JPWO2018062097A1 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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貴廣 伊藤
貴廣 伊藤
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信治 瀬戸
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Abstract

準自動走行システム対応の車両に適用可能な電動ブレーキ装置を提供する。
車両制御装置からの制動指令に応じて電動機の駆動を制御し、車両の各車輪に設けられる制動部材を車両の各車輪と一体で回転する各被制動部材に押圧させて制動力を発生する電動ブレーキ装置は、各車輪に設けられる電動ブレーキ装置のうち前輪側の一輪に設けられる電動ブレーキ装置は、電動機の駆動を制御する電動機制御回路をそれぞれ有する少なくとも2系統のブレーキ制御系統を備える。各電動機制御回路は、各ブレーキ制御系統が正常に作動している場合に、制動指令に応じた制動力を、少なくとも2系統のブレーキ制御系統の出力により発生するように電動機を駆動し、少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥して残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統が正常に作動する場合に、制動指令に応じた制動力を、正常に作動する残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の出力により発生するように電動機を駆動する。

Description

本発明は、車両の電動ブレーキ装置に関する。
特許文献1には、左右前輪に対応して設けられた液圧ブレーキと、左右後輪に対応して設けられた電動ブレーキとを備え、マスタシリンダが発生する液圧をESCポンプ等を含む液圧ユニットを介して液圧ブレーキに供給することにより前輪の制動力を発揮するブレーキバイワイヤシステムが開示されている。
特開2009−208518号公報
このようなブレーキバイワイヤシステムを準自動走行システム対応の車両に適用する場合、ブレーキシステムの失陥時に、少なくとも一定時間(例えば5〜10秒間)、一定の制動力を保持する必要がある。
本発明の目的は、準自動走行システム対応の車両に適用可能な電動ブレーキ装置を提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、前輪側の一輪に対して設けるための電動ブレーキ装置が提供される。この電動ブレーキ装置は、少なくとも2系統のブレーキ制御系統を備える。電動ブレーキ装置は、各ブレーキ制御系統が正常に作動している場合に、車両制御装置からの制動指令に応じた制動力を、少なくとも2系統のブレーキ制御系統の出力により発生させ、少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥し、残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統が正常に作動する場合に、制動指令に応じた制動力を、正常に作動する残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の出力により発生させるように構成される。
本発明の一実施形態によれば、電動ブレーキ装置を準自動走行システム対応の車両に適用することができる。
第1実施形態に係る電動ブレーキ装置が適用された車両の概念図である。 第1実施形態の説明図であって、典型的な電動キャリパ式ディスクブレーキ装置の各車輪に対応するディスクブレーキの概念図である。 第1実施形態の説明図であって、前輪側の電動キャリパ式ディスクブレーキ装置の概念図である。 第1実施形態の説明図であって、後輪側の電動キャリパ式ディスクブレーキ装置の概念図である。 第1実施形態の説明図であって、制動中に前輪側ディスクブレーキが失陥した場合の制御を説明するための図である。 第2実施形態に係る電動ブレーキ装置が適用された車両の概念図である。 第2実施形態の説明図であって、典型的な電動液圧式ディスクブレーキ装置の各車輪に対応するディスクブレーキの概念図である。 第2実施形態の説明図であって、前輪側の電動液圧式ディスクブレーキ装置の概念図である。 第2実施形態の説明図であって、ブレーキ制御系統の通常状態での作動時に電動モータに流れる正弦波状の三相電流波形を示す図である。 第2実施形態の説明図であって、ブレーキ制御系統の失陥時に電動モータに流れる矩形波状の三相電流波形を示す図である。 第3実施形態に係る電動ブレーキ装置が適用された車両の概念図である。 第3実施形態の説明図であって、前輪側の電動液圧式ディスクブレーキ装置の概念図である。
[第1実施形態] 第1実施形態を添付した図を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る電動ブレーキ装置10が適用された車両1の概念図である。電動ブレーキ装置10は、左前輪2、右前輪3、左後輪4、および右後輪5(必要に応じて「車輪2、3、4、および5」と称する)の各々に対応する電動キャリパ式ディスクブレーキ装置6、7、8、および9(必要に応じて「ディスクブレーキ装置6、7、8、および9」と称する)を備える。なお、電動キャリパ式ディスクブレーキ装置は、電動キャリパ式ブレーキバイワイヤシステムを適用したブレーキ装置であり、モータ制御装置(電動機の制御装置)により電動モータ(電動機)を制御して、ブレーキロータに対するブレーキパッドの押付け力を調節することにより制動力を発生させるように構成したものである。
図2を参照して、ディスクブレーキ装置6、7、8、および9(図1参照)の各車輪2、3、4、および5に対応するディスクブレーキの基本構造を説明する。ここでは、便宜的に、各車輪2、3、4、および5に対応するディスクブレーキ装置6、7、8、および9のディスクブレーキを総称してディスクブレーキ11とする。ディスクブレーキ11は、対応する車輪と一体で回転するディスクロータ12(被制動部材)と、車体側部材(例えば、車両1の非回転部であるナックル)に固定されるキャリア13と、キャリア13に支持されるフィストタイプ(浮動型)のキャリパ14(押圧機構)と、ディスクロータ12を挟んで両側(図2における左右両側)に配置され、キャリパ14を介してキャリア13により支持される一対のブレーキパッド15、16(制動部材)と、を備える。
キャリパ14には、ディスクロータ12を跨いで当該キャリパ14の爪部14Aの反対側に配置された回転直動変換機構17が設けられている。また、キャリパ14には、ホイールシリンダ20Aに摺動可能に嵌装されたピストン20が設けられる。ホイールシリンダ20Aは、キャリパ14に設けられており、ディスクロータ12を介して当該キャリパ14の爪部14Aと対向する面に開口している。そして、回転直動変換機構17は、減速機18を介して伝達された電動モータ19の回転運動(回転力)をピストン20の直線運動(推力)に変換する。ピストン20が推進されると、一方のブレーキパッド16がディスクロータ12の一方の面(図2における右側面)に押し付けられ、その反力によりキャリパ14が移動して他方のブレーキパッド15がディスクロータ12の他方の面(図2における左側面)に押し付けられる。これにより制動力が発生する。第1実施形態の回転直動変換機構17は、ボールねじ機構である。なお、回転直動変換機構17は、ボールねじ機構に限定されるものではなく、種種の機構を適用することができる。
図2に示されるように、ディスクブレーキ11は、電動モータ19の制御電流(出力)を制御するためのモータ制御装置21(モータドライバ)を有している。モータ制御装置21は、通信線22を介して車両制御装置23(図1参照)に接続されており、当該モータ制御装置21には、ブレーキペダルセンサ29Aにより計測されたブレーキペダル29の操作情報に基づいて車両制御装置23が算出した制動力要求値が入力される。なお、ブレーキペダル29の操作情報は、ブレーキペダルセンサ29Aから信号線66を介して車両制御装置23へ送信される。
次に、図3を参照して、第1実施形態における前輪側のディスクブレーキ装置6、7(図1参照)の構造を説明する。なお、左前輪2(車輪2)に対応するディスクブレーキ装置6と、右前輪3(車輪3)に対応するディスクブレーキ装置7とは左右対称構造である。従って、左前輪2に対応するディスクブレーキ装置6のみ説明し、右前輪3に対応するディスクブレーキ装置7の説明を省略する。ディスクブレーキ装置6は、車輪2と一体で回転するディスクロータ31と、当該ディスクロータ31を挟んで両側(図3における左右両側)に配置されてキャリパ32により支持される一対のブレーキパッド33、34と、ピストン駆動用の電動モータ35と、を備える。
三相モータが適用される電動モータ35のロータ軸36(出力軸)は、減速機37に接続される。また、減速機37の出力軸38は、回転直動変換機構39の回転軸(図示省略)に接続される。これにより、電動モータ35のロータ軸36の回転運動(回転力)は、減速機37により減速され、さらに回転直動変換機構39によりピストン(図示省略)の直進運動(推力)へ変換される。電動モータ35は、同期電動機であるブラシレスDCモータが適用され、永久磁石が装着されたロータ軸36と、当該永久磁石の外側に配置した後述する独立した2セットのステータコイル40、45とを有する。
ディスクブレーキ装置6は、2系統のブレーキ制御系統を備えている。一方の第1ブレーキ制御系統は、電動モータ35の第1ステータコイル40と、当該第1ステータコイル40に流れる制御電流(正弦波交流電流)を制御する第1モータ制御装置41と、を有する。第1モータ制御装置41は、制御電流、すなわち、第1ステータコイル40の各相(U相、V相、W相)に流れる電流を制御する第1駆動回路42(例えば「インバータブリッジ回路」)と、車両制御装置23(図1参照)から通信線43を介して送信された車両情報に基づき第1駆動回路42の駆動信号を制御する第1制御回路44とを有する。
また、他方の第2ブレーキ制御系統は、電動モータ35の第2ステータコイル45と、当該第2ステータコイル45に流れる制御電流(正弦波交流電流)を制御する第2モータ制御装置46とを有する。第2モータ制御装置46は、制御電流、すなわち、第2ステータコイル45の各相(U相、V相、W相)に流れる電流を制御する第2駆動回路47(例えば「インバータブリッジ回路」)と、車両制御装置23(図1参照)から通信線48を介して送信された車両情報に基づき第2駆動回路47の駆動信号を制御する第2制御回路49とを有する
ここで、図3の通信線43、48は、図1、図2の通信線22に相当するものであり、各モータ制御装置41、46を車両制御装置23に接続するものである。また、各モータ制御装置41、46には、電源25、26(図1参照)から各電力線27、28を介して電力が供給される。各電力線27、28は、図1、図2の電力線24に相当するものである。そして、電動モータ35は、第1モータ制御装置41から出力された制御電流(正弦波交流電流)が第1ステータコイル40に流れることで発生した磁界と、第2モータ制御装置46から出力された制御電流(正弦波交流電流)が第2ステータコイル45に流れることで発生した磁界とにより、永久磁石が配置されたロータ軸36が回転する。なお、第1モータ制御装置41と第2モータ制御装置46とは、通信線113(図3参照)を介して通信する。
一方、図4は、第1実施形態における後輪側のディスクブレーキ装置8、9の概念図である。なお、左後輪4(車輪4)に対応するディスクブレーキ装置8と、右後輪5(車輪5)に対応するディスクブレーキ装置9とは左右対称構造である。従って、左後輪4に対応するディスクブレーキ8のみ説明し、右後輪5に対応するディスクブレーキ装置9の説明を省略する。ディスクブレーキ装置8は、車輪4と一体で回転するディスクロータ51と、当該ディスクロータ51を挟んで両側(図4における左右両側)に配置されてキャリパ52により支持される一対のブレーキパッド53、54と、ピストン駆動用の電動モータ55とを備える。
三相モータが適用される電動モータ55のロータ軸56(出力軸)は、減速機57に接続される。減速機57の出力軸58は、回転直動変換機構59の回転軸(図示省略)に接続される。これにより、電動モータ55のロータ軸56の回転運動(回転力)は、減速機57により減速され、さらに回転直動変換機構59によりピストン(図示省略)の直進運動(推力)へ変換される。電動モータ55は、同期電動機であるブラシレスDCモータが適用され、永久磁石が装着されたロータ軸56と、当該永久磁石の外側に配置したステータコイル(図示省略)とを有する。
ディスクブレーキ装置8は、一系統のブレーキ制御系統を備える。換言すると、電動モータ55は、一系統のステータコイル(図示省略)のみを有している。また、ディスクブレーキ8のブレーキ制御系統は、当該ステータコイルに流れる制御電流(正弦波交流電流)を制御するモータ制御装置60を有している。モータ制御装置60は、制御電流、すなわち、電動モータ55の各相(U相、V相、W相)に流れる電流を制御する駆動回路61(例えば「インバータブリッジ回路」)と、車両制御装置23(図1参照)から通信線62を介して送信された車両情報に基づき駆動回路61の駆動信号を制御する制御回路63とを有する。
ここで、モータ制御装置60には、電源25、26(図1参照)から電力線64(図1参照)を介して電力が供給される。そして、電動モータ55は、モータ制御装置60から出力された制御電流(正弦波交流電流)がステータコイル(図示省略)に流れることで発生した磁界により、永久磁石が配置されたロータ軸56が回転する。
次に、図5を参照して第1実施形態における電動ブレーキ装置10の制御を説明する。ここで、左前輪2(車輪2)に対応するディスクブレーキ装置6の制御と、右前輪3(車輪3)に対応するディスクブレーキ装置7の制御とは同一である。ここでは左前輪2(車輪2)に対応するディスクブレーキ装置6の制御のみを説明する。
図5における時間T0の時点で、第1ブレーキ制御系統の第1モータ制御装置41(図3参照)は、車両制御装置23(図1参照)からの制動力要求値F1(制動指令)に対して、第1ステータコイル40(図3参照)に電流値I11の電流が流れるように電動モータ35(図3参照)の制御電流を制御する。他方、第2ブレーキ制御系統の第2モータ制御装置46(図3参照)は、車両制御装置23からの制動力要求値F1に対して、第2ステータコイル45(図3参照)に電流値I21の電流が流れるように電動モータ35の制御電流を制御する。
ここで、図5における電流値I12は、第1ブレーキ制御系統の通常状態(失陥していない状態)において第1駆動回路42(図3参照)に熱的な問題が生じない電流値の制限値であり、電流値I22は、第2ブレーキ制御系統の通常状態において第2駆動回路47(図3参照)に熱的な問題が生じない電流値の制限値である。また、第1ブレーキ制御系統における電流値I11は、第2ブレーキ制御系統における電流値I21に等しく(I11=I21)、第1ブレーキ制御系統における制限電流値I12は、第2ブレーキ制御系統における制限電流値I22に等しい(I12=I22)。
そして、制動中の図5における時間T1の時点で、第1モータ制御装置41が失陥(故障)した場合、換言すると、2系統のブレーキ制御系統のうち1系統のブレーキ制御系統が失陥した場合、第1モータ制御装置41は、車両制御装置23の指令を受けて第1ブレーキ制御系統における制御電流の電流値を0に設定する。これと同時に、第2モータ制御装置46は、車両制御装置23の指令を受けて時間T1からT2までの間、正常に作動する第2ブレーキ制御系統における制御電流の電流値をI21からI23へ増加させる。ここで図5における制限電流値I24は、一定時間(例えば「10秒間」)であれば第2モータ制御装置46の第2駆動回路47に熱的な問題が生じない電流値の制限値である。
第2モータ制御装置46は、図5における時間T1から一定時間が経過した時間T2の時点で、一連の制動制御が完了、すなわち、電動モータ35の制御が終了すると、制限電流値をI24から失陥前の状態の制限電流値であるI22へ戻す。なお、第1実施形態における電動ブレーキ装置10の第1モータ制御装置41と第2モータ制御装置46との2系統のブレーキ制御系統のうち、第1モータ制御装置41が失陥した場合の制御を説明したが、第2モータ制御装置46が失陥した場合の制御も第1モータ制御装置41が失陥した場合の制御と同一である。
ここで車両のブレーキ装置は、前輪と後輪との制動力が前輪寄りに配分されている。このため、前輪の制動力が失われた場合、車両に挙動の乱れが発生する問題がある。よって、前述した特許文献1のようなブレーキバイワイヤシステムを準自動走行システム対応の車両に適用する場合、ブレーキシステムの失陥時に、少なくとも一定時間(例えば5〜10秒間)、一定の制動力を保持する必要がある。
これに対して、第1実施形態の電動ブレーキ装置10では、前輪側ディスクブレーキ装置6、7の各々について、2系統のブレーキ制御系統のうち一方のブレーキ制御系統の第1モータ制御装置41が失陥した場合であっても、失陥と同時に、正常に作動する他方のブレーキ制御系統の第2モータ制御装置46の制御電流の電流値を増加させることにより、少なくとも一定時間、要求される制動力を発生させることができる。
以上、第1実施形態の詳細について説明したが、第1実施形態の作用効果を以下に示す。
第1実施形態は、前輪側の電動ブレーキ装置は、少なくとも2系統のブレーキ制御系統により構成され、各ブレーキ制御系統が正常に作動している場合に、制動指令に応じた制動力を、少なくとも2系統のブレーキ制御系統の出力により発生し、少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥し、残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統が正常に作動する場合に、制動指令に応じた制動力を、正常に作動する残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の出力により発生するので、一方のブレーキ制御系統が失陥した場合、失陥と同時に、正常に作動する他方のブレーキ制御系統の出力を増加させることにより、少なくとも一定時間、要求される制動力を発生させることが可能である。
これにより、失陥によるディスクブレーキ装置における制動力の低下を抑止し、車両の挙動の乱れを効果的に防ぐことが可能であり、その結果、当該電動ブレーキ装置を準自動走行システム対応の車両に適用することができる。ここで本実施形態において準自動走行システムとは、加速、操舵、および制動の全てをシステムが行うが、走行条件、失陥等で当該システムが要請した場合、運転者が加速(アクセルペダル操作)、操舵(ハンドル操作)、制動(ブレーキペダル操作)を行うシステムである。
また、第1実施形態では、前輪側の各ディスクブレーキ装置のブレーキ制御系統を2系統のブレーキ制御系統により構成したので、単一系統のブレーキ制御系統との比較で各モータの出力を低く抑えることが可能であり、熱的に有利なシステムである。
以上、第1実施形態について説明したが、前輪側のディスクブレーキ装置6、7(前輪側の電動ブレーキ装置)のブレーキ系統を、3つ以上の複数系統のブレーキ制御系統で構成しても構わない。例えば、3系統のブレーキ制御系統で構成した場合、各ブレーキ制御系統に対応する3セットの独立したステータコイルを電動モータに設け、少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥した場合、当該ブレーキ制御系統の制御電流の電流値を0にすると同時に、一定時間、正常に作動する残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の制御電流(出力)を一定量増加させることにより、少なくとも一定時間、要求される制動力を発生させるようにシステムを構成することができる。
[第2実施形態] 次に、第2実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一または相当の構成要素については、同一呼称および同一符号を付与するとともに重複する説明を省略する。
図6は、第2実施形態の電動ブレーキ装置70が適用された車両1の概念図である。電動ブレーキ装置70は、前側の車輪2、3に対応する電動液圧式ブレーキ装置71と、後側の車輪4、5の各々に対応する第1実施形態と同じ電動キャリパ式ディスクブレーキ装置8、9とを備える。前輪側の電動液圧式ブレーキ装置71は、電動液圧式ブレーキバイワイヤシステムを適用したブレーキ装置であり、電動モータによりポンプを駆動し、当該ポンプの駆動で発生した液圧により、ホイールシリンダ(液圧室)内の液圧を制御して制動力を発生させるように構成したものである。
ここで、電動液圧式ブレーキ装置71の各車輪2、3に対応するディスクブレーキ82、84(図8参照)を総称してディスクブレーキ72とし、図7を参照して当該ディスクブレーキ72の基本構造を説明する。ディスクブレーキ72は、対応する車輪と一体で回転するディスクロータ73と、車体側部材(例えば、車両1の非回転部であるナックル)に固定されるキャリア74と、キャリア74に支持されるフィストタイプ(浮動型)のキャリパ75と、ディスクロータ73を挟んで両側(図7における左右両側)に配置され、キャリパ75を介してキャリア74により支持される一対のブレーキパッド76、77とを備える。
キャリパ75には、ディスクロータ73を跨いで当該キャリパ75の爪部75Aの反対側に配置されたホイールシリンダ78が設けられ、当該ホイールシリンダ78には、ピストン79が摺動可能に嵌装される。そして、後述する電動液圧装置86から液圧配管80(図6参照)を介してホイールシリンダ78の液圧室81に作動液の液圧が作用することでピストン79が推進される。これにより、一方のブレーキパッド77がディスクロータ73の一方の面(図7における右側面)に押し付けられると、反力によりキャリパ75が移動して他方のブレーキパッド76がディスクロータ73の他方の面(図7における左側面)に押し付けられる。これにより制動力が発生する。
図8に示されるように、電動液圧式ブレーキ装置71は、前輪側の各車輪2、3に対応する各ディスクブレーキ82、84の液圧室83、85に液圧を供給する電動液圧装置86(図6参照)を有する。電動液圧装置86は、液圧を発生させるポンプ88と、当該ポンプ88を駆動する電動モータ100と、液圧回路87とを有する。第2実施形態のポンプ88は、ギアポンプである。なお、ポンプ88は、ギアポンプに限定されるものではなく、種種の液圧発生装置を適用することができる。
液圧回路87は、ポンプ88から液圧配管89を介してディスクブレーキ82へ供給する作動液の流れを制御する流入側電磁弁90(常時閉弁型)と、ディスクブレーキ82から液圧配管89を介してリザーバ91へ排出される作動液の流れを制御する流出側電磁弁92(常時閉弁型)とを有する。また、液圧回路87は、ポンプ88から液圧配管93を介してディスクブレーキ84へ供給する作動液の流れを制御する流入側電磁弁94(常時閉弁型)と、ディスクブレーキ84から液圧配管93を介してリザーバ91へ排出される作動液の流れを制御する流出側電磁弁95(常時閉弁型)とを有する。
第2実施形態の電動液圧装置86は、2系統のブレーキ制御系統を備えている。一方の第1ブレーキ制御系統は、電動モータ100の第1ステータコイル101と、当該第1ステータコイル101に流れる制御電流(正弦波交流電流)を制御する第1液圧制御装置102とを有する。第1液圧制御装置102は、制御電流、すなわち、第1ステータコイル101の各相(U相、V相、W相)に流れる電流を制御する第1駆動回路103(例えば「インバータブリッジ回路」)と、車両制御装置23(図6参照)から通信線104を介して送信された車両情報に基づき第1駆動回路103の駆動信号を制御する第1制御回路105とを有する。
また、他方の第2ブレーキ制御系統は、電動モータ100の第2ステータコイル106と、当該第2ステータコイル106に流れる制御電流(正弦波交流電流)を制御する第2液圧制御装置107とを有する。つまり、電動モータ100は、独立する2セットのステータコイル101、106を有する。第2液圧制御装置107は、制御電流、すなわち、第2ステータコイル106の各相(U相、V相、W相)に流れる電流を制御する第2駆動回路108(例えば「インバータブリッジ回路」)と、車両制御装置23(図6参照)から通信線109を介して送信された車両情報に基づき第2駆動回路108の駆動信号を制御する第2制御回路110とを有する。
ここで、図8の通信線104、109は、図6の通信線22に相当するものであり、各液圧制御装置102、107を車両制御装置23に接続するものである。また、各液圧制御装置102、107には、各電力線111、112を介して電源25、26(図6参照)から電力が供給される。各電力線111、112は、図6の電力線24に相当するものである。そして、電動モータ100は、第1液圧制御装置102から出力された制御電流(正弦波交流電流)が第1ステータコイル101に流れることで発生した磁界と、第2液圧制御装置107から出力された制御電流(正弦波交流電流)が第2ステータコイル106に流れることで発生した磁界とにより、永久磁石が配置されたロータ軸114(出力軸)が回転する。なお、第1液圧制御装置102と第2液圧制御装置107とは、通信線113(図8参照)を介して通信する。
次に、図9、図10を参照して第2実施形態における電動ブレーキ装置70の制御を説明する。
第1ブレーキ制御系統の第1液圧制御装置102は、車両制御装置23(図6参照)からの制動力要求値(制動指令)に対して、電動モータ100の第1ステータコイル101に流れる電流が図9に示す正弦波状の三相電流波形となるように電動モータ100の制御電流を制御する。他方、第2ブレーキ制御系統の第2液圧制御装置107は、車両制御装置23からの制動力要求値に対して、電動モータ100の第2ステータコイル106に流れる電流が図9に示される正弦波状の三相電流波形となるように電動モータ100の制御電流を制御する。
そして、制動時に第1液圧制御装置102が失陥(故障)した場合、換言すると、2系統のブレーキ制御系統のうち1系統のブレーキ制御系統が失陥した場合、第1液圧制御装置102は、車両制御装置23の指令を受けて、第1ブレーキ制御系統における制御電流の電流値を0に設定する。これと同時に、第2液圧制御装置107は、車両制御装置23の指令を受けて、一定時間、正常に作動する第2ブレーキ制御系統における制御電流の電流値を増加させる。このとき、正常な第2ブレーキ制御系統の第2液圧制御装置107は、電動モータ100の第2ステータコイル106に流れる電流を図10に示される矩形波状の三相電流波形に切り換える。なお、制動時に第1液圧制御装置102が失陥(故障)した場合を説明したが、第2液圧制御装置107が失陥した場合の制御も第1液圧制御装置102が失陥した場合の制御と同一である。
第2実施形態では、前輪側の電動液圧式ブレーキ装置71の2系統のブレーキ制御系統のうち一方のブレーキ制御系統が失陥した場合、一定時間、正常に作動する他方のブレーキ制御系統の制御電流を正弦波状の三相電流波形から矩形波状の三相電流波形へ切り換えるので、駆動回路(モータ駆動回路)のスイッチング素子のオンオフによるスイッチング損失を削減することが可能であり、当該スイッチング損失に伴う発熱による熱的な問題を解消することができる。
[第3実施形態] 次に、第3実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、第1、第2実施形態と同一または相当の構成要素については、同一呼称および同一符号を付与するとともに重複する説明を省略する。
図11は、第3実施形態の電動ブレーキ装置120が適用された車両1の概念図である。電動ブレーキ装置120は、前側の車輪2、3に対応する電動液圧式ブレーキ装置121と、後側の車輪4、5の各々に対応する第1、第2実施形態と同じ電動キャリパ式ディスクブレーキ装置8、9とを備える。そして、第3実施形態の電動ブレーキ装置120は、前述した第2実施形態の電動ブレーキ装置70の前輪側の電動液圧式ブレーキ装置71における2系統のブレーキ制御系統の両方が失陥した場合、運転者の操作を介入させる(ブレーキペダル29を踏み込む)ことにより、マスタシリンダ122が発生する液圧を各ディスクブレーキ82、84(図12参照)へ供給し、制動力を発生させるように構成したものである。なお、マスタシリンダ122は、既存のマスタシリンダが適用される。
図12は、第3実施形態における前輪側の電動液圧式ブレーキ装置121の概念図である。この図に示されるように、電動液圧式ブレーキ装置121は、前輪側の各車輪2、3に対応する各ディスクブレーキ82、84の液圧室83、85に液圧を供給する電動液圧装置123(図11参照)を備えている。電動液圧装置123は、液圧回路87とマスタシリンダ122とを接続する液圧配管124に配置された遮断弁125(常時開弁型電磁弁)を有している。これにより、遮断弁125の閉弁状態(非通電状態)では、マスタシリンダ122の液圧が液圧回路87に作用しないが、遮断弁125の開弁状態(通電状態)では、マスタシリンダ122の液圧が液圧回路87に作用する。
また、電動液圧装置123は、ストロークシミュレータ126を有している。ストロークシミュレータ126は、遮断弁125が閉弁された状態、すなわち、電動液圧式ブレーキ装置121の2系統のブレーキ制御系統のうち少なくとも一方のブレーキ制御系統が正常に作動しているとき、マスタシリンダ122からの作動液の排出を許容しつつ、当該マスタシリンダ122の液圧を増大させるように機能する。また、電動液圧装置123には、ストロークシミュレータ126とマスタシリンダ122との連通を制御する電磁弁127(常時閉型)が設けられる。なお、ディスクブレーキ82、84から排出された作動液は、液圧回路87とリザーバ91とを接続する液圧配管128を介して当該リザーバ91へ戻される。
第3実施形態では、制動中に前輪側の電動液圧式ブレーキ装置121の2系統のブレーキ制御系統の両方が失陥した場合、第1液圧制御装置102は、車両制御装置23(図11参照)の指令を受けて、第1ブレーキ制御系統における制御電流の電流値を0に設定する。これと同時に、第2液圧制御装置107は、車両制御装置23の指令を受けて、第2ブレーキ制御系統における制御電流の電流値を0に設定する。
このとき、車両制御装置23は、電磁弁127を閉弁(非通電状態)させてマスタシリンダ122とストロークシミュレータ126との連通を遮断すると共に、遮断弁125を開弁(非通電状態)させてマスタシリンダ122と液圧回路87とを連通させる。これにより、マスタシリンダ122が発生する液圧が各ディスクブレーキ82、84の液圧室83、85に供給され、制動力を発生させることができる。
第3実施形態は、前輪側の電動液圧式ブレーキ装置121における2系統のブレーキ制御系統の両方が失陥した場合であっても、マスタシリンダ122が発生する液圧を各ディスクブレーキ82、84へ供給して制動力を発生させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、上述した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本願は、2016年9月28日出願の日本特許出願番号2016−189807号に基づく優先権を主張する。2016年9月28日出願の日本特許出願番号2016−189807号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書を含む全ての開示内容は、参照により全体として本願に組み込まれる。
1 車両、2−5 車輪、6−7 電動キャリパ式ディスクブレーキ装置(前輪側の電動ブレーキ装置)、10 電動ブレーキ装置、12 ディスクロータ(被制動部材)、15−16 ブレーキパッド(制動部材)、23 車両制御装置、35 電動モータ(電動機)

Claims (7)

  1. 車両制御装置からの制動指令に応じて電動機の駆動を制御し、車両の各車輪に設けられる制動部材を前記車両の各車輪と一体で回転する各被制動部材に押圧させて制動力を発生する電動ブレーキ装置であって、
    各車輪に設けられる前記電動ブレーキ装置のうち前輪側の一輪に設けられる電動ブレーキ装置は、前記電動機の駆動を制御する電動機制御回路をそれぞれ有する少なくとも2系統のブレーキ制御系統を備え、
    前記各電動機制御回路は、
    各ブレーキ制御系統が正常に作動している場合に、前記制動指令に応じた制動力を、前記少なくとも2系統のブレーキ制御系統の出力により発生するように前記電動機を駆動し、
    少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥して残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統が正常に作動する場合に、前記制動指令に応じた制動力を、正常に作動する前記残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の出力により発生するように前記電動機を駆動する
    電動ブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の電動ブレーキ装置であって、
    前記少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥すると、前記制動指令に応じた制動力を、一定時間の間、前記正常に作動する残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の出力により発生する
    電動ブレーキ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電動ブレーキ装置であって、
    前記正常に作動する残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の出力は、前記少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥する前の出力よりも大きい
    電動ブレーキ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電動ブレーキ装置であって、
    前記前輪側の電動ブレーキ装置は、前記電動機と、前記電動機の制御装置と、前記電動機の電源と、のうち少なくとも一つを備えるブレーキ制御系統を、少なくとも2系統有する
    電動ブレーキ装置。
  5. 車両の各車輪に設けられる制動部材を前記車両の各車輪と一体で回転する各被制動部材を押圧して制動力を発生するために駆動される電動機を制御する電動ブレーキ装置であって、
    少なくとも2系統のブレーキ制御系統を備え、
    各ブレーキ制御系統が正常に作動している場合に、前記少なくとも2系統のブレーキ制御系統を合わせた出力により前記制動指令に応じた制動力を発生し、
    少なくとも1系統のブレーキ制御系統が失陥し、残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統が正常に作動する場合に、当該正常に作動する前記残りの少なくとも1系統のブレーキ制御系統の出力により前記制動指令に応じた制動力を発生する
    電動ブレーキ装置。
  6. 電動ブレーキ装置であって、
    車両の各車輪に設けられる制動部材を前記車両の各車輪と一体で回転する各被制動部材を押圧する押圧機構と、
    該押圧機構に回転力を付与する電動機と、
    該電動機の駆動を制御する制御装置と、を有する電動ブレーキ装置であって、
    前記電動機と前記制御装置とは、前記押圧機構に対して1つの出力を付与する2系統のブレーキ制御系統を備え、
    各ブレーキ制御系統には、前記電動機を駆動制御する制御回路がそれぞれ設けられ、
    該各制御回路のうち第1の制御回路は、第2の制御回路が正常に作動している場合に、前記第2の制御回路とともに前記制動指令に応じた制動力を発生するように前記電動機を制御し、
    また、前記第1の制御回路は、前記第2の制御回路が失陥しているときに、前記制動指令に応じた制動力に相当する制動力を発生するように前記電動機を制御する
    電動ブレーキ装置。
  7. 請求項6に記載の電動ブレーキ装置であって、
    前記電動機は、前記押圧機構に回転力を付与する1つの出力軸と、前記第1及び第2の制御回路にそれぞれ接続される2つのステータコイルとを有する
    電動ブレーキ装置。
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