JPWO2018229963A1 - ヘミング加工装置及びヘミング加工方法 - Google Patents

ヘミング加工装置及びヘミング加工方法 Download PDF

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Abstract

ワークを載置するアンビルと、ワークを保持するプレッサーマテハンと、プレッサーマテハンを把持・搬送してアンビルに対してワークを搬入・搬出する搬送ロボットと、更にローラーヘミング加工ロボットを備え、アンビルはアンビル本体部と、位置決め装置1と、アウターパネルを吸引把持する把持装置1と、搬送ロボット側ATC装置と脱着するための装置側ATC装置とを備え プレッサーマテハンはワークの形状に対応したフレーム部と、位置決め装置2と、インナーパネルの開口部を通してアウターパネルを吸引把持する把持装置2と最終形状と干渉しない位置にインナーパネルを加圧するよう設けられたプレッサーと、搬送ロボット側ATC装置と脱着するための装置側ATC装置とを備えた。この構成により、加工時間を短縮し、アンビルの交換作業を簡素化して生産性を向上させる。

Description

本発明は、ワークを加工する際に用いられるヘミング加工装置に関するものであり、特に、ワークを保持してアンビルと相互に係合するプレッサーハンドを備えたヘミング加工装置及びヘミング加工方法に関する。
従来より、自動車用ドアの製造現場では、アウターパネルとインナーパネルとをヘミング加工するための加工装置が用いられている。このような装置としては、例えば、加工手段としてローラーをワークに押圧しながらヘミング加工をするローラー式のヘミング加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたヘミング加工装置は、図11に示すように、ワークWを載置するアンビル2と、ワークWを保持するプレッサーハンド4と、このプレッサーハンド4を搬送してアンビル2に対してワークWを搬入搬出する搬送ロボット5と、アンビル2に載置されたワークWをアンビル2に押圧して拘束する拘束手段6とを備えている。この拘束手段6はプレッサーハンド4とアンビル2とを一体として拘束するATC装置61と、ワークWをアンビル22に押圧して拘束するプレッサーパッド62と、を備えている。
上記ヘミング加工装置を用いて加工する場合には、まず搬送装置5がプレッサーハンド4を保持して、アウターパネルW1とインナーパネルW2とが組み合わされたワークWをプレッサーハンド4で保持する。その後、搬送ロボット5は、ワークWを保持したプレッサーハンド4をアンビル2まで搬送してワークWをアンビル2上に載置し、アンビル2に載置されたワークWを押圧する。そして、プレッサーハンド4とアンビル2とをATC装置61により連結し、プレッサーパッド62をワークWの外縁部の内側に当接させることでワークWをアンビル2に拘束する。このような拘束手段6により、ワークWがずれないようにアンビル2に拘束した状態で、ローラーによってワークWに所定の加工を施す。加工が終わると、ATC装置61の連結を解除し、搬送ロボット5はプレッサーハンド4を保持してワークWを搬出する。
WO2016/152968号公報
特許文献1に記載されたローラーヘミング加工装置によれば、プレッサーハンド4とアンビル2とを一体として拘束するATC装置61がアンビル2の外側に設けられている。そのためワークWの外縁部をヘミング加工する際にアンビル2の外周部に配設されたATC装置61を支持する拘束手段6とローラー11が干渉してしまう。このため、ローラーの干渉を回避しながら加工しなければならず、加工パスが複雑化して加工時間が増大するという問題があった。
また、特許文献1に記載されたヘミング加工装置では、車種切り替え時においてプレッサーハンドとアンビルとを連結装置で一体とした後プレッサーハンド上部に設けられた連結装置にロボットを連結して装置全体をロボットで移動するため、可搬能力の大きなロボットを専用に設けなければならかった。そのため、設備費用の増大を招くと同時に、車種切り替え時の交換作業時間の増大、設置場所の増大という問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、加工時間を短縮し短い生産タクトに対応でき、かつアンビルをはじめとする機種毎にユニークな生産設備を軽量化して交換作業を簡素化・迅速化し、生産性を向上させることができるヘミング加工装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、第1板部材と第2板部材からなるワークを載置するアンビルと、前記ワークを保持するプレッサーマテハンと、当該プレッサーマテハンを把持・搬送して前記アンビルに対して前記ワークを搬入・搬出するロボット側ATC装置を備えた搬送ロボットと、更にローラーヘミング加工ロボットを備え、当該ロボットが前記アンビルに載置された前記ワークの加工部位にローラーヘッドのヘミングローラーを押圧しながら第1板部材の周縁部を第2板部材の周縁部に重なる最終形状となるまでヘミング加工して、該第1板部材及び該第2板部材を一体化するヘミング加工装置であって、前記アンビルはアンビル本体部と、ワーク開口部に対応する部位に位置決め装置1と前記第1板部材を吸引把持する把持装置1と、前記ロボット側ATC装置と脱着するための装置側ATC装置とを備え、前記プレッサーマテハンは前記ワークの形状に対応したフレーム部と、前記位置決め装置1に対応する部位に配置され当該位置決め装置1と係合する、位置決め装置2と、前記第2板部材の開口部を通して前記第1板部材を吸引把持する把持装置2と、前記最終形状と干渉しない位置に第2板部材を加圧するよう設けられたプレッサーと、前記ロボット側ATC装置と脱着するための装置側ATC装置とを備えたこと、を特徴とする。
この構成によれば、従来例のようにローラーヘッドの加工パスを横切るようにワーク位置決め手段やワーク拘束手段を設けることなく、ワークをアンビルに拘束してヘミング加工を行うことができる。このため、ローラーヘミング加工ロボットによる加工時には、ローラーをアンビルの外側から接近させてもアンビルの外側に干渉物がないため、複雑な加工パスの設定が不要となり、加工時間を短縮することができる。また、アンビルの外側にATC装置などの拘束手段を設けなくてもよいため、簡易な構成によりアンビルを軽量化して小型化することができる。
また、アンビルとプレッサーマテハンとはそれぞれ、搬送ロボットのATC装置と脱着するためのATC装置を備えているため、車種切り替え時において、アンビルとプレッサーマテハンを別々に搬送して交換することができる。そのため小さな搬送ロボットを使うことができ設備費用や設置スペースを節約することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のヘミング加工装置であって、前記プレッサーによる加圧には前記プレッサーマテハンの自重または前記プレッサーマテハンの自重に加えて把持装置1と把持装置2の吸引力の相乗作用を用いることを特徴とする。
この構成によれば、従来例のようにローラーヘッドの加工パスを横切るようにワーク拘束手段やワーク位置決め手段を設けなくても、プレッサーの自重またはプレッサーの自重に加えて把持装置1および把持装置2の吸引力との相乗作用とでワークを加圧することができる。このため、ローラーヘッドと拘束手段などとの干渉が無くなるので、加工時間を短縮することができる。また、簡易な構成により加工装置全体を軽量化・コンパクト化することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のヘミング加工装置であって、前記ロボット側ATC装置と脱着可能な装置側ATC装置を備えたローラーヘッドを有し、前記搬送ロボットは前記プレッサーマテハンを分離した後、当該ローラーヘッドを装着してローラーヘミング加工ロボットとしても稼働できるよう構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、搬送ロボットはプレッサーマテハンとローラーヘッドとを交換することにより、搬送を行わない時にはヘミング加工を行うことができる。これにより搬送ロボットを効率よく稼動させて生産性を向上することができる。
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に記載のヘミング加工装置であって、前記ローラーヘッドはローラー加圧軸がロボット手首部端面に対し30度〜60度傾斜をもって取り付けられ、かつ加圧軸が旋回可能に構成された旋回式ローラーヘッドであることを特徴とする。
この構成によれば、まず第1にローラーヘミング加工ロボットの加工範囲を拡大することができる。これによりロボットの台数を減らすことができるとともに、ヘミング加工中のロボット同士の相互干渉を低減して更に加工速度が高速化できる。またローラーの角度がアームの姿勢を代えることなく自在に変更できるので、曲がったパスへの追従性が飛躍的に向上する。したがってコーナー部分のヘミングを、コーナーパンチを用いることなく高速かつ高品質で行うことが可能となる。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載のヘミング加工装置であって、前記アンビルは可搬能力270kg以下のロボットで搬送可能に構成されており、当該アンビルの前記装置側ATC装置に前記搬送ロボットのロボット側ATC装置を連結して当該搬送ロボットによりアンビル交換を行うことを特長とする。
この構成によれば、アンビルの搬送用に可搬能力の大きなロボットを設置する必要がないので、ローラーヘミング加工ロボットと同等のロボットで機種変更時のアンビル交換を行うことができ、設備費用の低減、省スペース化が図れる。また請求項3の構成と組み合わせることにより1台のロボットに冶具の搬送とローラーヘミング加工の双方を行わせることができるので、ロボット台数の低減・生産効率の向上を図ることができる。
請求項6に係る発明は、開口部を有する第1板部材の周縁部を第2板部材の周縁部に重なる最終形状となるまで折り曲げて該第1板部材及び該第2板部材を一体化するヘミング加工方法であって、プレッサーマテハンにより、前記第2板部材の開口部を通して前記第1板部材を吸引把持し、搬送ロボットのロボット側ATC装置と前記プレッサーマテハンの装置側ATC装置を連結してプレッサーマテハンを搬送して前記アンビル上部に対応する姿勢で位置決め載置し、プレッサーにより加圧支持する載置工程と、1または2以上のローラーヘミング加工ロボットによりワーク外周をヘミング加工する外周ヘミング加工工程と、プレッサーマテハンを搬送ロボットによりワーク上からいったん退避させて、ローラーヘミング加工ロボットにより前記ワーク開口部内周をヘミング加工する内周ヘミング加工工程と、ヘミング加工を完了したワークを搬送ロボットにより搬出する搬出工程とを含む。
この構成によれば、ワーク外周のヘミング加工終了後にプレッサーマテハンを搬送ロボットによりワーク上からいったん退避するため、ワーク開口部内周をヘミング加工する際に、ローラーとプレッサーマテハンとが干渉することがない。そのため、ローラーヘミング加工ロボットの複雑なパス設定が不要となり、加工時間を短縮することができる。
本発明に係るヘミング加工装置によれば、加工パス設定を横切るようにクランプ装置などが設けられていないので単純な加工パスが設定でき、高速ローラーヘミングによる加工時間短縮が実現できる。かつアンビルを軽量化することにより搬送ロボットを小型化でき、生産設備費用、設置スペースの削減することができる。また、アンビルの交換時間を短縮して、生産性を向上させることができる。これにより、多種多様なワークを切り替えながら生産する生産ラインに好適に適用することができる。
本発明に係るヘミング加工装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明に係るアンビルとプレッサーマテハンの構成を示す要部側面図である 本発明に係るアンビルの構成を示す斜視図である。 本発明に係るプレッサーマテハンの構成を下面方向から見た斜視図である。 本発明に係るローラーヘッドの構成を示す斜視図である。 本発明に係るガイド装置の構成を示す斜視図である。 本発明に係るヘミング加工装置の動作を示す図2に対応する要部側面図であり、搬送ロボットでワークを把持したプレッサーマテハンをアンビルに搬入搬出する様子を示す。 本発明に係るヘミング加工装置の動作を示す図2に対応する要部側面図であり、搬入したワークをアンビルに固定した様子を示す。 本発明に係るヘミング加工装置の動作を示す図2に対応する要部側面図であり、ローラーでワークをヘミング加工する様子を示す。 本発明に係るワーク開口部内周をヘミング加工する様子を側方から見た俯瞰図である。 従来技術のアンビルとプレッサーマテハンの構成を示す要部分解正面図である。
本発明の実施形態に係るヘミング加工装置1について、図を参照しながら詳細に説明する。ヘミング加工装置1は、自動車のドアを製造する際に用いられるものである。ヘミング加工装置1で加工されるワークWは、車外側に位置するアウターパネルW1と、車室側に位置するインナーパネルW2とからなり、ドアウィンドウを収容するする本体部と、ドアウィンドウの開口部が形成されたサッシュ部とを有している。
ヘミング加工装置1は、図1に示すように、アウターパネルW1とインナーパネルW2とからなるワークWを載置するアンビル2と、ワークWを保持するプレッサーマテハン3と、プレッサーマテハン3を把持・搬送してアンビル2に対してワークWを搬入・搬出する搬送ロボット5(本実施例では2台)と、ローラーヘミング加工ロボット6(本実施例では2台)と、を備え、アンビル2に載置されたワークWの加工部位にローラーを押圧しながらヘミング加工をして、アウターパネルW1とインナーパネルW2とを一体化するものである。
アンビル2やプレッサーマテハン3は、ワークWの形状に合わせて外形形状が決定されている。
ヘミング加工装置1による加工工程は、インナーパネルW2の周縁部をアウターパネルW1の周縁部近傍に板厚方向に重ね合わせた状態で、予めフランジ加工されたアウターパネルW1のフランジ部を所定の角度に曲げ加工する予備曲げ工程と、予備曲げされたアウターパネルW1の外縁部をインナーパネルW2に押圧してインナーパネルW2を巻き込むようにインナーパネルW2の周縁部に重なるまでさらに曲げ加工する本曲げ工程と、を有する。
(アンビル)
アンビル2は、図2に示すように、アンビル2を支持するアンビル支持台4に載置されている。アンビル2は、図3に示すように、ワークWを支持するアンビル本体部21と、アンビル本体部21の隅部に配置され、アンビル本体部21を支持・固定する支持ブラケット28と、アンビル2の中間部位に高さを調整可能に配置されアンビル2を支持する補助サポート29と、アウターパネルW1を吸引把持する把持装置22と、搬送ロボット5のATC装置51と脱着するためのATC装置23と、プレッサーマテハン3の位置決め装置36と相互に係合して相対的な位置決めを行う2つの位置決め装置24と、フランジ加工されたワークWの外縁部を拘束して位置決めを行うガイド装置25と、を備えている。
アンビル本体部21は、ワークWを載置して支持する部位であり、ワークWのヘミング加工部位を裏から支持できるように、ワークWの形状に正確に対応するような形状に成形されている。そして、アンビル本体部21は、アウターパネルW1の本体部を支持する前部21aと後部21b、下部21cと上部21d、およびサッシュ部を支持する前部21e、後部21fと上部21gを備えている。また、サッシュ部の形状に対応する開口部21hを有している。また、アンビル2本体部は、剛性を確保してアンビル本体部21を補強するための複数のフレーム26を備えている。本実施例では図3のようにアンビル本体部21下部中央にハブ状のフレームが配接され、当該ハブ状のフレームからスポーク状の複数のフレームがアンビルにつながるように配設され必要な強度を確保している。
アンビル本体部21の製作に当たっては、事前に構造解析プログラムを用いた十分な強度解析を行い、必要な強度を確保した上で重量が最小となるような設計を行った。特にヘミング加工時に直接加重が加わるアンビル部分は重量が大きくなる傾向があるため、限界までアンビルの幅などの諸元を縮小し軽量化を実現した。また従来のローラーヘミング装置で多く用いられるコーナーパンチなどの余分な装置は採用しないことで更に重量を削減し、本実施例のアンビル本体部21(乗用車用リアドア)では140Kgを達成した。これにより他の部品やワークWを装着した状態でも可搬能力270kg以下のロボットで搬送可能な構成とした。
支持ブラケット28はアンビル2の四隅を含む加重が集中する部位に配置され、アンビルを垂直方向に支持するとともに水平方向に位置決めする機能を持つ。少なくとも2つの支持ブラケット28の座面には位置決め用のアンビル側基準ピン27が設けられており、アンビル支持台4の基準孔(図示せず)に挿通して水平方向の位置決めを行う。
補助サポート29は、図2に示すように、支持ブラケット28の中間部位でアンビル本体部21を支持するよう配設されている。補助サポート29は、雄ねじ部を有する柱状部と、対応する雌ねじ部を有する台状部を備え、雄ねじ部の突出長さを調整することで高さが調整できるよう構成されている。強度解析により補助サポート29の個数・配置を決定し、アンビルを最適な位置で支持することで更なるアンビル構造のスリム化・軽量化を実現することができた。
把持装置22は、載置されたワークWを構成するアウターパネルW1を吸引把持するためのものであり、特に限定されるものではないが、負圧を利用して吸引把持するバキュームカップを採用することができる。把持装置22は、アンビル本体部21の前部21aと後部21b、下部21cと上部21dの内側に所定の個数設けられている。把持装置22には、負圧配管が弁装置(共に図示せず)を介して接続されている。負圧配管はATC装置の連結部を経由して搬送ロボット5側から繋がっている。把持装置22は、弁装置の開閉動作により、ワークWとの接触部分に負圧力を作用させる状態と作用させない状態とに切り替え可能となっている。把持装置22のワークWとの接触部分に負圧力を作用させると、把持装置22はワークWを下方から吸引保持する。一方、把持装置22のワークWとの接触部分に負圧力を作用させないと、ワークWは把持装置22から離脱可能となる。ワークWに十分は把持力が均一に作用するよう、計算により把持装置22の適切な配置が決められている。
なお本実施例では負圧を利用して吸引把持する構成を用いたが、磁力などを用いた他の構成も可能である
ATC装置23は、周知のオートツールチェンジャーであり、搬送ロボット5のATC装置51と脱着するためのものである。ATC装置23は、ハブ状のフレーム部の上側(上面)に、ワークWと干渉しないように設けられている。具体的な作動は、ワークWが載置されていない状態で、搬送ロボット5のATC装置51に設けられた係合凸部を、対向するアンビル2のATC装置23に配設された係合凹部に位置決めをして係合することで、搬送ロボット5とアンビル2とを連結することができる。アンビル2のATC装置23と搬送ロボット5のATC装置51とは図示しないアクチュエータによって装着状態と離脱状態に自動的に切り替えられるようになっている。
位置決め装置24は、当該位置決め装置24に対応するプレッサーマテハン3の部位に設けられた位置決め装置36と相互に係合して位置決めを行うためのものであり、ワークWのサッシ部に対応した、アンビル本体部21の開口部に設けられている。本実施例ではアンビル2の位置決め装置24は位置決め孔を、プレッサーマテハン3の位置決め装置36は位置決めピンを備えている。この構造によればヘミング加工パスを横切るように位置決め装置を配置する必要がないため加工パスの設定が容易になり、高速ヘミング加工が可能となる。
アンビル2とプレッサーマテハン3とを位置決めして係合するには、まず搬送ロボット5によってプレッサーマテハン3の位置決め装置36を、対向するアンビル2の位置決め装置24の上方に移動させる。そして、搬送ロボット5によってプレッサーマテハン3を下方に移動させて位置決め孔に位置決めピンを挿入して係合することで、アンビル2とプレッサーマテハン3との位置決めを行うことができる。ピンの先端は先細り形状に加工されているため、位置の誤差を吸収しながら円滑に係合することができる。
ガイド装置25は、予めフランジ部が形成されたアウターパネルW1の外縁部を拘束することで、アンビル2に対するワークWの位置を規制して位置決めする装置である。ガイド装置25は、図6に示すように、一方の端部には、ワークW外縁部に当接して拘束するアウターガイド部25aと、他方の端部にアンビル2に対し回転可能に支持された支持部25bと、を備えた本体部と、アウターガイド部25a上端部がアンビル2の外縁から突出するよう本体部を付勢する付勢部25cを備えている。このようなガイド装置25は、図3に示すように、アンビル2の外縁に沿ってワークWの位置を規制しながらヘミング加工を行うのに十分な数だけ複数配設されている。ガイド装置本体部は、アンビル2の外縁に埋め込んで配設されているため、ヘミング加工時にローラー62がアンビル2の外側から接近してもローラー62と干渉することなく、確実にワークWの位置を規制して位置決めすることができる。
またガイド装置の付勢部25cは、ワークWのヘミング加工時にローラー62と干渉して加工を妨げないよう、ローラー62による加圧力が作用すると沈下動作を行う。具体的には、ローラー62がアウターガイド部25aの端部に当接して加圧力が作用すると、アウターガイド部25aは支持部25bに回動可能に支持されていることから、アウターガイド部25aが支持部25bを中心として付勢部25cの付勢力に抗して沈下動作を行う。ローラー62がアウターガイド部25aの上を通過し加圧力が作用しなくなると、付勢部25cの付勢力によりアウターガイド部25aは初期位置に戻り、ワークWの位置決め状態に復帰する。
(アンビル支持台)
アンビル支持台4は、アンビル2のベース部材であり、床面に固定して用いるため堅牢に製作されており、アンビル2を補強して変形や撓みを抑制して剛性を向上させると共にアンビル2の高さを調整しながら位置決めする機能を持つ。このような汎用・固定のアンビル支持台4を用いることで、アンビル2のコンパクト化・軽量化を可能にするとともに、機種変更時のアンビル2の交換をロボットでできるようにしている。アンビル2とアンビル支持台4の位置決め手段としては、アンビル2の支持ブラケット28の2以上の座面はアンビル側基準ピン27を、アンビル支持台4は図示しない基準孔を備えており、アンビル側基準ピン27を基準孔に係合することでアンビル2をアンビル支持台4に位置決めしている。アンビル支持台4の基準孔はアンビル側基準ピン27に対応する位置に、アンビル2の形状や剛性等を考慮して所定の個数設けている。
以上のように固定部分のアンビル支持台4と、機種毎の変動部分のアンビル2を分離した構成と、前述したアンビル2を極限まで軽量化・小型化するよう設計した効果により、アンビル2は可搬能力270kg以下の搬送ロボット5で搬送可能となっている。
(プレッサーマテハン)
プレッサーマテハン3は、図4に示すように、ワークWの形状に対応したフレーム部31と、インナーパネルW2の位置決め孔(図示せず)と係合してインナーパネルW2の位置決めを行う2つの基準ピン32と、インナーパネルW2の開口部を通してアウターパネルW1を吸引把持する把持装置33と、アウターパネルW1の最終形状と干渉しない位置にインナーパネルW2を加圧するよう設けられたプレッサー34と、搬送ロボット5のATC装置51と脱着するためのATC装置35と、アンビル2の位置決め装置24と係合して位置決めを行う位置決め装置36と、を備えている。
フレーム部31は、前記装置を適切な位置に配置し、把持装置33でワークWを吸引把持した状態で、搬送ロボット5によってワークWを搬送したり、位置決め装置36を介してアンビル2と位置決めして、プレッサー34をワークWに加圧してワークWをアンビルに固定する機能を持つ部材である。
基準ピン32は、インナーパネルW2の位置決め孔に対応してフレーム部31の下側(下面)に2箇所設けられ、当該位置決め孔と係合して、プレッサーマテハン3がワークWを保持する際の位置決めを行う。
把持装置33は、フレーム部31の下側(下面)に4箇所設けられ、インナーパネルW2の開口部を通って直接アウターパネルW1を吸引把持するよう構成されている。本実施例では負圧を利用して吸引把持するバキュームカップを採用しているが、磁力などを用いた他の構成も可能である。把持装置33の構成はアンビル2の把持装置22と同様であるので、説明は省略する。
プレッサー34は、図4に示すようにフレーム部31の下側(下面)に配設され、L字形状やI字形状をした棒状の部材で構成される。プレッサー34の先端部は、アウターパネルW1のヘミング加工後の最終形状と干渉しない位置でインナーパネルW2を加圧するように所定の間隔で適切な個数設けられている。加圧力は基本的にプレッサー34の自重により発生し、ワークWをアンビル2に載置した状態で、アウターパネルW1とインナーパネルW2とがずれないように加圧する。加圧力に不足や位置によるばらつきがある場合はフレーム部31に重りを配置することにより調整できる。
この構成によれば、ヘミング加工時にローラー62とプレッサー34との干渉を回避することができるので、プレッサー34によりワークWを確実に把持したままでローラー62を移動させてヘミング加工を行うことができる。
ATC装置35は、フレーム部31の上側(上面)に設けられている。ATC装置35の構成はアンビル2のATC装置23と同様であるので、説明は省略する。
位置決め装置36は、アンビル2の位置決め装置24に対応する部位に設けられ、アンビル2の位置決め装置24と相互に係合して相対的な位置決めを行う。位置決め装置36の構成は、アンビル2の位置決め装置24の説明において説明済みのため、詳細な説明を省略する。
(搬送ロボット)
搬送ロボット5は、多関節ロボットであり、プレッサーマテハン3を把持・搬送してアンビル2に対してワークWを搬入・搬出するように、ロボットアームの先端部にATC装置51を備えている。ワークWを搬入・搬出する場合には、図7に示すように、搬送ロボット5のATC装置51とプレッサーマテハン3のATC装置35とを連結して行うことができる。また、アンビル交換を行う場合には、搬送ロボット5のATC装置51とアンビル2のATC装置23とを連結して行うことができる。
(ローラーへミング加工ロボット)
ローラーヘミング加工ロボット6は、ロボットアームの先端部にローラーヘッド61を装着した多関節ロボットであり、アンビル2に載置されたワークWのヘミング加工部位にローラーヘッド61のローラー62を押圧しながらアウターパネルW1の周縁部をインナーパネルW2の周縁部に重なる最終形状となるまでヘミング加工を行うものである。
本実施例のローラーヘッド61は、図5に示すように、ローラー62の加圧軸A−Aがロボットの先端部との接合部に対し30度から60度傾斜を持って取り付けられ、かつローラー62の加圧軸A−Aが旋回可能に構成された旋回式ローラーヘッド61を採用している。これにより、ローラー62の加工可能範囲を拡大することができ、ヘミング加工中のロボット同士の相互干渉を低減することができる。また、ワークWのコーナー部においてはアームを大きく動作させることなくローラー62の角度を変更できるので、加工速度が格段に向上する。したがって特別にコーナーパンチを設けることなく、コーナー部においても加工時間を短縮することができる。本実施例ではコーナー部での加工速度は従来ローラーヘッド比で4倍以上の加工速度を達成している。またこれによってコーナーパンチなど従来必要であった用具費も不要となった。
搬送ロボット5にはATC装置51が装着されているので、プレッサーマテハン3との連結を解除すると、ローラーヘッド61を装着してローラーヘミング加工ロボットとしても稼動することができる。この構成により、搬送ロボット5は、例えば、ワークWをアンビル2に対して搬入・搬出する時には、ATC装置51とプレッサーマテハン3とを連結する。ワークWにヘミング加工を行う時には、ATC装置51とプレッサーマテハン3との連結を解除してローラーヘッド61を装着することができるため、効率良くロボットを稼動することで生産性を向上させることができる。
本実施例ではATC装置51が装着されプレッサーマテハン3とローラーヘッド61のいずれかを選択して装着可能な搬送ロボット5が2台、ローラーヘッド61が直接ロボット先端部に装着された専用のローラーヘミング加工ロボットが2台でヘミング加工装置1を構成している。ワークWの形状や加工時間の要求などに応じてこれらロボットの台数は調整することができる。
以上のように構成されたヘミング加工装置1を用いた動作について説明する。搬送ロボット5は、ATC装置51によってプレッサーマテハン3を把持する。そして、ワーク置き台7に置いてある予めフランジ加工されたアウターパネルW1とアウターパネルW1上に載置されたインナーパネルW2とからなるワークWを、プレッサーマテハン3の把持装置33によりインナーパネルW2の開口部を通して吸引把持する。図7に示すように、搬送ロボット5は、ワークWを保持したプレッサーマテハン3をアンビル2上部に移動する。次いで、搬送ロボット5は、プレッサーマテハン3とアンビル2の位置決め装置24、36を係合して位置決めしてワークWをアンビル2に載置し、図8に示すように、プレッサーによりワークWを加圧支持する。
搬送ロボット5は、アンビル2に対してワークWの搬入が完了すると、プレッサーマテハン3との連結を解除する。本実施例では、搬送ロボット5とプレッサーマテハン3との連結が解除されると、負圧配管が遮断されるためプレッサーマテハン3の把持装置33の吸引把持は解除される。アンビル2に載置されたワークWは前述のようにプレッサー34の自重とアンビルの把持装置22の吸引力とでアンビル2に固定される。
なおプレッサーマテハン3の加圧力が不十分な場合は、搬送ロボット5とプレッサーマテハン3との連結を継続させるなどの方法で把持装置33がワークWを吸引把持したままにして、アンビルの把持装置22の吸引力との相乗作用によりワークWを加圧するようにしてもよい。
図9に示すように、ローラーヘミング加工ロボット6は、アンビル2に載置されたワークWに対して、アウターパネルW1の加工部位にローラー62を押圧しながら所定の角度に曲げ加工する予備曲げ加工と、予備曲げ加工されたアウターパネルW1の周縁部をインナーパネルW2の周縁部に重なる最終形状となるまで押圧して加工する本曲げ加工とを行う。ただしワークWの形状によっては予備曲げ加工と本曲げ加工の2回の加工では高品位のヘミング加工が困難な場合があり、その場合は3工程以上の加工パス設定するなどにより品質の確保を図ることができる。
搬送ロボット5は、アンビル2に載置したプレッサーマテハン3との連結を解除した後、そのまま待機することなくローラーヘッド置き台8まで移動してローラーヘッド61に持ち替え、他のローラーヘミング加工ロボット6と同様にヘミング加工を行う。
ワーク外周のヘミング加工が終わると、ワーク開口部内周W3のヘミング加工を行う。本実施例ではドアのサッシュ部に大きな開口が形成されており、サッシュ内周部にもヘミング加工部が設定されている。ワーク外周の加工終了後搬送ロボット5は、ローラーヘッド61をローラーヘッド置き台8へ置き、ローラーヘッド61との連結を解除し、プレッサーマテハン3上へ移動してプレッサーマテハン3と連結する。次いで、搬送ロボット5は、プレッサーマテハン3の把持装置33による吸引把持を解除したままでプレッサーマテハン3のみをATC装置を介して把持する。搬送ロボット5はワークWをアンビル2に載置したままプレッサーマテハン3のみをローラーヘミング加工ロボット6と干渉しない位置まで退避する。ローラーヘミング加工ロボット6は、図10に示すように、搬送ロボット5がプレッサーマテハン3を把持して待機している間に、アンビル2に載置されたワークWのワーク開口部内周W3のヘミング加工を行う。その際ワーク外周の加工完了によりアウターパネルW1とインナーパネルW2は強固に接合されているため、プレッサーマテハン3の加圧力は必要としない。
ワーク開口部内周W3のヘミング加工完了後、搬送ロボット5はプレッサーマテハン3をワークW上部へ再び載置する。プレッサーマテハン3の把持装置33を作用させると共にアンビル2の把持装置22を解除してワークWを吸引把持してワーク置き台7まで搬送し、ワーク置き台7へワークWを置いて一連のヘミング加工を完了する。ワーク開口部内周W3のヘミング加工は、ローラー62による加工ではなく、アンビル2の開口部21hに図示しないヘミングパンチを設けてヘミング加工を行うようにしてもよい。
本発明の実施形態では、ワーク外周のヘミング加工終了後、搬送ロボット5はプレッサーマテハン3をワークW上からいったん退避させる。これにより、ワーク開口部内周W3をヘミング加工する際に、ローラーヘミング加工ロボット6とプレッサーマテハン3とが全く干渉することなく円滑に加工を行うことができ、加工時間を大幅に短縮することができる。
量産部品を前提とした本実施例のライン構成ではワークWのアンビルへのセット、ローラーヘミング加工、ワークWのワーク置き台7への退避まで含めてタクトタイム1分を達成している。一方補修パーツのラインなど多機種・少量生産への対応が求められるラインにおいては、旋回式ローラーヘッドの使用により、通常のドアであればローラーヘミングロボット1台でワークW全周のヘミング加工が可能となるため、ロボット台数の削減、ターンテーブルの削減などが実現できる。
次にアンビル2の交換作業を行う場合の動作について説明する。ワークWをワーク置き台7へ搬送して一連のヘミング加工を終えた搬送ロボット5は、プレッサーマテハン3をATC装置を介して把持したまま待機する。ローラーヘミング加工ロボットとして稼動していたもう一台の搬送ロボット5は、ローラーヘッド61を置き台8へ置きローラーヘッド61との連結を解除して、アンビル支持台4上へ移動してアンビル2をATC装置を介して把持する。アンビル2を把持した搬送ロボット5は、図1に示すアンビル置き台9aまでアンビル2を搬送してアンビル2を置き台9aへ置く。プレッサーマテハン3を把持したままの待機中の搬送ロボット5は、プレッサーマテハン3をアンビル置き台9aまで搬送して、プレッサーマテハン3をアンビル置き台9aに搬送されたアンビル2上に載置する。搬送ロボット5はプレッサーマテハン3との連結を解除すると、次の工程で使用するアンビル2が載置してあるアンビル置き台9bへ移動してアンビル2をATC装置を介して把持する。そして、アンビル2を把持した搬送ロボット5は、アンビル2をアンビル支持台4まで搬送してアンビル側基準ピン27が基準孔に挿通するようアンビル支持台4へ置くことでアンビル2の交換作業を完了する。これにより現状アンビル交換時間45秒を実現している。
またこれにより従来のアンビル交換作業で必要だった専用のレールなどを伴った大掛かりなチェンジ装置やターンテーブルが不要となった。また従来はレールの配置などにより切り替え機種数が数機種程度に制限されていたが、本ヘミング加工装置では、外段取りで必要な機種のアンビル・プレッサーハンドなどを搬送ロボットの周囲に配置しておくようにすれば、さらに多数の機種へ対応できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されず、適宜変形して実施することが可能である。本実施形態においては、本発明に係る加工装置をドアパネルのヘミング加工装置に適用したが、これに限定されるものではなく、ワークWはドアパネルだけではなく開口部を有するバックドア等にも適用することができる。
1 ヘミング加工装置
2 アンビル
3 プレッサーマテハン
4 アンビル支持台
5 搬送ロボット
6 ローラーヘミング加工ロボット
W ワーク
W1 アウターパネル
W2 インナーパネル
W3 ワーク開口部内周

Claims (6)

  1. 第1板部材と第2板部材からなるワークを載置するアンビルと、
    前記ワークを保持するプレッサーマテハンと、
    当該プレッサーマテハンを把持・搬送して前記アンビルに対して前記ワークを搬入・搬出する、ロボット側ATC装置を備えた搬送ロボットと、
    更にローラーヘミング加工ロボットを備え、当該ロボットが前記アンビルに載置された前記ワークの加工部位にローラーヘッドのヘミングローラーを押圧しながら第1板部材の周縁部を第2板部材の周縁部に重なる最終形状となるまでヘミング加工して、該第1板部材及び該第2板部材を一体化するヘミング加工装置であって、
    前記アンビルはアンビル本体部と、ワーク開口部に対応する部位に位置決め装置1と、前記第1板部材を吸引把持する把持装置1と、前記ロボット側ATC装置と脱着するための装置側ATC装置とを備え、
    前記プレッサーマテハンは前記ワークの形状に対応したフレーム部と、前記位置決め装置1に対応する部位に配置され当該位置決め装置1と係合する、位置決め装置2と、前記第2板部材の開口部を通して前記第1板部材を吸引把持する把持装置2と、前記最終形状と干渉しない位置に第2板部材を加圧するよう設けられたプレッサーと、前記ロボット側ATC装置と脱着するための装置側ATC装置とを備えたこと、
    を特徴とするヘミング加工装置。
  2. 前記プレッサーによる加圧には前記プレッサーマテハンの自重または前記プレッサーマテハンの自重に加えて把持装置1と把持装置2の吸引力の相乗作用を用いることを特徴とする、
    請求項1に記載のヘミング加工装置。
  3. 前記ロボット側ATC装置と脱着可能な装置側ATC装置を備えたローラーヘッドを有し、前記搬送ロボットは前記プレッサーマテハンを分離した後、当該ローラーヘッドを装着してローラーヘミング加工ロボットとしても稼働できるよう構成されていることを特徴とする、
    請求項2に記載のヘミング加工装置。
  4. 前記ローラーヘッドはローラー加圧軸がロボット手首部端面に対し30度〜60度傾斜をもって取り付けられ、かつ加圧軸が旋回可能に構成された旋回式ローラーヘッドであることを特徴とする、
    請求項2または請求項3に記載のヘミング加工装置。
  5. 前記アンビルは可搬能力270kg以下のロボットで搬送可能に構成されており、当該アンビルの前記装置側ATC装置に前記搬送ロボットのロボット側ATC装置を連結して当該搬送ロボットによりアンビル交換を行うことを特長とする、
    請求項3に記載のヘミング加工装置。
  6. 開口部を有する第1板部材の周縁部を第2板部材の周縁部に重なる最終形状となるまで折り曲げて該第1板部材及び該第2板部材を一体化するヘミング加工方法であって、
    プレッサーマテハンにより、前記第2板部材の開口部を通して前記第1板部材を吸引把持し、前記搬送ロボットのロボット側ATC装置と前記プレッサーマテハンの装置側ATC装置を連結してプレッサーマテハンを搬送して前記アンビル上部に対応する姿勢で位置決め載置し、プレッサーにより加圧支持する載置工程と、
    1または2以上のローラーヘミング加工ロボットによりワークW外周をヘミング加工する外周ヘミング加工工程と、
    プレッサーマテハンを搬送ロボットによりワーク上からいったん退避させて、ローラーヘミング加工ロボットにより前記ワークW開口部内周をヘミング加工する内周ヘミング加工工程と、
    ヘミング加工を完了したワークを搬送ロボットにより搬出する搬出工程とを含む、
    ヘミング加工方法。
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