JP2019173200A - 解繊処理装置、および、繊維原料再生装置 - Google Patents

解繊処理装置、および、繊維原料再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多段の回転部において効率よく解繊を行うことが可能な解繊処理装置および繊維原料再生装置を提供する。【解決手段】被解繊物が流入する側に配置された第1の回転部160aと、第1の回転部160aで解繊された解繊物が排出される側に配置された第2の回転部160bとを有し、第1の回転部160aおよび第2の回転部160bは、それぞれ回転中心側に位置する基部162と、基部162から回転中心から離れる方向に突設する突部163とを備え、第1の回転部160aと第2の回転部160bとの間にスペーサー165が設けられている。固定部150側からスペーサー165に向かって突出する外側規制板167と、第1の回転部160aと第2の回転部160bの回転中心の側から固定部150に向かって突出する内側規制板166と、を設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、解繊処理装置、および、繊維原料再生装置に関する。
従来、繊維を含む原料を再生する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の装置は、乾式解繊処理装置の構造において、繊維長を短くし過ぎることなく解繊し、実用的な強度を有するシートを製造するために、突部を備えた複数の回転プレートを積層して回転刃を構成する構造が開示されている。
特開2015−074848号公報
特許文献1記載の乾式解繊処理装置は、回転部を多段に形成し、各段の回転部により被解繊物の解繊を行うものである。しかしながら、多段に形成した回転部のうち後段の回転部においては、前段で解繊された解繊物の滞留時間が短く、効率のよい解繊を行うことができにくい問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、多段の回転部において効率よく解繊を行うことが可能な解繊処理装置および繊維原料再生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の解繊処理装置は、回転部と、前記回転部に対して前記回転部の回転中心から離れる方向に離間して配置される固定部と、を備え、前記回転部は、被解繊物が流入する側に配置された第1の回転部と、前記第1の回転部で解繊された解繊物が排出される側に配置された第2の回転部と、を有し、前記第1の回転部および前記第2の回転部は、それぞれ回転中心側に位置する基部と、前記基部から前記回転中心から離れる方向に突設する突部とを備え、前記回転部の側には、前記第1の回転部と前記第2の回転部との間にスペーサーが設けられており、前記固定部側から前記スペーサーに向かって突出する外側規制板と、前記回転部の回転中心の側から前記固定部に向かって突出する内側規制板と、を設けた。
本発明によれば、外側規制板とスペーサーとの間隙および内側規制板と固定部との間隙を解繊物が流れ、第2の回転部に流入する際に、第2の回転部の内部において、渦流を発生させることができる。そのため、第2の回転部の内部における解繊物の滞留時間を長くすることができ、第2の回転部による効率のよい解繊処理を行うことができる。
また、前記内側規制板の外縁部と前記固定部との間隙は、前記外側規制板の内縁部と前記スペーサーとの間隙よりも小さい構成であってもよい。
また、前記内側規制板は、前記第1の回転部と前記スペーサーとの間に配置され、前記外側規制板の内縁部は、前記第2の回転部と前記内側規制板との間に配置されている構成であってもよい。
また、前記内側規制板は、前記第2の回転部と前記スペーサーとの間に配置され、前記外側規制板の内縁部は、前記第1の回転部と前記内側規制板との間に配置されている構成であってもよい。
また、前記第1の回転部の前記被解繊物が流入する側に、外側規制板をさらに設けた構成であってもよい。
また、前記第1の回転部の前記被解繊物が流入する側に、内側規制板をさらに設けた構成であってもよい。
また、前記第1の回転部および前記第2の回転部は、それぞれ複数の回転プレートを積層して構成されていてもよい。
また、前記回転プレートは、回転中心側に位置する前記基部と、前記基部から前記回転中心から離れる方向に突設する前記突部とを備えている構成であってもよい。
また、本発明に係る繊維原料再生装置は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の解繊処理装置を備える。
シート製造装置の構成を示す模式図。 解繊部の断面図。 解繊部の固定部と回転部の一部を拡大して示す斜視図。 回転部の斜視図。 固定部の斜視図。 回転プレートの斜視図。 固定プレートの斜視図。 第2実施形態の解繊部の斜視図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
[1.第1実施形態]
[1−1.シート製造装置の全体構成]
図1は、シート製造装置100の構成を示す模式図である。
シート製造装置100は、本発明の繊維原料再生装置に相当し、繊維を含む原料MAを繊維化して、新しいシートSに再生する再生処理を実行する。シート製造装置100は、複数の種別のシートSを製造可能であり、例えば、原料MAに添加物を混合することにより、用途に合わせて、シートSの結合強度や白色度の調製や、色、香り、難燃等の機能を付加することもできる。また、シート製造装置100は、シートSの密度や厚さ、サイズ、形状を調整可能である。シートSの代表的な例として、A4やA3の定型サイズの印刷用紙、床掃除用シート等の掃除用シート、油汚れ用シート、トイレ掃除用シート等のシート状の製品の他に、紙皿形状等が挙げられる。
シート製造装置100は、供給部10、粗砕部12、解繊部(解繊処理装置)20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、及び、切断部90を備える。粗砕部12、解繊部20、選別部40、及び、第1ウェブ形成部45は、原料MAを微細化してシートSの材料を得る解繊処理部101を構成する。また、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、シート形成部80、及び、切断部90は、解繊処理部101で得られる材料を処理してシートSを製造する製造部102を構成する。
供給部10は、原料MAを収容し、粗砕部12に原料MAを連続的に投入する自動投入装置である。原料MAは、繊維を含むものであればよく、例えば、古紙、廃棄紙、パルプシートである。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料MAを裁断する粗砕刃14を備え、原料MAを粗砕刃14により空気中で裁断して、数cm角の細片にする。細片の形状や大きさは任意である。粗砕部12は、例えばシュレッダーを用いることができる。粗砕部12で裁断された原料MAは、ホッパー9により集められて、管2を介して解繊部20に搬送される。
解繊部20は、粗砕部12によって裁断された粗砕片を解繊する。解繊とは、複数の繊維が結着された状態の原料MAを、1本または少数の繊維に解きほぐす加工である。原料MAは、被解繊物と呼ぶこともできる。解繊部20が原料MAを解繊することにより、原料MAに付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる効果も期待できる。解繊部20を通過したものを解繊物という。解繊物は、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離された樹脂粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいてもよい。解繊物に含まれる樹脂粒は、原料MAの製造時に複数の繊維同士を結着させるために混合された樹脂である。解繊物に含まれる繊維の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解繊物に含まれる繊維は、他の繊維と絡み合っていない、独立した状態で存在してもよい。或いは、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となり、いわゆる「ダマ」を形成している状態で存在してもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。乾式とは、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを指す。解繊部20は、例えば、インペラーミルなどの解繊機を用いて構成することができる。具体的には、解繊部20は、回転するローター(図示略)、及び、ローター(図示略)の外周に位置するライナー(図示略)を備え、粗砕片をローターとライナーとの間に挟んで解繊する。
粗砕部12から解繊部20には、気流により粗砕片が搬送される。この気流を解繊部20が発生する構成であってもよいし、粗砕片や解繊物の搬送方向における解繊部20の上流または下流側にブロアー(図示略)を設けて、気流を発生させてもよい。また、解繊物は、気流により、解繊部20から管3を介して選別部40に移送される。解繊物を選別部40に搬送する気流は、解繊部20が発生させてもよいし、上述したブロアーの気流を利用してもよい。
選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物に含まれる成分を繊維のサイズによって選別する。繊維のサイズとは、主に繊維の長さを指す。選別部40は、ドラム部41と、ドラム部41を収容するハウジング部43とを有する。ドラム部41は、例えば、篩を用いる。具体的には、ドラム部41は、開口を有して篩として機能する網、フィルター、スクリーン等を備える。具体的には、ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒形状であり、周面の少なくとも一部が網となっている。ドラム部41の網は、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、パンチングメタル等で構成される。導入口42からドラム部41の内部に導入された解繊物は、ドラム部41の回転により、ドラム部41の開口を通過する通過物と、開口を通過しない残留物とに分けられる。開口を通過した通過物は、開口より小さい繊維または粒子を含み、これを第1選別物とする。残留物は、開口より大きい繊維や未解繊片やダマを含み、これを第2選別物と呼ぶ。第1選別物は、ハウジング部43内の内部を、第1ウェブ形成部45に向けて下降する。第2選別物は、ドラム部41の内部に連通する排出口44から、管8を介して解繊部20に搬送される。
シート製造装置100は、選別部40に代えて、第1選別物と第2選別物とを選別および分離する分級機を備えてもよい。分級機は、例えば、サイクロン分級機、エルボージェット分級機、エディクラシファイヤーである。これらの分級機は、第1選別物に含まれる成分のうち、より小さいものや密度の低いものを分離する構成であってもよい。例えば、第1選別物から、解繊部20で繊維から引きはがされた樹脂粒や色剤や添加剤を、分級機で分離し、除去する構成を採用できる。この場合、第1選別物を、樹脂粒や色剤や添加剤などの微細な粒子を除いた状態にして、第1ウェブ形成部45や、混合部50に搬送できる。
第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を備える。メッシュベルト46は、無端形状の金属製ベルトであり、複数の張架ローラー47に架け渡される。メッシュベルト46は、張架ローラー47により構成される軌道を周回する。メッシュベルト46の軌道の一部は、ドラム部41の下方で平坦であり、メッシュベルト46は平坦面を構成する。
メッシュベルト46には多数の開口が形成されている。メッシュベルト46の上方に位置するドラム部41から降下する第1選別物のうち、メッシュベルト46の開口より大きい成分がメッシュベルト46に堆積する。また、第1選別物のうちメッシュベルト46の開口より小さい成分は、開口を通過する。
吸引部48は、図示しないブロアーを備え、メッシュベルト46に対してドラム部41とは反対側から、空気を吸引する。メッシュベルト46の開口を通過する成分は吸引部48によって吸い込まれる。吸引部48が吸引する気流は、ドラム部41から降下する第1選別物をメッシュベルト46に引き寄せることで、堆積を促進する効果がある。
メッシュベルト46に堆積した成分はウェブ形状となり、第1ウェブW1を構成する。つまり、第1ウェブ形成部45は、選別部40で選別された第1選別物から第1ウェブW1を形成する。メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。
第1ウェブW1は、第1選別物に含まれる成分のうち、メッシュベルト46の開口より大きい繊維を主たる成分としており、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。第1ウェブW1は、メッシュベルト46の移動に伴い回転体49に搬送される。
回転体49は、モーター等の駆動部(図示略)に連結された基部49aと、基部49aから突出する突部49bを備え、基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bが基部49aを中心として回転する。突部49bは、例えば、板状の形状を有している。図1の例では、基部49aに、4つの突部49bが等間隔に設けられている。
回転体49は、メッシュベルト46の軌道のうち平坦部分の端部に位置する。この端部ではメッシュベルト46の軌道が下方に屈曲しているため、メッシュベルト46が下方に屈曲して移動する。このため、メッシュベルト46が搬送する第1ウェブW1は、メッシュベルト46から突出して、回転体49に接触する。第1ウェブW1は、突部49bが第1ウェブW1に衝突することによって解きほぐされ、小さい繊維の塊となる。この塊は、回転体49の下方に位置する管7を通り、混合部50に搬送される。第1ウェブW1は、上述のように、繊維がメッシュベルト46に堆積して形成された柔らかい構造であるため、回転体49に衝突した際に容易に分断される。
回転体49の位置は、突部49bが第1ウェブW1と接触可能な位置であり、突部49bがメッシュベルト46と接触しない位置に設けられている。突部49bとメッシュベルト46とが最も接近する位置における相互間の距離は、例えば、0.05mm以上0.5mm以下とすることが好ましい。
混合部50は、第1選別物と、添加物とを混合する。混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、混合ブロアー56と、を有する。
添加物供給部52には、添加物を蓄積する添加物カートリッジ52aがセットされる。添加物カートリッジ52aは、添加物供給部52に着脱可能であってもよい。添加物供給部52は、添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す添加物取出部52bと、添加物取出部52bにより取り出された添加物を管54に排出する添加物投入部52cとを備える。添加物取出部52bは、添加物カートリッジ52a内部の微粉または微粒子からなる添加物を繰り出すフィーダー(図示略)を備え、一部または全部の添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す。添加物取出部52bにより取り出された添加物は、添加物投入部52cに送られる。添加物投入部52cは、添加物取出部52bが取り出した添加物を収容する。添加物投入部52cは、管54との連結部に開閉可能なシャッター(図示略)を備え、シャッターを開くことで、添加物取出部52bが取り出した添加物が管54に送り出される。
添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂(結着剤)を含む。添加物に含まれる樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。この樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。
添加物供給部52から供給される添加物は、繊維を結着させる樹脂以外の成分を含んでもよい。例えば、製造されるシートSの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤等が含まれていてもよい。また、添加物は繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
混合ブロアー56は、管7と、堆積部60とを繋ぐ管54に気流を発生させる。また、管7から管54に搬送される第1選別物と、添加物供給部52により管54に供給される添加物とは、混合ブロアー56を通過する際に混合される。混合ブロアー56は、例えば、モーター(図示略)と、モーターにより駆動されて回転する羽根(図示略)と、羽根を収容するケース(図示略)を備える構成とすることができ、羽根とケースとが連結された構成であってもよい。また、混合ブロアー56が、気流を発生させる羽根に加え、第1選別物と添加物とを混合させるミキサーを備えてもよい。混合部50で混合された混合物は、混合ブロアー56が発生する気流により、堆積部60に搬送され、堆積部60の導入口62に導入される。
堆積部60は、混合物の繊維をほぐして、空気中で分散させながら第2ウェブ形成部70に降下させる。添加物供給部52から供給される添加物が繊維状である場合、これらの繊維も堆積部60で解きほぐされ、第2ウェブ形成部70に降下する。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63と、を有する。ドラム部61は、例えばドラム部41と同様に構成される円筒形状の構造体であり、ドラム部41と同様にモーター(図示略)の動力によって回転し、篩として機能する。ドラム部61は、開口を有し、ドラム部61の回転によって解きほぐされた混合物を、開口から下降させる。
ドラム部61の下方には第2ウェブ形成部70が配置される。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有する。
メッシュベルト72は、メッシュベルト46と同様の無端形状の金属製ベルトで構成され、複数の張架ローラー74に架け渡される。メッシュベルト72は、張架ローラー74により構成される軌道を周回する。メッシュベルト72の軌道の一部は、ドラム部61の下方で平坦であり、メッシュベルト74は平坦面を構成する。また、メッシュベルト74には多数の開口が形成されている。
メッシュベルト74の上方に位置するドラム部61から降下する混合物のうち、メッシュベルト74の開口より大きい成分がメッシュベルト74に堆積する。また、混合物のうちメッシュベルト72の開口より小さい成分は、開口を通過する。
サクション機構76は、図示しないブロアーを備え、メッシュベルト72に対してドラム部61とは反対側から、空気を吸引する。メッシュベルト72の開口を通過した成分はサクション機構76によって吸い込まれる。サクション機構76が吸引する気流は、ドラム部61から降下する混合物をメッシュベルト72に引き寄せて、堆積を促進する効果がある。また、サクション機構76の気流は、ドラム部61から混合物が落下する経路にダウンフローを形成し、落下中に繊維が絡み合うことを防ぐ効果も期待できる。メッシュベルト72に堆積した成分はウェブ形状となり、第2ウェブW2を構成する。
メッシュベルト72の搬送経路において、堆積部60の下流側には、調湿部78が設けられる。調湿部78は、水をミスト状にしてメッシュベルト72に向けて供給するミスト式加湿器である。調湿部78は、例えば、水を貯留するタンクや、水をミスト状にする超音波振動子を備える。調湿部78が供給するミストにより、第2ウェブW2の含有水分量が調整されるので、静電気によるメッシュベルト72への繊維の吸着等を抑制する効果が期待できる。
第2ウェブW2は、搬送部79によって、メッシュベルト72から剥がされてシート形成部80へと搬送される。搬送部79は、例えば、メッシュベルト79aと、ローラー79bと、サクション機構79cと、を有する。サクション機構79cは、ブロアー(図示略)を備え、ブロアーの吸引力によってメッシュベルト79aを通じて上向きの気流を発生させる。この気流により、第2ウェブW2はメッシュベルト72から離れてメッシュベルト79aに吸着される。メッシュベルト79aは、ローラー79bの回転により移動され、第2ウェブW2をシート形成部80に搬送する。
メッシュベルト79aは、メッシュベルト46、及び、メッシュベルト72と同様に、開口を有する無端形状の金属製ベルトで構成できる。
シート形成部80は、第2ウェブW2に対して熱を加えることにより、第2ウェブW2に含まれる第1選別物由来の繊維を、添加物に含まれる樹脂により結着させる。
シート形成部80は、第2ウェブW2を加圧する加圧部82、及び、加圧部82により加圧された第2ウェブW2を加熱する加熱部84を備える。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85、85で構成される。加圧部82は、油圧によりカレンダーローラー85、85にニップ圧を与えるプレス機構(図示略)と、カレンダーローラー85、85を加熱部84に向けて回転させるモーター等の駆動部(図示略)とに連結される。加圧部82は、カレンダーローラー85、85によって第2ウェブW2を所定のニップ圧で加圧して、加熱部84に向けて搬送する。加熱部84は、一対の加熱ローラー86、86を備える。加熱部84は、加熱ローラー86の周面を所定温度まで加熱するヒーター(図示略)と、加熱ローラー86、86を切断部90に向けて回転させるモーター等の駆動部(図示略)とを備える。加熱部84は、加圧部82で高密度化された第2ウェブW2を挟んで熱を与え、切断部90に搬送する。第2ウェブW2は、加熱部84において、第2ウェブW2に含まれる樹脂のガラス転移点より高温に加熱され、シートSとなる。
切断部90は、シート形成部80で成形されたシートSを切断する。切断部90は、図中符号Fで示すシートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向Fに平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。切断部90は、シートSの長さおよび幅を所定のサイズにカットして、単票のシートSを形成する。切断部90でカットされたシートSは、排出部96に収容される。排出部96は、製造されたシートを収容するトレイやスタッカーを備え、トレイに排出されたシートSは、ユーザーが取り出して使用することができる。
シート製造装置100の各部は、解繊処理部101と、製造部102とを構成する。解繊処理部101は、少なくとも解繊部20を含み、選別部40および第1ウェブ形成部45を含んでもよい。解繊処理部101は、原料MAから解繊物、または、解繊物をウェブ状にした第1ウェブW1を製造する。解繊処理部101の製造物は、回転体49を経て混合部50に搬送するだけでなく、回転体49に移送せずに、シート製造装置100から取り出して貯留することも可能である。また、この製造物を所定のパッケージに封入し、搬送および取引可能な形態としてもよい。
製造部102は、解繊処理部101で製造された製造物をシートSに再生する機能部であり、加工部に相当する。製造部102は、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、および、切断部90を含み、回転体49を含んでもよい。また、添加物供給部52を含んでもよい。
シート製造装置100は、解繊処理部101と製造部102とを一体として構成してもよいし、別体として構成してもよい。この場合、解繊処理部101は、本発明の繊維原料再生装置に相当する。製造部102は、解繊物をシート形状に成形するシート成形部に相当する。また、これらのいずれも加工部に相当するといえる。
[1−2.解繊部の構成]
次に、本発明の解繊処理装置としての解繊部20の構成について説明する。
図2は、解繊部20の断面図である。図3は、解繊部20の固定部と回転部の一部を拡大して示す斜視図である。図4は、回転部の斜視図である。図5は、固定部の斜視図である。図6は、回転プレートの斜視図である。図7は、固定プレートの斜視図である。
本実施形態における解繊部20は、回転駆動される回転部160と、回転部160に対して回転部160の回転中心から離れる方向に離間して配置される固定部150とを備える。
図2、図3および図5に示すように、固定部150は、複数の固定プレート151を積層することによって形成される。固定プレート151は、図7に示すように、板状の部材であり、平面視において円環状の形状を有する。
固定プレート151の内周面には、回転中心に向う方向に突出する凹凸152が形成される。凹凸152は等間隔に形成される。
固定プレート151の厚みは、特に限定されない。また、固定プレート151の大きさや積層する枚数は、解繊部20の処理能力や、後述する回転部160との間隙等の設計に応じて適宜決定されることができる。
また、解繊部20には、固定部150の両端部をそれぞれ閉塞するカバー170が設けられる。各カバー170には、回転軸171を回転自在に支持する軸受172が設けられる。回転軸171は、図示しない駆動機構により回転駆動される。このような駆動機構としては、例えば、モーターにより直接回転軸171を回転させる機構や、ベルト及びプーリー、チェーン及びスプロケット、又はギア等の動力伝達装置を介して回転軸171を回転させる機構等が挙げられる。
カバー170は、内部に被解繊物または解繊物を収容する空間173を備える。一方のカバー170には、空間173に連通する入口配管174が設けられ、他方のカバー170には、空間173に連通する出口配管175が設けられる。
入口配管174は、被解繊物を解繊部20に導入するための配管であり、出口配管175は、回転部160によって解繊された解繊物を解繊部20から排出する配管である。
図2から図4に示すように、回転部160は、複数の回転プレート161を積層することにより構成される。
図6に示すように、各回転プレート161は、回転軸171に挿通される円板状の基部162と、基部162の外周側から放射状に突設された複数の突部163とを備える。これら複数の回転プレート161を回転軸171の軸方向に積層することにより、回転部160が構成される。回転プレート161は、積層される際に、それぞれの突部163が重なり合うように積層される。
ここで、各回転プレート161は、プレス等によって打抜いて形成することができる。そして、回転部160を、回転プレート161を積層して形成することで、回転部160の回転軸171に沿う方向の長さを容易に所定の長さとすることができる。
回転プレート161の大きさは、解繊部20の処理能力等によって適宜決定されることができる。また、基部162の大きさ、突部163の基部162から突出する長さなどについても特に限定されない。固定部150の内周面と回転プレート161の突部163との間隙についても特に限定されない。
なお、回転部160が固定部150の内部で回転した場合に、固定部150の凹凸152は、固定部150の内周面と回転プレート161の突部163との間隙に進入した被解繊物を解きほぐすような気流を生じさせる機能を有する。
さらに、回転部160の回転軸171に沿う方向の入口配管174の側の端部には、羽根板176が取付けられる。羽根板176の入口配管174の側の面には、一部を回転軸171に沿う方向に起立させた複数の羽根177が設けられる。
本実施形態においては、回転部160は、2段の回転部160として構成される。すなわち、入口配管174の側に位置する回転部160は、第1の回転部160aとされ、出口配管175の側に位置する回転部160は、第2の回転部160bとされる。第1の回転部160aは第1段、第2の回転部160bは第2段とされる。第1の回転部160aと第2の回転部160bとは、それぞれの回転プレート161の突部163が周方向において互い違いになるように配置される。
第1の回転部160aと第2の回転部160bとの間には、スペーサー165が配置される。スペーサー165は、第1の回転部160aおよび第2の回転部160bの基部162の外径と略同様の外径を有する。
第1の回転部160aとスペーサー165との間には、内側規制板166が配置される。内側規制板166は、第1の回転部160aの基部162とスペーサー165との間で挟持されて保持される。
第2の回転部160bとスペーサー165との間には、外側規制板167が配置される。外側規制板167は、固定部150の固定プレート151に挟持されて保持される。
内側規制板166の外縁部と、固定部150との間隙は、外側規制板167の内縁部とスペーサー165との間隙より小さく形成される。すなわち、内側規制板166の基部162からの突出量は、外側規制板167の固定部150からの突出量より大きく形成される。また、内側規制板166の外縁部と、固定部150との間隙は、第1の回転部160aの突部163の外縁部と固定部150との間隙より大きく形成される。第1の回転部160aの突部163の外縁部と固定部150との間隙は、第2の回転部160bの突部163の外縁部と固定部150との間隙より小さく形成される。外側規制板167と第2の回転部160bの突部163との間隙は、外側規制板167と内側規制板166との間隙より小さく形成される。
これにより、内側規制板166と固定部150との間を流れる気流が、外側規制板167とスペーサー165との間を流れる気流より制限され、内側規制板166および外側規制板167を流れる気流により渦流を発生させることができる。
具体的には、基部162の外周から固定部150の内面との距離を25mmとした場合、第1の回転部160aおよび第2の回転部160bの回転軸方向における長さは、それぞれ40mm、スペーサー165の回転軸方向における長さは10mmとされる。また、内側規制板166の外縁部と固定部150との距離は、5mmとされ、外側規制板167の内縁部と基部162との距離は、10mmとされる。
なお、これは一例を示したに過ぎず、これに限定されない。内側規制板166の外縁部と、固定部150との間隙は、外側規制板167の内縁部と第1の回転部160aおよび第2の回転部160bの基部162との間隙より小さければ、いずれの寸法に設定してもよい。
また、固定部150の入口配管174の側の端部とカバーとの間には、外側規制板167がさらに配置される。外側規制板167は、固定部150の端部とカバーとの間に挟持されて保持される。外側規制板167は、第2の回転部160bとスペーサー165との間に配置された外側規制板167と同様の内径に形成される。
第2の回転部160bの出口配管175の側の端部には、内側規制板166がさらに配置される。内側規制板166は、第1の回転部160aとスペーサー165との間に配置される内側規制板166と同様の外径に形成される。
回転部160の回転軸171に沿う方向の入口配管174の側の端部には、羽根板が取付けられる。羽根板176の入口配管174の側の面には、一部を回転軸171に沿う方向に起立させた複数の羽根177が設けられる。
次に、解繊部20の動作について説明する。
解繊部20は、回転軸171を回転させることによって第1の回転部160aおよび第2の回転部160bを回転させ、固定部150との間隙に被解繊物を気流によって導くことにより、被解繊物を乾式解繊処理することができる。
被解繊物は、解繊部20の入口配管174から導入され、カバー170の内部の空間173において羽根177により撹拌された後、羽根板176の外周側から第1の回転部160aにおける各突部163の間の空間に送られる。
この場合に、外側規制板167を配置しているので、カバーの内部空間に送られた被解繊物は、外側規制板167と第1の回転部160aの基部162との間隙を介して第1の回転部160aに送られる。このように外側規制板167と第1の回転部160aの基部162との狭い間隙を流れる際に第1の回転部160aの内部において、渦流が発生する。そのため、第1の回転部160aに送られた被解繊物は、渦流により第1の回転部160aに留まりやすくなり、第1の回転部160aにおける被解繊物の滞留時間を長くすることが可能となる。
そして、第1の回転部160aでは、被解繊物が滞留している間に、回転プレート161の突部163の先端部と固定部150の凹凸152との間で解繊が行われる。この場合に、第1の回転部160aにおける滞留時間を長くすることができるので、第1の回転部160aにおける固定部150と突部163との解繊箇所に、被解繊物の衝突機会が増加し、効率のよい解繊を行うことができる。
第1の回転部160aで解繊が行われた解繊物は、内側規制板166と固定部150との間隙を介してスペーサー165の外周側に送られる。その後、外側規制板167と基部162との間隙を介して第2の回転部160bにおける突部163の間の空間に送られる。内側規制板166を経て、外側規制板167と基部162との狭い間隙を流れる際に第2の回転部160bの内部において、渦流が発生する。そのため、第2の回転部160bに送られた解繊物は、渦流により第2の回転部160bに留まりやすくなり、第2の回転部160bにおける解繊物の滞留時間を長くすることが可能となる。
そして、第2の回転部160aでは、解繊物が滞留している間に、回転プレート161の突部163の先端部と固定部150の凹凸152との間で解繊が行われる。この場合に、第2の回転部160bにおける滞留時間を長くすることができるので、第2の回転部160bにおける固定部150と突部163との解繊箇所に、被解繊物の衝突機会が増加し、効率のよい解繊を行うことができる。
その後、第2の回転部160bにより解繊された解繊物は、内側規制板166と固定部150との間を通ってカバー170の内部空間に送られ、出口配管175から次工程に送られる。
以上述べたように、本実施形態においては、被解繊物が流入する側に配置された第1の回転部160aと、第1の回転部160aで解繊された解繊物が排出される側に配置された第2の回転部160bとを有する。第1の回転部160aおよび第2の回転部160bは、それぞれ回転中心側に位置する基部162と、基部162から回転中心から離れる方向に突設する突部163とを備える。第1の回転部160aと第2の回転部160bとの間にスペーサー165が設けられている。固定部150側からスペーサー165に向かって突出する外側規制板167と、第1の回転部160aと第2の回転部160bの回転中心の側から固定部150に向かって突出する内側規制板166と、を設けた。
これにより、外側規制板167とスペーサー165との間隙および内側規制板166と固定部150との間隙を解繊物が流れ、第2の回転部160bに流入する際に、第2の回転部160bの内部において、渦流を発生させることができる。そのため、第2の回転部160bの内部における解繊物の滞留時間を長くすることができ、第2の回転部160bによる効率のよい解繊処理を行うことができる。
また、本実施形態においては、内側規制板166の外縁部と固定部150との間隙は、外側規制板167の内縁部とスペーサー165との間隙よりも小さい。
これにより、内側規制板166と固定部150との間を流れる気流が、外側規制板167と基部162との間を流れる気流より制限され、内側規制板166および外側規制板167を流れる気流により渦流を発生させることができる。
また、本実施形態においては、内側規制板166は、第1の回転部160aとスペーサー165との間に配置され、外側規制板167の内縁部は、第2の回転部160bと内側規制板166との間に配置されている。
これにより、解繊物は、第1の回転部160aから内側規制板166および外側規制板167を順次介して第2の回転部160bに流入するので、第2の回転部160bの内部において、渦流を発生させることができる。そのため、第2の回転部160bの内部における解繊物の滞留時間を長くすることができ、第2の回転部160bによる効率のよい解繊処理を行うことができる。
また、本実施形態においては、第1の回転部160aの被解繊物が流入する側に、外側規制板167をさらに設けた。
これにより、外側規制板167により、第1の回転部160aの内部において、渦流を発生させることができる。そのため、第1の回転部160aの内部における解繊物の滞留時間を長くすることができ、第1の回転部160aによる効率のよい解繊処理を行うことができる。
また、本実施形態においては、第1の回転部160aおよび第2の回転部160bは、それぞれ複数の回転プレートを積層して構成されている。
これにより、第1の回転部160aおよび第2の回転部160bを、回転プレート161を積層して形成することで、各回転プレート161をプレス等によって打抜いて形成することができる。その結果、第1の回転部160aおよび第2の回転部160bを容易に製造することができる。また、回転プレート161を積層することにより、回転部の回転軸171に沿う方向の長さを容易に所定の長さとすることができる。
[2.第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図8は本発明の第2実施形態を示す断面図である。
図8に示すように、本実施形態においては、第1の回転部160aとスペーサー165との間には、外側規制板167が配置され、第2の回転部160bとスペーサー165との間には、内側規制板166が配置される。すなわち、第2実施形態は、第1実施形態の外側規制板167と内側規制板166とを入れ替えるように配置したものである。
同様に、第1の回転部160aの入口配管174の側の端部には、内側規制板166がさらに配置され、固定部150の出口配管175の側の端部には、外側規制板167がさらに配置される。
内側規制板166の外縁部と、固定部150との間隙は、外側規制板167の内縁部とスペーサー165との間隙より小さく形成される。すなわち、内側規制板166の基部162からの突出量は、外側規制板167の固定部150からの突出量より大きく形成される。また、内側規制板166の外縁部と、固定部150との間隙は、第2の回転部160bの突部163の外縁部と固定部150との間隙より小さく形成される。第1の回転部160aの突部163の外縁部と固定部150との間隙は、第2の回転部160bの突部163の外縁部と固定部150との間隙より小さく形成される。外側規制板167と第1の回転部160aの突部163との間隙は、外側規制板167と内側規制板166との間隙より小さく形成される。
これにより、外側規制板167とスペーサー165との間を流れる気流が内側規制板166と固定部150との間を流れることで制限され、外側規制板167および内側規制板166を流れる気流により渦流を発生させることができる。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態においては、被解繊物は、解繊部20の入口配管174から導入され、カバー170の内部の空間173において羽根177により撹拌された後、羽根板176の外周側から第1の回転部160aにおける各突部163の間の空間に送られる。
この場合に、内側規制板166を配置しているので、カバーの内部空間に送られた被解繊物は、内側規制板166と固定部150との間隙を介して第1の回転部160aに送られる。このように内側規制板166と固定部150との狭い間隙を流れる際に第1の回転部160aの内部において、渦流が発生する。
そのため、第1の回転部160aに送られた被解繊物は、渦流により第1の回転部160aに留まりやすくなり、第1の回転部160aにおける被解繊物の滞留時間を長くすることが可能となる。
そして、第1の回転部160aでは、被解繊物が滞留している間に、回転プレート161の突部163の先端部と固定部150の凹凸152との間で解繊が行われる。この場合に、第1の回転部160aにおける滞留時間を長くすることができるので、第1の回転部160aにおける固定部150と突部163との解繊箇所に、被解繊物の衝突機会が増加し、効率のよい解繊を行うことができる。
第1の回転部160aで解繊が行われた解繊物は、外側規制板167と基部162との間隙を介してスペーサー165の外周側に送られる。その後、内側規制板166と固定部150との間隙を介して第2の回転部160bにおける突部163の間の空間に送られる。外側規制板167を経て、内側規制板166と基部162との狭い間隙を流れる際に第2の回転部160bの内部において、渦流が発生する。そのため、第2の回転部160bに送られた解繊物は、渦流により第2の回転部160bに留まりやすくなり、第2の回転部160bにおける解繊物の滞留時間を長くすることが可能となる。
そして、第2の回転部160aでは、解繊物が滞留している間に、回転プレート161の突部163の先端部と固定部150の凹凸152との間で解繊が行われる。この場合に、第2の回転部160bにおける滞留時間を長くすることができるので、第2の回転部160bにおける固定部150と突部163との解繊箇所に、被解繊物の衝突機会が増加し、効率のよい解繊を行うことができる。
その後、第2の回転部160bにより解繊された解繊物は、内側規制板166と固定部150との間を通ってカバー170の内部空間に送られ、出口配管175から次工程に送られる。
以上述べたように、本実施形態においては、内側規制板166は、第2の回転部160bとスペーサー165との間に配置され、外側規制板167の内縁部は、第1の回転部160aと内側規制板166との間に配置されている。
これにより、解繊物は、第1の回転部160aから外側規制板167および内側規制板166を順次介して第2の回転部160bに流入するので、第2の回転部160bの内部において、渦流を発生させることができる。そのため、第2の回転部160bの内部における解繊物の滞留時間を長くすることができ、第2の回転部160bによる効率のよい解繊処理を行うことができる。
また、本実施形態においては、第1の回転部160aの被解繊物が流入する側に、内側規制板166をさらに設けた。
これにより、内側規制板166により、第1の回転部160aの内部において、渦流を発生させることができる。そのため、第1の回転部160aの内部における解繊物の滞留時間を長くすることができ、第1の回転部160aによる効率のよい解繊処理を行うことができる。
[3.他の実施形態]
上述した各実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、例えば以下に示すように、種々の態様において実施することが可能である。
上記実施形態では、回転部を第1の回転部160aおよび第2の回転部160bにより構成し、2段の回転部を用いた例について説明した。
しかしながら、本発明は、これに限定されない。例えば、回転部を3段以上の段数を有する回転部で構成するようにしてもよい。この場合には、各段の回転部の間にスペーサー165、外側規制板167および内側規制板166を設けるようにすればよい。
また、シート製造装置100は、シートSに限らず、硬質のシート或いは積層したシートで構成されるボード状、或いは、ウェブ状の製造物を製造する構成であってもよい。また、製造物は紙に限らず不織布であってもよい。シートSの性状は特に限定されず、筆記や印刷を目的とした記録紙(例えば、いわゆるPPC用紙)として使用可能な紙であってもよいし、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙等であってもよい。また、シートSが不織布である場合、一般的な不織布のほか、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット等としてもよい。
また、上記実施形態のシート製造装置100は、原料を気中で解繊することにより材料を得て、この材料と樹脂とを用いてシートSを製造する乾式のシート製造装置100として説明した。本発明の適用対象はこれに限定されず、水等の溶媒中に繊維を含む原料を溶解または浮遊させ、この原料をシートに加工する、いわゆる湿式のシート製造装置にも適用できる。また、気中で解繊された繊維を含む材料をドラムの表面に静電気等により吸着させ、ドラムに吸着された原料をシートに加工する静電方式のシート製造装置にも適用できる。
10…供給部、20…解繊部(解繊処理装置)、40…選別部、50…混合部、60…堆積部、70…第2ウェブ形成部、80…シート形成部、90…切断部、100…シート製造装置(繊維原料再生装置)、101…解繊処理部、102…製造部、150…固定部、151…固定プレート、152…凹凸、160…回転部、160a…第1の回転部、160b…第2の回転部、161…回転プレート、162…基部、163…突部、165…スペーサー、166…内側規制板、167…外側規制板、170…カバー、171…回転軸、174…入口配管、175…出口配管、180…突出部、181…突出用プレート、MA…原料、S…シート。

Claims (9)

  1. 回転部と、前記回転部に対して前記回転部の回転中心から離れる方向に離間して配置される固定部と、を備え、
    前記回転部は、被解繊物が流入する側に配置された第1の回転部と、前記第1の回転部で解繊された解繊物が排出される側に配置された第2の回転部と、を有し、
    前記第1の回転部および前記第2の回転部は、それぞれ回転中心側に位置する基部と、前記基部から前記回転中心から離れる方向に突設する突部とを備え、
    前記回転部の側には、前記第1の回転部と前記第2の回転部との間にスペーサーが設けられており、
    前記固定部側から前記スペーサーに向かって突出する外側規制板と、前記回転部の回転中心の側から前記固定部に向かって突出する内側規制板と、を設けた解繊処理装置。
  2. 前記内側規制板の外縁部と前記固定部との間隙は、前記外側規制板の内縁部と前記スペーサーとの間隙よりも小さい請求項1記載の解繊処理装置。
  3. 前記内側規制板は、前記第1の回転部と前記スペーサーとの間に配置され、前記外側規制板の内縁部は、前記第2の回転部と前記内側規制板との間に配置されている請求項1または請求項2記載の解繊処理装置。
  4. 前記内側規制板は、前記第2の回転部と前記スペーサーとの間に配置され、前記外側規制板の内縁部は、前記第1の回転部と前記内側規制板との間に配置されている請求項1または請求項2記載の解繊処理装置。
  5. 前記第1の回転部の前記被解繊物が流入する側に、外側規制板をさらに設けた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の解繊処理装置。
  6. 前記第1の回転部の前記被解繊物が流入する側に、内側規制板をさらに設けた請求項1から請求項4のいずれか一項記載の解繊処理装置。
  7. 前記第1の回転部および前記第2の回転部は、それぞれ複数の回転プレートを積層して構成されている請求項1から請求項6のいずれか一項記載の解繊処理装置。
  8. 前記回転プレートは、回転中心側に位置する前記基部と、前記基部から前記回転中心から離れる方向に突設する前記突部とを備えている請求項7記載の解繊処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の解繊処理装置を備えた繊維原料再生装置。
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