JP6414642B2 - 送電装置およびワイヤレス給電システム - Google Patents

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Description

本発明は、送電コイルを備える送電装置と受電コイルを備える受電装置とで構成され、送電装置から受電装置へワイヤレスで電力を伝送するワイヤレス給電装置に関するものである。
近年、ワイヤレス給電の実用化を目指して、システム全体の電力損失を低減する研究開発が活発化している。特に、電磁界共鳴フィールドを形成し、電磁界共鳴結合によりワイヤレス給電を行うシステムでは、電力給電の過程を簡素化して電力損失を低減できる(特許文献1参照)。
特許第5321758号公報
従来のワイヤレス給電装置の構成例を図30に示す。このワイヤレス給電装置は、送電装置Txpと受電装置Rxpとで構成される。送電装置Txpは、送電コイルL12と、送電コイルL12とともに送電共振機構を構成する送電共振キャパシタCrと、送電共振機構12に電気的に接続されて、直流入力電圧を送電共振機構12に断続的に与え、送電コイルL12に交流電圧を発生させる送電回路11と、を備える。受電装置Rxpは、受電コイルL21と、受電コイルL21とともに受電共振機構21を構成する受電共振キャパシタCrsと、受電共振機構21に電気的に接続されて、負荷に電力を供給する受電回路22と、を備える。
このようなワイヤレス給電装置において、従来の送電回路11は、図30に示すように、2つの電力半導体素子Q1,Q2による電力ブロック103と、電力半導体素子Q1,Q2を駆動する駆動ブロック102と、駆動ブロック102へ制御信号を与える制御ブロック101とを備える。制御ブロック101は所定周波数の信号を発生する発振回路1と駆動ブロック102へ制御信号を与える制御回路2とを備える。
本願の発明者は、このような従来のワイヤレス給電装置に対して、次のような課題を見出した。
(1)送電回路11の回路構成は大掛かりであり、送電装置の小型化が困難であった。
(2)一般に、制御ブロック101、駆動ブロック102、電力ブロック103は、電源電圧が異なるために、複数の電源電圧をつくり、備えなければならない。そのため、送電装置が大型化する。
(3)電力ブロック103のレイアウトに応じた配線が必要であり、その配線などにより、電磁雑音の放射が大きい。
(4)電力ブロック103のレイアウトに応じて電磁雑音特性は変化する。したがって、送電回路11の設計ごとに電磁雑音の対策を施す必要があり、設計が複雑である。
(5)電力ブロック103は個別の電力半導体素子Q1,Q2を用いて構成されるので、実装スペースが大きく、送電回路11の小型化が困難である。
(6)個別の電力半導体素子Q1,Q2は、一般に、放熱板がパッケージの中に個別に封入されているため、実装スペースが大きく、送電回路11の小型化が困難である。また、電力半導体素子Q1,Q2を独立して配置した際に、電力半導体素子Q1とQ2との間の熱抵抗は大きい。そのため、電力半導体素子Q1,Q2の発熱を平準化して放熱しようとすると、そのための構造が複雑になり、送電回路11の小型化が困難となる。
そこで、本発明の目的は、小型化が容易で電磁雑音特性に優れた送電装置、および、それを備えるワイヤレス給電システムを提供することにある。
(1)本発明の送電装置は、
送電コイルと、前記送電コイルとともに送電共振機構を構成する送電共振キャパシタと、前記送電共振機構に電気的に接続されて、直流入力電圧を前記送電共振機構に断続的に与え、前記送電コイルに交流電圧を発生させる送電回路と、を備える送電装置と、
受電コイルと、前記受電コイルとともに受電共振機構を構成する受電共振キャパシタと、前記受電共振機構に電気的に接続されて、負荷に電力を供給する受電回路と、を備える受電装置と、を備え、
前記送電装置から前記受電装置へ電力を供給するワイヤレス給電システムにおける送電装置であって、
前記送電回路は、それぞれ電子回路によって構成される、制御回路部と電力回路部とを備え、
前記電力回路部は、複数の端子を有するパッケージに封入された集積回路で構成され、
前記集積回路は、前記送電共振機構に電気的に直接接続され、
前記制御回路部は、前記電力回路部へ駆動信号を出力し、
前記電力回路部は、入力された前記駆動信号によって、前記集積回路の内部に備えたトランジスタを駆動させて、前記直流入力電圧を前記送電共振機構へ断続的に与えることを特徴とする。
上記構成により、
(a)送電回路の電力回路部が集積回路で構成されることにより、送電装置の小型軽量化が図れる。このことにより、簡便なワイヤレス給電システムを実現できる。
(b)電力回路部を集積化することによって実装密度を高めることができ、高周波の高速動作においても電磁雑音の発生を抑制できる。
(c)電力回路部の電子回路を小型パッケージに封入することにより、放熱構造が簡素化される。
(d)複数の電力半導体素子を小型パッケージに封入することにより、電力半導体素子の放熱板をパッケージの中に個別に封入することが不要となり、放熱構造が簡素化され、送電回路の小型化が可能となる。
といった作用効果を奏する。
(2)上記(1)において、前記制御回路部および前記電力回路部の少なくとも一部は、複数の端子を有する単一の小型パッケージに封入された、複数のロジックゲート回路を備えたCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)標準ロジックICまたはTTL(TransistorTransistor Logic)標準ロジックICによって構成されることが好ましい。これにより、市場流通量が多い標準ロジックICを用いて送電装置を構成することで、圧倒的に安価な送電装置を構成することができる。また、これまでにないほど圧倒的に小型でシンプルなワイヤレス給電を実現できる。
(3)上記(2)において、前記CMOS標準ロジックICまたは前記TTL標準ロジックICは、4個の2入力NANDゲートであることが好ましい。これにより、単一の標準ロジックICを用いて送電装置を構成することが可能となる。また、圧倒的に安価でシンプルな送電装置を構成できる。
(4)上記(3)において、前記制御回路部は、前記4個のNANDゲートのうち1つのNANDゲートと発振子とで構成される発振回路を含み、前記電力回路部は前記4個のNANDゲートのうち残余のNANDゲートを含むことが好ましい。これにより、標準ロジックICを用いて制御回路部と電力回路部の両方を構成することができ、標準ロジックIC内の回路を有効に利用できる。
(5)上記(4)において、前記制御回路部は、前記残余のNANDゲートのうち1つの(並列接続されない)NANDゲートが前記発振回路の出力部に接続されることが好ましい。これにより、上記1つのNANDゲート(駆動回路部)で波形が整形され、電力回路部のスイッチング動作のタイミングが揃うことにより、より大きな電力を扱うことができる。また、電力回路部のスイッチング動作のタイミングがずれることにより発生する電力損失の集中を抑制できる。
(6)上記(4)または(5)において、前記残余のNANDゲートのうち、複数のNANDゲートは並列接続されていることが好ましい。これにより、電力回路部の電流容量が大きくなって、より大きな電力を扱うことができる。
(7)上記(2)において、前記CMOS標準ロジックICまたは前記TTL標準ロジックICは、6個のNOTゲートであることが好ましい。これにより、単一の標準ロジックICを用いて送電装置を構成することが可能となる。また、圧倒的に安価でシンプルな送電装置を構成できる。
(8)上記(7)において、前記制御回路部は、前記6個のNOTゲートのうち1つのNOTゲートと発振子とで構成される発振回路を含み、前記電力回路部は前記6個のNOTゲートのうち残余のNOTゲートを含むことが好ましい。これにより、標準ロジックICを用いて制御回路部と電力回路部の両方を構成することができ、標準ロジックIC内の回路を有効に利用できる。
(9)上記(8)において、前記制御回路部は、前記残余のNOTゲートのうち1つの(並列接続されない)NOTゲートが前記発振回路の出力部に接続されることが好ましい。これにより、上記1つのNANDゲート(駆動回路部)で波形が整形され、電力回路部のスイッチング動作のタイミングが揃うことにより、より大きな電力を扱うことができる。また、電力回路部のスイッチング動作のタイミングがずれることにより発生する電力損失の集中を抑制できる。
(10)上記(8)または(9)において、前記残余のNOTゲートのうち、複数のNOTゲートは並列接続されていることが好ましい。これにより、電力回路部の電流容量が大きくなって、より大きな電力を扱うことができる。
(11)上記(1)において、前記電力回路部は、パッケージに封入されたFET駆動ドライバICによって構成されることが好ましい。このように、FET駆動ドライバICを電力回路部として用いることで、簡素な回路で送電装置を構成できる。また、標準ロジックICを用いる場合に比較して、より大きな電力を給電することができる。
(12)上記(2)から(11)のいずれかにおいて、前記電力回路部の出力部(出力段)は、電源とグランドとの間にブリッジ接続された2つのトランジスタで構成されることが好ましい。これにより、送電共振機構に対するソース電流およびシンク電流の対称性が高まり、高効率で共振電流が流れる。
(13)上記(1)から(12)のいずれかにおいて、振子は、圧電振動子(水晶振動子を含む)がパッケージに封入された素子であることが好ましい。これにより、制御回路部の小型軽量化が図れる。
(14)上記(4)から(6)のいずれか、または(8)から(10)のいずれかにおいて、前記発振回路の発振周波数は、ISMバンドの周波数である、6.78MHz、13.56MHzまたは27.12MHzのいずれかであることが好ましい。これにより、無線通信との電波障害を避けることができ、また、電磁両立性を高めることが可能となる。さらに、スイッチング周波数が高いほどスイッチング損失などの電力損失は増加する傾向にあるため、ISMバンドのなかで、低めの周波数である6.78MHz、または13.56MHzや27.12MHzを利用することは、ワイヤレス給電装置における電力損失低減と電磁両立性の2つの両立が可能となる。
(15)上記(1)から(14)のいずれかにおいて、前記電力回路部の最終段に、スイッチング周波数の電流を通過させ、高調波の電流を抑制するフィルタ回路を備えることが好ましい。これにより、高調波成分が抑制されて高周波の高速動作においても電磁雑音の発生を抑制できる。
(16)(1)から(15)のいずれかにおいて、前記電力回路部におけるスイッチング動作において、相補的に動作するトランジスタが共に非導通となるデッドタイムを備え、電圧に対する遅れ電流を生成することが好ましい。これにより、デッドタイムにおいて電流を転流させ、ゼロ電圧スイッチング動作を実現することによりトランジスタでの電力損失を低減できる。
(17)上記(1)から(16)のいずれかにおいて、前記電力回路部および前記制御回路部は、同じ電圧値を有する電源電圧で動作することが好ましい。これにより、送電回路を動作させる電源電圧を単一電圧源とすることにより、複数の電圧源を備える必要がなく、小型軽量な送電装置を実現できる。
(18)本発明のワイヤレス給電システムは、
上記(1)から(17)のいずれかに記載の送電装置および受電装置を備え、
前記送電共振機構と前記受電共振機構のそれぞれが有する電界エネルギーおよび磁界エネルギーが相互に作用して電磁界共鳴フィールドが形成され、
前記送電コイルと前記受電コイルとの間で、磁界結合や電界結合によって電磁界共鳴結合が構成され、
互いに離れて位置する前記送電装置から前記受電装置へ電力を供給することを特徴とする。
上記構成により、小型化された送電装置を備えた、簡便なワイヤレス給電システムを実現できる。また、電磁雑音特性に優れた送電装置を備えたワイヤレス給電システムを実現できる。
(19)上記(18)において、中継コイルと中継共振キャパシタとを含んで構成される中継共振機構を有する中継装置を備え、
前記送電共振機構と前記受電共振機構と前記中継共振機構のそれぞれが有する電界エネルギーおよび磁界エネルギーが相互に作用して電磁界共鳴フィールドが形成され、
前記送電コイルと前記受電コイルと前記中継コイルとの間で、磁界結合および電界結合によって電磁界共鳴結合が構成されることが好ましい。
上記構成によれば、中継装置によって電磁界共鳴フィールドが拡大され、ワイヤレス給電を実現したい空間領域を拡大できる。
(20)上記(19)において、前記中継コイルの数は複数であってもよい。これにより、電磁界共鳴フィールドを任意に拡大することができ、ワイヤレス給電を実現したい空間領域を任意に設計することが可能となる。
(21)上記(19)、(20)において、前記送電共振機構、前記受電共振機構および前記中継共振機構それぞれが有する単独の独立共振周波数のうち少なくとも2つは同じであることが好ましい。このようにして、独立共振周波数を一致させることにより、共振特性が単峰性となる状況において、距離の変化などによる結合係数の変化に対して、共鳴周波数の変化を抑制でき、安定したワイヤレス給電を実施できる。
本発明によれば、小型化が容易で電磁雑音特性に優れた送電装置、および、それを備えるワイヤレス給電システムが得られる。
図1は第1の実施形態に係るワイヤレス給電システム301のブロック図である。 図2は、本実施形態のワイヤレス給電システム301の回路図である。 図3は図2に示した送電回路の構成を分解図示するものである。 図4(A)はNANDゲートの回路記号である。図4(B)はTTLによる回路図であり、図4(C)はCMOSによる回路図である。 図5は、電力回路部112の各部の状態、電圧波形および送電コイルに流れる電流の波形図である。 図6Aは第2の実施形態に係る送電装置の回路図である。 図6Bは図6Aに示した回路の、IC等の部品の接続関係を示す図である。 図7は第2の実施形態に係る送電回路が構成された回路基板の平面図である。 図8Aは第3の実施形態に係る送電装置の回路図である。 図8Bは図8Aに示した回路の、IC等の部品の接続関係を示す図である。 図9は第3の実施形態に係る送電回路が構成された回路基板の平面図である。 図10は第4の実施形態に係るワイヤレス給電システム304の回路図である。 図11は図10に示した送電回路の構成を分解図示するものである。 図12(A)はNOTゲートの回路記号である。図12(B)はTTLによる回路図であり、図12(C)はCMOSによる回路図である。 図13は第5の実施形態に係るワイヤレス給電システムの回路図である。 図14は第5の実施形態に係る別のワイヤレス給電システムの回路図である。 図15は第5の実施形態に係るさらに別のワイヤレス給電システムの回路図である。 図16は第6の実施形態に係る送電装置の回路図である。 図17はFETドライバIC(ICd)の、内部回路と端子との接続関係を示す図である。 図18はFETドライバIC(ICd)の回路の構成を示す回路図である。 図19は第6の実施形態に係る送電回路が構成された回路基板の平面図である。 図20は第7の実施形態に係る送電装置の回路図である。 図21は図20内のFETドライバIC(ICe)の回路の構成を示す回路図である。 図22は第8の実施形態に係るワイヤレス給電システムの部分回路図である。 図23は、図22中の各部の電圧電流波形図である。 図24は、第9の実施形態に係るワイヤレス給電システムの、送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31について、それらの形状と位置関係を示す斜視図である。 図25は、送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31の磁界強度の例を表すコンター図である。 図26は複数の受電装置を備えるワイヤレス給電システムの斜視図(写真)である。 図27は、第10の実施形態に係るワイヤレス給電システムの、送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31,L32について、それらの形状と位置関係を示す斜視図である。 図28は、送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31,L32の磁界強度の例を表すコンター図である。 図29は1つの送電コイルと15個の中継コイルを備えるワイヤレス給電システムの磁界強度のコンター図である。 図30は従来のワイヤレス給電装置の構成例を示す図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るワイヤレス給電システム301のブロック図である。このワイヤレス給電システムは送電装置Txpと受電装置Rxpとで構成される。送電装置Txpは、送電コイルL12と、送電コイルL12とともに送電共振機構12を構成する送電共振キャパシタCrと、送電共振機構12に電気的に接続されて、直流入力電圧を送電共振機構12に断続的に与え、送電コイルL12に交流電圧を発生させる送電回路11と、を備える。受電装置Rxpは、受電コイルL21と、受電コイルL21とともに受電共振機構21を構成する受電共振キャパシタCrsと、受電共振機構21に電気的に接続されて、負荷に電力を供給する受電回路22と、を備える。
送電共振機構12と受電共振機構21のそれぞれが有する電界エネルギーおよび磁界エネルギーが相互に作用して電磁界共鳴フィールドが形成される。この電磁界共鳴フィールドを、図1では共鳴部20として表している。
送電装置Txpには入力電源10が接続され、受電装置Rxpには負荷30が接続されて、送電装置Txpから受電装置Rxpへ電力が供給される。
送電回路11は入力電源電圧を交番電圧に変換する制御回路部111と、その交番電圧を電力変換する電力回路部112を備える。受電回路22には整流平滑回路221を備える。
図2は、本実施形態のワイヤレス給電システム301の回路図である。図3は図2に示した送電回路の構成を分解図示するものである。
電力回路部112は、複数の端子を有する小型パッケージに封入された集積回路の一部で構成され、この集積回路は、送電コイルL12と送電共振キャパシタCrとによる送電共振機構に電気的に直接接続される。制御回路部111は、発振子(水晶振動子)X1を含んで所定周波数で発振して電力回路部112へ駆動信号を出力する。
電力回路部112は、駆動信号を入力して、集積回路の内部に備えたトランジスタによって、直流電圧を上記送電共振機構へ断続的に与える。
制御回路部111および電力回路部112は、複数の端子を有する単一の小型パッケージに封入された、複数のゲート回路を備えたCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)標準ロジックICまたはTTL(TransistorTransistor Logic)標準ロジックICによって構成される。本実施形態では、1つのパッケージに4個の2入力NANDゲートを含む標準ロジックICである。
制御回路部111は、4個のNANDゲートのうち1つのNANDゲート(NAND1)と発振器XOとを含む発振回路と、1つのNANDゲート(NAND2)で構成される駆動回路とを備える。このNANDゲート(NAND2)は発振回路の出力信号を入力し、電力回路部112へ駆動信号を出力する。
電力回路部112は4個のNANDゲートのうち残余のNANDゲート(NAND3,NAND4)で構成される。2つのNANDゲート(NAND3,NAND4)は並列接続されている。すなわち、NANDゲート(NAND3,NAND4)の入力、出力、電源、グランドの各端子がそれぞれ並列接続されている。
図4(A)は上記NANDゲートの回路記号である。図4(B)はTTLによる回路図であり、図4(C)はCMOSによる回路図である。本実施形態において、NANDゲートは、トランジスタQ11,Q12,Q13,Q14による、入力Aと入力Bの否定論理積Cを出力するロジックゲート回路である。
図4(B)に示すバイポーラトランジスタで構成されるTTLでは、常に回路に電流が流れるのに対し、CMOSでは論理が反転する際にMOSFETのゲートを飽和させる(または飽和状態のゲートから電荷を引き抜く)ための電流が流れるだけであるため、消費電力の少ない論理回路を実現できる。CMOSは、pチャネルMOS-FETQ13,Q14とnチャネルMOS-FETQ11,Q12とを相補形に接続した構造である。この回路において、電源電圧Vddはグランド電位に対して3V〜15V程度の電圧である。
図2、図3において、発振器XOは発振子(水晶振動子)X1とキャパシタCL1,CL2とを含む1つの部品である。NANDゲートNAND1と帰還抵抗R2とによって反転増幅回路が構成され、この反転増幅回路、発振子X1、キャパシタCL1,CL2,C11,C12および抵抗R12によってコルピッツ型の発振回路が構成される。この発振回路の発振周波数は、発振子X1の共振周波数と反共振周波数との間での誘導性リアクタンスとキャパシタCL1,CL2,C11,C12のキャパシタンスとで定まる。実質的に発振子X1の共振周波数と発振周波数とはほぼ等しい。
本実施形態の発振回路の発振周波数は、ISMバンドの周波数である、6.78MHz、13.56MHzまたは27.12MHzのいずれかである。ISMバンドとは、ISM (ISM:Industry-Science-Medical)バンド、産業科学医療用バンドのことであり、国際電気通信連合(ITU)により、電波をもっぱら無線通信以外の産業・科学・医療に高周波エネルギー源として利用するために割り当てられた周波数帯である。ISM周波数帯で運用する無線通信業務は、これら(産業科学医療)の使用によって生じ得る有害な混信を容認しなければならないことになっているために、無線通信以外に電波を利用することがISMバンド本来の利用である。
電力を供給するワイヤレス給電システムにおいては、動作周波数であるスイッチング周波数にISMバンドを用いることで、無線通信との電波障害を避けることができ、また、電磁両立性を高めることが可能となる。さらに、スイッチング周波数が高いほどスイッチング損失などの電力損失は増加する傾向にあるため、ISMバンドのなかで、低めの周波数である6.78MHz、または13.56MHzや27.12MHzを利用することは、ワイヤレス給電装置における電力損失低減と電磁両立性の2つの両立が可能となる。
図3において、電圧v1の波形は、振幅をVccとする正弦波状の波形である。電圧v2の波形は、同じ周波数、同じ振幅の方形波(または台形波)である。NANDゲートNAND2は、電圧v2の波形を整形して、振幅Vccの方形波(または台形波)を出力する。NANDゲートNAND3,NAND4は、方形波(または台形波)電圧v3を入力することで電圧v4を出力する。これにより、電圧v4が送電共振機構に断続的に与えられる。
送電コイルL12と送電共振キャパシタCrとによる送電共振機構12(図1参照)の共振周波数、および受電コイルL21と受電共振キャパシタCrsとによる受電共振機構21の共振周波数は上記発振周波数と実質的に等しい。このように、直流入力電圧が断続的に送電共振機構に与えられることにより、送電コイルL12と受電コイルL21の間で電磁界共鳴が生じる。
ここで、電力回路部112の動作について示す。図5は、電力回路部112の各部の状態、電圧波形および送電コイルに流れる電流の波形図である。電力回路部112の入力電圧V3がローレベルであるとき、図4(B)(C)に示したトランジスタQ11,Q12はオフ、Q13,Q14はオンとなる。電力回路部112の入力電圧V3がハイレベルであるとき、トランジスタQ11,Q12はオン、Q13,Q14はオフとなる。
各状態でのエネルギー変換動作は次のとおりである。
(1) 状態1
電力回路部112のNANDゲートNAND3,NAND4それぞれのトランジスタQ11,Q12がオフ、Q13,Q14がオンのとき、送電コイルL12には共振電流irが流れ、送電共振キャパシタCrは充電される。
受電側では、ダイオードD3またはD4は導通し、受電コイルL21に共振電流irsが流れる。ダイオードD3が導通する際は、受電共振キャパシタCrsは放電し、受電コイルL21に誘起された電圧と受電共振キャパシタCrsの両端電圧が加算されて負荷Roに電力が供給される。ダイオードD4が導通する際は、受電共振キャパシタCrsは充電される。負荷RoにはキャパシタCoの電圧が印加されて電力が供給される。
(2) 状態2
トランジスタQ11,Q12がオン、Q13,Q14がオフのとき、送電コイルL12には共振電流irが流れ、送電共振キャパシタCrは放電される。
受電側では、ダイオードD3またはD4は導通し、受電コイルL21に共振電流irsが流れる。ダイオードD3が導通する際は、受電共振キャパシタCrsは放電し、受電コイルL21に誘起された電圧と受電共振キャパシタCrsの両端電圧が加算されて負荷Roに電力が供給される。ダイオードD4が導通する際は,受電共振キャパシタCrsは充電される。負荷RoにはキャパシタCoの電圧が印加されて電力が供給される。
以降,状態1,2を周期的に繰り返す。周期的な定常動作では,電流ir,irsの波形は共鳴現象によりほぼ正弦波となる。
本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
(a)送電回路11の主要部が集積回路で構成されることにより、送電装置の小型、軽量化、ワイヤレス給電システムの小型軽量化を図ることができる。
(b)簡素な送電装置の構成により、簡便なワイヤレス給電システムを実現できる。
(c)電力回路部112を集積化することによって実装密度を高めることができ、高周波の高速動作においても電磁雑音の発生を抑制することができる。
(d)電力回路部112の電子回路を小型パッケージに封入することにより、放熱構造が簡素化できる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、1つの微小な回路基板に構成した送電回路について示す。
図6Aは第2の実施形態に係る送電装置の回路図であり、図6Bは図6Aに示した回路の、IC等の部品の接続関係を示す図である。図7はその送電回路が構成された回路基板の平面図である。コネクタCN1には、例えば電圧5Vの入力電源が接続される。コネクタCN2には送電コイルL12が接続される。電源ラインとグランドとの間には、入力電源からの電圧供給を示すLEDおよび抵抗R1による回路が接続されている。また、電源ラインとグランドとの間に平滑用キャパシタC11および高周波フィルタ用キャパシタC12が接続されている。さらに、電源ラインとグランドとの間に標準ロジックIC(IC4)が接続されている。このIC4は4個のNANDゲート(NAND1,NAND2,NAND3,NAND4)を備える。1つのNANDゲートNAND1の入出力間に抵抗R2,R3および発振器XOが接続されている。図6BにおいてIC4の周囲に付した番号は、4個のNANDゲートを内蔵する標準ロジックICの端子番号である。NANDゲートNAND3,NAND4の出力とコネクタCN2との間にキャパシタC21,C22,C23の並列回路が直列接続されている。このキャパシタC21,C22,C23の並列回路は送電共振キャパシタとして作用する。
図7において、基板上の各部品の符号は、図6Bに示した各部品の符号に対応する。この図7に表れているように、本実施形態によれば、必要な部品点数が少なく、1つの微小な回路基板に送電回路が構成できる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、第2の実施形態とは電力回路部の構成が異なる例について示す。
図8Aは第3の実施形態に係る送電装置の回路図であり、図8Bは図8Aに示した回路の、IC等の部品の接続関係を示す図である。図9は第3の実施形態に係る送電回路が構成された回路基板の平面図である。コネクタCN1には、例えば電圧5Vの入力電源が接続される。コネクタCN2には送電コイルL12が接続される。
発振回路OSCは、発振器XOおよびバッファアンプAMPを含む1つの部品である。電源ラインと発振回路OSCの電源端子との間には、LEDおよび抵抗R1による回路が接続されている。発振回路OSCの電源端子とグランド間には平滑用キャパシタC2が接続されている。
電源ラインとグランドとの間には平滑用キャパシタC11および高周波フィルタ用キャパシタC12が接続されている。また、電源ラインとグランドとの間に標準ロジックIC(IC4)が接続されている。このIC4は4個のNANDゲート(NAND1,NAND2,NAND3,NAND4)を備え、それぞれ並列接続されている。発振回路OSCの出力は抵抗R3を介して4個のNANDゲートの並列回路に入力される。図8BにおいてIC4の周囲に付した番号は、4個のNANDゲートを内蔵する標準ロジックICの端子番号である。4個のNANDゲートの並列回路の出力とコネクタCN2との間にキャパシタC21,C22,C23の並列回路が直列接続されている。このキャパシタC21,C22,C23の並列回路は送電共振キャパシタとして作用する。
発振回路OSCが発振状態であると、発振回路OSCの消費電流によって、LEDは点灯する。このことにより、発振状態の有無をLEDの状態で確認できる。
図9において、基板上の各部品の符号は、図8Bに示した各部品の符号に対応する。この図9に表れているように、本実施形態によれば、必要な部品点数が少なく、1つの微小な回路基板に送電回路が構成できる。
本実施形態によれば、4個の2入力NANDゲートの並列接続回路によって電力回路部が構成されることで、出力電流(シンク電流およびソース電流)が大きくなって、給電電力が大きくなる。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、6個のNOTゲートを内蔵する標準ロジックICを用いた送電回路等について示す。
図10は第4の実施形態に係るワイヤレス給電システム304の回路図である。図11は図10に示した送電回路の構成を分解図示するものである。
電力回路部112は、複数の端子を有する小型パッケージに封入された集積回路の一部で構成され、この集積回路は、送電コイルL12と送電共振キャパシタCrとによる送電共振機構に電気的に直接接続される。制御回路部111は、発振子(水晶振動子)X1を含んで所定周波数で発振して電力回路部112へ駆動信号を出力する。
制御回路部111および電力回路部112は、複数の端子を有する単一の小型パッケージに封入された、複数のゲート回路を備えたCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)標準ロジックICまたはTTL(TransistorTransistor Logic)標準ロジックICによって構成される。本実施形態では、1つのパッケージに6個のNOTゲートを含む標準ロジックICである。
制御回路部111は、6個のNOTゲートのうち1つのNOTゲート(NOT1)と発振器XOとを含む発振回路と、1つのNOTゲート(NOT2)で構成される駆動回路とを備える。このNOTゲート(NOT2)は発振回路の出力信号を入力し、電力回路部112へ駆動信号を出力する。
電力回路部112は6個のNOTゲートのうち残余のNOTゲート(NOT3,NOT4,NOT5,NOT6)で構成される。4つのNOTゲート(NOT3,NOT4,NOT5,NOT6)は並列接続されている。すなわち、NOTゲート(NOT3,NOT4,NOT5,NOT6)の入力、出力、電源、グランドの各端子がそれぞれ並列接続されている。
図12(A)は上記NOTゲートの回路記号である。図12(B)はTTLによる回路図であり、図12(C)はCMOSによる回路図である。本実施形態において、NOTゲートは、トランジスタQ15,Q16による、入力Aの否定Bを出力するロジックゲート回路である。CMOSを使った最も基本的な回路が図12(C)に示すNOTゲートである。
図10、図11において、発振器XOは発振子(水晶振動子)X1とキャパシタCL1,CL2とを含む1つの部品である。NOTゲートNOT1と帰還抵抗R2とによって反転増幅回路が構成され、この反転増幅回路、発振子X1、およびキャパシタCL1,CL2,C11によってコルピッツ型の発振回路が構成される。この発振回路の発振周波数は、発振子X1の共振周波数と反共振周波数との間での誘導性リアクタンスとキャパシタCL1,CL2,C11のキャパシタンスとで定まる。実質的に発振子X1の共振周波数と発振周波数とはほぼ等しい。
図11の各電圧v1,v2,v3の波形は第1の実施形態で図3に示した送電回路の場合と同じである。
本実施形態によれば、電力回路部の出力部(出力段)は、電源とグランドとの間にブリッジ接続された2つのトランジスタで構成されるので、送電共振機構に対するソース電流およびシンク電流の対称性が高まり、高効率で共振電流が流れる。すなわち電力伝送効率が高まる。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、フィルタを備える送電回路の例を示す。図13、図14、図15は第5の実施形態に係るワイヤレス給電システムの回路図である。いずれのワイヤレス給電システムも、電力回路部の最終段に、スイッチング周波数の電流を通過させ、高調波の電流を抑制するフィルタ回路を備える。すなわち、送電共振キャパシタCrおよび送電コイルL12による共振機構と送電装置の電力回路部112との間にフィルタが設けられている。その他の構成は第4の実施形態で図10に示したワイヤレス給電システムの構成と同じである。
図13に示す例では、C−L−Cのπ型のローパスフィルタF1が設けられている。図14に示す例では、L−CのL型のローパスフィルタF2が設けられている。図15に示す例では、並列接続のキャパシタと直列接続のインダクタによるライン型のローパスフィルタF3が設けられている。
上記ローパスフィルタF1,F2,F3の遮断周波数は発振回路の発振周波数とその高調波周波数との間に設定されている。このことにより、高調波成分が抑制されて高周波の高速動作においても電磁雑音の発生を抑制できる。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、小型パッケージに封入されたFET駆動ドライバICによって電力回路部が構成された例を示す。
図16は第6の実施形態に係る送電装置の回路図である。図17はFETドライバIC(ICd)の、内部回路と端子との接続関係を示す図である。図18はFETドライバIC(ICd)の回路の構成を示す回路図である。図19は第6の実施形態に係る送電回路が構成された回路基板の平面図である。
第3の実施形態で図8に示した送電回路では電力回路部を標準ロジックIC(IC4)で構成したのに対し、本実施形態では、電力回路部をFETドライバIC(ICd)で構成している。その他の構成は、第3の実施形態で示した構成と同じである。
FETドライバIC(ICd)は図17に示すように、ロジック回路LCおよび増幅回路A1,A2を含む。FETドライバIC(ICd)の端子VS+は正電源電圧入力端子、端子VS−は負電源電圧入力端子、端子GNDはグランド端子である。端子VHはハイレベル電圧入力端子、端子VLはローレベル電圧入力端子である。端子INは方形波信号入力端子、端子OEは出力イネーブル信号入力端子である。端子OUTはFET駆動信号出力端子である。但し、この実施形態では、端子OUTには、図16に示すように、送電共振機構が接続される。
FETドライバIC(ICd)は、具体的には図18に示すように構成される。ロジック回路LCは、端子OEがハイレベルであり、且つ、端子INがハイレベルであるとき、ハイレベルを出力し、それ以外の状態では出力をローレベルにする。
トランジスタQ20の入力がハイレベルになれば、トランジスタQ21はオフ状態、Q22はオン状態になる。そのため、トランジスタQ23はオンし、Q24はオフする。この状態で、端子VH→トランジスタQ23→端子OUTの経路でソース電流が流れる。トランジスタQ20の入力がローレベルになれば、トランジスタQ21はオン状態、Q22はオフ状態になる。そのため、トランジスタQ23はオフし、Q24はオンする。この状態で、端子OUT→トランジスタQ24→端子VLの経路でシンク電流が流れる。
なお、図16において発振回路OSCの動作電圧とFETドライバIC(ICd)の電源電圧(入力電圧)は異なる電圧値とすることもできる。例えば、FETドライバIC(ICd)の電源電圧(入力電圧)を大きくすることで送電電力を大きくすることができる。
図19において、基板上の各部品の符号は、図16に示した各部品の符号に対応する。この図19に表れているように、本実施形態によれば、必要な部品点数が少なく、1つの微小な回路基板に送電回路が構成できる。
《第7の実施形態》
第7の実施形態では、小型パッケージに封入されたFET駆動ドライバICによってE級スイッチングを行う電力回路部が構成された例を示す。
図20は第7の実施形態に係る送電装置の回路図である。図21はFETドライバIC(ICe)の回路の構成を示す回路図である。
第6の実施形態ではD級スイッチング回路による送電回路を構成したのに対し、本実施形態では、単一のFETを用いるE級スイッチング回路を構成している。
図20において、発振回路OSCは、発振器XOおよびバッファアンプAMPを含む1つの部品である。電源ラインと発振回路OSCの電源端子との間には、LEDおよび抵抗R1による回路が接続されている。発振回路OSCの電源端子とグランド間には平滑用キャパシタC2が接続されている。
電源ラインとグランドとの間には平滑用キャパシタC11および高周波フィルタ用キャパシタC12が接続されている。電源ラインとグランドとの間に、インダクタLeおよびキャパシタCeの直列回路が接続されている。
発振回路OSCの出力は、抵抗R3を介してFETドライバIC(ICe)の入力端子INに接続される。FETドライバIC(ICe)の出力端子OUTは、インダクタLeとキャパシタCeとの接続点に接続されている。また、FETドライバIC(ICe)の出力端子OUTとコネクタCN2との間にキャパシタC21,C22,C23の並列回路が直列接続されている。このキャパシタC21,C22,C23の並列回路は送電共振キャパシタとして作用する。キャパシタCeとキャパシタC21,C22,C23の並列回路と送電コイルL12とで送電共振機構が構成される。
FETドライバIC(ICe)は、具体的には図21に示すように構成される。端子OUTと端子GNDとの間にMOS-FETQ25が接続されている。端子INの電圧はMOS-FETQ25ゲート信号として印加される。
図21に示す例では、MOS-FETQ25のドレイン・ゲート間には、ダイナミック・クランプ回路113が接続されている。また、MOS-FETQ25のゲート信号のラインとグランドとの間には、各種保護回路や制御回路114,115,116が設けられている。
図20に示したインダクタLeは実質的に直流電流を流すためのインダクタとして働き、キャパシタCeとキャパシタC21,C22,C23の並列回路と送電コイルL12とで送電共振機構を構成し、スイッチング動作における平均的な実質の共振周波数は、発振回路OSCの発振周波数と等しい。そのため、MOS-FETQ25のオンオフによって、送電コイル12に共振電流が流れ、端子OUTからは、半波正弦波状の共振電圧が出力される。
このように、送電回路をE級スイッチング回路で構成することもできる。
《第8の実施形態》
第8の実施形態では、送電共振機構に直接接続される回路が、ハイサイドMOS-FETとローサイドMOS-FETとで構成される例、およびその動作について示す。
図22は第8の実施形態に係るワイヤレス給電システムの部分回路図である。図22において、送電コイルL12および送電共振キャパシタCrによる送電共振機構に接続される回路の最終段は、ハイサイドのMOS-FETQ2とローサイドのMOS-FETQ1とで構成される。この回路はFETドライバICの最終段である。また、図22に示す例では、受電装置Rxpの整流平滑回路221はMOS-FETQ3,Q4による同期整流回路を備える。MOS-FETQ1には寄生ダイオードDds1、寄生容量Cds1を備え、MOS-FETQ2には寄生ダイオードDds2、寄生容量Cds2を備える。また、MOS-FETQ3には寄生ダイオードDds3、寄生容量Cds3を備え、MOS-FETQ4には寄生ダイオードDds4、寄生容量Cds4を備える。
上記最終段の回路は例えばFETドライバICの最終段に相当する。
図23は、図22中の各部の電圧電流波形図である。送電回路の動作状態は、等価回路ごとにオン期間、オフ期間、2つの転流期間、の4つの状態に区分できる。FET Q1、Q2のゲート・ソース間電圧を電圧vgs1、vgs2、ドレイン・ソース間電圧を電圧vds1、vds2とする。電磁界結合を含めた複共振回路の共鳴周波数frは、6.78MHzよりも僅かに低く設計し、リアクタンスは十分小さい誘導性とする。FET Q1、Q2は、両FETがともにオフとなる短いデットタイムを挟んで交互にオン、オフ動作を行う。2つのFETがオフとなるデッドタイムtdにおいて、共振電流irの遅れ電流を用いて2つのFETの寄生容量Cds1,Cds2を充放電して転流を行う。ZVS動作は、転流期間tcの後、寄生ダイオード導通期間taにおいてFETをターンオンして実現する。このように、電圧に対する遅れ電流を流すことによって、スイッチング速度を高めることができ、スイッチング時間を短くすることができる。
1スイッチング周期における各状態でのエネルギー変換動作を次に示す。
(1) 状態1 時刻t1〜t2
送電側では、FET Q1は導通している。FET Q1の両端の等価的なダイオードDds1は導通し、この期間においてFET Q1をターンオンすることでZVS動作が行われる。送電コイルL12には共振電流irが流れ、キャパシタCrは充電される。
受電側では、ダイオードD3またはD4は導通し、受電コイルL21に共振電流irsが流れる。ダイオードD3が導通する際は、キャパシタCrsは放電し、受電コイルL21に誘起された電圧とキャパシタCrsの両端電圧が加算されて負荷Roに電力が供給される。ダイオードD4が導通する際は、キャパシタCrsは充電される。負荷RoにはキャパシタCoの電圧が印加されて電力が供給される。FET Q1がターンオフすると状態2となる。
(2) 状態2 時刻t2〜t3
送電コイルL12に流れていた共振電流irによりFET Q1の寄生容量Cds1は充電され、FET Q2の寄生容量Cds2は放電される。電圧vds1が電圧Vi、電圧vds2が0Vになると状態3となる。
(3) 状態3 時刻t3〜t4
送電側では、FET Q2は導通している。FET Q2の両端の等価的なダイオードDds2は導通し、この期間においてFET Q2をターンオンすることでZVS動作が行われる。送電コイルL12には共振電流irが流れ、キャパシタCrは放電される。
受電側では、ダイオードD3またはD4は導通し、受電コイルL21に共振電流irsが流れる。ダイオードD3が導通する際は、キャパシタCrsは放電し、受電コイルL21に誘起された電圧とキャパシタCrsの両端電圧が加算されて負荷Roに電力が供給される。ダイオードD4が導通する際は、キャパシタCrsは充電される。負荷RoにはキャパシタCoの電圧が印加されて電力が供給される。FET Q2がターンオフすると状態4となる。
(4) 状態4 時刻t4〜t1
送電コイルL12に流れていた共振電流irによりFET Q1の寄生容量Cds1は放電され、FET Q2の寄生容量Cds2は充電される。電圧vds1が0V、電圧vds2が電圧Viになると再び状態1となる。以降、状態1〜4を周期的に繰り返す。
受電回路では、ダイオードD3またはD4が導通して順方向に電流が流れて整流をする。周期的な定常動作では、電流ir、irsの波形は共鳴現象によりほぼ正弦波となる。
《第9の実施形態》
第9の実施形態では、中継装置を備えたワイヤレス給電システムの例を示す。
図24は第9の実施形態に係るワイヤレス給電システムの、送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31について、それらの形状と位置関係を示す斜視図である。本実施形態では、送電コイルL12は直径500mmの1ターンの円形ループ状コイルである。この送電コイルL12に送電共振キャパシタCrおよび送電回路11が接続されている。これら送電コイルL12、送電共振キャパシタCrおよび送電回路11によって送電装置が構成される。送電回路11および受電回路22の構成は第1の実施形態等で示したとおりである。
中継コイルL31は直径500mmの1ターンの円形ループ状コイルである。この中継コイルL31には中継共振キャパシタCrrが接続されている。これら中継コイルL31および中継共振キャパシタCrrによって中継装置RRxpが構成される。
受電コイルL21は正方形状または長方形状のループコイルである。この受電コイルL21に受電共振キャパシタCrsおよび受電回路22が接続されている。これら受電コイルL21、受電共振キャパシタCrsおよび受電回路22によって受電装置が構成される。この受電装置は中継コイルL31の内側に配置されている。
中継コイルL31と中継共振キャパシタCrrとによって中継共振機構が構成される。この中継共振機構単独の共振周波数は、送電コイルL12と送電共振キャパシタCrとによる送電共振機構単独の共振周波数と実質的に等しい。また、受電コイルL21と受電共振キャパシタCrsとによる受電共振機構単独の共振周波数とも実質的に等しい。
送電共振機構と受電共振機構と中継共振機構のそれぞれが有する電界エネルギーおよび磁界エネルギーは相互に作用して電磁界共鳴フィールドが形成される。このことにより、送電コイルL12と受電コイルL21と中継コイルL31との間で、磁界結合および電界結合によって電磁界共鳴結合が構成される。
図25は送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31の磁界強度の例を表すコンター図である。
図24においては、送電コイルL12と中継コイルL31との磁界結合を磁束φ1で表している。また、中継コイルL31と受電コイルL21の磁界結合を磁束φ2で表している。さらに、送電コイルL12と受電コイルL21との磁界結合を磁束φ1で表している。
本実施形態によれば、中継装置によって電磁界共鳴フィールドが拡大され、ワイヤレス給電を実現したい空間領域を拡大できる。
図26は単一の送電装置と複数の受電装置を備えるワイヤレス給電システムの斜視図(写真)である。この例では、送電コイルL12の内側に3つの受電装置が配置されている。また、中継コイルL31の内側に1つの受電装置が配置されている。送電コイルL12、送電共振キャパシタCrおよび送電回路11によって送電装置が構成される。受電コイルL21A、受電共振キャパシタCrsAおよび受電回路22Aによって第1受電装置が構成される。同様に、受電コイルL21B、受電共振キャパシタCrsBおよび受電回路22Bによって第2受電装置が構成され、受電コイルL21C、受電共振キャパシタCrsCおよび受電回路22Cによって第3受電装置が構成され、受電コイルL21D、受電共振キャパシタCrsDおよび受電回路22Dによって第4受電装置が構成される。これら受電装置の負荷はLEDである。
図26に示すように、中継装置RRxpによって電磁界共鳴フィールドが拡大され、ワイヤレス給電を実現したい空間領域を拡大できるので、より多くの受電装置に同時に給電することもできる。
《第10の実施形態》
第10の実施形態では、複数の中継装置を備えたワイヤレス給電システムの例を示す。
図27は第10の実施形態に係るワイヤレス給電システムの、送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31,L32について、それらの形状と位置関係を示す斜視図である。
中継コイルL31,L32はそれぞれ円形ループ状コイルである。中継コイルL31とそれに接続される中継共振キャパシタCrr1とで第1中継装置RRxp1が構成され、中継コイルL32とそれに接続される中継共振キャパシタCrr2とで第2中継装置RRxp2が構成される。これら中継装置RRxp1,RRxp2の構成は、第9の実施形態で図24に示したとおりである。
受電コイルL21は正方形状または長方形状のループコイルである。この受電コイルL21に受電共振キャパシタCrsおよび受電回路22が接続されている。これら受電コイルL21、受電共振キャパシタCrsおよび受電回路22によって受電装置が構成される。この受電装置は中継コイルL32の内側に配置されている。
図28は送電コイルL12、受電コイルL21および中継コイルL31,L32の磁界強度の例を表すコンター図である。
このように複数の中継装置を備える場合にも、送電共振機構と受電共振機構と複数の中継共振機構のそれぞれが有する電界エネルギーおよび磁界エネルギーは相互に作用して電磁界共鳴フィールドが形成される。このことにより、送電コイルL12と受電コイルL21と中継コイルL31,L32との間で、磁界結合および電界結合によって電磁界共鳴結合が構成される。
図27、図28の例では2つの中継装置を備えたが、3つ以上の中継装置を備えてもよい。図29は1つの送電コイルと15個の中継コイルを備えるワイヤレス給電システムの磁界強度のコンター図である。この例は、4行4列で合計16個の円形ループ状コイルのうち1つ(図29において左奥のコイル)が送電コイル、残り15個が中継コイルである。受電コイルL21は送電コイルから最も離れた位置の中継コイル(図29において右手前のコイル)の内側は配置されている。
本実施形態によれば、複数の中継装置によって電磁界共鳴フィールドがより拡大され、ワイヤレス給電を実現したい空間領域をさらに拡大できる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。例えば、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
A1,A2…増幅回路
AMP…バッファアンプ
C11…平滑用キャパシタ
C12…高周波フィルタ用キャパシタ
C2…平滑用キャパシタ
Cds1,Cds2,Cds3,Cds4…寄生容量
CN1,CN2…コネクタ
Cr…送電共振キャパシタ
Crs…受電共振キャパシタ
Crr…中継共振キャパシタ
Dds1,Dds2,Dds3,Dds4…寄生ダイオード
F1,F2,F3…ローパスフィルタ
IC4…標準ロジックIC
ICd…FETドライバIC
L12…送電コイル
L21,L21A,L21B,L21C,L21D…受電コイル
L31,L32…中継コイル
LC…ロジック回路
NAND1,NAND2,NAND3,NAND4…NANDゲート
NOT1,NOT2,NOT3,NOT4,NOT5,NOT6…NOTゲート
OSC…発振回路
R2…帰還抵抗
Ro…負荷
Rxp…受電装置
Txp…送電装置
X1…発振子(水晶振動子)
XO…発振器
2…制御回路
10…入力電源
11…送電回路
12…送電共振機構
20…共鳴部
21…受電共振機構
22,22A,22B,22C,22D…受電回路
30…負荷
101…制御ブロック
102…駆動ブロック
103…電力ブロック
111…制御回路部
112…電力回路部
221…整流平滑回路
301,304…ワイヤレス給電システム

Claims (22)

  1. 送電コイルと、前記送電コイルとともに送電共振機構を構成する送電共振キャパシタと、前記送電共振機構に電気的に接続されて、直流入力電圧を前記送電共振機構に断続的に与え、前記送電コイルに交流電圧を発生させる送電回路と、を備える送電装置と、
    受電コイルと、前記受電コイルとともに受電共振機構を構成する受電共振キャパシタと、前記受電共振機構に電気的に接続されて、負荷に電力を供給する受電回路と、を備える受電装置と、を備え、
    前記送電装置から前記受電装置へ電力を供給するワイヤレス給電システムにおける送電装置であって、
    前記送電回路は、それぞれ電子回路によって構成され、グランド電位を共通電位とする制御回路部および電力回路部を備え、
    前記電力回路部は、複数の端子を有するパッケージに封入された集積回路で構成され、
    前記集積回路は、前記送電共振機構に電気的に直接接続され、
    前記制御回路部は、前記電力回路部へ駆動信号を出力し、
    前記電力回路部は、入力された前記駆動信号によって、前記集積回路の内部に備えたトランジスタを駆動させることによって当該電力回路部を通して前記直流入力電圧を前記送電共振機構へ断続的に与えることを特徴とする、送電装置。
  2. 前記制御回路部および前記電力回路部の少なくとも一部は、複数の端子を有する単一のパッケージに封入された、複数のロジックゲート回路を備えたCMOS標準ロジックICまたはTTL標準ロジックICによって構成された、請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記CMOS標準ロジックICまたは前記TTL標準ロジックICは、4個の2入力NANDゲートである、請求項2に記載の送電装置。
  4. 前記制御回路部は、前記4個のNANDゲートのうち1つのNANDゲートと発振子とで構成される発振回路を含み、前記電力回路部は前記4個のNANDゲートのうち残余のNANDゲートを含む、請求項3に記載の送電装置。
  5. 前記制御回路部は、前記残余のNANDゲートのうち1つのNANDゲートが前記発振回路の出力部に接続された、請求項4に記載の送電装置。
  6. 前記残余のNANDゲートのうち、複数のNANDゲートは並列接続されている、請求項4または5に記載の送電装置。
  7. 前記CMOS標準ロジックICまたは前記TTL標準ロジックICは、6個のNOTゲートである、請求項2に記載の送電装置。
  8. 前記制御回路部は、前記6個のNOTゲートのうち1つのNOTゲートと発振子とで構成される発振回路を含み、前記電力回路部は前記6個のNOTゲートのうち残余のNOTゲートを含む、請求項7に記載の送電装置。
  9. 前記制御回路部は、前記残余のNOTゲートのうち1つのNOTゲートが前記発振回路の出力部に接続された、請求項8に記載の送電装置。
  10. 前記残余のNOTゲートのうち、複数のNOTゲートは並列接続されている、請求項8または9に記載の送電装置。
  11. 前記電力回路部は、パッケージに封入されたFET駆動ドライバICによって構成された、請求項1に記載の送電装置。
  12. 前記電力回路部の出力部は、電源とグランドとの間にブリッジ接続された2つのトランジスタで構成される、請求項11に記載の送電装置。
  13. 前記発振子は、圧電振動子がパッケージに封入された素子である、請求項4から6のいずれか、または請求項8から10のいずれかに記載の送電装置。
  14. 前記発振回路の発振周波数は、ISMバンドの周波数である、6.78MHz、13.56MHzまたは27.12MHzのいずれかである、請求項4から6のいずれか、または請求項8から10のいずれかに記載の送電装置。
  15. 前記電力回路部の最終段に、スイッチング周波数の電流を通過させ、高調波の電流を抑制するフィルタ回路を備える、請求項1から14のいずれかに記載の送電装置。
  16. 前記電力回路部におけるスイッチング動作において、相補的に動作するトランジスタが共に非導通となるデッドタイムを備え、電圧に対する遅れ電流を生成することを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の送電装置。
  17. 前記電力回路部および前記制御回路部は、同じ電圧値を有する電源電圧で動作する、請求項1から16のいずれかに記載の送電装置。
  18. 前記送電コイルの一端は前記グランド電位に接続された、請求項1から17のいずれかに記載の送電装置。
  19. 請求項1から18のいずれかに記載の送電装置および受電装置を備え、
    前記送電共振機構と前記受電共振機構のそれぞれが有する電界エネルギーおよび磁界エネルギーが相互に作用して電磁界共鳴フィールドが形成され、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの間で、磁界結合や電界結合によって電磁界共鳴結合が構成され、
    互いに離れて位置する前記送電装置から前記受電装置へ電力を供給するワイヤレス給電システム。
  20. 中継コイルと中継共振キャパシタとを含んで構成される中継共振機構を有する中継装置を備え、
    前記送電共振機構と前記受電共振機構と前記中継共振機構のそれぞれが有する電界エネルギーおよび磁界エネルギーが相互に作用して電磁界共鳴フィールドが形成され、
    前記送電コイルと前記受電コイルと前記中継コイルとの間で、磁界結合および電界結合によって電磁界共鳴結合が構成される、請求項19に記載のワイヤレス給電システム。
  21. 前記中継コイルの数は複数である、請求項20に記載のワイヤレス給電システム。
  22. 前記送電共振機構、前記受電共振機構および前記中継共振機構それぞれが有する単独の独立共振周波数のうち少なくとも2つは同じである、請求項20または21に記載のワイヤレス給電システム。
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