JP2936561B2 - 直流コンバータ装置 - Google Patents

直流コンバータ装置

Info

Publication number
JP2936561B2
JP2936561B2 JP27583195A JP27583195A JP2936561B2 JP 2936561 B2 JP2936561 B2 JP 2936561B2 JP 27583195 A JP27583195 A JP 27583195A JP 27583195 A JP27583195 A JP 27583195A JP 2936561 B2 JP2936561 B2 JP 2936561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
transformer
resonance
current
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27583195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09121541A (ja
Inventor
浩 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP27583195A priority Critical patent/JP2936561B2/ja
Publication of JPH09121541A publication Critical patent/JPH09121541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2936561B2 publication Critical patent/JP2936561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特別な巻線が不要
でかつ簡素な回路構成で効率良く他の直流出力が得られ
る直流コンバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直流コンバータ装置は、例えば図
7に示すように、直流電源1と、直流電源1の両端に直
列接続された第1及び第2のスイッチング素子としての
第1及び第2のMOS-FET2、3と、1次〜3次巻
線4a〜4dを有しかつ1次巻線4aが第1及び第2のM
OS-FET2、3に対して直列に接続されたトランス
4と、トランス4の1次巻線4aと直列に接続された電
流共振用コンデンサ5と、2つの整流用ダイオード6、
7及び平滑コンデンサ8から成りかつトランス4の2次
巻線4b、4cと負荷10との間に接続された整流平滑回
路9と、負荷10に供給される直流出力電圧が一定とな
るように第1及び第2のMOS-FET2、3の各ゲー
ト端子に付与する制御信号のオン・オフ期間を制御する
制御回路11と、トランス4の3次巻線4dと整流用ダ
イオード12と平滑コンデンサ13とから成りかつ平滑
コンデンサ13の両端から制御回路11に駆動用電力を
供給する補助電源回路14とを備えている。また、トラ
ンス4には漏洩インダクタンスを有するリーケージトラ
ンスが使用される。
【0003】上記の構成において、制御回路11から第
1及び第2のMOS-FET2、3の各ゲート端子に制
御信号が付与され、第1及び第2のMOS-FET2、
3が交互にオン・オフ動作されると、直流電源1の直流
電圧が交番的にトランス4の1次巻線4aに印加され、
1次巻線4aに交流電流が流れる。ここで、第1及び第
2のMOS-FET2、3がそれぞれオン状態及びオフ
状態のときは、直流電源1、第1のMOS-FET2、
トランス4の1次巻線4a、電流共振用コンデンサ5及
び直流電源1の経路で電流が流れる。このとき、トラン
ス4の漏洩インダクタンスと電流共振用コンデンサ5と
の共振作用によりトランス4の1次巻線4aに正弦波状
の共振電流が流れ、1次巻線4aにエネルギが蓄積され
る。第1のMOS-FET2がオン状態からオフ状態に
なると、トランス4の1次巻線4aに蓄積されたエネル
ギが放出され、トランス4の1次巻線4a、電流共振用
コンデンサ5及び第2のMOS-FET3に内蔵の寄生
ダイオード(図示せず)の経路で電流が流れる。トラン
ス4の1次巻線4aに蓄積されたエネルギが全て放出さ
れ、第2のMOS-FET3がオフ状態からオン状態に
なると、電流共振用コンデンサ5、トランス4の1次巻
線4a及び第2のMOS-FET3の経路で電流が流れ
る。このとき、トランス4の漏洩インダクタンスと電流
共振用コンデンサ5との共振作用によりトランス4の1
次巻線4aに共振電流が流れ、1次巻線4aに先程とは逆
極性のエネルギが蓄積される。第2のMOS-FET3
がオン状態からオフ状態になると、トランス4の1次巻
線4aに蓄積されたエネルギが放出され、トランス4の
1次巻線4a、第1のMOS-FET2に内蔵の寄生ダイ
オード(図示せず)、直流電源1及び電流共振用コンデ
ンサ5の経路で電流が流れる。更に、トランス4の1次
巻線4aに流れる交流電流により2次巻線4b、4cに交
流電圧が誘起され、この誘起電圧は2つの整流用ダイオ
ード6、7と平滑コンデンサ8とから成る整流平滑回路
9により整流平滑されて負荷10に直流電源1の直流電
圧とは異なる電圧の直流出力が供給される。これと同時
に、トランス4の3次巻線4dにも交流電圧が誘起さ
れ、この誘起電圧は整流用ダイオード12及び平滑コン
デンサ13により整流平滑されて平滑コンデンサ13の
両端に直流電圧が発生し、制御回路11にその駆動用電
力として供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の一般
的な直流コンバータ装置では、図7に示すようにトラン
ス4の3次巻線4dに誘起された交流電圧を整流用ダイ
オード12及び平滑コンデンサ13にて整流平滑するこ
とにより平滑コンデンサ13の両端に発生する直流電圧
を制御回路11の駆動用電力として使用することが多
い。したがって、3次巻線4d等の特別な巻線を有する
トランスが必要となるので、トランスの巻線構造が複雑
になり製造コストが高くなる欠点があった。また、補助
電源回路14内における平滑コンデンサ13の両端の直
流電圧は常時一定であるとは限らず、直流電源1の電圧
の変動や負荷10の変動により大きく変化することが屡
々あるので、平滑コンデンサ13の後段に更に定電圧安
定化回路等を設ける必要が生ずることもある。このた
め、回路構成が複雑になると共に効率が低下する欠点が
あった。
【0005】そこで、本発明は特別な巻線が不要でかつ
簡素な回路構成で効率良く他の直流出力が得られる直流
コンバータ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による直流コンバ
ータ装置は、直流電源の直流電圧を1つのスイッチング
素子又は複数のスイッチング素子のオン・オフ動作によ
り断続的又は交番的にトランスの1次巻線に印加し、該
トランスの1次巻線に発生した電圧又は前記トランスの
2次巻線に誘起された電圧を整流平滑回路にて整流平滑
して前記直流電源の直流電圧とは異なる電圧の直流出力
を取り出す。この直流コンバータ装置では、前記トラン
スの1次巻線又は2次巻線と直列に電流共振用コンデン
サを接続し、該電流共振用コンデンサの両端に第1のコ
ンデンサ及び第1の整流素子を直列接続し、前記第1の
整流素子の両端に第2の整流素子及び第2のコンデンサ
を直列接続し、前記電流共振用コンデンサに流れる共振
電流の一部を前記第1のコンデンサに分岐させて前記第
2のコンデンサの両端から他の直流出力を取り出す。前
記スイッチング素子と並列に電圧共振用コンデンサを接
続してもよく、また前記トランスの1次巻線又は2次巻
線と直列に電流共振用リアクトルを接続してもよい。
【0007】トランスの漏洩インダクタンスと電流共振
用コンデンサとの共振作用によりトランスの1次巻線及
び電流共振用コンデンサに共振電流が流れると、その共
振電流の一部が第1のコンデンサに分岐され、一方向の
共振電流は第1の整流素子を通して流れ、他方向の共振
電流は第2の整流素子及び第2のコンデンサを通して流
れる。これにより、第2のコンデンサの両端に直流電圧
が発生する。このため、トランスに補助電源取得用の特
別な巻線を設けずに第2のコンデンサの両端から容易に
他の直流出力を得ることができる。また、負荷インピー
ダンスの高い略無負荷状態時においてもある程度の循環
電流が流れ、直流電源の電圧が変動してもその電流の最
大値があまり変動しないので、第2のコンデンサの両端
に発生する直流電圧は変動の少ない安定したものとな
る。このため、定電圧安定化回路等が不要であり、簡素
な回路構成で効率良く他の直流出力が得ることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による直流コンバー
タ装置の一実施形態を図1に基づいて説明する。但し、
図1では図7に示す箇所と実質的に同一の部分には同一
の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態の直流
コンバータ装置は、図1に示すように、図7に示す直流
コンバータ装置における補助電源回路14の代わりに、
電流共振用コンデンサ5の両端に直列接続された第1の
コンデンサとしての共振電流バイパス用コンデンサ15
及び第1の整流素子としての第1のダイオード16と、
第1のダイオード16の両端に直列接続された第2の整
流素子としての第2のダイオード17及び第2のコンデ
ンサとしての平滑コンデンサ18とから成りかつ平滑コ
ンデンサ18の両端から制御回路11の電源端子に駆動
用電力を供給する補助電源回路19を設けたものであ
る。したがって、図1に示すトランス4では3次巻線4
dが省略されている。また、共振電流バイパス用コンデ
ンサ15の静電容量は電流共振用コンデンサ5の静電容
量よりも極めて小さい。その他の構成は、図7に示す直
流コンバータ装置と略同様である。
【0009】次に、図1に示す直流コンバータ装置の動
作について説明する。制御回路11から第1及び第2の
MOS-FET2、3の各ゲート端子に制御信号が付与
され、第1及び第2のMOS-FET2、3が交互にオ
ン・オフ動作されると、直流電源1の直流電圧が交番的
にトランス4の1次巻線4aに印加され、1次巻線4aに
交流電流が流れる。ここで、第1及び第2のMOS-F
ET2、3がそれぞれオン状態及びオフ状態のときは、
直流電源1、第1のMOS-FET2、トランス4の1
次巻線4a、電流共振用コンデンサ5及び直流電源1の
経路で電流が流れる。このとき、トランス4の漏洩イン
ダクタンスと電流共振用コンデンサ5との共振作用によ
りトランス4の1次巻線4a及び電流共振用コンデンサ
5に正弦波状の共振電流が流れ、1次巻線4aにエネル
ギが蓄積される。これと同時に、共振電流の一部が共振
電流バイパス用コンデンサ15に分岐されるので、直流
電源1、第1のMOS-FET2、トランス4の1次巻
線4a、共振電流バイパス用コンデンサ15、第2のダ
イオード17、平滑コンデンサ18及び直流電源1の経
路にも電流が流れ、平滑コンデンサ18が充電される。
第1のMOS-FET2がオン状態からオフ状態になる
と、トランス4の1次巻線4aに蓄積されたエネルギが
放出され、トランス4の1次巻線4a、電流共振用コン
デンサ5及び第2のMOS-FET3に内蔵の寄生ダイ
オード(図示せず)の経路で電流が流れる。これと共
に、トランス4の1次巻線4a、共振電流バイパス用コ
ンデンサ15、第2のダイオード17、平滑コンデンサ
18及び第2のMOS-FET3の寄生ダイオードの経
路にも電流が流れ、平滑コンデンサ18が引き続き充電
される。トランス4の1次巻線4aに蓄積されたエネル
ギが全て放出され、第2のMOS-FET3がオフ状態
からオン状態になると、電流共振用コンデンサ5、トラ
ンス4の1次巻線4a及び第2のMOS-FET3の経路
で電流が流れる。このとき、トランス4の漏洩インダク
タンスと電流共振用コンデンサ5との共振作用によりト
ランス4の1次巻線4a及び電流共振用コンデンサ5に
共振電流が流れ、1次巻線4aに先程とは逆極性のエネ
ルギが蓄積される。これと共に、共振電流バイパス用コ
ンデンサ15、トランス4の1次巻線4a、第2のMO
S-FET3及び第1のダイオード16の経路に電流が
流れて平滑コンデンサ18が逆バイアスされ、平滑コン
デンサ18の充電エネルギが制御回路11の電源端子に
向けて放出される。第2のMOS-FET3がオン状態
からオフ状態になると、トランス4の1次巻線4aに蓄
積されたエネルギが放出され、トランス4の1次巻線4
a、第1のMOS-FET2に内蔵の寄生ダイオード(図
示せず)、直流電源1及び電流共振用コンデンサ5の経
路で電流が流れる。これと共に、トランス4の1次巻線
4a、第1のMOS-FET2の寄生ダイオード、直流電
源1、第1のダイオード16及び共振電流バイパス用コ
ンデンサ15の経路に電流が流れて平滑コンデンサ18
が引き続き逆バイアスされ、平滑コンデンサ18の充電
エネルギが制御回路11の電源端子に向けて引き続き放
出される。更に、トランス4の1次巻線4aに流れる交
流電流により2次巻線4b、4cに交流電圧が誘起され、
この誘起電圧は2つの整流用ダイオード6、7と平滑コ
ンデンサ8とから成る整流平滑回路9により整流平滑さ
れて負荷10に直流電源1の直流電圧とは異なる電圧の
直流出力が供給される。これと同時に、補助電源回路1
9内の平滑コンデンサ18の両端から制御回路11の電
源端子に直流電圧が供給され、制御回路11が駆動され
る。
【0010】本実施形態では、トランス4の1次巻線4
a及び電流共振用コンデンサ5に流れる共振電流の一部
を共振電流バイパス用コンデンサ15にて分岐すること
により、平滑コンデンサ18の両端に直流電圧が発生し
て制御回路11の電源端子に供給され、制御回路11が
駆動される。このため、トランス4に補助電源取得用の
特別な巻線(例えば、図7に示す3次巻線4d)を設け
る必要がなく、トランス4の巻線構造を簡素化して製造
コストを削減することが可能である。また、負荷10の
インピーダンスが極めて高い略無負荷時においてもある
程度の循環電流が流れ、直流電源1の電圧が変動しても
その電流の最大値があまり変動しないので、平滑コンデ
ンサ18の両端に発生する直流電圧は変動の少ない安定
したものとなる。このため、平滑コンデンサ18の後段
に定電圧安定化回路等を設ける必要がなく、簡素な回路
構成で製造コストの削減を図ることができる共に消費電
力を低減して効率良く制御回路11の駆動用電力を得る
ことができる。更に、共振電流バイパス用コンデンサ1
5の静電容量を適当に選択することにより、平滑コンデ
ンサ18の両端に発生する直流電圧値を容易に調整でき
る。
【0011】図1に示す実施形態の直流コンバータ装置
は変更が可能である。例えば図2に示す実施形態の直流
コンバータ装置は、図1に示す回路において、トランス
4の1次巻線4a及び電流共振用コンデンサ5の接続点
と直流電源1の正極端子及び第1のMOS-FET2の
接続点との間に他の電流共振用コンデンサ20を接続し
たものである。図2に示す回路の動作は、他の電流共振
用コンデンサ20を通して流れる電流の経路が加わる点
を除けば図1に示す回路の動作と略同様である。したが
って、図2に示す実施形態の直流コンバータ装置におい
ても、図1に示す実施形態と略同様の効果が得られると
共に、図1に示す実施形態に比較して電流共振用コンデ
ンサ5、20の静電容量を小さくできる利点がある。
【0012】また、図3に示す実施形態の直流コンバー
タ装置は、図1に示す実施形態の回路において、第1及
び第2のMOS-FET2、3の各々と並列に第1及び
第2の電圧共振用コンデンサ21、22を接続したもの
である。図3に示す回路の動作は、第1又は第2のMO
S-FET2、3がオン状態からオフ状態になったとき
にトランス4の1次巻線4aと第1及び第2の電圧共振
用コンデンサ21、22とにより電圧擬似共振が発生す
る点を除けば図1に示す回路の動作と略同様である。し
たがって、図3に示す実施形態の直流コンバータ装置に
おいても、図1に示す実施形態と略同様の効果が得られ
ると共に、電圧擬似共振により第1及び第2のMOS-
FET2、3の各両端の電圧が正弦波状となるので、ス
イッチング損失を更に減少させて消費電力を更に低減す
ることができる利点がある。
【0013】また、図4に示す実施形態の直流コンバー
タ装置は、図2に示す実施形態の回路において、制御回
路11を直流電源1の正極側に接続し、第1及び第2の
ダイオード16、17を逆極性に接続して補助電源回路
19の直流出力を負極性としたものである。図4に示す
回路の動作は、補助電源回路19内に流れる電流の向き
が図2に示す回路の場合と逆になる点を除けば図2に示
す回路の動作と略同様である。したがって、図4に示す
実施形態の直流コンバータ装置においても、図2に示す
実施形態と略同様の効果が得られる。
【0014】また、図5に示す実施形態の直流コンバー
タ装置は、図3に示す実施形態の回路において、第1の
電圧共振用コンデンサ21を省略し、第1及び第2のダ
イオード16、17を逆極性に接続して補助電源回路1
9の直流出力を負極性としたものである。図5に示す回
路の動作は、第1又は第2のMOS-FET2、3がオ
ン状態からオフ状態になったときにトランス4の1次巻
線4aと第2の電圧共振用コンデンサ22とにより電圧
擬似共振が発生する点及び補助電源回路19内に流れる
電流の向きが図1に示す回路の場合と逆になる点を除け
ば図3に示す回路の動作と略同様である。したがって、
図5に示す実施形態の直流コンバータ装置においても、
図3に示す実施形態と略同様の効果が得られる。
【0015】また、図6に示す実施形態の直流コンバー
タ装置は、図3に示す実施形態の回路において、トラン
ス4を1次巻線23a、23b及び2次巻線23cを有す
るプッシュプル型トランス23に変更し、一方の1次巻
線23a及び第1のMOS-FET2を直流電源1に対し
て直列に接続し、他方の1次巻線23b及び第2のMO
S-FET3を直流電源1に対して直列に接続し、2次
巻線23cの両端に第1の整流用ダイオード24及び第
1の電流共振用コンデンサ25を直列接続し、2次巻線
23cの両端に第2の整流用ダイオード26及び第2の
電流共振用コンデンサ27を直列接続し、第1の整流用
ダイオード24及び第1の電流共振用コンデンサ25の
接続点と第2の整流用ダイオード26及び第2の電流共
振用コンデンサ27の接続点との間に平滑コンデンサ8
を接続し、第2の電流共振用コンデンサ27の両端に共
振電流バイパス用コンデンサ15及び第1のダイオード
16を直列接続してプッシュプル型共振コンバータとし
たものである。その他の構成は、図3に示す実施形態の
回路と略同様である。図6に示す回路の動作は、第1及
び第2のMOSFET2、3を交互にオン・オフ動作さ
せることにより、直流電源1の直流電圧がプッシュプル
型トランス23の1次巻線23a、23bにそれぞれ互い
に逆極性で印加され、1次巻線23a、23bの両端に交
流電圧が発生する。この交流電圧により2次巻線23c
の両端に交流電圧が誘起され、2次巻線23cに交流電
流が流れる。このとき、プッシュプル型トランス23の
漏洩インダクタンスと第1及び第2の電流共振用コンデ
ンサ25、27との共振作用により2次巻線23cと第
1及び第2の電流共振用コンデンサ25、27に正弦波
状の共振電流が流れる。これと同時に、共振電流の一部
が共振電流バイパス用コンデンサ15に分岐され、第1
及び第2のダイオード16、17を介して平滑コンデン
サ18の両端から制御回路11の電源端子に直流電圧が
供給され、制御回路11が駆動される。また、プッシュ
プル型トランス23の2次巻線23cに誘起された交流
電圧は、第1及び第2の整流用ダイオード24、26と
平滑コンデンサ8により整流平滑されて負荷10に直流
電源1の直流電圧とは異なる電圧の直流出力が供給され
る。したがって、図6に示す実施形態の直流コンバータ
装置においても、図3に示す実施形態と略同様の効果が
得られる。
【0016】本発明の実施態様は上記の各実施形態に限
定されず、更に種々の変更が可能である。例えば上記の
各実施形態におけるトランス4の1次巻線4a又はプッ
シュプル型トランス23の2次巻線23cと直列に電流
共振用リアクトルを接続してもよい。この場合、トラン
ス4又はプッシュプル型トランス23に特に漏洩インダ
クタンスを有するリーケージトランスを用いる必要がな
いので、通常のトランスを使用できる利点がある。ま
た、上記の各実施形態では補助電源回路19の平滑コン
デンサ18の両端に発生する直流出力を制御回路11の
駆動用電力として使用する例を示したが、他の負荷に直
流電力を供給することを目的として平滑コンデンサ18
の両端に発生する直流出力を使用することもできる。更
に、上記の各実施形態の直流コンバータ装置の主回路方
式を図示以外の方式、即ちフルブリッジ方式の共振型、
フライバック方式の共振型又はフォワード方式の共振型
等とすることは勿論可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、補助電源取得用の3次
巻線等の特別な巻線が不要となるので、巻線構造が簡素
な一般的なトランスを使用して製造コストを削減するこ
とができる。また、直流電源の電圧変動や負荷の変動に
よる影響を受けずに第2のコンデンサの両端から常時安
定した直流出力が得られるので、第2のコンデンサの後
段に定電圧安定化回路等を設ける必要がない。このた
め、回路構成を簡素化して製造コストの削減を図ること
ができる共に消費電力を低減して効率を向上することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す直流コンバータ装
置の電気回路図
【図2】 図1の回路の第1の変更例を示す電気回路図
【図3】 図1の回路の第2の変更例を示す電気回路図
【図4】 図2の回路の変更例を示す電気回路図
【図5】 図3の回路の変更例を示す電気回路図
【図6】 本発明の直流コンバータ装置をプッシュプル
型共振コンバータに適用した例を示す電気回路図
【図7】 直流コンバータ装置の従来例を示す電気回路
【符号の説明】
1...直流電源、2,3...第1,第2のMOS-
FET(第1,第2のスイッチング素子)、4...ト
ランス、4a...1次巻線、4b,4c...2次巻
線、4d...3次巻線、5...電流共振用コンデン
サ、6,7...整流用ダイオード、8,13...平
滑コンデンサ、9...整流平滑回路、10...負
荷、11...制御回路、12...整流用ダイオー
ド、14,19...補助電源回路、15...共振電
流バイパス用コンデンサ(第1のコンデンサ)、16,
17...第1,第2のダイオード(第1,第2の整流
素子)、18...平滑コンデンサ(第2のコンデン
サ)、20...他の電流共振用コンデンサ、21,2
2...第1,第2の電圧共振用コンデンサ、2
3...プッシュプル型トランス、23a,23b...
1次巻線、23c...2次巻線、24,26...第
1,第2の整流用ダイオード、25,27...第1,
第2の電流共振用コンデンサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の直流電圧を1つのスイッチン
    グ素子又は複数のスイッチング素子のオン・オフ動作に
    より断続的又は交番的にトランスの1次巻線に印加し、
    該トランスの1次巻線に発生した電圧又は前記トランス
    の2次巻線に誘起された電圧を整流平滑回路にて整流平
    滑して前記直流電源の直流電圧とは異なる電圧の直流出
    力を取り出す直流コンバータ装置において、 前記トランスの1次巻線又は2次巻線と直列に電流共振
    用コンデンサを接続し、該電流共振用コンデンサの両端
    に第1のコンデンサ及び第1の整流素子を直列接続し、
    前記第1の整流素子の両端に第2の整流素子及び第2の
    コンデンサを直列接続し、前記電流共振用コンデンサに
    流れる共振電流の一部を前記第1のコンデンサに分岐さ
    せて前記第2のコンデンサの両端から他の直流出力を取
    り出すことを特徴とする直流コンバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子と並列に電圧共振
    用コンデンサが接続された「請求項1」に記載の直流コ
    ンバータ装置。
  3. 【請求項3】 前記トランスの1次巻線又は2次巻線と
    直列に電流共振用リアクトルが接続された「請求項1」
    又は「請求項2」に記載の直流コンバータ装置。
JP27583195A 1995-10-24 1995-10-24 直流コンバータ装置 Expired - Fee Related JP2936561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27583195A JP2936561B2 (ja) 1995-10-24 1995-10-24 直流コンバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27583195A JP2936561B2 (ja) 1995-10-24 1995-10-24 直流コンバータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09121541A JPH09121541A (ja) 1997-05-06
JP2936561B2 true JP2936561B2 (ja) 1999-08-23

Family

ID=17561044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27583195A Expired - Fee Related JP2936561B2 (ja) 1995-10-24 1995-10-24 直流コンバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2936561B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09121541A (ja) 1997-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7209374B2 (en) Capacitor-input positive and negative power supply circuit
US7330365B2 (en) Synchronous commutation DC-DC converter
US5907481A (en) Double ended isolated D.C.--D.C. converter
EP1120896A2 (en) Resonant power converter
US6535407B1 (en) DC/DC converter having a piezoelectric transformer and rectification-smoothing circuit
JPH07177745A (ja) スイッチングレギュレータ
JPH06311743A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2001333576A (ja) Dc/dcコンバータの制御方法
JP4110477B2 (ja) Dc−dcコンバータ
EP0725475B1 (en) DC converter with improved power factor
JP2001292571A (ja) 同期整流回路
JP2936561B2 (ja) 直流コンバータ装置
JPH11187661A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2917857B2 (ja) 共振型コンバータ装置
JP4430188B2 (ja) 共振型電源装置
JPH11225474A (ja) Dc−dcコンバータ
JP3245544B2 (ja) 電源装置
JP2001218456A (ja) 同期整流方式を用いた共振型電源装置
JPH09163735A (ja) 共振型スイッチング電源装置
JP2856087B2 (ja) スイッチング電源
JP2963776B2 (ja) 電源装置
JPS63194570A (ja) 直列共振コンバ−タ
JPH07312871A (ja) 直流電源装置
JP3235245B2 (ja) インバータ装置
JPH09201054A (ja) スイッチング電源

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees