JP4420068B2 - 送電装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、無接点で電力を送電する送電装置及び電子機器に関する。
近年、電磁誘導を利用し、金属部分の接点がなくても電力伝送を可能にする無接点電力伝送(非接触電力伝送)が脚光を浴びている。この無接点電力伝送の適用例として、携帯電話機や家庭用機器(例えば電話機の子機)の充電などが提案されている。
無接点電力伝送の従来技術として特許文献1がある。この特許文献1では、送電ドライバの出力に接続された共振コンデンサと一次コイルとにより直列共振回路を構成して、送電装置(一次側)から受電装置(二次側)に電力を供給している。
特開2006−60909号公報
ここで、送電装置には、一次コイル、共振コンデンサ及び送信ドライバ等のパワー系回路に例えば数百mAから1A程度の高周波アナログ大電流が交流的に流れる一方で、それらのパワー系回路を駆動制御するIC及びその周辺回路は、微弱なデジタル信号やアナログ信号が流れる。よって、送電装置では、アナログ大電流による悪影響を低減しないと、パワー系回路を適切に制御できない。
そこで、本発明の幾つかの態様では、アナログ大電流を微弱なアナログ信号或いは微弱なデジタル信号と分離して、アナログ大電流による悪影響を低減できる送電装置及び電子機器を提供することにある。
本発明の一態様は、一次コイルを含み、前記一次コイルを受電装置側の二次コイルと電磁的に結合させて、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する送電装置において、
前記一次コイルの両端が接続される第1,第2のコイル接続端子と、
前記一次コイルと共に直列共振回路を形成する共振コンデンサと、
前記第1,第2のコイル接続端子を介して前記一次コイルの両端側より前記一次コイルを駆動する第1,第2の送電ドライバと、
前記第1,第2の送電ドライバに対してドライバ制御信号を出力する制御ICと、
を印刷回路基板の実装面上に有し、
前記制御ICは、第1〜第4辺を有する矩形に形成され、前記第1の送信ドライバへのドライバ制御信号の出力端子が第1辺に設けられ、前記第2の送信ドライバへの前記ドライバ制御信号の出力端子が前記第1辺に隣接する第2辺に設けられ、前記第2のコイル接続端子の信号波形が波形検出配線パターンを介して入力される入力端子が、前記第1辺と対向する第3辺に配置され、前記印刷回路基板を二分する、前記第1辺及び前記3辺と平行な中心線よりも第1の方向にシフトした位置に配置され、
前記第1,第2のコイル接続端子は、前記印刷回路基板の端部側の第1列位置に配置され、前記第1の方向とは逆向きを第2の方向としたとき、前記第2のコイル端子は前記中心線よりも前記第2の方向にシフトした位置に配置され、
前記共振コンデンサは、前記第1,第2のコイル接続端子が配置された前記第1列位置と前記制御ICが配置された列位置との間の第2列位置に配置され、
前記第1,第2の送信ドライバは、前記第1列位置と前記制御ICが配置された列位置との間に配置され、前記第1の送信ドライバは前記制御ICの前記第1辺よりも前記第1の方向にシフトした位置に配置され、前記第2の送信ドライバは前記制御ICの前記第2辺と向かい合う側の位置に配置され、
前記波形検出配線パターンは、前記制御ICの前記第3辺より、前記印刷回路基板上での前記中心線よりも前記第2の方向にシフトした領域を経由して延在されて、前記第2のコイル接続端子に接続されることを特徴とする。
本発明の一態様では、一次コイル、共振コンデンサ及び第1,第2の送信ドライバがパワー系回路であり、高周波数のアナログ大電流が交流的に流れるパワー系回路は、印刷回路基板上の実装面にて第1,第2列位置に集約配置されている。また、制御ICから第1,第2の送信ドライバに供給されるドライバ制御信号の配線パターンは、印刷回路基板の第1の方向側に集約して配置される。このため、アナログ微弱信号が流れる波形検出配線パターンを形成する余地が、印刷回路基板の第2の方向側に確保できる。こうして、アナログ大電流とアナログ微弱信号とを分離できる。なお、制御ICには波形検出回路が内蔵され、一次コイルの一端の誘起電圧に相当する信号の波形をモニタし、二次側(受電装置側)の負荷変動を検出する。これにより、データ(負荷)検出、異物(金属)検出、着脱(取り外し)検出等が可能になる。
本発明の一態様では、前記共振コンデンサは、前記第1のコイル接続端子に接続される第1の共振コンデンサと、前記第2のコイル接続端子に接続される第2の共振コンデンサとを含み、前記第2の送電ドライバは、前記第2列位置に配置される前記第1の共振コンデンサ及び前記第2の共振コンデンサの間に配置され、前記第1の送信ドライバは、前記第2列位置と隣接する第3列位置に配置され、前記制御ICは、前記第3列位置と隣接する第4列位置に配置することができる。
一次コイルと共に直列共振回路を形成する共振コンデンサは一つでも良いが、一次コイルの両端に第1,第2の共振コンデンサを配置することができる。この場合、第2列位置の第1,第2の共振コンデンサの間に第2の送信ドライバを配置することができるが、第1の送信ドライバは基板幅の制約から第2列位置に配置できないことがある。そこで、第1の送信ドライバは第3列位置に配置するが、制御ICよりも第1の方向にシフトした位置にあるので、波形検出配線パターンに悪影響は無い。
本発明の一態様では、前記波形検出配線パターンは、前記第2のコイル接続端子から、前記第2列位置にて前記第2の方向にシフトされた位置まで形成された幅広パターンと、一端が前記幅広パターンに接続され他端が前記制御ICの前記第3辺に設けられた前記入力端子に接続される幅狭パターンとを含むことができる。制御ICに接続される波形検出配線パターンを幅狭パターンとしても、その配線レイアウトからアナログ大電流による悪影響は低減される。
本発明の一態様では、前記印刷回路基板の前記実装面の裏側面には電源パターンが設けられ、前記電源パターンは、前記第1,第2の送電ドライバに接続されるパワー接地電源パターンと、前記制御ICの電源端子に接続されるアナログ接地電源パターン及びデジタル接地電源パターンと、を含み、前記制御ICの少なくとも一部及び前記波形検出配線パターンの前記幅狭パターンと対向する中央領域に前記アナログ接地電源パターンが島状に形成され、前記第1,第2の列位置と対向する第1領域に前記パワー接地電源パターンが形成され、前記前記アナログ接地電源パターンを挟んで前記パワー接地電源パターンとは逆側の第2領域に前記デジタル接地電源パターンが形成され、前記パワー接地電源パターンと前記デジタル接地電源パターンとを、島状の前記アナログ接地電源パターンと前記印刷回路基板の端辺との間の領域で相互に接続することができる。
上述の通りにパワー接地電源パターン、アナログ接地電源パターン及びデジタル接地電源パターンを分離することで、パワー系回路、アナログ回路、デジタル回路の基準電位を、互いの干渉を低減して安定化することができる。
本発明の一態様では、前記電源パターンは、前記第1,第2の送電ドライバに接続されるパワー電源パターンをさらに含み、前記パワー電源パターンは、前記実装面に形成された前記波形検出配線パターンの前記幅狭パターンと対向する領域を避けて、前記第1領域から前記第2領域に引き回すことができる。こうすることで、パワー電源パターンが波形検出配線パターンの幅狭パターンに与える悪影響を低減できる。
本発明の一態様では、前記印刷回路基板の実装面上に設けられ、前記制御ICの第2辺に設けられた端子と接続される発振器が、前記印刷回路基板の裏面側の前記アナログ接地電源パターン及び前記パワー接地電源パターンの境界領域と対向する位置に配置され、前記発振器に前記デジタル接地電源パターンを接続するために、前記デジタル接地電源パターンは、前記第1領域より前記第2領域内に帯状に突出する第1の突出パターンを有することができる。
発振器はパワー系回路の駆動周波数の元になる基準周波数を発振するものであり、パワー系回路に近づけても比較的問題は少ない。その一方で、発振器にはデジタル接地電源電位を供給する必要があるので、第1の突出パターンによって発振器にデジタル接地電源電位を供給している。
本発明の一態様では、前記発振器は、前記印刷回路基板の実装面にて、前記第2の送信ドライバと前記制御ICの前記第2辺に設けられた端子とを接続する配線パターンと、前記波形検出配線パターンとの間に設けることができる。
波形検出配線パターンにとっては、送信ドライバへのドライバ制御信号よりも、発振器の出力のほうが悪影響は少なく、波形検出配線パターンに対するドライバ制御信号の悪影響を低減できる。
本発明の一態様では、前記アナログ接地電源パターンを挟んで前記第1の突出パターンとの逆側の位置にて、前記第1領域より前記第2領域に帯状に突出する第2の突出パターンをさらに有し、前記アナログ接地電源パターンを、前記デジタル接地電源パターン並びに前記第1及び第2の突出パターンにより囲むことができる。
ここで、前記制御ICは、前記第1,第2の送信ドライバに供給される前記ドライバ制御信号を生成する第1,第2のプリドライバを含み、前記第1,第2のプリドライバの各々は、相補型トランジスタで形成され、前記第2の突出パターンにより、前記相補型トランジスタのゲートに供給されるグランド電位を設定することができる。
第1,第2のプリドライバには、第1,第2の送信ドライバと同期した小信号が流れるので、第2の突出パターンがパワー系回路に近づけても悪影響は少ない。また、アナログ接地電源パターンは、第1,第2の突出パターンによりパワー接地電源パターンと分離することができる。
本発明の一態様では、前記共振コンデンサの温度を検出する第1のサーミスタを、前記印刷回路基板上の前記実装面にて、前記第2列位置と前記制御ICが配置された列位置との間に配置することができる。これにより、第2列位置に配置される共振コンデンサの温度を検出する第1のサーミスタを、共振コンデンサに近づけて配置することができる。
本発明の一態様では、前記制御ICは、前記第1のサーミスタと接続される端子が前記第4辺に配置され、前記第1のサーミスタと前記第4辺の端子とは、前記印刷回路基板の裏面にて、島状の前記アナログ接地電源パターンと前記デジタル接地電源パターンとの間に設けた配線パターンを経由して接続することができる。
第1のサーミスタと制御ICとの接続は、第1,第2の送信ドライバへのドライバ制御信号パターンに阻まれて、印刷回路基板の実装面上では配線できない。そこでこの接続を、印刷回路基板の裏面にて、島状の前記アナログ接地電源パターンと前記デジタル接地電源パターンとの間の比較的電位変動が少ない領域に設けた配線パターンを経由して実施している。
本発明の一態様では、前記第1のサーミスタを、前記パワー接地電源パターンにより前記共振コンデンサと熱結合することができる。第1のサーミスタにはパワー接地電源パターンが接続されないが、パワー接地電源パターンの形成領域にオーバラップさせて第1のサーミスタを配置することで、このパワー接地電源パターンと対向する領域の共振コンデンサと第1のサーミスタとを、パワー接地電源パターンにより熱結合させることができる。
本発明の一態様では、環境温度を検出する第2のサーミスタは、前記印刷回路基板上の前記実装面にて、前記制御ICの前記第4辺と対向する位置に配置され、前記第2のサーミスタと前記制御ICの前記第4辺に設けられた端子とが、配線パターンを介して接続することができる。こうして、第1,第2のサーミスタを遠ざけて配置し、第2のサーミスタでは共振コンデンサの熱に影響されない環境温度を測定可能となる。
本発明の一態様では、前記制御ICは、前記第1のサーミスタからの前記共振コンデンサの温度と、前記第2のサーミスタからの環境温度との温度差を求めることで、前記共振コンデンサのtanδの異常を検出する温度検出回路を含むことができる。つまり、一次コイルに異常電流が流れることで発熱する共振コンデンサの異常を、そのtanδの異常に基づいて検出できる。
本発明の一態様では、前記制御ICは、前記共振コンデンサのtanδの異常が検出された時に、前記第1,第2の送電ドライバによる送電を停止させる制御回路を含むことができる。これにより、一次コイルと対向して金属等の異物が配置された際に、一次コイルへの送電を停止することができ、安全性が高まる。
本発明の他の態様は、上述した送電装置を含む電子機器を定義している。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電子機器
図1(A)に本実施形態の無接点電力伝送手法が適用される電子機器の例を示す。電子機器の1つである充電器500(クレードル)は送電装置10を有する。また電子機器の1つである携帯電話機510は受電装置40を有する。また携帯電話機510は、LCDなどの表示部512、ボタン等で構成される操作部514、マイク516(音入力部)、スピーカ518(音出力部)、アンテナ520を有する。
充電器500にはACアダプタ502を介して電力が供給され、この電力が、無接点電力伝送により送電装置10から受電装置40に送電される。これにより、携帯電話機510のバッテリを充電したり、携帯電話機510内のデバイスを動作させることができる。
なお本実施形態が適用される電子機器は携帯電話機510に限定されない。例えば腕時計、コードレス電話器、シェーバー、電動歯ブラシ、リストコンピュータ、ハンディターミナル、携帯情報端末、或いは電動自転車などの種々の電子機器に適用できる。
図1(B)に模式的に示すように、送電装置10から受電装置40への電力伝送は、送電装置10側に設けられた一次コイルL1(送電コイル)と、受電装置40側に設けられた二次コイルL2(受電コイル)を電磁的に結合させて電力伝送トランスを形成することで実現される。これにより非接触での電力伝送が可能になる。
2.送電装置、受電装置
図2に本実施形態の送電装置10、送電制御装置20、受電装置40、受電制御装置50の構成例を示す。図1(A)の充電器500などの送電側の電子機器は、少なくとも図2の送電装置10を含む。また携帯電話機510などの受電側の電子機器は、少なくとも受電装置40と負荷90(本負荷)を含む。そして図2の構成により、一次コイルL1と二次コイルL2を電磁的に結合させて送電装置10から受電装置40に対して電力を伝送し、受電装置40の電圧出力ノードNB7から負荷90に対して電力(電圧VOUT)を供給する無接点電力伝送(非接触電力伝送)システムが実現される。
送電装置10(送電モジュール、一次モジュール)は、一次コイルL1、送電部12、電圧検出回路14、表示部16、送電制御装置20を含むことができる。なお送電装置10や送電制御装置20は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば表示部、電圧検出回路)を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
送電部12は、電力伝送時には所定周波数の交流電圧を生成し、データ転送時にはデータに応じて周波数が異なる交流電圧を生成して、一次コイルL1に供給する。具体的には図3(A)に示すように、例えばデータ「1」を受電装置40に対して送信する場合には、周波数f1の交流電圧を生成し、データ「0」を送信する場合には、周波数f2の交流電圧を生成する。この送電部12は、一次コイルL1の一端を駆動する第1の送電ドライバと、一次コイルL1の他端を駆動する第2の送電ドライバと、一次コイルL1と共に共振回路を構成する少なくとも1つのコンデンサを含むことができる。
そして送電部12が含む第1、第2の送電ドライバの各々は、例えばパワーMOSトランジスタにより構成されるインバータ回路(バッファ回路)であり、送電制御装置20のドライバ制御回路26により制御される。
一次コイルL1(送電側コイル)は、二次コイルL2(受電側コイル)と電磁結合して電力伝送用トランスを形成する。例えば電力伝送が必要なときには、図1(A)、図1(B)に示すように、充電器500の上に携帯電話機510を置き、一次コイルL1の磁束が二次コイルL2を通るような状態にする。一方、電力伝送が不要なときには、充電器500と携帯電話機510を物理的に離して、一次コイルL1の磁束が二次コイルL2を通らないような状態にする。
電圧検出回路14は一次コイルL1の誘起電圧を検出する回路であり、例えば抵抗RA1、RA2や、RA1とRA2の接続ノードNA3とGND(広義には第1の電源)との間に設けられるダイオードDA1を含む。
この電圧検出回路14は、一次コイルL1のコイル端電圧信号の半波整流回路として機能する。そして、一次コイルL1のコイル端電圧を抵抗RA1、RA2で分圧することで得られた信号PHIN(誘起電圧信号、半波整流信号)が、送電制御装置20の波形検出回路28(振幅検出回路、パルス幅検出回路)に入力される。即ち抵抗RA1、RA2は電圧分割回路(抵抗分割回路)を構成し、その電圧分割ノードNA3から信号PHINが出力される。
表示部16は、無接点電力伝送システムの各種状態(電力伝送中、ID認証等)を、色や画像などを用いて表示するものであり、例えばLEDやLCDなどにより実現される。
送電制御装置20は、送電装置10の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(制御IC)などにより実現できる。この送電制御装置20は、制御回路22(送電側)、発振回路24、ドライバ制御回路26、波形検出回路28、温度検出回路(tanδ検出回路)38を含むことができる。
制御回路22(制御部)は送電装置10や送電制御装置20の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路22は、電力伝送、負荷検出、周波数変調、異物検出、或いは着脱検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
発振回路24は例えば水晶発振回路により構成され、外部の発振器206(図8及び図9参照)からの基準クロックに基づいて一次側のクロックを生成する。ドライバ制御回路26は、発振回路24で生成されたクロックや制御回路22からの周波数設定信号などに基づいて、所望の周波数の制御信号を生成し、送電部12の第1、第2の送電ドライバに出力して、第1、第2の送電ドライバを制御する。
波形検出回路28は、一次コイルL1の一端の誘起電圧に相当する信号PHINの波形をモニタし、二次側(受電装置側)の負荷変動を検出する。これにより、データ(負荷)検出、異物(金属)検出、着脱(取り外し)検出等が可能になる。具体的には波形検出回路28(振幅検出回路)は、一次コイルL1の一端の誘起電圧に相当する誘起電圧信号PHINの振幅情報(ピーク電圧、振幅電圧、実効電圧)を検出する。
例えば受電装置40の負荷変調部46が、送電装置10に対してデータを送信するための負荷変調を行うと、一次コイルL1の誘起電圧の信号波形が図3(B)のように変化する。具体的には、データ「0」を送信するために負荷変調部46が負荷を低くすると、信号波形の振幅(ピーク電圧)が小さくなり、データ「1」を送信するために負荷を高くすると、信号波形の振幅が大きくなる。従って、波形検出回路28は、誘起電圧の信号波形のピークホールド処理などを行って、ピーク電圧がしきい値電圧を超えたか否かを判断することで、受電装置40からのデータが「0」なのか「1」なのかを判断できる。
なお波形検出回路28による負荷変動の検出手法は図3(A)、図3(B)の手法に限定されず、受電側の負荷が高くなったか低くなったかを、ピーク電圧以外の物理量を用いて判断してもよい。例えば波形検出回路28(パルス幅検出回路)は、一次コイルL1の誘起電圧信号PHINのパルス幅情報(コイル端電圧波形が所与の設定電圧以上になるパルス幅期間)を検出してもよい。具体的には波形検出回路28は、信号PHINの波形整形信号を生成する波形整形回路からの波形整形信号と、ドライバ制御回路26に駆動クロックを供給する駆動クロック生成回路からの駆動クロックを受ける。そして波形整形信号のパルス幅情報を検出することで、誘起電圧信号PHINのパルス幅情報を検出し、負荷変動を検出してもよい。
tanδ検出回路(温度検出回路)38は、無接点電力伝送に使用されるコンデンサのtanδの異常(不良)を検出する。このコンデンサは、例えばその一端が送電部12の送電ドライバの出力に電気的に接続され、一次コイルL1と共に共振回路(直列共振回路)を構成するコンデンサである。制御回路22は、コンデンサのtanδの異常が検出された場合に、送電部12の送電ドライバによる送電を停止させる制御を行う。具体的にはtanδ検出回路38は、コンデンサ温度と周囲温度との温度差を求めることで、コンデンサのtanδの異常を検出する。そして制御回路22は、コンデンサ温度と周囲温度との温度差が所与の温度差を超えたと判断した場合に、一次側から二次側への送電を停止させる。或いはコンデンサ温度が所与の温度を超えた場合に、一次側から二次側への送電を停止させてもよい。
受電装置40(受電モジュール、二次モジュール)は、二次コイルL2、受電部である受電回路42、負荷変調部46、給電制御部48、受電制御装置50を含むことができる。なお受電装置40や受電制御装置50は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したり、接続関係を変更するなどの種々の変形実施が可能である。
受電回路42は、二次コイルL2の交流の誘起電圧を直流電圧に変換する。この変換は受電回路42が有する整流回路43により行われる。この整流回路43は、ダイオードDB1〜DB4を含む。ダイオードDB1は、二次コイルL2の一端のノードNB1と直流電圧VDCの生成ノードNB3との間に設けられ、DB2は、ノードNB3と二次コイルL2の他端のノードNB2との間に設けられ、DB3は、ノードNB2とVSSのノードNB4との間に設けられ、DB4は、ノードNB4とNB1との間に設けられる。
受電回路42の抵抗RB1、RB2はノードNB1とNB4との間に設けられる。そしてノードNB1、NB4間の電圧を抵抗RB1、RB2により分圧することで得られた信号CCMPIが、受電制御装置50の周波数検出回路60に入力される。
受電回路42のコンデンサCB1及び抵抗RB4、RB5は、直流電圧VDCのノードNB3とVSSのノードNB4との間に設けられる。そしてノードNB3、NB4間の電圧を抵抗RB4、RB5により分圧することで得られた信号ADINが、受電制御装置50の位置検出回路56に入力される。
負荷変調部46は負荷変調処理を行う。具体的には受電装置40から送電装置10に所望のデータを送信する場合に、送信データに応じて負荷変調部46(二次側)での負荷を可変に変化させて、図3(B)に示すように一次コイルL1の誘起電圧の信号波形を変化させる。このために負荷変調部46は、ノードNB3、NB4の間に直列に設けられた抵抗RB3、トランジスタTB3(N型のCMOSトランジスタ)を含む。このトランジスタTB3は受電制御装置50の制御回路52からの信号P3Qによりオン・オフ制御される。そしてトランジスタTB3をオン・オフ制御して負荷変調を行う際には、給電制御部48のトランジスタTB1、TB2はオフにされ、負荷90が受電装置40に電気的に接続されない状態になる。
例えば図3(B)のように、データ「0」を送信するために二次側を低負荷(インピーダンス大)にする場合には、信号P3QがLレベルになってトランジスタTB3がオフになる。これにより負荷変調部46の負荷はほぼ無限大(無負荷)になる。一方、データ「1」を送信するために二次側を高負荷(インピーダンス小)にする場合には、信号P3QがHレベルになってトランジスタTB3がオンになる。これにより負荷変調部46の負荷は、抵抗RB3(高負荷)になる。
給電制御部48は負荷90への電力の給電を制御する。レギュレータ49は、整流回路43での変換で得られた直流電圧VDCの電圧レベルを調整して、電源電圧VD5(例えば5V)を生成する。受電制御装置50は、例えばこの電源電圧VD5が供給されて動作する。
トランジスタTB2(P型のCMOSトランジスタ)は、受電制御装置50の制御回路52からの信号P1Qにより制御される。具体的にはトランジスタTB2は、ID認証が完了(確立)して通常の電力伝送を行う場合にはオンになり、負荷変調の場合等にはオフになる。
トランジスタTB1(P型のCMOSトランジスタ)は、出力保証回路54からの信号P4Qにより制御される。具体的には、ID認証が完了して通常の電力伝送を行う場合にはオンになる。一方、ACアダプタの接続が検出されたり、電源電圧VD5が受電制御装置50(制御回路52)の動作下限電圧よりも小さい場合等に、オフになる。
受電制御装置50は、受電装置40の各種制御を行う装置であり、集積回路装置(IC)などにより実現できる。この受電制御装置50は、二次コイルL2の誘起電圧から生成される電源電圧VD5により動作することができる。また受電制御装置50は、制御回路52(受電側)、出力保証回路54、位置検出回路56、発振回路58、周波数検出回路60、満充電検出回路62を含むことができる。
制御回路52(制御部)は受電装置40や受電制御装置50の制御を行うものであり、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現できる。具体的には制御回路52は、ID認証、位置検出、周波数検出、負荷変調、或いは満充電検出などに必要な各種のシーケンス制御や判定処理を行う。
出力保証回路54は、低電圧時(0V時)の受電装置40の出力を保証する回路であり、電圧出力ノードNB7から受電装置40側への電流の逆流を防止する。
位置検出回路56は、二次コイルL2の誘起電圧の波形に相当する信号ADINの波形を監視して、一次コイルL1と二次コイルL2の位置関係が適正であるかを判断する。具体的には信号ADINをコンパレータで2値に変換して、位置関係が適正であるか否かを判断する。
発振回路58は、例えばCR発振回路により構成され、二次側のクロックを生成する。周波数検出回路60は、信号CCMPIの周波数(f1、f2)を検出して、図3(A)に示すように、送電装置10からの送信データが「1」なのか「0」なのかを判断する。
満充電検出回路62(充電検出回路)は、負荷90のバッテリ94(二次電池)が、満充電状態(充電状態)になったか否かを検出する回路である。
負荷90は、バッテリ94の充電制御等を行う充電制御装置92を含む。この充電制御装置92(充電制御IC)は集積回路装置などにより実現できる。なお、スマートバッテリのように、バッテリ94自体に充電制御装置92の機能を持たせてもよい。
3.tanδの異常検出
図4に本実施形態の送電制御装置20の具体的な構成例を示す。図4においてドライバ制御回路26は、ドライバ制御信号を生成して、一次コイルL1を駆動する第1、第2の送電ドライバDR1、DR2に対して出力する。送電ドライバDR1の出力と一次コイルL1の間にはコンデンサC1が設けられ、送電ドライバDR2の出力と一次コイルL1の間にはコンデンサC2が設けられる。そしてコンデンサC1、C2と一次コイルL1により直列共振回路が構成される。なお、共振回路の構成は図4に限定されず、例えばコンデンサC1、C2のいずれか一方を省略してもよい。
tanδ検出回路38(温度測定回路)は、コンデンサC1やC2のtanδの異常(不良)を検出する。なおコンデンサC1、C2の両方のtanδの異常を検出してもよいし、一方のみのtanδの異常を検出してもよい。制御回路22は、このようなtanδの異常が検出された場合に、送電ドライバDR1、DR2による送電を停止させる制御を行う。具体的には例えば制御回路22がドライバ制御回路26に対して駆動停止信号を出力し、ドライバ制御回路26が送電ドライバDR1、DR2へのドライバ制御信号の出力を停止する。或いはドライバ制御信号26がドライバ制御信号を生成するために使用する駆動クロックを停止する。これにより送電ドライバDR1、DR2による一次コイルL1の駆動が停止し、無接点電力伝送による送電が停止する。
例えば理想的なコンデンサに流れる正弦波の電流の位相は、電圧の位相に対して90度ずれるが、現実のコンデンサでは、寄生抵抗等に起因する誘電体損失により、この位相のずれは角度δだけ小さくなる。即ち図5(A)に示すように、現実のコンデンサは、理想的なコンデンサのインピーダンス(−jZc、Zc=1/2πfc)に対してZc×tanδに相当する損失があると考えられ、この損失によりコンデンサが発熱する。このtanδは誘電正接と呼ばれ、コンデンサの性能を表す重要なパラメータとなっている。
図5(B)にコンデンサのtanδの測定値を示す。B1は正常品の測定値であり、B2、B3は異常品の測定値である。B1の正常品では周波数が高くなった時のtanδの上昇は少ないが、B2、B3の異常品では周波数が高くなった時にtanδも大きく上昇する。例えば回路基板への実装前には正常であったコンデンサも、実装時のハンダの熱等が原因でtanδが異常になる場合がある。
図4の送電ドライバDR1、DR2は、例えば100KHz〜500KHzというような高い駆動周波数(交流周波数)で一次コイルL1を駆動する。一次コイルL1や共振コンデンサC1、C2には交流でかつ数百mA〜1A程度の大電流(他は数十mAの小電流である)が流れる。従ってコンデンサのtanδに異常があると、誘電損失による発熱が生じ、コンデンサC1、C2が破壊するおそれがある。
この場合、図5(B)から明らかなように、駆動周波数が低い場合には、コンデンサのtanδに異常があってもそれほど問題は生じない。このため、従来ではこのようなコンデンサのtanδの異常については考慮していなかった。
ところが、無接点電力伝送の効率や安定性を高めたり、低消費電力化を図るためには、駆動周波数を、共振回路の共振周波数からなるべく離して、高い周波数に設定することが望ましいということが判明した。そして駆動周波数が高くなり、例えば100KHz以上になると、コンデンサのtanδに異常があった場合に、コンデンサが発熱して破壊するおそれがある。
そこで、このような事態を防止するために本実施形態では、コンデンサのtanδの異常を検出し、異常が検出された場合には一次側から二次側への送電を停止する手法を採用している。例えばコンデンサ温度と周囲温度との温度差が高くなった場合やコンデンサ温度が高くなった場合に、異常が検出されたと判断して送電を停止する。
具体的には図4において温度検出部15は、基準抵抗R0と、コンデンサ温度測定用のサーミスタ(第1のサーミスタ)RT1と、周囲温度測定用のサーミスタ(第2のサーミスタ)RT2を含む。サーミスタRT1はコンデンサC1やC2の近くに配置され、サーミスタRT2はコンデンサC1やC2から距離が離れた位置に配置される。例えば、基準抵抗R0、サーミスタRT1、RT2は、送電制御装置20のICが実装される回路基板に外付け部品として実装される。そしてサーミスタRT1はコンデンサC1やC2の近くに実装され、サーミスタRT2はコンデンサC1やC2から離れた位置に実装される。なおサーミスタは、温度変化に対して電気抵抗の変化の大きい抵抗体である。
tanδ検出回路38は、RFコンバージョン(抵抗−周波数変換)方式で温度を測定する。具体的には基準抵抗R0とコンデンサ温度測定用サーミスタRT1との抵抗比情報である第1の抵抗比情報(基準計測時間内の第1のカウント値、CR発振時間)を求めることで、コンデンサ温度を測定する。また基準抵抗R0と周囲温度測定用サーミスタRT2との抵抗比情報である第2の抵抗比情報(基準計測時間内の第2のカウント値、CR発振時間)を求めることで、周囲温度を測定する。そして測定されたコンデンサ温度と周囲温度との温度差を求めることで、コンデンサのtanδの異常を検出する。
即ちサーミスタRT1、RT2は例えば負の温度係数を有し、温度が上昇するとその抵抗値が減少する(後述する図10参照)。従って、基準抵抗R0とサーミスタRT1との第1の抵抗比情報や、基準抵抗R0とサーミスタRT2の第2の抵抗比情報を求めることで、コンデンサ温度や周囲温度を測定できる。そしてこのように基準抵抗R0とサーミスタRT1、RT2との抵抗比で温度を測定すれば、基準キャパシタC0の容量値や電源電圧等が変動した場合にも、この変動を吸収することができ、温度測定の精度を高めることができる。
また、コンデンサ温度のみに基づいてコンデンサのtanδの異常を検出しようとすると、たまたま周囲温度が低いため、コンデンサ温度が高くならず、tanδの異常を検出できないおそれがある。例えば周囲温度が5℃で、コンデンサ温度が30℃である場合には、コンデンサにおいて25℃の発熱が発生しているのにもかかわらず、tanδの異常を検出できない。従って、tanδの異常を内在するコンデンサが看過されてしまう。
この点、図4では、コンデンサ温度と周囲温度との温度差に基づいて、tanδの異常が検出される。例えば周囲温度(環境温度)が5℃で、コンデンサ温度が30℃である場合にも、温度差が25℃であるため、tanδの異常であると検出される。従って、tanδの異常によるコンデンサの発熱を、周囲環境の温度に依存せずに、早期且つ確実に発見することができ、信頼性を向上できる。
tanδ検出回路38は、抵抗比情報を温度に変換するための変換テーブル38Aを有する。この変換テーブル38Aは例えばROM等のメモリにより実現できる。なお変換テーブル38Aを組み合わせ回路等により実現してもよい。
そしてtanδ検出回路38は、変換テーブル38Aと第1の抵抗比情報とに基づいて、コンデンサ温度を求め、変換テーブル38Aと第2の抵抗比情報とに基づいて、周囲温度を求める。即ちtanδ検出回路38は、例えば変換テーブル38Aから、抵抗比情報を温度に変換するための変換情報を読み出し、この変換情報に基づいて、第1の抵抗比情報(第1のカウント値)をコンデンサ温度に変換したり、第2の抵抗比情報(第2のカウント値)を周囲温度に変換する。
更に具体的には変換テーブル38Aは、このような変換情報として、温度の10の位(10℃刻みの温度)を求めるための第1の変換情報(CN)と、温度の1の位(1℃刻みの温度)を求めるための第2の変換情報(AN)を記憶する。
そしてtanδ検出回路38は、第1の抵抗比情報(第1のカウント値)に対応する温度の10の位を、変換テーブル38Aの第1の変換情報に基づき特定する。そして第1の抵抗比情報に対応する温度の1の位を、変換テーブル38Aの第2の変換情報を用いた線形補間(補間演算)により求めることで、第1の抵抗比情報(第1のカウント値)をコンデンサ温度のデータに変換する。
またtanδ検出回路38は、第2の抵抗比情報(第2のカウント値)に対応する温度の10の位を、変換テーブル38Aの第1の変換情報に基づき特定する。そして第2の抵抗比情報に対応する温度の1の位を、変換テーブル38Aの第2の変換情報を用いた線形補間(補間演算)により求めることで、第2の抵抗比情報(第2のカウント値)を周囲温度のデータに変換する。
このような変換テーブル38Aを用いれば、温度−サーミスタ抵抗値の変換特性が線形特性ではない場合にも、測定温度範囲を分割する複数の温度範囲の各温度範囲内の特性を、擬似的な線形特性とみなして、線形補間による変換処理を行うことが可能になる。これにより、tanδ検出回路38の小規模化や処理の簡素化を図れる。また各温度範囲内で線形補間を行えば、例えば−30℃〜120℃といような広い温度範囲での温度変換処理を実現できる。これにより、広い測定温度範囲においてtanδの異常を検出でき、信頼性を向上できる。
4.制御IC
図6の制御IC100は、図2に示す発振回路24、波形検出回路28、温度検出回路38の他、デジタル電源調整回路30、アナログ電源調整回路32、リセット回路39、制御ロジック回路110、アナログ回路120及びロジック回路130を有する。
制御ロジック回路110は、図2に示す送電側制御回路22及びドライバ制御回路26を内蔵している。制御ロジック回路110は、NAND、NOR、インバータ、Dフリップフロップなどの論理セルを有し、デジタル電源調整回路30により調整されたデジタル電源VDD3が供給されて動作する回路である。この制御ロジック回路110は、例えばゲートアレイやマイクロコンピュータなどにより実現でき、各種のシーケンス制御や判定処理を行う。制御回路110は、制御IC100全体の制御を行う。
デジタル電源調整回路30(デジタル電源レギュレータ、デジタル用定電圧生成回路)は、デジタル電源(デジタル電源電圧、ロジック電源電圧)の調整(レギュレーション)を行う。具体的には例えば外部から入力された5Vのデジタル用の電源VDD5の電圧を調整して、例えば3Vの安定した電位のデジタル電源VDD3の電圧を出力する。
アナログ電源調整回路32(アナログ電源レギュレータ、アナログ用定電圧生成回路)は、アナログ電源(アナログ電源電圧)の調整(レギュレーション)を行う。具体的には例えば外部から入力された5Vのアナログ用の電源VD5Aの電圧を調整して、例えば4.5Vの安定した電位のアナログ電源VD45Aの電圧を出力する。
デジタル電源調整回路30、アナログ電源調整回路32としては例えば公知のシリーズレギュレータを採用できる。このシリーズレギュレータは、例えば、高電位側電源とその出力ノードとの間に設けられた駆動トランジスタと、その出力ノードと低電位側電源との間に設けられ、出力電圧を抵抗分割する電圧分割回路と、その第1の入力端子(例えば非反転入力端子)に基準電圧が入力され、その第2の入力端子(例えば反転入力端子)に電圧分割回路からの抵抗分割電圧が入力され、その出力端子が駆動トランジスタのゲートに接続されるオペアンプなどを含むことができる。なおアナログ電源調整回路32は、アナログGNDを生成してアナログ回路120に供給する回路であってもよい。
リセット回路39は、リセット信号を生成して集積回路装置の各回路に出力する。具体的にはリセット回路39は、外部からの電源の電圧や、デジタル電源調整回路30により調整されたデジタル電源(ロジック電源)の電圧や、アナログ電源調整回路32により調整されたアナログ電源の電圧を監視する。そしてこれらの電源の電圧が適正に立ち上がった場合に、リセット信号を解除し、集積回路装置の各回路の動作を開始させ、いわゆるパワーオンリセットを実現する。
アナログ回路120は、コンパレータやオペアンプなどを有し、アナログ電源調整回路32により調整されたアナログ電源VD45Aが供給されて動作する回路である。具体的にはアナログ回路120は、1又は複数のコンパレータや1又は複数のオペアンプを用いたアナログ処理を行う。更に具体的にはアナログ回路120は、振幅検出(ピーク検出)、パルス幅検出、位相検出又は周波数検出などの各種の検出処理を行う検出回路、アナログ電圧を用いた判定処理を行う判定回路、アナログ信号の増幅処理を行う増幅回路、カレントミラー回路、或いはアナログ電圧をデジタル電圧に変換するA/D変換回路などを含むことができる。この他、デジタル処理を実施するロジック回路130が設けられている。
この制御IC100は矩形に形成され、第1辺SD1、第2辺SD2、第3辺SD3、第4辺SD4を有する。
制御IC100には、プリドライバPR1、PR2、PR3、PR4が設けられている点である。図6では制御IC100の第1辺SD1に沿ってプリドライバPR1、PR2が配置され、第1辺SD1に直交する第2辺SD2に沿ってプリドライバPR3、PR4が設けられている。なお、プリドライバPR1、PR2、PR3、PR4は、相補型トランジスタ(TP1,TN1),(TP2,TN2),(TP3,TN3),(TP4,TN4)にて形成されている。
例えば図7において、制御IC100の外部には、第1の送信ドライバDR1が設けられている。この第1の送信ドライバDR1は、外付け部品であるN型パワーMOSトランジスタPTN1(広義にはN型トランジスタ、N型MOSトランジスタ)とP型パワーMOSトランジスタPTP1(広義にはP型トランジスタ、P型MOSトランジスタ)により構成される。この第1の送信ドライバDR1としては、無接点電力伝送において一次コイルを駆動する送電ドライバや、モータを駆動するモータドライバなどの様々なドライバが考えられる。
プリドライバPR1は、第1の送信ドライバDR1のN型パワーMOSトランジスタPTN1を駆動する。具体的にはプリドライバPR1としては、N型トランジスタ及びP型トランジスタにより構成されるインバータ回路を用いることができる。そしてプリドライバPR1のドライバ制御信号DN1が、出力パッドを介してN型パワーMOSトランジスタPTN1のゲートに入力され、トランジスタPTN1のオン・オフ制御が行われる。
プリドライバPR2は、第1の送信ドライバDR1のP型パワーMOSトランジスタPTP1を駆動する。具体的には、プリドライバPR2としては、N型トランジスタ及びP型トランジスタにより構成されるインバータ回路を用いることができる。そしてプリドライバPR2のドライバ制御信号DP1が、出力パッドを介してP型パワーMOSトランジスタPTP1のゲートに入力され、トランジスタPTP1のオン・オフ制御が行われる。
この場合に、ドライバ制御信号DN1、DP1は、アクティブになる期間が互いにオーバラップしないノン・オーバラップ信号になっており、これにより、高電位側電源からトランジスタを介して低電位側電源に貫通電流が流れるのを防止できる。
なお、プリドライバPR3,PR4は、図7に示す第2の送信ドライバDR2を構成するトランジスタPTN2,PTP2をドライバ制御信号DN2,DP2で駆動するもので、プリドライバPR1,PR2と同様に動作する。
図7において、第1,第2の送信ドライバDR1,DR2の各ノードN1,N2は、共振コンデンサC1,C2を介して、一次コイルL1の両端に接続されている。なお、共振コンデンサC1,C2は、一次コイルとともに直列共振回路を構成するもので、コンデンサC1,C2のいずれか一方のみを設けても良い。
また、第1の送信ドライバDR1を構成するP型パワーMOSトランジスタPTP1及びN型パワーMOSトランジスタPTN1は、パワー電源電位PVDDとパワー接地電源電位PVSSとの間に直列接続されている。同様に、第2の送信ドライバDR2を構成するP型パワーMOSトランジスタPTP2及びN型パワーMOSトランジスタPTN2は、パワー電源電位PVDDとパワー接地電源電位PVSSとの間に直列接続されている。従って、第1,第2の送信ドライバDR1,DR2を駆動制御することで、高周波数のアナログ大電流が、一次コイルL1、第1,第2の共振コンデンサC1,C2及び第1,第2の送信ドライバDR1,DR2(パワー系回路)に交流的に流れることが分かる。
なお、図6に示す制御IC100の第1辺SD1〜第4辺SD4には各種の端子が設けられているが、ドライバ制御信号DN1,DP1の出力端子は第1辺SD1に、ドライバ制御信号DN2,DP2の出力端子は第2辺SD2に設けられている。また、発振回路24に接続された端子は第2辺SD2に設けられ、波形検出回路28に入力される誘起電圧信号PHINの入力端子は第3辺SD3に設けられている。さらに、温度検出回路38に入力される温度検出信号は、第4辺SD4に設けられている。
5.印刷回路基板の実装面上での主要部品のレイアウト
送電装置10の印刷回路基板200の実装面200A上に配置される主要部品を図8に示す。以下、図8において、印刷回路基板200を横方向にて二分する中心線CL、右向き方向(例えば第1の方向)をD1、左向き方向(例えば第2の方向)をD2、上向き方向をD3、下向き方向をD4、印刷回路基板200の上向き方向D3の端部からの列位置を第1〜第4の列位置P1〜P4と定義して、主要部品のレイアウトについて説明する。
図8において、一次コイルL1の両端が接続される第1,第2のコイル接続端子202,204が、中心線CLに対して例えば線対称となる位置にて、印刷回路基板200の方向D3側の端部である第1列位置P1に配置されている。
制御IC100は、印刷回路基板200のほぼ中央領域(例えば第4列位置P4)にて、中心線CLよりも第1の方向D1にシフトした位置に配置されている。なお、第1辺SD1,SD3が中心線CLと平行であり、かつ、第2辺SD3がコイル端子202,204に向き合う側に配置されている。
一次コイルCL1と共に直列共振回路を形成する共振コンデンサとして、第1,第2の共振コンデンサC1,C2とが設けられている。この第1,第2の共振コンデンサC1,C2は、中心線CLに対して例えば線対称となる位置にて、印刷回路基板200の第1列位置P1に隣接する第2列位置P2に配置されている。なお、上述した通り、第1,第2の共振コンデンサC1,C2のいずれか一方を削除しても良い。
第1,第2のコイル接続端子202,204を介して一次コイルL1の両端側より一次コイルL1を駆動する第1,第2の送電ドライバDR1,DR2は、第1列位置P1と制御IC100が配置された第4列位置P4との間に配置されている。第1の送信ドライバDR1は、例えば、印刷回路基板200の第2列位置P1と第4列位置P4との間の第3列位置P3に配置され、かつ、制御IC100の第1辺SD1よりも第1の方向D1にシフトした位置に配置されている。第2の送信ドライバDR2は、例えば、第2列位置P2にて第1,第2の共振コンデンサC1,C2の間に配置されることで、制御IC100の第2辺SD3と向かい合う側の位置に配置されている。
共振コンデンサ、特に第1の共振コンデンサC1の温度を測定するための第1のサーミスタRT1は、第3列位置P3にて、中心線CLよりも第1の方向D1にシフトした位置にて、第1の共振コンデンサC1に近づけて配置されている。
環境温度を測定するサーミスタRT2は、第1,第2の共振コンデンサC1,C2から遠ざけた位置、例えば制御IC100の第4辺SD4より方向D4にシフトさせて位置に配置されている。
発振器206は、図6に示す制御IC100の発振回路24に基準クロックを供給するものであり、印刷回路基板100の第3列位置P3にて、制御IC100の第2辺SD2の方向D2側の隅部(発振回路24への入力端子位置)に近づけて配置されている。
6.印刷回路基板の実装面上での配線パターンのレイアウト
次に、印刷回路基板200の実装面200Aの配線パターンを図9に示す。第1,第2のコイル端子202,204には、第1,第2の幅広パターン210,220がそれぞれ接続されている。第1の幅広パターン210は、第1の共振コンデンサC1の端子パターン212に接続されている。この端子パターン212と、これと対向して配置された他の端子パターン214とに、第1の共振コンデンサC1が接続される。第2の幅広パターン220は、第2の共振コンデンサC2の端子パターン222に接続されている。この端子パターン222と、これと対向して配置された他の端子パターン224とに、第2の共振コンデンサC2が接続される。なお、第2の幅広パターン220は、上述した波形検出信号PHINの波形検出配線パターンの一部としても兼用される。
第1の送信ドライバDR1のノードN1(図7参照)は、ノード端子パターン230に接続され、第1の送信ドライバDR1を構成するトランジスタPTP1,PTN1(図7参照)のゲートは、ゲート端子パターン232,234に接続される。同様に、第2の送信ドライバDR1のノードN1(図7参照)は、ノード端子パターン240に接続され、第1の送信ドライバDR2を構成するトランジスタPTP2,PTN2(図7参照)のゲートは、ゲート端子パターン242,244に接続される。
このように、2つのコイル接続端子202,204、第1,第2の共振コンデンサC1,C2を、印刷回路基板200の端部側の第1,第2の列位置P1,P2に配置し、第1,第2の送信ドライバDR1,DR2を第2の列位置P2及び第3の列位置P3の右隅(第1の方向にシフトした位置)配置している。こうすることで、例えば5Vで数百mA〜1A程度の大きな高周波電力を要するパワー系回路(一次コイルCL1、第1,第2の共振コンデンサC1,C2及び第1,第2の送信ドライバDR1,DR2)を、印刷回路基板200の第1,第2の列位置及び第3の列位置P3の右隅(第1の方向にシフトした位置)に集約して配置している。この結果、パワー系回路を流れる大電流の経路を印刷回路基板200の第1,第2列位置に集約できる他、パワー系部品同士が近接配置しているので、電流ロスも低減できる。
制御IC100は、図8に示すように32ピンを有し、第2辺SD2の右端をピン番号1とし、左回りに昇順して第1辺SD1の上端をピン番号32とする。
制御IC100の第1辺SD1の2つの端子(ピン番号30,31)から、2つのゲート端子232,234にそれぞれドライバ制御信号DP1,DN1(図7参照)を供給する配線パターン236A−236C、238A−238Cが設けられている。なお、配線パターン236B,238Bは、印刷回路基板200の裏面200B(後述の図10参照)に設けられ、スルーホールを介して実装面200A側のパターン236A,236C,238A,238Cに接続される。
同様に、制御IC100の第2辺SD2の2つの端子(ピン番号3,4)から、2つのゲート端子242,244にそれぞれドライバ制御信号DP2,DN2(図7参照)を供給する配線パターン246A−246C、248A,248Bが設けられている。なお、配線パターン246Bは、印刷回路基板200の裏面200B(後述の図10参照)に設けられ、スルーホールを介して実装面200A側のパターン246A,246Cに接続される。
このように、第1,第2辺SD1,SD2にドライバ制御信号DP1,DN1,DP2,DN2を出力する端子を備えた制御IC100を、中心線CLよりも第1の方向D1側にシフトさせて配置し、この第1,第2辺SD1,SD2に近い位置に第1,第2の送信ドライバDR1,DR2を配置した。これにより、上述したパワー系回路を流れる電流と同期した電流の経路を、中心線CLよりも第1の方向D1側にシフトさせた領域に集約させることができる。
これとは異なり、第1、第2の送信ドライバDR1,DR2を中心線CLに線対称に配置して、第1,第2の共振コンデンサC1,C2に接近させて配置することも考えられる。こうすると、印刷回路基板200の第3列位置P3のほぼ全域にて、パワー系回路を流れる電流と同期した電流の経路が形成されてしまう。こうすると、印刷回路基板200の第3列位置P3にて、他のアナログ小信号やデジタル信号の配線パターンを設けた場合、アナログ大電流がアナログ小信号やデジタル信号に悪影響を及ぼす。本実施形態では、図8に示す印刷回路基板200の第3,第4列位置P3,P4の各左側(第2の方向D2にシフトした領域)では、アナログ大電流やそれに同期した電流が流れないので、この領域を有効に利用することが可能となる。
上述した通り、一次コイルL1の第2のコイル端子204側より、制御IC100の第3辺SD3に設けた入力端子(ピン番号11,12)に、波形検出信号PHINを入力させる必要がある。この波形検出信号PHINは、電圧5Vで電流が数十mAのアナログ小信号であり、アナログ大電流との干渉を防止する必要がある。
本実施形態では、波形検出信号PHINが伝播される波形電圧検出パターン(幅狭パターン)250,252は、制御IC100の第3辺SD3に設けた入力端子(ピン番号11,12)より、印刷回路基板200上での中心線CLよりも第2の方向D2に位置する領域(図9にて制御IC100の左側及び左上側の領域)を経由して延在されて、第2の幅広パターン220に接続されている。なお、第2の幅広パターン220は第1,第2の列位置P1,P2に配置されるが、パターン幅が広いため波形検出信号PHINの電位は安定する。一方、波形電圧検出パターン(幅狭パターン)250,252は、大電流アナログ信号の干渉を受けやすいが、図8に示す印刷回路基板200の第3,第4列位置P3,P4の左側(第2の方向D2にシフトした領域)では、アナログ大電流やそれに同期した電流が流れないので、波形検出信号PHINにはノイズが重畳され難い。
図9に示すように、例えば第1の共振コンデンサC1の温度を測定するサーミスタ(第1のサーミスタ)RT1及び環境温度を測定するサーミスタ(第2のサーミスタ)RT2は、制御IC100の第4辺SD4に設けた端子(ピン番号22−24)と接続される。
第2のサーミスタRT2は、制御IC100の第4辺SD4と対向する側に配置されているので、その配線パターン260,262の引き回しは容易である。
一方、第1のサーミスタRT1は第1の共振コンデンサC1と近い位置に配置されるので、制御IC100の第4辺SD4側には配置できず、第2辺SD2よりも上方向D3側に位置している。しかし、第1のサーミスタRT1より制御IC100の左側を迂回する経路には、第2の送信ドライバDR2への配線パターン246A,248A等により塞がれている。第1のサーミスタRT1より制御IC100の右側を迂回する経路には、第1の送信ドライバDR2への配線パターン236A,238A等により塞がれている。
そこで、第1のサーミスタRT1と制御IC100の第4辺SD4上の端子との間は、印刷回路基板200の裏面200Bに設けた配線パターン260,262によって接続している。
発振器206は、図9に示すように、配線パターン246A,248Aと、配線パターン250,252との間に設けられ、その間に延在された配線パターン270,272によって、制御IC100の第2辺SD2に設けられた端子(ピン番号7,8)と接続されている。なお、発信器206からの基準クロック信号は、配線パターン246A,248Aを流れる電流と同期しているので、配線パターン270,272が配線パターン246A,248Aに近接していても、その悪影響は少ない。
7.印刷回路基板の裏面の電源パターン
図10に示すように、印刷回路基板200実装面200Aとは反対側の裏面200Bには、上述した各種配線パターン236B,238B,246B,264,266の他、電源パターンが設けられている。なお、図10は、図9の実装面200A側から透視した状態で描かれており、図9の実装面200Aの例えば右端は、図10の裏面200Bの右端と対向関係にある。また、図9及び図10上にて二重丸はスルーホールを示し、図10に示す電源パターンは図9に示す実装面200A側の電源パターンと接続されている。また、図10に示す各種電源パターンは、後述する領域300,302での接続領域を除いて、裏面200Bではそれぞれ絶縁分離して形成されている。
接地(GND)電源パターンとして、第1,第2の送電ドライバに接続されるパワー接地電源パターンPGNDと、制御ICの電源端子群に接続されるアナログ接地電源パターンAGND及びデジタル接地電源パターンDGNDを有する。
制御IC100の少なくとも一部及び波形検出配線パターンの幅狭パターン250,252と対向する中央領域に、アナログ接地電源パターンAGNDが島状に形成されている。第1,第2の列位置P1,P2と対向する第1領域A1にパワー接地電源パターンPGNDが形成され、アナログ接地電源パターンAGNDを挟んでパワー接地電源パターンPGNDとは逆側の第2領域A2にデジタル接地電源パターンDGND1が形成されている。なお、デジタル接地電源パターンDVSSが、印刷回路基板200の接地端子310と接続され、この接地端子310を介してグランド電位に接地される。
パワー接地電源パターンPGNDとデジタル接地電源パターンDGND1とは、島状のアナログ接地電源パターンAGNDと印刷回路基板200の端辺との間の領域300で相互に接続されている。また、アナログ接地電源パターンAGNDを挟んで領域300とは逆側には、デジタル接地電源パターンDGND2が形成されている。このデジタル接地電源パターンDGND2は、制御IC100の第1辺SD1に設けられた端子(第32ピン)に接地電圧を供給する等のために設けられている。なお、デジタル接地電源パターンDGND1,DGND2は、図9に示す領域302にて相互に接続されている。
VDD電位を供給する電源パターンとして、第1,第2の送電ドライバDR1,DR2に接続されるパワー電源パターンPVDDを含んでいる。このパワー電源パターンPVDDは、図9に示す実装面200Aに形成された電圧検出パターンの幅狭パターン250,252と対向する領域を避けて、第2領域A2(デジタル接地電源パターンDVSSの領域)から第1領域A1(パワー接地電源パターンPVSSの領域)に引き回されている。
パワー電源パターンPVDDの一端が第2の領域A2に存在する理由は、第2の領域A2に電源レギュレータ(図示せず)が配置されるからである。また、パワー電源パターンPVDDが第1領域A1の両端に亘って配置される理由は、実装面200A側の第1,第2の送信ドライバDR1,DR2に、スルーホールを介してパワー電源電位を供給するからである(図7も参照)。
上述したように、パワー接地電源パターンPVSSとデジタル接地電源電位DVSSとは、図10に示す領域300にてのみ接続されている。よって、パワー電源パターンPVDD及びパワー接地電源パターンPVSSを経てデジタル接地電源パターンDVSSに流れ込むアース電流経路は、図10に示す矢印Aの通りとなる。このため、この電流経路Aは、図9に示す実装面200Aに形成された電圧検出パターンの幅狭パターン250,252と対向する領域を避けているので、幅狭パターン250,252を経由する波形検出信号PHINに悪影響を及ぼすことを低減できる。
図8に示すように、発振器206印刷回路基板200の実装面200A上に設けられた発振器206は、図10に示す島状のアナログ接地電源パターンAVSSとパワー接地電源パターンPVSSの境界と対向する領域に設けられている。この位置に配置された発振器206をデジタル接地電源パターンDVSSと接続するために、デジタル接地電源パターンDVSSは、第2領域A2(デジタル接地電源パターンDVSSの主領域)より第1領域A1(パワー接地電源パターンPVSSの領域)内に帯状に突出する第1の突出パターン312を有する。
従って、発振器206からの接地電流は図10に示す矢印Bの経路となる。この経路Bは、第1,第2の送信ドライバDR1,DR2のアース電流経路Aと近接している。ただし、発信器206の基準クロック信号は第1,第2の送信ドライバDR1,DR2を流れる電流と同期しているので、悪影響は少ない。
アナログ接地電源パターンAVSSを挟んで第1の突出パターン312の逆側の位置にて、第2領域A2(デジタル接地電源パターンDVSSの主領域)より第1領域A1(パワー接地電源パターンPVSSの領域)に突出する第2の突出パターン314をさらに有する。第2の突出パターン314の自由端部は、第1の突出パターン312の自由端部と接近しているが、両者は直接接続されていない。
こうして、アナログ接地電源パターンAVSSは、デジタルGNDパターンDVSS1並びに第1及び第2の突出パターン312,314により囲まれている。これにより、パワー接地電源パターンPVSSとアナログ接地電源パターンAVSSを分離している。
ここで、図6にて示したように、第1,第2の送信ドライバDR1,DR2に供給されるドライバ制御信号DP1,DN1,DP2,DN2を生成する制御IC100内の第1,第2のプリドライバPR1,PR2は、相補型トランジスタ(TP1,TN1),(TP2,TN2),(TP3,TN3),(TP4,TN4)で形成されている。これら相補型トランジスタのゲートにはデジタル接地電位を選択的に供給する必要がある。
第1の送信ドライバDR1を駆動する相補型トランジスタ(TP1,TN1),(TP2,TN2)のゲートにデジタル接地電位を供給するために、デジタル接地電源パターンDVSSとスルーホールを介して接続されたデジタル接地電源パターン316(図9参照)が、制御IC100の第1辺に設けられた端子(第32ピン)と接続されている。
第2の送信ドライバDR2を駆動する相補型トランジスタ(TP3,TN3),(TP4,TN4)のゲートにデジタル接地電位を供給するために、第2の突出パターン314とスルーホールを介して接続されたデジタル接地電源パターン318(図9参照)が、制御IC100の第2辺に設けられた端子(第6ピン)と接続されている。こうして、第2の送信ドライバDR2を駆動する相補型トランジスタにもデジタル接地電位を供給することができる。
上述した相補型トランジスタに対する接地電流経路は、図10に示す矢印C,Dとなり、先に説明した経路A,Bとは分離される。
図11は、印刷回路基板200の表裏面の接地電源パターンの関係を模式的に示している。各接地電源パターンは、最終的にはショートされているが、そのパターン形状によって各接地電位が安定するようになっている。なお、アナログ接地電源パターンAVSSは、図9及び図10では図示を省略しているが、2箇所のデジタル接地電源パターンDVSS1,DVSS2を、図11に示すように電位的に短絡させることができる。
図10に示すデジタル接地電源パターンDVSSは、図9の実装面200Aに示すデジタル接地電源パターン320とスルーホールを介して接続され、このパターン322が制御ICの第4辺SD4に設けられた端子(第28ピン)と接続されている。
図10に示すアナログ接地電源パターンAVSSは、図9の実装面200Aに示すアナログ接地電源パターン322,324,326とスルーホールを介して接続され、このパターン322が制御ICの第3辺SD3及び第4辺SD4に設けられた端子(第16,第19ピン)と接続されている。
図10ではさらに、VDD電位を供給する電源パターンとして、デジタル電源パターンDVDD、アナログ電源パターンADVVが形成されている。デジタル電源パターンDVDDの一端は、スルーホールと接続された図9の実装面200A上のデジタル電源パターン330を介して電源レギュレータに接続されている。デジタル電源パターンDVDDの他端は、スルーホールと接続された図9の実装面200A上のデジタル電源パターン332を介して、制御IC100の第1辺SD1及び第3辺SD3に設けた端子(第15,第26ピン)と接続されている。
アナログ電源パターンAVDDは、その一端が上記と同様にして電源レギュレータに接続されると共に、その他端が図9の実装面200A上のデジタル電源パターン334,336を介して、制御IC100の第1辺SD1及び第2辺SD2に設けた端子(第2,第29ピン)と接続されている。
なお、図10に示す配線パターン264,266は第1のサーミスタRT1のための配線パターンであるが、図10にて配線パターン264,266の上端に接続される第1のサーミスタRT1は、パワー接地電源パターンPVSSと対向する領域に配置されている。パワー接地電源パターンPVSSは、第1,第2の共振コンデンサC1,C2の裏面まで回り込んでいる。従って、第1のサーミスタRT1と第1,第2の共振コンデンサC1,C2とを、パワー接地電源パターンPVSSで熱結合することができる。これにより、第1のサーミスタRT1にて第1,第2の共振コンデンサC1,C2の温度測定精度を向上させることができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。
図1(A)、図1(B)は無接点電力伝送の説明図である。 本実施形態の送電装置、送電制御装置、受電装置、受電制御装置の構成例を示す図である。 図3(A)、図3(B)は周波数変調、負荷変調によるデータ転送の説明図である。 本実施形態の送電制御装置の構成例を示す図である。 図5(A)、図5(B)はコンデンサのtanδの説明図である。 制御ICのレイアウト例を示す図である。 2つの送電ドライバと直列共振回路の説明図である。 印刷回路基板の実装面上での主要部品レイアウトを示す図である。 印刷回路基板の実装面の配線パターンを示す図である。 印刷回路基板の裏面の電源配線パターンを示す図である。 接地電源パターンの関係を模式的に示す図である。
符号の説明
L1 一次コイル、L2 二次コイル、10 送電装置、12 送電部、14 電圧検出回路、15 温度検出部、16 表示部、20 送電制御装置、22 制御回路(送電側)、24 発振回路、26 ドライバ制御回路、28 波形検出回路、30 デジタル電源調整回路、32 アナログ電源調整回路、38 tanδ検出回路、38A 変換テーブル、40 受電装置、42 受電回路、43 整流回路、46 負荷変調部、48 給電制御部、50 受電制御装置、52 制御回路(受電側)、54 出力保証回路、56 位置検出回路、58 発振回路、60 周波数検出回路、62 満充電検出回路、90 負荷、92 充電制御装置、94 バッテリ、100 制御IC、110 制御ロジック回路、120 アナログ回路、130 ロジック回路、200 印刷回路基板、200A 実装面、200B 裏面、202 第1のコイル接続端子、204 第2のコイル接続端子、210 第1の幅広パターン、212 第2の幅広パターン(波形検出配線パターン)、236A〜236C,238A〜238C,246A〜246C,248A,248B ドライバ制御信号パターン、250,252 幅狭パターン(波形検出配線パターン)、246,248 サーミスタ配線パターン、300,302 接地電源パターン接続領域、310 接地端子、312 第1の突出パターン、314 第2の突出パターン、320〜336 電源パターン、A〜D 接地電流流路、A1 第1領域、A2 第2領域、ADSS アナログ接地電源パターン、ADVV アナログ電源パターン、C1,C2 第1,第の共振コンデンサ、DR1,DR2 第1,第2の送信ドライバ、DVSS1,2 デジタル接地電源パターン、DVDD デジタル電源パターン、PVSS パワー接地電源パターン、PVDD パワー電源パターン、CL 中心線、D1 第1の方向、D2 第2の方向、P1〜P4 第1〜第4列位置、RT1 第1のサーミスタ、RT2 第2のサーミスタ、SD1〜SD4 第1辺〜第4辺

Claims (15)

  1. 一次コイルを含み、前記一次コイルを受電装置側の二次コイルと電磁的に結合させて、前記受電装置の負荷に対して電力を供給する送電装置において、
    前記一次コイルの両端が接続される第1,第2のコイル接続端子と、
    前記一次コイルと共に直列共振回路を形成する共振コンデンサと、
    前記第1,第2のコイル接続端子を介して前記一次コイルの両端側より前記一次コイルを駆動する第1,第2の送電ドライバと、
    前記第1,第2の送電ドライバに対してドライバ制御信号を出力する制御ICと、
    を印刷回路基板の実装面上に有し、
    前記制御ICは、第1〜第4辺を有する矩形に形成され、前記第1の送信ドライバへのドライバ制御信号の出力端子が第1辺に設けられ、前記第2の送信ドライバへの前記ドライバ制御信号の出力端子が前記第1辺に隣接する第2辺に設けられ、前記第2のコイル接続端子の信号波形が波形検出配線パターンを介して入力される入力端子が、前記第1辺と対向する第3辺に配置され、前記印刷回路基板を二分する、前記第1辺及び前記3辺と平行な中心線よりも第1の方向にシフトした位置に配置され、
    前記第1,第2のコイル接続端子は、前記印刷回路基板の端部側の第1列位置に配置され、前記第1の方向とは逆向きを第2の方向としたとき、前記第2のコイル端子は前記中心線よりも前記第2の方向にシフトした位置に配置され、
    前記共振コンデンサ及び前記第2の送信ドライバは、前記第1,第2のコイル接続端子が配置された前記第1列位置と前記制御ICが配置された列位置との間の第2列位置に配置され、
    前記第1送信ドライバは、前記第1列位置と前記制御ICが配置された列位置との間に配置され、前記第1の送信ドライバは前記制御ICの前記第1辺よりも前記第1の方向にシフトした位置に配置され、
    前記波形検出配線パターンは、前記制御ICの前記第3辺より、前記印刷回路基板上での前記中心線よりも前記第2の方向にシフトした領域を経由して延在されて、前記第2のコイル接続端子に接続され
    前記波形検出配線パターンは、前記第2のコイル接続端子から、前記第2列位置にて前記第2の方向にシフトされた位置まで形成された幅広パターンと、一端が前記幅広パターンに接続され他端が前記制御ICの前記第3辺に設けられた前記入力端子に接続される幅狭パターンとを含むことを特徴とする送電装置。
  2. 請求項1において、
    前記共振コンデンサは、前記第1のコイル接続端子に接続される第1の共振コンデンサと、前記第2のコイル接続端子に接続される第2の共振コンデンサとを含み、
    前記第2の送電ドライバは、前記第2列位置に配置される前記第1の共振コンデンサ及び前記第2の共振コンデンサの間に配置され、
    前記第1の送信ドライバは、前記第2列位置と隣接する第3列位置に配置され、
    前記制御ICは、前記第3列位置と隣接する第4列位置に配置されていることを特徴とする送電装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記印刷回路基板の前記実装面の裏側面には電源パターンが設けられ、
    前記電源パターンは、
    前記第1,第2の送電ドライバに接続されるパワー接地電源パターンと、
    前記制御ICの電源端子に接続されるアナログ接地電源パターン及びデジタル接地電源パターンと、
    を含み、
    前記制御ICの少なくとも一部及び前記波形検出配線パターンの前記幅狭パターンと対向する中央領域に前記アナログ接地電源パターンが島状に形成され、前記第1,第2の列位置と対向する第1領域に前記パワー接地電源パターンが形成され、前記前記アナログ接地電源パターンを挟んで前記パワー接地電源パターンとは逆側の第2領域に前記デジタル接地電源パターンが形成され、
    前記パワー接地電源パターンと前記デジタル接地電源パターンとは、島状の前記アナログ接地電源パターンと前記印刷回路基板の端辺との間の領域で相互に接続されていることを特徴とする送電装置。
  4. 請求項において、
    前記電源パターンは、前記第1,第2の送電ドライバに接続されるパワー電源パターンをさらに含み、
    前記パワー電源パターンは、前記実装面に形成された前記波形検出配線パターンの前記幅狭パターンと対向する領域を避けて、前記第1領域から前記第2領域に引き回されていることを特徴とする送電装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記印刷回路基板の実装面上に設けられ、前記制御ICの第2辺に設けられた端子と接続される発振器が、前記印刷回路基板の裏面側の前記アナログ接地電源パターン及び前記パワー接地電源パターンの境界領域と対向する位置に配置され、
    前記発振器に前記デジタル接地電源パターンを接続するために、前記デジタル接地電源パターンは、前記第1領域より前記第2領域内に帯状に突出する第1の突出パターンを有することを特徴とする送電装置。
  6. 請求項において、
    前記発振器は、前記印刷回路基板の実装面にて、前記第2の送信ドライバと前記制御ICの前記第2辺に設けられた端子とを接続する配線パターンと、前記波形検出配線パターンとの間に設けられていることを特徴とする送電装置。
  7. 請求項5または6において、
    前記アナログ接地電源パターンを挟んで前記第1の突出パターンとの逆側の位置にて、前記第1領域より前記第2領域に帯状に突出する第2の突出パターンをさらに有し、
    前記アナログ接地電源パターンは、前記デジタル接地電源パターン並びに前記第1及び第2の突出パターンにより囲まれていることを特徴とする送電装置。
  8. 請求項において、
    前記制御ICは、前記第1,第2の送信ドライバに供給される前記ドライバ制御信号を生成する第1,第2のプリドライバを含み、前記第1,第2のプリドライバの各々は、相補型トランジスタで形成され、
    前記第2の突出パターンは、前記相補型トランジスタのゲートに供給されるグランド電位を設定することを特徴とする送電装置。
  9. 請求項3乃至8のいずれかにおいて、
    前記共振コンデンサの温度を検出する第1のサーミスタが、前記印刷回路基板上の前記実装面にて、前記第2列位置と前記制御ICが配置された列位置との間に配置されていることを特徴とする送電装置。
  10. 請求項において、
    前記制御ICは、前記第1のサーミスタと接続される端子が前記第4辺に配置され、
    前記第1のサーミスタと前記第4辺の端子とは、前記印刷回路基板の裏面にて、島状の前記アナログ接地電源パターンと前記デジタル接地電源パターンとの間に設けた配線パターンを経由して接続されていることを特徴とする送電装置。
  11. 請求項9または10において、
    前記第1のサーミスタは、前記パワー接地電源パターンにより前記共振コンデンサと熱結合されていることを特徴とする送電装置。
  12. 請求項9乃至11のいずれかにおいて、
    環境温度を検出する第2のサーミスタが、前記印刷回路基板上の前記実装面にて、前記制御ICの前記第4辺と対向する位置に配置され、
    前記第2のサーミスタと前記制御ICの前記第4辺に設けられた端子とが、配線パターンを介して接続されていることを特徴とする送電装置。
  13. 請求項12において、
    前記制御ICは、前記第1のサーミスタからの前記共振コンデンサの温度と、前記第2のサーミスタからの環境温度との温度差を求めることで、前記共振コンデンサのtanδの異常を検出する温度検出回路を含むことを特徴とする送電装置。
  14. 請求項13において、
    前記制御ICは、前記共振コンデンサのtanδの異常が検出された時に、前記第1,第2の送電ドライバによる送電を停止させる制御回路を含むことを特徴とする送電装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の送電装置を含むことを特徴とする電子機器。
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