JP3245544B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3245544B2 JP09078497A JP9078497A JP3245544B2 JP 3245544 B2 JP3245544 B2 JP 3245544B2 JP 09078497 A JP09078497 A JP 09078497A JP 9078497 A JP9078497 A JP 9078497A JP 3245544 B2 JP3245544 B2 JP 3245544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を同期整
流によって直流電力に変換して負荷に供給する電源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】情報機器や通信機器などに直流電力を供
給する電源装置には、負荷の変動などによる電圧変動を
補償し、安定した直流電力を供給するスイッチングレギ
ュレータ方式が採用されている。近年、このような電源
装置では、パワートランジスタやFETなどスイッチン
グの高速化および導通損失の低減が可能なスイッチング
素子を用いることによって、損失の低減がはかられてい
る。
【0003】図6は、従来の電源装置の構成を示す図で
ある。図において、トランスTの一次側巻線N1の一端
は入力電源Eの陽極に接続され、トランスTの一次側巻
線N1の他端は主スイッチQ1のドレインに接続され
る。主スイッチQ1のソースは入力電源Eの陰極に接続
され、主スイッチQ1のゲートは制御回路100の出力
に接続される。
【0004】トランスTの二次側巻線N2の一端は、整
流側同期整流器(FET)Q2のゲートと、転流側同期
整流器(FET)Q3のドレインと、チョークコイルL
の一端とに接続される。また、トランスTの二次側巻線
N2の他端は、整流側同期整流器Q2のドレインおよび
転流側同期整流器Q3のゲートに接続される。整流側同
期整流器Q2のソースと転流側同期整流器Q3のソース
とは、負荷およびコンデンサC2の一端と制御回路10
0の一方の入力とに接続される。チョークコイルLの他
端は、負荷およびコンデンサC2の他端と制御回路10
0の他方の入力とに接続される。
【0005】このような構成の電源装置では、主スイッ
チQ1がターンオンすると、一次側巻線N1には電磁エ
ネルギーを蓄積され、入力電源Eから供給される直流電
力が二次側に供給される。トランスTの二次側では、主
スイッチQ1がON状態の場合、一次側巻線N1から供
給される電力によって整流側同期整流器Q2がバイアス
される。このようにして整流側同期整流器Q2がバイア
スされると、トランスTの二次側では、チョークコイル
Lを介して負荷に電流が流れる。また、チョークコイル
Lには電磁エネルギーが蓄積され、コンデンサC2は充
電される。
【0006】一方、主スイッチQ1がターンオフする
と、トランスTの二次側では、転流側同期整流器Q3が
バイアスされる。このようにして転流側同期整流器Q3
がバイアスされると、トランスTの二次側では、チョー
クコイルLに蓄えられていた電磁エネルギーが転流側同
期整流器Q3を介して放出され、負荷に電流が流れる。
すなわち、トランスTの二次側では、極性の異なる電圧
が交互に誘起され、整流側同期整流器Q2および転流側
同期整流器Q3が交互に導通することによって、整流が
行われる。
【0007】なお、制御回路100は、主スイッチQ1
に高周波のパルス信号を与えると共に、負荷に印加され
る電圧を常時監視する。また、制御回路100は、この
ような監視の結果、負荷に印加される直流電圧が変動し
たことを認識した場合には、パルス信号のデューティ比
を調整するPWM制御を行うことによって、その電圧の
変動を補償する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来例では、高速のスイッチング動作が行われてスイッチ
ング損失が増加し、また、PWM制御によって主スイッ
チQ1のON状態の期間が増減したり、入力電源Eの起
電力に変動が伴うため、一次側巻線N1に蓄積される電
磁エネルギーは一定とはならない。
【0009】したがって、主スイッチQ1がOFF状態
の期間には、主スイッチQ1がターンオンするまで、転
流側同期整流器Q3に対して印加されるべきバイアス電
圧が維持されず、整流の効率が低下するという問題があ
った。そこで、本発明は、基本的な回路の構成を変更す
ることなく整流効率を高く維持できる電源装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の発明
は、トランス10と、内蔵されたスイッチング素子によ
って直流電力の入力を断続して、前記トランス10の一
次側の巻線に交流電力を供給するスイッチング手段12
と、前記スイッチング手段12に内蔵されたスイッチン
グ素子が遮断する期間に、前記トランス10の一次側の
巻線と共に環状の直流共振回路を形成するスナバ回路1
4と、前記トランス10の二次側の巻線に誘起される電
圧の極性に応じて交互に導通する複数の素子を内蔵し、
かつ前記スイッチング手段12から供給されて前記トラ
ンス10によって伝達された交流電力をこれらの素子を
介して整流し、直流電力を生成する整流手段16とを備
え、前記スナバ回路14によって形成される直流共振回
路の共振周期Tは、前記スイッチング手段12に内蔵さ
れたスイッチング素子が遮断する期間の長さτに対して
2τ≦T≦4τの不等式を満たす値に設定されることを
特徴とする。
【0011】図2は、請求項2に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項2に記載の発明は、トランス20
と、直流電力の入力を断続するスイッチング素子を内蔵
し、かつそのスイッチング素子が遮断する期間の長さτ
を増減することによって前記トランス20の一次側の巻
線に所望のレベルの交流電力を供給するスイッチング手
段22と、前記スイッチング手段22に内蔵されたスイ
ッチング素子が遮断する期間に、前記トランス20の一
次側の巻線と共に環状の直流共振回路を形成するスナバ
回路24と、前記トランス20の二次側の巻線に誘起さ
れる電圧の極性に応じて交互に導通する複数の素子を内
蔵し、かつ前記スイッチング手段22から供給されて前
記トランス20によって伝達された交流電力をこれらの
素子を介して整流し、直流電力を生成する整流手段26
と、前記スイッチング手段22に内蔵されたスイッチン
グ素子が遮断する期間を検出し、かつその期間の長さτ
に対し、前記スナバ回路24によって形成される直流
振回路の共振周期Tを2τ≦T≦4τの不等式を満たす
値に設定する制御手段28とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】(作用)請求項1に記載の発明にかかわる
電源装置では、スイッチング手段12に内臓されたスイ
ッチング素子が導通すると二次側に直流電力が供給され
る。一方、スイッチング素子が遮断すると、トランス1
0の一次側の巻線に蓄積された電磁エネルギーが放出さ
れるため、トランス10の一次側に流れる電流は単調に
減少する。
【0013】また、スイッチング素子が遮断する期間で
は、スナバ回路14によってトランス10の一次側に
共振回路が形成されるため、トランス10の一次側と
二次側とに誘起する電圧の波形は、上述した電流の変化
率に比例し、かつ直流共振回路の共振周期Tに同期して
共振する正弦波状になる。すなわち、このような電圧の
波形は、スイッチング素子が遮断する時点を基点とし
て、T/2毎に極性が反転する正弦波状になる。
【0014】したがって、スイッチング素子が遮断する
期間の長さτとTとの間に2τ≦Tの不等式が成立する
場合、トランス10の二次側の巻線に誘起される電圧の
極性は、スイッチング素子が導通するまで反転すること
がない。また、τとTとの間にT≦4τの不等式が成立
する場合には、トランス10の一次側に流れる電流の極
性が反転するまで、スイッチング素子が遮断する期間が
維持されるため、トランス10の磁気的な飽和が回避さ
れる。
【0015】したがって、Tが2τ≦T≦4τの不等式
を満たす値に設定された場合、トランスの二次側の巻線
に誘起される電圧がスイッチング素子の断続に同期して
確実に反転するため、整流手段16では、このような電
圧の反転に応じて交互に導通する素子を介して交流電圧
を効率よく整流することができる。
【0016】請求項2に記載の発明にかかわる電源装置
では、スイッチング手段22に内臓されたスイッチング
素子が導通すると二次側に直流電力が供給される。一
方、スイッチング素子が遮断すると、トランス20の一
次側の巻線に蓄積された電磁エネルギーが放出されるた
め、トランス20の一次側に流れる電流は単調に減少す
る。
【0017】また、スイッチング素子が遮断する期間で
は、スナバ回路24によってトランス20の一次側に
共振回路が形成されるため、トランス20の一次側と
二次側とに誘起する電圧の波形は、上述した電流の変化
率に比例し、かつ直流共振回路の共振周期Tに同期して
共振する正弦波状になる。すなわち、このような電圧の
波形は、スイッチング素子が遮断する時点を基点とし
て、T/2毎に極性が反転する正弦波を示す。
【0018】制御手段28では、スイッチング素子が遮
断する期間の長さτの増減に応じて、共振周期Tが2τ
≦T≦4τの不等式を満たす値に設定される。したがっ
て、2τ≦Tの不等式が成立する場合、トランス20の
二次側の巻線に誘起される電圧の極性は、スイッチング
素子が導通するまで反転することがない。
【0019】また、T≦4τの不等式が成立する場合に
は、トランス20の一次側に流れる電流の極性が反転す
るまで、スイッチング素子が遮断する期間が維持される
ため、トランス20の磁気的な飽和が回避される。した
がって、τを増減して交流電力のレベルを調整した場合
であっても、Tが2τ≦T≦4τの不等式を満たす値に
設定されるため、整流手段26では、トランス20の二
次側の巻線に誘起される電圧の反転に応じて交互に導通
する素子を介して交流電圧を効率よく整流することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細を説明する。図3は、請求項1に記
載の発明に対応した実施形態の構成を示す図である。図
において、機能が図6に示す従来例と同じものについて
は、同じ符号を付与し、ここでは構成の説明を省略す
る。
【0021】なお、本実施形態と図6に示す従来例との
構成の相違点は、トランスTの一次側にスナバ回路20
0が付加された点である。スナバ回路200は、入力電
源Eの極性に対して逆方向に接続された2つのダイオー
ド(ダイオードDa1およびダイオードDa2)、これ
らのダイオードの間に直列に接続されたインダクタンス
La、そのインダクタンスLaとダイオードDa1との
接続点と主スイッチQ1のドレインとの間に接続された
コンデンサC1で構成される。
【0022】また、図1に示す原理ブロック図と本実施
形態との対応関係については、トランス10はトランス
Tに対応し、スイッチング手段12は主スイッチQ1お
よび制御回路100内のパルス信号を発生する回路に対
応し、スナバ回路14はスナバ回路200に対応し、整
流手段16は整流側同期整流器(FET)Q2、転流側
同期整流器(FET)Q3、チョークコイルLおよびコ
ンデンサC2に対応する。
【0023】図4は、請求項1に記載の発明に対応した
実施形態の動作波形を示す図である。なお、図におい
て、TONは主スイッチQ1がON状態の期間を示し、T
OFF はOFF状態の期間を示す。以下、図3および図4
を参照して請求項1に記載の発明に対応した実施形態の
動作を説明する。
【0024】トランスTの一次側では、主スイッチQ1
がターンオンした場合、一次側巻線N1によって二次側
に直流電力が供給される共に励磁する。このような過程
では、コンデンサC1は一旦充電された後、主スイッチ
Q1を介して接地される。そのため、ダイオードDa2
が導通することによってコンデンサC1とインダクタン
スLaとからなる環状の回路が形成される。
【0025】また、主スイッチQ1がターンオフした場
合、サージ電圧は一次側巻線N1−コンデンサC1−ダ
イオードDa1にてサージ吸収される。また、ダイオー
ドDa1が導通して一次側巻線N1とコンデンサC1と
によってLC振動が発生し、主スイッチQ1の電圧VDS
の波形は、図4に示すように正弦波状に変化する。な
お、図4は、正弦波の半周期がTOFF 期間と一致した場
合を示す。
【0026】さらに、一次側巻線N1には、図4に示す
ように、時刻t0から時刻t2までを1周期とする交流
電流IL が流れる。また、トランスTの二次側に誘起さ
れる電圧V2 の波形は、TOFF 期間には、図4に示すよ
うに、主スイッチQ1のドレイン−ソース間の電圧VDS
の波形と逆相の信号となる。
【0027】このような電圧V2 は、転流側同期整流器
Q3のバイアス電圧として印加される。したがって、そ
の電圧V2 の波形が0[V]未満である期間(ここでは、
LC振動の半周期に相当する。)がTOFF 期間よりも長
く設定されること(以下、「条件1」とする。)によっ
て、転流側同期整流器Q3には、時刻t2までバイアス
電圧が確実に印加される。
【0028】ところで、一般に、LC振動による共振周
波数fは、 f=1/(2π(LC)1/2) ・・・(1) で与えられる。したがって、コンデンサC1のキャパシ
タンスおよび一次側巻線N1のインダクタンスをそれぞ
れCaおよびLmとすると、LC振動の周期Tは、 T=2π(LmCa)1/2 ・・・(2) となる。
【0029】なお、ここでは簡単のため、Caにはトラ
ンスTの二次側との結合容量を含むこととする。ここ
で、Lmが一定であると仮定してCaを変えた場合、電
圧V2の波形は図4に示すように変化する。したがっ
て、上述した「条件1」を満足するためには、 T/2≧TOFF ・・・(3) が成立する必要がある。
【0030】また、トランスTは、TOFF 期間内に一次
側巻線N1を流れる電流の方向が反転しない場合、磁気
的に飽和する。したがって、トランスTを飽和させない
ためには、時刻t1から主スイッチQ1の電圧が極大と
なる時刻に至る期間(ここではLC振動の4分の1周期
に相当する。)をTOFF 期間よりも短くする(以下、
「条件2」とする。)必要がある。
【0031】すなわち、このような「条件2」を満足す
るためには、 T/4≦TOFF ・・・(4) が成立する必要がある。ここで、式(3)および式
(4)に、それぞれ式(2)を代入すると、 Ca≧(TOFF /π)2/Lm ・・・(5) Ca≦(2TOFF /π)2/Lm ・・・(6) が得られる。
【0032】式(5)および式(6)より、「条件1」
および「条件2」を満足するCaの範囲は、 (TOFF /π)2/Lm≦Ca≦(2TOFF /π)2/Lm ・・・(7) で示される。すなわち、スナバ回路200を構成するコ
ンデンサC1のキャパシタンスが式(7)を満たすこと
によって、トランスTを飽和させることなく、主スイッ
チQ1がターンオンするまで転流側同期整流器Q3にバ
イアス電圧を供給し続けることができる。
【0033】したがって、整流側同期整流器Q2と転流
側同期整流器Q3とが交互に導通することによって、整
流を効率よく行うことができる。なお、本実施形態で
は、一石フォワードコンバータに本発明が適用されてい
るが、本発明は、多石のコンバータや昇圧形コンバータ
に適用してもよく、スイッチングレギュレータ方式のコ
ンバータであるならば如何なるコンバータに適用するこ
とも可能である。
【0034】また、本実施形態では、図3に示すような
構成のスナバ回路200が適用されている、主スイッチ
Q1がOFF状態の場合に一次側巻線N1を含む直流
振回路が形成するならば、如何なる構成のスナバ回路が
適用されてもよい。図5は、請求項2に記載の発明に対
応した実施形態の構成を示す図である。図において、機
能が図3に示す実施形態と同じものについては、同じ符
号を付与し、ここでは構成の説明を省略する。
【0035】なお、本実施形態と図3に示す実施形態と
の構成の相違点は、コンデンサC1が可変容量素子で構
成され、かつその可変容量素子の制御端子に制御回路1
00の対応する出力が接続された点にある。また、図2
に示す原理ブロック図と本実施形態との対応関係につい
ては、トランス20はトランスTに対応し、スイッチン
グ手段22は主スイッチQ1および制御回路100のパ
ルス信号を発生する機能に対応し、スナバ回路24はス
ナバ回路200に対応し、整流手段26は整流側同期整
流器(FET)Q2、転流側同期整流器(FET)Q
3、チョークコイルLおよびコンデンサC2に対応し、
制御手段28は制御回路100内のPWM制御を行う回
路およびコンデンサC1のキャパシタンスを制御する回
路に対応する。
【0036】以下、図5を参照して請求項2に記載の発
明に対応した実施形態の動作を説明する。制御回路10
0では、従来例と同様に負荷に印加される直流電圧が監
視され、直流電圧が変動したことを認識した場合には、
PWM制御によってパルス信号のデューティ比が調整さ
れる。
【0037】制御回路100は、このようにしてパルス
信号のデューティ比を調整した場合には、調整したデュ
ーティ比に基づきTOFF 期間を求め、コンデンサC1の
キャパシタンスを上述した式(7)を満足する値に変更
する。したがって、本実施形態によれば、負荷の変動に
対して柔軟に電圧の安定化がはかられると共に、整流効
率が確実に高く維持される。
【0038】なお、本実施形態では、コンデンサC1の
キャパシタンスCaを変える場合を示したが、一次側巻
線N1に直結する可変インダクタンス素子を設けてイン
ダクタンスLmを変えることによってLC振動の周期の
最適化をはかることも可能である。また、本実施形態で
は、PWM制御が適用されてTOFF 期間の長さが調整さ
れているが、TOFF 期間の長さはPFM制御によって調
整されてもよい。
【0039】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、トランスの磁気的な飽和を回避しつつ、トランスの
二次側の巻線に誘起される電圧がスイッチング素子の断
続に同期して確実に反転するため、このような電圧の反
転に応じて交互に導通する素子を介して交流電圧を効率
よく整流することができる。
【0040】また、請求項2に記載の発明では、スイッ
チング素子が遮断する期間の長さを増減することによっ
て交流電力のレベルを調整した場合であっても、その交
流電力を請求項1に記載の発明と同様に効率よく整流す
ることができる。したがって、これらの発明が適用され
た電源装置では、スイッチング素子が遮断する期間に
共振回路を形成するスナバ回路を設けることによっ
て、既存の回路の基本的な構成を変更することなく同期
整流の効率が確実に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】請求項2に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項1に記載の発明に対応した実施形態の構
成を示す図である。
【図4】請求項1に記載の発明に対応した実施形態の動
作波形を示す図である。
【図5】請求項2に記載の発明に対応した実施形態の構
成を示す図である。
【図6】従来の電源装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10、20、T トランス 12、22 スイッチング手段 14、24、200 スナバ回路 16、26 整流手段 28 制御手段 E 入力電源 N1 一次側巻線 Q1 主スイッチ Da1、Da2 ダイオード La インダクタンス C1 コンデンサ 100 制御回路 N2 二次側巻線 Q1 整流側同期整流器(FET) Q2 転流側同期整流器(FET) L チョークコイル C2 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 義勝 神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目17番3 号 富士通電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−328719(JP,A) 特開 平5−304776(JP,A) 実開 平4−72882(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 7/21

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスと、 内蔵されたスイッチング素子によって直流電力の入力を
    断続して、前記トランスの一次側の巻線に交流電力を供
    給するスイッチング手段と、 前記スイッチング手段に内蔵されたスイッチング素子が
    遮断する期間に、前記トランスの一次側の巻線と共に環
    状の直列共振回路を形成するスナバ回路と、 前記トランスの二次側に設けられ、該トランスの二次側
    の巻線に誘起される電圧の極性に応じて交互に導通する
    複数の素子を内蔵し、かつ前記スイッチング手段から供
    給されて前記トランスによって伝達された交流電力をこ
    れらの素子を介して整流し、直流電力を生成する整流手
    段とを備え、 前記スナバ回路によって形成される直列共振回路の共振
    周期Tは、前記スイッチング手段に内蔵されたスイッチ
    ング素子が遮断する期間の長さτに対して2τ≦T≦4
    τの不等式を満たす値に設定されることを特徴とする電
    源装置。
  2. 【請求項2】 トランスと、 直流電力の入力を断続するスイッチング素子を内蔵し、
    かつそのスイッチング素子が遮断する期間の長さτを増
    減することによって前記トランスの一次側の巻線に所望
    のレベルの交流電力を供給するスイッチング手段と、 前記スイッチング手段に内蔵されたスイッチング素子が
    遮断する期間に、前記トランスの一次側の巻線と共に環
    状の直列共振回路を形成するスナバ回路と、 前記トランスの二次側に設けられ、該トランスの二次側
    の巻線に誘起される電圧の極性に応じて交互に導通する
    複数の素子を内蔵し、かつ前記スイッチング手段から供
    給されて前記トランスによって伝達された交流電力をこ
    れらの素子を介して整流し、直流電力を生成する整流手
    段と、 前記スイッチング手段に内蔵されたスイッチング素子が
    遮断する期間を検出し、かつその期間の長さτに対し、
    前記スナバ回路によって形成される直列共振回路の共振
    周期Tを2τ≦T≦4τの不等式を満たす値に設定する
    制御手段とを備えたことを特徴とする電源装置。
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