JPWO2018043216A1 - 搬送装置、シート製造装置 - Google Patents

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Abstract

気流の乱れを抑制し、搬送物を円滑に搬送可能な搬送装置を提供する。搬送装置は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を、気流により搬送する搬送装置であって、前記搬送物を搬送するための搬送管と、前記搬送管内に気流を発生させるための気流発生部と、前記搬送物を前記搬送管に設けられた導入口に案内するための案内部と、を有し、前記案内部は、前記搬送管に向けてテーパー状の第1案内部と、前記第1案内部と前記搬送管とを接続するための第2案内部と、を有し、前記第1案内部は、前記気流の流れ方向下流側の第1側面の前記搬送管側の端部が、前記第2案内部の前記気流の流れ方向下流側の第2側面よりも前記気流の流れ方向上流側に位置し、前記第2案内部の前記第2側面は、前記搬送管側から、前記気流の流れ方向上流側に向かうと共に前記第1案内部の前記第1側面に向けて延びる部分を有する。

Description

本発明は、搬送装置およびシート製造装置に関する。
従来、ウェブをスリット装置でスリットして発生した耳を、補助スリット装置で細幅にして、吸引口から風送管を通して粉砕機に送り、細かく粉砕する装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平10−86097号公報
しかしながら、上記装置のように、細幅の耳が導入される風送管の吸引口では、気流が乱れやすく、風送管の吸引口付近に細幅の耳が滞留してしまうおそれがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる搬送装置は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を、気流により搬送する搬送装置であって、前記搬送物を搬送するための搬送管と、前記搬送管内に気流を発生させるための気流発生部と、前記搬送物を前記搬送管に設けられた導入口に案内するための案内部と、を有し、前記案内部は、前記搬送管(の前記導入口)に向けてテーパー状の第1案内部と、前記第1案内部と前記搬送管(の前記導入口)とを接続するための第2案内部と、を有し、前記第1案内部は、前記気流の流れ方向(前記搬送物の搬送方向)下流側の第1側面(側壁)の前記搬送管側の端部(端面)が、前記第2案内部の前記気流の流れ方向下流側の第2側面(側壁)よりも前記気流の流れ方向上流側に位置し、前記第2案内部の前記第2側面は、前記搬送管側から、前記気流の流れ方向上流側に向かうと共に前記第1案内部の前記第1側面に向けて延びる部分を有する、ことを特徴とする。
[適用例2]本適用例にかかる搬送装置は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を、気流により搬送する搬送装置であって、前記搬送物を搬送するための搬送管と、前記搬送管内に気流を発生させるための気流発生部と、前記搬送物を前記搬送管に設けられた導入口に案内するための案内部と、を有し、前記案内部は、前記搬送管(の前記導入口)に向けてテーパー状の第1案内部と、前記第1案内部と前記搬送管(の前記導入口)とを接続するための第2案内部と、を有し、前記第1案内部の前記気流の流れ方向(前記搬送物の搬送方向)下流側の第1側面(側壁)に、前記第2案内部の前記気流の流れ方向下流側の第2側面(側壁)が接続され、前記第1側面は、前記第2側面との接続部分から前記搬送管側に突出した部分を有する、ことを特徴とする。
[適用例3]本適用例にかかる搬送装置は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を、気流により搬送する搬送装置であって、前記搬送物を搬送するための搬送管と、前記搬送管内に気流を発生させるための気流発生部と、前記搬送物を前記搬送管に設けられた導入口に案内するための案内部と、を有し、前記案内部は、前記搬送管(の前記導入口)に向けてテーパー状の第1案内部と、前記第1案内部と前記搬送管(の前記導入口)とを接続するための第2案内部と、を有し、前記第2案内部は、前記気流の流れ方向(前記搬送物の搬送方向)下流側の第2側面(側壁)の一端部が、前記第1案内部の前記気流の流れ方向下流側の第1側面(側壁)の前記搬送管側の端部に接続され、前記第2側面の他端部が前記搬送管(の導入口)に接続され、前記第2側面は、前記第1案内部の前記端部よりも上方に位置する部分を有する、ことを特徴とする。
上記の構成により、搬送管の導入口近傍における気流の乱れを抑え、案内部から搬送管へ搬送物を安定して導入することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる搬送装置において、前記気流は、前記搬送管内において、前記気流の流れ方向と直交する方向に速度差を有し、前記導入口は、前記気流の速度の小さい側に設けられている、ことを特徴とする。
この構成により、搬送管内の気流を安定させることができる。
[適用例5]上記適用例にかかる搬送装置において、前記搬送管は、湾曲部を有する第1搬送管と、前記気流の流れ方向下流側において第1搬送管に接続された直状の第2搬送管とを含み、前記搬送管の前記導入口は、前記第1搬送管の一部と前記第2搬送管の一部とに亘って形成されていることを特徴とする。
この構成により、導入口近傍の気流の乱れを抑えることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる搬送装置において、前記第1案内部の前記第1側面の鉛直方向下方には、前記第2搬送管が配置されていることを特徴とする。
この構成により、導入口近傍の気流の乱れを抑えることができる。
[適用例7]本適用例にかかる搬送装置は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を搬送するための搬送管と、前記搬送管には前記搬送物が導入される導入口が設けられ、前記搬送物を前記導入口に向けて案内する案内部と、前記搬送管内に気流を発生させる気流発生部と、を有し、前記気流により前記搬送管に導入された前記搬送物を搬送する搬送装置であって、前記導入口の前記気流の下流側に対応する下流部分の上方には、前記案内部の前記気流の下流側の内面から前記気流の上流側に向けて形成された板状の壁部を有し、前記壁部の下方に設定された基準となる水平面と前記壁部の前記気流の上流側の先端部との鉛直方向における距離を第1距離とした場合に、前記壁部の前記先端部よりも前記気流の下流側には、前記第1距離よりも長い第2距離を有した部分があることを特徴とする。
従来、搬送管の導入口の気流の下流側において気流が乱れやすい傾向にあるが、上記構成によれば、導入口の気流の下流部分の上方には壁部が設けられている。これにより、導入口における気流の乱れが抑制され、導入口から搬送管に導入された搬送物を円滑に搬送させることができる。
[適用例8]本適用例にかかる搬送装置は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を搬送するための搬送管と、前記搬送管には前記搬送物が導入される導入口が設けられ、前記搬送物を前記導入口に向けて案内する案内部と、前記搬送管内に気流を発生させる気流発生部と、を有し、前記気流により前記搬送管に導入された前記搬送物を搬送する搬送装置であって、前記導入口の前記気流の下流側に対応する下流部分の上方には、前記案内部の前記気流の下流側の内面から前記気流の上流側に向けて形成された板状の壁部を有し、前記壁部の前記導入口と対向する面に沿った第1仮想線と、前記導入口の前記気流の下流側に接続された前記案内部の内壁面に沿った第2仮想線と、が交差することを特徴とする。
従来、搬送管の導入口の気流の下流側において気流が乱れやすい傾向にあるが、上記構成によれば、導入口の気流の下流部分の上方には壁部が設けられている。これにより、導入口における気流の乱れが抑制され、導入口から搬送管に導入された搬送物を円滑に搬送させることができる。
[適用例9]本適用例にかかる搬送装置は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を搬送するための搬送管と、前記搬送管には前記搬送物が導入される導入口が設けられ、前記搬送物を前記導入口に向けて案内する案内部と、前記搬送管内に気流を発生させる気流発生部と、を有し、前記気流により前記搬送管に導入された前記搬送物を搬送する搬送装置であって、前記導入口の前記気流の下流側に対応する下流部分の上方には、前記導入口の前記気流の下流側に接続された前記案内部の内壁面によって形成された空間を有することを特徴とする。
従来、搬送管の導入口の気流の下流側において気流が乱れやすい傾向にあるが、上記構成によれば、導入口の気流の下流部分の上方には案内部による空間が設けられている。これにより、導入口における気流の乱れが抑制され、導入口から搬送管に導入された搬送物を円滑に搬送させることができる。
[適用例10]上記適用例にかかる搬送装置において、前記搬送管は、前記気流の上流側に設けられ、湾曲部を有する第1搬送管と、前記第1搬送管の前記気流の下流側に接続された直状の第2搬送管と、を含み、前記第1搬送管と前記第2搬送管とを含む位置に対応した部分に前記導入口が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、搬送管内の気流は、湾曲部を有する第1搬送管から直状の第2搬送管へ流れる。これにより、搬送管内の気流が円滑に流れ、導入口から搬送管に導入された搬送物の滞留を抑制することができる。
[適用例11]上記適用例にかかる搬送装置において、前記壁部の前記気流の上流側の先端部の下方、または、前記空間の下方には、前記第2搬送管が配置されることを特徴とする。
この構成によれば、壁部の気流の上流側の先端部の下方には直状の第2搬送管が配置される。これにより、導入口における気流の乱れが抑制され、導入口から搬送管に導入された搬送物を円滑に搬送させることができる。
[適用例12]本適用例にかかるシート製造装置は、上記の搬送装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、導入口から搬送管に導入された搬送物が円滑に搬送される。このため、生産性の高いシート製造装置を提供することができる。
第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかる搬送装置の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる搬送装置の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる搬送装置の構成を示す断面図。 第1実施形態にかかる搬送装置の構成を示す一部平面図。 第2実施形態にかかる搬送装置の構成を示す断面図。 第3実施形態にかかる搬送装置の構成を示す断面図。
以下、本発明の第1から第3実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(第1実施形態)
まず、シート製造装置の構成について説明する。図1は、シート製造装置の構成を示す概略図である。
図1に示すように、シート製造装置100は、供給部10と、製造部102と、制御部104と、を備える。製造部102は、シートSを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、大気中(空気中)等の気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。粗砕部12は、例えば、粗砕刃14と、シューター(ホッパー)16と、を有している。粗砕部12は、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕刃14によって裁断された原料は、シューター16で受けてから搬送管140(搬送装置110)を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。解繊部20として、本実施形態ではインペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40は、ドラム部41と、ドラム部41を収容するハウジング部43と、を有している。ドラム部41としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、粗砕部12に戻される。具体的には、ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部49bと、を有している。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられている。図示の例では、回転体49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍に(張架ローラー47aの横に)設けられている。回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられている。これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗する(破損する)ことを抑制することができる。突部49bとメッシュベルト46との間の最短距離は、例えば、0.05mm以上0.5mm以下である。これは、メッシュベルト46が損傷を受けずにウェブVを切断することが可能な距離である。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63と、を有している。ドラム部61としては、回転する円筒の篩を用いる。ドラム部61は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成と同じである。
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。加圧部82は、カレンダーローラー対85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、加熱部84は、加熱ローラー対86を備えている。加熱部84を加熱ローラー対86として構成することにより、加熱部84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成する場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。ここで、カレンダーローラー対85(加圧部82)は、加熱ローラー対86(加熱部84)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー対85や加熱ローラー対86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
なお、シート製造装置100では、解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、分級部(図示せず)に移送されてもよい。そして、分級部において分級された分級物が、選別部40に搬送されてもよい。分級部は、解繊部20を通過した解繊物を分級する。具体的には、分級部は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を分離して除去する。これにより、解繊物の中で比較的大きいもしくは密度の高いものである繊維の占める割合を高めることができる。分級部としては、例えば、サイクロン、エルボージェット、エディクラシファイヤーなどを用いる。
次に、搬送装置の構成について説明する。図2及び図3は搬送装置の構成を示す斜視図であり、図4は搬送装置の構成を示す断面図であり、図5は搬送装置の構成を示す一部平面図である。
図2から図4に示すように、搬送装置110は、案内部111と、搬送管140と、気流発生部150と、を有している。本実施形態では、搬送装置110には、シューター16を通過した搬送物が導入される。なお、シューター16は、搬送管140の導入口141に向けて搬送物を案内する案内部111の一部を構成する。そこで、本実施形態における案内部111は、シューター16としての第1案内部16と、シューター16と搬送管140(導入口141)とを接続する第2案内部130と、を含む構成として説明する。
気流発生部150は、搬送管140内に気流αを発生させる。搬送装置110は、気流αにより搬送管140に導入された搬送物を搬送する。本実施形態では、気流発生部150は、搬送管140の導入口141よりも気流αの流れ方向の下流側に設けられている(図4参照)。気流発生部150としては、例えば、空気を吸引するブロアーを用いる。気流発生部150は、制御部104(図1参照)によって制御されていてもよい。なお、図示はしないが、気流発生部150は、管3(図1参照)に設けられていてもよいし、解繊部20が気流発生部150として機能してもよい。また、気流発生部150の作用により、案内部111内には、粗砕刃14側から吸気され導入口141側に向かう気流が発生する。ここで、以下の説明では、気流αの流れ方向の上流側、下流側を、気流αの上流側、下流側という場合や、単に上流側、下流側という場合がある。搬送物は気流αによって搬送管140内を搬送されるので、気流αの流れ方向は搬送物の搬送方向とも言える。
第1案内部16(シューター16)は、粗砕部12(粗砕刃14)を通過した搬送物を、第2案内部130に導く。搬送物は、シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む。「シート片」は、例えば、粗砕刃14によって裁断された細片である。「繊維」は、解繊物であり、例えば、解繊部20によって解繊され、管8を通って粗砕部12に戻された解繊物である。「粉体」は、シートSの原料となる繊維や樹脂を粉末状にしたものである。
第1案内部16は、例えば、粗砕刃14の下方(重力の作用する方向で下)に設けられている。図2から図5に示すように、第1案内部16は、粗砕刃14側から第2案内部130側(搬送管140の導入口141側)に向けて、幅が狭くなるテーパー形状を有している。なお、第1案内部16の平面形状は、図5に示すように、略長方形であってもよい。第1案内部16は、例えば、図4に示すように、粗砕刃14を支持している支持部15に接続されている。
第2案内部130は、第1案内部16を通過した搬送物を、搬送管140に設けられた導入口141に向けて案内する。第2案内部130は、第1案内部16の下方に設けられている。図4に示すように、本実施形態の第2案内部130は、第1案内部16側から搬送管140(導入口141)側に向けて、幅が広くなる逆テーパー形状を有している。第2案内部130の平面形状は、略長方形であってもよい。第2案内部130によって、搬送管140と第1案内部16との接続を容易に行うことができる。
なお、第2案内部130は、第1案内部16と一体に形成されていてもよいし、搬送管140と一体に形成されていてもよいし、また、第1案内部16および搬送管140と一体に形成されていてもよい。
第2案内部130は、図4に示すように、第1斜面132と、第2斜面134と、を有している。第1斜面132および第2斜面134は、第2案内部130の内側の面である。第1斜面132は、導入口141に対して搬送管140内の気流αの上流側に設けられている。第2斜面134は、第1斜面132よりも気流αの下流側に設けられている。第1斜面132および第2斜面134は、気流αの方向に対して傾斜している。
搬送管140は、第2案内部130を通過した搬送物を、解繊部20(図1参照)に搬送する。搬送管140の材質は、特に限定されず、例えば、樹脂や金属である。搬送管140は、搬送物が導入される導入口141を有している。導入口141は、第2案内部130の内部と搬送管140の内部とを連通している。図5に示す例では、導入口141の平面形状は、長方形であるが、その形状は特に限定されない。導入口141の短辺方向の長さ(例えば導入口が円の場合は直径)は、搬送物の最大長よりも長いことが好ましい。これにより、搬送物が導入口141において詰まることを抑制することができる。さらに、搬送管140の内幅(例えば内径)は、搬送物の最大長よりも長いことが好ましい。これにより、搬送物が搬送管140において詰まることを抑制することができる。
搬送管140は、湾曲部を有する第1搬送管142と、直状の形状を有する第2搬送管143とを有している。第1搬送管142は、気流αの上流側に設けられている。第2搬送管143は第1搬送管142の気流αの下流側に接続されている。搬送管140の中心線Cは、第1搬送管142において弧状であり、第2搬送管143において直状である。
第1搬送管142は、気流αが上流側から下流側に向けて下降するように配置され、第2搬送管143は、略水平方向に配置されている。また、第1搬送管142と第2搬送管143とを含む位置に対応した部分に導入口141が形成されている。具体的には、導入口141は、第1搬送管142の湾曲部の内側(曲率の大きい側)に対応する部分と、第2搬送管143の直状の部分とに跨って形成されている。また、導入口141が設けられた位置に対応する第1搬送管142及び第2搬送管143の断面積(中心線Cと直交する面積)は、互いに中心線Cに沿って一定である。また、搬送管140の第1搬送管142内の気流αの流動方向Aは、第2搬送管143内の気流αの流動方向Bと異なる方向であり、導入口141は、互いに気流αの流動方向が異なる部分に形成されている。
第1搬送管142の曲率半径は、例えば、第1搬送管142の内幅の5倍以上15倍以下である。ここで、「内幅」とは、第1搬送管142において、気流αと直交する方向の最大長である。具体的には、「内幅」とは、第1搬送管142の断面形状が円形である場合は、内径(直径)であり、第1搬送管142の断面形状が楕円である場合は、長軸の長さであり、第1搬送管142の断面形状が多角形である場合は、2つの頂点を結ぶ線分のうち最も長い線分の長さである。
上記のように第1搬送管142が湾曲しているため、気流αに遠心力が生じる。遠心力によって気流αは第1搬送管142の湾曲部の外側(曲率の小さい側)に移動しようとするため、第1搬送管142内の圧力は外側のほうが高くなる。一方、湾曲部では内側より外側の曲率が小さいため、外側であるほど気流αが通過する距離が長くなる。第1搬送管142において、流動方向Aに直角な任意の断面を通過する単位時間あたりの流量は一様なので、湾曲部の外側を流れる気流は長い通過距離を同じ単位時間に通過するため、湾曲部内側より流速が速くなる。よって、第1搬送管142内において、気流αは、流動方向Aと直交する方向に速度(風速)差を有している。すなわち、第1搬送管142内を通る気流αにおいて、第1搬送管142の内側(曲率の大きい側)の速度は、第1搬送管142の外側(曲率の小さい側)の速度よりも小さい(遅い)。このとき、搬送管140内の圧力は、外側よりも内側の方が低い。導入口141の第1搬送管142に対応する部分は、気流αの速度の小さい側(第1搬送管142の内側)に設けられている。第1搬送管142の内側の速度と、第1搬送管142の外側の速度と、の差は、例えば、1m/sec.以上10m/sec.以下であり、好ましくは5m/sec.程度である。
搬送管140は、第1搬送管142の気流αの上流側に接続された第1搬送管接続部144を有している。また、第2搬送管143の気流αの下流側に接続された第2搬送管接続部146を有している。第1搬送管接続部144及び第2搬送管接続部146は管であり、管内には気流発生部150により気流αが発生する。ここで、第1搬送管142及び第2搬送管143で規定される断面積は、第1搬送管接続部144で規定される断面積よりも小さい。同様にして、第1搬送管142及び第2搬送管143で規定される断面積は、第2搬送管接続部146で規定される断面積よりも小さい。また、第1搬送管接続部144は、第1搬送管142と接続される部分の断面積が、気流αの方向に向かって徐々に小さくなっている。第1搬送管接続部144は、気流α(大気)が導入される開口145を有している。第2搬送管接続部146は、第2搬送管143と接続される部分の断面積は、気流αの方向に向かって徐々に大きくなっている。そして、第2搬送管接続部146は、気流発生部150を介して解繊部20に接続されている。
また、第2案内部130の第1斜面132及び第2斜面134は、第1案内部16に接続されている。図4の例では、第1斜面132は第1搬送管142から下流側斜め上方に形成され、第2斜面134は第2搬送管接続部146から上流側斜め上方に形成されている。
導入口141の気流αの下流側に対応する下流部分の上方には、案内部111の気流αの下流側の内面16aから気流αの上流側に向けて形成された板状の壁部500を有している。なお、壁部500は、第1案内部16の一部であってもよい。すなわち、シューター16の一部を壁部500として機能させることができる。本実施形態では、第1案内部16の下方の先端部501よりも上方の位置で第2案内部130と接続しているため、第1案内部16の下方の一部が導入口141側に向けて突出した形態を成している。そして、第2案内部130と接続された位置よりも下方に突出した第1案内部16の一部が壁部500である。
壁部500は板状を成し、壁部500の導入口141に対向する第1面500a(或いは、壁部500の第2斜面134に対向する第1面500a、または、壁部500の直線的に第2斜面134により近い第1面500a)は平坦面である。そして、壁部500の下方に設定された基準となる水平面SLと壁部500の気流αの上流側の先端部501との鉛直方向における距離を第1距離d1とした場合に、壁部500の先端部501よりも気流αの下流側には、第1距離d1よりも長い第2距離d2(基準となる水平面SLと第1面500aとの距離)を有した部分を有している。具体的には、本実施形態における基準となる水平面SLは、水平方向に配置された第2搬送管143の内面における最下点を基準とする面である。ここで、壁部500の先端部501よりも気流αの下流側には、第1距離d1よりも長い第2距離d2を有した部分を有する、とは、例えば、壁部500の第1面500aが湾曲形状であり、先端部501よりも気流αの下流側に、第1距離d1よりも短くなる距離を有する部分があったとしても、先端部501よりも気流αの下流側に、第1距離d1より長くなる部分があればよい、ということである。
そして、本実施形態では、図4に示すように、壁部500の先端部501よりも気流αの下流側に向かうにつれ、基準となる水平面SLと第1面500aとの距離は、第1距離d1よりも徐々に長くなっている。なお、壁部500の第1面500aと第2案内部130の第2斜面134とで成す角度θは、0°を超え、180°未満と規定することができる。
また、壁部500の導入口141と対向する第1面500aに沿った第1仮想線m1と、導入口141の気流αの下流側に接続された第2案内部130(案内部111の一部)の第2斜面134(内壁面)に沿った第2仮想線m2と、が交差する。なお、本実施形態では、第1面500aと第2斜面134とが接している。
また、本実施形態では、第1面500aと第2斜面134とによって空間Pが形成される。なお、本実施形態における空間Pとは、第1面500aと第2斜面134とによって区画可能な領域を指す。具体的には、空間Pは、第1面500aと第2斜面134とによって区画され、導入口141側に開放した空間である。
また、壁部500の気流αの上流側の先端部501の下方には、第2搬送管143が配置されている。すなわち、壁部500の先端部501の鉛直方向の下方には第2搬送管143の直状の管が配置されている。
本実施形態では、第1案内部16は、気流αの流れ方向(搬送物の搬送方向)下流側の内面16a(第1側面または側壁)の搬送管140側の先端部501(端部または端面)が、第2案内部130の気流αの流れ方向下流側の第2斜面134(第2側面または側壁)よりも気流αの流れ方向上流側に位置し、第2案内部130の第2斜面134は、搬送管140側から、気流αの流れ方向上流側に向かうと共に第1案内部16の内面16aに向けて延びる部分を有している。第2案内部130の第2斜面134の上記部分は、第1案内部16の先端部501よりも上方に延びている。
また、本実施形態では、第1案内部16の気流αの流れ方向(搬送物の搬送方向)下流側の内面16a(第1側面または側壁)に、第2案内部130の気流αの流れ方向下流側の第2斜面134(第2側面または側壁)が接続され、内面16aは、第2斜面134との接続部分から搬送管側に突出した壁部500(部分)を有している。
案内部111の内面16aに沿って流れる気流が、壁部500の先端部501近傍で乱れた場合であっても、この乱れた気流(渦等)は、壁部500と第2斜面134との間の空間P内に導かれ、案内部111から導入口141を介して搬送管140に流入する搬送物の流れを妨げることがない。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
導入口141の気流αの下流部分の上方には、第1案内部16(シューター16)を一部とした壁部500が設けられている。当該壁部500は、第2斜面134と接している。これにより、導入口141の下流側において一部気流αが乱れた場合、気流αは第2斜面134に沿って上方に流動するが、上方に流動した気流αは壁部500に衝突するため、乱気流は増長することなく素早く抑制されると考えられる。また、一部乱れた気流αは、空間Pに捕捉され、乱気流を抑制するとも考えられる。このため、導入口141における気流の乱れが抑えられ、導入口141から搬送管140に導入された搬送物を円滑に搬送させることができる。
また、搬送装置110を備えたシート製造装置100にあっては、導入口141から搬送管140に導入された搬送物が円滑に搬送されるため、シートSの品質の均一性を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、シート製造装置の基本的な構成は第1実施形態と同様なので説明を省略し、第1実施形態の異なる構成、すなわち、搬送装置の構成について説明する。図6は搬送装置の構成を示す断面図である。
図6に示すように、搬送装置110aは、案内部111と、搬送管140と、気流発生部150と、を有している。なお、搬送管140及び気流発生部150の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
案内部111は、シューター16としての第1案内部16と、第2案内部130とを有する。第2案内部130の第1斜面132及び第2斜面134は、第1案内部16の内面16aに接続されている。図6の例では、第1斜面132は第1搬送管142から下流側斜め上方に形成され、第2斜面134は第2搬送管143から上流側斜め上方に形成されている。
そして、導入口141の気流αの下流側に対応する下流部分の上方には、案内部111の気流αの下流側の内面16aから気流αの上流側に向けて形成された板状の壁部600が設けられている。壁部600の一端部は、第1案内部16の内面16aに接続され、壁部600の他端部(先端部601)は、導入口141側に向けて突出した形態を成している。
壁部600は板状を成し、壁部600の導入口141に対向する第1面600aは平坦面である。そして、壁部600の下方に設定された基準となる水平面SLと壁部600の気流αの上流側の先端部601との鉛直方向における距離を第1距離d1とした場合に、壁部600の先端部601よりも気流αの下流側には、第1距離d1よりも長い第2距離d2(基準となる水平面SLと第1面600aとの距離)を有した部分を有している。具体的には、本実施形態における基準となる水平面SLは、水平方向に配置された第2搬送管143の内面における最下点を基準とする面である。ここで、壁部600の先端部601よりも気流αの下流側には、第1距離d1よりも長い第2距離d2を有した部分を有する、とは、例えば、壁部600の第1面600aが湾曲形状であり、先端部601よりも気流αの下流側に、第1距離d1よりも短くなる距離を有する部分があったとしても、先端部601よりも気流αの下流側に、第1距離d1より長くなる部分があればよい、ということである。
そして、本実施形態では、図6に示すように、壁部600の先端部601よりも気流αの下流側に向かうにつれ、基準となる水平面SLと第1面600aとの距離は、第1距離d1よりも徐々に長くなっている。
また、壁部600の導入口141と対向する第1面600aに沿った第1仮想線m1と、導入口141の気流αの下流側に接続された第2案内部130(案内部111の一部)の第2斜面134(内壁面)に沿った第2仮想線m2と、が交差する。なお、本実施形態では、第2仮想線m2と壁部600とが接している。
また、本実施形態では、第1面600aと内面16aとによって空間Pが形成される。なお、本実施形態における空間Pとは、第1面600aと内面16aとによって区画可能な領域を指す。具体的には、空間Pは、第1面600aと内面16aとによって区画され導入口141側に開放した空間である。
また、壁部600の気流αの上流側の先端部601の下方には、第2搬送管143が配置されている。すなわち、壁部600の先端部601の鉛直方向の下方には第2搬送管143の直状の管が配置されている。
なお、上記の説明では、第1案内部16の内面に壁部600を設けるとしたが、壁部600と、壁部600よりも粗砕刃14側の内面16aとを第1案内部(シューター)16とし、内面16aのうち壁部600との接続部分139よりも搬送管140側の第2部分134bと一端が搬送管140に接続され他端が第2部分134bに接続される第1部分134aを第2斜面134とすることもできる。
すなわち、第1案内部16は、気流αの流れ方向(搬送物の搬送方向)下流側の内面16a(第1側面または側壁)の搬送管140側の先端部601(端部または端面)が、第2案内部130の気流αの流れ方向下流側の第2斜面134(第2側面または側壁)よりも気流αの流れ方向上流側に位置し、第2案内部130の第2斜面134は、搬送管140側から、気流αの流れ方向上流側に向かうと共に壁部600に向けて延びる第1部分134aを有している。第2案内部130の第2斜面134の上記第1部分134aは、第1案内部16の先端部601よりも上方に延びている。
案内部111の内面16a及び壁部600に沿って流れる気流が、壁部600の先端部601近傍で乱れた場合であっても、この乱れた気流(渦等)は、壁部600と第2斜面134との間の空間P内に導かれ、案内部111から導入口141を介して搬送管140に流入する搬送物の流れを妨げることがない。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
導入口141の気流αの下流部分の上方には、壁部600が設けられている。当該壁部600は、第2案内部130の第2斜面134に沿った第2仮想線m2と交差する位置に設けられている。これにより、導入口141の下流側において一部気流αが乱れた場合、気流αは第2斜面134に沿って上方に流動するが、上方に流動した気流αは壁部600に衝突するため、乱気流は増長することなく素早く抑制されると考えられる。また、一部乱れた気流αは、空間Pに捕捉され、乱気流を抑制することができるとも考えられる。このため、導入口141における気流の乱れが抑えられ、導入口141から搬送管140に導入された搬送物を円滑に搬送させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、シート製造装置の基本的な構成は第1実施形態と同様なので説明を省略し、第1実施形態の異なる構成、すなわち、搬送装置の構成について説明する。図7は搬送装置の構成を示す断面図である。
図7に示すように、搬送装置110bは、案内部111と、搬送管140と、気流発生部150と、を有している。なお、第1案内部16、搬送管140及び気流発生部150の構成は、第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
本実施形態の搬送装置110bでは、導入口141の気流αの下流側に対応する下流部分の上方には、導入口141の気流αの下流側に接続された第2案内部130(案内部111の一部)の内壁面としての第2斜面134によって形成された空間Pを有している。
第1斜面132は、第1搬送管142から下流側斜め上方に形成されて第1案内部16の内面16aに接続されている。第2斜面134は、図7に示すように、屈曲部(または湾曲部)Hを有し、第2搬送管143と第1案内部16とに接続されている。第2斜面134は、第1部分134aと第2部分134bとを有し、第1部分134aの一方端は第2搬送管143に接続され、第1部分134aの他方端は第2部分134bの一方端に接続され、第2部分134bの他方端134cは第1案内部16に接続されている。そして、第1部分134aと第2部分134bとの接続部分に屈曲部Hが形成される。そして、屈曲部Hに対応する位置に空間Pが形成される。空間Pは、第1案内部16の下端(第1案内部16と第2斜面134との接続部分)よりも上方に広がる部分を有している。なお、本実施形態における空間Pとは、本実施形態では、第1部分134aと第2部分134bとによって区画可能な領域を指す。具体的には、空間Pは、第1部分134aと第2部分134bとによって区画され導入口141側に開放した空間である。
また、第2部分134bの下方に設定された基準となる水平面SLと第2部分134bの他方端134cとの鉛直方向における距離を第1距離d1とした場合に、第2部分134bの他方端134cよりも気流αの下流側には、第1距離d1よりも長い第2距離d2(基準となる水平面SLと第2部分134bとの距離)を有した部分を有している。具体的には、本実施形態における基準となる水平面SLは、水平方向に配置された第2搬送管143の内面における最下点を基準とする面である。ここで、他方端134cよりも気流αの下流側には、第1距離d1よりも長い第2距離d2を有した部分を有する、とは、例えば、第2部分134bが湾曲形状であり、他方端134cよりも気流αの下流側に、第1距離d1よりも短くなる距離を有する部分があったとしても、他方端134cよりも気流αの下流側に、第1距離d1より長くなる部分があればよい、ということである。
そして、本実施形態では、図7に示すように、第2部分134bにおいて他方端134cよりも気流αの下流側に向かうにつれ、基準となる水平面SLと第2部分134bとの距離は、第1距離d1よりも徐々に長くなっている。
また、空間Pの下方には第2搬送管143が配置されている。より詳細には、空間Pを構成する第2部分134bの他方端134cの下方には、第2搬送管143が配置されている。すなわち、他方端134cの鉛直方向の下方には第2搬送管143の直状の管が配置されている。
本実施形態では、第1案内部16は、気流αの流れ方向(搬送物の搬送方向)下流側の内面16a(第1側面または側壁)の搬送管140側の端部または端面(第2案内部130の端部134cとの接続部)が、第2案内部130の気流αの流れ方向下流側の第2斜面134(第2側面または側壁)よりも気流αの流れ方向上流側に位置し、第2案内部130の第2斜面134は、搬送管140側から、気流αの流れ方向上流側に向かうと共に第1案内部16の内面16aに向けて延びる部分134aを有している。第2案内部130の第2斜面134の上記部分134aは、第1案内部16の下流側側壁の下端部よりも上方に延びている。また、第2案内部130の第2斜面134の第1部分134aと連続し、第1案内部16の下流側側壁の下端部に接続される第2部分134bは、第1案内部16の下流側側壁の下端部から下流側上方に延びている。
また、本実施形態では、第2案内部130は、気流αの流れ方向(搬送物の搬送方向)下流側の第2斜面134(第2側面または側壁)の一端部134cが、第1案内部16の気流αの流れ方向下流側の内面16a(第1側面または側壁)の搬送管140側の端部に接続され、第2斜面の他端部が搬送管140(の導入口141)に接続され、第2斜面134は、第1案内部16の前記端部よりも上方に位置する部分を有する。
案内部111の内面16aに沿って流れる気流が、内面16aの搬送管140側の端部近傍で乱れた場合であっても、この乱れた気流(渦等)は、第2斜面134によって形成され、第1案内部16の端部よりも上方に形成される空間P内に導かれ、案内部111から導入口141を介して搬送管140に流入する搬送物の流れを妨げることがない。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
導入口141の気流αの下流部分の上方には、第2案内部130の第2斜面134によって空間Pが設けられている。これにより、導入口141の下流側において一部気流αが乱れた場合、第2斜面134に沿って上方に流動するが、上方に流動した気流αは空間Pに捕捉され、乱気流を抑制すると考えられる。このため、導入口141における気流の乱れが抑えられ、導入口141から搬送管140に導入された搬送物を円滑に搬送させることができる。
なお、本発明に係るシート製造装置によって製造されるシートSは、シート状にしたものを主に指す。しかしシート状のものに限定されず、ボード状、ウェブ状であってもよい。本明細書におけるシートは、紙と不織布に分けられる。紙は、パルプや古紙を原料とし薄いシート状に成形した態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、一般的な不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー(清掃用ティッシュペーパー)、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体(廃インクや油)吸収材、吸音材、断熱材、緩衝材、マットなどを含む。なお、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。なお、製造部102は、シートを製造できる範囲において、一部の構成を省略したり、他の構成を追加したり、公知の構成と置き換えてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
3…管、7…管、8…管、9…ホッパー、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、15…支持部、16…第1案内部(シューター)、16a…内面、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、40…選別部、41…ドラム部、42…導入口、43…ハウジング部、44…排出口、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、47…張架ローラー、47a…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体、49a…基部、49b…突部、50…混合部、52…添加物供給部、54…管、56…ブロアー、60…堆積部、61…ドラム部、62…導入口、63…ハウジング部、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、78…調湿部、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー対、86…加熱ローラー対、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、102…製造部、104…制御部、110…搬送装置、110a…搬送装置、110b…搬送装置、111…案内部、130…第2案内部、132…第1斜面、134…第2斜面、134a…第1部分、134b…第2部分、134c…他方端、139…接続部分、140…搬送管、141…導入口、142…第1搬送管、143…第2搬送管、144…第1搬送管接続部、145…開口、146…第2搬送管接続部、150…気流発生部、500…壁部、500a…第1面、501…先端部、600…壁部、600a…第1面、601…先端部、SL…基準となる水平面、d1…第1距離、d2…第2距離、m1…第1仮想線、m2…第2仮想線、P…空間。

Claims (12)

  1. シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を、気流により搬送する搬送装置であって、
    前記搬送物を搬送するための搬送管と、
    前記搬送管内に気流を発生させるための気流発生部と、
    前記搬送物を前記搬送管に設けられた導入口に案内するための案内部と、を有し、
    前記案内部は、前記搬送管に向けてテーパー状の第1案内部と、前記第1案内部と前記搬送管とを接続するための第2案内部と、を有し、
    前記第1案内部は、前記気流の流れ方向下流側の第1側面の前記搬送管側の端部が、前記第2案内部の前記気流の流れ方向下流側の第2側面よりも前記気流の流れ方向上流側に位置し、
    前記第2案内部の前記第2側面は、前記搬送管側から、前記気流の流れ方向上流側に向かうと共に前記第1案内部の前記第1側面に向けて延びる部分を有する、ことを特徴とする搬送装置。
  2. シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を、気流により搬送する搬送装置であって、
    前記搬送物を搬送するための搬送管と、
    前記搬送管内に気流を発生させるための気流発生部と、
    前記搬送物を前記搬送管に設けられた導入口に案内するための案内部と、を有し、
    前記案内部は、前記搬送管に向けてテーパー状の第1案内部と、前記第1案内部と前記搬送管とを接続するための第2案内部と、を有し、
    前記第1案内部の前記気流の流れ方向下流側の第1側面に、前記第2案内部の前記気流の流れ方向下流側の第2側面が接続され、
    前記第1側面は、前記第2側面との接続部分から前記搬送管側に突出した部分を有する、ことを特徴とする搬送装置。
  3. シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を、気流により搬送する搬送装置であって、
    前記搬送物を搬送するための搬送管と、
    前記搬送管内に気流を発生させるための気流発生部と、
    前記搬送物を前記搬送管に設けられた導入口に案内するための案内部と、を有し、
    前記案内部は、前記搬送管に向けてテーパー状の第1案内部と、前記第1案内部と前記搬送管とを接続するための第2案内部と、を有し、
    前記第2案内部は、
    前記気流の流れ方向下流側の第2側面の一端部が、前記第1案内部の前記気流の流れ方向下流側の第1側面の前記搬送管側の端部に接続され、
    前記第2側面の他端部が前記搬送管に接続され、
    前記第2側面は、前記第1案内部の前記端部よりも上方に位置する部分を有する、ことを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置において、
    前記気流は、前記搬送管内において、前記気流の流れ方向と直交する方向に速度差を有し、
    前記導入口は、前記気流の速度の小さい側に設けられている、ことを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置において、
    前記搬送管は、湾曲部を有する第1搬送管と、前記気流の流れ方向下流側において第1搬送管に接続された直状の第2搬送管とを含み、
    前記搬送管の前記導入口は、前記第1搬送管の一部と前記第2搬送管の一部とに亘って形成されていることを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項5に記載の搬送装置において、
    前記第1案内部の前記第1側面の鉛直方向下方には、前記第2搬送管が配置されていることを特徴とする搬送装置。
  7. シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を搬送するための搬送管と、
    前記搬送管には前記搬送物が導入される導入口が設けられ、前記搬送物を前記導入口に向けて案内する案内部と、
    前記搬送管内に気流を発生させる気流発生部と、を有し、前記気流により前記搬送管に導入された前記搬送物を搬送する搬送装置であって、
    前記導入口の前記気流の下流側に対応する下流部分の上方には、前記案内部の前記気流の下流側の内面から前記気流の上流側に向けて形成された板状の壁部を有し、
    前記壁部の下方に設定された基準となる水平面と前記壁部の前記気流の上流側の先端部との鉛直方向における距離を第1距離とした場合に、
    前記壁部の前記先端部よりも前記気流の下流側には、前記第1距離よりも長い第2距離を有した部分があることを特徴とする搬送装置。
  8. シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を搬送するための搬送管と、
    前記搬送管には前記搬送物が導入される導入口が設けられ、前記搬送物を前記導入口に向けて案内する案内部と、
    前記搬送管内に気流を発生させる気流発生部と、を有し、前記気流により前記搬送管に導入された前記搬送物を搬送する搬送装置であって、
    前記導入口の前記気流の下流側に対応する下流部分の上方には、前記案内部の前記気流の下流側の内面から前記気流の上流側に向けて形成された板状の壁部を有し、
    前記壁部の前記導入口と対向する面に沿った第1仮想線と、前記導入口の前記気流の下流側に接続された前記案内部の内壁面に沿った第2仮想線と、が交差することを特徴とする搬送装置。
  9. シート片、繊維、および粉体の少なくとも1つを含む搬送物を搬送するための搬送管と、
    前記搬送管には前記搬送物が導入される導入口が設けられ、前記搬送物を前記導入口に向けて案内する案内部と、
    前記搬送管内に気流を発生させる気流発生部と、を有し、前記気流により前記搬送管に導入された前記搬送物を搬送する搬送装置であって、
    前記導入口の前記気流の下流側に対応する下流部分の上方には、前記導入口の前記気流の下流側に接続された前記案内部の内壁面によって形成された空間を有することを特徴とする搬送装置。
  10. 請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の搬送装置において、
    前記搬送管は、
    前記気流の上流側に設けられ、湾曲部を有する第1搬送管と、
    前記第1搬送管の前記気流の下流側に接続された直状の第2搬送管と、を含み、
    前記第1搬送管と前記第2搬送管とを含む位置に対応した部分に前記導入口が形成されていることを特徴とする搬送装置。
  11. 請求項10に記載の搬送装置において、
    前記壁部の前記気流の上流側の先端部の下方、または、前記空間の下方には、前記第2搬送管が配置されていることを特徴とする搬送装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の搬送装置を備えたことを特徴とするシート製造装置。
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