジアームダンパ機構31を適用してもよい。また、このような倒れ窓に限らず、例えば、重い扉を開閉する装置の扉機構等にヒンジアームダンパ機構31をしても、高い作用効果が奏される。
1…障子倒れ角ロック機構、2…内倒し窓、3…窓枠、3a…左縦枠、3b…右縦枠、3c…上枠、3d…下枠、4…障子、4a…左縦框、4b…右縦框、4c…上框、4d…下框、5…ガラス板、6…ヒンジアーム、11…スライドレール、11f…スライド面、11g,11h…孔、12…スライド駒、13…ロック部材、14…ロックスプリング、15…ロック解除板、16…ラッチ部材、17…ラッチスプリング、18…レールキャップ、19…操作レバー、31…ヒンジアームダンパ機構、32…ピニオンギヤ、33…ラック、34…重荷重スプリング(弾性部材)、35…スライドバー(規制部材)、36…ケース、37…カバー
【0002】
[0005]
しかしながら、上記従来のようなヒンジアームダンパ機構では、障子が大型で重量があると、ダンパ効果が弱く、ヒンジアームにかかる回転トルクを十分に緩衝することができない。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
可動子がその重量によって固定枠に対して開く開閉装置におけるヒンジアームに可動子の重量によってかかる回転トルクを緩衝するヒンジアームダンパ機構において、
固定枠の枠および可動子の框間を連結し、一端が可動子の框に取り付けられて可動子を固定枠に対して所定角度に倒れた状態に支持するヒンジアームの回転中心となるヒンジアームの他端に連結して設けられるピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合ってピニオンギヤの回転運動を直進運動に変換する、ピニオンギヤの回転中心を挟んで対向する位置に一対設けられ、ピニオンギヤの回転を受けて互いに離反する方向に直進し、直進する方向と交差する方向に延出部を有するラックと、
ピニオンギヤの回転中心を中心に各ラックを介する対向位置に一対設けられ、各ラックの離反する方向への直進運動に制動をかけ、延出部から一端部にラックの運動力を受ける弾性部材と、
箱状をしたケースおよび板状をしたカバーからなり、同軸に形成された連結部がヒンジアームの他端に嵌合する、ピニオンギヤの両側面に形成された軸部がケースの開口部およびカバーの開口部に嵌合することでピニオンギヤを回転自在に支持するギヤ支持部、各ラックの側面に接するケースの内壁によって形成され、ラックの直進運動をガイドするガイド部、および、ラックの直進運動に制動をかけることで弾性部材に生じる反力を受ける、ケースの端壁によって形成される反力支持部を有して、ピニオンギヤ、ラックおよび弾性部材を収容する、固定枠の枠における可動子の框に対向する面に設けられる筐体と
を備えることを特徴とする。
[0007]
本構成によれば、ヒンジアームにかかる回転トルクは、ピニオンギヤの回転運動を介してラックに伝達され、ラックの直進運動に変換される。ラックのこの直進運動は弾性部材によって制動がかけられる。したがって、ヒンジアームにかかる回転トルクは、弾性部材の制動力によって確実に緩衝される。このため、本構成をしたヒンジアームダンパ機構を内倒し窓等のヒンジアームに適用することで、弾性部材の制動力に応じたダンパ効果を確実に発揮させることができる。よって、障子が大型で重量があっても、適切なダンパ効果が奏され、内倒し窓等のヒンジアームにかかる回転トルクを十分に緩衝することが可能になる。
[0008]
[0009]
本構成によれば、弾性部材の制動力は弾性部材のたわみ量に応じて
【0003】
発揮される。したがって、ヒンジアームの回転量が小さいときには、ラックの直進する距離が短く、弾性部材に生じるたわみ量が小さいので、弾性部材の制動力が小さく、ヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝する力は弱い。一方、ヒンジアームの回転量が増えていくと、ラックの直進する距離が次第に長くなり、弾性部材に生じるたわみ量が大きくなるので、弾性部材の制動力が次第に大きくなって、ヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝する力は次第に強くなる。
[0010]
このため、本構成をしたヒンジアームダンパ機構を内倒し窓等のヒンジアームに適用することで、障子の開ける量が少なくてヒンジアームの回転量が小さいときには、障子開閉操作に対する補助力が弱いが、障子の開ける量が多くなって、障子の倒れる角度が大きくなるのに連れて、ヒンジアームの回転量が大きくなり、障子開閉操作に対する補助力が次第に強くなる。よって、障子を開けるときに、障子を開けるのに連れて障子の重量によって重くなる操作力は、ヒンジアームダンパ機構の補助力によって軽い操作力で済むようになる。また、障子を閉めるときには、弾性部材の付勢力が障子を閉める操作力に加わり、軽い操作力で障子を閉めることができるようになる。このため、障子の操作者は、操作感良く障子の開閉操作を行えるようになる。
[0011]
これに対して、上述した従来のようなヒンジアームダンパ機構では、軸に挟み込む樹脂ワッシャーあるいはウエーブワッシャーによってダンパ効果を得るため、障子を開けるときと閉めるときとでダンパ効果は一定になる。このため、障子を閉めるときに樹脂ワッシャー等のダンパ効果によって操作が重くなってしまい、本構成のヒンジアームダンパ機構のような操作感の良い操作性は得られない。
[0012]
【0004】
[0013]
本構成によれば、ラックおよび弾性部材がピニオンギヤの回転中心を中心に対向する位置に対称に一対設けられるので、ピニオンギヤの回転運動はラックの直進運動にバランス良く変換される。したがって、ヒンジアームダンパ機構の緩衝動作は安定して行われる。また、ピニオンギヤの回転中心を中心に対向する位置の両側で緩衝機能が作用するので緩衝力が高まり、ヒンジアームにかかる大きな回転トルクを緩衝することができる。
[0014]
[0015]
本構成によれば、ラックの運動力は延出部を介して安定して弾性部材の一端部へ伝えられる。このため、ヒンジアームにかかる回転トルクはラックを介して効果的に弾性部材へ伝えられ、弾性部材の制動力が効果的に作用して、ヒンジアームにかかる回転トルクはより確実に緩衝される。
[0016]
また、本発明は、弾性部材が、複数個並列に設けられて各一端部にラックの運動力を分担して受けることを特徴とする。
[0017]
本構成によれば、弾性部材の総じて発揮する制動力が強くなるので、ヒンジアームにかかるより大きな回転トルクを緩衝することができる。
[0018]
[0019]
【0002】
[0005]
しかしながら、上記従来のようなヒンジアームダンパ機構では、障子が大型で重量があると、ダンパ効果が弱く、ヒンジアームにかかる回転トルクを十分に緩衝することができない。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
可動子がその重量によって固定枠に対して開く開閉装置におけるヒンジアームに可動子の重量によってかかる回転トルクを緩衝するヒンジアームダンパ機構において、
固定枠の枠および可動子の框間を連結し、一端が可動子の框に取り付けられて可動子を固定枠に対して所定角度に倒れた状態に支持するヒンジアームの回転中心となるヒンジアームの他端に連結して設けられるピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合ってピニオンギヤの回転運動を直進運動に変換する、ピニオンギヤの回転中心を挟んで対向する位置に一対設けられ、ピニオンギヤの回転を受けて互いに離反する方向に直進し、直進する方向と交差する方向に延出部を有するラックと、
ピニオンギヤの回転中心を中心に各ラックを介する対向位置に一対設けられ、各ラックの離反する方向への直進運動に制動をかけ、延出部から一端部にラックの運動力を受ける弾性部材と、
箱状をしたケースおよび板状をしたカバーからなり、同軸に形成された連結部がヒンジアームの他端に嵌合する、ピニオンギヤの両側面に形成された軸部がケースの開口部およびカバーの開口部に嵌合することでピニオンギヤを回転自在に支持するギヤ支持部、各ラックの側面に接するケースの内壁によって形成され、ラックの直進運動をガイドするガイド部、および、ラックの直進運動に制動をかけることで弾性部材に生じる反力を受ける、ケースの端壁によって形成される反力支持部を有して、ピニオンギヤ、ラックおよび弾性部材を収容する、固定枠の枠における可動子の框に対向する面に設けられる筐体と
を備えて構成され、
可動子の框における固定枠の枠に対向する対向面に取り付けられ、可動子の框の長手方向に沿って延びる軌道およびスライド面を有して、可動子の倒れ角に応じたスライド面の所定位置に孔が開口したスライドレールと、
前記軌道に沿って移動自在にスライドレールに取り付けられ、ヒンジアームの一端を揺動自在に支持すると共に、可動子が開けられるときにヒンジアームの一端が揺動することによって前記軌道を一方向に移動するスライド部材と、
一端がスライド部材に回動自在に取り付けられることで他端を先頭にスライド部材と共に前記軌道を一方向に移動するロック部材と、
スライド部材およびロック部材間に設けられてロック部材の他端を前記スライド面に向けて付勢し、スライド部材の一方向への移動時にロック部材の他端を前記スライド面に摺接させて前記孔に係合させる第2の弾性部材と、
前記スライド面に沿って移動自在にスライドレールに取り付けられ、一方向への移動時に先頭に位置する先端が前記孔に係合したロック部材の他端を前記孔から押し上げるロック解除位置と、先端がロック部材の他端を前記孔から押し上げない待避位置との間を前記スライド面に沿って移動するロック解除部材と、
ロック解除部材を前記スライド面に沿って待避位置へ付勢する第3の弾性部材と
を備えて構成される開閉装置の可動子開き角ロック機構により、可動子が固定枠に対して所定角度開いた状態に保持されることを特徴とする。
[0007]
本構成によれば、ヒンジアームにかかる回転トルクは、ピニオンギヤの回転運動を介してラックに伝達され、ラックの直進運動に変換される。ラックのこの直進運動は弾性部材によって制動がかけられる。したがって、ヒンジアームにかかる回転トルクは、弾性部材の制動力によって確実に緩衝される。このため、本構成をしたヒンジアームダンパ機構を内倒し窓等のヒンジアームに適用することで、弾性部材の制動力に応じたダンパ効果を確実に発揮させることができる。よって、障子が大型で重量があっても、適切なダンパ効果が奏され、内倒し窓等のヒンジアームにかかる回転トルクを十分に緩衝することが可能になる。
[0008]
[0009]
本構成によれば、弾性部材の制動力は弾性部材のたわみ量に応じて

Claims (8)

  1. ヒンジアームにかかる回転トルクを緩衝するヒンジアームダンパ機構において、
    ヒンジアームの回転中心にヒンジアームに連結して設けられるピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤに噛み合って前記ピニオンギヤの回転運動を直進運動に変換するラックと、
    前記ラックの直進運動に制動をかける弾性部材と、
    前記ピニオンギヤを回転自在に支持するギヤ支持部、前記ラックの直進運動をガイドするガイド部、および、前記ラックの直進運動に制動をかけることで前記弾性部材に生じる反力を受ける反力支持部を有して、前記ピニオンギヤ、前記ラックおよび前記弾性部材を収容する筐体と
    を備えるヒンジアームダンパ機構。
  2. 前記弾性部材は圧縮コイルバネであることを特徴とする請求項1に記載のヒンジアームダンパ機構。
  3. 前記ラックは、前記ピニオンギヤの回転中心を挟んで対向する位置に一対設けられ、前記ピニオンギヤの回転を受けて互いに離反する方向に直進し、
    前記弾性部材は、前記ピニオンギヤの回転中心を中心に各前記ラックを介する対向位置に一対設けられ、各前記ラックの離反する方向への直進運動に制動をかける
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒンジアームダンパ機構。
  4. 前記ラックは、直進する方向に交差する方向に延出部を有し、
    前記弾性部材は、前記延出部から一端部に前記ラックの運動力を受ける
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のヒンジアームダンパ機構。
  5. 前記弾性部材は、複数個が並列に設けられて各一端部に前記ラックの運動力を分担して受けることを特徴とする請求項4に記載のヒンジアームダンパ機構。
  6. 前記延出部と平行に形成されて前記延出部に当接する当接面が前記ラック側に形成され、各前記弾性部材の一端部に嵌まる嵌合部が前記弾性部材側に並んで形成されて、前記延出部と各前記弾性部材の一端部との間に配置される規制部材を備えることを特徴とする請求項5に記載のヒンジアームダンパ機構。
  7. 前記筐体の前記ガイド部が形成される部分の外側部に、前記ラックの直進運動方向と交差する方向、または、前記ラックの直進運動方向と平行な方向に盛り上がる補強リブが形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のヒンジアームダンパ機構。
  8. 前記弾性部材の初期制動力を調整する調整部材を前記弾性部材の他端部側または一端部側に備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のヒンジアームダンパ機構。
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