JPWO2018163660A1 - セパレータの製造方法、セパレータおよびリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
本発明のセパレータ(20)の製造方法は、樹脂層(21)と、樹脂層(21)の一方の面に設けられたセラミックス層(23)と、備えるセパレータ(20)を製造するための製造方法であって、セラミックス層(23)側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することによりセパレータを所定の大きさに切断する工程を含む。また、本発明のセパレータ(20)は、樹脂層(21)と、樹脂層(21)の一方の面に設けられたセラミックス層(23)と、セパレータ(20)の少なくとも一方の端部(25)が樹脂層(21)側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部(27)と、を備える。
Description
本発明は、セパレータの製造方法、セパレータおよびリチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池には、ポリオレフィン系樹脂やポリエステル系樹脂から主に構成された多孔性樹脂膜がセパレータとして使用されている。このような多孔性樹脂膜は、異常電流が発生し、電池の温度が上昇した場合等に多孔性樹脂膜の微細孔が閉塞して電流の流れを遮断するシャットダウン機能を有する。そのため、上記多孔性膜は、電池の熱暴走を回避する観点から有効とされている。
このようなセパレータに関する技術としては、例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。
特許文献1(特開2011−71009号公報)には、多孔性樹脂膜と、その少なくとも第1面に付与された絶縁性のセラミックス層と、を含むリチウムイオン二次電池用のセパレータが記載されている。
このようなセラミックス層を備えるセパレータは、一般的に、熱収縮が抑制され、耐熱性に優れるとされている。
このようなセラミックス層を備えるセパレータは、一般的に、熱収縮が抑制され、耐熱性に優れるとされている。
セパレータは、正極と負極の間に挿入するのに適した形状にカットされる。
本発明者の検討によれば、以下のことが明らかになった。
まず、セラミックス層を備えるセパレータは、一般的にポリオレフィン系樹脂層やポリエステル系樹脂層等の樹脂層と、この樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、を有する。このような多層構造を有するセパレータは、熱カッターや熱ワイヤー等の熱切断方式で切断する場合、熱に強いセラミックス層は収縮せず、熱に弱い樹脂層は収縮が大きくなってしまう。その結果、セラミックス層のみが浮いてしまい、セラミックス層にひび割れが発生し、セラミックス粒子の脱落が起きてしまう場合がある。この脱落したセラミックス粒子は異物となり、外装体の内面に形成された保護層を傷つけたりする可能性がある。
また、本発明者の検討によれば、セラミックス層を備えるセパレータは、押し切り刃や回転刃で切断した場合、固いセラミックス粒子と刃が接触することで刃こぼれが生じ、刃の切断性が低下してやがてバリが発生しやすくなったり、切断できなくなったりする等の不具合が生じたり、刃の交換頻度の増加により生産性が低下したりすることが明らかになった。
さらに、本発明者らの検討によれば、セラミックス層を備えるセパレータは、セラミックス層を構成するセラミックス粒子の脱落が端面から起きやすいことも明らかになった。
本発明者の検討によれば、以下のことが明らかになった。
まず、セラミックス層を備えるセパレータは、一般的にポリオレフィン系樹脂層やポリエステル系樹脂層等の樹脂層と、この樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、を有する。このような多層構造を有するセパレータは、熱カッターや熱ワイヤー等の熱切断方式で切断する場合、熱に強いセラミックス層は収縮せず、熱に弱い樹脂層は収縮が大きくなってしまう。その結果、セラミックス層のみが浮いてしまい、セラミックス層にひび割れが発生し、セラミックス粒子の脱落が起きてしまう場合がある。この脱落したセラミックス粒子は異物となり、外装体の内面に形成された保護層を傷つけたりする可能性がある。
また、本発明者の検討によれば、セラミックス層を備えるセパレータは、押し切り刃や回転刃で切断した場合、固いセラミックス粒子と刃が接触することで刃こぼれが生じ、刃の切断性が低下してやがてバリが発生しやすくなったり、切断できなくなったりする等の不具合が生じたり、刃の交換頻度の増加により生産性が低下したりすることが明らかになった。
さらに、本発明者らの検討によれば、セラミックス層を備えるセパレータは、セラミックス層を構成するセラミックス粒子の脱落が端面から起きやすいことも明らかになった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、切断面のバリや切断粉の発生が抑制されたセパレータを安定的に得ることが可能なセパレータの製造方法を提供するものである。
さらに、本発明は端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されたセパレータを提供するものである。
さらに、本発明は端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されたセパレータを提供するものである。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、特定の波長を有するレーザーを使用することによりセラミックス層を備えるセパレータに与える熱的影響を低減でき、さらにセラミックス層側からレーザーを照射してセパレータを所定の大きさに切断することにより、低出力かつ短時間で切断可能となり、その結果、切断面のバリの発生を抑制しながら、切断面に付着する切断粉の量が抑制されたセパレータが安定的に得られることを見出した。
さらに、本発明者は、セパレータの少なくとも一方の端部が樹脂層側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部を有するセパレータは、端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されることを見出した。
さらに、本発明者は、セパレータの少なくとも一方の端部が樹脂層側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部を有するセパレータは、端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されることを見出した。
本発明はこのような知見に基づいて発案されたものである。
すなわち、本発明によれば、以下に示すセパレータの製造方法、セパレータおよびリチウムイオン二次電池が提供される。
すなわち、本発明によれば、以下に示すセパレータの製造方法、セパレータおよびリチウムイオン二次電池が提供される。
本発明によれば、
樹脂層と、上記樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、備えるセパレータを製造するための製造方法であって、
上記セラミックス層側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することにより上記セパレータを所定の大きさに切断する工程を含むセパレータの製造方法が提供される。
樹脂層と、上記樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、備えるセパレータを製造するための製造方法であって、
上記セラミックス層側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することにより上記セパレータを所定の大きさに切断する工程を含むセパレータの製造方法が提供される。
また、本発明によれば、
樹脂層と、
上記樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、
セパレータの少なくとも一方の端部が上記樹脂層側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部と、を備えるセパレータが提供される。
樹脂層と、
上記樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、
セパレータの少なくとも一方の端部が上記樹脂層側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部と、を備えるセパレータが提供される。
さらに、本発明によれば、
リチウムを吸蔵放出する正極と、リチウムを吸蔵放出する負極と、リチウム塩を含有する非水電解液と、上記正極と上記負極との間に挟まれたセパレータとが容器に収容されたリチウムイオン二次電池であって、
上記セパレータが上記に記載の本発明のセパレータを含むリチウムイオン二次電池が提供される。
リチウムを吸蔵放出する正極と、リチウムを吸蔵放出する負極と、リチウム塩を含有する非水電解液と、上記正極と上記負極との間に挟まれたセパレータとが容器に収容されたリチウムイオン二次電池であって、
上記セパレータが上記に記載の本発明のセパレータを含むリチウムイオン二次電池が提供される。
本発明のセパレータの製造方法によれば、切断面のバリや切断粉の発生が抑制されたセパレータを安定して得ることができる。
さらに、本発明のセパレータによれば、端面からのセラミックス粒子の脱落を抑制することができる。
さらに、本発明のセパレータによれば、端面からのセラミックス粒子の脱落を抑制することができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、図において各構成要素は本発明が理解できる程度の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示したものであり、実寸とは異なっている。また、数値範囲の「〜」は特に断りがなければ、以上から以下を表す。
<セパレータの製造方法>
図1は、本発明に係る実施形態のセパレータ20の構造の一例を模式的に示した断面図である。
本実施形態に係るセパレータ20は、樹脂層21と、樹脂層21の一方の面に設けられたセラミックス層23と、備える。そして、本実施形態に係るセパレータ20の製造方法は、セラミックス層23側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することによりセパレータを所定の大きさに切断する工程を含む。
本実施形態に係るセパレータは、例えば、リチウムイオン二次電池用のセパレータとして用いることができる。
図1は、本発明に係る実施形態のセパレータ20の構造の一例を模式的に示した断面図である。
本実施形態に係るセパレータ20は、樹脂層21と、樹脂層21の一方の面に設けられたセラミックス層23と、備える。そして、本実施形態に係るセパレータ20の製造方法は、セラミックス層23側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することによりセパレータを所定の大きさに切断する工程を含む。
本実施形態に係るセパレータは、例えば、リチウムイオン二次電池用のセパレータとして用いることができる。
本発明者の検討によれば、以下のことが明らかになった。
まず、セラミックス層を備えるセパレータは、一般的にポリオレフィン系樹脂層やポリエステル系樹脂層等の樹脂層と、この樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、を有する。このような多層構造を有するセパレータは、熱カッターや熱ワイヤー等の熱切断方式で切断する場合、熱に強いセラミックス層は収縮せず、熱に弱い樹脂層は収縮が大きくなってしまう。その結果、セラミックス層のみが浮いてしまい、セラミックス層にひび割れが発生し、セラミックス粒子の脱落が起きてしまう場合がある。この脱落したセラミックス粒子は異物となり、外装体の内面に形成された保護層を傷つけたりする可能性がある。
また、本発明者の検討によれば、セラミックス層を備えるセパレータは、押し切り刃や回転刃で切断した場合、固いセラミックス粒子と刃が接触することで刃こぼれが生じ、刃の切断性が低下してやがてバリが発生しやすくなったり、切断できなくなったりする等の不具合が生じたり、刃の交換頻度の増加により生産性が低下したりすることが明らかになった。
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、セラミックス層23側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射してセパレータを所定の大きさに切断することにより、セパレータ20に与える熱的影響を低減でき、さらに低出力かつ短時間で切断可能となり、その結果、切断面のバリの発生を抑制しながら、切断面に付着する切断粉の量が抑制されたセパレータが安定的に得られることを見出した。
まず、セラミックス層を備えるセパレータは、一般的にポリオレフィン系樹脂層やポリエステル系樹脂層等の樹脂層と、この樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、を有する。このような多層構造を有するセパレータは、熱カッターや熱ワイヤー等の熱切断方式で切断する場合、熱に強いセラミックス層は収縮せず、熱に弱い樹脂層は収縮が大きくなってしまう。その結果、セラミックス層のみが浮いてしまい、セラミックス層にひび割れが発生し、セラミックス粒子の脱落が起きてしまう場合がある。この脱落したセラミックス粒子は異物となり、外装体の内面に形成された保護層を傷つけたりする可能性がある。
また、本発明者の検討によれば、セラミックス層を備えるセパレータは、押し切り刃や回転刃で切断した場合、固いセラミックス粒子と刃が接触することで刃こぼれが生じ、刃の切断性が低下してやがてバリが発生しやすくなったり、切断できなくなったりする等の不具合が生じたり、刃の交換頻度の増加により生産性が低下したりすることが明らかになった。
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、セラミックス層23側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射してセパレータを所定の大きさに切断することにより、セパレータ20に与える熱的影響を低減でき、さらに低出力かつ短時間で切断可能となり、その結果、切断面のバリの発生を抑制しながら、切断面に付着する切断粉の量が抑制されたセパレータが安定的に得られることを見出した。
本実施形態に係るセパレータ20の製造方法を用いることにより、低出力かつ短時間で切断可能となる理由は明らかではないが以下の理由が考えられる。
まず、セラミックス層23側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することで、セラミックス層23および樹脂層21がエネルギーを効率よく吸収して発熱し、その熱によりセパレータを切断することができる。そのため低出力かつ短時間でも切断可能となると考えられる。そして、低出力かつ短時間で効率よく切断できる結果、切断面が荒れず、バリの発生および切断面に付着する切断粉の量を抑制できると考えられる。
まず、セラミックス層23側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することで、セラミックス層23および樹脂層21がエネルギーを効率よく吸収して発熱し、その熱によりセパレータを切断することができる。そのため低出力かつ短時間でも切断可能となると考えられる。そして、低出力かつ短時間で効率よく切断できる結果、切断面が荒れず、バリの発生および切断面に付着する切断粉の量を抑制できると考えられる。
ここで、レーザーの波長は300nm以上600nm以下であるが、より一層低出力かつ短時間で切断可能となる観点から、350nm以上550nm以下が好ましく、355nmまたは532nmがさらに好ましい。また、コストに優れる観点から、532nmのレーザーが特に好ましい。
レーザーの波長を上記上限値以下とすることにより、セパレータ20に対するエネルギー吸収率を高めることができ、その結果、より一層低出力かつ短時間でセパレータを切断可能となる。
また、レーザーの波長を上記下限値以上とすることにより、エネルギーの出力を高めることができたり、レーザー設備を簡略化できたりするため、より一層効率よくセパレータを切断可能となり、さらにコストも低減することができる。
レーザーの波長を上記上限値以下とすることにより、セパレータ20に対するエネルギー吸収率を高めることができ、その結果、より一層低出力かつ短時間でセパレータを切断可能となる。
また、レーザーの波長を上記下限値以上とすることにより、エネルギーの出力を高めることができたり、レーザー設備を簡略化できたりするため、より一層効率よくセパレータを切断可能となり、さらにコストも低減することができる。
波長が300nm以上600nm以下であるレーザーは、例えば、YVO4基本波(波長1064nm)やYAG基本波(波長1064nm)等を整数倍に分割したレーザーが挙げられる。ここで、波長が532nmのレーザーは、例えば、YVO4基本波(波長1064nm)やYAG基本波(波長1064nm)を2分の1の波長に変換したものであり、波長が355nmのレーザーは、例えば、YVO4基本波(波長1064nm)やYAG基本波(波長1064nm)を3分の1の波長に変換したものである。
本実施形態に係るセパレータ20の平面形状は、特に限定されず、電極や集電体の形状に合わせて適宜選択することが可能であり、例えば、矩形とすることができる。
樹脂層21の厚みは、機械的強度およびリチウムイオン伝導性のバランスの観点や、得られるリチウムイオン二次電池のエネルギー密度を向上できる観点から、好ましくは1μm以上50μm以下であり、より好ましくは5μm以上40μm以下であり、さらに好ましくは10μm以上30μm以下である。
樹脂層21を形成する樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、耐熱性、シャットダウン機能、コスト等のバランスに優れる観点から、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、ポリプロピレン系樹脂がより好ましい。
また、樹脂層を形成する樹脂としてポリプロピレン系樹脂を用いた場合、高出力でかつ長時間かけてレーザーを照射しなければ切断できない傾向が特に強く、切断時にバリや切断粉が特に発生しやすい。そのため、樹脂層21を形成する樹脂がポリプロピレン系樹脂の場合、本実施形態に係るセパレータ20の製造方法が特に有効である。
ここで、樹脂層21はポリオレフィン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選択される少なくとも一種を主成分として含むことが好ましい。ここで、「主成分」とは、多孔性樹脂層中における割合が50質量%以上であることをいい、好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上であり、100質量%であってもよいことを意味する。
また、樹脂層を形成する樹脂としてポリプロピレン系樹脂を用いた場合、高出力でかつ長時間かけてレーザーを照射しなければ切断できない傾向が特に強く、切断時にバリや切断粉が特に発生しやすい。そのため、樹脂層21を形成する樹脂がポリプロピレン系樹脂の場合、本実施形態に係るセパレータ20の製造方法が特に有効である。
ここで、樹脂層21はポリオレフィン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選択される少なくとも一種を主成分として含むことが好ましい。ここで、「主成分」とは、多孔性樹脂層中における割合が50質量%以上であることをいい、好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは90質量%以上であり、100質量%であってもよいことを意味する。
上記ポリプロピレン系樹脂としては特に限定されず、例えば、プロピレン単独重合体、プロピレンと他のオレフィンとの共重合体等が挙げられ、プロピレン単独重合体(ホモポリプロピレン)が好ましい。ポリプロピレン系樹脂は、単独で用いても二種以上を併用して用いてもよい。
なお、プロピレンと共重合されるオレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン等が挙げられる。
なお、プロピレンと共重合されるオレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン等が挙げられる。
上記ポリエチレン系樹脂としては特に限定されず、例えば、エチレン単独重合体、エチレンと他のオレフィンとの共重合体等が挙げられ、エチレン単独重合体(ホモポリエチレン)が好ましい。ポリエチレン系樹脂は、単独で用いても二種以上を併用して用いてもよい。
なお、エチレンと共重合されるオレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン等が挙げられる。
なお、エチレンと共重合されるオレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン等が挙げられる。
樹脂層21は多孔性樹脂層であることが好ましい。これにより、リチウムイオン二次電池に異常電流が発生し、電池の温度が上昇した場合等に多孔性樹脂膜の微細孔が閉塞して電流の流れを遮断することができ、電池の熱暴走を回避することができる。
上記多孔性樹脂層の空孔率は、機械的強度およびリチウムイオン伝導性のバランスの観点から、20%以上80%以下が好ましく、30%以上70%以下がより好ましく、40%以上60%以下が特に好ましい。
空孔率は、下記式から求めることができる。
ε={1−Ws/(ds・t)}×100
ここで、ε:空孔率(%)、Ws:目付(g/m2)、ds:真密度(g/cm3)、t:膜厚(μm)である。
空孔率は、下記式から求めることができる。
ε={1−Ws/(ds・t)}×100
ここで、ε:空孔率(%)、Ws:目付(g/m2)、ds:真密度(g/cm3)、t:膜厚(μm)である。
本実施形態に係るセパレータ20は、耐熱性を向上させる観点から、樹脂層21の一方の面にセラミックス層23を有する。
本実施形態に係るセパレータ20は、セラミックス層23を有することにより、セパレータ20の熱収縮をより小さくすることができ、電極間の短絡をより一層防止することができる。
本実施形態に係るセパレータ20は、セラミックス層23を有することにより、セパレータ20の熱収縮をより小さくすることができ、電極間の短絡をより一層防止することができる。
セラミックス層23は、例えば、樹脂層21上に、セラミックス層形成材料を塗布して乾燥させることにより形成することができる。セラミックス層形成材料としては、例えば、セラミックス粒子と結着剤とを適当な溶媒に溶解または分散させたものを用いることができる。
セラミックス層23に用いられるセラミックス粒子は、リチウムイオン二次電池のセパレータに使用される公知の材料の中から適宜選択することができる。例えば、絶縁性の高い酸化物、窒化物、硫化物、炭化物等が好ましく、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛および酸化鉄等から選択される一種または二種以上のセラミックスを粒子状に調整したものがより好ましい。これらの中でも、酸化アルミニウムおよび酸化チタンが好ましい。
上記結着剤は特に限定されず、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロース系樹脂;アクリル系樹脂;ポリビニリデンフロライド(PVDF)等のフッ素系樹脂;等が挙げられる。結着剤は、一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
これら成分を溶解または分散させる溶媒は特に限定されず、例えば、水、エタノール等のアルコール類、N−メチルピロリドン(NMP)、トルエン、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等から適宜選択して用いることができる。
セラミックス層23の厚みは、耐熱性、機械的強度、取扱い性およびリチウムイオン伝導性のバランスの観点から、好ましくは0.1μm以上50μm以下であり、より好ましくは1μm以上30μm以下であり、さらに好ましくは1μm以上15μm以下である。
<セパレータ>
ここで、図2は、本発明に係る実施形態のセパレータ20の端部25の構造の一例を模式的に示した断面図である。
また、本実施形態に係るセパレータ20は、樹脂層21と、樹脂層21の一方の面に設けられたセラミックス層23と、セパレータ20の少なくとも一方の端部25が樹脂層21側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部27と、を備えることが好ましい。
図2(a)に示すようにカール部27は端部25が垂直に折れ曲がった構造であってもよいし、図2(b)に示すようにコの字型にカールした構造であってもよい。
ここで、図2は、本発明に係る実施形態のセパレータ20の端部25の構造の一例を模式的に示した断面図である。
また、本実施形態に係るセパレータ20は、樹脂層21と、樹脂層21の一方の面に設けられたセラミックス層23と、セパレータ20の少なくとも一方の端部25が樹脂層21側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部27と、を備えることが好ましい。
図2(a)に示すようにカール部27は端部25が垂直に折れ曲がった構造であってもよいし、図2(b)に示すようにコの字型にカールした構造であってもよい。
本発明者らの検討によれば、セラミックス層を備えるセパレータは、セラミックス層を構成するセラミックス粒子の脱落が端面から起きやすいことも明らかになった。
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、セパレータ20の少なくとも一方の端部25が樹脂層21側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部27を有するセパレータ20は、端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されることを見出した。
すなわち、セパレータ20の端部におけるカール部27の有無という尺度が、端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されたセパレータ20を実現するための設計指針として有効であることを初めて見出した。
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、セパレータ20の少なくとも一方の端部25が樹脂層21側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部27を有するセパレータ20は、端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されることを見出した。
すなわち、セパレータ20の端部におけるカール部27の有無という尺度が、端面からのセラミックス粒子の脱落が抑制されたセパレータ20を実現するための設計指針として有効であることを初めて見出した。
このようなセパレータ20において、セラミックス粒子の脱落が抑制される理由は明らかではないが以下の理由が考えられる。まず、セパレータ20がカール部27を有することは、セラミックス層23側からレーザーが照射されて低出力かつ短時間で切断された状態を意味していると考えられる。すなわち、カール部27を有するセパレータ20は、切断面のバリの発生や切断面に付着する切断粉の量を抑制されながら作製されたものを意味し、切断面が良好なためセラミックス粒子の脱落を抑制できていると考えられる。
また、レーザーが照射されて低出力かつ短時間で切断された際に、微量な熱影響により樹脂層21が溶解しセラミックス層23との再接着が行われた結果、セラミックス粒子の脱落が抑制されたと考えられる。
また、レーザーが照射されて低出力かつ短時間で切断された際に、微量な熱影響により樹脂層21が溶解しセラミックス層23との再接着が行われた結果、セラミックス粒子の脱落が抑制されたと考えられる。
カール部27はセパレータ20の少なくとも一方の端部25に形成されているが、端面からのセラミックス粒子の脱落をより抑制する観点から、セパレータ20の両方の端部25に形成されていることが好ましい。
本実施形態に係るセパレータ20において、カール部27を伸長させたときの長さが30μm以上300μm以下であることが好ましく、50μm以上250μm以下がより好ましく、100μm以上200μm以下がさらに好ましい。
ここで、カール部27が図2(a)に示す構造の場合、カール部27を伸長させたときの長さは、垂直方向における長さX1を意味する。また、カール部27が図2(b)に示す構造の場合、垂直方向における長さX1と面内方向におけるカール部27の長さX2の合計の長さを意味する。
ここで、カール部27が図2(a)に示す構造の場合、カール部27を伸長させたときの長さは、垂直方向における長さX1を意味する。また、カール部27が図2(b)に示す構造の場合、垂直方向における長さX1と面内方向におけるカール部27の長さX2の合計の長さを意味する。
また、本実施形態に係るセパレータ20において、セパレータ20の面内方向に対して垂直方向におけるカール部27の長さX1は、好ましくは30μm以上200μm以下であり、より好ましくは40μm以上150μm以下であり、さらに好ましくは50μm以上100μm以下である。
カール部27を有するセパレータ20は、前述したセラミックス層23側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することによりセパレータを所定の大きさに切断する工程を含む本実施形態に係るセパレータ20の製造方法により得ることができる。
<リチウムイオン二次電池>
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、以下の構成を備える。
当該リチウムイオン二次電池は、リチウムを吸蔵放出する正極と、リチウムを吸蔵放出する負極と、リチウム塩を含有する非水電解液と、上記正極と上記負極との間に挟まれたセパレータとが容器に収容されたものであり、上記セパレータが、上記本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用セパレータである。
本実施形態のリチウムイオン二次電池は特にその形態や種類が限定されるものではないが、例えば、以下のような構成とすることができる。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、以下の構成を備える。
当該リチウムイオン二次電池は、リチウムを吸蔵放出する正極と、リチウムを吸蔵放出する負極と、リチウム塩を含有する非水電解液と、上記正極と上記負極との間に挟まれたセパレータとが容器に収容されたものであり、上記セパレータが、上記本実施形態に係るリチウムイオン二次電池用セパレータである。
本実施形態のリチウムイオン二次電池は特にその形態や種類が限定されるものではないが、例えば、以下のような構成とすることができる。
[積層型電池]
図3は、本発明に係る実施形態の積層型電池100の構造の一例を模式的に示した概略図である。積層型電池100は、正極1と負極6とが、セパレータ20を介して交互に複数層積層された電池要素を備えており、これらの電池要素は電解液(図示せず)とともに可撓性フィルム30からなる容器に収納されている。電池要素には正極端子11および負極端子16が電気的に接続されており、正極端子11および負極端子16の一部または全部が可撓性フィルム30の外部に引き出されている構成になっている。
図3は、本発明に係る実施形態の積層型電池100の構造の一例を模式的に示した概略図である。積層型電池100は、正極1と負極6とが、セパレータ20を介して交互に複数層積層された電池要素を備えており、これらの電池要素は電解液(図示せず)とともに可撓性フィルム30からなる容器に収納されている。電池要素には正極端子11および負極端子16が電気的に接続されており、正極端子11および負極端子16の一部または全部が可撓性フィルム30の外部に引き出されている構成になっている。
正極1には正極集電体3の表裏に、正極活物質の塗布部2と未塗布部がそれぞれ設けられており、負極には負極集電体8の表裏に、負極活物質の塗布部7と未塗布部が設けられている。
正極集電体3における正極活物質の未塗布部を正極端子11と接続するための正極タブ10とし、負極集電体8における負極活物質の未塗布部を負極端子16と接続するための負極タブ5とする。
正極タブ10同士は正極端子11上にまとめられ、正極端子11とともに超音波溶接等で互いに接続され、負極タブ5同士は負極端子16上にまとめられ、負極端子16とともに超音波溶接等で互いに接続される。そのうえで、正極端子11の一端は可撓性フィルム30の外部に引き出され、負極端子16の一端も可撓性フィルム30の外部に引き出されている。
正極タブ10同士は正極端子11上にまとめられ、正極端子11とともに超音波溶接等で互いに接続され、負極タブ5同士は負極端子16上にまとめられ、負極端子16とともに超音波溶接等で互いに接続される。そのうえで、正極端子11の一端は可撓性フィルム30の外部に引き出され、負極端子16の一端も可撓性フィルム30の外部に引き出されている。
正極活物質の塗布部2と未塗布部の境界部4には、必要に応じて絶縁部材を形成することができ、当該絶縁部材は境界部4だけでなく、正極タブ10と正極活物質の双方の境界部付近に形成することができる。
負極活物質の塗布部7と未塗布部の境界部9にも同様に、必要に応じて絶縁部材を形成することができ、負極タブ5と負極活物質の双方の境界部付近に形成することができる。
通常、負極活物質の塗布部7の外形寸法は正極活物質の塗布部2の外形寸法よりも大きく、セパレータ20の外形寸法よりも小さい。
[捲回型電池]
図4は、本発明に係る実施形態の捲回型電池101の構造の一例を模式的に示した概略図である。捲回型電池101は正極1と負極6とがセパレータ20を介して積層され、捲回された電池要素を備えており、この電池要素は電解液(図示せず)とともに可撓性のフィルムからなる容器に収納されている。
捲回型電池101の電池要素にも正極端子や負極端子が電気的に接続されている等、その他の構成は積層型電池100と概ね一致するため、ここでのこれ以上の説明は省略する。
図4は、本発明に係る実施形態の捲回型電池101の構造の一例を模式的に示した概略図である。捲回型電池101は正極1と負極6とがセパレータ20を介して積層され、捲回された電池要素を備えており、この電池要素は電解液(図示せず)とともに可撓性のフィルムからなる容器に収納されている。
捲回型電池101の電池要素にも正極端子や負極端子が電気的に接続されている等、その他の構成は積層型電池100と概ね一致するため、ここでのこれ以上の説明は省略する。
つづいて、本実施形態のリチウムイオン二次電池に用いられる各構成について説明する。
(リチウムを吸蔵放出する正極)
本実施形態に用いる正極1は、用途等に応じて、公知のリチウムイオン二次電池に使用することのできる正極の中から適宜選択することができる。正極1に用いられる活物質としては、リチウムイオンを可逆に放出・吸蔵でき、電子輸送が容易に行えるように電子伝導度の高い材料が好ましい。
本実施形態に用いる正極1は、用途等に応じて、公知のリチウムイオン二次電池に使用することのできる正極の中から適宜選択することができる。正極1に用いられる活物質としては、リチウムイオンを可逆に放出・吸蔵でき、電子輸送が容易に行えるように電子伝導度の高い材料が好ましい。
正極1に用いられる活物質としては、例えば、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム−マンガン−ニッケル複合酸化物等のリチウムと遷移金属との複合酸化物;TiS2、FeS、MoS2等の遷移金属硫化物;MnO、V2O5、V6O13、TiO2等の遷移金属酸化物、オリビン型リチウムリン酸化物等が挙げられる。
オリビン型リチウムリン酸化物は、例えば、Mn、Cr、Co、Cu、Ni、V、Mo、Ti、Zn、Al、Ga、Mg、B、Nb、およびFeよりなる群のうちの少なくとも1種の元素と、リチウムと、リンと、酸素とを含んでいる。これらの化合物はその特性を向上させるために一部の元素を部分的に他の元素に置換したものであってもよい。
オリビン型リチウムリン酸化物は、例えば、Mn、Cr、Co、Cu、Ni、V、Mo、Ti、Zn、Al、Ga、Mg、B、Nb、およびFeよりなる群のうちの少なくとも1種の元素と、リチウムと、リンと、酸素とを含んでいる。これらの化合物はその特性を向上させるために一部の元素を部分的に他の元素に置換したものであってもよい。
これらの中でも、オリビン型リチウム鉄リン酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物、リチウム−マンガン−ニッケル複合酸化物が好ましい。これらの正極活物質は作用電位が高いことに加えて容量も大きく、大きなエネルギー密度を有する。
正極活物質は、一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
正極活物質は、一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
正極活物質には結着剤や導電剤等を適宜加えることができる。導電剤としては、カーボンブラック、炭素繊維、黒鉛等を用いることができる。また、結着剤としてはポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、カルボキシメチルセルロース、変性アクリロニトリルゴム粒子等を用いることができる。
正極1に用いられる正極集電体3としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、チタンまたはこれらの合金等を用いることができ、これらの中でもアルミニウムが特に好ましい。
また、本実施形態における正極1は、公知の方法により製造することができる。例えば、正極活物質、導電剤および結着剤を有機溶媒中に分散させスラリーを得た後、このスラリーを正極集電体3に塗布・乾燥する等の方法を採用することができる。
(リチウムを吸蔵放出する負極)
本実施形態に用いる負極6は、用途等に応じて、公知のリチウムイオン二次電池に使用することのできる負極の中から適宜選択することができる。負極6に用いられる活物質についても負極に使用可能なものであれば用途等に応じて適宜設定することができる。
本実施形態に用いる負極6は、用途等に応じて、公知のリチウムイオン二次電池に使用することのできる負極の中から適宜選択することができる。負極6に用いられる活物質についても負極に使用可能なものであれば用途等に応じて適宜設定することができる。
負極活物質として使用可能な材料の具体例としては、人造黒鉛、天然黒鉛、非晶質炭素、ダイヤモンド状炭素、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等の炭素材料;リチウム金属材料;シリコンやスズ等の合金系材料;Nb2O5やTiO2等の酸化物系材料;あるいはこれらの複合物を用いることができる。
負極活物質は、一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
負極活物質は、一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、負極活物質には、正極活物質と同様に、結着剤や導電剤等を適宜加えることができる。これら結着剤や導電剤は正極活物質に添加するものと同じものを用いることができる。
負極集電体8としては銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタンまたはこれらの合金を用いることができ、これらの中でも銅が特に好ましい。
また、本実施形態における負極6は、公知の方法により製造することができる。例えば負極活物質と結着剤とを有機溶媒中に分散させスラリーを得た後、このスラリーを負極集電体8に塗布・乾燥する等の方法を採用することができる。
(リチウム塩を含有する非水電解液)
本実施形態に用いるリチウム塩を含有する非水電解液は活物質の種類やリチウムイオン二次電池の用途等に応じて公知のものの中から適宜選択することができる。
本実施形態に用いるリチウム塩を含有する非水電解液は活物質の種類やリチウムイオン二次電池の用途等に応じて公知のものの中から適宜選択することができる。
具体的なリチウム塩の例としては、例えば、LiClO4、LiBF6、LiPF6、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiAsF6、LiSbF6、LiB10Cl10、LiAlCl4、LiCl、LiBr、LiB(C2H5)4、CF3SO3Li、CH3SO3Li、LiC4F9SO3、Li(CF3SO2)2N、低級脂肪酸カルボン酸リチウム等を挙げることができる。
リチウム塩を溶解する溶媒としては、電解質を溶解させる液体として通常用いられるものであればとくに限定されるものではなく、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、ビニレンカーボネート(VC)等のカーボネート類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等のラクトン類;トリメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等のエーテル類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン等のオキソラン類;アセトニトリル、ニトロメタン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド等の含窒素溶媒;ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等の有機酸エステル類;リン酸トリエステルやジグライム類;トリグライム類;スルホラン、メチルスルホラン等のスルホラン類;3−メチル−2−オキサゾリジノン等のオキサゾリジノン類;1,3−プロパンスルトン、1,4−ブタンスルトン、ナフタスルトン等のスルトン類等が挙げられる。これらは、一種単独で使用してもよいし、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
(容器)
本実施形態において容器には公知の部材を用いることができ、電池の軽量化の観点からは可撓性フィルム30を用いることが好ましい。可撓性フィルム30は、基材となる金属層の表裏面に樹脂層が設けられたものを用いることができる。金属層には電解液の漏出や外部からの水分の侵入を防止する等のバリア性を有するものを選択することができ、アルミニウム、ステンレス鋼等を用いることができる。金属層の少なくとも一方の面には変性ポリオレフィン等の熱融着性の樹脂層が設けられ、可撓性フィルム30の熱融着性の樹脂層同士を電池要素を介して対向させ、電池要素を収納する部分の周囲を熱融着することで外装体を形成する。熱融着性の樹脂層が形成された面と反対側の面となる外装体表面にはナイロンフィルム、ポリエステルフィルム等の樹脂層を設けることができる。
本実施形態において容器には公知の部材を用いることができ、電池の軽量化の観点からは可撓性フィルム30を用いることが好ましい。可撓性フィルム30は、基材となる金属層の表裏面に樹脂層が設けられたものを用いることができる。金属層には電解液の漏出や外部からの水分の侵入を防止する等のバリア性を有するものを選択することができ、アルミニウム、ステンレス鋼等を用いることができる。金属層の少なくとも一方の面には変性ポリオレフィン等の熱融着性の樹脂層が設けられ、可撓性フィルム30の熱融着性の樹脂層同士を電池要素を介して対向させ、電池要素を収納する部分の周囲を熱融着することで外装体を形成する。熱融着性の樹脂層が形成された面と反対側の面となる外装体表面にはナイロンフィルム、ポリエステルフィルム等の樹脂層を設けることができる。
(端子)
本実施形態において、正極端子11にはアルミニウムやアルミニウム合金で構成されたもの、負極端子16には銅や銅合金あるいはそれらにニッケルメッキを施したもの等を用いることができる。それぞれの端子は容器の外部に引き出されるが、それぞれの端子における外装体の周囲を熱溶着する部分に位置する箇所には熱融着性の樹脂をあらかじめ設けることができる。
本実施形態において、正極端子11にはアルミニウムやアルミニウム合金で構成されたもの、負極端子16には銅や銅合金あるいはそれらにニッケルメッキを施したもの等を用いることができる。それぞれの端子は容器の外部に引き出されるが、それぞれの端子における外装体の周囲を熱溶着する部分に位置する箇所には熱融着性の樹脂をあらかじめ設けることができる。
(絶縁部材)
活物質の塗布部と未塗布部の境界部4、9に絶縁部材を形成する場合には、ポリイミド、ガラス繊維、ポリエステル、ポリプロピレンあるいはこれらを構成中に含むものを用いることができる。これらの部材に熱を加えて境界部4、9に溶着させるか、または、ゲル状の樹脂を境界部4、9に塗布、乾燥させることで絶縁部材を形成することができる。
活物質の塗布部と未塗布部の境界部4、9に絶縁部材を形成する場合には、ポリイミド、ガラス繊維、ポリエステル、ポリプロピレンあるいはこれらを構成中に含むものを用いることができる。これらの部材に熱を加えて境界部4、9に溶着させるか、または、ゲル状の樹脂を境界部4、9に塗布、乾燥させることで絶縁部材を形成することができる。
(セパレータ)
セパレータとしては、本実施形態に係るセパレータ20を用いる。ここでの説明は省略する。
セパレータとしては、本実施形態に係るセパレータ20を用いる。ここでの説明は省略する。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
また、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
また、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<評価>
(1)セパレータの空孔率
下記式から求めた。
ε={1−Ws/(ds・t)}×100
ここで、ε:空孔率(%)、Ws:目付(g/m2)、ds:真密度(g/cm3)、t:膜厚(μm)である。
(1)セパレータの空孔率
下記式から求めた。
ε={1−Ws/(ds・t)}×100
ここで、ε:空孔率(%)、Ws:目付(g/m2)、ds:真密度(g/cm3)、t:膜厚(μm)である。
(2)カール部の観察
電子顕微鏡(SEM)を用いて、セパレータの端部を観察し、カール部の有無を調べた。また、カール部を有する場合は、カール部を伸長させたときの長さ(X1とX2の合計長さ)およびセパレータの面内方向に対して垂直方向におけるカール部の長さX1をそれぞれ測定した。また、カール部の形状についても調べた。
電子顕微鏡(SEM)を用いて、セパレータの端部を観察し、カール部の有無を調べた。また、カール部を有する場合は、カール部を伸長させたときの長さ(X1とX2の合計長さ)およびセパレータの面内方向に対して垂直方向におけるカール部の長さX1をそれぞれ測定した。また、カール部の形状についても調べた。
(3)切断面(端面)の評価
電子顕微鏡(SEM)を用いて、セパレータの切断面(端面)を観察して、バリや切断粉の発生を調べ、以下の基準により評価した。
◎:切断面(端面)にバリの発生がなく、かつ、切断粉の付着もない。セラミックス粒子の脱落も観察されない。
△:切断面(端面)にバリの発生がある、あるいは切断粉が付着している、あるいはセラミックス粒子の脱落が観察される。
×:切断面(端面)にバリが発生し、切断粉が付着し、セラミックス粒子の脱落も観察される
電子顕微鏡(SEM)を用いて、セパレータの切断面(端面)を観察して、バリや切断粉の発生を調べ、以下の基準により評価した。
◎:切断面(端面)にバリの発生がなく、かつ、切断粉の付着もない。セラミックス粒子の脱落も観察されない。
△:切断面(端面)にバリの発生がある、あるいは切断粉が付着している、あるいはセラミックス粒子の脱落が観察される。
×:切断面(端面)にバリが発生し、切断粉が付着し、セラミックス粒子の脱落も観察される
(4)切断効率
照射エネルギー3W、照射速度200mm/sの条件でYVO4レーザーを照射し、セパレータの切断をおこなった。次いで、以下の基準により切断効率を評価した。
○:切断可能
×:切断不可能
照射エネルギー3W、照射速度200mm/sの条件でYVO4レーザーを照射し、セパレータの切断をおこなった。次いで、以下の基準により切断効率を評価した。
○:切断可能
×:切断不可能
(実施例1)
ポリプロピレン系樹脂からなる厚さ18μm、空孔率50%の多孔性樹脂層と、多孔性樹脂層の一方の面に酸化アルミニウム粒子により形成された厚さ7μmのセラミックス層とを有するセパレータ(サイズ20cm×20cm)を準備した。
次いで、セラミックス層側からYVO4基本波(波長1064nm)を2分の1の波長に変換した波長532nmのYVO4レーザーを照射し、セパレータを20cm×10cmのサイズに切断し(2つに分断)、セパレータ1を得た。得られたセパレータ1に対し、各評価をおこなった。得られた評価結果を表1に示す。
ポリプロピレン系樹脂からなる厚さ18μm、空孔率50%の多孔性樹脂層と、多孔性樹脂層の一方の面に酸化アルミニウム粒子により形成された厚さ7μmのセラミックス層とを有するセパレータ(サイズ20cm×20cm)を準備した。
次いで、セラミックス層側からYVO4基本波(波長1064nm)を2分の1の波長に変換した波長532nmのYVO4レーザーを照射し、セパレータを20cm×10cmのサイズに切断し(2つに分断)、セパレータ1を得た。得られたセパレータ1に対し、各評価をおこなった。得られた評価結果を表1に示す。
(実施例2)
照射するレーザーを、YVO4基本波(波長1064nm)を3分の1の波長に変換した波長355nmのYVO4レーザーに変更した以外は実施例1と同様にして、セパレータ2を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
照射するレーザーを、YVO4基本波(波長1064nm)を3分の1の波長に変換した波長355nmのYVO4レーザーに変更した以外は実施例1と同様にして、セパレータ2を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
(比較例1)
ポリプロピレン系樹脂からなる多孔性樹脂層側からYVO4レーザーを照射した以外は実施例1と同様にして、セパレータ3を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
ポリプロピレン系樹脂からなる多孔性樹脂層側からYVO4レーザーを照射した以外は実施例1と同様にして、セパレータ3を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
(比較例2)
照射するレーザーを、YVO4基本波(波長1064nm)に変更した以外は実施例1と同様にして、セパレータ4を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
照射するレーザーを、YVO4基本波(波長1064nm)に変更した以外は実施例1と同様にして、セパレータ4を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
(比較例3)
照射するレーザーを、YVO4基本波(波長1064nm)に変更した以外は比較例1と同様にして、セパレータ5を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
照射するレーザーを、YVO4基本波(波長1064nm)に変更した以外は比較例1と同様にして、セパレータ5を作製し、各評価を行った。得られた評価結果を表1に示す。
この出願は、2017年3月10日に出願された日本出願特願2017−046011号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
Claims (21)
- 樹脂層と、前記樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、備えるセパレータを製造するための製造方法であって、
前記セラミックス層側から波長が300nm以上600nm以下であるレーザーを照射することにより前記セパレータを所定の大きさに切断する工程を含むセパレータの製造方法。 - 請求項1に記載のセパレータの製造方法において、
前記レーザーがYVO4基本波またはYAG基本波を分割したレーザーであるセパレータの製造方法。 - 請求項1または2に記載のセパレータの製造方法において、
前記樹脂層はポリオレフィン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選択される少なくとも一種を含むセパレータの製造方法。 - 請求項3に記載のセパレータの製造方法において、
前記樹脂層はポリプロピレン系樹脂を含むセパレータの製造方法。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のセパレータの製造方法において、
前記樹脂層が多孔性樹脂層であるセパレータの製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のセパレータの製造方法において、
前記セラミックス層はセラミックス粒子により構成されているセパレータの製造方法。 - 請求項6に記載のセパレータの製造方法において、
前記セラミックス粒子が酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛および酸化鉄から選択される一種または二種以上を含むセパレータの製造方法。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のセパレータの製造方法において、
当該セパレータがリチウムイオン二次電池用セパレータであるセパレータの製造方法。 - 樹脂層と、
前記樹脂層の一方の面に設けられたセラミックス層と、
セパレータの少なくとも一方の端部が前記樹脂層側の表面に向かってカールすることにより形成されたカール部と、を備えるセパレータ。 - 請求項9に記載のセパレータにおいて、
前記カール部を伸長させたときの長さが30μm以上300μm以下であるセパレータ。 - 請求項9または10に記載のセパレータにおいて、
前記セパレータの面内方向に対して垂直方向における前記カール部の長さが30μm以上200μm以下であるセパレータ。 - 請求項9乃至11のいずれか一項に記載のセパレータにおいて、
前記樹脂層はポリオレフィン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選択される少なくとも一種を含むセパレータ。 - 請求項12に記載のセパレータにおいて、
前記樹脂層はポリプロピレン系樹脂を含むセパレータ。 - 請求項9乃至13のいずれか一項に記載のセパレータにおいて、
前記樹脂層が多孔性樹脂層であるセパレータ。 - 請求項14に記載のセパレータにおいて、
前記多孔性樹脂層の空孔率が20%以上80%以下であるセパレータ。 - 請求項9乃至15のいずれか一項に記載のセパレータにおいて、
前記樹脂層の厚みが1μm以上50μm以下であるセパレータ。 - 請求項9乃至16のいずれか一項に記載のセパレータにおいて、
前記セラミックス層はセラミックス粒子により構成されているセパレータ。 - 請求項9乃至17のいずれか一項に記載のセパレータにおいて、
前記セラミックス粒子が酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛および酸化鉄から選択される一種または二種以上を含むセパレータ。 - 請求項9乃至18のいずれか一項に記載のセパレータにおいて、
前記セラミックス層の厚みが0.1μm以上50μm以下であるセパレータ。 - 請求項9乃至19のいずれか一項に記載のセパレータにおいて、
当該セパレータがリチウムイオン二次電池用セパレータであるセパレータ。 - リチウムを吸蔵放出する正極と、リチウムを吸蔵放出する負極と、リチウム塩を含有する非水電解液と、前記正極と前記負極との間に挟まれたセパレータとが容器に収容されたリチウムイオン二次電池であって、
前記セパレータが請求項9乃至20のいずれか一項に記載のセパレータを含むリチウムイオン二次電池。
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