JPWO2018139585A1 - 回転工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

回転工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Abstract

一態様の回転工具は、第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、中心軸の周りで回転可能な本体を有している。本体は、第1端に位置する第1切刃と、第1切刃から第2端に向かって延びた第1溝と、第1切刃よりも第2端の側且つ外周側であって、第1切刃から離れて位置する第2切刃と、第2切刃から第2端に向かって延び、第1溝に沿って位置する第2溝とを備えている。第2溝は、第1端の側から第2端の側に向かって延びた凸条部を有している。

Description

本態様は、切削加工に用いられる回転工具及び切削加工物の製造方法に関する。
切削加工の一例である転削加工において用いられる切削工具として、例えば、ドリル、エンドミル及びリーマなどの回転工具が知られている。上記の回転工具に関しては、例えば特開平6−31517号公報(特許文献1)及び特開2001−105216号公報(特許文献2)に記載されているように、先端側に位置する小径の切刃と、後端側に位置する大径の切刃とを有する、いわゆる段付きの回転工具が提案されている。
特許文献1及び2に記載されているような段付きの回転工具においては、切刃が2段構成となっているため、それぞれの切刃において切屑が生じる。先端側に位置する切刃で生じた切屑が排出溝を流れる際に、この排出溝の後端側に位置する切刃で生じた切屑が勢いよく流れ込むと、各切刃で生じた切屑同士が絡まり、切屑の詰まりが生じるおそれがある。そのため、段付きの回転工具においては、切屑の排出性を良好することが課題であった。本態様は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、切屑の排出性が良好な回転工具を提供することを目的とする。
一態様に基づく回転工具は、第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、中心軸の周りで回転可能な本体を有している。該本体は、前記第1端の側に位置する第1切刃と、該第1切刃から前記第2端に向かって延びた第1溝と、前記第1切刃から前記第2端の側に離れているとともに、前記第1切刃よりも外周側に位置する第2切刃と、該第2切刃から前記第2端に向かって延びているとともに、前記第1溝に沿って位置する第2溝とを備えている。該第2溝は、前記第1端の側から前記第2端の側に向かって延びた凸条部を有している。
実施形態の回転工具(ドリル)を示す斜視図である。 図1に示すドリルにおける先端方向からの正面図である。 図2に示すドリルにおけるA1方向からの側面図である。 図2に示すドリルにおけるA2方向からの側面図である。 図3に示すドリルのD1における断面図である。 図3に示すドリルのD2における断面図である。 図6に示すドリルにおける領域B1を拡大した図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す斜視図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す斜視図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す斜視図である。
<ドリル>
以下、実施形態の回転工具1の一例として、ドリル1を例示して説明する。なお、回転工具としては、ドリルの他にもエンドミル及びリーマなどが挙げられる。従って、回転工具の他の実施形態が、例えばエンドミルであっても何ら問題無い。また、実施形態の一例のドリル1は、いわゆるソリッドタイプのドリルであるが、先端交換式のドリルであっても何ら問題無い。
以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を構成する部材のうち主要な部材を簡略化して示したものである。従って、本発明の回転工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
実施形態のドリル1は、図1などに示すように、中心軸X1に沿って、第1端から第2端にかけて延びた棒形状の本体3を有している。本体3は、中心軸X1の周りで回転可能であり、切削加工物を製造するために被削材を切削する工程において中心軸X1の周りで回転することが可能である。なお、図1などにおける矢印X2は、本体3の回転方向を示している。そのため、実施形態における中心軸X1は、回転軸と読み替えてもよい。
以下、中心軸X1に沿った方向での一方を便宜的に「第1端」とするとともに、中心軸X1に沿った方向でのもう一方を便宜的に「第2端」とする。一般的には、第1端が「先端」と呼ばれ、第2端が「後端」と呼ばれる。
本体3は、シャンク(shank)と呼ばれる把持部5及びボディー(body)と呼ばれる切削部7を備えていてもよい。図1に示す一例における把持部5は、工作機械(不図示)のスピンドル等で把持される部分である。そのため、把持部5の形状は、スピンドルの形状に応じて設計してもよい。図1に示す一例における切削部7は、把持部5よりも第1端の側に位置している。切削部7は、被削材と接触する部位であり、被削材の切削加工において主たる役割を有する部位である。
実施形態における切削部7は、図1などに示すように、第1端の側に位置する第1切刃9と、第1切刃9から第2端の側に離れているとともに、第1切刃9よりも外周側に位置する第2切刃11とを有している。実施形態のドリル1は、上記の第1切刃9及び第2切刃11を備えており、いわゆる段付きドリルの構成となっている。
本体3の第1端に位置する第1切刃9は、中心軸X1上又は中心軸X1の近傍から本体3の外周面に向かって延びていてもよい。第1切刃9は、1つのみであっても複数であってもよい。実施形態における本体3は、2つの第1切刃9を有している。第1切刃9は、被削材の切削加工において主たる役割を有する刃であり、一般的には主切刃とも呼ばれる。
第1切刃9から第2端の側に離れて位置する第2切刃11は、第1切刃9よりも外周側に位置している。このとき、第2切刃11は、少なくともその一部が第1切刃9よりも外周側に位置していればよく、第2切刃11の全体が第1切刃9よりも本体3の外周側に位置している必要はない。
第2切刃11は、第1切刃9と同様に1つのみであっても複数であってもよい。第2切刃11は、被削材の切削加工において被削材の加工面を仕上げる仕上げ刃として用いることができる。なお、第2切刃11は、仕上げ刃としての用途に限定されるものではなく、例えば、穴あけ加工における加工孔の開口部分にテーパ面を形成するために用いることも可能である。
本体3は、上記の第1切刃9及び第2切刃11に加えて、第1切刃9から第2端に向かって延びた第1溝13と、第2切刃11から第2端に向かって延びた第2溝15とを備えている。第2溝15は、第1溝13に沿って位置している。第1溝13及び第2溝15は、第1切刃9及び第2切刃11で生じた切屑を外部に排出する際に用いることが可能であり、一般的に、切屑排出溝(flute)と呼ばれる。工作機械で安定して本体3を把持するため、実施形態における第1溝13及び第2溝15は、本体3の切削部7にのみに設けられ、把持部5には設けられていなくてもよい。
第1溝13は、例えば、中心軸X1に沿って第1端の側から第2端の側に向かって真っ直ぐ延びた形状であってもよいが、図1に示す一例の第1溝13は、本体3の第2端に向かって、中心軸X1の周りで螺旋状に延びた形状である。第2溝15は、第1溝13に沿って位置していることから、図1に示す一例においては、第2溝15もまた、中心軸X1の周りで螺旋状に延びた形状である。
実施形態における第2溝15は、第1端の側から第2端の側に向かって延びた凸条部17を有している。凸条部17は、第2溝15の延びる方向に沿って位置している。図1に示す一例においては、第2溝15が中心軸X1の周りで螺旋状に延びた形状であることから、凸条部17もまた、中心軸X1の周りで螺旋状に延びた形状である。凸条部17が第1溝13に沿って延びている場合には、凸条部17により、第2切刃11で生じた切屑が第1溝13に流れ込みにくい。
実施形態の回転工具1においては、第2溝15が上記の凸条部17を有していることから、第2溝15が単純な凹形状である場合と比較して、第2切刃11で生じた切屑の流れが凸条部17によってコントロールされ易い。そのため、この切屑が第1溝13に流れ込む可能性が小さくなる。また、仮に第2切刃11で生じた切屑が凸条部17を乗り越えて第1溝13に流れ込む場合があっても、凸条部17によって第2切刃11で生じた切屑の流れる勢いが抑えられるため、第2切刃11で生じた切屑が第1溝13に勢いよく流れ込むことが避けられる。従って、第1切刃9及び第2切刃11で生じた切屑同士が絡まるおそれが小さいため、切屑の排出性が良好である。
実施形態における第2溝15は、第2切刃11から第2端に向かって延びている第1領域19と、第1領域19に対して回転方向の前方に位置する第2領域21とを有している。図3に示す一例においては、第2領域21が、回転方向の前方において第1領域19に隣接している。そして、凸条部17が、第1領域19及び第2領域21の境界となっている。
第2溝15が、並列に配置された第1領域19及び第2領域21を有し、これらの領域の境界に凸条部17が位置している場合には、第2溝15を形成する工程において、凸条部17を容易に形成できる。
中心軸X1に直交する断面において、第1領域19及び第2領域21はそれぞれ凹形状であってもよい。具体的には、中心軸X1に直交する断面において、第1領域19及び第2領域21はそれぞれ凹曲線形状であってもよい。第1領域19及び第2領域21は、特定の形状に限定されるものではないが、例えば、第1領域19の深さd1が、第2領域21の深さd2より大きくてもよい。
第1領域19及び第2領域21の深さが上記の構成である場合には、切屑の詰まりが生じるおそれが更に小さい。これは、第2切刃11で生じた切屑が第2溝15を流れる際に、切屑が第1領域19において安定して流れ易いからである。第1領域19は、第2領域21を間に介して第1溝13から離れているので、第2切刃11で生じた切屑が第1溝13に流れ込みにくい。そのため、切屑の詰まりが生じるおそれが更に小さい。
第1領域19及び第2領域21の深さは以下の手順によって評価できる。まず、図6に示すように、中心軸X1に直交する断面において第1領域19及び第2領域21を特定する。以下、第1領域19の深さd1について説明する。図7に示すように、凹形状である第1領域19における回転方向の前方の端部及び回転方向の後方の端部を特定する。これらの端部を仮想直線で繋いだ場合に、この仮想直線の長さが第1領域19の幅W1に相当する。第1領域19における、この仮想直線から最も離れた部分が第1領域19の底であり、上記の仮想直線から第1領域19の底までの幅が第1領域19の深さd1に相当する。以上は第1領域19の深さd1を評価する手順であるが、第2領域21の幅W2及び第2領域21の深さd2も同様にして評価できる。
実施形態における第1領域19は、第1端の側から第2端の側に向かって延びているが、このとき、第1領域19は、図4に示すように、幅が一定である第1部分19aと、第1部分19aよりも第2端の側に位置して、第2端に向かうにしたがって幅が大きくなる第2部分19bとを有していてもよい。
第1領域19が上記の構成である場合には、第2切刃11で生じた切屑が第2溝15によって安定して外部に排出され易い。第2切刃11で生じて第1領域19に流れてくる切屑は、まず第1部分19aを進む。このとき、第1部分19aの幅が一定である場合には、切屑の進行方向が第1溝13に向かう方向ではなく、第1領域19の延びる方向に向かい易くなる。
第2切刃11で生じた切屑は、第1領域19上を進行するにしたがって長さが長くなるため、進行方向が不安定になり易くなる。しかしながら、第1領域19上を進行する切屑が第1部分19aを通過して第2部分19bに流れ込んだ場合において、第2部分19bが第2端に向かうにしたがって幅が大きくなる構成であることから、上記の切屑が第2部分19bから逸脱しにくく、第1溝13に流れ込みにくくなる。結果として、第2切刃11で生じた切屑が第2溝15において安定して外部に排出され易い。
第1領域19における幅が一定である第1部分19aは、図4に示すように、第1領域19における第1端の側の端部を正面視する方向から本体3を側面視することで概ね評価できる。より正確には、本体3の外周の展開図を示すことによって第1部分19aを評価することが可能である。本体3の外周の展開図は、本体3の外周を撮影した画像を処理することなどによって得られる。
また、実施形態における凸条部17は、第1端の側から第2端の側に向かうにしたがって中心軸X1からの距離が大きくなる領域を有している。実施形態においては、2つの断面のうち第2端の側に位置する図6における凸条部17の中心軸X1からの距離L2が、第1端の側に位置する図5における凸条部17の中心軸X1からの距離L1よりも大きくなっている。そのため、凸条部17は、これら2つの断面で挟まれる部分の少なくとも一部に、中心軸X1からの距離が大きくなる領域を有している。
凸条部17が上記の領域を有している場合には、第2溝15の第1端の側においては、第2溝15の深さが深く、また、第2溝15の第2端の側においては、凸条部17の高さが高いため、第2切刃11で生じた切屑が第1溝13に流れ込みにくい。
実施形態の本体3は、切刃として、第1切刃9及び第2切刃11に加えて第3切刃23を備えている。第3切刃23は、本体3の第1端に位置しており、第1端の側から正面視した場合に、中心軸X1を通っている。2つの第1切刃9は、それぞれ第3切刃23に繋がっており、第3切刃23を介して互いに接続されている。第3切刃23は、一般的にはチゼルエッジとも呼ばれる。
2つの第1切刃9は、特定の構成には限定されないが、第1端の側から正面視した場合において、中心軸X1を中心に互いに180°回転対称となる位置に設けられている。2つの第1切刃9が中心軸X1を基準として互いに点対称である場合には、主切刃として機能する第1切刃9における切削バランスが良好であるため、ドリル1の直進安定性が高い。
また、ドリル1の直進安定性をさらに高めるため、2つの第2切刃11もまた、第1端の側から正面視した場合において中心軸X1を基準として互いに点対称であってもよいが、2つの第2切刃11は、第1端の側から正面視した場合において中心軸X1を基準として互いに点対称でなくてもよい。
2つの第2切刃11が上記のように中心軸X1を基準として互いに点対称でない場合には、2つの第2切刃11が被削材に食い付くタイミングをずらすことができる。そのため、びびり振動による影響が小さいので、穴あけ加工における加工孔の精度が高い。
本体3が有する凸条部17の数は、1つのみであってもよく、複数であってもよい。実施形態における本体3は、複数の凸条部17を有している。実施形態における第2溝15は、第1領域19及び第2領域21に加えて第3領域25を有している。第3領域25は、第2領域21に対して回転方向の前方において隣接している。第1領域19及び第2領域21の境界に加えて、第2領域21及び第3領域25の境界もまた凸条部17である。
本体3が複数の凸条部17を有している場合には、各凸条部17において第2切刃11で生じた切屑の流れる勢いが抑えられるため、第1切刃9及び第2切刃11で生じた切屑同士が絡まるおそれがさらに小さく、切屑の排出性がさらに良好である。
このとき、中心軸X1に直交する断面において、複数の凸条部17のそれぞれにおける中心軸X1からの距離が同じである場合には、複数の凸条部17のそれぞれにおいて第2切刃11で生じた切屑の流れる勢いを効率良く抑えることが可能である。なお、複数の凸条部17のそれぞれにおける中心軸X1からの距離が同じであるとは、2つの距離が厳密に同じであることを要求するものではなく。±5%程度のバラつきがあっても問題無い。
本体3の大きさは、特定の大きさには限定されないが、例えば、本体3の直径Dが0.05mm〜40mmに設定される。また、切削部7の中心軸X1に沿った方向の長さは、1.5Dmm〜25Dmm程度に設定される。
本体3を構成する材質としては、例えば、金属、超硬合金、サーメット及びセラミックスなどが挙げられる。金属としては、例えば、ステンレス及びチタンが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC(炭化タングステン)−Co(コバルト)、WC−TiC(炭化チタン)−Co、WC−TiC−TaC(炭化タンタル)−Co及びWC−TiC−TaC−Cr(クロムカーバイド)−Coが挙げられる。ここで、WC、TiC、TaC、Crは硬質粒子であり、Coは結合相である。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)及び窒化チタン(TiN)などのチタン化合物を主成分としたものが一例として挙げられる。セラミックスとしては、例えば、Al、Si及びcBN(立方晶窒化ホウ素:Cubic Boron Nitride)などが挙げられる。
本体3は、上記の材質のみによって構成されていてもよく、また、上記の材質によって構成された部材と、この部材を被覆する被覆層とによって構成されていてもよい。被覆層を構成する材質としては、例えば、ダイヤモンド、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、TiC、TiN、TiCN、TiMN(MはTi以外の周期表4、5、6族金属、Al及びSiから選ばれる少なくとも1種の金属元素)、並びにAlから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
本体3が、上記の被覆層を有している場合には、第1端の側に位置する切刃(実施形態においては、第1切刃9及び第3切刃23)の耐摩耗性が高い。特に、被覆層がダイヤモンドを含んでいる場合には、被削材がセラミック素材であっても、ドリル1が良好な耐摩耗性を発揮する。
被覆層は、例えば気相合成法にて成膜することができる。気相合成法としては、例えば、化学蒸着(CVD)法及び物理蒸着(PVD)法が挙げられる。被覆層の厚みは、例えば、0.3μm〜20μmに設定される。なお、被覆層の組成によって好適な範囲は異なる。
<切削加工物(machined product)の製造方法>
次に、実施形態の切削加工物の製造方法について、上述の実施形態に係るドリル1を用いる場合を例に挙げて詳細に説明する。以下、図8〜図10を参照しつつ説明する。なお、図8〜図10において、ドリル1における把持部の第2端の側の部分を省略している。
実施形態にかかる切削加工物の製造方法は、以下の(1)〜(4)の工程を備える。
(1)準備された被削材101に対して上方にドリル1を配置する工程(図8参照)。
(2)ドリル1を、中心軸X1を中心に矢印X2の方向に回転させ、被削材101に向かってY1方向にドリル1を近づける工程(図8参照)。
本工程は、例えば、被削材101を、ドリル1を取り付けた工作機械のテーブル上に固定し、ドリル1を回転した状態で近づけることにより行うことができる。なお、本工程では、被削材101とドリル1とは相対的に近づけばよく、被削材101をドリル1に近づけてもよい。
(3)ドリル1をさらに被削材101に近づけることによって、回転しているドリル1を被削材101の表面の所望の位置に接触させて、被削材101に加工孔103(貫通孔)を形成する工程(図9参照)。
本工程においては、第1切刃、第2切刃及び第3切刃を被削材101の表面の所望の位置に接触させている。第2切刃を加工孔103の開口部分の近傍のみに接触させた場合には、加工孔103の開口部分にテーパ面を形成することが可能である。
(4)ドリル1を被削材101からY2方向に離す工程(図10参照)。
本工程においても、上述の(2)の工程と同様に、被削材101からドリル1を相対的に離せばよく、例えば被削材101をドリル1から離してもよい。
以上のような工程を経ることによって、優れた穴加工性を発揮することが可能となる。
なお、以上に示したような被削材101の切削加工を複数回行う場合であって、例えば、1つの被削材101に対して複数の加工孔103を形成する場合には、ドリル1を回転させた状態を保持しつつ、被削材101の異なる箇所にドリル1を接触させる工程を繰り返せばよい。
以上、実施形態のドリル1について例示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
1・・・回転工具(ドリル)
3・・・本体
5・・・把持部
7・・・切削部
9・・・第1切刃
11・・・第2切刃
13・・・第1溝
15・・・第2溝
17・・・凸条部
19・・・第1領域
19a・・第1部分
19b・・第2部分
21・・・第2領域
23・・・第3切刃
25・・・第3領域
101・・・被削材
103・・・加工孔

Claims (10)

  1. 第1端から第2端にかけて延びた棒形状であって、中心軸の周りで回転可能な本体を有し、
    該本体は、
    前記第1端の側に位置する第1切刃と、
    該第1切刃から前記第2端に向かって延びた第1溝と、
    前記第1切刃から前記第2端の側に離れているとともに、前記第1切刃よりも外周側に位置する第2切刃と、
    該第2切刃から前記第2端に向かって延びているとともに、前記第1溝に沿って位置する第2溝とを備え、
    該第2溝は、前記第1端の側から前記第2端の側に向かって延びた凸条部を有していることを特徴とする回転工具。
  2. 前記第2溝は、前記第2切刃から前記第2端に向かって延びている第1領域と、該第1領域に対して回転方向の前方に位置する第2領域とを有し、
    前記凸条部は、前記第1領域及び前記第2領域の境界となっていることを特徴とする請求項1に記載の回転工具。
  3. 前記中心軸に直交する断面において、前記第1領域の深さが、前記第2領域の深さよりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の回転工具。
  4. 前記第1領域は、幅が一定である第1部分と、該第1部分よりも前記第2端の側に位置して、前記第2端に向かうにしたがって幅が大きくなる第2部分とを有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の回転工具。
  5. 前記凸条部は、前記第1溝に沿って延びていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の回転工具。
  6. 前記凸条部は、前記第1端の側から前記第2端の側に向かうにしたがって前記中心軸からの距離が大きくなる領域を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の回転工具。
  7. 前記本体は、前記第1切刃及び前記第2切刃を2つずつ備え、
    第1端の正面視において、2つの前記第1切刃が、前記中心軸を基準として互いに点対称であるとともに、2つの前記第2切刃が、前記中心軸を基準として互いに点対称ではないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の回転工具。
  8. 前記第2溝は、複数の前記凸条部を有していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の回転工具。
  9. 前記中心軸に直交する断面において、複数の前記凸条部のそれぞれにおける前記中心軸からの距離が同じであることを特徴とする請求項8に記載の回転工具。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の回転工具を回転させる工程と、
    回転している前記回転工具を被削材に接触させる工程と、
    前記回転工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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