JPWO2019044600A1 - 光学測定装置、測定方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

パルス波を走査して試料に照射する照射部と、パルス波の試料からの反射波を受信する受信部と、パルス波の複数の走査位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する波形補正部と、を有する。

Description

本発明は、電磁波を試料に照射して当該試料の特性を測定及び分析する光学測定装置、測定方法、プログラム及び記録媒体に関する。
従来から、電波と赤外光との間の周波数帯(例えば0.1〜10THz)の電磁波であるテラヘルツ波を試料に照射し、当該試料からの反射波又は透過波を時間領域分光法によって測定する技術が知られている。これによって、例えば、試料を破壊することなく試料の内部構成などを調査することができる。例えば、特許文献1には、テラヘルツ波パルスの発生部及び測定物からのテラヘルツ波パルスの検出部を含む測定装置が開示されている。
特開2017-026358号公報
光学測定装置においては、例えば、パルス状の電磁波を試料に走査して照射し、その電磁波の走査位置の各々において当該試料によって反射された電磁波(反射波)をタイムオブフライト法によって測定することで、当該試料の断面構造を調査することができる。例えば、光学測定装置は、当該試料からの当該反射波を示す検出信号の時間波形を当該走査位置毎に生成し、当該時間波形内のピーク(パルス位置)に基づいて、当該試料の断面画像を生成する。
ここで、例えば、試料が複数の材料の層を含む場合、当該試料からの反射波には、当該試料の表面からの反射波と、当該試料内における各層の界面からの反射波とが含まれる。また、当該試料からの反射波の各々においては、その当該試料に照射されてから装置の受光部に到達するまでの光路長(光学距離)が互いに異なる。従って、時間波形のピークが実際の各層の界面に対応する位置とは異なる位置にある場合がある。
この場合、正確な断面画像を得られない場合がある。例えば、実際の試料が平坦な界面を有する場合でも、断面画像では当該平坦な界面が屈曲して表示される場合や凹凸面として表示される場合がある。この場合、試料の断面構造を正確に把握することができなくなる場合がある。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、各走査位置での試料からの電磁波の時間波形に対して適切な処理を行い、試料の断面構造を正確かつ明確に把握することが可能な光学測定装置、測定方法、プログラム及び記録媒体を提供することを課題の1つとしている。
請求項1に記載の発明は、パルス波を走査して試料に照射する照射部と、パルス波の試料からの反射波を受信する受信部と、パルス波の複数の走査位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する波形補正部と、を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、パルス波を走査して試料に照射するステップと、パルス波の試料からの反射波を受信するステップと、パルス波の複数の走査位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成するステップと、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正するステップと、を含むことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、光学測定装置を、パルス波を走査して試料に照射する照射部と、パルス波の試料からの反射波を受信する受信部と、パルス波の複数の走査位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する波形補正部と、として動作させることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、光学測定装置を、パルス波を走査して試料に照射する照射部と、パルス波の試料からの反射波を受信する受信部と、パルス波の複数の走査位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する波形補正部と、として動作させるプログラムが記録されていることを特徴としている。
実施例1に係る光学測定装置の斜視図である。 実施例1に係る光学測定装置における走査ヘッドの構成を示す図である。 実施例1に係る光学測定装置における信号処理部のブロック図である。 実施例1に係る光学測定装置における波形補正部のブロック図である。 実施例1に係る光学測定装置によって生成される補正前の時間波形の例を示す図である。 実施例1に係る光学測定装置によって生成される補正前の断面画像の例を示す図である。 実施例1に係る光学測定装置によって生成される補正後の時間波形の例を示す図である。 実施例1に係る光学測定装置によって生成される補正後の断面画像の例を示す図である。 実施例1に係る光学測定装置の動作フローを示す図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る光学測定装置10の構成を模式的に示す図である。また、図2は、光学測定装置10における走査ヘッド11の構成を模式的に示す図である。図1及び図2を用いて、光学測定装置10の全体構成について説明する。
まず、図1に示すように、光学測定装置10は、パルス化された電磁波(パルス波又は走査波と称する場合がある)W1を走査しつつ試料SAに照射する走査ヘッド11を有する。走査ヘッド11は、パルス波W1の照射部として機能する。また、走査ヘッド11は、パルス波W1の試料SAからの反射波W2を受信する受信部として機能する。
本実施例においては、光学測定装置10は、パルス波W1としてテラヘルツ波を試料(測定対象物)SAに照射し、試料SAによって反射されたテラヘルツ波を時間領域分光法によって測定する測定装置である。なお、本明細書においては、テラヘルツ波とは、電波と赤外光との間の周波数帯(例えば0.1〜10THz)の電磁波をいう。
また、本実施例においては、光学測定装置10は、試料SAの載置面MSを有する載置テーブル11Tを有する。走査ヘッド11は、載置テーブル11Tの載置面MSに対向する対向面を有し、当該対向面にパルス波W1の出射部及び反射波W2の入射部(受光部)となる開口部(図示せず)が設けられている。
また、走査ヘッド11は、パルス波W1の出射部を、載置面MSの面内方向(載置面MSに平行な方向)に移動させる移動機構(図示せず)を有する。載置面MS上におけるパルス波W1が照射される領域(被照射点)は当該移動機構によって移動され、これによってパルス波W1が試料SA上を走査される。
本実施例においては、光学測定装置10は、走査ヘッド11内に、電磁波発生素子及び電磁波検出素子を有する。光学測定装置10は、当該電磁波発生素子及び電磁波検出素子をそれぞれ励起する励起光L01及びL02を生成する励起光源部12を有する。励起光源部12は、励起光L01及びL02として、フェムト秒のパルス幅を有するようにパルス化されたレーザ光を生成する。
走査ヘッド11内においては、当該電磁波発生素子がパルス波W1を試料SAに対して出射すると共に、当該電磁波検出素子がパルス波W1の試料SAからの反射波を受信する。当該電磁波検出素子は、試料SAから受信した反射波を示す信号(検出信号)S1を生成する。光学測定装置10は、この検出信号S1に対して種々の信号処理を行う信号処理部13を有する。
また、光学測定装置10は、信号処理部13によって処理された処理結果を表示する表示部14を有する。本実施例においては、信号処理部13は、試料SAの断面画像などを生成し、表示部14はこれを表示する。また、光学測定装置10は、走査ヘッド11、励起光源部12、信号処理部13及び表示部14の動作を制御する制御部15を有する。
次に、図2を用いて、走査ヘッド11について説明する。走査ヘッド11内には、電磁波発生素子20及び電磁波検出素子30が搭載されている。電磁波発生素子20は、励起光L01を受けて励起され、パルス波W1としてテラヘルツ波を発生させるテラヘルツ波発生素子である。走査ヘッド11は、パルス波W1を走査しつつ試料SAに照射する。
また、電磁波検出素子30は、励起光L02を受けて励起され、試料SAによって反射された電磁波(反射波又は受信波と称する場合がある)W2としてテラヘルツ波を受信し、これを検出するテラヘルツ波検出素子である。電磁波検出素子30が走査ヘッド11における反射波W2の受信部として機能する。
また、本実施例においては、走査ヘッド11は、パルス波W1を集光する集光レンズLZと、反射波W2をパルス波W1から分離して電磁波検出素子30に入射させるビームスプリッタBSと、を有する。
また、本実施例においては、励起光源部12は、励起光L02を遅延させて電磁波検出素子30に到達させる光学遅延装置(図示せず)を有する。光学測定装置10は、当該光学遅延装置によって励起光L02の電磁波検出素子30までの到達時間を調節し、これによって反射波W2としてのテラヘルツ波を時間領域で分光して測定する。
図3は、信号処理部13の構成を示すブロック図である。本実施例においては、信号処理部13は、走査ヘッド11によるパルス波W1の走査位置の各々に対応する反射波W2を示す信号(検出信号)S1を取得する検出信号取得部(以下、単に信号取得部と称する)13Aを有する。信号取得部13Aは、例えば、パルス波W1の走査位置情報を制御部15から取得し、反射波W2の検出信号S1を走査ヘッド11の電磁波検出素子30から取得する。
また、信号処理部13は、当該走査位置毎の検出信号S1の時間変化を示す複数の時間波形を生成する時間波形生成部(以下、単に波形生成部と称する)13Bを有する。また、信号処理部13は、波形生成部13Bによって生成された複数の時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、当該時間波形の当該少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて当該時間波形の各々を補正する時間波形補正部(以下、単に波形補正部と称する)を有する。
ここで、図4を参照して、波形補正部13Cの構成について説明する。図4は、波形補正部13Cのブロック図である。本実施例においては、波形補正部13Cは、波形生成部13Bが生成した複数の時間波形の各々について、その波形内のピークを検出するピーク検出部13C1を有する。ピーク検出部13C1は、時間波形の各々を解析し、その波形内のピークの位置(時間座標)及び振幅(信号強度)を検出する。
また、波形補正部13Cは、当該時間波形の中から、補正の基準となる基準波形(1の時間波形)を決定する基準波形決定部13C2を有する。また、基準波形決定部13C2は、基準波形の他の時間波形を補正波形(他の時間波形)として決定する。
また、波形補正部13Cは、時間波形の各々のピークの中から補正の基準となる基準ピークを決定し、当該補正波形の基準ピークの位置を当該基準波形の基準ピークに揃えるように、補正波形の時間座標を補正する時間座標補正部13C3を有する。
図3を再度参照すると、信号処理部13は、波形生成部13B及び波形補正部13Cによって生成された複数の時間波形に基づいて試料SAの断面構造を示す画像(断面画像)を生成する画像生成部13Dを有する。
本実施例においては、画像生成部13Dは、時間波形毎のパルス波W1の走査情報を取得する走査情報取得部13D1と、試料SAにおけるパルス波W1の照射方向(光軸方向)、すなわち載置テーブル11Tの載置面MSに垂直な方向における断面画像を生成する断面画像生成部13D2と、を有する。
例えば、走査情報取得部13D1は、時間波形の各々に対応する走査ヘッド11の走査位置、すなわち試料SA上のパルス波W1の照射位置と時間波形とを対応付ける情報を取得する。断面画像生成部13D2は、波形生成部13Bによって生成された時間波形のピーク及びその時間波形に対応するパルス波W1の走査位置に基づいて、試料SAにおけるパルス波W1の走査方向に沿った断面を示す画像データを生成する。
次に、図5及び図6を用いて、波形生成部13B及び画像生成部13Dの動作例について説明する。図5は、波形生成部13Bによって生成された試料SAの時間波形WF0の例を示す図である。図6は、図5に示す時間波形WF0に基づいて画像生成部13Dに生成された試料SAの断面画像IM0の例を示す図である。なお、図5及び図6は、波形補正部13Cによる波形の補正が行われていない場合の時間波形WF0及び断面画像IM0の例を示す図である。
まず、試料SAの実際の断面例を図5に示す。例えば、試料SAが金属板MP及び金属板MP上に形成された塗膜CFからなる場合において、走査ヘッド11の走査線に沿った方向(走査方向D1)における試料SAが図5に示す形状を有する場合の波形生成部13B及び画像生成部13Dの動作例について説明する。
例えば、金属板MPの上面PL1における塗膜CFが形成されていない部分を第1の走査位置P1とし、塗膜CFの相対的に膜厚が小さい部分を第2の走査位置P2とし、塗膜CFの相対的に膜厚が大きい部分を第3の走査位置P3とする。
第1の走査位置P1では、反射波W2は、金属板MPの上面PL1によって反射されたテラヘルツ波パルスを含む。従って、波形生成部13Bは、第1の走査位置P1における検出信号S1(P1)の時間波形WF0(P1)として、金属板MPの上面PL1に対応する時間座標(時間位置)t1にピークPK1を有する波形を生成する。
一方、第2及び第3の走査位置P2及びP3では、反射波W2は、塗膜CFの表面(上面)PL2によって反射されたテラヘルツ波パルスと、金属板MPと塗膜CFとの界面PL3(すなわち金属板MPの上面PL1における塗膜CFに覆われた部分PL11)によって反射されたテラヘルツ波パルスと、を含む。
従って、波形生成部13Bは、第2の走査位置P2における検出信号S1(P2)の時間波形WF0(P2)として、塗膜CFの表面PL2に対応する時間座標(時間位置)t2にピークPK21を、金属板MPと塗膜CFとの界面PL3に対応する時間座標t3にピークPK22を、それぞれ有する波形を生成する。
同様に、波形生成部13Bは、第3の走査位置P3における検出信号S1(P3)の時間波形WF0(P3)として、塗膜CFの表面PL2に対応する時間座標(時間位置)t4にピークPK31を、金属板MPと塗膜CFとの界面PL3に対応する時間座標t5にピークPK32を、それぞれ有する波形を生成する。
波形生成部13Bは、このようにして、パルス波W1の試料SA上での複数の走査位置(例えば走査位置P1〜P3)における検出信号S1の時間変化を示す複数の時間波形WF0を生成する。なお、波形生成部13Bは、例えば所定の時間領域TR0を時間波形WF0のデータ領域として設定し、この時間領域TR0での波形を生成する。
図6は、時間波形WF0に基づいて画像生成部13Dが生成した断面画像IM0を示す図である。断面画像IM0中における左側の線LN1は、金属板MPの露出した上面PL1に対応する線であり、右側上部の線LN2は塗膜CFの上面PL2に対応する線であり、右側下部の線LN3は金属板MPと塗膜CFとの界面PL3に対応する線である。
なお、例えばピーク位置PK1、PK22及びPK32が金属板MPの上面PL1(PL11)、すなわち同一面に対応するピークであることは、例えば、時間波形WF0(P1)〜WF0(P3)におけるピークの個数、ピークの各々の位置(時間座標)、当該ピーク位置での振幅などに基づいて判定すればよい。
例えば、画像生成部13Dは、各時間波形WF0(P1)〜WF0(P3)における最も時間座標が大きい(遅い)ピークを同一面に対応するピークであると判定する。また、例えば、所定の時間領域内で検出されたピークを同一面に対応するピークであると判定してもよいし、所定の閾値を超える振幅のピークを同一面に対応するピークであると判定してもよい。また、これらの複数の判定条件を用いて同一面に対応するピークを判定してもよい。
図6に示すように、波形生成部13Bが生成した時間波形WF0、すなわち波形補正部13Cによる補正処理が施されない場合(補正前)の時間波形に基づいて断面画像IM0を生成する場合、実際には平坦な金属板MPの上面PL1が屈曲して表示される。これは、電磁波発生素子20からパルス波W1が出射されてから電磁波検出素子30によって反射波W2として検出されるまでのテラヘルツ波の光路長が第1〜第3の走査位置P1〜P3の各々間で異なることに起因する。
具体的には、第1の走査位置P1では、金属板MPの上面PL1で反射された反射波W2は、空気以外の媒体を通らずに検出される。一方、第2の走査位置P2及びP3では、金属板MPと塗膜CFとの界面PL3で反射された反射波W2は、塗膜CF内を透過した(往復した)後に検出される。従って、塗膜CFの屈折率に応じて、塗膜CFを透過した分だけ、反射波W2の電磁波検出素子30までの到達時間が異なる(本実施例においては到達時間が遅れる)。
従って、例えば図5に示すように、第2及び第3の走査位置P2及びP3に対応する時間波形WF0(P2)及びWF0(P3)における金属板MPと塗膜CFとの界面PL3に対応するピークPK22及びPK32の位置t3及びt5は、第1の走査位置P1における時間波形WF0(P1)のピークPK1の位置t1からズレる。これによって、実際には平坦な面PL1が屈曲して表示されることとなる。このように、タイムオブフライト法によって試料SAの断面画像を生成する場合、断面画像IM0のように、実際とは異なる断面構造を示す画像が生成される場合がある。
次に、図7及び図8を用いて、波形補正部13C及びこれに基づいた画像生成部13Dの動作について説明する。図7は、波形補正部13Cによって生成された(補正後の)時間波形WF1及びWF2を示す図である。また、図8は、補正された時間波形WF1及びWF2に基づいて生成された試料SAの断面画像IM1を示す図である。
まず、図7に示すように、波形補正部13Cは、基準波形決定部13C2によって、時間波形WF0の中から補正の基準となる基準波形(1の時間波形)WF1と、補正の対象となる補正波形(他の時間波形)WF2とを決定する。
また、波形補正部13Cの時間座標補正部13C3は、時間波形WF0の各々のピークの位置、振幅及び個数に基づいて、時間波形WF0の各々における基準ピークを決定する。例えば、各時間波形WF0における基準ピークは、例えば、所定の時間座標の範囲内に存在するピーク、所定の閾値以上の振幅を有するピーク、及び/又は同一波形内の複数のピークの中で所定番目のピークであるなど、種々の条件を考慮して決定することができる。
また、時間座標補正部13C3は、補正波形WF2における基準ピークの位置を基準波形WF1における基準ピークに揃えるように、補正波形WF2の時間座標を補正する。例えば、時間座標補正部13C3は、各基準ピークの時間座標を揃えた新たな時間波形を生成する。
本実施例においては、波形補正部13Cのピーク検出部13C1は、時間波形WF0におけるピークPK1〜PK32を検出する。また、基準波形決定部13C2は、第1の走査位置P1における時間波形WF0(P1)を基準波形WF1として決定し、第2及び第3の走査位置P2及びP3における時間波形WF0(P2)及びWF0(P3)を補正波形WF2として決定する。
また、時間座標補正部13C3は、時間波形WF0(P1)のピークPK1、時間波形WF0(P2)のピークPK22、及び時間波形WF0(P3)のピークPK32を補正の基準となる基準ピークとして決定する(選択する)。また、時間座標補正部13C3は、補正波形WF2の基準ピークであるピークPK22及びPK32の位置を基準波形WF1の基準ピークPK1に揃えるように、補正波形WF2の時間座標を補正する。
図7に示すように、時間座標補正部13C3は、補正波形WF2の基準ピークPK22及びPK32の位置を基準波形WF1の基準ピークPK1に揃えるように、補正波形WF2(P2)及びWF2(P3)の時間座標を補正する。これによって、まず、補正波形WF2(P2)におけるピークPK22の時間座標は、座標t3から座標t1と同一座標である座標t31に移動する(シフトする)。また、本実施例においては、補正波形WF2(P2)は、全体として座標t3と座標t1との間の差分Aだけオフセットされる。
同様に、補正波形WF2(P3)におけるピークPK32の時間座標は、座標t5から座標t1と同一座標である座標t51にシフトする。また、補正波形WF2(P3)は、その全体が、座標t5と座標t1との間の差分Bだけオフセットされる。
なお、時間座標補正部13C3は、例えばピーク位置及び振幅などに基づいて、時間波形WF0のうち、基準ピーク(すなわち試料SAの同一面に対応するピーク)が存在しない時間波形WF0を検出してもよい。この場合、当該時間波形は補正されなければよい。
なお、基準波形WF1及び補正波形WF2と、各時間波形の基準ピークは、例えば、補正前の断面画像IM0を観察したオペレータによって指定されてもよい。すなわち、例えば、基準波形WF1は、基準波形決定部13C2が決定してもよいし、外部から指定されてもよい。
また、基準波形決定部13C2は、時間波形WF0の中から、例えば任意の1つの時間波形を、基準波形WF1として決定してもよい。また、基準波形決定部13C2は、同一面に対応する基準ピークのうち、最も時間座標が小さい(早い)ピークを含む時間波形WF0を基準波形WF1として決定してもよい。
図8は、補正後の時間波形WF1及びWF2に基づいて生成された断面画像IM1を示す図である。図8に示すように、例えば、同一面である金属板MPの上面PL1及び金属板MPと塗膜CFとの界面PL3を示す線LN11及びLN31が平坦に表示されている。すなわち、実際の断面構造に近い画像を得られたことがわかる。
なお、本実施例においては、補正波形WF2の時間座標をオフセットする場合について説明した。すなわち、波形補正部13Cが補正波形WF2の形状は調節せず、時間座標のみをシフトする補正を行う場合について説明した。波形補正部13Cがこのような補正を行うことで、図6及び図8に示すように、断面画像の精度が大幅に向上する。
また、時間波形毎に基準ピークの位置を揃えることで、当該基準ピークに対応する試料SAの同一の面が平坦に表示される。これによって、例えば、載置テーブル11Tが走査ヘッド11に対して傾斜している場合であっても、当該同一面は平坦に表示される。従って、例えば載置テーブル11T、すなわち試料SAと走査ヘッド11との厳密な位置合わせを行う必要がない。また、当該厳密な位置合わせを行う複雑な機構を設ける必要がない。すなわち、信号処理部13に波形補正を行う部分(回路)を設けることで、容易に正確な断面画像を得ることができる。
しかし、波形補正部13Cの構成はこれに限定されない。例えば、波形補正部13Cは、時間座標を補正した上で、各波形内のピーク位置を微調節するように構成されていてもよい。例えば、波形補正部13Cは、試料SAの各層(例えば金属板MP及び塗膜CF)の屈折率を算出し、当該屈折率と、波形内におけるピーク間(例えば図5におけるピークPK21及びPK22間)の距離とに基づいて、当該ピークの各々の時間座標のシフト量を調節してもよい。これによって、より正確に断面画像を生成及び表示させることができ、より正確に試料SAの断面構造を把握することができる。
なお、補正後の時間波形WF1及びWF2は、時間座標がオフセットされることで、全ての時間座標が重複する領域(時間領域TR1)と、時間座標が部分的に欠落する領域とが形成される。
時間座標補正部13C3は、例えば、この全ての時間波形WF1及びWF2で時間座標が重複する時間領域TR1を補正後の時間波形WF1及びWF2のデータ領域として設定し、他の欠落した領域を除去してもよい。なお、時間座標補正部13C3は、当該重複しない時間領域を補充するように時間波形WF1及びWF2に新たな時間座標を設けてもよいし、その新たな時間座標に対してオフセット後に飛び出した時間座標上の波形を加えてもよい。
図9は、光学測定装置10による測定動作のフローの例を示す図である。光学測定装置10は、例えば図9に示すフローに従って動作を行う。まず、走査ヘッド11(照射部)によって試料SAの表面を走査するようにパルス波W1を照射する。また、走査ヘッド11(受信部)は、走査中の試料SAの位置からの反射波W2を受信する(ステップS11)。また、走査ヘッド11内の電磁波検出素子30は、反射波W2を示す検出信号S1を生成する。信号処理部13の信号取得部13Aは、試料SAからの反射波W2を示す検出信号S1を取得する。
続いて、波形生成部13Bは、パルス波W1の走査位置(例えば走査位置P1〜P3)毎の検出信号S1の時間変化を示す時間波形WF0を生成する(ステップS12)。次に、画像生成部13Dは、時間波形WF0に基づいて試料SAの断面画像IM0を生成する。また、表示部14は、断面画像IM0を表示する(ステップS13)。
続いて、波形補正部13Cは、ピーク検出部13C1によって、時間波形WF0の各々のピークを検出する(ステップS14)。また、波形補正部13Cは、時間波形WF0の各々のピークの位置に基づいて、時間波形WF0の各々を補正する(ステップS15)。
本実施例においては、まず、基準波形決定部13C2は、補正基準となる基準波形WF1を決定する(ステップS15A)。次に、時間座標補正部13C3は、時間波形WF0毎の基準ピークを決定する(ステップS15B)。続いて、時間座標補正部13C3は、補正波形WF2の基準ピークを基準波形WF1の基準ピークに揃えるように、補正波形WF2の時間座標を補正する(ステップS15C)。
画像生成部13Dは、波形補正部13Cによって補正された時間波形WF1及びWF2に基づいて試料SAの断面画像IM1を生成する。また、表示部14は断面画像IM1を表示する(ステップS16)。
なお、本実施例においては、光学測定装置10が励起光源部12、表示部14及び制御部15を有する場合について説明した。しかし、光学測定装置10は、励起光源部11、表示部14及び制御部15を有していなくてもよい。また、本実施例においては、光学測定装置10が試料SAの載置テーブル11Tを有する場合について説明したが、光学測定装置10は載置テーブル11Tを有していなくてもよい。また、信号処理部13及び波形補正部13Cの構成は一例に過ぎない。
また、本実施例においては、光学測定装置10が、電磁波発生素子20及び電磁波検出素子30を含む走査ヘッド11を有する場合について説明したが、光学測定装置10は、例えばパルス波W1を走査して試料SAに照射する照射部と、試料SAからの反射波W2を受信する受信部を有していればよい。例えば、走査ヘッド11は、電磁波発生素子20及び電磁波検出素子30を内蔵していなくてもよい。例えば、走査ヘッド11は、パルス波W1の出射部及び反射波W2の受信部を有していればよい。
また、本実施例においては、パルス波W1及び反射波W2としてテラヘルツ波を測定することで試料SAの断面構造を分析する場合について説明した。しかし、光学測定装置10は、パルス化された電磁波を照射及び測定し、これによって試料SAの分析を行うように構成されていればよい。例えば赤外線などのテラヘルツ波以外の電磁波を用いる場合、励起光源部11が設けられる必要はない。
また、本実施例においては、断面画像生成部13D2が試料SAにおける載置テーブル11Tの載置面MSに垂直な方向の断面画像を生成する場合について説明した。しかし、断面画像生成部13D2は、当該載置面MSに垂直な方向の試料SAの断面画像のみならず、載置面MSに平行な方向の断面画像を生成してもよい。
例えば、光学測定装置10は、走査ヘッド11が載置面MSの面内方向において2次元的にパルス波W1を走査するように構成されていてもよい。断面画像生成部13D2は、例えば載置面MSからの距離に応じた試料SAの載置面MSに平行な方向の断面を示す画像データを生成してもよい。また、断面画像生成部13D2は、試料SAの断面を示す画像(すなわち試料SAの内部画像)を生成するのみならず、試料SAの表面、例えば試料SAの走査ヘッド11側の表面や載置テーブル11T側の表面を示す画像データを生成してもよい。
このように、本実施例においては、光学測定装置10は、パルス波W1を走査して試料SAに照射する照射部(走査ヘッド11)と、パルス波W1の試料SAからの反射波W2を受信する受信部(電磁波検出素子30)と、走査位置P1〜P3の各々における反射波W2を示す信号S1の時間波形WF0を生成する波形生成部13Bと、を有する。
また、光学測定装置10は、当該時間波形WF0の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形WF0の各々内のピークの位置に基づいて、時間波形WF0の各々を補正する波形補正部13Cを有する。これによって、各走査位置P1〜P3での試料SAからの電磁波の時間波形WF0に対して適切な処理を行い、試料SAの断面構造を正確かつ明確に把握することが可能な光学測定装置10を提供することが可能となる。
また、本発明は、例えば図9に示した手順を経ることで、パルス波W1を用いた光学的な測定方法としても実施することができる。
すなわち、例えば、本発明による測定方法は、パルス波W1を走査して試料SAに照射するステップ(ステップS11)と、パルス波W1の試料SAからの反射波W2を受信するステップ(ステップS11)と、走査位置P1〜P3の各々における反射波W2の信号S1の時間波形WF0を生成するステップ(ステップS12)と、当該複数の時間波形WF0の各々における少なくとも1つのピークを検出し(ステップS14)、時間波形WF0の各々内のピークの位置に基づいて、時間波形WF0の各々を補正するステップ(ステップS15)とを含む。
これによって、各走査位置P1〜P3での試料SAからの電磁波の時間波形WF0に対して適切な処理を行い、試料SAの断面構造を正確かつ明確に把握することが可能な測定方法を提供することが可能となる。
また、本発明は、例えば図9に示した動作フローを光学測定装置に行わせるプログラムとしても実施することができる。
すなわち、例えば、本発明によるプログラムは、光学測定装置を、パルス波W1を走査して試料SAに照射する照射部(走査ヘッド11)と、パルス波W1の試料SAからの反射波W2を受信する受信部(電磁波検出素子30)と、走査位置P1〜P3の各々における反射波W2を示す信号S1の時間波形WF0を生成する波形生成部13Bと、を有する。
また、本発明によるプログラムは、当該複数の時間波形WF0の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形WF0の各々内のピークの位置に基づいて、時間波形WF0の各々を補正する波形補正部13Cと、として動作させる。
また、本発明は、上記したようなプログラムが記録された記録媒体としても実施することができる。これによって、各走査位置P1〜P3での試料SAからの電磁波の時間波形WF0に対して適切な処理を行い、試料SAの断面構造を正確かつ明確に把握することが可能なプログラム及び記録媒体を提供することが可能となる。
10 光学測定装置
11 走査ヘッド(照射部)
13 信号処理部
13B 波形生成部
13C 波形補正部
13C4 時間座標補正部
請求項1に記載の発明は、パルス波を載置面に載置された試料に照射し、且つ載置面に沿ってパルス波の照射位置を変化させる照射部と、パルス波の試料からの反射波を受信する受信部と、パルス波の複数の照射位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する波形補正部と、を有することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、光学測定装置が実行する測定方法であって、パルス波を載置面に載置された試料し、且つ載置面に沿ってパルス波の照射位置を変化させる走査ステップと、パルス波の試料からの反射波を受信する受信ステップと、パルス波の複数の照射位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する生成ステップと、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する補正ステップと、を含むことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、光学測定装置に、パルス波を載置面に載置された試料に照射し、且つ載置面に沿ってパルス波の照射位置を変化させる走査ステップと、パルス波の試料からの反射波を受信する受信ステップと、パルス波の複数の照射位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する生成ステップと、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する補正ステップと、を実行させることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、光学測定装置に、パルス波を載置面に載置された試料に照射し、且つ載置面に沿ってパルス波の照射位置を変化させる走査ステップと、パルス波の試料からの反射波を受信する受信ステップと、パルス波の複数の照射位置の各々における反射波を示す信号の時間波形を生成する生成ステップと、時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、時間波形の少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて時間波形の各々を補正する補正ステップと、を実行させるプログラムが記録されていることを特徴としている。

Claims (7)

  1. パルス波を走査して試料に照射する照射部と、
    前記パルス波の前記試料からの反射波を受信する受信部と、
    前記パルス波の複数の走査位置の各々における前記反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、
    前記時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、前記時間波形の前記少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて前記時間波形の各々を補正する波形補正部と、を有することを特徴とする光学測定装置。
  2. 前記波形補正部は、
    前記時間波形の中から、補正の基準となる1の時間波形を決定する補正波形決定部と、
    前記時間波形の各々における前記少なくとも1つのピークの中から、補正の基準となる基準ピークを決定し、他の時間波形の各々における前記基準ピークの位置を前記1の時間波形における前記基準ピークに揃えるように、前記他の時間波形の時間座標を補正する時間座標補正部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の光学測定装置。
  3. 前記時間座標補正部は、前記時間波形の各々における前記少なくとも1つのピークの位置、振幅及び個数に基づいて、前記基準ピークを決定することを特徴とする請求項2に記載の光学測定装置。
  4. 前記波形補正部によって補正された前記時間波形に基づいて、前記試料の断面画像を生成する画像生成部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の光学測定装置。
  5. パルス波を走査して試料に照射するステップと、
    前記パルス波の前記試料からの反射波を受信するステップと、
    前記パルス波の複数の走査位置の各々における前記反射波を示す信号の時間波形を生成するステップと、
    前記時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、前記時間波形の前記少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて前記時間波形の各々を補正するステップと、を含むことを特徴とする測定方法。
  6. 光学測定装置を、
    パルス波を走査して試料に照射する照射部と、
    前記パルス波の前記試料からの反射波を受信する受信部と、
    前記パルス波の複数の走査位置の各々における前記反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、
    前記時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、前記時間波形の前記少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて前記時間波形の各々を補正する波形補正部と、として動作させることを特徴とするプログラム。
  7. 光学測定装置を、
    パルス波を走査して試料に照射する照射部と、
    前記パルス波の前記試料からの反射波を受信する受信部と、
    前記パルス波の複数の走査位置の各々における前記反射波を示す信号の時間波形を生成する波形生成部と、
    前記時間波形の各々における少なくとも1つのピークを検出し、前記時間波形の前記少なくとも1つのピークの位置の各々に基づいて前記時間波形の各々を補正する波形補正部と、として動作させるプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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