JP6519337B2 - シート製造装置 - Google Patents

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本発明は、シート製造装置に関する。
従来、シート製造装置においては、繊維を含む原料を水に投入し、主に機械的作用により離解して、抄き直す、いわゆる湿式方式が採用されている。このような湿式方式のシート製造装置は、大量の水が必要であり、装置が大きくなる。さらに、水処理施設の整備のメンテナンスに手間がかかる上、乾燥工程に係るエネルギーが大きくなる。
そこで、小型化、省エネルギーのために、水を極力利用しない乾式によるシート製造装置が提案されている。例えば特許文献1には、乾式解繊機において紙片を繊維状に解繊し、サイクロンにおいて繊維の脱墨を行い、脱墨された繊維を、篩の開口を通過させて、メッシュベルト上に堆積させ、シートを製造することが記載されている。
特開2015−66932号公報
しかしながら、上記のようなシート製造装置では、例えば、篩(ドラム部)を囲うハウジング部内において、解繊機の発熱によって湿度が低くなる等により繊維(解繊物)が静電気を帯びやすくなり、ハウジング部の内面に解繊物が付着しやすい。そのため、例えば、ハウジング部の内面に付着した解繊物がダマを形成し該ダマがメッシュベルトに落下して、メッシュベルトに堆積される解繊物の単位時間当たりの量が変化することがある。その結果、坪量の均一性が高いシートを製造することができない場合がある。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、坪量の均一性が高いシートを製造することができるシート製造装置を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
繊維を含む原料を解繊物に解繊する解繊部と、
前記解繊物を通過させるための複数の開口が形成され、回転可能なドラム部と、
前記ドラム部を囲うように設けられたハウジング部と、
前記ドラム部の前記開口を通過した解繊物が堆積する堆積面と、
を有し、
前記ハウジング部は、前記ドラム部の外周面に沿った内周面と、前記内周面の一端側と連続する第1平面と、前記内周面の他端側と連続する第2平面と、を有し、
前記第1平面と前記第2平面とは互いに対向し前記ドラム部の径よりも短い距離で隔てられ、
前記第1平面は、前記内周面の接線方向であって前記ドラム部の回転方向に沿う方向に延びるとともに、前記解繊物を前記堆積面に運ぶ気流に沿う方向に延びている。
このようなシート製造装置では、ハウジング部の内周面に解繊物が付着することを抑制することができる。その結果、このようなシート製造装置では、坪量の均一性が高いシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置の一態様は、
繊維を含む原料を解繊物に解繊する解繊部と、
前記解繊物を通過させるための複数の開口が形成され、回転可能なドラム部と、
前記ドラム部を囲うように設けられたハウジング部と、
前記ハウジング部に接続され、前記解繊物を排出する排出管と、
を有し、
前記ドラム部の外周面と対向する前記ハウジング部の内周面は、滑らかであり、
前記排出管は、前記ハウジング部との接続部において前記ハウジング部の内周面の接線方向であって、前記ドラム部の回転方向に沿う方向に延びている内面を有する。
このようなシート製造装置では、ハウジング部の内周面に解繊物が付着することを抑制することができる。その結果、このようなシート製造装置では、坪量の均一性が高いシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記ハウジング部の内周面は、曲面からなってもよい。
このようなシート製造装置では、ハウジング部の内周面を滑らかにすることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記ハウジング部の内周面は、前記ドラム部の外周面に沿って設けられていてもよい。
このようなシート製造装置では、坪量の均一性が高いシートを製造することができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記排出管から排出された前記解繊物を堆積し、移動可能なベルトを有し、
前記排出管の排出口は、前記ベルトの堆積面に対向するように設けられていてもよい。
このようなシート製造装置では、排出口によって解繊物が排出される領域を小さくする(絞る)ことができ、メッシュベルトの長さ(1周の長さ)を短くすることができる。その結果、このようなシート製造装置では、小型化を図ることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記排出管の排出口に接続され、前記排出管から排出された前記解繊物を気流によって搬送するための搬送管を有し、
前記搬送管は、前記接線方向と交差する方向に延びていてもよい。
このようなシート製造装置では、搬送管によって搬送される解繊物の単位時間当たりの量の変動を小さくすることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記ハウジング部の内周面は、前記ドラム部の外周面に近接して設けられていてもよい。
このようなシート製造装置では、ハウジング部の内周面とドラム部の外周面との間に形成される流路に生じる気流の風速を大きくすることができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記ハウジング部の内周面と前記ドラム部の外周面との間に形成される流路には、風速2m/s以上の気流が生じてもよい。
このようなシート製造装置では、仮にハウジング部の内周面に解繊物が付着しても、該解繊物がダマを形成する前に、気流によって解繊物をハウジング部の内周面から離すことができる。
本発明に係るシート製造装置において、
前記ハウジング部の内周面は、導電体または制電性の樹脂で形成されていてもよい。
このようなシート製造装置では、摩擦によって帯電することにより解繊物がハウジング部の内周面に付着することを抑制することができる。
本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す図。 本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係るシート製造装置を模式的に示す斜視図。 本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置を模式的に示す斜視図。 本実施形態の第2変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。 本実施形態の第3変形例に係るシート製造装置を模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. シート製造装置
1.1. 構成
まず、本実施形態に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシート製造装置100を模式的に示す図である。
シート製造装置100は、図1に示すように、供給部10と、製造部102と、制御部104と、を備える。製造部102は、シートを製造する。製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。供給部10は、例えば、粗砕部12に原料を連続的に投入するための自動投入部である。供給部10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維を含むものである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を、空気中で裁断して細片にする。細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、大気中(空気中)において乾式で解繊を行う。具体的には、解繊部20としては、インペラーミルを用いる。解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口24へと搬送することができる。解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。なお、解繊部20から選別部40に解繊物を搬送させるための気流は、解繊部20が発生させる気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。選別部40としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。選別部40は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。具体的には、選別部40は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。選別部40の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。
吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。
回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することがで
きる。図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部49bを有している。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる。回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。
回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられている。図示の例では、回転体49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍に(張架ローラー47aの横に)設けられている。回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられている。これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗する(破損する)ことを抑制することができる。突部49bとメッシュベルト46との間の最短距離は、例えば、0.05mm以上0.5mm以下である。
混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。管54は、管7と連続している。
混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。
添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。
添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止材抑制剤 、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。
堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60としては、回転する円筒の篩を用いる。堆積部60は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。堆積部60の構成は、例えば、選別部40の構成と同じである。
なお、堆積部60の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、堆積部60として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積部60は、堆積部60に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。
メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。
なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。調湿部78は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。
シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。
シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。加熱部84としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。図示の例では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備えている。加熱部84を加熱ローラー86として構成することにより、加
熱部84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成する場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。ここで、カレンダーローラー85(加圧部82)は、加熱ローラー86(加熱部84)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。なお、カレンダーローラー85や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。
1.2. 選別部
選別部40について詳細に説明する。図2は、選別部40を模式的に示す断面図である。図3および図4は、選別部40を模式的に示す斜視図である。なお、図3では、各部材を簡略化している。
選別部40は、図4に示すように、解繊物を通過させるための複数の開口110が形成された網部(網)112と、網部112を挟んでいる2つの円板部114,116と、を有している。網部112は、筒状の形状を有している。選別部40は、回転軸Qを中心に網部112が回転可能なドラム(篩)である。図2に示す例では、ドラム部(選別部)40は、α方向(反時計回り)に回転する。ドラム部40の網部112の外周面112aは、例えば、回転軸Qと直交する面(回転軸Qを垂線とする面)で切断した断面において、回転軸Qの位置を中心とする円形である。ドラム部40の回転数は、例えば、200rpm以上300rpm以下であり、好ましくは250rpmある。ドラム部40の半径rは、例えば、150mm以上300mm以下であり、好ましくは210mmである。ドラム部40の回転数は、制御部104(図1参照)によって制御されていてもよい。
円板部114には、図4に示すように、導入口42が設けられ、管3が接続されている。円板部116には、排出口44が設けられ、管8が接続されている。なお、図1では、選別部40と管3,8との接続、および堆積部60と管54との接続を、簡略化している。
シート製造装置100は、図2および図3に示すように、ハウジング部120と、排出管(排出部、排出路)140と、を有している。
ハウジング部120は、ドラム部40と離間し、ドラム部40を囲うように設けられている。ハウジング部120は、ドラム部40を収容している。ハウジング部120は、ドラム部40の外周面112aに対向する内周面120aを有している。内周面120aは、滑らかである。ここで、「内周面120aは滑らかである」とは、内周面120aが曲面からなる場合と、内周面120aが曲面および平面からなる場合と、を含む。内周面120aが曲面および平面からなる場合には、曲面と平面との接続部(切替部)は、角がないように形成される。図示の例では、内周面120aは、筒状であり、図2に示すように、回転軸Qと直交する面で切断した断面において、回転軸Qの位置を中心とする円形の一部(円弧状)である。内周面120aは、例えば、外周面112aに沿って設けられている。
ハウジング部120およびドラム部40は、第1流路130を形成している。第1流路
130は、ハウジング部120の内周面120aと、ドラム部40の外周面112aと、の間に形成される。第1流路130では、ドラム部40の回転方向αに沿った気流A1が生じる。気流A1の風速は、例えば、2m/s以上3m/s以下である。網部112に形成された開口110を通過した解繊物は、気流A1に乗って第2流路132に搬送される。
ハウジング部120の内周面120aは、ドラム部40の外周面112aに近接して設けられている。ここで、「内周面120aは外周面112aに近接して設けられている」とは、内周面120aと外周面112aとの間の距離Dが、10mm以上20mm以下のことである。距離Dが10mmより小さいと、解繊物によって第1流路130が詰まってしまう場合がある。距離Dが20mmより大きいと、気流A1の風速を、2m/s以上にすることができない場合がある。
ハウジング部120の内周面120aは、例えば、導電体または制電性の樹脂で形成されている。内周面120aを構成する導電体としては、例えば、ステンレスなどの金属が挙げられる。内周面120aを構成する制電性の樹脂としては、例えば、アクリル樹脂が挙げられる。なお、「制電性の樹脂」とは、シート抵抗(表面抵抗率)が10Ω/□以下の樹脂のことである。
排出管140は、ハウジング部120に接続されている。排出管140は、ハウジング部120と一体的に形成されてもよい。排出管140の容積は、ハウジング部120の容積よりも小さい。
排出管140は、第1内面140aを有している。排出管140の第1内面140aは、ハウジング部120の内周面120aと接続部142において接続されている。第1内面140aは、例えば、平面である。第1内面140aは、接続部142において角がないよう接続されている。図2に示すように、例えば、回転軸Qと直交する面で切断した断面において、第1内面140aは、ハウジング部120との接続部142において内周面120aの接線方向であって、ドラム部40の回転方向αに沿う方向βに延びている。図2に示す例では、第1内面140aは、接続部142から鉛直下向きに延びている。
排出管140は、例えば、さらに、第2内面140bと、第3内面140cと、を有している。第2内面140bは、ハウジング部120の内周面120aに接続されている面であって、第1内面140aと対向している面である。第3内面140cは、第2内面140bと連続する面であって、方向βに従って排出管140の幅が大きくなるように第1内面140aに対して傾いた面である。内面140a,140b,140cは、例えば、ハウジング部120の内周面120aと同様に、導電体または制電性の樹脂で形成されている。
排出管140の第1内面140aと第2内面140b(および第3内面140c)とは、それぞれ、ハウジング部120の内周面120aの一端に連続する面と、内周面120aの他端に連続する面と表現することもできる。また、接続部142は、周面(内周面120a)と平面(第1内面140a)との切替部と表現したり、周面(内周面120a)と平面(第1内面140a)とが連続する連続部と表現したりすることもできる。さらに、ハウジング部120と排出管140とを区別することなく、排出管140を含めてハウジング部としてもよい。この場合、図2に示す例では、ハウジング部が、内周面120aと第1〜第3内面140a〜140cとを有することになる。
なお、ハウジング部120は、ドラム部40の円板部114,116の各々と対向し、内周面120aに接続(連結)されている対向面を有し、該対向面および内周面120a
によって囲まれる空間にドラム部40を収容している。さらに、排出管140は、上記対向面に連続し、内面140a,140b,140cに接続(連結)されている連続面を有している。ただし、便宜上、図3および後述する図5では、上記対向面および上記連続面を省略している。
排出管140は、解繊物を排出する排出口146を有している。排出口146は、排出管140の、ハウジング部120とは反対側の端部である。排出口146には、シールローラー144が設けられている。シールローラー144は、例えば、金属製のローラーであり、自重や、ばね等の付勢部材によって付勢され、メッシュベルト46上にウェブVが堆積されていない状態で、メッシュベルト46と接している。メッシュベルト46上にウェブVが堆積された状態では、ウェブVの搬送方向下流側に位置するシールローラー144(図1〜図3では右側のローラー)は、ウェブVの上面と接することになる。シールローラー144は、選別部40により選別された解繊物が、排出管140とメッシュベルト46との隙間から漏出することを抑制することができる。
排出管140は、第2流路132を形成している。第2流路132は、第1内面140aと第2内面140bとの間、および第1内面140aと第3内面140cとの間に形成される。第2流路132では、方向βに沿った(図2に示す例では鉛直下向きの)気流A2が生じる。例えば、第1内面140aと第2内面140bとの間隔L1は、30mm以上100mm以下であり、第1内面140aの幅(図3に示す例では奥行き)L2は、200mm以上400mm以下である。なお、図2に示すように、第1内面140aと第1内面140aに対向する第2内面140bとの間の距離(間隔L1)、および、第1内面140aと第1内面140aに対向する第3内面140cとの間の距離は、ドラム部40の直径よりも短くすることが好ましい。すなわち、第1内面140aと第2内面140bとは、ドラム部の直径よりも短い距離で隔たれ、第1内面140aと第3内面140cとは、ドラム部の直径よりも短い距離で隔たれていることが好ましい。第1内面120aは、図2に示すように、解繊物をメッシュベルト46の堆積面46aに運ぶ気流A2に沿う方向(方向β)に延びている。
具体的には、間隔L1を70mmとし、幅L2を300mmとし、排出管140における風量を2.4m/minとしたとき、第2流路132における気流A2の平均の風速は、1.8m/sとなる。なお、排出管140内には、気流A2の方向と異なる方向に沿った気流も生じる場合があるが、排出管140内において、気流A2の風速が最も大きくなる。
排出管140によって形成される第2流路132は、第1流路130と連通している。第1流路130によって搬送された解繊物は、気流A2に乗って排出口146からメッシュベルト46に排出される。気流A1,A2は、例えば、ドラム部40の回転や吸引部48によって生じる。
メッシュベルト46は、排出管140から排出された解繊物を堆積し、移動可能である。排出管140の排出口146は、メッシュベルト46の堆積面46aに対向するように設けられている。堆積面46aは、ウェブV(ドラム部40の開口110を通過した解繊物)が堆積される面である。
シート製造装置100は、例えば、以下の特徴を有する。
シート製造装置100では、ハウジング部120は、ドラム部40の外周面112aに沿った内周面120aと、内周面120aの一端側と連続する第1平面140aと、内周面120aの他端側と連続する第2平面140bとを有し、第1平面140aと第2平面
140bとは互いに対向しドラム部40の径よりも短い距離で隔てられ、第1平面140aは、内周面120aの一端側(接続部142)において内周面120aの接線方向であってドラム部40の回転方向αに沿う方向βに延びるとともに、解繊物を堆積面46aに運ぶ気流A2に沿う方向に延びている。そのため、シート製造装置100では、気流A1,A2が淀むことなく、ハウジング部120の内面(内周面)120aに解繊物が付着することを抑制することができる。これにより、シート製造装置100では、メッシュベルト46に堆積される解繊物の単位時間当たりの量の変動を小さくすることができる。その結果、シート製造装置100では、坪量の均一性が高いシートを製造することができる。
例えば、ハウジング部の内面がドラム部の外周面に沿っておらず、ハウジング部の内面に角(角部)が形成されていたり、第1平面がハウジング部の接続部における接線方向に延びていなかったりすると、角部近傍や接続部近傍において気流が淀み、ハウジング部の内面に解繊物が付着する場合がある。
シート製造装置100では、ドラム部40の外周面112aと対向するハウジング部120の内周面120aは、滑らかであり、排出管140は、ハウジング部120との接続部(切替部)142において内周面120aの接線方向であって、ドラム部40の回転方向αに沿う方向βに延びている第1内面140aを有している。そのため、シート製造装置100では、気流A1,A2が淀むことなく、ハウジング部120の内面(内周面)120aに解繊物が付着することを抑制することができる。これにより、シート製造装置100では、メッシュベルト46に堆積される解繊物の単位時間当たりの量の変動を小さくすることができる。その結果、シート製造装置100では、坪量の均一性が高いシートを製造することができる。
例えば、ハウジング部の内面に角(角部)が形成されていたり、排出管がハウジング部の接続部における接線方向に延びる内面を有していなかったりすると、角部近傍や接続部近傍において気流が淀み、ハウジング部の内面に解繊物が付着する場合がある。
シート製造装置100では、ハウジング部120の内周面120aは、曲面からなる。これにより、シート製造装置100では、内周面120aを滑らかにすることができる。
シート製造装置100では、排出管140の排出口146は、メッシュベルト46の堆積面46aに対向するように設けられている。そのため、シート製造装置100では、排出口146によって解繊物が排出される領域を小さくする(絞る)ことができ、メッシュベルト46の長さ(1周の長さ)を短くすることができる。その結果、シート製造装置100では、小型化を図ることができる。また、メッシュベルト46によって解繊物を、例えばダマの量が低減された状態で、下流側へ(混合部50へ)搬送することができる。
シート製造装置100では、ハウジング部120の内周面120aは、ドラム部40の外周面112aに近接して設けられている。そのため、シート製造装置100では、気流A1の風速を大きくすることができる。具体的には、気流A1の風速を2m/s以上にすることができる。これにより、シート製造装置100では、仮に内周面120aに解繊物が付着しても、該解繊物がダマを形成する前に、気流A1によって解繊物を内周面120aから離すことができる。
なお、ハウジング部に衝撃を加えても、解繊物は密度が低いため衝撃を吸収してしまい、ハウジング部の内面から解繊物を離すことは困難な場合がある。
シート製造装置100では、ハウジング部120の内周面120aは、導電体または制電性の樹脂で形成されている。そのため、シート製造装置100では、摩擦によって帯電
することにより解繊物が内周面120aに付着することを抑制することができる。
なお、選別部40と同様に、堆積部60は、回転可能なドラム部から構成され、シート製造装置100は、該ドラム部を囲うように設けられたハウジング部120と、ハウジング部120に接続され、解繊物を排出する排出管140と、を有していてもよい。
また、本発明に係るシート製造装置は、選別部40を構成するドラム部、および堆積部60を構成するドラム部のいずれか一方を囲うようにハウジング部120が設けられ、ハウジング部120に排出管140が接続されていてもよい。
また、本発明に係るシート製造装置では、解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、分級部(図示せず)に移送されてもよい。そして、分級部において分級された分級物が、選別部40に搬送されてもよい。分級部は、解繊部20を通過した解繊物を分級する。具体的には、分級部は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を分離して除去する。これにより、解繊物の中で比較的大きいもしくは密度の高いものである繊維の占める割合を高めることができる。分級部としては、例えば、サイクロン、エルボージェット、エディクラシファイヤーなどを用いる。
2. シート製造装置の変形例
2.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置200を模式的に示す斜視図である。なお、便宜上、図5では、ハウジング部120、排出管140、および搬送管150以外の部材を省略している。
以下、本実施形態の第1変形例に係るシート製造装置200において、本実施形態に係るシート製造装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。このことは、以下に示す第2,第3変形例に係るシート製造装置についても同様である。
上述したシート製造装置100では、図2および図3に示すように、排出管140の排出口146から排出された解繊物は、メッシュベルト46に堆積された。
これに対し、シート製造装置200では、図5に示すように、排出管140の排出口146から排出された解繊物は、搬送管150に至る。搬送管150は、排出管140の排出口146から排出された解繊物を気流A3によって搬送するための搬送管であり、排出管140から排出された解繊物は、気流A3に乗って管7(図1参照)を通り混合部50に搬送される。
搬送管150は、排出口146に接続されている。搬送管150は、排出管140の第1内面140aの接続部142において接線方向(例えば方向β)と交差する方向(図示の例では直交する方向)に延びている。
搬送管150の管7側とは反対の端部152には、送風部(図示せず)が設けられている。該送風部が駆動することにより、搬送管150内には、気流A2の方向と直交する方向の気流A3が生じる。搬送管150の管7側に吸引部を設け、該吸引部により、搬送管150内に気流A3を生じさせてもよい。
なお、シート製造装置200では、前述した分級部を設けて解繊物を分級部において分
級し、分級された分級物を選別部40に搬送して選別部40で選別し、選別された第1選別物を搬送管150と管7を介して混合部50に搬送するよう構成することが望ましい。この場合、サイクロン等の分級部が発生させる気流を、気流A3として利用してもよい。
シート製造装置200では、排出管140に接続され、排出口146から排出された解繊物を気流A3によって搬送するための搬送管150を有する。シート製造装置200では、シート製造装置100と同様に、ハウジング部120の内周面120aに解繊物が付着することを抑制することができるので、搬送管150によって搬送される解繊物の単位時間当たりの量の変動を小さくすることができる。さらに、メッシュベルトを用いずに、例えば簡易な構成で、解繊物を搬送することができる。
2.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の第2変形例に係るシート製造装置300を模式的に示す図であって、上述した図2と同じ断面を示す図である。
上述したシート製造装置100では、図2に示すように、回転軸Qと直交する面で切断した断面において、ドラム部40の外周面112aは、回転軸Qの位置を中心する円形であり、ハウジング部120の内周面120aは、回転軸Qの位置を中心する円形の一部(円弧状)であった。すなわち、外周面112aと内周面120aとの中心の位置は、同じであった。
これに対し、シート製造装置300では、図6に示すように、ドラム部40の外周面112aとハウジング部120の内周面120aとの中心の位置は、異なっている。外周面112aは、回転軸Qの位置を中心としており、内周面120aは、回転軸Qの位置と異なる位置Cを中心としている。
図示の例では、排出管140の第2内面140bは、ハウジング部120の内周面120aと接続部143において接続されている。ドラム部40の外周面112aと接続部143とは、接している。そのため、第1流路130から第2流路132に搬送された解繊物は、再び第1流路130に戻ってこない。
シート製造装置300では、外周面112aと接続部143とは接しているため、例えば、接続部143において気流が淀むことにより外周面112aと接続部143との間で解繊物が詰まることを抑制することができる。なお、外周面112aと接続部143との間を解繊物が通過できない程度であれば、外周面112aと接続部143とは、離間していてもよい。
2.3. 第3変形例
次に、本実施形態の第3変形例に係るシート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態の第3変形例に係るシート製造装置400を模式的に示す図であって、上述した図2と同じ断面を示す図である。
上述したシート製造装置100では、図2に示すように、回転軸Qと直交する面で切断した断面において、ドラム部40の外周面112aは、回転軸Qの位置を中心する円形であり、ハウジング部120の内周面120aは、回転軸Qの位置を中心する円形の一部(円弧状)であった。
これに対し、シート製造装置400では、図7に示すように、ハウジング部120の内周面120aは、ドラム部40の外周面112aとの間の距離Dが、ドラム部40の回転
方向αに沿って大きくなるような形状を有している。
図示の例では、排出管140の第2内面140bは、ハウジング部120の内周面120aと接続部143において接続されている。例えば、ドラム部40の外周面112aと接続部143との間の距離Dが最も小さく、外周面112aと接続部143とは接している。内周面120aは、接続部143の位置からドラム部40の回転方向αに沿って距離Dが大きくなるような形状を有している。
シート製造装置400では、外周面112aと接続部143とは接しているため、例えば、接続部143において気流が淀むことにより外周面112aと接続部143との間で解繊物が詰まることを抑制することができる。なお、外周面112aと接続部143との間を解繊物が通過できない程度であれば、外周面112aと接続部143とは、離間していてもよい。
なお、本発明に係るシート製造装置によって製造されるシートSは、シート状にしたものを主に指す。しかしシート状ものに限定されず、ボード状、ウェブ状であってもよい。本明細書におけるシートは、紙と不織布に分けられる。紙は、パルプや古紙を原料とし薄いシート状に成形した態様などを含み、筆記や印刷を目的とした記録紙や、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙などを含む。不織布は紙より厚いものや低強度のもので、一般的な不織布、繊維ボード、ティッシュペーパー(清掃用ティッシュペーパー)、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体(廃インクや油)吸収材、吸音材、断熱材、緩衝材、マットなどを含む。なお、原料としてはセルロースなどの植物繊維やPET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリエステルなどの化学繊維や羊毛、絹などの動物繊維であってもよい。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。なお、製造部102は、シートを製造できる範囲において、一部の構成を省略したり、他の構成を追加したり、公知の構成と置き換えてもよい。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…ホッパー、2,3,4,5,7,8…管、9…ホッパー、10…供給部、12…粗砕部、14…粗砕刃、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、40…選別部、42…導入口、44…排出口、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト、46a…堆積面、47,47a…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体、49a…基部、49b…突部、50…混合部、52…添加物供給部、54…管、56…ブロアー、60…堆積部、62…導入口、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト、74…張架ローラー、76…サクション機構、78…調湿部、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、102…製造部、104…制御部、110…開口、112…網部、112a…外周面、114,116…円板部、120…ハウジング部、120a…内周面、130…第1流路、132…第2流路、140…排出管、140a…第1内面、140b…第2内面、140c…第3内面、142
,143…接続部、144…シールローラー、146…排出口、150…搬送管、152…端部、200,300,400…シート製造装置、A1,A2,A3…気流、C…位置、Q…回転軸、R…方向、S…シート、V,W…ウェブ、α,β…方向

Claims (9)

  1. 繊維を含む原料を解繊物に解繊する解繊部と、
    前記解繊物を通過させるための複数の開口が形成され、回転可能なドラム部と、
    前記ドラム部を囲うように設けられたハウジング部と、
    前記ドラム部の前記開口を通過した解繊物が堆積する堆積面と、
    を有し、
    前記ハウジング部は、前記ドラム部の外周面に沿った内周面と、前記内周面の一端側と連続する第1平面と、前記内周面の他端側と連続する第2平面と、を有し、
    前記第1平面と前記第2平面とは互いに対向し前記ドラム部の径よりも短い距離で隔てられ、
    前記第1平面は、前記内周面の接線方向であって前記ドラム部の回転方向に沿う方向に延びるとともに、前記解繊物を前記堆積面に運ぶ気流に沿う方向に延びていることを特徴とするシート製造装置。
  2. 繊維を含む原料を解繊物に解繊する解繊部と、
    前記解繊物を通過させるための複数の開口が形成され、回転可能なドラム部と、
    前記ドラム部を囲うように設けられたハウジング部と、
    前記ハウジング部に接続され、前記解繊物を排出する排出管と、
    を有し、
    前記ドラム部の外周面と対向する前記ハウジング部の内周面は、滑らかであり、
    前記排出管は、前記ハウジング部との接続部において前記ハウジング部の内周面の接線方向であって、前記ドラム部の回転方向に沿う方向に延びている内面を有することを特徴とするシート製造装置。
  3. 前記ハウジング部の内周面は、曲面からなることを特徴とする請求項2に記載のシート製造装置。
  4. 前記ハウジング部の内周面は、前記ドラム部の外周面に沿って設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のシート製造装置。
  5. 前記排出管から排出された前記解繊物を堆積し、移動可能なベルトを有し、
    前記排出管の排出口は、前記ベルトの堆積面に対向するように設けられていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  6. 前記排出管の排出口に接続され、前記排出管から排出された前記解繊物を気流によって搬送するための搬送管を有し、
    前記搬送管は、前記接線方向と交差する方向に延びていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  7. 前記ハウジング部の内周面は、前記ドラム部の外周面に近接して設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  8. 前記ハウジング部の内周面と前記ドラム部の外周面との間に形成される流路には、風速2m/s以上の気流が生じることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  9. 前記ハウジング部の内周面は、導電体または制電性の樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート製造装置。
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