JP3254688B2 - 電磁誘導式非接触電力伝送装置 - Google Patents

電磁誘導式非接触電力伝送装置

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JP3254688B2 JP10564491A JP10564491A JP3254688B2 JP 3254688 B2 JP3254688 B2 JP 3254688B2 JP 10564491 A JP10564491 A JP 10564491A JP 10564491 A JP10564491 A JP 10564491A JP 3254688 B2 JP3254688 B2 JP 3254688B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導を利用し一次
回路から二次回路に非接触で電力を伝送する装置の二次
側回路に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触で電力を伝送する装置の二次側の
回路として、従来は図5、図6の回路を使用していた。
図5の回路は、電力送信用コイル41と、この電力送信
用コイル41と電磁的に結合されている電力受信用コイ
ル42と、この電力受信用コイル42と直列に接続さ
れ、負荷45に整流電圧を加えるダイオード43と、負
荷45と並列に接続されダイオード43の整流出力を平
滑するコンデンサ44とで構成されている。そして、電
力受信用コイル42に誘導される交流電圧をダイオード
43で半波整流して負荷45に直流電圧を供給してい
る。
【0003】また図6の回路の場合は、電力送信用コイ
ル51と、電力受信用コイル52と、整流用ダイオード
54と、平滑用コンデンサ55と、負荷56とを図5の
回路と同様に構成し、電力受信用コイル52の両端にコ
ンデンサ53を並列接続している。そして、電力受信用
コイル52とコンデンサ53とで並列共振回路50を構
成している。なお、この並列共振周波数は、コイル5
1、52を介して伝達される交流電圧の周波数と一致さ
せている。
【0004】以上のように構成される図6の回路の動作
を次に説明する。電力受信用コイル52に伝送される交
流電圧の周波数は、共振回路の共振周波数と一致してい
るので、並列共振回路には大きな共振電流が流れ、その
ためコンデンサ53の両端には、電力受信用コイル52
単体の場合に誘起する電圧よりはるかに大きい電圧が発
生する。そして、この交流電圧は、ダイオード54で半
波整流され、コンデンサ55で平滑されて直流電圧とな
り、この直流電圧が負荷56に与えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の回
路にはそれぞれ次の問題点がある。すなわち、図5の回
路では、電力受信用コイル42に誘起する電圧を整流用
ダイオード43で整流するが、電力伝送距離が長くなる
と電力受信用コイル42に誘起する電圧が小さくなり、
そのため必要な出力電圧が得られなくなるという問題が
ある。また、電力受信用コイル42に誘起する電圧は十
分であっても、回路に流れる電流は電力受信用コイル4
2の自己インダクタンスによって制限されてしまい、大
電力を負荷に供給できないという問題もある。
【0006】一方、図6の回路は、電力受信用コイル5
2が並列共振回路50を構成しているので、電力伝送距
離が長くても、コンデンサ53の両端電圧が不足すると
いうことはさほど問題にならない。しかし、図6の回路
の場合は、電力伝送距離の長いところで使用する回路を
短い電力伝送距離で使用したときに、コンデンサ53の
両端に過大な電圧が発生してしまうという問題がある。
そして、このときには共振回路等に過大な電流が流れて
しまい、回路に無駄な発熱が生じるだけでなく、負荷5
6に過大な電圧が供給されてしまうという問題がある。
この対策として、例えばコンデンサ55と負荷56の間
に3端子レギュレータを設け、負荷56の電圧を常に一
定にすることもできる。しかし、それでも無駄な電力消
費の問題は何ら解決されず、特に、不要な電圧を吸収し
ている3端子レギュレータでは、電力損失や発熱のこと
が問題になる。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決するための
ものであって、電力伝送距離に関係なく負荷に一定の電
圧を供給し、しかも、回路中の電力消費が少ない電磁誘
導式非接触電力伝送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る電磁誘導式非接触電力伝送装置は、電
磁誘導作用によって交流電力の供給を受けるコイルと、
このコイルと並列に接続され並列共振回路を構成するコ
ンデンサと、この並列共振回路と負荷の間に直列に接続
され、前記並列共振回路の両端電圧を整流し、負荷に直
流電圧を供給する整流素子と、負荷に並列に接続される
平滑コンデンサとからなる電力伝送装置において、前記
並列共振回路の共振周波数をこの共振回路に入力される
励磁磁界により発生する交流電圧の周波数より高くする
とともに、前記並列共振回路並列に接続され、前記並
列共振回路の電圧が負から正に変わるとき、ONして通
電するスイッチング素子と、前記スイッチング素子のO
N時から、負電圧の値に対応した時間が経過した後、
前記スイッチング素子をOFFする制御回路を設ける
構成にしている。
【0009】
【作用】並列共振回路の両端電圧(コンデンサの両端電
圧)が負から正に変わるとき、制御回路は、スイッチン
グ素子をON状態にする。すると、並列共振回路のコイ
ルに誘起されている交流電圧は、このとき以降スイッチ
ング素子により短絡されることになる。なお、コンデン
サに流れる電流の位相は、コンデンサの電圧の位相より
90度進んでいるので、このとき、共振回路には最大値
の電流が流れていたことになる。最大値であったこの電
流は、以降、ON状態のスイッチング素子に流れるが、
若干の時間の経過後、制御回路がスイッチング素子をO
FF状態に戻すので、スイッチング素子がOFF状態と
なった後は、コンデンサを充電する電流になる。そのた
め、スイッチング素子がOFF状態となった後、コンデ
ンサの両端電圧は0ボルトから正に向かって増加するこ
とになる。ところが、その後コンデンサの両端電圧が負
荷側の電圧より高くなると、整流素子が導通するので、
共振回路のコンデンサはそれ以上は充電されず、負荷の
両端の平滑コンデンサを充電することになる。ところ
で、スイッチング素子がOFF状態となった後は、コン
デンサとコイルは普通の並列共振回路として働く。従っ
て、コンデンサの両端電圧は、やがて負荷側の電圧より
低くなり、そのとき整流素子が遮断状態になる。そし
て、その後はコンデンサの電荷を放電する方向の電流が
流れ、また、コンデンサの電荷が放電されてしまった後
はコンデンサを逆向きに充電する電流となる。つまり、
整流素子が遮断状態になった後、コンデンサの両端電圧
は、正弦波的に振動し正から負に減少し、やがて負から
零に戻り、それ以降は最初に説明した動作と同じことを
繰り返す。
【0010】次に、負荷側の電圧を一定にする制御回路
の動作を説明する。ここで、例えばコイルの結合が密に
なったためコイルに誘起される電圧が大きくなり、その
ため負荷の電圧が大きくなった場合を考える。このと
き、制御回路は、上記スイッチング素子のON状態の時
間が長くなるよう制御するので、コンデンサの両端電圧
が零の期間が長くなり、従って、整流素子に加わる電圧
はなかなか大きくならず、負荷の電圧を上げないよう動
作する。逆に負荷の電圧が小さくなった場合は、制御回
路がスイッチング素子のON状態の時間が短くなるよう
制御するので、コンデンサの両端電圧が零の期間が短く
なり、従って、負荷の電圧は大きくなる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す回路ブロック
図である。電力受信用コイル1とコンデンサ2により並
列共振回路3を構成し、このコンデンサ2に並列にスイ
ッチ素子S1 を接続する。そして、共振回路3と負荷5
の間にはスイッチ素子S2を接続し、また、負荷5と並
列に平滑用コンデンサ4を接続する。一方、負荷5の両
端電圧は電圧検出回路6に帰還され、電圧検出回路6の
出力はスイッチング制御回路7に加えられ、その出力が
スイッチ素子S1 、S2に加わっている。
【0012】以上のように構成される回路の動作を次に
説明する。スイッチ素子S1 に加わる電圧(コンデンサ
2の両端電圧)が負から零に変わるとき、スイッチング
制御回路7は、スイッチ素子S1 をON状態に制御する
(なお、このときスイッチ素子S2はOFF状態になっ
ている)。すると、スイッチ素子S1によってコイル1
が短絡され、これ以降、コイル1の電流はスイッチ素子
S1 に流れる。そして、若干の時間が経過すると、スイ
ッチング制御回路7は、スイッチ素子S1 をOFF状態
に制御する。すると、コンデンサ2はその時から充電さ
れ始めるので、コンデンサ2の両端電圧は零から正に向
かって増加する。この電圧がある程度増加したとき、ス
イッチ素子S2がON状態になるので、その後は、平滑
用コンデンサ4が充電される。そして、平滑用コンデン
サ4の電圧が適当な値まで増加したとき、スイッチ素子
S2がOFF状態になり、それ以降は並列共振回路3が
通常の動作をする。つまり、コンデンサ2の両端電圧
は、正から負に減少し、負から零へと増加する。そし
て、コンデンサ2の電圧が負から零に変わるとき、スイ
ッチング制御回路7は、スイッチ素子S1 をON状態に
制御して最初に説明した動作に戻る。
【0013】次に、電圧検出回路6とスイッチング制御
回路7の動作を説明する。電圧検出回路6は、負荷5の
両端電圧と比較基準電圧VREF の差に比例した電圧を出
力する。そして、スイッチング制御回路7は、この電圧
検出回路6の出力電圧に比例した時間だけスイッチング
素子S1をON状態に制御する。従って、負荷5の両端
電圧が高くなるとスイッチング素子S1のON状態が長
くなり、そのためスイッチング素子S2の入力側電圧が
なかなか大きくならないことになる。逆に、負荷5の両
端電圧が低くなるとスイッチング素子S1のON状態が
短くなり、そのためスイッチング素子S2の入力側電圧
が素早く大きくなり、結局、この負帰還作用により負荷
5の両端電圧が常に一定に制御されることになる。
【0014】図2は本発明の他の実施例を示す回路図で
ある。この回路は、入力共振部21と主スイッチ部22
とスイッチング制御部23と電圧検出部24と負荷部2
5が接続されて構成されている。入力共振部21は電力
受信用コイルL1とコンデンサC1による並列共振回路
である。
【0015】主スイッチ部22は、ダイオードD1とF
ETQ1と整流用ダイオードD2からなり、ダイオード
D1とFETQ1は直列に接続されて並列共振回路に並
列に接続される。また、整流用ダイオードD2は並列共
振回路とスイッチング制御部23の間に接続される。な
お、これ以降、整流用ダイオードD2のカソード端子の
接続される線を電源ラインと呼ぶことにする。
【0016】スイッチング制御部23は、抵抗R3とト
ランジスタQ3のコレクタ端子が直列接続され、電源ラ
インとアース間に接続される。このトランジスタQ3の
ベース端子には抵抗R4とトランジスタQ4のベース端
子が接続され、抵抗R4は電源ラインに、またトランジ
スタQ4のエミッタは整流用ダイオードD2のアノード
端子に接続される。なお、トランジスタQ4のコレクタ
端子とベース端子はつながっている。トランジスタQ3
のコレクタ端子は、NOT回路G2の入力端子に接続さ
れ、NOT回路G2の出力端子は抵抗R1に接続され
る。抵抗R1の他の端子は、コンデンサC2とトランジ
スタQ2のコレクタ端子とNOT回路G1の入力端子に
接続される。そして、NOT回路G1の出力端子は、前
記FETQ1のゲート端子に接続される。またコンデン
サC2の他の端子はトランジスタQ2のベース端子と抵
抗R2に接続され、トランジスタQ2のエミッタ端子は
アースに接続される。
【0017】電圧検出部24は、ツェナーダイオードZ
Dと抵抗R5 が直列に接続され、これが電源ラインとア
ース間に接続される。またツェナーダイオードZDと抵
抗R5 の接続点は前記抵抗R2の他の端子に接続され
る。負荷部25は、負荷抵抗RLとこれと並列に接続さ
れる平滑用コンデンサC3で構成され、それぞれ電源ラ
インとアース間に接続される。
【0018】図3は図2の回路の各部の電圧波形を示し
たものである。図3の(a)は磁束の変化により電力受
信用コイルL1に誘導される起電力、図3の(b)はコ
ンデンサC1の両端電圧VL 、図3の(c)はNOT回
路G2の出力波形、図3の(d)はNOT回路G1の入
力波形、図3の(e)はNOT回路G1の出力波形をそ
れぞれ示している。
【0019】次に、図3のT0からT7の各区間につい
て回路の動作を説明する。なお、図のT0からT1ま
で、及びT4からT7までは共振回路の動作をするが、
このときの回路動作を、コイルとコンデンサの間でエネ
ルギーの授受で説明することがある。すなわち、T0か
らT1(T6からT7)までの期間、およびT4からT
5までの期間はコイルにエネルギーが蓄えられる期間で
あり(言い換えるとコンデンサの電荷が放電されている
期間)、T5からT6までの期間は、コイルが蓄えてい
たエネルギーを放出している期間(コンデンサが充電さ
れている期間)である。
【0020】T0からT1までの期間は、共振回路の電
圧VL が負であるのでトランジスタQ4のベース電位も
負であり、従ってトランジスタQ3はOFF状態であ
り、Q3のコレクタ、つまりNOT回路G2の入力電圧
はHレベル、そしてNOT回路G2の出力電圧(図3の
c参照)とNOT回路G1の入力電圧(図3のd参照)
はともにLレベルである。そのため、NOT回路G1の
出力電圧はHレベルとなり(図3のe参照)、FETQ1
はON状態となる。しかし、共振回路の電圧VL が負で
あるのでダイオードD1はOFF状態のままであり、コ
ンデンサC1とコイルL1は共振回路の動作を続け、コ
イルL1にエネルギーが蓄えられるモードで動作する。
【0021】次にT1で共振回路の電圧VL が図のレベ
ルまで増加すると、その正の電圧によりダイオードD1
がON状態となる。このとき共振回路は、コイルL1に
蓄えられたエネルギーをコンデンサC1に放出しようと
するタイミングであるが、上述のようにダイオードD1
とFETQ1がON状態になるので、以降、ダイオード
D1とFETQ1に電流が流れる。ところで、T1にお
けるレベルまで共振回路の電圧VL が増加するとトラン
ジスタQ4のベース電位も上がるのでトランジスタQ3
がON状態になり、NOT回路G2の入力電圧がLレベ
ル、NOT回路G2の出力電圧がHレベルになる(図3
のc参照)。しかし、NOT回路G2とNOT回路G1
の間には抵抗R1とコンデンサC2とトランジスタQ2
によるミラー積分回路があるので、NOT回路G1の入
力電圧は、すぐにはHレベルにならず図3の(d)のよ
うに増加してゆく。つまり、NOT回路G2の出力電圧
はHレベルになるが、NOT回路G1の入力端子にHレ
ベルの電圧が加わるには若干の時間がかかり(図3のd
のT1からT2の区間τを参照)、NOT回路G1の出
力電圧はHレベルのままであり(図3のe参照)従っ
て、コイルL1はダイオードD1とFETQ1で短絡さ
れたままである。
【0022】その後、T2でNOT回路G1の入力電圧
が、スレシホールドレベルを越えてHレベルになると
(図3のd参照)、NOT回路G1の出力電圧がLレベ
ルになり(図3のe参照)、FETQ1はOFF状態に
なる。すると、コンデンサC1とコイルL1は並列共振
回路として働き、コンデンサC1に電流が流れ込み、コ
ンデンサC1の両端電圧が増加する。尚、この区間は、
コイルL1に蓄えられていたエネルギーをコンデンサC
1に与えるモードである。
【0023】そして、T3になると、負荷の電圧V0よ
り共振回路の電圧VL の方が高くなるのでダイオードD
2がON状態になり以降、負荷側の平滑コンデンサC3
に電流が流れることになる。その後、並列共振回路の動
作により共振回路の電圧VL が減少してくると、ダイオ
ードD2がOFF状態になり、以降はコンデンサC1と
コイルL1は並列共振回路の動作をする。すなわち、T
4からT5まではコンデンサC1が電荷を放電し、コイ
ルL1にエネルギーが蓄えられる状態であり、T5から
T6まではコイルL1に蓄えられたエネルギーがコンデ
ンサC1に放出される状態である。ところで、T5にな
ると共振回路の電圧VL が零になるのでトランジスタQ
3がOFF状態になりNOT回路G2の入力電圧はHレ
ベル、またその出力電圧はLレベルになり(図3のc参
照)、従って、NOT回路G1の入力電圧はLレベル
(図3のd参照)、またその出力電圧はHレベルになり
(図3のe参照)FETQ1はON状態になる。ただ
し、共振回路の電圧VL が負であるのでダイオードD1
はOFFである。
【0024】以降、T6の状態になるが、このT6は前
述のT0と同じ状態であり、上記した動作を繰り返すこ
とになる。次に負荷の電圧が一定に制御される動作を説
明する。負荷の電圧V0は、ツェナーダイオードZDと
抵抗R5にも加わっている。そして、ツェナーダイオー
ドZDの両端電圧は負荷の電圧V0に拘らず一定である
から基準電圧の役目をし、もし負荷の電圧V0が上がれ
ば、抵抗R5の両端電圧が上がる。この抵抗R5の両端
電圧は抵抗R2を介してトランジスタQ2に帰還されて
いる。そのため、NOT回路G2がHレベルのときを考
えると、抵抗R5の両端電圧が上がった分だけトランジ
スタQ2のコレクタ電流が増加し、コンデンサC2の電
圧の増加の仕方が鈍ることになる。すなわち、負荷の電
圧V0が上がるとNOT回路G1の入力電圧はなかなか
Hレベルにならず、その分だけダイオードD1とFET
Q1のON状態の時間が長くなり図3の(b)のT1か
らT2までの区間τが長くなる。
【0025】以上の関係を説明したのが図4であり、コ
イルに誘起される電圧が異なる場合(V1 <V2
3 )、VL の波形がどう変わるかを示している。図4
に示すように、コイルに誘起される電圧が大きい程、ス
イッチング素子のON状態の時間が長くなり(τ1 <τ
2 <τ3 )、つまりコンデンサの両端電圧が0ボルトの
期間が長くなり、負荷の電圧が一定値V0 に制御され
る。なお、破線で示すのは、スイッチング素子が全くO
N状態にならなかった場合(つまり、従来例の図6の回
路と同じ動作をしてτ=0場合)のコンデンサの両端電
圧であり、コイルの誘起電圧に比例して出力電圧が変化
している。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電磁誘
導式非接触電力伝送装置では、電力伝送距離に関係な
く、また負荷や一次側励磁レベル等の変動にかかわらず
負荷に一定の直流電圧を供給できる。また、スイッチン
グ素子に電流が流れているとき、及びその過渡時におい
てその両端電圧が低いので電力損失が少なく、近距離か
ら長距離まで効率のよい電力の伝送ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の別の一実施例を示す回路図である。
【図3】図2に示す回路の各部の動作波形である。
【図4】図2の回路において入力電圧が変化した場合、
コンデンサC1の両端電圧がどう変化するかを示した図
形である。
【図5】従来例の電力伝送装置を示す回路図である。
【図6】従来例の別の電力伝送装置を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 電力受信コイル 2 コンデンサ 3 並列共振回路 4 平滑コンデンサ 5 負荷 6 電圧検出回路 7 スイッチング制御回路 S1 スイッチング素子 S2 整流用スイッチング素子 VREF 比較基準電圧 φ 一次側からの磁束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/21 G05F 1/618

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁誘導作用によって交流電力の供給を受
    けるコイルと、このコイルと並列に接続され並列共振回
    路を構成するコンデンサと、この並列共振回路と負荷の
    間に直列に接続され、前記並列共振回路の両端電圧を整
    流し、負荷に直流電圧を供給する整流素子と、負荷に並
    列に接続される平滑コンデンサとからなる電力伝送装置
    において、 前記並列共振回路の共振周波数をこの共振回路に入力さ
    れる励磁磁界により発生する交流電圧の周波数より高く
    するとともに、前記並列共振回路並列に接続され、前
    記並列共振回路の電圧が負から正に変わるとき、ONし
    て通電するスイッチング素子と、前記スイッチング素子
    のON時から、負電圧の値に対応した時間が経過した
    後、前記スイッチング素子をOFFする制御回路を設
    けることを特徴とする電磁誘導式非接触電力伝送装置。
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