JPH07195215A - ドリル - Google Patents
ドリルInfo
- Publication number
- JPH07195215A JPH07195215A JP35293493A JP35293493A JPH07195215A JP H07195215 A JPH07195215 A JP H07195215A JP 35293493 A JP35293493 A JP 35293493A JP 35293493 A JP35293493 A JP 35293493A JP H07195215 A JPH07195215 A JP H07195215A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drill
- cutting
- cutting edge
- spiral grooves
- chip discharging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Drilling Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 穴の寸法精度および真円度が高く、加工面の
仕上り粗度が良く、しかもバリが殆んど発生しないドリ
ルを提供すること。 【構成】 本発明に係るドリルは、ドリル本体1の外周
面に螺旋状に形成された一対の切屑排出用ねじれ溝2、
2の間のランド部3、3に回転方向から順次直径の大き
くなる複数の切刃4、5、6と、その切刃5、6の前方
に切屑排出用ねじれ溝5a、6aを設けて構成されてい
る。
仕上り粗度が良く、しかもバリが殆んど発生しないドリ
ルを提供すること。 【構成】 本発明に係るドリルは、ドリル本体1の外周
面に螺旋状に形成された一対の切屑排出用ねじれ溝2、
2の間のランド部3、3に回転方向から順次直径の大き
くなる複数の切刃4、5、6と、その切刃5、6の前方
に切屑排出用ねじれ溝5a、6aを設けて構成されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穴明け加工に使用され
るドリルに関するもので、さらに詳しくは、精度の高い
穴明け加工を行うことができるドリルに関するものであ
る。
るドリルに関するもので、さらに詳しくは、精度の高い
穴明け加工を行うことができるドリルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に用いられているドリルは、
図3、4に示すように、ドリル本体10の先端部外周に
ランド部11と切屑排出用ねじれ溝12とが形成され、
切屑排出ねじれ溝12の回転方向を向く壁面がすくい面
13とされ、そしてこのすくい面13と逃げ面14のな
す稜に切刃15が形成された構成になっている。
図3、4に示すように、ドリル本体10の先端部外周に
ランド部11と切屑排出用ねじれ溝12とが形成され、
切屑排出ねじれ溝12の回転方向を向く壁面がすくい面
13とされ、そしてこのすくい面13と逃げ面14のな
す稜に切刃15が形成された構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このドリルでは、切屑
加工時にドリルの先端中心が芯振れする「みそすり運
動」が生じやすい。すなわち、この「みそすり運動」と
は、チゼルエッジの両端が交互に瞬間回転中心となるよ
うな運動であり、そのため加工穴Aが図5に示すような
「おむすび型」になりやすく、また、穴寸法はドリルの
直径より径の1%程度拡大するばかりでなく、良好な仕
上げ面が得られなかった。
加工時にドリルの先端中心が芯振れする「みそすり運
動」が生じやすい。すなわち、この「みそすり運動」と
は、チゼルエッジの両端が交互に瞬間回転中心となるよ
うな運動であり、そのため加工穴Aが図5に示すような
「おむすび型」になりやすく、また、穴寸法はドリルの
直径より径の1%程度拡大するばかりでなく、良好な仕
上げ面が得られなかった。
【0004】また、従来のドリルで穴明け作業を行う
と、被加工物の下面側にバリが発生するので、このバリ
の除去のために後加工において、やすりやたがね等で取
り除かなけらばならず、その除去作業に多大の時間がか
かりすぎることから、バリの発生しないドリルの開発が
望まれれいる。
と、被加工物の下面側にバリが発生するので、このバリ
の除去のために後加工において、やすりやたがね等で取
り除かなけらばならず、その除去作業に多大の時間がか
かりすぎることから、バリの発生しないドリルの開発が
望まれれいる。
【0005】バリの発生メカニズムを示すと、図6、7
に示すように、ドリル10が被加工物Bから抜ける際
に、刃1杯の切屑を発生させるため、外周の切削部に切
残し部16ができ、その切残し部16が推力で変形して
バリ17になるものである。このバリ17の発生は被加
工物が薄板の切削では特に顕著になると言う問題点があ
った。
に示すように、ドリル10が被加工物Bから抜ける際
に、刃1杯の切屑を発生させるため、外周の切削部に切
残し部16ができ、その切残し部16が推力で変形して
バリ17になるものである。このバリ17の発生は被加
工物が薄板の切削では特に顕著になると言う問題点があ
った。
【0006】本発明は、上記のようにな問題点を解決す
ることを課題として、研究開発されたもので、穴の寸法
精度および真円度が高く、加工面の仕上り粗度が良く、
しかもバリが殆んど発生しないドリルを提供すること目
的とするものである。
ることを課題として、研究開発されたもので、穴の寸法
精度および真円度が高く、加工面の仕上り粗度が良く、
しかもバリが殆んど発生しないドリルを提供すること目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明では、ドリル本体
の外周面に螺旋状に形成された一対の切屑排出用ねじれ
溝の間のランド部に、回転方向から順次直径の大きくな
る複数の切刃と、その切刃の前方に切屑排出ねじれ溝を
設けたことを特徴とするドリルを開発し、採用した。
の目的を達成する手段として、本発明では、ドリル本体
の外周面に螺旋状に形成された一対の切屑排出用ねじれ
溝の間のランド部に、回転方向から順次直径の大きくな
る複数の切刃と、その切刃の前方に切屑排出ねじれ溝を
設けたことを特徴とするドリルを開発し、採用した。
【0008】
【作用】穿孔時において、最前部の切刃と中間部の切刃
と最後部の切刃が同時切削するので、各円周上の支持点
が複数となり、切り込み時の横振れを防止し、通常ドリ
ルの2枚刃に比べて各段の安定性が得られ極めて寸法精
度の高い、かつ仕上げ精度の良い加工孔を穿設すること
ができる。
と最後部の切刃が同時切削するので、各円周上の支持点
が複数となり、切り込み時の横振れを防止し、通常ドリ
ルの2枚刃に比べて各段の安定性が得られ極めて寸法精
度の高い、かつ仕上げ精度の良い加工孔を穿設すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明すれば、1はドリル本体で、外周面に一対の切屑
排出用ねじれ溝2、2が螺旋状に形成されており、その
ねじれ溝2、2間にランド部3、3がそれぞれ形成され
ている。
て説明すれば、1はドリル本体で、外周面に一対の切屑
排出用ねじれ溝2、2が螺旋状に形成されており、その
ねじれ溝2、2間にランド部3、3がそれぞれ形成され
ている。
【0010】ランド部3、3には、回転方向Cの順序に
前部切刃4、4、その切刃4、4より寸法Pだけ大きい
中間部切刃5、5およびその切刃5、5より寸法Pだけ
大きい最後部切刃6、6が形成されていると共に、中間
部切刃5、5と最後部切刃6、6の前方に切屑排出用ね
じれ溝5a、5a、6a、6aが細い溝幅でそれぞれ形
成されている。
前部切刃4、4、その切刃4、4より寸法Pだけ大きい
中間部切刃5、5およびその切刃5、5より寸法Pだけ
大きい最後部切刃6、6が形成されていると共に、中間
部切刃5、5と最後部切刃6、6の前方に切屑排出用ね
じれ溝5a、5a、6a、6aが細い溝幅でそれぞれ形
成されている。
【0011】なお、上記の前部切刃4と中間部切刃5と
後部切刃6の寸法差はそれぞれ0.5mm程度が好まし
い。また、前記実施例においては、切刃の数が3個の場
合について説明したが、これに限るものではなく、2個
以上であればよい。
後部切刃6の寸法差はそれぞれ0.5mm程度が好まし
い。また、前記実施例においては、切刃の数が3個の場
合について説明したが、これに限るものではなく、2個
以上であればよい。
【0012】このように構成したドリルを使用して穴明
けを行うと、穴は前部切刃4と中間部切刃5と最後部切
刃6のそれぞれ同時の切削作用で明けられることにな
り、切り込み時の横振れが防止され、直進性が向上して
規定寸法の仕上げ精度の良い穴加工を能率的に行うこと
ができる。
けを行うと、穴は前部切刃4と中間部切刃5と最後部切
刃6のそれぞれ同時の切削作用で明けられることにな
り、切り込み時の横振れが防止され、直進性が向上して
規定寸法の仕上げ精度の良い穴加工を能率的に行うこと
ができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、各切刃の外径差によって刃の先端が摩耗した時の研
磨は通常のドリルと同様に先端のみの研磨で良く、その
再研磨は通常ドリルの研磨機を活用でき、特別の機械を
必要としないので便利である。
で、各切刃の外径差によって刃の先端が摩耗した時の研
磨は通常のドリルと同様に先端のみの研磨で良く、その
再研磨は通常ドリルの研磨機を活用でき、特別の機械を
必要としないので便利である。
【0014】また、径の大きい切刃の切削がリーマ仕上
げに匹敵するものとなり、寸法精度および加工面精度が
向上すると共に、軽切削のため、穴の抜け際でのバリの
発生がなくなる。特に薄板の切削では、その効果が顕著
である等の効果を奏するものである。
げに匹敵するものとなり、寸法精度および加工面精度が
向上すると共に、軽切削のため、穴の抜け際でのバリの
発生がなくなる。特に薄板の切削では、その効果が顕著
である等の効果を奏するものである。
【図1】本発明のドリルの一部を示す側面図である。
【図2】ドリルの先端から見た正面図である。
【図3】従来のドリルの一部を示す側面図である。
【図4】従来のドリルの正面図である。
【図5】従来のドリルで穴を明けた場合の平面図であ
る。
る。
【図6】従来のドリルの切削状況を示すもので、チゼル
部が被加工物の下面側に抜けた状態の説明図である。
部が被加工物の下面側に抜けた状態の説明図である。
【図7】図6と同様の切削状況を示すもので、ドリルの
先端部が下面側に貫通した状態の説明図である。
先端部が下面側に貫通した状態の説明図である。
1 ドリル本体 2 切屑排出用ねじれ溝 3 ランド部 4 前部切刃 5 中間部切刃 5a 切屑排出用ねじれ溝 6 後部切刃 6a 切屑排出用ねじれ溝
Claims (1)
- 【請求項1】 ドリル本体の外周面に螺旋状に形成され
た一対の切屑排出用ねじれ溝の間のランド部に、回転方
向から順次直径の大きくなる複数の切刃と、その切刃の
前方に切屑排出ねじれ溝を設けたことを特徴とするドリ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35293493A JPH07195215A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35293493A JPH07195215A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | ドリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07195215A true JPH07195215A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18427456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35293493A Pending JPH07195215A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07195215A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11370040B2 (en) * | 2017-01-27 | 2022-06-28 | Kyocera Corporation | Rotary tool and method for manufacturing machined product |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0222173U (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-14 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35293493A patent/JPH07195215A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0222173U (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-14 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11370040B2 (en) * | 2017-01-27 | 2022-06-28 | Kyocera Corporation | Rotary tool and method for manufacturing machined product |
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