JPWO2018037758A1 - 受電装置および送電装置 - Google Patents

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Abstract

送電装置(101)が有する送電コイル(11A)と結合する受電コイル(21A)と、受電コイル(21A)に電気的に接続されたダイオード(D1)およびトランジスタ素子(Q2)を有し、受電コイル(21A)に流れる高周波交流電流を整流する整流回路(221)と、整流回路(221)により整流される電流を負荷(26)へ出力する出力部(Out1,Out2)と、出力電圧Vaを検出する電圧検出回路(24)と、出力電圧Vaに基づいてトランジスタ素子(Q2)の動作を制御する制御回路(25)とを備える。制御回路(25)は、出力電圧Va≦閾値Va1の場合、トランジスタ素子(Q2)をオフして、定格整流動作を整流回路(221)に実行させ、電圧Va≧閾値Va2の場合、トランジスタ素子(Q2)をオンにして、定格整流動作を停止させる。

Description

本発明は、高周波電力を送電装置からワイヤレスで給電される受電装置、および送電装置に関する。
特許文献1には、非接触給電システムにおける受電装置の発熱を抑える発明が開示されている。特許文献1に記載の非接触給電システムは、送電装置と受電装置それぞれの共振回路の共振結合によって非接触で、送電装置から受電装置へ電力を送電している。受電装置では、受電する電力を監視し、その電力が目標電力レベルを超えないように、共振回路の共振周波数をずらすことで、目標電力レベル以上の電力の受電を抑制している。これにより、受電装置内の発熱量を抑えている。そして、発熱の影響による、受電装置内の電力変換回路(例えば、DC−DCコンバータ)での変換効率の低下を抑制している。
特開2015−12761号公報
受電装置の一例としては、例えばスマートフォン等の携帯機器が挙げられる。このような機器は、近年、ますますの小型化、薄型化が望まれている。しかしながら、特許文献1では、共振回路の共振周波数を制御するための回路を設ける必要があるため、受電装置が大型化するといった問題がある。このため、特許文献1の発明を用いると、装置の小型化、薄型化を実現できないおそれがある。
そこで、本発明の目的は、小型化を阻害することなく、大電力の受電を回避して、発熱を抑制する受電装置および送電装置を提供することにある。
本発明に係る受電装置は、送電装置が有する送電コイルと結合する受電コイルと、前記受電コイルに電気的に接続された整流素子および導通動作と容量動作を切り替える並列キャパシタを備えたトランジスタ素子を有し、前記受電コイルに流れる高周波共振電流を整流する整流回路と、負荷に接続され、前記整流回路により整流される電流を平滑キャパシタにより平滑して前記負荷へ出力する出力部と、前記受電コイルと電気的に接続され、前記受電コイルが有するインダクタンス成分と共振する等価的な共振キャパシタと、前記整流回路からの出力電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路の検出結果に基づいて前記整流回路の動作を制御する制御部と、を備え、前記受電コイルと前記整流回路と前記出力部により受電回路を構成し、前記平滑キャパシタは、前記並列キャパシタまたは前記等価的な共振キャパシタよりも大きな容量値を有し、前記制御部は、前記電圧検出回路が検出する電圧が閾値Va1以下の場合、前記トランジスタ素子をオフして前記容量動作とし、定格整流動作を前記整流回路に実行させ、前記電圧検出回路が検出する電圧が閾値Va2(>Va1)に達すると、前記トランジスタ素子をオンにして導通動作とし、前記等価的な共振キャパシタを変化させて前記受電回路が有する共振周波数を変化させ、同時に前記定格整流動作を停止させ、前記出力部への電力の流れを止めて前記受電コイルから前記出力部へ電力を供給する受電動作を停止させる、受電電力調整機能を備える、ことを特徴とする。
この構成では、出力電圧が高くなると、トランジスタ素子をオンすることで、受電電力を遮断でき、大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。この遮断は、整流回路に設けたトランジスタ素子をオンするだけで行える。このため、受電電力を遮断するための回路を別途設ける必要がなく、受電装置の小型化が阻害されることがない。
前記制御部は、前記電圧検出回路が検出する電圧が前記閾値Va1より高く、前記閾値Va2未満である場合、前記整流回路の動作実行と停止を制御して、前記定格整流動作よりも出力電力を抑制して受電電力を調整する構成でもよい。
この構成では、出力電圧が高い(Va2以上)場合に、すぐに停止するのではなく、定格整流動作よりも出力電力を抑制する整流を実行することで、伝送効率の低下を抑制できる。
前記制御部は、前記電圧検出回路が検出する電圧が前記閾値Va1より高く、前記閾値Va2未満である場合、前記送電装置へ伝送するデジタル信号に基づく変調パターンで前記トランジスタ素子をオンオフして送電装置に信号を伝送して、前記送電装置の送電電力を変化させて受電電力を調整する構成でもよい。
この構成では、送電装置に出力電圧の状態をフィードバックすることで、送電装置側で送電電力の電力量を調整させることができる。
前記制御部は、前記閾値Va1と前記閾値Va2との間に1以上の閾値が定められ、前記閾値Va1と前記閾値Va2とを含む複数の閾値で区分される電圧範囲に応じて、異なるデジタル信号に基づく変調パターンで前記トランジスタ素子をオンオフして送電装置に信号を伝送して受電電力を調整する構成でもよい。
この構成では、送電装置に出力電圧の状態をフィードバックすることで、送電装置側で送電電力の電力量を段階的に調整させることができる。
前記並列キャパシタを前記トランジスタ素子が有する寄生容量で構成してもよい。
前記トランジスタ素子は並列に寄生ダイオードを備え、前記整流回路は前記トランジスタ素子を用いて同期整流動作を実行して受電電力を調整してもよい。
この構成では、整流回路での損失を低減できる。
前記制御部は、前記電圧検出回路の検出結果を、コンパレータを用いて比較して、前記トランジスタ素子の動作を制御し、前記整流回路の動作実行と停止の間にヒステリシスを形成してもよい。
前記制御部は、
ツェナーダイオードを有し、前記電圧検出回路が検出する出力電圧がツェナー電圧を超えるか超えないかの状態によって、前記トランジスタ素子の動作を制御してもよい。
前記トランジスタ素子は制御端子に入力キャパシタが接続されており、該入力キャパシタは、前記平滑キャパシタよりも小さく、前記並列キャパシタまたは前記等価的な共振キャパシタよりも大きな容量値を有していてもよい。
本発明に係る送電装置は、前記受電装置が有する受電コイルと結合する送電コイルと、前記送電コイルに電気的に接続されたトランジスタ素子を有し、前記送電コイルに流れる高周波交流電流を発生させる発振回路と、を備え、前記受電装置から伝送されたデジタル信号に基づく変調パターンを復調して送電電力を調整することを特徴とする。
この構成では、送電装置で伝送電力を調整することで、受電装置における大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。
本発明によれば、出力電圧が高くなると、トランジスタ素子をオンすることで、受電電力を遮断でき、大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。この遮断は、整流回路に設けたトランジスタ素子をオンするだけで行える。このため、受電電力を遮断するための回路を別途設ける必要がなく、受電装置の小型化が阻害されることがない。
図1は、実施形態1に係るワイヤレス電力送電装置、ワイヤレス電力受電装置、およびそれらで構成されるワイヤレス給電システムのブロック図である。 図2は、ワイヤレス電力送電装置およびワイヤレス電力受電装置の回路図である。 図3は、出力電圧と、整流回路のオンオフとの関係を示す図である。 図4(A)および図4(B)は、整流回路がオンの場合を説明するための図である。 図5(A)および図5(B)は、整流回路がオフの場合を説明するための図である。 図6(A)は、制御回路の構成を示す図であり、図6(B)は、別の例の制御回路の構成を示す図である。 図7は、受電装置で実行される動作を示すフローチャートである。 図8は、受電装置から送電装置へ伝送信号を送信する場合における、出力電圧と、整流回路のオンオフとの関係を示す図である。 図9(A)、図9(B)および図9(C)は、伝送信号を伝送する際の、整流回路のオンオフのパターンを示す図である。 図10は、受電装置で実行される動作を示すフローチャートである。 図11は、受電装置の別の例の回路図である。 図12は、受電装置の別の例の回路図である。 図13は、別の例のワイヤレス給電システムの回路図である。 図14は、別の例のワイヤレス給電システムの回路図である。 図15は、別の例のワイヤレス給電システムの回路図である。 図16は、別の例のワイヤレス給電システムの回路図である。 図17は、別の例のワイヤレス給電システムの回路図である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るワイヤレス電力送電装置、ワイヤレス電力受電装置、およびそれらで構成されるワイヤレス給電システムのブロック図である。図2は、ワイヤレス電力送電装置およびワイヤレス電力受電装置の回路図である。
ワイヤレス給電システム301は、ワイヤレス電力送電装置(以降、単に「送電装置」という。)101とワイヤレス電力受電装置(以降、単に「受電装置」という。)201とで構成される。送電装置101は、受電装置201に対しワイヤレスで給電する給電装置である。受電装置201は、例えばスマートフォン等の携帯電子機器等である。
送電装置101は、送電側共振回路111と、この送電側共振回路111に高周波電力を供給する送電回路121とを備える。
送電側共振回路111は、送電コイル11AとキャパシタC11とを有する。送電側共振回路111は、送電回路121に接続され、送電回路121から高周波電力が供給される。
送電回路121は、トランジスタ素子Q11,Q12と、制御回路13等を有する。制御回路13は、トランジスタ素子Q11,Q12をオンオフ駆動する。トランジスタ素子Q11,Q12が制御されることによって、直流電源Vinからの直流電圧が交流電圧に変換されて、送電側共振回路111に共振電流が流れる。圧が交流電圧に変換されて、送電側共振回路111に共振電流が流れる。
送電側共振回路111の共振周波数は給電用に適した周波数である。例えば6MHz以上14MHz以下の周波数、特に例えばISMバンドの一つである6.78MHzである。
送電側共振回路111では、主に送電コイル11AとキャパシタC11の間において、それぞれが有する磁界エネルギーと電界エネルギーとが交換され、電気的な振動が発生する。
受電装置201は、受電側共振回路211と、整流回路221と、キャパシタC3(図1では不図示)と、電圧安定化回路23(図2では不図示)と、電圧検出回路24と、制御回路25と、負荷26とを備える。負荷26は、例えばバッテリであって、受電装置201の出力部Out1,Out2に着脱自在に接続される。
受電側共振回路211では、主に受電コイル21AとキャパシタC21の間において、それぞれが有する磁界エネルギーと電界エネルギーとが交換され、電気的な振動が発生する。これらが電磁界共鳴条件を満たすことで電磁界共鳴が成立する。この電磁界共鳴によって、離れて位置する送電側共振回路111と受電側共振回路211とが相互に作用し、それぞれの共振回路が有する磁界エネルギーと電界エネルギーとが互いに合わさって交換され、電気的な振動が発生する。
整流回路221は、トランジスタ素子Q2と、ダイオードD1とを有し、受電コイル21Aに流れる高周波共振電流を整流する。トランジスタ素子Q2はMOS−FETであり、ボディーダイオードと並列キャパシタを有する。トランジスタ素子Q2は制御回路25によりオンオフ駆動される。詳しくは後述するが、トランジスタ素子Q2がオフのとき、整流回路221は定格整流動作を行い(以下、この状態を整流回路221のオン状態という)、トランジスタ素子Q2がオンのとき、整流回路221は整流動作を停止する(以下、この状態を整流回路221がオフ状態という)。
キャパシタC3は、整流回路221の出力側に接続されている。キャパシタC3は、整流回路221から出力される整流電圧を平滑する。
電圧安定化回路23は、例えばDC−DCコンバータであり、整流回路221およびキャパシタC3で整流平滑された電圧を所定値に変圧して、負荷26へ供給する。
電圧検出回路24は、整流回路221の出力電圧(負荷26への供給電圧)Voを検出する。電圧検出回路24は、例えば抵抗分圧回路である。以下では、電圧検出回路24が検出する出力電圧Voの検出電圧をVaで表す。
制御回路25は、平時はトランジスタ素子Q2をオフにして、整流回路221をオン状態にする。制御回路25は、受電装置201が送電装置101から過剰な電力供給がされていることを電圧検出回路24が検出する出力電圧Vaにより検知したとき、トランジスタ素子Q2をオンにして、整流回路221をオフ状態にする。つまり、制御回路25は、受電装置201が送電装置101から大電力を受電すると、その電力を整流回路221で遮断して、電圧安定化回路23へ供給されないようにする。また、トランジスタ素子Q2をオンにすることで、トランジスタ素子Q2に並列に接続された並列キャパシタが短絡され、等価的な共振キャパシタが変化する。共振キャパシタを変化させることにより、共振周波数、特に受電回路が有するインピーダンスの虚部が所定値からずれ、高周波共振電流の振幅が変化する。整流動作を停止している際に受電装置201に流れる高周波共振電流を小さくして受電装置201における電力損失、特に、トランジスタ素子Q2における導通損失を低減できる効果がある。これにより、受電装置201における大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。
制御回路25は、整流回路221のオンからオフへの切り替えを、電圧検出回路24が検出する出力電圧Vaに基づいて行う。
図3は、出力電圧Vaと、整流回路221のオンオフとの関係を示す図である。
制御回路25は、出力電圧Vaが閾値電圧Va1以下である場合には、トランジスタ素子Q2をオフにする。つまり、整流回路221をオンにして、定格整流動作を実行する。制御回路25は、出力電圧Vaが閾値電圧Va2以上である場合には、トランジスタ素子Q2をオンにする。つまり、整流回路221をオフにして、整流動作を停止させる。
出力電圧Vaが、閾値電圧Va1より高く、閾値電圧Va2未満である場合には、制御回路25は、整流回路221のトランジスタ素子Q2を周期的にオフにする。つまり、整流回路221を交互にオンオフする。整流回路221を定期的にオフさせることで、送電装置101から受電装置201への過剰な電力供給を制限できる。また、電圧検出回路24が検出する出力電圧Vaが閾値電圧Va2に達することを防止できる。
なお、このときに整流回路221をオフする周期は、適宜変更可能である。以下、出力電圧Vaが、閾値電圧Va1より高く、閾値電圧Va2未満である場合での整流回路221の整流動作を、「一定モード整流動作」という。
図4(A)および図4(B)は、整流回路221がオンの場合を説明するための図である。整流回路221がオンの場合、トランジスタ素子Q2はオフである。
受電コイル21Aには交流電圧が誘起される。図4(A)に示すように、キャパシタC21側の受電コイル21Aの第1端が正となると、受電コイル21AからキャパシタC21、ダイオードD1、キャパシタC3の経路で電流が流れる。この場合、受電コイル21Aに誘起される電圧に、キャパシタC21に充電される電圧が足し合わされた電圧が、キャパシタC3に充電される。つまり、この電圧が電圧安定化回路23へ供給される。
図4(B)に示すように、受電コイル21Aの第2端が正である場合、受電コイル21Aから、トランジスタ素子Q2のボディーダイオードを通り、キャパシタC21へ電流が流れる。そして、キャパシタC21は充電される。キャパシタC21に充電される電圧は、図4(A)で説明したように、受電コイル21Aの第1端が正となったときに放電される。
定格整流動作では、図4(A)に示す状態と、図4(B)に示す状態とが交互に繰り返されて、電圧安定化回路23へ電圧が出力される。
図5(A)および図5(B)は、整流回路221がオフの場合を説明するための図である。整流回路221がオフの場合、トランジスタ素子Q2はオンである。
受電コイル21Aに電圧が誘起され、図5(A)に示すように、受電コイル21Aの第1端が正となると、受電コイル21AからキャパシタC21、トランジスタ素子Q2の経路で電流が流れる。図5(B)に示すように、受電コイル21Aの第2端が正である場合、受電コイル21Aから、トランジスタ素子Q2のボディーダイオードを通り、キャパシタC21へ電流が流れる。整流動作の停止時では、図5(A)に示す状態と、図5(B)に示す状態とが交互に繰り返される。つまり、電圧安定化回路23へは電圧が出力されない。
これにより、受電装置201が大電力を受電しても、整流回路221をオフにすることで、電力を遮断でき、受電装置201における大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。また、大電力の遮断は、トランジスタ素子Q2をオンすることで行えるため、複雑な回路を必要とせず、また、十分な素子設置スペースを確保する必要もないため、受電装置201の大型化を抑制して、小型化、薄型化を図ることができる。
なお、制御回路25は整流回路221の動作を切り替える閾値にヒステリシスを形成することが望ましい。ヒステリシスを設けることにより、トランジスタ素子Q2の動作が切り替わる閾値付近で、トランジスタ素子Q2が能動領域で動作することを抑止でき、トランジスタの能動領域動作において、大きな損失を発生させることを抑制できる。
また、整流動作の動作実行と停止を明確に切り替えることができ、電力の調整が容易となる。
また、トランジスタ素子Q2の制御端子には入力キャパシタが接続されており、該入力キャパシタは、キャパシタC3よりも小さく、並列キャパシタまたは等価的な共振キャパシタよりも大きな容量値を有することが望ましい。
入力キャパシタの容量値をキャパシタC3よりも小さく、並列キャパシタまたは等価的な共振キャパシタよりも大きな値とすることによって、整流動作の動作実行と停止の変化速度を平滑キャパシタの電圧変化よりは速く、高周波共振電流の電流変化よりは遅くし設定することができる。これによりキャパシタC3の電圧変化、すなわちリプル電圧を小さく抑制しながら、かつ、トランジスタ素子Q2が能動領域で動作することを抑止でき、トランジスタ素子Q2の能動領域動作において大きな損失を発生させることを抑制できる。また、整流動作の動作実行と停止を明確に切り替えることができ、電力の調整が容易となる。
以下に、制御回路25の構成を説明する。
図6(A)は、制御回路25の構成を示す図であり、図6(B)は、別の例の制御回路の構成を示す図である。
制御回路25は、コンパレータ25A,25Bと、制御部25Cとを備えている。コンパレータ25Aは、出力電圧Vaと、閾値電圧Va1とを比較し、Va>Va1のときにHレベル信号を出力する。コンパレータ25Bは、出力電圧Vaと、閾値電圧Va2とを比較し、Va>Va2のときにHレベル信号を出力する。
制御部25Cは、コンパレータ25A,25Bの出力信号に基づいて、トランジスタ素子Q2にゲート信号を出力する。詳しくは、制御部25Cは、コンパレータ25A,25Bの出力信号が何れも「Lo」の場合、つまり、Va<Va1の場合、トランジスタ素子Q2をオフにする。制御部25Cは、コンパレータ25Aの出力信号が「Hi」、かつ、コンパレータ25Bの出力信号が「Lo」の場合、つまり、Va1<Va<Va2の場合、トランジスタ素子Q2のゲートにパルス信号を出力し、トランジスタ素子Q2をオンオフにする。制御部25Cは、コンパレータ25A,25Bの出力信号が何れも「Hi」の場合、つまり、Va2<Vaの場合、トランジスタ素子Q2をオンにする。
なお、制御回路25は図6(B)の構成であってもよい。この場合、整流回路221は、トランジスタ素子Q2を駆動するための抵抗R1およびトランジスタ素子Q21の直列回路を有する。抵抗R1とトランジスタ素子Q21との接続点は、トランジスタ素子Q2のゲートに接続されている。
図6(B)の制御回路251は、抵抗R2とツェナーダイオードDz1の直列回路を有する。この直列回路は、電圧検出回路24に接続されている。また、抵抗R2とツェナーダイオードDz1の接続点Aは、トランジスタ素子Q21のゲートに接続されている。
この構成において、出力電圧VaがツェナーダイオードDz1のツェナー電圧未満である場合、接続点Aの電位は「Hi」であり、トランジスタ素子Q21はオンする。そうすると、抵抗R1とトランジスタ素子Q21の接続点の電位は「Lo」であり、トランジスタ素子Q2はオフする。出力電圧Vaが高くなり、ツェナー電圧を超えると、接続点Aの電位は「Lo」となり、トランジスタ素子Q21はオフし、トランジスタ素子Q2はオンする。ツェナー電圧は、出力電圧Vaが閾値電圧Va1以下のときに、トランジスタ素子Q2がオフされるように設定される。
出力電圧Vaがツェナー電圧を超えて、トランジスタ素子Q2がオンされる場合、整流回路221はオフである。このとき、キャパシタC3は放電し、出力電圧Vaは低下する。出力電圧Vaがツェナー電圧より低くなると、接続点Aの電位は「Hi」となり、トランジスタ素子Q2は再度オフする。整流回路221はオンである。そして、再び出力電圧Vaがツェナー電圧を超えると、トランジスタ素子Q2はオン、整流回路221はオフする。これが繰り返されることで、前記した一定モード整流動作が実行される。
出力電圧Vaが十分に高いと(閾値電圧Va2以上)、トランジスタ素子Q2はオンされて、整流回路221はオフする。そして、出力電圧Vaがツェナー電圧より低下するまで、整流回路221はオフを維持し、整流動作は停止される。
なお、出力電圧Vaと閾値電圧Va1,Va2との比較をデジタル処理で行ってもよい。また、閾値電圧Va1,Va2の値は、適宜変更可能である。
図7は、受電装置201で実行される動作を示すフローチャートである。
受電装置201は、送電装置101から電力伝送が行われると、電圧検出回路24で出力電圧Vaを検出する(S1)。出力電圧Vaが閾値電圧Va1以下である場合(S2:YES)、制御回路25はトランジスタ素子Q2をオフにして、整流回路221をオンにする、つまり、整流回路221による定格整流動作を実行する(S3)。
出力電圧Vaが閾値電圧Va1以下でない場合であって(S2:NO)、出力電圧Vaが閾値電圧Va2以上である場合(S4:YES)、制御回路25はトランジスタ素子Q2をオンにして、整流回路221をオフにする、つまり、整流回路221による整流動作を停止する(S5)。
出力電圧Vaが閾値電圧Va2に達していない場合(S4:NO)、つまり、Va1<Va<Va2である場合、制御回路25はトランジスタ素子Q2を交互にオンオフして、整流回路221による一定モード整流動作を実行する(S6)。
このように、出力電圧Vaが閾値電圧Va2を超えると、整流回路221をオフにして負荷26への電力の流れを停止させることで、大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。受電装置201側で独立して受電電力を遮断できるため、受電装置201から送電装置101へ、受電電力の状態をフィードバックする必要がない。また、出力電圧Vaが高くなった場合に、整流回路221をすぐに停止するのではなく、一定モード整流動作を実行することで、伝送効率の低下を抑制できる。
なお、一定モード整流動作の実行時に、受電装置201から送電装置101へ、負荷供給電圧に関する情報等、所定の情報(伝送信号)を送信するようにしてもよい。
トランジスタ素子Q2をオンオフすることで、整流回路221のオンオフを切り替えて、負荷への電力供給と遮断とを切り替えられる。この切り替えにより、送電装置101から受電装置201を視たインピーダンスは変化する。送電装置101は、このインピーダンスの変化を「0」と「1」の信号に変換して、受電装置201から伝送される所定の情報を読み取る。
図8は、受電装置201から送電装置101へ伝送信号を送信する場合における、出力電圧Vaと、整流回路221のオンオフとの関係を示す図である。
出力電圧Vaが、閾値電圧Va1以下の場合と、閾値電圧Va2以上の場合とにおける整流回路221の動作は、図3と同様である。
出力電圧Vaが、閾値電圧Va1より高く、閾値電圧Va2未満である場合では、制御回路25は、周期的に、整流回路221をオフにする。このオフ期間に、制御回路25は、トランジスタ素子Q2をオンオフして、送電装置101から受電装置201を視たインピーダンスを変化させる。そして、出力電圧Va(Va1<Va<Va2)に応じて、3段階に分けて、負荷供給電圧に関する情報を受電装置201から送電装置101へ伝送する。
例えば、出力電圧Vaが閾値電圧Va3(>Va1)未満である場合、受電装置201から送電装置101へ、第1の情報(例えば、電圧Vaが電圧Va1を超えたことを知らせる内容)を伝送する。出力電圧Vaが閾値電圧Va3以上、閾値電圧Va4(>Va3)未満である場合、受電装置201から送電装置101へ、第2の情報(例えば、電圧Vaが電圧Va2に近づいていることを知らせる内容)を伝送する。出力電圧Vaが閾値電圧Va4以上、閾値電圧Va2未満である場合、受電装置201から送電装置101へ、第3の情報(例えば、電圧Vaが電圧Va2を超える直前であることを知らせる内容)を伝送する。
制御回路25は、整流回路221のオン期間(すなわち、トランジスタ素子Q2のオフ期間)を変えることで、伝送信号を変化させる。
図9(A)、図9(B)および図9(C)は、伝送信号を伝送する際の、整流回路221のオンオフのパターンを示す図である。
図9(A)は、前記第1の情報を伝送する場合の整流回路221のオンオフのパターンを示す。図9(B)は、前記第2の情報を伝送する場合の整流回路221のオンオフのパターンを示す。図9(C)は、前記第3の情報を伝送する場合の整流回路221のオンオフのパターンを示す。このように、整流回路221のオン期間とオフ期間を変えることで、異なる信号(この例では、3種類の信号)を受電装置201から送電装置101へ送信できる。
なお、信号の送信はPCM方式を用いてもよい。
送電装置101の制御回路13(図2参照)は、送電回路121から負荷側をみた入力インピーダンス(すなわち、送電側から受電側をみた、スイッチング周波数での入力インピーダンス)の変化を判定し、その判定結果の時間変化での一定期間あたりの変化パターンを伝送信号に復調する。制御回路13は、復調した伝送信号に基づいて、トランジスタ素子Q11,Q12をオンオフして、送電電力の電力量を適切に調整する。
図10は、受電装置201で実行される動作を示すフローチャートである。なお、制御回路25がCPUを有し、デジタル処理で整流回路221のオンオフ制御を行う場合、図10に示す処理は、制御回路25により実行される。
受電装置201は、送電装置101から電力伝送が行われると、電圧検出回路24で出力電圧Vaを検出する(S11)。出力電圧Vaが閾値電圧Va1以下である場合(S12:YES)、制御回路25はトランジスタ素子Q2をオフにして、整流回路221をオフにする、つまり、整流回路221による定格整流動作を実行する(S13)。
出力電圧Vaが閾値電圧Va1以下でない場合であって(S2:NO)、出力電圧Vaが閾値電圧Va3未満である場合(S14:YES)、制御回路25は、トランジスタ素子Q2のオンオフを繰り返して、一定モード整流動作を実行しつつ、受電装置201から送電装置101へ、第1の情報を伝送する(S15)。
出力電圧Vaが閾値電圧Va3未満でない場合であって(S14:NO)、出力電圧Vaが閾値電圧Va4未満である場合(S16:YES)、制御回路25は、一定モード整流動作を実行しつつ、受電装置201から送電装置101へ、第2の情報を伝送する(S17)。
出力電圧Vaが閾値電圧Va4未満でない場合であって(S16:NO)、出力電圧Vaが閾値電圧Va2以下である場合(S18:YES)、制御回路25は、一定モード整流動作を実行しつつ、受電装置201から送電装置101へ、第3の情報を伝送する(S19)。
出力電圧Vaが閾値電圧Va2以下でない場合(S18:NO)、制御回路25はトランジスタ素子Q2をオンにして、整流回路221をオンにする、つまり、整流回路221による整流動作を停止する(S20)。
このように、出力電圧Vaが閾値電圧Va2を超える前に、受電装置201から送電装置101へ信号を送信することで、送電装置101は、受電装置201での受電状況を把握できる。これにより、出力電圧Vaが閾値電圧Va2を超えることを、回避できる場合がある。また、送電装置101側で伝送電力の調整ができなくても、受電装置201で受電電力を遮断できるので、大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。
なお、受電装置201の回路構成は、上述の構成に限定されない。
図11および図12は、受電装置の別の例の回路図である。
図11に示す受電装置201Aは、同期整流回路221Aを備えている。同期整流回路221Aは、図2で説明した整流回路221のダイオードD1に変えて、トランジスタ素子Q31を備えている。トランジスタ素子Q31は、例えばMOS−FETである。トランジスタ素子Q2,Q31はそれぞれ、制御回路25によりスイッチング制御される。
制御回路25は、図4(A)および図4(B)で説明した動作が行われるように、トランジスタ素子Q2,Q31を所定の周期でスイッチング制御する。詳しくは、制御回路25はトランジスタ素子Q2をオフ、トランジスタ素子Q31をオンにすることで、図4(A)の状態となる。また、制御回路25はトランジスタ素子Q2をオン、トランジスタ素子Q31をオフにすることで、図4(B)の状態となる。この場合、図2の構成と比べて、整流回路221での損失を低減できる。
図12に示す受電装置201Bは、受電側共振回路211Bと、整流回路221Bとを備える。受電側共振回路211Bは、受電コイル21AとキャパシタC22との並列共振回路である。整流回路221Bは、トランジスタ素子Q32とダイオードD12とが直列接続された構成である。この整流回路221Bは、トランジスタ素子Q4がオンのとき整流動作し、トランジスタ素子Q32がオフのとき整流動作を停止、つまり、電圧安定化回路23(図1)への電圧供給を遮断する。
(変形例)
以下、送電装置および受電装置それぞれの回路構成が異なるワイヤレス給電システムの変形例について説明する。
図13、図14、図15、図16および図17は、別の例のワイヤレス給電システムの回路図である。
図13のワイヤレス給電システム302Aは、送電装置102Aと、受電装置202Aとを備える。
送電装置102Aは、送電コイル11AとキャパシタC12との送電側共振回路112と、その共振回路に直流電源Vinからの直流電圧を供給するトランジスタ素子Q12とを有する。トランジスタ素子Q12は、そのスイッチング周波数を共振回路の共振周波数と同じにして、オンオフされる。トランジスタ素子Q12をオンオフすることで、キャパシタC12は充放電を繰り返し、送電コイル11Aには交流電圧が印加される。
受電装置202Aは、受電側共振回路211Bと、整流回路222Aと、キャパシタC3とを備えている。なお、図示しないが、受電装置202Aは、電圧安定化回路、電圧検出回路、制御回路等を備えている。
受電側共振回路211Bは、受電コイル21AとキャパシタC22との並列共振回路である。整流回路222Aは、トランジスタ素子Q4とダイオードD2との直列回路である。トランジスタ素子Q4は、不図示の制御回路によりスイッチング制御される。
この構成において、トランジスタ素子Q4をオンすることで、整流回路222Aは整流動作を行い、トランジスタ素子Q4をオフすることで、整流回路222Aは、整流動作を停止し、受電した電力を遮断する。
図14のワイヤレス給電システム302Bは、送電装置102Bと、受電装置202Bとを備える。
送電装置102Bは、送電側共振回路111と、送電回路122Aとを備えている。送電回路122Aは、トランジスタ素子Q11,Q12の直列回路と、トランジスタ素子Q13,Q14の直列回路とが並列に接続されて構成されている。トランジスタ素子Q11,Q14と、トランジスタ素子Q12,Q13とが交互にオンオフされることで、直流電源Vinからの直流電圧が交流電圧に変換されて、送電側共振回路111に供給される。
受電装置202Bは、受電側共振回路211と、整流回路222Bと、キャパシタC3とを備えている。なお、図示しないが、受電装置202Bは、電圧安定化回路、電圧検出回路、制御回路等を備えている。
整流回路222Bは、トランジスタ素子Q51とダイオードD31との直列回路と、トランジスタ素子Q52とダイオードD32との直列回路とが並列に接続されて構成されている。トランジスタ素子Q51,Q52は、不図示の制御回路によりスイッチング制御される。
受電側共振回路211は、トランジスタ素子Q51とダイオードD31との接続点と、トランジスタ素子Q52とダイオードD32との接続点とに接続されている。図4(A)に示すように、キャパシタC21側の受電コイル21Aの第1端が正の場合、トランジスタ素子Q51をオン、トランジスタ素子Q52をオフにする。これにより、受電コイル21A、キャパシタC21、ダイオードD32、キャパシタC3の電流経路が形成される。
図4(B)に示すように、受電コイル21Aの第2端が正である場合、トランジスタ素子Q51をオフ、トランジスタ素子Q52をオンにする。これにより、受電コイル21A、ダイオードD31、キャパシタC3、トランジスタ素子Q52、キャパシタC21の電流経路が形成される。
この構成において、トランジスタ素子Q51,Q52をオフすることで、整流回路222Bは整流動作を停止し、受電した電力を遮断する。
図15のワイヤレス給電システム302Cは、送電装置102Cと、受電装置202Cとを備える。
送電装置102Cは、送電側共振回路112と、送電回路122Aとを備えている。
受電装置202Cは、受電側共振回路211Bと、整流回路222Cと、キャパシタC3とを備えている。なお、図示しないが、受電装置202Cは、電圧安定化回路、電圧検出回路、制御回路等を備えている。
整流回路222Cは、トランジスタ素子Q51とダイオードD31,D33との直列回路と、トランジスタ素子Q52とダイオードD32,D34との直列回路とが並列に接続されて構成されている。トランジスタ素子Q51,Q52は、不図示の制御回路によりスイッチング制御される。
トランジスタ素子Q51,Q52の制御は、図14と同じである。つまり、トランジスタ素子Q51,Q52をオフすることで、整流回路222Bは整流動作を停止し、受電した電力を遮断する。
図16のワイヤレス給電システム302Dは、送電装置102Dと、受電装置202Dとを備える。
送電装置102Dは、送電側共振回路111と、送電回路122Bとを備えている。送電回路122Bは、トランジスタ素子Q11と、インダクタL1とを備え、送電コイル11Aに流す交流電流を発生させる。インダクタL1は、入力される直流電圧から、送電コイル11Aに流す交流電流に対して相対的に直流電流とみなせる電流源を生成できる大きさのインダクタンス値を有する。インダクタL1のインダクタンス値は、送電コイル11Aのインダクタンス値よりも十分に大きく、スイッチング周波数において高インピーダンスとなるものであり、流れる電流の変動は十分に小さい。
受電装置202Dは、受電側共振回路211と、整流回路222Dと、キャパシタC3とを備えている。なお、図示しないが、受電装置202Dは、電圧安定化回路、電圧検出回路、制御回路等を備えている。
整流回路222Dは、図2に示す整流回路221のダイオードD1に変えて、インダクタL2を備えている。
この構成において、トランジスタ素子Q2をオンすることで、整流回路222Dは整流動作を行い、トランジスタ素子Q2をオフすることで、整流回路222Dは、整流動作を停止し、受電した電力を遮断する。
図17のワイヤレス給電システム302Eは、送電装置102Eと、受電装置202Eとを備える。
送電装置102Eは、送電側共振回路111と、送電回路122Cとを備えている。送電回路122Cは、図14に示す送電回路122Aのトランジスタ素子Q12,Q14に変えて、インダクタL31,L32を備えている。送電回路122Cは、トランジスタ素子Q12,Q14をオンオフして、送電コイル11Aに流す交流電流を発生させる。
インダクタL31,L32は、入力される直流電圧から、送電コイル11Aに流す交流電流に対して相対的に直流電流とみなせる電流源を生成できる大きさのインダクタンス値を有する。L31,L32のインダクタンス値は、送電コイル11Aのインダクタンス値よりも十分に大きく、スイッチング周波数において高インピーダンスとなるものであり、流れる電流の変動は十分に小さい。
受電装置202Eは、受電側共振回路211と、整流回路222Eと、キャパシタC3とを備えている。なお、図示しないが、受電装置202Eは、電圧安定化回路、電圧検出回路、制御回路等を備えている。
整流回路222Eは、図14に示す整流回路222BのダイオードD31,D32に変えて、インダクタL41,L42を備えている。
この構成において、トランジスタ素子Q51,Q52を、図14で説明したように、オンオフすることで、整流回路222Eは整流動作を行い、また、整流動作を停止し、受電した電力を遮断する。
図13〜図17に示すワイヤレス給電システムの構成であっても、受電装置側で独立して受電電力を遮断できるので、大電力の受電による発熱等の影響を抑制できる。
なお、図13〜図17に示す送電装置と受電装置の組み合わせは、適宜変更可能である。例えば、図13に示す送電装置102Aと、図14に示す、受電装置202Aとを組み合わせて、ワイヤレス給電システムを構成してもよい。
A…接続点
C11,C12…キャパシタ
C21,C22…キャパシタ
C3…キャパシタ
D1,D12…ダイオード
D2…ダイオード
D31,D32,D32,D34…ダイオード
Dz1…ツェナーダイオード
L1,L2,L31,L32,L41,L42…インダクタ
Q11,Q12…トランジスタ素子
Q13,Q14…トランジスタ素子
Q2,Q3,Q31,Q32…トランジスタ素子
Q4…トランジスタ素子
Q51,Q52…トランジスタ素子
R1…抵抗
Vin…直流電源
11A…送電コイル
13…制御回路
21A…受電コイル
23…電圧安定化回路
24…電圧検出回路
25,251…制御回路
25A,25B…コンパレータ
25C…制御部
101…送電装置
102A,102B,102C,102D,102E…送電装置
111,112…送電側共振回路
121,122A,122B,122C…送電回路
201,201A,201B…受電装置
202A,202B,202C,202D,202E…受電装置
211,211B…受電側共振回路
221…整流回路
221A…同期整流回路
221B,222A,222B,222C,222D,222E…整流回路
251…制御回路
301,302A,302B,302C,302D,302E…ワイヤレス給電システム

Claims (10)

  1. 送電装置が有する送電コイルと結合する受電コイルと、
    前記受電コイルに電気的に接続された整流素子および導通動作と容量動作を切り替える並列キャパシタを備えたトランジスタ素子を有し、前記受電コイルに流れる高周波共振電流を整流する整流回路と、
    負荷に接続され、前記整流回路により整流される電流を平滑キャパシタにより平滑して前記負荷へ出力する出力部と、
    前記受電コイルと電気的に接続され、前記受電コイルが有するインダクタンス成分と共振する等価的な共振キャパシタと、
    前記整流回路からの出力電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路の検出結果に基づいて前記整流回路の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記受電コイルと前記整流回路と前記出力部により受電回路を構成し、前記平滑キャパシタは、前記並列キャパシタまたは前記等価的な共振キャパシタよりも大きな容量値を有し、
    前記制御部は、
    前記電圧検出回路が検出する電圧が閾値Va1以下の場合、前記トランジスタ素子をオフして前記容量動作とし、定格整流動作を前記整流回路に実行させ、前記電圧検出回路が検出する電圧が閾値Va2(>Va1)に達すると、前記トランジスタ素子をオンにして導通動作とし、前記等価的な共振キャパシタを変化させて前記受電回路が有する共振周波数を変化させ、同時に前記定格整流動作を停止させ、前記出力部への電力の流れを止めて前記受電コイルから前記出力部へ電力を供給する受電動作を停止させる、受電電力調整機能を備える、
    受電装置。
  2. 前記制御部は、
    前記電圧検出回路が検出する電圧が前記閾値Va1より高く、前記閾値Va2未満である場合、前記整流回路の動作実行と停止を制御して、前記定格整流動作よりも出力電力を抑制して受電電力を調整する、
    請求項1に記載の受電装置。
  3. 前記制御部は、
    前記電圧検出回路が検出する電圧が前記閾値Va1より高く、前記閾値Va2未満である場合、前記送電装置へ伝送するデジタル信号に基づく変調パターンで前記トランジスタ素子をオンオフして前記送電装置に信号を伝送して、前記送電装置の送電電力を変化させて受電電力を調整する、
    請求項1又は請求項2に記載の受電装置。
  4. 前記制御部は、
    前記閾値Va1と前記閾値Va2との間に1以上の閾値が定められ、前記閾値Va1と前記閾値Va2とを含む複数の閾値で区分される電圧範囲に応じて、異なるデジタル信号に基づく変調パターンで前記トランジスタ素子をオンオフして前記送電装置に信号を伝送して受電電力を調整する、
    請求項3に記載の受電装置。
  5. 前記並列キャパシタを前記トランジスタ素子が有する寄生容量で構成する、
    請求項1から請求項4の何れかに記載の受電装置。
  6. 前記トランジスタ素子は並列に寄生ダイオードを備え、
    前記整流回路は前記トランジスタ素子を用いて同期整流動作を実行して受電電力を調整する、
    請求項1から請求項5の何れかに記載の受電装置。
  7. 前記制御部は、
    前記電圧検出回路の検出結果を、コンパレータを用いて比較して、前記トランジスタ素子の動作を制御し、前記整流回路の動作実行と停止の間にヒステリシスを形成する、
    請求項1から請求項6の何れかに記載の受電装置。
  8. 前記制御部は、
    ツェナーダイオードを有し、前記電圧検出回路が検出する出力電圧がツェナー電圧を超えるか超えないかの状態によって、前記トランジスタ素子の動作を制御する、
    請求項1から請求項7の何れかに記載の受電装置。
  9. 前記トランジスタ素子は制御端子に入力キャパシタが接続されており、該入力キャパシタは、前記平滑キャパシタよりも小さく、前記並列キャパシタまたは前記等価的な共振キャパシタよりも大きな容量値を有する、
    請求項1から請求項8の何れかに記載の受電装置。
  10. 請求項3又は請求項4に記載の受電装置が有する受電コイルと結合する送電コイルと、
    前記送電コイルに電気的に接続されたトランジスタ素子を有し、前記送電コイルに流れる高周波交流電流を発生させる発振回路と、
    を備え、
    前記受電装置から伝送されたデジタル信号に基づく変調パターンを復調して送電電力を調整する、
    送電装置。
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