JP3940443B2 - ガードアーム装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、扉と扉枠との間に設置されるガードアーム装置(用心錠)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガードアームによって扉の開放角度を半開き状態に制限して、来訪者の確認や応対を安全に行えるようにしたガードアーム装置は、従来より種々の形式のものが開発されて来た。
【0003】
その1つの形式としては、例えば実公平3−23500号公報に示されたものを挙げることができる。そのガードアーム装置(用心錠)は、扉枠の正面に埋設され、かつ前面には収納凹部を、上部には摺動孔を、下部には嵌合孔を形成した取付板と、取付板の嵌合孔に出没可能とした係止部材を内装し、かつ扉の正面に埋設した錠ケースと、上端部を前記取付板の摺動孔内に挿通した移動ピンにより摺動かつ回動自在に枢支し、かつ下端部には閉扉時に前記係止部材が出没可能とした係合孔を形成した規制部材(ガードアーム)とを備え、前記規制部材は閉扉時には取付板の収納凹部に収納されると共に、係止部材を規制部材の係合孔に係入するようにした用心錠であって、盤状に形成した取付板の正面側には規制部材が収容できるようにした段落し状の収納凹部を形成すると共に、該収納凹部の片側に規制部材の一端側が当接する規制壁面が一体に形成してあり、さらに取付板の空間には規制部材の枢支部である移動ピンとの間においてスライダを介して復帰バネを設け、該復帰バネによりスライダを介し規制部材を常時復帰姿勢に戻るように付勢して成るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の従来装置によれば、閉扉時は係止部材(係止杆)の中心軸線と移動ピンの中心軸線とは互に平行をなしているが、開扉角度が大きくなるにつれ両中心軸線が投影平面において交差角度を0から次第に大きくして行く。
【0005】
このことは、係止部材から規制部材(ガードアーム)を通じ移動ピンにこじり作用を呈するところとし、移動ピンとそれを摺動案内する規制部材における摺動孔の縁部との間に大きな摩擦力を生じさせ、あるいは、移動ピンと摺動孔の縁部との摺接部に偏摩耗を生じさせる。
【0006】
従って、同装置によれば、ガードアーム作動時の扉の開閉において円滑さを欠き、また、長期の使用において、移動ピンが破損したり、該ピンと摺動孔との間に不要なガタを生じるところとする。
【0007】
この発明のガードアーム装置は、取付板に形成した移動ピン用の摺動孔を廃することにより、前述の問題点を悉く解決することを目的とする。
【0008】
すなわち、この発明では、ガードアーム作動時の扉の開閉を円滑にすると共に、枢軸(移動ピン)の摩擦による偏摩耗を排することにより耐久性の向上を計ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明のガードアーム装置は、扉の自由側端部に取り付けられる第1枠箱にそのフロント板に対し先端が出没できるようにして係止杆を設け、一方、扉の自由側端部が対向する扉枠の対向面に第2枠箱を埋設し、この第2枠箱内に、少なくともガードアームが振り出される側の内側壁と摺接して上下方向に移動可能に案内された矩形の板状体のスライダを装着すると共に、このスライダの表面に植設された枢軸に、上記係止杆の先端部が選択的に嵌め外しされる係合孔を先端に形成したガードアームの基端を、扉枠の対向面に直角な水平軸線の回りに揺動可能に枢支し、他方、第2枠箱内にスライダを外力が作用しない常態位置に向け直線的に付勢させる第1戻しばねを弾装すると共に、スライダに対しガードアームを外力が作用しない常態の角度位置に向け揺動付勢させるため、ねじりばねで成る第2戻しばねをガードアームの枢軸に巻装し、また、ガードアームと第2枠箱との間にガードアームの常態の角度位置を規定するストッパ手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
図1〜図5を参照してこの発明のガードアーム装置の作用について説明する。ガードアーム作動状態において、閉扉時はガードアーム4は図1で実線の位置にある。
【0011】
開扉して図1の矢印Aのように係止杆30が移動すると、係止杆30の先端部が係合されたガードアーム4は、その先端部が強制的に引っ張られるので、スライダ3は第1戻しばね6に抗して図1の矢印Bのように直線的に摺動案内され、同時にガードアーム4はスライダ3に対し第2戻しばね7に抗して水平軸線の回りに揺動する(図3〜図5参照)。
【0012】
逆に、扉10を閉鎖すると、スライダ3及びガードアーム4は、第1戻しばね6及び第2戻しばね7の付勢力によりそれぞれ常態位置(扉10の閉鎖状態において占める適正位置)に復帰する。その際のガードアーム4の角度位置はストッパ手段5によって規制される。
【0013】
【実施例】
以下図面に示す実施例に基いてこの発明について説明する。
図1〜図5において、符号10は扉、20は扉10の自由側端部に埋設又は面付けにより取り付けられる錠箱その他の箱形の第1枠箱、30は第1枠箱20内にそのフロント板に対し先端が出没できるようにして設けた係止杆、40はガードアーム作動時に後記のガードアーム4の係合孔42に係合させるため係止杆30の先端部に設けたくびれ部、50は扉枠をそれぞれ示す。
【0014】
前記の係止杆30は本締りのデッドボルトを兼用してもよいし、ガードアーム作動用として専用に設けてもよい。係止杆30は通常室内側のサムターン(図示しない)によりカム等の作用片を介して出没操作される。
【0015】
図示例の係止杆30はデッドボルトを兼用している。この係止杆30は第1枠箱20のフロント板から、2段階に亘って突出できるようにしてあり、第1段階ではそのくびれ部40をもってガードアーム4の係合孔42に係合し、第2段階ではその先端が後に詳述する第2枠箱1に設けた係止孔15に係入する。なお、符号12は第2枠箱1の後面部に溶接等により固設したトロヨケである。
【0016】
扉10の自由側端部が対向する扉枠50の対向面には縦長の箱形をなす第2枠箱1を掘込みにより埋設する。第2枠箱1は、本体部分に対し止めねじ91及び支柱92で固定した横断面L字状の蓋板11並びに前記のトロヨケ12を含む。符号93は第2枠箱本体1における底部を扉枠50の掘込み穴に固定する取付けねじを示す。
【0017】
前記の蓋板11の正面部には、閉扉時に第1枠箱20から係止杆30を突出させた時それが貫通する開口13を有し、また、蓋板11の側方部には、ガードアーム作動時に扉10の開閉に伴って第2枠箱1の外方又は内方に向け揺動変位するガードアーム4及び水平に移動する係止杆30を逃がすための抜け窓14を有する。前記開口13及び抜け窓14は相互に連設させてある。
【0018】
第2枠箱1の空間部には、適当な案内手段2により上下方向(垂直方向)に摺動案内される例えば横断面L字状のスライダ3を設ける。
【0019】
実施例における案内手段2は、第2枠箱本体1の底部に突設された案内ピンとスライダ3に形成された長孔とを互に嵌挿させたもの、第2枠箱本体1の内側壁とスライダ3の側辺とを摺接させたもの、並びに、第2枠箱本体1の側部からの折曲げ片とスライダ3の側辺部上面とを摺接させたものが例示されている。
【0020】
前記のスライダ3には、扉枠50の対向面(正面)に直角な枢軸41の水平軸線の回りに揺動可能にしたガードアーム4を枢支する。
【0021】
図示例では、枢軸41はスライダ3に固設してあってガードアーム4は枢軸41の回りに回動可能(揺動可能)に取り付けてあるが、逆にして、ガードアーム(4)に固設した枢軸をスライダ(3)に対して回動可能に取り付けてもガードアーム(4)を揺動可能にすることができる。
【0022】
そして、前記のように基端部において枢支されたガードアーム4の先端部には上記係止杆30の先端部が選択的に嵌め外しされる係合孔42を設ける。
【0023】
ガードアーム作動時扉10が開放されると、係止杆30はそのくびれ部40の存在によりガードアーム4における係合孔42の周端部に離脱不能の状態で係合される。
【0024】
前記のガードアーム4と第2枠箱1との間には、ガードアーム4の常態の角度位置(ガードアーム4のほぼ垂直な位置)における任意のストッパ手段5を要する。
【0025】
実施例のストッパ手段5としては、1つには第2枠箱1の本体側壁部がその作用をなし、他の1つには第2枠箱1内に設けられたコ字状をなす合成樹脂製のブロックがその作用をなす。
【0026】
ストッパ手段5は勿論少くも1つ設ければ足りる。後者のブロック5は、ガードアーム4の揺動に対するストッパ手段として働く他、ガードアーム4の常態の角度位置付近で該ガードアーム4の厚さ方向のぶれを抑止する。
【0027】
更に、上記の第2枠箱1内には、スライダ3を常態位置に向け直線的に付勢させる例えば圧縮ばね等の第1戻しばね6を設ける。
【0028】
図3で符号61は第2枠箱1に鋲62等により固定された例えばく字状をなすばねカバーで、第1戻しばね6はその中に装着されている。
【0029】
第1戻しばね6の一端(図3で上端)はスライダ3に一体に突設したばね受け31に当接されてあり、第1戻しばね6の他端(図3で下端)はばねカバー61内に位置する固定の支柱92に当てがわれている。
【0030】
なお、スライダ3の一部は、ばねカバー61の下部に設けた切欠き63(図5参照)を通じてそのカバー61内に入り込んでいる。勿論、その切欠き63はスライダ3の摺動の妨げにならないように形成されている。
【0031】
また、スライダ3に対しガードアーム4を常態の角度位置(ほぼ垂直な位置)に向け揺動的に付勢させるため、ねじりばねで成る第2戻しばね7をガードアーム4の枢軸41の回りに管状スペーサ8を介して嵌め込むと共に、スライダ3とガードアーム4との間に掛け止める。
【0032】
実施例においては、図3及び図4に示すように、第2戻しばね7の一端はスライダ3に突設した止めピン32に、第2戻しばね7の他端はガードアーム4に穿設された止め孔43にそれぞれ掛け止めてある。
【0033】
尚、図示の実施例においては、ガードアームを上位位置に、係止杆を下部位置にそれぞれ設けた例を示したが、逆にして、ガードアームを下位位置に、係止杆を上位位置に設けるように設計してもよいことは勿論である。
【0034】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明のガードアーム装置においては、従来装置において見られるところの取付板に形成した移動ピン用の摺動孔を廃することにより、ガードアーム作動時の扉の開閉、すなわちガードアームの変位作動を円滑にすると共に、枢軸(移動ピン)の摩擦による偏摩耗を排して耐久性の向上を計ることを可能にするなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のガードアーム装置に係る実施例を示す正面図。
【図2】一部を断面にして示すその側面図。
【図3】蓋板を一部取り除いて示す要部である第2枠箱部分の正面図。
【図4】その縦断側面図。
【図5】その横断底面図。
【符号の説明】
10 扉
20 第1枠箱
30 係止杆
40 くびれ部
50 扉枠
1 第2枠箱
11 蓋板
12 トロヨケ
13 開口
14 抜け窓
15 係止孔
2 案内手段
3 スライダ
31 ばね受け
32 止めピン
4 ガードアーム
41 枢軸
42 係合孔
43 止め孔
5 ストッパ手段
6 第1戻しばね
61 ばねカバー
62 鋲
63 切欠き
7 第2戻しばね
8 スペーサ
91 止めねじ
92 支柱
93 取付ねじ
A 矢印
B 矢印
Claims (1)
- 扉の自由側端部に取り付けられる第1枠箱にそのフロント板に対し先端が出没できるようにして係止杆を設け、一方、扉の自由側端部が対向する扉枠の対向面に第2枠箱を埋設し、この第2枠箱内に、少なくともガードアームが振り出される側の内側壁と摺接して上下方向に移動可能に案内された矩形の板状体のスライダを装着すると共に、このスライダの表面に植設された枢軸に、上記係止杆の先端部が選択的に嵌め外しされる係合孔を先端に形成したガードアームの基端を、扉枠の対向面に直角な水平軸線の回りに揺動可能に枢支し、他方、第2枠箱内にスライダを外力が作用しない常態位置に向け直線的に付勢させる第1戻しばねを弾装すると共に、スライダに対しガードアームを外力が作用しない常態の角度位置に向け揺動付勢させるため、ねじりばねで成る第2戻しばねをガードアームの枢軸に巻装し、また、ガードアームと第2枠箱との間にガードアームの常態の角度位置を規定するストッパ手段を設けたことを特徴とするガードアーム装置。
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---|---|---|---|
JP13714195A JP3940443B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | ガードアーム装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13714195A JP3940443B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | ガードアーム装置 |
Publications (2)
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JPH08303090A JPH08303090A (ja) | 1996-11-19 |
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ID=15191783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP13714195A Expired - Fee Related JP3940443B2 (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | ガードアーム装置 |
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JP (1) | JP3940443B2 (ja) |
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1995
- 1995-05-11 JP JP13714195A patent/JP3940443B2/ja not_active Expired - Fee Related
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