JPH11302990A - 不透明度の高い脱墨パルプの製造方法 - Google Patents

不透明度の高い脱墨パルプの製造方法

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JPH11302990A
JPH11302990A JP10675098A JP10675098A JPH11302990A JP H11302990 A JPH11302990 A JP H11302990A JP 10675098 A JP10675098 A JP 10675098A JP 10675098 A JP10675098 A JP 10675098A JP H11302990 A JPH11302990 A JP H11302990A
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Takaaki Nishimura
高明 西村
Makoto Iwasaki
誠 岩崎
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Oji Paper Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メカニカルパルプを20重量%以上含む古紙に
ついて乾式離解処理(解繊処理)を行い、ついで湿式離
解処理を行うことにより脱墨パルプの強度を低下させる
ことなく不透明度の高い脱墨パルプを製造する方法の提
供。 【解決手段】メカニカルパルプを20重量%以上含む古
紙を、パルプの固形分濃度が70%以上で乾式離解処理
を行い、ついで固形分濃度20%以下で湿式離解処理を
行い、さらに後工程として熟成処理、浮選処理工程を有
する脱墨処理を行う不透明度の高い脱墨パルプの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メカニカルパルプ
を含む古紙からの不透明度の高い脱墨パルプの製造方法
に関し、更に詳しくは、古紙の水分が少ない状態で乾式
離解処理(解繊処理)を行い、ついでパルプの表面に水
が十分ある状態で湿式離解処理を行い、さらに、その後
に配置される工程で熟成処理、浮選処理を行うことによ
って脱墨パルプの強度を低下させることなく不透明度の
高い脱墨パルプを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】我が国における古紙の利用率としては19
96年現在で53%強であり、パルプ原料の過半数を超
えるに至っている。さらに、2000年を目標に利用率
を56%まで引き上げる計画もあり、パルプ原料への古
紙の利用は今後も延びると予測されていが、近年その利
用の伸びが鈍化傾向にある。
【0003】再生可能な古紙の種類としては上白、カー
ド、特白、中白、白マニラ、模造、色上、切付、中更反
古、新聞、雑誌、段ボール等がある。
【0004】これらの古紙からの再生パルプ化法として
は、古紙をパルプ固形分濃度(パルプ絶乾重量g/水分
を含む総重量g、以下パルプ濃度と略す)20%以下で
離解してパルプ懸濁液を得る離解工程、パルプ懸濁液中
の異物を分離する粗選、精選工程、印刷インキを分離す
る脱墨工程、色を白くする漂白工程等を経て再生パルプ
化が行われるのが一般的である。
【0005】一方、現実の問題として、ここ近年の古紙
の利用率の伸びが鈍化している原因の一つとして、再生
利用する古紙の種類が拡大すると例えば粘着物やプラス
チック類等の禁忌品を含む可能性が高くなり、処理の難
易度が高くなること、また、完成品の品質の低下を招く
ことが挙げられる。さらに、古紙を再生利用するとパル
プ密度が高くなり、かつ不透明度が下がるため原料の使
用量が増えるといった問題がある。
【0006】特に、近年紙の低坪量化が進みつつある
が、古紙の利用における不透明度の低下は印字の裏写り
等の問題を引き起こすため、低坪量化を進める上で障害
となっている。
【0007】そのため、不透明度を向上させるために各
種の提案がなされている。例えば特開平1−14388
号公報には白水に特定の無機、有機系顔料を添加して、
工程中のピッチを除去して不透明度を向上させる方法が
開示されている。この方法では、ピッチの量が少ない場
合不透明度の向上が見込めない。また、特開平5−13
2895号公報にはパルプの水性分散液に、添料及び特
定の水溶性共重合体を配合することによって不透明度を
向上させる方法が開示されている。また、特開昭57−
16992号公報には未晒系故紙を脱リグニンし、篩分
処理した後、漂白処理することによって高不透明度、低
密度の漂白パルプを製造する方法が開示されている。し
かし、脱リグニン処理、例えば蒸解処理を行うことは処
理装置の規模の拡大化、ならびに完成パルプの品質の低
下が懸念される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決すべく、古紙の水分が少ない状態で乾式離解処理
(解繊処理)を行い、次いで乾式離解直後に固形分濃度
20%以下で湿式離解処理を行い、さらに、その後に配
置される工程で熟成処理、浮選処理を行うことによって
填料等の添加を必要とすることなく繊維自体の改質によ
って、不透明度の高い古紙再生法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はメカニカルパル
プを20重量%以上含む古紙を、パルプの固形分濃度が
70%以上で乾式離解処理を行い、ついで固形分濃度2
0%以下で湿式離解処理を行い、さらに後工程処理とし
て脱墨処理を実施することを特徴とする不透明度の高い
脱墨パルプの製造方法に存する。
【0010】また、本発明は前記後工程の脱墨処理が熟
成処理工程、浮選処理工程を有する請求項1記載の不透
明度の高い脱墨パルプの製造方法に存する。
【0011】本発明に用いられる対象となる古紙材料と
しては、模造、色上、切付、中更反古、新聞、雑誌、段
ボール、雑誌等が挙げられるが、必ずしもこれらに限定
されるものではない。処理パルプの内、機械パルプ由来
のパルプは絶乾重量比率で20重量%以上含まれている
ものが好ましく、特に好ましくは50重量%以上であ
る。乾式離解を行った機械パルプが不透明度の向上に及
ぼす影響は20重量%以上でより顕著に示すため、含有
率が20重量%未満では不透明度の安定した上昇は得ら
れない。
【0012】本発明の乾式離解で処理されるパルプとし
ては、機械パルプ由来の古紙をそのまま使用しても良
く、あるいは前処理として、粗選−精選処理を行ったも
のや混練等の機械的分散処理を行ったもの、または本処
理の初期において機械的分散処理を行ったものであって
も良い。
【0013】乾式離解時のパルプ濃度は70%以上が好
ましく、特に好ましくは90%以上である。パルプ濃度
が70%未満での離解では水が繊維と離解機との間の緩
衝材として働き、良好な離解ならびに不透明度の高いパ
ルプが得られない。
【0014】乾式離解に用いられる離解または解繊装置
としては各種の機械が実在しているが、たとえば砕木パ
ルプの製造に用いるレファイナー、また、牛乳パック等
の高分子フィルムと木繊維とを分離するのに効果がある
アイン・エンジニアリング社の乾式離解装置(商品名:
クリーニングセパレーター)、さらに神戸製鋼所社製
(商品名:エコパルパー)の乾式離解装置等がある。こ
れらの装置のうち、パルプ濃度70%以上で紙から単も
しくは数本からなる繊維を取り出せる装置であればよ
く、その他のタイプでも特にこだわる必要はない。ただ
し、注意すべき事項として乾式離解は古紙から繊維を取
り出す手法であるゆえ、繊維の劣化は最小限に抑えたい
のでレファイナー等の使用の場合にはクリアランスを広
くするなどの工夫が必要となる。
【0015】乾式離解処理での処理時間としては、離解
されるのに十分な時間があればよく、例えばアイン・エ
ンジニアリング社製の乾式離解で有れば1〜2分程度の
撹拌で、また、レファイナーで有れば1回通し程度で十
分な離解パルプを得られる。
【0016】乾式離解処理後のパルプはパルプ濃度20
%以下で湿式離解処理されることが好ましく、特に好ま
しくは10%以下のパルプ濃度が選択される。20%を
超えるパルプ濃度で離解を行うと繊維同士が複雑に絡み
合い、例えば繊維が玉状の形状のまま最終段まで残り、
完成後の強度の低下または外見が著しく悪いパルプにな
る。
【0017】湿式離解処理後のパルプは次いで後工程の
脱墨処理として熟成処理されるが、熟成工程での処理時
間は、処理の際に過酸化水素が完全に消費すると白色度
が低下するので30分〜20時間が好ましく、特に好ま
しくは60分〜180分である。熟成時間が30分未満
だと白色度の上昇が小さく、20時間を越える処理時間
の場合には過酸化水素を完全に消費するため色戻りと称
する白色度の低下が見られる場合がある。なお、実在の
プラントにおいてはアルカリと過酸化水素が添加されて
から洗浄または希釈工程の地点までに要した時間の合計
を熟成工程処理時間とする。
【0018】熟成処理の処理温度は30〜90℃が好ま
しく、特に好ましくは40〜70℃である。30℃より
低いと反応が遅くなり、熟成時間がいたずらに長くな
り、さらに前段からの温度冷却に多大なエネルギーを必
要とするため設備的にもエネルギー的にも好ましくな
い。一方、90℃を越えると過酸化水素の分解反応が大
きくなり、無駄な過酸化水素消費が、また、高温反応や
過酸化水素分解に伴うパルプ強度の低下がおこる。
【0019】熟成処理工程のパルプ濃度は5〜40%、
より好ましくは10〜25%の中、高濃度領域から選択
される。5%未満の場合、薬液とパルプの反応効率が悪
くなる。一方、40%を越えると薬液との混合が悪くな
り均一な反応が困難となる。
【0020】同工程で用いられるアルカリ薬品としては
一般的な苛性ソーダ、珪酸ソーダが挙げられるが、もち
ろんアルカリ性を示す薬品であれば特に限定はしない。
【0021】本発明に於ける熟成処理工程での過酸化水
素の添加率はアルカリによる色戻り防止に作用できる量
さえ含まれれば特に限定するものではなく、漂白作用を
加味した場合の完成パルプの白色度の度合いによって適
宜選択すればよいが、完成パルプの粘度保持の点から、
過酸化水素添加率は対絶乾パルプ0.1〜4.0%が好
ましい。また、アルカリの添加量は原料となる古紙のp
Hによって大きく異なるので反応初期のpHが通常の過
酸化水素漂白で用いられる範囲である9〜11.5程度
に保つことができる添加量から選択される。
【0022】さらに本発明に於ける脱墨工程(脱インキ
工程)の方法としては、紙パルプ技術協会発行の紙パル
プ技術便覧(第5版1992年)152頁〜158頁に
記載されている洗浄法、フローテーション法から選択さ
れる。洗浄法はサクションフィルター等の置換洗浄、エ
キストラクター等の希釈・脱水洗浄、スクリュープレス
等のプレス洗浄の3つに大別され、細かいインキの除去
に有効である。フローテーション法では洗浄法で除ける
インキより大きなインキの除去、並びに節水に有効であ
る。
【0023】例えば浮選処理(フローテーション処理)
を適用した場合について、詳細を述べると一般にフロー
テーターと称する機器を用いて処理される。この場合の
処理条件として、パルプ濃度は0.8%〜1.4%が好
ましい。1.4%を越える濃度の場合、散気管等から吹
き込んだ空気にインキがのらず、脱墨性が著しく低下す
る。一方、0.8%未満の薄いパルプ濃度では脱墨性が
平衡状態にあるため生産効率が悪くなる。
【0024】また、浮選処理工程での温度は20〜60
℃の範囲から選択されることが好ましい。20℃未満の
温度ではインキの剥離が弱く脱墨性が弱く。一方、60
℃を越えると発泡がコントロールできないため好ましく
ない。
【0025】以上のように、従来の不透明度を向上させ
る方法においては、顔料や填料等を添加することによっ
て完成した紙の不透明度を向上させるのに対し、本発明
においては乾式離解を行うことによって繊維自体を改質
し、繊維単独で不透明度の向上を付与させることを特徴
としている。
【0026】乾式離解によって不透明度が向上する理由
については、充分に判明していないが、乾式離解によっ
て繊維の単繊維化が進む際に繊維表面の角質化が起こ
り、その結果、繊維の散乱能が向上するためと推定され
る。また、不透明度の上昇は脱リグニンの進んだケミカ
ルパルプよりメカニカルパルプの方がより顕著であるこ
とから、リグニン等の関与の可能性もある。
【0027】このようにして処理される古紙再生法シー
ケンスとしては、乾式離解にて離解処理したパルプにつ
いて、例えば混練処理(ニーディング処理またはディス
パーザー処理)等を組み合わせたシーケンスも挙げられ
る。さらに、薬品の減添及びパルプ品質の改良を目的と
して漂白工程の一部にセルラーゼまたはヘミセルラーゼ
等の酵素処理段を設けても良い。
【0028】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。又実施例及び比較例内の添加
率は対絶乾パルプあたりの重量%示す。
【0029】実施例1 (1)乾式離解処理:メカニカルパルプを20重量%以
上含み、かつ、パルプの固形分が93%である背糊付雑
誌古紙(少年ジャンプ誌)の背糊部分を除いた後6mm
×12mmに裁断する。裁断したサンプル200gを乾
式離解装置(クリーニングセパレーター)に投入し、約
2分間装置内を循環させて2mmのメッシュを通過した
乾式離解パルプ198gを得た。湿式離解処理:乾式離
解後のパルプ40gをパルプ濃度2%に希釈し、Tap
pi離解機を用いて30℃にて10分間離解を行った。
離解後、パルプ濃度30%まで遠心脱水を行い供試パル
プとした。 (2)熟成処理:ポリ袋に供試パルプを50gとり、
次いで水と薬液(苛性ソーダ0.6%、過酸化水素1.
0%)を添加し、パルプ濃度25%にする。のパル
プをよく手で撹拌を行うサンプルの入ったポリ袋を7
0℃のウォーターバス中に入れて2時間保持し、熟成を
行った。 (3)混練処理:熟成後のパルプについて、引き続き二
軸式ニーダー(山本百馬製作所製)を用いて混練処理を
行った。混練処理条件としてはパルプ濃度25%、30
℃で2回通しを行った。 (4)浮選処理:混練処理後のパルプをイオン交換水で
1.2%に希釈後、フローテーター(共伸産業社製)に
投入し、次いでノニオン系の脱墨剤DI1020(花王
社製)を固形分濃度で0.3%、発泡剤としてアニオン
系DI370(花王社製)を固形分濃度で0.01%添
加した後、パルプ濃度が1.0%になるようイオン交換
水で調製した。パルプスラリー調整後、空気取り込み量
を2.6L/分で30℃、10分間浮選処理を行った。 (5)完成パルプ:浮選処理後パルプを400メッシュ
ワイヤーで15%に脱水、さらに1%に希釈した後25
%に脱水し、完成パルプとした。
【0030】実施例2 乾式離解後のパルプスラリー希釈濃度を10%にし、高
濃度離解機(熊谷理機社製)を用いて離解を行った以外
は実施例1と同様にして、完成サンプルを得た。
【0031】実施例3 乾式離解後のパルプスラリー希釈濃度を17%にした以
外は実施例2と同様にして、完成サンプルを得た。
【0032】実施例4 白色度53.3%のサーモメカニカルパルプ(以下TM
Pと略す)25重量%と白色度52.9%の針葉樹由来
の漂白クラフトパルプ(以下NBKPと略す)75重量
%を混合した後、米坪100gの紙を抄き、固形分濃度
79重量%まで乾燥したシートについて乾式離解を行っ
た以外は実施例1と同様に処理して、完成サンプルを得
た。
【0033】比較例1 実施例1で用いた背糊付雑誌古紙の背糊部分を除いたサ
ンプルを6mm×12mmに裁断する。裁断したサンプ
ル40gをパルプ濃度2%に希釈し、Tappi離解機
を用いて30℃にて10分間離解を行った(以下、紙の
形状から水を介してパルプ繊維を取り出す工程を乾式離
解と対比させるため便宜上湿式離解という)。離解後、
パルプ濃度30%まで遠心脱水を行い供試パルプとし、
乾式離解した以外は実施例1と同様に処理して、完成サ
ンプルを得た。
【0034】比較例2 湿式離解時に苛性ソーダを対パルプ当たり0.5重量%
添加した以外は比較例1と同様に処理して、完成サンプ
ルを得た。
【0035】比較例3 湿式離解時のパルプ濃度を16%にした以外は比較例2
と同様に処理して、完成サンプルを得た。
【0036】比較例4 乾式離解後のパルプ濃度を30%に希釈した以外は実施
例3と同様に処理して、完成サンプルを得た。
【0037】比較例5 TMPを15重量%、NBKPを85重量%配合した以
外は実施例4と同様に処理して、完成サンプルを得た。
【0038】比較例6 乾式離解前の紙の固形分濃度を62重量%にした以外は
実施例4と同様に処理して、完成サンプルを得た。
【0039】
【表1】
【0040】パルプ品質と強度の測定法について、白色
度についてはスガ試験機社製分光白色度測色計SC−1
0WNを用いてISO白色度ならびに米坪60gでの不
透明度を求めた。引張強さはJIS P8113を用い
て裂断長として示した。引裂強さはJIS P8116
を用いて比引裂強さとして示した。なお、実施例1、
2、3、比較例1、2、3、4の完成パルプについては
PFIミルを用いてカナディアン・スタンダード・フリ
ーネス値(C.S.F)で380mlに、実施例4、比
較例5、6については同様にC.S.Fで150mlに
合わせた後、米坪60gのシートを抄き、強度比較試験
を行った。
【0041】表1から明らかなとおり本発明による古紙
処理パルプは顔料、填料の添加なしにも関わらず不透明
度が大きなパルプを得ることができる(実施例1〜
4)。これに対し乾式離解を行わず従来法に従い湿式離
解だけで離解を行ったパルプは不透明度が低い(比較例
1、2)。また、湿式離解時のパルプ濃度を従来法での
高濃度離解にした場合も不透明度の向上は認められない
(比較例3)。さらに、乾式離解を行った後でもパルプ
濃度を20%以下まで希釈を行って、離解を行わないと
強度的に低いパルプになる(比較例4)。また、メカニ
カルパルプの含有率が低いと不透明度は低下する(比較
例5)。さらに、乾式離解時の固形分濃度が低いと不透
明度は低くなる(比較例6)。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
不透明度の高い脱墨パルプの製造方法によって、従来法
と比較した場合、高い不透明度と従来のパルプ品質を兼
ね備えたパルプの製造が可能となった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メカニカルパルプを20重量%以上含む古
    紙を、パルプの固形分濃度が70%以上で乾式離解処理
    を行い、ついで固形分濃度20%以下で湿式離解処理を
    行い、さらに後工程として脱墨処理することを特徴とす
    る不透明度の高い脱墨パルプの製造方法。
  2. 【請求項2】前記後工程の脱墨処理が熟成処理工程、浮
    選処理工程を有する請求項1記載の不透明度の高い脱墨
    パルプの製造方法。
JP10675098A 1998-04-16 1998-04-16 不透明度の高い脱墨パルプの製造方法 Pending JPH11302990A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11008674B2 (en) 2017-12-20 2021-05-18 Seiko Epson Corporation Fiber processing device and fibrous feedstock recycling device
US11072888B2 (en) 2017-12-15 2021-07-27 Seiko Epson Corporation Fiber processing device and fibrous feedstock recycling device

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US11072888B2 (en) 2017-12-15 2021-07-27 Seiko Epson Corporation Fiber processing device and fibrous feedstock recycling device
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