JP6996238B2 - 繊維原料再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、維原料再生装置に関する。
従来、繊維を含む材料を分離する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のシート製造装置は、原料を解繊した解繊物を、開口を有する篩に衝突させ、篩の開口を通過する通過物と、篩を通過しない残留物とを分離する。
特開2015-178206号公報
特許文献1記載の装置は、通過物と残留物とを自重により落下させて回収するので、通過物や残留物が篩に付着したままとなる可能性を有する。特許文献1記載の装置は、残留物を篩から掻き取る除去部を備えることで、残留物の付着を抑制する構成となっているが、装置の小型化を図るためには、構造をよりシンプルにすることが求められる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、繊維を含む材料を分離する装置を、小型化が可能で、分離した成分をより確実に回収可能な構成とすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の分離装置は、複数の開口を備え、前記開口を通過する通過物と前記開口を通過しない残留物とを選別する第1選別部と、前記第1選別部の一方の側に配置され、前記第1選別部に対して前記一方の側から繊維を含む分離対象物を吹き付ける第1吹付部と、前記第1選別部の他方の側に配置され、前記開口を通過した前記通過物を吸引する第1吸引部と、前記第1選別部の一方の側に配置され、前記第1選別部に対して前記一方の側から、前記第1選別部の開口を通過せず残留した前記残留物を吸引する第2吸引部と、を備え、前記第1選別部は、前記開口の位置が、前記第1吹付部と対向する第1位置から、前記第2吸引部と対向する第2位置に移動可能とされており、前記第2吸引部は、前記第1位置において残留した前記残留物を、前記第2位置で吸引する。
本発明によれば、第1選別部の開口を通過した通過物が第1吸引部により吸引され、第1選別部の開口を移動させることにより、第1選別部の開口を通過せず残留した残留物が、第1吸引部とは異なる位置にある第2吸引部によって吸引される。このため、小型化が可能なシンプルな装置により、分離対象物に含まれる成分のうち、開口を通過する通過物と開口を通過しない残留物とを、効率よく確実に回収できる。
また、本発明は、前記第1選別部の他方の側に配置され、前記第2吸引部によって吸引される前記残留物に対して調湿空気を吹き付ける第2吹付部を有する。
この構成によれば、残留物を調湿することにより、静電気による残留物の付着等を防止し、残留物の回収および搬送を安定化できる。
また、本発明は、前記第1選別部を含む空間に調湿空気を供給する調湿空気供給部を備える。
この構成によれば、残留物や通過物を調湿することにより、静電気による残留物や通過物の付着等を防止し、残留物の回収および搬送を安定化できる。
また、本発明は、前記第1位置と前記第2位置との間で前記第1選別部に対して調湿する調湿部を有する。
この構成によれば、第1位置で第1選別部の開口を通過せず第2位置で吸引される残留物を調湿することにより、静電気による残留物の付着等を防止し、残留物を第2吸引部により効率よく回収できる。
また、本発明は、前記第1選別部は回転する板状部材であり、前記第1位置および前記第2位置は前記第1選別部の回転中心に対して一方側に寄った位置にある。
この構成によれば、第1選別部に残留した残留物が第1位置から第2位置まで移動する移動距離を、第1選別部の回転方向において半分以上とすることができる。このため、残留物が第1選別部に残留して、調湿される時間を確保でき、静電気による影響を、より効果的に抑制できる。
また、本発明は、前記第1吹付部と前記第1吸引部とは前記第1選別部を介して対向配置され、前記第1選別部に面する前記第1吸引部の開口面積は、前記第1選別部に面する前記第1吹付部の開口面積より大きい。
この構成によれば、第1選別部の開口を通過する通過物の多くを第1吸引部により吸引でき、第1吸引部に吸引されない通過物の量を抑えることができる。これにより、より効率よく通過物を回収でき、例えば通過物の飛散を抑制できる。
また、本発明は、前記第1選別部と前記第1吸引部との間に配置され、前記第1選別部の前記開口よりも小さな開口を備える第2選別部と、前記第2選別部に対して前記第1吸引部が配置される側と反対側に配置された第3吸引部と、を備え、前記第2選別部は、前記開口の位置が、前記第1吸引部と対向する第3位置から、前記第3吸引部と対向する第4位置に移動可能とされており、前記第3吸引部は、前記第1選別部の前記開口を通過した前記通過物のうち前記第2選別部の前記開口を通過せず残留した前記残留物を、前記第4位置において吸引する。
この構成によれば、分離対象物に含まれる成分を、第1選別部の開口を通過しない成分と、第1選別部の開口を通過し第2選別部の開口を通過しない成分と、第2選別部の開口を通過する通過物とに分離し、回収できる。これにより、小型化が可能なシンプルな装置により、分離対象物に含まれる成分を大きさにより分離し、各成分を効率よく確実に回収できる。
また、本発明は、前記第3吸引部は、吸引方向において、前記第2吸引部と重ならない位置に配置されている。
この構成によれば、第1選別部の開口を通過しない成分と、第1選別部の開口を通過し第2選別部の開口を通過しない成分とを、それぞれ確実に回収できる。
また、本発明は、前記第2選別部に対して前記第1吸引部が配置される側には、前記第3吸引部によって吸引される前記残留物に対して調湿空気を吹き付ける第3吹付部を有する。
この構成によれば、第3吸引部によって吸引される残留物を調湿することにより、静電気による残留物の付着等を防止し、残留物の回収および搬送を安定化できる。
また、本発明は、前記第3吹付部と前記第3吸引部とは前記第2選別部を介して対向配置され、前記第2選別部に面する前記第3吸引部の開口面積は、前記第2選別部に面する前記第3吹付部の開口面積より大きい。
この構成によれば、第3吹付部により吹き付けられる空気の大部分を第3吸引部により吸引でき、第3吹付部から第3吸引部に流れる気流により、残留物を効率よく回収できる。
また、上記課題を解決するため、本発明の繊維原料再生装置は、繊維を含む原料を解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物に含まれる加工用原料を分離する分離部と、前記分離部により分離された前記加工用原料をシート形状に成形するシート形成部と、を備え、前記分離部は、複数の開口を備え、前記開口を通過する通過物と前記開口を通過しない残留物とを選別する第1選別部と、前記第1選別部の一方の側に配置され、前記第1選別部に対して前記一方の側から前記解繊物を吹き付ける第1吹付部と、前記第1選別部の他方の側に配置され、前記開口を通過した前記通過物を吸引する第1吸引部と、前記第1選別部の一方の側に配置され、前記第1選別部に対して前記一方の側から、前記第1選別部の開口を通過せず残留した前記残留物を吸引する第2吸引部と、を備え、前記第1選別部は、前記開口の位置が、前記第1吹付部と対向する第1位置から、前記第2吸引部と対向する第2位置に移動可能とされており、前記第2吸引部は、前記第1位置において残留した前記残留物を、前記第2位置で吸引し、前記第2吸引部により吸引された前記残留物が前記シート形成部へ搬送される。
本発明によれば、第1選別部によって、解繊物を、第1選別部の開口を通過する通過物と開口を通過しない残留物とに効率よく分離し、残留物を加工用原料として回収できる。このため、シート形状に成形される加工用原料を、小型化が可能な分離部によって、解繊物から取り出して確実に回収できる。このため、小型化が可能な構成により、繊維を含む原料を効率よく再生できる。
第1実施形態のシート製造装置の全体構成を示す模式図。 第1実施形態の分離部の要部斜視図。 第1実施形態の分離部の要部側面図。 第1実施形態の分離部の要部平面図。 第2実施形態の分離部の要部斜視図。 第2実施形態の分離部の要部平面図。 第3実施形態の分離部の要部斜視図。 第3実施形態の分離部の要部平面図。 第4実施形態のシート製造装置の全体構成を示す模式図。 第4実施形態の分離部の要部斜視図。 第4実施形態の分離部の要部側面図。 第4実施形態の分離部の要部平面図。 第4実施形態の分離部の要部平面図。 第5実施形態のシート製造装置の全体構成を示す模式図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
[1.第1実施形態]
[1-1.シート製造装置の全体構成]
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係るシート製造装置100の構成を示す模式図である。
シート製造装置100は、本発明の繊維原料再生装置に相当し、繊維を含む原料を繊維化して、新しいシートに再生する再生処理を実行する。シート製造装置100は、原料を乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、複数の種別のシートを製造する。ここで、繊維化された原料に様々な添加物を混合することにより、用途に合わせて、シートの結合強度や白色度を向上させたり、色、香り、難燃等の機能を付加したりすることができる。また、シート製造装置100により、密度や厚さ、サイズ、形状をコントロールして成型することで、多様な種別のシートを製造して販売できる。シートとしては、A4やA3の印刷用紙、掃除用シート(床掃除用シート等)、油汚れ用シート、トイレ掃除用シート等のシート状の製品の他に、紙皿形状等の成型したシートの製造が可能である。
シート製造装置100は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、分離部30(分離装置)、混合部50、添加物供給部52、堆積部60、ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、および、切断部90を備える。また、シート製造装置100は、シート製造装置100の各部を制御する制御装置110を備える。
シート製造装置100は、原料に対する加湿、および/または原料が移動する空間を加湿する目的で、複数の加湿部を備える。加湿部の一例として、図に加湿部202、208、212を示す。加湿部202、208、212を含む各加湿部の具体的な構成は任意であり、スチーム式、気化式、温風気化式、超音波式等が挙げられる。本実施形態では、加湿部202、208は、気化式または温風気化式の加湿器である。加湿部202、208は、水を浸潤させるフィルター(図示略)を有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を供給する。また、加湿部212は超音波式加湿器であり、水を霧化することによりミストを発生し、ミストを供給する。
供給部10は、粗砕部12に、シート製造装置100がシートを製造する原料MAを供給する。原料MAは繊維を含むものであればよく、例えば、紙、パルプ、パルプシート、不織布を含む布、或いは織物等が挙げられる。シート製造装置100の原料は、廃棄紙(いわゆる古紙)等の使用済みのものであってもよいし、未使用のものであってもよい。以下では、シート製造装置100が廃棄紙を原料とする場合を例に挙げて説明する。
供給部10は、ユーザーが投入した原料MAを収容するトレイ(図示略)、トレイから原料MAを送り出すローラー(図示略)、および、ローラーを駆動するモーター(図示略)を備える。供給部10は、モーターの動作により原料MAを粗砕部12に送り出す。
粗砕部12は、供給部10から供給される原料MAを挟んで裁断する一対の粗砕刃14と、粗砕刃14により裁断されて落下する粗砕片を受けるシュート(ホッパーともいう)9とを備える。粗砕部12は、供給部10から供給される原料MAを、大気中(すなわち、空気中)等の気中で粗砕刃14によって裁断(粗砕ともいう)し、粗砕片にする。粗砕部12は、例えば、いわゆるシュレッダーと同様の構成とすることができる。粗砕片の形状や大きさは任意であり、解繊部20における解繊処理に適していればよい。例えば、粗砕部12は、原料MAを、1~数cm四方またはそれ以下のサイズの紙片に裁断する。シュート9は、例えば、粗砕片が流れる方向(進行する方向)において、徐々に幅が狭くなるテーパー形状を有し、解繊部20に連結される。粗砕刃14によって裁断された粗砕片は、シュート9により集められ、解繊部20に移送(搬送)される。
シュート9またはその近傍に、加湿部202等により加湿空気を供給し、静電気による粗砕物の付着を抑制する構成としてもよい。或いは、粗砕部12および解繊部20にイオナイザーを設けて除電してもよい。
解繊部20は、粗砕部12で裁断された粗砕片を解繊処理し、解繊物MBを生成する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(粗砕片を指し、被解繊物ともいう)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。解繊部20を通過したものを「解繊物」といい、符号MBを付す。解繊物MBは、解きほぐされた繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止剤、紙力増強剤等の添加剤を含む場合がある。これらの繊維、色剤、添加剤等が原料MAに含まれる成分である。解繊物MBに含まれる繊維の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解繊物MBに含まれる繊維は、他の繊維と絡み合っていない、独立した状態であってもよいし、他の解繊物MBと絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」)であってもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。解繊部20は、例えば、インペラーミルを用いて構成できる。具体的には、解繊部20は、高速回転するローター(図示略)、および、ローターの外周に位置するライナー(図示略)を備える。この構成では、粗砕部12で裁断された粗砕片が、解繊部20のローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。
また、解繊部20は、ローターの回転により気流を発生させる。この気流により、解繊部20は、粗砕片を吸引し、解繊物MBを管2に送り出す。解繊物MBは管2を経由して、分離部30に移送される。
さらに、シート製造装置100は、気流発生装置である解繊部ブロアー26を備える。解繊部ブロアー26は管2に取り付けられ、解繊部20から解繊物MBとともに空気を吸引し、分離部30に送風する。解繊物MBは、解繊部20が発生する気流に加え、解繊部ブロアー26が発生する気流により分離部30に搬送される。
分離部30は、管2から流入する解繊物MBを、サイズによって選別する。詳細には、分離部30は、解繊物MBのうち、予め定められたサイズ以上の加工用原料MCと、予め定められたサイズに満たない廃粉Dとに分離する。廃粉Dは、上述した色剤、添加物等の粒子や、後述するシートSの製造に適しない短い繊維等を含み、シートSの製造に使用されない。また、加工用原料MCは主に繊維を含み、シートSの製造に適した長さを有する繊維を主成分とする。つまり、分離部30は、解繊物MBを、シートSの製造原料として好適な繊維を含む加工用原料MCと、それ以外の成分である廃粉Dとに分離する。
分離部30は、所定サイズの開口を有する篩(ふるい)として機能するメッシュ円盤31と、メッシュ円盤31に解繊物MB(分離対象物)を吹き付ける解繊物吹付管33(第1吹付部)と、を有する。解繊物吹付管33により吹き付けられた解繊物MBのうち、メッシュ円盤31の開口より小さい粒子や繊維等はメッシュ円盤31の開口を通過する。分離部30は、メッシュ円盤31の開口を通過する通過物である廃粉Dを吸引する吸引管37(第1吸引部)を備える。
一方、解繊物MBに含まれる成分のうち、メッシュ円盤31の開口を通過しないサイズの繊維等は、メッシュ円盤31の開口を通過せずにメッシュ円盤31の上に残留する。分離部30は、メッシュ円盤31に残留した加工用原料MC(残留物)を吸引する回収管35(第2吸引部)を備える。回収管35は、管6を介して混合ブロアー56に連結され、混合ブロアー56の吸引力によって、メッシュ円盤31上の加工用原料MCを吸引し、回収する。
このように、解繊部20で解繊処理された解繊物MBは、分離部30で加工用原料MCと廃粉Dとに選別され、加工用原料MCが、管6を通じて混合ブロアー56に送られる。
吸引管37は、集塵部27に連結され、集塵部27の下流には捕集ブロアー28が設置される。捕集ブロアー28は集塵部27から空気を吸引し、この吸引力により、メッシュ円盤31の開口を通過した通過物が、集塵部27を通じて吸引される。
集塵部27はフィルター式またはサイクロン式の集塵装置であり、微粒子を気流から分離する。捕集ブロアー28の吸引力により空気と共に吸引された廃粉Dは、集塵部27で捕集される。例えば、集塵部27は、フィルター(図示略)を備え、廃粉Dが集塵部27のフィルターで回収される。集塵部27を通過した空気は管29に排出される。
分離部30は、加湿部202(調湿空気供給部)を備える。加湿部202は、メッシュ円盤31、メッシュ円盤31に対向して配置される解繊物吹付管33、回収管35、及び吸引管37を含む空間を加湿する。メッシュ円盤31の周囲に、加湿部202から加湿空気(調湿空気)が供給されることで、メッシュ円盤31により分離される廃粉D及び加工用原料MCが調湿される。これにより、静電気の影響を抑制でき、例えば、メッシュ円盤31に残留した加工用原料MCを回収管35の吸引力によって容易にメッシュ円盤31から引き離すことができる。また、例えば、回収管356や管6の内部における加工用原料MCの付着や、吸引管37への廃粉Dの付着を抑制できる。
混合部50は、樹脂を含む添加物を供給する添加物供給部52と、分離部30で分離された加工用原料MCを含む気流が流れる管54と、混合ブロアー56とを備え、加工用原料MCに、樹脂を含む添加物を混合する。
添加物供給部52には、添加物を蓄積する添加物カートリッジ52aがセットされる。添加物カートリッジ52aは、添加物供給部52に着脱可能であってもよい。添加物供給部52は、添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す添加物取出部52bと、添加物取出部52bにより取り出された添加物を管54に排出する添加物投入部52cとを備える。
添加物取出部52bは、添加物カートリッジ52a内部の微粉または微粒子からなる添加物を繰り出すフィーダー(図示略)を備え、一部または全部の添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す。添加物取出部52bにより取り出された添加物は、添加物投入部52cに送られる。
添加物投入部52cは、添加物取出部52bが取り出した添加物を収容する。添加物投入部52cは、管54との連結部に開閉可能なシャッター(図示略)を備え、シャッターを開くことで、添加物取出部52bが取り出した添加物が管54に送り出される。添加物投入部52cのシャッターは、管54の気流が生じる負圧によって添加物が添加物供給部52から過剰に吸い出されることを防止する効果がある。
添加物供給部52が供給する添加物は、加熱により溶融して複数の繊維同士を結着させる樹脂を含む。添加物に含まれる樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂である。例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレートである。また、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等であってもよい。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。すなわち、添加物は、単一の物質を含んでもよいし、混合物であってもよく、それぞれ単一または複数の物質で構成される、複数種類の粒子を含んでもよい。また、添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
また、添加物供給部52が供給する添加物は、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない添加物は、無色、或いは無色と見なせる程度に淡い色であってもよいし、白色であってもよい。
シート製造装置100が使用する添加物の種類や数は任意であり、添加物供給部52には、使用される添加物の種類に対応する添加物カートリッジ52aが装着される。また、シート製造装置100は、添加物供給部52に装着された添加物カートリッジ52aの一部のみを使用してもよいし、全てを使用してもよい。
本実施形態では、一例として、添加物供給部52に6個の添加物カートリッジ52aが装着される。6個の添加物カートリッジ52aは、無色または無色と見なせる程度に淡い色の添加物を収容した添加物カートリッジ52a、および、繊維を白色に着色可能な添加剤を収容した添加物カートリッジ52aを含む。また、繊維をC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の各色に着色可能な添加物をそれぞれ収容した添加物カートリッジ52aを含む。
添加物取出部52bが各々の添加物カートリッジ52aから添加物を取り出す量は、制御装置110により制御される。制御装置110が添加物供給部52を制御することにより、シート製造装置100は、加工用原料MCに含まれる繊維を着色せずシートSを製造する動作、および、繊維を着色してシートSを製造する動作を行える。また、いずれか1の添加物カートリッジ52aから添加物を供給することで、繊維を、白色、C、M、Yの各色に着色できる。例えば、白色の添加物を繊維に混合することにより、白色度を向上させることができる。また、複数の添加物カートリッジ52aが収容する添加物を組み合わせて混合することで、繊維を中間色に着色できる。
添加物供給部52により供給される添加物は、混合ブロアー56が発生する気流により、加工用原料MCの繊維と混合されながら管54を搬送され、混合ブロアー56内部を通過する。加工用原料MCは、管7および管54の内部を流れる過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。加工用原料MCの繊維と、添加物供給部52が供給する添加物とは、混合ブロアー56が発生する気流および/または混合ブロアー56が有する羽根等の回転体の作用により混合され、混合物は管54を通って堆積部60に移送される。
加工用原料MCと添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよい。また、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよく、これらの機構を混合ブロアー56の前または後に設置してもよい。
混合部50を通過した混合物は、堆積部60の導入口62に導入される。堆積部60は、混合物の繊維をほぐして、空気中で分散させながらウェブ形成部70に降下させる。ここで、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、これらの繊維も堆積部60によって解きほぐされ、ウェブ形成部70に降下する。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部63と、を有する。ドラム部61は、網を有する円筒形状の構造物であり、この網は、フィルター、或いはスクリーンであってもよい。これらは例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いることができる。ドラム部61は、モーターによって回転駆動され、篩として機能する。なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
ドラム部61の下方にはウェブ形成部70が配置される。ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、ローラー74と、サクション機構76と、を有する。
メッシュベルト72は無端形状のベルトであって、複数のローラー74に懸架され、ローラー74の動きにより、図中矢印V2で示す方向に搬送される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等であり、その表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。堆積部60から降下する粒子のうち、メッシュベルト72の網の目を通過するサイズの微粒子は、メッシュベルト72の下方に落下する。一方、メッシュベルト72の網の目を通過できないサイズの繊維は、メッシュベルト72に堆積し、メッシュベルト72とともに矢印V2方向に搬送される。メッシュベルト72の網の目は微細であり、ドラム部61から降下する繊維や粒子の大半を通過させないサイズとすることができる。この構成により、ドラム部61の網の目を通過した通過物は、ウェブ形成部70に堆積し、堆積物はウェブW2となる。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方に設けられるサクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に、堆積部60からメッシュベルト72に向く気流を発生させる。サクション機構76が、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することで、ウェブW2の形成を促進する効果が期待できる。また、堆積部60からの排出速度を大きくする効果のほか、混合物の落下経路に形成されるダウンフローによって、落下中に混合物中の繊維や添加物が絡み合うことを防ぐ効果が期待できる。
サクションブロアー77は、サクション機構76から吸引した空気を、捕集フィルター(図示略)を通じて、シート製造装置100の外に排出してもよい。或いは、サクションブロアー77が吸引した空気を集塵部27に送り込み、サクション機構76が吸引した空気に含まれる除去物を捕集してもよい。
ドラム部61を含む空間には加湿部208により加湿空気が供給される。この加湿空気によって堆積部60の内部が加湿されることにより、静電力によるハウジング部63への繊維や粒子の付着を抑え、繊維や粒子をメッシュベルト72に速やかに降下させ、好ましい形状のウェブW2を形成させることができる。
また、メッシュベルト72の搬送経路において、堆積部60の下流側には、加湿部212によって、ミストを含む空気が供給される。これにより、ウェブW2が含む水分量が調整され、静電気によるメッシュベルト72への繊維の吸着等が抑制される。
堆積部60およびウェブ形成部70で形成されたウェブW2は、搬送部79によって、メッシュベルト72から剥がされてシート形成部80へと搬送される。搬送部79は、例えば、メッシュベルト79aと、ローラー79bと、サクション機構79cと、を有する。
サクション機構79cは、ブロアー(図示略)を備え、ブロアーの吸引力によってメッシュベルト79aに上向きの気流を発生させる。この気流により、ウェブW2がメッシュベルト72から離れてメッシュベルト79aに吸着される。メッシュベルト79aは、ローラー79bの回転により移動され、ウェブW2をシート形成部80に搬送する。
シート形成部80では、ウェブW2が含む繊維および添加物に対して熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、添加物に含まれる樹脂を介して互いに結着させる。具体的には、シート形成部80は、ウェブW2を加圧する加圧部82、および、加圧部82により加圧されたウェブW2を加熱する加熱部84を備える。加圧部82は、一対のカレンダーローラー85、85で構成され、ウェブW2を所定のニップ圧で挟んで加圧することによりウェブW2を高密度化し、加熱部84に向けて搬送する。加熱部84は、一対の加熱ローラー86、86を備え、カレンダーローラー85、85によって加圧されたウェブW2を挟んで熱を与え、シートSを形成する。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。本実施形態の切断部90は、図中符号Fで示すシートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向Fに平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。切断部90でカットを行うことにより、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断部90でカットされた単票のシートSは、排出部96に収容される。排出部96は、製造されたシートを収容するトレイやスタッカーを備え、トレイに排出されたシートSは、ユーザーが取り出して使用できる。
上述したシート製造装置100の各部は、解繊処理部101と、再生部102とを構成する。解繊処理部101は、少なくとも供給部10および解繊部20を含み、分離部30を含んでもよい。解繊処理部101は、原料MAから解繊物MB、または解繊物MBから分離された、加工用原料MCを製造する。解繊処理部101の製造物を、混合部50に移送せずに、シート製造装置100から取り出して貯留することも可能である。また、この製造物を所定のパッケージに封入し、輸送および取引可能な形態としてもよい。
再生部102は、解繊処理部101で製造された製造物をシートSに再生する機能部であり、混合部50、ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、および、切断部90を含み、添加物供給部52を含んでもよい。シート製造装置100は、解繊処理部101と再生部102とを一体として構成してもよいし、別体として構成してもよい。この場合、解繊処理部101は、本発明の繊維原料再生装置に相当する。再生部102は、解繊物をシート形状に成形するシート形成部に相当する。
また、供給部10により原料MAを供給する動作は供給工程に相当する。同様に、解繊部20の動作は解繊工程に相当し、分離部30の動作は分離工程に相当し、添加物供給部52の動作は添加物供給工程に相当し、混合部50の動作は混合工程に相当する。堆積部60の動作は堆積工程に、ウェブ形成部70の動作はウェブ形成工程に、搬送部79の動作は搬送工程に、シート形成部80の動作はシート形成工程に相当する。このうち加圧部82の動作は加圧工程に、加熱部84の動作は加熱工程に相当する。また、切断部90の動作は切断工程に相当する。
[1-2.分離部の構成]
図2は、第1実施形態の分離部30の要部斜視図である。図3は、分離部30の要部側面図である。図4は、分離部30の要部平面図であり、分離部30をメッシュ円盤31の表面側FSから見た図である。
図2及び図3に示すように、メッシュ円盤31は、複数の開口31Aを有する板状部材であり、より詳細には円盤形状の構造物である。メッシュ円盤31は、多数の開口31Aを有するフィルター、或いは篩として機能する。メッシュ円盤31は、金属製であっても合成樹脂製であってもよく、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いることができる。開口31Aのサイズは任意であるが、例えば、0.1mm程度とすることができる。また、開口31Aの形状は任意であり、複数の線材の隙間として形成される開口であってもよいし、パンチングメタルのように平板に穿設された開口であってもよい。開口31Aの形状は、多角形、円形、楕円形のいずれであってもよい。上述した開口31Aのサイズは、開口31Aにおいて最も長い部分の開口幅として定義できる。メッシュ円盤31の形状は円形に限らず、楕円形、四角形等の幾何学形状、或いは対称性を有しない形状であってもよいが、実現可能性の高い典型例として円形の構成を示す。
分離部30は、メッシュ円盤31の外周を支持する支持部301と、メッシュ円盤31の外周に接してメッシュ円盤31を駆動する駆動部302と、を備える。支持部301は、メッシュ円盤31を、回転中心Oを中心として回転可能に支持する。駆動部302は、メッシュ円盤31の外周に接して回転するローラーであり、図示しないモーターにより駆動され、符号C2で示す方向に回転する。この駆動部302の回転により、メッシュ円盤31は、図中符号C1で示す方向に回転する。駆動部302及びメッシュ円盤31の回転速度は適宜に設定すればよく、例えば制御装置110(図1)により制御可能であってもよい。
メッシュ円盤31は、シート製造装置100の設置状態において水平面を構成するように配置される。メッシュ円盤31の設置角度は任意であり、例えば垂直(鉛直方向に平行)に設置してもよく、水平面に対して傾いて設置してもよい。本実施形態では、メッシュ円盤31の上に加工用原料MCが載った状態を所定時間継続できることが好ましい。このため、本実施形態のメッシュ円盤31は、水平または水平に近い角度で設置されることが好ましい。メッシュ円盤31の設置角度は、支持部301がメッシュ円盤31を支持することにより一定に保たれる。
メッシュ円盤31を支持し、回転させる構成は、支持部301及び駆動部302に限定されず、例えば、メッシュ円盤31の回転中心Oに回転軸を接合し、この回転軸によりメッシュ円盤31を支持し、回転させる構成としてもよい。
解繊物吹付管33、回収管35、及び吸引管37は、略鉛直方向に配置される。これらの設置角度は任意であるが、メッシュ円盤31の面に正対することが好ましい。図3に示すように、解繊物吹付管33及び回収管35は、メッシュ円盤31の表面側FSに配置され、吸引管37はメッシュ円盤31の裏面側BSに配置される。ここで、表面側FSをメッシュ円盤31の一方の側とした場合、裏面側BSは他方の側となる。
解繊物吹付管33は中空の管であり、解繊物吹付管33の下端は略水平に切断された開口端33Aとなっており、解繊物吹付管33の内部空間が開口端33Aにおいて開口する。回収管35及び吸引管37も同様に、中空の管で構成され、回収管35の下端の開口端35Aで、回収管35の内部空間が開口し、吸引管37の上端の開口端37Aで吸引管37の内部空間が開口する。開口端33A、35Aはそれぞれメッシュ円盤31の表面側FSに対向し、開口端37Aはメッシュ円盤31の裏面側BSに対向する。
吸引管37は、メッシュ円盤31を介して解繊物吹付管33に対向して配置される。
解繊物吹付管33の内部を気流とともに輸送された解繊物MBは、開口端33Aからメッシュ円盤31に吹き付けられる。また、解繊物吹付管33に対向する吸引管37は、捕集ブロアー28(図1)の吸引力により、開口端37Aから空気を吸引する。このため、解繊物MBに含まれる成分のうち、開口31Aを通過する粒子や繊維等は、開口31Aを通過して、開口端37Aから吸引管37に吸い込まれる。
図3に示すように、開口端33A、35A、37Aは、メッシュ円盤31の面に近接して配置される。開口端33A及び開口端35Aは、メッシュ円盤31の表面側FSに対し、加工用原料MCに衝突しない程度の隙間を空けて配置される。また、開口端37Aは、メッシュ円盤31の方向C1への回転を阻害しないように、例えば、メッシュ円盤31に接触しないように、隙間を空けて配置される。
また、開口端33Aから吹き付けられた解繊物MBに含まれる成分のうち、開口31Aを通過しない繊維等は、メッシュ円盤31の表面側FSに堆積する。この成分を加工用原料MCと呼ぶ。加工用原料MCは、開口端33Aの直下でメッシュ円盤31に付着し、メッシュ円盤31の回転とともに移動する。
図3及び図4に示すように、解繊物吹付管33と回収管35とはメッシュ円盤31の面上において異なる位置に配置される。開口端33Aからメッシュ円盤31に吹き付けられた加工用原料MCは、メッシュ円盤31の回転に伴って円弧を描くように移動する。開口端35Aは、加工用原料MCが移動する経路上に開口しており、回収管35は、メッシュ円盤31に載置されて移動する加工用原料MCを、混合ブロアー56(図1)の吸引力によって吸引する。
ここで、開口端33Aがメッシュ円盤31に対向する位置を、吹付位置P1(第1位置)とし、開口端35Aがメッシュ円盤31に対向する位置を吸込位置P2(第2位置)とする。加工用原料MCは、吹付位置P1でメッシュ円盤31に吹き付けられ、メッシュ円盤31の回転により吸込位置P2まで円弧を描くように移動し、吸込位置P2で吸引される。
加工用原料MCの移動の軌跡は、図4に示すように、吹付位置P1を起点として回転中心Oを中心とする円弧状である。吸込位置P2は、円弧状の加工用原料MCの軌跡の上に位置する。従って、回転中心Oから吹付位置P1までの距離と、回転中心Oから吸込位置P2までの距離とはほぼ等しい。つまり、メッシュ円盤31上で2つの半径方向の中央に、吹付位置P1及び吸込位置P2のそれぞれが位置しており、メッシュ円盤31の回転中心Oからの距離がほぼ等しい。
ここで、回転中心Oから吹付位置P1までの距離は、例えば、回転中心Oから吹付位置P1の中心までの距離とすることができる。また、回転中心Oから吸込位置P2までの距離は、例えば、回転中心Oから吸込位置P2の中心までの距離とすることができる。
加工用原料MCが移動する軌跡(経路)の、回転中心Oを中心とする円の半径方向における幅を、符号R1で示す。幅R1は、解繊物吹付管33の開口端33Aの開口幅に相当する。本実施形態では、解繊物吹付管33を円形の管として例示するので、開口端33Aの開口の形状は円形となる。これは一例であって、解繊物吹付管33の開口の形状は任意であり多角形であってもよいし楕円であってもよいが、回転中心Oを中心とする円周方向において大きな開口であることが好ましい。この場合、メッシュ円盤31において広い範囲に解繊物MBを分散させることで、加工用原料MCと廃粉Dとをより確実に分離できる。
また、回収管35の開口は、回転中心Oを中心とする円の半径方向において、幅R1より大きな開口幅R2を有する。本実施形態の回収管35の開口は、開口幅R2を長辺とする四角形である。これは一例であって、回収管35の開口の形状は任意であり円形、楕円形、或いは多角形であってもよいが、大きな開口幅R2を確保すること、及び、開口面積が小さいことが好ましい。このため、回収管35の開口は、開口幅R2を長辺とする多角形や開口幅R2を長径とする楕円形であることが好ましい。回収管35の開口面積は、回収管35の開口における吸引気流の流速に影響する。すなわち、開口面積が小さい方が、開口端35Aにおける風速(流速)が速い。従って、回収管35の開口面積をより小さくすることで、メッシュ円盤31上の加工用原料MCを吸引する吸引気流の流速を高くすることができ、加工用原料MCを、メッシュ円盤31に残留させずに確実に吸引し、回収できる。
図4に示すように、吹付位置P1と吸込位置P2とは、メッシュ円盤31の図中の上半分側にある。すなわち、吹付位置P1及び吸込位置P2は回転中心Oに対し一方側に寄った位置にある。この配置により、加工用原料MCの軌跡の円弧は、回転中心Oを中心とする中心角Zが180度を超え、加工用原料MCの軌跡はメッシュ円盤31の周回の半周以上に及ぶ。つまり、回転中心Oを中心に回転するメッシュ円盤31において、吹付位置P1から吸込位置P2までの加工用原料MCの移動範囲が、より長くなるよう設計されている。
上述のように、分離部30は、メッシュ円盤31を含む空間に、加湿部202によって加湿空気を供給する。このため、吹付位置P1から吸込位置P2まで移動する間、加工用原料MCは、加湿空気に晒されて調湿される。吹付位置P1から吸込位置P2までの距離が長いと、加工用原料MCが加湿空気にさらされる時間が長いので、より効果的に加工用原料MCに対し加湿(調湿)できる。このため、加湿により、静電気の影響を抑制する効果が期待できる。
また、図4に示すように、吸引管37の開口は、解繊物吹付管33の開口より大きく、吸引管37の開口は解繊物吹付管33の開口を含む範囲に亘るよう構成される。このため、解繊物吹付管33が解繊物MBを吹き付ける気流の大部分、好ましくは殆ど全てが、加工用原料MCが除かれた状態で、吸引管37の開口の内部に流入する。
図4に示す構成では、廃粉Dが気流とともに吸引管37の内部に吸引される。このため、メッシュ円盤31を通過した廃粉Dは、解繊物吹付管33が吹き出す気流により吸引管37の外に飛散することなく回収される。
また、分離部30は、管4を通じて供給される気流を吸引管37で廃粉Dとともに吸引し、管29に排出し、回収管35で吸引された気流が混合部50に送られる。つまり、管4から分離部30に流れる空気が混合部50に送られず、混合部50には新たに分離部30で吸引された空気が送られる。この構成によれば、解繊部20等で発生する熱を含む気流を混合部50に送らずに、管29に排出できる。従って、分離部30により、解繊部20等を含む解繊処理部101で発生する熱を排熱する効果が期待できる。
分離部30の動作において、解繊物吹付管33により解繊物MBを吹き付ける過程は第1吹付工程に相当し、メッシュ円盤31により選別(分離)する過程は第1選別工程(第1分離工程)に相当する。回収管35により廃粉Dを吸引する過程は第1吸引工程に相当し、吸引管37により加工用原料MCを吸引する過程は第2吸引工程に相当する。集塵部27により廃粉Dを回収する工程は第1回収工程に相当する。
以上説明したように、本発明を適用した第1実施形態のシート製造装置100は、分離部30を備える。分離部30は、複数の開口31Aを備え、開口31Aを通過する通過物である廃粉Dと、開口31Aを通過しない残留物である加工用原料MCとを選別するメッシュ円盤31を備える。分離部30は、メッシュ円盤31の一方の側(表面側FS)に配置され、メッシュ円盤31に対して一方の側から繊維を含む分離対象物である解繊物MBを吹き付ける解繊物吹付管33を備える。また、メッシュ円盤31の他方の側(裏面側BS)に配置され、開口31Aを通過した廃粉Dを吸引する吸引管37を備える。また、分離部30は、メッシュ円盤31の一方の側(表面側FS)に配置され、メッシュ円盤31に対して一方の側から、メッシュ円盤31の開口31Aを通過せず残留した加工用原料MCを吸引する回収管35を備える。メッシュ円盤31は、回転中心Oを中心として回転可能である。つまり、開口31Aの位置が、解繊物吹付管33と対向する吹付位置P1から、回収管35と対向する吸込位置P2に移動可能とされている。回収管35は、吹付位置P1において残留した加工用原料MCを、吸込位置P2で吸引する。
この構成により、メッシュ円盤31の開口31Aを通過した廃粉Dが吸引管37により吸引される。さらに、メッシュ円盤31の開口31Aを移動させることにより、メッシュ円盤31の開口31Aを通過せず残留した加工用原料MCが、吸引管37とは異なる位置にある回収管35によって吸引される。このため、小型化が可能なシンプルな装置である分離部30により、解繊物MBに含まれる成分のうち、開口31Aを通過する廃粉Dと開口31Aを通過しない加工用原料MCとを、効率よく確実に回収できる。
また、分離部30は、メッシュ円盤31を含む空間に調湿空気を供給する加湿部202を備える。このため、加湿部202が供給する調湿空気によって、加工用原料MCや廃粉Dを調湿でき、静電気による影響を抑制できる。例えば、加工用原料MCや廃粉Dの付着等を防止し、加工用原料MCの回収および搬送を安定化できる。
また、メッシュ円盤31は回転する板状部材であり、吹付位置P1および吸込位置P2はメッシュ円盤31の回転中心に対して一方側に寄った位置にある。
この構成によれば、分離部30に残留した加工用原料MCが吹付位置P1から吸込位置P2まで移動する移動距離を、分離部30の回転方向C1において半分以上とすることができる。このため、加工用原料MCを分離部30に残留させて調湿する時間を確保でき、静電気による影響を、より効果的に抑制できる。
また、分離部30において、解繊物吹付管33と吸引管37とはメッシュ円盤31を介して対向配置され、メッシュ円盤31に面する吸引管37の開口は、メッシュ円盤31に面する解繊物吹付管33の開口より大きい。このため、メッシュ円盤31の開口31Aを通過する廃粉Dの多くを吸引管37により吸引でき、吸引管37に吸引されない廃粉Dの量を抑えることができ、廃粉Dの飛散を抑制できる。
また、分離部30を備えるシート製造装置100は、繊維を含む原料を解繊する解繊部20と、解繊部20により解繊された解繊物に含まれる加工用原料MCを分離する分離部30とを備える。また、シート製造装置100は、分離部30により分離された加工用原料MCをシート形状に成形する再生部102を備える。分離部30は、解繊物MBを、メッシュ円盤31の開口31Aを通過する廃粉Dと開口31Aを通過しない加工用原料MCとに効率よく分離し、加工用原料MCを回収できる。このため、シートSの製造に使用される加工用原料MCを、小型化が可能な分離部30によって、解繊物MBから取り出して確実に回収できる。
[2.第2実施形態]
続いて、本発明を適用した第2実施形態について説明する。
図5は、第2実施形態の分離部30Aの要部斜視図である。図6は、分離部30Aの要部平面図であり、メッシュ円盤31を表面側FSから見た図である。
以下に説明する第2実施形態において、上記第1実施形態と共通する構成には、同符号を付して説明を省略する。
分離部30A(分離装置)は、上記第1実施形態で説明した分離部30に代えて、シート製造装置100に設けられる0。分離部30Aは、分離部30と同様に、メッシュ円盤31、解繊物吹付管33、回収管35、吸引管37、支持部301、及び、駆動部302を備える。
さらに、分離部30Aは、メッシュ円盤31の裏面側BSに配置される調湿空気供給管38(第2吹付部)を有する。調湿空気供給管38は、加湿部202(図1)と同様の気化式加湿器が発生する加湿空気(調湿空気)を供給する中空の管である。
調湿空気供給管38は、メッシュ円盤31を介して回収管35の開口端35Aに対向する位置に配置される。調湿空気供給管38は、メッシュ円盤31の裏面側BSから加湿空気を吹き出し、この加湿空気は回収管35によって吸引される。
図6に示すように、調湿空気供給管38の開口は、回収管35の開口より小さい。換言すれば、回収管35の開口は調湿空気供給管38の開口より大きく、回収管35の開口は調湿空気供給管38の開口を含む範囲に亘るよう構成される。このため、調湿空気供給管38が吹き付ける加湿空気の気流の大部分、好ましくは殆ど全てが、加工用原料MCとともに回収管35の開口の内部に流入する。このため、調湿空気供給管38が供給する加湿空気の気流により加工用原料MCが回収管35の外に分散することがなく、加工用原料MCをより確実に回収できる。
調湿空気供給管38は、加湿部202とは別にシート製造装置100が備える気化式加湿器から調湿空気の供給を受ける構成であってもよい。この場合、シート製造装置100は、加湿部202、208のほか、加湿部202と同様に構成される気化式加湿器を備える。また、加湿部202からメッシュ円盤31を含む空間に加湿空気を供給する管路(図示略)が分岐して、調湿空気供給管38に加湿空気を供給する構成であってもよい。
分離部30Aは、分離部30の加湿部202(図1)の配置を省略した構成であってもよい。或いは、分離部30と同様に、加湿部202によりメッシュ円盤31を含む空間に加湿し、さらに、調湿空気供給管38により加湿空気を供給する構成であってもよい。
このように、分離部30Aは、メッシュ円盤31の裏面側BSに配置され、回収管35によって吸引される加工用原料MCに対して調湿空気を吹き付ける調湿空気供給管38を有する。このため、回収管35が吸引する加工用原料MCを調湿でき、静電気による加工用原料MCの付着等を防止し、加工用原料MCの回収および搬送を安定化できる。
分離部30Aの動作において、調湿空気供給管38により調湿空気を供給する過程は第2吹付工程に相当する。
さらに、分離部30Aは、調湿空気供給管38が供給する空気を、回収管35で吸引して、混合部50に送る。つまり、管4から分離部30に流れる空気が混合部50に送られず、混合部50に、調湿空気供給管38が供給する空気が送られる。この構成によれば、解繊部20等で発生する熱を含む気流を、混合部50に送らずに、管29に排出できる。さらに、混合部50に加湿空気を供給できる。従って、分離部30により、解繊部20等を含む解繊処理部101で発生する熱を排熱し、混合部50に対し、調湿された空気と、調湿された加工用原料MCとを送ることで、再生部102における加工を容易にする効果が期待できる。
[3.第3実施形態]
続いて、本発明を適用した第3実施形態について説明する。
図7は、第3実施形態の分離部30Bの要部斜視図である。図8は、分離部30Bの要部平面図であり、メッシュ円盤31を表面側FSから見た図である。
以下に説明する第3実施形態において、上記第1実施形態と共通する構成には、同符号を付して説明を省略する。
分離部30B(分離装置)は、上記第1実施形態で説明した分離部30に代えて、シート製造装置100に設けられる。分離部30Bは、分離部30と同様に、メッシュ円盤31、解繊物吹付管33、回収管35、吸引管37、支持部301、及び、駆動部302を備える。
分離部30Bは、メッシュ円盤31の表面側FSに、ミスト供給部310を備える。ミスト供給部310は、略箱型のハウジングと、超音波振動子等により水を分散させて微細な水滴WD(ミスト)を生成する生成部(図示略)とを備える。ここで、図示しない生成部は、水を加熱して水蒸気を発生させ、この水蒸気の結露によりハウジングの内部で水滴WDを発生させてもよい。ミスト供給部310は、ハウジングの内部において水滴WDを分散させ、メッシュ円盤31の上方から下降させる加湿器である。
ミスト供給部310のハウジングは、メッシュ円盤31において加工用原料MCが移動する軌跡の上、すなわち、吹付位置P1と吸込位置P2との間に配置され、この位置で加工用原料MCに水滴WDを降下させる。
分離部30Bは、分離部30の加湿部202(図1)の配置を省略した構成であってもよい。或いは、分離部30と同様に、加湿部202によりメッシュ円盤31を含む空間に加湿し、さらに、ミスト供給部310により加工用原料MCを加湿する構成であってもよい。また、ミスト供給部310のメッシュ円盤31を介して反対側に吸引管を設け、空気と一緒にミストを吸引して加工用原料MCを通過させてミストを供給してもよい。加工用原料MCを通過させることでミストをより多く原料に付与することができる。
ミスト供給部310は調湿部に相当する。また、調湿空気供給管38を第1調湿部と呼ぶことも可能であり、この場合、ミスト供給部310は第2調湿部と呼ぶことができる。
分離部30Bの動作において、ミスト供給部310により水滴WDを供給する過程は、調湿工程に相当する。調湿空気供給管38により調湿空気を供給する過程を、第2吹付工程の代わりに第1調湿工程と呼ぶことができ、この場合、ミスト供給部310により水滴WDを供給する過程は第2調湿工程と呼ぶことができる。
分離部30Bは、吹付位置P1と吸込位置P2との間でメッシュ円盤31に対して調湿するミスト供給部310を有するので、吹付位置P1でメッシュ円盤31の開口31Aを通過せず吸込位置P2で吸引される加工用原料MCを、水滴WDにより調湿する。このため、回収管35で吸引される前に、加工用原料MCに対する加湿(調湿)を行うことで、加工用原料MCに対する静電気の影響を抑制できる。このため、静電気による加工用原料MCの付着等を防止し、加工用原料MCをより効率よく回収し、混合部50に送ることができる。
さらに、上述したように、吹付位置P1および吸込位置P2はメッシュ円盤31の回転中心に対して一方側に寄った位置にあるので、ミスト供給部310を配設するスペースを容易に確保できる。また、ミスト供給部310が水滴WDを加工用原料MCに与える面積を、より大きく確保できる。このため、ミスト供給部310によって、より効果的に加工用原料MCに加湿できる。
[4.第4実施形態]
[4-1.シート製造装置の構成]
続いて、本発明を適用した第4実施形態について説明する。
図9は、第4実施形態のシート製造装置100Aの全体構成を示す模式図である。
シート製造装置100A(繊維原料再生装置)は、第1実施形態で説明したシート製造装置100が備える分離部30に代えて、分離部40、及び管8を備えて構成される。以下に説明する第4実施形態において、上記第1実施形態と共通する構成には、同符号を付して説明を省略する。
シート製造装置100Aは、シート製造装置100と同様に、解繊処理部101、及び再生部102を備える。シート製造装置100Aは、解繊部20により解繊された解繊物MBに含まれる成分のうち、再生部102によりシートSを製造する材料として好適な加工用原料MCを、分離部40により分離する。シート製造装置100Aは、分離部40によって分離した加工用原料MCを用い、再生部102によってシートSを製造する。
また、シート製造装置100Aは、解繊物MBに含まれる成分のうち、加工用原料MCより大きいサイズの成分を、分離部40によって分離し、解繊部20に戻して再び解繊させる。さらに、シート製造装置100Aは、解繊物MBに含まれる成分のうち、加工用原料MCより小さく、シートSの製造に適しない成分を、分離部40によって分離し、集塵部27により回収する。
分離部40(分離装置)は、管2から流入する解繊物MBを、サイズによって選別する。詳細には、分離部40は、解繊物MBのうち、予め定められた第1サイズ以上の粗大成分MDと、第1サイズより小さく予め定められた第2サイズ以上の加工用原料MCと、第2サイズに満たない廃粉Dとに分離する。加工用原料MC及び廃粉Dは、第1実施形態で説明した通りであり、加工用原料MCは主に繊維を含み、廃粉Dは、上述した色剤、添加物等の粒子や、後述するシートSの製造に適しない短い繊維等を含み、シートSの製造に使用されない。粗大成分MDは、加工用原料MCよりも大きな繊維や原料片を含み、例えば、解繊部20において十分に解繊されなかった粗砕物である。
より詳細には、分離部40は、所定サイズの開口を有する篩として機能するメッシュ円盤41(第1選別部)と、メッシュ円盤41に解繊物MB(分離対象物)を吹き付ける解繊物吹付管43(第1吹付部)と、を有する。解繊物吹付管43により吹き付けられた解繊物MBに含まれる成分のうち、メッシュ円盤41の開口より小さい成分は、メッシュ円盤41の開口を通過する。メッシュ円盤41の開口を通過した通過物は、加工用原料MC及び廃粉Dを含む混合物であり、以下では混合物MXとする。一方、メッシュ円盤41の開口以上のサイズの成分は、メッシュ円盤41の開口を通過できずメッシュ円盤41に残留する。この残留物は、例えば、シートSの製造に適しない大きな原料片を含む。この成分は、粗大成分MDとして粗大成分吸引管44(第2吸引部)により吸引される。
メッシュ円盤41は、回収ブロアー411を有する管8に連結される。管8は、分離部40から延びる中空の管であり、解繊部20に粗砕物を供給する供給口(図示略)に達する。回収ブロアー411は、粗大成分吸引管44から空気を吸引して解繊部20に送気し、この回収ブロアー411の吸引力により、メッシュ円盤41から粗大成分吸引管44に粗大成分MDが吸引される。吸引された粗大成分MDは、回収ブロアー411が発生する気流に乗って、解繊部20に送られる。粗大成分MDは、粗砕刃14が粗砕した粗砕物とともに解繊部20によって解繊され、管2を介して分離部40に送られる。
分離部40は、メッシュ円盤41を通過した混合物MXを分離するメッシュ円盤42(第2選別部)を備える。メッシュ円盤42は、メッシュ円盤41と同様に所定サイズの開口を有する篩として機能する。
分離部40は、メッシュ円盤42の下方に位置して、メッシュ円盤42を通過する通過物である廃粉Dを吸引する吸引管46と、メッシュ円盤42の開口を通過せず残留する残留物である加工用原料MCを吸引する回収管47とを備える。
吸引管46(第1吸引部)は、捕集ブロアー28の吸引力により、メッシュ円盤42を通過する廃粉Dを吸引する管である。吸引管46は、メッシュ円盤42を介して中間搬送管45と対向する位置に配置されるので、吸引管46の吸引力により、中間搬送管45の内部に、メッシュ円盤42側に向かう気流が発生する。中間搬送管45は、メッシュ円盤41を介して解繊物吹付管33に対向する位置に配置される。解繊物吹付管33により吹き付けられる解繊物MBに含まれる成分の一部である混合物MXは、気流とともにメッシュ円盤41を通過して中間搬送管45に吸引され、メッシュ円盤42に吹き付けられる。
解繊物MBに含まれる成分のうち、メッシュ円盤41の開口を通過しないサイズの繊維等は、メッシュ円盤42の開口を通過せずにメッシュ円盤42の上に残留する。回収管47(第3吸引部)は、メッシュ円盤41に残留した加工用原料MC(残留物)を吸引する。回収管47は、管6を介して混合ブロアー56に連結され、混合ブロアー56の吸引力によって、メッシュ円盤42上の加工用原料MCを吸引し、回収する。
このように、解繊物MBは、分離部40によって粗大成分MD、加工用原料MC、および廃粉Dに選別され、加工用原料MCは混合部50に送られる。
[4-2.分離部の構成]
図10は、第4実施形態の分離部40の要部斜視図である。図11は、分離部40の要部側面図である。図12は、分離部40の要部平面図であり、メッシュ円盤41を表面側FSから見た図である。図13は、分離部40の要部平面図であり、メッシュ円盤42を表面側FSから見た図である。
図10及び図11に示すように、メッシュ円盤41、42は、それぞれ、複数の開口41A、42Aを有する板状部材であり、より詳細には円盤形状の構造物である。
メッシュ円盤41は、多数の開口41Aを有するフィルター、或いは篩として機能する。また、メッシュ円盤42は、多数の開口42Aを有するフィルター、或いは篩として機能する。メッシュ円盤41、42は、それぞれ、メッシュ円盤31(図2)と同様に構成することができる。
メッシュ円盤41、42は、金属製であっても合成樹脂製であってもよく、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いることができる。メッシュ円盤41、42の形状は円形に限らず、楕円形、四角形等の幾何学形状、或いは対称性を有しない形状であってもよいが、実現可能性の高い典型例として円形の構成を示す。
開口41Aのサイズは任意であるが、例えば、0.8mm程度とすることができる。このサイズは、上述した第1サイズに相当する。また、開口42Aのサイズは任意であるが、例えば、0.1mm程度とすることができる。このサイズは、上述した第2サイズに相当する。
開口41A、42Aの形状は、それぞれ任意であり、複数の線材の隙間として形成される開口であってもよいし、パンチングメタルのように平板に穿設された開口であってもよい。開口41A、42Aの形状は、多角形、円形、楕円形のいずれであってもよい。上述した開口41A、42Aのサイズは、開口41A、42Aにおいて最も長い部分の開口幅として定義できる。また、メッシュ円盤41、42は異なる材料、形状、サイズで構成してもよく、開口41A、42Aの形状も異なる形状とすることができる。
分離部40は、メッシュ円盤41の外周を支持する支持部401と、メッシュ円盤41の外周に接してメッシュ円盤41を駆動する駆動部402と、を備える。
また、分離部40は、メッシュ円盤42の外周を支持する支持部403と、メッシュ円盤42の外周に接してメッシュ円盤42を駆動する駆動部404と、を備える。
支持部401、403は、支持部301(図2)と同様に構成され、メッシュ円盤41、42のそれぞれを回転可能に支持する。駆動部402、404は、駆動部302(図2)と同様に構成される。駆動部402、404は、それぞれ、メッシュ円盤41、42の外周に接して回転するローラーであり、図示しないモーターにより駆動され、符号C4、C6で示す方向に回転する。
駆動部402の回転により、メッシュ円盤41は、図中符号C3で示す方向に回転する。駆動部404の回転により、メッシュ円盤42は、図中符号C5で示す方向に回転する。駆動部402、404、メッシュ円盤41、42の回転速度は適宜に設定すればよく、例えば制御装置110(図1)により制御可能であってもよい。
メッシュ円盤41、42のそれぞれは、シート製造装置100の設置状態において水平面を構成するように配置される。メッシュ円盤41、42の設置角度は任意であり、例えば垂直(鉛直方向に平行)に設置してもよく、水平面に対して傾いて設置してもよい。本実施形態では、メッシュ円盤41の上に加工用原料MCが載った状態を所定時間継続できることが好ましい。このため、メッシュ円盤41、42は、水平または水平に近い角度で設置されることが好ましい。メッシュ円盤41、42の設置角度は、支持部401、403がメッシュ円盤41、42を支持することにより一定に保たれる。
メッシュ円盤41、42を支持および回転させる構成は、支持部401、403及び駆動部402、404に限定されない。例えば、メッシュ円盤41の回転中心O1、及び、メッシュ円盤42の回転中心O2のそれぞれに回転軸を接合し、各回転軸によりメッシュ円盤41、42を支持し、回転させる構成としてもよい。
解繊物吹付管43、中間搬送管45、吸引管46、回収管47、及び調湿空気供給管48は、略鉛直方向に配置される。これらの設置角度は任意であるが、各管の開口面は、それぞれメッシュ円盤41またはメッシュ円盤42の面に正対することが好ましい。
図11に示すように、解繊物吹付管43及び粗大成分吸引管44は、メッシュ円盤41の表面側FSに配置され、中間搬送管45はメッシュ円盤41の裏面側BSに配置される。ここで、表面側FSをメッシュ円盤41の一方の側とした場合、裏面側BSは他方の側といえる。また、中間搬送管45及び回収管47は、メッシュ円盤42の表面側FSに配置され、吸引管46及び調湿空気供給管48は裏面側BSに配置される。
解繊物吹付管43は中空の管であり、解繊物吹付管33(図2)と同様に構成される。解繊物吹付管43の下端である開口端43Aは、メッシュ円盤41に面して配置される。回収管47は、回収管35(図2)と同様に構成される中空の管であり、吸引管46は、吸引管37と同様に構成される中空の管である。吸引管46の上端である開口端46A、および、回収管47の下端である開口端47Aは、メッシュ円盤42に面して配置される。
また、粗大成分吸引管44は、中空の管で構成され、粗大成分吸引管44の下端の開口端44Aにおいて粗大成分吸引管44の内部空間が開口する。開口端44Aは、メッシュ円盤41の表面側FSに対向する。
中間搬送管45は、図9に示したように、メッシュ円盤41とメッシュ円盤42との間に配置される。中間搬送管45の上開口端45Aは、メッシュ円盤41を介して、解繊物吹付管43の開口端43Aに対向する位置に配置される。また、中間搬送管45の下開口端45Bは、メッシュ円盤42を介して、吸引管46の開口端46Aに対向する位置に配置される。
調湿空気供給管48(第2吹付部)は、メッシュ円盤42を介して回収管47の開口端47Aに対向する位置に配置される。調湿空気供給管48は、メッシュ円盤42の裏面側BSから加湿空気を吹き出し、この加湿空気は回収管47によって吸引される。
上述のように、解繊物吹付管43がメッシュ円盤41に吹き付ける解繊物MBに含まれる成分のうち、開口41Aを通過しない繊維等は、メッシュ円盤41の表面側FSに堆積する。この成分を粗大成分MDと呼ぶ。粗大成分MDは、開口端43Aの直下でメッシュ円盤41に付着し、メッシュ円盤41の回転とともに、方向C3に移動する。粗大成分吸引管44は、回収ブロアー411の吸引力により、メッシュ円盤41に堆積した粗大成分MDを吸引する。
ここで、メッシュ円盤41およびその近傍の構成について詳述する。
図10、図11及び図12に示すように、解繊物吹付管43と粗大成分吸引管44とはメッシュ円盤41の面上において異なる位置に配置される。開口端43Aからメッシュ円盤41に吹き付けられた粗大成分MDは、メッシュ円盤41の回転に伴って円弧を描くように移動する。開口端44Aは、粗大成分MDが移動する経路上に開口しており、粗大成分吸引管44は、メッシュ円盤41に載置されて移動する粗大成分MDを、回収ブロアー411(図9)の吸引力によって吸引する。
開口端43Aがメッシュ円盤41に対向する位置、すなわち解繊物吹付管43が解繊物MBを吹き付ける位置を、吹付位置P11(第1位置)とする。また、開口端44Aがメッシュ円盤41に対向する位置、すなわち粗大成分吸引管44が粗大成分MDを吸引する位置を、吸込位置P12(第2位置)とする。吹付位置P11及び吸込位置P12は、メッシュ円盤41が回転する間に移動する軌跡において異なる位置にあるため、吹付位置P11で吹き付けられた粗大成分MDは、メッシュ円盤41の回転により吸込位置P12まで円弧を描くように移動する。
粗大成分MDの移動の軌跡は、図10及び図12に示すように、吹付位置P11を起点として回転中心O1を中心とする円弧状である。吸込位置P12は、円弧状の粗大成分MDの軌跡の上に位置する。従って、回転中心O1から吹付位置P11までの距離と、回転中心O1から吸込位置P12までの距離とはほぼ等しい。つまり、メッシュ円盤41上で2つの半径方向の中央に、吹付位置P11及び吸込位置P12のそれぞれが位置しており、メッシュ円盤41の回転中心O1からの距離がほぼ等しい。
ここで、回転中心O1から吹付位置P11までの距離は、例えば、回転中心O1から吹付位置P11の中心までの距離とすることができる。また、回転中心O1から吸込位置P12までの距離は、例えば、回転中心O1から吸込位置P12の中心までの距離とすることができる。
粗大成分MDが移動する軌跡(経路)の、回転中心O1を中心とする円の半径方向における幅を、符号R11で示す。幅R11は、解繊物吹付管43の開口端43Aの開口幅に相当する。本実施形態では、解繊物吹付管43を円形の管として例示するので、開口端43Aにおける開口の形状は円形となる。これは一例であって、解繊物吹付管43の開口の形状は任意であり多角形であってもよいし楕円であってもよいが、回転中心O1を中心とする円周方向において大きな開口であることが好ましい。この場合、メッシュ円盤41において広い範囲に解繊物MBを分散させることで、粗大成分MDと廃粉Dとをより確実に分離できる。
粗大成分吸引管44の開口は、回転中心O1を中心とする円の半径方向において、幅R11より大きな開口幅R12を有する。図の例では、粗大成分吸引管44の開口は、開口幅R12を長辺とする四角形であるが開口の形状は任意であり、円形、楕円形、或いは多角形であってもよい。粗大成分吸引管44の開口は、大きな開口幅R12を確保すること、及び、開口面積が小さいことが好ましい。このため、開口幅R12を長辺とする多角形や開口幅R12を長径とする楕円形であることが好ましい。粗大成分吸引管44の開口面積は、粗大成分吸引管44の開口における吸引気流の流速に影響する。すなわち、開口面積が小さい方が、開口端44Aにおける風速(流速)が速い。従って、粗大成分吸引管44の開口面積をより小さくすることで、メッシュ円盤41上の粗大成分MDを吸引する吸引気流の流速を高くすることができ、粗大成分MDを、メッシュ円盤41に残留させずに確実に吸引し、回収できる。
図12に示すように、吹付位置P11と吸込位置P12とは、メッシュ円盤41の回転中心O1に対し一方側に寄った位置にある。この配置により、粗大成分MDの軌跡の円弧は、回転中心O1を中心とする中心角Z1が180度を超え、粗大成分MDの軌跡はメッシュ円盤41の周回の半周以上に及ぶ。つまり、回転中心O1を中心に回転するメッシュ円盤41において、吹付位置P11から吸込位置P12までの粗大成分MDの移動範囲が、より長くなるよう設計されている。
分離部40は、メッシュ円盤41を含む空間に、加湿部202によって加湿空気を供給する。このため、吹付位置P11から吸込位置P12まで移動する間、粗大成分MDは、加湿空気に晒されて調湿される。吹付位置P11から吸込位置P12までの距離が長いと、粗大成分MDが加湿空気にさらされる時間が長いので、より効果的に粗大成分MDに対し加湿(調湿)できる。このため、加湿により、静電気の影響を抑制する効果が期待できる。
また、図12に示すように、中間搬送管45の上開口端45Aの開口は、解繊物吹付管43の開口より大きく、解繊物吹付管43の開口を含む範囲に亘るよう構成される。このため、解繊物吹付管43が解繊物MBを吹き付ける気流の大部分、好ましくは殆ど全てが、粗大成分MDが除かれた状態で、中間搬送管45の内部に流入する。これにより、メッシュ円盤41を通過した混合物MXを含む気流が吸引管46の内部に吸引され、メッシュ円盤41とメッシュ円盤42との間における混合物MXの飛散を防止または抑制できる。
続いて、メッシュ円盤42およびその近傍の構成について詳述する。
図10、図11、及び図13に示すように、中間搬送管45の下部と回収管47とはメッシュ円盤42の面上において異なる位置に配置される。下開口端45Bからメッシュ円盤42に吹き付けられた加工用原料MCは、メッシュ円盤42の回転に伴って円弧を描くように移動する。開口端47Aは、加工用原料MCが移動する経路上に開口しており、回収管47は、メッシュ円盤42に載置されて移動する加工用原料MCを、混合ブロアー56(図9)の吸引力によって吸引する。
下開口端45Bがメッシュ円盤42に対向する位置、すなわち中間搬送管45が混合物MXを吹き付ける位置を、吹付位置P13(第3位置)とする。また、開口端47Aがメッシュ円盤42に対向する位置、すなわち回収管47が加工用原料MCを吸引する位置を、吸込位置P14(第4位置)とする。吹付位置P13及び吸込位置P14は、メッシュ円盤42が回転する間に移動する軌跡において異なる位置にあるため、吹付位置P13で吹き付けられた加工用原料MCは、メッシュ円盤42の回転により吸込位置P14まで円弧を描くように移動する。
加工用原料MCの移動の軌跡は、図10及び図12に示すように、吹付位置P13を起点として回転中心O2を中心とする円弧状である。吸込位置P14は、円弧状の加工用原料MCの軌跡の上に位置する。従って、回転中心O2から吹付位置P13までの距離と、回転中心O2から吸込位置P14までの距離とはほぼ等しい。つまり、メッシュ円盤42上で2つの半径方向の中央に、吹付位置P13及び吸込位置P14のそれぞれが位置しており、メッシュ円盤42の回転中心O2からの距離がほぼ等しい。
ここで、回転中心O2から吹付位置P13までの距離は、例えば、回転中心O2から吹付位置P13の中心までの距離とすることができる。また、回転中心O2から吸込位置P14までの距離は、例えば、回転中心O2から吸込位置P14の中心までの距離とすることができる。
加工用原料MCが移動する軌跡(経路)の、回転中心O2を中心とする円の半径方向における幅を、符号R13で示す。幅R13は、中間搬送管45の下開口端45Bの開口幅に相当する。本実施形態では、中間搬送管45を円形の管として例示するので、下開口端45Bにおける開口の形状は円形となる。これは一例であって、中間搬送管45の開口の形状は任意であり多角形であってもよいし楕円であってもよいが、回転中心O2を中心とする円周方向において大きな開口であることが好ましい。この場合、メッシュ円盤42において広い範囲に混合物MXを分散させることで、加工用原料MCと廃粉Dとをより確実に分離できる。
回収管47の開口は、回転中心O2を中心とする円の半径方向において、幅R13より大きな開口幅R14を有する。図の例では、回収管47の開口は、開口幅R14を長辺とする四角形であるが開口の形状は任意であり、円形、楕円形、或いは多角形であってもよい。回収管47の開口は、大きな開口幅R14を確保すること、及び、開口面積が小さいことが好ましい。このため、開口幅R14を長辺とする多角形や開口幅R14を長径とする楕円形であることが好ましい。回収管47の開口面積は、回収管47の開口における吸引気流の流速に影響する。すなわち、開口面積が小さければ、開口端47Aにおける風速(流速)が速い。従って、回収管47の開口面積をより小さくすることで、メッシュ円盤42上の加工用原料MCを吸引する吸引気流の流速を高くすることができ、加工用原料MCを、メッシュ円盤42に残留させずに確実に吸引し、回収できる。
図13に示すように、吹付位置P13と吸込位置P14とは、メッシュ円盤42の回転中心O2に対し一方側に寄った位置にある。この配置により、加工用原料MCの軌跡の円弧は、回転中心O2を中心とする中心角Z2が180度を超え、加工用原料MCの軌跡はメッシュ円盤42の周回の半周以上に及ぶ。つまり、回転中心O2を中心に回転するメッシュ円盤42において、吹付位置P13から吸込位置P14までの加工用原料MCの移動範囲が、より長くなるよう設計されている。
このため、吹付位置P13から吸込位置P14まで移動する間、加工用原料MCは、加湿部202が供給する加湿空気に晒されて調湿される。吹付位置P13から吸込位置P14までの距離が長いことから、加工用原料MCが加湿空気に晒される時間が長いので、より効果的に加工用原料MCに対し加湿(調湿)できる。このため、加湿により、静電気の影響を抑制する効果が期待できる。
また、図13に示すように、吸引管46の開口端46Aの開口は、中間搬送管45の下開口端45Bの開口より大きく、下開口端45Bの開口を含む範囲に亘るよう構成される。このため、中間搬送管45が混合物MXを吹き付ける気流の大部分、好ましくは殆ど全てが、加工用原料MCが除かれた状態で、吸引管46の内部に流入する。これにより、メッシュ円盤42を通過した廃粉Dを含む気流が吸引管46の内部に吸引され、メッシュ円盤42とメッシュ円盤42との間における廃粉Dの飛散を防止または抑制できる。
さらに、分離部40は、メッシュ円盤42の裏面側BSに配置される調湿空気供給管48(第3吹付部)を有する。調湿空気供給管48は、加湿部202(図1)と同様に構成される加湿器204が発生する加湿空気(調湿空気)を供給する中空の管である。
図13に示すように、調湿空気供給管48の開口は、回収管47の開口より小さい。すなわち、回収管47の開口は調湿空気供給管48の開口より大きく、調湿空気供給管48の開口を含む範囲に亘るよう構成される。このため、調湿空気供給管48が吹き付ける加湿空気の気流の大部分、好ましくは殆ど全てが、加工用原料MCとともに回収管47の開口の内部に流入する。このため、調湿空気供給管48が供給する加湿空気の気流により加工用原料MCが回収管47の外に分散することがなく、加工用原料MCをより確実に回収できる。
分離部40の動作において、解繊物吹付管43により解繊物MBを吹き付ける過程は第1吹付工程に、メッシュ円盤41により選別(分離)する過程は第1選別工程(第1分離工程)に、吸引管46により廃粉Dを吸引する過程は第1吸引工程に相当する。また、メッシュ円盤42により選別(分離)する過程は第2選別工程(第2分離工程)に、粗大成分吸引管44により粗大成分MDを吸引する過程は第2吸引工程に相当する。回収管47により加工用原料MCを吸引する過程は第3吸引工程に、調湿空気供給管48により調湿空気を吹き付ける過程は第2吹付工程に相当する。
以上説明したように、本発明を適用した第4実施形態のシート製造装置100Aは、分離部40を備える。分離部40は、複数の開口41Aを備え、開口41Aを通過する通過物である混合物MXと開口を通過しない残留物である粗大成分MDとを選別するメッシュ円盤41を備える。また、メッシュ円盤41の一方の側(表面側FS)に配置され、メッシュ円盤41に対して一方の側から繊維を含む解繊物MBを吹き付ける解繊物吹付管43(第1吹付部)を備える。また、メッシュ円盤41の他方の側(裏面側BS)に配置され、開口41Aを通過した通過物を吸引する吸引管46(第1吸引部)を備える。また、メッシュ円盤41の一方の側(表面側FS)に配置され、メッシュ円盤41に対して一方の側から、メッシュ円盤41の開口を通過せず残留した粗大成分MDを吸引する粗大成分吸引管44を備える。メッシュ円盤41は、開口41Aの位置が、解繊物吹付管43と対向する吹付位置P11から、粗大成分吸引管44と対向する吸込位置P12に移動可能とされている。粗大成分吸引管44は、吹付位置P11において残留した粗大成分MDを、吸込位置P12で吸引する。
そして、分離部40は、メッシュ円盤41と吸引管46との間に配置され、メッシュ円盤41の開口よりも小さな開口42Aを備えるメッシュ円盤42を備える。分離部40は、メッシュ円盤42に対して吸引管46が配置される側(裏面側BS)と反対側(表面側FS)に配置された回収管47を備える。メッシュ円盤42は、開口42Aの位置が、吸引管46と対向する吹付位置P13から、回収管47と対向する吸込位置P14に移動可能とされる。回収管47は、メッシュ円盤41の開口を通過した混合物MXのうちメッシュ円盤42の開口42Aを通過せず残留した残留物である加工用原料MCを、吸込位置P14において吸引する。
これにより、解繊物MBに含まれる成分を、メッシュ円盤41の開口を通過しない成分と、メッシュ円盤41の開口41Aを通過しメッシュ円盤42の開口42Aを通過しない成分と、メッシュ円盤42の開口42Aを通過する通過物とに分離し、回収できる。こ従って、小型化が可能なシンプルな分離部40により、解繊物MBに含まれる成分を大きさにより分離し、各成分を効率よく確実に回収できる。
また、分離部40を備えるシート製造装置100Aは、繊維を含む原料を解繊する解繊部20と、分離部40により分離された加工用原料MCをシート形状に成形する再生部102を備える。分離部40は、解繊物MBを、粗大成分MD、廃粉D、及び、加工用原料MCに効率よく分離し、加工用原料MCを回収できる。このため、シートSの製造に使用される加工用原料MCを、小型化が可能な分離部40によって、解繊物MBから取り出して、シートSの製造に用いることができる。
また、回収管47は、吸引方向において、粗大成分吸引管44と重ならない位置に配置されている。この構成によれば、メッシュ円盤41の開口を通過しない成分と、メッシュ円盤41の開口を通過しメッシュ円盤42の開口を通過しない成分とを、それぞれ確実に回収できる。
また、分離部40は、メッシュ円盤42の裏面側BSに配置され、回収管47によって吸引される加工用原料MCに対して調湿空気を吹き付ける調湿空気供給管48を有する。これにより、回収管47が吸引する加工用原料MCを調湿でき、静電気による加工用原料MCの付着等を防止し、加工用原料MCの回収および搬送を安定化できる。
また、調湿空気供給管48と回収管47とはメッシュ円盤42を介して対向配置され、メッシュ円盤42に面する回収管47の開口面積は、メッシュ円盤42に面する調湿空気供給管48の開口面積より大きい。この構成によれば、調湿空気供給管48により吹き付けられる空気の大部分を回収管47により吸引でき、調湿空気供給管48から回収管47に流れる気流により、残留物を効率よく回収できる。
[5.第5実施形態]
続いて、本発明を適用した第5実施形態について説明する。
図14は、第5実施形態のシート製造装置100Bの全体構成を示す模式図である。
シート製造装置100B(繊維原料再生装置)は、第4実施形態で説明したシート製造装置100Aが備える分離部30に接続される管8に、回収部412を設けた構成である。以下に説明する第5実施形態において、上記第4実施形態と共通する構成には、同符号を付して説明を省略する。
第4実施形態で説明したシート製造装置100Aは、分離部40で分離された粗大成分MDを、管8を介して解繊部20に送ることにより、再び解繊部20で解繊する構成であった。本第5実施形態のシート製造装置100Bは、管8に回収部412を接続して、粗大成分MDを回収部412で回収する。
解繊物MBに含まれる成分のうち、加工用原料MCより大きいサイズの成分は、粗砕刃14で粗砕された粗砕物のうち、解繊部20で十分に解繊されない成分を含む。さらに、粗大成分MDは、繊維以外の物体を含むことがある。例えば、原料MAに付着していたステープラーの針や合成樹脂製のステッカー等、金属や合成樹脂の破片が挙げられる。これらはシートSの原料として適合しないため、除去することが好ましいが、手作業による除去は作業者の負担となる。シート製造装置100Bは、繊維以外の物体を回収部412により除去可能である。
第5実施形態では、メッシュ円盤41の開口41Aのサイズを、上述した第1サイズである0.8mmより大きいサイズとしてもよい。この場合、例えば、第4実施形態の分離部40により回収した、主として未解繊の粗砕物を含む成分よりも大きさな繊維や異物を、粗大成分MDとして回収する。
回収部412は、フィルター式またはサイクロン式の集塵装置であり、例えば、回収ブロアー411により送風される気流から粗大成分MDを分離するフィルター(図示略)を備える。回収部412のフィルターを通過した気流は、例えば、気中に排出される。
この構成によれば、シートSの製造に適しない繊維以外の混入物を、分離部40で分離し、回収部412により回収できる。
ここで、回収部412により粗大成分MDを回収する工程は第2回収工程に相当する。
[6.他の実施形態]
上述した各実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、例えば以下に示すように、種々の態様において実施することが可能である。
上記実施形態では、メッシュ円盤31を備える分離部30、30A、30B、及び、メッシュ円盤41とメッシュ円盤42とを備える分離部40について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、3以上のメッシュ円盤を用いて、解繊物MBを分離してもよい。また、分離部30、30A、30B、40は、シート製造装置100、100A、100Bで使用される例に限らず、分離対象物を複数の成分に分離する装置であれば、各種装置に適用できる。
上記実施形態で説明した分離部30、30A、30B、40において、メッシュ円盤31、41、42の面と各管の開口端との間にブラシ等を配置してもよい。具体的には、メッシュ円盤31、41、42の裏面側BSに配置される各管の先端にブラシを配置してもよい。この場合、管の先端とメッシュ円盤31、41、42の裏面との間の気流の漏れを、より確実に防止できる。
また、分離部30、30A、30B、40が備える管の断面形状、サイズ、長さ、材料等は任意であり、複数の管に分岐してメッシュ円盤31、41、42に対向する構成であってもよい。また、メッシュ円盤31、41、42の開口31A、41A、42Aのサイズは、分離対象物に含まれる成分、及び、シートSの製造に利用される繊維のサイズ等に応じて、適宜に変更可能である。
また、シート製造装置100、100A、100Bは、シートSに限らず、硬質のシート或いは積層したシートで構成されるボード状、或いは、ウェブ状の製造物を製造する構成であってもよい。また、製造物は紙に限らず不織布であってもよい。シートSの性状は特に限定されず、筆記や印刷を目的とした記録紙(例えば、いわゆるPPC用紙)として使用可能な紙であってもよいし、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙等であってもよい。また、シートSが不織布である場合、一般的な不織布のほか、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット等としてもよい。
また、上記実施形態のシート製造装置100、100A、100Bは、原料を気中で解繊することにより材料を得て、この材料と樹脂とを用いてシートSを製造する乾式のシート製造装置100として説明した。本発明の適用対象はこれに限定されず、水等の溶媒中に繊維を含む原料を溶解または浮遊させ、この原料をシートに加工する、いわゆる湿式のシート製造装置にも適用できる。また、気中で解繊された繊維を含む材料をドラムの表面に静電気等により吸着させ、ドラムに吸着された原料をシートに加工する静電方式のシート製造装置にも適用できる。
10…供給部、12…粗砕部、20…解繊部、26…解繊部ブロアー、27…集塵部、28…捕集ブロアー、30、30A、30B…分離部(分離装置)、31…メッシュ円盤(第1選別部)、31A…開口、33…解繊物吹付管(第1吹付部)、33A、35A、37A…開口端、35…回収管(第2吸引部)、37…吸引管(第1吸引部)、38…調湿空気供給管(第2吹付部)、40…分離部(分離装置)、41…メッシュ円盤(第1選別部)、41A…開口、42…メッシュ円盤(第2選別部)、42A…開口、43…解繊物吹付管(第1吹付部)、43A、44A、46A、47A…開口端、44…粗大成分吸引管(第2吸引部)、45…中間搬送管、45A…上開口端、45B…下開口端、46…吸引管(第1吸引部)、47…回収管(第3吸引部)、48…調湿空気供給管(第2吹付部)、50…混合部、52…添加物供給部、56…混合ブロアー、60…堆積部、70…ウェブ形成部、79…搬送部、80…シート形成部、90…切断部、96…排出部、100、100A、100B…シート製造装置(繊維原料再生装置)、101…解繊処理部、102…再生部(シート形成部)、110…制御装置、202…加湿部(調湿空気供給部)、204、208、212…加湿部、301、401、403…支持部、302、402、404…駆動部、310…ミスト供給部(調湿部)、356…回収管、411…回収ブロアー、412…回収部、BS…裏面側(他方の側)、C1、C2、C3、C4、C5、C6…回転方向、D…廃粉(通過物)、FS…表面側(一方の側)、MA…原料、MB…解繊物(分離対象物)、MC…加工用原料(残留物)、MD…粗大成分(残留物)、MX…混合物(通過物)、O、O1、O2…回転中心、P1…吹付位置(第1位置)、P2…吸込位置(第2位置)、P11…吹付位置(第1位置)、P12…吸込位置(第2位置)、P13…吹付位置(第3位置)、P14…吸込位置(第4位置)、S…シート、WD…水滴。

Claims (9)

  1. 繊維を含む原料を解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊された解繊物に含まれる加工用原料を分離する分離部と、前記分離部により分離された前記加工用原料をシート形状に成形するシート形成部と、を備え、
    前記分離部は、
    複数の開口を備え、前記開口を通過する通過物と前記開口を通過しない残留物とを選別する板状の第1選別部と、
    前記第1選別部の第1面に対向して開口し、前記第1面に前記解繊物を吹き付ける第1吹付と、
    前記第1選別部の前記第1面の裏である第2面に対向して開口し、前記開口を通過した前記通過物を吸引する第1吸引と、
    前記第1面に対向して開口し、前記第1面において前記第1選別部の前記開口を通過せず残留した前記残留物を吸引する第2吸引と、
    前記第2面に対向して開口し、前記第2吸引管によって吸引される前記残留物に対して調湿空気を吹き付ける第2吹付管と、を備え、
    前記第1選別部は、前記開口の位置が、前記第1吹付と対向する第1位置から、前記第2吸引と対向する第2位置に移動可能とされており、
    前記第2吸引は、前記第1位置において残留した前記残留物を、前記第2位置で吸引し、
    前記第2吸引により吸引された前記残留物が前記シート形成部へ搬送される、繊維原料再生装置。
  2. 前記第1選別部を含む空間に調湿空気を供給する調湿空気供給部を備える、請求項1載の繊維原料再生装置
  3. 前記第1位置と前記第2位置との間で前記第1選別部に対して調湿する調湿部を有する、請求項1または2に記載の繊維原料再生装置
  4. 前記第1選別部は回転する板状部材であり、前記第1位置および前記第2位置は前記第1選別部の回転中心に対して一方側に寄った位置にある、請求項1から3のいずれか1項に記載の繊維原料再生装置
  5. 前記第1吹付と前記第1吸引とは前記第1選別部を介して対向配置され、前記第1選別部に面する前記第1吸引の開口面積は、前記第1選別部に面する前記第1吹付の開口面積より大きい、請求項1からのいずれか一項に記載の繊維原料再生装置
  6. 前記第1選別部と前記第1吸引との間に配置され、前記第1選別部の前記開口よりも小さな開口を備える第2選別部と、
    前記第2選別部において前記第1吸引対向する第1面の裏である第2面対向して配置された第3吸引と、を備え、
    前記第2選別部は、前記開口の位置が、前記第1吸引と対向する第3位置から、前記第3吸引と対向する第4位置に移動可能とされており、
    前記第3吸引は、前記第1選別部の前記開口を通過した前記通過物のうち前記第2選別部の前記開口を通過せず残留した前記残留物を、前記第4位置において吸引する、請求項1に記載の繊維原料再生装置
  7. 前記第3吸引は、吸引方向において、前記第2吸引と重ならない位置に配置されている、請求項に記載の繊維原料再生装置
  8. 前記第2選別部の前記第1面対向して配置され、前記第3吸引によって吸引される前記残留物に対して調湿空気を吹き付ける第3吹付を有する、請求項記載の繊維原料再生装置
  9. 前記第3吹付と前記第3吸引とは前記第2選別部を介して対向配置され、前記第2選別部に面する前記第3吸引の開口面積は、前記第2選別部に面する前記第3吹付の開口面積より大きい、請求項に記載の繊維原料再生装置
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