JPWO2018092626A1 - 気化式加湿ユニット、気化式加湿ユニットの制御方法、及びシート製造装置 - Google Patents

気化式加湿ユニット、気化式加湿ユニットの制御方法、及びシート製造装置 Download PDF

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Abstract

風量を変化させることなく加湿量のみを変化可能な気化式加湿ユニットを提供する。気化式加湿ユニットは、水分を蒸発させる気化部と、前記気化部により加湿された加湿空気を吸気する第1ブロアーと、前記第1ブロアーに接続され、前記第1ブロアーからの排気が搬送される搬送管と、前記搬送管に接続され、前記第1ブロアー側から排気された前記加湿空気を外部に向けて排気する第2ブロアーと、前記搬送管の途中に設けられた開口部と、前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、前記第1ブロアーと前記第2ブロアーとから排気される風量を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2ブロアーから排気される風量を所望の値に制御し、前記湿度検出部により検出された湿度に基づいて、前記第1ブロアーから排気される風量を制御する。

Description

本発明は、気化式加湿ユニット、気化式加湿ユニットの制御方法、及びシート製造装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、気化式加湿器の制御方法として、あらかじめ設定された湿度と、加湿対象となる室内の湿度を測定する湿度センサーで検出された現在の湿度と、の差に基づいて、必要な加湿量を供給することができるように送風機の回転数を制御し、風量を制御することによって加湿量を制御する気化式加湿器が知られていた。
特開2005−24176号公報
しかしながら、特許文献1に記載の気化式加湿器では、加湿量を制御するためには、風量を変化させる必要があった。このため、上記の加湿器を例えば空気搬送やエアレイド法を用いた乾式の古紙再生機に適用させた場合には、風量の変化が、材料の搬送空気や、エアレイド法を用いたシート形成部における材料の堆積分布に影響を与えて、出来上がったシートが不均一になってしまう恐れがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る気化式加湿ユニットは、水分を蒸発させる気化部と、前記気化部により加湿された加湿空気を吸気する第1ブロアーと、前記第1ブロアーに接続され、前記第1ブロアーからの排気が搬送される搬送管と、前記搬送管に接続され、前記第1ブロアー側から排気された前記加湿空気を外部に向けて排気する第2ブロアーと、前記搬送管の途中に設けられた開口部と、前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、前記第1ブロアーと前記第2ブロアーとから排気される風量を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記第2ブロアーから排気される風量を所望の値に制御し、前記湿度検出部により検出された湿度に基づいて、前記第1ブロアーから排気される風量を制御することを特徴とする。
本適用例によれば、湿度検出部により検出された湿度に基づいて、第1ブロアーの風量が制御される。このとき、第1ブロアーの風量を可変させる場合には、第1ブロアーの風量と第2ブロアーの風量とに差分が生じるが、差分となる風量分は、開口部を介して外気が取り込まれたり放出されたりすることによって調整される。これにより、第2ブロアーから排気される風量は一定に保たれる。また、第1ブロアーの風量を可変させることにより、第1ブロアーから排出される空気と開口部から導入される外気量との混合比率が可変される。これにより、加湿量が制御可能となる。つまり、第2ブロアーから排出される風量を一定に保持した状態で、加湿量を容易に制御することができる。なお、加湿量は、空気に対して水分を与える量である。
[適用例2]本適用例に係る気化式加湿ユニットは、水分を蒸発させる気化部と、前記気化部に向けて空気を排気する第1ブロアーと、前記気化部に接続され、前記気化部を通過した空気が搬送される搬送管と、前記搬送管に接続され、前記気化部側からの排気を外部に向けて排気する第2ブロアーと、前記搬送管の途中に設けられた開口部と、前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、前記第1ブロアーと前記第2ブロアーとから排気される風量を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記第2ブロアーから排気される風量を所望の値に制御し、前記湿度検出部により検出された湿度に基づいて、前記第1ブロアーから排気される風量を制御することを特徴とする。
本適用例によれば、湿度検出部により検出された湿度に基づいて、第1ブロアーの風量が制御される。このとき、第1ブロアーの風量を可変させる場合には、第1ブロアーの風量と第2ブロアーの風量とに差分が生じるが、差分となる風量分は、開口部を介して外気が取り込まれたり放出されたりすることによって調整される。これにより、第2ブロアーから排気される風量は一定に保たれる。また、第1ブロアーの風量を可変させることにより、第1ブロアーから排出される空気と開口部から導入される外気量との混合比率が可変される。これにより、加湿量が制御可能となる。つまり、第2ブロアーから排出される風量を一定に保持した状態で、加湿量を容易に制御することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の気化式加湿ユニットにおいて、前記気化部は加湿フィルターを備えていることが好ましい。
本適用例によれば、加湿フィルターを搭載することによって、空気との接触面積が増加する。従って、効率よく水分を蒸発させることができる。
[適用例4]上記適用例に記載の気化式加湿ユニットにおいて、前記制御部は所定の湿度に対して前記湿度検出部による検出湿度が高い場合には、前記第1ブロアーの風量を減少させ、前記第2ブロアーは、前記開口部からの外気の取り込み量を増加させることが好ましい。
本適用例によれば、所定の湿度に対して湿度検出部の検出湿度が高い場合には、第1ブロアーの風量が減少される。そして、第1ブロアーで減少される風量分は開口部を介して外気が取り込まれ、第2ブロアーから排気される風量は一定に保持される。そして、第2ブロアーから排気される空気は、外気から取り込まれた空気の混合比率が高まるため、加湿量が低減される。従って、容易に所定の湿度まで湿度を低下させることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の気化式加湿ユニットにおいて、前記制御部は、所定の湿度に対して前記湿度検出部による検出湿度が低い場合には、前記第1ブロアーの風量を増加させ、前記第2ブロアーは、前記開口部からの外気の取り込み量を減少させることが好ましい。
本適用例によれば、所定の湿度に対して湿度検出部の検出湿度が低い場合には、第1ブロアーの風量が増加される。そして、第1ブロアーで増加される風量分の外気の取り込み量が減少し、第2ブロアーから排気される風量は一定に保持される。そして、第2ブロアーから排気される空気は、外気から取り込まれた空気の混合比率が低下するため、加湿量が増加される。従って、容易に所定の湿度まで湿度を上昇させることができる。
[適用例6]本適用例に係る気化式加湿ユニットの制御方法は、水分を蒸発させる気化部と、前記気化部により加湿された加湿空気を吸気する第1ブロアーと、前記第1ブロアーに接続され、前記第1ブロアーからの排気が搬送される搬送管と、前記搬送管に接続され、前記第1ブロアー側から排気された前記加湿空気を外部に向けて排気する第2ブロアーと、前記搬送管の途中に設けられた開口部と、前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、を備えた気化式加湿ユニットの制御方法であって、前記第2ブロアーから排気される風量を所望の値に制御し、前記湿度検出部により検出された湿度に基づいて、前記第1ブロアーから排気される風量を制御することを特徴とする。
本適用例によれば、湿度検出部により検出された湿度に基づいて、第1ブロアーの風量が制御される。このとき、第1ブロアーの風量を可変させる場合には、第1ブロアーの風量と第2ブロアーの風量とに差分が生じるが、差分となる風量分は、開口部を介して外気が取り込まれたり放出されたりすることによって調整される。これにより、第2ブロアーから排気される風量は一定に保たれる。また、第1ブロアーの風量を可変させることにより、第1ブロアーから排出される空気と開口部から導入される外気量との混合比率が可変される。これにより、加湿量が制御可能となる。つまり、第2ブロアーから排出される風量を一定に保持した状態で、加湿量を容易に制御することができる。
[適用例7]本適用例に係る気化式加湿ユニットは、水分を蒸発気化させる気化部と、空気の流れ方向において、前記気化部よりも上流側または下流側に配置され、前記気化部により加湿された加湿空気を送る第1ブロアーと、前記第1ブロアーよりも下流側に配置され、前記第1ブロアーにより送られた前記加湿空気と外気とを混合して排気する第2ブロアーと、前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、前記湿度検出部の検出結果に基づいて、前記第2ブロアーから排気される風量は変えることなく、前記第1ブロアーによる送風量を変更することにより、加湿量を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
[適用例8]また、本適用例に係る気化式加湿ユニットの制御方法は、水分を蒸発気化させる気化部と、空気の流れ方向において、前記気化部よりも上流側または下流側に配置され、前記気化部により加湿された加湿空気を送る第1ブロアーと、前記第1ブロアーよりも下流側に配置され、前記第1ブロアーにより送られた前記加湿空気と外気とを混合して排気する第2ブロアーと、を備えた気化式加湿ユニットの制御方法であって、前記第2ブロアーから排気される風量は変えることなく、前記第1ブロアーによる送風量を変更することにより、加湿量を制御することを特徴とする。
適用例7及び8によれば、第1ブロアーの送風量を増加させることにより、混合される外気の量が低減し、加湿量を増加させことができる。また、第1ブロアーの送風量を低減させることにより、混合される外気の量が増加し、加湿量を減少させることができる。このように、第2ブロアーから排出される風量を一定に保持した状態で、加湿量を制御することができる。なお、第1ブロアーの送風量が第2ブロアーの排風量以上の場合には、外気と混合されることなく、第1ブロアーからの加湿空気がそのまま第2ブロアーから排気される。
[適用例9]本適用例に係るシート製造装置は、上記適用例に記載の気化式加湿ユニットを有することを特徴とする。
本適用例によれば、気化式加湿ユニットの搭載により、例えば、繊維を含む原料やシート堆積部等に対して風量を一定に保持した状態で、適当な加湿量が付与される。従って、搬送空気やシート堆積部に悪影響を与えることなく、繊維を含む原料が帯電の影響により滞留したり、原料同士が付着したりすることを回避し、原料の水分量を調整することが可能となり、出来上がったシートの密度が不均一になることを抑制することができる。
[適用例10]上記適用例に記載のシート製造装置において、前記気化式加湿ユニットにより、シートの原料または材料が通過する部分を加湿することを特徴とする。
本適用例によれば、気化式加湿ユニットにより、例えば、原料や原料を粗砕した粗砕片が通過する部分や、原料を解繊した解繊物が通過する部分を加湿することにより、帯電に因る不具合を抑えることができる。
実施形態に係るシート製造装置の構成を示す概略図。 気化式加湿ユニットの構成を示す模式図。 気化式加湿ユニットの制御部の構成を示すブロック図。 気化式加湿ユニットの制御方法を示すフローチャート。 変形例1に係る気化式加湿ユニットの構成を示す模式図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
<シート製造装置>
図1は実施形態に係るシート製造装置の構成を示す概略図である。
まず、実施形態に係るシート製造装置100は、例えば、原料としての機密紙等の使用済みの古紙を乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、新しい紙を製造するのに好適な装置である。
繊維化された原料(材料)に、さまざまな添加物を混合することによって、用途に合わせて、紙製品の結合強度や白色度を向上したり、色、香り、難燃等の機能を付加したりしてもよい。また、紙の密度や厚さ、形状をコントロールして成形することで、A4やA3のオフィス用紙、名刺用紙等、用途に合わせて、さまざまな厚さ・サイズの紙を製造することができる。
シート製造装置100は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、切断部90、及び、制御部110を備える。
また、シート製造装置100は、原料に対する加湿、及び/または原料が移動する空間を加湿する目的で、加湿部210,212と、気化式加湿ユニット300(本実施形態では300a、300b、300c、300d、300e)を備える。ここで原料には、繊維化される前の原料や繊維化された原料(材料)を含む。
また、加湿部210及び212は、ミスト式加湿ユニットによって加湿された空気が供給される箇所を示す。ミスト式加湿ユニットは、水を貯留する水槽として機能する水トレー(図示略)と、水トレイ内の水を霧化する振動部(図示略)とを有し、振動部により発生するミストを供給する。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。シート製造装置100がシートを製造する原料は繊維を含むものであればよく、例えば、紙、パルプ、パルプシート、不織布を含む布、或いは織物等が挙げられる。本実施形態ではシート製造装置100が古紙を原料とする構成を例示する。供給部10は、例えば、古紙を重ねて蓄積するスタッカーと、スタッカーから古紙を粗砕部12に送り出す自動投入装置とを備える構成とすることができる。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を粗砕刃14によって裁断(粗砕)して、粗砕片にする。粗砕刃14は、大気中(空気中)等の気中で原料を裁断する。粗砕部12は、例えば、原料を挟んで裁断する一対の粗砕刃14と、粗砕刃14を回転させる駆動部(図示略)とを備え、いわゆるシュレッダーと同様の構成とすることができる。粗砕片の形状や大きさは任意であり、解繊部20における解繊処理に適していればよい。例えば、粗砕部12は、原料を、1〜数cm四方またはそれ以下のサイズの紙片に裁断する。
粗砕部12は、粗砕刃14により裁断されて落下する粗砕片を受けるシュート(ホッパーとも称する)9を有する。シュート9は、例えば、粗砕片が流れる方向(進行する方向)において、徐々に幅が狭くなるテーパー形状を有する。そのため、シュート9は、多くの粗砕片を受けとめることができる。
シュート9には、解繊部20に連通する管2が連結され、管2は粗砕刃14によって裁断された原料(粗砕片)を、解繊部20に搬送させるための搬送路を形成する。粗砕片はシュート9により集められ、管2を通って解繊部20に移送(搬送)される。
粗砕部12が有するシュート9、或いはシュート9の近傍には、気化式加湿ユニット300aにより加湿空気が供給される。これにより、粗砕刃14により裁断された粗砕物が、静電気によってシュート9や管2の内面に吸着する現象を抑制できる。また、粗砕刃14が裁断した粗砕物は、加湿された(高湿度の)空気とともに解繊部20に移送されるので、解繊部20の内部における解繊物の付着を抑制する効果も期待できる。
また、気化式加湿ユニット300aは、粗砕刃14に加湿空気を供給して、供給部10が供給する原料を除電する構成としてもよい。また、気化式加湿ユニット300aとともにイオナイザーを用いて除電してもよい。
解繊部20は、粗砕部12で裁断された粗砕物を解繊する。具体的には、解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料(粗砕片)を解繊処理し、解繊物を生成する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能も有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナー等の色剤や、にじみ防止剤、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。
解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。本実施形態では、解繊部20がインペラーミルを用いる構成とする。具体的には、解繊部20は、高速回転するローター(図示略)、及び、ローターの外周に位置するライナー(図示略)を備える。粗砕部12で裁断された粗砕片は、解繊部20のローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。解繊部20は、ローターの回転により気流を発生させる。この気流により、解繊部20は、原料である粗砕片を管2から吸引し、解繊物を排出口24へと搬送できる。解繊物は排出口24から管3に送り出され、管3を介して選別部40に移送される。
このように、解繊部20で生成される解繊物は、解繊部20が発生する気流により解繊部20から選別部40に搬送される。さらに、シート製造装置100が気流発生装置である解繊部ブロアー26を備え、解繊部ブロアー26が発生する気流により解繊物が選別部40に搬送される。解繊部ブロアー26は管3に取り付けられ、解繊部20から解繊物とともに空気を吸引し、選別部40に送風する。
選別部40は、管3から解繊部20により解繊された解繊物が気流とともに流入する導入口42を有する。選別部40は、導入口42に導入する解繊物を、繊維の長さによって選別する。詳細には、選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物のうち、予め定められたサイズ以下の解繊物を第1選別物とし、第1選別物より大きい解繊物を第2選別物として、選別する。第1選別物は繊維または粒子等を含み、第2選別物は、例えば、大きい繊維、未解繊片(十分に解繊されていない粗砕片)、解繊された繊維が凝集し、或いは絡まったダマ等を含む。
選別部40は、ドラム部(篩部)41と、ドラム部41を収容するハウジング部43と、を有する。ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部41は、網の目開き(開口)の大きさより小さい第1選別物と、網の目開きより大きい第2選別物とを選別する。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
導入口42に導入された解繊物は気流とともにドラム部41の内部に送り込まれ、ドラム部41の回転によって第1選別物がドラム部41の網の目から下方に落下する。ドラム部41の網の目を通過できない第2選別物は、導入口42からドラム部41に流入する気流により流されて排出口44に導かれ、管8に送り出される。
管8は、ドラム部41の内部と管2とを連結する。管8を通って流される第2選別物は、粗砕部12により裁断された粗砕片とともに管2を流れ、解繊部20の導入口22に導かれる。これにより、第2選別物は解繊部20に戻されて解繊処理される。
また、ドラム部41により選別される第1選別物は、ドラム部41の網の目を通って空気中に分散し、ドラム部41の下方に位置する第1ウェブ形成部45のメッシュベルト46に向けて降下する。
第1ウェブ形成部45は、解繊物が堆積するメッシュベルト46を有し、解繊物からシートSに使用されない除去物を分離する分離部として機能する。この第1ウェブ形成部45は、さらに、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
メッシュベルト46は無端形状のベルトであって、3つの張架ローラー47に懸架され、張架ローラー47の動きにより、図中矢印で示す方向に搬送される。メッシュベルト46の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。
選別部40から降下する第1選別物のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト46の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト46に堆積し、メッシュベルト46とともに矢印方向に搬送される。メッシュベルト46から落下する微粒子は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤等)を含み、シート製造装置100がシートSの製造に使用しない除去物である。
メッシュベルト46は、シートSを製造する通常動作中には、一定の速度V1で移動する。ここで、通常動作中とは、後述するシート製造装置100の始動制御、及び、停止制御の実行中を除く動作中であり、より詳細には、シート製造装置100が望ましい品質のシートSを製造している間を指す。
従って、解繊部20で解繊処理された解繊物は、選別部40で第1選別物と第2選別物とに選別され、第2選別物が解繊部20に戻される。また、第1選別物から、第1ウェブ形成部45によって除去物が除かれる。第1選別物から除去物を除いた残りは、シートSの製造に適した材料であり、この材料はメッシュベルト46に堆積して第1ウェブW1を形成する。
吸引部48は、メッシュベルト46の下方から空気を吸引する。吸引部48は、管23を介して集塵部27に連結される。集塵部27は、微粒子を気流から分離する。集塵部27の下流には、捕集ブロアー28が設置され、捕集ブロアー28は、集塵部27から空気を吸引する集塵用吸引部として機能する。また、捕集ブロアー28が排出する空気は管29を介してシート製造装置100の外に排出される。
この構成では、捕集ブロアー28により、集塵部27を通じて吸引部48から空気が吸引される。吸引部48では、メッシュベルト46の網の目を通過する微粒子が、空気とともに吸引され、管23を通って集塵部27に送られる。集塵部27は、メッシュベルト46を通過した微粒子を気流から分離して蓄積する。
従って、メッシュベルト46の上には第1選別物から除去物を除去した繊維が堆積して第1ウェブW1が形成される。捕集ブロアー28が吸引を行うことで、メッシュベルト46上における第1ウェブW1の形成が促進され、かつ、除去物が速やかに除去される。
ドラム部41を含む空間には、気化式加湿ユニット300bにより加湿空気が供給される。この加湿空気によって、選別部40の内部で第1選別物を加湿し、第1選別物の静電力によるメッシュベルト46への付着を弱めることができる。従って、第1選別物をメッシュベルト46から剥離し易くし、また、第1選別物が回転体49やハウジング部43の内壁に静電力によって付着することを抑制することができる。また、吸引部48によって除去物を効率よく吸引できる。
なお、シート製造装置100において、第1選別物と第2選別物とを選別し、分離する構成は、ドラム部41を備える選別部40に限定されない。例えば、解繊部20で解繊処理された解繊物を、分級機によって分級する構成を採用してもよい。分級機としては、例えば、サイクロン分級機、エルボージェット分級機、エディクラシファイヤーを用いることができる。これらの分級機を用いれば、第1選別物と第2選別物とを選別し、分離することが可能である。
さらに、上記の分級機により、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤等)を含む除去物を、分離して除去する構成を実現できる。例えば、第1選別物に含まれる微粒子を、分級機によって、第1選別物から除去する構成としてもよい。この場合、第2選別物は、例えば解繊部20に戻され、除去物は集塵部27により集塵され、除去物を除く第1選別物が管54に送られる構成とすることができる。
メッシュベルト46の搬送経路において、選別部40の下流側には、加湿部210によって、ミストを含む空気が供給される。加湿部210が生成する水の微粒子であるミストは、第1ウェブW1に向けて降下し、第1ウェブW1に水分を供給する。これにより、第1ウェブW1が含む水分量が調整され、静電気によるメッシュベルト46への繊維の吸着等を抑制できる。
シート製造装置100は、メッシュベルト46に堆積した第1ウェブW1を分断する分断部として機能する回転体49を備える。第1ウェブW1は、メッシュベルト46が張架ローラー47により折り返す位置で、メッシュベルト46から剥離して、回転体49により分断される。
第1ウェブW1は繊維が堆積してウェブ形状となった柔らかい材料であり、回転体49は、第1ウェブW1の繊維をほぐして、後述する混合部50で樹脂を混合しやすい状態に加工する。
回転体49の構成は任意であるが、本実施形態では、板状の羽根を有し回転する回転羽形状とすることができる。回転体49は、メッシュベルト46から剥離する第1ウェブW1と羽根とが接触する位置に配置される。回転体49の回転(例えば図中矢印Rで示す方向への回転)により、メッシュベルト46から剥離して搬送される第1ウェブW1に羽根が衝突して分断し、細分体Pを生成する。
回転体49は、回転体49の羽根がメッシュベルト46に衝突しない位置に設置されることが好ましい。例えば、回転体49の羽根の先端とメッシュベルト46との間隔を、0.05mm以上0.5mm以下とすることができ、この場合、回転体49によって、メッシュベルト46に損傷を与えることなく第1ウェブW1を効率よく分断できる。
回転体49によって分断された細分体Pは、管7の内部を下降して、管7の内部を流れる気流によって混合部50へ移送(搬送)される。
また、回転体49を含む空間には、気化式加湿ユニット300cにより加湿空気が供給される。これにより、管7の内部や、回転体49の羽根に対し、静電気により繊維が吸着する現象を抑制できる。また、管7を通って、湿度の高い空気が混合部50に供給されるので、混合部50においても静電気による影響を抑制できる。
混合部50は、樹脂を含む添加物を供給する添加物供給部52(樹脂供給部)、管7に連通し、細分体Pを含む気流が流れる管54、及び、混合ブロアー56を備える。細分体Pは、上述のように選別部40を通過した第1選別物から除去物を除去した繊維である。
混合部50は、細分体Pを構成する繊維に、樹脂を含む添加物を混合する。
混合部50では、混合ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、細分体Pと添加物とを混合させながら、搬送する。また、細分体Pは、管7及び管54の内部を流れる過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
添加物供給部52(樹脂収容部)は、添加物を蓄積する樹脂カートリッジ(図示略)に接続され、樹脂カートリッジ内部の添加物を管54に供給する。添加物供給部52は、樹脂カートリッジ内部の微粉または微粒子からなる添加物をいったん貯留する。添加物供給部52は、一旦貯留した添加物を管54に送る排出部52a(樹脂供給部)を有する。
排出部52aは、添加物供給部52に貯留された添加物を管54に送出するフィーダー(図示略)、及び、フィーダーと管54とを接続する管路を開閉するシャッター(図示略)を備える。このシャッターを閉じると、排出部52aと管54とを連結する管路或いは開口が閉鎖され、添加物供給部52から管54への添加物の供給が絶たれる。
排出部52aのフィーダーが動作していない状態では、排出部52aから管54に添加物が供給されないが、管54内に負圧が発生した場合等には、排出部52aのフィーダーが停止していても添加物が管54に流れる可能性がある。排出部52aを閉じることにより、このような添加物の流れを確実に遮断できる。
添加物供給部52が供給する添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、等である。
これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。すなわち、添加物は、単一の物質を含んでもよいし、混合物であってもよく、それぞれ単一または複数の物質で構成される、複数種類の粒子を含んでもよい。また、添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
添加物に含まれる樹脂は、加熱により溶融して複数の繊維同士を結着させる。従って、樹脂を繊維と混合させた状態で、樹脂が溶融する温度まで加熱されていない状態では、繊維同士は結着されない。
また、添加物供給部52が供給する添加物は、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない添加物は、無色、或いは無色と見なせる程度に薄い色であってもよいし、白色であってもよい。
混合ブロアー56が発生する気流により、管7を降下する細分体P、及び、添加物供給部52により供給される添加物は、管54の内部に吸引され、混合ブロアー56内部を通過する。混合ブロアー56が発生する気流及び/または混合ブロアー56が有する羽根等の回転部の作用により、細分体Pを構成した繊維と添加物とが混合され、この混合物(第1選別物と添加物との混合物)は管54を通って堆積部60に移送される。
なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよく、これらの機構を混合ブロアー56の前または後に設置してもよい。
堆積部60は、解繊部20で解繊された解繊物を堆積させる。具体的には、堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63と、を有する。ドラム部61は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部61は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部61は、網の目開き(開口)のより小さい繊維や粒子を通過させ、ドラム部61から下降させる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成と同じである。
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
ドラム部61の下方には第2ウェブ形成部70が配置される。第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、第2ウェブW2を形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、ローラー74と、サクション機構76と、を有する。
メッシュベルト72は無端形状のベルトであって、複数のローラー74に懸架され、ローラー74の動きにより、図中矢印で示す方向に搬送される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、或いは不織布等である。メッシュベルト72の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。
ドラム部61から降下する繊維や粒子のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト72の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト72に堆積し、メッシュベルト72とともに矢印方向に搬送される。メッシュベルト72は、シートSを製造する動作中には、一定の速度V2で移動する。
メッシュベルト72の網の目は微細であり、ドラム部61から降下する繊維や粒子の大半を通過させないサイズとすることができる。サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられる。サクション機構76は、サクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に下方に向く気流、つまり、堆積部60からメッシュベルト72に向く気流を発生させることができる。
サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引する。これにより、メッシュベルト72上における第2ウェブW2の形成を促進し、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
サクションブロアー77(堆積吸引部)は、サクション機構76から吸引した空気を、捕集フィルター(図示略)を通じて、シート製造装置100の外に排出してもよい。或いは、サクションブロアー77が吸引した空気を集塵部27に送り込み、サクション機構76が吸引した空気に含まれる除去物を捕集してもよい。
ドラム部61を含む空間には、気化式加湿ユニット300dにより加湿空気が供給される。この加湿空気によって、堆積部60の内部を加湿することができ、静電力によるハウジング部63への繊維や粒子の付着を抑え、繊維や粒子をメッシュベルト72に速やかに降下させ、好ましい形状の第2ウェブW2を形成させることができる。
以上のように、堆積部60及び第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態の第2ウェブW2が形成される。メッシュベルト72に堆積された第2ウェブW2は、シート形成部80へと搬送される。
メッシュベルト72の搬送経路において、堆積部60の下流側には、加湿部212によって、ミストを含む空気が供給される。これにより、加湿部212が生成するミストが第2ウェブW2に供給され、第2ウェブW2が含む水分量が調整される。これにより、静電気によるメッシュベルト72への繊維の吸着等を抑制できる。
シート製造装置100は、メッシュベルト72上の第2ウェブW2を、シート形成部80に搬送する搬送部79が設けられる。搬送部79は、例えば、メッシュベルト79aと、ローラー79bと、サクション機構79cと、を有する。
サクション機構79cは、気流を発生させて第2ウェブW2を吸引し、メッシュベルト79aに第2ウェブW2を吸着させる。メッシュベルト79aは、ローラー79bの自転により移動し、第2ウェブW2をシート形成部80に搬送する。メッシュベルト72の移動速度と、メッシュベルト79aの移動速度とは、例えば、同じである。このように、搬送部79は、メッシュベルト72に形成された第2ウェブW2を、メッシュベルト72から剥がして搬送する。
シート形成部80は、堆積部60で堆積させた堆積物からシートSを形成する。具体的には、シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積し搬送部79により搬送された第2ウェブW2(堆積物)を、加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、第2ウェブW2が含む解繊物の繊維、及び添加物に対して熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着させる。
シート形成部80は、第2ウェブW2を加圧する加圧部82、及び、加圧部82により加圧された第2ウェブW2を加熱する加熱部84を備える。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、第2ウェブW2を所定のニップ圧で挟んで加圧する。第2ウェブW2は、加圧されることによりその厚さが小さくなり、第2ウェブW2の密度が高められる。
一対のカレンダーローラー85の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。カレンダーローラー85は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加圧により高密度になった第2ウェブW2を、加熱部84に向けて搬送する。
加熱部84は、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロアー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いて構成できる。加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備える。加熱ローラー86は、内部または外部に設置されるヒーターによって、予め設定された温度に加温される。加熱ローラー86は、カレンダーローラー85によって加圧された第2ウェブW2を挟んで熱を与え、シートSを形成する。
また、一対の加熱ローラー86の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。加熱ローラー86は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加熱したシートSを、切断部90に向けて搬送する。
なお、加圧部82が備えるカレンダーローラー85の数、及び、加熱部84が備える加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
切断部90を含む空間には、気化式加湿ユニット300eにより加湿空気が供給される。この加湿空気によって、シートSを加湿することができ、シートSの水分量を調整することができる。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。排出部96は、所定サイズのシートSを排紙する排紙トレイ、或いは、シートSを蓄積するスタッカーを備える。
<気化式加湿ユニット>
次に気化式加湿ユニット300の構成について説明する。図2は気化式加湿ユニット300の構成を示す模式図である。気化式加湿ユニット300は、水分を蒸発させる気化部310と、気化部310により加湿された加湿空気を吸気する第1ブロアー320と、第1ブロアー320に接続され、第1ブロアー320からの排気が搬送される搬送管330と、搬送管330に接続され、第1ブロアー320側から排気された加湿空気を外部に向けて排気する第2ブロアー340と、搬送管330の途中に設けられた開口部350と、第2ブロアー340の排気側に設置された湿度検出部360と、第1ブロアー320と第2ブロアー340とから排気される風量を制御する制御部110とを備えている。なお、本実施形態の制御部110は、シート製造装置100の制御部110が兼用されている。
気化部310は加湿フィルター(図示略)と加湿フィルターを浸漬させる水を貯水する貯水部(図示略)等を備えており、空気が加湿フィルターを通過することによって、水蒸気量が増加した空気を生成する。すなわち、気化部310では気化式の加湿方式が適用されている。
第1ブロアー320は、気化部310を通過した空気を吸気する吸気口320aと、下流側に排気する排気口320bと、を備えている。第1ブロアー320は、羽根車と、当該羽根車を回転駆動させるモーターと、を有し、制御部110からの指令に基づきモーターの回転数が制御される。これにより第1ブロアー320から排気される風量が制御される。
搬送管330の一方端は、第1ブロアー320の排気口320bに接続され、搬送管330の他方端は第2ブロアー340の吸気口340aに接続されている。第1ブロアー320からの排気は搬送管330を介して第2ブロアー340側に搬送される。
第2ブロアー340は、搬送管330に接続され、第1ブロアー320側からの排気を吸気する吸気口340aと、外部に向けて排気する排気口340bと、を備えている。第2ブロアー340は、羽根車と、当該羽根車を回転駆動させるモーターとを有し、制御部110からの指令に基づきモーターの回転数が制御される。これにより第2ブロアー340から排気される風量が制御される。
第1ブロアー320と第2ブロアー340との間における搬送管330の途中には、開口部350が設けられている。そして開口部350は搬送管330と連通している。これより、搬送管330と外気とが連通する。なお、開口部350の形態は限定されず、単に搬送管330に穴を設けるだけでもよいし、搬送管330をY字状またはT字状に分岐させてもよい。また、開口部350を管状に延長してもよい。
湿度検出部360は、第2ブロアー340の排気側に設置され、第2ブロアー340の排気先の湿度を検出する。例えば第2ブロアー340の排気を受ける対象部材の付近に設置される。
<制御部>
次に気化式加湿ユニット300の制御部の構成について説明する。図3は気化式加湿ユニットの制御部の構成を示すブロック図である。制御部110は湿度検出部360、第1ブロアー320、及び第2ブロアー340に接続されている。
制御部110は、すでに図1で示した供給部10、粗砕部12、解繊部20、第1ウェブ形成部45、混合部50、第2ウェブ形成部70、シート形成部80も接続されているが、ここでは説明を省略する。
制御部110は、CPU(図示略)と、記憶部(ROM、RAM)(図示略)と、ドライバー(図示略)とを含んでおり、湿度検出部360が接続されている。ドライバーに制御信号を出力し、ドライバーから第1ブロアー320と、第2ブロアー340へ駆動信号が送信される。
気化式加湿ユニット300では、湿度検出部360により検出された湿度に基づいて、第2ブロアー340から排気される風量は一定に保った状態で、第1ブロアー320の風量を可変することにより、風量を一定に保持した状態で、粗砕部12、第1ウェブ形成部45、回転体49、第2ウェブ形成部70、切断部90に適当な加湿量が付与される。
具体的には、制御部110はドライバーに制御信号を出力して、第1ブロアー320、及び第2ブロアー340の風量、言い換えれば第1ブロアー320及び、第2ブロアー340に内蔵されたモーターの回転数を制御する。
第2ブロアー340のモーターの回転数は一定とし、第1ブロアー320のモーターの回転数を可変すると、第1ブロアー320の風量と第2ブロアー340の風量の差分が生じる。この差分は開口部350を介して外気が取り込こまれたり、放出されたりすることで解消される。これにより第2ブロアー340の排気の風量を一定に保持しつつ、湿度を調整することができる。
所定の湿度に対して湿度検出部360の検出湿度が高い場合には、第1ブロアー320の風量を減少させ、第2ブロアー340は、第1ブロアー320で減少した風量分を補うために、開口部350から外気を取り込み、一定の風量で排気する。また、所定の湿度に対して湿度検出部360の検出湿度が低い場合には、第1ブロアー320の風量を増加させ、第1ブロアー320で増加した風量分は、開口部350からの外気の取り込み量を減少させて、第2ブロアー340から一定の風量を排気させる。第1ブロアー320の風量が第2ブロアー340の風量よりも多い場合には、開口部350から余剰の加湿空気が放出される。
また、第1ブロアー320の風量の可変に伴い、第1ブロアー320から排気される風量と外気との混合比率が変化する。これにより、加湿量を制御することが可能となる。従って、風量一定で加湿量を制御することが可能となる。
<制御方法>
次に、気化式加湿ユニット300の制御方法について説明する。図4は気化式加湿ユニットの制御方法を示すフローチャートである。気化式加湿ユニット300の制御方法では、第2ブロアー340から排気される風量を一定に保持した状態で、湿度検出部360により検出された湿度に基づいて、第1ブロアー320から排気される風量を制御する。
本実施形態では、第2ブロアー340の回転駆動を一定(風量一定)に制御した場合について説明する。
ステップS11では、湿度を取得する。具体的には制御部110は湿度検出部360からの検出信号に基づいて、湿度を算出する。
ステップS12では、算出された湿度とあらかじめ設定された所定湿度とを比較し、算出された湿度があらかじめ設定された所定湿度範囲内か否かを判断する。そして、算出された湿度が所定湿度範囲内だった場合はYesと判断して、ステップS11へ移行する。
湿度検出部360によって検出された湿度が所定の湿度範囲内ではなかった場合はNoと判断して、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、算出された湿度が所定湿度範囲に対して高いか否かを判定する。算出された湿度が所定湿度範囲内に対して高い場合はYesと判断して、ステップS14へ移行する。
ステップS14では、制御部110はモーターの駆動回転を制御し、第1ブロアー320の風量を減少させる。このとき、第1ブロアー320で減少した風量分の外気量が開口部350を介して取り込まれ、第2ブロアー340から排気される。
これにより、第2ブロアー340の排気の風量は一定のまま、第1ブロアー320から排出される風量と開口部350を介して導入された外気量との混合比率が可変され、外気量の割合が増加する。
従って、加湿量を減少させ、第2ブロアー340から排気される空気の湿度を下げることができる。
一方、湿度検出部360によって検出された湿度が所定の湿度範囲内に対して高くなかった場合、すなわち、算出された湿度が所定湿度範囲内に対して低かった場合にはNoと判断して、ステップS15へ移行する。
ステップS15では制御部110はモーターの駆動回転を制御し、第1ブロアー320の風量を増加させる。このとき、開口部350を介して取り込まれている外気量は第1ブロアー320で増加された風量分減少する。
これにより、第2ブロアー340から排気される風量は一定のまま、第1ブロアー320から排出される空気と開口部350を介して導入された外気量との混合比率が可変され、外気量の割合が減少する。
従って、加湿量を増加させ、第2ブロアー340から排気される空気の湿度を上げることができる。
以上述べたように、本実施形態に係る気化式加湿ユニット300と気化式加湿ユニット300の制御方法によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)気化式加湿ユニット300と気化式加湿ユニット300の制御方法では、第2ブロアー340からの排気の風量を一定とし、第1ブロアー320の風量を可変させることにより、第1ブロアー320から排出される空気と開口部350から導入される外気量との混合比率が可変される。これにより、加湿量が制御可能となる。つまり、第2ブロアー340から排出される風量を一定に保持した状態で、加湿量を容易に制御することが可能となる。さらに、第1ブロアー320の風量を可変するだけで短時間で加湿量を変更可能なため、応答性のよい加湿量制御が可能となる。
(2)シート製造装置100では、例えば粗砕部12、ドラム部41、回転体49、ドラム部61、切断部90を、気化式加湿ユニット300で加湿する際に、風量を一定に保持した状態で適度に加湿することができ、搬送空気やシート堆積部に悪影響を与えることなく、繊維を含む原料が帯電の影響により滞留したり、原料同士が付着したりすることを回避し、原料の水分量を調整することが可能となる。これにより、シートの密度の不均一化を抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
図5は変形例1に係る気化式加湿ユニット301の構成を示す模式図である。上記の実施形態では図2のように、第1ブロアー320が気化部310を通過した空気を吸気すると説明したが、この構成に限定されるものではない。
以下、変形例1に係る気化式加湿ユニット301について説明する。なお、実施形態と同一の構成部位については、同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
図5に示すように、気化式加湿ユニット301は、水分を蒸発させる気化部310と、気化部310に向けて空気(吸気した外気)を排気する第1ブロアー320と、気化部310に接続され、気化部310を通過した空気が搬送される搬送管330と、搬送管330に接続され、気化部310側からの排気を外部に向けて排気する第2ブロアー340と、搬送管330の途中に設けられた開口部350と、第2ブロアー340の排気側に設置された湿度検出部360と、第1ブロアー320と第2ブロアー340とから排気される風量を制御する制御部110と、を備えている。
湿度検出部360により検出された湿度に基づいて、第1ブロアー320の風量を可変しつつ、第2ブロアー340から排気される風量が一定となるように制御することで、風量を一定に保持した状態で、適当な加湿量が付与される。
従って、搬送空気やシート堆積部に悪影響を与えることなく、繊維を含む原料が帯電の影響により滞留したり、原料同士が付着したりすることを回避し、原料の水分量を調整することが可能となり、シートの密度の不均一化を抑制することができる。
以上述べたように、本変形例に係る気化式加湿ユニット301と気化式加湿ユニット301の制御方法によれば、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例2)
開口部350は搬送管330の途中に限らず、開口部350を気化部310内に設けてもよい。その場合、開口部350は加湿フィルターを通過した後の、加湿空気が搬送される搬送管330側に設置する。こうすることで第1ブロアー320と第2ブロアー340間の搬送管330には開口部350は不要となり、気化式加湿ユニット300の構造が簡略化され、搬送管330の形状の自由度が高くなる。
(変形例3)
上記実施形態では第2ブロアー340のモーターの回転数が一定になるように制御すると説明したが、この構成に限定されるものではない。以下、変形例3に係る気化式加湿ユニット300について説明する。
搬送管330が十分に長い場合は、第1ブロアー320の風量の変化による第2ブロアー340の風量への影響は少ない。一方、例えば搬送管330が短い場合等、第1ブロアー320の風量が変化した際に、第2ブロアー340の風量に影響を与えてしまう場合がある。このようなときには第2ブロアー340の排気側に風速センサーを設置し、第1ブロアー320の風量に合わせて、第2ブロアー340の風量が一定となるように、検出された風速に基づいて、第2ブロアーのモーターの回転数を制御してもよい。
以上述べたように、本変形例3に係る気化式加湿ユニット300によれば、実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
気化式加湿ユニット300と気化式加湿ユニット300の制御方法では、第2ブロアー340のモーターの回転数を一定の状態で第1ブロアー320の風量を可変させると、第2ブロアーからの排気の風量が変化してしまう場合でも、風量を一定に保つことができる。従って、第2ブロアー340から排出される風量を一定に保持した状態で、加湿量を容易に制御することが可能となる。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したりしてもよい。なお、シート製造装置100は、シートを製造できる範囲において、一部の構成を省略したり、他の構成を追加したり、公知の構成と置き換えてもよい。
本発明は、実施形態及び変形例で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、或いは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2,3,7,8,23,29,54…管、9…シュート、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、26…解繊部ブロアー、27…集塵部、28…補集ブロアー、40…選別部、41…ドラム部、42…導入口、43…ハウジング部、44…排出口、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、47…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体、50…混合部、52…添加物供給部、52a…排出部、56…混合ブロアー、60…堆積部、61…ドラム部、62…導入口、63…ハウジング部、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…ローラー、76…サクション機構、77…サクションブロアー、79…搬送部、79a…メッシュベルト、79b…ローラー、79c…サクション機構、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、110…制御部、210,212…加湿部、300,300a,300b,300c,300d,300e,301…気化式加湿ユニット、310…気化部、320…第1ブロアー、330…搬送管、340…第2ブロアー、350…開口部、360…湿度検出部。

Claims (10)

  1. 水分を蒸発させる気化部と、
    前記気化部により加湿された加湿空気を吸気する第1ブロアーと、
    前記第1ブロアーに接続され、前記第1ブロアーからの排気が搬送される搬送管と、
    前記搬送管に接続され、前記第1ブロアー側から排気された前記加湿空気を外部に向けて排気する第2ブロアーと、
    前記搬送管の途中に設けられた開口部と、
    前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、
    前記第1ブロアーと前記第2ブロアーとから排気される風量を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第2ブロアーから排気される風量を所望の値に制御し、前記湿度検出部により検出された湿度に基づいて、前記第1ブロアーから排気される風量を制御することを特徴とする気化式加湿ユニット。
  2. 水分を蒸発させる気化部と、
    前記気化部に向けて空気を排気する第1ブロアーと、
    前記気化部に接続され、前記気化部を通過した空気が搬送される搬送管と、
    前記搬送管に接続され、前記気化部側からの排気を外部に向けて排気する第2ブロアーと、
    前記搬送管の途中に設けられた開口部と、
    前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、
    前記第1ブロアーと前記第2ブロアーとから排気される風量を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第2ブロアーから排気される風量を所望の値に制御し、前記湿度検出部により検出された湿度に基づいて、前記第1ブロアーから排気される風量を制御することを特徴とする気化式加湿ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の気化式加湿ユニットにおいて、前記気化部は加湿フィルターを備えていることを特徴とする気化式加湿ユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気化式加湿ユニットにおいて、
    前記制御部は、所定の湿度に対して前記湿度検出部による検出湿度が高い場合には、前記第1ブロアーの風量を減少させ、
    前記第2ブロアーは、前記開口部からの外気の取り込み量を増加させることを特徴とする気化式加湿ユニット。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の気化式加湿ユニットにおいて、
    前記制御部は、所定の湿度に対して前記湿度検出部による検出湿度が低い場合には、前記第1ブロアーの風量を増加させ、
    前記第2ブロアーは、前記開口部からの外気の取り込み量を減少させることを特徴とする気化式加湿ユニット。
  6. 水分を蒸発させる気化部と、
    前記気化部により加湿された加湿空気を吸気する第1ブロアーと、
    前記第1ブロアーに接続され、前記第1ブロアーからの排気が搬送される搬送管と、
    前記搬送管に接続され、前記第1ブロアー側から排気された前記加湿空気を外部に向けて排気する第2ブロアーと、
    前記搬送管の途中に設けられた開口部と、
    前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、を備えた気化式加湿ユニットの制御方法であって、
    前記第2ブロアーから排気される風量を所望の値に制御し、前記湿度検出部により検出された湿度に基づいて、前記第1ブロアーから排気される風量を制御することを特徴とする気化式加湿ユニットの制御方法。
  7. 水分を蒸発気化させる気化部と、
    空気の流れ方向において、前記気化部よりも上流側または下流側に配置され、前記気化部により加湿された加湿空気を送る第1ブロアーと、
    前記第1ブロアーよりも下流側に配置され、前記第1ブロアーにより送られた前記加湿空気と外気とを混合して排気する第2ブロアーと、
    前記第2ブロアーの排気側に設置された湿度検出部と、
    前記湿度検出部の検出結果に基づいて、前記第2ブロアーから排気される風量は変えることなく、前記第1ブロアーによる送風量を変更することにより、加湿量を制御する制御部と、を有することを特徴とする気化式加湿ユニット。
  8. 水分を蒸発気化させる気化部と、空気の流れ方向において、前記気化部よりも上流側または下流側に配置され、前記気化部により加湿された加湿空気を送る第1ブロアーと、前記第1ブロアーよりも下流側に配置され、前記第1ブロアーにより送られた前記加湿空気と外気とを混合して排気する第2ブロアーと、を備えた気化式加湿ユニットの制御方法であって、
    前記第2ブロアーから排気される風量は変えることなく、前記第1ブロアーによる送風量を変更することにより、加湿量を制御することを特徴とする気化式加湿ユニットの制御方法。
  9. 請求項1から請求項5及び請求項7のいずれか一項に記載の気化式加湿ユニットを有するシート製造装置。
  10. 前記気化式加湿ユニットにより、シートの原料または材料が通過する部分を加湿することを特徴とする請求項9に記載のシート製造装置。
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