JP6544077B2 - シート製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート製造装置に関する。
従来、シート製造装置においては、繊維を含む原料を水に投入し、主に機械的作用により離解して、抄き直す、いわゆる湿式方式が採用されている。このような湿式方式のシート製造装置は、大量の水が必要であり、装置が大きくなる。さらに、水処理施設の整備のメンテナンスに手間がかかる上、乾燥工程に係るエネルギーが大きくなる。
そこで、小型化、省エネルギーのために、水を極力利用しない乾式によるシート製造装置が提案されている。例えば特許文献1には、乾式解繊機において紙片を繊維状に解繊し、サイクロンにおいて繊維の脱墨を行い、脱墨された繊維を、フォーミングドラム表面の小孔スクリーンを通過させて、サクション装置で吸引することによってメッシュベルト上に堆積させ、紙を成形することが記載されている。
特開2012−144819号公報
しかしながら、上記のようなシート製造装置において、繊維を気流によってフォーミングドラム部に供給する場合、気流が乱れることによってメッシュベルト上に堆積される繊維の量が不均一になり、製造されるシートの坪量が不均一となる場合があった。また、サクション装置(吸引部)の吸引により、ドラム部を収容するハウジング部内が負圧となって、メッシュベルトとハウジング部との間からの吸気量が多くなる場合があった。これにより、メッシュベルト上に堆積される繊維の量が不均一になり、製造されるシートの坪量が不均一となる場合があった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、坪量の均一性が高いシートを製造することができるシート製造装置を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
複数の開口が形成され回転可能なドラム部と、
前記ドラム部の前記開口を通過した繊維を含む材料を用いてウェブを形成するウェブ形成部と、
前記ドラム部の少なくとも前記開口が形成された部分を覆うハウジング部と、
繊維を含む材料を、気流により前記ドラム部の回転軸方向から前記ドラム部の内部へ供給するための材料供給口と、
材料を含まない空気を、前記ドラム部の回転軸方向から前記ドラム部の内部へ供給するための吸気口と、
を有し、
前記ウェブ形成部は、
繊維を含む材料が堆積されるメッシュベルトと、
繊維を含む材料を前記メッシュベルト上に吸引する吸引部と、
を有する。
このようなシート製造装置では、メッシュベルト上に高い均一性で解繊物を堆積させることができ、坪量の均一性が高いシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記吸気口は、前記材料供給口の周囲に設けられていてもよい。
このようなシート製造装置では、ドラム部の内部において気流が乱れることを、より確実に抑制することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記材料供給口を形成する内面を有する搬送管を、さらに有し、
前記ハウジング部には、前記材料供給口よりも大きな貫通孔が設けられ、
前記吸気口は、前記貫通孔を形成するハウジング部の面と、前記搬送管の外面と、の間に形成される隙間であってもよい。
このようなシート製造装置では、ドラム部の内部において気流が乱れることを、より確実に抑制することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記吸気口は、前記材料供給口よりも、前記メッシュベルト側に設けられていてもよい。
このようなシート製造装置では、メッシュベルト上に堆積されたウェブが乱れることを、より確実に抑制することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記吸気口は、前記材料供給口よりも、前記ハウジング部の前記ウェブの搬送方向下流側の端部に近い位置に設けられていてもよい。
このようなシート製造装置では、メッシュベルト上に堆積されたウェブが乱れることを、より確実に抑制することができる。
また、本発明に係るシート製造装置の一態様は、
複数の開口が形成され回転可能なドラム部と、
前記ドラム部の前記開口を通過した繊維を含む材料を用いてウェブを形成するウェブ形成部と、
前記ドラム部の少なくとも前記開口が形成された部分を覆うハウジング部と、
繊維を含む材料を、気流により前記ドラム部の内部へ供給するための材料供給口と、
前記ハウジング部の内部が負圧になることにより、材料を含まない空気を前記ハウジング部の外部から前記ドラム部の内部へ供給するための吸気口と、
を有する。
このようなシート製造装置では、ドラム部の内部において気流が乱れることを抑制することができ、高い均一性で解繊物を堆積させウェブを形成することができる。延いては、坪量の均一性が高いシートを製造することができる。
本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す図。 本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す平面図。 本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す斜視図。 シートの幅方向位置に対する坪量を示すグラフ。 本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の第2変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の第3変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の第4変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の第4変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の第5変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の第6変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. シート製造装置
1.1. 構成
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
シート製造装置100は、図1に示すように、供給部10と、製造部102と、制御部104と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、空気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、大気中(空気中)において乾式で解繊を行う。具体的には、解繊部20としては、インペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。選別部40は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、選別部40は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。選別部40の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部49bを有している。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられている。図示の例では、回転体49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍に(張架ローラー47aの横に)設けられている。回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられている。これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗する(破損する)ことを抑制することができる。突部49bとメッシュベルト46との間の最短距離は、例えば、0.05mm以上0.5mm以下である。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止材抑制剤 、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60としては、回転する円筒の篩を用いる。堆積部60は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。堆積部60の構成は、例えば、選別部40の構成と同じである。
なお、堆積部60の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、堆積部60として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積部60は、堆積部60に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備えている。加熱部84を加熱ローラー86として構成することにより、加熱部84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成する場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。ここで、カレンダーローラー85(加圧部82)は、加熱ローラー86(加熱部84)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー85や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
1.2. ハウジング部、材料供給口、および吸気口
シート製造装置100は、さらに、ハウジング部110と、材料供給口120と、吸気口130と、を有している。以下、ハウジング部110、材料供給口120、および吸気口130について詳細に説明する。図2は、ハウジング部110近傍を模式的に示す平面図である。図3は、ハウジング部110近傍を模式的に示す図2のIII−III線断面図である。図4は、ハウジング部110近傍を模式的に示す図2のIV−IV線断面図である。図5は、ハウジング部110近傍を模式的に示す斜視図である。
堆積部60は、回転軸Qを中心に回転可能な円筒のドラムである(以下、堆積部をドラム部とも称する)。ドラム部(堆積部)60の周面には、複数の開口60aが形成されている。堆積部60は、開口60aを通過した繊維(解繊物)を、メッシュベルト72上に堆積させる。すなわち、メッシュベルト72には、解繊物が堆積される。第2ウェブ形成部70は、ドラム部60の開口60aを通過した解繊物を用いてウェブWを形成する。開口60aの大きさ、形状、および数は、特に限定されない。なお、便宜上、図3および後述する図10,12,13では、ドラム部60に対して開口60aを大きく図示している。
ハウジング部110は、ドラム部60の少なくとも開口60aが形成された部分(開口60aが形成されている外周面60b)を、空隙を介して覆っている。図3および図4に示す例では、ハウジング部110は、外周面60bと対向する内面を有する対向壁部111と、対向壁部111に接続され回転軸Q方向(回転軸Qが延びている方向)からドラム部60を覆う第1側壁部112aおよび第2側壁部112bと、を有し、ドラム部60を収容している。
ハウジング部110の側壁部112a,112bの内面には、図3に示すように、凹部114が設けられている。凹部114には、パイルシール140が設けられている。ドラム部60は、パイルシール140を介してハウジング部110と所定の間隔で回転可能に支持されている。パイルシール140は、例えば、ベース部の表面に密に細毛が植えつけられたブラシ(刷毛)で構成されている。
ハウジング部110の側壁部112a,112bには、管(搬送管)54が接続されている。搬送管54は、解繊物をドラム部60の内部に搬送(供給)する。搬送管54は、図2に示すように、分岐部54cにおいて第1部分54aと第2部分54bとに分岐し、第1部分54aは第1側壁部112aに接続され、第2部分54bは第2側壁部112bに接続されている。これにより、ドラム部60の両側から解繊物をドラム部60の内部に供給することができる。図示の例では、搬送管54は、ハウジング部110と一体的に設けられている。なお、図1では、堆積部60と搬送管54との接続、および選別部40と管3,8との接続を、および簡略化している。
ハウジング部110の側壁部112a,112bには、解繊物を、気流A1により回転軸Q方向からドラム部60の内部へ供給するための材料供給口120が設けられている。材料供給口120は、回転軸Q方向に延在する貫通孔である。材料供給口120内において生じる気流A1の方向は、例えば、回転軸Q方向である。図示の例では、材料供給口120は、ハウジング部110の側壁部112a,112bの各々に1つずつ設けられている。図4に示すように回転軸Q方向からみて、材料供給口120は、回転軸Qと重なる位置に設けられている。第1側壁部112aに設けられた材料供給口120は、搬送管54の第1部分54aの内部と連通している。第2側壁部112bに設けられた材料供給口120は、搬送管54の第2部分54bの内部と連通している。
ハウジング部110には、解繊物(材料)を含まない空気(例えばハウジング部110の外部の空気)を、気流A2によりドラム部60の回転軸Q方向からドラム部60の内部へ供給するための吸気口130が設けられている。吸気口130は、回転軸Q方向に延在する貫通孔である。吸気口130内において生じる気流A2の方向は、例えば、回転軸Q方向である。図示の例では、吸気口130は、ハウジング部110の側壁部112a,112bの各々に1つずつ設けられている。吸気口130は、材料供給口120と離間して設けられている。図4に示すように回転軸Q方向からみて、吸気口130は、ドラム部60の内部と重なる位置に設けられている。吸気口130は、例えば、ハウジング部110の外部と、ドラム部60の内部と、を連通している。
吸気口130は、例えば、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側とは反対側(メッシュベルト72から遠い位置)に設けられている。すなわち、吸気口130とメッシュベルト72との間の距離は、材料供給口120とメッシュベルト72との間の距離よりも大きい。
なお、気流A1は、ブロアー56によって発生する。気流A2は、ブロアー56によって材料供給口120からハウジング部110の内部へ供給される(押し込まれる)第1風量(図示の例では2つの材料供給口120からの合計の風量)と、サクション機構76によってハウジング部110の外部に排出される第2風量と、の差による自然吸気よって生じる。すなわち、ハウジング部110の内部の空気が排出されハウジング部110の内部が負圧になることにより、ハウジング部110の外部の空気が吸気口130からドラム部60(ハウジング部110)の内部に供給される。サクション機構(吸引部)76は、鉛直下向きの気流を発生させ、解繊物をメッシュベルト72上に吸引する。
例えば、第1風量が0.8m/minで、第2風量が1.5m/minの場合、吸気口130からハウジング部110の内部へ供給される第3風量(図示の例では2つの吸気口130からの合計の風量)は、0.7m/minとなる。第1風量が0.8m/minで、第2風量が3m/minの場合、第3風量は、2.2m/minとなる。このように、シート製造装置100では、吸気口130を設けることによって、第2風量の変化に伴い第1風量が変化することを抑制することができる。すなわち、第1風量と第2風量とを独立させて変化させることができる。例えば吸気口が設けられていない場合は、第2風量を変化させると、第1風量も変化してしまう。
第3風量は、例えば、第2風量の20%以上であり、好ましくは、第2風量の50%以上である。なお、第2風量を第1風量より大きくすることにより、材料供給口120からハウジング部110の内部の空気が外部へ漏れることを抑制することができる。
ハウジング部110は、パイルシール142,144を介して、メッシュベルト72と所定の間隔で設置されている。図5に示す例では、パイルシール142,144は、直方体(略直方体)の形状を有している。パイルシール142,144は、例えば、ベース部の表面に密に細毛が植えつけられたブラシ(刷毛)で構成されている。ハウジング部110の対向壁部111は、パイルシール142を介して、シールローラー146に接続されている。シールローラー146は、例えば、金属製のローラーであり、自重や、ばね等の付勢部材によって付勢され、メッシュベルト72上にウェブWが堆積されていない状態で、メッシュベルト72と接している。ハウジング部110の側壁部112a,112bは、パイルシール144を介して、メッシュベルト72と所定の間隔で設置されている。パイルシール142,144およびシールローラー146は、解繊物が、ハウジング部110とメッシュベルト72との間の隙間から漏出することを抑制することができる。
なお、例えば、メッシュベルト72に堆積されたウェブWが、メッシュベルト72の幅方向(回転軸Q方向)において厚さの分布を有する場合や、ウェブWの幅方向(回転軸Q方向)の大きさが、パイルシール142やシールローラー146の幅方向(回転軸Q方向)の大きさよりも小さい場合には、ハウジング部110の外部から内部に空気を通す隙間が生じる場合がある。
シート製造装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
シート製造装置100では、解繊物を、気流A1により回転軸Q方向からドラム部60の内部へ供給するための材料供給口120と、材料を含まない空気を、気流A2によりドラム部60の回転軸Q方向からドラム部60の内部へ供給するための吸気口130と、を有する。そのため、シート製造装置100では、ドラム部60の内部において気流が乱れることを抑制することができ(整流することができ)、メッシュベルト72上に高い均一性で解繊物を堆積させることができる。さらに、シート製造装置100は、例えば、ハウジング部110の内部において気流が乱れることを抑制することができる。
例えば、吸気口が設けられていない場合では、材料供給口からドラム部の内部に入ってくる気流が、ハウジング部の内面に衝突する等によって、ドラム部の内部には、渦巻き状の気流が発生して、気流が乱れる場合がある。これに対し、シート製造装置100では、吸気口130を設けることにより、吸気口130からサクション機構76に向かう気流A3を発生させることができる。そのため、材料供給口120内の気流A1がドラム部60の内部に入ってハウジング部の内面に衝突することを抑制することができ(ハウジング部の内面に衝突する気流を弱くすることができ)、ドラム部60の内部において気流が乱れることを抑制することができる。
さらに、シート製造装置100では、ハウジング部110の外部から内部に空気を通す隙間(上記のように、ウェブWがメッシュベルト72の幅方向において厚さの分布を有する等により生じる隙間)からハウジング部の内部に吸気される空気の吸気量を、吸気口130を設けることにより小さくすることができる。そのため、シート製造装置100では、上記隙間からの吸気によって、ウェブWが乱れる(例えばウェブWが捲れる)ことを抑制することができ、メッシュベルト72上に高い均一性で解繊物を堆積させることができる。
以上により、シート製造装置100では、坪量の均一性が高いシートSを製造することができる。
ここで、図6は、シートの幅方向(回転軸Q方向)の位置に対する、坪量を示すグラフである。図6より、吸気口を有する場合は、吸気口を有していない場合に比べて、幅方向における坪量の均一性が高いことがわかる。なお、図6は、図1〜図5に示すようなシート製造装置100(吸気口有りのシート製造装置)と、吸気口130を設けていないこと以外はシート製造装置100と同様の構成であるシート製造装置(吸気口無しのシート製造装置)と、において製造されたシートの坪量を測定したものである。
さらに、シート製造装置100では、吸気口130を設けることによって、上記のように、第2風量の変化に伴い第1風量が変化することを抑制することができる。例えば吸気口130が設けられていない場合は、第2風量を大きくすると、第1風量も大きくなってしまい、選別部40を通過した第1選別物(解繊物)と、樹脂を含む添加物と、の混合度が低下して(解繊物と添加物とが混合し難くなって)、シートの強度の均一性が低くなる場合がある。シート製造装置100では、このような問題を回避することができ、強度の均一性の高いシートSを製造することができる。
シート製造装置100では、吸気口130は、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側とは反対側に設けられている。そのため、シート製造装置100では、吸気口130が材料供給口120よりもメッシュベルト72側に設けられている場合に比べて、より確実に、材料供給口120からドラム部60の内部に入ってくる気流がハウジング部110の内面に衝突することを抑制することができる。
なお、本発明に係るシート製造装置では、堆積部60と同様に、選別部40は、複数の開口が形成され回転可能なドラム部から構成され、選別部40の少なくとも開口が形成された部分を覆うハウジング部110が設けられ、解繊物を選別部40の内部へ供給するための材料供給口120と、解繊物を含まない空気を選別部40の内部へ供給するための吸気口130と、を有していてもよい。
また、本発明に係るシート製造装置では、解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、分級部(図示せず)に移送されてもよい。そして、分級部において分級された分級物が、選別部40に搬送されてもよい。分級部は、解繊部20を通過した解繊物を分級する。具体的には、分級部は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を分離して除去する。これにより、解繊物の中で比較的大きいもしくは密度の高いものである繊維の占める割合を高めることができる。分級部としては、例えば、サイクロン、エルボージェット、エディクラシファイヤーなどを用いる。
2. シート製造装置の変形例
2.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置200を模式的に示す断面図であって、図4と同じ断面を示している。
以下、本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置200において、本実施形態に係るシート製造装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。このことは、以下に示す第2〜第6変形例に係るシート製造装置についても同様である。
上述したシート製造装置100では、図4に示すように、吸気口130は、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側とは反対側に設けられていた。
これに対し、シート製造装置100では、図7に示すように、吸気口130は、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側(メッシュベルト72に近い位置)に設けられている。すなわち、吸気口130とメッシュベルト72との間の距離は、材料供給口120とメッシュベルト72との間の距離よりも小さい。図7に示すように回転軸Q方向からみて、吸気口130は、例えば、材料供給口120とメッシュベルト72との間に位置している。図示の例では、吸気口130の形状は、楕円形であるが、特に限定されず、例えば円形であってもよい。
シート製造装置200では、吸気口130は、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側に設けられている。そのため、シート製造装置200では、例えば吸気口130が材料供給口120よりもメッシュベルト72側とは反対側に設けられている場合に比べて、パイルシール144(例えば図5参照)とメッシュベルト72との間からの吸気量(ハウジング部110の内部への吸気量)を少なくすることができる。これにより、シート製造装置200では、ウェブWが乱れることを、より確実に抑制することができる。さらに、シート製造装置200では、パイルシール144の低密度化を図ったり、パイルシール144の幅を小さくしたりすることができ、メッシュベルト72の摺動負荷低減および低トルク駆動が可能となる。
2.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図8は、本実施形態の第2変形例に係るシート製造装置300を模式的に示す断面図であって、図4と同じ断面を示している。
上述したシート製造装置100では、上述したシート製造装置100では、図4に示すように、吸気口130は、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側とは反対側に設けられていた。
これに対し、シート製造装置300では、上述したシート製造装置200と同様に、吸気口130は、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側に設けられている。さらに、シート製造装置300では、図8に示すように、吸気口130は、材料供給口120よりも、ハウジング部110のウェブWの搬送方向下流側の端部113に近い位置に設けられている。すなわち、吸気口130と端部113との間の距離は、材料供給口120と端部113との間の距離よりも小さい。図8に示すように回転軸Q方向からみて、吸気口130は、例えば、材料供給口120と端部113との間に位置している。
ハウジング部110の端部113は、ウェブWが搬送される方向α側の端部であり、ウェブWがハウジング部110の内部から外部に搬送される際に、ウェブWの出口を形成する。端部113は、パイルシール142と接している。
シート製造装置300では、吸気口130は、材料供給口120よりも、メッシュベルト72側に設けられ、さらに、材料供給口120よりも、ハウジング部110のウェブWの搬送方向下流側の端部113に近い位置に設けられている。そのため、シート製造装置300では、例えば吸気口130が材料供給口120よりも端部113に遠い位置に設けられている場合に比べて、ウェブWがハウジング部110の内部から外部に搬送される際に、端部113下方の隙間からの吸気量(ハウジング部110の内部への吸気量)を少なくすることができる。これにより、シート製造装置300では、ウェブWが乱れることを、より確実に抑制することができる。
2.3. 第3変形例
次に、本実施形態の第3変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図9は、本実施形態の第3変形例に係るシート製造装置400を模式的に示す断面図であって、図4と同じ断面を示している。
上述したシート製造装置100では、図3および図4に示すように、吸気口130は、ハウジング部110の側壁部112a,112bの各々に1つ設けていた。
これに対し、シート製造装置400では、図9に示すように、吸気口130は、ハウジング部110の側壁部112a,112bの各々に複数設けられ、複数の吸気口130は、回転軸Q方向からみて、材料供給口120の周囲に設けられている。図示の例では、複数の吸気口130は、材料供給口120の周囲に等間隔に設けられて、材料供給口120を囲うように設けられている。なお、吸気口130の数は、特に限定されない。
シート製造装置400では、複数の吸気口130は、材料供給口120の周囲に設けられている。そのため、シート製造装置400では、例えば材料供給口120が側壁部112a,112bの各々に1つ設けられている場合に比べて、ドラム部60の内部において気流が乱れることを、より確実に抑制することができる。
2.4. 第4変形例
次に、本実施形態の第4変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図10および図11は、本実施形態の第4変形例に係るシート製造装置500を模式的に示す断面図である。なお、図10は、図3と同じ断面を示しており、図11は、図4と同じ断面を示している。
上述したシート製造装置100では、図3および図4に示すように、ハウジング部110と搬送管54とは、一体的に設けられていた。
これに対し、シート製造装置500では、図10および図11に示すように、ハウジング部110と搬送管54とは、一体に設けられていない。ハウジング部110の側壁部112a,112bには、材料供給口120よりも大きな貫通孔116が設けられている。具体的には、図11に示すように回転軸Q方向からみて、貫通孔116は、材料供給口120よりも大きい。図11に示すように回転軸Q方向からみて、材料供給口120は、貫通孔116と重なっており、貫通孔116の外縁の内側に設けられている。貫通孔116は、ハウジング部110の内部と外部とを連通させる貫通孔であり、回転軸Q方向に延在する。搬送管54は、材料供給口120を形成する(規定する)内面55aを有している。
吸気口130は、貫通孔116を形成するハウジング部110の側壁部112a,112bの面118と、内面55aとは反対側の搬送管54の外面55bと、の間に形成される隙間である。吸気口130は、図11に示すように回転軸Q方向からみて、材料供給口120の周囲に設けられている。吸気口130は、図11に示すように回転軸Q方向からみて、材料供給口120を囲んで設けられている。
シート製造装置500では、吸気口130は、貫通孔116を形成するハウジング部110の面118と、搬送管54の外面55bと、の間に形成される隙間である。そのため、シート製造装置500では、吸気口130は、材料供給口120を囲んで設けられることができる。したがって、シート製造装置500では、例えば吸気口130が材料供給口120を囲んで設けられていない場合に比べて、ドラム部60の内部において気流が乱れることを、より確実に抑制することができる。
2.5. 第5変形例
次に、本実施形態の第5変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図12は、本実施形態の第5変形例に係るシート製造装置600を模式的に示す断面図であって、図3と同じ断面を示している。
上述したシート製造装置100では、図3に示すように、ハウジング部110は、回転軸Q方向からドラム部60を覆う第1側壁部112aおよび第2側壁部112bと、を有していた。
これに対し、シート製造装置600では、図12に示すように、ハウジング部110は、側壁部112a,112bを有していない。シート製造装置600は、回転軸Q方向からドラム部60を覆う第1蓋部150aおよび第2蓋部150bを有している。蓋部150a,150bは、ハウジング部110とは別の部材である。
蓋部150a,150bには、材料供給口120が設けられている。第1蓋部150aには、搬送管54の第1部分54aが接続されている。第2蓋部150bには、搬送管54の第2部分54bが接続されている。蓋部150a,150bは、搬送管54と一体的に設けられていてもよい。蓋部150a,150bは、パイルシール140を介して、ドラム部60の外周面60bに接続されている。
蓋部150a,150bには、吸気口130が設けられている。図示の例では、蓋部150a,150bの各々において、材料供給口120の上方および下方に1つずつ設けられている。図示はしないが、回転軸Q方向からみて、吸気口130は、材料供給口120を囲うように設けられていてもよい。
シート製造装置600では、例えばシート製造装置100と同様に、坪量の均一性が高いシートSを製造することができる。
2.6. 第6変形例
次に、本実施形態の第6変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図13は、本実施形態の第6変形例に係るシート製造装置600を模式的に示す断面図であって、図3と同じ断面を示している。
上述したシート製造装置100では、図3に示すように、ハウジング部110は、回転軸Q方向からドラム部60を覆う第1側壁部112aおよび第2側壁部112bと、を有していた。
これに対し、シート製造装置700では、図13に示すように、上述したシート製造装置600と同様に、ハウジング部110は、側壁部112a,112bを有しておらず、第1蓋部150aおよび第2蓋部150bを有している。
シート製造装置700では、上述したシート製造装置600と異なり、蓋部150a,150bは、パイルシール140を介して、ドラム部60の外周面60bに接続されていない。
吸気口130は、蓋部150a,150bと、ドラム部60の外周面60bとは反対側の内周面60cと、の間に形成される隙間である。図示の例では、蓋部150a,150bの各々において、材料供給口120の上方および下方に1つずつ設けられている。図示はしないが、回転軸Q方向からみて、吸気口130は、材料供給口120を囲うように設けられていてもよい。
シート製造装置700では、例えばシート製造装置100と同様に、坪量の均一性が高いシートSを製造することができる。
なお、本発明に係るシート製造装置によって製造されるシートSは、シート状にしたものを主に指す。しかしシート状ものに限定されず、ボード状、ウェブ状であってもよい。本明細書におけるシートは、紙と不織布に分けられる。紙は、パルプや古紙を原料とし薄いシート状に成形した態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、一般的な不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー(清掃用ティッシュペーパー)、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体(廃インクや油)吸収材、吸音材、断熱材、緩衝材、マットなどを含む。なお、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。なお、製造部102は、シートを製造できる範囲において、一部の構成を省略したり、他の構成を追加したり、公知の構成と置き換えてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…ホッパー、2,3,4,5,7,8…管、9…ホッパー、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、40…選別部、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、47,47a…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体、49a…基部、49b…突部、50…混合部、52…添加物供給部、54…管、54a…第1部分、54b…第2部分、54c…分岐部、55a…内面、55b…外面、56…ブロアー、60…堆積部、60a…開口、60b…外周面、60c…内周面、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、78…調湿部、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、102…製造部、104…制御部、110…ハウジング部、111…対向壁部、112a…第1側壁部、112b…第2側壁部、113…端部、114…凹部、116…貫通孔、118…面、120…材料供給口、130…吸気口、140,142,144…パイルシール、146…シールローラー、150a…第1蓋部、150b…第2蓋部、200,300,400,500,600,700…シート製造装置、A1,A2,A3…気流、Q…回転軸、R…方向、S…シート、V,W…ウェブ、α…方向

Claims (5)

  1. 複数の開口が形成され回転可能なドラム部と、
    前記ドラム部の前記開口を通過した繊維を含む材料を用いてウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記ドラム部の少なくとも前記開口が形成された部分を覆うハウジング部と、
    繊維を含む材料を、気流により前記ドラム部の回転軸方向から前記ドラム部の内部へ供給するための材料供給口と、
    材料を含まない空気を、前記ドラム部の回転軸方向から前記ドラム部の内部へ供給するための吸気口と、を有し、
    前記ウェブ形成部は、
    繊維を含む材料が堆積されるメッシュベルトと、
    繊維を含む材料を前記メッシュベルト上に吸引する吸引部と、を有し、
    前記吸気口は、前記材料供給口の周囲に開口して設けられていることを特徴とするシート製造装置。
  2. 前記材料供給口を形成する内面を有する搬送管を、さらに有し、
    前記ハウジング部には、前記材料供給口よりも大きな貫通孔が設けられ、
    前記吸気口は、前記貫通孔を形成するハウジング部の面と、前記搬送管の外面と、の間に形成される隙間であることを特徴とする請求項1に記載のシート製造装置。
  3. 前記吸気口は、前記材料供給口よりも、前記メッシュベルト側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート製造装置。
  4. 前記吸気口は、前記材料供給口よりも、前記ハウジング部の前記ウェブの搬送方向下流側の端部に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項に記載のシート製造装置。
  5. 複数の開口が形成され回転可能なドラム部と、
    前記ドラム部の前記開口を通過した繊維を含む材料を用いてウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記ドラム部の少なくとも前記開口が形成された部分を覆うハウジング部と、
    繊維を含む材料を、気流により前記ドラム部の内部へ供給するための材料供給口と、
    前記ハウジング部の内部が負圧になることにより、材料を含まない空気を、前記ハウジング部の外部から前記ドラム部の内部へ供給するための吸気口と、を有し、
    前記吸気口は、前記材料供給口の周囲に開口して設けられていることを特徴とするシート製造装置。
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