JP5932462B2 - 縁部が結合されたワークの製造方法および製造システム - Google Patents

縁部が結合されたワークの製造方法および製造システム Download PDF

Info

Publication number
JP5932462B2
JP5932462B2 JP2012100619A JP2012100619A JP5932462B2 JP 5932462 B2 JP5932462 B2 JP 5932462B2 JP 2012100619 A JP2012100619 A JP 2012100619A JP 2012100619 A JP2012100619 A JP 2012100619A JP 5932462 B2 JP5932462 B2 JP 5932462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate member
positioning jig
robot
jig
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012100619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013248620A (ja
Inventor
仁 吉道
仁 吉道
和哉 広瀬
和哉 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012100619A priority Critical patent/JP5932462B2/ja
Publication of JP2013248620A publication Critical patent/JP2013248620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5932462B2 publication Critical patent/JP5932462B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、縁部が結合されたワークの製造方法および製造システムに関する。
従来、第1板部材および第2板部材からなるワークを一体化させる方法として、次の技術が開示されている(特許文献1参照)。
まず、第2板部材支持手段により第2板部材を下から支持するとともに、第2板部材支持手段の下面当接部を第2板部材の下面に当接させる。
次に、第1板部材支持手段により第1板部材を周縁部以外の部分で上から支持するとともに、第1板部材支持手段の上面当接部を第1板部材の開口部から下方に突出させる。
そして、第2板部材支持手段および第1板部材支持手段のうち少なくとも一方を移動させて、加工治具上において第1板部材および第2板部材を位置決めするとともに、第2板部材支持手段の下面当接部と第1板部材支持手段の上面当接部とで第2板部材を挟持する。この状態で、第2板部材の周縁部を屈曲させる。
また、ワークをヘミング装置に投入する方法として、第2板部材を水平に載置した状態で第2板部材上に第1板部材をセットしてサブアッセンブリしたワークの、第2板部材の周縁部の上向きに立てた状態のフランジを把持爪で把持して、サブアッセンブリしたワークをヘミング装置に投入する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2010−274274号公報 特許第3634149号公報
しかしながら特許文献1に開示された技術では、加工治具上にて第1板部材および第2板部材を位置決めするため、加工治具を占有するサイクルタイムが増加する。
また、加工中、第1板部材および第2板部材がずれないようにロボットによって、第1板部材および第2板部材を保持し続ける必要がある。このため、加工時にロボットが邪魔であるが、第1板部材および第2板部材を保持するためだけにロボットが必要になる。
一方、特許文献2に開示された技術では、フランジを把持する際に第2板部材が動き易く、第1板部材および第2板部材を精度良く位置決めできない。このため、フランジを把持した状態で一旦第1板部材および第2板部材を加工治具に投入した後に、第1板部材および第2板部材を再度位置決めする必要がある。
また、フランジを把持したままであると、フランジにヘミング加工ができないので、フランジを把持した状態で第1板部材および第2板部材を加工治具に投入した後はフランジに対する把持を解除し、別手段にて第1板部材および第2板部材を位置決めする必要があるため、フランジに対する把持を解除する時間および別手段による第1板部材および第2板部材を位置決めする時間が必要になり、サイクルタイムが伸びる。
本発明は上記課題を解決するためのものであり、その目的は、第1板部材および第2板部材の位置決めを容易に行い、サイクルタイムを減少させる縁部が結合されたワークの製造方法および製造システムを提供することにある。
(1) 開口部(例えば、後述の開口部W1a)を有する第1板部材(例えば、後述のインナパネルW1)および第2板部材(例えば、後述のアウタパネルW2)の縁部同士を結合して構成されるワークを製造する方法において、前記第1板部材を把持する第1把持手段(例えば、後述の把持アーム22)と、前記第1板部材の前記開口部を通って前記第2板部材の前記第1板部材側の表面(例えば、後述のインナパネル側表面W2h)を吸引把持する第2把持手段(例えば、後述の吸引把持アーム23)と、を有する位置決め治具(例えば、後述の位置決め治具20)を用い、前記位置決め治具の前記第1把持手段および前記第2把持手段によって前記第1板部材および前記第2板部材をそれぞれ位置決めした状態で把持し、前記第1板部材、前記第2板部材および前記位置決め治具を1モジュール化して加工工程に投入する投入工程と、1モジュール化された状態で前記第1板部材および前記第2板部材の縁部同士の結合を行う加工工程と、を含み、前記投入工程から前記加工工程への移行時には、1モジュール化された状態でロボット(例えば、後述の投入ロボット40)によって加工治具(例えば、後述の加工台30)上に投入し、投入後に前記第2板部材を前記加工治具に固定するとともに、前記ロボットを前記位置決め治具から切り離し、前記加工工程では、前記ロボットを対比させて該加工工程中に該ロボットに別の位置決め治具(例えば、後述の別の位置決め治具20)を保持させることを特徴とするワークの製造方法。
(1)の発明によると、投入工程にて第1板部材および第2板部材をそれぞれ位置決めした状態で第1板部材、第2板部材および位置決め治具を1モジュール化し、加工工程では、この1モジュール化された状態で第1板部材および第2板部材の縁部同士の結合を行う。
このため、投入工程にて第1板部材、第2板部材および位置決め治具を1モジュール化する段階で、第1板部材および第2板部材の位置決めを容易に行うことができる。加えて、投入工程にて第1板部材および第2板部材の位置決めを行い1モジュール化しているので、加工工程では加工治具上で第1板部材および第2板部材の位置決めが必要なく、加工治具上での作業が加工作業そのものだけになり、加工治具を占有する時間を短縮することができ、加工治具を有効に活用できる。
また、投入工程にて第1板部材および第2板部材がそれぞれ位置決めされた1モジュール化された状態で、加工工程にて第1板部材および第2板部材の縁部同士の結合を行うので、投入工程から加工工程の間に余計な処理がなく、サイクルタイムを減少させることができる。
また、第1板部材および第2板部材をそれぞれ位置決めした状態の1モジュール化された状態は、ロボットを位置決め治具から切り離しても維持できるので、加工工程ではロボットを加工時に退避させることができ、加工工程ではロボットが邪魔にならない。また、加工工程中に退避させたロボットに別作業を行わせることができ、ロボットを有効活用することができる。
(2)開口部(例えば、後述の開口部W1a)を有する第1板部材(例えば、後述のインナパネルW1)および第2板部材(例えば、後述のアウタパネルW2)の縁部同士を結合して構成されるワークを製造するシステム(例えば、後述のワーク製造システム1)において、前記第1板部材を把持する第1把持手段(例えば、後述の把持アーム22)と、前記第1板部材の前記開口部を通って前記第2板部材の前記第1板部材側の表面(例えば、後述のインナパネル側表面W2h)を吸引把持する第2把持手段(例えば、後述の吸引把持アーム23)と、を有する位置決め治具(例えば、後述の位置決め治具20)と、前記位置決め治具の前記第1把持手段および前記第2把持手段によって前記第1板部材および前記第2板部材をそれぞれ位置決めした状態で把持し、前記第1板部材、前記第2板部材および前記位置決め治具を1モジュール化して投入する投入手段(例えば、後述の投入ロボット40)と、1モジュール化された状態で前記第1板部材および前記第2板部材の縁部同士の結合を行う加工手段(例えば、後述の投入ロボット40)と、を備え、前記投入手段は、前記投入後、前記第2板部材が加工治具(例えば、後述の加工台30)に固定されるとともに前記位置決め治具を切離し、前記加工手段による加工中に退避して別の位置決め治具(例えば、後述の別の位置決め治具20)を保持することを特徴とする縁部が結合されたワークの製造システム。
(2)の発明によると、(1)の発明と同様の効果を奏する。
(3)前記加工工程が完了すると、前記ロボットとは別のロボット(例えば、後述の払出ロボット60)が前記位置決め治具を保持し、前記縁部同士の結合された前記第1板部材および前記第2板部材を払い出した後、該位置決め治具を前記別の位置決め治具が載置されていた台(例えば、後述のプリセット台10)に運搬することを特徴とする(1)記載のワークの製造方法
(3)の発明によると、加工工程が完了すると、払出ロボット60は、位置決め治具20を保持して完了したワークを払い出した後、該位置決め治具20をプリセット台10に運搬する。これにより、使用後の位置決め治具20がプリセット台10に戻るため、ワーク製造に係るサイクルタイムを減少させることができる
(4)前記加工が完了すると、払出手段(例えば、後述の払出ロボット60)が前記位置決め治具を保持し、前記縁部同士の結合された前記第1板部材および前記第2板部材を払い出した後、該位置決め治具を前記別の位置決め治具が載置されていた台(例えば、後述のプリセット台10)に運搬することを特徴とする(2)記載の縁部が結合されたワークの製造システム。
(4)の発明によると、(3)の発明と同様の効果を奏する。
本発明によれば、第1板部材および第2板部材の位置決めを容易に行い、サイクルタイムを減少させる縁部が結合されたワークの製造方法および製造システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るワーク製造システムの外観概略構成を示す平面図である。 上記実施形態に係るワーク投入工程実施時の様子を示す模式図である。 上記実施形態に係るヘミング加工工程実施時の様子を示す模式図である。 上記実施形態に係るワーク製造システムの工程手順を示す図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る縁部が結合されたワークの製造方法を適用するワーク製造システム1を説明する。
図1は、本実施形態に係るワーク製造システム1の外観概略構成を示す平面図である。図2は、本実施形態に係るワーク投入工程実施時の様子を示す模式図である。図3は、ヘミング加工工程実施時の様子を示す模式図である。
ワーク製造システム1は、ワーク投入工程と、ヘミング加工工程とを実行するシステムである。
ワーク投入工程は、図2に示すように、プリセット台10上において、位置決め治具20を用いてインナパネルW1をアウタパネルW2に位置決めし、インナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を1モジュール化する。
ヘミング加工工程は、図3に示すように、加工治具としての加工台30上において、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20に対してアウタパネルW2の周縁部に設けられたフランジWFを折り返すヘミング加工を施す。
これにより、インナパネルW1およびアウタパネルW2の周縁部同士が結合されたワークを製造する。ワークとしては、例えば自動車用ドアパネルなどである。
図1に示すワーク製造システム1は、プリセット台10と、投入ロボット40と、加工台30と、加工ロボット50と、払出ロボット60と、制御装置70とを備える。
プリセット台10は、ワーク投入工程にてインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を載置し、1モジュール化する台である。
投入ロボット40は、床面を移動可能であり、先端に保持手段41を有する3次元方向に移動可能なアーム42を備え、予め記憶されたティーチングに基づいて、インナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を1モジュール化し、それらを1モジュール化された状態でヘミング加工工程に投入する。
加工台30は、ヘミング加工工程にて1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を載置する台である。
加工ロボット50は、床面を移動可能であり、先端に自由回転するローラ51を有する3次元方向に移動可能なアーム52を備え、予め記憶されたティーチングに基づいて、ヘミング加工工程においてローラ51を用いてアウタパネルW2の周縁部に設けられたフランジWFにローラヘミング加工を施す。
払出ロボット60は、床面を移動可能であり、先端に保持手段61を有する3次元方向に移動可能なアーム62を備え、予め記憶されたティーチングに基づいて、ヘミング加工工程後のインナパネルW1およびアウタパネルW2の周縁部同士が結合されたワークをワーク製造システム1から払い出す。
制御装置70は、投入ロボット40、加工ロボット50および払出ロボット60の各種動作を制御する。
以下、工程順にワーク製造システム1の構成を説明する。
まず、ワーク投入工程で用いる構成を説明する。
図2に示すように、インナパネルW1は、アウタパネルW2の周縁部に設けられたフランジWFの内側に収納される板状部材である。インナパネルW1は、中央部に開口部W1aを有する。
アウタパネルW2は、板状部材であり、周縁部に略90°に折り曲げられたフランジWFを有する。
位置決め治具20は、インナパネルW1およびアウタパネルW2をそれぞれ位置決めした状態でインナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に1モジュール化され、投入ロボット40や払出ロボット60に上部を保持させて運搬させる治具である。
位置決め治具20は、保持部21と、把持アーム22と、吸引把持アーム23とを備える。
保持部21は、投入ロボット40や払出ロボット60のアーム42,62の先端に設けられた保持手段41,61に保持されるためのものである。この保持部21には、後述するプリセット台10の規定アーム11の孔11aに挿入される位置決めピン21pが下方に延出されて設けられている。
把持アーム22は、保持部21から真下に延出される中央の吸引把持アーム23の周りに台座25から分岐して複数配置され、当該アーム22の先端にインナパネルW1を把持する把持部22aを有する。把持アーム22は、運搬時のインナパネルW1の運搬安定性を確保できるように複数設けられているとよい。
吸引把持アーム23は、保持部21から台座25を越えて真下に延出されて当該アーム23の先端に電磁石24を有し、当該アーム23をインナパネルW1の開口部W1aを通過させて先端の電磁石24でアウタパネルW2の略中央部のインナパネル側表面W2hを磁気吸引できるよう設けられる。吸引把持アーム23は、運搬時の磁気吸引したアウタパネルW2の運搬安定性を確保できるように、保持部21から真下に延出され、かつ、アウタパネルW2の略中央部のインナパネル側表面W2hを磁気吸引する構成である。
位置決め治具20は、把持部22aでインナパネルW1を把持し、電磁石24でアウタパネルW2を磁気吸引することにより、インナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に1モジュール化される形状に構成されている。
プリセット台10は、床面に固定された基部12と、アウタパネルW2の周縁部を支持する周縁支持部13と、位置決め治具20の位置を規定する規定アーム11と、アウタパネルW2の中央部を支持する中央支持部14とを備える。
周縁支持部13は、基部12から上方に延出される支柱13a上に周縁設置部13bが設けられている。周縁設置部13bには、アウタパネルW2の外周に合わせられ、アウタパネルW2が配置されるとアウタパネルW2の位置を規定できる周縁ガイド13cが設けられている。
規定アーム11は、周縁支持部13の一部側面からプリセット台10の中央上部に外回りに延出され、先端に位置決め治具20の位置決めピン21pが挿入される孔11aが設けられている。規定アーム11は、孔11aに位置決めピン21pが挿入されると、プリセット台10上で位置決め治具20の位置が規定され、位置決め治具20に把持されたインナパネルW1の位置もアウタパネルW2の周縁部に設けられたフランジWFの内側に収納される形状に構成されている。
なお、位置決めピン21pおよび孔11aは、位置決め精度を向上するため、複数設けられているとよい。
中央支持部14は、基部12から上方に延出される支柱14a上に中央設置部14bが設けられている。中央設置部14bは、位置決めピン21pを孔11aに挿入することにより位置決め治具20が位置決めされると、上方に電磁石24が移動してくる形状に構成されている。
次に、ヘミング加工工程で用いる構成を説明する。
図3に示すように、加工台30は、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を載置するものである。
加工台30は、床面に固定された基部31と、アウタパネルW2の周縁部を支持する周縁支持部32と、アウタパネルW2の中央部を支持する中央支持部33と、バキューム部34とを備える。
周縁支持部32は、基部31から上方に延出される支柱32a上に周縁設置部32bが設けられている。周縁設置部32bは、アウタパネルW2の周縁部に設けられたフランジWFをローラヘミング加工する作業板である。
中央支持部33は、基部31から上方に延出される支柱33a上に中央設置部33bが設けられている。中央設置部33bは、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20が加工台30上に載置されると、ONになってアウタパネルW2を磁気吸引する電磁石35を有する。
バキューム部34は、空気を吸い込み吸引するものであって、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20が加工台30上に載置されると、吸引を開始してアウタパネルW2を吸引するものである。
加工台30は、中央支持部33の電磁石35をONにすることと、バキューム部34がアウタパネルW2を吸引することとにより、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を加工台30上に固定できる形状に構成されている。
次に、ワーク製造システム1によって実行されるワーク投入工程と、ヘミング加工工程とを説明する。
ワーク投入工程では、まず、ロボットなどによりプリセット台10上にアウタパネルW2が配置される。プリセット台10には、フランジWFをプリセット台10の表面に対して垂直な上向きに立てた状態でアウタパネルW2が載置される。
プリセット台10上にアウタパネルW2が配置されると、周縁ガイド13cはアウタパネルW2の周縁をはみ出さないようにガイドするので、アウタパネルW2はプリセット台10上で位置が規定された状態となる。
また、投入ロボット40は、位置決め治具20を保持手段41に保持しており、位置決め治具20の把持アーム22にインナパネルW1を把持させるよう動作する。
次に、投入ロボット40は、インナパネルW1を把持した後に、位置決め治具20の位置決めピン21pを規定アーム11の孔11aに挿入する。位置決め治具20の位置が規定されることにより、インナパネルW1の位置も規定された状態となる。これにより、アウタパネルW2上には、アウタパネルW2のフランジWFがインナパネルW1の周縁部を包み込むようにインナパネルW1が配置される。
このとき、吸引把持アーム23は、インナパネルW1の開口部W1aに挿通され、電磁石24は中央支持部14上のアウタパネルW2に接触する。電磁石24が中央支持部14上に位置することにより、電磁石24がアウタパネルW2に確実に接触する。
そして、位置決め治具20の吸引把持アーム23の電磁石24をONにして磁力を発生させ、電磁石24によってアウタパネルW2を磁気吸引し、プリセット台10上でそれぞれ位置の規定されたインナパネルW1およびアウタパネルW2の配置の相関をとり、インナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20をひとまとめの状態に1モジュール化する。
1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20は、投入ロボット40によってプリセット台10から加工台30へ運搬される。
ワーク投入工程からヘミング加工工程の間では、まず、投入ロボット40によって、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を加工台30上に載置する。
そして、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20が加工台30上に載置されると、中央支持部33の電磁石35がONになり、アウタパネルW2を磁気吸引するとともに、バキューム部34は、吸引を開始してアウタパネルW2を吸引する。これにより、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20は加工台30上に固定される。
1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を加工台30上に固定すると、投入ロボット40は、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20から切り離され、後述のように別の位置決め治具20をプリセット台10にとりにいく。
次に、ヘミング加工工程では、加工ロボット50によって、アウタパネルW2の周縁部に設けられたフランジWFを折り返すローラヘミング加工を行う。加工ロボット50は、アーム52の先端に有するローラ51を用い、アウタパネルW2の払出ロボット60の配置された側の辺からヘミング加工を実施していく。アウタパネルW2の払出ロボット60の配置された側の辺からヘミング加工を実施することにより、払出ロボット60は、ヘミング加工の施された辺を早期に把持することもできる。
ヘミング加工が施されると、インナパネルW1およびアウタパネルW2は、周縁部同士の結合されたワークとなる。
ヘミング加工が完了すると、払出ロボット60は、位置決め治具20を保持してヘミング加工の完了したワークを払い出す。払出ロボット60は、ワークの払出後にも位置決め治具20を保持し続け、この位置決め治具20をプリセット台10に運搬する。払出ロボット60は、位置決め治具20をプリセット台10上に運搬すると、位置決め治具20から切り離される。
その後、投入ロボット40は、プリセット台10上に運搬された位置決め治具20を保持してインナパネルW1を把持しにいく。
図4は、本実施形態に係るワーク製造システム1の工程手順を示す図である。図4(A)〜図4(E)は、位置決め治具20(A)および位置決め治具20(B)の流れに応じた工程手順を示している。
図4(A)では、位置決め治具20(A)は、投入ロボット40に保持されており、投入ロボット40は、位置決め治具20(A)を保持してインナパネルW1を把持しにいく。
このとき、先行する位置決め治具20(B)は、1モジュール化された状態のインナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に加工台30上に載置され、加工ロボット50は、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20(B)に対してヘミング加工を実施する(ヘミング加工工程中)。
図4(B)では、位置決め治具20(A)は、投入ロボット40によってインナパネルW1を把持した状態でプリセット台10上に配置され、インナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に1モジュール化される(ワーク投入工程中)。
このとき、先の位置決め治具20(B)は、1モジュール化された状態のインナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に加工台30上に載置され、図4(A)の状態と同様に加工ロボット50は、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20(B)に対してヘミング加工を実施する(ヘミング加工工程中)。
図4(C)では、位置決め治具20(A)は、投入ロボット40によって1モジュール化された状態のインナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に加工台30上に載置される。
このとき、先の位置決め治具20(B)は、払出ロボット60によってヘミング加工が完了したワークと一緒に払い出される。
図4(D)では、位置決め治具20(A)は、1モジュール化された状態のインナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に加工台30上に載置され、加工ロボット50は、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20(A)に対してヘミング加工を実施する(ヘミング加工工程中)。
このとき、先の位置決め治具20(B)は、ヘミング加工が完了したワークから分離され、払出ロボット60は、保持した位置決め治具20(B)をプリセット台10上に運搬する。
図4(E)では、位置決め治具20(A)は、1モジュール化された状態のインナパネルW1およびアウタパネルW2と一緒に加工台30上に載置され、図4(D)の状態と同様に加工ロボット50は、1モジュール化された状態のインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20(A)に対してヘミング加工を実施する(ヘミング加工工程中)。
このとき、位置決め治具20(B)は、投入ロボット40に保持されており、投入ロボット40は、位置決め治具20(B)を保持してインナパネルW1を把持しにいく。
以上の図4(A)〜図4(E)の状態を繰り返すことにより、連続してインナパネルW1およびアウタパネルW2の周縁部同士の結合されたワークを製造することができる。この場合には、2つの位置決め治具20(A),20(B)を用いるだけで連続して複数のワークを製造でき、効率的である。
以上の本実施形態に係るワーク製造システム1によれば、以下の効果を奏する。
(1)ワーク投入工程にてインナパネルW1およびアウタパネルW2をそれぞれ位置決めした状態でインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を1モジュール化し、ヘミング加工工程では、この1モジュール化された状態でインナパネルW1およびアウタパネルW2の周縁部同士の結合を行う。
このため、ワーク投入工程にてインナパネルW1、アウタパネルW2および位置決め治具20を1モジュール化する段階で、インナパネルW1およびアウタパネルW2の位置決めを容易に行うことができる。加えて、ワーク投入工程にてインナパネルW1およびアウタパネルW2の位置決めを行い1モジュール化しているので、ヘミング加工工程では加工台30上でインナパネルW1およびアウタパネルW2の位置決めが必要なく、加工台30上での作業がヘミング加工作業そのものだけになり、加工台30を占有する時間を短縮することができ、加工台30を有効に活用できる。
また、ワーク投入工程にてインナパネルW1およびアウタパネルW2がそれぞれ位置決めされた1モジュール化された状態で、ヘミング加工工程にてインナパネルW1およびアウタパネルW2の周縁部同士の結合を行うので、ワーク投入工程からヘミング加工工程の間に余計な処理がなく、サイクルタイムを減少させることができる。
(2)インナパネルW1およびアウタパネルW2をそれぞれ位置決めした状態の1モジュール化された状態は、投入ロボット40を位置決め治具20から切り離しても維持できるので、ヘミング加工工程では投入ロボット40を退避させることができ、ヘミング加工工程では投入ロボット40が邪魔にならない。また、ヘミング加工工程中に退避させた投入ロボット40に別作業を行わせることができ、投入ロボット40を有効活用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲で変形、改良などを行っても、本発明の範囲に包含される。
本実施形態では、位置決め治具20の吸引把持アーム23は、アウタパネルW2を電磁石24により磁気吸引するものであったが、これに限られない。吸引把持アームは、アウタパネルを、例えば空気により吸引するバキューム装置などで吸引するものであってよい。
1…ワーク製造システム
20…位置決め治具
22…把持アーム(第1把持手段)
23…吸引把持アーム(第2把持手段)
30…加工台(加工治具)
40…投入ロボット(ロボット)
W1…インナパネル(第1板部材)
W1a…開口部
W2…アウタパネル(第2板部材)
W2h…インナパネル側表面(第1板部材側の表面)

Claims (4)

  1. 開口部を有する第1板部材および第2板部材の縁部同士を結合して構成されるワークを製造する方法において、
    前記第1板部材を把持する第1把持手段と、前記第1板部材の前記開口部を通って前記第2板部材の前記第1板部材側の表面を吸引把持する第2把持手段と、を有する位置決め治具を用い、
    前記位置決め治具の前記第1把持手段および前記第2把持手段によって前記第1板部材および前記第2板部材をそれぞれ位置決めした状態で把持し、前記第1板部材、前記第2板部材および前記位置決め治具を1モジュール化して加工工程に投入する投入工程と、
    1モジュール化された状態で前記第1板部材および前記第2板部材の縁部同士の結合を行う加工工程と、を含み、
    前記投入工程から前記加工工程への移行時には、1モジュール化された状態でロボットによって加工治具上に投入し、投入後に前記第2板部材を前記加工治具に固定するとともに、前記ロボットを前記位置決め治具から切り離し、
    前記加工工程では、前記ロボットを退避させて該加工工程中に該ロボットに別の位置決め治具を保持させることを特徴とする縁部が結合されたワークの製造方法。
  2. 開口部を有する第1板部材および第2板部材の縁部同士を結合して構成されるワークを製造するシステムにおいて、
    前記第1板部材を把持する第1把持手段と、前記第1板部材の前記開口部を通って前記第2板部材の前記第1板部材側の表面を吸引把持する第2把持手段と、を有する位置決め治具と、
    前記位置決め治具の前記第1把持手段および前記第2把持手段によって前記第1板部材および前記第2板部材をそれぞれ位置決めした状態で把持し、前記第1板部材、前記第2板部材および前記位置決め治具を1モジュール化して投入する投入手段と、
    1モジュール化された状態で前記第1板部材および前記第2板部材の縁部同士の結合を行う加工手段と、を備え
    前記投入手段は、前記投入後、前記第2板部材が加工治具に固定されるとともに前記位置決め治具を切り離し、前記加工手段による加工中に退避して別の位置決め治具を保持することを特徴とする縁部が結合されたワークの製造システム。
  3. 前記加工工程が完了すると、前記ロボットとは別のロボットが前記位置決め治具を保持し、前記縁部同士の結合された前記第1板部材および前記第2板部材を払い出した後、該位置決め治具を前記別の位置決め治具が載置されていた台に運搬することを特徴とする請求項1に記載の縁部が結合されたワークの製造方法。
  4. 前記加工が完了すると、払出手段が前記位置決め治具を保持し、前記縁部同士の結合された前記第1板部材および前記第2板部材を払い出した後、該位置決め治具を前記別の位置決め治具が載置されていた台に運搬することを特徴とする請求項2に記載の縁部が結合されたワークの製造システム。
JP2012100619A 2012-04-26 2012-04-26 縁部が結合されたワークの製造方法および製造システム Active JP5932462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100619A JP5932462B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 縁部が結合されたワークの製造方法および製造システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100619A JP5932462B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 縁部が結合されたワークの製造方法および製造システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013248620A JP2013248620A (ja) 2013-12-12
JP5932462B2 true JP5932462B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=49847825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012100619A Active JP5932462B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 縁部が結合されたワークの製造方法および製造システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5932462B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10792720B2 (en) 2017-06-16 2020-10-06 Hirotec Corporation Hemming device and hemming method

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3582450B2 (ja) * 2000-04-05 2004-10-27 日産自動車株式会社 へミング装置およびへミング方法
JP2005014069A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Torai Engineering Kk ローラ式曲げ加工装置およびその加工方法
DE112010005523T5 (de) * 2010-04-27 2013-02-28 Hirotec Corp. Bearbeitungsvorrichtung
KR101765580B1 (ko) * 2011-12-01 2017-08-08 현대자동차 주식회사 롤러 헤밍용 행거 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013248620A (ja) 2013-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3780745B2 (ja) ヘム加工方法およびヘム加工装置
EP2436603A1 (en) Processing system and product manufacturing method
TWI711517B (zh) 基於機器人的自動裝配系統和自動裝配方法
US10792720B2 (en) Hemming device and hemming method
CN108622655B (zh) 板握持装置及板握持方法
JPWO2017145349A1 (ja) ロボットアーム制御システム
TWI556761B (zh) Assembly device for pull head and assembly method of pull head
US20170099738A1 (en) Lead component mounting machine and lead component mounting method
JP2015168021A (ja) ワーク位置決め機能を有するロボットハンド、ロボットシステム、及びワークの位置決め把持方法
WO2017094109A1 (ja) ワーク移載装置及びワーク移載システム
JP5932462B2 (ja) 縁部が結合されたワークの製造方法および製造システム
JP4903207B2 (ja) ロボットを用いた車両用パネル調整システム及びプロセス
JP6413078B2 (ja) 部品搭載装置
JP5469657B2 (ja) 部品移送組付装置
JP5364150B2 (ja) 部品移送装置
JP5525269B2 (ja) 加工システム及び加工方法
WO2015004813A1 (ja) 部品組付装置における基板に部品を組み付ける方法及び部品組付装置
JP5980933B2 (ja) 部品実装機の制御システム及び制御方法
US10617049B2 (en) Component mounting device and gripping members
JP2003246446A (ja) 電子部品搬送装置における電子部品受渡機構及び方法
JP5413348B2 (ja) 部品組み付け装置及び機械部品の製造方法
US20180093357A1 (en) Component mounter and component mounting method
JP2008272882A (ja) 部品投入方法および部品投入装置
WO2022176008A1 (ja) 剥離貼付装置及び剥離貼付システム
JP6403822B2 (ja) パネル把持装置及びパネル把持方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160428

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5932462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150