JP2019108636A - 繊維処理装置、及び、繊維原料再生装置 - Google Patents

繊維処理装置、及び、繊維原料再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】繊維を含む原料から効率よく繊維を取り出すこと。【解決手段】分離部45は、回転可能な筒状に構成され、側部48aの少なくとも一部にメッシュ49を有するメッシュドラム48と、メッシュドラム48を収容するケース451とを備え、ケース451は、メッシュドラム48の内側である内側領域A1に連通している供給口452、及び、回収口453と、メッシュドラム48の外側である排出領域A2に連通している排出口455と、を有し、内側領域A1の少なくとも一部を区画して材料回収領域A3を構成している内壁NHを有し、回収口453は、材料回収領域A3と連通しており、第1選別物は、供給口452から内側領域A1に供給され、材料回収領域A3において、供給口452より供給された第1選別物のうち、メッシュドラム48の内面48a1に堆積していた堆積物を、回収口453から回収する。【選択図】図2

Description

本発明は、繊維処理装置、及び、繊維原料再生装置に関する。
従来、古紙などの繊維を含む原料を再生する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。これらの原料を再生するにあたっては、原料から白色度の高い良質な繊維を取り出すことが望まれる。特許文献1記載の方法は、湿式解繊処理により原料の繊維を離解させてから過酸化水素を添加して白色度を向上させ、さらに洗浄を行うことで繊維を脱墨する。
特開平11−302990号公報
特許文献1記載の装置は、繊維を水に分散させた状態で加工する湿式の加工が必須となる。このため、原料から繊維を分離させるために大量の水が必要であり、装置が大型化及び複雑化が避けられない。そのため、原料から繊維を効率よく取り出す方法が求められていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、繊維を含む原料から効率よく繊維を取り出すことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の繊維処理装置は、回転可能な筒状に構成され、周面の少なくとも一部にメッシュを有するメッシュ部材と、前記メッシュ部材を収容する筐体と、を備え、前記筐体は、前記メッシュ部材の内側である第1領域に連通している第1開口、及び、第2開口と、前記メッシュ部材の前記周面の外側である第2領域に連通している第3開口と、を有し、前記第1領域の少なくとも一部を区画して第3領域を構成している第1隔壁を有し、前記第2開口は、前記第3領域と連通しており、繊維を含んでいる被分離材料は、前記第1開口から前記第1領域に供給され、前記第3領域において、前記第1開口より供給された前記被分離材料のうち、前記メッシュ部材の周面に堆積していた堆積物を、前記第2開口から回収する。
本発明によれば、メッシュ部材が回転することで、メッシュ部材により被分離材料から分離した堆積物を連続して回収できるため、原料から効率よく繊維を取り出すことができる。
また、本発明は、前記第1開口より供給される前記被分離材料のうち、前記第1領域から前記第2領域に流れる気流により前記メッシュ部材を通じて前記第2領域に移動する成分を、前記気流と共に前記第3開口より排出する。
本発明によれば、メッシュ部材を通じて第2領域に移動する成分を、気流と共に第3開口より排出するため、被分離材料から分離した成分を堆積物と共に回収することを防止でき、原料から精度よく繊維を取り出すことができる。
また、本発明は、前記第1領域は、前記第1隔壁により前記第3領域と区画された第4領域を有し、前記第4領域に前記第1開口が連通している。
本発明によれば、第3領域と区画された第4領域に第1開口が連通しているため、回収される繊維に、供給される被分離材料が混ざることを防止でき、原料から精度よく繊維を取り出すことができる。
また、本発明は、前記メッシュ部材の前記周面の外側から前記メッシュ部材を介して前記第3領域へ向かう気流を供給する気流供給部を備える。
本発明によれば、気流供給部がメッシュ部材を介して第3領域へ気流を供給することで、第3領域において堆積物がメッシュ部材の周面から剥離でき効率よく繊維を回収できる。
また、本発明は、前記第3領域と前記メッシュ部材を介して連通している第5領域を有し、前記第2領域と前記第5領域との間に第2隔壁を備える。
本発明によれば、第2領域と、メッシュ部材を介して第3領域と連通している第5領域との間に第2隔壁を備えるため、メッシュ部材を通じて移動した成分が、第3領域においてメッシュ部材を通じて堆積物に付着することがなく、原料から精度よく繊維を回収できる。
また、本発明は、前記第3領域に、前記メッシュ部材の内面に堆積した前記堆積物を剥離する剥離部を備える。
本発明によれば、メッシュ部材の内面に堆積した堆積物を剥離する剥離部を備えるため、確実に堆積物をメッシュ部材から剥離でき効果的に繊維を回収できる。
また、本発明は、前記メッシュ部材は、前記周面の周方向に並ぶ複数の羽根部を備える。
本発明によれば、メッシュ部材が周方向に並ぶ複数の羽根部を備えるため、メッシュ部材が回転することにより羽根部により気流を発生させることができ、より効果的に被分離材料を分離できる。
また、本発明は、前記メッシュ部材は、周方向より回転軸方向に長い複数の開口を備える。
本発明によれば、メッシュ部材が、周方向より回転軸方向に長い複数の開口を備えるため、メッシュ部材が回転している間、メッシュ部材の周面において第1領域から第2領域へ向かう気流の通路を広く確保でき、精度よく被分離材料を分離できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の繊維原料再生装置は、繊維を含む原料を解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物を分離する分離部と、前記分離部から分離された分離物を加工する加工部と、を備え、前記分離部は、回転可能な筒状に構成され、周面の少なくとも一部にメッシュを有するメッシュ部材と、前記メッシュ部材を収容する筐体と、を備え、前記筐体は、前記メッシュ部材の内側である第1領域に連通している第1開口、及び、第2開口と、前記メッシュ部材の外側である第2領域に連通している第3開口と、を有し、前記第1領域の少なくとも一部を区画して第3領域を構成している隔壁を有し、前記第2開口は、前記第3領域と連通しており、繊維を含んでいる被分離材料は、前記第1開口から前記第1領域に供給され、前記第3領域において、前記第1開口より供給された前記被分離材料のうち、前記メッシュ部材の周面に堆積していた堆積物を、前記第2開口から回収する。
本発明によれば、メッシュ部材が回転することで、メッシュ部材により被分離材料から分離した堆積物を連続して回収できるため、原料から効率よく繊維を取り出すことができる。
シート製造装置の全体構成を示す模式図。 分離部の要部斜視図。 分離部の要部平面図。 メッシュドラムの要部側面図。 変形例1に係る分離部の要部平面図。 変形例2に係るメッシュユニットの要部斜視図。
[1.シート製造装置の全体構成]
図1は、実施形態に係るシート製造装置100の構成を示す模式図である。
シート製造装置100は、本発明の繊維原料再生装置に相当し、繊維を含む原料を繊維化して、新しいシートに再生する再生処理を実行する。シート製造装置100は、原料を乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、複数の種別のシートを製造する。ここで、繊維化された原料に様々な添加物を混合することにより、用途に合わせて、シートの結合強度や白色度を向上させたり、色、香り、難燃等の機能を付加したりすることができる。また、シート製造装置100により、密度や厚さ、サイズ、形状をコントロールして成型することで、多様な種別のシートを製造して販売することができる。シートとしては、A4やA3の印刷用紙、掃除用シート(床掃除用シート等)、油汚れ用シート、トイレ掃除用シート等のシート状の製品の他に、紙皿形状等の成型したシートの製造が可能である。
以下の説明において、Z方向は、重力方向と逆方向であり上方向を示す。また、Z方向と逆の方向は、重力方向であり下方向を示す。また、Z方向は、後述する分離部45のケース451の高さ方向を示す。また、Z方向は、後述するメッシュドラム48(メッシュ部材)の回転軸方向に相当する。X方向及びY方向は、Z方向に直交し、且つ、互いに直交する方向である。X方向は、後述するケース451の幅方向を示す。X方向は左方向を示し、X方向と逆の方向は右方向を示す。Y方向は、後述するケース451の奥行方向を示す。Y方向はケース451の前方向を示し、Y方向と逆の方向はケース451の後方向を示す。
シート製造装置100は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、選別部40、分離部45(繊維処理装置)、混合部50、堆積部60、ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、及び、切断部90を備える。また、シート製造装置100は、シート製造装置100の各部を制御する制御装置110を備える。
シート製造装置100は、原料に対する加湿、及び/または原料が移動する空間を加湿する目的で、加湿部202、204、206、208、210、212を備える。これら加湿部202、204、206、208、210、212の具体的な構成は任意であり、スチーム式、気化式、温風気化式、超音波式等が挙げられる。
本実施形態の加湿部202、204、206、208は、気化式または温風気化式の加湿器であり、水を浸潤させるフィルター(図示略)を有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を供給する。本実施形態の加湿部210、212は超音波式加湿器であり、水を霧化する振動部(図示略)を有し、振動部により発生するミストを供給する。
供給部10は、粗砕部12に、シート製造装置100がシートを製造する原料MAを供給する。原料MAは繊維を含むものであればよく、例えば、紙、パルプ、パルプシート、不織布を含む布、或いは織物等が挙げられる。シート製造装置100の原料は、廃棄紙(いわゆる古紙)等の使用済みのものであってもよいし、未使用のものであってもよい。以下では、シート製造装置100が廃棄紙を原料とする場合を例に挙げて説明する。
供給部10は、ユーザーが投入した原料MAを収容するトレイ(図示略)、トレイから原料MAを送り出すローラー(図示略)、及び、ローラーを駆動するモーター(図示略)を備える。供給部10は、モーターの動作により原料MAを粗砕部12に送り出す。
粗砕部12は、供給部10から供給される原料MAを挟んで裁断する一対の粗砕刃14と、粗砕刃14により裁断されて落下する粗砕片を受けるシュート(ホッパーともいう)9とを備える。粗砕部12は、供給部10から供給される原料MAを、大気中(すなわち、空気中)等の気中で粗砕刃14によって裁断(粗砕ともいう)し、粗砕片にする。粗砕部12は、例えば、いわゆるシュレッダーと同様の構成とすることができる。粗砕片の形状や大きさは任意であり、解繊部20における解繊処理に適していればよい。例えば、粗砕部12は、原料MAを、1〜数cm四方またはそれ以下のサイズの紙片に裁断する。裁断された紙片は、例えば、正方形でも長方形でもよく、厳密な形状に限る必要はない。シュート9は、例えば、粗砕片が流れる方向(進行する方向)において、徐々に幅が狭くなるテーパー形状を有し、解繊部20に連通する管2に連結される。粗砕刃14によって裁断された粗砕片は、シュート9により集められ、管2を通って解繊部20に移送(搬送)される。
シュート9またはその近傍には、加湿部202により加湿空気が供給され、粗砕物が静電気によってシュート9や管2の内面に吸着する現象が抑制される。また、粗砕物が高湿度の空気とともに解繊部20に移送されるため、解繊部20の内部における解繊物の付着を抑制する効果も期待できる。ここで、加湿部202から粗砕刃14に加湿空気を供給して原料MAを除電する構成としてもよいし、粗砕部12および解繊部20にイオナイザーを設けて除電してもよい。
解繊部20は、粗砕部12で裁断された粗砕片を解繊処理し、解繊物を生成する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(粗砕片を指し、被解繊物ともいう)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」は、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止剤、紙力増強剤等の添加剤を含む場合がある。また、解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解繊物に含まれる繊維は、他の繊維と絡み合っていない、独立した状態であってもよいし、他の解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」)であってもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。解繊部20は、例えば、インペラーミルなどの解繊機を用いて構成することができる。具体的には、解繊部20は、高速回転するローター(図示略)、及び、ローターの外周に位置するライナー(図示略)を備える。この構成では、粗砕部12で裁断された粗砕片が、解繊部20のローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。
また、解繊部20は、ローターの回転により気流を発生させる。この気流により、解繊部20は、粗砕片を管2から吸引し、解繊物を排出口24へと搬送する。解繊物は排出口24から管3に送り出され、管3を通じて選別部40に移送される。
さらに、シート製造装置100は、気流発生装置である解繊部ブロアー26を備える。解繊部ブロアー26は管3に取り付けられ、解繊部20から解繊物とともに空気を吸引し、選別部40に送風する送風機である。解繊物は、解繊部20が発生する気流に加え、解繊部ブロアー26が発生する気流により選別部40に搬送される。
選別部40は導入口42を有し、管3から解繊部20により解繊された解繊物が気流とともに導入口42に流入する。選別部40は、導入口42に流入する解繊物を、繊維の長さによって選別する。詳細には、選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物のうち、予め定められたサイズ以下の解繊物を第1選別物SB(被分離材料)とし、第1選別物SBより大きい解繊物を第2選別物として、選別する。第1選別物SBは繊維または粒子等を含み、第2選別物は、例えば、大きい繊維、未解繊片(例えば、十分に解繊されていない粗砕片)、解繊された繊維が凝集し、或いは絡まったダマ等を含む。
選別部40は、ドラム部41と、ドラム部41を収容するハウジング部43と、を有する。
ドラム部41は、網を有する円筒形状の構造物であり、この網は、フィルター、或いはスクリーンであってもよい。これらは例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いることができる。ドラム部41は、モーター(図示略)によって回転駆動されることで篩として機能し、網の目の大きさより小さい第1選別物SBと、網の目より大きい第2選別物とを選別する。すなわち、ドラム部41の回転によって、第1選別物SBはドラム部41の網の目から下方に落下する。ドラム部41の網の目を通過できない第2選別物は、導入口42からドラム部41に流入する気流により排出口44に導かれ、管8に送り出される。
管8は、ドラム部41の内部と管2とに連結され、ドラム部41から管8に流入した第2選別物は、粗砕部12により裁断された粗砕片とともに管2を通り、解繊部20の導入口22に導かれる。これにより、第2選別物は解繊部20に戻され、解繊処理される。
ドラム部41により選別された第1選別物SBは、空気中に分散し、ドラム部41の下方に位置する分離部45のケース451(筐体)に向けて降下する。
分離部45は、管4を介して選別部40から供給される第1選別物SBを、サイズによって選別する。詳細には、分離部45は、第1選別物SBのうち、予め定められたサイズ以上の加工用原料MC(堆積物、分離物)と、予め定められたサイズに満たない廃粉D(成分)とに分離する。廃粉Dは、色剤、添加物等の粒子や、後述するシートSの製造に適しない短い繊維等を含んだ不純物を主とするものである。また、加工用原料MCは主に繊維を含み、シートSの製造に適した長さを有する繊維を主成分とする。つまり、分離部45は、第1選別物SBを、シートSの製造原料として好適な繊維を含む加工用原料MCと、それ以外の成分である廃粉Dとに分離する。
分離部45は、ケース451と、気流供給部46と、吸引部47を備える。
ケース451は、上面451aと下面451bと4つの側面451c(側面4511、4512、4513、4514)(図2参照)とにより略直方体形状に構成され、メッシュドラム48(図2参照)を収容する。
ケース451は、上面451aにおいて開口する供給口452(第1開口)と回収口453(第2開口)とを有する。供給口452は、管4を介して選別部40が連結する。ケース451には、選別部40のドラム部41により選別された第1選別物SBが、供給口452から供給される。回収口453は、管5を介して混合部50が連結する。管5は、混合部50が備える混合ブロアー56の吸引力によって、ケース451内の加工用原料MCを回収口453を介して回収する。
ケース451は、複数の側面451cのうち側面4511において開口する気流供給口454を有する。気流供給口454は、気流供給部46と連結する。気流供給部46は、管461と、供給ブロアー462とを備える。ケース451には、供給ブロアー462により、管461及び気流供給口454を介して気流が供給される。また、ケース451は、複数の側面451cのうち側面4512において開口する排出口455(第3開口)を有する。排出口455には、吸引部47が連結する。吸引部47は、管471と、集塵部472と、捕集ブロアー473とを備える。吸引部47は、管471を介して集塵部472が排出口455に連結され、集塵部472の下流には捕集ブロアー473が設置される。捕集ブロアー473は集塵部472から空気を吸引し、捕集ブロアー473が排出する空気は管29を経てシート製造装置100の外に排出される。
集塵部472はフィルター式またはサイクロン式の集塵装置であり、微粒子を気流から分離する。捕集ブロアー473の吸引力により、廃粉Dが空気と共に吸引され、集塵部472で捕集される。捕集ブロアー473には、速やかに、第1選別物SBを加工用原料MCと廃粉Dとに分離する作用がある。
また、ドラム部41を含む空間には、加湿部204により加湿空気が供給される。この加湿空気によって第1選別物SBが加湿されることにより、静電力による第1選別物SBのケース451内への付着を弱め、加工用原料MCをケース451から回収し易くする効果が期待できる。
また、管5には、加湿部206により加湿空気が供給され、静電気による管5の内部への加工用原料MCの吸着が抑制される。また、管7から混合部50に加湿空気が供給されることで、混合部50においても静電気による影響を抑制できる。
混合部50は、樹脂を含む添加物を供給する添加物供給部52と、加工用原料MCを含む気流が流れる管54と、混合ブロアー56とを備え、加工用原料MCを構成する繊維に、樹脂を含む添加物を混合する。
添加物供給部52には、添加物を蓄積する添加物カートリッジ52aがセットされる。添加物カートリッジ52aは、添加物供給部52に着脱可能であってもよい。添加物供給部52は、添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す添加物取出部52bと、添加物取出部52bにより取り出された添加物を管54に排出する添加物投入部52cとを備える。
添加物取出部52bは、添加物カートリッジ52a内部の微粉または微粒子からなる添加物を繰り出すフィーダー(図示略)を備え、一部または全部の添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す。添加物取出部52bにより取り出された添加物は、添加物投入部52cに送られる。
添加物投入部52cは、添加物取出部52bが取り出した添加物を収容する。添加物投入部52cは、管54との連結部に開閉可能なシャッター(図示略)を備え、シャッターを開くことで、添加物取出部52bが取り出した添加物が管54に送り出される。添加物投入部52cのシャッターは、管54の気流が生じる負圧によって添加物が添加物供給部52から過剰に吸い出されることを防止する効果がある。
添加物供給部52が供給する添加物は、加熱により溶融して複数の繊維同士を結着させる樹脂を含む。添加物に含まれる樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂である。例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレートである。また、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等であってもよい。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。すなわち、添加物は、単一の物質を含んでもよいし、混合物であってもよく、それぞれ単一または複数の物質で構成される、複数種類の粒子を含んでもよい。また、添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
また、添加物供給部52が供給する添加物は、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない添加物は、無色、或いは無色と見なせる程度に淡い色であってもよいし、白色であってもよい。
シート製造装置100が使用する添加物の種類や数は任意であり、添加物供給部52には、使用される添加物の種類に対応する添加物カートリッジ52aが装着される。また、シート製造装置100は、添加物供給部52に装着された添加物カートリッジ52aの一部のみを使用してもよいし、全てを使用してもよい。
本実施形態では、一例として、添加物供給部52に6個の添加物カートリッジ52aが装着される。6個の添加物カートリッジ52aは、無色または無色と見なせる程度に淡い色の添加物を収容した添加物カートリッジ52a、および、繊維を白色に着色可能な添加剤を収容した添加物カートリッジ52aを含む。また、繊維をC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の各色に着色可能な添加物をそれぞれ収容した添加物カートリッジ52aを含む。
添加物取出部52bが各々の添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す量は、制御装置110により制御される。制御装置110が添加物供給部52を制御することにより、シート製造装置100は、加工用原料MCを構成する繊維を着色せずシートSを製造する動作、および、繊維を着色してシートSを製造する動作を行える。また、いずれか1の添加物カートリッジ52aから添加物を供給することで、繊維を、白色、C、M、Yの各色に着色できる。例えば、白色の添加物を繊維に混合することにより、白色度を向上させることができる。また、複数の添加物カートリッジ52aが収容する添加物を組み合わせて混合することで、繊維を中間色に着色できる。
添加物供給部52により供給される添加物は、混合ブロアー56が発生する気流により、加工用原料MCを構成する繊維と混合されながら管54を搬送され、混合ブロアー56内部を通過する。加工用原料MCは、管5及び管54の内部を流れる過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。加工用原料MCの繊維と添加物とは、混合ブロアー56が発生する気流及び/または混合ブロアー56が有する羽根等の回転体の作用により混合され、混合物は管54を通って堆積部60に移送される。
なお、加工用原料MCと添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよく、これらの機構を混合ブロアー56の前または後に設置してもよい。
混合部50を通過した混合物は、堆積部60の導入口62に導入される。堆積部60は、混合物の繊維をほぐして、空気中で分散させながらウェブ形成部70に降下させる。ここで、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、これらの繊維も堆積部60によって解きほぐされ、ウェブ形成部70に降下する。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63と、を有する。ドラム部61は、例えばドラム部41と同様に構成される円筒形状の構造体であり、ドラム部41と同様の網を有し、モーターによって回転駆動され、篩として機能する。なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
ドラム部61の下方にはウェブ形成部70が配置される。ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、ローラー74と、サクション機構76と、を有する。
メッシュベルト72は無端形状のベルトであって、複数のローラー74に懸架され、ローラー74の動きにより、図中矢印Vで示す方向に搬送される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等であり、その表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。堆積部60から降下する粒子のうち、メッシュベルト72の網の目を通過するサイズの微粒子は、メッシュベルト72の下方に落下する。一方、メッシュベルト72の網の目を通過できないサイズの繊維は、メッシュベルト72に堆積し、メッシュベルト72とともに矢印V方向に搬送される。メッシュベルト72の網の目は微細であり、ドラム部61から降下する繊維や粒子の大半を通過させないサイズとすることができる。この構成により、ドラム部61の網の目を通過した通過物は、ウェブ形成部70に堆積し、堆積物はウェブWとなる。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方に設けられるサクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に、堆積部60からメッシュベルト72に向く気流を発生させる。サクション機構76が、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することで、ウェブWの形成を促進する効果が期待できる。また、堆積部60からの排出速度を大きくする効果のほか、混合物の落下経路に形成されるダウンフローによって落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐ効果が期待できる。
サクションブロアー77は、サクション機構76から吸引した空気を、捕集フィルター(図示略)を通じて、シート製造装置100の外に排出してもよい。或いは、サクションブロアー77が吸引した空気を集塵部27に送り込み、サクション機構76が吸引した空気に含まれる除去物を捕集してもよい。
ドラム部61を含む空間には加湿部208により加湿空気が供給される。この加湿空気によって堆積部60の内部が加湿されることにより、静電力によるハウジング部63への繊維や粒子の付着を抑え、繊維や粒子をメッシュベルト72に速やかに降下させ、好ましい形状のウェブWを形成させることができる。
また、メッシュベルト72の搬送経路において、堆積部60の下流側には、加湿部212によって、ミストを含む空気が供給される。これにより、ウェブWが含む水分量が調整され、静電気によるメッシュベルト72への繊維の吸着等が抑制される。
堆積部60およびウェブ形成部70で形成されたウェブWは、搬送部79によって、メッシュベルト72から剥がされてシート形成部80へと搬送される。搬送部79は、例えば、メッシュベルト79aと、ローラー79bと、サクション機構79cと、を有する。
サクション機構79cは、ブロアー(図示略)を備え、ブロアーの吸引力によってメッシュベルト79aに上向きの気流を発生させる。この気流により、ウェブWがメッシュベルト72から離れてメッシュベルト79aに吸着される。メッシュベルト79aは、張架ローラー79bの回転により移動され、ウェブWをシート形成部80に搬送する。
シート形成部80では、ウェブWが含む解繊物の繊維、および添加物に対して熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、添加物に含まれる樹脂を介して互いに結着させる。具体的には、シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82、及び、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84を備える。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85、85で構成され、ウェブWを所定のニップ圧で挟んで加圧することによりウェブWを高密度化し、加熱部84に向けて搬送する。加熱部84は、一対の加熱ローラー86、86を備え、カレンダーローラー85、85によって加圧されたウェブWを挟んで熱を与え、シートSを形成する。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。本実施形態の切断部90は、図中符号Fで示すシートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向Fに平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。切断部90でカットを行うことにより、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断部90でカットされた単票のシートSは、排出部96に収容される。排出部96は、製造されたシートを収容するトレイやスタッカーを備え、トレイに排出されたシートSは、ユーザーが取り出して使用することができる。
上述したシート製造装置100の各部は、解繊処理部101と、再生部102とを構成する。解繊処理部101は、少なくとも供給部10および解繊部20を含み、選別部40および分離部45を含んでもよい。解繊処理部101は、原料MAから解繊物、または加工用原料MCを製造する。解繊処理部101の製造物を、混合部50に移送せずに、シート製造装置100から取り出して貯留することも可能である。また、この製造物を所定のパッケージに封入し、輸送および取引可能な形態としてもよい。
再生部102は、解繊処理部101で製造された製造物をシートSに再生する機能部であり、混合部50、ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、および、切断部90を含む。また、添加物供給部52を含んでもよい。シート製造装置100は、解繊処理部101と再生部102とを一体として構成してもよいし、別体として構成してもよい。この場合、解繊処理部101は、本発明の繊維原料再生装置に相当する。再生部102は、解繊物をシート形状に成形するシート成形部に相当する。また、これらのいずれも加工部に相当するといえる。
[2.分離部の構成]
次に、分離部45の構成について説明する。
図2は、分離部45の要部斜視図である。図2では、ケース451の内部の構成を示すため、上面451a(図1)の図示を省略している。なお、図2では、供給口452及び回収口453の位置とケース451の内部の領域との対応関係を示すため、便宜的に、供給口452と管4と回収口453と管5とを図示している。
図3は、上面451aから見た分離部45の要部平面図である。
図2に示すように、ケース451の各側面451cは、側面4511と側面4513とが対向し、且つ、側面4512と側面4514とが対向するように、下面451bから立設して配置される。図2において図示していない上面451aは、下面451bと対向し、且つ、各側面451cと接して配置される。これにより、ケース451は、内部に空間を有する略直方体形状に構成される。
ケース451の内部には、メッシュドラム48が配置される。メッシュドラム48は、周方向SH(図4参照)に円筒状(筒状)に構成される部材である。メッシュドラム48は、側部48a(周面)の少なくとも一部(本実施形態では全面)に複数の開口49aで構成されるメッシュ49を有する。開口49aは、側部48aの内側の面である内面48a1から、側部48aの外側の面である外面48a2まで貫通する。
図4は、メッシュドラム48の要部側面図である。図4に示すZ方向は、メッシュドラム48の回転軸方向に相当する。図4では、メッシュドラム48の側部48aの一部を図示している。
メッシュドラム48は、メッシュドラム48の周方向SHより回転軸方向に長い開口49aを側部48aに複数備えている。図4では、メッシュドラム48が側部48aに矩形の開口49aを複数備える構成を例示しているが、開口49aの形状は、矩形に限定されず周方向SHより回転軸方向に長い形状であれば楕円形状でも三角形状でもよい。また、図4では、複数の開口49aが格子状に並ぶメッシュドラム48の側部48aを例示しているが、複数の開口49aの並びは、格子状でなくてもよい。
図2及び図3に示すように、メッシュドラム48は、ケース451の内部において、下面451bから立設され、且つ、中心TSが下面451bの略中央に位置するように設けられる。なお、メッシュドラム48は、上面451aと接してケース451の内部に設けられる。メッシュドラム48は、制御装置110の制御に従って、モーター、及びモーターの動力を伝達する動力伝達機構を介し、中心TSを回転軸として矢印Rで示す回転方向に回転する。
ケース451の内部は、メッシュドラム48によって2つの領域に区画される。すなわち、ケース451の内部は、メッシュドラム48の内側の領域である内側領域A1(第1領域)と、メッシュドラム48の外側の領域である外側領域A6(第6領域)とに区画される。
内側領域A1には、内側領域A1を区画する隔壁である内壁NH(第1隔壁)が設けられる。内壁NHは、内壁NH1と内壁NH2とにより構成される。内壁NH1と内壁NH2とは、上面451aから見てL字状に内壁NHが構成されるように、メッシュドラム48の中心TSで端部どうしが接続する。
内壁NH1は、内側領域A1においてメッシュドラム48の中心TSから左方向(すなわちX方向)に延びる隔壁であり、メッシュドラム48を介して後述する外壁GH1と対向する位置に配置される。また、内壁NH1は、メッシュドラム48の内面48a1との間には、所定の隙間が設けられる。なお、内壁NH1は、上面451aと下面451bとに接している。
内壁NH2は、内側領域A1においてメッシュドラム48の中心TSから前方向(すなわちY方向)に延びる隔壁であり、メッシュドラム48を介して後述する外壁GH2と対向する位置に配置される。図2及び図3に示すように、内壁NH2は、メッシュドラム48の内面48a1と接するように配置されることが好ましい。なお、内壁NH2は、上面451aと下面451bとに接している。
内側領域A1は、内壁NHが設けられることで、材料供給領域A4(第4領域)と、材料回収領域A3(第3領域)との2つの領域に区画される。材料供給領域A4は、内壁NHが区画する領域のうち、供給口452と連通する領域である。材料回収領域A3は、内壁NHが区画する領域のうち、回収口453と連通する領域である。供給口452は、回収口453から矢印Rで示す回転方向の上流側において、できるだけ離れた位置(図2及び図3では、内側領域A1において右側下方の位置)で材料供給領域A4と連通する。
外側領域A6には、外側領域A6を区画する隔壁である外壁GH(第2隔壁)が設けられる。外壁GHは、外壁GH1と外壁GH2とを含む。外壁GH1は、外側領域A6において側面4512から右方向に延びる隔壁であり、メッシュドラム48を介して内壁NH1と対向する位置に配置される。また、外壁GH1は、上面451aと下面451bとに接し、また、メッシュドラム48の外面48a2に接している。外壁GH2は、外側領域A6において側面4511から後方向に延びる隔壁であり、メッシュドラム48を介して内壁NH2と対向する位置に配置される。外壁GH2は、上面451aと下面451bとに接し、また、メッシュドラム48の外面48a2と接している。
外側領域A6は、外壁GHが設けられることで、排出領域A2(第2領域)と気流供給領域A5(第5領域)との2つの領域に区画される。排出領域A2は、外壁GHが区画する領域のうち、メッシュドラム48を介して材料供給領域A4と連通し、また、側面4512に形成される排出口455と連通する領域である。気流供給領域A5は、外壁GHが区画する領域のうち、メッシュドラム48を介して材料回収領域A3と連通し、また、側面4511に形成される気流供給口454と連通する領域である。
以上のように、分離部45のケース451は、メッシュドラム48を収容する。メッシュドラム48の内側には内壁NHが設けられ、内側領域A1は、供給口452と連通する材料供給領域A4と、回収口453と連通する材料回収領域A3とに区画される。前述した通り、供給口452は、管4を介して選別部40が連結している。そのため、材料供給領域A4には、第1選別物SBが選別部40から供給される。材料供給領域A4に供給された第1選別物SBは、メッシュドラム48が中心TSを回転軸として回転することで、材料回収領域A3に搬送される。この際、メッシュドラム48の回転による遠心力によって、第1選別物SBに含まれる成分のうち開口49aよりサイズが小さい成分は、廃粉Dとして材料供給領域A4から排出領域A2に移動する。そのため、材料回収領域A3に搬送される第1選別物SBは、廃粉Dが取り除かれた状態である。また、第1選別物SBは、メッシュドラム48の回転による遠心力により内面48a1に堆積した状態で材料回収領域A3に搬送される。前述した通り、回収口453は、管5を介して混合部50が連結している。そのため、材料回収領域A3からは、メッシュドラム48に堆積した堆積物、すなわち、廃粉Dが取り除かれた第1選別物SBが加工用原料MCとして回収される。このように、メッシュドラム48が回転することで、分離部45は、第1選別物SBから廃粉Dを取り除いた堆積物を加工用原料MCとして連続して回収でき、選別部40から供給された第1選別物SBから効率よく繊維を取り出すことができる。なお、第1選別物SBから繊維を取り出すことは、原料MAから繊維を取り出すことに相当する。本実施形態では、分離部45に供給される材料は、選別部40から供給された第1選別物SBであることを示した。これに限らず、分離部に供給される材料は、解繊部20で解繊された材料が直接的に分離部45へ供給されてもよい。
また、材料回収領域A3及び気流供給領域A5では、気流供給口454からメッシュドラム48を介して材料回収領域A3に向かう気流が、気流供給部46により供給される。これにより、材料回収領域A3では、メッシュドラム48の内面48a1に堆積した堆積物が、外面48a2から内面48a1に向かう気流によって内面48a1から剥離する方向に押され、内面48a1から剥がれる。メッシュドラム48の内面48a1から剥がれた堆積物は、回収口453により加工用原料MCとして回収される。このように、気流供給部46が供給する気流により堆積物を回収することで、メッシュドラム48の内面48a1から効率よく繊維を回収できる。また、気流で堆積物を内面48a1から剥がすため、メッシュドラム48が有するメッシュ49の開口49aが変形することが低減される。
また、供給口452は、回収口453から矢印Rで示す回転方向の上流側において、できるだけ離れた位置(図2及び図3では、内側領域A1において右側下方の位置)で材料供給領域A4と連通する。これにより、回収口453から回収するまでに第1選別物SBから廃粉Dを取り除く期間を長く設けることができ、分離部45は、精度よく第1選別物SBから廃粉Dを分離できる。したがって、分離部45は、精度よく第1選別物SBから繊維を取り出すことができる。
分離部45は、供給口452が内壁NHで区画された材料供給領域A4と連通しているため、廃粉Dが取り除かれることなく、材料供給領域A4に供給された第1選別物SBが回収口453に回収されることがない。つまり、分離部45は、シートSの製造に適さない成分が混入した加工用原料MCが回収されることを防止できる。前述した通り、内壁NH1は、メッシュドラム48の内面48a1との間に所定の隙間が設けられる。これにより、内壁NH1により、メッシュドラム48の内面48a1に堆積した堆積物が剥ぎ取られることがない。そのため、内壁NH1は、この堆積物を材料回収領域A3に搬送可能に内側領域A1を区画できる。また、内壁NH2は、メッシュドラム48の内面48a1と接するように配置されることが好ましい。これにより、内壁NH2は、材料供給領域A4に供給された第1選別物SBが、メッシュドラム48により分離されることなく回収口453により回収されることを防止できる。また、内壁NH2は、メッシュドラム48の内面48a1と接することで、内面48a1から堆積物を剥ぎ取ることができる。内壁NH2は、矢印Rで示す回転方向において、回収口453の下流側でメッシュドラム48の内面48a1と接するため、気流供給口454からの気流により剥がれなかった堆積物を剥ぎ取ることができる。
また、気流供給領域A5は、外壁GHで排出領域A2と区画される。これにより、分離部45は、材料供給領域A4から排出領域A2に移動した廃粉Dが、気流供給領域A5に移動すること防止できる。そのため、分離部45は、気流供給口454から供給される気流によって材料回収領域A3で堆積物にメッシュドラム48を介して廃粉Dが付着することを防止できる。したがって、分離部45は、精度よく第1選別物SBから繊維を取り出すことができる。なお、本実施形態では、メッシュドラム48と外壁GH1とが接する構成を例示しているが、メッシュドラム48と外壁GH1との隙間は、排出領域A2の廃粉Dが領域A5に入り込まない程度の隙間であればよい。これによって、気流供給領域A5において気流供給口454から供給される気流により、廃粉Dが排出領域A2から気流供給領域A5に入り込むことが抑制できる。また、メッシュドラム48と外壁GH1との間に隙間がある場合、この隙間にパイルシール等の部材を設けてもよい。この場合でも同様の効果を奏する。
また、排出領域A2は、排出口455と連通する。前述した通り、排出口455には、吸引部47が連結する。これにより、捕集ブロアー473による吸引により、材料供給領域A4から排出領域A2に移動した廃粉Dが気流と共にケース451の外部に排出される。そのため、分離部45は、廃粉Dがケース451内に滞留することを防止し、廃粉Dが第1選別物SBに再付着することを防止できる。したがって、分離部45は、精度よく第1選別物SBから繊維を取り出すことができる。
図4に示すように、メッシュドラム48は、周方向SHより回転軸方向に長い開口49aを複数備える。これにより、分離部45は、メッシュドラム48が回転している間、メッシュドラム48の側部48aにおいて材料供給領域A4から排出領域A2へ向かう気流の通路を広く確保でき、精度よく第1選別物SBから廃粉Dを取り除くことができる。なお、ここでいう気流とは、吸引部47が吸引する気流である。
[3.変形例1]
図5は、変形例1に係る分離部45の要部平面図である。
図5に示す変形例1に係る分離部45の説明では、図3に示す分離部45の構成要素と同様の構成要素について、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5と図3とを比較して明らかな通り、変形例1に係る分離部45は、材料回収領域A3に、メッシュドラム48の内面48a1に堆積した堆積物を剥離する剥離部としてブラシローラーBRを備える。
ブラシローラーBRは、Z方向に延びるロールと、このロールの周面から突出する複数の突出体とにより構成される。ブラシローラーBRのZ方向の長さは、メッシュドラム48の側部48aの高さ以上であることが好ましい。ブラシローラーBRは、少なくとも突出体がメッシュドラム48の内面48a1と接するように材料回収領域A3内に配置され、メッシュドラム48の回転に伴って自由回転し、或いは制御装置110の制御に従って回転する。分離部45は、ブラシローラーBRを材料回収領域A3に設けることで、より確実に堆積物をメッシュドラム48の内面48a1から剥がすことができ、効果的に堆積物を回収口453により回収できる。
特に、図5に示すように、ブラシローラーBRが、材料回収領域A3において回収口453より矢印Rで示す回転方向の下流側に配置されることで以下に示す効果を奏する。すなわち、分離部45は、図5に示すようにブラシローラーBRを配置することで、内面48a1から剥離されず回収口453を通過した堆積物を、メッシュドラム48の内面48a1から剥離することができ、回収口453によりこの堆積物を回収させることができる。この際、ブラシローラーBRは、制御装置110の制御によって時計回りに回転することが好ましい。これにより、ブラシローラーBRが、堆積物を回収口453に向かって剥離することができ、分離部45は、より効果的に堆積物を回収できる。
なお、図5では、ブラシローラーBRが材料回収領域A3において回収口453より矢印Rで示す回転方向の下流側に配置される構成を例示しているが、ブラシローラーBRの配置箇所は、回収口453より矢印Rで示す回転方向の上流側でもよい。これにより、矢印Rで示す回転方向において回収口453の上流側で、メッシュドラム48の内面48a1から堆積物を剥離できるため、分離部45は、気流供給部46を具備しなくても堆積物を回収できる。また、分離部45は、気流供給部46を具備しなくてもよいため構成をコンパクトにできる。この配置の際、ブラシローラーBRは、メッシュドラム48の回転に伴う自由回転、或いは制御装置110の制御によって反時計回りに回転することが好ましい。これにより、ブラシローラーBRが、堆積物を回収口453に向かって剥離することができ、分離部45は、より効果的に堆積物を回収できる。
変形例1に係る分離部45の説明において、剥離部としてブラシローラーBRを例示したが、剥離部は、ブラシローラーBRに限定されない。例えば、剥離部は、回転しない固定のブラシやスクレイパー等により構成されてもよく、メッシュドラム48の内面48a1から堆積物を剥離可能な構成でれば、その形態を問わない。
[4.変形例2]
図6は、変形例2に係るメッシュユニット482(メッシュ部材)の要部斜視図である。
図6に示すメッシュユニット482の説明では、図2に示すメッシュドラム48の構成要素と同様の構成要素について、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6と図2とを比較して明らかな通り、変形例2に係るメッシュユニット482は、外面48a2において、周方向SHに並ぶ複数の羽根板481(羽根部)を備えている。各羽根板481は、メッシュドラム48の径方向において、外面48a2からメッシュドラム48の外側に向かって湾曲して延びる板状の部材である。
分離部45は、図2に示すメッシュドラム48の代わりに、メッシュユニット482をケース451内に収容し、このメッシュユニット482を矢印Rで示す回転方向に回転させて第1選別物SBから廃粉Dを分離する。メッシュユニット482は、回転することで複数の羽根板481により外面48a2から離れる方向に気流を発生させる。この気流の発生に伴って、メッシュユニット482には、内面48a1から外面48a2に向かう気流が発生する。これにより、分離部45は、材料供給領域A4において、第1選別物SBから廃粉Dの分離を促進でき、より効果的に第1選別物SBから廃粉Dを取り除くことができる。また、メッシュユニット482により、内面48a1から外面48a2へ向かう気流を発生させることができるため、分離部45は、内面48a1から外面48a2に向かる気流を発生させる機器を具備する必要がない。したがって、変形例2は、分離部45の構成をコンパクトにできる。
以上、説明したように、分離部45(繊維処理装置)は、回転可能な円筒状(筒状)に構成され、側部48a(周面)の少なくとも一部にメッシュ49を有するメッシュドラム48(メッシュ部材)と、メッシュドラム48を収容するケース451(筐体)と、を備える。ケース451は、メッシュドラム48の内側である内側領域A1(第1領域)に連通している供給口452(第1開口)、及び、回収口453(第2開口)と、メッシュドラム48の外側である排出領域A2(第2領域)に連通している排出口455(第3開口)と、を有する。ケース451は、内側領域A1の少なくとも一部を区画して材料回収領域A3(第3領域)を構成している内壁NH(第1隔壁、隔壁)を有する。回収口453は、材料回収領域A3と連通している。第1選別物SB(繊維を含んでいる被分離材料)は、供給口452から内側領域A1に供給される。分離部45は、材料回収領域A3において、供給口452より供給された第1選別物SBのうち、メッシュドラム48の内面48a1に堆積していた堆積物を、加工用原料MCとして回収口453から回収する。
この構成によれば、メッシュドラム48が回転することで、メッシュドラム48により第1選別物SBから廃粉Dが分離した堆積物を連続して回収できるため、第1選別物SBから効率よく繊維を取り出すことができる。
分離部45は、供給口452より供給される第1選別物SBのうち、内側領域A1から排出領域A2に流れる気流によりメッシュドラム48を通じて排出領域A2に移動する廃粉D(成分)を、気流と共に排出口455より排出する。
この構成によれば、分離部45は、廃粉Dを気流と共に排出口455より排出するため、ケース451内に廃粉Dが滞留することを防止し、第1選別物SBからから分離した廃粉Dを繊維と共に回収することを防止できる。したがって、分離部45は、第1選別物SBから精度よく繊維を取り出すことができる。
内側領域A1は、内壁NHにより材料回収領域A3と区画された材料供給領域A4(第4領域)を有する。材料供給領域A4には、供給口452が連通している。
この構成によれば、内壁NHにより材料回収領域A3と区画された材料供給領域A4に供給口452が連通しているため、回収口453から回収される繊維に、材料供給領域A4に供給される第1選別物SBが混ざることを防止できる。したがって、分離部45は、精度よく第1選別物SBから精度よく繊維を取り出すことができる。
分離部45は、メッシュドラム48の外側からメッシュドラム48を介して材料回収領域A3へ向かう気流を供給する気流供給部46を備える。
この構成によれば、分離部45は、気流供給部46がメッシュドラム48を介して材料回収領域A3へ気流を供給することで、材料回収領域A3において、堆積物がメッシュドラム48の内面48a1から剥離でき効率よく繊維を回収できる。また、気流により堆積物を剥離するため、分離部45は、開口49aが変形することなく繊維を回収できる。
分離部45は、材料回収領域A3とメッシュドラム48を介して連通している気流供給領域A5(第5領域)を有する。分離部45は、排出領域A2と気流供給領域A5との間に外壁GH(第2隔壁)を備える。
この構成によれば、分離部45は、外壁GHを備えるため、メッシュドラム48を通じて移動した廃粉Dが、材料回収領域A3においてメッシュドラム48を通じて堆積物に付着することがなく、精度よく繊維を回収できる。
分離部45は、材料回収領域A3に、メッシュドラム48の内面48a1(内面)に堆積した堆積物を剥離するブラシローラーBR(剥離部)を備える。
この構成によれば、分離部45は、ブラシローラーBRを材料回収領域A3に設けることで、より確実に堆積物をメッシュドラム48の内面48a1から剥がすことができ、効果的に堆積物を回収口453により回収できる。
メッシュユニット482(メッシュ部材)は、メッシュドラム48の外面48a2の周方向SHに並ぶ複数の羽根板481(羽根部)を備える。
この構成によれば、メッシュユニット482は、羽根板481により気流を発生させることができ、材料供給領域A4において、第1選別物SBから廃粉Dの分離を促進でき、より効果的に第1選別物SBから廃粉Dを取り除くことができる。
メッシュドラム48は、周方向SHより回転軸方向に長い複数の開口49aを備える。
この構成によれば、分離部45は、メッシュドラム48が回転している間、メッシュドラム48の側部48aにおいて材料供給領域A4から排出領域A2に向かう気流の通路を広く確保でき、精度よく第1選別物SBから廃粉Dを取り除くことができる。
シート製造装置100(繊維原料再生装置)は、原料MAを解繊する解繊部20と、解繊部20により解繊された解繊物である第1選別物SBを分離する分離部45と、分離部45により分離された分離物である加工用原料MCを加工する加工部(混合部50、シート形成部80、及び、切断部90)とを備える。分離部45は、回転可能な筒状に構成され、側部48aの少なくとも一部にメッシュ49を有するメッシュドラム48と、メッシュドラム48を収容するケース451と、を備える。ケース451は、メッシュドラム48の内側である内側領域A1に連通している供給口452、及び、回収口453と、メッシュドラム48の側部48aの外側である排出領域A2に連通している排出口455と、を有する。ケース451は、内側領域A1の少なくとも一部を区画して材料回収領域A3を構成している内壁NHを有する。回収口453は、材料回収領域A3と連通している。第1選別物SBは、供給口452から内側領域A1に供給される。分離部45は、材料回収領域A3において、供給口452より供給された第1選別物SBのうち、メッシュドラム48の内面48a1に堆積していた堆積物を、加工用原料MCとして回収口453から回収する。
この構成によれば、シート製造装置100は、分離部45の効果と同様の効果を奏する。さらに、シート製造装置100は、効率よく繊維を回収できるため、シートSの製造に不適な成分が混入したシートSを製造することなく、高品質なシートSを製造できる。
[5.他の実施形態]
上述した実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、例えば以下に示すように、種々の態様において実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、内壁NH2がメッシュドラム48の内面48a1に接する構成を説明した。しかしながら、内壁NH2とメッシュドラム48の内面48a1との間に隙間が設けられていてもよい。また、内壁NH2とメッシュドラム48の内面48a1との間に隙間を設けない場合、内壁NH2と内面48a1とが直接接する構成に限定されず、例えばシール部材等を内壁NH2と内面48a1との間に配置し、内壁NH2とメッシュドラム48の内面48a1との間に隙間を設けないようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、排出口455に連結する吸引部47の吸引により、材料供給領域A4から排出領域A2に気流が流れる構成を説明した。しかしながら、この向きの気流を流す構成は、吸引部47による吸引に限定されない。例えば、ケース451に向かって気流を供給するブロワーを管4に配置し、このブロワーによりケース451に気流を流す構成でもよい。この構成では、供給口452から材料供給領域A4に気流が供給され、メッシュ49を通じて材料供給領域A4から排出領域A2に気流が流れる。
また、例えば、シート製造装置100は、シートSに限らず、硬質のシート或いは積層したシートで構成されるボード状、或いは、ウェブ状の製造物を製造する構成であってもよい。また、製造物は紙に限らず不織布であってもよい。シートSの性状は特に限定されず、筆記や印刷を目的とした記録紙(例えば、いわゆるPPC用紙)として使用可能な紙であってもよいし、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙等であってもよい。また、シートSが不織布である場合、一般的な不織布のほか、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット等としてもよい。
また、例えば、シート製造装置100の制御装置110の少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよく、独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。
また、上記実施形態のシート製造装置100は、原料を気中で解繊することにより材料を得て、この材料と樹脂とを用いてシートSを製造する乾式のシート製造装置100として説明した。本発明の適用対象はこれに限定されず、水等の溶媒中に繊維を含む原料を溶解または浮遊させ、この原料をシートに加工する、いわゆる湿式のシート製造装置にも適用できる。また、気中で解繊された繊維を含む材料をドラムの表面に静電気等により吸着させ、ドラムに吸着された原料をシートに加工する静電方式のシート製造装置にも適用できる。
20…解繊部、45…分離部(繊維処理装置)、46…気流供給部、48…メッシュドラム(メッシュ部材)、48a…側部、48a1…内面、48a2…外面、49…メッシュ、49a…開口、50…混合部(加工部)、80…シート形成部(加工部)、90…切断部(加工部)、100…シート製造装置(繊維原料再生装置)、451…ケース(筐体)、451b…下面、451c…側面、452…供給口(第1開口)、453…回収口(第2開口)、454…気流供給口、455…排出口(第3開口)、461…管、471…管、481…羽根板(羽根部)、482…メッシュユニット(メッシュ部材)、4511〜4514…側面、A1…内側領域(第1領域)、A2…排出領域(第2領域)、A3…材料回収領域(第3領域)、A4…材料供給領域(第4領域)、A5…気流供給領域(第5領域)、A6…外側領域、BR…ブラシローラー(剥離部)、D…廃粉(成分)、GH…外壁(第2隔壁)、GH1〜GH2…外壁(第2隔壁)、MA…原料、MC…加工用原料(堆積物、分離物)、NH…内壁(第1隔壁、隔壁)、NH1〜NH2…内壁(第1隔壁、隔壁)、SB…第1選別物(被分離材料)、SH…周方向。

Claims (9)

  1. 回転可能な筒状に構成され、周面の少なくとも一部にメッシュを有するメッシュ部材と、
    前記メッシュ部材を収容する筐体と、を備え、
    前記筐体は、前記メッシュ部材の内側である第1領域に連通している第1開口、及び、第2開口と、前記メッシュ部材の前記周面の外側である第2領域に連通している第3開口と、を有し、
    前記第1領域の少なくとも一部を区画して第3領域を構成している第1隔壁を有し、
    前記第2開口は、前記第3領域と連通しており、
    繊維を含んでいる被分離材料は、前記第1開口から前記第1領域に供給され、
    前記第3領域において、前記第1開口より供給された前記被分離材料のうち、前記メッシュ部材の周面に堆積していた堆積物を、前記第2開口から回収する、
    繊維処理装置。
  2. 前記第1開口より供給される前記被分離材料のうち、前記第1領域から前記第2領域に流れる気流により前記メッシュ部材を通じて前記第2領域に移動する成分を、前記気流と共に前記第3開口より排出する、
    請求項1に記載の繊維処理装置。
  3. 前記第1領域は、前記第1隔壁により前記第3領域と区画された第4領域を有し、前記第4領域に前記第1開口が連通している、
    請求項1又は2に記載の繊維処理装置。
  4. 前記メッシュ部材の前記周面の外側から前記メッシュ部材を介して前記第3領域へ向かう気流を供給する気流供給部を備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の繊維処理装置。
  5. 前記第3領域と前記メッシュ部材を介して連通している第5領域を有し、前記第2領域と前記第5領域との間に第2隔壁を備える、
    請求項4に記載の繊維処理装置。
  6. 前記第3領域に、前記メッシュ部材の内面に堆積した前記堆積物を剥離する剥離部を備える、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の繊維処理装置。
  7. 前記メッシュ部材は、前記周面の周方向に並ぶ複数の羽根部を備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の繊維処理装置。
  8. 前記メッシュ部材は、周方向より回転軸方向に長い複数の開口を備える、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の繊維処理装置。
  9. 繊維を含む原料を解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊された解繊物を分離する分離部と、
    前記分離部により分離された分離物を加工する加工部と、を備え、
    前記分離部は、
    回転可能な筒状に構成され、周面の少なくとも一部にメッシュを有するメッシュ部材と、
    前記メッシュ部材を収容する筐体と、を備え、
    前記筐体は、前記メッシュ部材の内側である第1領域に連通している第1開口、及び、第2開口と、前記メッシュ部材の外側である第2領域に連通している第3開口と、を有し、
    前記第1領域の少なくとも一部を区画して第3領域を構成している隔壁を有し、
    前記第2開口は、前記第3領域と連通しており、
    繊維を含んでいる被分離材料は、前記第1開口から前記第1領域に供給され、
    前記第3領域において、前記第1開口より供給された前記被分離材料のうち、前記メッシュ部材の周面に堆積していた堆積物を、前記第2開口から回収する、
    繊維原料再生装置。
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