JP3321723B2 - 引戸の振れ止め装置 - Google Patents

引戸の振れ止め装置

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JP3321723B2
JP3321723B2 JP04301895A JP4301895A JP3321723B2 JP 3321723 B2 JP3321723 B2 JP 3321723B2 JP 04301895 A JP04301895 A JP 04301895A JP 4301895 A JP4301895 A JP 4301895A JP 3321723 B2 JP3321723 B2 JP 3321723B2
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伸一 細井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば雨戸等のよ
うに、サッシの上枠に形成されたレール溝内に上かまち
の上端部が嵌められている引戸に用いられる振れ止め装
置に関する。
【0002】この明細書において、図4〜図6の左側を
前、これと反対側を後というものとする。また、左右
は、後方から前方を見たさいの左右、すなわち図3、図
9および図10の左右を左右というものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、雨
戸の振れ止め装置としては、雨戸の上かまちに取付けら
れ、かつ先端が上かまちから前方または後方に突出して
レール溝の一側面に当接する振れ止め位置と、レールの
上記一側面から離れる振れ止め解除位置との間で移動し
うる振れ止め部材、および振れ止め部材に連結されて振
れ止め部材を振れ止め位置と振れ止め解除位置との間で
移動させる操作ひもを備えたものが知られている。
【0004】しかしながら、従来の振れ止め装置では、
雨戸の開閉時に操作ひもが何かに引っ掛かって雨戸の開
閉をスムーズに行うことができず、雨戸の開閉に支障を
来すという問題がある。
【0005】また、従来の振れ止め装置では、別個にロ
ック装置を設ける必要があり、ロック装置の取付孔等の
加工や、ロック装置の取付作業が面倒になるという問題
がある。さらに、振れ止め操作とロック操作を別々に行
なう必要があり、操作に手間がかかる。
【0006】この発明の目的は、上記問題を解決した引
戸の振れ止め装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による引戸の振
れ止め装置は、サッシの上枠に形成されたレール溝内に
上かまちの上端部が嵌められている引戸の振れ止め装置
であって、引戸の上かまちに固定されるケース、ケース
に固定され、かつ上下方向に伸びているとともに前方に
向かって開口し、さらに周壁に上下方向に伸びる切欠き
が形成された横断面コ字状のガイド、ガイド内に上下動
自在に配置され、かつ相対向する左右1対の壁を有する
とともに、切欠きを通ってガイド外部に伸びるアームを
有するスライダ、ガイド内に固定され、かつ上下方向に
伸びているとともに前方に向かって開口している横断面
コ字状の振れ止め部材取付用フレーム、フレームに取付
けられ、かつ上端に前方屈曲部が設けられるとともに、
前方屈曲部が上かまちから前方に突出してその先端がレ
ール溝の前側面に当接する振れ止め位置と、前方屈曲部
の先端がレールの前側面から離れて前方屈曲部がケース
内に収容される振れ止め解除位置との間で移動しうる振
れ止め部材、ケースに移動自在に取付けられてスライダ
のアームに連結された操作棒、スライダとフレームと振
れ止め部材との間に構成され、かつ操作棒の移動を振れ
止め部材の移動に変換する運動伝達機構を備えており、
スライダの左右1対の壁の上部に、それぞれ垂直部と垂
直部の上端に連なって後斜め上方に伸びる傾斜部とより
なる略く字状長孔が形成され、フレームの左右の壁にお
ける略く字状長孔の垂直部と前後方向に関して合致した
位置に、それぞれ上下方向に伸びる下部長孔が形成さ
れ、同じくフレームの左右の壁における下部長孔の上方
でかつ後方の位置に、それぞれ垂直部と垂直部の上端に
連なりかつ上方に向かって前方に湾曲した円弧状部とよ
りなる上部長孔が形成され、振れ止め部材の左右両側面
に、それぞれ上下に所定間隔をおきかつ左右両側方に突
出したピンが固定状に設けられ、振れ止め部材の上側の
ピンがフレームの上部長孔内およびスライダの略く字状
長孔内に摺動自在に嵌め入れられ、同じく下側のピンが
フレームの下部長孔内に摺動自在にかつ回転自在に嵌め
入れられ、フレームの 上部長孔の円弧状部が、振れ止め
部材の上下のピン間の距離を曲率半径としかつ下側のピ
ンが下部長孔の上端にきたときのピンの中心を中心とす
る円弧状とされているものである。
【0008】
【0009】
【0010】上記引戸の振れ止め装置において、操作棒
に固定状に設けられ、かつ振れ止め部材が振れ止め位置
に移動したさいに上昇してレール溝の底壁に形成された
ロック孔に嵌まるとともに、振れ止め部材が振れ止め解
除位置に移動したさいにロック孔から離脱する錠体を備
えていることがある。
【0011】
【作用】この発明による引戸の振れ止め装置では、引戸
の上かまちに固定されるケース、ケースに固定され、か
つ上下方向に伸びているとともに前方に向かって開口
し、さらに周壁に上下方向に伸びる切欠きが形成された
横断面コ字状のガイド、ガイド内に上下動自在に配置さ
、かつ相対向する左右1対の壁を有するとともに、切
欠きを通ってガイド外部に伸びるアームを有するスライ
ダ、ガイド内に固定され、かつ上下方向に伸びている
ともに前方に向かって開口している横断面コ字状の振れ
止め部材取付用フレーム、フレームに取付けられ、かつ
上端に前方屈曲部が設けられるとともに、前方屈曲部が
上かまちから前方に突出してその先端がレール溝の前側
面に当接する振れ止め位置と、前方屈曲部の先端がレー
ルの前側面から離れて前方屈曲部がケース内に収容され
る振れ止め解除位置との間で移動しうる振れ止め部材、
ケースに移動自在に取付けられてスライダのアームに連
結された操作棒、スライダとフレームと振れ止め部材と
の間に構成され、かつ操作棒の移動を振れ止め部材の移
動に変換する運動伝達機構を備えており、スライダの左
右1対の壁の上部に、それぞれ垂直部と垂直部の上端に
連なって後斜め上方に伸びる傾斜部とよりなる略く字状
長孔が形成され、フレームの左右の壁における略く字状
長孔の垂直部と前後方向に関して合致した位置に、それ
ぞれ上下方向に伸びる下部長孔が形成され、同じくフレ
ームの左右の壁における下部長孔の上方でかつ後方の位
置に、それぞれ垂直部と垂直部の上端に連なりかつ上方
に向かって前方に湾曲した円弧状部とよりなる上部長孔
が形成され、振れ止め部材の左右両側面に、それぞれ上
下に所定間隔をおきかつ左右両側方に突出したピンが固
定状に設けられ、振れ止め部材の上側のピンがフレーム
の上部長孔内およびスライダの略く字状長孔内に摺動自
在に嵌め入れられ、同じく下側のピンがフレームの下部
長孔内に摺動自在にかつ回転自在に嵌め入れられ、フレ
ームの上部長孔の円弧状部が、振れ止め部材の上下のピ
ン間の距離を曲率半径としかつ下側のピンが下部長孔の
上端にきたときのピンの中心を中心とする円弧状とされ
ているので、スライダを上昇させるように操作棒を移動
させると、スライダが上昇するにつれて、振れ止め部材
の下側のピンがフレームの下部長孔内を上昇するととも
、上側のピンがフレームの上部長孔の垂直部内を上昇
する。そして、振れ止め部材の下側のピンがフレームの
下部長孔内の上端に至るとともに、上側のピンがフレー
ムの上部長孔の垂直部内の上端に至った後、スライダが
さらに上昇すると、上側のピンがフレームの円弧状部内
を前方に移動する。その結果、振れ止め部材は下側のピ
ンを中心にして前方に回動し、その屈曲部の先端が前方
に突出してレール溝の前側面に当接する。その結果、引
戸の上端部が、後方に移動させられ、その上かまちがレ
ール溝の後側面に当接し、これにより引戸の振れ止めが
行なわれる。
【0012】
【0013】
【0014】さらに、上記引戸の振れ止め装置におい
て、操作棒に固定状に設けられ、かつ振れ止め部材が振
れ止め位置に移動したさいに上昇してレール溝の底壁に
形成されたロック孔に嵌まるとともに、振れ止め部材が
振れ止め解除位置に移動したさいに孔から離脱する錠体
を備えていると、振れ止め部材が振れ止め位置に移動し
たさいに錠体が上昇してレール溝の底壁に形成された孔
に嵌まる。その結果、引戸の振れ止めとロックとを同時
に行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例は、この発明の振れ止め装置を雨
戸に適用したものである。なお、全図面を通じて同一物
および同一部分には同一符号を付す。
【0016】図1は、サッシの上枠(1) の一部と、サッ
シに取付けられた雨戸(2) の上部を示す。上枠(1) に、
下方に開口した雨戸用上部レール溝(3) が形成されてお
り、レール溝(3) 内に雨戸(2) の上かまち(4) の上端部
が嵌められている。雨戸(2)の上かまち(4) は横断面略
逆U字状で下方に開口しており、その前後両側壁(4a)(4
b)の上縁部は上壁(4c)よりも若干上方に突出している。
上かまち(4) の後側壁(4b)の後側面上端に、ゴム、合成
樹脂等からなる当接部材(32)が貼着されている。そし
て、上かまち(4) 内に振れ止め装置(5) が取付けられて
いる。振れ止め装置(5) が取付けられた部分において、
上かまち(4) の上壁(4c)は切除されている。
【0017】図示は省略したが、雨戸(2) の下かまちに
戸車が取付けられ、この戸車がサッシの下枠に設けられ
たレールの上に載せられている。
【0018】振れ止め装置(5) の詳細が図2〜図8に示
されている。
【0019】振れ止め装置(5) は、上かまち(4) の上壁
(4c)に固定されるケース(6) を備えている。ケース(6)
は、前壁部(6a)、下壁部(6b)および左右両側壁部(6c)を
備えている。左右両側壁部(6c)の上端に左右方向外方に
突出したブラケット(6d)が一体に形成されており、両ブ
ラケット(6c)が上かまち(4) の上壁(4c)における切欠き
(7) の両側部分の下面に面接触させられ、両ブラケット
(6d)を下方から貫通したねじ(8) を上壁(4c)にねじ嵌め
ることによりケース(6) が上壁(4c)に固定されている。
前壁部(6a)の左側部分に上下方向に伸びる長孔(9) が形
成されている。長孔(9) は、後述する操作棒(24)に固定
されたピン(26)が摺動自在に嵌まるものである。また、
前壁部(6a)の上端の左側部分に、後方屈曲部(6e)が一体
に形成されており、後方屈曲部(6e)に、後述する錠体(2
9)を案内するガイド孔(11)が形成されている。
【0020】ケース(6) 内の右側部分に、上下方向に伸
びるガイド(12)が固定されている。ガイド(12)の上端は
ブラケット(6d)および後方屈曲部(6e)よりも上方に突出
して、上かまち(4) の前後両側壁(4a)(4b)の上端とほぼ
同一の高さ位置に位置している。ガイド(12)は横断面コ
字状で前方に向かって開口しており、その左側壁(12a)
の前縁に左方屈曲部(12b) が一体に形成されている。そ
して、ガイド(12)は、右側壁(12c) に形成されて外方に
突出した突起(図示略)がケース(6) の右側壁部(6c)に
形成された孔(図示略)に嵌め入れられるとともに、左
方屈曲部(12b)がケース(6) の前壁部(6a)にリベット止
めされることによってケース(6) に固定されている。ま
た、ガイド(12)の後壁(12d) と左側壁(12a) との連接部
に、その下端から上方に伸びる切欠き(13)が形成されて
いる。
【0021】ガイド(12)内に、ガイド(12)に案内されて
上下動するスライダ(14)が配置されている。スライダ(1
4)は、相対向する左右1対の垂直壁(14a) と、両垂直壁
(14a) の前縁部どうしを相互に連結する連結壁(14b) と
を備えている。左側の垂直壁(14a) の後縁部の下端部
に、ガイド(12)の切欠き(13)を通ってガイド(12)外部に
伸びたアーム(15)が一体に形成されている。アーム(15)
は切欠き(13)内を上下動自在となっている。左右の両垂
直壁(14a) の上部に、それぞれ垂直部(16a) と垂直部(1
6a) の上端に連なって後斜め上方に伸びる傾斜部(16b)
とよりなる略く字状長孔(16)が形成されている。
【0022】ガイド(12)内に上下方向に伸びる振れ止め
部材取付用フレーム(17)が配置されている。フレーム(1
7)の上端はガイド(12)の上端と同一高さ位置にある。フ
レーム(17)は横断面コ字状で前方に向かって開口してお
り、その後側壁(17a) がガイド(12)の後側壁(12d) に沿
わされてリベット止めされている。フレーム(17)の左右
両側壁(17b) はスライダ(14)の左右の垂直壁(14a) の内
側に位置している。フレーム(17)の左右両側壁(17b) の
下部におけるスライダ(14)の略く字状長孔(16)の垂直部
(16a) と前後方向に関して合致した位置に、垂直状の下
部長孔(18)が形成されている。また、フレーム(17)の左
右両側壁(17b) の上部には、垂直部(19a) と垂直部(19
a) の上端に連なりかつ上方に向かって前方に湾曲した
円弧状部(19b) とよりなる略逆J字状の上部長孔(19)が
形成されている。スライダ(14)が下端位置にあるときに
は、上部長孔(19)の垂直部(19a) の下端部は略く字状長
孔(16)の傾斜部(16b) の上端部と合致している。
【0023】フレーム(17)内に、上端に前方屈曲部(21
a) が設けられ、かつ前方屈曲部(21a) の先端部がケー
ス(6) から上かまち(4) の前側壁(4a)を越えて前方に突
出し、その先端がレール溝(3) の前側面に当接する振れ
止め位置と、前方屈曲部(21a)の先端がレール溝(3) の
前側面から離れてケース(6) 内に収容される振れ止め解
除位置との間で移動しうる合成樹脂製振れ止め部材(21)
が配置されている。振れ止め部材(21)に、左右方向に伸
びる上下2つのピン(22)(23)が貫通状に固定されてい
る。上側のピン(22)の左右両端部は、それぞれフレーム
(17)の上部長孔(19)およびスライダ(14)の略く字状長孔
(16)内に摺動自在に嵌め入れられている。下側のピン(2
3)の左右両端部は、それぞれフレーム(17)の下部長孔(1
8)内に摺動自在にかつ回転自在に嵌め入れられている。
そして、フレーム(17)の上部長孔(19)の円弧状部(19b)
は、振れ止め部材(21)の上下のピン(22)(23)間の距離を
曲率半径とし、かつ下側のピン(23)がフレーム(17)の下
部長孔(18)の上端にきたときのピン(23)の中心を中心と
する円弧状となっている。
【0024】ケース(6) に上下動自在に操作棒(24)が配
置されている。操作棒(24)は、ケース(6) の下壁部(6b)
に形成されたガイド孔(25)内に上下動自在に通されてい
る。操作棒(24)におけるケース(6) の下壁部(6b)よりも
上方に位置する部分は、ピン(26)によってスライダ(14)
のアーム(15)先端部に連結されている。ピン(26)は前方
に伸びており、ケース(6) の前壁部(6a)に形成された垂
直状長孔(9) 内に摺動自在に嵌め入れられている。ま
た、ピン(26)と、ガイド(12)の左方屈曲部(12b)の後面
に形成された突起(27)との間にねじりコイルばね(28)が
配設されている。ねじりコイルばね(28)は、操作棒(24)
が所定位置よりも上方に達したときに、操作棒(24)を上
方に付勢するようになっている。
【0025】操作棒(24)の上端に連なって上方に伸びる
錠体(29)が操作棒(24)と一体に形成されている。錠体(2
9)は、ケース(6) の後方屈曲部(6e)に形成されたガイド
孔(11)内に上下動自在に嵌め入れられている。ガイド孔
(11)の真上の位置に置いて、レール溝(3) の底壁(3a)に
ロック孔(31)が形成されており、操作棒(24)が上端位置
に達したときに錠体(29)がロック孔(31)内に嵌まるよう
になっている。
【0026】このような構成において、雨戸(2) を開閉
する場合や戸袋に収納しておく場合には、操作棒(24)を
下端位置まで下降させておく。このとき、スライダ(14)
も下端位置まで下降している。そして、振れ止め部材(2
1)の上側のピン(22)は、スライダ(14)の略く字状長孔(1
6)の傾斜部(16b) の上端でかつフレーム(17)の上部長孔
(19)の垂直部(19a) の下端に位置している。また、振れ
止め部材(21)の下側のピン(23)は、フレーム(17)の下部
長孔(18)の下端に位置している(図5参照)。その結
果、振れ止め部材(21)は、全体がケース(6) 内に収容さ
れ、振れ止め解除位置にある。さらに、操作棒(24)のピ
ン(26)は長孔(9) の下端に位置しており、錠体(29)はロ
ック孔(31)から離脱している。
【0027】雨戸(2) を閉じた後その振れ止めおよびロ
ックを行なう場合には、操作棒(24)を押し上げて、スラ
イダ(14)を上昇させる。すると、振れ止め部材(21)の上
側のピン(22)が略く字状長孔(16)の上端に位置したまま
上部長孔(19)の垂直部(19a)内を上昇し、これにより振
れ止め部材(21)が上昇させられて下側のピン(23)が下部
長孔(18)内を上昇する。上側のピン(22)が上部長孔(19)
の垂直部(19a) の上端に至ると下側のピン(23)は下部長
孔(18)の上端に至る(図7参照)。このとき、振れ止め
部材(21)の前方屈曲部(21a) の先端部はフレーム(17)の
上端および上かまち(4) の前側壁(4a)の上端よりも上方
の高さ位置に至る。ここで、操作棒(24)によりさらにス
ライダ(14)を上昇させると、振れ止め部材(21)の上側の
ピン(22)はスライダ(14)の略く字状長孔(16)の傾斜部(1
6b) 内を下斜め前方に移動させられ、その結果上部長孔
(19)の円弧状部(19b) を前方に移動する(図8参照)。
すると、振れ止め部材(21)が下側のピン(23)を中心とし
て前方に回動し、上かまち(4) の前側壁(4a)を越えて前
方に突出し、その先端がレール溝(3) の前側面に当接す
る。その結果、雨戸(2) の上端部が後方に押されて上か
まち(4) の後側壁(4b)が、当接部材(32)を介してレール
溝(3) の後側面に当接し、これにより雨戸(2) の振れ止
めが行なわれる(図6参照)。一方、操作棒(24)が上端
位置に至ると、錠体(29)がレール溝(3) のロック孔(31)
内に嵌まり、これにより雨戸(2) のロックも行なわれ
る。
【0028】図9はこの発明の振れ止め装置の第2の実
施例を示す。
【0029】図9において、振れ止め装置(60)のスライ
ダ(14)のアーム(15)の先端部に、上下方向に伸びる錠体
(40)がピン(41)により連結されている。錠体(40)は、そ
の上部がケース(6) の後方屈曲部(6e)に形成されたガイ
ド孔(11)内に上下動自在に嵌め入れられているととも
に、その下部がケース(6) の下壁部(6b)に形成されたガ
イド孔(25)内に上下動自在に嵌め入れられている。ピン
(41)は前後両方に突出しており、その前方突出部がケー
ス(6) の前壁部(6a)に形成された垂直状長孔(9)内に摺
動自在に嵌め入れられている。また、ピン(41)の前方突
出部と、ガイド(12)の左方屈曲部(12b) の後面に形成さ
れた突起(27)との間に、錠体(40)が所定位置よりも上方
に達したときに、錠体(40)を上方に付勢するねじりコイ
ルばね(28)が配設されている。
【0030】ケース(6) に上下方向に揺動自在に操作レ
バー(42)(操作棒)が配置されている。操作レバー(42)
は、その長さの中間部においてケース(6) の前壁部(6a)
に軸(43)により枢着されている。操作レバー(42)の左側
部分は、ケース(6) の左側壁部(6c)に形成された上下方
向に伸びる長孔(44)に通されてケース外(6) に伸びてお
り、その左端部が操作部(46)となっている。また、操作
レバー(42)の右端部には、操作レバー(42)先端と軸(43)
とを結ぶ方向に伸びる長孔(45)が形成されており、この
長孔(45)内にアーム(15)を錠体(40)に連結するピン(41)
の後方突出部が摺動自在に嵌め入れられている。
【0031】このような構成において、雨戸(2) を開閉
する場合や戸袋に収納しておく場合には、操作レバー(4
2)を揺動させて操作部(46)を上端位置まで移動させてお
く(図9実線参照)。このとき、アーム(15)を介してス
ライダ(14)も下端位置まで下降しており、上記第1の実
施例と同様に、振れ止め部材(21)は、全体がケース(6)
内に収容され、振れ止め解除位置にある。
【0032】雨戸(2) を閉じた後その振れ止めおよびロ
ックを行なう場合には、操作レバー(42)の操作部(46)を
下方に移動させることにより操作レバー(42)を揺動さ
せ、これにより錠体(40)を上昇させる(図9鎖線参
照)。錠体(40)が上昇すると、アーム(15)を介してスラ
イダ(14)が上昇する。すると、上記第1の実施例の場合
と同様にして、振れ止め部材(21)の前方屈曲部(21a) の
先端がレール溝(3) の前側面に当接し、その結果雨戸
(2) の上端部が後方に押されて上かまち(4) の後側壁(4
b)が当接部材(32)を介してレール溝(3) の後側面に当接
し、これにより雨戸(2)の振れ止めが行なわれる。一
方、錠体(40)がレール溝(3) のロック孔(31)内に嵌ま
り、これにより雨戸(2) のロックも行なわれる。
【0033】図10はこの発明の振れ止め装置の第3の
実施例を示す。
【0034】図10において、振れ止め装置(70)のケー
ス(6) に操作レバー(50)(操作棒)が上下方向に揺動自
在に配置されている。操作レバー(50)は、振れ止め部材
(21)が振れ止め解除位置にあるときを基準にしていう
と、左右方向に伸びる第1の部分(50a) と、第1部分(5
0a) の右端に連なって右斜め下方に伸びる第2の部分(5
0b) とを備えている。操作レバー(50)は、第1部分(50
a) と第2部分(50b) との連接部において、軸(51)によ
りケース(6) の前壁部(6a)に枢着されている。操作レバ
ー(50)の第1部分(50a) は、ケース(6) の左側壁部(6c)
に形成された上下方向に伸びる長孔(52)に通されてケー
ス(6) 外に伸びており、その先端部が操作部(53)となっ
ている。操作レバー(50)における第2部分(50b) の先端
が、ピン(54)によってスライダ(14)のアーム(15)先端部
に連結されている。ピン(54)は操作レバー(50)に固定さ
れて後方に突出しており、アーム(15)に形成された左右
方向に伸びる長孔(55)内に摺動自在に嵌め入れられてい
る。
【0035】振れ止め部材(21)が振れ止め解除位置にあ
るときを基準にしていうと、操作レバー(50)の第2部分
(50b) の右端に連なって第2部分(50b) と直角をなすよ
うに右斜め上方に伸びる錠体(56)が一体に形成されてい
る。錠体(56)の長さの中間部に前方に突出したピン(57)
が固定されている。ピン(57)は、ケース(6) の前壁部(6
a)に形成され、かつ軸(51)の中心を中心とするとともに
軸(51)とピン(57)との距離を曲率半径とする円弧状長孔
(58)内に摺動自在に嵌め入れられている。また、ピン(5
7)と、ガイド(12)の左方屈曲部(12b) の後面に形成され
た突起(27)との間に、錠体(56)が所定位置よりも上方に
達したときに、錠体(56)を上方に付勢するねじりコイル
ばね(28)が配設されている。錠体(56)は、操作レバー(5
0)が揺動して操作部(53)が下方に移動したさいに上方に
移動し、その上端部がレール溝(3) の底壁(3a)に形成さ
れたロック孔(31)内に嵌まるようになっている。
【0036】このような構成において、雨戸(2) を開閉
する場合や戸袋に収納しておく場合には、操作レバー(5
0)を揺動させて操作部(53)を上端位置まで移動させてお
く(図10実線参照)。このとき、アーム(15)を介して
スライダ(14)も下端位置まで下降しており、上記第1の
実施例と同様に、振れ止め部材(21)は、全体がケース
(6) 内に収容され、振れ止め解除位置にある。
【0037】雨戸(2) を閉じた後その振れ止めおよびロ
ックを行なう場合には、操作レバー(50)の操作部(53)を
下方に移動させることにより操作レバー(50)を揺動さ
せ、これにより錠体(56)を上方に移動させる(図10鎖
線参照)。錠体(56)が上方に移動すると、アーム(15)を
介してスライダ(14)を上昇する。すると、上記第1の実
施例の場合と同様にして、振れ止め部材(21)の前方屈曲
部(21a) の先端がレール溝(3) の前側面に当接し、その
結果雨戸(2) の上端部が後方に押されて上かまち(4) の
後側壁(4b)が当接部材(32)を介してレール溝(3) の後側
面に当接し、これにより雨戸(2) の振れ止めが行なわれ
る。一方、錠体(56)がレール溝(3) のロック孔(31)内に
嵌まり、これにより雨戸(2) のロックも行なわれる。
【0038】上記3つの実施例において、振れ止め装置
(1)(60)(70) は、前後逆向きにして使用されることもあ
る。また、上記3つの実施例において、振れ止め装置
(1)(60)(70) は雨戸に適用されているが、その他の引戸
にも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】この発明の振れ止め装置によれば、上述
のようにして引戸の振れ止めを行うことができる。した
がって、引戸の開閉に支障を来すことが防止される。
【0040】さらに、請求項2の振れ止め装置によれ
ば、引戸の振れ止めとロックとを同時に行うことができ
るので、別個にロック装置を設ける必要がなく、引戸へ
の取付孔等の加工や引戸への取付作業が簡単になる。さ
らに、振れ止めとロックを同時に行なうことができるの
で、操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による振れ止め装置の第1実施例のも
のを雨戸に取付けた状態を示す屋内側から見た一部切欠
き斜視図である。
【図2】この発明による振れ止め装置の第1実施例を示
す一部を省略した分解斜視図である。
【図3】一部を切欠いた図1のIII −III 線拡大断面図
である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】振れ止め部材が振れ止め位置にある状態を示す
図5相当の断面図である。
【図7】振れ止め部材が振れ止め解除位置から振れ止め
位置までに移動する中間の状態を示すフレームと振れ止
め部材との拡大側面図である。
【図8】振れ止め部材が振れ止め解除位置から振れ止め
位置までに移動する図7とは異なる中間の状態を示すフ
レームと振れ止め部材との拡大側面図である。
【図9】この発明による振れ止め装置の第2実施例を示
す図3相当の図である。
【図10】この発明による振れ止め装置の第3実施例を
示す図3相当の図である。
【符号の説明】
(1) 上枠 (2) 雨戸(引戸) (3) レール溝 (4) 上かまち (5) 振れ止め装置 (17) フレーム (21) 振れ止め部材 (24) 操作棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 13/00 E05C 21/00 E05F 7/04 E06B 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシの上枠に形成されたレール溝内に
    上かまちの上端部が嵌められている引戸の振れ止め装置
    であって、 引戸の上かまちに固定されるケース、 ケースに固定され、かつ上下方向に伸びているとともに
    前方に向かって開口し、さらに周壁に上下方向に伸びる
    切欠きが形成された横断面コ字状のガイド、 ガイド内に上下動自在に配置され、かつ相対向する左右
    1対の壁を有するとともに、切欠きを通ってガイド外部
    に伸びるアームを有するスライダ、 ガイド内に固定され、かつ上下方向に伸びているととも
    に前方に向かって開口している横断面コ字状の振れ止め
    部材取付用フレーム、 フレームに取付けられ、かつ上端に前方屈曲部が設けら
    れるとともに、前方屈曲部が上かまちから前方に突出し
    てその先端がレール溝の前側面に当接する振れ止め位置
    と、前方屈曲部の先端がレールの前側面から離れて前方
    屈曲部がケース内に収容される振れ止め解除位置との間
    で移動しうる振れ止め部材、 ケースに移動自在に取付けられてスライダのアームに連
    結された操作棒、 スライダとフレームと振れ止め部材との間に構成され、
    かつ操作棒の移動を振れ止め部材の移動に変換する運動
    伝達機構を備えており、 スライダの左右1対の壁の上部に、それぞれ垂直部と垂
    直部の上端に連なって後斜め上方に伸びる傾斜部とより
    なる略く字状長孔が形成され、フレームの左右の壁にお
    ける略く字状長孔の垂直部と前後方向に関して合致した
    位置に、それぞれ上下方向に伸びる下部長孔が形成さ
    れ、同じくフレームの左右の壁における下部長孔の上方
    でかつ後方の位置に、それぞれ垂直部と垂直部の上端に
    連なりかつ上方に向かって前方に湾曲した円弧状部とよ
    りなる上部長孔が形成され、振れ止め部材の左右両側面
    に、それぞれ上下に所定間隔をおきかつ左右両側方に突
    出したピンが固定状に設けられ、振れ止め部材の上側の
    ピンがフレームの上部長孔内およびスライダの略く字状
    長孔内に摺動自在に嵌め入れられ、同じく下側のピンが
    フレームの下部長孔内に摺動自在にかつ回転自在に嵌め
    入れられ、フレームの上部長孔の円弧状部が、振れ止め
    部材の上下のピン間の距離を曲率半径としかつ下側のピ
    ンが下部長孔の上端にきたときのピンの中心を中心とす
    る円弧状とされ ている 引戸の振れ止め装置。
  2. 【請求項2】 操作棒に固定状に設けられ、かつ振れ止
    め部材が振れ止め位置に移動したさいに上昇してレール
    溝の底壁に形成されたロック孔に嵌まるとともに、振れ
    止め部材が振れ止め解除位置に移動したさいにロック孔
    から離脱する錠体を備えている請求項1記載の引戸の振
    れ止め装置。
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