JP6853113B2 - コーナー連結装置および建具 - Google Patents
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Description
このコーナー連結装置は、竪杆および横杆の端部に回転可能にそれぞれ連結される連動杆と、両連動杆の端部にピン(軸ピン)を介して回転可能に連結された円弧状の弧状杆と、弧状杆を弧状に沿って案内する円弧状のガイド溝が形成されたコーナー部材とを備えている。
本発明のコーナー連結装置によれば、例えば第一連動杆や第二連動杆が弧状杆の幅方向片側にしかない場合には軸ピンに偏心モーメントが作用して各部材同士の摺動抵抗が大きくなるおそれがあるが、本発明では、第一、第二連結部が弧状杆を挟んで配置されるので、各部材同士の摺動抵抗が大きくなることを抑えることができ、コーナー連結装置による第一連動杆および第二連動杆の連動を円滑に行わせることができる。
また、このような構成によれば、第一連動杆および第二連動杆が二列ずつあるので、例えば二列の第一連動杆の間と二列の第二連動杆の間とに弧状杆やコーナーガイドを配置でき、各部材の設計、配置の自由度を向上できる。
この本発明のコーナー連結装置によれば、前述した本発明と同様の作用効果を発揮でき、コーナー連結装置における力の伝達効率を向上できる。
この本発明のコーナー連結装置によれば、前述した本発明の作用効果を発揮である。加えて、第一連結部および第二連結部が各二列の第一連動杆および第二連動杆によって構成される場合には、二列の第一連動杆間および二列の第二連動杆間において取付孔にねじを挿通して障子のコーナー部に固定することができる。また、第一連結部および第二連結部が二列の弧状杆によって構成される場合には、二列の弧状杆間において取付孔にねじを挿通して障子のコーナー部に固定することができる。更に、いずれの構成の場合であっても、コーナー連結装置に加わる力が集まる仮想軸線上に沿った位置またはその近くでコーナーガイドを支持できる。
このような構成によれば、弧状杆の幅方向両側において二列の側片部のガイド溝によって軸ピンを案内できるので、例えば弧状杆の幅方向片側だけにガイド溝を配置して軸ピンを案内する場合と比べて偏心モーメントの発生を抑えて当該各部材のガタツキを減少することができ、コーナー連結装置における力の伝達効率を向上できる。
このような構成によれば、杆逃がし孔を形成することでコーナーガイドのうち弧状杆を囲む部分を減らすことができ、弧状杆が干渉することなくコーナーガイドを小型化できる。このため、納まり寸法の小さな各種のコーナー部にコーナー連結装置を配置することが可能となる。また、杆逃がし孔が外角側で開口しているので、ガイド溝における軸ピンの繰り返し案内によって発生し得る摩耗粉を杆逃がし孔から外部へ排出できる。つまり、杆逃がし孔を摩耗粉排出孔として兼用できる。
このような構成によれば、第一ガイド部および第二ガイド部が連続した部分にガイド溝が形成されないので、その分だけ当該部分をスリム化できる。
このような構成によれば、第一ガイド部側における連動と第二ガイド部側おける連動とを同様に動作可能となるので、コーナー連結装置の取付け向きが変えられても同様に連動動作させることができ、各向きのコーナー部に共用できて汎用性を向上できる。また、第一ガイド溝および第二ガイド溝を前述した線対称に形成することで、第一連動杆や第二連動杆の部材を共通化でき、勝手違いの部材を削減できて製造コストを削減できる。
本発明の建具によれば、前述した本発明のコーナー連結装置の作用効果を発揮できる建具を構成でき、コーナー連結装置の作動によって二つの作動杆の二つのフレームに沿ったスライド移動を連動させることができ、二つの作動杆のスライド移動によって障子の開閉、開き形態の切替えや施解錠などの各種の動作を連動させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,2において、本実施形態に係る建具であるドレーキップ窓1は、窓枠2(枠体)と、窓枠2内に配置された障子3と、障子3を内倒し(図2(A)に示す開き状態参照)および内開き(図2(B)に示す開き状態参照)の二通りに開閉可能に窓枠2に連結した開き切替機構11とを備えている。
窓枠2は、上枠4、下枠5および左右の縦枠6といった各フレームを互いに直交する方向に枠組みして構成されている。障子3は、上框7、下框8および左右の縦框9といった各フレームを互いに直交する方向に組み、組んだ框内に面材10を嵌め込んで構成されている。障子3は、図1において右側に示す縦框9に取り付けられたハンドル9Aによって開閉操作される。
ここで、図に示すX、Y、Z軸方向は互いに直交しており、X軸方向は上枠4および下枠5の見付け方向に沿っており、Y軸方向は左右の縦枠6の見付け方向に沿っており、Z軸方向は、窓枠2の見込み方向に沿っている。
上ヒンジ12は、図2に示すように、吊元側上部において窓枠2と障子3とを連結するものであり、本実施形態では上枠4に固定された枠側プレート(図示省略)と、上框7に固定された框側プレート121と、枠側プレートおよび框側プレート121を連結したリンクアーム122,123とによって構成されている。框側プレート121の吊元側の端部は第一作動杆15が係合可能に構成されている。本実施形態では、ドレーキップ窓1の通常使用時には、第一作動杆15が框側プレート121との係合が解錠された非係合状態であり、図2(A)に示すように障子3を内倒し可能に上枠4に連結した状態である。また、ドレーキップ窓1の掃除等のメンテナンス時には、第一作動杆15が框側プレート121と係合した係合状態であり、図2(B)に示すように障子3を内開き可能に上枠4に連結した状態である。
下ヒンジ13は、吊元側下部において窓枠2と障子3とを連結するものであり、上ヒンジ12と概略同様に構成されているが、下ヒンジ13の框側プレート(図示省略)は、吊元側の端部が下框8に不動に固定されている点で、第一作動杆15との係合が解除されて内倒し動作時に回動を生じる上ヒンジ12の框側プレート121とは異なる。また、下ヒンジ13は、下框8の長手方向に沿った軸回りに揺動可能に設置されている。
下支持体14は、戸先側下部において窓枠2と障子3とを連結するものであり、図2(B)に示すように、下框8に取り付けられた支持ピン141と、下枠5に取り付けられた受け体142とによって構成されている。この下支持体14は、第二作動杆16のスライドによって支持ピン141が受け体142の凹溝に係合し、また係合が解除される。支持ピン141および受け体142の係合状態では、支持ピン141は受け体142に対して下框8の長手方向に沿った軸回りに揺動可能な状態である。また、前記係合が解除された非係合状態では、支持ピン141は受け体142から離間可能な状態である。
第一作動杆15は、図3に示すように、吊元側の縦框9の長手方向に沿って形成されたスライド溝91にスライド可能に配置されており、第二作動杆16は、下框8の長手方向に沿って形成されたスライド溝81にスライド可能に配置されている。
操作摘み17は、下框8の室内側見付け片部に取り付けられており、操作によって第二作動杆16をY方向にスライド操作可能に構成されている。
第一連動杆54A,55Aは、互いに同じ長さで同様に構成されており、両端部には孔58,59がそれぞれ形成されている。孔58には軸ピン60Aが挿通されており、孔59には軸ピン60Bが挿通されている。第一接合体56には凹溝部561が形成されており、この凹溝部561に前述した軸ピン60B(第一連動杆54A,55Aの孔59に挿通された軸ピン60B)に嵌合している。この第一接合体56は、第一作動杆15に取り付けられている。第一連動杆54A,55Aの両端部のうち孔58が形成された側の端部は、弧状杆51の端部52を挟んで配置された第一連結部を構成している。また、前述した第一連動杆54A,55A間には、第一接合体56の凹溝部561が配置されている。
第二連動杆54B,55Bおよび第二接合体57は、第一連動杆54A,55Aおよび第一接合体56と同様に構成されているので、図に同符号を適宜付してこれらの詳細な説明を省略する。なお、第二連動杆54B,55Bの両端部のうち孔58が形成された側の端部は、弧状杆51の端部53を挟んで配置された第二連結部を構成している。また、第二連動杆54B,55B間には、第二接合体57の凹溝部561が配置されている。
第一ガイド部72は、長手方向における両端部74,75で連続している二列の側片部76,77と、両端部74,75間であってコーナーガイド70の内角側において側片部76,77をつないでいる連続片部78とを有している。端部74には取付孔741が形成されており、コーナーガイド70は取付孔741に挿通されるねじ61によって障子3に取り付けられている。
側片部76,77間には弧状杆51が収容されており、側片部76は弧状杆51および第一連動杆54Aに挟まれて配置されており、側片部77は弧状杆51および第一連動杆55Aに挟まれて配置されている。
側片部76,77のうち両端部74,75間であって外角側の部分には杆逃がし孔79(図5および図6(B)参照)が当該外角側で開口して形成されている。杆逃がし孔79は、弧状杆51の移動軌跡上に位置している。
側片部76,77には、仮想回転軸Cを中心とした円弧方向に延びた第一ガイド溝711がそれぞれ同様に形成されている。これらの第一ガイド溝711には、第一連動杆54A,55Aおよび弧状杆51を連結した軸ピン60Aが配置されている。なお、第二ガイド部73には、第一ガイド溝711と同様に形成された第二ガイド溝712が形成されており、第二ガイド溝712には、第二連動杆54B,55Bおよび弧状杆51を連結した軸ピン60Aが配置されている。第一ガイド溝711および第二ガイド溝712は、第一ガイド部72および第二ガイド部73が連続した部分である端部75を隔てて配置されている。第一ガイド溝711および第二ガイド溝712によってガイド溝71が形成されている。
端部74には、第一連動杆54A,55Aの外倒れ防止用の受け部742がコーナーガイド70の幅方向両側に突出して形成されている。第一ガイド部72の端部75と第二ガイド部73の端部は連続した共通の端部によって構成されている。端部75の内角側の部分には弧状杆51が円弧方向にスライド可能に配置された溝部が形成されている。また、端部75には、側片部76,77の対向方向に突出した位置決め用の突起80が形成されている。突起80は、障子3の見込み方向において下框8および縦框9に当接することで、障子3の見込み方向におけるコーナーガイド70のガタツキを抑制している。
まず、図2(A)に示す内倒しモードから図2(B)に示す内開きモードに切り替える開き切替動作について説明する。
ドレーキップ窓1が内倒しモードにある場合、コーナー連結装置50は、図3、図5(A)に示すように第一接合体56が下方に下がった状態であると共に、第二接合体57が上下方向に直交する左右方向であって戸先側に突出した状態にある。このため、第一作動杆15は下方に下がった状態であって上ヒンジ12の框側プレート121の吊元側の端部と非係合状態となっているので、框側プレート121はその戸先側の端部を軸心として回動可能な状態とされている。また、第二作動杆16は戸先側に突出した状態であり、下支持体14の支持ピン141が受け体142の凹溝に係合した係合状態となっているので、障子3の戸先側下部が窓枠2から内開き方向に離間することが規制された状態で、下框8の長手方向に沿った軸回りに揺動可能な状態とされている。この内倒しモードでは、ハンドル9Aの操作によって下ヒンジ13および下支持体14が揺動することで、図2(A)に示すように、上框7が上枠4から室内側に倒れる内倒し動作が可能となっている。
この内倒しモードにおいて、障子3を閉鎖状態として操作摘み17を図1において左側に操作すると、第二作動杆16がY軸方向に沿って吊元側にスライド移動し、下支持体14の支持ピン141が受け体142から外されて非係合状態となる。このため、障子3の戸先側下部は窓枠2から内開き方向に離間可能な状態とされる。
一方、第二作動杆16の吊元側へのスライド移動はコーナー連結装置50によってX軸方向に沿って上方に向かう移動に変換されて第一作動杆15に伝達される。具体的には、第二作動杆16のスライド移動は第二接合体57から軸ピン60Bを介して二列の第二連動杆54B,55Bに分けて伝達され、第二連動杆54B,55BがY軸方向に沿って吊元側に移動する。このとき第二連動杆54B,55Bは受け部742に支えられることで外倒れが防止されている。続いて、第二連動杆54B,55Bの吊元側への移動は軸ピン60Aを介して弧状杆51の端部53に合わせて伝達され、端部53が吊元側へ移動する。このとき、端部53に連結された軸ピン60Aが第二ガイド溝712によって円弧方向に案内され且つ端部52に連結された軸ピン60Aが第一ガイド溝711によって円弧方向に案内されるので、弧状杆51は仮想回転軸Cを中心として図5(A)に示すR1方向に回動する。このR1方向の回動は、端部52に連結された軸ピン60Aを介して二列の第一連動杆54A,55Aに分けて伝達され、第一連動杆54A,55AがX軸方向に沿って上方に移動する。そして、第一連動杆54A,55Aの上方への移動は軸ピン60Bを介して第一接合体56に合わせて伝達され、第一接合体56から第一作動杆15に伝達されるので、第一作動杆15は上方にスライド移動する。
第一作動杆15が上方へスライド移動すると、第一作動杆15の上端部は、上ヒンジ12の框側プレート121の吊元側の端部に係合した係合状態となり、障子3の吊元側上部が窓枠2から内倒し方向に離間することを規制する。
これにより、上ヒンジ12および下ヒンジ13が内開き方向に開閉可能であって下支持体14の支持ピン141が受け体142から離間可能であるので、障子3が図2(B)に示すように内開き方向に開閉可能な内開きモードとなる。
ドレーキップ窓1が内開きモードにある場合、コーナー連結装置50は、図5(B)に示すように第一接合体56が上方に上がった状態であると共に、第二接合体57が左右方向であって吊元側に引き込まれた状態にある。このため、第一作動杆15は上方に上がった状態であって上ヒンジ12の框側プレート121の吊元側の端部と係合状態となっているので、框側プレート121は上框7に沿って不動に固定された状態とされている。また、第二作動杆16は吊元側に引き込まれた状態であり、下支持体14の支持ピン141が受け体142の凹溝から外れた非係合状態となっているので、障子3の戸先側下部が窓枠2から内開き方向に離間可能な状態とされている。この内開きモードでは、ハンドル9Aの操作によって上ヒンジ12および下ヒンジ13がX軸方向に沿った軸心を中心として回転動作し、図2(B)に示すように戸先側の縦框9が戸先側の縦枠6から室内側に開く内開き動作が可能となっている。
この内開きモードにおいて、障子3を閉鎖状態として操作摘み17を図1において右側に操作すると、第二作動杆16がY軸方向に沿って戸先側にスライド移動し、下支持体14の支持ピン141が受け体142に係合して係合状態となる。このため、障子3の戸先側下部は窓枠2に対して内開き方向の離間が規制された状態とされる。
一方、第二作動杆16の戸先側へのスライド移動はコーナー連結装置50によってX軸方向に沿って下方に向かう移動に変換されて第一作動杆15に伝達される。具体的には、第二作動杆16のスライド移動は第二接合体57から軸ピン60Bを介して二列の第二連動杆54B,55Bに分けて伝達され、第二連動杆54B,55BがY軸方向に沿って戸先側に移動する。続いて、第二連動杆54B,55Bの戸先側への移動は軸ピン60Aを介して弧状杆51の端部53に合わせて伝達され、端部53が戸先側へ移動する。このとき、端部53に連結された軸ピン60Aが第二ガイド溝712によって円弧方向に案内され且つ端部52に連結された軸ピン60Aが第一ガイド溝711によって円弧方向に案内されるので、弧状杆51は仮想回転軸Cを中心として図5(B)に示すR2方向に回動する。このR2方向の回動は、端部52に連結された軸ピン60Aを介して二列の第一連動杆54A,55Aに分けて伝達され、第一連動杆54A,55AがX軸方向に沿って下方に移動する。そして、第一連動杆54A,55Aの下方への移動は軸ピン60Bを介して第一接合体56に合わせて伝達され、第一接合体56から第一作動杆15に伝達されるので、第一作動杆15は下方にスライド移動する。
第一作動杆15が下方へスライド移動すると、第一作動杆15の上端部は、上ヒンジ12の框側プレート121の吊元側の端部から外れた非係合状態となり、障子3の吊元側上部が窓枠2から内倒し方向に離間可能な状態とされる。これにより、前述した内開きモードとなる。
(1)前記実施形態では、第一連動杆54A,55Aによって構成される前述した第一連結部および第二連動杆54B,55Bによって構成される前述した第二連結部が弧状杆51の幅方向両側に配置されることとなるので、偏心モーメントの発生を抑制することができて各部材同士の摺動抵抗が大きくなることを抑えることができ、コーナー連結装置50による第一連動杆54A,55Aおよび第二連動杆54B,55Bの連動を円滑に行わせることができる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)二列の第一連動杆54A,55Aおよび二列の第二連動杆54B,55Bがあるので、例えば弧状杆51に対する連結部分が二又形状に形成された連動杆と比べて、各部材の設計、配置の自由度を向上できる。
(3)二列の第一連動杆54A,55A間および二列の第二連動杆54B,55B間において取付孔741にねじ61を挿通してコーナー部30に固定することができるうえ、コーナー連結装置50に加わる力が集まる仮想軸線92上に沿った位置またはその近くでコーナーガイド70を支持できる。このため、コーナーガイド70自体に生じる偏心モーメントを抑え、コーナーガイド70を固定するねじ61に加わる力を小さく抑制でき、ねじ61の引き抜けや破断に対して有効である。
(4)弧状杆51の幅方向両側において二列の側片部76,77のガイド溝71によって軸ピン60Aを案内できるので、例えば弧状杆51の幅方向片側だけにガイド溝71を配置して軸ピン60Aを案内する場合と比べて偏心モーメントの発生を抑えて当該各部材のガタツキ減少することができ、コーナー連結装置50における力の伝達効率を向上できる。
(5)側片部76,77間に杆逃がし孔79を形成することで、コーナーガイド70のうち弧状杆51を囲む部分を減らすことができ、弧状杆51が干渉することなくコーナーガイド70を小型化できる。このため、納まり寸法の小さな各種のコーナー部30にコーナー連結装置50を配置することが可能となる。また、杆逃がし孔79が外角側で開口しているので、ガイド溝71における軸ピン60Aの繰り返し案内によって発生し得る摩耗粉を杆逃がし孔79から外部へ排出できる。つまり、杆逃がし孔79を摩耗粉排出孔として兼用できる。
(6)第一ガイド溝711および第二ガイド溝712は、第一ガイド部72および第二ガイド部73が連続した部分を隔てて配置されており、第一ガイド部72および第二ガイド部73が連続した部分にガイド溝71が形成されないので、その分だけ当該部分をスリム化できる。
(7)第一ガイド溝711および第二ガイド溝712は、第一ガイド部72および第二ガイド部73が交差する交差角度(本実施形態では直交する直交角度)の二等分線90を基準として線対称に形成されているので、第一ガイド部72側における連動と第二ガイド部73側における連動とを同様に動作可能となる。このため、コーナー連結装置50の取付け向きが変えられても同様に連動動作させることができ、各向きのコーナー部30に共用できて汎用性を向上できる。また、第一ガイド溝711および第二ガイド溝712を前述した線対称に形成することで、第一連動杆54A,55Aや第二連動杆54B,55Bの部材を共通化でき、勝手違いの部材を削減できて製造コストを削減できる。
(8)ガイド溝71は、弧状杆51自体ではなく軸ピン60Aを案内する構成であるので、弧状杆51自体を案内する場合と比べて摺動抵抗を小さく抑えることができる。
(9)弧状杆51がコーナーガイド70内に収容されているので、コーナーガイド70を下框8および縦框9のスライド溝81,91に納めることができ、下框8や縦框9への取付加工はねじ61が螺合するねじ孔加工だけでよいので取付加工を簡略化でき、下ヒンジ13等と干渉しない配置にできる。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、二列の第一連動杆54A,55Aおよび二列の第二連動杆54B,55Bを備えているが、それぞれ一列であってもよく、この場合には、第一連動杆の第一連結部および第二連動杆の第二連結部を二又形状として弧状杆51の端部52,53を挟んで配置されてもよい。また、弧状杆51の端部52,53にスリット等を形成して二又形状として第一連動杆および第二連動杆を挟んで配置される第一連結部、第二連結部を構成してもよい。
更に、例えば図7に示すように、コーナー連結装置50は、その幅方向において対向した二列の弧状杆51を備え、これら二列の弧状杆51の間に一列の第一連動杆64および一列の第二連動杆65を挟んで第一連結部、第二連結部を構成してもよく、この場合には、コーナーガイド70Aには、二列の弧状杆51の間において障子3に固定するためのねじ61が挿通される取付孔741が形成されていてもよく、この取付孔741は図7に示すようにコーナーガイド70Aの第一ガイド部72Aおよび第二ガイド部73Aが互いに直交する方向で交わる連続部分に形成されていてもよい。
前記実施形態では、互いに連続していない第一ガイド溝711および第二ガイド溝712によってガイド溝71が構成されているが、第一ガイド部72から第二ガイド部73にわたって連続した一つのガイド溝であってもよい。
前記実施形態では、ガイド溝71は、仮想回転軸Cを中心とした円弧方向に沿っているが、第一連動杆54A,55Aおよび第二連動杆54B,55Bを連動可能に軸ピン60Aを案内できる範囲であれば前記円弧方向から外れていてもよく、例えば第一ガイド溝711がX軸方向に沿って直線状に形成されていてもよく、第二ガイド溝712がY軸方向に沿って直線状に形成されていてもよい。
前記実施形態では、コーナーガイド70は二つの側片部76,77を有しているが、側片部76,77のうち片側だけを有していてもよい。この場合には、軸ピン60Aは片側のガイド溝によって円弧方向に案内される。
前記実施形態では、第一ガイド部72および第二ガイド部73が二等分線90を基準として線対称とされているが、これに限られずに互いに異なる形状であってもよい。この場合、第一ガイド溝711および第二ガイド溝712だけが二等分線90を基準として線対称とされていてもよいが、軸ピン60Aを案内可能な範囲であれば異なる形状であってもよい。
前記実施形態では、下框8および吊元側の縦框9によって構成されるコーナー部30に設置されているが、これに限られず、下框8および戸先側の縦框9のコーナー部や上框7および左右の縦框9のコーナー部、上枠4、下枠5および左右の縦枠6によって構成される各コーナー部に設置されて、各種のコーナー部における移動伝達を可能としてもよい。
前記実施形態では、ドレーキップ窓1を建具として説明したが、このほか、外倒し窓、外開き窓やドア等の開き系の建具や、引き違い窓や引戸といったスライディング系の建具などであってもよい。
Claims (8)
- 弧状杆と、前記弧状杆の長手方向における一方の端部に軸ピンを介して回転可能に連結された二列の第一連動杆と、前記弧状杆の長手方向における他方の端部に軸ピンを介して回転可能に連結された二列の第二連動杆と、互いに交差する方向において前記二列の第一連動杆および前記二列の第二連動杆を連動可能に案内するコーナーガイドとを備えており、
前記二列の第一連動杆によって前記弧状杆を挟んで配置された第一連結部が構成されており、
前記二列の第二連動杆によって前記弧状杆を挟んで配置された第二連結部が構成されており、
前記コーナーガイドには、前記各軸ピンを案内するガイド溝が形成されており、
前記弧状杆は、前記二列の第一連動杆の間と前記二列の第二連動杆の間とに配置されている
ことを特徴とするコーナー連結装置。 - 二列の弧状杆と、前記二列の弧状杆の長手方向における一方の端部が軸ピンを介して回転可能に連結された第一連動杆と、前記二列の弧状杆の長手方向における他方の端部が軸ピンを介して回転可能に連結された第二連動杆と、互いに交差する方向において前記第一連動杆および前記第二連動杆を連動可能に案内するコーナーガイドとを備えており、
前記二列の弧状杆によって前記第一連動杆を挟んで配置された第一連結部と、前記第二連動杆を挟んで配置された第二連結部とが構成されており、
前記コーナーガイドは、前記各軸ピンを案内するガイド溝が形成された二列の側片部を有しており、
前記二列の側片部は、前記二列の弧状杆および前記第一連動杆の間と前記二列の弧状杆および前記第二連動杆の間とに配置されている
ことを特徴とするコーナー連結装置。 - 弧状杆と、前記弧状杆の長手方向における一方側に連結された第一連動杆と、前記弧状杆の長手方向における他方側に連結された第二連動杆と、互いに交差する方向において前記第一連動杆および前記第二連動杆を連動可能に案内するコーナーガイドとを備えており、
前記弧状杆および前記第一連動杆のうちの一方は、前記弧状杆および前記第一連動杆のうちの他方を挟んで配置された第一連結部を有しており、
前記弧状杆および前記第二連動杆のうちの一方は、前記弧状杆および前記第二連動杆のうちの他方を挟んで配置された第二連結部を有しており、
前記第一連結部は、二列の前記第一連動杆または二列の前記弧状杆によって構成されており、
前記第二連結部は、二列の前記第二連動杆または二列の前記弧状杆によって構成されており、
前記コーナーガイドには、前記二列の第一連動杆間および前記二列の第二連動杆間、または前記二列の弧状杆間に配置された取付孔が形成されている
ことを特徴とするコーナー連結装置。 - 請求項1に記載のコーナー連結装置において、
前記コーナーガイドは、前記ガイド溝が形成された二列の側片部を有しており、
前記二列の側片部は、前記弧状杆および前記二列の第一連動杆の間と前記弧状杆および前記二列の第二連動杆の間とに配置されている
ことを特徴とするコーナー連結装置。 - 請求項2または請求項4に記載のコーナー連結装置において、
前記二列の側片部間には杆逃がし孔が形成されており、
前記杆逃がし孔は、前記コーナーガイドの外角側で開口している
ことを特徴とするコーナー連結装置。 - 請求項1、請求項2、請求項4および請求項5のいずれか一項に記載のコーナー連結装置において、
前記コーナーガイドは、互いに交差する方向に延びた第一ガイド部および第二ガイド部を有しており、
前記ガイド溝は、前記第一ガイド部に円弧方向に延びて形成された第一ガイド溝と、前記第二ガイド部に円弧方向に延びて形成された第二ガイド溝とによって構成されている
ことを特徴とするコーナー連結装置。 - 請求項6に記載のコーナー連結装置において、
前記第一ガイド溝および前記第二ガイド溝は、前記第一ガイド部および前記第二ガイド部が交差する交差角度の二等分線を基準として線対称に形成されている
ことを特徴とするコーナー連結装置。 - 枠体と、前記枠体内に開閉可能に配置された障子とを備えており、
前記枠体および前記障子のうちの少なくとも一方は、互いに交差する方向に沿った少なくとも二つのフレームと、前記二つのフレームのうちの一方に沿ってスライド可能な第一作動杆と、前記二つのフレームのうちの他方に沿ってスライド可能な第二作動杆と、前記二つのフレームによって構成されるコーナー部に配置された請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のコーナー連結装置とを備えており、
前記コーナー連結装置の第一連動杆は、前記二つの作動杆のうちの一方に取り付けられ、前記コーナー連結装置の第二連動杆は、前記二つの作動杆のうちの他方に取り付けられている
ことを特徴とする建具。
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